この記事のまとめ
- インターンの選考は書類、テスト、面接などが一般的
- インターン選考に通過するには企業目線を押さえた4つの対策が鍵
- 落ちる人の3つの特徴も知って確実に突破しよう
志望企業のインターンシップに応募しようとした際に、初めてインターンに選考があると知った人もいるかもしれません。「インターンの選考は必ずあるの?」「選考対策は何をすれば良い?」と疑問に感じる人もいるでしょう。
インターンの選考は倍率が高く、とりあえず応募するだけではなかなか通過できません。
この記事ではインターン選考の全体像と、選考対策のポイントをキャリアアドバイザーの木村さん、沖さん、吉田さんとともに解説します。受かるためのアクションを押さえて、インターン選考を勝ち抜きましょう。
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インターン選考を制するには企業の視点を押さえた正しい対策がカギ
インターンは応募すれば必ず参加できるわけではなく、選考が設けられていることもあります。書類選考だけでなく適性検査や面接も含まれ、本選考のように本格的でレベルが高いものが多いです。
そのため、正しい選考対策を知らないと志望業界のインターンに参加できない可能性があります。
この記事では、まずインターン選考がある企業/ない企業の違いを解説した後、インターン選考で企業が見ているポイントを解説します。
企業視点を踏まえた選考対策の重要ポイントや、落ちる人の特徴も合わせて解説するので、この記事でインターン選考突破のコツを把握してくださいね。
インターン選考は、多くの学生が対策不十分のまま選考に挑み、撃沈しています。裏を返せば、少し対策をするだけでライバルと差別化が図れるようになるということです。
この記事を参考にしてインターンを上手く活用し、就活を有利に進めていきましょう!
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インターンでは、自分が適正のある企業を選ぶことが大切です。向いていない企業のインターンに参加しても、学べることは少なく、無駄な時間を過ごしてしまいます。
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よくある疑問を解消! インターン選考の基本知識
よくある疑問を解消! インターン選考の基本知識
- インターン選考の通過率はどれくらい?
- インターン選考の流れとは?
- インターンの選考はいつから?
「インターン選考はどれくらい難しい?」「インターンの選考はいつおこなわれるの?」など不安がある人もいるでしょう。
インターン選考は全体像がわかると対策もしやすくなるので、ここではまずインターン選考についてよくある3つの疑問を解説します。ポイントを押さえてインターン選考の基本知識を頭に入れましょう。
インターン選考の通過率はどれくらい?
インターンの選考は本選考より簡単だろうと思う人もいるかもしれませんが、実際の難易度は本選考と同じくらい高く、場合によっては本選考より激しい競争になることも珍しくありません。
通過率は企業の知名度やインターンの規模にもよるため一概には言えませんが、倍率が100倍を超えることもあります。インターンではワークや就業体験などがあるため受け入れ人数に上限があり、実際の採用人数より少ないことが多いからです。
またインターンに応募するのは就活に前向きでその企業への志望度が高い学生が多いです。そのため、特に多くの学生が動き出すサマーインターンでは、応募者の半数程度が落ちると言われることもあります。したがって、インターンの選考は事前対策が重要なのです。
一般的に、本採用への応募率が高い人気の業界(IT関連、広告、食品メーカー、商社など)や有名企業の場合、インターン選考でも倍率が高くなる傾向があります。
人気の業界を志望する学生は、インターンへの参加から競争が始まっていると言えますね。
インターン選考の流れとは?
インターンの選考では具体的にどんなことをするのでしょうか。おもな選考の流れは以下の通りで、本選考とよく似ています。
インターン選考のおもな流れ | 内容 |
---|---|
①書類選考(履歴書、ES、作文など) | 志望動機やこれまでの経験を見られる |
②テスト・適性検査(企業独自の試験やSPIなど) | 能力や性格を見られる |
③グループディスカッション・グループワーク | コミュニケーション力や協調性を見られる |
④面接 | 志望動機や経験、能力について深掘りされる |
もちろんすべての企業で①~④のすべてを実施するわけではなく、比較的受け入れ人数が多い場合は書類選考のみを実施し、少ない場合は人数をより絞り込むために追加でテストや面接を実施することが多いです。
詳しい内容は企業によって異なるため、志望企業のインターン選考で何を課されるかは、事前に企業ホームページ(HP)や応募サイトで確認しましょう。
沖 英子
プロフィール選考のおもな内容は上記の通りですが、エンジニア系・デザイン系のインターン選考ではポートフォリオの提出も求められることが多いです。
また最近のトレンドとして、全体的に動画でのエントリ-も増えてきました。
学校経由の応募の場合は、ゼミの研究内容など学業面についても問われることがあるので覚えておきましょう。
インターンに参加するにはまず書類選考を通過することがカギになります。書類の対策が不安な人は、こちらの記事で企業の目を引くESのポイントをつかみましょう。
インターンシップ参加をつかむエントリーシートの書き方|例文あり
インターンの選考はいつから?
インターンは実施される時期により、大きく分けてサマーインターンと秋冬インターンの2種類があります。マイナビの2024年卒企業新卒採用活動調査によると、25卒向けのインターン実施時期は上の図の通りです。
大学が夏休みに入る7〜9月にインターンを開催する企業が最も多く、この時期のインターンを一般的にサマーインターンと呼びます。サマーインターンの募集は一般的に5月末頃に始まり、6月頃まで応募できます。
サマーインターンの後は、10〜11月頃に開催される秋インターンと、12〜2月頃まで続く冬インターンがあります。秋冬インターンは8月頃から募集が始まり、10月頃まで応募ができる場合が多いです。
企業によっては夏と秋、夏と冬というように複数回のインターンを実施していることもあるため、夏のインターンを逃してしまった人もぜひチェックしてみてください。
Point! インターン選考の期間
・サマーインターン:5~6月に応募/7~9月に開催
・秋冬インターン:8~10月に応募/10月~2月に開催
- サマーインターンと秋冬インターンの選考はどちらのほうが難しいですか?
サマーインターンの方が難しめだが参加チャンスも多い
相対的に応募者が多いという観点から、サマーインターンのほうが選考が厳しくなる傾向があります。
サマーインターンと秋冬インターンの両方を実施する企業もありますが、一般的にはサマーインターンのみを実施する企業が多いため、応募者がサマーインターンに集中する傾向があるのです。
ただし、選考が難しい傾向にはあるものの、業界や企業によってその選考の難易度は異なります。
サマーインターンのほうが応募可能な企業数が圧倒的に多いことを考えれば、できるだけサマーインターンには積極的に応募しましょう。
自分が志望している業界や企業の現場の様子を知ることは、最終的に応募する企業を選ぶうえで大きく役に立つはずです。
「サマーインターンには必ず参加すべき?」と気になる人はこちらの記事で疑問を解消しましょう。具体的なメリットから選考対策まで詳しく解説しています。
サマーインターンは参加すべき? 参加方法から選考対策まで完全網羅
実際にいつからどのように動き出せば良いのかも、早めに把握しましょう。こちらの記事でインターンに参加するためのスケジュールと、遅れた場合の対処法を解説しています。
インターンはいつから参加? 応募から選考までのスケジュールを解説
近年ではインターンが早期化し、1〜2年生も応募できるものが増えてきました。こちらの記事では大学2年生におすすめするインターンの特徴を解説しているので参考にしてください。
大学2年生もインターン参加が常識? 本選考が有利になるコツを解説
あなたに適性がある職業を知って、インターンに活用しよう!
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応募前に理解しよう! インターン選考のある/なしの違い
インターン選考は必ず実施されるわけではなく、ない企業ももちろんあります。リクルート就職みらい研究所の『就職白書2023』データ集によると、2024卒のインターンでは45.1%の企業が「選考なし」でした。
選考がある企業とない企業では何が違うのでしょうか。ここでは両者の違いとそれぞれのメリット・デメリットを解説するので、応募前に特徴を理解してから選んでくださいね。
魅力的なインターンを見つけるには、幅広い情報収集も必要です。こちらの記事でインターンの探し方を8種類紹介しているのでぜひ併せて活用してください。
インターンの効果的な探し方8選を学年別で解説! ありがちな失敗も
インターン選考がある企業の特徴
インターン選考を実施する企業には、おもに以下の2つの理由があります。人気の業界や有名企業の場合は応募が殺到するため、必然的に人数を絞る必要があり、選考を設けていることが多いです。
インターン選考を実施するおもな理由
- 受け入れ人数に対して応募人数が多い
- 採用を意識しているため優秀な学生だけを招待したい
就業体験やグループワークなど一人ひとりに時間を割くタイプのインターンも、受け入れ側の労力や人員にも限りがあるため、応募人数が多いと選考を実施するのが一般的です。
また採用活動の一環としてインターンを実施する企業もあります。この場合、インターンが実質的な一次選考となるため、インターン時点で自社にマッチした学生を絞るために選考を設けているのです。
特に外資系企業や金融業界、広告業界など、採用活動の開始が早い企業でその傾向があると言えます。
早期選考を実施する業界では特にインターン選考が重要になります。早期選考をおこなう業界の例や対策方法を知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
早期選考を実施する業界一覧! 早めに内定を獲得する5つの秘策
- インターンの選考は早く応募したほうが有利ですか?
沖 英子
プロフィール早さそのものではなく応募までの土台ができていることが大切
募集期間内であれば、早く提出することが必ずしも有利に働くとは言えません。
しかし多くの学生の書類を見ていると、入念に準備して時間がかかったものと、ギリギリに適当に出したものの差は一目瞭然です。
この場合の準備とは小手先のテクニックのことだけではありません。常日頃から何かに懸命に取り組んだり、社会に対して関心を持って生活していたりなどの土台があって初めて成立します。
早く応募することが有利なのではなく、早く応募できる土台を作っている人が有利と言えるでしょう。
「選考あり」インターンのメリット
選考がある場合はハードルが高いと感じた人もいるかもしれませんが、応募するメリットもたくさんあります。
「選考あり」インターンのおもなメリット
- 選考の経験が積める
- 優秀な人が集まっている
- プログラムが充実している場合が多い
- 本選考につながる可能性がある
先述のように、インターンの選考は本選考と変わらず難易度が高いため、仮に選考に落ちてしまっても経験を積むことでその後の就活に活かすことができます。
また選考を突破し参加できた際も、選考を通過した優秀な人が集まっているため、周囲の意識が高く、刺激を受けながら貴重な体験ができるでしょう。企業側もプログラムに力を入れていて、単に話を聞く形式ではなく、社員から指導を受けたり業務を体験できたりすることが多いです。
さらに場合によっては本選考の一次面接をスキップできたり、早期選考に案内されたりすることもあります。
「選考あり」インターンのデメリット
一方、「選考あり」のインターンにはデメリットもあります。
「選考あり」インターンのおもなデメリット
- 全部落ちてしまう可能性もある
- インターンの選考対策に時間を取られる
選考ありのインターンにしか応募せず、仮にすべて落ちてしまった場合、せっかく時間のある長期休みにインターンの予定が一つもないという状態になりかねません。
また選考の難易度が高いため、インターンの選考対策ばかりに時間を取られてしまい、自己分析や業界・企業研究など、ほかの重要な就活準備を十分にできないこともあります。
そのためインターンに参加したい人は、倍率の高い人気企業・有名企業のインターンばかりに応募するのではなく、選考なしのインターンにも分散して応募するのがおすすめです。
選考ありのインターンの最大のメリットは、何といっても「落ちる経験ができる」ことです!
インターンであろうと本選考であろうと、基本的には通過するより落ちることの方が圧倒的に多いです。
そのため早めに落ちることに慣れておき、1社落ちたくらいでメンタルを崩さないよう、インターン選考の段階で耐性をつけておくことをおすすめします。
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インターン選考がない企業の特徴
ここからはインターン選考がない企業の特徴を解説します。選考がない場合のおもな理由は以下の2つです。
インターン選考を実施しない企業のおもな理由
- 募集に対して応募する学生の人数が少ない
- セミナーや説明会型のインターンのため、人数が多くても問題ない
企業によっては学生からの知名度が低く、思うように人数が集まらないことがあります。この場合はインターンでできるだけ学生を惹きつけて採用につなげたいという企業が多いため、インターンに応募した人は全員招待することが多いです。
また本格的な就業体験やワークがなく、学生が話を聞くタイプのインターンもあります。この場合、特にオンラインなら参加人数が予定よりオーバーしても問題ないため、選考を実施しないのが一般的です。
- 「応募者多数の場合、抽選を実施します」と書いてある場合、本当に抽選ですか?
抽選であっても能力や経験はチェックされている
まず本当に抽選だったとしても、エントリーページや書類の内容をしっかりと入力しなくて良い理由にはならないので、きちんと準備しましょう。
実情としては、抽選といってもいわゆるランダム式の抽選ではなく、学歴やTOIECのスコア、体育会経験や理系専攻といった条件付きの精査がおこなわれてからの抽選になることもあります。
ランダムで抽選をしたところで優秀な学生を逃してしまえば、企業側のメリットはないですよね。
抽選だったとしても抽選でなかったとしても、あなたがやるべきことは変わらず、エントリーページや書類の内容をしっかり埋めましょう。
そうした細かいところまで気配りができる学生の方が、企業からの評価も高くなりますよ。
インターン参加が抽選だった場合の実態については、こちらのQ&Aでもキャリアコンサルタントが解説しています。必ず当選したいという人は併せて参考にしましょう。
「選考なし」インターンのメリット
選考を実施しない理由を見て「それなら選考があるインターンの方が良さそう」と感じた人もいるかもしれませんが、選考がないインターンも学生側にメリットがあるため併せて確認しておきましょう。
「選考なし」インターンのおもなメリット
- ほぼ必ず参加できる
- 日数が短いことが多いので短期間でたくさん参加できる
- 選考対策以外のことに時間を使える
上記のように、選考がないインターンは応募すればほぼ必ず参加できるうえに、短時間のものが多いため、「できるだけたくさん参加していろいろな企業のインターンを見比べたい」という人にはおすすめです。
またインターン応募時点で選考対策に時間を割かなくて良いため、その間は自己分析や業界・企業研究でやりたいことを考えたり、単位を取得しておいたりなどほかの就活準備に時間を使うことができます。
どんなインターンに応募すべきか迷う人は、インターンに参加する目的を整理できていないかもしれません。こちらの記事でインターンの正しい選び方を把握してくださいね。
インターンは就活に不可欠? 8のメリットと選び方を詳細解説
「選考なし」インターンのデメリット
「選考なし」のインターンは「選考あり」のインターンと比較するとデメリットもあるため、応募前に理解してから自分の就活状況やスケジュールに合わせて判断しましょう。選考がない場合のデメリットは以下の通りです。
「選考なし」インターンのおもなデメリット
- 選考の経験が積めない
- 周囲のレベルや志望度にバラつきがある
- 内容があっさりしている可能性がある
大きなデメリットは、選考の経験が積めないことでしょう。自分の書類がどういう企業なら通過するのか、面接ではどんなことが深掘りされるのかなどを本選考前に知ることができません。
特に面接は本番を経験することで慣れていくため、緊張しがちな人ほど本選考よりも前から経験することで有利になります。
また選考がない場合は誰でも参加できるのでとりあえず応募したという人も多く、周囲の温度感にバラつきがありがっかりしたという声もあります。内容も大人数のセミナーや説明会形式などが多く、実務経験や質問をできる機会は少なめです。
インターンで選考の練習をしたい、できるだけ仕事体験や社員との交流を通して自分に合うかどうか見極めたいという人は、選考ありのインターンと組み合わせて応募しましょう。
「選考なし」のインターンでも、自分が意識して積極的な態度で参加することで、社員と話す機会を得たり職場の様子を感じたりすることは可能です。
ただし、企業がそこまで力を入れていないこともあるので、単なる短期アルバイトのように扱われるインターンの場合もあります。この点もデメリットの一つかもしれません。
インターン参加前必須!
性格診断で自分の強みを確認しよう!
インターン前は自分の強み・弱みを把握して、職業適正を知ることが大切です。しっかり自己理解をしないと自分に向いていないインターンに参加することになりかねません。
そんな時は「性格診断」を活用してください簡単な質問に答えるだけで、あなたの性格を分析して、ぴったりの職業を診断できます。
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インターン選考で企業は何を見ている? 期間別に解説!
インターンの選考対策では、そもそも企業が選考で何を見ているのか把握することが成功の近道になります。企業が何を評価するのか知らないと、どんな対策が正解なのかわからないですよね。
ここでは企業がインターンの選考で見ているポイントを、短期・長期の期間別に解説するので、企業の視点を押さえて効率的な対策ができるようにしましょう。
そもそもインターンの期間は何種類あるのか、気になる人もいるのではないでしょうか。次の記事で、インターンの期間について解説しているので、こちらもチェックしてみてくださいね。
インターンの期間は3種類! 期間別のメリット・デメリットを解説
短期インターンの選考で見ているポイント
半日〜3日程度の短期インターンは、学生に企業の魅力を知ってほしいという目的で開催されることが多いです。短期で実施することでできるだけ多くの参加者を呼んで、その中で優秀な学生がいれば本選考にも応募してくれるよう惹きつけたいというのがよくある意図です。
そのため短期インターンの選考では、大学の専攻内容が業務と関係ない人や実務的なスキルや知識がない人でも、人柄やポテンシャルが魅力的であれば通過することがあります。
たとえば金融業界のインターンの選考で、経済の知識はないが部活やサークルでリーダー経験の豊富な学生が通過するといったイメージです。コミュニケーション能力やリーダーシップは金融業界でも重要なので、この学生も入社後に活躍できると判断される可能性はあります。
このように短期インターンの選考では、即戦力よりも入社後に成長できそうな根本的な能力が見られていると言えます。
短期インターンの特徴や長期インターンとの違いはこちらの記事で詳しく解説しています。インターンをしっかり就活に役立てたい人は必見です。
短期インターンのメリットとは? 後悔しない選び方も解説
沖 英子
プロフィールほかにも短期インターンの選考の特徴として、グループワークが多く実施されます。日本の企業は個人プレーではなく、チームとして働くことができるかを重視している会社が多いからです。
そのため協調性やリーダーシップなど、グループの中での立ち位置やどのような役割を果たしているかも見られていると考えましょう。
長期インターンの選考で見ているポイント
長期インターンは一般的に1カ月以上のものを言い、有給のプログラムであることが多いです。この場合、企業は即戦力として学生を募集するため、ポテンシャルよりも実務能力が見られる傾向にあります。
たとえば外資系企業のインターンで英語力が必要な場合、TOEICが基準点に満たないと落とされるなどです。
長期インターンでは社員が指導役として一人ひとりに付いたり、実際の顧客とかかわったりする場面もあるため、受け入れる企業側の負担が大きくなります。そのため、インターン選考でも経験や知識が本選考と同じくらいシビアに見られると考えましょう。
長期インターンの選考では、より企業にマッチした人材が選考を通過する傾向が強いです。そのため、各企業でどのような人材が求められているのかを把握しておくことが大切です。
HPや説明会で言っているような内容だけではなく、OB・OG訪問などを通じて「実際に現場でどんなことが求められているか」まで具体的に把握できている人ほど、通過率は高くなります。
自分の専攻内容や得意分野を効果的に伝える方法はこちらの記事で解説しています。例文も文理別に紹介しているので、能力のアピール方法がわからない人はぜひ参考にしてください。
就活で得意分野をアピールする3ステップ|専攻別例文15選付
インターン選考に落ちる人の特徴とは? よくある3つの原因
インターン選考に落ちる人の特徴とは? よくある3つの原因
- 倍率が高い企業にばかり応募している
- インターンの志望動機が不十分
- アピールポイントが企業とマッチしていない
インターン選考で企業が見ているポイントを解説してきましたが、これだけでは選考対策は十分ではありません。インターン選考に落ちてしまう人にはどんな原因があるかも事前に把握して、選考通過の可能性をできるだけ高めましょう。
ここでは選考に落ちる人によくある3つの特徴を解説します。
インターン前にあなたが受けないほうがいい職業を確認してください
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①倍率が高い企業にばかり応募している
人気企業はどうしても倍率が高くライバルも優秀な学生が多いため、選考通過が難しくなります。そのためせめて1社は参加したいという人は、倍率が高い企業だけではなく、選考がない企業や中小企業のインターンも併せて応募するのがおすすめです。
自分が知らない企業の中に、魅力的なインターンが眠っている可能性もあります。大学のキャリアセンターに相談したり、インターン情報サイトで調べたりして幅広く探してみましょう。
インターンの情報サイトの例
- OfferBox
学生のおよそ2人に1人が利用している - インターンシップガイド
掲載数が多く全国47都道府県の企業を扱う - ユアターン
長期インターンの情報が豊富
②インターンの志望動機が不十分
企業は多くの時間やコストを割いてインターンを実施しているため、なんとなく応募している人やESの志望動機の内容が薄い人は落ちる可能性が高いです。反対に、インターンに参加する目的がハッキリしていて成長意欲が伝わる志望動機は評価されます。
インターン選考に応募する前に、参加する理由と目的を明確にしましょう。その際は以下の例のように、①興味を持ったきっかけ、②なぜこの会社なのか、③インターンで学びたいこと、の3点を盛り込むと納得感のある志望動機になりますよ。
インターンの志望動機を作る例(人材業界)
- ①興味を持ったきっかけ
「姉がエージェントを通じて転職したことで生き生きと働くようになり、合う仕事を提案して内定までサポートするアドバイザーはすごいと思った」 - ②なぜこの企業なのか
「人材業界で特に成長中の企業であり、最新のノウハウがありそうだから」 - ③インターンで学びたいこと
「求職者を企業にマッチングさせるプロセスを学び、自分が実際に働くならどう活躍できるかイメージしたい」
志望動機の対策をする際は、企業が重視する点はその企業がインターンに何を求めるかによって異なるということを理解しておきましょう。
たとえば、本採用の選考につなげたいという意欲が高い企業の場合は、志望動機で業界・業種への興味と理解の深さ、志望度などを優先する可能性が高いと推察できます。
インターン選考でライバルに打ち勝つには説得力のある志望動機が重要です。こちらの記事では業界別の例文付きで、勝てる志望動機の作り方を解説しています。
例文19選|インターンシップの志望動機づくりはこれで完璧!
③アピールポイントが企業とマッチしていない
インターン選考に落ちる人は、ガクチカや自己PRでアピールしている能力や人柄が、企業とずれている可能性もあります。特にインターンを採用目的で実施する企業の場合、求める人物像とマッチしない学生は落とすことが多いです。
たとえば柔軟な発想力やアイデア力が求められる広告企業のインターン選考で、長所をまじめなこと、短所を頭が堅いことと伝えたら、この会社には合わないと判断されてしまう可能性があります。
インターンの選考でガクチカや自己PRを考える際は、企業が求める人物像を採用HPなどで調べてから、そこにマッチするエピソードを選びましょう。
以下は職種ごとに求められる能力の例なので、自分の希望するインターンではどんな能力が求められそうか参考にしてください。
職種ごとに求められる能力の例
- 営業職:コミュニケーション力、やり抜く力、想像力
- マーケティング・企画:思考力、分析力、チームワーク
- サービス・接客:ホスピタリティ、コミュニケーション力、柔軟性
- 研究職:分析力、アイデア力、忍耐力
- エンジニア:注意深さ、協調性、粘り強さ
自分のことをアピールするのは案外難しいものです。インターン選考ならではの自己PRのコツをこちらの記事で解説しているので、併せて確認しましょう。
例文18選|インターンシップ選考を勝ち抜く自己PRは5ステップで完成!
「そもそも自分のアピールポイントがわからない」という人はこちらの記事がおすすめです。職種別にアピールしやすい能力や自己PRの例文を紹介しています。
長所一覧表50選|自分に合うアピールポイントを受ける職種別に解説
沖 英子
プロフィール上記で説明したとおり、自分がインターンに参加する目的を明確にすることが何より大切だと感じます。
本気で入りたい企業なのか、いろいろな業界を見てみたいだけなのかなどの目的により、選ぶ企業、参加するプログラム、準備する深さも方法も変わってきて当然だからです。
目的に合わせた応募と対策をしましょう。
必ずやっておきたい! インターンの参加を手に入れる4つの選考対策
インターン選考で落ちる人の特徴を解説しました。避けるべき原因を把握できたら、実際に受かるための対策を実行していきましょう。
ここではインターン選考を通過するために必須の4つの対策を解説します。選考のフローごとの対策ポイントを紹介するので、大事な点を網羅して高評価を得ましょう。
①自己分析:アピールポイントや興味関心を明確にする
自己分析とは
これまでの経験や思考をもとに自分を振り返り、性格や強み、価値観を明らかにする作業
就活の基礎となる自己分析は、インターンの選考対策でも不可欠です。
自己分析をしないとそもそもやりたいことがわからず、どんな業界のインターンにどれくらい参加すれば良いかを正しく判断できません。また自分の強みや特徴を把握できないと、選考で十分にアピールできないでしょう。
興味関心に適したインターンに応募して、自分らしい強みをアピールするためにも、自己分析は丁寧におこなうことが大切です。
自己分析にはマインドマップやモチベーショングラフなどさまざまな方法があるため、気になるものからまずはやってみてください。
自己分析のフォーマットや使い方は以下の記事で詳しく解説しています。まだ取り組んでいない人やさらに深めたい人はぜひ活用しましょう。
自己分析のフォーマット集
簡単15分! 自己分析シートのフォーマット6選
マインドマップ
マインドマップで自己分析を極めよう! 活用方法や注意点を徹底解説
モチベーショングラフ
テンプレ付き|モチベーショングラフを駆使して自己分析を深めるコツ
自己分析はインターン選考だけでなく就活全体の結果にかかわる重要な準備です。ポイントをおさらいしたい人は、こちらの記事で確認してください。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
②業界・企業研究:やりたいことを見つけて応募企業を絞る
業界研究とは
業界ごとの特徴や代表的な企業、動向や将来性などを調べて理解すること
自己分析ができたら業界・企業研究も進めましょう。業界や企業の知識がないまま応募しても、志望動機が浅かったり簡単な質問に答えられなかったりして、選考で落ちてしまう可能性が高いからです。
またインターンは社員に近い距離で詳しい話を聞けるチャンスです。業界・企業研究をせずに参加すると話の内容が理解できなかったり、何を質問すれば良いかわからなかったりなど、せっかくのチャンスを活かせません。
そのため、必ず事前に業界・企業理解を深めましょう。以下のポイントを押さえると、選考でアピールしやすくなります。
業界・企業研究のポイント
- 業界研究:業界の基本的な情報を調べる
→どんなことをしたいか、どのように活躍できるかを考える - 企業研究:競合他社との違いやその企業ならではの強みを調べる
→自分にマッチするポイントを考える
業界研究の詳しいやり方はこちらの記事でも解説しているので、併せて参考にしてください。
業界研究のやり方|業界全体を捉えたうえで気になる業界を研究しよう
企業研究ではノートを活用するとさらに理解が深まります。具体的な書き方をこちらで解説しているので企業研究をマスターしましょう。
作り方例4選|企業研究ノートのまとめ方をイラスト付きで解説!
また業界・企業研究として、時間に余裕のある人はOB・OG訪問をするのもおすすめです。実際に働いている人にリアルな話を聞くことができます。
OB・OG訪問はマナーを知らなかったり準備が不十分だったりすると選考に響く可能性もあるので注意が必要です。こちらの記事で具体的な進め方を把握してください。
OB訪問・OG訪問は必要? 就活を有利に進める手順を完全網羅
アドバイザーコメント
木村 千恵子
プロフィールを見るインターン選考でも本選考を見据えた業界・企業研究をしよう
その企業のインターンに興味を持ったのであれば、本採用にも応募するかもしれないという前提で、積極的に情報収集をしましょう。
業界研究や企業研究のための参考書やインターネット上で検索できる情報が多くあるため、第一段階としての情報収集は、そういった公表・公開されている情報をもとに、業界の過去、現在、未来、の軸で大まかな全体像を把握すると良いでしょう。
次の段階として、応募先の企業が属する業界の競合他社について数社調べてみて、共通点や相違点がどのようなところかを把握することをおすすめします。
幅広いソースを調べたり競合他社と比較したりすることが大切
企業についての正しい分析をおこなうためには、その企業自体が発信している情報(プレスリリースやサクセスストーリー、企業理念、IR情報など)だけではなく、第三者が発信している情報をチェックすることも重要です。
どんな業界の企業にも、必ず競合する他社があります。いくつかの他社との比較によって、インターン選考に臨む企業の特長がより明らかになり、自分の興味も湧き、知りたいことが増えてくるはずです。
インターン選考でここまで業界研究・企業研究を進められると、本選考にも大いに役立つはずですよ。
③テスト対策:テストや適性検査の傾向を知る
テストがある場合に備えて、テスト対策もしておくと安心です。テストはおもに知識や思考力を測る能力検査と、人柄を判断する性格検査で構成されています。能力検査は簡単に言うと学力を測るテストで、出題内容は以下の通りです。
能力検査のおもな出題内容
- 国語、数学(中学~高校レベル)
- 性格検査
- 小論文
- 時事問題
- 英語などの外国語(TOEICよりやや低いレベル)
この能力検査と性格検査を合わせて実施する企業が多いですが、テストにもいくつか種類があります。
インターン選考のおもなテスト
- SPI:最も一般的な筆記試験。言語・非言語問題と性格検査からなる
- 玉手箱:言語・非言語・英語問題と性格検査からなる。SPIよりスピードが求められる
- TG-WEB:複雑な問題が多く難易度が高い。コンサル業界や外資系企業で課されやすい
まずは自分が応募するインターンの選考で、過去にどのテストが出題されていたか調べてみましょう。
わからない場合は、SPIや玉手箱などの一般的なテストは参考書を買って一通り対策すると、出題形式や難易度をつかめるのでおすすめです。本選考でも多くの場合テストがあるため、その際にも活かすことができます。
- インターン選考のテストはどれくらいのスコアを目指せば良いですか? 勉強時間の目安も教えてほしいです。
まず自分の実力を知って志望企業の合格ラインとのギャップを把握しよう
インターン選考のテストは、本採用の選考よりも通過しやすいこともあります。ただし業界によってはインターン選考でもすでに競争率が高いところもあるため、まずは自分の現在の実力で何点くらい取れるか、模擬テストを受けてみると良いでしょう。
その結果、どの分野のテストが弱いのかを確認して、弱点克服をします。合計で何時間という目安よりも、毎日コツコツと隙間時間を活用して力をつけるのがおすすめです。
勉強やその他の活動との兼ね合いもあり、インターン選考のためのテスト勉強にまとまった時間を取ること自体が難しい人もいると思います。
志望する企業の合格ラインなどの参考情報がある場合は、あと何点取れるようになる必要があるか逆算して、隙間時間の使い方を工夫しましょう。
現在ではペーパー式ではなくWebでテストを実施する企業が非常に多いです。Webテストの詳しい内容や効率的な勉強法はこちらの記事でつかみましょう。
WEBテスト対策完全版|効率重視で準備する方法を徹底解説
テストとして特に導入されることが多いSPIについては、こちらの記事で解説しています。独特な問題もあるので必ず一度は目を通して、高得点を目指しましょう。
効率抜群なSPIの勉強法|出題形式と頻出問題を踏まえた対策を伝授
「性格検査は対策すべき?」と気になる人はこちらの記事がおすすめです。問題例付きで対策方法を解説しています。
性格適性検査マニュアル|問題例付きで選考を有利に進める対策を解説
④面接練習:話し方と受け答えを練習する
インターン選考は面接も対策が必須です。まずは先述の「自己分析:アピールポイントや興味関心を明確にする」で自身の強み・弱みやアピールポイントを明確にして、業界・企業研究で基本的な情報を頭に入れましょう。
そのうえで面接では以下のことが聞かれやすいので、これらの質問には必ず答えられるようにしてください。
インターンの面接でよくある質問
- 自己紹介
- 自己PR
- 強み・弱み
- 学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)
- インターンの志望動機
- インターンで学びたいこと・身に付けたいスキル
- 逆質問
インターンの面接では今後のキャリアビジョンや将来の夢といった、「未来」に関する質問もよく聞かれます。
ガクチカや自己PRなどは過去の経験から話すことができますが、未来に関する質問はしっかり考えておかないと、なかなか咄嗟に出てくるものではありません。
事前に一度、自分の将来について十分考える時間を取っておきましょう。
回答を作る際は、PREP法を用いて結論からわかりやすく構成することも大切です。これを無視して思い付いたことから話してしまうと、面接官が話の内容をつかみにくく、強みや意欲も十分に伝わらない可能性があるので注意してください。
PREP法
結論(Point)、理由(Reason)、具体例(Example)、結論(Point)の順で説明する、ビジネスコミュニケーションの基本的手法
面接練習をする際は、回答を紙に書いたり頭の中で考えたりするだけでなく、何度も声に出して練習しましょう。受け答えの様子を録画して見直す、友人に面接官役をお願いして実践練習するなどもおすすめです。
本番では緊張してうまく言葉が出てこないこともあるので、堂々とスラスラ話せるようになるまで練習を重ねることが大切です。以下が面接で特に見られるポイントなので、練習でも本番でも意識してくださいね。
面接の受け答えで大切なポイント
- 面接官の顔を見て話す
- 姿勢を正して笑顔でハキハキ話す
- ほかの学生もいる場合はきちんと耳を傾ける
インターンの面接対策はこちらの記事でも詳しく解説しています。通過率を高めるポイントや差別化のコツをさらにつかんでください。
インターンシップの面接を突破する3つのカギ|質問と回答例12選
インターンシップの自己紹介で好印象を残すには以下の記事を参考にしてみてください。
インターンシップの自己紹介で必ず取り入れたい4ポイント|例文付き
アドバイザーコメント
沖 英子
プロフィールを見るインターンの選考ではグループ面接やディスカッション対策も重要
インターン選考の倍率が高い企業では人数を絞る必要があるため、一次面接でグループ面接がおこなわれることが多いです。
質問項目は自己紹介から始まり、ガクチカ、自己PR、志望動機など、基本的な内容がほとんどです。姿勢や表情なども含め、よく練習して臨みましょう。
またグループ面接ではほかの学生の話もよく聞くようにしてください。緊張していたり、自分が話すことを頭の中でシミュレーションしたりで、周りの話が聞こえなくなってしまいがちなので気を付けてほしいところです。
周囲に圧倒されないよう意欲的に取り組もう
グループディスカッションでは与えられた課題に対してグループとして高いパフォーマンスを上げられるかがポイントです。
よくあるパターンとして、最初にメンバーの中から司会、書記、タイムキーパー、発表者などの役をする人を決めますが、競争の激しい人気企業ほど積極的な学生が多く、立候補であっという間に役が決まってしまい、気圧されてしまう学生がいます。
しかし役についたからといって一概に評価が高くなるとは言えません。役がついていなくても、自分なりにグループに貢献できるように意欲を持って参加しましょう。
グループ面接やグループディスカッションは個人面接と進め方や見られる点が異なるので、事前にポイントを把握することが重要です。以下の記事で基本を押さえましょう。
グループ面接
グループ面接を確実に攻略する8つの極意! 陥りがちな失敗も解説
グループディスカッション
グループディスカッションが初めての人必見! すぐに実践できるコツ
面接は緊張してしまうものですが、準備を万全にすることで自信は身に付きます。面接対策のそれぞれのステップは以下の記事で押さえてくださいね。
面接準備
面接の準備完全版|あなたを最大限に魅せる17の土台作り
面接の流れ
直前でも間に合う! 面接の流れを頻出質問6例文付きで徹底解説
逆質問
一次面接の逆質問例60選|4つのポイントを押さえて好印象をつかもう
それでも不安な人に知ってほしい! インターン選考と本選考の関係
インターン選考を突破するための対策を解説しましたが、それでも「本当に受かるのかな……」と不安な人もきっといますよね。しかし、インターンに参加すること自体が就活の目的ではなく、大事なのは本選考です。
インターンは、あくまでも自分の能力を見極めたり企業理解を深めたりするのに有効な機会であり、それだけで希望の内定が取れるわけではありません。インターンの選考対策に集中するだけで就活が進んでいる気になるのは、むしろ危険です。
また「インターン選考に落ちたら本選考に影響するのでは」と不安な人もいるかもしれませんが、実際はほとんどの企業で本選考にも応募できるので安心してください。
先述の通り、インターン選考は本選考よりも難易度が高いこともあり、選考基準が異なる企業もあります。仮に落ちてしまっても本選考には影響しないことが多いので、勇気を出して選考に臨みましょう。
一人で対策するのが不安な人は、就職エージェントや大学のキャリアセンターに相談するのもおすすめです。書類の添削をしてもらえたり、面接練習ができたりなど有益なアドバイスをもらえます。
- インターン選考に落ちた場合、その会社の本選考にリベンジするにはどんなことに気を付ければ良いですか?
沖 英子
プロフィール原因を振り返ってめげずに挑戦し続けることが大切
インターンの選考に落ちたこと自体はたいした問題ではありません。何が問題だったのかをきちんと分析することが大切です。
また本気で入りたい会社ならば、チャンスがある限りあきらめないで挑戦してみましょう。
夏以外にも秋冬のインターン、会社説明会、先輩社員懇談会、早期選考、本選考、二次募集など、選考機会は1回限りではありません。
「また君か」と言われて内定をもぎ取った学生を実際に見たことがありますよ。チャンスの機会は業界や会社にもよると思いますが、めげずに挑戦してほしいですね。
インターンと本選考との関係については、こちらのQ&Aでもキャリアコンサルタントが解説しています。気になる人は併せて参考にしてください。
インターン選考は企業の目線を押さえた徹底的な対策で通過しよう!
インターン選考の全容と、具体的な対策方法を解説しました。インターンの選考をくぐり抜けるには、企業が見ているポイントを踏まえて正しい対策をおこなうことが重要です。
解説した落ちる人の原因に注意して、自己分析や業界・企業研究を深め、志望企業ごとの選考内容に沿った対策をしましょう。
倍率の高さに圧倒されず、ポイントを押さえた選考対策で希望のインターンの参加をつかんでくださいね。
アドバイザーコメント
吉田 隼人
プロフィールを見るインターン選考はみんな初心者だからこそ準備で差を付けられる
ここまで記事を読んでみていかがでしょうか。やる気やモチベーションに満ち溢れている人もいれば、自信をなくして不安な人もいるのではないでしょうか。
でも大丈夫です。インターンの選考の段階では、ほとんどの学生が就活ビギナーでレベルはほとんど変わりません。つまりしっかりと対策をして臨むことで、インターン選考を通過する確率が各段に上がります。
逆に言うと、準備不足の学生はほぼ確実に落とされるということを認識しましょう。
インターン選考にしっかり対策できる人はその後も成功しやすい
今まで多くの学生を見てきましたが、就活でも社会人としても共通することとして、「結果を出せるかどうか」と「準備の量と質」は完全に比例することが挙げられます。
準備ができている学生はインターン通過率も高く、内定も多く取る傾向があります。逆に、まだ時間があるといって何もしない、自信がなく動き出しが遅い、そもそもインターンの存在すら知らない…… という学生もいます。
こういった学生は十分な準備ができず、インターン選考で落ちてさらに自信をなくし、本選考でも良い準備ができず失敗する、という負のパターンに陥ってしまいます。結果、後悔しか残らない就活をする学生も例年非常に多いです。
インターンの選考の段階でこの記事を読めている人は、本当にチャンスです! 今すぐしっかりと対策をおこない、後悔のない就活をできるよう準備していきましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/Koyoriキャリアワールド代表取締役
Chieko Kimura〇2度のアメリカ留学、20年以上の外資系IT企業勤務を経て、現在は留学生向け就職支援をおこなう。また、企業のキャリア支援や新入社員のクラウドコーチングなどにも幅広くたずさわる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/大学キャリア・アドバイザー
Hideko Oki〇大学卒業後、都市銀行のマーケット部門で勤務。その後夫の海外赴任に伴って台湾へ。帰国後は外国人留学生の支援に従事。また複数大学のキャリアカウンセラー及びセミナー講師としても活動
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/就活塾「我究館」講師
Hayato Yoshida〇東証一部上場の人材会社で入社2年半で支店長に抜擢。これまで3,000名以上のキャリアを支援。現在はベストセラー書籍「絶対内定」シリーズを監修する我究館でコーチとして従事
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