この記事のまとめ
- 履歴書のアピールポイントは企業の視点を踏まえて書くことが必須
- アピールポイントを魅力的に見せるには書き方のコツがある
- アピールポイント別で自己PR例文を紹介
- ChatGPT 自己PR作成ツール
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この記事を読んでいる人に
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企業が一番最初に応募者について知る機会となる履歴書。どんな人物であるかを伝えるためアピールポイント欄・自己PR欄は必ず書く必要がありますが、「好印象になるようなアピールポイントが見つからない」「アピールポイントの書き方がわからない」と多くの学生が頭を悩ませる選考最初の関門になっています。
この記事では、キャリアアドバイザーの遠藤さん、小西さん、平井さんのアドバイスを交えつつ履歴書のアピールポイントの選び方や書き方を解説します。これから書類選考を控えている人や、書類選考でなかなか結果が出ない人はぜひ参考にしてみてください。
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履歴書にはアピールポイントを効果的に伝える書き方がある
履歴書でアピールポイントをうまく表現できないという人は「自分に合うアピールポイントを見つけられていない」パターンと、「履歴書の中でアピールポイントを際立たせる書き方がわからない」パターンの大きく2つに分かれます。
書類選考で好印象を残すためには、企業担当者が「アピールポイントを通して何を求めているのか」をふまえたアピールポイントの選定と、効果的に伝える書き方を実践することが大切になります。
この記事で、履歴書では「どのようなアピールが求められるのか」を理解できるように詳しく解説していきます。その後、アピールポイントの見つけ方を紹介し、合計30個の例文を用いて、実際にアピールポイント欄を書くために必要な知識や考え方が身につくように解説していきます。
履歴書の書き方についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、不安な人はぜひ参考にしてみてください。
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押さえておこう! 企業が履歴書のアピールポイントで見ている4つのポイント
企業が履歴書のアピールポイントで見ている4つのポイント
- 自己分析ができているか
- 企業研究を十分にしているか
- 入社意欲
- 企業が求める人物像に合っているか
履歴書で好印象・高評価を勝ち取るためには、どのような基準で評価するのか、どのような視点で読むのかを知っておくことが重要です。
企業の評価ポイントを知っておくことで、それに沿ったアピールポイントの作成や書き方を逆算して考えることができます。実際に手を動かす前に、まずはポイントを押さえておきましょう。
①自己分析ができているか
企業は履歴書を通して、あなたがどういう人か、ほかの人とどう違うのかということを知りたいのです。
自己分析がきちんとできている人は、仕事の場でも再現できる自分らしいアピールポイントをわかりやすく伝えることができます。
企業は履歴書のアピールポイント欄を通して応募者が自己分析が正しくおこなえているかを確認しようしています。
そもそも自己分析とは、自分の人間性や性格の特徴を自覚し、客観的に評価することで、長所・短所を整理して最終的に企業に貢献できる「強み」を導き出すことです。
正しい自己分析をおこなえていれば、考え方や将来のビジョンがブレることなく、入社後も高いモチベーションを保ち、アピールどおりのパフォーマンスが期待できると企業は判断できるのです。
自己分析とは自分のアピールポイントを見つける工程を指しており、「入社後活躍してくれる人材」を探す企業にとって、応募者自身が訴える「どのように会社に貢献できるか」は特に知りたい情報だといえます。
②企業研究を十分にしているか
企業は、自分を知る自己分析だけでなく、「企業についても知ったうえで応募してきているのか」をアピールポイント欄から見極めています。企業について知らなかったことによるミスマッチを防いだり、企業にどれだけ興味があるのか、志望の本気度を確かめるためです。
自己分析をした結果、「その会社で活躍できそう」という筋道があることでアピールに説得力が出ますが、それを支えるのが企業研究です。
企業の具体的な事業や想定される仕事を例に出してアピールポイントがどのように発揮されるかを書くことで、担当者は会社に貢献できそうなイメージを持つことができます。
- どれだけ企業研究をすれば良いかわかりません。企業研究をしているかは履歴書のどのようなところから見抜かれますか?
企業研究はアピールポイントを活かせそうな部分が見つかるまで
企業側は、そこまでレベルの高い企業研究を学生に求めている訳ではありません。とはいえ、企業について何も触れていないと、真剣さが疑われます。企業が真剣に求めている以上、応募する方も応じなければいけません。
では、どこまで企業研究をすればいいのか。あなたのアピールポイントをまずしっかりと定めたうえで、それに沿った企業の側面を探し出すという手があります。アピールポイントと企業の活動内容をマッチングさせるのです。
③入社意欲
アピールポイントの内容や提示の仕方から、どれほどの入社意欲があるかを確かめることも見ているポイントとして挙げられます。企業からすれば、入社意欲が高くない応募者には、より条件の良い企業から内定が出れば辞退されてしまうというリスクを感じてしまうものです。
十分な自己分析と企業研究により、具体的に会社にどのように貢献できると考えているかを示せると、入社の本気度の高さのアピールになります。
たとえば、「貴社が昨年から注力している○○という事業は、私が大学で研究してきた分野に直結しており、ぜひ今後の市場の発展に貢献したい」など、その企業でしかできないことに絡めることで、「この企業だから入社したい」という意欲が伝わります。
加えて、入社後の抱負や将来のビジョンの有無、具体性で、企業や仕事に対する熱意があるのかを判断しています。
自己分析や企業研究の結果の記述だけでは、企業も「ああそうか」で終わります。
入社したらどんな貢献ができるのかを採用担当者にイメージしてもらい、「ぜひ会ってみたい」と思わせることが重要であり、アピールポイントを伝えて将来性やビジョンを示す必要があるのです。
自己PRが思いつかない人は
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自己PRはESや面接でよく聞かれる質問の一つ。
しかし、「自己PRが全然思いつかない......」「自己PRを考える時間がない......」対策が思うように進んでいない人も多いのではないでしょうか?
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④企業が求める人物像に合っているか
アピールポイント欄から、自社に合った人材を見極めようとしています。いくら熱心にアピールポイントを表現できても、実際の業務に活かすことができなかったり、会社の雰囲気や方向性に合わないものであれば、採用して一緒に働きたいという判断にはなりません。
企業は、事業内容や今後の方針、自社で活躍している社員に近い傾向などを考えて、採用すべき応募者の人物像を設定しています。この設定にマッチしていれば、入社後も活躍しやすい・馴染みやすいと判断し、次の選考も受けてもらいたいと考えるのです。
企業担当者は、実際の現場をイメージしながら履歴書のアピールポイント欄を読み、求める人物像に合っているのかを評価の基準の一つにしています。
アドバイザーコメント
遠藤 美穂子
プロフィールを見る重要なのはアピールポイントの「再現性」
企業の担当者は、履歴書のアピールポイント欄(自己PR欄)を通じて、あなたがどういうキャラクターなのか、モチベーションのもとは何か、どういう資質を持っているのかを掴もうとしています。そしてそこに書かれているアピールポイントが実際の仕事の場でどう発揮されるのか、再現性があるかをイメージします。
たとえば、「チームの中でこういう役割を果たすタイプの人なら、この部門で活躍してくれそうだ、ぜひ来てほしい」という具合です。
「学生時代一番頑張ったこと」や「研究内容」は一度きりの経験なども含めてアピールできますが、「自己PR」の欄に書いたことは面接などで「ほかにエピソードはありますか」と深掘りされる可能性もあるので注意してください。
面接につながりやすいポイントを意識して自己PR欄を書いてみよう
この欄には以下が簡潔に書いてあると、面接につながりやすくなります。
①仕事で活かせる自分の特徴
②それを裏付け説明するエピソード
③志望する職種で経験するであろう業務でその特徴を活かして貢献できること
4ステップでできる! 履歴書に書くアピールポイントの作成方法
履歴書に書くアピールポイントの作成方法
- 自己分析で過去の経験の棚卸しをする
- 企業研究で求められている人物像を探す
- 企業で発揮できそうなアピールポイントを選ぶ
- 履歴書に収まるよう100~200文字程度にまとめる
履歴書のアピールポイント欄は、自分がどのような人物でどのような魅力があるのかを企業に売り込む場所であり、企業が履歴書から知りたい情報をくみ取り、提示することが大切です。
そんな重要項目であるアピールポイント欄で、企業の見ているポイントのすべてに応える内容を書こうとすると、何をどのように書けば良いのかわからないと悩んでしまう人もいるでしょう。
企業に自分自身を魅力的な人材に見せることができるようなアピールポイント欄にするために、4つのステップに分けて作成方法を紹介していきます。ぜひこの順番に沿った作成を試してみてくださいね。
①自己分析で過去の経験の棚卸しをする
アピールポイントを作成する際は、自己分析から始めましょう。具体的な見つけ方については後述しますが、自己分析は履歴書の長所・短所欄や志望動機欄にも通ずる、就活でのアピール全般の基礎となるアクションです。
自己分析をすることで、自分の強みや関心、得意なことが整理され、アピールポイント欄に書く内容を決めることができます。
自己分析を通して過去の出来事を振り返り、整理することで、履歴書のアピールポイントが見つかるだけでなく、就活の軸や将来のビジョンの設計もしやすくなります。まずは自分と向き合うことから始めてみましょう。
②企業研究で求められている人物像を探す
自己分析で自分の強みや特徴を把握できたら、次は志望する企業について研究しましょう。企業研究をすることで、企業の方針や社風を垣間見ることができ、どのような新入社員を求めているのかを探ることができます。
方法としては、企業のホームページ(HP)や口コミサイト、業界紙などで情報を仕入れたり、説明会や会社見学、OB・OG訪問で社員と交流を図り、雰囲気を知ることなどが挙げられます。また、業務理解を深めるために多くの企業がインターンシップも開催しています。
企業研究の方法
- 企業の情報を知る:企業HP、口コミサイト、業界紙など
- 企業の雰囲気を知る:説明会・企業見学、OB・OG訪問
- 実際の業務を知る:インターンシップ
求められる人物像を正しく捉えることができれば、自分が当てはまりそうかというマッチ度を見極めることができます。また、企業研究によって具体的な取り組みや特徴を把握し、それを回答に盛り込めば、入社の熱意や貢献できるイメージの裏付けともなります。
OB・OG訪問のやり方はこちらの記事で解説しています。良い情報を引き出す質問例とともに説明しているので、ぜひ参考にしてください。
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③企業で発揮できそうなアピールポイントを選ぶ
自分と企業について知ることができたら、自己分析を通して見つけた自身のアピールポイントから、企業で発揮できそうなものを選びましょう。業務をイメージして活かせそうなものを考えたり、企業研究で得た情報をもとに、求められる能力に近いものを選びましょう。
企業ごとに採用の狙いや求める人物像はさまざまあるのに、どこでも同じアピールポイントで臨んでいれば、企業側は自社にマッチしている人材とは考えにくいです。
いくつかアピールポイントを用意して、企業に合わせて選ぶことが選考通過には必要になります。
④履歴書に収まるよう100~200文字程度にまとめる
履歴書のアピールポイント欄に書く内容が決まったら、見やすく枠に収まる程度の文章量で、企業が見たいポイントを押さえる必要があります。100〜200文字程度にすることで要点が端的にまとまり、内容の伝わりやすいアピールになります。
履歴書のつくりによって項目や欄のサイズに違いがあるので、都度一から欄に合わせた文章を作るのではなく、ベースとなる文章を作り、欄に収まるように削っていくという進め方をすると書き漏れを防げたり時間短縮につながるでしょう。
具体的には、エピソードの状況描写を伝わる範囲で削ったり、「臨機応変な対応ができる」をアピールする場合、2回目以降「臨機応変さ」と言い換えるなどの細かい工夫から始めましょう。
エントリーシートなどに比べると各項目の欄が小さい場合が多いので、短い文章で、端的に情報をまとめる意識が大切です。
履歴書のアピールポイント欄の構成と文量の目安
魅力の伝わるアピールポイント欄にするためには、アピールする強みがどのようなものかだけでなく、強みが効果的に伝わる書き方・まとめ方ができているかも重視する必要があります。
ここからはより具体的なまとめ方・書き方として、盛り込むべき内容の構成と、それぞれの分量の目安を解説していきます。解説する順序と文章量を意識することで、読みやすく、伝わりやすいアピールをしましょう。
①最初にアピールしたい自分の「強み」を提示(1~2割程度)
アピールポイント欄では、最初に結論となる自分の「強み」を端的に提示し、どんな人物かをわかりやすく伝えることを意識します。
このとき、単に強みを「責任感」とするのではなく、より言語化した「苦手なことにも向き合える責任感」といったような強みの特徴がわかるものにすると、担当者はアピールポイントをイメージしやすく、印象に残りやすくなります。
わかりやすさを重視するためにもボリュームが出過ぎないように、全体の1〜2割程度に収めましょう。
こちらの記事で、自己PRの書き出しについて解説しています。併せて確認してみてください。書き出しは印象を決める大事な部分です。ぜひ参考にして対策してください。
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自己PRは書き出しで差別することが読まれるカギです。この記事では自己PRの書き出しの基本や注意点、差別化するコツを例文を交えて解説します。キャリアコンサルタントがプロの目線で解説していますので、参考にして書類選考を通過しましょう。
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極めて限られたスペースで、読む人を強く惹きつけ、次の欄も読み進めてもらうことが肝要です。必ず、最初に「私の強みは〇〇です」と結論から始めましょう。
不要な副詞を削るのも大事です。例として、私のコメントの1文目にある「極めて」などはなくても大丈夫ですよね。
②アピールポイントの根拠となるエピソードを書く(5割程度)
アピールポイントを提示したら、なぜそれをアピールできるのか、発揮できた場面や、どのように発揮できたのかがわかるエピソードを書きます。
どんなことをアピールしたいのかがわかっている状態で、根拠となるエピソードが出てくると、読み手は納得感を得ることができ、説得力のあるアピールだと感じます。
「全治4ヶ月の怪我から復帰して」といった具体的な状況や、「10年間欠かさず続けた」のような伝えたい「強み」の凄さが伝わることが大切なので、全体の5割程度かそれ以上となるよう、ボリュームある分量で表現する必要があります。
- エピソードを書こうとすると何をどこまで書けばいいかわからず長くなってしまいます。エピソードの文章の組み立て方のコツを教えてください。
エピソードも三段階で構成するのがポイント
エピソードも三段階で構成しましょう。
①事実 「〇〇で〇〇なことがありました」
②問題 「そこで〇〇な問題が起きました」
③解決行動 「私は〇〇と考えて、〇〇と行動しました」
①~③を根拠に会社でどんな貢献ができるかを、次の結論で述べるとわかりやすく構成できます。
③アピールポイントをどのように活かして企業に貢献できるかを書く(3~4割程度)
根拠となるエピソードを通じて、どのようなアピールポイントかを伝えることができたら、それをどのように活かして企業に貢献できると考えているのかを書きます。
企業研究や将来のビジョンといった、企業が見ているポイントに答える部分であり、評価が分かれる重要ポイントだといえます。
企業の具体的な業務・働き方と将来のビジョン、意気込みと伝えるべき要素は多いものの、結局何を言いたいのかが伝わりやすいよう、全体の3〜4割程度にすっきりさせることを意識しましょう。
「貴社での新規開拓の営業の業務においても、学生時代に培ったコミュニケーション能力を活かして契約を勝ち取り、会社の顔と呼ばれる存在を目指します」といったように、順序だてて1〜2文で伝えることがポイントです。
- 企業研究の内容と意気込みを絡めるのが難しいです。要素の盛り込み方のコツを教えてください。
具体的な場面をイメージしてどのように貢献したいかを盛り込もう
あなたが志望する企業の商品・サービスや職種の人の働き方を具体的に思い浮かべましょう。
何かを設計したり企画したりする場面、顧客に提案する場面、モノづくりの現場、チームでプロジェクトにあたる業務など、それぞれの場面で必要となる力や資質は違いますね。
そこで自分がどのように貢献したいかを盛り込んでみてください。
これでより魅力的に! 履歴書のアピールポイントを書くときの4つの秘訣
履歴書のアピールポイントを書くときの4つの秘訣
- アピールポイントは1個に絞る
- 読みやすい文字数・大きさにする
- 枠が小さい場合は箇条書きにする
- 強調したい部分は「」(鍵括弧)などを使う
履歴書のアピールポイントはほかの学生と似たり寄ったりの内容になることもあり、選考を通過するためには、ライバルに差をつける工夫が重要です。
ここからは、さらにアピールポイントを魅力的なものとして担当者に伝えられるよう、書くときの4つのテクニックを解説します。差別化して選考を突破できるように一つずつ丁寧に確認していきましょう。
①アピールポイントは1個に絞る
まず最初に意識すべきは、アピールポイント欄で伝える「強み」を1個に絞ることです。企業の求める人物像に合致するようなアピールポイントがいくつかあっても、履歴書でのアピールは1つのみにします。
アピールポイントが1つであることで、何を伝えたいのかがわかりやすく、印象に残りやすくもなるからです。また、続く面接などの選考でも一貫した回答がしやすくなり、深掘りの質問にも対策できます。
いくつもポイントを盛り込むのではなく、具体的なエピソードを盛り込むなど、1つのポイントを深掘りして説明することを意識しましょう。
あれもこれもと伝えたくなる気持ちは理解できます。そんな時、15秒、30秒のCMを思い浮かべてみてください。商品などのアピールポイントは1点だけですよね。
たった1つのポイントでも、具体的なエピソードや数字を交えれば、訴求力や説得力は大いに増します。
②読みやすい文字数・大きさにする
履歴書にアピールポイントを書くときは、内容ばかりでなく、見やすさ・読みやすさを意識して文字数や大きさについても注意を払いましょう。
文字が小さすぎたり、枠に対して埋まり過ぎていると、読み進めるのが難しくなります。反対に文字が大きすぎると、盛り込める内容が少なく、内容が薄くなり効果的なアピールができなくなります。
文字サイズと読みやすさ
- 文字が小さすぎる:読むのが難しい
- 文字が大きすぎる:内容が盛り込みにくく薄いアピールになる
どんなに良い内容でも読みにくいことで頭に入ってこなかったり、要点をまとめて適切な文量でまとめることができないというマイナスイメージに捉えられる可能性もあります。
一度下書きをしてみて、見やすいかを確認してみると文章量や文字サイズを調整できるでしょう。
履歴書に下書きをする際のコツは以下の記事で解説しているので、失敗したくない人はぜひ参考にしてみてくださいね。
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③枠が小さい場合は箇条書きにする
履歴書の仕様や、盛り込みたい内容によっては記入欄が小さいと感じる場合があるかもしれません。その場合には、要点を箇条書きにしてまとめるといった書き方もできます。
要点がしっかり整理されていると、見やすく、印象に残りやすい履歴書になります。また、この工夫は資格欄や、研究・ゼミ欄でも取り入れやすいものです。
履歴書は公的書類であり、書式が決まっていたり、装飾することには適さないものです。また、枠に余裕があるのであれば、しっかり文章で組み立てられている方が説得力が出るので、箇条書きの見やすさに頼りすぎないことも大切です。
アピールを箇条書きにする例
私はどのような場面でも相手の立場になって考えることができます。
・アルバイト:お客様が店内を見回していたら積極的に声掛けをして課題を解決した
・ゼミ:議論に入れないメンバーも回答しやすいように順番で話題を出すことにした
最初に字数を考えずに言いたいことを盛り込んだ文章を作り、それから所定枠に収まる字数に削っていくのが、書き方のコツです。削った後は、書いた内容が論理的に通っているか確認しましょう。
④強調したい部分は「」(鍵括弧)などを使う
アピールポイントをよりわかりやすく伝える方法として、「」(鍵括弧)などを使うこともおすすめです。「」(鍵括弧)の部分は目に入りやすく、特に冒頭でアピールポイントを端的に伝える際に役立ちます。
主な使い方としては「粘り強い」など強みそのものはもちろんのこと、「天井知らずの上昇志向」といったキャッチコピーや、「3年間で4度の入賞」といった結果や数字の部分に使うのがおすすめです。
「」(鍵括弧)を使いたいケース
- 強みそのもの
- キャッチコピー
- 周囲から言われたこと
- 「1年間で○○した」といった実績
「」(鍵括弧)はその言葉を通常と違う意味で使うときや、キャッチフレーズを強調したいときに使います。いくつも使うとどれが大事かわからないので、1つか2つにとどめましょう。
太字や下線を使うとくだけた印象になるためおすすめしません。強調したいときは文章を短くすると良いですよ。
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履歴書の自己PR欄を書くときの注意点
履歴書の自己PR欄を書くときの注意点
- 記入欄の7割以上は埋める
- 専門用語やわかりにくい表現を使わない
- アピールポイントを企業の求める人物像に寄せすぎない
魅力の伝わるアピールポイント欄にするためにはコツを押さえた書き方やまとめ方も大切ですが、前提として評価を落とさないために意識したい注意点についても解説していきます。
書く前に意識して、書き終わった後に、注意点を守れているかダブルチェックし、魅力的なアピールを作成しましょう。
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記入欄の7割以上は埋める
7割以上埋まっていないと、「熱意や誠意が伝わってこないので印象が良くなることはない」というのが率直なところでしょう。
担当者の心証悪化につながりかねず、評価に影響することも必至です。こんなことでマイナスになるのは勿体ないので、7割以上は必ず埋めましょう。
履歴書では魅力を端的に伝えることが大切だと解説してきましたが、記入欄に対してあまりに余白が多いと、読み手は手抜きだと感じ、入社意欲が高くないと判断をされる可能性もあります。
また、余白があまりに多い場合はエピソードが具体的でなかったり、内容も不十分である場合が多いです。しっかり内容を伝えるためにも文章量は意識しましょう。
余白を埋めようとするために、文字サイズを大きくしてしまうのも余白があるのと同様の印象になるため控えましょう。どうしても枠が埋まらない場合は、強みをあらわすキャッチコピーや、周囲からの評価を受けた理由の分析などを盛り込んでみることがおすすめです。
専門用語やわかりにくい表現を使わない
強みを発揮したエピソードの状況説明で専門用語やわかりにくい表現を使わないことも、効果的なアピールにするためには気をつけるべきポイントです。
専門用語など文章中にわからない文言があると、読み手はせっかくのアピールポイントが理解できないかもしれません。また、疑問が頭に残り、アピールの印象が薄れてしまうことがあります。
誰が読んでもわかる表現に置き換えたり、わかりやすいたとえを用いることで、誰にでも伝わる内容にまとめましょう。
アピールポイントを企業の求める人物像に寄せすぎない
企業研究を通して、求められる人物像を把握することは大切ですが、アピールする内容を無理に寄せすぎることも控えるべきポイントです。
なぜなら、仮に履歴書上で企業にマッチしていると判断され通過できたとしても、自分に合ったアピールポイントでなければ、話している印象とギャップが生まれたり、深掘り質問に答えられなかったりと、面接でうまくアピールできずに評価につながりにくくなるからです。
それに比べれば、企業が求める人物像から少し離れていたとしても、自分らしさを表現して、企業に貢献できる姿勢を伝えることができれば、評価につながるでしょう。
無理して企業に合わせるのではなく、自分の特徴の中で企業に合いそうな部分を見つけてアピールポイントを選ぶことが大切です。
企業に寄せすぎて事実と異なることを書いた場合、ほかの項目と整合性が取れなくなったり、面接でつじつまの合わないことを言ってしまったりします。
仮にそれで入社できたとしても、合わない会社で苦労します。企業が求める人物像を把握するのは大事ですが、無理に自分をその枠にはめる必要はありません。
自己PRで悩んでいる人は、ChatGPTを活用して自己PRを完成させよう
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作った自己PRは選考で活用できるものになっているので、ぜひ活用して採用される自己PRを完成させましょう。
簡単な質問に答えるだけで、強みが伝わる自己PRが作れます。
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(リーダーシップが強みの場合)
思いつかない人必見! アピールポイントの6つの見つけ方
思いつかない人必見! アピールポイントの6つの見つけ方
- 自分の過去の出来事を書き出す
- 短所の言い換えからアピールポイントを探す
- 周りの人に自分の特徴を聞いてみる
- 診断ツールで考え方を整理する
- OB・OGが選考でアピールしたポイントを参考にする
- キャリアアドバイザーに相談する
そもそも良いアピールポイントが見つからないという人や、もっとアピールポイントを用意しておいた方が良いと感じた人もいるかもしれませんね。
そこでここからはアピールポイントの見つけ方を6つ紹介していきます。いろんなアピールポイントを発見するために、紹介するうちの1つだけでなく、いくつかの方法を試してみることをおすすめします。それでは一つずつ確認していきましょう。
自己PRがないという人にはこちらの記事もおすすめです。見つけ方を解説しているので、ぜひ読んでみてください。
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自己PRがない人必見! 就活必勝の題材の見つけ方を例文付きで解説
自己PRがないと思っている人でも、見つけ方さえわかれば誰でも簡単に作成できます。この記事では自己PRを見つける方法だけでなく、わかりやすく伝えるステップを例文を交えてキャリアコンサルタントが解説します。自己PRを見つけて就活を成功させましょう。
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①自分の過去の出来事を書き出す
自己分析の方法
- 自分史:過去の出来事を時系列で書き出すもの
- モチベーショングラフ:時系列でのモチベーションの揺れ動きをグラフで表すもの
- マインドマップ:考えていることを蜘蛛の巣のように展開するもの
- SWOT分析:Strength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)の4つを書き出して自分の特徴を分析するもの
最もスタンダードな自己分析の方法として、自分の過去の出来事を書き出すという方法が挙げられます。この過去の出来事の振り返りから、興味関心や、特に頑張ったこと、性格・特徴、得意なことを見つけていきます。
自己分析にもいくつか方法があり、出来事を時系列で書き出す自分史や、考えていることを蜘蛛の巣のように展開していくマインドマップなどがあります。
自分がまとめやすい方法を選択することが大切であり、とにかく書き出して視覚化することが分析の近道です。
自己分析の方法はこちらの記事で詳しく解説しているので、やり方がわからない人は併せてチェックしてくださいね。
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②短所の言い換えからアピールポイントを探す
アピールポイントは企業に貢献できる「強み」ですが、自分の長所、良いところばかりを探そうとするのは難しいかもしれません。そこで、自分の短所から考え、それを言い換えてアピールポイントを見つけるという方法があります。
たとえば、自分の短所として「優柔不断」な部分があると感じている場合、状況などによっては、「慎重な判断」ができて良かったり、人の意見を取り入れながら考える「柔軟性」として評価されたりと、良い方向に転ぶ場面もありますよね。
短所には、言い換えることで長所や強みとして伝えることができるものも多くあります。自己分析を通して見えた自分の弱い部分についても着目してみましょう。
短所を長所に言い換える方法や例はこちらの記事で詳しく解説しています。併せて参考にしてみてください。
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短所を長所に言い換えることは多くのメリットがあります。具体的なメリットや言い換える方法などをキャリアコンサルタントが解説します。短所を長所に言い換える例も紹介しているので、長所がわからない人は参考にしましょう。
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- そもそも自分の短所も思いつきません。探し方のコツを教えてほしいです。
自分の行動の振り返りや身近な人から言われることから見つけよう
一般的には、自分の日頃の行動パターンや性格で「これは直したい」「変わりたい」と思うところが短所です。しかし物は言いよう、程度や見方を変えれば、そこも周囲に良い影響を及ぼしたり力を発揮したりするところかもしれません。
家族など身近な人から「こういうところがあるね」とよく言われるところも、長所・短所いずれにもなりうるあなたの特徴と考えましょう。
③周りの人に自分の特徴を聞いてみる
自分一人で強み・弱みを見つけるということは簡単なことではありません。そのため、家族や友人に自分の性格や強みを聞いてみる他己分析もアピールポイントを探すうえで有効な方法です。
この際に、いろいろなかかわりの人に聞いてみましょう。接し方が違うのに共通して言われる特徴や、立場によって評価が違うといった発見が生まれるからです。
案外自分の感覚とは違う印象を持たれている場合もあるでしょう。ほかの自己分析と組み合わせてみることでギャップの解消にも役立ちます。
他己分析をお願いする相手と聞きたい内容
- 親しい友人=長所など自己PRにつながる部分
- 家族=長所だけでなく、自分では気づかない癖や短所
- 面識が浅い人=性格的な部分だけでなく、第一印象のイメージ
④診断ツールで考え方を整理する
アピールポイントが見つからない場合は、診断ツールを利用してみることもおすすめです。便利なツールはさまざまあり、質問に回答してみるだけで短時間で考え方や性格特徴を整理することができます。
また、回答結果に対して、自分が思っていたのと違ったという点に着目してみることも大切です。診断結果はあくまで参考程度に留めて、「もっとこう考えてる」という自分自身の主張やこだわりから強みやアピールポイントが見つかる場合もあります。
手軽に試せるものも多くあるので、自己分析のファーストステップとして診断を受けてみましょう。
⑤OB・OGが選考でアピールしたポイントを参考にする
実際に志望する企業で働いているOB・OGに、採用選考の際にアピールしたポイントを聞いてみるというのも有効な方法だといえます。
OB・OG訪問する方法
- 大学のキャリアセンターで問い合わせ
- 友人や先輩からつてをたどる
- 志望企業に直接連絡
- OB・OG訪問用の就活サービスを利用
もちろんOB・OG達は選考を通過している人たちであり、企業が求める人物像に近いアピールができたことが考えられます。実際に聞く時間がない場合などは、口コミを探してみると手軽にアピールポイントを参考にできるかもしれません。
聞いたアピールポイントをそのまま選んでも、実際の自分の性格とズレがあっては良いアピールはできないので注意が必要です。あくまでも参考にして、自分の特徴に近いものを探してみてくださいね。
OB・OGのアピールポイントをそのままパクるのはやめた方が無難です。自分が自分でなくなります。
一方、先輩から得られる会社の内部情報は貴重です。たとえば「ワークライフバランスを重視している」「女性活躍を大いに推進している」などの話が聞けると、それを踏まえてアピールポイントを作り上げるという手も打つことができます。
⑥キャリアアドバイザーに相談する
アピールポイントが見つからない場合はキャリアアドバイザーに相談してみるというのも一つの方法として挙げられます。
キャリアアドバイザーは、就活のプロであり、業界・企業に合わせたアピールの方向性や、意識すべきことを教えてくれます。さらには、面談を通して、アピールポイントを見つけてくれることもあるでしょう。
プロに相談する中で自分のことをしっかり言語化することができれば、自然と自分のアピールポイントを見つけられることもあります。
アドバイザーコメント
平井 厚子
プロフィールを見る良い部分を客観的に見つけ表現するサポートをします
自己分析をしていると陥りやすいのが、「こんなことはできて当たり前。アピール材料になんかならない」と考えてしまうことです。
キャリアアドバイザーは、具体的なエピソードを聞いて、そのときの皆さんの判断の意図や結果を確認し、ほかの場面での応用の可能性に広げて考えたりして、その強みが就職後も再現できることを伝えられるように支援します。
心理学的な観点からもアピールポイントを見つけられるようアドバイスします
またキャリアアドバイザーは心理学も学んでいるので、リフレーミング(違う枠組みでみる)の考え方を使って皆さんが自分の弱みだと思っている点も見直します。強みと弱みは表裏一体で、強みがすぎると弱みになるのです。
たとえば「好奇心旺盛」が強すぎると「飽きっぽい」に、「人の意見をよく聞く」ことが多すぎると「優柔不断」になる、といった具合です。強みと弱みを一体で捉えられていると、自分のことがよくわかっているという印象になります。
自分の強みがうまく見つけられない人は、ぜひキャリアアドバイザーとお話ししてみてください。
就活の相談先はほかにもあります。こちらの記事では、相談先にふさわしい14の相手を解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
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アピールポイント別自己PR例文20選
アピールポイント別自己PR例文20選
- 例文①責任感
- 例文②コミュニケーション能力
- 例文③協調性
- 例文④向上心
- 例文⑤リーダーシップ
- 例文⑥傾聴力
- 例文⑦柔軟性
- 例文⑧集中力
- 例文⑨粘り強い
- 例文⑩計画性
- 例文⑪最後まで諦めない
- 例文⑫好奇心旺盛
- 例文⑬臨機応変に対応
- 例文⑭慎重
- 例文⑮相手の立場に立って考える
- 例文⑯課題解決能力
- 例文⑰ポジティブ
- 例文⑱行動力
- 例文⑲論理的に考える
- 例文⑳ストイック
ここからはアピールポイント欄の例文を紹介していきます。20個のアピールポイント別に例文を用意したので、自分の強みに近いものを参考にしてみてください。
また、各例文ではキャリアアドバイザーがポイントを解説するので、例文のどの点が良いか、どのように書けばより良くなるのかも併せて見てみてください。
履歴書の自己PR欄の例文はこちらの記事で詳しく紹介しているので、併せて確認してみてください。
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例文①責任感
責任感の自己PR例文
私の強みは責任感の強さです。大学時代は、3つのアルバイトを掛け持ちしていましたが、すべての職場でリーダーのポジションを任されていました。
どの職場でも遅刻や無断欠勤をせず、責任感を持って仕事をしていた結果だと思っています。また、私が抜けた後も滞りなく業務が回るよう、今は後輩教育とマニュアル整備に注力しています。
社会人になっても、仕事に対して真摯に、責任感を強く持って携わることを心掛けます。
どの職場でも頑張っていることが伝わってきます。あなたの責任感の特徴をもう少し聞いてみたいです。
リーダーになる前と後で責任感に違いはあるのか、無遅刻などは真面目さからくるものなのかなどじっくり考えてみると、ほかの人との違いが見えてきますよ。
責任感の自己PRを伝えるコツはこちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
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例文②コミュニケーション能力
コミュニケーション能力の自己PR例文
私の強みはコミュニケーション能力です。大学時代はアパレル店でアルバイトをしており、そこでは顧客の求める商品や好みを会話から感じ取り、個人個人に合う商品を使ったコーディネートをおすすめしていました。その接客を評価していただき、優秀店員として表彰されたこともあります。
入社後はこの強みを活かし、顧客とのコミュニケーションを大切にし、相手のニーズに合った商品を提案していきたいと思います。
優秀店員として表彰されたことについて、もう少し知りたいところです。表彰されたのは1人だけだったのか、店長らからどんな言葉をかけられたのか。それらを盛り込むと、わかりやすいエピソードになります。
例文③協調性
協調性の自己PR例文
私の強みは、チームワークを意識しながら物事に取り組める協調性があることです。大学で所属していたゼミのグループワークでの研究発表は、メンバー同士の意見がぶつかることが多くありました。
私はメンバーの仲介役として、個々の意見を尊重しながらも、全員が納得できる折衷案を出すよう心掛けていました。
社会人になってからも、仕事において協調性を大切にし、チームでの取り組みに貢献していきます。
「仲介役として」が気になります。「協調性」は「自分と価値観や考え方が異なっていても、譲歩しながら最適な関係や答えを見つけられること」です。
「自分の考えを持ちながらも議論の目的に立ち返り、異なる意見を取り入れながら解決を目指すよう心掛けていた」という内容のほうがさらに良いでしょう。
例文④向上心
向上心の自己PR例文
私の強みは、常に向上心を持って物事に取り組むことができることです。高校時代は水泳部に所属しておりましたが、大会があるたびに「自分のベストを更新したい」と思い、自主練を欠かしませんでした。
また、自分の課題に対しても逃げ出さず向き合い、苦手な部分を克服する強化練習も取り入れていました。
社会人になってからもこの向上心を忘れないよう心掛け、常に成長を目指して自己研鑽に励みたいと思います。
向上心の説明として、課題から逃げ出さず苦手に向き合う姿勢に触れ、事例も合っていますね。末尾の一文は、実際働く場面で会社や顧客にどう貢献したいか伝えられるとさらに良くなります。
例文⑤リーダーシップ
リーダーシップの自己PR例文
私の強みは、リーダーシップがあることです。大学時代は、50人以上が所属する登山サークルの幹事を務めていました。登山サークルは、部員全員にけががなく、また遭難することがないよう注意して活動する必要があります。また、天候などの状況によって判断を迫られることもありました。
私はこのサークルの幹事経験を通して、リーダーシップを培うことができたと思っています。仕事においても、責任感を持ち、正しい状況判断ができるリーダーを目指したいと考えています。
50人以上との数字が盛り込まれており、リーダーシップを強調する説得力があります。天候などの状況によって、どういう判断が迫られたのかについて、一言二言具体的に付け加えると、さらに強みのアピールにつながります。
例文⑥傾聴力
傾聴力の自己PR例文
私の強みは傾聴力です。学生時代はマンツーマン塾の講師のアルバイトをしていました。
そこで受け持った生徒には、学業以外にも部活や友人関係の悩みを持つ子が多くいました。私は、生徒との信頼関係を築くためにも、そういった悩みの相談だったり、雑談もするよう心掛けていたところ、「先生に話を聞いてもらいたくて塾に行くのも嫌でなくなった」と言ってもらえたこともあり、やりがいを感じました。
入社後もこの強みを活かし、周囲の人や顧客との信頼関係の構築につなげたいと思います。
よく書けています。エピソードと入社後の活かし方もわかりやすいです。相談や雑談での聴き方で自分なりに工夫していたことががあれば、ぜひ追加してください。具体性が出て、さらによくなります。
例文⑦柔軟性
柔軟性の自己PR例文
私の強みは、環境に対応する柔軟性です。これは、大学時代にアメリカへ留学した経験で身に付けました。留学先には、アメリカ人だけではなく、さまざまな国籍の人がいて、ライフスタイルや言語もそれぞれ違っていました。
彼らとの交流の中で、相手のことを理解する努力と気遣いを忘れないことによって、柔軟にコミュニケーションを取る方法を学びました。
私はこの経験を活かせば、どのような環境でも適応し、仕事に取り組むことができると思っています。
「環境に対応する柔軟性」という表現と事例が少しずれているようにも取れるので、さまざまな相手の文化的背景や行動様式を理解して受け止める柔軟性やコミュニケーション力なのか、通常と異なる環境でも能力を発揮できる適応力なのか、今一度見極めてみるとさらに良くなると思います。
柔軟性の自己PRのコツはこちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
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例文⑧集中力
集中力の自己PR例文
私の強みは、「ここぞという時の集中力」です。中学生から続けている柔道で、試合に勝つために途切れない集中力を身に付けました。これは、受験勉強やアルバイトの業務などでも、ミスを減らすことにつながっています。
仕事でも、業務に集中して取り組むことは、ミスのない、生産性のある成果を出すことにつながると考えています。
入社後は柔道で培った集中力を発揮し、重要な仕事を任される、信頼のある社員になりたいと思っています。
どのようにして集中力を身につけたのか、その集中力を柔道でどのように活かしたのかなどについて記載するとさらに良くなります。
武道には一瞬の集中力が必要という認識は、一般的に抱かれやすいので、そこを工夫した方が良いでしょう。
例文⑨粘り強い
粘り強さの自己PR例文
私の強みは、苦手なことにも粘り強く取り組めることです。高校時代は吹奏楽部に所属しており、3年次の最後の大会ではパートリーダーを務めていました。
リーダーを任せられたからには、ほかの部員の手本となる演奏ができるようになりたいと思い、苦手なパートを完璧に演奏できるよう毎日1時間の自主練を取り入れました。その成果もあり、最後の大会ではミスなく演奏することができました。
私はこのように、目標に向かって粘り強く努力することで、苦手なことも克服することができます。社会人になってからも、強みである粘り強さを活かし、どのような仕事もしっかりと取り組みます。
具体的なエピソードがとても良いですね。
冒頭の「苦手なことにも」は「目標に向かって」に統一しましょう。吹奏楽は苦手なことではないですよね。パートリーダーとして立てた目標を達成したエピソードにした方が、すっきりします。
粘り強さの自己PRの作り方、伝え方のコツはこちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
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例文⑩計画性
計画性の自己PR例文
私の強みは、スケジュール通りに物事を進められる計画性です。大学受験時の勉強は、本番の試験から逆算してスケジュールを立てていました。中距離目標、長距離目標をうまく使い分けることで、モチベーションを維持したままコツコツと勉強し、偏差値を上げることができました。
仕事においても、自分のスケジュールに余裕があればイレギュラーな事態への対応や、周囲の人の手助けができると思っています。計画性を大切にして、スムーズに業務を進めることを意識していきたいです。
計画性というと計画の立て方の特徴や予定通りいかなかった時の対応なども聞いてみたいです。
仕事においてのくだりにあるように、余裕を持たせることを大切にしているのでしょうか。中距離、長距離の使い分け方があなたの特徴であればそこを掘り下げてみてください。
計画性の自己PR方法はこちらの記事で詳しく解説しているので、計画性をアピールポイントに持つ人は併せて参考にしましょう。
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例文⑪最後まで諦めない
最後まで諦めないことの自己PR例文
私の強みは、困難な状況でも最後まで諦めず物事に取り組む力です。この姿勢は、大学で所属している剣道部で培いました。
自分が不利な試合でも、決して諦めず全力を尽くすことで、逆境をはね返し勝つことができた試合がいくつもありました。最後まで諦めないという姿勢は、わずかなチャンスも逃さない集中を保つことができます。
社会人になってからも、困難な仕事であっても初めから「無理だ」と諦めることはせず、自分のベストを尽くして取り組みたいと思っています。
全体的に抽象度が高いですね。読む人、聞く人に強みを印象づけるには、もう少し具体例を盛り込んだ方がいいでしょう。
最後まで諦めない力は、剣道部以外でも培えるはずです。なぜ、剣道部で諦めない力が得られたのか、もう少し考えるとさらに良くなります。
例文⑫好奇心旺盛
好奇心旺盛の自己PR例文
私の強みは、好奇心旺盛なところです。高校では文系に進む予定でしたが、当時好きだったテレビ番組から動物学に興味を持ち、猛勉強して理系の学部に入学しました。
結果、動物学を学んだことによって、自分の知見がさらに広がったと感じています。さまざまなことに興味を持つことは、自分の視野を広げることにつながると考えています。
入社後も、自分の好奇心旺盛さを活かし、新しい知識を身に付け、自分自身の成長や担当業務につなげていきたいと思っています。
テレビ番組をきっかけにしたエピソードがユニークですね。「知見がさらに広がった」結果としてどんな行動をとったかまで書けると、もっと良くなります。企業は視野が広かるだけでなく、行動まで結びつけられる人材を評価します。
以下の記事で、自己PRで好奇心旺盛を伝えるときのコツを詳しく解説しています。こちらも併せて参考にしてみてくださいね。
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例文⑬臨機応変に対応
臨機応変に対応の自己PR例文
私の強みは、状況に合わせて臨機応変な対応ができることです。大学時代のコールセンターのアルバイトでは、顧客の用件はそれぞれ違っているため、受電内容ごとに臨機応変に対応する必要がありました。
私は、頻出する照会の回答マニュアル作成や、特殊な案件をメモに残すことによって、職場の人たちがより柔軟に対応できるよう工夫していました。
仕事においても、どのような状況にも慌てず臨機応変に対応するために、常に事前準備や計画性を持って業務に取り組むことを心掛けます。
アピールしたいことがたくさんありますね。臨機応変な対応に自信があるのか、今後のためのマニュアル作成や情報共有といった記録が得意なのか。想定外のことを極力減らすための準備を大事にしているのか。
どこかに焦点を当てるともっとすっきりします。
臨機応変な対応力の自己PRのコツはこちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
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臨機応変に対応する力は、仕事において大変評価される強みです。そのため、自己PRでその良さをしっかり伝えましょう。記事では、キャリアコンサルタントが臨機応変の自己PRの作り方、伝え方を解説します。
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例文⑭慎重
慎重の自己PR例文
私の強みは、慎重さです。学生時代は、ファミリーレストランのアルバイトで調理を担当していました。私は、顧客に料理を提供する立場として、衛生面はもちろん、アレルギーなどを持っていたり、幼児連れの顧客の注文時は特に慎重に調理をおこなっていました。
私はこのアルバイトによって、事故を未然に防ぐための慎重さが身につきました。
仕事においてもこの強みを活かし、あらゆる可能性を事前に検討して、ミスや不備のない慎重な仕事をしたいと考えています。
エピソードは悪くないのですが、そこから訴える強みが慎重さとなると、多少の違和感を抱かざるを得ません。このエピソードなら、高い注意力や、緻密さという強みを思い浮かべます。もう少し、丁寧に考え直してみるとさらに良くなりますよ。
例文⑮相手の立場に立って考える
相手の立場に立って考える自己PR例文
私の強みは、相手の立場に立って考えられることです。私は大学時代、新聞部に所属していました。取材相手にインタビューする前には、下調べを欠かさずおこなっていました。
相手のことを知り、どのようなことを聞くべきか、聞くべきではない内容はあるかなどを考えて取材をおこない、相手の立場に立ってやりやすいインタビューを心掛けていました。
入社後の仕事においても、相手に対する思いやりを忘れず、発言や行動に責任を持った社会人になりたいと考えています。
エピソードとまとめが少しずれているようにも見えます。相手の立場に立って考える目的は、相手に対する思いやりを忘れないためですか。
もちろんそれも大事なことですが、「相手の目線で物事をとらえる」「相互理解を深める」などの方が、ビジネスでのニーズに近く、さらに良くなるかと思います。
以下の記事でも、「相手の立場に立って考える力」をアピールするコツを解説しています。こちらも併せて参考にしてみてくださいね。
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相手の立場に立って考える力は安易に使用すると高評価を得られません。この記事では仕事で求められる相手の立場に立って考える力とは何かを明らかにしたうえで、自己PRでアピールする方法や注意点、周囲と差別化するコツをキャリアコンサルタントが解説します。
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例文⑯課題解決能力
課題解決能力の自己PR例文
私の強みは課題解決能力です。学生時代のアルバイト先のカフェは、顧客のクレーム数が県内で一番多い店舗でした。
私はクレームの内容を確認し、接客レベルの低さが原因と分析し、社員にも相談し接客研修をおこなってもらいました。結果、クレーム数は減少し、店舗でおこなっているアンケートでも、顧客満足度が上がったことがわかりました。
私はこの課題解決能力を活かし、入社後も社内外の課題を分析し、解決に向けて取り組んでいきたいと考えています。
課題解決能力は、課題を発見し、原因を分析し、解決策を考え、行動に移すというように分解されます。
そして一人で解決するのか周囲と協力して解決するのかという切り口でも分けられます。自分らしさとしてどこを強調したいか見直すと、まとめの書き方が変わってきます。
例文⑰ポジティブ
ポジティブの自己PR例文
私の強みは、逆境でもポジティブな思考を持ち続けられることです。大学時代所属していたチアリーディング部で身につけた姿勢です。
チアリーディングでは、ポジティブな思考を持っていなければ、応援の気持ちが伝わりません。応援するチームが負けていたり、嫌なムードであっても、観客席から常に盛り上げ、流れを持っていくことを心掛けていました。
社会人になってからもこのポジティブな気持ちを持って、どのような状況でも明るく、前向きに物事に取り組みたいです。
チアリーディング部が、大学スポーツの応援というのは、イメージとしてつながりやすいです。誰でも思い浮かべやすい状況なので、さらに理解される内容にするには、社会人になってからのことについて、もう少し踏み込んだ方が良いでしょう。
例文⑱行動力
行動力の自己PR例文
私の強みは、行動力があることです。大学2年生の時、養護施設のボランティアに参加しました。大学で社会学を学び、養護施設の環境問題について論文を書くために、実体験に基づいた説得力のある内容にしたいと思ったからです。
ボランティアに参加したことによって、施設の現状や子どもたちの生の声を聞くことができ、より課題を明確にした論文を執筆することができました。
私はこの行動力を活かし、入社後も実際に自分の経験を落とし込んだ、より充実した内容のある仕事をしたいと考えています。
使うエピソードの選択は良いです。養護施設のボランティアに行くために障害になったことがあり、それを克服して行動したことがわかると、もっと説得力のあるエピソードになります
行動力はチャレンジ精神があるとも言い換えられます。チャレンジ精神の自己PRのコツはこちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
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例文22選|チャレンジ精神の自己PRは4つのポイントで敵なし!
多くの企業がチャレンジ精神のある人材を求めているため、アピールすること自体は効果的です。しかし、チャレンジ精神をアピールする就活生は多くいるため、差別化が大切です。記事では、周囲と差をつけるチャレンジ精神のアピール方法をキャリアコンサルタントと解説します。
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例文⑲論理的に考える
論理的に考える自己PR例文
私の強みは、物事を論理的に考えられることです。
私は大学の文化祭運営サークルで、会計係を務めていました。予算を各サークルの出し物ごとに割り当て、学内の出店の配置などにも集客数の予想を立てたり、予算超過を申請してきたサークルには代表との話し合いの場を設けたりしていました。
この活動で、私は物事を論理的に考えることによって、相手に納得してもらう交渉能力を身につけました。
社会人になってからも、論理的に考えることを意識し、納得感のある仕事をしたいと思います。
論理的=物事を整理し、筋道立てて考えられるという特徴が読み取れました。アピールしたいのはこの論理性なのか、その後に続く交渉力なのか、どちらでしょうか。
まとめにある納得感は、自分にとってということではなく、論理で相手の納得を得るという観点で見直してみるとさらに良くなります。
例文⑳ストイック
ストイックの自己PR例文
私の強みは、ストイックに物事に取り組む姿勢です。私は大学時代、野球部に所属していました。
100人以上の部員が在籍する部でレギュラーとして試合に出場することは困難なことですが、毎日朝練に欠かさず参加し、自主練には誰よりも長く取り組みました。そのような姿勢を評価いただき、最後のリーグ戦では初めてのスタメン出場を果たしました。
私は、目標に向かって小さな努力をコツコツと積み重ねられる人間です。入社後もこの心掛けを忘れず、ストイックに努力を続けて成長していきたいと考えています。
決して腐ることなく、誰よりも長く練習に臨んだ結果、最後の最後でスタメン入りしたというエピソードは、ストーリー性十分です。
それがどれだけ困難だったのかの裏付けが、部員100人以上という具体的な数でなされています。この調子で続けていきましょう。
応募職種別自己PR例文10選
応募職種別自己PR例文10選
- 例文①営業職:最後まであきらめない
- 例文②企画職:コミュニケーション能力
- 例文③事務職:計画性
- 例文④広報・PR:好奇心旺盛
- 例文⑤エンジニア:慎重
- 例文⑥接客・販売職:臨機応変に対応
- 例文⑦技術職:粘り強い
- 例文⑧医療系:相手の立場に立って考える
- 例文⑨公務員:責任感
- 例文⑩総合職:柔軟性
アピールポイント別に20個例文を紹介しましたが、ここからはさらに応募職種を意識した例文を10個見ていきましょう。
例文内のアピールポイントは、すでに紹介した例文と共通のものなので、書き方の違いについても見比べてみてくださいね。
例文①営業職:最後まであきらめない
営業職:最後まであきらめないの自己PR例文
私の強みは、最後まで諦めずやり遂げる力です。
私は大学時代、友人とお笑いサークルを設立しました。最初は部員がまったく集まらず、予算も足りていない状況で、サークルの設立を諦めることも考えました。しかし、私は自分たちのネタを見て笑ってくれる人が増えてほしいという目標のために、広報活動や資金集めに全力を尽くし、とうとうサークル設立にこぎつけることができました。
この経験を活かし、貴社に営業として入社してからも、どのような状況にあっても最後まで諦めず目標を達成していきたいです。
目標達成に向けて努力した、と押さえてある点がとても良いです。サークル結成までの課題克服について、広報活動や資金集めの具体的な行動まで触れられれば、採用担当者にもっと具体的なイメージを伝えることができます。
営業職を志望する場合は、こちらの記事で志望動機の書き方を解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
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例文18選|営業職の志望動機で採用担当者を惹きつけるコツ
営業職の志望動機では、仕事内容を理解したうえで、採用メリットまで伝えることが重要です。営業職の種類や仕事の流れ、求められる力を理解しましょう。この記事では志望動機の書き方や採用担当者を惹きつけるコツをキャリアコンサルタントが解説します。
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例文②企画職:コミュニケーション能力
企画職:コミュニケーション能力の自己PR例文
私の強みはコミュニケーション能力です。
大学時代は、自分の交友を広げるために大学の留学生交流サークルに参加していました。
私はこの活動によって、身振り手振りや、表情によるボディランゲージ、ハイタッチや肩を組むといったスキンシップなど、言語以外のコミュニケーションも重要となることを学びました。貴社には外国籍の社員が多く在籍し、取引先も外資企業が多いと伺っています。
私は、自分のコミュニケーション能力を活かし、言語が違う相手でもスムーズに意思疎通を図り、企画チームでの仕事に貢献したいと思っています。
あなたのコミュニケーション力はボディランゲージやスキンシップといった非言語のものが特徴だとすると、ビジネスの場面での大きな貢献がイメージしづらい印象です。
言語情報に加え、非言語コミュニケーションも活かして正確な意思疎通を図ることをアピールするとさらに良くなります。
例文③事務職:計画性
事務職:計画性の自己PR例文
私の強みは、スケジュール通りに物事を進める計画性です。私は、ゼミの共同制作のリーダーを務めていました。
最も意識していたのは、スケジュール通りに発表に向けて準備を進めることでした。そのために、定期的に進捗会を開き、メンバーの進捗を確認するとともに遅れが出ている人のサポートに回ったりしていました。
事務の仕事においても、スケジュール管理と進捗確認はとても重要なことだと思います。入社後は、計画性を持って仕事を滞りなく進められる社員になりたいです。
計画性をアピールするという点について、内容は悪くないです。
どんな研究だったのか、どこで発表したのかなどの肉付けをすると、さらにイメージしやすいですね。遅れていた人のサポートに回った点に、もう少し言葉を加えると、協調性のアピールにもなるでしょう。
事務職を志望する場合は、こちらの記事を参考に志望動機を作成してみましょう。豊富な例文とともに伝え方のコツを解説しています。
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例文20選|事務職の志望動機を職種別・業界別に徹底解説
事務職の志望動機は、強みやスキルとのマッチ度を伝えることが大切です。さまざまな事務職があるので、それぞれに合ったものを伝えましょう。この記事では、キャリアコンサルタントと、事務職の仕事内容を徹底的に解説。そのうえで、事務職に合う強みの見つけ方やアピール方法を、例文を交えて説明します。
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例文④広報・PR:好奇心旺盛
広報・PR:好奇心旺盛の自己PR例文
私の強みは、好奇心旺盛なところです。大学入学の際、それまで経験のなかったことをやってみたいと思い、射撃部に入部しました。
未経験からの入部ということで、道具の使い方もわかりませんでしたが、今では大会で入賞できるほどになりました。入部には勇気がいりましたが、一歩踏み出したおかげで射撃部に入部しなければできなかった経験を得ました。
入社後はまずは持ち前の好奇心旺盛さを活かしてさまざまな知識を吸収し、広報・PRの業務でのアウトプットに反映させたいと考えています。
入社後のイメージと強みが結びついて、良いですね。面接では「射撃部に入部しなければできなかった経験」について深掘り質問をされる可能性があります。十分に準備しておきましょう。
例文⑤エンジニア:慎重
エンジニア:慎重の自己PR例文
私の強みは、慎重に物事に取り組むことができることです。大学時代、出版社で高校野球速報のアルバイトをしていました。
速報には、間違いのない情報を発信していくことが求められます。私は社員とペアを組み、読み合わせや誤字脱字のチェックを欠かさずおこない、発信した後ももう一度確認することを心掛けていました。
エンジニア職として入社後も、ミスや間違いのない仕事をするためにも、二重チェックや再確認を怠らない慎重な姿勢を心掛けます。
仕事に対する真摯な向き合い方が伝わってきました。あなたの慎重さゆえの再確認で、ミスによるやり直しといった無駄のない、正確かつスムーズな仕事につなげたいということもアピールしてはいかがでしょうか。
例文⑥接客・販売職:臨機応変に対応
接客・販売職:臨機応変に対応の自己PR例文
私の強みは、臨機応変に対応できることです。大学時代はドラッグストアでアルバイトをしていました。コロナ禍になり、顧客の求める商品が増えたことを踏まえ、社員と協力して発注や商品陳列を情勢に合わせて工夫したり、商品の在庫について聞かれた場合の対応をアルバイト内で統一するために会議を開いたりしていました。
入社後も、アルバイトで培った能力を活かし、状況や顧客のニーズによって臨機応変な対応をすることを心掛けて仕事に励みたいと思います。
硬直的になることなく、TPOに応じて柔軟に自らを変化させ、対応していく姿勢は、ビジネスの場で高く評価されます。アルバイト内で会議を開いたという話も素晴らしいですね。よく書けていると思います。
例文⑦技術職:粘り強い
技術職:粘り強いの自己PR例文
私の強みは粘り強さです。大学で所属していたバンドサークルでは、発足から間もないということもあり、ライブの集客数が少なく毎回赤字を出していました。
私はそこで、SNSを通してライブの宣伝をおこなったり、大学内でチラシを手渡ししたりと集客数を上げるための広報活動に取り組みました。
入社後は、持ち前の粘り強さを活かして仕事をしていくつもりです。着実に成果を挙げるためにコツコツと目の前の業務に取り組み、粘り強くゴールに歩みを進める姿勢を心掛けます。
選択したエピソードが、粘り強さをアピールするには少し弱い印象です。SNSやチラシ配布にどんな困難があったか、それをどうやって解決しながら取り組んだかを追加して、困難があってもコツコツ努力する点をアピールしましょう。
例文⑧医療系:相手の立場に立って考える
医療系:相手の立場に立って考えるの自己PR例文
私の強みは、相手の立場に立って考え、提案をおこなえることです。私は大学時代、アメフト部の学生コーチをしていました。
50人以上の部員に対して、個人のポジションを考慮しつつ、本人とも相談したうえで練習メニューを考案していました。この経験で、相手の環境や希望をヒアリングすることで、提案する選択肢も変わるということを学びました。
貴社の社員として働くうえでも、十分なヒアリングのうえで相手の立場を考え、納得感のある提案をおこなっていきたいです。
冒頭の一文を「私の強みは提案力です」とコンパクトにまとめ、続けて「相手の立場を考え、環境や希望を考慮して最善の選択肢を提案します」と説明を加えると、その後のエピソードにつなげやすくなりますよ。
例文⑨公務員:責任感
公務員:責任感の自己PR例文
私の強みは、仕事に対する責任感です。大学時代は宅配業者のアルバイトをしていました。そのアルバイト先では、顧客の大切な荷物を預かる以上、その荷物を届けるまで責任を持って仕事をしなさい、と教えられました。また、宅配業者の制服を着て行動している間は、その会社に対して恥ずかしくないよう振舞っていました。
公務員として働くうえでは、この心掛けをよりいっそう大切にし、仕事の内容はもちろん、自分の言動に対しても責任を持った社会人になりたいと思います。
公務員には向いている内容ですね。「教えられた」ということを記した2文目は、受け身の印象を受けます。教えられた通りに働いていた訳ですから、「~責任を持って仕事をしていました」と主体的に言い切った方が良いです。
例文⑩総合職:柔軟性
総合職:柔軟性の自己PR例文
私の強みは、周囲のアドバイスを成長につなげる柔軟性です。小学校から続けているピアノでは、伸び悩んだ時は必ず講師や友人に演奏を聞いてもらい、アドバイスをもらって改善をおこなっていました。客観的な意見を取り入れることで、演奏の幅を広げることができるからです。
社会人になってからも、自分中心にならず、周囲の声に耳を傾けることを意識します。幅広い業務に携わる可能性がある中で、自分自身の成長や、より内容の充実した仕事をするために、この柔軟性を活かしていこうと考えています。
企業が求める柔軟性は、その場の状況や変化に応じて適切な判断をし、行動できることです、「耳を傾けることを意識します」「柔軟性を活かしていこうと考えています」だけでなく、具体的にどう行動しようと思うのかも書きましょう。
履歴書とどう変える? それぞれの場面でのアピールポイントの伝え方のコツ
エントリーシート・面接でアピールポイントを伝えるコツ
- エントリーシートのコツ①エピソードをより具体的にして差別化する
- エントリーシートのコツ②面接で深掘りされることを前提にして書く
- 面接のコツ①面接官からの聞かれ方に合わせて答え方を変える
- 面接のコツ②話し方でもアピールポイントを強調する
- 面接のコツ③深掘り用にいくつかエピソードを用意しておく
選考では常に、自分をアピールすることが求められます。履歴書と同様に提出が求められるエントリーシート(ES)でも自己PRは求められ、面接でも「あなたの強みはなんですか?」といった質問は頻出です。
回答するアピールポイントが一貫していることは大切ですが、その一方で、内容がまったく一緒であればアピールを強めることは期待できません。また、面接などでは若干聞かれ方が変わる場合があり、アピールポイントを用意できていても伝え方は変えなければなりません。
ここでは、それぞれの場面でのアピールポイントの伝え方のコツを紹介していきます。履歴書からは少し脱線しますが、それぞれの役割を考えることで選考に臨みやすくなります。それでは見ていきましょう。
エントリーシートのコツ①エピソードをより具体的にして差別化する
ESの履歴書との差別化のコツとして、履歴書よりもエピソードをより具体的に書くことが挙げられます。
企業のフォーマットにもよりますが、履歴書よりも記入欄が大きかったり書式が自由な場合がほとんどです。そのため、履歴書のアピールポイント欄で書けなかったエピソードの詳細や、その出来事が起きたときに感じたことなど、人柄が伝わりやすくなる要素を足すことができます。
同じ内容でも、履歴書では要点をまとめる、ESはエピソードをより具体的に伝えるという意識で書き分けることがポイントです。
履歴書のアピールポイント欄に書けなかったことやより詳しいエピソードをESに書きたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
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エントリーシートのコツ②面接で深掘りされることを前提にして書く
履歴書は、人事データとしても使う公的な書類であり、入社後も保管されるものです。その一方で、ESは面接で参考にするために提出するための書類であり、企業が履歴書とES両方の提出を求めた場合も、主に面接時はESを見ながら質問をされます。
そのため、ESは面接で深掘りの質問をされることを想定して書きましょう。伝えたいことを強調しておいて、面接との一貫性を意識したり、面接で聞かれるようにあいまいな表現の箇所をあえて作るなど、履歴書とは異なる狙いを用意することも必要になります。
アドバイザーコメント
小西 一禎
プロフィールを見るESは自身を自由に表現できる場
履歴書はあくまでも、書くことが決まっている共通フォーマットです。一方、ESは無地の白いキャンバスに向かって、あなた自身を自由に表現できる場になります。ESを最大限に活用できる学生が、就職活動では良い結果を残しています。
履歴書とESで、矛盾点があってはいけません。すべて一本、筋道が通った内容にする必要があります。履歴書とES、双方に齟齬がないように留意しましょう。
ESでは「この点について、本人に聞いてみたい」と思わせることが大切
立て続けに何人もの学生に相対する面接官も人間です。当然、疲れや飽きが生じます。ESには、彼、彼女らの気を引くような内容を盛り込めれば良いですね。と言っても、大風呂敷を広げたり、自分のことを誇大に表現したり、夢物語を書けば良いということではありません。
要は、面接で「この点について、本人に聞いてみたい」と思わせることが大事です。
奇をてらうことなく、あなたの歩んできた人生や学生時代に成し遂げたことを、背伸びすることなく、情熱を持って一生懸命に書き下ろせば、必ず面接官の目に留まる内容になると思われます。気負いすぎることなく、取り組んでみてください。
エントリーシートの自己PRを作成するコツはこちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
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面接のコツ①面接官からの聞かれ方に合わせて答え方を変える
面接官によって、質問の内容や聞きたいポイントが多少ズレることがあり、用意した通りに回答するだけでは、答えになっていなかったり、十分なアピールとして伝わらない場合もあります。
面接官の聞き方に合わせて柔軟に答え方を変えることができれば、「短所はなんですか?」といった質問に対し、言い換えからアピールポイントにつなげてプラスの内容に展開することもできるでしょう。
聞かれ方に応じて答え方や答える内容を変えられるように、アピールポイントの言い換え表現や、強調する要素を変えることも意識しておきましょう。
面接のコツ②話し方でもアピールポイントを強調する
面接は書類選考と大きく異なり、話してアピールポイントを伝えます。書類では見やすさ・読みやすさを意識したように、面接では聞きやすさを意識する必要があります。
履歴書でアピールポイントを強調するために、「」(鍵括弧)などを使うという工夫も紹介しましたが、それと同様に面接でも、抑揚や話すスピード、ジェスチャーなどでポイントを強調することができます。
加えて、「明るい性格」をアピールしているときに、明るい表情を特に意識しながら話すなど、アピールポイントにマッチした話し方ができていると、よりアピールに説得力を感じられます。
話し方でアピールしたい部分を強調する方法
- 声のボリューム・トーンを上げる
- 少しゆっくり話す
- 面接官と目を合わせる
面接のコツ③深掘り用にいくつかエピソードを用意しておく
面接では提出書類をもとに質問されますが、書いた内容を詳しく説明することや、少し逸れた部分に話題を展開した回答が求められます。
そのため、アピールポイントを裏付けるエピソードをほかにもいくつか用意しておくことが面接対策として有効になります。強みを発揮できたエピソードがいくつかあることで、いろいろな場面で発揮できたとわかり、仕事でも再現できる根拠となるからです。
アドバイザーコメント
平井 厚子
プロフィールを見る面接官に安心してもらえるアピールをしよう
自己PR に限ったことではありませんが、面接では面接官に自分をわかってもらうことが大事です。
では自分を相手にわかってもらうためにはどうするか。まず相手を理解しようとすることです。面接官は皆さんが自社に合う人材かどうかを見極めると同時に、皆さんが面接を通じてその会社に入社したいという気持ちを強くすることを目的として面接をしています。
「入社したい気持ちを強くする」のは、内定辞退を避けるためです。面接ではこの2点について、面接官に安心してもらうことが必要です。
論理×感情で説得力のある自己PRを作ろう
そのために自己PRで気をつけるべきは、「論理的に感情に訴える」ことです。感情に訴えるためには、自分は応募先に貢献できることを熱意を持って伝えます。が、熱意や思いだけでは面接官は動かせません。そこで論理性です。ここでいう論理性は根拠を示すことです。
自己PRの強みと会社への貢献は熱意をもって伝え、その根拠となるエピソードは具体的・論理的に話してみてください。応援しています。
面接の自己PRのコツはこちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
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アピールポイントを明確にして担当者の目を引く履歴書を作ろう
履歴書でのアピールポイントには選び方にも書き方にもポイントがあります。しっかり一つずつ押さえることで、企業が求めるアピールに近づけることができます。正確に自分を見直し、じっくり企業について調べて、時間がかかっても丁寧にアピールポイントを作成しましょう。
書類選考という最初の関門をスムーズに突破できるよう、履歴書のアピールポイント欄の記入を進めていきましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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ジャーナリスト/キャリアコンサルタント
Kazuyoshi Konishi〇大手メディア政治記者を経て、配偶者の海外転勤に伴いキャリアを一時中断。現在は大学院でキャリア形成を研究する一方、プロの文章力を活かし各メディアで幅広く記事を執筆。
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Atsuko Hirai〇ITメーカーで25年間人材育成に携わり、述べ1,000人と面談を実施。退職後は職業訓練校、就労支援施設などの勤務を経て、現在はフリーで就職・キャリア相談、研修講師などを務める
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Mihoko Endo〇メガバンクで法人営業や新人研修講師、採用面接に携わる。現在は「その人らしさを引き出すカウンセリング」をモットーに、大学での就活支援、社会人向けキャリア開発研修をおこなう
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