この記事のまとめ
- 雑貨屋の志望動機は応募先の雑貨屋ならではの理由を明確に書くことが重要
- 志望動機に具体性がないと弱い志望動機になる
- 雑貨屋業界や仕事内容について理解して深い内容の志望動機を作ろう
- 志望動機作成ツール
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この記事を読んでいる人に
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「大好きな雑貨に囲まれて働きたい」「雑貨屋の雰囲気が好き」などの理由から雑貨屋を志望している人は多いのではないでしょうか。選考の際には必ずといっていいほど志望動機を聞かれますが、作成のコツを押さえていないと詳しく述べられず、内容が薄くなってしまいがちです。
雑貨屋の志望動機で重要なのは、業界や商品について深く理解し、「志望先の雑貨屋ならではの理由」を伝えること。内容が似通ってしまいがちな志望動機において、採用担当者の目に留まる内容に仕上げられるかが選考突破のカギです。
この記事では、キャリアアドバイザーの増田さん、永田さん、降幡さんのアドバイスを交えつつ解説します。雑貨屋の志望動機に悩んでいる人は、ぜひ参考にしてくださいね。
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雑貨屋の志望動機は「その雑貨屋を選んだ理由」を明確にしよう!
志望動機は応募の際に履歴書に記載し、書類選考を突破したら面接でより深い内容を話すというパターンが一般的です。そのため、書類選考では限られた文字数で採用担当者の目に留まるような内容にする必要があります。
ありきたりな内容で具体例がない薄い志望動機だと、「この学生のことをもっとよく知りたい」とは思いませんよね。内容の濃い志望動機を作るためには、企業の特徴について徹底的に分析し、「その雑貨屋でなければならない」ということを強調しましょう。
この記事ではまず、雑貨屋の概要やもうけの仕組み、小売業界の最新トピックなど、基本情報について紹介。そのうえで志望動機を作るための準備やコツについて解説するので、基礎をしっかり押さえてから作成に取り掛かってくださいね。
また、後半では雑貨屋の傾向に合わせた志望動機の例文と評価されにくい例文を紹介するので、作成のイメージをつかんだり、完成した志望動機を添削したりする際に活かしてください。
志望動機を書くのが初めての人は、こちらの記事からチェックするのがおすすめです。志望動機の目的や意義を押さえて、作成に取り掛かりましょう。
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人事を唸らせる志望動機の作り方のポイントをキャリアコンサルタントとともに解説します。企業側の視点を理解した説得力のある志望動機を作成したい人は参考にして、人事からの高評価をゲットしましょう。
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そもそも雑貨屋とは?
雑貨屋は比較的私たちの生活に身近であるため、「改めて調べなくても理解している」と思った人もいるのではないでしょうか。しかし、雑貨屋の定義やもうけの仕組みを理解できるかと問われたら、答えられない人が多いはず。
雑貨屋を志望している以上、雑貨屋の概要はすらすらと答えられるようにしておかなければ、説得力のある志望動機は書けません。志望動機を考える前に、まずは、雑貨屋の定義ともうけの仕組みについて押さえましょう。
定義:多種多様な商品を扱う店舗
雑貨屋は日用品や家具、食器、衣類など、生活に関するさまざまな商品を取り扱っている小売店です。雑貨屋ごとにコンセプトがあり、扱う商品が異なるのも特徴です。
雑貨屋の規模はさまざまで、大型店で多種多様な商品を扱う企業や、コンセプトに強みを持ち、コアなターゲット層を狙う企業もあります。代表的な企業で言えば、ロフトや良品計画などは皆さんも耳にしたことがあるのではないでしょうか。
雑貨屋は数が多く、応募する企業を調べるのも一苦労です。企業を絞るのが大変だと感じたら、自分の好きなコンセプトやタイプなど、軸を決めて絞っていきましょう。
食料品を含む生活必需品を取り扱う小売業は消費者層が幅広くなりますが、雑貨屋では消費者のライフスタイルや趣味に合わせた商品を扱うためターゲットが絞られます。
また価格だけでなく機能性やデザイン性などの独自性が求められ、常にトレンドを敏感に捉える必要があるのが特徴といえるでしょう。
種類:おもに3つのタイプに分かれる
雑貨屋は大きく以下の3つのタイプに分かれます。
雑貨屋の種類
- 自社ブランド商品販売店
- セレクトショップ
- ネットショップ
自社ブランド商品販売店は、小売店のように製造会社が作った商品をそろえているのではなく、雑貨屋が自社のブランドを持ち、自社で製作した商品を販売するタイプの雑貨屋です。この業態の雑貨屋はブランドのファンがつくことも多く、ネームバリューで商品が売れる傾向にあります。代表的な企業はロフト、ニトリ、良品計画などです。
セレクトショップは、さまざまなブランドの商品を販売しているタイプの雑貨屋です。その雑貨屋に足を運ぶだけで、複数のブランドの商品を比較できる魅力があります。おもなセレクトショップにはビームス、シップス、ユナイテッドアローズがあり、この3企業は3大セレクトショップと呼ばれます。
インターネットを通じて商品を販売するネットショップも雑貨屋に分類されます。ネットショップで有名なサービスはAmazonや楽天などです。
志望動機のヒントになる! 雑貨小売業界の最新トピック
志望動機を書くうえでは、その業界の動向についても知っておく必要があります。たとえば、その企業の海外事業が縮小しているのに、「海外展開に携わりたい」という志望動機を書いているようでは的外れですよね。
志望する雑貨屋がどの地域でどの層に人気なのか、現在どんな商品が流行しているのかなど、雑貨に関する最新のトピックをつかんでおくことが志望動機のヒントになります。
以下では、3つの企業の最新トピックを紹介するので、志望企業のトピックを調べる際の参考にしてみてください。
また、雑貨屋業界全体としては、SNSの影響もあってかトレンドの入れ替わりが激しく、競争も激化しています。各企業が個々の強みを出そうとさまざまな工夫をしているので、幅広く調べてみましょう。
こちらの記事で業界研究の手法を解説しているので、これから雑貨屋業界について調べる人は、ぜひチェックしてくださいね。
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各地域に密着した店舗経営
経営戦略として、地域への密着を強く打ち出しているブランドも多く見られます。
無印良品やMUJIブランドで知られる良品計画は、2021年発表の中期経営計画で、各地域に密着した店舗経営をおこなうことを発表しました。具体的には、展開する店舗が地域のコミュニティセンターとしての役割を持ち、地域課題に対して取り組み、地域への良い影響を実現することを目標としています。
実際に、現在はさまざまな地域と協定を結び、地域活性化に向けての取り組みが進んでいます。こうした活動は社会貢献性が高く、独特の取り組みが多いため、実際に店舗に足を運んで志望動機に結びつけられればオリジナル性の高いものができるかもしれません。
実際に店舗に行ってみようと考えている人は、こちらのQ&Aで店舗見学の際の注意点を確認しましょう。
SNSを利用したプロモーション活動
元は書店でありながらさまざまな商品を扱うヴィレッジヴァンガードは、SNSを利用したプロモーション活動に力を入れています。特に注目なのが、クリエイターとのコラボレーションです。
ヴィレッジヴァンガードは漫画・アニメ・イラストレーター・YouTuberなどとコラボしていて、「クリエイターズストア」ではオンライン限定のコラボ商品を展開しています。
そのほかにも社内インフルエンサーの活動や応援サイト、店舗との連携など、全社的なプロモーションで企業価値の向上を図っています。
ヴィレッジヴァンガードだけでなく、IKEAやニトリなど自社商品のプロモーションのためにSNSを取り入れているショップは増えてきています。SNSはスキマ時間に見やすく、志望動機に盛り込む要素が見つかりやすいので、定期的にチェックしてみましょう。
- SNSを使った宣伝を担当したい旨を志望動機で伝えても良いでしょうか?
強調しすぎずさりげなく伝える程度にとどめよう
入社してから取り組んでみたいこと、チャレンジしてみたいことというくくりで伝えるのは良いかもしれませんが、志望動機の段階でSNSの宣伝を担当したいというのは少し微妙な気がします。
どのくらいの適性があなたにあるのかわからず、会社としての広告運用の方針も理解していないままピンポイントで自分の意向を伝えるのはかなりチャレンジングです。
もし伝えたいと思うのであれば、その場の雰囲気や面接官と対話している状況を考えつつ「SNSの宣伝に興味があります」というニュアンスでさりげなく伝える方がベターではないかと思います。
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自社ECサイトの強化
インテリア雑貨などを扱うブルーノは、2023年発表の中期経営計画において、自社ECサイトの強化を戦略として掲げました。具体的には、2026年の売上高40億円を目標としています。ほかにもハシュケなど、魅力的なECサイトを採用している企業は多いです。
この背景には、新型コロナウイルス感染症の流行による外出自粛の影響で、店舗での売り上げが落ちたことがあります。代わりにネットショップの需要が高まったことを受け、今後はネット販売に向けた商品開発や限定商品の強化をしていくようです。
コロナ禍による生活環境の変化は小売業界に大きな影響をもたらしているので、ここに着目することで、志望動機のヒントが得られるかもしれませんね。
アドバイザーコメント
降幡 美冬
プロフィールを見る雑貨屋業界のトレンドや動向を押さえて志望動機を作成しよう
上記にあるように雑貨屋といっても規模もターゲット、価格帯もさまざまです。
以前は低価格帯の100円ショップ業界と良品計画やロフト、ハンズなどはすみ分けられていましたが、現在では大創産業、セリア、PALGROUP(3COINS)といった低価格帯の企業が中価格帯の商品を取り扱う戦略を取り、雑貨屋業界に変動が起こっています。
またコロナ禍の巣ごもり需要の影響で伸びている業界でしたが、コロナが明けて成長は鈍化。良品計画は思い切った価格改定で回復に転じましたが、商品の大半を海外で生産するニトリでは想定よりも円安の影響により減益となっています。
売上高だけでは測れない業界だからこそ業界・企業研究の重要性が高い
販売方法としてもECサイトだけでなく、最近ではソーシャルコマースといわれるソーシャルメディアを利用した双方向の購買促進が拡大されていて、志望する企業がどこに注力しているか把握することが非常に重要となってきます。
雑貨のみならず多角的な事業展開をおこなう企業もあるので、志望する企業の今後の展望を踏まえることで、実際に自分がどのように貢献できるのかを考えるヒントになるでしょう。
雑貨屋ならではの志望動機を作るための4つの準備
雑貨屋ならではの志望動機を作るための4つの準備
- 求められる人物像を把握する
- 雑貨屋業界で働きたい理由を言語化する
- その雑貨屋でなければならない理由を明確にする
- 入社後の目標を立てる
雑貨屋の選考に通るためには雑貨屋ならではの志望動機を作る必要があります。しかし、雑貨屋の扱う商品は多岐にわたり、企業ごとに特徴も違うので、考えるのはなかなか難しいですよね。
やみくもに作っても良いものはできないので、まずはここから紹介する4つの準備を丁寧におこないましょう。このポイントを押さえておけば、志望動機に書く内容が決まるはずです。また、志望動機を作成した後、最終チェックとしても活用してくださいね。
①求められる人物像を把握する
まずは雑貨屋業界、志望企業に求められる人物像を把握しましょう。求められる人物像は、求人情報や企業のホームページ(HP)など、さまざまなところにヒントがあります。また、業界・業種から考えるのも有効です。
雑貨屋であれば接客業務は必ずといっていいほどあるので、コミュニケーション能力は必須です。仕事は単純作業やルーティンワークも多いため、集中力や忍耐力も求められるといえます。近年はグローバル化が進んでいることもあり、語学スキルもあるとプラス評価を期待できます。
志望動機を伝える際は、自分の持っているスキルや経験の中から、合致する能力を強調してアピールしてください。求められる能力をすべて持っている必要はありませんが、合致するものが多いほど採用確率は高くなります。
求められる人物像を把握するには、企業分析をして、企業の内情を理解しておくことが有効です。こちらの記事を参考に、企業についての調査を進めてくださいね。
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雑貨屋はいろいろなニーズを持つ顧客が来る場所なので、落ち着いた明るい接客ができることは最も大切です。
全商品の背景を把握しておくことは難しいですが、新たに入ってくるものや人気のある商品だけでなく、コアなファンがいる商品などについても、積極的に知識を得ようと努力する姿勢は必要不可欠だといえます。
②雑貨屋業界で働きたい理由を言語化する
続いて、数ある業界の中でも雑貨屋業界で働きたい理由を言語化しましょう。小売業は雑貨屋以外にもあるので、ほかの業界にも使い回せるような理由を述べないようにしましょう。
たとえば、「幼少期に雑貨屋に連れて行ってもらい、ワクワクした経験」のような具体的なエピソードと、「自分も大人になったらそのワクワクを提供したいと考えるようになった」と志望動機を伝えられれば、説得力のある内容になります。
また、業務内容や企業の最新トピックなどについて触れられると、さらに志望動機に厚みを出せます。そのため、雑貨屋業界の基礎知識や仕事内容についてはしっかり研究して理解を深めておきましょう。
③その雑貨屋でなければならない理由を明確にする
雑貨屋業界で働きたい理由を言語化したら、続いてその雑貨屋でなければならない理由を明確にしましょう。志望動機ではここがもっとも重要だといっても過言ではありません。
志望企業のことをどれだけ知っているか、どれだけ熱意があるかが伝えられるポイントであり、ほかのライバルたちと差別化できるところでもあります。
まずは志望企業と出会ったエピソードや、どんなところを好きになったのかなど、企業に対する思いを書き出して整理しましょう。理由を明確にした後は、その企業でしか達成できない内容であるかをチェックしてください。
採用担当者に「うちの会社じゃなくても良いのでは?」と思われてしまうと、大幅に印象を悪くしてしまうので注意してくださいね。
「自分が企業に求めていること」が面接を受けた志望企業とまったく合致していない場合は「うちの会社じゃなくても良いのでは?」と思われてしまうので注意しましょう。
たとえば企業が「商品数」を強みにしているのに対し、自分は「一つひとつこだわり抜いた商品の提案をしたい」と伝えれば、なぜこの会社に入りたいのか疑問を持たれるでしょう。
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「この業界に就きたい!」と思っていても、なぜそうなのか相手により伝わるように説明できないと悩む学生は多いです。
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ぜひ活用して、志望業界の選考を突破しましょう。
④入社後の目標を立てる
最後に、入社後の目標を立てることも忘れないでくださいね。入社後のビジョンを明らかにすることによって、自分がどのように成長して会社に貢献できるのかを伝えられます。志望動機を伝える際は熱意や成長意欲も大事ですが、企業側は雇うメリットがないと採用してくれません。
そのため、企業に貢献しようとする意思が感じられず、ただ自分の欲求を満たす目的しか述べられていなければ、企業は採用したいとは思えません。
目標を立てる際におすすめなのは、実際に店舗に行ったりOB・OG訪問をしたりして、働いている人の様子を見ることです。自分の目で見て話を聞くことで、入社後自分が働いているイメージができるため、目標が立てやすくなります。
入社後の目標が思い浮かばない人には、こちらの記事がおすすめです。入社後のイメージを具体的にする方法を習得しましょう。
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例文10選|入社後にやりたいことの回答で押さえるべきコツは?
企業が入社後にやりたいことを質問するのは、就活生の希望を知りたい意向が強いためです。入社後にやりたいことを見つけるための方法やどうしても見つからなかったときの対処法をキャリアコンサルタントが解説します。
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- 雑貨屋ではどんな活躍の仕方があるのでしょうか?
店舗の売り上げをアップさせる施策を提案したり実行するなど
雑貨屋にも、さまざまな役割を持つスタッフがいます。新人のうちは、商品補充や接客などが中心になると思いますが、経験が長くなれば、売り場の一角を任されたり、シーズンごとにイベントを考え、具体的に実行していく仕事などもありますね。
店舗運営にかかわる部分では、売り上げアップのため、どんな商品を仕入れるか、目玉商品を何にするかといったことから、入りやすいお店づくりや店舗内のレイアウトを考える仕事もありそうです。
自分が手がけたことで売り上げにつながったなら、大きな達成感を得られるでしょう。
働いている人の雰囲気が良いと、「また行きたいな」という気持ちになるものです。運営側になれば、スタッフの育成や職場の雰囲気づくりという仕事もありますね。
そんなふうに想像を膨らませて、自分のやってみたいことを重ねていきましょう。
キャリアコンサルタントに聞く! 雑貨屋の志望動機に欠かせない要素
雑貨屋の志望動機は「その雑貨屋を選んだ理由」を明確に書かなければいけませんが、まだイメージしきれていない人もいるのではないでしょうか。
ここからは、キャリアコンサルタントの永田さんに、雑貨屋の志望動機に欠かせない要素を聞いてみました。
就活のプロの意見を参考に、オリジナリティのある志望動機を作りましょう。
アドバイザーコメント
永田 修也
プロフィールを見る雑貨屋の志望動機は会社に貢献しようとする主体的な意欲が欠かせない
どの業界でもいえることですが、「受け身の姿」がなんとなく文章に表れてしまっている場合に「もったいないな」と感じてしまいます。
たとえば「学んでいきたいです」という言葉を使う学生がいます。一見、前向きにどんどん成長していきたい意欲が感じられる言葉のように思いますが、「お金をもらう以上はプロだから学ぶための場所じゃないよ」と考える社会人も一定数いるのです。
自分なりの貢献の仕方を謙虚に示すことが重要
もちろん、やったことがない仕事は教えてもらわなければできるようにはなりません。しかし「今の自分の中にあるスキルや知識などあらゆるものを総動員して会社のために働きますよ」という姿勢で臨むのと「教えてくれればやりますよ」という受け身の姿勢ではやはり言葉選びにも違いが出てきます。
前述の部分に変化を加えるならば「現場で学んだことを活かしつつ、さらに会社のために貢献します」と会社の利益になるような言い方に変えるだけで「長く働いてくれそうだな」という好印象を受けます。
自分はあくまで商品であり、自分を売り込む場なのだという自覚を持つことでプロフェッショナルへの第一歩は拓けるのではないでしょうか。
入社後の目標を立てるために! 雑貨屋の仕事内容を押さえよう
雑貨屋の仕事内容
- 接客・販売・レジ打ち
- 在庫管理
- 棚卸し・発注業務
- 掃除・検品・ディスプレイ
- 事務作業
入社後の目標を立てるなら、まずは仕事内容への理解を深める必要があります。
もともと雑貨屋が好き・興味があるなら、仕事風景を見たことがある人は多いのではないでしょうか。しかし、雑貨屋の正社員は、我々顧客が見かける仕事以外にも多くの仕事を担っています。
そのため、浅い調査で内容の薄い志望動機にならないよう、以下で紹介する5つのおもな業務についてしっかり理解しておいてくださいね。
接客・販売・レジ打ち
接客・販売・レジ打ちは、いずれも顧客と直に接する業務です。顧客はスタッフとのかかわりの中で、雑貨屋に対するイメージを形成するため、接客業務はお店の雰囲気にも影響します。
たとえば、接客では「○○って置いていますか?」といったように、顧客が商品を見つけられず質問してくることがあります。その際、すぐに回答できるように、商品の配置や内容などを記憶しておかなければいけません。
また、雑貨屋はさまざまな商品を扱うため、ラッピングも商品に合わせて覚える必要があります。場合によっては、プレゼント用の商品についてアドバイスを求められることもあります。
センスを問われるポジションであるため、普段から商品のトレンドに関心がある人に向いています。
ECサイトからの購入が日常になった昨今でも、店頭での直接購入には多くの価値があります。
実際に商品を見て手に取って確認できるだけでなく、店舗のスタッフの対応や店内の雰囲気が安心や信頼へ結びつき、顧客満足度や購買意欲を高める重要な要素になるのです。
雑貨屋の販売の仕事に惹かれている場合は、こちらの記事も参考にして志望動機を作成しましょう。
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販売職の志望動機はコミュニケーション力や商品への関心をアピールするだけでは十分ではありません。この記事では販売職に受かる志望動機の作り方と例文11選をキャリアコンサルタントとともに解説します。魅力的な志望動機で通過を勝ち取りましょう。
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特別な動機がなくても大丈夫!
ツールを使えば魅力的な志望動機が作れます
「この職種に就きたい!」と思っていても、なぜそうなのか学生時代に培ったスキル・経験を踏まえて伝えるのに苦戦する学生は多いです。
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ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう。
(IT業界の場合)
在庫管理
雑貨屋の扱う商品は多いため、スムーズに販売をおこなうためには日々の在庫管理が欠かせません。毎日さまざまな商品が入荷し売れていくので、数や状態を正確に把握しておかなければ品切れや粗悪品を販売してしまうことにつながります。
業務の流れは大まかに4つのステップに分かれます。
業務の流れ
- 在庫数のチェック
- 商品の適切な保管
- 数の調整
- 在庫処分
在庫管理の仕事は店舗だけにとどまらず、企業の保有する倉庫での在庫管理を任される場合もあります。また、店舗内で在庫管理をする場合は、並行して接客をしなければならないこともあるので、マルチタスク能力も必要です。
棚卸し・発注業務
棚卸しは、社内にある商品をすべて数え、把握する業務です。棚卸しをすることにより、商品の在庫数に相違がないか、破損して商品価値がなくなった商品がないかなどを確認します。
棚卸しは業務内容としてはそれほど難しいものではありませんが、正確さを求められる作業です。
一方、発注業務は文字通り商品の発注をおこないます。発注する商品によってお店の売り上げが大きく変わる可能性があるので、非常に重要な業務です。
自社の売り上げに貢献するためには、消費者のニーズやトレンドを押さえて、売れそうな商品を必要な数だけ発注しなければなりません。そのため、こちらも接客業務と同様に、商品を見極めるセンスが重要だと覚えておいてくださいね。
掃除・検品・ディスプレイ
店舗の掃除や商品の検品・ディスプレイ(品出し)は、店舗の雰囲気を作り上げるうえで重要な役割です。店内が清潔で、商品が整然と並んでいるとそれだけで居心地の良い空間になりますよね。
掃除はアルバイトが担うことも多いですが、それでも社員としては店内全体の仕事内容について知っておかねばなりません。
検品は、商品の数に間違いがないか確認するだけでなく、汚れや不良品などを発見する目的もあります。
ディスプレイは、顧客に商品を手に取ってもらうために最も重要なプロセスです。発注担当者がいくら人気の商品を発注したとしても、それを目立たないところにディスプレイしてしまっては売り上げが伸びませんよね。
こちらもセンスが求められるので、普段から雑貨屋の店内を回って雰囲気をつかんでおきましょう。
事務作業
正社員として雑貨屋に勤務すると、バックヤードでの売上計算やシフト管理、給与計算などの事務作業も担うことになります。地味な作業かもしれませんが、これらの作業は雑貨屋を正しく運営していくうえで必須です。
副店長、店長と昇格して店舗を任されるにつれ、店舗の状況を本社へ報告する機会も増えます。その際、きちんと自分の店舗のことを把握しておくのは当然のことです。
また、商品を売るためのPOP作りなども業務の一つです。雑貨屋に憧れを持っていると、こうした地味な作業はあまり目に留まらないかもしれませんが、入社するなら必ずといっていいほどやることになります。
入社後のミスマッチを避けるためにも、あらかじめあらゆる業務を把握しておきましょう。
- POP作りがしたいことを志望動機に含めても良いでしょうか?
アピールするのはOKだが効果を発揮するには実績が必要
もちろんアピールするのは良いと思います。ただ、POP作りが得意だったりすでに作ったことがあるという実績を裏付けで持っていないと、ただやりたいと気持ちを伝えるだけでは実際の業務で任せてもらえる可能性は低いと思われます。
また難しいポイントとしては、その業務だけに専念していれば良いわけではありません。ほとんどのお店や会社では最低限誰もがこなせる仕事をこなしつつ、POPなどのデザインをプラスアルファでやることになります。
仮にデザイン専門という場合にはまた別の職種になると思います。自分の仕事量や力量を見極めたうえで、それでもできるだろうと判断できれば挑戦してみても良いかもしれませんね。
雑貨屋業界の志望動機でアピールできるスキル
雑貨屋業界の志望動機でアピールできるスキル
- 交渉力・営業力
- 情報収集能力
- 創造力
- 発信力
雑貨屋業界はほかの業界に比べて高い専門性が求められるわけではないので、「どんなスキルをアピールしたらいいかわからない……」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。そんな人のために、以下では雑貨屋業界の志望動機でアピールできるスキルを4つ紹介します。
それぞれ具体的にどのような場面で活かせるスキルなのかも解説するので、自分が活躍している姿を想像しながらチェックしてくださいね。
交渉力・営業力
雑貨屋のおもな業務は接客業であり、コミュニケーション能力は必要ですが、その中でも商品を売り込むための交渉力・営業力は特に重要です。交渉力とは、「お互いが納得できるゴール」を引き出す能力のことを指します。
たとえば、高くて質の良い商品と安くてあまり質が良くない商品があったとします。顧客の心理状況はさまざまですが、費用は誰もができるだけ抑えたいはずです。ただし、店側としては高い商品を買ってもらいたいですよね。
ここで、それぞれの商品の魅力を説明し、最適な商品を提案して相手の心を動かすのが交渉力があるということです。とはいえ、無理に売りつけるのではなく、顧客の抱える課題を把握したり、円滑に交渉したりといったことには営業力が求められます。
学生時代に立場の異なる相手と上手く落としどころを見つけ課題解決に結び付けたような経験があれば、アピールしてみましょう。
学生時代、クラスや自治会、クラブ・サークルなどで、皆で意見を出し合った中から一つの案にまとめていった体験はありませんか。
どうしてそういう意見を出したのか、それぞれの理由を聞きながら、皆が納得できる形にまとめていく作業は、顧客の持つニーズの背景をヒアリングし、値段や目的に合った商品を提案して、折り合いのつくものを買ってもらうという作業に似ています。
これまでの人生の中で、相手の立場に立って考えた経験を掘り起こしてみましょう。
相手の立場に立って考える力の自己PRの作り方・伝え方は以下の記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてください。
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相手の立場に立って考える力は安易に使用すると高評価を得られません。この記事では仕事で求められる相手の立場に立って考える力とは何かを明らかにしたうえで、自己PRでアピールする方法や注意点、周囲と差別化するコツをキャリアコンサルタントが解説します。
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情報収集能力
雑貨屋業界はトレンドの移り変わりが激しい業界であり、現在はSNS発達の影響でそれがさらに顕著になっています。「売れる商品」を把握するには情報収集能力が不可欠です。そのために、日頃からアンテナを張っておきましょう。
さらに、ただ情報を集めるだけでなく、社会人として仕事に活かすためには、集めた情報を精査して正確な評価を下す能力も求められます。インターネットが発達して多くの情報がすぐに見られるようになりましたが、中には誤った情報が混ざっていることもあるので注意してくださいね。
情報収集能力をアピールする場合は、課題に対して「どう向き合い」、情報収集をした結果「どう行動したか」がわかるエピソードがあれば、伝わりやすいのでおすすめです。
たとえば「アルバイト先の売り上げを伸ばすために流行を調べた」というようなエピソードを伝えると採用担当者もあなたが情報収集能力を発揮している姿を想像でき、効果的なアピールになります。
商品の流行りすたりをいち早く察知する能力は欠かせないと思います。その商品が世間的に人気になる前に仕入れて売り場を作り、いつまで売れそうなのか見極めて在庫が残らないように売り切る。
そのためには常にトレンドの情報にアンテナを張っておく必要があります。
社会人に求められる情報収集能力については、こちらのQ&Aでキャリアコンサルタントが詳しく解説しているのでぜひチェックしてくださいね。
創造力
創造力は頭の中で物事を考え、実際に行動に移す能力のことです。どの業界でも求められる能力ですが、雑貨屋でいえば「売れそうなPOPを考えて作成する」「新しい商品や使い方を考える」などが当てはまります。
雑貨屋は競争が激しい分、「どうやって商品を売るか」というアイデアが常に求められます。
また、創造力は多くの企業で求められる割に、アピールする学生が少ないので採用担当者の印象に残りやすいといえます。
創造力というと難しく感じる人もいますよね。しかし、アピールする創造力のスケールの大きさは関係ありません。学業やアルバイト、サークル活動で何か工夫したエピソードがあれば、それを活かした志望動機にしてみましょう。
発信力
発信力は、自分の意見をわかりやすく相手に伝える力です。社会人になると、チームで課題の解決に当たる機会が増えるので、スムーズにコミュニケーションができることは重要です。
さらに言えば、雑貨屋は接客業務が多いため、顧客に商品をわかりやすく説明するうえでも発信力は求められます。
最近ではSNSの発達により、個人でも不特定多数の人に向けて発信する機会が増えました。中にはSNSのフォロワー数が選考に影響する企業もありますが、多くの企業は「フォロワーの多さ=発信力」として評価するとは限りません。
グルメのことをよく発信していたなら、「価格と見た目のバランスを意識した料理を掲載したことでフォロワーが増えた」など、工夫したことを話しましょう。
課題発見力と課題解決力も求められるスキルの一つです。顧客が抱える課題をいち早く理解し適切な商品を提案したり、クレームや問題の根本原因を探り、満足のいく解決策を提供したりするためにも必要です。
また、そのためには日頃からの観察力も求められるでしょう。
観察力の自己PRの作り方・伝え方は以下の記事で詳しく解説しているので、強みに持つ人は併せてチェックしてください。
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観察力は必須スキル? ビジネスにおける重要性を徹底解説!
観察力には複数の種類がありますが、いずれもビジネスに活用できる立派な強みです。就活でもぜひアピールしましょう。記事では、キャリアコンサルタントと就活で観察力を自己PRする方法を解説するので、ぜひ参考にしてください。
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「その雑貨屋を選んだ理由」が重要! 志望動機のおすすめの構成例
志望動機のおすすめの構成例
- 雑貨屋業界を志す理由
- 具体的な背景
- その雑貨屋でなければならない理由
- 入社後にどうなりたいか
雑貨屋の志望動機では、「その雑貨屋でなければならない理由」が最も重要です。ここが明確になっていないと、採用担当者からすると「他社でも良いのでは?」と思われてしまいます。
その雑貨屋を選んだ理由を述べられなければ企業研究が足りない、つまり「志望度が低い」と判断され、落選してしまうリスクがあります。
そうならないために、ここからはその会社でなければならない理由が伝わる志望動機の構成について解説していきます。まずは全体の流れを把握しておきましょう。
①雑貨屋業界を志す理由
まずは、雑貨屋業界を志す理由、つまり志望動機の結論を一文で伝えましょう。志望動機に限らず、意見はまず「私が貴社を志望したのは、『文化で暮らしを豊かにする』という企業理念に共感したからです。なぜなら~」といったように結論から述べることが重要です。
採用担当者は多くの学生の志望動機を読んでいるので、一つひとつの志望動機にじっくりと目を通す暇はありません。途中に結論を置いても印象に残りにくくなってしまいます。
その点、最初に結論を簡潔に述べることでメッセージの核心をハッキリとさせ、注意を引きつけられるので、続く具体的な背景や理由についてもしっかり読んでもらえますよ。
採用側は、応募者の志望動機の中から、その人にしかない応募理由を読み取り、自社の「こういう人を採用したい」という思いと照らし合わせて候補を絞ります。
志望動機の最初に結論があり、それがその人にしかない理由であれば、興味を持ってその先を読んでもらえます。あなたにしかない理由をしっかり書いていきましょう。
志望動機の書き出しが思いつかずに、一向に書き進められない人もいるのではないでしょうか。こちらの記事で、書き出しの考え方や例を紹介しているので、ぜひチェックしてくださいね。
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②具体的な背景
次に、具体的な背景について書いていきましょう。ここは、採用担当者が志望動機をイメージしやすくするための重要なプロセスです。ここで共感を得られるかどうかで、志望動機の説得力も変わってきます。
「貴社の化粧品をよく使ってきました」など商品に触れた思い出のエピソードや、商品に触れた経験がなくても志望動機につながった考え方や経験を話してくださいね。その際、自分が経験で得た価値観と雑貨屋業界・企業との接点を理由として書ければ、自分ならではの志望動機になります。
ただし、あくまでも重要なのは志望理由とその雑貨屋でなければならない理由です。特に、その雑貨屋でなければならない理由を最も厚くしたいところです。具体性が必要だからといって長々と語るのではなく、要点を押さえて簡潔に書きましょう。
③その雑貨屋でなければならない理由
続いて、その雑貨屋でならなければならない理由を伝えます。この際、実際にその雑貨屋の商品を利用した経験や、店舗に足を運んだ経験も併せて記載しましょう。実際に応募先の雑貨屋とかかわった経験は、志望動機に説得力を持たせられます。
企業から重視されやすいのが、ここできちんと理由を明確にできているかです。ここがきちんと述べられているということは、業界研究・企業研究をしっかりしていて、入社への意欲があるという証明になります。
「御社の商品はデザイン性もさることながら、性別・年代問わず普段使いできるのが魅力です」のように、商品の特徴という角度であれば、他社と差別化しやすくなります。
逆に、ここが薄く、「うちの会社じゃなくてもいいよね?」と思われると、優秀な人材でも落ちるポイントになってしまいます。志望動機を書いたら、客観的な目線で読み返してくださいね。家族や友人、就活エージェントなど、第三者に読んでもらうのもおすすめです。
④入社後にどうなりたいか
最後に、その雑貨屋を志望する理由につなげて、入社後にどうなっていきたいかというビジョンを書きましょう。ここで具体的なビジョンを話すために、企業研究は欠かせません。
志望先の雑貨屋でのキャリアプランを話すことで、採用担当者は応募者の将来像を思い描くことができます。
また、たとえ希望職種があっても、それだけにこだわるのではなく、どんな職種に就いても企業に貢献できることは示しておきましょう。雑貨屋に正社員で入社すると、店舗での勤務だけでなく、営業、人事、経理などあらゆる部署に配属される可能性があります。
雑貨屋といえば店舗勤務の華やかなイメージがありますが、裏方でサポートしているのも企業の一員であるということを理解しておいてくださいね。
志望動機の締めくくりの一文が思いつかない人、印象に残る締め方をしたい人は、こちらの記事をチェックしてください。
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志望動機は締めくくりが大変重要であり、全体の印象を左右します。志望動機の締めくくりの基本ルールをと伝えるべき内容を押さえましょう。この記事ではキャリアコンサルタントと、すぐに使える便利なテンプレートや例文も併せて解説するので、参考にして選考を突破しましょう。
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この理由は要注意? 雑貨屋の志望理由別の注意点
雑貨屋の志望理由別の注意点
- 雑貨が好き
- お店の雰囲気が好き
- 社員の人柄に惹かれた
雑貨屋の志望動機を書く際はさまざまな視点から内容を考えますよね。しかし、一部避けた方が良い志望動機もあるので、以下で紹介します。
これらの理由が落選に直結するとは限りませんが、内容が薄くなってしまったり、その雑貨屋でなければならない理由につながりにくくなったりするので、おすすめはできません。
おすすめできない理由についても併せて解説するので、志望動機を作成する際に照らし合わせてみてくださいね。
雑貨が好き
雑貨屋の志望動機として書いてしまいがちなのが、「雑貨が好き」ということです。雑貨が好きで志望しているなら、当然書きたくなりますよね。
しかし、雑貨が好きなのは悪いことではありませんが、ただ単に好きなだけでは志望動機として薄くなってしまいがちです。
しかも、雑貨屋の業務はただ雑貨を扱うだけではありません。商品の管理や発注だけでなく、店舗の運営や人材の管理も正社員の仕事です。さらに、本社勤務ともなれば、店舗で雑貨を扱う機会は少ないことが考えられます。
雑貨が好きということばかりを強調した志望動機だと、「雑貨に直接かかわらない仕事にも意欲的に取り組んでくれるのだろうか」と懸念されてしまうので注意しましょう。
- 「雑貨が好きだから」という志望動機では不足しますか?
なぜ雑貨が好きになったのかを掘り下げてみよう
もちろん「雑貨が好き」であることは大切なことですが、志望動機としてはもう少し掘り下げて伝えることが必要です。
なぜ雑貨を好きだと感じているのか。雑貨によってどのような感情や影響が生み出されるのかを考えてみることをおすすめします。好きになったきっかけや具体的なエピソードを思い出すのも良いでしょう。
そのうえで、自分は雑貨が好きだからこそ、その雑貨を通して顧客にどうなって欲しいのか、また自分はどのように貢献したいと考えているのかを言語化して伝えることが重要です。
お店の雰囲気が好き
お店の雰囲気が好きという理由も、雑貨が好きという理由と同様に、志望動機としては少々物足りなさがあります。たとえば、「○○店に行った際、お店の雰囲気がとても好みだった」という理由で志望動機を述べたとすると、「そのお店しか見ていないのかな?」と思われてしまうリスクがあります。
その店舗のみの企業なら良いかもしれませんが、何店舗も運営しているような企業に入社した場合、希望の店舗に配属されるとは限りませんよね。雑貨屋は、同じ企業でも店舗によって雰囲気や商品のラインナップが異なるということも少なくありません。
そのため、「特定の店舗が好き」というような志望動機は避けた方が良いでしょう。雰囲気が好きという志望動機であれば、たとえば「御社の掲げる『日常にワクワクを』というコンセプトが……」というように、企業カラーについて触れていくと店舗に限定しない志望動機に仕上げられます。
- 志望動機で「お店の雰囲気が好きだから」と言ったら、採用担当者はどう思いますか?
スタッフとしての目線が欠けていると思われる可能性がある
顧客として利用して入社を希望するようになるという例は、この業界にはよくあることですが「雰囲気が好き」だけだと、あくまでも顧客目線で止まってしまいます。
また、その「雰囲気」の受け止め方は個々で違うこともあり、採用側に「個人的な解釈に成り立った考え」と受け取られる危険性もあります。
応募の際には、自分はその店にある「こういう雰囲気」が好きで、自分と同じようにその雰囲気を気に入ってくれている顧客に向けてこんな取り組みをしてみたいといったように、深いところまで書き込んでみましょう。
そうやって、客層の一つのパターンとして捉えてもらえれば、単純な「雰囲気が好き」を具体的なイメージを持って伝えることができます。
社員の人柄に惹かれた
企業研究の過程で、社員の人柄について見るのは会社の雰囲気を知るために重要です。OB・OG訪問やインターンシップで社員と接し、魅力を感じた人もいるのではないでしょうか。
しかし、「社員の人柄に惹かれた」という志望動機をメインに据えてしまうのはおすすめできません。魅力に感じた特定の社員が企業の特徴を体現しているわけではなく、入社したからといってその社員と働けるとは限らないからです。
また、採用担当者からすると社員は企業の一員でしかなく、企業への志望動機としては説得力が足りないように感じてしまいます。さらに、企業分析が甘い、あるいは人柄くらいしか魅力がなかったと受け取られてしまう可能性まであります。
人柄を志望理由に挙げるとしても、「御社の社員とお話しし『日常生活にワクワクを届けたい』という情熱を感じ、ぜひ一緒に働きたいと思いました」など、企業理念などに関連させて伝えると企業研究の深さや熱意の高さを伝えられます。
作成のイメージをつかもう! 雑貨屋の志望動機例文6選
雑貨屋の志望動機の構成やコツについて理解しても、一から自分で作るのは大変ですよね。何をどれくらいの長さで書いたら良いのか、どうやったら採用担当者に伝わりやすいかなど、イメージしにくいといった人もいるかもしれません。
そこで、ここからは志望動機の例文を雑貨屋のジャンル別に6つ紹介します。各例文のキャリアコンサルタントのアドバイスも参考に、自分の志望動機に活かしてくださいね。
オリジナルブランドを持つ雑貨屋の志望動機
オリジナルブランドを持つ雑貨屋の志望動機の例
御社の生活に溶け込むオリジナルブランドに魅力を感じ、このブランドが持つ独自性を追求したいと思い志望いたしました。
きっかけは、YouTubeで御社の商品を拝見したことです。洗練されたデザインの御社の商品は統一性がある一方、他社の商品と組み合わせたり、DIYによるアレンジであったりと、さらなる可能性を秘めていることに驚きました。
自分のスタイルに合わせた使い方がしやすいことが、他社の製品と比較してよりいっそう生活に溶け込む要因になっていると思います。
御社の中期経営計画にて、生活者視点から、新しい商品カテゴリになるような商品を開発するという内容を拝見いたしました。入社いたしましたら、多角的な視点から商品の可能性を探り、多くの人の手に取っていただけるよう貢献していきたいと考えています。
※AI志望動機作成ツール
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企業が発信している情報(YouTubeや中長期計画など)を収集できていて、さらにその内容を理解しながら志望動機に落とし込んでいる点は素晴らしいと思います。
企業側が見てほしいところにしっかりと触れることができているので、採用側としても好印象でしょう。
セレクトショップの志望動機
セレクトショップの志望動機の例
御社を志望した理由は、顧客と直接対話しながら、彼らのニーズや好みに合ったアイテムを提案したいという熱意にあります。
きっかけは、学生時代に経験したセレクトショップでのアルバイトです。そこでは、顧客の年齢や服装、買った服を着るシチュエーションなどをうかがい、それに応じた商品を提案してきました。
後日、お礼を言いに来てくださった顧客もいて、とてもやりがいを感じましたが、一方で自社ブランドを提案するだけでなく、より顧客に寄り添った提案がしたいと思うようになりました。
御社が提供する商品は、洗練されたデザインと高品質な素材を組み合わせ、顧客に特別な体験を提供していると感じます。入社したら、顧客が自分らしさを引き出せるようなアイテムを提案することで、御社のブランド価値向上に貢献したいと考えています。
具体的なエピソードで自分が工夫した点や、やりがいを感じた点がわかりやすくイメージできるところが良いですね。志望する企業の特長やニーズに対し、自分が貢献できることを一致させているところもぜひ参考にしてください。
ハンドメイドショップの志望動機
ハンドメイドショップの志望動機の例
私が御社を志望するのは、御社が作家さんと顧客の双方を尊重した商品展開を目指す姿勢に魅力を感じたからです。
私自身、現在もハンドメイドをしており、通販サイトで販売しています。その際に思ったのが、「作り手の込めた思いを伝え切れているのだろうか」ということです。通販サイトはやり取りが簡潔な分、コミュニケーションが取れないという欠点があります。
その点、御社は丁寧なPOP作成や作家さんの一言コメントなど、作り手の思いを届ける工夫が多くあります。入社いたしましたら、ハンドメイド経験を活かして、作家さんと顧客の架け橋のような存在になりたいです。
※AI志望動機作成ツール
選考通過率の高い志望動機をつくりたい人は「AI志望動機作成ツール」を活用しましょう!
「作り手の思いを届ける工夫」は、採用側にも「うちの店をちゃんと見ているな」と思わせることができ、通販サイト利用の経験から感じたことをリアル店舗で実際にやりたいという部分も現実的で良いですね。
「作家さんと顧客の架け橋」という言葉も、採用側に明確なイメージを持ってもらえると思います。
アンティークショップの志望動機
アンティークショップの志望動機の例
御社が運営するアンティークショップが、文化の継承と伝承に貢献している姿勢に魅力を感じ、志望いたしました。
私は大学で史学を学んでおり、歴史や文化の価値を伝えることに興味がありました。中でも、アンティークはそれぞれの時代や流行を残したものです。
アンティークショップは、歴史や文化の価値を顧客と共有しながら、それらのアイテムやストーリーをより多くの人々に伝えることができる場所だと考えています。
また、アンティークショップでは探し物をしている顧客や商品の背景を知りたい顧客が多いため、その交流から得られる喜びや感謝の経験が、自己成長につながると確信しています。
アンティークショップという性質上、そのお店のコンセプトをしっかりと理解して、一人ひとりの顧客を大切にできることは非常に重要であると思います。
また、自分自身が誰よりもアンティークが好きという動機があるのであれば、それは大いに強調して伝えるべきポイントですね。
ネットショップの志望動機
ネットショップの志望動機の例
ネットショップを展開する御社に応募したのは、御社が常に顧客満足度を第一に考え、新しい価値を提供し続ける姿勢に魅力を感じたからです。
私自身、日常的に御社のサイトを利用して商品を購入しています。梱包がとても丁寧なので、毎回気持ち良く買い物ができています。
御社の企業理念である「いかなる商品やサービスにおいても、顧客の期待を超える価値を提供すること」に共感し、私も御社で顧客体験を向上させるために貢献したいです。
また、御社のネットショップは、デジタル技術の最先端をいくことで、市場のトレンドを創造し続けており、それが満足度にもつながっていると感じています。御社に入社いたしましたら、先進性やチャレンジ精神を忘れることなく、たくさんの業務に挑戦したいです。
※AI志望動機作成ツール
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なぜ実店舗ではなくネットショップに魅力を感じているのかを盛り込みたいところです。汎用的な表現は避け、自分のスキルや経験をどのように活かすことができそうかを伝えることも必要です。
自分の「先進性やチャレンジ精神」を示すようなエピソードもあると良いでしょう。
ギフトショップの志望動機
ギフトショップの志望動機の例
私が御社を志望した理由は、もっとたくさんの方にギフトジュエリーや小物などを広め、おしゃれを楽しんで欲しいと思ったからです。
特に、御社は季節やイベントに応じたキャンペーンを大規模展開しており、いつも楽しみにしています。母の日のプレゼントとして購入させていただいた際は、母も大変喜んでいました。また、ギフトラッピングも他社と比較して圧倒的に多く、イベントに合わせて変わるのも魅力的です。
提案力には自信があるので、入社いたしましたら、一人ひとりの顧客に喜んでいただけるようなご提案をし、来てよかったといっていただけるよう努めたいと思います。
改まった場で使われることが多いギフトは、商品もやや高額だったり、ラッピングにもこだわりがあったりします。そういった意味では接客についても、相応の対応が求められるかもしれません。
そういった目線で実店舗へ足を運び、観察してみると良いでしょう。志望動機には、その店ならではの取り組みだと感じるところを意識して書いてみましょう。
要注意! 雑貨屋の志望動機でよくあるNG例
雑貨屋の志望動機でよくあるミスとして、理由が明確になっていないということがあります。理由を示せないと採用担当者からは「企業研究が足りない」と思われてしまい、志望度が低いと判断されてしまいます。
NG例についても例文で紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。自分の志望動機が完成したら、似たような点がないか照らし合わせてみましょう。
応募先の雑貨屋でなければならない理由が明確になっていない
例文
私が御社を志望したのは、御社の商品をより多くの人に広めたいと思ったからです。私は幼い頃から雑貨が好きで、雑貨屋巡りをよくしていました。
その中で、御社は特に店内の雰囲気が良く、手に取りたくなる魅力的な商品がそろっていると感じました。また、ホームページを拝見し、今後新商品の開発に力を入れていくということも知りました。
入社いたしましたら、私が感じたワクワクする気持ちを来てくださる顧客にも共有できるような店づくりをしたいと思っています。
この志望動機では、店舗と商品について触れていますが、具体性に欠けます。雰囲気が良い店舗や魅力的な商品を取り扱う店舗は多くあるので、「うちの店以外にもたくさんあるから他の会社でも良いのでは」と思われるリスクがあります。
お店や商品はそのブランドのカラーが色濃く出るので、目の付け所は間違っていませんが、「店舗のハロウィンシーズンの装飾」や「ハンドクリームの種類が豊富」など、具体的に絞りましょう。
自分が感じたワクワク感や顧客にたくさん広めたいという気持ちが伝わってくるのは良いですね。ただ、どういった点の雰囲気が良くて自分の感情に刺さったのかストーリーなども交えて伝えられるとより具体的になって良いと思います。
具体性がなくて漠然としている
例文
雑貨屋で仕事をすることで多くの人の役に立ちたいと考え、志望いたしました。私は貴店を利用することが多く、貴店の商品には日常生活の中で非常に助けられた思い出があります。
貴店は多くの商品を扱っているので、あらゆるニーズに応えられるのが魅力だと考えています。
入社したら、コミュニケーション能力を活かしてさまざまな商品を顧客に提供し、その人たちの生活がより豊かになるような手助けがしたいと考えています。
この例文は、全体を通して漠然としていて説得力に欠けています。志望動機を書く際は「企業のどんなところに魅力を感じたか」「自分はどういう人間に成長したいか」を具体的にしてくださいね。
漠然としていると、採用担当者も学生の人物像をつかみにくくなってしまい、興味を持ってもらえなくなると考えられます。
なぜその店を利用することが多かったのか、またその店の商品で日常生活のどのような場面で非常に助けられたのかを具体的にすることをおすすめします。
そうすることで、企業への深い理解と他社ではなくこの雑貨屋でなければならない熱意が伝わりやすくなりますよ。
熱意の高さが伝わる志望動機に仕上げて選考を突破しよう!
雑貨屋の志望動機の書き方について、イメージできたでしょうか。「この雑貨屋でなければならない」という理由が明確な志望動機は、業界・企業研究をしっかりできている証明になります。
自社を魅力的に感じていると伝わるのは、採用担当者からしてもうれしいものなので「ぜひ会ってみたい」と思うと考えられます。
雑貨屋は我々の生活に密着したさまざまな商品がある魅力的な場所です。そんな場所で働けるよう、熱意の伝わる志望動機に仕上げてくださいね。
アドバイザーコメント
増田 綾子
プロフィールを見る雑貨屋のさまざまな業務を任せられる人材だと信頼を得られる志望動機にしよう
雑貨屋は規模によってさまざまな違いがあります。「憧れのあのお店で働きたい」「店舗の運営や仕入れに携わりたい」という人もいれば、いつか自分の好きな雑貨を売る店を出すための準備と考える人もいるでしょう。
それでも、入社当初は品出しや商品の陳列、顧客の対応から始まることになると予想されます。
そういった仕事もきちんとこなさなければならないため、地味な仕事でも前向きに取り組める姿勢をアピールすることも重要です。
目指す雑貨屋のスタッフ像を明確にしよう
接客スキルについては、これまでの経験から、なるべく具体的なエピソードを盛り込んでいきましょう。
自分自身の接客スキル向上や、商品知識を得ることへの努力も必要ですが、店舗全体の売上目標を達成するためには、一緒に働く人たちと協力し合うことも大切です。
接客だけでなく、スタッフ間のコミュニケーションの大切さも意識し、いち早く職場に溶け込み、売り上げに貢献できるスタッフになりたいという姿勢を言語化してみましょう。
「雑貨が好き」「雑貨屋の雰囲気が好き」と思うなら、顧客に「雑貨への思いが溢れる、あのスタッフさんがいる店」と思ってもらえるような人物を目指していきましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/キャリアデザインオフィスあかつき代表
Ayako Masuda〇団体職員や子育てを経験後、行政のワーク・ライフ・バランス推進部署で勤務。現在は若者サポートステーションでキャリア支援をするほか、女性や企業向けのキャリア関連講座の講師も務める
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/メンタル心理カウンセラー
Syuya Nagata〇自動車部品、アパレル、福祉企業勤務を経て、キャリアコンサルタントとして開業。YouTubeやブログでのカウンセリングや、自殺防止パトロール、元受刑者の就労支援活動をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Mifuyu Furihata〇23年間の企業勤めを経て、独立後は企業での採用・育成コンサルティングや研修に従事。個人向けの就活支援セミナーやキャリア相談における、個々の「強み」の掘り下げに定評がある
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