この記事のまとめ
- インターンシップの期間は3種類に分かれる
- 期間ごとのメリットデメリットを考慮してインターン先を選ぼう
- インターンの期間別の特徴から自分に合う企業を見つける方法を解説
インターンに参加しようと考えているとき、そもそもどのくらいの期間のものが開催されているのかわからない人もいるのではないでしょうか。スケジュールも企業によってバラバラで、就活に活きるインターンがどれかもわかりづらいですよね。
もしも、インターンの期間別の特徴や内容を把握しないで参加すると、自己分析や企業研究に充てる時間が減り、就活に悪い影響を及ぼすこともあります。また、期間によっては採用につながることもあり、インターンに漫然と参加するのは非常にもったいないです。
この記事ではキャリアコンサルタントの木村さん、平井さん、遠藤さんと、インターンの期間や期間の違いによる特徴を解説していきます。インターンの期間が意味することを熟知して、就活に活きるインターンに参加できるようにしましょう。
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インターン先を選ぶ際には期間別のメリットとデメリットを押さえよう
インターン先を選ぶうえで期間に注目することはとても大切です。なぜなら、インターンは企業選びにおいてはメリットになりますが、自分に合った期間を選べないとデメリットになることもあるからです。
またインターンは本選考につながることもあるので、自分に合った期間のインターンを選んで、選考を有利に進めていきたいですよね。
この記事ではインターンの期間別に特徴や実施内容を紐解いていきます。そしてキャリアコンサルタントと一緒に期間ごとのメリット、デメリットを解説するので、自分に合ったインターンの期間を選んでくださいね。
最後にあなたに合ったインターン先を見つける方法も伝授します。今から着手できる方法を試して、インターンに参加しましょう。
インターンは就活に不可欠なのか気になる人もいるのではないでしょうか。インターンが就活対策につながる理由やおすすめのインターンを知りたい人はこちらの記事を参考にしてください。
インターンは就活に不可欠? 8のメリットと選び方を詳細解説
インターンを成功させるためには参加前の準備が大切です。インターン参加前に準備しておくことはこちらの記事で確認してくださいね。
インターンは準備が成功の分かれ道! 万全の用意で企業の心をつかもう
- インターンには絶対に参加した方が良いのでしょうか?
仕事内容や企業へのイメージを確認する場として活用しよう
参加した方が良いです。選考につながるということも確かにありますが、実際に仕事を経験してみることにも意味があります。
インターンに参加しなくても、自己分析で得意や強みを把握したり、業界・企業研究で仕事への理解を深めたりすることはできます。ただ、それでは仮説を持っているだけに過ぎないのです。
インターンは仮説を確かめる機会になります。自分が得意だと思っている仕事を体験してみて、そこからまた自分や仕事への理解を深めることができます。
あなたがインターンに参加しない方がいい企業をチェックしよう
インターンでは、自分が適正のある企業を選ぶことが大切です。向いていない企業のインターンに参加しても、学べることは少なく、無駄な時間を過ごしてしまいます。
そんな時は「性格診断」を活用して、自分が適性のある企業をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析して、ぴったりの職業を診断できます。
性格診断を活用して有意義なインターンを過ごし、就活を成功させましょう。
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・時間をかけずに自己分析をしたい人
まずは確認! インターンの基本情報
まずは確認! インターンの基本情報
- 目的:企業への理解を深めるため
- 実施期間:半日が一番多い
- 参加率:学生の4人中3人にのぼる
インターンの期間を決めるにあたって、まずはインターンの目的や実施期間、学生の参加率を確認しておきましょう。目的を押さえることでインターンに参加する意義がわかり、実施期間と学生の参加率を知ることでトレンドをつかむことができます。
就職みらい研究所が発表した就職白書2023によると、2023年卒の学生向けのインターン(1日仕事体験も含む)は70%の企業で実施され、就活において主流となっています。インターンの基本情報を押さえ、ほかの学生に乗り遅れないようにしてくださいね。
インターンへの参加を大学2年生から検討している人もいるのではないでしょうか。その場合は、本選考が有利になるコツや注意点をこちらの記事で確認しておきましょう。
大学2年生もインターン参加が常識? 本選考が有利になるコツを解説
目的:企業への理解を深めるため
インターンシップとは
学生が就業前に企業で就業体験をおこなうこと。就業体験先の企業や仕事への理解を深める目的がある
インターンでは社員への質問やグループワークを通じて、説明会やHPだけではわからない情報を集めることができます。たとえば社員への質問で社風を体感できたり、グループワークの議題やフィードバックから企業が大切にする価値観に気付けたりするのです。
また、インターンの期間によっては実務を経験することができる場合もあり、働き方や具体的な仕事内容をイメージすることにもつながります。企業を多角的な視点から理解し、自分と企業のマッチングを考える機会になるでしょう。
志望する業界がある程度絞れている場合、同じ業界の中でも規模や文化が異なる企業のインターンに参加してみましょう。比較する中で自分に合った働き方や企業を知ることができますよ。
実施期間:半日が一番多い
インターンの期間は、就職みらい研究所が発表した就職白書2023年によると半日で実施した企業が最も多い結果となっています。
しかし、政府が経団連に対しておこなった2024年度卒業・修了予定者等の就職・採用活動に関する要請事項によると、インターンの内容によって5日以上または2週間以上のものを「インターンシップ」と呼称できると定義しました。
つまり、1日などの超短期間で実施されるものはインターンではなく、内容ごとに「オープン・カンパニー」や「キャリア教育」と呼ぶと定義付けられているのです。
政府によるインターンの定義
- 高度専門型インターン……期間は内容によって異なる。大学院生を対象にした就業体験を伴う内容。企業はインターンの内容を選考に活かすことができる
- 専門活用型インターン……期間は5日以上。就業体験を伴う内容。企業はインターンの内容を選考に活かすことができる
- 汎用的能力活用型インターン……期間は2週間以上。就業体験を伴う内容。企業はインターンの内容を選考に活かすことができる
- キャリア教育……期間の制限なし。大学や企業がおこなうキャリアに関する授業やプログラム
- オープン・カンパニー……期間の制限なし。企業や就職情報会社、大学のキャリアセンターが主導するイベントや説明会
ただし、インターンを実施している企業の中には経団連に所属していない企業もあります。また、半日程度のものをインターンと呼んでも特段の罰則がないため、5日未満のものについても企業はインターンと呼んでいるのが現状なのです。
インターンを探すときには名前だけで判断せず、期間を確認するようにしてくださいね。
企業の人事部はインターンを新人研修や採用の本選考と同時並行でおこなっています。少ない担当者でより多くの学生に自社を知ってもらうために、半日や1日といった超短期間のインターンを実施するケースが増えているのです。
参加率:学生の4人中3人にのぼる
インターンへの参加の有無を決めるにあたって、ほかの学生の動向が気になる人もいるのではないでしょうか。インターンへの参加率は、就職みらい研究所の就職白書2023年によると、2023年卒の学生の4人中3人にのぼる75%が参加しています。
またインターンに参加した学生のうち約65%が、志望する企業や団体の選択肢が広がったという回答をしており、就活に役立っていることがわかります。加えて、約半数の学生が学業への関心が高まることにもつながったと回答しているのです。
グラフの通り、インターンに参加する学生の割合は2013年卒の学生から右肩上がりで増加しており、今後も増加していくことが予想されます。
前述の就職白書2023年のデータからも、内定を得た学生の中でインターンに参加した学生の割合が多いことがわかります。つまり、インターン参加が内定獲得に有利であると感じている学生が増えていると考えられるのです。
インターンの期間は3種類! 特徴と内容を知ろう
インターンの期間は3種類! 特徴と内容を知ろう
- 長期:3カ月以上で社員同等の仕事ができる
- 短期:5日~2週間程度で実務を体験できる
- 超短期(オープン・カンパニー):1~4日程度で企業の情報収集ができる
インターンの期間は企業によってバラバラですが、大きく3種類に分けることができます。期間ごとに実施するプログラムの特徴や内容が変わるので、この章で確認していきましょう。
もし期間による特徴を押さえずにインターンに参加すると、思っていた内容と違ったり、知りたかった情報が得られない可能性があります。あなたに合ったインターンに参加できるように、期間別の特徴を押さえてくださいね。
あなたに適性がある職業を知って、インターンに活用しよう!
インターンでは、自分が適正のある企業を選ぶことが大切です。向いていない企業のインターンに参加しても、学べることは少なく、無駄な時間を過ごしてしまいます。
そんな時は「性格診断」を活用して、自分が適性のある企業をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析して、ぴったりの職業を診断できます。
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①長期:3カ月以上で社員同等の仕事ができる
長期インターンは3カ月以上の日程で実施されるものを指します。実施期間が長いため、社員と同じような仕事を任される場合が多いです。学生の立場ながら、社員と同じ目線で会社を見ることができ、企業への理解を深めるには最適な期間のインターンといえます。
参加するためには、就活サイトや企業ホームページから応募する必要があり、エントリーシート(ES)や面接選考がある場合もあります。応募すれば誰でも参加ができるものではないので対策が必要です。
また長期インターンは週3日、1日5時間ほど実施する場合が多く、給料が支給されることもあります。インターンに参加する時間が長く、学業との両立が難しいという特徴も知っておいてくださいね。
長期インターンは参加するために選考をおこなう場合もあります。希望のインターンに参加するためには下記記事を参考に、選考を突破していきましょう。
ES
インターンシップ参加をつかむエントリーシートの書き方|例文あり
自己PR
例文18選|インターンシップ選考を勝ち抜く自己PRは5ステップで完成!
志望動機
例文19選|インターンシップの志望動機づくりはこれで完璧!
面接
インターンシップの面接を突破する3つのカギ|質問と回答例12選
- アルバイトの代わりにインターンに参加しても良いですか?
お金を稼ぐこと以外の目的を定めておこう
「代わりに」という表現が気になります。インターンは、企業の事業内容や業務について詳しく知るための就業体験です。長期のものは、短期のものより責任を持って仕事に取り組むことが多く、それにともない報酬も出るというものです。
アルバイトを業務や企業への理解といった目的で取り組む人もいたり、大学以外の人とコミュニケーションを取る機会や、都合の合う時間でお金を稼ぐという目的の人もいるでしょう。
何のためにアルバイトをしたりインターンに参加したりするのか、自分なりの理由や目的をしっかり決めておくことが大切だと思います。
②短期:5日~2週間程度で実務を体験できる
期間が5日~2週間程度で実施されるインターンは、短期インターンに分類することができます。政府が要請する期間や内容に沿ったものが多く、「汎用的能力・専門活用型インターンシップ」と「高度専門型インターンシップ」に定義されているのです。
汎用的能力・専門活用型インターンでは、事業所や工場などで実務経験を積むことができます。政府の要請ではプログラムの半数を実務経験にあてることとされているため、複数日にわたって実務が経験できる場合が多いです。
高度専門型インターンは大学院の修士・博士課程の学生向けにおこなわれ、専門的な知識を活かした就業体験をすることができます。自身の専攻に合った具体的な体験を積めるという特徴があるのです。
③超短期(オープン・カンパニー):1~4日程度で企業の情報収集ができる
インターンの中で最も実施される件数が多いのが、1~4日程度の超短期間のプログラムです。オープン・カンパニーなどと呼ばれ、説明会の延長のような内容になる場合が多くなっています。
たとえば、説明会と社員との座談会を合わせたものやグループワーク、最近では簡単な業務体験や事業の開発をおこなうこともあります。いずれにしても社員と直接話すことによって説明会で気付けないような企業の一面を知ることができるのです。
超短期のインターンは、応募するだけで参加することができるケースがほとんどです。また、オンラインでも実施されているので、いろいろな企業の情報を効率的に集めることができます。
アドバイザーコメント
平井 厚子
プロフィールを見るインターンの期間別の特徴を理解できると参加の目的が定まってくる
インターンを選ぶ際に期間別の特徴を理解しておくことは、自分がなぜインターンに参加したいのかという目的につながっていきます。
まだ興味や関心が絞り切れていないのなら、超短期のインターンで複数の会社や業界の仕事を体験してみるのも良いと思います。
すでに志望業界も職種も決まっているなら、実務経験が積める短期や長期のインターンを選び、実践的な体験をしてみるのが良いでしょう。就活に効果的な体験ができるよう計画してみてください。
長期のインターンは長く拘束されることに注意しよう
長期インターンはさまざまな経験を期待できますが、参加には選考があり、参加できても長期間拘束されます。そのため学業との両立が困難なのはもちろん、ほかの企業でインターンする機会がなくなるかもしれないのです。
長期インターンをしたものの、その企業への志望度が下がってしまったら、もう一度業界・企業研究をやり直さないといけない場合も考えられます。
そのため長期インターンを選ぶときは、第一志望の業界や企業、職種だけに絞り込まず、志望理由を明確にして「第一志望群」のようにグルーピングしておくのがおすすめです。
企業側の意図は? インターンの期間別に解説
業側の意図は? インターンの期間別に解説
- 長期:即戦力人材の確保
- 短期:優秀な学生との接触
- 超短期:自社のアピール
インターンへの参加が選考に影響するか気になる人も多いのではないでしょうか。選考に影響するかどうかは期間によって変わるため、期間別に企業がインターンを実施する意図を確認していきましょう。
また、インターンの期間による企業側の意図の違いを知っておくと、自分の目的に合った期間のインターンを選んだり、参加した際にどのような点に気を付ければ良いかを把握できます。企業側の意図を踏まえてインターンを探すようにしましょう。
あなたがインターンに参加しない方がいい企業をチェックしよう
インターンでは、自分が適正のある企業を選ぶことが大切です。向いていない企業のインターンに参加しても、学べることは少なく、無駄な時間を過ごしてしまいます。
そんな時は「性格診断」を活用して、自分が適性のある企業をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析して、ぴったりの職業を診断できます。
性格診断を活用して有意義なインターンを過ごし、就活を成功させましょう。
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①長期:即戦力人材の確保
長期インターンでは、社員同等の仕事を経験することができます。企業は参加した学生がそのまま即戦力として就職することを期待して長期インターンを開催している場合が多いので、選考の一部免除や参加学生の中から選考をすることがあるのです。
だからこそ、長期インターンの最中に何度も遅刻をしたり、求められる仕事ができなかったりした場合は、企業側からの評価が落ちてしまう懸念もあります。卒業後に就職を希望したとしても、長期インターンの経験があだとなってしまう可能性があるのです。
企業側が即戦力となる人材を確保するために長期インターンを募集していることを理解し、長期インターンに参加している際のマナーなどにも気を配りましょう。
- 長期インターンが選考に関係しない場合もありますか?
企業によっては本選考につながらないこともある
長期、短期にかかわらず、インターンをどのような方針で実施するかは、企業の都合次第です。
そのため、長期インターンは採用に直結する傾向はあるものの、企業によってインターンへの参加が本採用の選考に一切関係しない場合もあります。
インターンへの参加が本選考に関係しない場合の理由は、企業の内部的な事情や方針によるものなので、良し悪しの基準はありません。
したがって、同じ長期のインターンプログラムを持つ企業であっても、インターンに期待する役割や本選考との関連付けに大きな方針の違いがある可能性があります。それをあらかじめ理解した上で参加を判断することが大切です。
②短期:優秀な学生との接触
短期インターンはサマーインターンやウィンターインターンなどの名称で、学生の長期休みにあたる夏か冬に実施されることが多くなっています。この時期は就活の情報がまだ少なく、就活に対して意識の高い学生が情報収集に動いている傾向にあります。
周囲に先んじて就活をおこなう学生は優秀な学生である可能性が高いので、企業側もインターンで接触したいと考えているのです。
政府の要請によると、企業は一定の期間や内容をクリアした短期インターンを実施すれば、インターンで得た学生の情報を採用に活かすことが可能です。
そのため、企業は短期インターンで優秀な学生と接触し、選考の一部免除やインターン終了後にも連絡を取るなどして、選考を受けてもらうよう促すことがあります。
サマーインターンの参加を検討している人もいるはずです。サマーインターンに参加する方法を知って対策を整えたい人はこちらの記事を参考にしてください。
サマーインターンは参加すべき? 参加方法から選考対策まで完全網羅
③超短期:自社のアピール
超短期インターンは、早くから就活を始めている学生に対し、企業が自社のアピールの場として活用する場合が多くなっています。HPや説明会だけでは伝えきれないポイントを伝え、知名度を狙ったり、選考を受けるよう促したりする役割が期待されているのです。
インターンの内容として、説明会と社員との座談会をセットにしている企業が多いですが、超短期のインターンを実施する企業が増えたことで、従来のやり方では他社と比較したときに印象に残りづらくなってきています。
そのため、最近では現場見学や新規商品の開発などのグループワークを通じて、学生に興味を持ってもらうよう仕掛けている企業も増えているのです。
企業はインターンを実施することで、自社について理解を深めてもらい、入社後のミスマッチを防ぎたいという目的も持っています。
HPや印刷物からの情報だけでなく、その企業で働く人の生の声を聞くことで、学生の皆さんに自社について詳しく知ってほしいと考えているのです。
インターンの期間が就活にもたらすメリットとデメリット
インターンは期間によって実施内容や企業の意図が変わることを説明してきました。この章ではインターンが就活にもたらすメリット、デメリットを期間別に解説していきます。
特にデメリットは参加前に確認しておくことが大切です。インターンは参加するまでの準備や選考対策などに手間が掛かったり、参加してから辞退すると企業側に悪い印象を残してしまったりするため、とりあえず参加してみるというのはあまりおすすめしません。
メリットとデメリットを踏まえ、自分に合ったインターンを経験していきましょう。
インターンの辞退は慎重におこなわないと企業に悪い印象が残ります。正しい辞退の仕方を知りたい人はこちらの記事を参考にしてみてください。
インターンシップの辞退は慎重に! 誠意が伝わる連絡方法とは
こちらのQ&Aではインターンに行く意味をキャリアコンサルタントが回答しています。インターン参加に悩んでいる人は参考にしてみてください。
①長期インターン
長期インターンは長いものだと数年に及ぶ場合もあり、その分企業とは深いかかわりが生まれます。就活においては強力なメリットになる一方で、デメリットを理解しないまま参加すると、就活にマイナスな影響を与えてしまうこともあるのです。
そのため、これから説明するメリットとデメリットを理解し、就活の軸やインターンの志望動機をしっかりと固めてから参加するようにしましょう。
メリット:社会人スキルが身に付く
長期インターンでは、学生は社員と同等の仕事をしていくことになります。インターンの募集要項に記載されている業務内容だけではなく、細かい事務作業や人手が足りない仕事に駆り出されることもあるのです。
そのため、仕事でのメールの書き方や名刺交換のマナー、敬語の使い方といった社会人のスキルについて指導を受けたり、先輩社員のやり方を見て学んでいくことができます。身に付けた社会人スキルは就職後も活き、採用担当者にプラスの印象を残せるでしょう。
また、その企業の仕事のやり方がわかり、業界に関する知識を深めることもできるので、入社後に即戦力となるスキルが身に付くのです。結果的にほかの学生に比べて、スキルや知識の面で有利になるという点が一番のメリットといえます。
長期インターンは模擬就業です。「自分はこういう仕事に向いてるかな、興味があるかな」といった自己分析や業界分析・企業研究で作った仮説を確かめることができます。
「やってみたらやっぱりおもしろかった」とか「思ってたより打ち込めなかった」などと感想を持つことで、その後の就活の方向性を修正することができるのです。
デメリット:企業選びの選択肢が減る
長期インターンは社員同等の仕事をして給料が発生する場合もあり、拘束時間が長くなる傾向にあります。就活の時期になると、学業と就活、インターンを両立させるのが難しく、就活に充てる時間が少なくなってしまう場合があるのです。
就活の時間が少なくなってしまうと、他社の説明会やインターンに参加する時間がなく、OB・OG訪問なども十分に実施できません。長期インターンをしている会社から内定をもらえるかもしれませんが、結果的に満足いく就活ができないかもしれないのです。
長期インターンのデメリットとして、参加期間が長くなると、次第にその企業の中での仕事の進め方やコミュニケーションの取り方に慣れてしまうことが挙げられます。
慣れてしまうと、それが他社でも同じようにおこなわれていると思い込んでしまう恐れがあるのです。
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インターン前は自分の強み・弱みを把握して、職業適正を知ることが大切です。しっかり自己理解をしないと自分に向いていないインターンに参加することになりかねません。
そんな時は「性格診断」を活用してください簡単な質問に答えるだけで、あなたの性格を分析して、ぴったりの職業を診断できます。
性格診断を活用して有意義なインターンを過ごし、就活を成功させましょう。
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②短期インターン
短期インターンも選考につながる場合があるため、目的意識を持って参加することが重要です。そのためにもメリットとデメリットを熟知し、参加した際に見るべきポイントや質問する事項を練っておきましょう。
また、参加するために選考がある場合もあります。ESなどの準備に時間が掛かることもあるため、メリットやデメリットを踏まえて参加を決めることが重要です。
短期インターンを検討するにあたって、長期インターンと迷う人もいるのではないでしょうか。こちらの記事では短期インターンのメリットについて長期インターンと比較しながら解説しているので、参考にしてみてください。
短期インターンのメリットとは? 後悔しない選び方も解説
メリット:企業を詳しく知れる
短期インターンでは実際の仕事を体験できるケースが多くなっています。HPや説明会で説明されている仕事を実際に体験することで、仕事の中身やそこから見えてくるやりがい、仕事の苦労などを知ることができるというメリットがあるのです。
長期インターンと比較して期間が短いので、興味がある企業に参加がしやすかったり、複数社に参加して同じ業界の別企業の仕事内容と比較したりすることができるのも魅力に挙げられます。
また、現場社員の実務を間近でみたり、実務を経験して感じたことを質問することができるので、より多角的な視点でその企業を知ることもできるのです。
短期インターンは企業や仕事への理解を深めるだけでなく、自己理解も深まります。
過去に就職を支援していた学生で、短期インターンを通して「自分は一日中座ってパソコンに向かう仕事は向いてない」とわかって、事務職から営業職に志望を変えた人もいましたよ。
デメリット:実務への深い理解は得づらい
短期インターンは実務経験が積めるものの、会社の説明や社員との座談会などほかのプログラムも組まれていることがあります。実務を経験できるのは数日~10日程度と長期インターンより少ない日数のため、実務を深い部分まで理解するのは難しくなります。
たとえば、メーカーの営業の短期インターンを経験し、営業や商談の現場に同行したとします。その商談が和やかな雰囲気であっても、同行できなかった商談ではプレゼンがあったり、気難しい取引先がいたりすることもあり、実務を深く知れたとはいえないのです。
短期インターンで経験できるのはあくまで一部の仕事であることが多く、自分が知りたいと感じている実務に関する部分を深く理解できない可能性があることを覚えておきましょう。
短期インターンのデメリットを挙げるとしたら、同業他社のインターンに参加した場合、業界説明など内容が重複する可能性があり、視野を広げることはあまり期待できないかもしれません。
③超短期インターン
超短期インターンは参加が手軽なため、多くの学生が就活で活用しています。企業を知るための入口として効率が良く、メリットをしっかり理解して参加を検討してみてください。
一方で、超短期インターンは時間が短く、内容が薄いと感じてしまう場合もあります。なんとなく参加して時間を無駄にしてしまうのではなく、質問をする前提で主体的に参加するようにしましょう。
メリット:多くの企業に参加しやすい
超短期インターンは選考がないケースが多くなっています。時間も半日程度から実施されているので、授業がある平日でも参加しやすいのが特徴です。複数日で開催する企業もあるので、学生にとっては多くの企業に参加できるメリットがあります。
超短期インターンの場合は自社のアピールとして実施する企業がほとんどなので、選考にはあまりつながりません。そのため企業研究をし始めた段階や、仕事や企業へのイメージをつかむために参加してみることがおすすめです。
超短期インターンは、会社説明会よりも会社の雰囲気に直接触れることが期待できます。文字や口頭で説明された内容と現実の会社の様子との比較ができるのです。
短期でも会社について知る努力をすれば、いろいろなことが見えてくるでしょう。
インターン前にあなたが受けないほうがいい職業を確認してください
・楽しく働ける仕事がわからない人
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デメリット:実務のことはわからない
超短期インターンの場合、説明会や社員との座談会、現場の見学などの内容がほとんどです。そのため、実際に企業の社員がどんな雰囲気のもと、どんな仕事をやっているのかという具体的な実務を知ることはできません。
具体的な仕事内容がわからないと、同じ業界の他社との比較や、仕事への適性を見極めることは難しいと予想されます。企業や業界研究が進んでいるものの、さらに深い情報が知りたいという人には、超短期インターンは物足りないと感じるかもしれません。
超短期インターンではどんな情報がほしいのか、会社のどこを知りたいのかを事前に明確にして参加すると、少しでも欲しい情報を入手できそうです。
アドバイザーコメント
木村 千恵子
プロフィールを見るインターンに参加した企業の選考だけを受けるのはやめよう
インターンに参加することは、就職活動の中で大きなメリットになりますが、参加することが目的ではないはずです。
インターンを実施しない企業も実際には多くあるので、インターンを実施している企業だけを志望企業の候補として絞り込み過ぎないという点も、覚えておきましょう。
日程的に参加可能なものの中から興味があるインターンを選ぼう
そのことを踏まえたうえで、インターンが実施される時期や期間はあくまでも企業次第であるため、参加したい企業のインターン実施日程の把握が先決となります。
インターンに参加したいと思っても、実施日程が重なっていればどちらかしか選ぶことはできません。そのため、インターン先はまず日程的に参加可能かどうかが大きなポイントとなります。
同じような時期に実施される場合、長期と短期のどちらを選ぶべきかも迷うところでしょう。絶対的な正解はありませんが、どちらかしか選べないのであれば、やはり自分がより興味のある企業のインターンに参加した方が、納得できるのではないでしょうか。
参加できるインターンを見つけよう! 期間別のスケジュール
インターンの期間別のメリットとデメリットを把握したら、それを考慮して参加するインターンを探しましょう。
ただし、インターンの募集は年中あるわけではありません。実施のおおよそ2カ月前までにエントリーする必要があるので、参加したい企業の日程を確認して自身のスケジュールと照らし合わせながらインターン先を選びましょう。
長期インターンの募集が多い時期はなく、企業によってバラバラです。就活サイトやインターンのポータルサイト、企業のHPなどから探しましょう。
短期インターンは長期休みに実施されることが多く、7~9月の実施が多くなっています。また超短期インターンは就活が本格化する前の秋~冬にかけて実施される傾向にあります。自分に合ったインターンが多く実施される時期を把握し、応募してくださいね。
インターンのスケジュールを確認すると、いつまでに申し込みをしたら良いのかという疑問が浮かぶ人もいるのではないでしょうか。インターンに参加するためのスケジュールや応募方法をこちらの記事で確認してみてくださいね。
インターンの申し込みはいつまで? 応募方法と必要な準備も解説
- 参加したい企業のインターンが終わっていました。その場合に挽回できる方法はないでしょうか?
インターンの目的を整理して現時点からできることをやろう
インターンの目的は何かをよく考え、それを実現する方法に取り組んでみてください。
夏のインターンが終わっていたら、秋冬のインターンに挑戦してみましょう。秋冬の受付が終了してしまったら、次は本選考です。
インターンでなくても、企業主催の説明会に参加する、HPを読み込む、同業他社のインターンに参加してみる、OB・OG訪問をするというように、やれることはたくさんありますよ。
実りあるインターン先を選ぶための3ステップ
実りあるインターン先を選ぶための3ステップ
- 期間別のメリットから目的を絞ろう
- スケジュールを確認しよう
- 就活サイトやキャリアセンターから応募しよう
自分に合った期間のインターンを選ぶためには、就活にどのように活かしていきたいかという目標をしっかりと定めることが重要です。就活に活きるインターン先を選ぶために、選び方の3ステップを押さえましょう。
目的なく手当たり次第にインターンに参加をしていくと、時間の無駄になることがほとんどです。企業から情報や経験を与えてもらうのを待つのではなく、目的をもって主体的に参加していけるように、インターン先を選ぶ3ステップを実践していってくださいね。
①期間別のメリットから目的を絞ろう
インターンのゴールは参加ではなく、自分に合った仕事を探すための情報や体験を得ることです。インターンの目的を考え、期間別のメリットと照らし合わせて、インターンの期間を選びましょう。
期間別のメリットからインターンの目的を絞る方法
- インターンの目的
実務を経験してみたい
社員の人と話してみたい
会社の雰囲気を知りたい
仕事が自分にマッチしているか知りたい
↓ - 期間別のメリット
長期インターン……社員同等の仕事ができる/社会人スキルが身に付く
短期インターン……実務を体験できる/企業を詳しく知れる
↓ - 結論
短期インターンで実務経験をしてみよう
デメリットも気になると思いますが、対処できる場合がほとんどです。たとえば長期インターンであればその企業と相談して就活期間は業務を減らしてもらったり、超短期インターンであれば興味の湧いた企業については短期インターンも検討するなどができます。
まずはメリットを重視して、目的を絞っていくのがおすすめです。
インターンに参加するときは目的を明確にしておくと就活に活きる体験となります。インターンの目的をより詳しく知りたい人は、こちらの記事にある13の目的を確認しておきましょう。
インターンシップの目的とは? 応募書類の作成4ステップと例文も解説
企業は参加する学生をよく観察しています。目的を持たずに参加すると担当者にはすぐにわかってしまい、せっかく参加したのに評価が低くなる恐れがあります。
期間の選択に絶対的な正解はありませんが、自分なりの目的を持った参加が重要です。
②スケジュールを確認しよう
目的が絞れたらインターンと就活のスケジュールを照らし合わせて、参加できるものを確認していきましょう。インターンは時期によって募集が終了していたり、本選考との兼ね合いで長期インターンに参加している時間がないなど、スケジュール確認が重要です。
たとえば7~9月頃に実施されるサマーインターンでは、5月頃から募集が始まっていることもあります。そのため、気付いたら募集が終わっていたという場合もあるのです。
学業との兼ね合いも考慮しながら、定期的にスケジュールを確認して参加できるインターンを絞っていきましょう。
インターンにいつから参加をし始めれば良いか迷う人は、こちらの記事を参考に、インターンにまつわるスケジュールを押さえておきましょう。
インターンはいつから参加? 応募から選考までのスケジュールを解説
③就活サイトやキャリアセンターから応募しよう
インターンに参加する際は、マイナビやリクナビなどの就活サイトのほか、大学のキャリアセンターなども利用して応募しましょう。特に大学のキャリアセンターでは、その大学だからこそ応募できるインターンがあり、優先的に参加できる場合もあります。
就活サイトを利用する場合は、インターンのプログラム内容なども読み込み、自分の目的に合っているかの確認も怠らないようにしてください。企業によっては複数のプログラムでインターンを実施している場合もあるので、より自分に適したものを選びましょう。
インターン先を探す際には学年によってもポイントが異なります。インターン先の効果的な探し方を学年別に知りたい人はこちらの記事を参考にしてください。
インターンの効果的な探し方8選を学年別で解説! ありがちな失敗も
インターンは実施中にいかに企業から自分の知りたい話を引き出すかも必要なポイントです。自分の就活に活かせられるような、インターンでおすすめな質問をこちらの記事を参考に作ってみましょう。
インターンでおすすめの質問70選|深い情報を引き出す5つのコツ
- 希望する企業でインターンがやっていなかった場合、問い合わせてみても良いのでしょうか?
問い合わせてOK! インターンに参加したい理由も伝えよう
問い合わせは電話でも会社HPのフォームからでも構いません。ただし、企業は問い合わせの段階からあなたを見ています。ビジネスマナーを確認し、失礼のないように振る舞いましょう。
単純にインターンを実施しているかどうかを聞くだけでなく、なぜインターンに参加したいのか、その企業のどんなところに興味を持っているのかなども添えると、熱意が伝わるでしょう。
インターンの選び方について悩んでいる人は以下の記事も参考にしてみてください。絞り込むコツと探し方をまとめています。
インターンの選び方決定版! 5段階で絞り込むコツと学年別の探し方
自分に合う期間のインターンを経験して就活を軌道に乗せよう
インターンは長期、短期、超短期と期間によって内容が大きく異なります。就活に活かせるポイントも大きく変わってくるので、内容によるメリット・デメリットを踏まえて参加することが重要です。
インターンは採用に直結する場合もありますが、もともとの目的は企業のことを深く理解し、就業体験などを通じて納得いく就活ができるようにするためです。内定欲しさだけで参加するのではなく、納得いく就活を目指してインターンを活用しましょう。
インターンの経験は必ず就活に活かすことができます。就活を軌道に乗せていくために、自分に合った期間のインターンに挑戦していってくださいね。
アドバイザーコメント
遠藤 美穂子
プロフィールを見るインターンはその会社を深く知れる貴重な機会
2025年卒の学生については、インターンの分類と呼び方が変更されるため、戸惑う人もいるかもしれません。プログラムの日数と内容をよく確認して、自分の参加目的に合ったものを選びましょう。
期間によってプログラム内容は異なりますが、総じてインターンは社員と話したり、業務を体験したりできる貴重な機会です。また、グループワークなどでほかの学生と協働してワークに取り組む場面で自分の強みや特性を再認識することもあるでしょう。
得られるものはたくさんあるので、志望している業界・企業のプログラムがあったら、まずは参加する方向で検討してみてください。
参加したら振り返りも重要! 一社ずつ丁寧に取り組もう
学業の妨げにならないよう、夏休みや冬休みといった長期休暇に実施されるものが多いので、みなさん自身のスケジュールをよく確認し、予定を詰め込みすぎたりダブルブッキングしたりすることのないよう調整しましょう。
インターンは、エントリーのための準備から前日までの予習、そして当日の内容を振り返るところまでがセットです。一社ずつ丁寧に取り組み、実りある時間を過ごしてきてください。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/Koyoriキャリアワールド代表取締役
Chieko Kimura〇2度のアメリカ留学、20年以上の外資系IT企業勤務を経て、現在は留学生向け就職支援をおこなう。また、企業のキャリア支援や新入社員のクラウドコーチングなどにも幅広くたずさわる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Atsuko Hirai〇ITメーカーで25年間人材育成に携わり、述べ1,000人と面談を実施。退職後は職業訓練校、就労支援施設などの勤務を経て、現在はフリーで就職・キャリア相談、研修講師などを務める
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Mihoko Endo〇メガバンクで法人営業や新人研修講師、採用面接に携わる。現在は「その人らしさを引き出すカウンセリング」をモットーに、大学での就活支援、社会人向けキャリア開発研修をおこなう
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