この記事のまとめ
- 短期インターンと長期インターンの違いを理解したうえで参加を検討しよう
- 複数の短期インターンに参加して各業界・職種を比較するのがおすすめ
- 短期インターンでは本選考と同様にマナーを徹底しよう
- 適職診断
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この記事を読んでいる人に
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学生なら多くの人が参加を試みるインターンですが、その中でも1日〜数週間ほど実施するのが短期インターン。日数が少ないため、誰でも参加しやすいといった特徴があります。
しかし、短期インターンに関して「どんなことをするの?」「長期インターンとの違いは?」「短期インターンに参加すると何か就活に役立つことはあるの?」と、疑問を持っている人もいるのではないでしょうか。
この記事では、キャリアアドバイザーの田邉さん、小松さん、渡部さんと一緒に、短期インターンの内容や参加するメリット、選び方などを解説します。短期インターンが少しでも気になっている人はぜひ参考にしてください。
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特徴を活かす! 複数の短期インターンに参加して就職先を見極めよう
短期インターンの最大の特徴は、文字通り短期間のみ開催されること。この特徴をうまく活用すれば、複数の短期インターンに参加して実際に体験したうえで、就職先を選ぶことができます。
この記事の前半では、短期インターンと長期インターンの違い、プログラム内容、参加するメリット・デメリット、選び方など、短期インターンの概要を解説。そして、記事後半では短期インターンを最大限活かす方法や就活の際に企業にアピールする方法、注意点など、短期インターンを就活に役立てる方法を解説します。
まずは短期インターンの概要を押さえたうえで、就活にどのように活かせるのかをチェックしていきましょう。
あなたがインターンに参加しない方がいい企業をチェックしよう
インターンでは、自分が適正のある企業を選ぶことが大切です。向いていない企業のインターンに参加しても、学べることは少なく、無駄な時間を過ごしてしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、自分が適性のある企業をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析して、ぴったりの職業を診断できます。
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まずは押さえよう! インターンシップの意味
最初にインターンシップの概要や意味、アルバイトとの違いを解説します。
「そもそもインターンとは何か」を把握していなければ、就活にどのように活かすかなども考えられません。すでに把握している人もおさらいの意味を込めて確認しましょう。
インターンシップとは?
インターンシップは「就業体験」や「職業体験」とも言われており、学生が実際に仕事を体験する制度のことです。
元々は欧米で実施されていた制度でしたが、2000年代から日本にも普及し始め、現在は日本でも多くの企業が実施するようになりました。
そして、後ほど詳しく解説しますが、インターンは短期インターンと長期インターンの2種類に分けられます。それぞれ開催目的や実施期間、プログラム内容、本選考との関係性などが異なるため、違いをよく把握したうえで参加することが大切です。
インターンとアルバイトの違い
インターンとアルバイトの大きな違いは、企業側の目的にあります。インターンの場合は自社の宣伝や優秀な人材の発掘・育成のために開催します。一方で、アルバイトは正社員よりも低賃金で労働力を確保するために人を雇います。
アルバイトでも実務経験を積んだり、仕事を体験することができますが、アルバイトで任される仕事内容は誰でもできる作業系が多くなります。一方で、インターンは参加者によって自社の今後が左右されることもあるため、特に長期のインターンであればアルバイトよりもしっかり育成する傾向にあります。
ただ、アルバイトは年齢にかかわらず応募できますが、インターンは年齢制限が設けられていることがほとんどで、大学生しか参加できないケースも多くあります。
また企業はインターンを通じて、学生のキャリア支援をおこなっているとも考えられます。学生はインターンで就業体験をすることで、仕事の向き不向きを判断したり、働く意義を見つけるきっかけになります。
一方でアルバイトは、企業が学生に対してキャリア支援をするよりも、仕事の提供が主な目的です。
インターンの詳細をもっと知りたい人は、以下の記事を参考にしてください。
インターンは就活に不可欠? 8のメリットと選び方を詳細解説
次の記事では、学年別におすすめインターンを紹介しています。いつ短期インターンを受ければいいのか、参考にしてみてくださいね。
インターンとは|大学生向けのおすすめのインターンを学年別に解説
まったくの別物! 短期インターンと長期インターンの違い
前述の通り、インターンは短期インターンと長期インターンの2種類があります。
ここからはそれぞれの違いを項目別に解説します。参加後に「イメージと違う」とならないように、事前に把握しておきましょう。
開催目的
開催目的の違い
- 短期インターン:自社の広報活動の一環
- 長期インターン:優秀な人材の発掘・育成
短期インターンと長期インターンでは企業の開催目的が異なります。
開催目的と参加する目的が合わなければ、参加しても収穫が少なくなってしまいます。インターンから学びを最大限得るためにも、それぞれの開催目的の違いを把握しておきましょう。
近年ではインターンは採用に直結するような運用になりつつあります。しかし、本来インターンは、採用に直接結びつかない位置づけでした。
社会貢献活動の一環として未就業者に職業体験の場を提供するのがそもそもの目的であり、間接的には未来の顧客(自社のファン)を作るという意図もあります。
短期インターン:自社の広報活動の一環
企業が短期インターンを開催する主な目的は、自社の広報活動のためです。日本には数多くの企業があり、その中には採用枠以上の応募がない企業もあります。そこで学生が惹かれるような内容の短期インターンを開催して、自社を知ってもらうために開催するのです。
広報活動には広告やCMなどの手法もありますが、それらは企業側からの一方的な発信しかできません。一方で、短期インターンはコミュニケーションを通じて社風や社員の人柄も感じ取ってもらえるため、学生の志望度を上げることも可能なのです。
短期インターンを開催する目的は、認知度の獲得だけでなく、企業の評判を良くすることも挙げられます。
仮に、優秀な学生の採用につながらなかったとしても、参加学生が後輩にすすめたり、転職で興味を持ったりしますよね。このように長期的なイメージアップも考えているのです。
長期インターン:優秀な人材の発掘・育成
企業が長期インターンを開催する目的は、優秀な人材を発掘したり、育成したりするためです。後ほど詳しく解説しますが、長期インターンでは、社員の仕事の一部を学生に任せます。実務経験を積んでもらい、即戦力として自社で採用するのが最終目的なのです。
また、優秀な学生がインターン生として参画することで、社員にとっても刺激になり、モチベーションが上がったり、雰囲気が明るくなったりすることも期待できます。
その企業へ入社したい、経験を積んで成長したいと考える人は長期インターンに参加しましょう。
インターンの内容
インターンの内容の違い
- 短期インターン:職業体験のようなプログラム・企画に参加
- 長期インターン:社員の仕事の一部を任される
短期インターンと長期インターンでは内容が大きく異なります。たとえば、実際の仕事を任されて、実務経験を積みたいと考えている人が短期インターンに参加しても目的を達成できないことがあります。
インターンに参加することの目的・やりたいことを達成するためにも、それぞれの内容の違いを押さえておきましょう。
短期インターン:職業体験のようなプログラム・企画に参加
短期インターンの内容は、以下のような職業体験プログラムや企画であるケースが多いです。
短期インターンの内容
- セミナー・会社説明会
- 実際の業務体験
- ワークショップ
前述の通り、企業側は自社の広報活動を目的としているため、会社説明会やセミナーを実施するケースが多くあります。そして、社会人として働くうえで必要になる基本的なビジネススキルを養うワークショップなどを体験します。
1週間ほどの短期インターンであれば実際の仕事を体験できることもありますが、1日〜数日の場合は会社説明やワークショップがメインになることが予想されます。その会社への入社を検討しており、どんな雰囲気なのか知りたいと考えている人におすすめです。
- 実務経験を積めないのであれば、短期インターンに行っても意味があるのか疑問です……。
新しい人脈や情報を得られるメリットがある
たしかに、実務経験が積めないのであれば、参加してもしなくても一緒と感じますよね。しかし、実務経験が積めない短期インターンであっても、参加することで新たな価値観や情報を得られる可能性があるため、参加することがおすすめです。
活躍している社員やほかの学生とコミュニケーションを取ることで、就活に活かせる情報が得られることがあります。一人で情報収集できる時間は限られていますが、人とのつながりを持つことで価値ある情報が得られることもあるのです。
このように、経験を通じて得られることだけでなく、インターンに参加している参加者や社員とのつながりが持てることも魅力と言えます。
インターンに行くことの意味は、こちらのQ&Aコンテンツでもキャリアコンサルタントが回答しています。
あなたに適性がある職業を知って、インターンに活用しよう!
インターンでは、自分が適正のある企業を選ぶことが大切です。向いていない企業のインターンに参加しても、無駄な時間を過ごしてしまうため適性のあるインターンに参加しよう!
今回ご紹介する「適職診断」を活用して、自分が適性のある企業をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたにぴったりの職業を診断できます。
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長期インターン:社員の仕事の一部を任せてもらえる
長期インターンは、社員の仕事の一部を任せてもらい、業務経験を積むことができます。仕事の内容は企業によって異なりますが、資料を作成したり、セミナーの準備を手伝ったりなど、社内業務がメインになることが考えられます。
長期インターンに参加することで、基本的なビジネススキルを養えるだけでなく、その業界・職種での実務経験を積むことができます。大学生のうちから即戦力として採用されるための実力を身に付けたいと考えている人におすすめです。
長期インターンは、仕事内容を詳しく知ることができます。
一方で短期インターンは、少ない日程で、説明会や資料だけではわからなかった職場の雰囲気や会社のイメージなどを感覚的に知れる機会です。
言い換えれば、短期インターンは深入りしないで済むというメリットがあります。
参加対象者
参加対象者の違い
- 短期インターン:就職活動を始める大学3年生以上
- 長期インターン:学年問わず募集している企業が多い
インターンによって参加対象者が異なります。応募直前に「自分は対象外だった」とならないためにも、各インターンの参加対象者をチェックしておきましょう。
短期インターン:就職活動を始める大学3年生以上
短期インターンは大学3年生以上を対象としている企業が多いです。短期インターンを開催する目的が学生に向けた企業の広報活動であるため、就職活動を始める時期である大学3年生以上を対象としている企業が多いのです。
しかし、企業によって参加対象者は異なります。インターンの募集要項をよく確認して、応募前に自分が対象であるかどうかを必ずチェックしましょう。
近年では経団連に所属しない外資系企業などとの人材獲得競争から、いわゆる「就活解禁日」が形骸化しつつあり、就職活動は早期化の傾向にあります。
そのため、2年生向けにワークショップやミニ研修のような短期インターンを実施する企業も出てきました。大手はもちろん、大手企業に優秀な人材を取られたくないと考える準大手や中堅の企業が多い傾向にあります。
ただ、2年生以下であれば短期よりも長期インターンに参加した方が、将来のキャリア形成に有益な体験になると思います。
現在大学2年生の人は、こちらの記事がおすすめです。2年生におすすめのインターンを解説しています。
大学2年生もインターン参加が常識? 本選考が有利になるコツを解説
長期インターン:学年問わず募集している企業が多い
長期インターンは学年問わず募集している企業が多く、まだ就活を始めていない1〜2年生でも参加可能です。
企業が長期インターンを開催する目的は、その企業で将来戦力となる人材を発掘したり、育成したりすること。むしろ、1年生や2年生から長く働き続けることを好む企業もあります。
「この企業に就職したい」と目星が付いている人は、できるだけ早い段階でその企業の長期インターンに参加するのがおすすめです。その企業で働くうえで必要な知識・スキルを身に付けられ、有利な状態で選考に臨めます。
開催時期
開催時期の違い
- 短期インターン:8月・2月の長期休暇中に開催することが多い
- 長期インターン:企業によって異なる
短期インターンと長期インターンでは開催時期が異なります。応募する際に「すでに応募が締め切られていた」といった事態にならないよう、おおよその時期を把握しておきましょう。
短期インターン:8月・2月の長期休暇中に開催することが多い
短期インターンは8月または2月に実施することが多いです。これらの時期は大学の長期休暇と重なり、学生にとっても参加しやすいからです。
そして、インターン開催の1〜2カ月ほど前からエントリーの受付が開始されます。短期インターンの参加を希望する人は、実施時期はいつなのか、エントリーはいつから開始するのかを必ず確認しておきましょう。
インターンへの応募や参加を始めるおすすめの時期はこちらの記事で詳しく解説しています。参考にして良いスタートダッシュを切れるように準備しましょう。
インターンはいつから参加? 応募から選考までのスケジュールを解説
長期インターン:企業によって異なる
長期インターンは企業によって開催時期が異なります。通年募集していたり、ある時期に一斉募集したりするなどさまざまです。
繰り返しになりますが、長期インターンを開催する目的は優秀な人材の発掘と育成。これらは時間がかかるため、大学の休暇や本選考に合わせる必要はないのです。
とはいえ、インターン志望者が多い企業の場合は募集時期が限られている可能性があります。気になる企業があれば、早めにホームページ(HP)や採用ページをチェックしておきましょう。
エントリーの受付は、いずれのインターンも1〜2カ月ほど前から開始されます。しかし、 期間によって選考ステップが異なり、長期インターンの方が選考ステップが多い場合があります。
そのため、長期インターンの方が「より多くの対策を短期間でおこなわなければいけない」ということを覚えておきましょう。
本選考との関係
本選考との関係の違い
- 短期インターン:企業によって異なる
- 長期インターン:即戦力と判断された場合は採用が有利になることがある
「就活を有利にするためにインターンに参加したい」と考えている人もいるのではないでしょうか。短期インターンと長期インターンでは、本選考との関係が異なります。
それぞれの本選考との関係を把握して、目的と一致している方に参加しましょう。
あなたがインターンに参加しない方がいい企業を確認してください!
インターンでは、自分が適正のある企業を選ぶことが大切です。向いていない企業のインターンに参加しても、学べることは少なく、無駄な時間を過ごしてしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、自分が適性のある企業をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析して、ぴったりの職業を診断できます。
適職診断を活用して有意義なインターンを過ごし、就活を成功させましょう。
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短期インターン:企業によって異なる
短期インターンが必ずしも選考につながるとは限りません。なぜなら、企業が短期インターンを開催する目的が学生に自社を認知してもらうためであるからです。
そして、前述の通り、短期インターンの内容は会社説明会やワークショップなど、企業側からプログラムを提供するケースがほとんど。さらに、日数も短いため、参加した学生が自社に必要な人材かどうかを判断するのは難しいのです。
しかし、最近は本選考の一部が免除になったり、早期選考を案内される短期インターンも増えてきました。本選考につながるかどうかは企業によって異なるため、短期インターンの募集要項をよく確認するようにしましょう。
採用担当者に積極的に質問をするなど、企業への関心の高さがうかがえる場合や、ワークショップで強いリーダーシップや積極性が見られた場合など、会社が望む人材像にマッチしていると判断された際は、短期インターンが本選考につながるケースもあります。
近年では内定者の3分の1がインターン参加者であるというデータもあり、企業側もインターンからの採用を強く意識する傾向にあります。
長期インターン:即戦力と判断された場合は採用が有利になることがある
長期インターンは短期インターンよりも本選考との関係性が強いのが特徴的です。インターン期間中に即戦力と判断された場合は選考が有利になる可能性があります。
そもそも長期インターンは優秀な人材を発掘したり、育成したりすることを目的に開催します。インターン期間中に実務経験を積み、入社後すぐに戦力になると判断された学生は、企業側も採用したいため、選考を有利にするのです。
一方で、インターン中に「自社には合わない」と判断される可能性もあります。そのため、インターン生だからといって必ずしも本選考で有利になるとは限りません。
- 短期インターンや長期インターンに参加しないと、本選考で不利になってしまうのでしょうか?
インターンの不参加が本選考でマイナスになることはない
インターン参加者の方が選考で有利になると聞くと、参加しなければ内定獲得できないのではと不安になりますよね。 しかし、インターンに参加していないことがマイナス評価になることはないので安心してください。
学生によっては、部活やサークル、アルバイト、留学、他社のインターンなどの理由で参加できないこともありますよね。しかし、このような学生であっても自社に貢献してくれると判断されれば、十分に採用される可能性はありますよ。
ただし、本文で説明されている通り、インターン参加者が優遇されるケースが多いため、参加できる学生はインターンへ応募することがおすすめです。
インターンに行かないことが就活で不利になるかどうかは、こちらのQ&Aコンテンツでもキャリアコンサルタントが回答しています。
給与の有無
給与の有無の違い
- 短期インターン:基本的には給料が出ない
- 長期インターン:給料が出るケースが多い
「インターンといえば仕事を学びながら給料ももらえる」とイメージしている人もいるのではないでしょうか。
短期インターンか長期インターンかによって給与の有無が異なります。私生活やアルバイトとの兼ね合いもあるかと思うので、給与の有無は事前に確認しましょう。
短期インターン:基本的には給料が出ない
短期インターンは、基本的には給料が出ません。給料は労働力の対価として支払われるものですが、短期インターンのプログラム内容は会社説明会やワークショップなど。実際に働くことはあまりないため、給料は出ないと考えておくのが良いです。
ただし、例外もあります。また、交通費は支払ってもらえる企業もあるため、参加前に確認しておきましょう。
短期インターンシップでも、報酬が設定されている企業があります。たとえば、IT企業であるグリーは、企画や開発をおこなう2日間のインターンシップで報酬が設定されていたことがありますよ。
長期インターン:給料が出るケースが多い
長期インターンは給料が出るケースが多いです。長期インターンでは、社員の業務の一部をインターン生に任せます。そして、拘束時間も長くなるため、その労働力の対価として給料がもらえるのです。
応募時に確認しよう! 短期インターンのプログラム内容
短期インターンのプログラム内容
- セミナー・会社説明会
- 実際の業務体験
- ワークショップ
前述でも少し触れましたが、短期インターンは企業側がプログラムや企画を準備していることがほとんど。各企業が準備したプログラム・企画に沿って進めていきます。
そして、短期インターンのプログラム内容は大きく3つに分けられます。それぞれの内容を把握して、参加すべきかどうかを判断しましょう。
ただし、近年はセミナー・会社説明会やワークショップはインターンと称さない動きもありますが、実態としてはインターンとして取り扱う企業もあるため、ここでも解説していきます。
インターン参加前必須!
性格診断で自分の強みを確認しよう!
インターン前は自分の強み・弱みを把握して、職業適正を知ることが大切です。しっかり自己理解をしないと自分に向いていないインターンに参加することになりかねません。
そんな時は「性格診断」を活用してください簡単な質問に答えるだけで、あなたの性格を分析して、ぴったりの職業を診断できます。
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セミナー・会社説明会
多くの企業が会社説明会や自社・業界に関するセミナーを実施します。入社前に「入社後に思っていた感じと違ったらどうしよう」と不安に思う学生も少なくありません。そこで会社説明会を実施することで、入社後のギャップを最小限にすることができるのです。
また、HPだけの情報よりも、実際に働いている社員から説明を受けた方が解像度や理解度が上がります。また、質疑応答によって個人的な不明点を潰すことができるのです。
会社説明会に参加する際は、自分が働く姿をイメージしながら説明を受け、わからないことがあれば積極的に質問をしましょう。
- セミナーや会社説明型の短期インターンであれば、会社HPやパンフレットを見るだけで十分な気がします。
会社の雰囲気を肌感覚で得られるメリットがある
表層的な情報収集のみを目的とするのであれば、HPやパンフレットを見るだけでも良いかもしれません。しかし、スケジュールの都合がつくようであれば、志望企業の短期インターンに参加することをおすすめします。
実際に会社の中に入って従業員と接することができるため、会社の雰囲気や風土、文化など紙面や画面からは読み取れない情報を肌感覚で得ることができます。
どの会社もホームページや資料では良いことばかり書いています。実際に自分の目で見て、肌で感じてみないと、その会社が自分に合いそうか、そこで働く自分をイメージできるかがわからないものです。
近年では、短期インターンを採用選考につなげようとする動きも加速しています。職場見学の一環だと捉えて、短期インターンにも積極的に参加してみると良いでしょう。
実際の業務体験
短期インターンでも実際の業務体験をできる場合があります。
しかし、日数や時間が限られている関係から、体験できる業務は一部だけ。たとえば、小売業であれば販売や倉庫業務などを体験できます。また、ライター職の場合は1記事書いてみるなどが考えられます。
このように、企業によっては短期インターンでも業務を体験することは可能です。短い期間でも、自分が働いている姿をより鮮明にイメージしたい人は、業務体験ができる短期インターンに参加するのがおすすめです。
たとえば小売業のインターンでは、棚卸から報告までの一連の業務を3日〜1週間で体験するケースがありました。また、IT系のインターンでは、専門知識のある学生にチェックなどをおこなうこともあるようです。
ワークショップ
自社の業務に関連したテーマが与えられ、その内容に関して議論するといったワークショップが実施されることもあります。
社会人になるとあるテーマについて議論し、結論を導き出すといった場面がよくあります。このプロセスを体験できるのがワークショップで、入社後に働いている姿をイメージしてもらうのです。
たとえば、以下のようなテーマのワークショップが開催されることがあります。
短期インターンのワークショップのテーマ例
- 今後AI(人工知能)に代替される職業は? (コンサルティング業界)
- 投資銀行の存在意義は? (金融業界)
- スーパーでより多くのインスタントラーメンを売る方法は? (メーカー)
- 自社の製品を知らない人に宣伝するためには? (IT)
このように、自社の業務に関連するテーマについて考えてもらうことで、会社や業界に関する理解度も上げることができます。
グループワークをおこなうケースが多い
会社のプロジェクトは複数人のチームで取り組むことがほとんどです。そして、短期インターンのワークショップも同様にグループワークでおこなうケースが多く、グループで議論し、結論を導き出せるように協力し合います。
また、グループワークをすることで、議論を円滑に進めるためには自分はどんな役割を担うべきか、どんな立ち振る舞いをするべきかも学べます。
本選考でグループワークを実施する企業も多くあります。短期インターンのグループワークで自分の役割・立ち振る舞いを学んでおくことで、就活の際にも役立てられますよ。
グループワークを対策しておきたい人は、以下の記事を参考にしてください。
グループワークは何が見られている? 進め方や対策など徹底解説
インターン前にあなたが受けないほうがいい職業を確認してください
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短期インターンに参加するメリット
短期インターンに参加するメリット
- 参加企業・業界の理解を深められる
- 本選考が有利になる可能性がある
- 短期間であるため学業やプライベートとの両立が可能
- 本選考の練習になる
短期インターンに参加することにはさまざまなメリットがあります。メリットを把握して、参加するべきかどうかの判断材料にしましょう。
参加企業・業界の理解を深められる
短期インターンでは、その会社や業界に関する説明会が実施されることが多いです。HPに載っていない内容を聞けたり、社員に質疑応答ができたりするため、より理解を深められます。
本選考を受ける際、企業や業界に関する情報は非常に重要になります。なぜなら、正確な情報を知ることで本当に自分がその会社・業界に就職するべきかどうかが判断できるようになるからです。また、業界・企業研究の役にも立ちます。
情報収集の一環として短期インターンに参加するのもおすすめですよ。
短期インターンに参加することで、HPには書ききれないような情報を得られることがあります。HPに載っていない情報とは、具体的な業務内容など細かい話をしたらキリがありません。
また就労環境や労働条件など「ここだけの話」といったものも得られるかもしれません。
さらに会社の雰囲気や空気感、従業員の人間性など、感覚的な情報は現地でしか得ることができず、何より有益な情報です。それらを知れるのが短期インターンのメリットだといえるでしょう。
本選考が有利になる可能性がある
前述の通り、企業によっては本選考の一部が免除になったり、早期選考を案内される短期インターンが増えています。短期インターンにて企業側から優秀な人材と認められた場合は本選考が有利になる可能性があるのです。
本選考が有利になる可能性があることを理解したうえで、短期インターンでも立ち振る舞いには気をつけましょう。また、逆も然りです。態度が悪ければ本採用時に減点される可能性も考えられます。
ディスカッションやワークなどがプログラムに含まれている短期インターンは、本選考が有利になるケースが多いです。
本選考で重視するポイントがインターン内で確認できる場合には、同じチェックをする必要がないですよね。
短期間であるため学業やプライベートとの両立が可能
短期インターンの実施期間は1日〜1週間ほど。さらに、実施時期も大学の長期休暇中であることが多いため、学業やプライベートとの両立が可能です。
長期インターンは実務経験を積めたり給料がもらえたりする一方で、数カ月以上に及ぶため、学業やプライベートと両立するのが難しい人もいます。学業が疎かになり、単位が取得できず卒業できないとなれば本末転倒です。
一方で、短期インターンは数日で終了するため、学業やプライベートと両立しながら、企業・業界について学んだり、ワークショップに参加したりすることができます。
本選考の練習になる
本選考では書類選考や面接、グループワークを実施する企業がほとんどです。そして、短期インターンに参加するために、書類選考や面接などの選考がある企業があり、さらに、企業によってはグループワークを実施する場合もあります。
短期インターンに向けた選考は、本選考でも似た内容で実施されることがよくあります。そのため、短期インターンに参加することは本選考の練習になるのです。本選考で実力を発揮できるか心配な人は、短期インターンに参加して面接やグループワークの経験を積んでおくのがおすすめです。
アドバイザーコメント
渡部 俊和
プロフィールを見る短期インターンに参加すれば会社や職場の雰囲気がわかる
短期インターンは、会社のことを知れるのが大きなメリットです。仕事を知るのは一定期間やってみないとなかなか難しいですが、会社や職場の雰囲気を知ることは短期でも可能です。
説明会や資料だけではその空気感を知ることは難しいので、現場に足を運ぶことが必要になります。そのような点で、短期インターンはお互い負担の少ない良いやり方ではないかと思います。
就職はよく結婚や交際にたとえられることがありますが、誰かに紹介されて初めて会うのが会社説明会、時間をかけて交際するのが長期インターンと考えると、短期インターンはお見合いのようなものと考えればわかりやすいでしょう。
長期インターンほど深入りしないので客観的に会社を見れる
初対面ではわからなかったことが、1日食事や行動をともにすることでわかるものがあります。そこでは相手を詳しく知ることよりも、相手の雰囲気や印象といった言語化できないイメージを形成する時間になるでしょう。
長期インターンほど深く現場に入らないことで、客観的に会社を見ることができるのも良い点かもしれません。
失敗を防ごう! 短期インターンのデメリット
短期インターンのデメリット
- 実際に働いている姿をイメージしづらい
- 給料が発生しないケースがほとんど
- 高倍率でそもそも参加できない可能性がある
短期インターンにはメリットがある一方で、デメリットもあります。参加後に後悔しないよう、事前にデメリットを把握しておきましょう。
実際に働いている姿をイメージしづらい
「実際に自分が働くことになったらどんな感じになるのかイメージしたい」という思いからインターンに参加する人もいるかと思います。しかし、短期インターンは会社説明会やワークショップなど、実際の業務とは異なるプログラムであることが多いため、実際に働いている姿はイメージしづらいのがデメリットです。
ワークショップやグループワークでは「会社のプロジェクトはこのように議論し合いながら進めていくのか」とイメージすることは可能です。しかし、雰囲気や重要度は実際の業務と異なるため、ワークショップだけではイメージしづらいのです。
実際に働いている姿をイメージしたい人は、長期インターンに参加しましょう。
実際のところ、ワークショップや説明会で働くイメージを持つのは難しいです。
質疑応答の時間はあるはずなので、業務内容や就労環境に関して具体的な質問を事前に準備して、実務を思い描くために必要な詳細な情報を得られるように臨みましょう。
なお、近年では先輩社員の実際の仕事を傍で観察するジョブシャドウイングという手法を取るケースも増えています。
給料が発生しないケースがほとんど
前述の通り、短期インターンは給料が発生しないケースがほとんどです。短期インターンは会社説明会やワークショップなどのプログラムが組まれていることが多く、実際に働くことはほとんどないからです。
短期インターンは1日〜1週間ほどの短い期間であるものの、その期間は丸1日または半日は予定を入れられないと考えておきましょう。給料が発生しない短期インターンの予定を入れすぎると、アルバイトができなかったり、交通費が発生したりして、生活が苦しくなる可能性も考えられます。
短期インターンに参加する際は、費用も考慮しつつ、本当に参加したいものを選ぶようにしましょう。
高倍率でそもそも参加できない可能性がある
短期インターンに参加するには選考に突破する必要があります。人気企業であれば、高倍率でそもそも短期インターンに参加できない可能性があります。
就職ジャーナルの調査によると、インターンの書類選考通過率は60%ほどと言われています。
さらに面接通過率は59.1%。選考があるときには、きちんと対策をする必要があることがわかりますね。
エントリーすれば誰でも参加できるわけではなく、しっかり対策しなければいけないことは覚えておきましょう。対策が不十分なままだと、どの企業の短期インターンにも参加できないといった事態に陥ってしまいます。
インターンの面接対策をする際は、こちらの記事を参考にして、しっかり準備しましょう。
インターンシップの面接を突破する3つのカギ|質問と回答例12選
短期インターンを探す方法
短期インターンを探す方法
- 各企業のHP・採用ページから探す
- 就活サイトから短期インターンの求人票を探す
- 大学のキャリアセンターで探す
- 内定者やOB・OGに紹介してもらう
短期インターンはさまざまな方法で探すことができます。短期インターンへの参加を希望する人は、まずは身近にある方法から探して、どんな企業が募集をしているのか見てみましょう。
各企業のHP・採用ページから探す
各企業のHPまたは採用ページから短期インターンを探すことができます。多くの企業は採用ページを設けており、アクセスすると新卒採用や中途採用などのページがあります。短期インターンを募集していれば採用ページからエントリーが可能です。
しかし、数多くの企業がある中で、ピンポイントで絞って短期インターンを募集している企業を見つけるのが難しいといったデメリットがあります。また、他社と内容を比較することも難しいです。
そのため、「この企業の短期インターンに参加したい」という目星が付いている人におすすめの方法です。
就活サイトから短期インターンの求人票を探す
リクナビやマイナビなどの就活サイトから短期インターンの求人票を探せます。これらの就活サイトは以下の情報を入力するだけで簡単に探すことが可能です。
就活サイトから探す際の入力事項
- 業種・職種
- エリア
- 開催日
- その他条件・特徴
希望に合わせて入力するだけで、数多くの求人票が検索されて、比較しながら自分に合ったものを選べます。
また、就活サイトは登録するだけで無料で利用できます。「何から始めれば良いかわからない」と悩んでいる人は、まずは就活サイトで短期インターンの求人票を見てみましょう。
大学のキャリアセンターで探す
各大学には、学生の就活の支援を目的としたキャリアセンターが設置されています。その大学の学生であれば誰でも無料で利用でき、短期インターンの求人票を探せます。
大学のキャリアセンターでは短期インターンを探せるだけでなく、アドバイスももらうことができます。短期インターンに関して不安や不明点がある人は大学のキャリアセンターで相談してみるのがおすすめです。
しかし、就活サイトと比べると求人票の数が少ないことがほとんどであるため、それを把握したうえで利用しましょう。
内定者やOB・OGに紹介してもらう
大学のOB・OG、すでに内定をもらっている先輩から短期インターンを紹介してもらう方法もあります。
この方法は、すでにその会社や業界を経験している先輩や知人から話を聞くこともできるため、リアルな情報を把握したうえで参加するか検討できます。参加後に「思っていたのと違った」となるリスクを最小限にできますよ。
ここまでの解説をふまえて、短期インターンを探す効率的な方法は就活サイトであると思いがちですが、登録者が数十万人いるので、意外とマッチングが難しい場合があります。
ピンポイントで志望先がある人はHPやOB・OGを頼るのが良いですが、そうでないならキャリアセンターで探すのが王道です。
短期インターンの選び方
短期インターンの選び方
- 就職を検討している業界から選ぶ
- 就職を検討している職種から選ぶ
- 実施時期・期間で選ぶ
- プログラム内容で選ぶ
短期インターンは闇雲に参加すれば良いものではありません。自分の目的や基準に沿ったものを選ぶ必要があります。では、どんな基準があるのかを見てみましょう。
短期インターンに限らずインターンの選び方で悩んでいる人は以下の記事を参考にしてみてください。選び方のコツをまとめています。
インターンの選び方決定版! 5段階で絞り込むコツと学年別の探し方
就職を検討している業界から選ぶ
「志望する企業や職種は決まっていない」と、まだ就職志望先や職種が曖昧な人は、業界から選ぶのがおすすめです。
2月や8月になると数多くの短期インターンが開催されるため、闇雲に探すのは非効率です。そこで、興味のある業界で絞ると希望の短期インターンが見つかる可能性が高まります。
また、業界研究をしたいと考えている人も業界から選ぶのがおすすめです。各業界1社ずつ参加して、業界を比較したうえで就職先を検討するのも有効的です。就活サイトであれば、興味のある業界にチェックを入れるだけで簡単に検索できます。
「どのように業界を選べば良いかわからない」と悩みを抱えている人は、以下の記事を参考にして、自分に合った業界を見つけましょう。
業界の絞り方で就活失敗? 後悔しない絞り方7選と必須の準備を解説
就職を検討している職種から選ぶ
すでに志望する職種が決まっている人は、職種から選ぶのがおすすめです。その職種の説明を聞いたり、実際に体験してみたりすることで、本当に自分がやりたいことか確かめられます。
また、すでに志望職種が明確である人は、さまざまな業界の短期インターンに参加して、どの業界に興味があるか比べるのもおすすめです。同じ職種でも業界によって興味関心が分かれるため、自分に興味がある業界は明確にしておくのが良いです。
そもそもどんな職種があるかわからない人は、こちらの記事を参考に、自分が希望する職種を見つけましょう。
職種の種類一覧を徹底解説! 業種・業界・職業との違いも押さえよう
実施時期・期間で選ぶ
授業やアルバイト、プライベートの関係から、参加できる時期や期間が限られている人は、実施時期や期間から選びましょう。
目的もなく闇雲に参加するのはおすすめしませんが、短期インターンに参加すると学びを得ることが期待できます。時間がない人は、都合の良い日程で参加できる、1日や数日で完結する短期インターンを探すのがおすすめです。
その中で、できる限り興味のある業界・職種の短期インターンを選ぶとより効果を高められます。就活サイトの場合、開催日から探すという項目があるため、そこからアクセスして探しましょう。
プログラム内容で選ぶ
短期インターンに参加して学びたいことが明確な人は、プログラム内容から探すのがおすすめです。
たとえば、ある業界・職種の会社に関する説明を聞きたい人は会社説明会を実施する短期インターンを選びましょう。また、グループワークを体験してみたい人はワークショップ型の短期インターン、実際に働いてみたい人は職業体験を実施している短期インターンを探しましょう。
就活サイトで探すのが難しい場合は、大学のキャリアセンターに相談して探してみるのがおすすめです。
- 周りが短期インターンに行くから興味があるだけで、まだ学びたいことが明確ではありません。どのように短期インターンを選べばいいですか?
業種や職種が定まっていないなら会社の規模で絞り込んでみよう
短期といえども貴重な時間と手間を使うわけなので、少しでもムダにならないような志望先を決めたいところです。行きたい業種や職種が明確ならばそれに近いところで探しましょう。そこで学びたいことが見つかるかもしれません。
もし業種・職種もあいまいならば、大手志向か中小志向か、会社の規模の違いで応募先を絞り込んでも良いと思います。大手には大手の、中小は中小ならではの雰囲気というものがあります。
このほかに「地域」「客層」なども絞り込みの手がかりになります。志望と完璧に合わなくても、少しでも何かを学んで持ち帰るつもりで、積極的に参加してください。
就活に役立てよう! 短期インターンを最大限活用する方法
短期インターンを最大限活用する方法
- 複数の短期インターンに参加して比較する
- 他の学生と交流して積極的に学ぶ
- 社員からもらったフィードバックはできる限り吸収する
- たくさんの選考を受けて本選考の書類・面接練習をする
短期インターンに参加する際、明確な目的を持つことで最大限活用できるようになります。そして、これから解説する方法を実践することで、就活にも役立てられますよ。
複数の短期インターンに参加して比較する
期間が短いことを活用して、複数の短期インターンに参加するのがおすすめです。数社の短期インターンに参加することで、各社の特徴や業務内容などを比較し、本当に自分に合った会社を見つけやすくなります。
複数参加する場合は、以下のいずれかの方法で短期インターンを選ぶと良いです。
複数の短期インターンに参加する場合の選び方
- いくつかの気になる企業の短期インターンに参加する
- 異なる業界・職種の短期インターンに参加して自分に合ったものを見つける
- 同じ業界・職種の短期インターンに参加して、どの企業が良いか比較する
選び方は人によって異なりますが、自分の状況に合った方法で複数の短期インターンを選び、実際に比較したうえで自分に合った業界・職種・企業を探しましょう。
できれば「たくさんの短期インターンに参加するのが望ましい」と言いたいところですが、無駄や混乱があってもいけません。
知りたい目的を明確にして、比較検討ができるような選択を考えましょう。参加社数としては、上記の基準で3〜5社くらいが現実的なところではないかと思います。
インターンに参加した企業を比較する際は、ノートにまとめることがおすすめです。詳しい比較の方法はこちらの記事で解説しています。
作り方例4選|企業研究ノートのまとめ方をイラスト付きで解説!
他の学生と交流して積極的に学ぶ
短期インターン期間中は、ほかの学生と交流できる絶好の場でもあります。就活は情報戦です。ほかの学生と積極的に交流することで、自分一人では得られなかった情報を入手できる可能性が高まります。
また、短期インターンではほかの学生の立ち振る舞いや話し方など、良い部分を学ぶこともできます。当然、目の前のプログラムに集中することも重要ですが、視野を広げてほかの学生からも学ぶ姿勢で参加しましょう。
他の学生と交流するにしても、自分1人で参加するには勇気がいる人も多いでしょう。友人とインターンに参加することを検討している人は、こちらのQ&Aコンテンツがおすすめです。
社員からもらったフィードバックはできる限り吸収する
ワークショップ型や職業体験ができる短期インターンであれば、社員と話す機会があります。中にはグループごとにメンターが付く場合もあります。そのような社員からもらったフィードバックはできる限り吸収して、次に活かせるようにしましょう。
短期インターンを開催する企業は、参加者に自社を志望してもらいたいといった思いを持って準備・運営をします。そのため、就活に役立つ情報や社会人として必要な知識・スキルを余すことなく教えてくれる場合もあるのです。
社員からもらったフィードバックはすぐにメモをして自分のものにするといった意識で短期インターンに参加しましょう。その瞬間は理解できなくても、本選考や社会人になった際に役立つこともありますよ。
たくさんの選考を受けて本選考の書類・面接練習をする
前述の通り、多くの短期インターンは書類選考や面接などの選考を実施します。短期インターンの選考を活用して、本選考の書類・面接練習をすることも可能です。自分のどんなエピソードが企業に刺さるのか、どんな言葉遣いが適切かなど、実践から学ぶことができます。
しかし、準備をせずにいい加減な気持ちで短期インターンの選考を受けるのは企業側に失礼です。企業も自社の拡大のためにコストをかけて実施しています。また、準備をせずに選考を受けても、練習の効果が薄れてしまいます。
本選考の練習の意味を込めて短期インターンの選考を受ける場合は、入念に準備をするようにしましょう。
インターンのエントリーシート(ES)の書き方がわからない人は、こちらの記事を参考にして把握しておきましょう。
インターンシップ参加をつかむエントリーシートの書き方|例文あり
アドバイザーコメント
田邉 健
プロフィールを見る短期インターンを経て強みと弱みの自己分析をしよう
紹介されているとおり、短期インターンに参加することで得られることはたくさんあります。しかし、インターンに参加しただけでは、本選考や他社の選考で学びを活かせない可能性が高いため注意してください。インターンで得られた経験や知識は、社会人になってどのように活かすのかが重要です。
そのため、大切なことは、参加することよりもインターンで「できたこと」と「できなかったこと」を整理することだと言えます。この言語化ができていない状態でさまざまなインターンに参加しても、参加することが目的になり成長できません。
インターンで「できたこと」「できなかったこと」を振り返ることが大切
できることが明確になっていると、ほかのインターンでも活かせるのかを試すことができますよね。
また、できなかったことを振り返ることで、本選考までに弱みを克服するために何をすべきかを考えたり実践したりすることができます。すると、もしインターンで思うような成果が得られなかったとしても、成長する機会に変えることができますよね。
短期インターンを最大限活かすためには、参加した後の振り返りを重点的におこないましょう。
種類別! 短期インターン中の企業へのアピールポイント
短期インターン中の企業へのアピールポイント
- 会社説明会:HPには掲載されていない質問を投げかける
- 実際の業務体験:社員からのフィードバックをすぐに行動に反映する
- ワークショップ:冷静に状況を見極めてその場に必要な行動を判断する
短期インターンでも、取り組む姿勢や態度が評価されると本選考が有利になる場合もあります。ここからは、短期インターンの種類別で、企業へのアピールポイントを解説します。本選考につながらない場合もありますが、役立つことは大いにあるため実践してみましょう。
会社説明会:HPには掲載されていない質問を投げかける
会社説明会に参加した際、HPに掲載されていないことを質問するとアピールにつながります。また前提として、インターンは自分と企業のマッチ度を見極める場とも言えます。事前の下調べをしたうえでより深い情報を得たほうが、インターンの機会を最大限活用できます。
こうした点から考えても、短期インターンに参加する前にその企業のHPを隅々まで読んでおくことは必須です。読んだうえで疑問点や不明点があれば質問を投げかけましょう。
HPに掲載されていない質問を投げかけることで評価を得られる理由
- 社会人に必須な事前準備がしっかりできていると判断される
- 自社に強い興味があると思ってもらえる
また、HPだけでなく、社長または社員のインタビュー記事やSNSまでチェックすると、より深い質問を考えられるようになります。
事前に調べたうえで企業説明会に参加すれば、質の良い質問ができるようになります。
説明会で質疑の機会を得られたとしても、アバウトにたずねたらアバウトな回答が返ってきます。得られる情報が抽象的だと、表面的な理解しかできず、自分が実際に働くイメージを描ききれません。具体的な質問ができるように、事前にできる限りの情報を集めておきましょう。
HPを見ればわかるレベルのことをたずねるのは、お互いの時間を無駄にすることになってしまいます。
「どんな質問をしたら良いかわからない」と悩む人は、こちらの記事を参考にして質問内容を考えましょう。
インターンでおすすめの質問70選|深い情報を引き出す5つのコツ
実際の業務体験:社員からのフィードバックをすぐに行動に反映する
職業体験型の短期インターンの場合、業務中に社員からフィードバックをもらえることがあります。そのフィードバックはすぐに行動に反映するようにしましょう。
業界・職種かかわらず、成長するにはすでに知見がある人の意見を素直に聞き、すぐに行動に移すことが重要です。しかし、プライドや自分の固定概念が邪魔をして、もらった意見を行動に反映できない人が多いのも事実。その中で素直さを発揮すると、成長が期待され、評価が上がる可能性があります。
実際に行動してみて自分に合わないと判断したらそれを続ける必要はありません。しかし、実際にやってみないと自分に合うかどうかはわからないため、まずはやってみることが重要なのです。このようなことを頭に入れて、社員からもらったフィードバックはすぐに行動に反映させましょう。
ワークショップ:冷静に状況を見極めてその場に必要な行動を判断する
ワークショップ型の短期インターンでは、柔軟な対応が重要です。ワークショップ自体が仕事のプロセスの一部を体験できるものであり、実際に働く際も柔軟に対応することが求められるからです。
具体的には以下をよく確認するようにしましょう。
ワークショップ型の短期インターンで確認すべきこと
- 今のワークの目的な何なのか
- どんな人が参加しているか
- 自分はどんな役割を担うべきか
最も重要なのは、ワークの目的を認識し続けることです。目的さえ見失わなければ、自分のやるべきことがわかったり、脱線したりせずに済みます。
このような力は社会人になっても非常に重要であるため、ワークショップ型の短期インターンでは、目的を押さえ続けたうえで冷静に状況を見極めて、その場に必要な行動を取るようにしましょう。
- 小松さんから見て、インターン中に「良いな」と思うのはどんな学生ですか?
主体的でコミュニケーション能力が高く周りに配慮ができる学生
コミュニケーション能力が高い人、主体的で積極的な人、かといって自己主張が強すぎず周囲に配慮できる人の印象は良いと思います。
どんな業種や職種であっても、組織での仕事はチームワークで成り立っています。
個人として能力が高いに越したことはありませんが、周囲に気を配り、他者との協働で成果を作り出していく姿勢がより重視されるといえるでしょう。
加えて、近年では指示されたことだけではなく、それ以上のことを自ら考えて行動する人材が求められています。
演習の目的や意図を理解したうえで、相手が期待する水準を上回る成果を出そうとする高い意識を持ち、周囲を巻き込んでリーダーシップを発揮できる人は、きっと目に止まる存在になるでしょう。
気を付けよう! 短期インターンに参加する際の注意点
短期インターンに参加する際の注意点
- 社会人としてのマナーや言葉遣いに気を付ける
- インターン終了後に企業へのお礼連絡を忘れない
- 社員とのコミュニケーションをおろそかにしない
- 本選考と同様にしっかり選考の準備をする
短期インターンに参加する際、いくつか押さえるべき注意点があります。これから解説する注意点が不十分だと企業に悪い印象を与える可能性も考えられます。短期インターンを最大限活かすためにも、注意点はすべて把握しておきましょう。
社会人としてのマナーや言葉遣いに気を付ける
短期インターンに参加中は、マナーや言葉遣いには気を付けましょう。入社後、社会人としてのマナーや言葉遣いが身に付いていることは最低条件です。インターン参加中にそれらができていないことはマイナス評価となります。
とはいえ、短期インターンに参加する時点では、名刺交換や電話応対など、そこまで難しく考える必要はありません。最低限、以下のことはできるようにしておきましょう。
最低限身に付けておくべきマナー
- 清潔感のある服装
- 挨拶をする
- 時間を守る
- 報告・連絡・相談を確実におこなう
上記を徹底して、失礼のないように臨みましょう。
短期インターンで学生がやりがちなマナー違反は、「動きが遅い」「報告がない」というのが目立ちます。
勉強しに来ている感覚なのかもしれませんが、職場では顧客など外部の利害関係者が常にいることを忘れないでほしいです。
インターンに参加する際に最低限押さえておきたいマナーはこちらの記事を参考にしましょう。面接対策用の内容ですが、求められるマナーはインターン中でも同様です。
絶対に落とせない面接のマナー! 「即不合格」にならないための作法
インターン終了後に企業へのお礼連絡を忘れない
短期インターン終了後は、企業へのお礼連絡を忘れずおこないましょう。企業側は参加者ができる限り学びの多い場にするために準備をしてくれています。それを当たり前とは思わず、当日または終了後翌日中にはお礼の連絡をしましょう。
お礼の方法は電話やメール、手紙などがありますが、メールがおすすめです。電話は忙しい社員の仕事を中断することになります。また、手紙は気持ちが伝わりやすいですが、ほかの封筒などに紛れて、見逃されてしまうことも考えられます。
そして、お礼の中で以下のことを伝えるようにしましょう。
短期インターンのお礼で伝えるべきこと
- 感謝の気持ち
- 短期インターンで学んだこと、感想
- 本選考に進みたい場合はその意思を伝える
次に、実際の書き方を解説します。
お礼メールの書き方を押さえておこう
短期インターンのお礼メールを書く際、以下の例文のような構成で書くのがおすすめです。
送信メッセージ
TO〇〇〇〇@theport.jp
CC
件名〇月〇日の短期インターンプログラムの御礼
〇〇株式会社
採用担当 〇〇様
お世話になっています。
昨日の短期インターンプログラムに参加させていただいた〇〇大学の〇〇です。
昨日は短期インターンプログラムに参加させていただき、誠にありがとうございました。
私は以前からこの業界に興味があり、その中で貴社の事業内容をもっと知りたいという想いで参加させていただきました。会社説明会ではホームページやインターネットにはない情報までご教示いただき、たくさんのことを学ぶことができました。
また、社員の方ともお話しさせていただき、貴社の雰囲気や人柄まで知ることができ、大変有意義な時間でした。
本選考の開始までまだ期間があるかと存じますが、開始した際はぜひエントリーさせていただければと考えています。
改めまして、昨日は本当にありがとうございました。
引き続き、よろしくお願いします。
—————————–
〇〇大学
〇〇(氏名)
電話番号:080-××××-××××
メールアドレス:××××××@×××.com
—————————–
なお、メールを送る際、時間帯に気を付けましょう。早朝や夜遅く、休日にメールを送ると相手に迷惑をかけることがあります。営業時間を調べたうえで上記のようなメールを送るようにしましょう。
社員とのコミュニケーションをおろそかにしない
目の前のプログラムに集中するばかりでなく、ほかの学生との交流も積極的にすると前述しました。社員とのコミュニケーションも同様で、おろそかにしてはいけません。
目の前の作業やグループワークに集中しすぎると、社員の声が聞こえなくなり、自分の考えだけでワークを進めてしまうことになります。しかし、それでは「周りを見ることができない」と判断されてしまうことも。
また、短い期間の中でも社員とコミュニケーションを取ることで、就活に役立つ情報を得られる可能性があります。すでに就活を経験している人の意見を聞けることは少ないため、社員と積極的にコミュニケーションを取るようにしましょう。
- 社員とコミュニケーションを取ろうとすると周りの目が心配になります……。
自分だけでなくほかの学生のためにも聞いている意識を持とう
たしかに、自分だけ積極的に社員に話しかけようとすると、周りの学生の目が気になりますよね。
このように悩む学生は、社員と話したことをシェアするためにコミュニケーションを取っていると考えることがおすすめです。周りの役に立ちたいという想いを持てば、周囲の目が気にならなくなりますよ。
社員と話したことやほかの就活情報をシェアすると、学生みんなで情報交換ができるため、就活で失敗しづらくなりますね。
社員とのコミュニケーションを取りやすくするために自己紹介での話題作りも有効的です。以下の記事ではインターンの自己紹介で取り入れたいポイントをまとめているので参考にしてみてください。
インターンシップの自己紹介で必ず取り入れたい4ポイント|例文付き
本選考と同様にしっかり選考の準備をする
前述でも触れましたが、短期インターンの選考も本選考と同様にしっかり準備をすることが大切です。なぜなら、その準備こそが本選考につながるからです。
1回の書類選考や面接で企業に刺さるエピソードや自己PRを考えるのは難しいです。トライアンドエラーをし、終了後に振り返りをして、改善することで段々と慣れてきたりコツがつかめてきたりします。
しかし、準備をせず行き当たりばったりで回答すると、得られるものが少なく、本選考に活かしづらいのです。そのため、本選考の練習も兼ねて短期インターンの選考を受けることを考えている人は、しっかり準備をして、終了後は振り返り、改善するようにしましょう。
しっかり準備しよう! 短期インターンの選考対策
短期インターンの選考対策
- 本選考と同様に自己分析・業界研究を怠らない
- 志望動機は簡潔かつわかりやすく伝える
- 短期インターンに参加する目的を明確にしてアピールする
前述の通り、多くの短期インターンは、参加するために選考を突破しなければいけません。人気企業であれば、本選考と同様に落ちてしまう可能性も十分にあります。しっかり対策をして、短期インターン参加を勝ち取りましょう。
企業側もせっかく手間と時間を使うのならば、自社とかかわる可能性の高い人に来てほしいと考えています。応募が多そうな企業なら、なおさら「この人を呼んでも無駄じゃないかな」と思われないレベルの選考対策はしておくべきです。
本選考と同様に自己分析・業界研究を怠らない
本選考の選考を受ける際、自己分析・業界研究をする人が多いかと思いますが、短期インターンも同様に必要です。なぜその企業の短期インターンにエントリーしたのか、その企業・業界のどのようなことに興味があるのかなどを明確に答えるためにも、自己分析・業界研究は怠らないようにしましょう。
また、ワークショップ型の短期インターンで扱うテーマは、エントリー先の業界や企業にまつわることがほとんどです。最大限に実力を発揮するためにも業界知識や企業の事業領域・ビジネスモデルは頭に入れておくことが大切です。
自己分析の方法がわからない人は、こちらの記事を参考に実践してみましょう。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
各業界の仕事内容や今後の動向、ビジネスモデルなどを確認したい人は、こちらの記事を参考にしてください。
就職活動で役立つ業界一覧|仕事内容から動向まで各業界を徹底解説!
- なかなか業界研究に時間を割けません。簡単にできる方法があれば教えてください。
上場企業なら株主向けに公開された情報を見てみよう
まず前提として、「業界研究に時間を割けない」「簡単にできる方法」と考えている場合は、その会社があなたにとってはその程度の会社であることが考えられます。
本気で志望するなら時間をかけるべきです。業界研究は時間をかけただけ意欲も高まって、企業に本気度も伝わるようになります。
そのうえで質問に答えるとしたら、上場企業ならば株主向けの公開された情報を見ましょう。書式は読みにくく難しそうに見えますが、1時間くらいかければ事業と会社の全体像がそれだけでわかります。時間と情報量から見て最もコスパの良い方法でしょう。
非上場の場合は、同業他社の上場企業の資料を探しましょう。会社四季報や就職情報誌、ナビサイトなどで大まかに同業の上場企業を探したり、企業HPから投資家向け情報を探したりすればどこかに必ずあります。
志望動機は簡潔かつわかりやすく伝える
面接の際、志望動機は簡潔かつわかりやすく伝えましょう。長々と話してしまっては、面接官は何を伝えられているかわからない状態になってしまいます。
面接の際、簡潔かつわかりやすく伝えるために有効なのがPREP法です。
PREP法
文章構成の方法の一つ。以下の順序で文章を構成する。
Point:結論
Reason:理由
Example:具体例
Point:まとめ
PREP法を活用することで、「結論は何なのか」が明確にわかるため、面接官にとっても聞き入れやすくなります。
PREP法を活用すると志望動機を以下のようにわかりやすく伝えることができます。
例文
私が御社の短期インターンに参加したいと思ったのは、御社の事業内容に興味があり、より深く知りたいと思ったからです。
私は大学で冷凍食品の研究をしており、卒業後も冷凍食品に携わる仕事をしたいと考えておりました。御社は幼少期から知っており、HPで改めて事業内容を確認したところ、私がやりたいこととマッチしていました。
そこで、事業内容をより深く知りたいと思い、短期インターン参加を志望させていただきました。
このように、結論を先に伝えることで、面接官は「この学生はなぜ自社の短期インターンに参加したいのか」をわかった状態で話を聞けるようになります。
志望動機の答え方をもっと詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
例文19選|インターンシップの志望動機づくりはこれで完璧!
また、ほかにも面接時のコツが知りたいという人は、こちらの記事を参考にしてください。本選考の内容ですが、インターンの場合も参考になります。
面接のコツ|通過率を飛躍的に上げる初心者必見の対策を解説
短期インターンに参加する目的を明確にしてアピールする
大前提、短期インターンに参加する際は必ず目的を持つようにしましょう。目的がなければ学びが少なかったり、時間を無駄にしてしまったりすることがあります。
そして、目的は選考の際に面接官にアピールしましょう。目的を伝えることで短期インターンへの意欲をアピールすることにもつながります。また、エントリー先の短期インターンでその目的が達成できるかどうかも教えてもらうことができ、明らかに目的を達成できない場合は時間を無駄にせずに済みます。
面接の段階で短期インターンに参加する目的をアピールすることにはさまざまなメリットがあるため、必ず伝えるようにしましょう。
アドバイザーコメント
小松 茂樹
プロフィールを見る志望動機や自己PRが企業視点だと選考通過率が高まる
就職活動にあたって、多くの人は自分の視点や関心に主眼を置いてアピールをします。しかし、そもそも企業が求人をおこなうのは自社の戦力となる人材を発掘して採用するためであり、企業にとって最大の関心事は「その人が自社の役に立つのか」ということです。
そのため、アピールをするにあたっては「自分がどうしたいか」「どうなりたいか」といった話ではなく、自分を採用することで相手(企業)にどのようなメリットがあるのかを訴求できるように心掛けましょう。
それができている学生は決して多いとは言えず、志望動機や自己PRが相手視点で書かれているだけでも目立つ存在となります。選考を突破する要因になるといえるでしょう。
自分と企業を分析したうえで明確なストーリーを伝えよう
相手にとってのメリットを訴求できるようになるためには、自己分析と業界・企業分析のどちらも欠かせません。
なぜなら、仕事で活躍できるかどうかは、自分の特徴や強みと組織のニーズがマッチするかどうかによって決まるからです。その企業に入社することが、自分にとっても企業にとってもともに有益であることを示せるストーリーを描くことができれば、応募理由としては十分です。
そのうえで、それを確かめるために短期インターンに参加したいという意思表明をすれば、通過できる可能性は高くなるでしょう。
準備が必須! 入念に対策をして希望の短期インターンに参加しよう
短期インターンは長期インターンとは異なり、本選考につながらないことが多かったり、実務経験を積めなかったりします。しかし、目的を明確にすることで、たくさんの学びを得られます。
そして、短期インターンも選考があるためしっかり準備することが必須です。入念に対策をして、希望の短期インターンに参加できるようにしましょう。
アドバイザーコメント
渡部 俊和
プロフィールを見る短期インターンは仕事や会社の特徴を直接教えてもらえる学生の特権
短期インターンは学生の特権だと思います。いろいろな企業に訪問して中に入り仕事を教えてもらう、ということは、たとえ1日であっても、基本的に一般の社会人向けにはおこなわれないからです。
会社の中には機密情報や非公開の情報などもあり、一般人が無関係の会社のリサーチをするのは非常に難しいことは想像がつくと思います。それが新卒学生というだけで、書類と簡単な選考を受けるだけで会社の中が見られて、仕事や会社の特徴について直接教えてもらえるのです。この機会はとても特別でありがたいことと考えてください。
短期インターンで得た経験や知識は就職後にも役に立つ
仮にあなたがその業界で働かなくなったとしても、その業界の企業を顧客として何かを提供する場合や、その業界で働く個人を顧客にすることは、可能性として充分ありえることです。短期インターンであってもしっかり取り組めば、その業界や企業の予備知識を得ることができるので、それが将来のあなたを助けることになるかもしれません。
どんな体験も、前向きに取り組めばムダなことはないと思います。今だけの学生の特権を最大限に活用してほしいと思います。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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キャリアコンサルタント/なべけんブログ運営者
Ken Tanabe〇新卒で大手人材会社へ入社し、人材コーディネーターや採用、育成などを担当。その後独立し、現在はカウンセリングや個人メディアによる情報発信など幅広くキャリア支援に携わる
プロフィール詳細中小企業診断士/キャリアコンサルタント
Shigeki Komatsu○営業企画・マーケティング・情報システム・総務・人事・経営企画室など幅広いキャリア経験を持つ。現在はキャリア形成や能力開発に向けた企業研修や個人面談などを提供している
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/合同会社渡部俊和事務所代表
Toshikazu Watanabe〇会社員時代は人事部。独立後は大学で就職支援を実施する他、企業アドバイザーも経験。採用・媒体・応募者の全ての立場で就職に携わり、3万人以上のコンサルティングの実績
プロフィール詳細