おすすめ職種8選|営業からの転職で活かせるスキルや注意点を解説

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  • キャリアコンサルタント/上級心理カウンセラー

    Fumiko Furuta〇キャリアに関する記事の執筆・監修や、転職フェアの講演、キャリア相談、企業や学校でのセミナー講師など幅広く活動。キャリア教育に関心があり、学童クラブの支援員も務める

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  • キャリアコンサルタント/公認心理師

    Ikuko Yoshino〇就職支援歴18年。若者就労支援NPOに勤務の後、独立。現在は行政の就職支援施設にて、学生/既卒/フリーター/ニート/ひきこもり/女性などを対象に相談やセミナー講師を担当

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  • キャリアコンサルタント/性格応用心理士1級

    Minoru Kumamoto〇就職・転職サイト「職りんく」運営者。これまで300名以上のキャリア相談を受けた実績。応募書類や採用面接の対策支援をする他、自己分析の考え方セミナーを実施

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この記事のまとめ

  • 営業から転職するなら「将来どうなりたいか」から考えよう
  • 営業から他職種への転職におすすめの職業8選を紹介
  • 他職種だけではない! 他業種の営業で理想をかなえる4ステップも解説

営業から転職を考えていても、転職がうまくいくのか不安に感じて一歩踏み出せない人も多いのではないでしょうか。営業から転職するには、自分の適性や将来への目標を明確にして、希望を叶える職業を選ぶ必要があります。

しかし、自分の目指す将来が明確にならず、行動に移せない人も多いでしょう。

この記事では、キャリアコンサルタントの古田さん、吉野さん、隈本さんと一緒に、営業からの転職でおすすめの職業や注意点を解説します。転職後に後悔しないよう、自身に適性がある職業を選びましょう。

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目次

営業から転職するときは目指す将来像から仕事を見定めよう!

営業職から転職するときは、なぜ営業を辞めたいのか明確にして、自身の目指す職業を見定める必要があります。希望する職種を明確にしないまま転職してしまうと、仕事内容や給与が理想とは異なり、後悔してしまう可能性もあるのです。

しかし、「とにかく辞めたい」という気持ちがあると、新しい仕事で何をすれば良いかわからず、悩んでしまう人も多いかと思います。この記事では、はじめに営業からの転職でよくある理由を6つ解説します。自分に当てはまる内容を見つけ、辞めたい理由を明確にしましょう。

そしてその後で、営業からの転職で押し出したい5つのアピールポイントやおすすめの職種を8つ紹介します。気になる職業があればより深くリサーチをして、目指す方向性を明確にしていきましょう。

記事を最後まで読んで、営業から転職して活躍できる人の共通点を理解することで、理想のキャリアに近付きましょう。

まずはあなたが受けないほうがいい職業を確認してみよう

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まずは理由を明確に! 営業からの転職でよくある理由6選

営業から転職するに当たって次の仕事を探す前に、まずは自分がなぜ転職したいと思っているのか気持ちを整理しましょう。転職したい理由がはっきりしていないと、次の仕事を選ぶときの基準が曖昧になりミスマッチにつながる可能性があります。

ここでは、営業からの転職でよくある理由を6つ解説します。自分がどの理由に当てはまるのか考え、次の仕事では同じ条件の企業や職種を選ばないようにしましょう。

①ノルマがプレッシャーになっているため

営業の仕事は、常に契約数や金額が成績として評価されるため、プレッシャーの大きい仕事です。自分の実績として数字が見えるとやりがいを感じる人もいますが、すべての人が常にやりがいを感じて働けるわけではありません

上手に契約がとれなかったり同期との競争に疲れてしまったりすると、ノルマを達成することがつらくなってしまい、転職したいと考える場合もあるでしょう。

特に営業の仕事は、当月のノルマを達成してもまた翌月になれば新しいノルマが課せられる職業です。達成しても次のノルマがすぐに与えられる環境は、人によっては達成してもあまり意味がないと感じる可能性もあります。

古田 文子

プロフィール

営業といっても業務内容は幅広く、チラシ配布や来店客の対応も営業と呼ぶため、業界に限らずノルマのない営業はあります。

また、ノルマでなくインセンティブ(出来高報酬)を設定している企業も多く存在しますよ。

②ワークライフバランスが取れないため

顧客のスケジュールに合わせて仕事をする必要がある営業職は、ワークライフバランスが取りにくい場合もあります。

たとえば、企業を相手とした営業職であれば、顧客の休みがカレンダー通りであることが多く、ワークライフバランスが比較的取りやすくなっていますが、個人を相手とする営業であれば、休みの日程を顧客に合わせなければいけないケースもあります。土日祝日が休みの場合でも、顧客が希望すれば商談のために働かなければいけない場面もあるのです。

また、商談が長引けば残業にもつながり、プライベートの時間も取りづらくなります。残業が増えれば趣味や友人と過ごすのに当てられる時間が少なくなり、転職したいと考える人も出てくるのです。

仕事をするうえでワークライフバランスを意識したい人は多いですが、一方で「この考えは甘えなのでは?」と悩む人も多いでしょう。こちらのQ&Aコンテンツではワークライフバランスが甘えなのかを詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてください。

③職場の人間関係がうまくいかないため

営業は顧客とのやりとりがイメージされやすい職業ですが、実際には営業事務や上司、同僚など、社内の人とも円滑なコミュニケーションを取って働く必要がある職業です

営業職が顧客にプレゼンをするときの資料や契約時の書類は営業事務が作成するケースも多く、わかりやすい書類を作ってもらうためには営業事務にも顧客のことを伝える必要があります。しかし、営業が上手に顧客のニーズや求めているサービスを説明できないと、営業事務は的外れな資料を作成してしまう可能性もあるのです。

さらに、営業の仕事がうまくいかないときは、上司や先輩にアドバイスを求める場面もあります。しかし上司や先輩が相談しづらい相手であれば、問題の解決方法に悩んでしまい、仕事へのモチベーションが下がってしまう可能性もあります。

このように、営業の仕事は一人ではできないからこそ、職場の人間関係が重要になるのです。

吉野 郁子

プロフィール

営業職は、製造、配送、技術、経理など、社内の各部門をつなぐ橋渡し役です。営業職による連携が総合的な顧客満足度に影響を与えます。

そのため、社外だけでなく社内のコミュニケーションも、営業職として成功するためには非常に重要です。

職場の人間関係の悩みを軽くする方法が知りたい人は、以下の記事も併せて確認しておきましょう。

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④自社の製品やサービスに愛着が持てないため

営業として働くなら、自社の製品やサービスの良い点を理解して、顧客へおすすめしていく必要があります。自社の製品やサービスに愛情がないと、良い点を見つけられず、顧客への提案を上手にできない可能性があります

もともと自社の製品やサービスに興味があって入社している場合は、良い点や悪い点をしっかり理解したうえで顧客に提案が可能です。一方で、「営業がやりたい」という気持ちをメインで就職活動をしている場合は、必ずしも自社の製品やサービスに愛情があるとは限りません。

提案を聞いている顧客側としても、製品やサービスを進める理由が明確でないと契約する気は起きないでしょう。結果的に成果を残せなくなり、営業の仕事がつらいと感じてしまうのです。

人間関係などに不満はなくても、自社の製品やサービスに愛着がなくつらいので転職に迷っています。

自社サービスの魅力を今までと違う角度から探そう

まずは自身のキャリア目標や価値観を再確認することが大切です。職場の人間関係が良好であっても、自分が心から共感できる製品やサービスに携わることが、仕事への情熱や満足感を高めるポイントになる人もいるでしょう。

また、転職は大きな変化を生む決断でもあるため、現在の職場でできることを試みても良いのではないでしょうか。上司や同僚に相談して、プロジェクトや業務内容を見直す機会を得ることで、新たな視点や興味が生まれるかもしれません。

それでも解決しない場合は、自分のキャリアを次のステップに進めるタイミングととらえて、新たな企業でのチャレンジに向けて前向きに転職準備を始めましょう。

⑤キャリアチェンジや年収アップを考えているため

営業職としてキャリアアップすると、多くの場合はマネジメントメインの仕事を任せられますが、まったく別の仕事に携わることはほとんどありません。実際に働いてみて合わない、違うことに興味があるなどの理由があれば、キャリアチェンジを考え転職する人もいます。

また、営業職の多くはインセンティブがあり自身の頑張りが給与に反映されやすい傾向があります。一方で、成果を挙げられなければ給与が増えず、年収を上げることは難しくなるのです。

仕事が合わないから転職を考える人や、基本給の高い仕事へのキャリアチェンジのため、営業からの転職を考える人がいます。

⑥成果主義の働き方が合わないため

前述のように、営業の仕事は契約数や契約金額によって評価が変わる成果主義が基本となっています。

成果に合わせて評価や給与が変わるため、ノルマをクリアできない場合はどれだけ努力しても評価は高くなりづらい傾向があります。自身がおこなった努力を認めてもらえないのは、営業職にかかわらずどの職業でもつらくなってしまうでしょう。

成果を挙げている同期が昇進や昇給していれば、劣等感を感じてしまう場面もあるかもしれません。成果がはっきりと数字として結果が出てしまう性質上、同僚との差がほかの人にも伝わってしまうのです。

「自身がおこなっている努力が必ずしも結果につながらなくても評価してほしい」という考えがあると、成果主義の働き方は合わない可能性があります。

古田 文子

プロフィール

近年では、成果主義ではパワハラが起きやすいなど、数々の問題点が指摘されるようになりました。

そこに働き方改革などの動きも加わったためか、今では成果に対する評価の体制を見直したり、成果主義の体制を撤廃したりしている企業も多くありますよ。

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経験を武器にしよう! 営業からの転職で押し出したい5つのアピールポイント

営業から他職種に転職する場合は、顧客に寄り添う能力や論理的な思考を活かした提案力など、さまざまなスキルが役に立ちます。営業経験からどのようなスキルを培ったのか考え、自分がアピールしやすい能力を見つけましょう。

ここからは、営業からの転職で押し出したいアピールポイントを5つ解説します。自分が持っているスキルをどのように伝えられるか理解して、魅力的な人材をアピールしましょう。

①提案に必要な要素をリサーチする情報収集能力

営業が相手に合わせた製品やサービスを提案するには、顧客も持つ悩みや背景を理解したうえで、解決法を考える必要があります。解決方法を見つけるための情報を引き出すには、顧客と会話を重ね情報を集めていかねばなりません

情報収集はやみくもに多くの情報を得れば良いわけではなく、製品を提案するために必要な情報に絞ことが大切です。得た情報からも不必要な内容があれば提案には加えないという判断をしていくのです。

転職時に情報収集能力をアピールする場合は、実際にどのような情報を得て何を判断したのかエピソードを添えて採用担当者に伝えましょう。営業時にどのような考え方で働いているのかが、採用担当者に伝わりやすくなります。

具体的に情報収集能力がどのような能力かわからないという人は、下記のQAコンテンツで詳しく解説しています。

②企業に合わせたサービスや商品を紹介できる提案力

ヒアリングによって顧客の悩みや背景を理解できても、解決に自社の製品やサービスが必要なのか理解してもらえなければ、契約にはつながりません。そのため、ただ商品やサービスの魅力を伝えるだけではなく、契約すると顧客がどのようなメリットを得られるのかまで伝える必要があります

顧客に合わせた適切な提案をするには、質問があった際にすぐに答えられるよう自社の製品を深く理解しておくことも重要です。質問してすぐに解決できる営業でなければ、顧客は安心して契約できないからです。

提案力は情報収集能力やヒアリング力などさまざまなスキルと合わさると、高い効果を発揮できます。自身の持っている能力で組み合わせられるものがないか考えると、より良いアピールが可能ですよ。

営業職で培った提案力は、たとえばマーケティング職、コンサルタント職などで活かせます。

マーケティング職では市場分析や戦略提案をおこなうため、顧客ニーズに応じた提案をできるかが重要です。コンサルタント職でも、クライアントの課題を解決するための提案スキルが求められます。

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就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。

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まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。

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③納得して購入してもらえる論理的思考力

提案した商品を顧客に納得して購入してもらうには、「なぜ必要なのか」までを説明できる論理的思考力も必要になります。論理的思考力は顧客の持つ課題や悩みを解決する方法を考える際にも役立つスキルです。

また、論理的思考力は無事契約に至った後にも役立ちます。なぜ顧客が購入してくれたのかを深掘りでき、別の企業に提案するときの参考になるからです。再現性の高い理由で契約につなげられていれば、営業としての成果も上げやすくなります。

論理的思考を必要とする職業は多く、持ち合わせているとあらゆる仕事でアピールポイントになります。具体的なエピソードを考えておくと、面接時もスムーズに伝えられます。

④効果的なプレゼンをおこなう資料作成スキル

営業が顧客に製品やサービスをプレゼンするときには、口頭だけでなく資料も使用します。資料がわかりづらい内容であれば、企業は製品やサービスへの理解が深まらず、必要性を感じてもらえないのです。

わかりやすい営業資料を作成するには、法人相手である場合は提案する企業の背景や事業内容、解決したい課題などを深く理解している必要があります。個人相手の営業の場合も、顧客が大切している理念を理解して資料を作成すると、理解が深いと思われる可能性が高まります

さらに、ただ文章を並べるだけでは理解しづらいため、文字の大きさや写真の起こし方を工夫し、伝わりやすいよう配慮が必要です。

資料作成スキルは、営業時代に自信がなくても自宅でスキルアップしやすい能力です。自宅でPowerPointを利用して資料を作り、ポートフォリオとして面接時に提出すると、スキルをアピールしやすくなります。

⑤社内外で関係を構築できるコミュニケーション能力

営業が契約まで辿り着くには、製品の魅力だけでなく営業担当である自分自身を信頼してもらう必要があります。契約した製品やサービスは長く利用するケースも多く、契約後も関係が続くこともあるので信頼できない営業であれば製品やサービスに疑問が出ても相談しづらくなります

また、営業の仕事は一人でおこなうものではなく、事務や上司などとチームで進めていきます。社内での業務を円滑に進めるには、相談しやすい環境を作るための定期的な報告連絡相談など、コミュニケーションが欠かせません。

コミュニケーション能力はどの仕事でも必要な能力のため、伝えるときは具体的なエピソードを用意しましょう。伝え方の工夫をするだけで、採用担当者に魅力的と思われるかが変わってきます。

コミュニケーション能力をアピールする人は多いかと思いますが、どのようにしたら他者と差別化できますか?

吉野 郁子

プロフィール

具体例を交えて自分のコミュニケーションを客観的に表そう

より良いコミュニケーションのために、どのような努力や工夫をしてきたか、具体例を交えて伝えましょう。

自身のコミュニケーションに対する他者の評価も述べるとさらに具体性が増します。「明るい人柄で話しやすい」「きちんと約束を守ってくれる」「トラブル時でも嫌な顔をせず対応する」などが例として挙げられます。

コミュニケーション能力は幅広い概念なので、自分の得意な点だけでなく、不得意な点も認識しておくと具体性をアップさせることが重要です。特に若手の転職では、自己成長の課題をどのようにとらえているかが面接で非常に注目されます。

コミュニケーション能力を適切に言い換えてアピールしたい人は、以下の記事も併せて確認してみてください。

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営業から他職種に転職する際におすすめの職種8選

営業から他職種への転職を考えても、どのような職種であれば持っているスキルが活かせるのかわからないと目指す職業が明確にならない人もいるかと思います。特にやりたいことが決まっていない場合は、自身のできることを整理してから職業を選んだほうが、適性が合う確率が高まります。

ここからは、営業から他職種に転職する際におすすめの職種を8つ解説します。それぞれの仕事の特徴やスキルの活かし方を知って、目指したい職業を明確にしましょう。

①企画・マーケティング

企画・マーケティング職は、企業製品やサービスに必要な情報を集め、集めた情報をもとに計画を練っていく職業です。企業の規模によっては、企画とマーケティングをそれぞれ別の部署として設置しているケースもあります。

営業職から企画やマーケティング職を目指す場合、顧客の状況を理解するために必要な情報収集能力が活かせます。市場動向を理解して、必要な製品やサービスを考えられるからです。また、ユーザーにとってなぜその商品が必要なのかを考える論理的思考も役立ちます。

営業から企画職やマーケティング職を目指すなら、仕事内容や適性を理解しておくのが近道になります。下記の記事で詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてください。

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②コンサルタント

営業から年収を上げたい、キャリアチェンジしたいという気持ちがある人にはコンサルタントがおすすめです。コンサルタントは顧客の持つ課題を解決できる方法を考え、一緒に実行し、業績改善を目指す職業です。

コンサルタントでは、営業職で身に付けた論理的思考を用いて、企業の課題を解決する方法を考えられます。さらに提案力を持ち合わせていれば、解決方法の説明の際に顧客に納得してもらえる確率も高まるでしょう。

コンサルタントの仕事は他者の役に立ちつつ、業績改善という目に見えた成果が得やすい職業です。自身の仕事の成果がわかりやすいほうがモチベーションが高まる人にも向いています。

営業職からコンサルタントを目指すなら、コンサル業界の分類や求められるスキルへの知識を深めましょう。こちらの記事では、コンサル業界を目指すときの志望動機も解説しているため、参考にしてください。

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③営業事務

自身が営業するのをやめて、サポートする側である営業事務に回るのも方法の一つです。営業事務は営業部が円滑に回るようサポートする立場で、顧客の電話対応やプレゼン時の資料作成をおこなっています。

もともと営業をしていた人なら営業の求めることや気持ちを理解しやすいため、業務を円滑に進めるのに役立つことができます。営業に比べると社外に出て顧客とやりとりする機会は少なくなりますが、社内の他部署と連携して仕事する機会は増えます。

他部署との連携は社外の人とかかわるのとは異なり、業務効率を高めるためにもよりスムーズな情報の伝達が必要になります。

さらに営業のときに資料作成スキルを磨いておけば、営業事務に転職した後も即戦力として働ける可能性が高まりますよ。

営業経験者であっても、対人関係を重視する人やアクティブに動き回るのが好きな人は、営業事務のルーチン業務やデスクワーク中心の環境にストレスを感じやすいでしょう。

自発的な行動や外部との交流を重視する人にとっては特につらいかもしれません。

営業事務として働くことを考えると、向き不向きが気になる人も多いかと思います。営業に関する仕事でも求められるスキルが異なるため、志望動機を書くときも注意しましょう。以下の記事では、営業事務に向いている人や事務職の志望動機の書き方を解説しています。

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④物流管理

物流管理とは、商品の受発注や在庫管理など、商品の運送を効率的におこなうための仕事です。扱う商品は運送業者によって異なり、食料品や医療機器から家電製品などさまざまです。業務では、商品の運搬だけでなく梱包や保管、在庫の情報管理もおこなっています。

物流管理では顧客との電話対応もあるため、営業時代に培ったコミュニケーション能力が活かせます。テレアポをおこなった経験があれば、電話口から相手の様子を読み取るスキルに長けているため、顧客対応もスムーズに進められるでしょう

物流管理を目指すなら、物流業界自体の知識を身に付けておくことがおすすめです。業界の知識があると理解されれば、未経験からでも選考突破できる可能性が高まりますよ。

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⑤販売・接客

営業職から離れるとはいえ、顧客に対して提案する仕事を続けたい場合は、アパレルや電化製品などの販売職への転職もおすすめです。アパレルや美容部員などの職業は、顧客が持っているアイテムやなりたい姿をもとに適した製品の提案をおこないます。

また、販売職も含まれる接客業全体では、顧客の満足度を高められるコミュニケーション能力も必要です。常に人とかかわる仕事のため、営業として顧客と接することが好きな人に向いています

販売や接客業を目指す場合は、就職する業界によって提案する商品や顧客とのかかわり方が変わってきます。自分がどのように働きたいのか見極め、業界を選びましょう。

販売職や接客業を目指す場合は、仕事内容の理解を深めておくとミスマッチを避けて転職できます。下記の記事ではそれぞれの特徴や実態を解説しているため、業界を定める前に目を通しておきましょう。

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⑥秘書

企業の社長や役員は業務内容が幅広いため、スケジュール管理や来客対応をこなしてくれる秘書が重要な存在になります。忙しい役員のスケジュールを調整しつつ、スケジュールの変更があればほかの予定とブッキングしないかを確かめ、役員の業務が円滑に進むよう準備をします。

秘書は直属の上司だけでなく社外の人ともかかわりが多いため、営業で活かした他社の人と話せるコミュニケーション能力が活かせるでしょう。秘書はワークライフバランスも取りやすいため、営業でプライベートの時間が少なくなっていたことに不満があった人にもおすすめです。

今まで営業として働いていた場合、自分に秘書の適性があるかわからず目指していいのか不安になる人も多いかと思います。こちらの記事では秘書の仕事内容や有利になる資格も解説しているため、併せて資格取得を目指すと選考突破の可能性が高まります。

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⑦人事

人事のおもな仕事は、人材を採用するための活動や教育制度の実施、社員が働きやすくなる人員の配置の設定などです。常に人とかかわる仕事のため、営業時代に身に付けた社内外の人と信頼関係を築くコミュニケーション能力が活かせます

また、すでに働いている社員が健康に働けているかの労務管理も人事の仕事です。ハラスメントや過度な重労働の有無、部署ごとの問題がないか情報を収集する能力も必要になります。他者にかかわる仕事を続けつつ、裏から組織を支えるような仕事も担当してみたい人には、人事の仕事が向いています。

吉野 郁子

プロフィール

「人材」は個別性が高く、意図的な管理が非常に難しいものです。そのため人事は、モノを扱う営業以上に柔軟性や臨機応変さが求められます。

また、短期間でわかりやすい成果や実績が出るわけではないので、根気強さが必要です。

人事の仕事に興味を持ったら、必要なスキルや持っていると有利な資格まで知識を付けましょう。営業職とはまったく別分野の仕事だからこそ、志望動機の書き方も重要になります。下記の記事では人事の志望動機の書き方をステップ別で解説しているため、ぜひ参考にしてください。

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⑧エンジニア

エンジニアは手に職をつけられる仕事と言われていて、ジャンルによっては未経験からでも目指せる職業です。未経験のエンジニア求人は教育制度がしっかりしているものも多く、入社後にスキルを身に付ける流れになっている場合もあります

営業からエンジニアを目指す場合は、顧客の希望を聞き出すコミュニケーション能力や情報収集能力が活かせます。エンジニアはチームで働くことも多いため、社内で円滑に業務を進めるためのコミュニケーション能力も欠かせません。

しかし、未経験からエンジニアを目指すのは不安を感じる人も多いでしょう。エンジニアで必要なスキルはスクールや独学でも身に付けられるため、転職前に勉強しておくのがおすすめです。

下記の記事では未経験からエンジニアへ転職するときに、おすすめの職種や求人の見極め方を解説しています。エンジニアとして満足いく転職ができるよう、行動に移す前に目を通しましょう。

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就職支援のプロが解説! 営業から他職種に転職して活躍できる人の共通点とは?

営業から他職種への転職は、自分がまったく知見がない分野を目指すことから不安を感じる人が多いはずです。転職に失敗すれば、キャリアが積めないどころか再度転職することが怖くなってしまう人もいるかもしれません。

そこでここからは、営業から他職種に転職して活躍できる人の共通点をキャリアコンサルタントの古田さんに解説してもらいます。共通点を理解して、近い人間になれるよう意識してみましょう。

アドバイザーコメント

転職後も活躍できるのは自分の活かし方を理解している人

営業から他職種であることに限らず、最初の仕事から畑違いの仕事に転職して活躍している人たちは共通して、自分が持っているスキルを理解し、その活かし方を知っています。また、明確な将来像を持っていることも共通点として挙げられます。

現職に就いている間に、5年後・10年後にどうなっていたいか、それを実現するために今できることは何かを考え、それを実行に移せる行動力もあることがわかりますね。

自分に対して探求心を持って深く考えてみよう

もちろん、営業から他業種に転職した人全員に会ったわけではないので一概には言えませんが、自己理解・自己分析を徹底し、自分の力を活かせる仕事は何か、自分が選択できる仕事には何があるのかなどを深く考えられる人が転職後にも活躍できるのではないでしょうか。そのため探求心やパワーに溢れた人が多い印象です。

後はチャレンジ精神が旺盛なこともあると思います。物怖じせずに未知の世界に飛び込む勇気があり、相談を受けた私が驚いてしまう経歴を持っている人もいました。

これらの共通点が当てはまらなくても、一度きりの人生をどう生きたいかを意識するだけで、増える選択もあるのではないでしょうか。

順を追って行動しよう! 営業から他職種への転職を成功させる5ステップ

営業から他職種への転職を考える場合は、転職したい理由や適性を明確にして、ミスマッチを避ける必要があります。他職種の仕事内容は働いてみるとイメージと違ったというケースも多く、転職後に気付いては後悔する可能性もあるからです。

ここからは、他職種への転職を成功させる方法を5つのステップで解説します。転職は人生でも大きな決断だからこそ、後悔のない選択をしましょう。

ステップ①営業職から他職種に転職したい理由を明確にする

営業からの転職を成功させるためには、まずなぜ他職種に転職したいのか理由を深掘りしましょう。他職種への転職を考えているということは、営業の仕事や働き方に何かしらの不満があったはずです。

営業から転職したい理由を明確にしなければ、転職しても問題が解決されず、転職に失敗したと感じてしまうかもしれません。時間や手間をかけて転職したにもかかわらず、納得いく転職先が見つからずに後悔してしまうのはもったいないですよね。

自分が営業から転職したい理由を明確にするときは、現在の仕事で不満を感じている部分を書き出のがおすすめです。書き出した中で優先順位が高いものを選んでいけば、次の仕事を選ぶときに意識したい条件が明確になりますよ。

吉野 郁子

プロフィール

営業職の魅力は、さまざまな職務や作業に携われることです。実際に自分がおこなった職務や作業のなかで、特に好きで得意なことや、もっとやりたいと思ったことに携われる職種に転職するなら、転職理由としても説得力があります。

ステップ②自己分析して営業以外の適性を明確にする

営業職から転職したい理由がわかったら、自己分析を通して営業職以外の適性を明確にしましょう。どんなに条件が良い仕事でも、自分に適性がない職業を選んでしまうと働いているときに悩みが出てしまい、ミスマッチにつながる可能性があります。

自己分析をするときは、興味がある仕事をテーマに深掘りしていきましょう。たとえば、コンサルタントを志す場合は、以下の流れで自己分析をおこないます。

例:自己分析の手順

  1. テーマをコンサルトを志す理由に決める
  2. 過去の経験からコンサルタントに関連するシーンを洗い出す
  3. それぞれのシーンに対して深掘りする
  4. それぞれのシーンから共通点を探す
  5. 将来の自分を考える

上記の流れを職業ごとにおこなうと、自分に合った職業が明確になりやすくなります。自己分析のやり方はさまざまあるため、より詳しく知りたい人は下記の記事を読みましょう。

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自己分析は就活の明暗を分ける重要なポイント。自己分析をするメリットや自己分析のやり方、注意点などをキャリアコンサルタントが解説します。自分に合った自己分析方法を見つけて選考や企業選びに活かしましょう。

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自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説

ステップ③営業経験から志望職種に活かせるスキルや経験があるか整理する

志望職種が定まったら、今までの営業経験から活かせるスキルやエピソードがあるか整理しましょう。違う職業であっても再現性が高いスキルやエピソードはあるので、活かせるものがあるか探してみてください

たとえば、顧客対応をした経験であれば販売職やコンサルタントでもアピールできます。資料を作成した経験なら事務職でも役立ちます。もしくは、主体的に動いた経験や臨機応変に対応したエピソードなどは、どのような職業でも再現性の高い内容です。

希望する職種に求められるスキルを調べておき、魅力的な人材に見えるようアピール方法を考えましょう。

志望職種に合うエピソードが思い浮かびません。見つけるコツはありますか?

職務内容を掘り下げてアピールポイントを見つけよう

まず、これまでの職務内容を細かくリストアップし、特に印象に残ったプロジェクトや達成した目標を思い出しましょう。

そのうえで、それぞれのプロジェクトで直面した課題と、それをどのように解決したかを整理すると、自分が発揮したスキルや知識が明確になります。

さらに、「売上を20%増加させた」「新規顧客を50人獲得した」など、成果を具体的な数値を示すことで、アピールポイントが一層明確になります。

次に、これらの経験を希望する職種の要件やスキルに関連付けて考えます。たとえば、営業職での交渉力やプレゼンテーションスキルは、マーケティング職での提案力として活かせるでしょう。

職務内容については以下の記事を参考にしてみてください。書き方のコツや事業内容や業務内容との違いもプロが詳しく解説しています。

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ステップ④志望職種に必要なスキルや資格を取得する

営業からほかの職業へ転職するときに、必要なスキルや資格があれば、転職活動を始める前に取得を目指しましょう。転職活動前に取得しておけば、第一志望の企業を受ける段階から、必要なスキルを身に付けた状態で選考に望めます

資格によっては試験を受けられる日程が決まっているケースもあるため、転職を考え始めた段階で計画的に取得までの道のりを考える必要があります。タイミングを逃すと次の試験が数カ月後というケースも多く、長くなった分転職できるまでに時間がかかるのです。

なるべく時間をかけずに転職活動を成功させるためにも、行動を起こす前にやるべきことを整理しておきましょう。

志望職種に特に資格が必要ない場合も、余裕があれば今後需要が高まる資格の取得を目指してみましょう。

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ステップ⑤選考で志望職種に合ったエピソードをアピールして選考を突破する

営業から他職種への転職を成功させるためには、志望職種に合ったエピソードを採用担当者にアピールしましょう。経験してきた業務が異なるからこそ、志望職種で活かせるスキルをアピールできるエピソードを選ぶことが大切になります

同じ職業を目指すのであれば、持っているエピソードをそのまま伝えても、即戦力になると考えてもらえる可能性が高まります。しかし、他職種に転職する場合は、まったく関係のないエピソードを話しては、採用担当者もあなたが将来活躍できる人材なのかが判断できないのです。

採用担当者に自分の魅力を十分に伝えられるよう、今までの経験やエピソードを振り返って、希望職種で役立つ内容を伝えましょう。

どのように会社に貢献できるのかをうまく言語化できない人は、以下の記事の例文も参考にして、自分なりのアピールを考えてみてください。

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後悔しないために! 営業から転職するときの注意点

営業から転職するときの注意点

  • 他業種への転職だと年収が下がる可能性がある
  • 職種によっては顧客との距離が遠い場合がある
  • 成果そのものではなくプロセスも含めて評価される職種もある

営業から転職したいと思ったときは、転職するとどのようなことが起こるのかまで理解しておきましょう。知らずに転職してしまうと、入社後に予想との違いを知って後悔してしまう可能性もあるからです。

ここからは、営業から転職するときの注意点を3つ解説します。デメリットの部分も理解したうえで、本当に転職するべきなのか決めましょう。

他業種への転職だと年収が下がる可能性がある

営業の仕事は、自身の成果や売り上げによってインセンティブが発生するケースが多いです。営業の仕事で実績を上げていた場合、他職種に転職するとインセンティブがなくなってしまうため、年収が下がる可能性があります。

また、未経験の職種への転職だと、1年目から高い給与をもらえるケースは少ないです。新しい仕事で年数を重ねていけば営業時代と同じ収入を得られる可能性があるものの、転職当初は年収が下がる可能性を考慮しましょう

また、選ぶ職業によっては平均年収自体が低い場合もあるため、転職後に後悔がないよう事前にどの程度の収入が得られるのか確認しておくと安心です。

職種によっては顧客との距離が遠い場合がある

営業職は直接顧客とやりとりをする職業のため、顧客との距離が近い職業です。しかし、企画・マーケティング職や物流管理などの職業は顧客と直接やりとりする機会が少なく、顧客の反応が直接見えなくなるという特徴があります。

顧客と直接やりとりして成果を上げることにやりがいを感じる人だと、自身の仕事の成果がすぐに目に見えないため違和感があるかもしれません。人とかかわって仕事をするのが好きな人だと、かかわりが社内の人ばかりになるため仕事自体が楽しくないと感じる可能性もあります。

他職種に転職するときは、希望職種の働き方をしっかり確認しておくと、働き出してからのミスマッチを避けられます。

古田 文子

プロフィール

顧客との距離が近い場合は、遠い場合に比べて、直接感謝される機会も多いためやりがいを感じやすいです。

その反面、クレームも直接受けることになるので、気分の浮き沈みが仕事の効率などに影響してくることが考えられます。

成果そのものではなくプロセスも含めて評価される職種もある

営業の仕事は、契約の数や金額など成果をもとに評価される場合が多いですが、希望する職種によっては評価基準が異なる可能性があります。たとえば、物流管理の仕事であればわかりやすい成果がない場合もあるため、仕事のプロセスも含めて評価されます。

秘書や人事の仕事も同じく、自身の働いた内容がそのまま努力として反映される可能性があるのです。成果主義の職場に慣れていると、プロセスまで判断される職業についた際に、どのように評価を上げればいいのか悩む可能性があります

企業の評価基準を知りたい場合は、上司や先輩に質問するのがおすすめです。同じ職業でも企業によって評価の仕方が異なるため、より勤めている会社に合わせた対応ができます。

営業から転職するときに、その仕事の評価基準を事前に知る方法はありますか?

企業研究だけでなく業界の傾向からの推測も有効

まずは求人情報や企業の公式サイトを確認し、職務内容や求められるスキル、業績評価のポイントなどの記述をチェックしましょう。

就職エージェントに相談して、希望する職種の評価基準について具体的な情報を得ることも重要です。エージェントは業界に精通しているので、企業ごとの評価基準についての詳細な情報を提供してくれるでしょう。

また、LinkedInなどのSNSを活用して、同職種の人たちとつながり、直接話を聞くことも効果的です。現職の人からリアルな評価基準や仕事の実態を聞くことで、より具体的なイメージができるようになります。

あるいは、業界の転職セミナーなどに参加して、最新のトレンドや評価基準などを学ぶ方法もあります。

他職種への転職以外にも選択肢はある! 他業種の営業職も視野に入れてみよう

営業職という選択肢自体に抵抗がなければ、他職種ではなく他業種・別分野の営業に転職する方法もあります。たとえば今まで新規開拓営業であれば、決まった顧客を回るルート営業を選ぶ方法もあります。

営業の仕事は扱うサービスや製品によって顧客も異なるため、他分野へ転職するだけでも環境は大きく変わります。営業の仕事自体が好きな人であれば、業界を変えて転職活動してみましょう。

自分に合った働き方を見つけよう! 別分野の営業職に転職する4ステップ

別分野の営業職に転職する4ステップ

  • 営業職の種類を網羅的に把握する
  • 自己分析と企業分析で自分に合った営業職を見つける
  • 今までの営業経験から活かせる強みを整理する
  • 志望する営業職で将来どうなりたいかを明確にする

別分野の営業に転職する場合は、他職種に転職するときはステップが異なります。他職種の転職と同じ進め方をしてしまうと、不要な段階を踏んでしまい転職に余計な時間がかかる可能性もあるため注意しましょう。

ここからは、別分野の営業職に転職するステップを4つに分けて解説します。営業職としてキャリアアップできるよう、転職の流れを理解しておきましょう。

ステップ①営業職の種類を網羅的に把握する

営業職は多くの業界にあり、新規開拓営業やルート営業など種類はさまざまです。営業の種類によって働き方は異なるため、それぞれの違いや特徴を網羅的に理解する必要があります。

営業の種類によっては、飛び込み営業やテレアポを業務でおこなうケースもあります。人によっては「電話が苦手」「拒否されるのが心配」など仕事するときに避けたい条件もあるはずです

営業職の特徴を理解しておくと、自分の苦手分野の仕事を避けて営業として働けます。営業という仕事は続けつつ、働き方は自分に合わせられるのです。

営業職の種類内容
新規開拓営業新たな取引先を増やす営業
ルート営業すでにある取引先にさらに営業をかける仕事
訪問・テレアポ営業顧客に電話でアポをとり、直接営業する機会を作る仕事
医薬営業(MR)医療関係者に自社の薬の情報を提供する仕事
カウンターセールスカウンターに来店した顧客に対し、商品の案内や提案をおこなう営業
営業職の種類の例

ステップ②自己分析と企業分析で自分に合った営業職を見つける

営業職の種類や今の働き方での不満を理解できたら、自己分析や企業分析を通して自分に合った営業職を明確にしましょう。企業や業界によって営業職の働き方は異なるため、事前にしっかり調べておくとミスマッチを防げます

自己分析のやり方は、ステップ②自己分析して営業以外の適性を明確にすると同じ流れで問題ありません。テーマを営業職に変え、内容を深めていきましょう。

企業分析するときは以下8つの点に着目して、自己分析と企業分析結果を照らし合わせ、自身の希望に合う企業を見つけましょう。

企業分析時のチェックリスト

  • 会社概要
  • 事業内容
  • ビジネスモデル
  • 商品・サービス
  • 取引先やターゲット顧客
  • 業績
  • 採用情報
  • 環境・制度

古田 文子

プロフィール

これまでの営業経験のなかで、苦手なことや避けたいことはありませんでしたか? 自己分析の際にそこを明確にしておかないと、転職後も同じ悩みを抱える可能性があります。

同じ失敗をくり返さないよう、応募先の業務内容は念入りに確認しましょう。

企業分析の詳しいやり方は下記の記事で解説しているため、実際におこなう前に目を通しましょう。

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ステップ③今までの営業経験から活かせる強みを整理する

今までの営業経験から、次の種類の営業で活かせる経験や強みを整理しましょう。種類が変わっても営業職であることは変わらないため、今までの経験で得た提案力やコミュニケーション能力は次の仕事でも活かせます。

ただし、今までが新規開拓営業であれば、直接顧客とかかわるコミュニケーション能力が必要だったかと思います。しかし、次に目指すのがテレアポ営業であれば、電話で顧客とやりとりするコミュニケーション能力が必要になるのです。

そのため、今までの経験をそのままエピソードにしてしまうとミスマッチにつながる可能性があります。営業だからといって何でも良いわけではないため、スキルやエピソードの選択には注意しましょう。

ステップ④志望する営業職で将来どうなりたいかを明確にする

営業職から他分野の営業職へ転職する場合は、転職した後にどうなりたいかまで明確にしましょう。将来の展望は、転職したからこそなし得る内容にするのがおすすめです。転職したからこそかなう未来であれば、採用担当者が内容を聞いたときに説得力を感じます。

また、将来への展望は働いてからのイメージができているかをアピールする意味もあります。採用担当者は内容を聞いて、候補者が目標設定できているかも確認しているのです。

将来の展望を伝えるときは、具体的な役職や業務についての内容を伝えると具体性が増します。また、目的を達成するためにどのような努力をするかも伝えましょう。今までに整理したエピソードと関連性を持たせた内容にすると、魅力的なアピール内容になるはずです。

将来への展望が思い浮かばないのですが、どのように考えればいいでしょうか?

価値観やスキルを明確化してから具体的な目標に落とし込もう

将来のキャリアビジョンを考える際には、自分が何に情熱を持ち、どんなときに満足感を得られるかに注目しましょう。具体的には、これまでの経験で特に達成感を感じた瞬間や、得意なスキルを振り返ります。

次に、短期目標と長期目標をそれぞれ設定します。例として、短期目標が「新規顧客の獲得数を◯人増やす」、長期目標が「営業チームのマネージャーになる」といった具合です。

また、志望する業界のトレンドや将来性を考慮して、自分がどのような役割を果たせるかを考えることも大切です。たとえば、デジタル化が進むなかで、デジタルマーケティングのスキルを磨くことが有利になるかもしれません。

社内や業界内で尊敬する人物のキャリアパスを参考にして自分の将来像を描くのも良いでしょう。

将来の展望を考えるときは、自身がどのようなキャリアを築いていきたいかで考えましょう。キャリア形成のやり方がわからない人は、下記の記事でステップ別に解説しているため、ぜひ参考にしてください。

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営業からの転職は活かせるスキルを棚卸しして納得できる職種への内定を目指そう!

営業から転職するときは、自分が活かせるスキルを棚卸しして希望の職種を選びましょう。職種によって求められるスキルは異なるため、自身がアピールできるスキルを考えるのがおすすめです。

営業から転職すると決めたら、他職種と他業種の営業職のどちらに転職するか決めましょう。目指す方向性によって取るべきステップが異なるため、正しいステップで進めることが、転職成功の近道になりますよ。

アドバイザーコメント

営業職での経験を活かして自分の可能性を広げる転職をしよう

新卒で総合職として入社すると、営業職に配属されることも珍しくありません。営業職は会社の理解やビジネスの基本を身に付けるのに最適なポジションだからです。

厳しいイメージがあるものの、能力を高める絶好の機会でもあります。このポジションに果敢に挑戦したうえで、身に付けた実力を活かしてさらに自分に合った仕事へ転職することは、未来に大きな可能性をもたらします。営業職としての苦労や努力、実績が報われるチャンスでもあります。

転職は「同職種/同業種」が一番受かりやすいと言われていますが、「他職種/同業種」や「同職種/他業種」への転職も、これまでの経験を活かすことは十分可能です。経験を応用すれば、まったくの未経験よりも早く仕事を覚えられるからです。

ただし、「他職種/他業種」への転職の場合は、慎重な自己分析や企業研究、仕事研究が必要です。

これまでの努力をポジティブな方向へ活かして転職しよう

転職が「もっと楽な仕事に変わりたい」「営業は向いていない」という後ろ向きな動機では、これまでの努力がもったいないです。転職をするなら、営業職として努力してきた自分に胸を張れる未来を目指しましょう。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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