この記事のまとめ
- コールセンターで求められるスキルを意識するのが志望動機のコツ
- コールセンターの志望動機は4つの要素を盛り込もう
- コールセンターの種類やアピール内容別で志望動機例文を紹介
コールセンター業界はシフトの融通が利きやすく人気があるため、「いったん応募してみよう」とエントリーをする人も多いです。ところが、いざ面接やES提出が迫ってくると、志望動機が思いつかずに困ってしまうこともあります。
コールセンターの志望動機では、盛り込むべき要素を押さえて、作成を進めることが必要です。不十分な志望動機では、せっかく準備した内容が評価されないこともあります。コールセンターの志望動機の作り方を身に付け、魅力的な志望動機を完成させましょう。
この記事では、日々多くの就活生の悩みを聞き、解決に導いているキャリアコンサルタントの鈴木さん、平井さん、谷所さん、瀧本さん、野村さん、加藤さんと一緒に、コールセンターの志望動機における作成手順や職種やアピールしたいスキル別の例文、さらに志望動機を話す際の注意点まで解説していきます。
また、大手人材会社でキャリアアドバイザーを務め、多くの求職者や採用担当者と接してきた経歴も持つ吉田さんからは、書きにくいと感じる学生も多い志望動機の「将来の活躍イメージ」についても書き方のアドバイスをもらいました。
コールセンターの志望動機作成のコツが知りたい学生は参考にしてくださいね。
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コールセンターの志望動機は必要な要素を押さえて作成しよう
「対面でのコミュニケーションが苦手」「融通が利いて仕事とプライベートが両立しやすい」などの点から、コールセンター業界は学生から人気を集めています。
そのため、選考を突破するためには、採用担当者が気になる部分を押さえた志望動機で、差別化を図っていく必要があるのです。
この記事では、まずコールセンターの種類をおさらいした後に、コールセンターの志望動機を書く4ステップを解説していきます。そのうえで、経験別・求められるスキル別の例文を紹介していくので、志望動機を形にするイメージが湧きにくい人はぜひ参考にしてください。
さらに、志望動機を作成する際の注意点や面接で志望動機を話す際のコツ、もっと差別化をしたい人向けにコールセンターの業務で役立つ資格も紹介していきます。コールセンターの選考突破に向けて、魅力的な志望動機を作成していきましょう。
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おさらいしよう! コールセンターの種類

インバウンド
インバウンドは、顧客からかかってきた電話を受けるのが仕事です。インバウンドの仕事内容は、大きく下記の3つに分かれています。それぞれの業務内容について紹介しているので、自分の性格や能力と合っているか確認してみましょう。
インバウントの仕事内容
- テレフォンオペレーター
- テクニカルサポート
- カスタマーサポート
テレフォンオペレーターは、商品の購入やサービス加入を希望する顧客に対応する仕事です。顧客と最初に接する立場にあり、会社の第一印象を決める重要な役割を担っています。電話を受けながらデータ入力をおこなうので、正確かつ素早いタイピングスキルが求められます。
そして、顧客の高度な困りごとを解決するのがテクニカルサポートの仕事です。一般的には、ヘルプデスクと呼ばれていて、製品の不具合やサービスのトラブルなど、顧客が抱えている課題に対応する必要があるため、高いレベルでの商品やシステムへの理解が求められます。
そして、顧客からの相談に答えたり、疑問を解消したりする仕事を担っているのがカスタマーサポートの役目です。すでに購入されている顧客だけではなく、これから購入や利用を考えている顧客からも電話がかかってきます。
ここでの電話応対に満足してもらえなければ、顧客に別の会社で商品を購入されてしまうかもしれません。だからこそ、カスタマーサポートでは顧客満足度を高められるようなコミュニケーション力が求められます。
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アウトバウンド
アウトバウンドは、顧客や見込み客へこちらから電話をかけていく仕事で、相手の課題に合わせて自社サービスの価値を伝える力が求められます。
自分の悩みを正確に理解してもらえていないと感じた時点で、顧客側は話を聞こうという意欲を失ってしまう可能性があります。そのためアウトバンドの仕事では、提案力だけでなく、課題を的確に理解する力も必要になるのです。
アウトバウンドの仕事は、下記の2つに分かれています。こちらも、自分の能力と合っているか確認してみましょう。
アウトバウンドの仕事内容
- テレフォンアポインター
- テレマーケティング
テレフォンアポインターは、新しい顧客を獲得する新規開拓が仕事で、商品やサービスの内容を魅力的に伝えるスキルや、成果を出すための忍耐力が求められます。全員が電話を取ってくれるわけではないため、アポイントや契約を取るために何度も挑戦する姿勢が必要なのです。
一方、すでに商品を購入したり、サービスを使用したりしている顧客に電話するのが、テレマーケティングの役目です。商品やサービスの満足度を調査、そして商品やサービスへの要望・不満、抱えている悩みなどの聞き取りをおこないます。
また、まだ契約をしていないものの興味を抱いている見込み客にアプローチをかけることもあるため、聞き出す力や提案力が必要なことも覚えておきましょう。
- インバウンドとアウトバウンドによって、志望動機に書くべき内容や方向性って変わりますか?
共通して活かせるスキルは多数! 仕事の特徴に合わせてアピールしよう
はい、変わります。ただ求められるコミュニケーション能力は、インバウンドでもアウトバウンドでも共通することが多いです。たとえば、以下の4つがあります。
①聴く力:インバウンド・アウトバウンドにかかわらず、顧客の言いたいことを理解する力
②伝える力:顧客の要望や質問に対して、適切に説明してご理解いただく力
③ビジネスマナー:しぐさや表情が見えない電話で、顧客の感情を損ねないビジネスマナー
④気持ちの切り替え:こちらからの電話で断られても、クレーマー対応でも、気持ちを切り替えて次の仕事に取り組むメンタリティ
などはほぼ共通です。これらを理解したうえで、インバウンドとアウトバウンドの仕事の特徴に合わせてどんな貢献をしたいのかを、志望動機に盛り込みましょう。
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コールセンターの志望動機を書く4ステップ
コールセンターの志望動機を書く4ステップ
- コールセンターを志望する理由
- コールセンターのなかでもその企業を選んだ理由
- 志望理由に至ったエピソード
- 入社後はどのように貢献していきたいか
コールセンターは、ワークライフバランスを実現しやすいという点から学生から人気を集めている業界です。しかし、派遣社員やアルバイトの採用が多く、新卒採用の枠は限られています。
そのため、選考を突破するためには面接官に刺さる志望動機が必要です。刺さる志望動機を作るためには、盛り込むべき4つの要素があります。
志望動機に盛り込むべき要素を理解して、面接官に刺さる志望動機を作成しましょう。
アドバイザーからワンポイントアドバイス経験の差を「理解度」で埋めて熱意を伝えよう!
吉田 隼人
プロフィールを見るコールセンターの志望動機は、未経験者と経験者で、内容の具体性に大きな差がつきます。コールセンターは、学生でもアルバイトやインターンで経験していることも多く、完全に未経験者は具体性の部分で苦労することがあります。
また、経験者・未経験者ともにつまずきやすいのがコールセンターのキャリアパスです。
現場の仕事は理解しているものの、数年先のキャリアや企業の将来像を理解できていないと、アルバイトや派遣社員と変わらないレベルの志望動機になってしまいます。
現場の声を聞くことが志望動機を具体化させるカギ
対策としては、どちらもOB・OG訪問が有効です。現場の社員から、コールセンターの仕事内容や今後のキャリアパスをヒアリングしておくことで、志望動機で伝える内容の解像度が一気に上がります。
社会人訪問をしている学生ほど、志望動機の質が高く、人気企業の内定率も高いのでおすすめの対策です。
ステップ①コールセンターを志望する理由
なぜコールセンターで働きたいのか、自分の言葉で説明できるようにしましょう。「インバウンドなのかアウトバウンドなのか」「インバウンドのどこに魅力を感じているのか」「アウトバウンドで働きたい理由」などに対して、納得のいく回答が必要になります。
そのためには、業界への理解が必要不可欠です。そもそも業界への理解が浅いと、志望度が低いと判断されて次の選考に進むのは難しい可能性があります。
業界研究でコールセンターの仕事内容や仕事の価値を正しく理解し、コールセンターで働くことが自分や周囲にどのような価値をもたらすかを書きましょう。
具体的には、日々の業務内容を調べ、コールセンターの仕事を通して何を達成したいのかを探してみることがポイントになります。
OK例文
私は人と話すことが好きで、お客様の課題を明確に把握し、貴社製品の価値を提案することで悩みを解決したいと考えています。こうした理由から、コールセンター業界を志望しています。
まれに、志望動機が思いつかずに辞退を考えてしまう人もいます。しかし、持ち駒が減ってしまうことにもつながるため危険です。どうしても、志望理由が思いつかないときは、下記のQAから志望理由の見つけ方を確認してみてください。
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(人材業界の場合)
ステップ②コールセンターのなかでもその企業を選んだ理由
コールセンター業界を志望する理由の次は、コールセンターのなかでもどうしてその企業を選んだのかという要素を盛り込みましょう。コールセンターの志望理由だけだと、「ほかのコールセンターでも良いのではないか」と思われてしまいます。
なぜこの企業なのかを明確にするためには、企業分析が必要です。まず他社との比較で企業の理解を深めましょう。たとえ同じコールセンター企業であっても、扱うサービスや企業の強みが異なれば、企業として成功できる市場も変わってきます。
企業分析で見るべきポイント
- 企業理念
- インバウンドなのかアウトバウンドなのか
- BtoC(消費者向け)なのかBtoB(企業向け)なのか
- 扱っている商品やサービス
- 経営状態
- 強みと弱み
そのうえで、自分自身の企業選びの軸や価値観と照らし合わせながら、その企業ならではの魅力や働くメリットを語ることで、より説得力が高く、独自性のある志望動機になるのです。
OK例文
顧客満足度を最優先にする貴社の姿勢と、相手の気持ちを読み取って行動するという自分の考えが合致していると感じたため、貴社を志望しています。
企業分析のやり方は、下記の記事で詳しく解説しているため、確認してみてください。3ステップで企業分析を完璧にする方法を学ぶことができます。
- 同じコールセンターという点で、ある程度業種などが似ていると、企業ごとの特徴を見い出すのが難しく感じます……。
マトリクス表で企業の特徴を整理してみよう
コールセンターでは、業務内容が似ているため、企業ごとの特徴を見出すことが難しいのは当然のことです。
このような場合は、フレームワークを利用すると良いです。フレームワークの中でもマトリクス表がおすすめです。
表の横列に競合他社を並べ、縦列に「従業員数」や「企業の歴史」「福利厚生」と項目を並べていきます。その企業ごとの特徴を書き出すことができ、ここから企業独自の強みを発見することができます。
ステップ③志望理由に至ったエピソード
志望理由に至ったエピソードは非常に大切です。なぜなら、このエピソード部分こそがもっともオリジナリティを出しやすい部分だからです。
インターネットが発達したこともあり、実際に選考を通過した人の志望動機などが就活サイトなどで簡単に見られるようになりました。例文を参考にしながら作成する人も多いため、採用担当は似通った志望動機を見ることもあります。
そんななかで差別化のポイントとなるのが、あなた自身の考えや経験をもとに、その企業を志望するに至った経緯を語ることです。「良い会社だな」と感じるだけに留まらず、「ここで働きたい」と思った理由まで伝えるようにしましょう。
そこにあなたの強みや得意なことなどを交えて志望動機を作成することで、説得力を持たせつつ、自分自身のアピールにもつながります。コールセンターに求められる力を理解して、さりげなく自分の強みもアピールしていきましょう。
OK例文
サービスの不具合で電話した際、次に起こり得る不具合や対処法などまで丁寧に説明をしていただき、顧客に対する深い配慮を感じました。私自身、相手の気持ちや行動を先読みする力を磨きたいという思いがあるため、貴社を志望しています。
何かを相談されて課題を解決したエピソード、誰かに何かを提案して実行してもらったエピソードなどが良いと思います。
いずれもコミュニケーションによって相手を理解し、動いてもらった実績を伝えられるからです。
ステップ④入社後はどのように貢献していきたいか
最後に、入社後はどのように貢献していきたいかという要素も盛り込んでいきましょう。
入社後の姿をイメージできていると、長く働く熱意が伝わります。採用担当者は、継続的に成果を出して自社に貢献してくれる人材を採用したいと考えています。そのため、入社後の姿をイメージし熱意を伝えることで、「長く自社に貢献してくれる意欲がある」ととらえられるのです。
また、自分の強みと絡めた内容にすると説得力が増します。「強みである忍耐強さを活かして何度もチャレンジし、トップの営業成績を残します」のような採用担当者が入社後の姿をイメージしやすい、志望動機を作成しましょう。
志望動機を書くなかで、入社後のイメージがつかないと悩む人も多いです。下記の就活QAでは、入社後にやりたいことの見つけ方を解説しているので、行き詰った際はぜひ参考にしてくださいね。
志望動機の作り方について、もっと詳しく知りたいという人は下記の記事も参考にしてください。ほかの職種でも、簡単に志望動機を作るためのコツが解説されています。
志望動機
志望動機例文35選|基本とプラスアルファで差別化するコツ
志望動機 作り方
志望動機の作り方大全|就職支援のプロが好印象を残すコツを解説
企業に刺さる志望動機は、AI作成ツールを試してください
「企業に伝わる志望動機ってどうやって書くの…?」そんな悩みはありませんか?
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面接官の心に響く内容を準備し、次のステップに進む準備を整えましょう!
コールセンターの志望動機例文12選
コールセンターの志望動機例文12選
志望動機の組み立て方が理解できたら、実際の例文で志望動機の完成イメージも確認しておきましょう。
ここからは、コールセンターの種類別の志望動機4選、求められるスキル別の志望動機8選を紹介します。自分の目指している職種や、アピールしたいスキルに併せて参考にしてみてくだい。
コールセンターの種類別の志望動機例文
コールセンターの種類別の志望動機例文
ここからは早速、コールセンターの種類別で、4つの志望動機例文を解説していきます。コールセンターはインバウンドとアウトバウンドによって、求められる力が異なるため、盛り込む内容やアピールポイントは変えていきましょう。
また、コールセンターでの経験があるかどうかも大事な要素です。これまでにアルバイトやインターンなどでの経験がある人は、積極的にアピールしてください。
①インバウンド×未経験の例文
インバウンド業務は、顧客からの電話に対応する仕事で、商品やサービスに関する問い合わせ対応、注文や予約の受付、製品トラブルの解消などがおもな業務範囲です。そのため未経験の場合でも、コミュニケーション力や課題解決能力を感じさせる例文を作りましょう。
インバウンド×未経験の例文
私は顧客のサービスや商品に関する困りごとを解決したいと考え、コールセンター業界を志望しています。そのなかでも御社を志望しているのは、以前商品の初期設定がわからず問い合わせた際、担当してくださった方の対応に感動したからです。
30分以上電話をしていましたが、私の状況を整理し設定が完了するまで解決方法をいくつも提示してくださいました。私も家電量販店のアルバイトで接客に力を入れているつもりでしたが、ここまで顧客に真摯に向き合ったことはありませんでした。この時から今まで以上に接客に力を入れて取り組んでいます。
接客に力を入れて取り組むにつれて、あんなにも素敵な対応をしてくださる社員の方々と一緒に働きたいと考えるようになりました。先輩方の姿から学び、私も電話の向こうの顧客を感動させる応対で御社に貢献したいです。
未経験でも、類似業務の接客経験を例に使って応募先への感動体験を伝えているところが、とても良いです。応募先の対応をきっかけに自分自身の行動変化について述べているところも、説得力を増していますね。
②インバウンド×経験ありの例文
インバウンドでの経験がある場合は、トラブル対応のプロセスや、顧客対応での工夫点などを具体的な内容を記載しましょう。具体性のある内容だと、企業側も活躍イメージをしやすく、評価につながりやすいです。
インバウンド×経験ありの例文
私はコールセンターでのアルバイト経験から、電話越しに顧客の問題を解決する仕事にとてもやりがいを感じ志望いたしました。コールセンターに電話をかけてくる顧客のなかには、サービスへの不具合に対する苛立ちからか感情的になっている方もいらっしゃいました。
始めたばかりの頃はうまく対応できず上司に交代してもらってばかりでしたが、慣れてくると自分で対応できるようになりました。顧客の問題を解決した際の、「ありがとう」や「助かりました」といった感謝の言葉をいただけることにコールセンターの魅力を感じています。
特に御社を志望している理由は、御社の「顧客のことを最優先に考える」という考え方に共感したからです。入社後は、アルバイト経験を通じて培った問題解決力を活かして、顧客の困りごとを解決し、御社に貢献したいと考えています。
コールセンターのインバウンド経験は有力なアピール材料になり、戦力になれる人材だと面接官は考えます。
慣れてくると自分で対応できるようになったことについて、たとえば感情的な顧客の言葉をすべて聞くなど、具体的にどのようにして慣れて言ったのかまで伝えるとさらに良くなります。
③アウトバウンド×未経験の例文
アウトバンドの仕事は、新規顧客への営業電話や、既存顧客のフォロー対応、そして市場調査です。商品やサービスを魅力的に伝える提案力や、既存顧客との関係構築力、継続して電話をかける忍耐力などが求められます。未経験であっても、こうした力をアピールしていきましょう。
アウトバウンド×未経験
私は、悩みを解決できる商品があるのに、まだ知らないために困っている人がいると考えています。そのような顧客に商品を紹介し悩みを解決したいと考え、コールセンターのアウトバウンドを志望しています。
コールセンターのなかでも御社を志望しているのは、スキンケアに悩んでいた私の悩みを解決してくれた御社の商品を、同じ悩みを抱えている人に届けたいと考えたからです。
未経験ですが、アウトバウンドでは何度も断られることは理解しています。それでも、10年以上打ち込んできたバレーボールで培った粘り強さを活かして、折れずに取り組み続ける自信があります。入社後は、商品を必要としている顧客が見つかるまで粘り強く取り組み、結果を残していきたいです。
自分の悩みが志望企業のおかげで解決できたというわかりやすい志望の理由があります。そこから、アウトバウンドに必要な能力を述べていることで、全体を通して良い内容となっています。
④アウトバウンド×経験ありの例文
アウトバウンドの経験がある人は、新規顧客へのアプローチ方法や既存顧客との信頼関係構築方法など、これまでのスキルを具体的に記載しましょう。前職の経験に再現性があれば、即戦力として採用に近づく可能性が高いです。
アウトバウンド×経験あり
私はコールセンターでのアルバイト経験から、アウトバウンド業務にやりがいを感じ志望しました。私は3年間ウォーターサーバーのセールスを担当していました。自分の家で使用していたこともあり魅力的な伝え方ができ、月間MVPに輝いた経験があります。
アウトバウンドでは、「商品の存在をまだ知らない顧客の悩みを解決するための商品を紹介する」というところに魅力を感じています。認知度はまだ高くないものの優れた商品はたくさん存在しており、そのような商品を紹介するのがやりがいです。
特に御社を志望しているのは、「顧客の悩み解決」を最優先に考えた商品をいくつも開発しているからです。入社後は、アウトバウンド経験で培った魅力的に伝える力を活かしてトップセールスを獲得し御社に貢献したいと考えています。
セールスの本質を売り込みではなく、「顧客の悩みを解決する」ことだと理解している点が、素晴らしいです。応募先の商品の魅力についても具体的に表現すると、もっと良くなるでしょう。
求められるスキル別の志望動機例文
次に、コールセンターの業務で求められるスキル別に、8つの志望動機を紹介していきます。8つのスキルが求められる理由についても解説していくので、コールセンターの仕事への理解もさらに深めることができます。
自分の強みと、コールセンターで求められるスキルに共通点があるかを考えながら、志望動機を作成してみましょう。
①「コミュニケーション力」の志望動機例文
コールセンターは、電話応対がメインの仕事であるため、コミュニケーション力が欠かせません。ただ、多くの就活生がアピールするポイントなので、差別化は必須です。
「相手にわかりやすく伝えられる」「相手の悩みや困りごとを引き出せる」「どんな人とも仲良く話せる」など、一口にコミュニケーション力といっても人によって得意領域は異なります。そのため、自分のコミュニケーション力を具体的に表現してアピールしましょう。
コミュニケーション力をアピールする例文
私は、相手の話を丁寧に聞き、必要な情報を的確に伝える力を活かして働きたいと考え、コールセンター業界を志望しました。
なかでも貴社を志望した理由は、スタッフの対応品質を高く維持するための研修制度が整っている点に惹かれたためです。
大学時代は文房具店で接客スタッフのアルバイトをしていました。初めて万年筆を購入するという顧客に対して、使うシーンや筆圧などを丁寧にヒアリングして商品を紹介したところ、「初めてでも安心して選べた」といってもらえた経験があります。
マニュアルを熟知しつつ、相手が求めている情報を想像して補う姿勢が大切だと学びました。
貴社の整備された研修制度で応対スキルをさらに磨き、電話越しでも安心感を届けられるような対応力を身に付けていきたいです。将来的には、クレーム対応など難しい案件にも落ち着いて対応できる人材を目指します。
コミュニケーション能力という言葉は、抽象的に伝えると弱く聞こえてしまいます。
相手の要望を正確に聞き取り、言葉を選んでわかりやすく伝えた経験を具体的に話すことが大切です。特に、話を最後まで聞く姿勢や、相手の気持ちを尊重する意識を盛り込むことで、志望動機により一層の説得力が生まれます。
②「相手の立場に立って話を聞く力」の志望動機例文
コールセンターで話を聞くうえでは、相手への共感も欠かせません。共感することで顧客のより深い悩みを聞き出せるようになります。自分の気持ちを理解してくれていると感じ、ほかの悩みも話してくれる可能性もあるのです。
悩みを聞き出せたら、その悩みにあわせた商品を提案するチャンスです。相手の立場に寄り添って話を聞き、隠れたニーズを引き出す力をアピールしましょう。
相手の立場に立って話を聞く力をアピールする例文
私は、相手の立場に立って話を聞き、気持ちに寄り添うことを大切にしてきた経験から、コールセンター業界に興味を持ちました。
貴社を志望したのは、表面的なやり取りにとどまらず、顧客に寄り添う対応を重視していると感じたためです。
大学時代に飲食店でアルバイトをしていた際、顧客から「思っていた料理と違った」と指摘をもらったことがあります。
説明不足について謝罪しましたが、納得されていない様子に気づき、どのような味を想像していたかを質問すると、具体的なイメージをつかむことができ、それに沿った商品を提案することができました。
その結果、「次はそれを頼んでみる」といってもらえ、言葉の背景にある気持ちに目を向けることで、より良い対応ができることに気付けました。
貴社でも、顧客が本当に困っていることや不安に感じていることを引き出しながら、安心して本音を話せる応対を心掛け、信頼できる存在を目指していきたいです。
相手の立場に立って話を聞く力を伝える際は、単に「共感できます」と表現するだけでは弱いです。
たとえば、不安で声が震えるお客様に、まず気持ちを受け止める言葉を返し、安心して悩みを話してもらえたなど、場面が浮かぶ表現を加えましょう。聞いた内容をどう提案につなげたかまで語ると説得力が増します。
③「気持ちを切り替える力」の志望動機例文
コールセンターの業務では、気持ちを切り替える力も非常に大切です。特にインバウンドのカスタマーサポート業務に携わる場合は欠かせません。なぜなら、言わゆるクレーマーと呼ばれる人からの電話がかかってくることがあるからです。
気持ちを切り替えられていないと次の業務に支障が出て大きなミスをしてしまったり、ひきずり続けると心にダメージを負ってしまう可能性があります。過酷な状況でも、気持ちを切り替えて次の業務に取りかかれる、精神的な強さもアピールしていきましょう。
気持ちを切り替える力をアピールする例文
コールセンター業界を志望したのは、感情に流されず冷静に対応する力が求められる点に魅力を感じたからです。
なかでも貴社は、感情的なやり取りが発生しやすい環境でも、正確さと落ち着きを大切にした対応品質を徹底しているため、強く惹かれました。
貴社の説明会に参加した際、「1件1件の電話を流すのではなく、聞くことを重視している」というお話を聞き、単に効率を重視するのではなく、顧客の感情に向き合う姿勢を大切にしていると感じました。
大学で地域の子ども向けのワークショップの運営に携わった際に、保護者同士のトラブルに巻き込まれた経験があります。その場で感情的になりそうでしたが、冷静に状況を整理して対応することに努め、双方に納得してもらうことができました。
感情的になりそうな状況でも、一呼吸おいて冷静に対応することは、電話越しの業務でも意識すべきだと感じています。貴社でも、状況や相手の態度に流されず、信頼できる応対ができるよう努力を重ねていきたいです。
気持ちを切り替える力を伝える際は、どのように切り替えたのかを具体的に説明することが大切です。エピソードや具体的な行動をしっかり盛り込むことで、説得力が増します。緊張して伝え忘れないよう、事前に整理しておきましょう。
④「事務処理力」の志望動機例文
コールセンターは、電話応対だけをしているわけではありません。WordやExcel、独自フォーマットを使用した事務作業もおこなっています。そのため、事務処理力も求められるスキルの一つです。
また、電話応対と同時にデータ入力をこなすマルチタスクも求められます。そのため、より高いレベルの事務処理力が必要です。ただし、メインの業務は電話対応になるため、補足してパソコン操作も得意だというようにアピールしていきましょう。
事務処理力をアピールする例文
私が貴社を志望したのは、電話の応対と同じように、履歴入力や報告といった事務作業の正確さを重視している点に共感したためです。
貴社の説明会で、「入力ミスは信頼にも影響するため、記録も対応の一部として大切にしている」という社員の言葉が印象に残り、電話対応以外の部分にも責任を持つ姿勢に惹かれました。
私は大学で、キャリア支援イベントの運営サポートを経験しました。来場者への案内と同時に、企業ブースの進行管理や参加者記録の入力をおこなう必要があり、事務処理と接客を並行して進めるマルチタスクが求められました。
手作業では抜けが出やすいと思い、入力ミスを防ぐためのチェック表を自作するなど、工夫して取り組んだ経験があります。
目立たない作業でも丁寧さを徹底することで、全体の質や企業としての信頼が保たれると考えています。貴社で働く機会を得られた場合でも、通話と事務作業を両立しながら、安心して利用できるサービスの一端を担える存在を目指したいです。
事務処理力をアピールする際は、単なる作業の速さよりも、正確さやミスを防ぐための工夫を強調することが効果的です。
たとえば、複数の案件を並行して処理するなかで確認リストを活用し、誤入力を防いだといった具体例を示すことで、信頼感が高まります。
⑤「問題解決能力」の志望動機例文
コールセンターには商品やサービスの不具合で困っている顧客からの電話がかかってきます。そのため、問題解決能力も求められます。顧客からの受電業務がメインになるインバウンドで、特に必要な力です。
商品やサービス画面が見えない電話越しですが、顧客の困りごとを察知し、わかりやすい言葉で解決案を提案しなければなりません。そのため、高い理解力と言語化する力をアピールするようにしましょう。
問題解決能力をアピールする例文
私が貴社を志望したのは、マニュアルに沿った対応だけでなく、顧客一人ひとりの状況に合わせて考え、最適な提案をする姿勢を大切にしていると感じたためです。
貴社のWebサイトに書かれていた「顧客の困ったを助かったに変える」という表現に惹かれ、機械的ではない、人に寄り添った応対に力を入れていると感じました。
私は大学のゼミ活動で、地域の中小企業に向けたプロモーションの提案を担当しました。企業からの依頼内容が抽象的で、最初はどう進めれば良いかわからない状態でしたが、何度も現地を訪問してヒアリングを重ね、具体的な提案に落とし込むことができました。
最終的に「自社だけでは気づけなかった」と感謝の言葉をもらえたことは、問題を自分ごとにとらえて、解決へと導く力の大切さを実感した良い経験です。
電話越しの業務では、相手の表情が見えない分、より丁寧なヒアリングや言葉選びが必要になると思います。貴社での業務でも、常に相手の立場に立って考えて、自分の言葉で状況を理解し、伝えられるようなオペレーターを目指したいです。
問題解決能力を伝える際は、具体的な場面を示すことが効果的です。操作に戸惑うお客様に対し、画面を想像しながら一手ずつ丁寧に説明して不安を和らげたなどのエピソードを話しましょう。
状況の把握から提案に至るまで、どのような工夫をしたのかを明確に伝えることで、より高い説得力を持たせることができます。
⑥「断られても折れない忍耐力」の志望動機例文
断られても折れない忍耐力もコールセンターに求められる力です。特にアウトバウンドでは欠かせません。テレフォンアポインター・テレマーケティングの両方に求められます。自ら電話をかけて顧客に商品やサービスを提案しますが、断られるのは日常茶飯事です。
しかし、結果を出すためには、断られてもすぐに切り替えて次の顧客に電話しなければなりません。忍耐強さをアピールできるエピソードがあれば、積極的に志望動機に盛り込んでいきましょう。
断られても折れない忍耐力をアピールする例文
私が貴社を志望したのは、成果に至るまで粘り強く行動し続ける姿勢が重視されていると感じたためです。
私は大学時代、飲食店のアルバイトで客足の少ない時間帯の集客を任されて、ビラ配りを担当していました。しかし通行人に受け取ってもらえないことがほとんどで、最初は心が折れそうになりました。
そこで、相手が足を止めやすい交差点の信号待ちや、スマートフォンを見ていない人を選んで声をかけるようにしたり、「この先で使えるクーポンです」といった、メリットが伝わりやすい言い回しを工夫したりなど、声掛けのタイミングや言葉の選び方を工夫しました。
思うような反応が得られないなかでも諦めずに試行錯誤を続けたこの経験は、アウトバウンドの業務にも通じると考えています。
貴社の一員となることができた際は、結果が出るまで粘り強く行動し、目の前の一人ひとりに真摯に向き合う姿勢を大切にしていきたいです。
アピールする際のコツは、「柔軟性がある」と聞き手に感じてもらえるような具体的なエピソードや行動を伝えることです。
一方、頑固、融通がきかないという印象を持たれないように注意をすることも必要です。状況に応じて対応を工夫した経験などを具体的に付け加えて伝えるようにしましょう。
⑦「相手の隠れたニーズを引き出す力」の志望動機例文
突然、知らない相手から電話がかかってきて、自分の悩みをすぐに打ち明けられる人は多くありません。だからこそ、相手の本音や隠れたニーズを丁寧に引き出す力が求められるのです。
実際、顧客は自分の悩みを解決する手段を明確に認識できていないことも多いです。たとえば「ダイエットをしたい」という人も、減量がゴールではなく、「理想のスタイルを手に入れて自信を持って歩きたい」がゴールかもしれません。顧客のゴールを考えて、ほかに隠れたニーズを引き出す力はコールセンターに必要です。
相手の隠れたニーズを引き出す力をアピールする例文
私が貴社を志望した理由は、貴社の採用サイトで、顧客の話に丁寧に耳を傾けて、その人にとって本当に必要なものを見極める姿勢が紹介されていたためです。商品やサービスを通じて顧客の課題を解決するという提案型の対応に強く共感しました。
私は本が好きで、大学時代は書店でアルバイトをしていました。来店された顧客に対し、ただ探している本を案内するのではなく、「どのような目的で読みたいか」「どのような雰囲気の本が好きか」などを丁寧に聞くことで、より満足感の高い提案を目指しました。
たとえば「勉強の息抜き」になるような本がほしいという方には、短編集やイラストが多めのエッセイなど、リラックスできるような作品を提案するといったものです。
このように、顧客自身も明確にしていない目的や気持ちを引き出す経験を重ねてきたことは、コールセンターの業務でも、顧客の興味を引き出すことで活かせると考えています。
貴社でも、相手の反応や言葉の背景に注意を払いながら、顧客の本当のニーズを引き出せるような人材を目指して努力します。
ニーズを引き出す力をアピールする際は、相手の言葉だけでなく、その裏にある感情や真意を読み取れることを伝えましょう。さらに、追加の質問やこれまでの話の要約などをとおして、相手の意図を丁寧に確認した経験を具体的に伝えることで、説得力が高まります。
⑧「マネジメント力」の志望動機例文
初めはアポインターとして入社をしたとしても、出世していくにつれて電話応対スタッフのマネジメントをおこなう管理職になることもあります。そのため、マネジメント力もコールセンターに必要な力です。
志望動機に「管理職になってマネジメント力を発揮したい」という内容が盛り込まれていると、未来の姿を描いていることが採用担当者に伝わります。「長期間にわたって働く意志がある」というアピールにもつながるため、マネジメント力を発揮した経験もアピールしましょう。
マネジメント力をアピールする例文
私は、チーム全体の進行や成果を意識して動けることを自分の強みと感じており、そうした力を活かせる職場として、コールセンター業界に興味を持ちました。
なかでも貴社を志望した理由は、インターンシップに参加した際、応対品質だけでなく、現場の運営や人材育成といった業務においても、社員の方々が能動的に改善策を提案し、主体的に行動している様子に魅力を感じました。
大学では公開プレゼンテーション大会に向けた研究チームのリーダーを務めた経験があります。この活動では、メンバー5名で1つのテーマを掘り下げて、調査・分析から発表準備まで進めました。
私は全体の進捗を管理するとともに、意見が対立した際には双方の主張を整理して折衷案を提示するなど、スムーズな意思決定を意識しました。
この経験では、個々の力を引き出してチームをまとめる力が身に付いたと感じています。
貴社で働く機会を得られた場合は、まず1つの応対に真摯に向き合って、現場の仕組みや役割を丁寧に吸収していきたいです。将来的には、現場運営においても、組織の成長に貢献できるような存在を目指します。
マネジメント力を伝える際は、具体的な成果を数値で示しましょう。たとえば、アルバイトで新人3人を指導し、1か月で応対時間を20%短縮したなどのエピソードが理想的です。
さらに、将来は管理職として力を発揮したいと意欲を伝えることで、長期的な働き方への姿勢も評価されやすくなります。
アドバイザーからワンポイントアドバイス柔軟なコミュニケーション能力をアピールしよう
谷所 健一郎
プロフィールを見るコールセンター業務では、相手の気持ちをきちんと汲み取リ、知識やスキルを生かして親身に業務を遂行し、質の高いサービスを提供できるコミュニケーション能力が特に求められています。
コールセンター業務は多岐に渡るので、コミュニケーション能力に加えて応募企業の職務で求められる能力を考えてみてください。
インバウンドとアウトバウンドの求める能力の違いとして、インバウンドでは、商品知識や技術を積極的に習得していく向上力と的確なサポートができる問題解決能力が求められています。
アウトバンドの営業に関連する業務では、目標達成に向けて貪欲にチャレンジしていく営業力を示してください。
応募企業で求められる能力を把握しよう
通常の業務を経て、将来は管理職やチームリーダーとして部署やチームをまとめる仕事に就くケースが多く、具体的には、部下のシフト管理、研修指導、トラブル対応などです。
そのほか、スタッフの採用や、顧客獲得のための営業サポートなどをおこなうこともあり、総合的なマネジメント能力を重視する企業もあります。
部活やサークルでチームをまとめる能力、アルバイトの接客力、販売力、新人アルバイトの指導力など、応募企業で生かせる能力は積極的にアピールすると良いでしょう。
コールセンターの志望動機を作るときの注意点
コールセンターの志望動機を作るときの注意点
- 待遇を志望理由にしない
- 受け身な志望動機は避ける
- ネガティブな志望動機にしない
コールセンターの志望動機で盛り込むべき要素を紹介しましたが、反対に入れ込むべきではない注意点もあります。
ここでは、コールセンターの志望動機を作る時の注意点を3つ紹介していきます。志望動機を作る前に確認して、確実に好印象を残せる志望動機を作りましょう。
①待遇を志望理由にしない
「シフト制で融通が利きやすい」「残業時間が短い」など待遇を直接的に志望理由に盛り込むのはおすすめできません。なぜなら、働く意欲や成長する意志がないと受け取られてしまうからです。
コールセンターで働くメリットは、待遇の良さだけではありません。
電話越しの声のトーンや、会話の微妙なニュアンスから相手のニーズを読み取り、的確に提案をするスキルが身に付きます。対面のように資料を見せることができない状況でも、相手に提案を受け入れてもらうためのスキルは簡単に身に付くものではありません。
コールセンターで身に付けたスキルは、ほかの企業や業界でも通用する、貴重なスキルになります。コールセンターで働くことの価値を、待遇ではなく業務の面からしっかりと読み取り、志望動機に盛り込みましょう。
- 待遇面に惹かれてコールセンターを志望しているので、それ以外の理由が思い浮かびません。どのようにして志望動機を考えればいいのでしょうか?
応募企業のキャリアパスの魅力を調べてみよう
やるべきことを実践しなければ、理想の待遇は得られません。求人情報からコールセンター業務で将来どのような仕事をおこなうかキャリアパスを見極めて、将来就ける仕事に魅力を感じていることを志望動機として伝えてみてはいかがでしょう。
待遇面に魅かれる気持ちも理解できますが、待遇面を志望動機にするとより良い待遇の企業があれば離職してしまう学生だと考える面接官もいます。かなえたいことの実践を志望動機として考えてみてください。
②受け身な志望動機は避ける
「豊富な研修制度を活かして学びたい」「電話応対を通じて社会人としてのマナーを身に付けたい」のような受け身な志望動機は避けましょう。
コールセンター業界は、顧客と接する時間が多いうえに商品への深い理解が求められるので、長期に渡って研修をおこなう企業も多いです。そのため、研修などの企業の教育体制を志望動機にする方もいます。
しかし、当然ながら企業は学校ではありません。利益を生み出してくれる人員を必要としているので、ただ学びたいだけの人は採用されないでしょう。
志望動機を作る際は、「強みを活かしてどのように貢献していきたいのか」という視点を忘れないようにしてくださいね。
③ネガティブな志望動機にしない
「対面で人と話すのが苦手」「外に出たくない」のようなネガティブな志望動機も避けましょう。
なぜなら、熱意が伝わらず、すぐに辞めてしまうのではないかと思われてしまうからです。ネガティブな志望動機からは、成長意欲が感じられません。また、嫌なことがあったら辞める可能性があると考えられてしまいます。
もし、新入社員が1人前になる頃に辞めてしまったら、研修にかけた時間とお金が無駄になってしまいます。そのため、面接官に「すぐ辞めるかもしれない」と思われてしまうネガティブな志望動機は避けて、前向きな姿勢を示しましょう。
アドバイザーからワンポイントアドバイス社員となる覚悟が伝わる志望動機にしよう
鈴木 洵市
プロフィールを見るコールセンターの志望動機を作成する際は、「待遇を志望理由にしない」ことに注意してください。
コールセンターの業務はシフト制で、時間通りの始業終業となっており、プライベートとの両立がしやすい職場になっています。時間を重要視した場合には非常に働きやすい職場であることは間違いありません。
しかしながら待遇を志望理由にできるのは、皆さんのような新卒での正規雇用の就職志望者と異なり、アルバイトやパートというプライベートを重視する働き方を選択できる人々です。
志望動機は本音と建前の使い分けが重要
新卒採用をおこなっている企業で、待遇を志望理由にした場合、「学生気分が抜けていない就活生である」や、「そもそも社員として採用した場合に、企業の発展の為に働く意欲に欠ける」などと判断されます。
せっかく面接が良い内容で進んでいたとしても、志望動機が要因で、採用が見送られる結果になりかねません。志望動機は、本音と建前の使い分けが重要になります。
面接前にチェック! コールセンターの志望動機で意識するべき話し方
面接前にチェック! コールセンターの志望動機で意識するべき話し方
- 丁寧な口調と正しい敬語を意識する
- 聞き取りやすい声のトーンで話す
- 適切な早さで話す
コールセンターは、電話を使用して顧客と会話します。表情が見えないなかで顧客に良い印象を与える必要があるため、面接時には志望動機やガクチカなど話した内容はもちろん、話し方も見られています。
話した内容が良くても、電話相手に悪い印象を与える可能性があると面接官に判断されてしまうと、選考を突破できないかもしれません。
ここでは意識するべき話し方を3つ紹介するので、面接前にチェックして挑みましょう。
丁寧な口調と正しい敬語を意識する
自分の姿が顧客に見えないコールセンターでは、対面以上に言葉遣いや口調が印象に残ります。話し方に違和感を持たれてしまうと、それだけで企業イメージが悪くなってしまうかもしれません。
そのため、面接官も正しい敬語が使えているかチェックしています。就活生がやりがちな敬語の間違いを記載しておくので、使わないようにしましょう。
就活生がやりがちな敬語の間違い
- 「よろしかったでしょうか」
- 変化しないものに対しての「~になります」
- 「おっしゃられました」のような二重尊敬語
下記の就活QAでは、面接での言葉遣いについて詳しく解説していきます。基本のビジネスマナーや面接時に気を付けるべきことを知りたい人は確認しておきましょう。
入社後の新人研修などで言葉遣いについて、トレーニングをおこなう企業もありますが、コールセンター業務は、相手の表情が確認できないため、言葉遣いの誤りがビジネスに大きく影響すると考え、気にする面接官もいます。敬語の使い方には注意しましょう。
聞き取りやすい声のトーンで話す
声が高すぎたり低すぎたりすると、相手は声が聞き取りづらいです。口の動きや表情が見えない電話越しでは、さらに聞き取りづらくなります。
あなたが聞き取りづらい声のトーンで話していると、電話ではさらに聞き取りづらいと判断されてしまうかもしれません。
声が低い人は少し高めに、反対に声が高い人は少し低めに話してみましょう。面接を意識して、友人などと聞き取りやすいトーンで話せているかチェックし合うのも有効です。
また自分の声を録音して聞いてみることもおすすめです。
適切な早さで話す
早口過ぎると聞き取れませんし、遅すぎると話の内容が入ってきません。口の動きが見えない電話越しの会話では、話す早さが非常に大事になります。相手が聞き取りやすい適切な早さで話すことを意識しましょう。
とは言え、面接では緊張する人が多いでしょう。緊張していると早口になりやすいので、早すぎないかについては、特に重点的なチェックが必要です。オンライン面接では、録音や録画ができます。相手が聞き取りやすい早さで話せているか確認してみましょう。
どれくらに長さで話せば良いかが不安という人は、下記の記事から最適な長さで話すためのコツを把握しておきましょう。
大学のキャリアセンターやOB・OG訪問などで面接練習を何度もおこなって、面接形式に慣れておくのも大切です。早さや声のトーンに問題はないか、フィードバックをもらいましょう。
OB・OG訪問の流れやメリットについては、以下の記事で紹介しているので参考にしてください。
面接で志望動機を話すときの最適な構成は、下記の就活QAで解説しています。もっと詳しく知りたいひとはぜひ参考にしてくださいね。
- 面接だと緊張して早口になってしまいがちです。おすすめの対策を教えてください。
呼吸を意識してみよう
早口になってしまうことを自覚しているのであれば、自分の呼吸を意識してみてください。
早口になっている場合は、口呼吸になってしまっている場合が多く、口呼吸がより一層早口になってしまう原因にもなります。呼吸は鼻で呼吸をし、腹式呼吸を意識することで、早口をおさえることが出来ます。
また、腹式呼吸をおこないながら話すと、文章の区切りがはっきりしてきます。このことも早口を抑えることにつながります。
志望動機でアピールできる! コールセンターの業務で役立つ資格

志望動機を作るにあたって、コールセンターで役立つ資格を保有しているアピールも有効です。サービスに関するものとパソコン操作に関する資格には、コールセンターで役立つものがあるため、参考にしてみてください。
コールセンターでは、電話で顧客とのやり取りをおこなうため、サービスに関する資格は役立ちます。下記の5つは、ビジネスマナーや電話対応でのスキルを表す資格です。どんな知識を身に付けたいか考えて、取得する資格を選んでみてください。
サービスに関する資格
電話応対技能検定:ビジネスシーンでの電話応対スキルを証明する資格
CSスペシャリスト検定:顧客満足度の理論や実戦技術を網羅的に学べる日本で唯一の民間資格検定
コンタクトセンター検定:非対面コミュニケーションに必要な知識・スキル、専門性の高い顧客応対業務などの証明になる検定
秘書検定:社会人として必要な基本的な常識が学べる資格
ビジネスマナー検定:「ビジネスパーソンに必要な社会的なルールが理解できているか」を問う試験
また、電話応対のほかにデータ入力など、パソコンを使用した業務もおこなうのがコールセンターの仕事です。効率的に仕事を進めるために、パソコン操作に関する資格を保有していると役立ちます。
コールセンターで役立つ、パソコン操作に関する資格には下記の3つが挙げられます。社会人としての基礎的なパソコンスキルを身に付けることもできるため、取得を考えてみるのもおすすめです。
コールセンターを志望する場合に特におすすめする資格としては、電話応対技能検定です。コールセンターは電話で顧客とのかかわりを持つ仕事です。研修もあるので資格取得がしやすく、業務に落とし込みやすい資格です。
パソコン操作に関する資格
コールセンターでパソコン操作に関するスキルが必要となると、自分のレベルでついていけるのかと不安になる人もいますよね。そんなときは、下記の就活QAからコールセンターで必要なパソコンスキルのレベル感を確認しておきましょう。
パソコンスキルを強みにするなら、資格のまえにタッチタイピングを習得しましょう。ワープロ検定2級の「10分で500文字以上」が一つの目安になります。電話応対をしながら早く正確なキーボード入力ができることは、大きな強みになります。
コールセンターの志望動機は必須スキルを理解して作成しよう
一口にコールセンターといっても、仕事内容や職種が多岐に渡っていて、どのようにして志望動機をまとめれば良いか迷うこともあるでしょう。この記事で解説した、志望動機を作成する4ステップを参考にすると、要点を押さえた志望動機を作成することができます。
そのうえで、志望職種ごとに求められるスキルを把握し、それに合った志望動機にブラッシュアップすることで、より採用担当の印象に残りやすい志望動機を作成することが可能です。自分の強みがコールセンター業務に活かせるものであれば、志望動機で積極的にアピールしましょう。
今回紹介した志望動機の例文やポイントを参考に、選考を突破できる志望動機を作ってみてください。
アドバイザーからワンポイントアドバイス志望動機に盛り込むべき内容は接点・共感・貢献の3つ
平井 厚子
プロフィールを見る志望動機に盛り込むべき内容は、次の3つです。
①なぜコールセンター業務を志望するのか(接点)
②なぜ御社を選んだのか(共感)
③入社したら何をしたいのか(貢献)
①はくれぐれも待遇や条件を書かないでください。コールセンターに関心をもったエピソードを盛り込みましょう。
②は応募先企業の理念や考え、商品サービスをどれくらい理解しているかがカギになります。その会社を両親や友人に紹介するとしたら、どんな良い点を伝えますか?
③は①と関連させてつくるのも良いです。①が原体験、③がやりたいこと、というつながりです。
顧客と企業を結ぶ最前線として働く意欲を伝えよう
コールセンターは顧客と企業を結ぶ最前線です。コールセンターの応対が悪いと、一気に会社の印象を損ねます。なかにはネットに掲載されて、炎上することもありえます。
そんなコールセンターの仕事の何が魅力なのか、仕事を通して顧客にどんな価値を提供したいのか、目の前の面接官に話すように、あなたの意欲を文章にしてみましょう。応援しています。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/ブルーバード合同会社代表取締役
Junichi Suzuki〇1982年宮城県⽣まれ。⼤学卒業後、上場企業の営業・管理部⾨を経験し、家業を継ぐ。2017年にブルーバードを設⽴し、企業の経営支援などを展開する
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Atsuko Hirai〇ITメーカーで25年間人材育成に携わり、述べ1,000人と面談を実施。退職後は職業訓練校、就労支援施設などの勤務を経て、現在はフリーで就職・キャリア相談、研修講師などを務める
プロフィール詳細キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表
Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士
Hiroshi Takimoto〇年間約2000件以上の就活相談を受け、これまでの相談実績は40000件超。25年以上の実務経験をもとに、就活本を複数出版し、NHK総合の就活番組の監修もおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリアシンク・オフィス代表
Yoshinori Nomura〇IT業界・人材サービス業界でキャリアコンサルタントの経験を積む。培ったノウハウをもとに、その後はNPO支援団体として一般企業人の転職相談・就活生への進路相談を担う
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Yoshiko Kato〇人材会社で約15年間、18,000人以上のキャリア相談を受けてきた。独立後は企業や大学、個人と契約し、キャリア構築の支援をおこなう。キャリアコンサルタント歴は20年以上
プロフィール詳細就活塾「我究館」副館長/キャリアコンサルタント
Hayato Yoshida〇東証一部上場の人材会社で入社2年半で支店長に抜擢。これまで3,000名以上のキャリアを支援。現在はベストセラー書籍「絶対内定」シリーズを監修する我究館で副館長として従事
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