この記事のまとめ
- 学生時代に最も打ち込んだことで大切なのは過程の伝え方
- 打ち込んだことは5ステップで明確に伝えよう
- 選考で答える際のOK例文とNG例文を紹介
就活の書類や面接で必ずといっていいほど聞かれる質問として、学生時代に最も打ち込んだことがあります。通称ガクチカとも言われ、「自分には打ち込んだことがない」「周りの学生と比べて誇れる実績がない」と悩む人は多くいます。
打ち込んだことがないという悩みがある人は、企業が学生時代に最も打ち込んだことを聞く理由を勘違いしているかもしれません。なぜなら、企業は成果よりもあなたが頑張った過程を知りたいからです。
この記事では、キャリアアドバイザーの瀧本さん、富岡さん、横山さんのアドバイスを交えつつ、学生時代に最も打ち込んだことの伝え方を例文と交えて紹介していきます。学生時代に最も打ち込んだことで悩んでいる人は参考にしてください。
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学生時代に最も打ち込んだことで重要なのは成果ではなく過程の伝え方
就活で学生時代に最も打ち込んだことの問いに悩んでしまう学生は、何か特別な実績でなければいけないと思っているケースが見られます。
しかし、企業が学生時代に最も打ち込んだことを聞きたい理由は、やったことに対する成果ではなく取り組んだ過程であるため、打ち込んだことが何なのかはそこまで重要ではありません。
この記事では、企業が成果よりも過程を重視する理由を説明したうえで、学生時代に最も打ち込んだことのエピソードを選ぶ際のポイントや見つけ方を解説します。その後、学生時代に最も打ち込んだことを企業へ的確に伝える方法を5ステップに分けて紹介します。
この記事の内容を踏まえて、学生時代に最も打ち込んだことを考えていけば、印象に残るエピソードを作りやすくなるので、内定獲得に向けて前進できますよ。
取り組んで出た成果には偶然なものもあります。いつも安定的に仕事で成果を出してもらうためには偶然ではいけません。
どのような目論見で取り組みを進められたのかという過程が大切になるため、ガクチカの過程を評価する企業が多い傾向にあります。
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学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)は、自己PRや志望動機と差別化するのが重要です。とは言え、ガクチカで話せるネタがなく悩む人も多いでしょう。
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企業が学生時代に最も打ち込んだことを聞きたい3つの理由
企業が学生時代に最も打ち込んだことを聞きたい3つの理由
- 物事への取り組み方を見たい
- 困難に直面した際にどう解決していくのかを見たい
- 学生の人柄について理解したい
企業がなぜ学生時代に最も打ち込んだことを聞くのか、その背景を理解しておくとエピソードを作るときに役立ちます。
ここからは、企業が打ち込んだことを学生に聞く理由を3つに分けて解説していくので、参考にしてください。
①物事への取り組み方を見たい
何をきっかけにして物事へ打ち込んだのか、また打ち込む際にどんな工夫をしていたのかについて、企業は確認したいと思っています。
社会人になればいろんな仕事を任せられるようになります。そのため、仕事を任せた時に、自分で考えながら業務を遂行できるのか、自ら率先して動けるのかを打ち込んだ内容から見て、社会人として活躍できるポテンシャルがあるかどうかを判断したいと考えているのです。
②困難に直面した際にどう解決していくのかを見たい
真剣に物事へ打ち込んでいると、うまくいかないケースもでてきます。
たとえば、「野球の守備練習をしてもなかなかうまくならない」「TOEICの点数が勉強をしても伸びない」など、自分の理想通りにいかないことは誰もが経験することです。そのような苦しい時期をどうやって乗り越えたのか、そこから何を学んだのかを採用担当者は見たいと思っています。
なぜなら、入社後に必ず苦しい時期がくるからです。業務に慣れるまで失敗したり、思うような成果を出せなかったりするなど、さまざまな困難が待ち受けています。そういったときに逃げ出さず、自分で問題に立ち向かっていける人かどうかを企業は見極めたいと考えているのです。
③学生の人柄について理解したい
学生時代に最も打ち込んだことから、その学生がどんな人柄なのかを企業は知りたいと考えています。採用において人柄を重視している企業は多く、社風に合っている人材を欲しがっているからです。
たとえ打ち込んだことが、他の学生と同じであっても活動内容や打ち込み方は人それぞれです。
たとえば、同じサッカー部の活動だったとしても、「チームメイトに声をかけて盛り上げた」人と、「相手チームのデータを分析して試合に活かした」人では、同じサッカー部であってもイメージが変わってきますよね。
このように企業は物事に対する打ち込み方から、学生の人柄を判断しているわけです。
アドバイザーコメント
横山 慶一
プロフィールを見る企業は学生のマインドセットを知りたいと思っている
企業が学生時代に最も打ち込んだことを聞く理由は、取り組みの姿勢や、困難な状況に陥ったときの対処方法、耐久力などを知りたいと考えているからです。
そのなかで、根本的な人間性にかかわる部分についても知りたいと考えています。それは行動に現れるものではなく、マインドセットと呼ばれるものです。
具体的には、物事に取り組む覚悟やかかわる人に対する態度、そして取り組むことに誇りを持っているかという点です。
努力を続けた過程が業務に活きる
学生時代に打ち込んだことで結果を出せると自信につながります。また、たとえ結果が出なくても、努力をし続けることで多くの学びがあったはずです。
その経験は、社会に出て仕事をする基本姿勢の形成に大きくかかわっているので、採用担当者は重要視しています。語られるエピソードの垣間から見られる真摯さ、律義を見つけ出しているのです。
多くの学生が、努力したことをアピールしますが、そこに現れているマインドセットも大切です。これは、入社後の成長を図る重要な指標となります。
ここまでの解説でガクチカにつながるエピソードがないと悩んでいる人は以下の記事を参考にしましょう。ガクチカが本当にない人に向けた解決策を解説しています。
ガクチカが本当にない人がすべきことは? おすすめのテーマも解説
学生時代に最も打ち込んだことに対して理解しておきたいこと
学生時代に最も打ち込んだことに対して理解しておきたいこと
- 何に打ち込んだかよりも「どう打ち込んだか」が重要
- 成果はそこまで重視されていない
学生時代に最も打ち込んだことを考える際に、「打ち込んだことが周りの人と被ったらどうしよう」「大した成果がないから話せない」と考えてしまう学生は多くいます。
実は学生時代に最も打ち込んだことに、特別なエピソードや成果は必要ありません。ここからは、なぜ企業が打ち込んだことの成果をそこまで重要視していないのかを解説します。
「学生時代に最も打ち込んだこと」の前提がわかれば、打ち込んだことも選びやすくなるので、企業が知りたいと思っている内容を正確に理解して、エピソード作りに役立ててください。
何に打ち込んだかよりも「どう打ち込んだか」が重要
企業が学生時代に最も打ち込んだことを聞く主な理由は以下の3つですが、どれも何に打ち込んだかではなく、どのように打ち込んだのかで見えてくるものになります。
企業が学生時代に最も打ち込んだことを聞く3つの理由
- 物事への取り組み方を見たい
- 困難に直面した際にどう解決していくのかを見たい
- 学生の人柄について理解したい
そのため、打ち込むことは特別である必要はありません。打ち込んだことは周りの学生と被っても問題ないので、工夫した内容などで差別化していくことが大切になります。
企業では人材育成において「経験学習モデル」が注目されています。こちらは経験を内省し、得られた気づきを概念化・抽象化し、それを確かめるための実践をおこなうサイクルを指しています。
学生時代にこの経験学習をおこなってきているか、このサイクルが身に付いているかを知りたいので、何に打ち込んだかはそこまで重視されていません。
成果はそこまで重視されていない
学生時代に最も打ち込んだことは「全国大会に出場した」「県の選抜選手に選ばれた」「コンクールで金賞をとった」など、目立った実績があった方が良いと考えるかもしれませんが、企業はそこまで成果を意識して評価はしません。
なぜなら、打ち込んだことが仕事にどう活かせるかを見たいと考えているためです。成果が大きくても、取り組んだ内容が伝わらないと企業は評価してくれません。
そのため、学生時代に最も打ち込んだことは成果が出たことよりも、一番全力で取り組んで学びがあったと思うものから選ぶようにしてください。
採用担当者がガクチカで見たいのは、結果ではありません。物事に取り組むプロセスと姿勢です。どれだけ真剣に取り組んだかをしっかりと語ることが重要です。
難易度の高い課題にチャレンジし、振り返りでどのような気づきを得たのか、詳細に話すことで評価は高まります。
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「学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)が志望動機や自己PRと被る…」と悩む人は多いです。ガクチカのネタがなくて困っている人こそ、ツールを活用して悩みを解消しましょう。
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学生時代に最も打ち込んだことを選ぶときの3ポイント
学生時代に最も打ち込んだことを選ぶときの3ポイント
- 学びを得られたものから選ぶ
- 大学生時代のエピソードから選ぶ
- 周りの人と協力した話を選ぶ
「学生時代に最も打ち込んだことの選び方がわからない」と悩む学生もいるのではないでしょうか。
ここから、どのように学生時代に最も打ち込んだことを選べばいいのか、具体的な方法を3つに分けて解説するので参考にしてください。
学びを得られたものから選ぶ
企業に入社をすれば、さまざまな業務をしていき、その過程で成長していくことも同時に求められます。そのため、打ち込んだことから何を学び、どう成長できたのかを具体的に伝えることで、入社後に成長できる人材であることを企業にアピールができるのです。
たとえば、「部活を通してみんなと協力していくことの大切さを学んだ」「資格取得の経験から継続して努力することの大変さを学んだ」など、取り組みから何を学べたのかを伝えるのが大事になります。
学生時代に打ち込んだことのエピソードは、働くうえで役に立ちそうな学びが評価されやすいです。
たとえば、部活での先輩や後輩、同学年とのかかわりは上司や部下、同僚とのやり取りと関連してきます。
苦労して失敗した経験でも問題ない
打ち込んだことは「成功したエピソードにしなければいけないのか?」と考える人もいるかもしれませんが、苦労したことや失敗した話でも大丈夫です。
大切なのは打ち込んだ過程であるため、そのエピソードで工夫した点や学びを具体的に話せるのであれば、成功したエピソードでなくてもアピールにつなげられます。
- 目標が叶わなかった話を打ち込んだこととして伝えても問題ないのでしょうか?
学びがあれば目標を達成できなかった話でも問題ない
まったく問題ありません。その姿勢を語ることが非常に重要です。結果ではなくプロセスを語ることで、物事に取り組む姿勢をうまく伝えることができます。
自らの意志で自律的に課題へ取り組み、自分の弱さに気づき、一人ではできないときは他の人に協力してもらい、あきらめずに努力し続けたことをアピールしてください。
目標を達成したか否かよりも、真摯に取り組んだ姿勢が評価されます。
大学か大学院時代のエピソードから選ぶ
打ち込んだことは、なるべく大学か大学院時代のものを選ぶようにしてください。
高校や中学に限ったエピソードにしてしまうと、「この人は大学で打ち込んだことがないのかな」と企業に思われてしまうリスクがあるからです。
ただ、「中学校から大学まで卓球に打ち込んでいた」「高校のころからはじめたギターを大学でも打ち込んでいた」など、小さい頃から続けてきていることから選ぶのは問題ありません。
- 大学時代に打ち込んだことがないので、高校時代のことをアピールしたいのですが、問題ないのでしょうか?
今に活きている経験なら問題ない
高校時代に打ち込んだ経験があるからこそ、大学時代のこんなことに役立ったという経験を探してみてください。
たとえば、チームが勝つために毎日6時間の練習を1年間休まず続けてきたからこそ、アルバイトで長時間の勤務が毎日続いても体調を崩さず、お店の売上に貢献できたなど、つながりそうな出来事がないかを振り返ってみると良いでしょう。
周りの人と協力した話を選ぶ
できれば一人で取り組んだことではなく、周りの人と一緒に打ち込んだことを選ぶのがおすすめです。
会社の業務は周りの人と協力しながら進めていくものが多いため、チームや周りの仲間と一緒に打ち込んだことから選ぶと、周囲と協力しながら活躍するイメージを企業がしやすくなるからです。
周囲と協力して物事を進める能力を「協調性」といいます。この協調性について詳しく知りたい人は以下の記事を参考にしてみてください。
例文17選|協調性の自己PRで確実に差別化する8つのコツ
学生時代に最も打ち込んだことがわからないときの見つけ方
学生時代に最も打ち込んだことがわからないときの見つけ方
- 学生生活を振り返って何に時間を割いたか考えてみる
- 自分の生活習慣を振り返る
- 周りの友人や家族に聞いてみる
- 今から打ち込めるものがないか考える
「学生時代に打ち込んだことがない」と思う学生は多くいます。しかし、それは正しく学生生活の振り返りができていなかったり、頑張っていることに気づけていなかったりするケースがあります。
そんな人に向けて、学生時代に打ち込んだことを探す方法を教えるのでぜひ実践してみてください。
こちらの記事でガクチカが見つからない原因や、ガクチカがない状態を解決する方法について詳しく解説しているので、併せて参考にしてみてください。
例文16選|ガクチカがない悩みから必ず抜け出せる3つの方法!
学生生活を振り返って何に時間を割いたか考えてみる
学生時代に最も打ち込んだことがわからない人は、自己分析がしっかりできていない可能性があります。
大学生活を振り返ってみて、学生時代に時間を割いていた活動を思い出してみてください。メモ用紙やノートを用意して、学年ごとにおこなっていた行動を全て書いていくのがおすすめです。
しっかり振り返る機会を作れば、打ち込んでいたことを何か思い出せる可能性があるので試してみてください。
自己分析のやり方がわからない人は、以下の記事を参考にして自己分析をしてみてください。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
自分の生活習慣を振り返る
生活習慣の中から打ち込んでいることを探すのも一つの方法です。自分にとって当たり前のようにおこなっている習慣は、頑張っているという感覚になりづらく、打ち込んでいることに気づけていないケースがあるのです。
「1週間に1冊本を必ず読んでいる」「健康のために週2回はジムで運動している」など、何か習慣化しているものがないか探してください。そして、その取り組みをするうえで工夫している点や、なぜ習慣化できたのかを探求してみると、内容のある打ち込んだエピソードになっていきますよ。
生活習慣になっているものの例
- 資格取得の勉強
- ボランティア活動
- アルバイト
- 部活動
- サークル
- 研究
- 留学
- ゼミ
- 読書
- 筋トレ
- YouTubeの撮影
- 動画編集
- 教育実習
- 料理
- 写真撮影
周りの友人や家族に聞いてみる
打ち込んだことが見つからないのは、客観的に自分の生活を見られていない可能性があります。そのため、周りの親しい人たちに自分が何を頑張ってきたのかを聞いてみることで、視野が広がる可能性がでてきます。
身近な人の例
- 部活やサークルの仲間
- ゼミでお世話になっている教授
- 一緒に生活している家族
- アルバイト先の同僚や上司
- 付き合いの長い友人
- 交際している恋人
日頃からあなたを見ている人が必ずいると思うので、話を聞いてみてください。自分にとって、日頃当たり前のようにやっていることが、他の人からみたら「頑張っている」「評価できる」と思われていることもあるからです。
身近な人から話を聞いたら、頑張っていると言われた部分を自分で深掘りしてみて、その取り組みをしていたときにどんな工夫をしていたのか思い出し、アピールしたいことを自分の言葉で説明できるようにしておいてください。
今から打ち込めるものがないか考える
選考までまだ時間がある人は、今から行動して打ち込んだことを作るのも一つの方法です。すぐに取り組めることがないか探してみてください。
たとえば、新たにボランティアやアルバイトを始めたりインターンシップに参加したりするなど、すぐに取り組めることがあるはずです。先ほども述べたとおり、周りと協力したエピソードにすると、「周りの人と協力できる人」というイメージになりやすいので、できれば複数人で何かに取り組んでみてください。
打ち込むことをこれから探すなら、自分がワクワクできるものから選んでください。
就活のためにやらなければいけないという理由が先行した状態で、ボランティアに参加したとしても、やらされている感が出てしまい、ボランティア先の人にも迷惑をかけてしまいます。
そこからはいい気づきや学びはなかなか生まれないので、自分が主体的に取り組めそうか、始める前に見極めましょう。
アドバイザーコメント
瀧本博史
プロフィールを見る打ち込んだことを見つける方法はたくさんある
打ち込んだことを見つける方法は意外にも身近なところにありますよ。4つほど紹介していきます。
古いアルバムや写真を見る
古いアルバムや写真を見ることで、学生時代にやっていたことを思い出すことができます。たとえば、部活動の写真や卒業アルバムを見ることで、当時の自分が何に打ち込んでいたかを振り返ることができます。
教師や指導者に話を聞く
当時の教師や指導者に話を聞くことも有効です。彼らは当時のあなたがどのように物事へ取り組んでいたかを知っているので、貴重な情報を提供してくれる可能性があります。
また、教師や指導者からのアドバイスやフィードバックを振り返ることで、自分の強みや改善点を見出すこともできます。
自分が好きだった曲や本、映画を振り返る
学生時代に好きだった曲や本、映画を振り返ることも、自分が打ち込んでいたことを思い出す手段として有効です。自分が好きだったものには、当時の自分の関心や価値観が反映されていることがあります。
当時の自分に手紙を書いてみる
当時の自分に手紙を書くことも有効です。その手紙には、自分が当時どのようなことに取り組んでいたのか、どのような目標を持っていたか、何を大切にしていたかを記載してみてください。
また、当時の自分に向けて手紙を書くことで、今の自分が思っていることや大切にしていることを伝えられ、自分が当時取り組んでいたことを思い出すきっかけを作ることができます。
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学生時代に最も打ち込んだことの過程を魅力的にする方法
学生時代に最も打ち込んだことの過程を魅力的にする方法
- 打ち込んだ理由を明確にする
- 打ち込んでいて苦労したことを考える
- どんな方法で困難を乗り切ったのかを具体的にする
- そこから得た学びを考える
打ち込んだことが見つかったら、その取り組みの過程をしっかり振り返ることが大切になります。
打ち込んだ背景や内容、取り組む中で苦労した点や工夫したことを丁寧に振り返りできれば、他の就活生と被らない差別化できるエピソードを作りやすくなります。
ここから、学生時代に最も打ち込んだことの過程を魅力的にする、具体的な方法を説明するので、参考にしながら自分のエピソードを作ってみてください。
他の就活生に負けないガクチカの作り方はこちらの記事で紹介しています。差別化するための具体的な手順を解説しているので、参考にしてください。
例文13選|誰でも「刺さるガクチカ」が完成する4ステップを解説
①打ち込んだ理由を明確にする
具体的なエピソードに入る前に「なぜ自分がこの物事に打ち込むことになったのか」その理由を明確にしてください。なぜなら、打ち込んだ背景がわかったうえで、詳細を聞いた方が、採用担当者が話を理解しやすいからです。
また、打ち込んだ理由を深掘りしていくと、打ち込んだ要因となった目標や目的が見えてくるので、エピソードがより濃いものとなります。
打ち込んだ理由を思い出せない人は、以下のポイントを振り返ることで、真剣に取り組めた理由を思い出せますよ。
打ち込んだ理由を明確にするためのポイント
①なぜその物事を始めたのか
(例)
・その分野で憧れている人がいたから
・仲の良い友達に誘われたから
・テレビで見て面白そうだと思ったから
②打ち込む目的や目標は何だったのか
(例)
・全国大会に出場したい
・人脈を広げたい
・人前でうまく話せるようになりたい
②打ち込んでいて苦労したことを考える
真剣に物事へ打ち込んでいると、うまくいかないケースや、失敗をしてしまうこともあります。これは企業に入っても同じで、仕事が必ずしも理想通りに進むとは限りません。
そういった壁にぶつかった時、困難を乗り越えられる人材かどうか、企業は見たいと考えています。そのため、打ち込んだことで苦労した経験をエピソードに組み込むことはとても重要になります。
苦労した経験がどういったものかイメージがつかない人は、以下の方法を参考にして考えてみるとイメージができますよ。
苦労した経験を見つけるポイント
①思うように物事が進まなかった経験を振り返る
(例)
・怪我をしてやりたい練習ができなかった
・ギターの練習をしてもうまくならない日々が続いた
②人間関係で悩んだ経験を振り返る
(例)
・新しい練習メニューを考案したが部員からの賛同を得られなかった
・方向性の違いからサークルメンバーと喧嘩してしまった
③思うような成果が出なかった経験を振り返る
(例)
・英検1級の取得を目指したが落ちてしまった
・県大会優勝を目指したが2回戦で負けてしまった
④叱られた経験を振り返る
(例)
・インターンで作った営業資料をダメ出しされてしまった
・接客で顧客に説明がわかりづらいと怒られてしまった
ガクチカのエピソードを考える際、苦労して大変だったということを書くだけではNGです。それではただ同情を買うだけになってしまいます。
必ず振り返りをして、どのような課題が残り、今後どうしていこうと考えているのか、自分の考えを表明しましょう。
可能であれば、自分の成長にとって良い経験となっていることを考えてください。
③どんな方法で困難を乗り切ったのかを具体的にする
苦労したことについて整理できたら、その困難に対してどう立ち向かったのか、どんな点を工夫したのかを具体的に考えてください。
具体的なエピソードの作り方がわからない人は、以下のポイントを押さえておくと、説得力のあるエピソードを作ることができますよ。
困難を乗り切ったエピソードに盛り込んでほしいもの
①困難に陥った原因は何だったのか
(例)
・アドバイスを求めず闇雲にギターを練習していた
・本格的な練習に入る前の準備運動を怠っていた
・相手の話を聞かず自分の意見を一方的に通そうとしていた
②解決するために何をしたのか
(例)
・先生と先輩に自分の練習方法を見てもらった
・トレーナーに頼んで準備運動の基礎を教えてもらった
・相手の意見を最後まで聞いたうえで自分の考えを話すようにした
このように困難に陥ってしまった原因を分析して、その状況を解決するために頑張ったことは、仕事で失敗したときも活かされる部分なので、必ず入れるようにしてください。
組織で困難を乗り越えた話をガクチカで使う時は、本当に課題が改善、解決されたかを客観的に判断するようにしてください。
自分では良くなったと思っていても、面接官が聞いて本質的な問題が解決されていないと説得力に欠けてしまいます。数字を使ったり、第三者の発言を組み込んだりするなどの工夫をしてみましょう。
④そこから得た学びを考える
最後に打ち込んだことから何を学んだのかも洗い出してください。
この経験から何を学び、それを今後どう活かしていくのかを話せれば、打ち込んだことから成長できる人材であるというアピールをすることができます。
また、学びは志望する職種に活かせるものにすると、入社後にどんな場面で活躍できる人材なのかイメージしやすくなるので有効です。
学んだことを志望職種に関連付ける例
・営業職
(例)
サークルの経験から、相手の話を否定せず最後まで聞くと本音を話してくれることがわかりました。この経験を御社の営業でも活かして、顧客のニーズを正しく導き出せる人材になっていきたいと思います。
・販売職
(例)
アパレルの接客から、他の商品と比較しながら商品説明をした方が、顧客にその商品の魅力が伝わりやすいことがわかりました。御社に入社したらこの接客の経験を活かし、販売員として商品の魅力を伝えていきたいと思っています。
学生時代に最も打ち込んだことを的確に伝える5ステップ
「学生時代に最も打ち込んだことを作る手順がわからない」という人もいるのではないでしょうか。
作成手順がわからない人は、これから紹介する5ステップで作ってください。この5ステップを踏むことで、企業が知りたい情報を詰め込んだエピソードを作ることができます。
ガクチカ作成ツールを活用すれば、受かるガクチカが作れます
ガクチカ作成が進まず、焦っていませんか?ガクチカは、自己PRや志望動機と並ぶ重要なアピールポイントですが、作成に苦戦する人もいます。
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①学生時代に最も打ち込んだものを選択
最初に学生時代に最も打ち込んだことを何にするか選んでください。このとき成果が出たものを選ぶのではなく、自分が一番学びを得られたものから選択すると、より濃いエピソードを作ることができます。真剣に打ち込んだことであれば趣味でも大丈夫です。
打ち込んだことは企業ごとに変えても問題ないので、社風や志望する職種に合ったものを選択できるように、複数のエピソードを作っておくと良いですよ。
学生時代に最も打ち込んだものを選ぶポイント
- 成果ではなく学びを得られたものから選ぶ
- 企業や職種に合ったものを選択する
②打ち込んだ内容とその理由を始めに話す
話す題材を選んだら、打ち込んだことを結論から話し、打ち込んだ理由がわかるように背景も合わせて説明してください。ここでどんな状況で頑張れる人なのか企業にアピールすることが大切です。
打ち込んだことを結論から伝える例
私が学生時代に最も力を入れたことは、大学の野球部でキャプテンとして練習メニューを考えた活動です。
今よりもチームを強くするには、これまでと違う練習メニューを考える必要があると感じていたので、この活動に力を入れていました。
上記のように、結論何を頑張ったか、なぜその取り組みをしようと思ったのかという順番で伝えると、最初に打ち込んだ背景がわかるので、その後に話す具体的な取り組みの内容の説得力が増します。
ガクチカを伝える際、結論から話さなければいけないという決まりはないので、結論から話さなくても、面接官に悪い印象を持たれるわけではありません。
ただ、一人あたりの面接時間は有限なので、話が長いと時間が押してしまい、面接官は「聞きたい質問ができないかもしれない」と不安になります。
③具体的になにを頑張ったのかを話す
学生時代に最も打ち込んだことを具体的なエピソードに落とし込む際は、困難を乗り越えたエピソードにするのが有効です。以下3つのポイントに沿って作ると、説得力のあるエピソードを作ることができます。
困難を乗り越えたエピソードの作り方
- どんな困難があったのか
- 困難に陥った原因
- 困難を乗り越えるためにおこなったこと
ここで、仕事で壁にぶつかっても、困難を乗り越えられる人材であることを企業にアピールしてください。
イメージしやすいように3つのポイントに沿った例文を作成したので、こちらも併せて参考にして、エピソードを作ってみましょう。
エピソードを具体的に話す例
①どんな困難があったのか
練習メニューの改善を図ってから3カ月で、部員が5人も辞めてしまう事態に陥ってしまい、チームがバラバラになってしまいました。
②困難に陥った原因
このままではまずいと思い、チームメイトに部員が辞めてしまった理由を聞くと、私が他の人の意見も聞かず、一方的に練習メニューを増やしてしまったことが原因であることがわかりました。
③困難を乗り越えるためにおこなったこと
この出来事から、私は一方的に練習メニューを増やしたことを反省し、チームメイト全員に謝罪をしました。
その後、チームが強くなるにはどんな練習をすればいいのか、自分一人で考えるのではなく、チームメイトや監督と話し合って練習メニューを決めるようにしました。
このように苦労した内容と原因について伝えた後に、改善するためにおこなった行動を具体的に説明できるとエピソードに説得力が出ます。
④打ち込んだことから何を学んだのかを話す
学生時代に最も打ち込んだ経験から「何を学ぶことができたのか」「結果としてどうなったのか」まで書くと、経験したことから学びを得られる人であることを伝えられます。
書き方は以下の例を参考にしてください。
打ち込んだことから何を学んだのかを伝える例
チームメイトや監督と話し合う時間を多く設けたことで、チームは同じ方向を向くことができ、高いモチベーションで日々の練習に打ち込むことができました。
結果として秋のリーグ戦では優勝することができ、この経験から仲間と協力して課題に取り組んでいくことの大切さを学びました。
⑤志望企業にこの経験がどう活きるのかを話す
最後に学生時代に打ち込んだことが、志望する企業でどう活きていくのかを考えてください。このエピソードを入れることで、入社後にどこで活躍できるのかイメージがつきやすくなるからです。
この経験がどう活きるのかを伝える例
貴社に入社したあとは、周りの仲間と細かくやり取りするようにして、ほかのメンバーと一緒に成果を出し続けられる営業になっていきたいと思います。
上記のように、学生時代に最も打ち込んだことから学んだことを、どの分野で活かしていくのかを最後に伝えることで、志望動機の強さもアピールすることができます。
ガクチカで悩んだらまずは作成ツールを使ってみよう!
「学生時代、何も頑張ったことがない…」と悩む人でも、簡単にガクチカを作れます。
「ガクチカ作成ツール」は、簡単な質問からあなたの強みや経験を引き出し、魅力的なエピソードへとブラッシュアップします。
ツールを活用して、自分の強みや経験を再発見し、自信を持って選考に挑みましょう。
・強みや経験別に作れる
・1回で3パターン作れる
学生時代に最も打ち込んだことを差別化する方法
学生時代に最も打ち込んだことを差別化する方法
- 課題解決の為におこなった取り組みに具体的な数字を入れる
- 志望企業が求める人材にマッチする内容にする
- 応募する部署で活躍できることを連想させるエピソードを入れる
ここまで学生時代に最も打ち込んだことをわかりやすく伝えるための手順について解説してきました。ここからは、ほかの学生と差別化するために必要なことを紹介していきます。
先ほど説明した5つのステップに、これから紹介する3つの要素を追加できれば、より魅力的な内容になるのでぜひ実践してみてください。
課題解決の為におこなった取り組みに具体的な数字を入れる
困難を乗り越えるために工夫した点を説明するときに、具体的な数字をいれるとより説得力が増します。
数字を入れて課題解決のために取り組んだことを話す例
・チームワークを深めるために、毎週月曜日と木曜日に30分間みんなで話し合う場を設けた
・販売スキルを身に付けるために、1日20人以上の顧客を相手に接客をした
・サッカーのシュートの精度を上げるために、1日200本シュート練習をした
このように数字を入れると、頑張った内容に信憑性が出てきて、より困難に立ち向かえる人材だというのをアピールすることができます。
志望企業が求める人材にマッチする内容にする
企業はホームページや就活情報サイトの求人ページで「求める人物像」について記載しているケースがあります。求める人物像と打ち込んだ内容をリンクさせるように話せれば、企業にとっても印象に残るものとなるはずです。
企業が求める人物像の例
- チャレンジ精神があり新しいことに取り組める人
- 成長意欲が強く日々自己研鑽ができる人
- 主体的に考えて動ける人
- 周囲と円滑にコミュニケーションが取れる人
- 失敗しても粘り強く取り組める人
上記のように企業によって求める人物像は変わるので、事前に調べておいてください。
ただ企業が求める人物像と自分の性格が異なる場合は、無理して相手の理想に合わせる必要はありません。
無理に合わせて入社できたとしても、入社後にミスマッチが生まれる可能性が高くなるので、求める人物像と自分の性格が合っている場合のみこの方法を取り入れてください。
- 社風に合う内容で打ち込んだことをアピールしたいのですが、無理に合わせるのも良くないと思っています……。
社風ではなく社会人基礎能力から選ぼう
経済産業省で提唱している社会人基礎力からアピールすると有効です。こちらは職場や社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な力を3つの能力と12の要素で定義しています。
前に踏み出す力…主体性、働きかけ力、実行力
考え抜く力…課題発見力、計画力、想像力
チームで働く力…発信力、傾聴力、柔軟性、状況把握力、規律性、ストレスコントロール力
これらの能力は、どの企業でも大切にしていることなので、こういった内容からアピールする要素を考えてみると、良いエピソードが作りやすいですよ。
応募する部署で活躍できることを連想させるエピソードを入れる
希望する部署がある場合は、学生時代に打ち込んだ経験がその部署でどう活かせるのかまで説明するようにしてください。
入社後のビジョンまで話せると、社風にマッチしているという印象につながります。
たとえば、「接客のアルバイトで学んだ提案力を営業に活かしたい」「部活のマネージャーとして選手をケアした経験を活かし、営業を支える事務員になりたい」といったように、具体的に打ち込んだ経験をどう業務に活かしていくのかまで話すようにしてください。
志望部署が決まっているなら、その部署についての情報を集め、働くイメージを作りましょう。情報を集める過程で活躍するイメージを作っていけるはずです。
それと、普段の行動から、応募する部署をこんな部署にしていきたいというビジョンも作ってみてください。
学生時代に最も打ち込んだことを伝える際の注意点
学生時代に最も打ち込んだことを伝える際の注意点
- 複数のエピソードを交えない
- 企業が求める人物と反するエピソードにしない
- 嘘はつかない
学生時代に最も打ち込んだ方法を間違った形で伝えてしまうと、伝えたい内容が相手に伝わらなかったり、ミスマッチが起こったりする可能性が出てきます。
そのようなことにならないためにも、学生時代に最も打ち込んだことを伝える際に、注意しなければいけない3つのポイントを押さえておいてください。
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「ガクチカを書け」と言われても、特に印象的なエピソードがない…そんな悩みを抱える人は多いです。
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複数のエピソードを交えない
「打ち込んだことを複数言えたら評価も上がるのでは?」と考える人もいるのではないでしょうか。しかし、複数のエピソードを話すと逆に評価が下がってしまう可能性もあるので注意が必要です。
複数のエピソードを交えると、その分取り組んだ過程や伝えたいことが増えるため、話の内容がまとまらず、話を聞く人にとってもストレスになってしまいます。
そのため、学生時代に最も打ち込んだことを1つに絞ったうえで、エピソードを作った方が伝わりやすい内容になります。
- 打ち込んだことが複数あります。企業ごとにエピソードは変えたほうが良いのでしょうか?
企業によって変えるのもあり
企業ごとにアピールしたいものが違う場合は、ガクチカの内容を変えても問題ありません。そうでない場合は特に変えなくて大丈夫です。
一方で同じ会社の面接で「自己PR」、「ガクチカ」、「長所」など同じようなことを答える質問があります。
その際に、全て同じ回答になってしまわないように、打ち込んだエピソードのバリエーションを増やしておけると良いですよ。
企業が求める人物と反するエピソードにしない
たとえば、「新しいことに果敢に挑戦できる人」を求めて募集を出しているのに、「一つの業務を極めたい」という人が応募してきたら、ミスマッチになってしまいますよね。
当たり前の話ですが、企業は社風にマッチする人を採用したいわけなので、矛盾が生じないように気をつける必要があります。
嘘はつかない
学生時代に打ち込んだことがなく、嘘のエピソードを書いてしまう学生が稀にいます。しかし、これは絶対にやってはいけません。
内定をもらった後に嘘が発覚すると、「嘘をつく信用できない人」というイメージを持たれ、企業との信頼関係が崩れてしまう可能性があります。
- 打ち込んだことを話すとき、実際にあった出来事よりも少し盛って伝えても大丈夫でしょうか?
事実を変える嘘はやめよう
嘘や作り話はよくありませんが、多少大げさに伝えることは問題ありません。
注意点としては、「優勝した」や「合格した」といった、公表される結果などである場合は盛ってはいけません。
最悪の場合、事実詐称で、採用後に内定が取り消しになるようなこともあり得ます。
これまでもお話しているように、採用担当者は、結果よりも努力をしているプロセスと態度・姿勢を見たいと考えています。
努力や苦労は主観的なものなので、多少オーバーな表現をしても構いません。ただし、大風呂敷を拡げると、収拾がつかなくなることもあるのでほどほどにしてくださいね。
学生時代に最も打ち込んだことのOK例文10選
ここからは、解説してきたポイントを元にして作成した例文をエピソード別に10選紹介していくので、学生時代に最も打ち込んだことのエピソードを作るときに参考にしてください。
また、各例文にキャリアアドバイザーのアドバイスも記載されているので、そちらも併せて参考にして自分だけの魅力的なエピソードを作っていきましょう。
人事の人に評価されるガクチカの書き方は、こちらで詳しく解説しています。これからガクチカのエピソードを書く人は参考にしてみてください。
人事を惹きつけるガクチカの書き方5ステップ|例文12選付き
例文①アルバイト
例文①アルバイト
私が学生時代に打ち込んだことはアパレルでのアルバイトです。
元々洋服が好きだったのと、接客の仕事をしてみたいという想いがあったので、このアルバイトを始めました。
始めた頃はとにかく顧客に喜んでもらえるように、商品の提案を積極的にしていたものの、相手の反応が良くないことが多く「なぜうまくいかないのだろう?」と思っていました。
後日店長に呼び出され、顧客から「望んでもいない商品を提案されて不愉快だった」というクレームが入っていたことを言われ、私はすごくショックを受けました。それと同時に顧客のことを考えずに、接客をしていた自分に気づくことができました。
この出来事が起きてから、私は一方的な接客にならないように、顧客の悩みを細かく聞いたうえで、その人に合った商品を提案するようにしました。すると、自分が提案した商品が売れるようになり、顧客から感謝の言葉を言ってもらうことが増え、接客することが楽しくなりました。
結果として、私は店内の接客満足度で1位を取ることができました。この経験から私は相手に寄り添うことの大切さを学ぶことができたのです。
御社に入社したら販売員としてこの経験を活かし、顧客に信頼してもらえるような接客をしていきたいと思っています。
自身の一方的な行動を反省し、相手目線で行動するという顧客を大切にしたことが具体的に書けているところが良いです。
内容から考えると「相手に寄り添う」というよりも「相手への印象の大切さ」を学ぶとするとよりマッチしますね。
学生時代に最も打ち込んだことがアルバイトの人は、以下の記事を参考にすればより魅力的に伝えられる方法を理解できるので、参考にしてみてください
例文15選|アルバイトのガクチカの作り方と印象に残すコツ
例文②資格取得
例文②資格取得
私が学生時代に最も打ち込んだことは英語の資格取得です。
私は中学生の頃から英語が好きで、大学卒業後も英語を活かせる仕事に就きたいと考えていました。
そのため、大学生のうちに英語のスキルを伸ばし、英語力を証明するための資格を取得したいと考え、英検1級を取得することを目標に取り組むことを決めました。
高校卒業時点は準2級を取得しており、大学3年生までには1級を取得できると考えていましたが、そんなに甘いものではありませんでした。大学1年生で2級を取得した後、大学2年生で受検した準1級の試験に落ちてしまったのです。
私は「このままでは大学卒業までに1級を取得できない」と思い、その原因を考えることにしました。考えた結果、私は苦手なことから無意識に逃げていることがわかりました。私はスピーキングが得意なのですが、リスニングが苦手で、点数も毎回低くなっています。
これに気づいてから、バスや電車の移動中は、これまで音楽を聴いていたのを英語に替え、リスニング力を強化することにしました。その結果、昨年末に1級を取得し、目標を達成することができました。
御社に入社後は、英語力を活かすことはもちろん、英検1級取得の過程で身に付けた課題解決能力を活かして、自社または顧客の課題をいち早く見つけ、解決に向けて行動したいと考えております。
英検の級を示していることで読み手と難易度の共通認識が持てるため、わかりやすく資格取得の頑張りをアピールすることができています。
不合格になった原因を考え、しっかりと対策したことがわかります。失敗をそのままにせず改善していける人柄が伝わってきました。
例文③留学
例文③留学
私が学生時代に最も打ち込んだことはオーストラリアへの留学です。
幼少期から家族旅行で何度か海外に行っていて、その頃から海外で生活することに興味がありました。そして、高校生の頃に大学生になったら海外留学をすると決め、大学2年生のときに半年間休学し、オーストラリアに留学しました。
留学中に最も苦労したことは現地の人とのコミュニケーションです。当然、日本とは文化が違うため、会話の内容や笑うポイント、声の掛け方などが異なり、どうコミュニケーションをとって良いのかわからないときがありました。
ただ、長い間会話をしていくなかで、無理して相手に合わせる必要がないことに気づきました。現地の人は必ずしも母国の文化に合わせてほしいとは考えておらず、むしろ私とコミュニケーションを取ることで日本の文化も学びたいと考える人もいたのです。
この考えに至ってから、ありのままの自分でコミュニケーションを取るようになり、より親密な関係を築くことができました。
御社に入社後、さまざまな考えを持った顧客と接点を持つかと思います。そのようなときでも、ありのままの自分でコミュニケーションを取り、顧客の課題を解決できるように努めてまいります。
努力をアピールするのではなく、「異国でのコミュニケーションの気づきから、自然体で接することで相手の課題を聞くことができるようになった」というような、過程と振り返りによる気づきを話せればもっと良くなると思います。
例文④学業
例文④学業
私が学生時代に最も打ち込んだことはスポーツ経営学の学業です。
私は幼少期からスポーツに取り組んでおり、いつしかスポーツとビジネスの関係性に興味を持つようになりました。大学ではスポーツとビジネスの関係性を学ぶためにスポーツ経営学を中心に学業に励みました。
スポーツ経営学の授業は大変有意義なものでしたが、学ぶ中で物足りなさを感じていました。その物足りなさは実践をしていないことです。授業で学んだことを活かせていない、授業が机上の空論になっているという気持ちになりました。
そこで、授業で学んだことを活かして、プロ野球の関連するビジネスをしてみることにしました。
具体的にはグッズや試合時の写真販売などです。そして、実際にやったことと授業の内容を照らし合わせて改善したり、教授に質問したりすることで、月10万円ほどの利益を得られるようになりました。
御社に入社後は、上司に教えてもらったことをそのままにせず、必ず実践して、自分に落とし込んで、営業成績1位になれるよう努力してまいります。
学びを知識としてではなく、実学として実践したところが良いです。
「上司に教えてもらったことをそのままにせず」というのは社会人としては当然のことなので、「日々の業務で得た学びを大切にし、必ず実践して……」とするともっと良くなります。
学業は自己PRでもアピールすることができる題材です。以下の記事では高評価を得る学業の自己PRの作り方を解説しているので参考にしてみてください。
例文12選|学業の自己PRに欠かせない下準備と組み立ての手順
例文⑤サークル
例文⑤サークル
私が学生時代に最も打ち込んだことは映画制作サークルです。
私は中学生の頃に観たアクション映画をきっかけに映画が好きになりました。最初は観賞するだけでしたが、いつしか自分で映画を制作したいと考え、大学入学後に映画制作サークルに入ることにしました。
先輩に映画制作の流れを教えてもらい、一作品目を制作したのですが、制作することが目的になり、面白さに欠ける作品となってしまいました。
そこで、二作品目は軸となるテーマを設定し、観賞者の目線になって制作したところ、多くの人から良い評判をいただけるようになりました。
社会人として働く際、顧客の目線を持つことは非常に重要かと思います。御社に入社後も顧客の目線に立つことを常に意識して、多くの人に必要とされる製品を作っていきたいと思います。
映画制作の活動後にしっかりとリフレクションをおこない「制作することが目的になり、面白さに欠ける作品となってしまった」という気づきを得ている点が、将来の仕事にも役立つ気づきであるので好印象です。
その失敗を活かして次にどんなテーマで制作したのかが非常に気になるので、2作品目のテーマを具体的に記載してもいいかもしれません。
例文⑥ボランティア
例文⑥ボランティア
私が学生時代に最も打ち込んだことはボランティア活動です。
私は幼少期に東日本大震災を経験しました。私が住む地域にもたくさんのボランティアの人が手伝いに来てくれたことで、「私も困っている人を助けたい」という思いが芽生え、大学入学後にボランティア活動に力を入れることにしました。
しかし、熊本地震の炊き出しボランティアの活動を始めてすぐに大きな壁に当たることになります。それは「全員が助けを求めているわけではない」ということです。
被災者の中にはボランティアを良く思わず、手助けを求めない人もいます。それを知らずに、声をかけたところ、「ありがた迷惑だ」とお叱りを受けました。
そこから学んだことは、各人に適切な対応をする必要があるということです。被災者の中にはボランティアによる手助けを求めている人もいれば、不要としている人もいます。それをきちんと見極めることで、より多くの人に喜ばれることがわかりました。
社会人になると、さまざまな考えを持った人と接することになるかと思います。御社に入社後は、ボランティア活動の経験を活かして、各人が求めていることを見極め、その人に合った行動を取って、御社と顧客に貢献したいと考えております。
このケースで学んだ、「各人に適切な対応をする必要がある」というのは、相手に対する配慮、気配りが必要だということではないでしょうか。
行動面でだけではなく、このようなマインドセットを加味して伝えられると、より効果的なガクチカになります。
例文⑦ゼミ
例文⑦ゼミ
私が学生時代に最も打ち込んだことはゼミでの活動です。
私は消費者の行動について考えるゼミに所属しています。このゼミに入りたいと思った理由は、高校生の頃に記憶に残るほどの散財をしたことがあり、時間が経ってから「なぜあんな行動を取ったのだろうか」「後悔するとわかっていながら買ってしまうのはなぜだろうか」と考えたことがきっかけです。
最初は内容が難しく、教授が話していることを理解するのに必死でした。時間が経つにつれ、徐々に教授が話している内容が理解できるようになり、高校時代に散財した理由や、多くの人が何かを購入する際の心理を考えられるようになりました。
御社に入社後は、ゼミで学んだ消費者の行動や心理を活用して、多くの人が買いたくなる製品作りや打ち出し方を実践して、御社に貢献したいと考えております。
ガクチカでゼミ経験をアピールするときのコツや注意点は、こちらの記事で詳しく解説しています。
例文8選|ガクチカでゼミ経験を魅力的にアピールする8ステップ
自身の体験から学んだことを深めるために、学業に打ち込んだとなっていてとても良いです。
ただ、「散財」という熟語は採用担当者によってはネガティブなイメージを持つ可能性があるので、「高校生のときの買い物で後悔してしまったことがあったので」とすると良いでしょう。
例文⑧部活
例文⑧部活
私が学生時代に打ち込んだことはバスケットボールの部活です。
私たちは全国大会出場を目指し、朝練習や夜練習を欠かさずにおこないました。しかし、大会直前にエースだった選手が骨折してしまい、県大会に出場できなくなってしまいました。
私はチーム全員で話し合う機会を週2回作り、エース不在でも勝てるように戦略を練り直しました。そこで私たちは徹底した守備を展開し、攻撃では全員で協力して得点をとっていくことを決めました。
全国大会に出場できればエースの子が復帰できるとのことだったので、私たちは下を向くことなくチーム一丸となることができました。
迎えた県大会では苦しい試合展開になることがあったものの、チームみんなで声を掛け合い、最後まで粘り強く戦うことができました。結果として県大会で優勝することができ、エースの子をもう一度コートに立たせてあげられたのがとてもうれしかったです。
この経験から、私は困難を乗り越えるためには個人の力だけではなく、チーム全員の協力が不可欠であることを学びました。そして、困難を乗り越えた先には大きな達成感が待っていることを実感しました。
御社に入社したら、周りの仲間と協力して目標を達成する営業として活躍したいと考えています。
エースの選手が骨折するという困難を乗り越えて優勝したという嬉しさは伝わるもの、あなた自身の行動でどうチームが変化したかの内容が少し薄いように感じます。
自身の関わりでチームがどのように変わったのか、チームの変化をもう少し詳しく説明できるとさらに良くなります。
例文⑨趣味
例文⑨趣味
私が学生時代に打ち込んだことは筋トレです。
高校時代の友人が筋トレをしてどんどんかっこよくなっている姿を見て、私もこんなふうになりたいと思ってジムに行くようになったのがきっかけです。
最初は筋肉をつける知識やトレーニング方法がわからず、ただジムにいって運動するという形になっていました。当然その方法では筋肉がつかず、私は困っていました。
このままでは理想とする姿になれないと思った私は、筋トレをしている友人やジムで知り合った仲間に、トレーニング方法や食事方法を細かく聞いていきました。
聞いたアドバイスを取り入れ、足の筋トレを週1回から2回に増やしてプロテインを1日1回から2回に飲む回数を増やしたところ、筋肉がどんどんついていき筋トレがさらに好きになっていきました。
その後も、自分なりに食事メニューやトレーニング方法を勉強していき、自分が理想とする身体を目指していきました。そして、ジムの仲間に誘われて参加したボディビルの大会で2位になることができたのです。
この経験から継続して努力していくことの大切さを学びました。この自分の強みにもなった継続力を貴社の営業でも活かしていきたいです。
努力を続けたというガクチカになっていますね。かっこよくなりたいという願望から気持ちの変化があり、継続力という強みを手に入れたのでしょう。
行動面だけでなく心理的な気づきと成長についても書けると、さらに良くなりますよ。
例文⑩インターン
例文⑩インターン
私が学生時代に最も打ち込んだことはコンサルティングファームでのインターンです。
私はずっと団体スポーツに取り組んでおり、組織がうまく機能する方法や、目標に向けて一丸になれる方法などに興味がありました。そこで、大学2年生から組織開発をメインの事業としている、コンサルティングファームのインターンに参加しました。
最初は社内の雑務や資料作成が主な業務でしたが、慣れていくと、セミナーの運営も任せてもらえるようになりました。業務中は目の前の作業で必死でしたが、毎晩必ずインターンに参加した目的を見返し、振り返りをするようにしていました。
このような行動を繰り返した結果、本来目的としていた組織が機能する方法を自分なりに理解することができました。
御社に入社後も、この目的や目標の確認と、振り返りの習慣を欠かさずおこない、できるだけ早く目標を達成して、貢献したいと考えております。
自身の背景とインターンに参加した理由が具体的に書かれているので、参加目的が理解しやすくて良いです。
組織が機能する方法のところを「自分なりに理解」と言っているものの、これでは相手に工夫した点が伝わりません。どのように理解したのか、内容をもう少し具体的に書くと良いでしょう。
学生時代に最も打ち込んだことのNG例文
学生時代に最も打ち込んだことのNG例文
- 印象が良くないジャンルで書く
- 複数のエピソードを入れてしまう
- 内容が具体的でない
学生時代に最も打ち込んだことは就活において重要な質問となるため、間違った方法で伝えないようにすることも大切です。
ここからはNG例文を紹介するので、当てはまっている点がないか確認しておいてください。
例文①印象が良くないジャンルで書く
例文①印象が良くないジャンルで書く
大学1年生のときに友達に誘われたのがきっかけで、競馬に本気で打ち込むようになりました。
競馬を始めたときは新聞の予想をもとに馬券を買っていたのですが、なかなか的中せずに年間収支がマイナスになっていました。
私はそこから収支をプラスにするために、競馬の本やレースのデータを分析していきました。そこで、自分は長距離のレースを的中させる可能性が高いということがわかりました。
その後、私は長距離のレースだけに絞って馬券を買うようにしたところ的中率を上げられ、年間収支をプラスにすることができました。
この経験から、私は失敗から分析して次に活かすことが大切だと学べたのです。
貴社に入社して失敗することがあったとしても、その都度原因を追及して成長の糧とできる社員になっていきたいと思います。
企業によってはギャンブルに対してマイナスなイメージをもっているケースもあるので、ギャンブルの話題は極力避けるようにしてください。
ギャンブル、賭博に関しては国で規制がかかっていることもあり、学生時代に最も打ち込んだことがギャンブルであるとアピールしてもいい印象を持たれることはありません。
お金がマイナスになった時に、会社のお金を横領してしまうのではないかといった不安を持たれてしまうので、ギャンブルを題材にすることはやめてください。
例文②複数のエピソードを入れてしまう
例文②複数のエピソードを入れてしまう
私が学生時代に打ち込んだことはアパレルと居酒屋のアルバイトです。
アパレル店ではバイトリーダーとしてバイトたちをまとめあげ、居酒屋ではキッチンとして料理を作って提供していました。
アパレルではバイトの接客満足度が低く接客を教えるのが大変で、居酒屋の方では毎月新メニューがでてくるので、調理方法を覚えるのに苦労しました。
私はアパレルの接客満足度を上げるために、接客のロープレ機会を多く設定してアルバイトの育成に励みました。居酒屋のバイトでは、新メニューの調理マニュアルを事前にもらい家で練習することで、慌てずに料理するスキルを身につけていきました。
結果として、アパレルのアルバイトでは接客満足度を70%から95%に上げることができ、居酒屋のアルバイトでは以前より5分程早く料理を提供できるようになりました。
この経験から仕事をする際は準備と自分から行動することが大事だと学びました。
貴社に入社したら、入念な準備をして忘れず自ら受ける社員になっていきたいと思います。
このように複数のエピソードを同時に話してしまうと、聞き手は伝えたいことが何なのかわからなくなってしまうので注意してください。
2つのアルバイトを取り上げているものの、やったことの併記になっているのでどちらかに絞り込んだ方が良さそうです。
また成果を話す場合は、どのような困難がありどのように克服したのか、もう少し深掘りする必要があります。
例文③内容が具体的でない
例文③内容が具体的でない
私が学生時代に最も打ち込んだことは将棋サークルです。
高校時代から将棋が好きだったのですが、大学に将棋サークルがなかったので自分で立ち上げることにしました。
最初は人が集まらず大変だったのですが、一生懸命勧誘を続けたら10人までにメンバーを増やすことができました。
私はサークルを立ち上げた経験から、あきらめず努力することの大切さを学ぶことができたのです。
貴社に入社しても、あきらめない気持ちをもって業務に励んでいきます。
この文章だと打ち込んだことはわかるものの、具体的な施策が何も書いておらず内容の薄いものになっているので、「学生が何を頑張ってどんなことを学んだ」のかが伝わりません。
「一生懸命勧誘を続けた」と伝えているものの、具体的にどのような勧誘をおこなったのかがわかりません。
加えて「あきらめない気持ちをもって業務に励んでいきます」の部分は、企業人の心構えとして「あきらめない」は当然なので、何に対して「あきらめないのか」を明確化しましょう。
深掘りされても大丈夫? 面接で聞かれる学生時代に最も打ち込んだことの質問例
面接において学生時代に打ち込んだことを聞かれた際は、深掘りされるケースがあるので、事前に質問される内容を覚えておき対策しておくことが重要です。
ここまで説明してきた学生時代に最も打ち込んだことを伝える方法をマスターしておけば、答えられる質問となっているので、自信を持って面接に臨んでください。
面接官は「もっと知りたい」と思ったら、質問を深掘りする傾向があるので、聞かれたことをシンプルに結論から答えていき、落ち着いて回答していきましょう。
学生時代に最も打ち込んだことに関する質問例
- 取り組もうと思った背景はなんですか
- 取り組むうえで目標にしたことを教えてください
- 目標を達成するうえで困難だったことを教えてください
- 問題解決のためにあなたがしたことはなんですか
- 取り組みの結果を教えてください
- その経験を弊社でどう活かしますか
二次面接まで進むと、質問を深掘りされるケースが増えてきます。深掘り質問の答え方はこちらで詳しく解説しているので、参考にしてください。
二次面接は深掘り質問に注意! 回答例や失敗する学生の特徴を解説
学生時代に最も打ち込んだことの伝え方をマスターして選考を有利に進めよう
学生時代に最も打ち込んだことを伝えるためには、入念な準備が必要です。
ここまで解説した準備ができれば、魅力的に学生時代に最も打ち込んだことを企業に伝えられます。
学生時代に最も打ち込んだことを具体的に答えられれば、就職活動を有利に進められるので、この記事の書き方を参考にして、周りよりも印象に残るエピソードを作成してくださいね。
アドバイザーコメント
富岡 順子
プロフィールを見る結果よりも打ち込んだ経験が大切
ここまでお伝えしてきたように、採用担当者は学生のみなさんがどんなことを成し遂げてきたのかを確認したいわけではありません。
打ち込んできた経験を聞くことによって、仕事で困難なことがあっても、乗り越えて働いてくれる人かどうかといった人間性を知ろうとしています。
なので「私には自慢できるような華やかな成果がない」と不安になってしまう人も安心してくださいね。
主体的に取り組んだことは評価される
新型コロナウイルス感染症によって、学生時代の活動が思うようにできなかった人も多いと思います。
大人も混乱してしまうような大変な中で、何を考え、日々をどう過ごしてきたのか、制限がかかる環境や課題をどのようにして解決してきたか、自分なりにどう楽しんできたかという話で十分に思いを伝えることができます。
ガクチカでは「打ち込む」という言葉を使うことによって、主体的に取り組んできた行動を聞き出そうとしています。どんなことでも主体的に取り組んでいる人はとても魅力的です。
採用担当者もみなさんの魅力をぜひ教えてほしいと面接に臨んでいるので、自分の魅力が一番伝えられるエピソードを探して、自信を持ってアピールしてきてください。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士
Hiroshi Takimoto〇年間約2000件以上の就活相談を受け、これまでの相談実績は40000件超。25年以上の実務経験をもとに、就活本を複数出版し、NHK総合の就活番組の監修もおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Junko Tomioka〇南箕輪村のキャリア教育推進コーディネーターに就任後、独立。現在は地方中高生やベトナム人留学生の就活支援、企業内キャリアコンサル、地方就職のサポートをおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/インテグラルキャリア研究所所長
Keiichi Yokoyama〇20歳後半からカウンセリングの勉強を始め、キャリアに比重をおくコンサルティング、人材育成を企業内で推進。独立後は大学のキャリアセンターで学生の就職支援にもかかわる
プロフィール詳細