インターンのグループワークは怖い!? 進め方や失敗しないコツを解説

3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました

  • キャリアコンサルタント/西雄一教育研究所代表

    Yuichi Nishi〇大学では就活に関するスキルを身に付けられる実践中心の授業を展開。また、講師として企業で新人や中堅社員に向けてコミュニケーション研修、キャリアコンサルティングをおこなっている

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  • キャリアコンサルタント/産業カウンセラー

    Atsuko Hirai〇ITメーカーで25年間人材育成に携わり、述べ1,000人と面談を実施。退職後は職業訓練校、就労支援施設などの勤務を経て、現在はフリーで就職・キャリア相談、研修講師などを務める

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  • キャリアコンサルタント/キャリアシンク・オフィス代表

    Yoshinori Nomura〇IT業界・人材サービス業界でキャリアコンサルタントの経験を積む。培ったノウハウをもとに、その後はNPO支援団体として一般企業人の転職相談・就活生への進路相談を担う

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この記事のまとめ

  • インターンのグループワークは企業の意図と役割を理解することが成功のカギ
  • インターンのグループワークの流れを理解して当日に備えよう
  • インターンのグループワークは本選考にどうかかわるのかを解説

インターンシップでグループワークをやるとわかっても、どのような準備をすればうまくいくのかわからず、悩む人もいるのではないでしょうか。インターンのグループワークは自分の役割を理解して、ほかの学生と協力しなければうまくいきません。

しかし、インターンのグループワークの知識を身に付けたいと思っても、企業によって内容が違い悩む場合もあります。

そこでこの記事では、キャリアコンサルタントの西さん、平井さん、野村さんと一緒に、インターンのグループワークの流れや成功の秘訣を解説します。この記事の解説を参考にして、グループワークで存在感を発揮し、インターンで成功を納めましょう。

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目次

インターンシップのグループワークは企業の意図と自分の役割を明確にしよう! 

インターンは、企業が学生に入社後の雰囲気を感じてもらったり、優秀な学生を確保したりするために実施されます。インターンのグループワークに取り組む際にも、企業の意図やグループワークでの役割を理解したうえで進めなければいけません。

しかし、インターンのグループワークではどのような役割が必要とされるのかわからない、具体的に何をすれば良いかわからない、という人もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、前半でインターンのグループワークの種類や企業がグループワークを実施する理由を解説します。企業側の視点を理解して、何を学び・伝えれば良いのかを考えましょう。

そして記事の後半では、インターンのグループワークに参加するときの準備や流れ、求められる役割を解説します。記事を最後まで読めば、インターンのグループワークを成功させ、本選考に役立てるコツが理解できます。

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基本情報を確認! そもそもインターンのグループワークとは

インターンのグループワークは、企業が学生に議題を与えて、インターンの期間を利用して解決方法を考えたり成果物の作成をおこなったりします。

実際の業務に近い内容の仕事に取り組むことにより、学生は入社前に仕事への理解を深められ、自身の適性や企業との相性を見極めやすくなるのです。

また、グループワークは一人で取り組むものではないため、成功させるためにはメンバー同士で協力していかなければなりません。初対面でもインターンの期間を利用してお互いの考え方や価値観を理解して、全員が納得のいく結果につなげることが大切です。

グループワークとグループディスカッションとの違い

インターンではグループワーク以外にも、似た内容でグループディスカッションが開催される可能性があります。グループワークでは発表に向けて成果物の作成をおこなうケースがありますが、グループディスカッションでは議論をまとめることが目的です。

グループワークグループディスカッション
実施のタイミング実際のインターンが多いインターンや本選考の試験として利用されることが多い
目的与えられたテーマへの結論を話し合い、発表する与えられたテーマへの結論を話し合い、発表する
資料作成の有無ありなし
発表ありなし
グループワークとグループディスカッションとの違い

またグループワークでは、グループディスカッションとは異なり、数日あるインターンのなかでおこなわれる場合が多いです。

グループワークは、議論や意見交換をおこなうだけでなく、発表用の資料や成果物をメンバーと協力して作成する必要もあるため、作業時間を考慮し、制限時間が長く設けられる傾向にあります

つまり、インターンのグループワークでは、グループディスカッションのような話し合いを進める力や発言する力だけでなく、発表を聞いた人が納得できるような資料を作成する力や、協力して作業を進めるチームワークなども求められているといえるのです。

そもそもグループディスカッションでの話し合いの進め方にも自信がないという人は、以下の記事がおすすめです。就活の専門家であるキャリアコンサルタントが、グループディスカッションを成功に導く進め方のコツを解説しています。

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企業の意図を理解しよう! インターンでグループワークをおこなう理由

企業がインターンでグループワークをおこなうのは、学生に業務の体験をしてほしかったり、学生が持っている能力を知りたかったりという意図があります。企業の意図を理解しておくことで、インターンの期間中どのように過ごせば良いかが明確になり、企業に自分をアピールしやすくなりますよ。

ここでは、企業がインターンでグループワークをおこなう理由を解説します。企業の気持ちを理解して、インターンのグループワークの時間を有意義なものにしましょう。

企業の会議を体験してほしい

インターンのグループワークは、企業が決めた課題に対して、複数の学生が協力して一つの結論を導き出していきます。これは、企業に入社した後に、売り上げを上げるための施策を考えたり、企業をより良くするためにはどのようにしていくかを検討したりする会議に近い内容です

そのため、インターンでグループワークに参加することで、入社後の会議を疑似体験することができます。会議の雰囲気を学生に体験させることで、入社後の働く姿を想像してもらい、企業の雰囲気に自分がマッチしているかを考えてほしいという意図があるのです。

その結果、より企業への理解が深まり、就職活動で後悔する可能性を減らせます。

インターンで企業の会議を実施するのは、学生に傍観者ではなく「当事者」になってほしいからです。さらに、会議を体験するなかで「自分の強みや課題」を発見してほしいという意図があります。

また、インターンの評価が本選考で活用できるようになったため、学生の質を見極めるのに役立ちます。

チームプレイで学生がどのような役割になるのか知りたい

インターンのグループワークは複数人で進めていくため、話し合いが進む過程を観察することで、企業は学生が組織でどのような立ち位置になるのか想像しやすくなります。リーダーシップを発揮してチームをまとめていく人、高いサポート力を発揮して会議の進行を手助けする人など、どのような人でも企業が成長していくには大切な存在です

企業は学生が集団でどのような立ち位置になるのかをインターンで見ておくと、1対1の選考では見えない人柄や価値観の理解が深まります。その結果、ミスマッチの少ない採用活動につながるのです。

令和4年に厚生労働省が発表したインターンシップの推進に当たっての基本的考え方において、インターンの取り扱いが変化したことで、インターンは企業の採用活動における情報収集の場としての重要性が増しています。

そのため企業は、インターンのグループワークを通して得た学生の特徴を選考時の参考にしたいと考えている可能性が高いといえるのです。

企業に貢献できる思考力を持っているか知りたい

先でも解説した通り、インターンの取り扱いの改定に伴い、インターンがこれまで以上に採用と直接的につながる場となったことで、企業はインターンでもより採用を意識した見方に変化してきている可能性があります

企業は採用において、自社に貢献してくれる人材を求めているわけですが、本選考のなかだけで学生の貢献力を完璧に見極めることは難しいといえます。

だからこそ企業は、インターンで実際の業務を想定したグループワークをおこなうことで、学生の貢献力を知りたいと考えているのです。

一部のインターンでは、参加した学生を早期採用枠に誘導することもできるため、企業はインターンのグループワークを通して、いち早く自社の求める人材を確保しておきたいという意図もあると考えられます。

インターンのグループワーク中に企業にアピールできる能力にはどのようなものがありますか? 

平井 厚子

プロフィール

インターンのグループワークでは3つの点をアピールしよう

①コミュニケーション能力

グループ内で意見を共有し、他者の意見を尊重する姿勢は非常に重要です。単に発言するだけでなく、相手の意見を的確に理解し、質問や共感を通じて建設的な議論を進めるスキルを示しましょう。

②リーダーシップ

必ずしもリーダー役を務める必要はありませんが、議論が行き詰まった際に方向性を示したり、意見をまとめたりする姿勢は高く評価されます。「場を支えるリーダーシップ」を意識すると良いでしょう。

③課題解決力

課題を分析し、具体的な解決策を提示する能力は、企業から見ても魅力的です。論理的に考え、チームで意見をまとめる過程で自分の強みを活かせる場面を見つけましょう。

前提として大事なことは、グループメンバーをライバルではなく仲間と考え、ともに成果を出そうとすることです。

インターンのグループワークでメンバーを出し抜こうとすると、必ず見透かされます。一緒に成果を上げて、グループとしての評価を得ましょう。

チームで働ける協調性を持っているか確認したい

企業で働く場合、組織で行動することになるため、いくら高い能力を持っている人材でも、その人に協調性がなければチーム全体のパフォーマンスに支障をきたしてしまう可能性があります。

ほかの学生を蹴落としたり、自分だけを目立たせようとしたりする人は、入社後も自分の成果だけを意識して、社員間のトラブルを引き起こすなど、企業側にとって悪影響を及ぼす存在になってしまうのです

インターンのグループワークでは、学生同士がかかわる時間が長いため、企業は、学生それぞれが集団のなかでどんな役割を担えるのか、協調性のある行動ができているかなどを見ようとしています。

各学生が、自分の成果だけを考えた行動をしていないか注視しておくことで、集団の輪を乱す協調性のない人材を採用してしまうのを防ぐことができるのです。

インターンで協調性をアピールすることの大切さが理解できたら、企業が新卒の学生にどのような協調性を求めているのかまで理解しておきましょう。下記の記事では企業が求める協調性について解説しているため、ぜひ参考にしてください。

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協調性はどの企業でも必要とされる特徴のため、うまく自己PRで伝えられれば高評価をもらえます。企業が求める人物像にリンクした方向性やほかの就活生と差別化されたエピソードを盛り込み、的確にアピールする方法をキャリアコンサルタントとともに解説します。

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他者の指摘を素直に受けられる性格か知りたい

インターンのグループワークでは、議論の結果を発表した後に、社員からのフィードバックをもらうことができます。

このフィードバックは学生に成長してほしいという気持ちからだけでなく、内容を理解して、受け入れられる性格なのかを見るためにもおこなわれているのです。

指導内容を素直に受け止められない人であれば、自分のやり方をなかなか変えることができないことで、入社後も成長できなかったり、周囲と良好な人間関係を築けなかったりする可能性があります

インターンのグループワークの評価から、自分の学びや成長に活かそうとしている姿勢があるかを見ることで、その学生が入社後にも、上司や先輩からのアドバイスを受け止め、自分で成長していける資質があるかどうかを知ることができるのです。

あなたに適性がある職業を知って、インターンに活用しよう!

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内容はさまざま! インターンのグループワークの種類

インターンのグループワークの種類

  • 作業型:一つの作業をする
  • 課題解決型:与えられた課題の解決を目指す
  • 選択型:与えられた選択肢から一つを選ぶ
  • ビジネス型:仕事を想定したテーマを討論をして発表する

一言でインターンのグループワークといっても、課題解決を目指したり、与えられた選択肢から一つを選んだりと内容は企業によってさまざまです。事前にどのようなタイプがあるのか理解しておくと、対策が立てやすくなります。

この章では、インターンのグループワークの種類を4つ解説します。当日にどのような課題が与えられても焦らないよう、事前に知識を身に付けておきましょう。

作業型:一つの作業をする

作業型のグループワークは、企業が学生たちに一つの作業を指示し、時間内で実施していく内容です。このグループワークでは、業務を進めるために必要なコミュニケーション能力や、学生が限られた時間のなかで業務を進められるのかを見られています

作業型のグループワーク例

  • サービス内容のチラシ作成
  • 企業のPR動画作成
  • 購入数がアップする販促ページの作成

作業型のグループワークは時間制限内に指示された成果物を作り上げる必要があるため、チーム内での役割分担が重要です。お互いの得意不得意を話し合い、適切な役割に分担できると、企業が求める成果につなげられるのです。

さらに、インターン期間をどの程度話し合いに当て、作業時間を確保するかによっても、成果物の仕上がりにつながります。

インターンで作業型のグループワークを取り入れる場合が多い業界や職種が知りたいです。

野村 芳克

プロフィール

作業型は広告・マーケティング業界などの企業に多い

作業型のグループワークに関して、企画職や営業職、デザイン職向けのインターンでは、チラシ作成や販促ページの企画、簡易的な製品プロトタイプの制作などが課題として出されることが一般的です。

特に重視されている点の一つに、『役割分担と時間管理のスキル』が挙げられます。

インターンのグループワークでは限られた時間で成果物を完成させる必要があり、各メンバーが自分の役割を理解し、効率的に行動することが重要です。

また、コミュニケーション能力も見られています。個々の意見を取り入れつつ、全体の方向性を統一する力が、グループ全体の成果に大きな影響を与えます。

課題解決型:与えられた課題の解決を目指す

企業から一つの課題を与えられ、課題を解決するために何ができるのかを考えていくグループワークが、課題解決型です。このグループワークでは、学生が企業に貢献する能力があるのか、トラブルが起きた場合でも落ち着いて解決策を導き出せるのかを見られています

課題例

  • アパレルショップの売り上げを増加するためにはどうしたら良いか
  • 語学教室の会員を増やすための施策
  • 部署内のコミュニケーション不足を改善するための方法

課題解決型のグループワークでは、ただ解決策を提案するだけでなく、社員が内容を聞いたときに納得できる流れになっているか、実際におこなえる案なのかも重要です。意見をただ出すだけでなく、「なぜなのか」「実現するための方法」まで考えて話し合いましょう。

課題解決型のグループワークは比較的短い期間のインターンで実施される場合が多いですが、結論がまとまりそうな場合でも、ブラッシュアップするために良い方法がないか考えると時間を有意義に使えます。

選択型:与えられた選択肢から一つを選ぶ

自分で方法を考えるのではなく、企業から与えられた選択肢から一つを選ぶグループワークもあります。選択型のグループワークでは、一つを選ぶ以外にも優先順位をつける課題が出される可能性もあります。

選択型グループワークでの出題例

  • 新婚旅行では海外と国内どちらが良いか
  • SNSで広告を発信するならXとInstagramどちらが良いか
  • 〇〇の条件の顧客に製品を勧めるならA・B・Cからどの順番にするか

選択型のグループワークでは、学生がその選択肢を選ぶまでのプロセスが重視されます。その選択肢を選んだ理由を論理的に説明できるか、価値観や考え方も見られているのです。もちろん、人によって考え方は違うため、自分の意見を押し付けるのではなく、他者の意見に耳を傾けることも意識しましょう。

意見がすぐにまとまらなかったとしても、インターンが長期間の場合は話し合いをやり直す時間もあります。そのため、妥協して結論を出すのではなく、同じチームのメンバーを含め、採用担当者が聞いても納得する結論を出すことが重要です。

平井 厚子

プロフィール

選択型グループワークでは、インターン中は「プロセス重視」、本選考では「結果も含めた説得力」が評価されやすい違いがあります。

注意点として、選択肢を選ぶ際は他者の意見を尊重しつつ、根拠を明確に伝えることを意識しましょう。

ビジネス型:仕事を想定したテーマを討論をして発表する

ビジネス型のグループワークでは、実際に企業に入社してから起こる可能性がある課題を解決するために、何ができるかを話し合って発表をおこないます。課題解決型と似ていますが、より仕事に密接した課題を出されることが多いです

ビジネス型グループワークの課題例

  • 客単価を5,000円上げるためにはどうしたら良いか
  • 〇〇の地方に店舗を出すための施策
  • 新サービスを認知させるための方法

ビジネス型のグループワークはより企業に関係のある課題が出題されるため、業界や企業への知識が欠かせません。事前に企業研究や業界研究を重ねておくことで、意見が出しやすくなります。また、インターン初日以降に事業内容を見返すことで新たな意見が出る可能性もあります。

業界研究や企業研究はどのように進めれば良いのかわからないと、結果が出ず悩む人もいるのではないでしょうか。こちらの記事では業界研究や企業研究のやり方を解説しているため、目を通しておきましょう。

業界研究
業界研究のやり方|業界全体をとらえたうえで気になる業界を研究しよう

企業研究
作り方例4選|企業研究ノートのまとめ方をイラスト付きで解説! 

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参加前の対策! インターンのグループワークの準備

インターンのグループワークの準備

  • 業界知識や最新のトレンドを調べておく
  • ロジカルシンキングを勉強しておく
  • 自分の意見を言う・他者の意見を聞く癖をつける
  • インターンに参加する企業への理解を深めておく

インターンのグループワークを成功させるためには、参加前に業界知識を身に付けておいたり自分の思考力を高めておいたりと、事前の準備が欠かせません。何も準備しないまま臨んでも思うような結果が残せず、後悔する可能性があります。

ここからは、インターンのグループワークに参加するにあたって、事前にできる準備を解説します。身に付けるべきスキルや知識を理解しておき、当日に備えましょう。

また、インターン自体の事前準備を知りたい人は、下記の記事に目を通して何をすれば良いか明確にするのもおすすめです。

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業界知識や最新のトレンドを調べておく

インターンに参加する企業が決まったら、当日が来る前に業界研究を重ねて知識や最新のトレンドを身に付けておきましょう。インターンの内容によっては企業や業界への知識が必要な場合も多く、事前に知識を身に付けておくことでスムーズにグループワークへ移れます

インターンの期間中に必要な知識を調べることは可能ですが、グループワークでは、初日の行動から見られています。グループワークが始まった時点から企業や業界の特徴を踏まえた発言をおこなって意欲や存在感を示すためにも、事前に企業や業界への理解は深めておくことが重要です。

業界の知識やトレンドを身に付けるためには、ニュースや新聞に目を通しておきましょう。テレビのニュース以外にも、ネットでその業界の動向などを検索してみることで関連情報が探しやすくなります。

グループワークで役立つ業界のトレンドを見つける方法がわかりません。何かコツはありますか?

業界のトレンドはさまざまな場所で手に入る

たとえば、SNSで気になる業界や企業、著名人をフォローすることで情報が得られます。さらに、Googleアラートにキーワードを設定することで、関連する情報があると通知されます。

また、業界研究セミナーなども定期的に開催されているため、参加することで生の声を聞くことも可能です。

ほかにも、大学のキャリアセンターが業界セミナーについて情報を発信していることが多いため、積極的に参加しましょう。

参加直前でトレンドが見つけられない場合ですが、ネット検索で「建築 トレンド」と入れて、Googleの場合は検索窓の右下の「ツール」から「期間指定」をおこなうことで情報を絞ることができます。

ロジカルシンキングを勉強しておく

インターンのグループワークでは、ただ自分の意見を伝えるだけでなく、意見を聞いた学生や社員が納得する論理的な思考が大切です。良い意見を伝えても相手に納得されなければ、チームの議論は前に進みません。

ロジカルシンキングを身に付けるためには、業界や仕事への知識を学ぶだけでなく、普段から考えるときに「なぜなのか」と深掘りする癖をつけましょう

自分が行動・判断した理由を言語化する癖をつけることで、他者にも納得してもらえるような説明を考えられるようになります。

また、自分の意見の背景を明確な根拠とともに伝えられることで、グループワークでも自分の考え方をほかの学生に理解してもらいやすく、話し合いをスムーズに進めることができるのです。

自分の意見を言う・他者の意見を聞く癖をつける

インターンのグループワークでは初対面の人と数日かけて一つの議題を話し合う必要があるため、普段から自分の意見を言ったり、相手の意見を聞いたりする癖をつけると、グループワークの話し合いにも緊張せずに臨めるようになります。

普段の会話では、深く考えずに相手の意見をそのまま受け止めてしまう場面もあるかと思います。しかし、普段から自分の意見を伝え、相手がどう思うかまで聞くことで、傾聴力や発言力を磨くことができ、コミュニケーションの質を高めることにもつながるのです

家族や友人などリラックスできる相手と会話するなら、インターンのグループワークよりも話しやすい人が多いのではないでしょうか。そうした相手と普段から意見交換をする癖をつけ、本番のグループワークでも積極的に話し合いに参加できるようにしましょう。

普段でも練習できる機会を作る

インターンのグループワークのような初対面の人と話し合う場面は、普段の生活ではあまり体験したことがない人も多いのではないでしょうか。

しかし、インターンのグループワークでは初対面の人とその日から協力して課題を進めていく必要があるため、グループでの話し合いや作業に不慣れな状態では、思うようにアピールできないかもしれません。

そのため、普段から話し合う場面を増やして共同作業や話し合いに慣れておくことが重要になります。インターンの参加を控えている友人に声をかけるなどして、インターネットやSNSなどにある過去のグループワーク課題を、実際にやってみましょう

また、大学によってはキャリアセンターでグループディスカッションの模擬練習ができるところもあります。グループワークでもほかの学生とディスカッションすることは必要になるため、自分の学校でも開催されている場合は、練習方法の一つとして活用してみるのもおすすめです。

インターンに参加する企業への理解を深めておく

インターンは本選考ではないからといって、企業への理解が浅い状況では、グループワークで適切な意見を出せない可能性があります。参加前に企業研究を重ねておき、事業内容や企業理念などの知識を深めておきましょう。

たとえば、グループワークで「新しい事業の提案をおこなう」といった課題が出ても、今の事業を理解していなければアイデアは出てきません。既存の事業とかぶる内容を提案してしまい、企業研究の甘さがバレてしまう可能性もあるのです

インターンといっても気を抜かず、選考に参加するような気持ちで企業研究をしておきましょう。

インターン参加前必須!
性格診断で自分の強みを確認しよう!

インターン前は自分の強み・弱みを把握して、職業適正を知ることが大切です。しっかり自己理解をしないと自分に向いていないインターンに参加することになりかねません。

そんな時は「性格診断」を活用してください簡単な質問に答えるだけで、あなたの性格を分析して、ぴったりの職業を診断できます。

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理解しておくと安心! インターンのグループワークを進める8つのステップ

インターンに実際に参加したことがない場合、グループワークがどのような流れで進むのかわからず、不安に思う人も多いのではないでしょうか。当日いきなり話し合いといわれても、進め方がわからなければ、スタートダッシュが遅れたりアピールにつながらなかったりするかもしれません。

ここでは、インターンのグループワークを進めるステップを7つに分けて解説します。当日に焦らないよう、事前に流れをイメージしておきましょう。

ステップ①自己紹介でお互いを理解する

インターンのグループワークが開始したら、話し合いを始める前に、お互いに自己紹介をしましょう。インターンは数日かけておこなうため、お互いの名前もわからない状況では、話し合いを進めにくくなってしまいます。

インターンのグループワークで自己紹介をするときは、長々と話す必要はなく、自分の名前や大学名、挨拶程度で問題ありません

インターンのグループワークでの自己紹介

はじめまして。私は〇〇大学〇〇学部の〇〇と申します。本日はよろしくお願いいたします。

グループワークは時間が限られているため、全員が長く話してしまうと議論や作業する時間が短くなってしまいます。まずは簡単な挨拶を意識し、必要に合わせて深掘りしていきましょう。

インターンの自己紹介が短くて良いのか悩む人は、こちらのQ&Aコンテンツでキャリアコンサルタントの意見を参考にしましょう。

ステップ②時間配分を決める

インターンのグループワークは数日に分けて議論をまとめて発表する必要があるため、スムーズに進めるためにも最初に時間配分を決めておきましょう。

事前に時間配分を考えないまま進めてしまうと、数日あるからと時間をかけて議論してしまい、発表に必要な資料や成果物を作成する時間が少なくなってしまう可能性もあります

インターンのグループワークは企業に自分たちの意見を発表し、成果物や資料を提出するまでが課題のため、途中で時間が来てしまえば高評価は見込めません。事前に時間配分を決めておくことで、話し合いの残り時間や作業の進捗状況が明確になり、内容もまとめやすくなるのです。

また、作業がある場合は多めに時間を見積もっておくと、遅れが出たときも焦らないで済みます。ほかの学生と話し合い、与えられた課題に適した時間配分を決定しましょう。

野村 芳克

プロフィール

一般的なグループワークの時間配分は、以下を目安にしましょう。

自己紹介と役割分担に全体の10~15%、議論に60~70%、発表準備に15~20%のリソースを割くのがおすすめです。実施状況に応じて柔軟に調整することも大切で、スムーズな協力体制の構築を目指しましょう。

ステップ③役割分担を決定する

インターンのグループワークは数日あるといっても、一人ひとりが自由に話を始めてしまうと、内容がまとまりにくくなってしまいます。自己紹介の後に司会やタイムキーパーなど役割分担をしておくことで、チームのなかで自分がやるべきことが明確になり、話し合いを進めやすくなります

司会全員が意見を出せているか確認議論の進行をおこなう
書記出た意見を見返しやすいようにまとめる
タイムキーパーグループワークの時間管理時間が押しているときの調整
アイデアマン意見を率先的に出す他者の意見を深掘りする
インターンの役割分担と仕事内容

役割分担を決めるときは、本人の希望を確認しつつ、各々にマッチした役割を選びましょう。

複数の意見をまとめることに苦手意識を持つ人が司会や書記を務めてしまうと、議論が進みにくくなります。そのため、事前に各役割が担当すべきことを理解し、自分ができそうな役割の候補を事前に考えたうえで、グループワークに臨むことがおすすめです。

上記4つの役割にはどんなタイプの人が向いていますか?

平井 厚子

プロフィール

各ポジションの役割を理解して自分に合ったものを見つけよう

①司会
全体を見渡し、話し合いを進める力がある人が向いています。明るく親しみやすい性格や、場を和ませるコミュニケーション力を持つ人だと、全員が意見を出しやすくなります。

②書記
記録や整理が得意で、正確に要点をまとめるスキルを持つ人が適しています。慎重な性格や注意深い人であれば、意見を漏れなく記録することができます。

③タイムキーパー
時間配分を意識しながら、議論の進行を管理できる人が向いています。責任感が強く、計画的に物事を進めるのが得意なタイプだと時間のロスを防げます。

④アイデアマン
発想力が豊かで積極的に意見を出せる人が適任です。柔軟な考え方や好奇心が強い性格の人は、他者の意見を深掘りして新たな視点を提供できます。

自分ができそうな役割を確認しておく

インターンのグループワークでは、メンバーの一人ひとりが自分の役割を理解して数日間にわたって話し合いを進めていく必要があります。

前述の通り、役割には人によって向き不向きがあるため、向いていない役割に就くとインターン期間中に自分の能力を発揮しきれないだけでなく、グループワーク自体がうまく進まなくなる可能性があるのです。

そのため、自分の性格を見つめ直して、どの役割であればグループワークで活躍できるのか考えておきましょう。

自分に合った役割に悩むときは、家族や友人など身近な人に相談してみるのもおすすめです。客観的な立場から意見をもらえるため、自分では気付かなかった適性を指摘してもらえたり、逆に自分の考えに同調してもらって自信を持てたりします

自分ができそうな役割が見つかったら、その役割になった人がチーム内でどのように取り組むべきなのかなど、イメージトレーニングしておくことも忘れないでくださいね。

就活ではグループワークのほかにもグループディスカッションがおこなわれる場合もあります。以下の記事ではグループディスカッションの基本のやり方をキャリアコンサルタントが解説しているため、併せてチェックしてみましょう。

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グループディスカッションの役割は、自身の適性を理解して決めることが重要です。本記事ではグループディスカッションの役割をキャリアコンサルタントとともに解説します。各役割に向いている人も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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ステップ④テーマと話し合いの方向性の確認する

実際に話し始めて少ししたら、話している内容がテーマに沿っているか確認しておきましょう。議論が活発化してくると、次第に話が広がっていき、気付けば関係のない話をしている可能性があります。

インターンのグループワークは数時間、あるいは数日といった長時間設けられていることが多いですが、話し合いの後には成果物の作成などもおこなう必要があるため、不要な話で時間を浪費することはおすすめできません

話がズレていると感じたら指摘して、その都度声をかけて方向性を修正しましょう。発言者本人に、どういった考えでその発言をしたのかまで聞いてみると、ズレていると思っていた会話にもテーマとの関係性が出てくるなど、より議論が深まる可能性があります。

ステップ⑤意見を出し合いまとめる

議論が終盤になってきたら、メンバーが出した意見をまとめる必要があります。出てきた意見をテーマに沿った内容から選んでいき、チームの総意となる意見を見つけましょう。

意見を出すときは、後から確認できるように、誰か一人がメモやノートにまとめておくことがおすすめです。議論が白熱してくると序盤に話した内容は忘れてしまう場合もあるため、書記がメモを取っておくことで良い意見を取りこぼさずに済みます

誰か一人が無理に意見をまとめるのではなく、全員が納得できる結論を見つけると、その後の作業でも互いに同じ方向性で作業を進めやすくなります。

インターンのグループワークでなかなか意見がまとまらないときはどうすればうまく進みますか? 数日あるインターンの場合は次回に結論を持ち越しても問題ないのでしょうか?

野村 芳克

プロフィール

仮の結論を考えたり宿題を作ったりして議論を進めよう

意見がまとまらないときは、まず全員の意見を可視化し、共通点や優先順位を整理しましょう。

ホワイトボードや付箋を使って視覚的にまとめると、議論や整理がしやすくなります。また、結論を急がず、「仮の結論」として次の議論に進む方法も有効です。

数日間あるインターンでは、持ち越しも可能ですが、初日や途中段階で目標の方向性の再確認も大切です。

結論を持ち越す際は、宿題としておくと、次の議論がスムーズになります。たとえば、各メンバーで考えの深掘りをしたり、新たな情報を集める時間を作ったりすれば、次回の議論の質が高められるのです。

なお、意見がまとまらなくても、他者の意見に耳を傾け、新たな視点を取り入れる柔軟性を示すことで、評価ポイントになることもあります。

ステップ⑥まとめた内容をブラッシュアップする

意見をまとめられても、その内容には満足せず、さらに意見をブラッシュアップできないか考えましょう。

ここまでの議論では、課題を解決するための方法を各自出し合ってきました。しかし、結論が決まった後はさらに良くする方法がないか考えることで、より内容に具体性や説得力のある意見を作れるのです

たとえば、「売り上げを3倍にする施策」を考えるときに「店舗を増やす」という意見を出すなら、どこにどのような店舗を出すのか、なぜその場所が良いと思ったのかまで深掘りして考えると、内容に説得力が増します。

より物事が深く見られるため、社員にも表面的な意見ではなく、きちんと理由があって提案していると理解してもらいやすくなります。

ステップ⑦話し合った結果を発表する

インターンのグループワークでは、最後にグループで話し合った内容を発表し、成果物があればそれも提出します。

スムーズに発表ができるかも見られているため、バタバタせずに発表に移れるよう、役割分担の段階で誰が発表するかの話し合いも進めておきましょう

また、社員に議論の内容を発表するときは、成果物だけでなく必要に合わせて資料を作成する場合があります。インターンは数日にわたって開催される場合があるため、リハーサルの時間も考慮しておくと本番で焦ることなく進めることができるはずです。

ステップ⑧メンターからフィードバックを受ける

インターンのグループワークで発表まで終わったら、メンターである社員から内容のフィードバックを受けます。実際に企業に勤めている社員からの意見をもらえる機会は貴重なものといえるため、参考にして、自分の成長につなげましょう。

また企業はこのとき、学生が指摘内容を素直に受け止められるかも見ているのです。納得ができない部分は質問しておき、ただ反発するのではなく理解できない理由を伝えることで、社員にも意欲が伝わります

グループワークのフィードバック内容は、ほかの企業のインターンや選考にも役立てられる可能性があるため、必ずメモを取って後で見返せるようにしておくことも大切です。

インターン前にあなたが受けないほうがいい職業を確認してください

診断スタート

インターンの志望先を決められない人
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・時間をかけずに自己分析をしたい人

自分の立ち位置を明確化! インターンのグループワークで求められる役割

グループワークのおもな4つの役割

インターンのグループワークでは、話し合いを始める前にメンバーの役割を決めておくと、お互いのやるべきことがわかり議論が進みやすくなります。しかし役割には向き不向きもあるため、自分の適性を理解したうえで希望を出すことがおすすめです。

この章では、インターンのグループワークでどのような役割を求められているのか解説します。自分の適性に合った役割を理解して、議論を進める手伝いをしましょう。

司会

司会は、議論を進めるときのリーダー的な立ち位置となり、求められる能力も高いです。特にインターンのグループワークでは数日間リーダーを務めるため、適性がないと逆に評価を下げてしまう可能性があります。

司会はグループワークを進めるなか全体に気を配り、全員が意見を出せているのか、意見を出していない人がいれば話題を振るなど対応力が求められます。

また司会は、リーダー的な役割な分、書記やタイムキーパーなどほかの役割の人の立場を理解したうえで議論を進めていくことがポイントです。周囲の意見を客観的に聞ける人や、話の筋道が反れたことに気付ける人などが向いています

私がインターンのグループワークで司会をする人を評価するなら、リーダーの人柄が出る3つの点に着目します。

一つ目は、「全員に目が届いているか」どうかです。二つ目は、「脱線せず会議が進行しているか、脱線した場合の切り返し方」などを見ています。三つ目は、「予期しないアクシデント」に対する対応力です。

書記

グループワークは白熱すると序盤の内容を忘れてしまったり、数日前の意見はあやふやになったりするため、書記の人が出てきた意見をまとめておくと後で話をしやすくなります。

ただ話した内容をそのまま書くのでは膨大な量になってしまうため、書記をする場合には、議論の内容を簡潔にまとめる力が求められるのです

メモの仕方は手書きの場合とパソコン入力に分かれ、パソコンを使用する場合は話についていけるタイピングスキルも求められます。また、ただメモするだけでなく、会話に参加できているかも評価ポイントの一つです。

メモの途中で疑問が出たら自ら発言して深掘りしていくと、主体的な姿勢もアピールできます。

書記は目立たないように見えるかもしれませんが、意見をまとめるときに必要不可欠な存在です。他者の意見をまとめるのが得意な人や、話の内容を整理することが得意な人に向いています。

タイムキーパー

インターンのグループワークは数日かけておこなうため、スムーズに進めるためには事前の時間配分が重要です。しかし、時間管理をする人がいなければ、話し合いが白熱してきたとき、気付かないうちに決めておいた時間を過ぎてしまう場合があります。

タイムキーパーは全体の時間配分を理解したうえで、「後何分でまとめる時間です」といった時間の読み上げをおこないましょう。最初に決めた時間配分にズレが生じた場合は、間に合わせるために話し合いの軌道を修正する必要もあります

ただ時間を読み上げれば良いとは考えず、全体の流れやゴールまでの残り時間を理解したうえで時間を管理していくと、社会人に必要なスケジュール管理能力をアピールできます。

アイデアマン

議論を活発にするためには、自分の意見を言語化するアイデアマンの存在が欠かせません。ほかの役割に就かなかった人は、率先的に意見を出し、議論の活発化を目指しましょう。また、意見を出すだけでなく、ほかの人の意見を深掘りして議論を深めていくことも重要です

またアイデアマンは意見を出すことが仕事のため、なかなか議論が進まない場合にも積極的に発言していかなくてはなりません。メンバーのなかでも発言する回数が多いため、議論からズレている発言をしていないかも注意する必要があります。

自分の意見をグループワークの取り組みに反映させたい人や、企画職やマーケターなどチームのアイデア力が求められる仕事がしたいという人は、積極的に立候補してみましょう。

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苦手意識があるなら! インターンのグループワークで失敗しない5つのコツ

インターンのグループワークはほかの学生と協力する必要があるため、初対面の人と話すことに苦手意識がある人だと、うまく進められるか自信がないという人もいるのではないでしょうか。初対面との共同作業は緊張するものですが、言葉遣いや相手への配慮などで円滑に進めることが可能です。

ここからは、インターンのグループワークを失敗させないためのコツを解説します。緊張する場面でもしっかり意識できるよう、普段から意識しておきましょう。

自己紹介ではお互いを理解するよう意識する

インターンのグループワークでは、開始早々にお互いの自己紹介をおこないます。これは、メンバーがどのような人なのか理解する場にもなるのです。

インターンのグループワークは初対面での作業ですが、数日間をともに過ごすことから少ない情報で相手を理解しなければなりません。そのため、「お互いを理解しよう」という気持ちを持ち、会話を進めていく必要があります。

相手を理解するとは、ただ相手の意見をそのまま受け止めるということではありません。相手がなぜその場でこの発言をしたのか、このアイデアの背景となった考え方は何なのか、などをしっかり理解できるまで話し合いをおこなうことができれば、お互いへの理解が深まり、良好な人間関係でグループワークを進めることができます

平井 厚子

プロフィール

インターンのグループワークで自己紹介をするとき、相手を理解するためには、話し方や表情に加え、「自身の強みや経験をどう伝えるか」に着目しましょう。

声のトーンや言葉の選び方から性格や価値観を感じ取れるため、役割分担やチームでの接し方のヒントになります。

チームメンバーは仲間だと意識する

インターンのグループワークでは、自分以外のメンバーも等しく社員に評価されています。なかには、自分より良い評価を得る人もいる可能性があります。

しかし、インターンで自分の評価を良くするために、ほかの学生の評価を下げる行動はおすすめできません。なぜなら、ンターンのグループワークは協力しておこなうべきものであり、他者を貶めていては良い結果にもつながらない可能性があるからです

インターンは本選考ではないものの、ここで良くない評価を得れば、選考時に協調性のなさを懸念されてしまう場合もあります。

また、ほかの人の評価を下げる行為は、社員から見ても気持ちが良いものではありません。かえって自分の印象を悪くする可能性があるため、チームメンバーは仲間と意識して、協力してグループワークを進めましょう。

常にメンターに見られている意識を持つ

インターンのグループワークでは、常に社員が学生の様子を見守っています。議論が白熱してきてしまうと、険悪な雰囲気になってしまうことがあるかもしれません。

そのような場合でも、感情を態度に出し過ぎず誠実に対応することがビジネスシーンでは望ましいです。

あからさまにほかの学生への態度が変わったり、気分によってモチベーションが下がったりしている様子がメンターの目に留まれば、「入社してからも顧客や同僚に同じような振る舞いをしてしまうかも」と考えられてしまう可能性があります

インターンの場はビジネスに適したマナーを身に付ける機会ともいえるため、常にメンターに見られている意識を持ち、マナーや振る舞いには気を付けましょう。

同世代でも相手に配慮した話し方を心掛ける

インターンのグループワークで一緒に努力する学生は、同世代であることも多いです。そのため、数日経って気が付くと砕け過ぎた言葉を使ってしまう人もいるのではないでしょうか。

しかし、インターンはプライベートの場ではなく、ビジネスシーンに近い空間です。ビジネスシーンでは、同年代であってもいきなりタメ口で話しかけることはありません。そのため、インターンでも敬語を使用し、強い言葉を使わないように注意しましょう。

メンターの目に入ったときに配慮している様子をきちんと見せられれば、ビジネスマナーを有していると考えられ、インターンでも良い評価をもらえる可能性があります

全員が意見を出したか確認する

インターンのグループワークでは、一人が意見を出して話を進めるのではなく、全員で協力して結論につなげていく必要があります。

参加している学生のなかには、緊張などでなかなか意見が出せなかったり、役割に集中して発言ができなくなったりする人もいるかもしれません。

そのため、話し合いがある程度進んだ場面で、一度全員が意見を出しているのか確認しましょう。意見を出していない人がいれば、どのような意見を持っているのか確認し、メンバーのなかで共有していくと、全員の考えをグループワークに反映させることができます

特に司会を任せられた場合はメンバー全員に意識を向けて、発言している人が偏っていないか注意しておきましょう。

インターンのグループワークで意見を出してくれない人がいます。どうしたら話してくれるようになるでしょうか。

付箋などを活用し楽しみながら意見を出せる空間作りをしよう

「意見を出してくれない=良くない」と考えてはいけません。すぐに意見を出せる人もいれば、熟考してから意見を出す人もいます。頭のなかでイメージは固まっていても、うまく言語化できない人もいるのです。

意見を出す方法として、私は大学の授業で模擬グループワークをするときに、「付箋」を活用する方法を勧めています。

与えたテーマに対してキーワードを付箋に書かせ、簡単な質
問で意見を出しやすい雰囲気を作るところから始めましょう。「みんなで昼ごはんに行くならば、和食か、中華か、洋食か?」といった内容です。

大変なだけではない! インターンのグループワークで成功すると得られるもの

インターンのグループワークで成功すると得られるもの

  • チームで仕事する経験を得られる
  • 自分にはない価値観に触れられ柔軟性が身に付く
  • 就活で役立つエピソードが手に入る

インターンのグループワークを頑張っても、選考に直接役立つのでなければ、意味がないと思う人もいるのではないでしょうか。時間や手間をかけて参加するのに、得るものがなければ身が入らない場合もあります。

ここでは、インターンのグループワークで得られるものを解説します。インターンのグループワークに参加する経験が無駄ではないことを理解して、行動に移しましょう。

チームで仕事する経験を得られる

インターンのグループワークは、初対面の人と話し合いをする点はグループディスカッションと同じですが、課題に対して結論を出したうえで、成果物を作成する必要があります。この経験は、実際に入社してから企業の定めた目標の達成に向けてチームで仕事をするときと近いものです

また、企業から出されるテーマのなかには、入社してから実際に取り組むことになる課題に近いものが出題される場合があります。より実務に近いことを経験できるため、入社後の働くイメージを具体的にすることができます。

さらに、本選考前にインターンでグループワークをおこなうことによって予行練習になり、選考時のグループディスカッションなどにも焦らずに臨むことができるのです。

自分にはない価値観に触れられ柔軟性が身に付く

インターンのグループワークでは、複数人が数日かけて一緒に意見を出し合って進行していきます。そのため、自分では思い浮かばなかったような意見を聞くことができ、自分の視野を広げられるのです。

本選考のグループワークでは、ほかの人の意見を深掘りしたくても、時間の関係で難しい場合があります。一方で、インターンのグループワークでは納得するまで深掘りする時間を確保しやすく、お互いの価値観や考え方への理解を深めることが可能です

企業に入社してから社会人として働いていくときは、一つの考え方だけでなく、さまざまな側面から物事を見ていくことが必要です。他者の側面も踏まえた柔軟な考え方を身に付けておくと、施策や取り組みのメリットだけでなくデメリットにも気付きやすくなり、臨機応変な取り組み方ができるようになります。

インターンのグループワークでは、企業のなかで仕事を進めていくために必要な柔軟性や広い視野を養うことができるため、積極的に参加してみましょう。

野村 芳克

プロフィール

インターンのグループワークで柔軟な思考を身に付けるには、他者の意見を否定せず、受け入れる謙虚な姿勢が重要です。

一番大切なのは、自分の考えに固執せず、「なぜその意見が出たのか」に好意的な関心を持ち、新たな視点を理解しようとする心構えです。

就活で役立つエピソードが手に入る

インターンシップでグループワークをした経験は、本選考が開始してから企業に自己PRをはじめとした質問に答えるときに、結論を裏付けるエピソードに使えます。

たとえば、自己PRで「リーダーシップ」を伝えるときに、インターンのグループワークで司会をした経験は、チームをまとめて業務を進めた経験として話せるのです。ほかにも、インターンのグループワークでは「論理的思考力」や「チームワーク」など企業で求められるスキルを養うことができます。

ただし選考でエピソードとして用いる際は、ただ「インターンのグループワークに参加した」というだけでは不十分です。インターンのグループワークに参加したことは、単なる事実でしかないため、それだけであなたのスキルや能力をアピールすることにはなりません。

これからインターンのグループワークに参加しようとしている人は、そこでどんな学びや成長が得られたかまで持ち帰れるようにしてくださいね

インターンで得た経験をリーダーシップやチームワークのアピールで活用するときは伝え方に注意しましょう。こちらの記事ではそれぞれの強みの伝え方を解説しているため、併せてチェックしておきましょう。

リーダーシップ
例文17選|自己PRでリーダーシップを最強の強みとして伝える方法

チームワーク
例文8選|自己PRでチームワーク力の高さを効果的に伝える方法

就活のプロが解説! インターンのグループワークは本選考にどうかかわる? 

インターンのグループワークを頑張っても、本選考のときに評価されなければ、意味がないのではと思う人もいるのではないでしょうか。インターンが就職活動に必要なのかわからなければ、参加自体を悩んでしまう人もいるかもしれません

そこでこの章では、インターンのグループワークは本選考にどのようにかかわるのか、キャリアコンサルタントの西さんに解説してもらいます。インターンに参加する意義を理解して、就職活動を有利に進めましょう。

アドバイザーコメント

インターンの評価は本選考にも活用される可能性がある

2023年に政府により、インターンに関するルールが変更になり、一般的な職場でインターンの期間が5日以上といった条件を満たすと、インターンでの評価が本選考で活用できるようになりました。

これを「採用直結型」と呼び、一部では4割の企業が取り入れているといわれています。

企業は良い人材を確保するために、インターンの時期を早めており、すでに大学1年生や2年生に対してもおこなっている企業もあります。またジョブ型雇用を意識して、一部の企業では「職種別採用」に合わせたインターンプログラムも用意し、実際に働く姿を体験しやすくしているのです。

インターンへ参加すると採用担当者が採用の可否を判断できる

インターンでの取り組みが本選考に活用できるようになったため、企業では「この学生は採用したいが、あの学生は採用しないほうが良い」と考えるようになってきています。

「人を採用する」のにかなりのコストがかかるため、企業は採用したい学生には積極的に声をかける動きが活発化してきているのです。将来的にトラブルを起こす学生ではなく、貢献してくれる学生を見つけるために、企業もさまざまな取り組みをおこなっています。

西さんの解説を読んで、採用直結型インターンなど、早期選考につながる募集がある業界について気になり始めた人もいるのではないでしょうか。以下の記事では早期選考を実施する業界と内定を早く獲得する秘訣を解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。

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早期選考を実施する業界一覧! 早めに内定を獲得する5つの秘策

キャリアコンサルタントとともに早期選考の対策方法を解説しています。就活生のレベルが高く、入念な準備が必要な早期選考。どのような対策方法が有効なのか、キャリアコンサルタントの視点から解説します。

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インターンのグループワークが不安な人におすすめのQ&Aも併せてチェック! 

インターンのグループワークへの知識を身に付けても、当日うまく進められるかがわからず、不安に思う人も多いのではないでしょうか。

そこでこの章では、PORTキャリアに寄せられたQ&Aからインターンのグループワークへ不安を感じる人へおすすめの内容を3つ紹介します。キャリアコンサルタントのアドバイスを参考にして、当日がうまくいくよう準備をしましょう。

インターンのグループワークは企業や業界への研究を深めて対策しよう! 

インターンのグループワークを成功させるためには、当日努力するだけではなく、事前に企業や業界への知識を深めておく必要があります。業界研究や企業研究を重ねて知識を身に付けておくことで、グループワークに役立つ意見が出せるのです。

また、グループワークを効率的に進めるために、当日は役割分担や時間配分にも気を配りましょう。自分に適した役割を持ち、ほかの学生と協力してグループワークを進めていけば、満足いく結果が残せます。

アドバイザーコメント

インターンのグループワークは事前準備と当日の柔軟な対応が大切

まず、業界や企業に関する知識を深め、最新のトレンドに触れることが必要です。ニュースやSNS、業界研究セミナーを活用して情報を収集し、事前に自身の意見を持つよう心掛けましょう。

また、グループ内での役割分担を明確にすることで、効率的に進める土台が作れます。司会、書記、タイムキーパーなど、自分の得意な役割を積極的に提案してください。

当日は、他者の意見を否定せず受け入れ、なぜその意見が出たのかを深掘りする姿勢を持ちましょう。議論が停滞した場合でも、全員が納得できる方向性を模索し、意見を引き出す工夫を忘れないでください。

さらに、時間配分を意識し、発表に向けた資料作成やリハーサルにも十分な時間を確保することが求められます。

インターンでの経験は企業に入社してから武器になる

インターンでは、他者との協力や議論を通じて、リーダーシップや論理的思考力、柔軟な対応力など、社会人に必要なスキルを磨くことができます。このような経験を通じて得た成長は必ず将来の武器になります。挑戦を楽しんでください! 

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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