この記事のまとめ
- インターンは質問をして深い情報を得る絶好のチャンス
- インターンで質問するには5つのコツがある
- 企業研究や自己アピールに役立つ70個の質問例を紹介
質問を用意して臨む人も多い、インターン。「インターンで聞いておくべき質問はあるのだろうか」「そもそもインターンで質問する必要はあるの?」と悩む人も多いと思います。
結論から言えば、インターンではたくさん質問することが大切です。インターンは深い情報を得られる絶好のチャンスです。企業が用意した質問タイムだけでなく、工夫して時間を作り出し、すべての疑問を解消しましょう。
この記事では、キャリアアドバイザーの上原さん、遠藤さん、大場さんと、インターンで質問する重要性や、質問するコツなどを、豊富な質問例とともに解説するので、ぜひ参考にしてください。
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インターンで質問することは大切! 質問例70選を片手に情報を引き出そう
「インターンって質問するべきところなの?」と、そもそも質問することに抵抗がある人もいるかもしれません。インターンは、学生に「会社のことをよく理解してほしい」と考えて設けているものです。質問をたくさんして疑問を解消しましょう。
インターンは、社員と直接話し、業界やその企業について知ることができるチャンスです。受け身の姿勢ではなく、自分から質問して情報をつかみにいく姿勢があれば、それだけ得られるものがたくさんありますよ。
記事では、まずインターンで質問をするべき理由について解説するので、チェックして絶好の機会を逃さないようにしましょう。そのうえで、インターンで質問する方法やコツを解説します。これを参考に、マナーを守って質問してくださいね。
ただ闇雲に質問しても欲しい情報は得られなかったり、意味がありません。そこで、良い情報を得られる質問例70選も紹介するので、それを片手にたくさんの情報を引き出しましょう。
質問することに集中するあまりに、やりがちな失敗も解説するので、それに気を付けたうえで、インターンに参加しましょう。
インターンの特徴や選考対策、おすすめのインターンなど、こちらの記事でインターンの情報を網羅的に解説しているので、併せてチェックしてみてくださいね。
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インターンで質問するべき3つの理由
インターンで質問するべき3つの理由
- 深い情報を知れるためマッチ度を測りやすくなる
- 社員とのコネクションができる
- 熱意をアピールできる
「就業体験の場だから質問をする必要なんてないのでは」と思う人もいるかもしれませんが、ある理由からインターンでは必ず質問するべきといえます。
ここからは、インターンで質問するべき理由を解説します。インターンに参加することでほかの学生と差別化できることを理解し、インターンに臨みましょう。
①深い情報を知れるためマッチ度を測りやすくなる
職業体験をおこなうインターンでは、さまざまな情報を多く得られますよね。そのうえで質問をすると、さらに深く企業のことを知れるため、自分とのマッチ度を測りやすくなります。
たとえば、「この体験をしてみてやりがいを感じたのですが、実際に入社してこの業務をするうえで、大変に思うことはありますか」「この仕事の難しさを感じたのですが、御社の社員の方はどのように乗り切っているのでしょうか」など、インターンを通してわかったことを踏まえて質問しましょう。
企業をより深く知ることができ、入社後もミスマッチを起こしにくくなります。
質問することは、自分にとって知りたい情報を、直に聞き入手できる貴重なチャンスです。企業のリアルな情報を把握できますよ。
②社員とのコネクションができる
インターンで積極的に質問をすると、顔を覚えてもらいやすくなり、社員とのコネクションができます。
コネクションができれば、非公開の説明会を教えてもらえたり、ほかの社員を紹介してもらえたりと、就活に有利に働くこともあります。
志望度が高い企業ならなおさら、社員とのつながりを持てるようインターンで積極的に質問することをおすすめします。
通常の選考でほかの人と差別化するのは難しいことです。そのため、早い段階で企業側と接点を持てるインターンで質問し、自分を覚えてもらうことは重要です。
熱心に質問することで、志望度の高さも感じてもらえますよ。
③熱意をアピールできる
インターンでは、多くの学生がワークに集中してしまうものです。また、質問タイムが設けられていなければ、自分から質問することを億劫に感じる人も多いでしょう。
そこで、自ら積極的に質問をすることで、「自社への熱意が強いのだな」「仕事に前向きだな」と周囲よりも良い印象を残すことができます。
就職みらい研究所の就職白書によると、「企業が選考過程で重視する項目」の第2位が熱意です。インターンで積極的に質問して熱意をアピールすることで、「一緒に働きたい」と良い印象を持ってもらえると考えられます。
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インターンで質問する3つの方法
インターンで質問する3つの方法
- 座談会の時間で質問する
- インターンでの業務の合間に質問する
- インターン終了後に質問する
質問するタイミングを見極めなければ、あっけなくインターンは終わってしまうもの。ここからは、インターンで時間を見つけて質問をする3つの方法を解説します。
繰り返しになりますが、インターンは深い情報を得られる絶好のチャンスです。企業が設ける質問タイム以外にも時間を見つけて質問し、多くの情報を取り入れましょう。
①座談会の時間で質問する
インターンでは、社員と話すことができる座談会が設けられていることが多いです。座談会とは、学生がグループになり、社員1、2名に質問できる場です。
さまざまな年次、部署の社員が集まるので、いろいろな立場から話を聞くことができ、多角的に企業を理解できます。
インターンのプログラムをあらかじめチェックし、座談会があるならそこで質問できるようにしておきましょう。
座談会の特徴や、座談会で質問するべき内容はこちらの記事で詳しく解説しているので、チェックしてください。
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②インターンでの業務の合間に質問する
座談会のように、質問をする時間が特段用意されていなければ、インターンでの業務の合間に質問をすることをおすすめします。
業務の際には近くに社員がいることが多く、質問しやすいですよね。業務をしたうえで湧いた疑問をすぐに解消すれば、記憶に定着しやすくなります。
業務やグループワーク、説明会の後、休憩時間などに質問をすると、記憶が新鮮なまま質問できるので理解が深まります。
③インターン終了後に質問する
もし質問できるタイミングを見つけられなければ、インターン終了後に社員に話しかけてみましょう。
ただ、インターン終了後は、ほかの業務があったり、忙しい社員が多いです。長々と質問するのではなく、端的に聞くよう心掛けましょう。「少しお時間よろしいでしょうか」と声を掛け、様子を見てみてくださいね。
アドバイザーコメント
遠藤 美穂子
プロフィールを見る社員から質問があるか聞かれたら積極的に質問しよう
自分からタイミングを見計らって質問を投げかけるのは緊張しますね。
グループワークなどのプログラムや業務の説明の後に「質問はありますか?」と聞いてもらえた時が一番良いタイミングです。その時に恥ずかしがったり、大した質問ではないからと遠慮したりしないことが大切です。
ほかの学生も、同じ疑問を持っていることが多いもの。ぜひ思い切って質問してください。
インターンが始まる前に質問を用意して臨むのはもちろんのこと、たとえば社員の説明を「今日は必ず1つ質問する」と意識して聞くと集中力も上がります。
業務時間外ではリラックスした雰囲気で質問できる
社員も質問を待っています。皆さんから直接質問してもらえれば、理解度に合わせてさらに話を広げることができるからです。
また、ランチタイムや顧客訪問に同行させてもらう時の移動時間などは、リラックスした雰囲気で質問できるチャンスです。普段の会社での過ごし方や、顧客と接するときの心構えなど、社員個人の人柄がわかる質問をしてみましょう。
あなたがインターンに参加しない方がいい企業をチェックしよう
インターンでは、自分が適正のある企業を選ぶことが大切です。向いていない企業のインターンに参加しても、学べることは少なく、無駄な時間を過ごしてしまいます。
そんな時は「性格診断」を活用して、自分が適性のある企業をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析して、ぴったりの職業を診断できます。
性格診断を活用して有意義なインターンを過ごし、就活を成功させましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
インターンで質問する時の5つのコツ
インターンで質問する時の5つのコツ
- 仮説を立てて質問する
- 就活の軸と照らし合わせながら質問する
- 質問の意図を添えて聞く
- 質問と答えをノートにまとめる
- オープンクエスチョンで聞く
ただ闇雲に質問しても、役立つ情報が得られなかったり、要領を得ず長々と質問し社員を困らせてしまうことがあります。
ここからは、インターンで質問をする5つのコツを解説します。これをわきまえてから質問することで、社員に迷惑がかからず、また就活に役立つ情報を得られるので、頭に入れておきましょう。
①仮説を立てて質問する
ただ聞くのではなく、「こう思ったのですが認識は合っていますか?」などと、仮説を立てて聞くことが大切です。仮説を立てずに聞くと、漠然とした質問となって回答を悩ませてしまうかもしれません。反対に、仮説を伝えることで、わからないなりにもしっかり考えているアピールになります。
疑問を考えたら、まずは自分で答えを見つけること。企業ホームページ(HP)などを見て、答えを探しておきましょう。そしてそれが合っているか確認する、という形で質問すると良いです。
答えがわからなければ、「途中までは理解できたが最終的な答えを見つけられなかったので教えてほしい」という旨を伝えましょう。
たとえば「御社の海外戦略について、中期経営計画を拝見すると今後アジア地域に伸ばすことがわかりました。具体的にどのような戦略を取られるのかわからなかったため、教えていただけないでしょうか」などと伝えると良いです。
企業についての理解を深めておこう
そもそも企業について理解していなければ、仮説を立てるのは難しいですよね。
最低限企業HPの情報にはしっかり目を通しておきましょう。以下の基本情報はインプットしておいてくださいね。
企業HPでチェックしておくこと
- 企業理念
- 設立年
- 資本金
- 事業拠点
- 業界内での位置づけ
- 社長や代表取締役の名前
- 商品やサービス
- 売上高等の業績
- 今後の事業の展望
- 職種
ほかにも、就活口コミサイトなどで企業名を検索して情報収集しておくと安心です。企業HPにはポジティブな内容が書かれていることが多いため、口コミサイトでは企業の課題や、退職理由などをチェックすると理解が深まります。
採用の状況についても知っておくと良いです。ここ数年の採用数の推移や募集職種を調べておきましょう。
またキャリアセンターで、インターンに関する情報に加え、大学のOB・OGが入社しているか、どんな雰囲気の先輩が志望していたか、会社の印象などを聞いてみると良いでしょう。
例年の選考難易度、先輩が目指していた職種や大学との関係性を捉えておくと、企業側の大学に対する見方を知ることもできます。
- 仮説を立てるのは難しいと感じるので、コツを教えてください。
企業と同業他社のHPを見て研究すると仮説を立てやすい
仮説を立てるには、自分の中に知識や情報が必要です。企業HPをチェックし、かつ業界研究によって、志望業界の動向やトレンド、課題などを再確認しましょう。
さらに、志望企業以外の同業他社のHPで、事業内容や新規事業を見てみてください。
それぞれの企業の強みや取り組みなどの情報を得たうえで、志望企業の現状や取り組みと照らし合わせてみると、その企業に対する認識が深まり、仮説を立てるヒントが得られます。
②就活の軸と照らし合わせながら質問する
就活のゴールは「自分がいきいきと活躍できる企業を見つける」ことです。インターン先が自分にマッチするのかを知るために、就活の軸と照らし合わせながら質問しましょう。
たとえば自分の軸が「リーダーシップを発揮して活躍できる」なのであれば、「自分の強みはリーダーシップなのですが、新卒1年目からリーダーシップを発揮できる環境はありますか」などと聞くとマッチ度を測れます。
就活の軸=業界、企業選びの基準と考えてみましょう。最終的に「なぜこの業界を選んだか」という志望動機に結び付いてくるからです。「誰に何を提供したいか」「世の中をどうしたいか」と考えてみてください。
企業選びの軸の見つけ方はこちらの記事で解説しています。面接で「企業選びの軸はなんですか」と聞かれたときの回答方法も説明しているので、参考にしてください。
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③質問の意図を添えて聞く
聞きたいことだけをストレートに聞くと、誤解を招いたり、良くない印象を残してしまうことがあります。たとえば「福利厚生制度は整っていますか?」などと聞くと、「働くこと自体には消極的なのかな」と懸念されかねません。「その会社のビジネスには関心がない」といった失礼な印象になることもあります。
対して、「仕事も大事ですが、将来家庭を持ちたく、子どもとの時間もしっかり確保したいと欲しいと考えています。育児休暇の取得率はどれくらいでしょうか?」などと聞けば、質問の意図がわかり、失礼にはなりません。
福利厚生制度、給与、残業時間、離職率などは、質問の意図を添えて聞くようにするとベターです。
④質問と答えをノートにまとめる
質問したらそのままではなく、しっかりとノートにまとめることが大切です。せっかく聞いた情報も記録しておかなければ忘れてしまいます。
また、社会人にとっては「メモを取ることは当たり前」です。メモをしないと「聞く気はないのかな」「基本的なビジネスマナーがなっていない」と思われてしまうことがあるので気をつけましょう。
企業の情報は就活用のノートを作ってまとめましょう。就活ノートのまとめ方はこちらの記事で解説しているので、チェックしてください。
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- 相手が話しているのにメモを取ったりしていると失礼になりませんか……?
話している最中にメモを取ることはむしろ好印象
大事な話を聞くときにメモをとることは、ビジネスマナー上常識的なことなので、失礼にはなりません。むしろ、業務に就いた後も、メモを取りながら漏れや記憶違いなどのミスがない仕事ぶりが想像できて、好感度だけでなく信頼度もあがりますよ。
また、あなたが一生懸命メモしている姿から、企業の人は自分の話が役に立つ情報であると知り、もっといろいろ教えてあげたい気持ちにもなるものです。
さらに、あいづちを打ちながらメモを取り、ときどき目線を上げてアイコンタクトをすることで、あなたの真剣さと話の内容の理解度を伝えることができます。
メモを取りながら話を聞くことは、ビジネスにおける重要なコミュニケーション手段の1つでもありますね。
⑤オープンクエスチョンで聞く
多くの情報を引き出すには、オープンクエスチョンで質問をすることが大切です。
オープンクエスチョンとは
「はい」「いいえ」で終わらせない質問。回答の範囲に制限を持たせないため、さまざまな情報を得られる
反対に、「はい」「いいえ」で終わる質問をクローズドクエスチョンといいます。会話が広がればその分得られる情報も多くなるので、ぜひオープンクエスチョンで聞いてみましょう。
オープンクエスチョンは、「When:いつ」「Where:どこで」「Who:だれが」「What:何を」「Why:なぜ」「How:どのように」の5W1Hを意識すると考えやすいです。たとえば以下の通り質問してみましょう。
5W1Hとは
「When:いつ」「Where:どこで」「Who:だれが」「What:何を」「Why:なぜ」「How:どのように」の英単語の頭文字をとったもの
△クローズドクエスチョンの例
仕事がつらいと感じることはありますか。
〇オープンクエスチョンの例
仕事がつらいとき、どのように工夫して乗り越えられましたか。
アドバイザーコメント
遠藤 美穂子
プロフィールを見る就職後の自分を思い浮かべるために質問しよう
インターンでの質問は、そこで働いている社員の話を直接聞くチャンスです。
HPを読むなどしっかり予習をして臨み、自分がその企業で働くことになったら気になりそうなことを素直に聞いてみましょう。
質問の答えは、面接で「印象深かった社員の言葉」として語ることもあるかもしれませんが、基本的には就活のプロセスで使うためではなく、就職後の姿を思い描くためのサポート材料と考えてくださいね。
自分事として質問をすると有益な情報を得られる
「営業担当の方の1日の流れを伺いましたが、訪問前にお客さまの情報はどのくらい覚えていくものですか」など、自分事として考えると質問がたくさん出てくると思います。答えてくれる人の経歴などにも合わせて質問を工夫してみてください。
福利厚生や勤務条件については、それを聞くことが本選考に臨むかどうかを決めるのであれば聞いてみましょう。
ただ、休暇の取りやすさなど部署の人員構成によって異なる場合もあり、これから休暇制度が整う可能性もあります。
なんとなく知っておきたいというだけなら、福利厚生制度などよりも、目の前にいる社員の仕事の話をたくさん聞いてみてはいかがでしょうか。
インターン参加前必須!
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インターン前は自分の強み・弱みを把握して、職業適正を知ることが大切です。しっかり自己理解をしないと自分に向いていないインターンに参加することになりかねません。
そんな時は「性格診断」を活用してください簡単な質問に答えるだけで、あなたの性格を分析して、ぴったりの職業を診断できます。
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企業への理解を深める! インターンでおすすめの質問60選
ここからは、具体的にインターンでおすすめの質問を紹介します。質問には、企業への理解を深める質問とアピールになる質問があり、ここではまず、企業理解を深める質問例60選を紹介します。
知りたいカテゴリ別に質問例を紹介するので、理解不足だと感じる種類があればそれを中心に参考にしてみましょう。
事業内容・業務内容
企業の根幹となる事業内容はそうそう変わるものではないため、マッチ度を確認しておくことが大切です。以下の質問例を参考に事業内容への理解を深めましょう。
インターンで体験する業務の目的や、企業での役割なども理解できるようになります。
事業内容の質問例
- 御社の事業内容を具体的に教えてください。
- 御社のビジネス上の課題は何だと思いますか。
- インターンで、技術開発の緻密さを感じましたが、実際の業務ではどれほど精密さに気を配り開発をおこなうのか教えてください。
- 〇〇様の仕事内容と、それが会社にどのような役割を果たしているのか教えてください。
- 1日のスケジュールを教えてください。
- 対象にしている顧客を教えてください。
- 何人くらいのチームで、それぞれどのような役割を担っていますか。
- 1つのプロジェクトにどれくらいの時間がかかりますか。
- 御社の企業理念は「楽しく元気に」とされていますが、具体的にどのような目標を掲げ、それを達成するためにどのようなことに注力されているか教えてください。
- 仕事のやりがいや楽しいこと、反対につらいと思うことを教えてください。
- 御社が今後5〜10年で注力される事業を教えてください。
- 同業他社と比較した御社の強みと弱みを教えてください。
- 〇〇社を吸収合併した意図について教えてください。
- 業務をした中で、つまずいた経験と乗り越え方を教えてください。
- 御社の新規事業に関心を持っているのですが、入社1年目からチャレンジは可能でしょうか。
- 業界が縮小傾向にあるとお聞きしたのですが、御社の成長に貢献したいと思うので、具体的に取り組まれている対策があれば教えてください。
- チームワークを発揮して活躍したいと考えますが、チーム、個人、どちらの取り組みが多いですか。
- 繁忙期や業務が落ち着いている時の波はありますか。
「今後、海外進出の可能性はありますか」あるいは、すでに海外進出している企業であれば、「入社後何年目から海外勤務の可能性があるでしょうか」などの質問をすることで、今から英語力のスキルアップを覚悟することもできますね。
求められる能力やスキル
実際の業務をおこなったり、グループワークをするインターンは、ビジネスパーソンになるために成長できるチャンスでもあります。成長するためには、どのような能力やスキルをつけたいか、目的意識を持つことが大切です。
ここからは、求められる能力やスキルについての知識を得られる質問を紹介します。インターン後、企業にふさわしい人材になるよう成長するために、求められる能力やスキルを聞いてみましょう。
求められる能力やスキルの質問例
- 御社にはどんな人材が求められますか。
- インターンで参加している営業部を目指していますが、その部署で特に求められるスキルはありますか。
- 働くうえで大切な能力はどんなものがありますか。
- 活躍している社員の共通点を教えてください。
- 入社までに身につけておくべきスキルはありますか。
- 〇〇様が現在取得しようとしている資格やスキルはありますか。
- 業務の作業効率を上げるために工夫されていることがあれば教えてください。
- 新卒社員が御社で活躍するうえで求められる強みは何ですか。
- 秘書検定2級の資格を持っており、この資格を活かせる業務や場面があれば教えてください。
- 留学経験で培った英語力を活かせる機会があれば教えてください。
社風
インターンの質問を通して企業とのマッチ度を測れると解説しましたが、マッチ度を知るには社風についても知ることが大切です。社風を理解せず入社してしまうと、居心地悪く感じ、どんなに優秀でも早期離職につながることもあります。
社風とは
社員の雰囲気や企業が生み出す独自のカラー
インターンで多くの社員に出会うことができますが、それでもほんの一部です。この機会に、さまざまな社員の雰囲気など、社風についてもたくさん質問してみましょう。
社風の質問例
- 社員同士の呼び方を教えてください。
- 飲み会やランチなどは多いですか。
- 入社前と入社後にギャップを感じた点はありますか。
- 上司とのコミュニケーションの頻度はどれくらいありますか。
- 同期との交流機会はどれくらいありますか。
- インターンを通して、御社の社風は「協調性を重視する」なのではと感じたのですが、〇〇様はどのように思われますか。
- わたしと年齢の近い社員の方の雰囲気を教えてください。
- チーム内で対立があることはありますか。もしあればどのように対処されたかも教えてください。
- 社内の風通しを良くするために取り組んでいることはありますか。
「入社前後でギャップを感じたことや感じなかったこと」「新入社員への仕事の与え方」「面倒は見てもらえるか」「どんなタイプの社員が多いか」「働いてみて良いと感じたことと驚いたこと」などの質問も、会社の雰囲気をつかむことができると思います。
福利厚生や制度
福利厚生は、働くうえで気になる人も多いですよね。しかし、そのままストレートに聞くと、「条件でしか企業を見ていないのだな」「条件が良ければ他社に行くのでは」などと懸念されるため、質問の前提を伝えたうえで聞くと良いです。
福利厚生や制度の質問例
- 企業選びの軸として、ワークライフバランスを重視しているのですが、有給休暇の取得状況、残業時間を教えていただきたいです。
- インターンでメンターについていただいた方が育休からの復帰直後とお聞きしたのですが、産休育休取得後の復職率はどれくらいありますか。
- 御社ならではの福利厚生はありますか。
- 休日に勤務が発生する頻度はどのくらいありますか。
- 長期休暇は取れますか。取れる場合何日程度ですか。
- 資格の勉強をサポートする書籍購入制度などはありますか。
- 社宅制度は活用されていますか。
- 地方への転勤時のサポート内容を教えてください。
- 転勤はありますか。ある場合、どれくらいの頻度ですか。
- 異動頻度はどのくらいですか。
「一人暮らしの予定なのですが、家賃補助について教えてください」「皆さんどの辺にお住まいですか」などと聞いてみるのも良いでしょう。
また、最近は男性も育児休暇を取得する企業が増えていますが、育児休暇の取得状況を聞くと職場の雰囲気もわかります。
仕事のやりがい
インターンでの実際の就業体験やワークなどで、やりがいを感じるところがあると思います。
それを踏まえ、「入社後も同じやりがいを感じられる機会はどれくらいあるのか」「社員は同じやりがいを感じるのか」などを確かめると、入社後のミスマッチが起きにくいです。
また、インターンで「やりがいを感じられなかった」と思うこともあるかもしれません。その場合もやりがいを聞いてみることで、自分では気づいていなかった面を知れることがあります。
仕事のやりがいの質問例
- インターンで顧客の課題を解決し感謝されたことにやりがいを感じましたが、〇〇様がこの業務を通してやりがいを感じる瞬間はありますか。
- 1番達成感を感じた出来事を教えてください。
- 「またやりたい」と思う仕事はありますか。
- 働くうえで大切にしていることを教えてください。
- この仕事を選んで良かったと思う瞬間があれば教えてください。
- 大変なことを乗り越えるためのモチベーションはなんですか。
社員の仕事以外の過ごし方
仕事の話を一通り聞いたら、仕事のとき以外の質問も効果的です。プライベートの過ごし方に人柄が表れやすいため、社員とのマッチ度を見ることができます。
ただ仕事以外の質問は、踏み込んだ印象があるため、距離が近くなった社員に聞くと良いです。たとえば、教育係となるメンターなどがおすすめです。
社員の仕事以外の過ごし方の質問例
- 休日はどのように過ごしていますか。
- どのような趣味を持っている人が多いですか。
- 仕事のストレスはどのように解消していますか。
- 長期休暇をとって旅行などに行くことはありますか。
「休日を仕事仲間と過ごすことはありますか」という質問で、かかわりの度合いを知ることができますね。また、「仕事へのモチベーションを維持するための休日の過ごし方のアドバイスをお願いします」という質問も意欲的で良いですね。
社員の就活・選考のエピソード
就活の進め方に悩んでいるなら、社員の学生時代のエピソードを聞いてみるのもおすすめです。インターン先への志望度が高いならば、受かるために対策したことやコツなどを聞いてみましょう。
社員の就活・選考の様子の質問例
- 〇〇様はなぜ御社へ入社されたのですか。
- 〇〇様が学生のとき、御社のインターンに参加されたことはありますか。参加されたのであれば、どのように活用されましたか。
- 〇〇様が御社の選考対策で特に気を付けたことがあれば教えてください。
- 〇〇様はどのような点が評価され御社に入社されたのだと思いますか。
インターン前にあなたが受けないほうがいい職業を確認してください
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
選考を有利に進めよう! アピールになるインターンでの質問10選
質問は、わからないことを解消するためのものですが、それと同時に自己アピールにつなげることもできます。
インターン参加者の中から良い人材を優遇したり、内定を出したりする企業もあるので、ぜひここで紹介する質問をして、差をつけましょう。
志望度をアピールする質問
まずは入りたいという熱意をアピールできる質問です。熱意を重視する企業は多いと解説しましたが、前向きな質問をすることで熱量を伝えられます。
インターンでの業務に触れつつ志望度を伝えることがコツです。
志望度をアピールする質問例
- インターンのエンジニアプログラムが非常におもしろく、前向きに取り組めました。このような仕事は入社後いつ頃から携われますか。
- インターンで実力不足を感じました。入社までに御社で活躍できるスキルをつけるために、勉強をしておくことはありますか。
- 御社の〇〇商品に憧れているのですが、その商品に携わることは可能ですか。
- 御社の〇〇商品に強い興味があり、開発の経緯を教えてください。
- 入社までに御社で活かせる専門資格を取得しようと思っていますが、おすすめのものはありますか。
- 社員教育に力を入れているとお聞きしており、関心を持っています。独自の研修などはありますか。
- 入社後はいち早く成長して御社に貢献したく、御社の評価基準について教えてください。
- インターン参加企業が現時点で第一志望なのですが、それを伝えられるような質問はありますか?
志望理由を明確にしてそれに基づく質問をしよう
なぜそこが第一志望なのでしょうか。その理由を言語化してみてください。
たとえばあなたの就活の軸とその企業の事業内容が合っていたら、「私は〇〇できるところで働きたいと考えています。御社ではさまざまな形で〇〇に携われると思うのですが、部署としてはどのようなところがありますか」と聞いてみましょう。
よく研究しているな、真剣に考えているんだなという印象が残ります。
自己PRできる質問
自身の魅力を伝えられる質問もあります。それが企業にマッチしていれば、「一緒に働きたい人材」と思ってもらえるかもしれません。
ただ、質問の場で長々と自己PRしすぎるのは危険です。「結局何が聞きたいのかわからない」「本当に質問したかったのかわからない」などと思われることがあるため、アピールポイントを伝えるのはあくまで端的にし、質問を明確にしましょう。
自己PRできる質問の例
- インターンを通して分析力がついたと感じています。この強みを活かせる場面が、インターンでやらせていただいた仕事以外にもあれば教えてください。
- 私は継続力があると自負していますが、この強みを活かすことは可能ですか。どのような業務で活かせますか。
- 〇〇の資格を持っていますが、御社の仕事で活かせる場面があれば具体的に教えてください。
- 大学時代は80名のダンスサークルでメンバーをまとめており、リーダーシップには自信があります。若手のうちからこの経験を活かすことはできますか。
インターンを通じて自分が会社に感じた魅力について、先輩社員はどう感じるか質問するというのも、熱意を伝える有効な方法です。
自分が感じた会社の魅力について、熱く質問することで印象に残りやすくなりますよ。
アドバイザーコメント
大場 美由紀
プロフィールを見る自分、企業どちらのメリットになる質問なのか分類してみよう
質問内容の選び方として、自分にとってメリットとなることを確認するための質問なのか、企業にとってメリットにつながることを確認するための質問なのか、という分類で考えてみるのも良いです。
自分にとってのメリットとなることを確認するための代表的な質問は、福利厚生や制度です。また、社員の学生時代のエピソードも自分の就活の参考にするための質問であり、つまり自分へのメリットになります。
それに対して、企業にとってメリットにつながる質問というのは、企業に利益や成長をもたらすことを考え、あなたがいかに貢献できるかを探っていくための質問といえます。
代表的な質問は、事業内容や業務内容、求められる能力やスキルに関する質問です。
特に企業に貢献する視点を持った質問をすることが重要
就活は、どうしても自分中心に考えがちですが、企業に貢献するという意識は常に忘れてはならない視点です。
ときどき、自分の成長を重視する人がいますが、企業は教育の場ではなく、企業の成長が根底にあり、そのための個人の成長と新規採用なのです。
そのような認識を念頭に置いて、質問する相手やタイミング、内容、言葉を選んでみてください。
インターンでの質問は、面接の逆質問と同様に考えると、より何を聞くべきか理解しやすくなります。逆質問の考え方や質問例はこちらの記事で解説しているので、ぜひチェックしてくださいね。
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インターンで質問する際の5つの注意点
インターンで質問する際の5つの注意点
- 情報を整理してから質問する
- 質問するタイミングを見計らう
- 質問する内容に気を配る
- 質問時の言葉遣いや態度に気を付ける
- 質問したことに満足しない
インターンで質問する際についやりがちな失敗があります。企業理解を深めよう、アピールしよう、と熱心に質問するあまり、かえってマイナスな印象になることがあるのです。
インターンで質問することは周囲と差をつけられるチャンスにもかかわらず、かえってマイナスになってはもったいないですよね。
ここからは、インターンで質問する際の5つの注意点を解説するので、参考にして臨みましょう。
①情報を整理してから質問する
まず重要なのは、何を質問するのか整理して聞くことです。特に質問数が多い場合は、相手が混乱してしまうことがあります。情報が複数あるときは「お聞きしたいことが〇点あります」「質問が複数あるのですがよろしいでしょうか」と最初に断りを入れましょう。
また、聞きたいことがまとまっていないのに質問するのは言語道断です。どんな答えを得たいのか、そのためには何と伝えるべきか、紙に書くなどして整理してから臨みましょう。
とりとめもなく回答しづらい質問をされると、コミュニケーションの取りにくい人間だと思われてしまうかも知れません。質問は簡潔に、わかりやすくしましょう。
②質問するタイミングを見計らう
インターン中は、社員はほかの学生も指導しなければならなかったり、上司に経過を報告したりと忙しいです。そのため、質問するタイミングはしっかりと見計らいましょう。
特に設定された質問タイムでないときは、「今お時間よろしいでしょうか?」と様子を伺ってから質問しましょう。
③質問する内容に気を配る
インターンは深い疑問を解消できる絶好のチャンスですが、どんな質問をしても良いわけではありません。質問内容に一定配慮しなければ、社員に失礼になることがあります。
ここからは、気を付けるべき質問内容を解説するので、これらに配慮して質問しましょう。
社員のプライベートに踏み込み過ぎない
社員の人柄を知ることは大切ですが、プライベートに踏み込み過ぎた質問は避けた方が良いです。インターンは社員と仲良くなりやすい環境にありますが、あまりにプライベートに踏み込んで聞くと失礼にあたり、信頼をなくすこともあるため避けましょう。
たとえば以下の質問は避けるべきです。
社員のプライベートに踏み込み過ぎた質問
- 年収はいくらですか。
- どこに住んでいますか。
- 交際している人はいますか。
- 結婚していますか。
- 子どもはいますか・今後子どもを生む予定はありますか。
- どれくらい貯金していますか。
- 同期の方とどこで遊びますか。
調べればすぐにわかることは聞かない
企業HPやパンフレットなどを見ればすぐにわかることを聞くのも避けましょう。そのような質問をすると「企業について何も調べずインターンに参加していて熱意が不足している」などと捉えられてしまいます。
インターンは深い情報を得られるせっかくの機会です。企業の基本情報は、事前に調べてメモにまとめておきましょう。事前に調べるべき情報は記事のこちらを確認してくださいね。
条件面ばかり質問しない
「お休みはどれくらいありますか」「平均給与はいくらですか」など、福利厚生制度や給与といった条件面ばかり質問することも避けましょう。このような質問に終始すると「働く熱意がないのでは」「条件が良ければ自社でなくても良いのでは」などと思われてしまいます。
条件に関する情報も重要ですが、インターンはそれ以上に深い情報を聞ける絶好のチャンスなので、事業内容など記事のこちらで紹介した質問例も併せて質問しましょう。
条件ばかり質問する学生は、事業内容に興味がないと思われ、企業研究不足や仕事そのものへの熱意が低い印象を与えます。
反対に、仕事に注力するための前向きな理由を添えて質問してくれる学生は良い印象になりますね。
企業に対する批判的な質問をしない
企業研究をすると、過去の不祥事を知ったり、経営不振であるニュースを見たり、企業に対する誹謗中傷の口コミを見たりすることがあるかもしれません。深掘りして聞きたくなるかもしれませんが、それらに関連する質問は避けた方がベターです。
社員が答えにくい質問であり、不快な思いをさせてしまうことがあるため、どうしても気になる場合は聞き方を工夫しましょう。最初にポジティブな情報を伝えることがコツです。
△企業のネガティブ情報を批判的に聞いてしまう例
御社の接客サービスが悪いとSNSで見たことがあるのですが、この点についてどうお考えでしょうか。
〇企業のネガティブ情報を工夫して聞くOK例
日頃より御社の店舗で食事をさせていただくことがあり、私は大変居心地良く感じています。ですが、恐縮ながらSNSで接客サービスに対するネガティブな口コミを見たこともあり、顧客からはどのようなお声をいただくことが多いのかお聞きしたいです。
ほかにも、研修制度など、教えてもらえる環境がどのくらい整っているのかを気にして確認する際は注意しましょう。
場合によっては、主体的に準備したり学んでいくという姿勢が感じられず、受け身な印象を与えてしまうことがあります。
④質問時の言葉遣いや態度に気を付ける
質問内容は重要ですが、質問する時の言葉遣いや態度なども社員からは見られています。態度などが良くないと「基本的なマナーがなっていない」「敬意が感じられない」とマイナスな印象になってしまうのです。
以下の点に気を付けて質問をするようにしましょう。自信がない場合は、声に出して質問する練習をしてくださいね。
質問時の言葉遣いや態度で気を付けること
- 正しい敬語を使う
×「うかがわせていただきました」(二重敬語)→「うかがいました」
×「っす」→「です」「ます」 - 相手の言葉を遮らない
- 相手の目を見て質問をする
- 回答を聞くときはうなずいたりあいづちを打つ
⑤質問したことに満足しない
当然ですが、質問をすること自体に満足するのは良くありません。質問することの一番の目的は、自分と企業とのマッチ度を知ることにあります。
「自分の就活の軸とマッチするか」「企業の社風を居心地が良く感じるか」などを知れるように、記事の質問例を参考に情報を引き出しましょう。
インターンで5つのコツを踏まえて質問し、深い情報を引き出し本選考を突破しよう
インターンでは、業務体験を踏まえて質問できるため、深い情報を得られる絶好のチャンスです。この記事で解説した5つのコツと、質問例70選を参考に、多くの情報を引き出しましょう。
企業研究が深まれば深まるほど、企業とのミスマッチを避けられたり、本選考で本気度が伝わったりと良いことづくめです。時間を見つけ積極的に質問し、たくさんの情報を集めて本選考を突破しましょう。
アドバイザーコメント
上原 正光
プロフィールを見る受け身ではなく主体性を持ち、リラックスして質問しよう
「何か質問しなくては」「受けの良い質問は何だろう」と無理に質問を考えると、結局何も言葉が出てこなくなり、固まってしまいます。
身構えるのではなく、自然な気持ちで積極的に、社員との会話を楽しんでみましょう。何か聞いてみたいことや気になることがナチュラルに出てくるはずです。
積極的に自分から話しかけることがとても大切です。何も発言しないことは最大のマイナスポイントになります。
インターンは、多くの社員に現場の話を直接聞くことができる絶好のチャンスです。リアルな姿を見聞きして、感じたことから質問してみましょう。
多くの社員に質問して会社の全体感をとらえ、マッチ度を確認しよう
複数の社員に同じ質問をしてみると、人によってまったく異なる反応が返ってくるかもしれません。会社に対してさまざまな見方ができるようになると思います。
多くの社員と話をすることで、企業HPなどの説明を見ただけではわからない、会社の雰囲気もつかめるのではないでしょうか。
「何となく自分に合う」「何かわからないけど違和感を覚える」といった感覚がとても大切です。将来会社の中で楽しく活き活きと働く自分の姿を想い描くことができるかどうか。直感を大切にしましょう。
インターンの質問を通して、その会社が自分に合うと思えれば、マッチ度が高いといえますね。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Masamitsu Uehara〇会社員時代は人事部として3000人以上の学生と面談を実施。大学でも多くの学生のキャリア支援をおこなう。独立後は、就活生からシニア層までさまざまなキャリア相談に携わる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Mihoko Endo〇メガバンクで法人営業や新人研修講師、採用面接に携わる。現在は「その人らしさを引き出すカウンセリング」をモットーに、大学での就活支援、社会人向けキャリア開発研修をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/フィナンシャルプランナー
Miyuki Oba〇大学などでカウンセリングや講義、企業や行政における新人研修・セミナーなどに多数登壇。ファイナンシャルプランナーおよび小論文講師としての知見も加味したアドバイスをおこなう
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