この記事のまとめ
- インターンシップにおけるマナーの重要性を就活のプロが解説
- インターン参加前から終了後までの必須マナー17選
- オンラインインターンならではのマナーも解説
インターンシップの選考を通過して参加が決まったものの、基本的なマナーがわからず不安に思っている人も多いのではないでしょうか。企業に入り、先輩社員と一緒に業務に取り組むことを想像すると余計に緊張してしまうかもしれません。
インターンは実際の仕事ではないとはいえ、ビジネスの場にふさわしいマナーは求められるので、事前に理解して身に付けておくことが大切です。
この記事では、キャリアコンサルタントの平井さん、有馬さん、吉田さんのアドバイスを交えつつ、インターンの必須マナーについて解説します。オンライン開催時のマナーまで網羅的に解説するので、インターンで失敗したくない人は必読です。
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インターンシップでは気が抜けがちな参加前や終了後のマナーに要注意!
インターンのマナーというと、当日のことばかり考えてしまいがちですが、参加前や参加後のマナーも押さえておく必要があります。
特に、参加前のマナーを押さえていないと、インターン当日はマイナス評価からのスタートになってしまいかねません。参加前から気を抜かず準備しましょう。
この記事では、キャリアコンサルタントとともに、インターン参加前から参加後までの17個の必須マナーを解説するので、知らないもの、できないものがないか一つずつ確認しましょう。
後半では、オンライン開催時のマナーも解説するので、オンラインインターンに参加予定の人は必読です。併せて、マナー違反となってしまうNG行動も解説します。マナー違反は厳しい評価につながってしまうので、当日の行動をイメージしながら読み進めてください。
あなたがインターンに参加しない方がいい企業をチェックしよう
インターンでは、自分が適正のある企業を選ぶことが大切です。向いていない企業のインターンに参加しても、学べることは少なく、無駄な時間を過ごしてしまいます。
そんな時は「性格診断」を活用して、自分が適性のある企業をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析して、ぴったりの職業を診断できます。
性格診断を活用して有意義なインターンを過ごし、就活を成功させましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
インターンでのマナー違反が選考に与える影響とは? 就活のプロが解説
「インターンは本当の仕事の場ではないから多少マナーができていなくても問題ないだろう」「マナー違反をしても学生なので大目に見てもらえるのでは?」と思っている人もいるかもしれません。
しかし、いくら学生とはいえ、インターンの場では最低限のビジネスマナーは求められます。マナー違反をしてしまうと印象が悪くなるだけでなく、選考にも影響を与えかねません。
以下で、採用経験のあるキャリアコンサルタントに、インターンでマナー違反をした人にどういう印象を持つか、また選考にどのような影響を与えるのかを企業目線で解説してもらいます。
アドバイザーコメント
有馬 恵里子
プロフィールを見るインターン生は社員から注目される存在だと意識しよう
皆さんが思っている以上に、インターン生は会社から注目され、期待される存在です。日常のオフィスでは見かけないフレッシュな学生の皆さんには自然と目が向きます。
採用関係者や管理職、経営に近い立場の人達にこそ見られていると意識して気を引き締めましょう。
実際、私が企業の採用担当としてインターンを受け入れていた際、普段は使用しない別会議室でおこなっていましたが、エレベーターや廊下では社員とすれ違う場面が多々ありました。
エレベーターに社長が乗っていることを知らずにインターン生がお互いの業務内容について雑談をしていて、ひどく叱られたこともありました。一歩間違えば情報漏洩です。
インターン時のマナー悪いと選考に悪影響を与えうる
インターンの実績が直接選考につながるわけではなくとも、インターン期間中の評価は少なからず面接の事前情報として引き継がれます。
そのなかでも指示に従わない、時間を守らない、作業中に居眠りをしているといった、社会人としての常識がないマナー違反があった場合、面接で挽回できるものではありません。
インターンの間だけだからと油断せずにしっかりマナーを守りましょう。
あなたに適性がある職業を知って、インターンに活用しよう!
インターンでは、自分が適正のある企業を選ぶことが大切です。向いていない企業のインターンに参加しても、学べることは少なく、無駄な時間を過ごしてしまいます。
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事前準備が鍵を握る! インターン参加前のマナー7選
事前準備が鍵を握る! インターン参加前のマナー7選
インターンは参加前の準備が非常に重要です。準備が十分にできていないと、インターン当日にうまく立ち振る舞えなかったり、マナーにばかり気が向いてしまって業務に集中できなかったりする恐れがあります。
インターン参加者は、就活生のなかでもモチベーションが高く、しっかりと準備をしてくる人が多い傾向にあるので、自分だけができていないと当日に悪目立ちしてしまうかもしれません。
参加前の準備がどの程度できているかで、インターン当日の印象や評価が大きく変わります。以下で解説する、参加前に押さえておきたい7つのマナーを参考にし、気を抜かず準備しましょう。
①企業研究をする
参加する企業の情報を把握しておくことは、最低限の礼儀ともいえます。たとえインターンに参加する企業の志望度が高くなかったとしても、企業研究はしておきましょう。
インターン中は社員と話す機会が多く、その企業のことを最低限は知っているという認識で話が進むこともあります。企業研究をしていないと、話についていけなかったり、失礼な発言をして恥をかいてしまったりしかねません。
事業内容や経営方針、中期計画といった企業のホームページ(HP)に掲載されている情報は、最低限押さえておくようにしましょう。
企業研究をするなかで、気になる点や疑問に思う点があれば、インターン中に社員に質問できるようにメモをしておくのもおすすめです。
企業研究が不十分だと、社員との会話で「本当に興味があるのか」と疑問を持たれる可能性があります。企業は学生の意欲や理解度を見ているため、最低限の準備が信頼につながります。
インターンの準備段階で企業研究のやり方がわからないという人は、次の記事を参考に進めてみましょう。
業界研究
業界研究のやり方|業界全体を捉えたうえで気になる業界を研究しよう
企業研究の3ステップ
企業分析のやり方を完璧にマスターする3ステップ|よくある注意点も
企業研究ノート
作り方例4選|企業研究ノートのまとめ方をイラスト付きで解説!
②インターンの内容を確認する
インターンの内容は事前にある程度伝えられることが多いので、しっかり確認しておきましょう。事前に伝えられるということは、「必要な準備をしてきてください」という意味でもあります。
内容を確認しないまま当日を迎えてしまうと、その日のプログラムや業務内容を理解する際に時間がかかってしまったり、予備知識のないまま取り組むことになってしまったりしてしまい、インターンの貴重な機会を有効活用できなくなるかもしれません。
インターンは期間にもよりますが、企業によってさまざまなプログラムが用意されています。インターンをより実りあるものにするためには、事前に内容を確認し、質問したい点や身に付けたいことを明確にしておくことが重要です。
インターンの期間別の種類や選び方についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、参考にしてみましょう。
インターンの種類
インターンの期間は3種類! 期間別のメリット・デメリットを解説
インターンの選び方
インターンの選び方決定版! 5段階で絞り込むコツと学年別の探し方
あなたがインターンに参加しない方がいい企業をチェックしよう
インターンでは、自分が適正のある企業を選ぶことが大切です。向いていない企業のインターンに参加しても、学べることは少なく、無駄な時間を過ごしてしまいます。
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③簡単な自己紹介を用意する
インターンの場でも自己紹介は必ず求められます。簡単な自己紹介であれば準備しなくてもその場でできるだろうと思うかもしれませんが、自己紹介は第一印象に大きくかかわるので、必ず事前に用意しておきましょう。
うまく自己紹介ができないと、準備不足ととらえられるだけでなく、インターンに臨む熱量がないと思われることもあります。社員からの第一印象が悪くなってしまうと、その後のインターンを進めづらくなってしまうので要注意です。
名前や大学名だけでなく、趣味など自分を知ってもらうための情報を入れるようにしましょう。最後にインターンへの意気込みも伝えると印象がぐっと上がり、良い自己紹介になります。
どのくらいの長さで用意すれば良いか悩むかもしれませんが、基本的には1分程度にまとめましょう。場合によっては、2分程度の長めの自己紹介を求められることもあるので、2パターンほど用意しておけば十分です。
- 自己紹介は無難なものが良いでしょうか?それとも面接官の印象に残りやすいオリジナリティのあるものが良いでしょうか?
どちらかに偏りすぎずバランスを意識することが大切
自己紹介を無難なものにするか、面接官の印象に残りやすいオリジナリティのあるものにするかですが、結論はバランスです。
そもそもインターンにおいて、面接官の印象に残るうえで大切な点は、インターン時のグループワークやコミュニケーションのなかで好印象を与えられるかです。
そこができていれば、自己紹介は無難だろうとオリジナリティがあろうとどちらでも問題ありません。
ただし注意点として、オリジナリティのあるものをした場合にハードルを上げてしまって、のちに期待を裏切ってしまうリスクがあります。
かといって本当に無難なものだと、準備不足や自己理解不足の印象も与えてしまいかねません。
ある程度のオリジナリティを出せるようなバランス感覚が必要です。
インターンの自己紹介は、こちらの記事で解説している4つのポイントを参考に作ってみましょう。
関連記事
インターンシップの自己紹介で必ず取り入れたい4ポイント|例文付き
インターンシップでは自己紹介のタイミングがありますが、いざとなると話し方がわからない学生も多くいます。必ず伝えるべき項目や、人事担当やほかの学生との会話のきっかけになる項目、印象アップにつながる話し方のコツをキャリアコンサルタントが解説します。
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好印象を残す意気込みについてはこちらの記事を参考にしてみましょう。シーン別の例文や注意点について詳しく解説していますよ。
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例文あり|就活で話す意気込みを場面別で解説! 企業の意図や注意点も
就職活動での意気込みは、場面によって内容の工夫が必要です。この記事では、場面ごとの意気込みの作成方法をキャリアコンサルタントと一緒に解説します。企業に熱意が伝わる意気込みを作成して、選考突破を目指しましょう。
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④提出物や持ち物を用意する
提出物や持ち物を忘れず持参することは基本中の基本です。忘れ物をしてしまった場合、注意不足な人というレッテルを貼られてしまっても仕方ありません。
文房具など基本的なものは持ち物には書いていない場合もありますが、必ず持参しましょう。そして、案外忘れがちなのがメモ帳です。普段はスマートフォンにメモを取っている人も多いかもしれませんが、インターン中はメモ帳に書き留めるようにしましょう。
ノートでも問題ありませんが、より持ち歩きやすくすぐに書き留めやすいという意味でも小さめのメモ帳が望ましいです。ペンとセットでメモ帳を必ず用意しておきましょう。
インターンの持ち物に関してはこちらの記事でも詳しく解説しているので確認しておきましょう。
関連記事
インターンの持ち物一覧|あれば役立つアイテムとは?
インターンに持っていくべき持ち物について、キャリアコンサルタントとともに徹底解説。持ち物は企業からの指示に従うのが前提ですが、指示がない場合の対応方法や指示がなくても持っていくべきアイテムも伝授します。
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⑤清潔感のある服装と髪型を意識する

服装は基本的にはスーツが望ましいです。学生とはいえ、社員に混じって行動したり働いたりすることになるので、ビジネスの場にふさわしい服装にすることがマナーです。
私服やカジュアルな服装と指定されている場合でも、ジャケットを羽織るなど清潔感のあるオフィスカジュアルな服装を意識しましょう。カジュアルすぎる服装は常識がないと判断されかねません。
髪型も清潔感を意識することが大切です。前髪が目にかかっていたり、手入れのされていないボサボサの髪で参加することはNGです。業務中に髪を何度も触ると印象が良くないので、髪が長い人はゴムやピンでまとめたり、セットしたりして工夫しましょう。
社会人にとって服装や髪形は最低限のマナーです。したがって身だしなみが整っていない方が悪い意味で目立ってしまいます。
学生ならではの若々しさ、清潔感があると前向きさも伝わり、社員からも好印象が得られます。
インターンの服装に悩んでいる人はこちらの記事も参考にしてみましょう。インターンの服装も本選考での面接と同様と考えて問題ありません。
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面接で服装を整えることは最低限のマナー。面接における服装の基本マナーを押さえましょう。この記事では服装の意識すべきポイントや評価に与える影響などをキャリアコンサルタントがプロの現場目線で解説します。
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インターン参加前必須!
性格診断で自分の強みを確認しよう!
インターン前は自分の強み・弱みを把握して、職業適正を知ることが大切です。しっかり自己理解をしないと自分に向いていないインターンに参加することになりかねません。
そんな時は「性格診断」を活用してください簡単な質問に答えるだけで、あなたの性格を分析して、ぴったりの職業を診断できます。
性格診断を活用して有意義なインターンを過ごし、就活を成功させましょう。
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⑥丁寧なメール対応を心掛ける
インターン参加前に、企業の人事担当者やインターン担当者とメールでやり取りをする際のマナーも要注意です。
メール対応に慣れていない人もいるかもしれませんが、基本的にはメールを確認したらすぐに返事をすることが大切です。返事がないと担当者が不安に感じるだけでなく、リマインドメールの送信や電話でのフォローなど業務を増やしてしまうことにもなりかねません。
また、インターン参加者が多い場合などは、一人ひとりに丁寧に対応している時間もありません。担当者は多忙であるということを念頭に置いて、簡潔な文章でなるべく早く返事をすることが大切です。
メールを確認する習慣がない人もいるかもしれませんが、重要な情報を見逃すことがないようインターン前はこまめにメールを確認するよう心掛けましょう。
インターン参加時のメールのマナーについては、以下の記事で詳しく解説しています。
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インターンシップ参加メールの基本とマナー|意欲を伝える書き方
インターンシップに参加するにあたってメールを送る必要があるケースが多いです。しかし、どのように書けば良いかわからないと悩む人もいるのではないでしょうか。この記事ではキャリアコンサルタントと一緒にインターンシップの参加メールの書き方やマナー、志望度の高さを伝える方法などを解説します。
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⑦名刺交換のマナーを理解しておく

名刺交換のマナーを知らなかったり、やり方に自信がなかったりする人は多いのではないでしょうか。自分の名刺を持っていないとしても、インターン中に名刺をもらう場面は生じるかもしれません。
名刺交換は、ビジネスの場では頻繁におこなわれます。マナーを理解していないと、自分だけおかしな対応をしてしまい恥ずかしい思いをしてしまうかもしれません。相手に対して失礼にあたることもあるので、参加前にマナーを身に付けておくことが大切です。
名刺交換をする際の基本的な流れは以下のとおりです。
名刺交換の流れ
- 名刺交換をするために立ち上がる
- 文字が相手の方を向くように自分の名刺を両手で持つ
- 自分の所属と名前を名乗り、「よろしくお願いいたします」と言いながら一礼をして渡す
- 「頂戴いたします」と言いながら両手で名刺を受け取る
③と④の順番は場面によって入れ替わります。基本的には会社に訪問した人から渡すことがルールです。また、複数人で名刺交換をする際は、目上の人から順に交換していきます。我先にと前に出過ぎないよう、順番を守りましょう。
- 名刺を持っていないのですが、インターンに参加するにあたって用意する必要はあるのでしょうか?
名刺の用意は必須ではないが名刺入れは用意しておこう
名刺はインターン参加に必須ではありませんが、あると便利です。自分の名前や連絡先を簡単に伝えられるため、インターン中に名刺を渡された際にスムーズに対応できます。
ただし、名刺がない場合でも問題はありません。その場合でも名刺入れはぜひ準備しておきましょう。
名刺入れは、もらった名刺を丁寧に扱うための必須アイテムであり、相手に対する礼儀でもあります。選ぶ際は、ビジネスシーンにふさわしいシンプルで長く使えるデザインを選ぶと、入社後も役立ちます。
インターンを通じて少しでも社会人らしいマナーを身に付ける姿勢を示すことが、企業に好印象を与えるポイントです。
インターン前にあなたが受けないほうがいい職業を確認してください
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
必須で押さえておきたい! インターン当日のマナー8選
必須で押さえておきたい! インターン当日のマナー8選
参加前のマナーが理解できたところで、いよいよ当日のマナーについてです。ビジネスシーンでは、自分だけで物事を進めることは少なく、多くの場合は相手がいます。お互いが気持ち良く仕事をするためにも対面でのマナーを守ることは非常に重要です。
インターン当日は、会場に到着した際にほかのインターン生や社員と顔を合わせると緊張してしまうかもしれません。しかし、緊張していてもマナーを守って行動できるよう、以下で解説する8つのマナーをしっかり頭に入れておきましょう。
①10~15分前に会場に到着する
インターンに限らず、ビジネスの場において遅刻は厳禁です。相手の時間を割いてもらっているという意識を忘れず、定刻より前に到着する、着席する、業務ができる状態にするということを守りましょう。
特にインターン初日は要注意です。初日から遅刻をしてしまうと、だらしない人というイメージがついてしまい、選考時や参加前にどれだけ良いイメージを持たれていたとしても一気に信用を失ってしまいます。
会場には10~15分前に到着するようにスケジューリングしましょう。交通機関の遅れや道に迷ってしまう可能性もあるので、時間に余裕を持って早めに行動することが大切です。
ただし、早く行けば行くほど良いというものでもありません。15分以上前に着いてしまった場合は、時間になるまで会場近くで待つようにしましょう。
企業目線からすると、学生がインターン開始時刻より早く到着した場合、企業担当者のスケジュールや準備時間への配慮を欠いた行動だと受け取られる可能性があります。
自分のことしか考えられない自己中心的で自分勝手な学生だという印象を与えかねません。
これは営業の仕事などでも同じことがいえるので、ぜひ企業に配慮できるようになりましょう。
②身だしなみを整える
インターン先の会場には、身だしなみを整えてから入るようにしましょう。家を出るときは万全の状態にしていても、会場に到着する頃には服装や髪型が乱れていることもあります。
視覚から受ける印象は第一印象に大きく影響を与えます。身だしなみが整っていないと、だらしない印象を与えてしまうだけでなく、緊張感が欠けていると思われかねません。
身だしなみでマイナスイメージを持たれてしまうともったいないので、以下のポイントをチェックしてからインターンに臨みましょう。
身だしなみのチェックリスト
- 髪型が乱れていないか
- 化粧が崩れていないか
- スーツやシャツのボタンが外れていないか
- ネクタイがゆるんでいないか
③受付時は要件を簡潔に伝える
受付の形式はさまざまで、受付にインターン担当者がいる場合もあれば、会社全体の受付係の人が対応する場合や、入口に置かれた内線電話で担当者を呼び出す場合もあります。
いずれの場合も対応方法は同じで、インターンに参加するために訪問したことを簡潔に伝えましょう。長々と伝えたり、もごもごと話してしまうと印象は良くありません。大きな声でハキハキと話しましょう。
長々と自己紹介をする必要はないので、「○○大学の■■■(名前)と申します。本日はインターンシップに伺いました。」という程度の情報で十分です。
部屋を案内される場合もあれば、その場で待つよう言われる場合もあるので、相手の指示を聞き逃さないよう注意しましょう。
④大きな声で挨拶をする
インターン中は挨拶をする場面がよくあります。一緒に仕事をするインターン生や先輩社員はもちろん、その上司や取引先など相手はさまざまです。
お互い気持ち良く仕事をするためにも、大きな声で挨拶をすることは非常に重要です。挨拶をしても、声が小さくて相手に気付いてもらえなければ意味がありません。
インターン生として学びに来ているのにもかかわらず挨拶ができないとなると、熱意が足りないと思われてしまいます。
相手から挨拶をされるよりも前に、自分から率先して挨拶をする姿勢が大切です。朝の挨拶だけでなく、「こんにちは」「お疲れ様です」「お先に失礼します」などシーンに合わせた挨拶を心掛けましょう。
ただ大きな声で言うだけでなく、相手の目を見て笑顔で挨拶ができるとなお好印象です。
- インターン中、誰に挨拶をすれば良いのかわかりません。社内ですれ違った人全員に挨拶をしたほうが良いのでしょうか?
場に応じた挨拶の強弱のコツを覚えておこう
基本的には社内の人には自分から挨拶した方が良いですが、場に応じて挨拶の強弱を付けるのがおすすめです。
まず、インターンで直接お世話になる社員や近くの席にいる社員、日々顔を合わせる社員へは必ず自分からハキハキと挨拶をしましょう。
次に、社員の共用スペースにいるときや部屋の出入りのタイミングですれ違う社員にも自然と挨拶ができると印象が良くなります。
そのほか、廊下やエレベーターなど、社員かわかりかねるときには軽く会釈をしたり、「おはようございます」「失礼します」など最低限の挨拶をしましょう。
どうしても迷う場合には、インターンを担当してくれる社員に、どの範囲まで挨拶が必要か聞いてみても良いかもしれません。
インターン時の挨拶についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、参考にしてみましょう。
関連記事
場面別の例文付き! インターンの挨拶のマナーや好評価のコツを解説
インターンではさまざまな場面で社員の人との挨拶が必要になります。しかし、具体的にどのような挨拶をすれば良いかわからない人もいるのではないでしょうか。この記事ではキャリアコンサルタントと一緒にインターンの挨拶のマナーやポイントを例文付きで解説します。
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⑤ビジネスにふさわしい言葉遣いをする
言葉遣いはその人の印象を大きく左右します。学生であるとはいえ、インターン中はビジネスの場にふさわしい言葉遣いが求められます。
多少誤った表現をしてしまっても問題はありませんが、友達と話すようなカジュアルな言葉遣いをしていては意識が低いと思われても仕方ありません。です・ます調を基本として、尊敬語や謙譲語も使い分けるようにしましょう。
たとえば、「言う」の尊敬語は「おっしゃる」、謙譲語は「申す」「申し上げる」です。目上の人が発言したときは「○○さんがおっしゃった」、自分が発言したときは「私が申し上げた」と表現します。
また、使ってしまいがちな言葉遣いとして、「了解です」「大丈夫です」があります。これらはNGではありませんが、「承知しました」「問題ございません」と表現するほうがより丁寧です。
学生気分のままインターンに来ていると思われないように、言葉遣いを練習してから臨むようにしましょう。
⑥疑問点や覚えておきたい点についてメモを取る
インターン中は、常にメモ帳とペンを持ち歩き、気になったことがあればすぐにメモを取れるようにしておきましょう。
メモを取ることは、自分の勉強のためでもありますが、仕事を円滑に進めるためにも非常に重要です。
メモを取っていないと必要な情報を忘れてしまい、後になって資料を作る際や会議などで発言する際に困ってしまいます。一度教えてもらったことを聞き直すことは、失礼にあたる場合もあります。
小さなことであれば覚えておけるだろうと思うかもしれませんが、インターン中は短期間で多くの情報をインプットする必要があるので、ささいなことでも忘れないようにメモを取る癖を付けておきましょう。
インターン中にメモを取ることは、情報をしっかりと記録し自分の理解を深めるだけでなく、相手に真剣さや誠意を示す行動でもあります。一度教わったことを聞き直さないためにも、この機会にメモを取る習慣を身に付けましょう。
⑦報連相を忘れない
報告・連絡・相談を意味する報連相は、インターンに限らずビジネスの基本ともいえます。仕事は一人でするものではなく、多くの場合同僚や上司など複数のメンバーとかかわりながら進めていくものだからです。
報連相ができていないと、メンバー間での情報共有やコミュニケーションが不足してしまい、仕事を効率良く進めることができないだけでなく、信頼関係を築きづらくなってしまいます。
報連相は的確に迅速におこなうことが重要です。たとえ何かミスをしてしまったとしても隠さずすぐに報告しましょう。
報連相が遅れてしまうと、影響範囲が拡大してしまったり、後になって知られることとなり、メンバーをがっかりさせてしまったりするかもしれません。
報連相は意外とできていない人が多いものです。こまめにできるだけでも評価や信頼につながりやすくなるので、インターン中は常に念頭に置いておきましょう。
インターンでは、指示されたことが完了したときや一日の業務が終了したときには、欠かさず「報告」するのがマナーです。
特に遅刻や欠席など、事前に知ってほしい場合には「連絡」が必要です。困ったことが起きたりわからないことがあったりするときには必ず「相談」をしましょう。
⑧企業や社員への感謝の気持ちを持って取り組む
インターンは、優秀な学生を見つけ自社をアピールするという意味では、企業側にとってのメリットもあるといえます。とはいえ、忙しい時間のなかで学生のために時間を割いてくれているということに変わりはないので、感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。
間違っても横柄な態度や怠惰な姿勢で取り組んではいけません。印象が悪くなるのはもちろん、インターン担当者や先輩社員もそのような学生には教える気が失せてしまい、気分を害されても仕方ありません。
インターンという貴重な機会を与えてもらったことに感謝しつつ、せっかくのチャンスを最大限活用できるよう、できるだけ多くのことを吸収するつもりで真剣に取り組みましょう。
最後まで気を抜かずに対応しよう! インターン終了後のマナー2選
最後まで気を抜かずに対応しよう! インターン終了後のマナー2選
インターンを終えると緊張が解けて気が緩んでしまいがちですが、終了後にも押さえておくべきマナーがあります。
終了後のマナーがなっていないと、いくらインターン中に良い成果を出せていたとしても一気に印象が悪くなってしまいます。その会社への就職を希望している場合は、インターンでの印象が選考に大きく影響を与えるので、なおさら注意しましょう。
終了後に押さえておくべきマナーは次の2つです。参加前、当日のマナーと併せて必ず確認しておきましょう。
①事後課題や提出物は速やかに対応する
インターンでは、全日程の最後に事後課題などが課されることがあります。期日が設けられている場合は、期日ギリギリではなく余裕を持って提出しましょう。特に期日が指定されていなくても、なるべく早く対応するようにしましょう。
忘れたころに提出してしまうと、詰めが甘い印象を持たれてしまいます。出された仕事や課題に対して、最後まで責任を持ってきちんと対応する力は、ビジネスの場において重要視されます。
また一緒に働きたいと思ってもらうためにも、速やかな対応を心掛けましょう。もし、何らかの理由で期日に遅れてしまうことがわかっている場合は、できるだけ早くメールで一報を入れ、謝罪のうえ提出日を明示することがマナーです。
②お礼の挨拶状やメールを出す
インターン終了後には、感謝の気持ちを伝えるためにお礼状を出すようにしましょう。
インターン終了時に直接挨拶をしたからそれで十分と思うかもしれませんが、ビジネスシーンにおいては、あらためて文面でも感謝の意を伝えることがマナーです。文面で送ることで、受け取った相手の印象に残りやすくなります。
お礼状は手紙でもメールでもどちらでも問題ないので、できるだけ早めに出すことが大切です。日が経ってしまうと、担当者も記憶が薄れてしまい、お礼状を受け取っても参加者の印象を鮮明に思い出せなくなってしまいます。
終了当日か翌日の記憶が鮮明なうちに出すのがおすすめですが、遅くとも1週間以内には出すようにしましょう。手紙は到着まで時間がかかるので、逆算して早めに出しましょう。
お礼の挨拶状やお礼メールは、特に選考に影響があるとはいえませんが、まめな印象を与えられる可能性はあります。
ただ、内定を取る学生がすべてそういったお礼の行為をおこなっているわけではありません。
抜け漏れがあるとかえって言動不一致な印象も与えかねないので、そういった配慮やコミュニケーションが得意でなければ無理にする必要もないといえます。
メールの内容に悩んでいる人は、こちらの記事も参考にしてみましょう。
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対面との違いに注意! オンラインインターンのマナー
対面との違いに注意! オンラインインターンのマナー
近年、オンラインでインターンを実施する企業も増えています。オンラインインターンへの参加を予定している人のなかには、「オンラインならではのマナーがわからない」「オンラインでの会議に慣れていない」という人も多いのではないでしょうか。
オンライン開催の場合、事前のセットアップや練習が非常に重要になります。また、対面の場合に比べて、時間や身だしなみへの意識が低くなりがちですが、オンラインでも対面のときと同様にビジネスマナーが求められるので、気を抜かず臨みましょう。
以下で解説するオンラインインターンの7つのマナーを参考にしてみてください。
通信環境を整えておく
オンラインインターンの準備でまずすべきことは通信環境の確認です。
通信環境が整っていないと、インターン中に通信が途切れてしまったり、音声が聞き取りづらかったりとインターンに集中することができなくなってしまいます。インターン担当者にも迷惑をかけてしまうので、通信環境の事前確認は必須です。
自宅から参加するから問題ないだろうと思っている人も多いかもしれませんが、インターンでは参加者がカメラをオンにして話す場面も多く、通信状態が悪くなりがちです。
事前に当日使うWeb会議システムに入ってみて、カメラやマイクを使ったときに問題がないか、容量が大きめの資料を開いてもスムーズに動作するかなど確認しておきましょう。
こちらの記事では、通信トラブルが起きたときの対処方法も解説しているので、確認しておきましょう。
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事前にWeb会議システムのアイコンを設定しておく
オンラインのインターンでは、Web会議システムのアイコンが名札替わりとなります。普段Web会議システムを使っている人で、アイコンの名前や画像をすでに設定している人はあらためて確認しておきましょう。
インターンが始まってからアイコンを編集することは可能ですが、手間取って時間がかかってしまう可能性もあります。また、ニックネームなどが設定されていると、恥ずかしい思いをしてしまうかもしれません。
アイコンを設定する際は、画像はなしで問題ありません。名前が特に指定されていない場合は、フルネームを表示するようにしましょう。
また、オンラインインターン当日に変更を求められる場合もあります。編集の仕方を事前に確認しておくとスムーズに対応できるので、事前に慣れておくことが大切です。
服装はスーツを着用する
オンラインだと服装まで見えないから普段着でも問題ないだろうと思っている人は要注意です。自己紹介のときなど、一人ずつカメラをオンにして話すシーンでは、背景も含めて大きく映し出されるため、服装や髪型もよく見えます。
担当者も一人ひとりに注目して見るので、カジュアルな服装をしているとすぐに気付かれてしまいます。オンラインだからと気を抜いているのかなと思われたり、ビジネスパーソンとしての意識が低いのかなと思われかねないので注意しましょう。
服装は、対面のインターンと同様に、基本的にはスーツを着用しましょう。上半身しか映らないからといって、下は普段着や部屋着で参加することも避けたほうが良いです。
ふとしたときに身体全体が映ってしまう可能性もあるので、気を抜かず上下スーツまたはオフィスカジュアルで臨みましょう。
- オンラインインターンでオフィスカジュアルと指定された場合、具体的にどのような服装が望ましいですか?
男女ともにシンプルで落ち着いたジャケットが基本
オフィスカジュアルと指定された場合にも、男女ともにジャケットはあった方が無難です。全体的に落ち着いた色合いでシンプルなものを着用しましょう。
男性の場合、ネクタイまでは必要ありませんが、襟付きのシャツにスラックスを着用しましょう。夏はポロシャツでも問題ないことが多いですが、社員の服装を見てから判断することをおすすめします。
女性の場合、さらっとした素材のトップスやブラウス、ニットにシンプルなボトムを着用しましょう。アクセサリーはあまり派手でないものが良いです。大ぶりなピアスを付けているとイヤホンマイクを通して雑音が入る場合もあるので注意が必要です。
開始5分前に入室する
入室時間が指定されている場合もありますが、指定されていない場合は開始5分前に入室すると良いです。対面と違ってすぐに入室できるからと、オンラインでは時間への意識が薄れがちですが、入室が遅れたり、再開時に離席していることは当然遅刻とみなされます。
遅刻はだらしない印象を与えてしまうだけでなく、ほかの参加者に迷惑がかかってしまうこともあるので絶対に避けましょう。
慣れないWeb会議システムを使う場合は、再度ログインを求められるなど入室に手間取ってしまうこともあるかもしれません。開始10分前には、ボタンを押せば入室できるという状態にしておくと安心です。
普段より大きめにリアクションを取る
オンラインでは対面のときと比べて、リアクションがわかりづらいという欠点があります。カメラをオンにしている間は、普段よりも大きめのリアクションを取るようにしましょう。
リアクションが薄いと、相手は「話を聞いているのかな?」「言っていることが伝わっているのかな?」と不安に感じてしまいやすくなります。話を聞いているときは、いつもより大きめに頷くようにしましょう。
複数名がカメラをオンにしている場面では、大きく頷くなどのリアクションが取れている人は良い意味で目立つことができます。
熱心に話を聞いているという印象を持ってもらえるだけでなく、顔や名前を覚えてもらいやすくなったり一緒に働きたいと思ってもらえたりするというメリットもあります。
- リアクションが大きいとわざとらしく思われないか心配です……。かえって不自然な印象にはならないでしょうか?
相手への思いやりの観点でもリアクションは大きい方が良い
リアクションはわざとらしく思われても問題ありません。むしろリアクションがない人のほうが悪印象を与えます。
皆さんも想像してみてほしいのですが、サークルやバイトなどで話しかけたときにリアクションがないのと、わざとらしくても大きいリアクション、どちらが良いと思いますか?
ほとんどの人は、わざとでも大きいリアクションを取ってくれる人と一緒にいたいと思うのではないでしょうか。
就活の本質も、一緒に働きたいと思ってもらえるかどうかです。相手の気持ちを考えるという視点で、ぜひリアクションを意識してみてください。
ほかの人の声に被らないように間をおいて話す
通信状態にもよりますが、Web会議システムでは複数人が同時に話してしまうと相手の声が聞き取りづらくなってしまいます。
相手の話を遮って話し始めてしまうことはもちろんNGですが、話し終わったと同時に話し始めてしまうと遮っているような印象を与えてしまうこともあります。
一回程度の失敗であれば特に問題ありませんが、何度も繰り返してしまうと最後まで話が聞けない人という印象を持たれてしまいかねません。
相手が話し終わって一呼吸おいてから話し始める程度がちょうど良いです。感覚がわからない人は、家族や友人に協力してもらって練習をしておくのもおすすめです。
できるだけカメラを見る
オンラインで話しているときに、どこを見て話すべきか迷った経験がある人も多いかもしれません。画面に映し出された相手や自分の顔に目が行きがちですが、基本的にはカメラを見るようにしましょう。
画面を見ながら話してしまうと、相手から見ると目線が下がっているように見えます。対面のときと同じく、目線が合わないと自信がない印象や消極的な印象につながってしまいます。
相手の話を聞いているときは画面を見ていても問題ありませんが、あいづちを打つタイミングなどでカメラを見るようにすると好印象です。自分が話すときはまっすぐカメラを見て視線を外さないよう意識しましょう。
カメラ目線に抵抗がある場合、カメラ付近に付箋やマークを貼るなどして「目印」を作ると自然に視線を合わせやすくなります。
視線を合わせることで相手に自信や誠実さを伝え、好印象につながりやすくなります。
オンラインインターンについては、こちらの記事でも詳しく解説しているので参考にしてください。
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マナー違反は厳しい評価に! インターンでやりがちな3つのNG行動
マナー違反は厳しい評価に! インターンでやりがちな3つのNG行動
- 時間を守らない
- 居眠りやスマートフォンを触る
- 機密情報を漏洩する
インターンのマナーは理解できたでしょうか。マナーと併せて確認しておきたいのが、絶対にやってはいけないNG行動です。
マナーは守れていることが基本となるため、マナー違反をしてしまうと評価は大きく下がります。また、インターンは、就活をしている学生のなかでも比較的意識の高い学生が集まる傾向にあるため、やる気のない態度や行動は非常に目立ってしまいます。
以下で解説する3つのNG行動は、学生気分のままインターンに臨んでしまうとやりかねない行動ともいえます。インターンの機会を無駄にしないようNG行動をしっかり頭に入れておきましょう。
①時間を守らない
時間を守れないことは、ビジネスの場において致命的ともいえます。時間を守れないと、約束を守れないだらしのない人という印象を与えてしまい、信用は一気に下がってしまうということを覚えておきましょう。
やむを得ない理由で遅れてしまいそうな場合は、遅れることがわかった時点で一報を入れるのがマナーです。謝罪をしたうえで、到着予定時刻を伝えるようにしましょう。
インターンは事前に予定されているスケジュールをもとに複数人でおこなうことが多いため、自分一人が遅れたからといって待ってもらえるものではありません。時間に遅れてしまえば貴重な機会を無駄にしてしまうという意識を持つことが大切です。
時間を守れないと学生に対しては、信用できない印象が残ります。
インターン期間中の勤怠は最低限のチェック項目なので、理由はどうあれ遅刻が続くと評価は下がり、就活の面接にもその情報が引き継がれてしまう場合があります。
②居眠りやスマートフォンを触る
大学の講義では、居眠りをしたりスマホを触ったりしてしまう人もいるかもしれません。しかし、インターンではそういった行動は許されないと理解しておいてください。
居眠りをしたりスマホを触ったりする行為は、「インターンの内容がおもしろくない」「退屈だ」と言っているのと同じことです。印象が悪くなるというだけでなく、インターンを開催してくれている企業や担当者に対して非常に失礼な態度といえます。
インターンはあくまでも仕事の場であり、教育の場ではないので、居眠りやスマホを触っている場面を見られても注意されることは少ないかもしれません。しかし、そういった行為をしたというマイナス評価が記録に残ってしまう可能性は高いです。
インターン中は気を抜かず緊張感を持って取り組みましょう。
③機密情報を漏洩する
機密情報の漏洩をしてはいけないということは、多くの人が理解しているのではないでしょうか。しかし、漏洩しているつもりはなくても無意識に情報を漏らしてしまうケースがあるのです。
たとえば、インターンで先輩社員から聞いた機密情報を友人や家族に話してしまうと機密情報の漏洩にあたる場合があります。学生気分で何の気なしに情報を漏らしてしまわないよう注意しましょう。
また、機密情報にあたるという認識がなく情報を漏らしてしまうケースもあります。機密情報とは、社外に知られると不利益が生じるリスクがある情報のことで、下記のようなものが当てはまります。
機密情報の例
- 人事情報
- 従業員の個人情報
- 顧客リスト
- 発売前の製品の情報
- 公表前の事業計画
これらの情報を見聞きした場合は、ほかの人に伝えることは避け、メモを取っている場合は情報の管理にも気を付けましょう。
マナーだけでは足りない! インターンで評価される就活生の特徴
マナーだけでは足りない! インターンで評価される就活生の特徴
- 積極性がある
- 協調性・コミュニケーション能力がある
- 成長性がある
インターンに参加するうえでマナーを守ることは基本です。しかし、その先の本選考で評価されるためには、基本的なマナーだけでは不十分です。
インターンに参加する企業の志望度が高い人にとっては、インターンはアピールの場でもあります。優秀な就活生が集まるインターンの場で評価されるのは難しいのではないかと思うかもしれませんが、以下で解説する3つの特徴を意識すると評価につながりやすくなります。
無理に自分を取り繕う必要はありませんが、少し意識して行動するだけで印象は違ってくるものなので、ぜひ参考にしてみてください。
積極性がある
インターン中はもちろん、社会人になってからも新人のころは特に積極性が重要視されます。
積極的に前に出過ぎると、「自分だけ浮いてしまうのではないか」「変に目立ってしまうのではないか」と思う人もいるかもしれませんが、心配する必要はありません。
積極性はやる気や成長意欲があることの現れでもあるので、ポジティブな評価につながりやすくなります。
積極性がある人の特徴として、次のような行動が挙げられます。
積極性がある人の特徴
- 質疑応答など質問の機会があればすぐに挙手する
- 疑問点があればその日のうちに自分から質問に行く
- グループワークなどで自分の意見をできるだけ出す
- 話を聞きながらこまめにメモを取る
ほかの参加者が積極的でなかったり、質疑応答でなかなか質問が出ないような場面でも、まわりに流されることなく積極的な行動を心掛けることで、その姿勢が企業側にも伝わりやすくなります。
- 大勢のなかで目立つことが苦手なのですが、それでも積極性をアピールしたほうが良いのでしょうか?
無理に目立とうとしなくても積極性はアピールできる
目立つことが苦手でも、積極性をアピールする方法はあります。重要なのは「積極性=目立つ」ではなく「自ら行動する意欲を見せる」という点です。
たとえば、以下のような小さな行動でも積極性は伝わります。
①相手の話を聴いていることを行動で伝える
講義では講師をしっかり見て、うなずいたりメモを取ったりして集中しながら話を聞きましょう。
グループワークでは、ほかの人の意見に対して「なるほど」と共感を示し、自分なりの補足意見を伝えることが大切です。
②周囲のサポート役を引き受ける
自分の意見を発表する場面が苦手でも、誰かが困っているときにフォローするなど、サポートに回るのも有効です。
積極性は行動で示せば十分評価されます。自分に合ったやり方で前向きな姿勢を見せることを意識してみてください。
協調性・コミュニケーション能力がある
インターンでは、グループワークなどチームメンバーと協力して取り組む課題が与えられることもあります。社会人になるとチームで業務に取り組む場面が多いため、与えられる課題は実際のビジネスシーンを想定したものといえます。
そこで重要視されるのがビジネスにおいて必須ともいえる協調性やコミュニケーション能力です。協調性やコミュニケーション能力のある人の特徴としては、以下が挙げられます。
協調性・コミュニケーション能力のある人の特徴
- 参加者や先輩社員などと幅広くコミュニケーションを取る
- 相手の話に真摯に耳を傾け受け止める
- 自分本位にならずチーム全体のことを考えて行動できる
一見すると目立ちにくい特徴のように思えますが、協調性やコミュニケーション能力のある人は、インターン開始から日を追うにつれチームメンバーからの信頼が厚くなっていき、徐々にほかの参加者との差が目立ってきます。
インターン担当者は、チーム内での立ち振る舞いやメンバーとのコミュニケーションの取り方をよく見ているので、上記のような行動をしている人は評価されやすくなります。
成長性がある
「評価されるような力が自分にはないかも……」と不安に思っている人もいるかもしれませんが、過度に心配する必要はありません。
多くの企業は、学生や新入社員に対して成長性を非常に重視しているのです。即戦力になれるような目立った力はなくても、「これから活躍してくれそう」と思える人は評価されやすくなります。
成長性がある人の特徴として、次のような行動が挙げられます。
成長性がある人の特徴
- 自分の意見に固執しない
- 考えや行動を軌道修正できる
- 論理的に考えをまとめ議論を進められる
自分の意見を言うことに集中するあまり、言いっぱなしになってしまうと印象は良くありません。自分の足りない点や誤りに気付き、修正する力のある人は成長が早く、どの企業においても求められる人材といえます。
成長性があると感じる学生は、総じて素直さがあります。素直さがない人は、言い換えればプライドが高い人といえます。
素直な学生はいろいろな意見やアドバイスを取り入れ、取捨選択しながら成長していくものです。
一方でプライドの高い学生は自分の意見が考えに固執し、いつまで経っても成長しなかったり、仕事に関係ない方向に成長したりしてしまう印象です。
インターンの心構えやマナーとは? 就活のプロのQ&Aをチェック
ここまでインターンでのマナーについて解説してきました。しかし、インターンへの参加が決まったものの、企業で働くイメージがまだできていない人や漠然と不安を感じているという人も多いのではないでしょうか。
インターンは何度も経験するものではないので、何に気を付ければ良いのかわからず不安を感じる人もいるかもしれません。同じような不安を抱えている就活生からの質問に、就活のプロが答えているのでぜひ参考にしてみてください。
正しいマナーを身に付けてその先につながるインターンにしよう!
インターンという貴重な機会を存分に生かすためには、まずはマナーを理解し身に付けておくことが重要です。
マナーがなっていないと、せっかくの機会を提供してくれている企業や担当者、先輩社員に対して失礼にあたります。マナーがなっていない学生に対しては教える気持ちも失せてしまい、貴重なインターンの機会を無駄にしてしまいかねません。
インターンで身に付けたマナーは、就活やその先の社会人生活でも必ず活きてくるので、この記事で解説したマナーを参考にインターンの準備を進めましょう。
アドバイザーコメント
平井 厚子
プロフィールを見るインターンで求められるマナーは基本的なものがほとんど
インターンに参加する際のマナーについて不安を抱えている方も多いかもしれませんが、特別なマナーが求められるわけではありません。社会人としての「普通のビジネスマナー」を押さえていれば十分です。インターンは、社会に出る前にその練習ができる貴重な機会ととらえ、実践を通じて学んでいけば良いのです。
たとえば、名刺交換や適切な挨拶、メールの書き方など、どれも社会人としての基本であり、インターンを通じて少しずつ身に付ければ良いスキルです。
「間違えたらどうしよう」と心配する必要はありません。インターンは学ぶ場ですから、間違いを恐れずに取り組むことが成長につながります。
インターンに真面目に取り組むこともマナーの一つ
さらに、インターン先の企業や業界に関心を持ち、一生懸命学ぶ姿勢を示すことがとても重要です。インターンの機会をいただいたからには、たとえその企業の志望度が低くても真摯に取り組むのがマナーです。
目の前の経験を真剣に吸収しようとする姿勢は、周囲に好印象を与えます。そして何よりも、自分の成長を感じられる貴重な体験になるでしょう。
インターンを大いに活用し、今後のキャリアに活かしてくださいね。応援しています。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/就活塾「我究館」講師
Hayato Yoshida〇東証一部上場の人材会社で入社2年半で支店長に抜擢。これまで3,000名以上のキャリアを支援。現在はベストセラー書籍「絶対内定」シリーズを監修する我究館でコーチとして従事
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Atsuko Hirai〇ITメーカーで25年間人材育成に携わり、述べ1,000人と面談を実施。退職後は職業訓練校、就労支援施設などの勤務を経て、現在はフリーで就職・キャリア相談、研修講師などを務める
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/NC Harmony代表
Eriko Arima〇大手人材紹介会社で約5年、転職者や若者、女性のキャリア支援を担当した。その後はIT企業の採用責任者を務め、現在は幅広い世代を対象にキャリアや就職活動の支援もおこなっている
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