この記事のまとめ
- 内定を待ってもらうときは3ステップの流れを意識して打診しよう
- 内定を待ってもらう就活生への印象をキャリアコンサルタントが解説
- 実際に内定を待ってもらう際の例文を参考に誠実な対応をしよう
就活や転職活動をするなかで「内定をもらったものの、ほかの企業も検討したい」「本当にこの企業に就職すべきか悩む」というように、内定を待ってもらいたいと感じるケースがあるのではないでしょうか。
どの企業で働くかは人生を左右する重要な決断になるので、悩んでしまうのも当然です。そのため、内定を待ってもらいたいと打診すること自体は悪いことではありません。大切なのは、企業に対して誠実な態度で対応することです。
この記事では、キャリアアドバイザーの吉田さん、瀧本さん、古田さんとともに、内定を待ってもらう際の打診方法やマナーについて解説します。
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内定を待ってもらうにはマナーが重要! 伝え方を理解して誠実な対応をしよう
内定を待ってもらいたいと考えている人のなかには、「内定を待ってもらえるものだろうか」「内定を待ってほしいと言ったら印象が悪くなるかも」と不安に感じ、悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
内定を待ってほしいと伝えるのは不安がともなう場合もありますが、マナーを意識し、誠実な態度で応じることでマイナスな印象を払拭することにつながります。この記事を通し、まずはしっかりと意識するべきマナーを押さえ、そのうえで自分の希望を相手に明確に伝える方法を理解しましょう。
さらに、実際に内定を待ってほしいと伝えることで企業側にどのような印象を残す可能性があるのか、キャリアコンサルタントからの実態を踏まえたアドバイスもあるので、企業からの印象にどうしても不安を感じてしまう人は参考にしてください。
実際に内定を待ってもらう際に伝えるべきポイントを押さえた例文も紹介しているので、あわせて確認してくださいね。
後悔のない自分にとってベストな選択をするためにも、内定を承諾すべきか慎重に判断するのは重要なことです。マナーに則った誠実な対応で、企業側に自分の希望を伝えましょう。
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「内定を待ってもらいたい」という打診自体は可能
内定を待ってもらいたいと考えた時、一番に悩むのが「待ってもらいたいと言ってしまって良いのか」という点かと思います。結論から言えば、内定を待ってもらう打診をすること自体は可能です。
ただし、実際に打診をした際に内定を待ってもらえるかどうかは企業によって異なります。企業のなかにはできるだけ早めに人材を確保したいと考えているところもあるため、そのような場合は内定を待ってもらうのが難しい可能性があることを覚えておきましょう。
そのうえで大切なのは、内定を待ってもらう際のマナーを理解しておくことです。内定者の都合で企業の選考スケジュールを変えてもらう以上は、しっかりと誠意を持って対応することが基本となります。
内定承諾書の提出期限を超えて待ってもらう場合は、きちんと理由を伝えないと辞退したと見なされ、内定が白紙になる可能性があります。そうしたリスクを踏まえて、待ってもらうかどうかを慎重に判断しましょう。
内定を待ってもらうことを、一般的に「内定保留」と言います。内定保留とはどういうことか、基本的な知識を身に付けたい場合はこちらの記事を参考にしてください。
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内定保留はいつまで可能? 伝え方の例文やトラブルへの対処法も解説
内定保留をお願いする際の例文を紹介。電話・メールのそれぞれの例文や内定保留の可否について、社労士やキャリアコンサルタントが解説しています。また、内定をもらった時期によって異なる、内定保留期間の目安も一緒に解説しています。
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「内定を待ってほしい」と言われたときの印象は? 人事経験者が本音で解説
選考を受けるなかで、内定者が「内定への返答を待ってもらいたい」と感じるケースは少なからずありますが、実際のところ、企業側にどのような印象を残すのかに不安を感じている人も多いと思います。
この章では、内定者から「内定を待ってほしい」と言われた場合に人事担当者がどう感じるのか、人事経験者に詳しく話を聞きました。実際に採用にかかわっているからこそ聞けるリアルな本音の部分がわかるので、ぜひ参考にしてください。
アドバイザーコメント
瀧本博史
プロフィールを見る多くの企業は学生の志望度に懸念を持つことが考えられる
採用において、内定を出した学生から「他社の選考があるので少し待ってほしい」と言われることは、さほど珍しいことではありません。このとき、人事担当者はさまざまな視点からその学生の対応を評価します。
まず、多くの企業は自社を第一志望とする学生を採用したいと考えているため、待ってほしいという要望に対して「本当に入社する気があるのか」と疑問を抱くことが少なくありません。特に優秀な学生ほど複数の企業から内定を得ている可能性が高く、企業側は辞退のリスクを意識することになります。
さらに、採用計画への影響も考慮されます。企業には内定承諾の締切や採用枠の調整といった事情があり、一人の決断が遅れることで採用全体に影響が出ることもあるため、迅速な判断を求めるケースも多いです。
内定を待ってもらう際には明確な理由と誠実な態度が大切
しかし一方で、理由が明確で誠実な姿勢が伝われば、慎重に進めようとする姿勢を評価されることもあります。ただし、その場合でも企業がどの程度待てるのかを確認し、期限を明確に伝えることが重要です。
内定を保留したい場合は、誠実な対応と適切な期限設定を意識することで、企業との信頼関係を維持しながら選択肢を広げることができるでしょう。
まずはやるべきことを理解しよう! 内定を待ってもらうまでの流れ3ステップ

内定への返答を待ってもらううえで大切なのは、マナーに則った対応を意識することです。事前にどのような手順で企業に連絡すべきなのかを確認し、この後の流れを想定しておきましょう。
ここでは、内定を待ってもらう旨の連絡をするために必要な準備から、実際に連絡をするまでの流れについて、3ステップで解説をしていきます。各ステップで押さえておくべきポイントもあわせて解説するので、参考にしてください。
ステップ①要件を伝えるために必要な情報を整理する
内定を待ってもらううえでは、事前にどのようなことを企業側に伝えるべきか想定しておく必要があります。必要事項を整理し、書き出して準備をしておきましょう。
要件を伝えるために整理しておきたい情報の例
- 内定への回答をするまでの期限
- 内定を待ってもらいたい理由
事前の準備が不十分だと、企業側に時間を割いてもらっているにもかかわらず要領を得ない説明となり、迷惑をかけてしまう可能性があります。誠実さを見せるためにも、極力相手の負担をなくせるよう入念な準備をしておくことが重要です。
ステップ②電話とメールで連絡を入れる
伝えるべき内容が整理できたら、次に電話とメールで実際に連絡を入れましょう。この時、以下の手順で連絡を取るようにしてください。
企業に連絡を入れる手順
- まず電話で簡潔に要件を伝える
- 電話をかけた後メールで要件を改めて伝える
電話とメールの両方で連絡を入れることで、丁寧な対応を心掛ける姿勢が伝わります。内定を待ってもらううえで必要以上に企業側の心象を悪くしないためにも、ここでしっかりと誠意ある対応をしましょう。
内定について電話で連絡をする際のマナーについては、こちらの記事でより詳しく解説しています。内定を保留にする際の対応法もわかるので、参考にしてください。
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内定を電話で通知されたときの受け答え|保留や辞退したい場合も解説
内定は電話で伝えられるケースがほとんど。承諾・保留・辞退別に、的確な伝え方をキャリアコンサルタントとともに解説。いつ電話がきても良いように、最終面接後は内定通知に備えた準備をしておきましょう。
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ステップ③決断できたら早いうちに連絡をする
企業に内定を待ってもらったうえでどのような回答をするか決断できたら、すぐに連絡をしましょう。この時、事前に提示していた期限より早かったとしてもかまわないので、可能な限り早期に連絡を入れるようにしてください。
企業側も提示した期限までは待ってくれるはずですが、その間にも採用が進んでいることを考えれば決断は早いに越したことはありません。少なからず迷惑をかけてしまっていることを忘れず、迅速な対応をすることで誠意を伝えましょう。
- そもそも内定を承諾してから改めて辞退をするという選択肢はなしですか?
内定承諾後に辞退することは法律上問題ない
内定を承諾しておいて、後日そのまま入社するか、辞退するかを判断するというのは事実上問題ありません。
昨今の就活は早期化・長期化・売り手市場ということもあり、内定を複数持つ学生は多くいます。また内定に法的な拘束力はなく、内定辞退をしても法律上は問題ないため、企業側も一定数の内定辞退者が出るのは想定したうえで採用活動を実施している場合が多いです。
内定を待ってもらったとしても、最終的に入社するか/しないかの二択でしかないため、いったん内定を承諾しておいて、ほかの選考が終わった段階で最終的にそのまま入社/辞退の判断をして連絡したほうが、コミュニケーションコストやタイムパフォーマンスの観点からも良い場合があります。
ステップ①連絡の準備:伝えるべき5つの情報を整理しよう
企業へ連絡をする際に伝えるべき5つの情報
企業に内定を待ってもらううえでは、事前に伝えるべきことを整理しておき、連絡をする際に必要事項を確実に伝えられるように準備をしておくことが大切です。伝え漏れなどが発生しないよう、事前に伝えるべきことを確認しておきましょう。
ここからは、企業に内定を待ってもらう連絡をする前の準備について解説します。どのようなことを伝えれば良いのか、ここで確実に確認しておいてくださいね。
①内定のお礼
内定を待ってもらう連絡をする際には、まず第一に内定をもらったことに対する感謝の気持ちを伝えることが大切です。
企業側は多くのコストと時間を割いて内定を出す相手を見極めているので、それに対するお礼の言葉はどのように伝えれば良いのか、事前に確認しておきましょう。
連絡時に伝えるべきお礼の例
- 電話:この度は内定をいただき、誠にありがとうございます。
- メール:この度は内定の連絡を賜り、誠にありがとうございました。
しっかりと内定のお礼を伝えることで、誠実さを表すことにもつながります。企業で働く一人として選んでもらえたことをうれしく思っている、という意思表示をするために適切な表現・言葉遣いを理解しておくことが大切です。
内定へのお礼を忘れると、企業側は「入社意欲が低い」「ビジネスマナーが不足している」と感じる可能性があります。特に、競争率の高い企業では評価に影響を与えることも。簡単でも良いので、早めに感謝の気持ちを伝えましょう。
②結論
内定へのお礼の次に「内定に対する返答を待ってもらいたい」という結論を端的に伝える必要があります。
ビジネスの場では、要件をはっきりと、わかりやすく伝えることがマナーです。ただしここは伝えにくいようにも感じるポイントなので、特に電話をする場合にはしっかりシナリオを作っておきましょう。
電話シナリオは「ステップ②メールと電話で連絡:理由別の12例文を参考に打診しよう」で解説しているので、参考にして伝えるべき内容を組み立ててください。
③内定を待ってもらう期限
内定への返答を待ってもらいたいという意思の後は、次にいつまで待ってもらいたいかを共有する必要があります。期限を設定する際に意識したいのは、自分の状況に合わせた期限を設定することです。
どれくらい返答を待ってもらうことができるかは、置かれている状況や時期によって異なります。状況に合わせた現実的な期限設定をすることが、互いに気持ち良くやり取りをするうえでも重要です。
具体的にどの程度の期限設定をすれば良いのかは、以下で解説しています。しっかりと確認したうえで伝えるべき内容を整理しましょう。
下記に状況別の期日の目安が記載されています。下記をベースに対応していけば基本的には問題ありませんが、あくまで企業ごとによって採用状況などは異なるため、トラブルを回避するためにも企業と慎重にすり合わせていくことが大切です。
早期選考:企業側と相談
内定への返答を待ってもらいたいのが早期選考の段階である場合は、比較的長期間であっても待ってもらえる可能性があります。企業側と慎重に相談し、お互いに納得のいく期限設定をすることを心掛けましょう。
内定への回答を待ってもらいたいと打診する際には、希望の期限を指定したうえで「採用スケジュール上、お待ちいただくことが難しいようであれば柔軟に調整いたします」などの一言を添え、基本的には企業側の意向に従うことも伝えるようにしてください。
早期選考は入社まで余裕があるとはいえ、企業にも都合があります。内定承諾書の提出期限を超える場合は理由や具体的な期間を伝え、延長が可能か交渉しましょう。多くの企業は1週間〜1カ月程度なら対応してくれます。
早期選考とは、通常の選考に比べて早い段階で始まる選考のことを指します。詳しくはこちらの記事で解説しているので、参考にしてくださいね。
関連記事
早期選考を実施する業界一覧! 早めに内定を獲得する5つの秘策
キャリアコンサルタントとともに早期選考の対策方法を解説しています。就活生のレベルが高く、入念な準備が必要な早期選考。どのような対策方法が有効なのか、キャリアコンサルタントの視点から解説します。
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大学4年の4~5月:1カ月程度
大学4年生の4~5月頃に内定をもらった場合、目安として最長1カ月程度は待ってもらえる可能性があります。
大学4年生の4~5月の時点では、まだ大手企業の選考結果が出そろっていない可能性が高いです。そのため内定への返答を待ってほしいと申し出る学生がいることは企業側も理解していて、ある程度長期間でも待ってもらえる可能性があります。
ただし長期間待ってもらうことになるので、その分内定への感謝の気持ちと返答が遅れることへの謝罪はしっかり伝えましょう。また「期限内に返答すれば良い」と考えるのではなく、決断ができ次第速やかに意思を伝えることを忘れないでください。
大学4年の6~7月:1週間程度
大学4年の6〜7月に内定をもらった場合は、内定を待ってもらう期限の目安として1週間程度と考えておいてください。
この時期になると多くの企業が学生に内定を出し始めるため、優秀な学生をいち早く確保するためにも企業側もあまり猶予をくれないことが考えられます。ほかの企業の選考状況と照らし合わせ、最短で結果を伝えられるように準備をしておいてください。
また企業によっては内定への返答を待つ場合は1週間まで、というように期間を定めているところもあります。無断でその期間を過ぎてしまうと内定辞退と見なされてしまう可能性があるので、スケジュールは確実に握っておきましょう。
大学4年の8~9月:1週間以内
大学4年生の8〜9月頃に内定が出た場合は、基本的に返答を待ってもらうまでの期間は1週間以内とするようにしましょう。
この時期になると、採用予定人数に達していない場合に「調整のためあと数人だけ採用したい」と考える企業も出てきます。そのため逐一採用状況をチェックし、状況に応じて採用活動を続けるかどうかを判断するところもあるのです。
そのようなときに一人の返答を待つとなると、採用スケジュールにもズレが発生することになります。長期間の内定保留となると企業だけでなくほかの学生にも迷惑をかけることになりかねないため、必ず1週間以内に返答をするようにしましょう。
大学4年の10月以降:2~3日以内
大学4年生の10月以降に内定が出た場合は、返答を待ってもらうにしても基本的に2~3日以内の期限設定をするようにしてください。
この時期にも採用活動を続けている企業は、多くの場合春頃と比べて内定を出す学生の人数が少なくなります。一人の返答を長期間待つことでほかの学生の採用に影響が出る可能性が高いため、一刻も早く返答をしましょう。
- 大学4年生の10月以降ではあるのですが、入社する企業は慎重に検討したいのでできるだけ長く待ってもらいたいと考えています。どのように交渉すれば良いでしょうか。
期限・他社の選考状況・就活状況を明確に伝えたうえでの交渉がベスト
「入社する企業は慎重に検討したいので、できるだけ長く待ってもらいたい」と、そのまま伝えても問題ありません。そう考えることは自然なことなので、企業側としても特に失礼だなどと思うこともないでしょう。
しかし、企業側としては、「ではいつまで待てばいいのか」といった時間軸や「ほかにどんな企業を受けようと思っているのか」という選社軸、「現在の就活状況はどうか」という現状などを確認してきます。それらが曖昧なのに待ってほしいというのは、企業側としても困ってしまうため、期日・選社軸・現状は整理して伝えられるように準備しておきましょう。
転職の場合:1週間程度
転職活動の場合は、どのようなタイミングであっても内定が出てから1週間以内には返答をするのがベストです。
企業が中途採用をおこなう意図として、多くの場合「今すぐに人手を確保したい」という事情があります。そのため返答までの時間がかかりすぎてしまうと、企業側にも大きな迷惑がかかることを覚えておきましょう。
とはいえ転職者の場合は現職を退職するうえでの手続きに時間を要することが多いため、それらの事情を考慮して長めに返答までの時間を確保してもらえる場合もあります。どれくらいの期間待ってもらえるのか、慎重にすり合わせてください。
④内定を待ってもらいたい理由
内定への返答を待ってもらう期限を共有したら、次に内定を待ってもらいたい正直な理由を伝える必要があります。ここではなぜ内定を待ってもらいたいのかを端的にまとめることを意識してください。
内定への返答を待ってもらう理由としては伝えづらいこともあるかもしれませんが、どのような事情を抱えているのかを正直に伝えられるよう準備しておきましょう。そのほうが十分な猶予をもらえる可能性があります。
何より、誠実さを表すうえでは嘘をつかないことが大前提です。ここで勇気を出して本音を伝えることが、関係構築につながる場合もあります。
- ほかの企業と悩んでいるので、どうしても素直な理由を伝えづらいと感じてしまいます。どうすれば良いでしょうか。
誠実さと丁寧さを心掛ければ印象は悪くなりにくいことを覚えておこう
やはり悩んでいることを誠実かつ丁寧に伝えることが大切です。その際は、「現在、慎重に将来のキャリアを考えており、少し時間をいただきたい」といった理由を伝えましょう。
たとえば、「大変魅力的なご提案をいただき感謝しておりますが、ほかの企業とも比較検討する時間をいただけますでしょうか?」と依頼すると、誠実な印象を与えつつ時間を確保できます。
また、期限を尋ね、可能な範囲で調整する姿勢を示すと好印象です。焦らず、自分にとって最適な選択をしましょう。
⑤入社意欲
最後に、企業に入社意欲を伝える一言を添えて「あくまでも入社をしたい強い思いがある」ということを押し出しましょう。
すぐに内定への返答ができないという時点で、企業側には少なからず「本当に入社するつもりがあるのだろうか」という不安要素が生まれます。
それを完全に払拭することはできなくとも、「心の底から御社で働きたいと思って志望した」という意思を表す一言を用意しておいてください。
ここでいかに真摯に入社の意思を表すかで、企業が受ける印象は大きく変わります。誠実さを表すためにも、入社への熱意があることが伝わる言葉を考えておきましょう。
ステップ②メールと電話で連絡:理由別の12例文を参考に打診しよう
理由別のメール・電話例文
事前に伝えるべきことが整理できたら、次は電話・メールそれぞれの伝え方例文をもとに、実際に企業に内定への返答を待ってもらう打診をしましょう。
連絡をするうえでの基本は、先に電話で要件を伝え、それの記録として改めてメールを送る流れです。ここからはその流れに沿った電話とメールの例文を紹介するので、自分の場合はどのような内容にすべきかを考えながら確認してください。
また以下では基本の電話シナリオとメール例文を紹介するので、どの例文にも当てはまらない場合や、自分の言葉で内容を整理する必要がある場合は参考にしましょう。
内定への返答を待ってもらう際の基本の電話シナリオ
内定者「お忙しいところ恐れ入ります。私、先日御社の面接を受けさせていただきました、○○(フルネーム)と申します。採用担当の▲▲様はお手すきでしょうか」
担当者「代わりました。私が▲▲です」
内定者「先日は採用のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。御社より良いご評価をいただいたこと、大変うれしく思います。本日は、内定へのお返事について猶予をいただきたくご連絡をさせていただきました。恐れ入りますが、○月×日までお時間をいただけますでしょうか」
担当者「理由を教えてください」
内定者「はい。理由は○○のためです」
担当者「わかりました。それでは×日までにお返事をください」
内定者「かしこまりました。私事で大変申し訳ございません。ただ、御社でお仕事をさせていただきたい気持ちは強くあります。何卒よろしくお願い申し上げます。別途メールにて詳細をご連絡いたします」
内定への返答を待ってもらう際の基本のメールフォーマット
TO〇〇〇〇@theport.jp
CC
件名【ご依頼】先ほどご連絡差し上げた内定につきまして
□□
人事採用担当 ▲▲様
お世話になっています。
先ほどお電話にてご連絡させていただきました、●●大学の○○です。
お忙しいなか貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。
先にもご連絡させていただいたとおり、内定へのお返事に関しましては○月×日までお時間をいただきますよう、何卒よろしくお願いいたします。
本来は期限内に回答をすべきところ、身勝手な申し出となり大変申し訳ございません。
それでは、引き続きよろしくお願いいたします。
○○(フルネーム)
●●@●●.com(メールアドレス)
例文①ほかの企業の選考結果を見てから決めたいから
内定への返答を待ってもらいたい理由として、ほかの企業の選考結果を見たうえで決めたいというものもあると思います。特に第一志望の企業の結果を待っている場合には、できる限り猶予をもらいたいと考えることが多いでしょう。
そのような場合には、抱えている事情を正直に伝え、誠実な姿勢を示すことが重要です。「ほかに第一志望の企業がある」と思われてしまう可能性もありますが、それでも真摯に対応することで必要以上にマイナスな印象になることを防ぐことができます。
また返答までの正確な期限を伝えるためにも、第一志望の企業の選考を受けた際にはいつ頃結果の連絡をもらえるのか、事前に聞いておくことも忘れないでください。
電話
例文①
内定者「お忙しいところ恐れ入ります。私、先日御社の面接を受けさせていただきました、○○(フルネーム)と申します。採用担当の▲▲様はお手すきでしょうか」
担当者「お世話になっています。私が採用担当の▲▲です」
内定者「先日は内定のご連絡をいただき、ありがとうございました。御社よりご評価を賜りましたこと、大変うれしく思います。本日は、入社に関するお返事について猶予をいただきたくご連絡差し上げました。大変勝手ながら、○月×日までお時間をいただけると幸いです」
担当者「理由を聞かせていただけますか?」
内定者「はい。現在他社の選考を受けており、その結果が○日に出る予定です。入社の決断を後悔なくできるよう、現在受けている企業の選考が終了した段階で、改めて検討させていただきたく思っているためです」
担当者「わかりました。では、×日までにお返事をお願いします」
内定者「私の都合で大変申し訳ございません。ご配慮いただきありがとうございます。別途▲▲様へ、メールにて詳細をお送りできればと思うので、何卒よろしくお願いいたします」
メール
送信メッセージ
TO〇〇〇〇@theport.jp
CC
件名【ご依頼】先ほどご連絡差し上げた内定につきまして
□□
人事採用担当 ▲▲様
お世話になっております。
先ほどお電話にてご連絡させていただきました、●●大学の○○です。
お忙しいなか貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。
先にもご連絡させていただいたとおり、内定へのお返事に関しましては○月×日までお時間をいただきますよう、何卒よろしくお願いいたします。
本来は期限内に回答をすべきところ、身勝手な申し出となり大変申し訳ございません。
それでは、引き続きよろしくお願いいたします。
以 上
○○(フルネーム)
●●@●●.com(メールアドレス)
他社の選考を待っていることを伝える際、どの企業も魅力があり、迷いや後悔を避け真剣に選択したいため、すべての結果がそろってから考慮したいというような表現で伝えてみましょう。伝え方次第で印象は変わるものです。
例文②複数企業から内定が出ているから
複数の企業から内定が出ており、どの企業へ内定承諾の返答をすべきか決めかねているというケースも多くあります。そのようなときも、複数の企業から内定をもらっているという状況を正直に伝えてください。
どこに入社すべきか悩んでいる旨を正直に伝えることで、場合によっては企業からの魅力付けとなる情報をもらえる可能性があります。そうなれば内定の判断もいくらかしやすくなるでしょう。
内定への返答を待ってもらう際には、「将来にかかわる選択だからこそ、慎重に判断したい」ということを伝えてください。
電話
例文②
内定者「お忙しいところ恐れ入ります。私は、先日御社の面接を受けさせていただきました、○○(フルネーム)と申します。採用担当の▲▲様はお手すきでしょうか」
担当者「はい、採用担当の▲▲です」
内定者「先日は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。御社で働かせていただける機会をいただき、大変光栄に感じています。本日は、入社のお返事につきまして、少々お時間をいただきたくご連絡させていただきました。大変恐縮ではございますが、○月×日までお時間をいただけますでしょうか」
担当者「理由を聞かせていただけますか?」
内定者「はい。実は現在、他社からも内定をいただいており、それぞれの企業様の特徴や自分の将来のキャリアについて、慎重に比較検討させていただいている段階でございます。御社は私の第一志望の企業の一つであり、とても魅力を感じているので、慎重に検討したうえで、責任ある決断をさせていただきたいと考えています」
担当者「わかりました。では、×日までにお返事をお願いします」
内定者「ご理解いただき、誠にありがとうございます。必ず期日までに、しっかりとお返事いたします。また、本日の件につきまして、改めてメールにて詳細をお送りするので、何卒よろしくお願いいたします」
メール
送信メッセージ
TO〇〇〇〇@theport.jp
CC
件名【ご依頼】先ほどご連絡差し上げた内定につきまして
□□
人事採用担当 ▲▲様
お世話になっております。
先ほどお電話にてご連絡させていただきました、●●大学の○○です。
お忙しいなか貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。
先ほどもご連絡させていただいたとおり、内定へのお返事に関しましては○月×日までお時間をいただきますよう、何卒よろしくお願いいたします。
本来は期限内に回答をすべきところ、身勝手な申し出となり大変申し訳ございません。
それでは、引き続きよろしくお願いいたします。
以 上
○○(フルネーム)
●●@●●.com(メールアドレス)
例文③条件面での懸念があるから
内定への返答を待ってもらう理由として、条件面に不安がありなかなか決断ができないというものもあると思います。入社する企業では長期にわたって働くことになるため、入社前にできるだけ不安要素を解消しておきたいと考えるのは当然のことです。
条件面での不安がある場合は、具体的にどのような点に懸念を持っているのか伝えましょう。そうすることで、企業側の納得感も強くなります。
場合によっては条件の改善とはいかなくとも、不安を解消するための情報提供をしてもらえる可能性もあるので、思い切って伝えてみることも大切です。
電話
例文③
内定者「お忙しいところ恐れ入ります。先日御社の面接を受けさせていただきました、○○(フルネーム)と申します。採用担当の▲▲様はお手すきでしょうか」
担当者「お電話変わりました、▲▲です」
内定者「先日は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。御社での勤務に大変魅力を感じています。本日は、入社のお返事について少々お時間をいただきたく、ご連絡させていただきました。大変恐縮ではございますが、○月×日までお時間をいただけないでしょうか」
担当者「理由を聞かせていただけますか?」
内定者「はい。実は、労働条件の面で、もう少し詳しく確認させていただきたい点がございます。特に、残業時間や配属先での具体的な業務内容について、より深く理解したうえで決断させていただきたいと考えています。可能でございましたら、改めて人事部の方とお話しさせていただく機会をいただけると幸いです」
担当者「わかりました。では、×日までにお返事をお願いします。それまでに条件面での詳細な説明の機会を設けます」
内定者「ご配慮いただき、誠にありがとうございます。御社で働かせていただきたいという気持ちに変わりはございません。慎重に検討させていただきたく存じます。本日の件につきまして、改めてメールにて詳細をお送りするので、何卒よろしくお願いいたします」
メール
送信メッセージ
TO〇〇〇〇@theport.jp
CC
件名【ご依頼】本日ご相談させていただきました内定のお返事の件
□□
人事採用担当 ▲▲様
お世話になっております。
本日はお電話にてお時間をいただき、ありがとうございました。
●●大学の○○でございます。
先日は内定のご連絡を賜り、重ねて御礼申し上げます。
お電話でご相談させていただきましたとおり、内定のお返事につきまして○月×日までお時間をいただきたく存じます。
入社後の労働条件や具体的な業務内容について、より詳しく理解させていただきたく、このようなお願いをさせていただく次第です。
可能でございましたら、上記の点について改めて詳しく説明いただける機会をいただけると幸いです。
貴社で働かせていただきたいという気持ちに変わりはございませんが、入社後のキャリアにかかわる重要な判断となりますため、慎重に検討させていただきたく存じます。
本来であれば速やかにお返事を申し上げるべきところ、このようなお願いをさせていただき、大変恐縮でございます。
期日までには必ず責任あるお返事をいたしますので、引き続き、よろしくお願い申し上げます。
以 上
○○(フルネーム)
●●@●●.com(メールアドレス)
例文④本当にこの企業で良いのか不安になったから
いざこれから働くことになる企業を決めるとなると、急に「本当にこの企業で良いのだろうか」「ほかの選択肢も検討したほうが良いのでは」と不安になることもあると思います。そのようなときは、不安に感じている気持ちを素直に伝えましょう。
今後のキャリアについてしっかりと考えているからこそ悩んでいる、という真摯な気持ちを伝えることで、むしろ企業側からも「中途半端な気持ちで入社先を選ぶような人ではない」という信頼感を得られる可能性があります。
現在抱いている不安を正直に伝え、志望企業と誠実に向き合っていることを示しましょう。
電話
例文④
内定者「お忙しいところ恐れ入ります。私は、先日御社の面接を受けさせていただきました、○○(フルネーム)と申します。採用担当の▲▲様はお手すきでしょうか。」
担当者「はい、採用担当の▲▲です」
内定者「先日は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。御社の事業や企業理念に深く共感しております。本日は、入社のお返事につきまして、少々お時間をいただきたくご連絡させていただきました。大変恐縮ではございますが、○月×日までお時間をいただけますでしょうか」
担当者「理由を聞かせていただけますか?」
内定者「はい。実は、自身のキャリアについて、改めて深く考える時間をいただきたいと考えております。御社の事業内容や将来性に非常に魅力を感じておりますが、私自身が御社で本当に成長できるのか、しっかりと貢献できるのか、もう一度じっくりと考えさせていただきいと考えています」
担当者「わかりました。では、×日までにお返事をお願いします」
内定者「ご理解いただき、誠にありがとうございます。このような機会をいただいたことに深く感謝しております。期日までに、自分の将来とお預かりした内定の重さをしっかりと見つめ直し、責任あるお返事をいたします。本日の件につきまして、改めてメールにて詳細をお送りします。何卒よろしくお願いいたします」
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件名【ご依頼】本日ご相談させていただきました内定のお返事の件
□□ 人事採用担当 ▲▲様
お世話になっております。 本日はお電話にてお時間をいただき、ありがとうございました。 ●●大学の○○でございます。
先日は内定のご連絡を賜り、重ねて御礼申し上げます。 お電話でご相談させていただきましたとおり、内定のお返事につきまして○月×日までお時間をいただきたく存じます。
貴社の事業内容や企業理念に深く共感しておりますが、私自身のキャリアについて、改めてじっくりと考える時間をいただきたく存じます。 特に、貴社で働かせていただくなかで、私がどのように成長し、どのような形で貢献できるのか、より深く考えさせていただきたいと考えております。
このような機会をいただいたことへの感謝の気持ちを忘れることなく、期日までに自分の将来とお預かりした内定の重さをしっかりと見つめ直させていただきたく存じます。
本来であれば速やかにお返事を申し上げるべきところ、このようなお願いをさせていただき、大変恐縮でございます。 期日までには必ず責任あるお返事をいたしますので、引き続き、よろしくお願い申し上げます。
以 上
○○(フルネーム)
●●@●●.com(メールアドレス)
電話例文は、丁寧な言葉遣いと誠意ある対応が特徴で、理由を明確に伝えつつ、内定先への配慮を欠かしていません。最後に責任ある返答を約束する点も好印象です。メール例文は、件名が明確で構成が論理的であり、感謝の気持ちを述べつつ、柔らかい表現で相談している点が優れています。
例文⑤新卒時:そもそも就職するかどうかを悩んでいるから
新卒の場合は就職以外にも進学や留学といった選択肢があるため、決断の直前になって「本当に就職という道を選んで良いのか」と不安になることもあるかもしれません。そのような不安を抱えているときは、不安な気持ちを正直に企業に伝えましょう。
これから社会に出るかどうかは、学生にとっても大きな決断になります。企業側もその事情を理解してくれる可能性があるので、今抱えている不安を伝えて真摯な態度で対応することが大切です。
ただし、内定への返答を待ってもらうことで少なからず企業に迷惑をかけていることは忘れず、なるべく早いうちに返答をすることは忘れないでくださいね。
電話
例文⑤
内定者「お忙しいところ恐れ入ります。私は、先日御社の面接を受けさせていただきました、○○(フルネーム)と申します。採用担当の▲▲様はお手すきでしょうか」
担当者「お世話になっております。採用担当の▲▲です」
内定者「先日は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。大変光栄に存じます。本日は、入社のお返事につきまして、少々お時間をいただきたくご連絡させていただきました。大変恐縮ではございますが、○月×日までお時間をいただくことは可能でしょうか」
担当者「理由を聞かせていただけますか?」
内定者「はい。実は、卒業後の進路について、就職以外の選択肢も含めて改めて考え直したいと考えております。具体的には、大学院への進学も視野に入れており、指導教授とも相談している段階でございます。もちろん、御社は私にとって大変魅力的な企業であり、内定の重さを十分に理解したうえで検討いたしますので、もう少し考える猶予を与えていただければと存じます」
担当者「わかりました。では、×日までにお返事をお願いします」
内定者「ご理解いただき、誠にありがとうございます。このような状況でのお願いとなり、大変申し訳ございません。期日までに、しっかりと自分の将来を見つめ直し、責任あるお返事をいたします。本日の件につきまして、改めてメールにて詳細をお送りするので、何卒よろしくお願いいたします」
メール
送信メッセージ
TO〇〇〇〇@theport.jp
CC
件名【ご依頼】本日ご相談させていただきました内定のお返事の件
□□
人事採用担当 ▲▲様
お世話になっております。
本日はお電話にてお時間をいただき、ありがとうございました。
●●大学の○○でございます。
先日は内定のご連絡を賜り、重ねて御礼申し上げます。
お電話でご相談させていただきましたとおり、内定のお返事につきまして○月×日までお時間をいただきたく存じます。
実は、卒業後の進路について、就職以外の選択肢も含めて改めて考え直したいと考えております。
現在、大学院への進学も視野に入れており、指導教授とも慎重に相談している段階でございます。
貴社は私にとって大変魅力的な企業であり、内定をいただけましたことを大変光栄に感じております。
このような状況でのお願いとなり、大変心苦しく存じますが、自分の将来について、しっかりと考えさせていただきたく存じます。
本来であれば速やかにお返事を申し上げるべきところ、このようなお願いをさせていただき、大変恐縮でございます。
期日までには必ず責任あるお返事をいたしますので、よろしくお願い申し上げます。
以 上
○○(フルネーム)
●●@●●.com(メールアドレス)
例文⑥転職時:退職手続きに時間がかかっているから
転職の際に内定への返答を待ってもらう理由としてよくあるのが、退職手続きに時間がかかっているというものです。
入社できる時期がはっきりとは答えられなかったり、場合によってはかなり先の入社になる可能性がある場合に、内定を待ってもらいたいと考える人が多くなります。
この場合は入社の意思はあるものの自分の力ではどうにもできないという状況なので、それを企業側に伝えましょう。多くの企業は入社時期や内定への返答の時期を調整してくれるはずです。
転職時にできるだけスムーズに退職手続きを済ませたいと考えている場合は、こちらの記事を参考にしてするべきことをあらかじめ把握しておきましょう。
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電話
例文⑥
内定者「お忙しいところ恐れ入ります。私は先日面接を受けさせていただきました、○○(フルネーム)と申します。採用担当の▲▲様はお手すきでしょうか」
担当者「はい、採用担当の▲▲です」
内定者「先日は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。御社での新たなキャリアに大変期待しております。本日は、入社のお返事につきまして、少々お時間をいただきたくご連絡させていただきました。大変恐縮ではございますが、○月×日までお時間をいただけますでしょうか」
担当者「理由を聞かせていただけますか?」
内定者「はい。現在、在籍中の会社での引き継ぎ業務と退職手続きに想定以上の時間を要しております。具体的な退職時期について、現在上司と調整中でございまして、責任ある形で現職を退職したいと考えており、御社への入社時期の確定にもう少しお時間をいただきたい状況です」
担当者「わかりました。では、×日までにお返事をお願いします」
内定者「ご理解いただき、誠にありがとうございます。現職での責任を全うしつつ、御社での新たなスタートを切れるよう、しっかりと準備を進めてまいります。本日の件につきまして、改めてメールにて詳細をお送りしますので、何卒よろしくお願いいたします」
メール
送信メッセージ
TO〇〇〇〇@theport.jp
CC
件名【ご依頼】本日ご相談させていただきました内定のお返事の件
□□
人事採用担当 ▲▲様
お世話になっております。
本日はお電話にてお時間をいただき、ありがとうございました。
○○でございます。
先日は内定のご連絡を賜り、重ねて御礼申し上げます。
お電話でご相談させていただきましたとおり、内定のお返事につきまして○月×日までお時間をいただきたく存じます。
現在、在籍中の会社での引き継ぎ業務と退職手続きに想定以上の時間を要しており、上司との退職時期の調整に少々お時間をいただいている状況でございます。
そのため、貴社への入社時期の確定につきましても、もう少しお時間をいただきたく存じます。
現職での責任を全うしつつ、貴社での新たなキャリアをしっかりとスタートできるよう、準備を進めてまいりたいと考えております。
本来であれば速やかにお返事を申し上げるべきところ、このようなお願いをさせていただき、大変恐縮でございます。
期日までには必ず責任あるお返事をするので、よろしくお願い申し上げます。
以 上
○○(フルネーム)
●●@●●.com(メールアドレス)
理由を丁寧に伝えているところは好印象です。電話で伝えた内容を、形に残るように再度メールを送り、メールでも電話で伝えた内容を丁寧に繰り返しています。もう少し簡潔でも良いですが、姿勢には好感が持てます。
ステップ③決断後の再連絡:承諾時と辞退時の例文をもとに意思を伝えよう
例文をもとに内定への返答を待ってもらいたい旨の連絡ができたら、最後にすべきは内定を承諾するか、辞退するかの連絡です。決断ができたら速やかに自分の意思を伝えましょう。この連絡をする際には、基本的にはメールで問題ありません。
内定を承諾する場合には、改めて内定をもらったことに対する感謝の気持ちと、これから志望企業で精一杯頑張っていきたいという意思表示をしてください。
辞退する場合は、内定への感謝の気持ちと同様に深い謝罪を伝え、なぜその決断にいたったのかを簡潔に添えましょう。
ここからは内定を承諾する場合と辞退する場合のメール例文を紹介するので、決断後の連絡をする際に参考にしてください。
①内定承諾する場合
送信メッセージ
TO〇〇〇〇@theport.jp
CC
件名内定承諾のご連絡
○○
採用ご担当 △△様
お世話になっております。
先日は内定保留のお願いをさせていただいたところ、ご配慮いただき誠にありがとうございました。
慎重に検討を重ねた結果、○○様の内定を承諾させていただきたく存じます。
貴社の経営理念や事業内容、また選考過程で感じた社風に強く共感し、ぜひ貴社の一員として働かせていただきたいという思いに確信が持てました。
内定保留の期間中も、私の状況をご理解いただいたことに深く感謝申し上げます。
今後は、貴社の発展に貢献できるよう、入社までの期間も自己研鑽に励む所存です。
ご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
なお、書類の提出など、今後必要な手続きがございましたら、ご指示いただけると幸いです。
以 上
○○大学
○○(フルネーム)
●●@●●.com
②内定辞退する場合
送信メッセージ
TO〇〇〇〇@theport.jp
CC
件名内定辞退のご連絡
○○
採用ご担当 △△様
お世話になっております。
先日は内定保留のお願いをさせていただいたところ、ご配慮いただき誠にありがとうございました。
慎重に検討を重ねました結果、誠に申し訳ございませんが、今回貴社の内定を辞退させていただきたく存じます。
長期的なキャリアプランを熟考した結果、異なる業界での就職を決意いたしました。この決断に至るまで、真摯に考え抜いた末の結論でございます。
選考過程において、丁寧なご対応をいただき、また貴重な時間を割いていただいたにもかかわらず、このようなご連絡となりましたことを、重ねてお詫び申し上げます。
貴社のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。
末筆ながら、これまでのご厚情に深く感謝申し上げます。
以 上
○○大学
○○(フルネーム)
●●@●●.com(メールアドレス)
内定承諾後に辞退をする際の対応法については、こちらの記事でより詳しく解説しています。しっかりと確認し、企業へ誠意ある対応をしましょう。
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決心がつかないときに試そう! 内定を待ってもらう間に意思を固める3つの方法
内定を待ってもらう間に意思を固める3つの方法
- 第三者に相談する
- 改めて自己分析をして自分の意思を確認する
- キャリアプランを立てて実現可能か考える
内定への返答を待ってもらう連絡をした後にしなければならないのは、自分の気持ちと向き合って内定を承諾するべきか辞退をするべきか、しっかりと結論を出すことです。
とはいえ入社する企業を選ぶのは大きな決断であるため、なかなか決心がつかないこともあるでしょう。
ここからは、そのようなときに試してほしい3つの方法を解説します。後悔のない選択をするためにも、悩んだときはここから紹介する方法を実践してみてください。
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①第三者に相談する
内定を承諾するべきか悩んだときには、一人で考え込みすぎず第三者に頼ることが大切です。特にいつまで経っても結論が出せない場合、自分の状況を客観的に見ることができる人からアドバイスをもらうことで、後悔のない決断につながる可能性があります。
おすすめの相談相手
- 家族
- 信頼できる友人
- 先輩や上司
- 大学のキャリアセンター職員
- エージェント
自分が何に悩んでいて、どうしたいのかを口に出すだけでも、思考が整理されて選ぶべき選択肢が見えてくることもあります。自分がどうしたいのかわからなくなってしまったときこそ、周囲にいる人を頼りましょう。
個人的には利害関係のない第三者への相談がおすすめです。その点でエージェントは、本当に真摯に相談に乗ってくれるか検討しましょう。また家族や親しい友人などは、アドバイスに私情が絡む可能性があるためおすすめしていません。
そして、1人ではなく複数人に相談するようにしましょう。そうすることで価値観や知識の偏りを防ぐことができます。
②改めて自己分析をして自分の意思を確認する
内定への返答を待ってもらったにもかかわらずどうしても自分の意思がはっきりとしないときは、改めて自己分析をしてみるのも一つの手です。
決断ができないということは、自分がどうしたいのか、どのようなキャリアを積んでいきたいのかといった最終的な目的を見失っている可能性があります。自己分析をしてその目的を今一度明確にすれば、どのような決断をすべきなのか見えやすくなるでしょう。
給料や福利厚生など、待遇・条件面で悩むこともあるかと思いますが、そもそも自分はどのような目的を持ってその企業で働きたいと思ったのか、どこに惹かれたのか、初心を思い出してみることも大切です。
自己分析結果をもとに内定について検討する方法
- どのような社会人になりたいのか整理する
- 希望をかなえるために必要な環境をピックアップする
- 内定をもらった企業に必要な環境がそろっているかという観点で検討する
改めて自己分析をする際には、こちらの記事が参考になります。自己分析の方法が詳細に解説されているので、自分が今どのような自己分析をすべきなのかを確認してください。
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自己分析は就活の明暗を分ける重要なポイント。自己分析をするメリットや自己分析のやり方、注意点などをキャリアコンサルタントが解説します。自分に合った自己分析方法を見つけて選考や企業選びに活かしましょう。
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③キャリアプランを立てて実現可能か考える
どうしても内定を承諾すべきかどうかが判断できないときは、現時点で想定できる理想のキャリアプランについて考えてみるのもおすすめです。
「将来どのような仕事がしたいか」「プライベートはどのような状態になっているのがベストか」などを考え、それがより実現しやすい企業はどこなのかを考えることで、入社すべき企業が見えてくる可能性があります。
「この企業ではこんな経験が積めるから、自分の夢が実現しやすそう」と思える企業を選ぶことで、入社後も満足度高く働くことができるでしょう。
キャリアプランをもとに内定について検討する方法
- 仕事とプライベートの両面から中長期的なプランを立てる
- 仕事面に注目して希望をかなえるために必要な環境を整理する
- 内定をもらった企業が当てはまるかどうか検討する
キャリアプランを想定するのが難しい場合は、こちらの記事がおすすめです。キャリアについてどのように考えていけば良いのかがわかります。
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リスクを知って事前に備えよう! 内定を待ってもらう際の3つの注意点
内定を待ってもらう際の3つの注意点
- 「自社は第一志望でない」という印象につながる
- 不誠実な対応によりマイナスイメージとなる可能性がある
- 状況や時期によっては内定取り消しとなる可能性がある
内定への回答を待ってもらうことには、少なからずリスクがあります。事前にそれを理解しておき、最悪の事態を招かないように対策をしておくことが大切です。
ここからは、内定への回答を待ってもらう際に覚えておきたい注意点について解説します。どのような事態に陥る可能性があるのかを事前に理解し、対策を固めたうえで連絡をしましょう。
①「自社は第一志望でない」という印象につながる
内定への回答を待ってもらうことで、企業側に「自社が第一志望なわけではない」というマイナスな印象を残してしまう可能性があります。第一志望なのであればほかの企業の結果は関係なく内定を承諾するという人が多いので、そう思われてしまうのも無理はありません。
ここでできるだけマイナスな印象を残さないためには、しっかりと志望企業で活躍したいという意思があることを伝えてください。
「すぐに内定を承諾することはできないが、御社で働く熱意は十分にある」と伝えることで、必要以上に悪い印象になることを防げます。
- 内定を待ってもらっている以上、何を言っても言い訳がましくなってしまいそうで不安です。どうすればそういった印象にならずに済むでしょうか。
言い訳でなく「待ってほしい理由を誠実に伝える」ということを意識しよう
スケジュール通りでない以上、何を伝えても言い訳のようになってしまうのは仕方がありませんが、よくあることですので担当者は慣れています。ですので、「言い訳」という捉え方ではなく、「理由を伝えることの大切さ」という目的として捉えましょう。
ただし、伝える際の言葉選びは慎重にしましょう。どのような表現を用いるかで印象は変わってしまいます。
伝える際は、ビジネスシーンにふさわしい丁寧な言葉を選び、謙虚な姿勢で誠実さが伝わる表現にしましょう。感謝の気持ちを忘れずに相手に敬意をもって接すれば、悪い印象は残さずに済むと思います。
②不誠実な対応によりマイナスイメージとなる可能性がある
内定への回答を待ってもらううえでは、誠実な態度で応じることが大前提です。仮に自分自身ではどうにもしようがない理由があっての打診だとしても、「不誠実だな」「自社に入社する意欲が低いのかな」と思われてしまうと、マイナスイメージにつながります。
こういった事態を避けるためには、細かな気配りをして誠実な印象を残すことが大切です。もらったメールには必ず返信をする、感謝と謝罪の気持ちはしっかりと伝えるなど、マナーに則った丁寧な対応を心掛けましょう。
内定への回答を待ってもらうことで、こちらが少なからず企業へ迷惑をかけているという意識を忘れないでくださいね。
③状況や時期によっては内定取り消しとなる可能性がある
あまり多いケースではありませんが、内定への回答を待ってもらううえでの状況や時期によって、内定取り消しになる可能性もゼロではありません。
たとえば長期間にわたって待ってもらったり、企業側が採用を終了する間際の時期にもかかわらず身勝手な理由で回答を待ってもらうような場合には、内定取り消しとなる可能性もあります。
内定を待ってもらうのはあくまで企業側の厚意によるものであり、当然の権利ではありません。それを忘れず、企業へ必要以上に迷惑をかけない意識を持つことで、こういった事態を回避することにつながります。
こんなときどうする? トラブルに直面した際の対処法
内定への回答を待ってもらう際に注意したいのが、待ってもらいたいという打診から思わぬトラブルに発展してしまうケースです。
多くの企業はこちらの事情を汲んでくれるはずですが、すべての企業がそうとは言えません。万が一の事態に直面した際にどうすれば良いのか、事前に対処法を理解しておくとそのときになって焦らずに済むでしょう。
ここからは、内定への回答を待ってもらうことで発生する可能性のあるトラブルと、その対処法について解説していきます。
①内定を待ってもらえない場合
内定を待ってもらう打診をしたものの、断られてしまうというケースも想定できます。
このような場合の対処法として挙げられるのが、ひとまず内定を承諾し、よく考えたうえでやはりほかの企業に就職したいと考えた際に、内定を辞退するという方法です。法律上は内定承諾後に辞退をしたとしても問題はないため、できないことではありません。
ただし、この方法は企業の採用スケジュールを狂わせてしまったり、コストをかけて採用をしたにもかかわらずそれが無駄になってしまうという点で企業に大きな迷惑をかけてしまいます。あくまで最終手段ととらえ、できる限り迷惑のかからない方法を選ぶようにしましょう。
②オワハラに遭った場合
内定を待ってもらうよう打診した際に考えられるトラブルとして、オワハラに遭うということも考えられます。
オワハラとは「就活を終わらせて自社に入社しろ」などと企業側から圧力をかけられる、「就活終われハラスメント」の略称です。このような事態に直面した際、焦って内定を承諾したりするのではなく、毅然とした態度で自分の意思を伝えることを心掛けましょう。
「自分の人生にかかわることなので、慎重に検討したい」などの理由をしっかりと伝えることで、企業側に自分の意思を伝えることができます。
オワハラをする企業は、採用時点で学生の自由を制限し、将来的にも社員に不当な圧力をかける可能性があります。こうした企業はパワハラや長時間労働などのリスクもともなうため、内定辞退の選択肢を持ちながら、より健全な職場環境を提供する企業を優先して検討することが重要です。
③内定取り消しをされた場合
滅多にあることではありませんが、内定を待ってもらう打診をすることで内定を取り消されてしまうといった事態もありえます。そのようなときは、まず都道府県労働局に相談してみましょう。
都道府県労働局とは、労働者が健全に働くことができるように設置されている機関です。仕事に関する困ったことがあった場合に、相談に乗ってもらうことができます。
都道府県労働局に報告することで、企業との間に入って交渉をしてもらえることも考えられます。まずは落ち着いて、頼れる機関に報告をしましょう。
相談する際の文言例
企業に内定保留のお願いをしたところ、「今すぐ返事ができないなら内定を取り消しにする」と言われてしまいました。どうすれば良いでしょうか。
私のこれまでの経験上、内定保留により内定取り消しになったケースは1件もないため、可能性はほぼないのではないでしょうか。基本的に、内定通知は労働契約の成立と見なされるので、企業が内定を取り消すためには「客観的で合理的な理由」が必要です。もしそのような事態になってしまったら、労働局に相談してみましょう。
実際に内定保留をすることによって内定を取り消された場合の対処法を、こちらの記事でより詳しく解説しています。参考にして対策を進めてください。
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内定が取り消された事例も? 内定保留の方法やリスクを徹底解説
内定保留をした結果、内定取り消しになったというケースを聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。実際、その可能性はゼロではありません。この記事では内定保留をした際に取り消される可能性について社労士の声も交えて解説します。
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内定保留の不安に関するQ&Aも一挙公開
内定を待ってもらう際に必要なことやマナーについて理解ができても、ほかにも内定を保留にしてもらううえで多くの疑問や不安を抱えている人もいるかと思います。
そこでこの章では、PORTキャリアに寄せられたQ&Aから、内定保留をすることに関して不安を抱いてる人におすすめのQ&Aを紹介します。実際に就活をしている人のリアルな悩みや、それに対するキャリアコンサルタントの実践的なアドバイスを見ることができますよ。
なかには今の自分と似通った状況のものもあると思うので、参考にして内定を保留にする際の不安を払しょくしましょう。
内定を待ってもらう打診は可能! マナーを意識した誠実な対応を心掛けよう
就活をするなかでは、内定をもらった後に慎重に判断がしたいと思ったり、本当に自分の決断は正しいのかと不安になることもあると思います。そのようなときに内定を待ってもらう打診をすることはできますが、少なからず企業に負担をかけることは忘れてはいけません。
だからこそ、内定を待ってもらう際にはマナーに則った誠実な対応をすることが大切です。自分の気持ちを真摯に伝え、内定を待ってもらうにしても入社意欲はしっかりとあることを伝えましょう。
誠実な対応さえできていれば、企業側もこちらの意思を汲んでくれるはずです。就活という人生において重要な局面で後悔のない選択ができるよう、誠実な対応で希望を伝えましょう。
アドバイザーコメント
古田 文子
プロフィールを見る企業の視点に立てば「きちんと連絡をすること」が何よりも大切
「内定をもらえたのは良いが、返事を待ってもらうことが原因で、内定が取り消しになったりしないだろうか?」と、不安や心配ばかり次々と頭に浮かんでしまう気持ちはよくわかります。
ですが、企業の担当者も自身の就活時には似たような経験をしてきていますし、毎回のように「内定承諾書の提出を待ってほしい」という応募者とのやり取りをしています。私も、連絡もなく辞退されるといった悲しくなる経験を何度もしていますが、どんな理由でも連絡してくれるだけで助かりますし、最低限のマナーを守ってくれれば辞退されても縁がなかったとあきらめることができます。
社会人としての基本的なマナーを心掛け、誠実な対応をしよう
忘れてほしくないのは、採用担当者も人だということです。自分がされて嫌だと思うことはしないでほしいと思います。
そのためにも、言葉遣いや謙虚さ、誠実さや感謝の気持ち、具体的な期間を伝えることや相手への気遣いといった人として、社会人として基本的なマナーを心掛けてほしいと思います。そうすることで、担当者も快く待つことができるようになります。決して難しいことではないですよね。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/就活塾「我究館」講師
Hayato Yoshida〇東証一部上場の人材会社で入社2年半で支店長に抜擢。これまで3,000名以上のキャリアを支援。現在はベストセラー書籍「絶対内定」シリーズを監修する我究館でコーチとして従事
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士
Hiroshi Takimoto〇年間約2000件以上の就活相談を受け、これまでの相談実績は40000件超。25年以上の実務経験をもとに、就活本を複数出版し、NHK総合の就活番組の監修もおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/上級心理カウンセラー
Fumiko Furuta〇キャリアに関する記事の執筆・監修や、転職フェアの講演、キャリア相談、企業や学校でのセミナー講師など幅広く活動。キャリア教育に関心があり、学童クラブの支援員も務める
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