この記事のまとめ
インフラ業界に興味を持っている人の中には、「安定している」「福利厚生が充実している」などに魅力を感じて志望する人も多いのではないでしょうか。
しかしながら、単純に「安定しているから」と伝えるだけでは自分本意な理由に聞こえてしまい、人事に刺さる志望動機とは言いきれないため、熱意や自分の魅力がより伝わる志望動機にしていきましょう。
この記事では、キャリアアドバイザーの上原さん、小峰さん、小関さんとともにインフラ業界の志望動機の書き方のポイントを解説しているため、参考にして魅力的な志望動機で選考突破を目指してくださいね。
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インフラ業界の志望動機は「なぜその業界なのか」を明確にすべし
インフラ業界は社会の中で重要な役割を担っている業界です。
そのため、志望動機の内容の中でも、「なぜインフラ業界を志望するのか」という部分が明確になっていないと動機がきちんと伝わらず、人事からの印象も薄くなってしまうため、インフラ業界全体で見た志望理由が大切です。
そこで、まずこの記事では各インフラ業界の特徴や求められる人物像なども解説していきます。インフラ業界への理解を深め、志望動機を書く準備を整えましょう。
業界理解を深めた後は、自分がどのようなインフラ業界が合っているのかを見極めるコツを説明します。ミスマッチのない企業で志望動機を書くためには大切な工程のため、ぜひ参考にしてみてください。
最後に、インフラ業界の魅力的な志望動機のポイントを4つ解説します。各業種に合わせた例文も記載しているため、参考にして自分に合ったインフラ業界の志望動機を作成してみましょう。
- 「なぜインフラ業界なのか」という質問に関連して気をつけておきたい人事の質問はありますか?
業界の志望理由に関連する質問にも気を付けよう
「なぜインフラ業界なのか?」という質問に対しては、社会貢献など広い意味合いの動機になりやすいので、人事からは「他の業界との違いは?」という質問が来やすいと思います。
そのため、受けるインフル業界への動機を最初に伝えた方が良いでしょう。そのうえでほかの業界との違いを質問されることも想定しておくことがおすすめです。
たとえば、インフラ業界に惹かれたきっかけや経験などの具体的なエピソードがあると説明しやすいですね。
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志望動機作成前に! インフラ業界の種類と特徴を把握しよう
志望動機作成前に! インフラ業界の種類と特徴を把握しよう
- エネルギーインフラ:ガス・電気・石油など
- 生活インフラ:水道・情報通信・廃棄物収集運搬業など
- 交通インフラ:鉄道・航空・海運業など
- 空間インフラ:公共施設・湾岸施設の整備など
ひとくちにインフラ業界といっても、どんな業種や特徴があるのか疑問に思ったことがあるのではないでしょうか。
インフラ業界は経済や私たちの社会を支えている業界のことで、主に「エネルギーインフラ」「生活インフラ」「交通インフラ」「空間インフラ」の4つに分類されます。
これらのインフラ業界全体に共通する特徴として以下のような点が挙げられます。
インフラ業界全体に共通する特徴
- 業界が安定している、待遇が良い
- 人や社会に貢献できる仕事
- 保守的で規則やルールに厳しい
- 年功序列のためキャリアスピードが遅い
社会に必要不可欠なサービスだからこそ、古くから存在する仕事であり、これから先も需要のあり続ける仕事のため安定的で待遇の良い企業もありますが、古い業界ならではのルールや入社後のキャリアプランなど注意すべき点も多くあります。
入社してから想像と違っていた、ということにならないためにも業種別に詳細を理解することはインフラ業界の志望動機を作成するうえで必要不可欠です。
まずは志望動機を作成する前に各インフラ業界の特徴や求められる人物像などを理解していきましょう。
インフラ業界の仕事はどれも社会にとって必要不可欠なため、時代とともにニーズの変化はあっても業界自体がなくなることはありません。この先も求められ続ける職種で就職したいと考えている人は、この記事もぜひ参考にしてみてください。
10年後もなくならない仕事8選を就職のプロが見抜く! 内定術も
エネルギーインフラ:ガス・電気・石油など
企業や家庭、そのほかの公共施設などで使用するガスや電気、石油などの燃料を供給・精製したり管理したりする業種をエネルギーインフラといい、人々の生活の中で欠かせないサービスです。
2016年には電力が、2017年にはガスが自由化され、民間企業も参入できるようになったことで企業間の競争が激化し、単純に「安定している」業界ではなくなりつつあるため、今後の変革や動向には注意が必要です。
また、生活の中のエネルギーは常に稼働・供給しなければならないため、勤務時間などは柔軟な対応が求められる可能性があります。
ガスや石油は危険物質、電気も安全に扱うためには高度な技術を必要とするため、災害やそのほかのトラブルなどへの対処も迅速かつ正確におこなわなければなりません。
エネルギーインフラを志す人の中には、ガス会社に興味を持っている人もいるのではないでしょうか。民営化が始まったことによる競争激化など、時代とともに変化しているガス業界の志望動機の作成方法はこちらを確認しましょう。
ガス会社の志望動機は「社会貢献がしたい」だけではNG
求められる人物像
エネルギーインフラの業界で働くときに求められる資質としては下記のようなものがあります。
求められる人物像
- 人々のライフラインを提供することへの責任感が強い人
- 有事の際でも冷静に行動し業務をおこなえる人
- 専門的な技術やスキルを身に付けて成長したい人
責任感の強い人は、どのインフラ業界にも必要な人材といえますが、エネルギー業界は通常の業務であっても一歩間違えれば自身やそのほかの人の命にかかわる仕事のため、特に重要といえます。
また、昨今では電気やガスの民営化、SDGsなどの動きにより業界全体が変化している中でも安定したエネルギー供給が必要となるため、永続的なエネルギー提供を使命として掲げている企業が多いです。
エネルギーインフラ業界は、世界情勢はもとより、新しい技術や環境への関心の高まりなどにも影響を受けます。最近では再生可能エネルギーや電気自動車、水素自動車などに対応する領域が注目されています。
エネルギー業界に興味がある人は以下の記事も参考にしてみてください。仕事内容や対策方法を解説しています。
エネルギー業界に向いている人は? 仕事内容や将来性を徹底解説
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生活インフラ:水道・情報通信・廃棄物収集運搬業など
生活インフラには、水道業・情報通信・廃棄物処理などがあり業務形態がさまざまです。
水道の管理、飲料水の供給などの水道業は、生活必需品である水を扱うインフラサービスで、比較的安定している企業が多い傾向にあります。
水道業が安定している理由
- 民営化が進んでおらず政府の経営傾向が色濃く残っているから
- 需要が途切れないライフラインのため景気の影響を受けにくいから
とはいえ、水もまた私たちのライフラインの要となるため、ガスや電気と同じで常時・緊急時にかかわらず柔軟で迅速な対応が求められます。
情報通信業は、テレビやインターネット、ラジオや携帯電話などの通信を支えるサービスです。通信を必要とする媒体は生活の中に溢れているため、選ぶ企業によって業種内容はさまざまです。
情報通信業に見られる特徴
- たくさんの人とかかわりながらおこなう業務が多い
- 業界全体での発展が目覚ましく、最先端の技術に触れる機会が多い
- 企業各社の競争が激しい
廃棄物処理業は家庭や企業で生じた廃棄物の運搬・処理を担っています。私たちの生活の中で出るゴミなどは一般廃棄物、企業などで出るゴミは産業廃棄物といい、廃棄物は分別や処理の仕方を間違えると環境汚染や公害につながる恐れがあるため、正しい知識と処理技術が必要です。
廃棄物処理業の特徴
- 産業廃棄物のその処理を請け負う企業の業務はゴミの種類によってさまざま
- 化学物質や特殊な装置などを扱う
- ルーティン業務が多い
求められる人物像
生活インフラ業界では下記のような人材を求める企業が多いです。
求められる人物像
- 人々のために何が最善のサービスかを考えられる人
- 真面目にコツコツと日々の業務に取り組める人
- 専門的な技術や最先端の技術に触れられる環境で働きたい人
生活インフラが提供しているものは大きく分けて「ないと直接的に命にかかわるもの」と「ないととても困るもの」の2つがあります。
水道業が携わっている水の供給は、途切れると人の生命活動にかかわるため前者に分類され、エネルギーインフラと同じく安定供給と安全性に対する理念を掲げている企業が多いです。
対して通信業や廃棄物処理業などは、災害トラブルなどで影響を受けると快適な生活を送ることが困難になるため後者に分類され、利用者の生活をどうしたら豊かにできるのかを考えて業務に取り組む姿勢が大切です。
交通インフラ:鉄道・航空・海運業など
交通インフラは人や物の移動を支える業界です。電車や地下鉄などの鉄道系は、人々が最も利用する交通インフラの一つで、始発や終電など人々の生活に合わせて稼働時間の幅も大きい業種です。
近年では、新型コロナウイルス感染症の影響で落ち込んだ業績も回復傾向にありますが、リモートワークの普及や時差出勤などの導入による利用者数の減少には引き続き課題が残っている状況です。
航空業や海運業では国内外の人や物の移動に携わるため、交通インフラの中でも語学力や異文化への知識などが役立つ業種です。
国土交通省の安定的な国際海上輸送の確保によると、日本の貿易の99.5%以上を海上輸送でおこなっていて、物流事業は海運業が支えているといえます。
インフラ業界の志望動機について対策したいと考える人の中には、海運業に興味を持っている人もいるのではないでしょうか。こちらの記事では物流を支える海運業での就活対策について徹底解説しているので、参考にしてください。
海運業界を徹底解説! 理解必須のトレンドから志望動機例まで紹介
鉄道業界に興味のある人は以下の記事をチェックしてください。仕事内容や採用フローについてまとめています。
鉄道会社に就職したい学生必見! 知っておくべきリアルな採用フロー
求められる人物像
物以外に直接的に利用者の移動をサポートする交通インフラでは人とのかかわりが重要で、下記のような求められる人材も、人に関係の深い部分が多いです。
求められる人物像
- 人の命を預かっているという責任感が持てる人
- コミュニケーション能力が高い人
- チームで協力できる人
「コミュニケーション能力が高い」というのも単に語学力が高いというだけでなく、円滑なコミュニケーションを通して利用者や仕事仲間と信頼関係を築けることも求められます。
また、人や物の移動に関する業務はマニュアル化されていることも多いので、日々の決まった業務を問題なく遂行するためのチームワークもなくてはならない資質といえます。
空間インフラ:公共施設・湾岸施設の整備など
橋やダム、図書館などといった多くの公共施設や湾岸施設の整備や管理は、空間インフラ業界が支えています。
建物や施設の建設・整備などをおこない、人々が安全に生活できるようにサポートする役割があるため、さまざまな場面で対応が必要となる業種です。
建設関係のインフラ業界は、建物の整備だけでなく、時代のニーズに合わせた新施設や最先端の技術を駆使した建設業務なども増えているため、まちづくりの根幹を担う長期的で大規模な事業も多くあります。
社会貢献度の高いインフラ業界とはいえ、業務内容の精密さが高く、組織全体の規模が大きいほど分業も多いため、直接的に利用者へ貢献していることを感じづらい業務もあるので注意が必要です。
それらに加えて、身体障害者や高齢者のようなハンディキャップを持つ人が日常生活を過ごしやすくするためのバリアフリー化やユニバーサルデザインを取りまとめる企業なども、人々が生活する空間を変化・整備することで支えている重要なインフラ業種といえます。
インフラ業界の中でも建設業界についてより詳しく知りたいと考えている人は下記で建設業界に特化した解説を記載しているので、志望動機作成前の業界研究に役立ててみてください。
建設業界の全貌がわかる! 課題・動向から仕事内容まで徹底解説
新しく建物や設備を建設する際に必ず必要になる施工管理という職種があります。以下の記事では施工管理の仕事内容や志望動機を詳しく解説しているので参考にしてみてください。
例文6選|施工管理の志望動機は3ステップで作れる! 注意点も解説
求められる人物像
空間インフラ業界で求められるのは下記にある「縁の下の力持ち」のような資質が挙げられます。
求められる人物像
- 人々の生活をより良くしたいというホスピタリティ精神がある人
- 人の見えないところで頑張れる裏方気質な人
- 日常の安全を守るために忍耐強く働ける人
他のインフラ業界と違い、業務上で利用者と直接的にかかわる機会が少ないからこそ、どこにやりがいを見出せるかが大切です。見えないところで地道に取り組んできた業務が結果的に人々の安全や豊かな生活に貢献していることを意識できると良いでしょう。
空間インフラに求められる、陰で他人を支える努力ができることを人事にアピールする方法に悩む人も多いのではないでしょうか。この記事では縁の下の力持ちの魅力を伝えるコツを解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
縁の下の力持ちとは? 魅力が伝わる自己PRのコツと例文15選
空間インフラ業界は大規模なプロジェクトに携われる機会があることや、課題解決のためのチャレンジが常にあること、また、多くの専門家たちとチームを組んで成果を出す面白さがあります。
近年は、地球環境へ配慮する工夫が求められる点もやりがいにつながるでしょう。
アドバイザーコメント
上原 正光
プロフィールを見るインフラ業界は社会情勢へ対応できるために常に進歩を期待されている
インフラ業界が対応しているのは、社会の基本的な設備や施設で、国や地域の経済、社会、環境に大きな影響を与え、人々の生活になくてはならない重要な部分を支える仕事です。何ごともなく提供されて当然で、縁の下の力持ちとして社会を支えています。
またインフラ業界は社会情勢の変化に対応しなければならず、技術の進化や環境への配慮により大きく変革することが求められます。
持続可能なエネルギー、スマートシティ、デジタル化など今後の益々の技術進歩が期待されているのです。
「1人ではできない仕事」だからこそ自分に何ができるか考えよう
インフラ業界を目指す学生に必要な要素は多くあります。インフラプロジェクトは持続可能性に焦点が当てられています。環境への配慮や社会的責任感を持つことが重要です。縁の下の力持ちとして人々の役に立つという意識が必要です。
1人でやり遂げられる仕事ではないので、チームワークやコミュニケーション能力が求められます。さまざまなな問題が生じるので問題解決力や責任感、交渉力も大切です。粘り強さや精神的な強さも備えていると良いでしょう。
問題解決力や責任感、粘り強さなどをインフラ業界の選考でアピールして就活を成功させたい人は、こちらの記事も参考にしてみてください。
問題解決能力
自己PR例文付き|問題解決能力を鍛えるコツと就活でのアピール方法
責任感
責任感の自己PRは要注意! 失敗例と絶対響く6例文で徹底差別化
粘り強さ
例文11選|粘り強い性格の自己PRで知らないと損する注意点
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イメージだけで志望せず自分に合ったインフラ業界で内定を目指そう
ここまではインフラ業界の業種の特徴やどんな人が向いているかを解説しましたが、皆さんはインフラ業界に対してどのようなイメージを持っていますか。
「安定している業界だから待遇も良さそう」「社会貢献度の高い仕事ができる」といったプラスのイメージから、「体力を使う仕事が多そう」「専門的な知識や難しい技術が必要そう」などという大変そうなイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
こうした単純なイメージだけで志望動機を書き始めてしまうと、無事に入社できたとしてもミスマッチが起きてしまいかねません。次は、自分にマッチするインフラ業界を見極めるポイントを解説するので志望動機を書く前にチェックしていきましょう。
アドバイザーコメント
小峰 一朗
プロフィールを見るインフラ業界の志望動機では「価値観」を意識することが大切
志望動機を作成するには、インフラ業界に限らず自己分析がとても大切になってきますが、そのポイントとしては「興味」「価値観」「適性」などがあり、特にインフラ業界においてはその社会的意義の観点から「価値観」が最も重要な要素です。
「価値観」とは何を大切にしていきたいかという意味合いになるので、たとえば自由・自律性、専門性、安定性、貢献性、創造性、ワークライフバランスなどへの意識の高さを分析していきます。
インフラ業界においては、たとえば社会貢献という理念を掲げている企業であれば、貢献性への価値観が高いかどうかといった視点で分析結果をもとに志望動機を作成できると良いと思います。
自分の書きたい志望動機のポイントに合わせて自己分析をしよう
自己分析における「興味」については、どんな仕事に興味がありそうかという観点で、たとえば機械やモノを扱う仕事、研究や調査的な仕事、人とかかわる仕事、データや情報を扱う仕事、など入社後にやりたいことにつながるようにイメージしていきます。
「適性」については、性格的な特徴や行動特性の観点、および言語力や計算力、論理的思考力などの能力的な観点で、仕事に対する向き不向きの分析を通して、どのような仕事を希望するのか考えると良いでしょう。
自己分析をもとにどのインフラ業界が向いているのかを判断しよう
数ある業界の中でなぜインフラ業界を選んだのかを伝えるためにも、自分にどのインフラ業界が向いているのかを見極めてから書き始める必要があります。
向いているインフラ業界を見つけるためには自己分析の結果をもとに判断していきます。前述したインフラ業界の特徴のほかに、企業のホームページ(HP)などを見に行って、求められる資質や人柄に自分の適性がマッチするかどうか照らし合わせてみましょう。
自分の適性に合ったインフラ業界の特徴が見えてきたら、そこから志望動機の材料になりそうな自分の経験やエピソードを見つけてください。
たとえば上の図のように、あなたの強みが自分の集中力やチームワークだとして、各インフラ業界の特徴に当てはめていくと、協調性やルーティンワークが必要となる交通業がマッチするインフラ業界といえるため、部活でのエピソードが強みの根拠となります。
向いているインフラ業界を自分の中で把握しておくことは、インフラ企業の志望動機を伝えるときに「自分をインフラ企業で採用するメリット」として人事に伝えるアピールポイントにもなります。
自分とマッチするインフラ業界を見つけるには自己分析が必要不可欠ですが、そもそも自己分析に自信がない、これで自己分析できているのか不安という人はこの記事も参考にしてみてください。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
特別な動機がなくても大丈夫!
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「この職種に就きたい!」と思っていても、なぜそうなのか学生時代に培ったスキル・経験を踏まえて伝えるのに苦戦する学生は多いです。
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いざ志望動機作成へ! 人事目線に基づいた気を付けるべき4つのポイント
いざ志望動機作成へ! 人事目線に基づいた気を付けるべき4つのポイント
- 「なぜインフラ業界を志望するのか」を明確にする
- 「なぜ競合他社ではなく御社なのか」を伝える
- 経験談では「インフラ業界で再現性のある内容」にする
- 自分の「可能性」で企業が採用するメリットを伝える
インフラ業界への理解や自分自身の適性も把握できたところで、いよいよ志望動機を作成していきましょう。そのうえで忘れてはならないのは志望動機は人事に向けて書くということです。
自分の思いついたままに書くのではなく、企業の人事が納得できるような理由や構成でなければ意味がありません。ここからは、インフラ企業の人事の心に響く魅力的な志望動機の書き方を4つのポイントに分けて解説していきます。
ポイント①「なぜインフラ業界を志望するのか」を明確にする
インフラ業界は社会で重要な役割を担い、人や社会のために専門的な業務をおこなうため、インフラ企業の人事は「数ある業界の中で、なぜ強い責任感や技術を必要とするインフラ業界を志望するのか」を重要視しています。
何となくのイメージだけでインフラ業界を志望してしまうと、人事との価値観やモチベーションがマッチせずに熱意が伝わりにくく、好印象を残すことが難しくなります。
きちんと業界の特徴や大変さまで理解したうえで志望していることを明確にすることで、人事に対して説得力のある志望動機が伝えられます。
自分の適性やエピソードと各インフラ業界の特徴を照らし合わせる過程で見えてくる業界の違いについても志望動機を掘り下げるうえで大切なポイントとなるため、併せて押さえておきましょう。
ポイント②「なぜ競合他社ではなく御社なのか」を伝える
次に重要になってくるのが、「その企業を選んだ理由」です。ここで人事はどれだけ我が社のことを理解できているのかを見ています。
インフラ業界の総合的な特徴を踏まえて志望理由を伝えてしまうと、「インフラ業界であればうちの会社じゃなくてもいいのでは?」と人事に思われてしまいます。
各企業の社風や取り組んでいるインフラ事業を事前に研究することは必須ですが、他社よりも魅力に感じたポイントを整理したり、その企業が押し出している強みなども理解して、なぜインフラ業界の中でもその会社を志望するのか明確にしましょう。そのためには、主要な競合他社の事業や業務形態も調べる必要があります。
志望する企業と他社とを比較する際は、志望する企業の、他社よりも事例や詳細が多く記載されている事業や、社長メッセージなどで熱く語られている理念などから、「その企業でしかできないこと・得られない価値観」を見つけてみましょう。
インフラ企業にかかわらず「なぜ御社なのか」を伝えるために必要な準備やポイントがわからないという人は、この記事に記載している企業分析のステップを読んでぜひ参考にしてみてください。
企業分析のやり方を完璧にマスターする3ステップ|よくある注意点も
- インフラ業界で各企業の独自性を見つけるポイントを教えてください。
企業ごとに書き出して比較しよう
各企業をリサーチする際、以下の項目に注目して、書き出してみましょう。
・過去にどのようなプロジェクトをおこなってきたか
・どのような技術革新や特許を持っているか
・再生可能エネルギーや環境保護活動を積極的におこなっているか
・どの地域にどんな社会貢献をしているか
・従業員に対する教育体制は整っているか
・他企業や業界団体と協力関係があるか
書き出して比較してみることで、企業ごとに力を入れている分野の違いが分かり、独自性が見つかると思います。
その独自性の中で、自分はどこに心が惹かれたのか、なぜ興味を持ったのかなどもまとめておくと良いでしょう。
志望動機が思いつかない人は、ツールを使うのが一番オススメ
・業界・職種ごとの志望動機がわからない人
・アルバイトやゼミで忙しい人
ポイント③経験談では「インフラ業界で再現性のある内容」にする
志望動機の根拠として経験談を伝える必要がありますが、その内容はインフラ業界にどう関連付けられるかがポイントになります。
人事が志望動機の中のエピソードで重視していることは「その経験から何を感じた・得たのか」です。
ただ興味を持ったきっかけを述べるのではなく、そのきっかけで感じたことや熱意を、インフラ業界でどのように働くのかにつなげてみましょう。
興味を持った経緯がありふれたものだったとしても、そこから得られたことを自分の働く目的やモチベーションとして、インフラ業界で再現性のある内容にすることで、企業へ「入社後の姿」を自分なりの言葉でアピールするチャンスになります。
効果的なエピソードを述べる観点としては、その経験とそのとき感じた感情をセットにすると良いでしょう。
さらに、そのとき湧き上がった感情から何を学んだかを言語化することによって、インフラへの興味や動機を自分らしい根拠を持って伝えることができます。
ポイント④自分の「可能性」で企業が採用するメリットを伝える
志望動機の最大の目的は、企業に「なぜ御社を志望するのか」を伝えることですが、同時に「自分が企業にふさわしい人材である」ということをアピールするのも重要です。
インフラ企業の人事が、採用の決め手にするために重要視することがその人の「意欲」と「能力や経験の再現性」です。
インフラ業界はほかの業界と比べて、社会の根幹を担う責任ある仕事が多いからこそ、熱意やモチベーションが高くないと続けるのが難しいため、インフラ業界の魅力だけでなく大変さまで理解したうえで、自分がインフラ業界で活躍できる「可能性」を伝えましょう。
たとえば、企業の採用ページなどに記載されている人物像や企業が掲げるこれからのビジョンに触れ、自分自身もそれに準じた行動で企業に貢献できることをアピールするなど、人事にあなたが働く姿をイメージさせられると良いでしょう。
インフラ業界に入り具体的に何をやりたいのかが説明できると良いでしょう。
たとえば、電力を安定的に供給することで社会に貢献したいと言われても、あなたが何をやりたいのかが理解できません。
発電所を建設する仕事がしたいのでしょうか。送電線を敷設する仕事がしたいのでしょうか。自分がやってみたい仕事を具体的にイメージできていることが大切です。
企業にあなた自身を採用するメリットを話す際に気を付けておきたい質問の一つに「会社をどうしていきたいか」があります。もしその質問に不安を感じている場合は、このQ&Aでのアドバイスも参考に、意欲が伝わる志望動機を作成してみてくださいね。
インフラの志望動機が伝わりやすい構成とは?
インフラの志望動機が伝わりやすい構成とは?
- 「なぜインフラ業界なのか」を最初に述べよう
- エピソードで業界の志望理由を根拠づけよう
- 企業研究をもとに「なぜその企業を志望するのか」を伝えよう
- 入社後の姿や働く意欲を企業に示そう
社会における役割の大きいインフラ業界の志望動機は、強い責任感や熱意を必要とするため、人事が採用の決め手とするうえで重要な項目となります。そのため、伝え方次第では選考全体の合否に影響する可能性もあります。
まずは一番大きな枠組みである「インフラ業界への志望理由」を説明し、次にその理由を根拠付ける「エピソード」を伝えます。これらを踏まえたうえで「企業の志望理由」を述べ、「最後のアピール」としてあなたの熱意や採用すべき理由を伝えましょう。
「なぜインフラ業界なのか」を最初に述べよう
インフラ業界の志望動機を人事に伝える場合は「業界への志望理由」を1番始めに伝えることが大切です。
インフラ業界は社会基盤を支える重要な業界であり、インフラ企業の多くは業界全体が担う特徴や課題への解決をもとに企業理念や事業ビジョンを設定していることがほとんどです。
たとえば、東京ガスの社長メッセージを見てみると「脱炭素化」や「競合激化」などの事業環境の変化を踏まえ、主要戦略に「エネルギーの安定供給と脱炭素化の両立」を掲げていて、保守的な業界全体の特徴とは異なる変化への対応などに力を入れているといえます。
このように、インフラ企業のHPをいくつか見ると、インフラ業界が抱えている課題やミッションが見えてきます。それをもとに「なぜインフラ業界を選んだのか」を最初に簡潔に述べることで、志望するインフラ企業が属する業界の理解度をアピールすることができます。
インフラ業界を選んだ理由の例文
私は社会貢献度の高い仕事の中でも、より人々の生活に根ざした部分で生活を豊かにできるようなサービスの提案がしたいと考え、数あるインフラ業界の中でも携帯電話などの情報通信業を志望しています。
「安定しているから」だけではない志望動機が大切!
インフラ業界を志望する理由を最初に話すときに気を付けたいのが、自分本位な理由にならないようにすることです。
確かにインフラ業界の特徴の一つである「安定性」は魅力的ですが、インフラ企業の人事にとって「安定しているから」という志望理由は、飽きてしまうほど何度も聞いてきた志望理由なのです。
加えて、人や社会のために働く仕事であるインフラ業界を志望するのに、「安定しているから」という利己的な理由は「本当にこの業界で社会貢献してくれるのかな?」と人事に思われてしまうため、魅力的とは言えません。
- 実際、「安定しているから」という志望動機にはどのような印象を持ちますか?
公務員のような感覚で志望しているという印象がある
「安定している」という志望動機の学生は多く、安定していること自体は良いことと捉えられることがあるので、志望動機の一つとしてはあげることはできるでしょう。
安定しているというと、よく公務員が挙げられ、地方公共団体には水道事業がありますよね。水道事業を担う公務員と同じような感覚でインフラ企業を志望しているのだなという印象を持ちます。
エピソードで業界の志望理由を根拠づけよう
次は、業界への志望理由をさらに強める流れにするために、それを根拠づける具体例として「インフラ業界を志したきっかけ」を述べましょう。
この時のきっかけはいつ・どのタイミング、どのぐらいの規模の話でもOKですが、インフラ業界と関連付けしやすい流れに組み立てて話すように注意しましょう。
たとえば自己分析から見つけた自分の強みから書くのであれば、インフラ業界のどんな人物像と自分の強みがマッチすると考えたのか、その強みに気付くに至った経緯などまで伝えましょう。
エピソードの例文
私は大学時代、100名以上のメンバーが所属するアカペラサークルで幹部の1人としてサークル運営に携わってきました。
中でもメンバー皆が気持ちよくサークル活動ができるための信頼関係作りやサークル全体でのイベント運用に力を入れてきたため、地域環境とかかわりの深い鉄道業で、利用する方や仕事仲間との信頼関係を築きながら、人の移動の円滑化を促進していきたいと思っています。
企業研究をもとに「なぜその企業を志望するのか」を伝えよう
インフラ業界を志望するに至った経緯に続いて、企業の詳細にも触れていきます。
インフラに対して業界全体での志望動機を伝えた後で、そのインフラ企業が取り組む事業や理念の中で競合他社より魅力に感じた部分を伝えましょう。
そうすることで「業界を含めて企業のことを理解してくれている」という印象につながり、人事への説得力が増します。
たとえば、HPや説明会で得た情報などをもとに、志望する企業が他の企業よりも力を入れている事業や大切にしている考え方が何なのかをリサーチし、そこを「御社の強み」として伝え、そこに惹かれた理由や貢献したい気持ちを伝えましょう。
企業の強みを伝える例文
御社がおこなっている、「人が足を運ぶ魅力作りをサポートする」という取り組みは、より身近な地域課題の解決から最終的な人の移動の活性化につながる御社独自の事業の一つであると考えております。
私はその取り組みの交通インフラ業界全体の持続可能性にも貢献している点にとても魅力を感じ御社を志望しました。
入社後の姿や働く意欲を企業に示そう
インフラ業界を志望するきっかけや経緯は過去の出来事から根拠立てて伝えますが、最後は企業に自分の将来の姿をイメージさせることを意識しましょう。
どんなに過去の経歴や経験が素晴らしくても、それを実際の業務に活かせなければ、企業としても採用するメリットがありません。
志望するインフラ企業に入社できた後の実際の業務で、どんな働き方や姿勢によって企業や社会に貢献できるのかを伝えましょう。
自分の強みや経験を会社に貢献できることを示せば再現性も伝わり効果的なアピールになります。以下の記事ではアピールのコツをまとめているので参考にしてみてください。
例文5選|「会社に貢献できること」を魅力的に伝えて差別化する秘訣
意欲を伝える時の例文
私が御社に入社できた暁には、いち早く新人業務を習得することはもちろん、御社の掲げるお客様に寄り添ったサービスの提案のため、細やかなコミュニケーションを心掛けて日々業務に取り組む所存です。
「インフラを通じて、地域社会の発展に貢献したい」「持続可能な開発や環境に配慮したプロジェクトにかかわりたい」「チームで中で成長し、チームで協力して貢献したい」など、環境問題や地域社会への貢献などに絡めて伝えると良いでしょう。
今すぐ使えるインフラの志望動機例文
今すぐ使えるインフラの志望動機例文
業種や業務内容が多岐にわたるインフラ業界は、志望動機を書くときにも業界の特徴に合わせて書いていく必要があります。
ここまでの解説で自分なりの志望動機を書いてみたものの不安な人や、ポイントの具体例を確認したい人は、下記で紹介している業種別の例文を参考にして、志望動機にさらに磨きをかけてみてください。
エネルギーインフラの例文①
エネルギーインフラの例文
私は、人々の「当たり前」を守っていくような仕事がしたいと考えてインフラ業界の中でも電気業を志しました。
電気業を志望するに至った経緯は、東日本大震災がきっかけです。震災当時私はまだ小学生でしたがそこから数年経った後でもライフラインの復興支援を必要としている町があったり、電力会社が対応に追われていたりする話をニュースで見るたびに、「当たり前」に電気が使えていることのありがたみを感じました。
御社が新規事業として掲げているものの一つにEV充電の普及がありますが、それはこれからの私たちの電気のあり方を変え、当たり前を守っていける事業だと確信しました。御社に入社した暁にはぜひその新しい事業を成功させ、人々の「当たり前」を支える仕事の一つとして担っていきたいと考えています。
良い点は、過去のきっかけとなった想いが今もなお続いている点ですね。その継続した想いには、きっと人生における大切な価値観があるからこそと思うので、どうしてそう思ったのかといった価値観を言語化しておくとさらに良くなると思います。
エネルギーインフラの例文②
エネルギーインフラの例文
私は日々の仕事を通じて国内だけでなくグローバルに環境課題に取り組むため、エネルギーインフラ業界を中心に就活をおこなっています。
その理由としては動物とのふれあいの中で環境保全の大切さを感じたからです。
私は生き物が好きで、留学先のシンガポールでフェリーに乗った際に野生のイルカの群れに遭遇しとても感動しました。
その後、地球温暖化の影響で野生のイルカの数が少なくなっていることを知り、この先の人や動物のために地球環境をより良くしていきたいと考えるようになりました。
そのような背景から私は、貴社の国内外問わず環境保全の取り組みや、利用者である顧客とともにおこなうエコ募金など、社会全体で地球環境を守っていこうという思いに強く共感し、貴社で働きたいと考えています。
貴社に入社できた際には、自身の語学力を活かしてグローバルに環境問題に取り組んでいきたいです。
企業活動は環境保全活動とは違うので、環境のことは絡めつつもう少し企業の利益向上に貢献できるようなポイントを入れた方が良いでしょう。
この例文だと環境保全団体やエコ募金活動を行うNPO団体の方が向いているという印象を与えてしまうかもしれません。
生活インフラの例文①
生活インフラの例文
私は、人の心や生活を豊かにする仕事がしたいという思いから情報通信業を志望しています。
その理由は学生時代に映像制作のサークルに所属していた経験からインターネットを駆使した情報発信に興味が湧いたためです。サークル時代は自分たちの企画・制作したものを見た人が楽しんでくれたり、笑顔になってくれたりするところにやりがいを感じていました。
最近はSNSなども普及し、インターネットを通じて多くの情報が行き交っていますが、私は発信されている数多くの情報の中でもより正確さが求められる放送業界で働きたいと考えています。その理由も人の心や生活を豊かにする情報は正しくあるべきだという考えからです。
御社が提供するコンテンツの多くは私自身の生活を豊かにしていると同時に、全社で環境保全のために具体的な取り組みを実施しているため、社会全体を豊かにするためのアクションにもつなげられると感じ、ぜひ御社で働きたいと考えています。
情報通信業を目指したきっかけが具体的で、とても良いです。
一方で、この会社の志望理由に「全社で環境保全のために具体的な取り組みを実施している」ことを挙げていますが、もう少し詳しい具体例を入れるとさらに魅力的になります。
どの取り組みに共感したかを入れるだけでも説得力が増します。
上の例文にもある放送業界の中でもテレビ局での就職に興味を持っている人も多いのではないでしょうか。この記事ではテレビ局への就職を有利にするポイントをまとめているのでぜひ参考にしてみてください。
テレビ局への就職を有利にする6つの方法|志望動機例文も紹介
生活インフラの例文②
生活インフラの例文
私が水道業を志望している理由は、多くの人に安心と安定を提供する仕事がしたいからです。
きっかけはテレビで発展途上の水不足の国の飲み水の実態を知ったことです。毎日往復2時間かけて汲みに行く水が濁っていて、水質が悪いことにショックを受け、日本の水の供給や水質の良さとありがたみを痛感しました。
御社の強みは水や汚泥の浄化処理や、下水道システムでの高い技術力であると考えているため、私も御社で専門的な技術と知識を身に付け、人々が安心して水が飲める生活を守っていきたいです。
良い点は、日本の安心・安定した水の供給を守りたいという自分らしい思いが述べられている点です。
あとはその思いの根拠として、どうして日本なのか、どうして水なのか、どうして安心・安定を求めたいのか、といった深掘り質問を想定して、補足できる内容にできると良いと思います。
交通インフラの例文①
交通インフラの例文
私は数あるインフラ業界の中でも物流を通じて人の生活に寄り添える仕事がしたいと考え、この業界を志望しました。
そう考えた理由は御社が大切にしている時代とともに変化するニーズに対応し、顧客目線に立ったサービスを提供することに強く共感したためです。
コロナ禍の都心部で一人暮らし中だった私にとって、田舎から送られてくる荷物は、電話やメールと同じくらい家族を感じられ、安心できるものでした。このような大変な時でも欠かすことなく荷物を届けてくださるドライバーの皆さんを見て、自分も運輸業界で人の生活を支えたいと思いました。
御社はそんなコロナ禍でも荷物の受け渡し方法のニーズの多様化に合わせて、荷物だけを届けて終わりではない顧客目線に立ったサポートの追求に力を入れているため、御社を志望しました。
私が入社できた際には、自分に家族の思いを届けてくれたドライバーさんと同じように御社のビジョンを体現しながら業務に取り組む所存です。
物流の果たす役割を良く理解できています。
顧客目線で物流を見ることもできていて、その大切さをよく実感しているように感じました。具体的にどのような仕事に取り組んでみたいのかが書けるとより積極性が伝わります。
この記事では物流業界の就活で他のライバルに差をつけられる志望動機のコツを解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
例文8選|物流業界の志望動機は2つのコツで差別化しよう
交通インフラの例文②
交通インフラの例文
私は航空業を通じて都心部だけでなく地方での人の移動を活発にしていくようなサポートがしたいと考えてこの業界を志望しています。
私の出身である徳島県は交通の便が悪く、そのため自家用車の普及率が高いのですが、綺麗な山と鳴門海峡の海などが魅力の自然豊かな県なので、私はより多くの人に徳島に訪れてほしいと思っています。
御社は今ある人の移動を支えていくだけでなく、これからの航空需要の創出の一環で「地域領域への人の移動」という課題にも取り組んでいると知り、私はぜひとも御社に入社して、地元徳島だけでなく全国各地の課題解決のために働きたいと感じました。
御社に入社できた暁には、自分の強みである社交性とホスピタリティ精神を活かしてかかわる顧客一人ひとりの課題解決から取り組んでいきたいと考えています。
とても良いですね! 航空業を目指したきっかけも、この会社を選ぶ理由も具体的で一貫性があり、イメージがわきやすく納得感もあります。
地方での人の移動を活発にする仕事に興味を持って意欲的に取り組んでくれそうだという印象が残ります。
空間インフラの例文①
空間インフラの例文
私はバリアフリーについてもっと多くの人に知ってもらい、社会貢献につなげていきたいと思い、この業界を志望しました。
そう考え始めたきっかけは大学の授業でバリアフリーとユニバーサルデザインについて学んだことです。大学時代以前にも授業でその名を聞いたことはありましたが、私はこれまでバリアフリーとは体に不自由がある人だけのためのものだと思っていました。
大学の授業でバリアフリー、ユニバーサルデザインの本来の目的や多様性を実感し、ハンディキャップを持つ人の日常生活をより良くするだけでなく、自分のようにまだバリアフリーをよく知らない人にも普及させていきたいと感じました。
私の強みは人を元気にする明るい性格と、演劇サークルで裏方やメンバーのサポートを頑張ってきた経験だと考えています。今後はこの強みを活かしてたくさんの人に寄り添い、御社の掲げる人の多様性を力に変えられるような人材を目指したいので、御社を志望します。
良い点は、バリアフリーについて学び、その本質への理解を深めたことをきっかけとして、その良さを社会にもっと広げたいという意志をもっている点です。
あとは、その本質をどのように理解したのか、なぜそれを広げたいと思ったのかについて、もう少し具体的に補足するとさらに良くなると思います。
空間インフラの例文②
空間インフラの例文
私は公共施設の建設・管理などを通して社会に恩返ししていけるような仕事がしたいと考え、空間インフラ業界を志望しています。
私は読書が好きで、小さい頃から図書館をよく利用し、活発な子どもだったので学校や河原など街のいろんな場所でも遊んでいました。
その後工学部に進学したことで、今まで自分たちが利用してきた公共施設や街の設備を支える業界があることを知り、その業界で街をより良くしていくことで、自分がお世話になってきた社会への恩返しなるのではと考えたことがこの業界を志すきっかけとなりました。
御社は創業約60年以上の歴史の中、今も「変革」を戦略の一つとして変わることを恐れず最先端の技術を駆使したプロジェクトなども多く取り組んでいる点と、企画から施工・運営管理まで一気通貫でおこなえる点に魅力を感じています。
御社で採用いただけたら、何事にも真面目にコツコツ取り組める自分の強みを活かして、街の施設を利用する人達の生活を豊かにできるような人材を目指して頑張りたいです。
どのようにして業界を知るようになり、興味を持つに至ったかよく説明できているように思います。どのようなことに取り組んでみたいのかを具体的な業務に絡めて書けるとより熱意が伝わります。
各インフラ業界の特徴に合わせた自分だけの志望動機で選考突破しよう!
インフラ業界は私たちの日常生活のあらゆるところに存在し、どの業種もなくてはならないサービスです。
そのため、インフラ企業で働く人の多くは強い責任感や社会貢献へのやりがいなどを働く動機にし、志望動機で差別化することが難しい業界でもあります。
社会を良くしたいという志の根本は同じでもその気持ちの大きさやきっかけは人それぞれです。
あなた自身がインフラ業界についてどう感じているのか、そしてこれからインフラ業界で働くうえでどうなっていきたいかなど、自分なりの気持ちをアウトプットしてみましょう。
その際にはこの記事を参考にして、あなただけの魅力的な志望動機で納得の内定を目指してくださいね。
アドバイザーコメント
小関 珠緒
プロフィールを見るインフラ業界の志望動機は自分なりの「仕事の社会的意義」で差別化しよう
「安定していそう」「年収や福利厚生が良さそう」という理由で人気のインフラ業界。志望動機となると「どんなことを言えばよいのか」と悩むところです。手順を簡単にまとめてみました。
①インフラ業界にもいろいろな分野があるため、まずは実際の業務内容・向いている人材などをリサーチする。
②どのインフラ業界を目指すのか決める。
③「なぜインフラ業界なのか?」という志望動機を、具体的なエピソードをからめて考える。
④志望する会社を研究し、「なぜ、この会社を選んだのか?」を自分なりの視点から考える。
「仕事の社会的意義」を考えることはどんな業界でも活きる経験になる
インフラ業界で働く人たちは、「社会のために役立とう」「地域社会をより良くしよう」という社会貢献の志を持つ人が多いため、その視点を入れると良いです。
また、志望動機を考える作業を通じて、自分が社会に対してどのように役立ちたいか、社会をどう良くしていきたいかなど、仕事の社会的意義を改めて考える良い機会になるはずです。
この経験は、たとえどの業界に就職したとしても役に立ちますよ。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Masamitsu Uehara〇会社員時代は人事部として3000人以上の学生と面談を実施。大学でも多くの学生のキャリア支援をおこなう。独立後は、就活生からシニア層までさまざまなキャリア相談に携わる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント / システムエンジニア
Ichiro Komine〇大手電機メーカーでシステムエンジニアとして従事。若者の人生や成長にかかわりたいと思い、キャリアコンサルタントの資格取得。現在はコンサルティングや自己分析支援をおこなっている
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/ヒトノビ代表
Tamao Koseki〇就職時は準備不足で苦労するも大手企業に入社。転職して実用書の編集者を10年経験し、独立。キャリアコンサルタント資格を取得し、現在は強みを引き出して活かす人材育成をおこなう
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