この記事のまとめ
- エントリーシート(ES)の自由記入欄では個性を出すのが重要
- 迷わず書ける! 自由記入欄は4ステップで攻略しよう
- テーマ別で自由記入欄の例文10選とポイント・注意点を解説
- ChatGPT 自己PR作成ツール
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この記事を読んでいる人に
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ESの最後に自由記入欄が設けられているケースがあります。ガクチカや自己PRなどの場合はある程度の型がありますが、自由記入欄は自由度が高いからこそ何を書くべきか悩みますよね。
自由記入欄に書くことが思い浮かばず、苦戦する人は多くいます。しかし、コツを押さえればあなたの魅力を存分に伝えられ、ES通過率アップも期待できます。
この記事では、キャリアアドバイザーの横山さん、隈本さん、木村さんのアドバイスを交えつつ、受かるESの自由記入欄の書き方を解説します。内容に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてくださいね。
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ESの自由記入欄は合否の分かれ目! 「あなたらしさ」をアピールしよう
企業は、学生を差別化し本当に欲しい人材を見極めるために、ESに自由記入欄を設けています。したがって、ESの自由記入欄ではあなたらしさを表現することが重要です。
とはいえ、記入内容が自由だからこそ「何を書いたらいいかわからない……」と悩んでしまい、結果として手を抜いてしまう人が多いのも事実です。そこでこの記事では、ESの自由記入欄を作成する4ステップを紹介します。このステップに沿って進めれば、初めての人も迷わずスラスラと自由記入欄を作成できます。
また、書く内容や題材に迷ってしまい筆が進まない学生も多いでしょう。そこで、自由記入欄におすすめのテーマ10選も紹介します。エピソードの切り口さえ見つかれば、企業側に伝えたい想いや熱意を伝えられますよ。
記事の後半では、おすすめのテーマでの例文も紹介するので、似たエピソードや参考にしたい内容があればぜひ活用してみてください。
書類選考で落ちてしまう原因の一つがESですが履歴書との違いや必要性が曖昧なままな人もいると思います。以下の記事では履歴書との違い、書き方をまとめているので参考にしてみてください。
就活に有利になる魅力的なESとは|履歴書との違いや例文も解説
ESが悩んでいる就活生は
大手内定者の「ES回答例100選」を活用しよう!
・あらゆる業界と職種を網羅
・印刷して使える受かるESの書き方が分かる
ESに自由記入欄を用意している企業の意図とは
ESに自由記入欄を用意している企業の意図とは
- 個性や人柄を知りたい
- 適切な人材を見極めたい
- 熱意や志望度を判断したい
良い自由記入欄を作成するには、企業がわざわざESに自由記入欄を設けている意図を理解することが大切です。
企業が何を知りたいのかを理解すれば、そのポイントに沿って自由記入欄を埋めるだけで質の高い回答ができます。企業の意図に合わせた回答ができれば、ビジネスコミュニケーション能力に優れた人材として評価のアップが期待できます。
以下では、企業が自由記入欄を用意している主な意図について3つ紹介します。
個性や人柄を知りたい
冒頭で述べたように、企業は学生の本音を知ることで、自社にマッチした個性や人柄を持っているか把握したいという意図があります。
個性と聞くと奇抜さやユニークさをイメージする人も多いかもしれませんが、そういった才能やセンスのアピールは必ずしも必要ではありません。企業はあくまでも、学生それぞれの人間性を知りたがっているからです。
なお、エンタメ系や出版系など、仕事の中でクリエイティブ性が重要視される場合は、奇抜さやユニークさといった要素も把握したいという意図が含まれます。このように、応募する業種や職種によっても、求められる個性や人柄のベクトルが変わってくる点は注意が必要です。
自由記入欄は形式が決まっていないため、個性を感じやすいです。「です・ます」調か「である」調かの違いだけでもイメージが変わってきます。一番大切なことは読み手に対する配慮があるかどうかです。
適切な人材を見極めたい
パターン化されたESの設問内容だけで、企業が学生の能力を判断するのは困難です。そこで企業は、ESに自由記入欄を設けることで応募者が適切な人材かどうか見極めようとしています。
たとえば、クリエイティブさが求められる企画系の仕事であれば、そのような発想力があるのかを自由記入欄から測ろうとしています。
フォーマット化された記入欄ではわからない適性を、自由記入欄から見定めようとしているケースがあるのです。
企画職を志望する場合は、こちらの記事で仕事内容や目指し方を詳しく解説しているので、併せてチェックしてください。
企画職の仕事や適性を徹底解剖! 新卒が企画職を狙うのはハード?
熱意や志望度を判断したい
ESで定番の質問はある程度パターン化していたり、インターネットで調べれば模範解答が出回っていることもあり、書きやすいでしょう。
しかし書くべき内容が決まっていない自由記入欄は、しっかり考える必要があり、自由記入欄の完成度で熱意や志望度を測ることができます。
ESの段階で、正確に学生の本音や素の人柄を知り、熱意や志望度が高い学生を優先的に採用したいと考える企業は多いのです。
アドバイザーコメント
木村 千恵子
プロフィールを見る自由記入欄で応募者の新たな一面を知ろうとしている
ESに自由記入欄を設けるということは、ほかの設問項目では得られないかもしれない応募者の個性や特長を知りたいという明らかな意図があります。
自由記入欄では、自分がどのような特長を持った人物なのか、志望動機や自己PRの回答には文字数の都合上書けなかった、または優先順位の問題で書かなかった想いや考えを表現することが求められています。
ほかの応募者にはない個性を見出そうとしている
さらに、自由記入欄で応募者が自分の個性を伝えるためにどのような表現方法を使うかを見ることで、各応募者の違いをより明らかにする意図もあります。
たとえば、企業を志望する想いを強くアピールするという同じ目的で自由記入欄を活用する応募者がいた場合、文章力で想いを伝えるのが得意な人もいれば、イラストを駆使した想像力を伝えるのが得意な人もいます。通常の志望動機とは異なる、その人の個性が見えてくるはずです。
企業の意図としては、応募者の違いを見ることによって人間性や個性をより的確に把握し、ミスマッチのリスクを減らしたり、入社後の配属先を見極めることも視野に入れていると考えられます。
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自己PRはESや面接でよく聞かれる質問の一つ。
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ESの自由記入欄における2つの出題パターン
ESの自由記入欄における2つの出題パターン
- 与えられたテーマに対して自由に答える
- 完全なフリースペースに自由記入する
ESの自由記入欄の出題パターンは、大きく2つに分けられます。
出題パターンの特徴を知っておくことで、あらかじめ対策することが可能です。以下では、それぞれの出題パターンの違いについて解説します。
与えられたテーマに対して自由に答える
テーマが与えられており、その設問に対して自由に記入するパターンがあります。一見、志望動機やガクチカと似ているように思えますが、設問内容は企業によってさまざまであり、一捻り加えられていることが多いのが特徴です。
以下は、ESの自由記入欄における設問内容の一例を示しています。
ESの自由記入欄における設問内容の例
- あなた自身を自由に表現してください
- あなたの人生で辛かったことと、それを乗り越えたエピソードを教えてください
- ◯◯に対するあなたの考え方を聞かせてください
- 当社の将来的な事業について、あなたなりのアイデアがあれば教えてください
上記のような設問に対する回答には答えがないため、学生の個性が出やすいといえます。
設問内容は抽象的なものの自由記入のテーマは与えられるため、「そもそも何について書いたら良いかわからない」と悩むことはないでしょう。企業の意図を意識した回答を心掛ければ、自然と質の高い自由記入欄となります。
完全なフリースペースに自由記入する
明確な設問がなく、以下のように完全な自由記入のケースも存在します。
フリースペースの自由記入欄の設問例
- 上記のほかに伝えておきたいことなどがあれば自由に記入してください
何を書いても良い場合、学生の個性や本音が出やすいのが特徴です。自由記入欄から学生の人柄を見極め、本当に欲しい人材かを見極めようとしています。
フリースペースは自由度が高い分、苦手だと感じる人も多いでしょう。しかし逆にいえば、自由記入欄の質を高めれば他の学生に対して大きくリードでき、ES通過率が上がるといえます。
表現力を求められる出版社のようなマスコミ系や広告系の業界、独創性や発想力を求められるクリエイティブ系の業界は、完全フリーな自由記入欄を設けることがあります。特に、大手や人気企業は応募者の選定のために設ける傾向が強いです。
自由記入欄の作成4ステップ
ESの自由記入欄の作成4ステップ
- 企業研究をおこなう
- 企業と親和性のあるテーマを考える
- 構成・レイアウトを仮決めする
- 第三者にチェックを依頼する
いきなり自由記入欄を書こうとしても、筆が進まないケースは多いでしょう。自由記入欄の作成のコツを抑えておくことで、初めて書く人も効率的に自由記入欄を作成できるようになります。
以下では、ES自由記入欄作成の4ステップを紹介します。
ステップ①企業研究をおこなう
企業研究は就活の基本です。企業の内容を深く理解しなければ、採用担当者に刺さる自由記入欄は作成できません。
以下では、自由記入欄を作成するうえで着目すべき企業の特徴について紹介します。
企業研究の方法はこちらの記事で解説しているので、併せてチェックしてください。
作り方例4選|企業研究ノートのまとめ方をイラスト付きで解説!
業界・社風
企業研究では、業界や社風のリサーチが重要です。応募企業の業界や社風の特徴を知っておけば、その特徴に自分がマッチしていることを適切に伝えられるようになります。
たとえば、広告業界などのクリエイティブな会社の場合、発想力や表現力が求められるケースが多いです。また、新しいことにチャレンジする社風の企業もあれば、堅実さが求められる社風の企業も存在し、それぞれで自由記入欄に書くべきテイストが異なります。
企業の温度感を見誤らないためにも、業界や社風はあらかじめ把握しておきましょう。
- 同じ業界であればほぼ同じ自由記入欄でも良いのでしょうか?
応募企業ごとにもっとも適した内容を熟考しよう
その発想はあまり良くないです。自分にとっては同じ業界であっても、応募する企業同士に関連はありません。
自由記入欄は、自由に記載ができる部分なので、その企業にもっとも適した内容を熟考して書きましょう。応募する企業ごとに内容は変わってくるはずです。
業界や職種が同じだからといってコピーして使い回しをするのは良くありません。それぞれ唯一無二の企業に応募している気持ちで取り組んでください。
補足ですが、ほぼ同じ内容だからコピー・アンド・ペーストをするというやり方は、前の企業の内容を修正し忘れるなど重大なミスにつながるので、文章作成は慎重におこなってください。
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(継続力が強みの場合)
求める人物像
自由記入欄の内容と求める人物像にミスマッチがあると「うちの会社に合っていない人材だ」と判断され、書類通過率のダウンにつながります。
たとえば、冷静な判断で物事を進められる人が求められているにもかかわらず、考えるより先に行動するフットワークの軽さをアピールしてしまうと逆効果です。
企業とのミスマッチを避けるためにも、求める人物像は明確に把握しておきましょう。
先輩社員のキャリアモデル
採用サイトや公式ホームページ(HP)の採用情報ページには、先輩社員の声やキャリアが掲載されていることが多いです。先輩社員の姿は未来の自分の姿ともいえるため、自分の描くキャリアと結びつけて記載すると入社に対する意欲の主張にもつながります。
たとえば、入社5年後にチームリーダーとなりプロジェクトを任されているという先輩社員のエピソードを見て感銘を受けたのなら、その時の感情や想いを言語化しておきましょう。
すでに働いている先輩社員の姿を知るだけでなく、自分が入社した後の姿をイメージするところまでおこなうのがコツです。
自由記入欄でその企業にミスマッチな自己アピールをしないよう、キャリアモデルを確認し入社後のイメージを掴みましょう。
企業の事業内容や事業方針についてよく調べて、その内容に対する理解の深さを自由記入欄で伝えることができれば、すでにほかの項目で回答した内容の裏付けやアピールの強化に有効です。
ステップ②企業と親和性のあるテーマを考える
企業研究で企業の特徴を把握したら、自由記入欄のテーマを考えましょう。
たとえば、堅実な社風の場合は「入社1年後どのように活躍していたいか」のように、現実的にイメージしやすいテーマがおすすめです。また、広告・マスコミ業界であれば、発想力や企画力を前面に押し出した自己PR的なテーマが有効だと考えられます。
このように、企業や配属先の特徴と親和性のあるテーマを選定することで、書類通過率は格段に上がります。
- 書いた内容が企業と親和性があるかわからないのですが、どう確認すれば良いのでしょうか。
求める人物像などとの相関性を重視する
親和性を高めるには、応募する企業が求める人物像、企業理念や社風などと相関性のある表現を使って記載すると良いでしょう。
求められている人物像が「コミュニケーション力が高い」ならば、コミュニケーション能力を発揮した経験を書きます。
たとえばサークルなどで人と協力しながら何らかの目標を達成した経験や、アルバイト先で違う価値観の人と円滑な人間関係を築けた経験などです。
強みや長所の記入欄で書いたことをさらに強調したり、逆に記載できなかったことを伝えたりすると良いでしょう。
また、親和性があるかどうかの判断は自分だけでは難しいので、第三者に見てもらうのも大切です。
ステップ③構成・レイアウトを仮決めする
自由記入欄は回答の自由度が高いからこそ、構成・レイアウトをあらかじめ決めておくことが重要です。構成・レイアウトを決めず感覚で書き進めてしまうと、全体として筋が通らなかったり、わかりにくい文章構造になってしまったりする可能性があります。
たとえば、入社後の理想のキャリアモデルを自由記入欄のテーマとするなら、「1年後」「5年後」「10年後」と時系列で記載するのがわかりやすいです。
そのうえで各項目を箇条書きで記載すれば、情報が視覚的に整理され採用担当者の目に留まりやすくなります。
時系列形式のレイアウト例
入社後に目指すキャリアモデル
1年後になりたい姿
・〇〇〇
・〇〇〇
・〇〇〇
5年後になりたい姿
・〇〇〇
・〇〇〇
・〇〇〇
10年後になりたい姿
・〇〇〇
・〇〇〇
・〇〇〇
アドバイザーコメント
木村 千恵子
プロフィールを見る採用担当者の注意を集めたい部分を決めよう
自由記入欄のスペースを考慮して、視点または注意を集めたい部分を決めて、全体の構成をあらかじめデザインしておくと良いでしょう。
たとえば、文字のみで記入する場合は、伝えたい主なポイントを最初に明確に書き、そのポイントを裏付ける詳細な情報やエピソードを、具体的な行動や想いが伝わるような構成にして書きます。
凝りすぎて奇抜にならないように注意
図やイラストを使って記入する場合は、最初に特に伝えたいポイントを決めて、視点が集まるような図やイラストをデザインして配置しましょう。
そのポイントを中心に視点をどのように移動させるのか、視点の流れを意図的に誘導できるようなデザインにして、見やすさに配慮しながら伝わりやすい構成にしましょう。
どちらの場合も自由記入欄だからと個性を出そうと思うあまり、凝り過ぎてしまうことがあるかも知れません。
個性を表現することは大切ですが、採用に懸念を持たれてしまうほど奇抜な構成やレイアウトにならないように十分注意しましょう。
自己PRが思いつかない人は、ChatGPTを活用して自己PRを完成させよう
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作った自己PRは選考で活用できるものになっているので、ぜひ活用して採用される自己PRを完成させましょう。
(リーダーシップが強みの場合)
ステップ④第三者にチェックを依頼する
構成・レイアウトをもとに下書きを作ったら、第三者から客観的なチェックや添削をもらいましょう。
自由記入欄は伝えたいことが発散しやすいからこそ、自分一人では改善点を見つけにくいです。そこで、第三者に内容を確認してもらうことで、効率的に内容をブラッシュアップできます。具体的には、以下のような観点でアドバイスをもらうのがおすすめです。
第三者にチェックしてもらうポイント
- 伝えたいことが伝わっているか
- 話の軸がブレていないか
- わかりにくい点はなかったか
上記を踏まえて内容の最終調整が完了したら、本稿の作成に移りましょう。なお、チェックを依頼する人の選び方は重要です。
長所や人柄といった内面的な内容は、あなたをよく知る家族や親しい友人に依頼するのがおすすめです。違和感がないか確認してもらえるだけでなく、自分では気づけなかった別の長所が見つかる可能性もあります。
全体的な見やすさや論理構成は、内定実績のあるOB・OGや大学のキャリアセンターに添削を依頼するのがおすすめです。就活に関するノウハウを持っているため、的確なアドバイスが期待できます。
OB・OG訪問の方法はこちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてください。
OB・OG訪問は質問選びが鍵! おすすめ質問100選を紹介
書く内容に迷わない! ESの自由記入欄におすすめのテーマ10選
自由記入欄はテーマが与えられていない分、難易度が高い設問のため、書く内容が思いつかない人も多いでしょう。
しかし、楽に済ませようとガクチカや志望動機と同じ内容を記載するのはおすすめしません。企業側に「書くネタがないのかな」「入社に対して真剣さが感じられない」と思われるリスクがあります。
自由記入欄のテーマとしては、自分の想い・考え方・価値観といった個性や人柄を前面に押し出せる内容がベストです。また、その内容が志望動機・ガクチカ・自己PRと似たような方向性となる場合は、各欄で伝えきれなかったプラスアルファの情報を盛り込むことをおすすめします。
以下では、ESの自由記入欄におすすめのテーマを10個紹介するので、書く内容に迷っている人はぜひ参考にしてください。
人間性を表現する
人間性を表現するテーマ
- 長所・強み
- 性格・人柄
自由記入欄は、ESの中で最も自由に人間性を表現できる項目です。その中でも、あなたの長所・強みや性格・人柄にフォーカスしたテーマを設定すると、あなたを採用するメリットを伝えられたり、会社とのマッチ度を示すことができます。
長所・強み
長所・強みは自由記入欄で存分にアピールするのがおすすめです。その際に、企業が求める人物像とリンクするように注意してください。
自分の長所・強みがわからない場合は、「自分の良いところを教えてほしい」と家族や友人にインタビューしてみてください。自分では気づけなかった意外な特徴を知るきっかけになります。
インタビューできそうな相手がいない場合は、あなたが他人の言動に対してイライラしてしまうことを挙げてみてください。その内容が、あなたの長所・強みとなります。なぜなら、あなたが他人に対してイライラしてしまうことはあなたが意識的に頑張らなくてもできることだからです。
また、自分の短所・弱みの反対を考えるという自己分析法もあります。たとえば、心配性という短所は、計画性があるという長所に言い換えられます。ほかにも、以下のように短所から長所へと変換できるので、参考にしてください。
短所 | ⇔ | 長所 |
---|---|---|
心配性である | 計画性がある | |
周りが見えなくなる | 集中力がある | |
他人に流されやすい | 協調性がある | |
話すのが苦手である | 聞き手に回り意見をまとめられる |
このように自己分析し長所・強みを自由記入欄で素直に表現することで、自分の強みを活かせる企業への内定率アップにつながります。
自由記入欄で人間性を表現する場合は、信頼感や共感を得られる内容にしましょう。スキルや能力を誇張するのではなく、謙虚で誠実に書くことが重要です。多くの企業は人間性を重視しているので自由記入欄を最大限に活かしましょう。
短所から長所への言い換え方や例は、こちらの記事で詳しく掲載しているので、併せてチェックしてください。
言い換え例35選|短所を長所に変える方法と選考への役立て方を解説
他にも適切な長所を知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。自分に合う長所がきっと見つかります。
長所一覧表50選|自分に合うアピールポイントを受ける職種別に解説
長所や短所を考えたことがない人は、まずこちらの記事を参考に分析してみましょう。
「長所と短所がわからない」の脱出方法10選|例文や伝え方も紹介
性格・人柄
人間性を表現する際は、性格や人柄にフォーカスしたテーマも有効です。性格や人柄で良い印象を与えられれば、仕事の中でも良好な人間関係を築けると判断してもらえるからです。
性格や人柄が応募先企業の雰囲気や社風にマッチすれば、入社後もストレスなく仕事を続けていけます。
自由記入欄で性格や人柄を伝える際は、その特徴を活かして入社後どのように活躍できるかというビジョンまで記述すると、企業とのミスマッチを防げます。
たとえば、営業職希望なら、「明るく笑顔を絶やさない性格や人柄を活かして、取引先と良好な信頼関係を築き成果を挙げる」といったビジョンまで記載するのがおすすめです。
自分の性格や人柄は、自己分析をして把握しましょう。自己分析の方法は、こちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてください。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
簡易的に自己分析ができる自己分析シートの作り方は、こちらの記事で解説しています。
簡単15分! 自己分析シートのフォーマット6選
熱意や価値観を伝える
熱意や価値観を伝えるテーマ
- 入社後の未来予想図・将来の夢
- 企業理念や企業方針への想い・共感
熱意や価値観を伝えるのも、自分らしさを表現するうえで大切なポイントです。
「どうしても貴社に入社したい」という想いを伝えることが、内定率アップにもつながります。熱意があれば、入社後積極的に知識やスキルをつけて活躍できる人材になる見込みがあるためです。
また、自身の価値観を伝える際は、応募先企業の価値観とリンクさせながら伝えると、その企業への熱意が伝わりやすくなります。たとえば、チャレンジ精神を忘れず新たな価値を創造したいという価値観の企業に共感するなら、チャレンジ精神にまつわるエピソードや、行動力を大事にしたいという観点の価値観を伝えるのがおすすめです。
自分にとって働きやすい企業に入社し、納得のいく就活にするためにも、熱意や価値観を素直に伝えることが重要です。
チャレンジ精神の自己PRの作り方、伝え方はこちらの記事で解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
例文22選|チャレンジ精神の自己PRは4つのポイントで敵なし!
入社後の未来予想図・将来の夢
入社した後、どのような未来をイメージしているかを自由記入欄に書くことも有効です。特に、応募先企業に入社して叶えたい将来の夢があれば、その内容と想いを存分に強調しましょう。
入社後の未来予想図を鮮明にイメージできない場合は、企業理念や先輩社員のキャリアモデルを確認してみてください。
企業理念から、その企業がどういった考えや価値観をもとに社会貢献に取り組んでいるかが読み取れます。また、先輩社員のキャリアモデルは、入社後の働き方や将来のビジョンを鮮明にイメージする手助けとなります。
「将来どういった企業で働きたいか」「どんな先輩社員に憧れているか」といった内容をもとに、将来へのワクワク感や叶えたい夢を伝えてみてください。自分が思い描く将来の姿に共感してくれる企業から内定がもらえれば、理想の働き方が実現できる可能性が高まります。
企業理念や企業方針への想い・共感
企業理念や企業方針には、「なぜ企業がその事業を推進しているのか」「どのような想いで社会貢献しているのか」といった会社の想いが詰まっています。したがって、企業側は、その想いに共感してくれる新入社員を求めています。
たとえば、応募先企業がSDGsを強く推進していて、自分もその想いに心から共感できるなら、普段からSDGsに関連する取り組みを意識している点をアピールするのがおすすめです。
このように、企業理念や企業方針に対する共感を示すことで、入社後も団結力や高いモチベーションを維持でき、仕事に対する満足度もアップします。
一番熱意が伝わるのは、やはり入社した後に具体的にどういったことに取り組んで、どう会社に貢献したいかを伝えることです。
共感系だけでは熱意を伝え切るのは難しいので、たとえ理想であったとしても具体的なビジョンを添えることを意識してほしいです。
入社後やりたいことの考え方や伝え方はこちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてください。
例文10選|入社後にやりたいことの回答で押さえるべきコツは?
スキルをアピールする
スキルをアピールするテーマ
- 発想力
- 企画力
- プレゼンテーション力
スキルで個性をアピールするのも有効な手法です。企業で活かせるスキルを持っていることがアピールできれば、即戦力になる人材と期待してもらえ、採用の可能性を高めることができます。
ここからは、ESの自由記入欄でアピールするのに有効な能力やスキルを解説します。企業の求める人材などをチェックしたうえで、自分の強みに合致するものがないか参考にしてみましょう。
発想力
企業は事業発展のために、常に新たな製品やサービスを生み出していかなければなりません。したがって、アイデアの創出が求められる職種・仕事内容の場合は、発想力のアピールが有効です。
たとえば、ブレインストーミングの場で他人よりも多く意見を出し、最も多くの賛同が得られたなどの経験があれば、発想力をアピールできます。
あなたが持つ発想力が、入社後に新しいアイデアを生み出し、企業の利益や発展につながることを採用担当者にイメージさせられれば内定率は格段にアップします。
発想力の自己PRの作り方は、こちらの記事で詳しく解説しているので、発想力を強みに持つ人はぜひ参考にしてください。
例文10選|発想力の自己PRで勝負するならエピソードが最重要
企画力
発想力と似たスキルとして、企画力も重要です。特に、広告業界やマスコミ業界を志望する場合は企画力のアピールが強い武器となります。
企画力とは、発想力から生まれたアイデアと顧客のニーズをつなぎ合わせて形にする能力とも言い換えられます。学生時代のサークルやアルバイトなどで、課題や問題点を洗い出し解決に向けて案を出しアプローチした経験があれば、企画力を自由記入欄に書くと良いです。
受け身ではなく主体的に企画を考えられる人材は貴重なため、自由記入欄でぜひ積極的にアピールしてみてください。
広告業界を志望する人は、こちらの記事で志望動機の作り方を解説しているので、併せてチェックしてください。
例文7選|広告業界で勝ち抜く志望動機の書き方と差別化のコツ
プレゼンテーション力
どれだけ良い製品やサービスを持っていても、その武器を顧客に対して有効にプレゼンテーションできなければ、売り上げにつながりません。したがって、プレゼンテーション力が高いというアピールは多くの業界で求められるスキルといえます。
大学時代、授業やゼミで発表がわかりやすいと言われたエピソードがあれば、プレゼンテーション力が高いことの証拠になります。
また、人前での発表だけでなく、書類をわかりやすく作成することもプレゼンテーション力の一種です。したがって、ESの自由記入欄をわかりやすく記載すること自体が、自然とプレゼンテーション力の高さのアピールとなります。
他の回答欄を補足する
他の回答欄を補足するテーマ
- 自己PR
- 志望動機
- ガクチカ
ここまで紹介したように、自由記入欄用にテーマを用意する方法が一般的ではあります。一方、自己PR・志望動機・ガクチカといったESの基本設問項目を補足するのも有効です。
ただし、自由記入欄が他の項目のコピー・アンド・ペーストにならないように注意し、必ず既出の情報に対してプラスアルファを伝えることを意識してみてください。
以下では、自己PR・志望動機・ガクチカを補足する自由記入欄について詳しく解説します。
- ESの自己PR欄で強みを述べていますが、その内容と被っても良いのでしょうか?
異なるエピソードで差別化しよう
同じ強みを発揮した別の経験やエピソードを新たに紹介すると、自由記入欄を有効に使えます。また、その強みを発揮した経験やエピソードについて、同じ内容でより詳しいストーリーを伝えることもできます。
ただし、すでにほかの設問項目で回答した内容と同じ内容を自由記入欄に記入する場合には、重要な注意点があります。
自由記入欄に記載する内容の方が、ほかの項目で記入した内容よりも具体的かつあなたの人間性や個性をより明確に伝える必要があるという点です。
たとえば、自己PR項目の内容と同じかそれよりも簡単な内容を自由記入欄に記入してしまうと、応募の熱意を疑われてしまい逆効果になるので注意してください。
自己PR
自己PRの設問欄で伝えたいことをアピールしきれなかった場合は、自由記入欄で自己PRの補足をするのがおすすめです。その際、既出のエピソードの補足でも、異なるエピソードの追記でも構いません。
注意点としては、ES全体で矛盾が生じないよう一貫性を持たせることです。たとえば、自己PRで協調性についてアピールし、自由記入欄で積極性について述べると、矛盾した印象になるので注意しましょう。
一貫性があれば自己PR内容の説得力も増し、合格へと一歩近づけます。
志望動機
自由記入欄で志望動機を補足することも有効です。ESの志望動機欄はスペースに限りがあるため、プラスアルファの内容については自由記入欄で伝えるのがおすすめです。志望先企業に対する熱意や志望度の高さの裏付けにもつながります。
たとえば、「インターンシップに参加した際に入社後のイメージがわいた」などのエピソードがあれば志望動機の補足としてアピールしてみましょう。
ガクチカ
ガクチカはエピソードを交えて伝えるケースがほとんどのため、文章が長くなりがちです。そこで、自由記入欄ではガクチカの欄で伝えきれなかった内容をアピールするのがおすすめです。
ガクチカのエピソードは一つではないと思うので、別のエピソードを伝えると意欲的な人材として評価されやすいです。たとえば、ガクチカの欄でサークル活動について述べたなら、自由記入欄ではアルバイトのエピソードに変えるといった手法がおすすめです。
ガクチカの作り方はこちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてください。
例文13選|誰でも「刺さるガクチカ」が完成する4ステップを解説
- 志望動機か自己PR、どちらを補足すべきか迷います。
どちらでも良いがメリハリを大事に
志望動機や自己PR欄には、設問の回答を書きますが、その枠内で収まるように書きましょう。自由記入欄にその続きをだらだら書くのは冗長な印象を与えてしまいます。
たとえば志望動機や自己PRの欄は要点を明確に記載し、自由記入欄ではその内容の具体的なエピソードや、後日談というような形で補足をすると良いでしょう。ここでも読み手へ配慮することが大事です。
志望動機と自己PRの書き方は、こちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
志望動機
例文12選|受かる志望動機をエントリーシートに書く4つのステップ
自己PR
例文15選|エントリーシートの自己PRで人事を惹き込むコツを解説
アドバイザーコメント
隈本 稔
プロフィールを見るほかの項目でアピールしきれなかったポジティブな内容を伝えよう
自由記入欄では、ほかの質問項目ではアピールできなかったことを伝えたり、捕捉したりする内容にすることをおすすめします。
ESでは、基本的に各項目の入力文字数や行数が制限されていることが多く、指定の枠をはみ出すことは許されません。もっとアピールしたかったのに、制限があるために伝えられなかった強みや経験、スキル、志望動機などもあるでしょう。
そのため、自由記入欄ではアピールできなかった強みや長所などといったポジティブな情報を記入することを意識しましょう。ただし、追加で強みやスキルなどをアピールする際も記載する内容は一つに絞り込み、ほかの項目と矛盾がないように気を配りましょう。
熱意や展望を示すことも効果的なアピールになる
ほかの項目で十分にアピールができていて追加で記載することがないならば、次に伝えた方が良いのは「入社への熱意や将来の展望」です。
特に将来の展望は入社後の明確なビジョンをすでに持っていることを採用担当者に伝えられるため、単に熱意を言葉にするよりも入社意欲の高さが伝わりやすいというメリットがあります。
難易度は高いですが、数値を交えた具体的な将来の展望を記載すると、会社やその事業内容にも理解があることを暗に伝えられるでしょう。
ESの自由記入欄は「わかりやすさ」が重要! 差別化の6つのポイント
ESの自由記入欄は「わかりやすさ」が重要! 差別化の6つのポイント
- タイトルや見出しを付ける
- あえて余白を作る
- イラストを入れる
- 写真を入れる
- 色ペンで工夫する
- 図やグラフで説明する
採用担当者は数多くの学生のESに目を通すため、採用担当者の目に留まることが大切です。そのためには、ESの自由記入欄をわかりやすく作成するのがコツです。
どれだけ立派な実績を持っていても、伝える際にわかりづらければ採用担当者にスルーされてしまう可能性があります。
以下では、ESの自由記入欄をわかりやすくし、他の学生と差別化を図る6つのポイントについて解説します。
①タイトルや見出しを付ける
採用担当者は自由記入欄を隅から隅まで読んでくれているとは限りません。最後までしっかり読んでもらうためには、魅力的なタイトルや見出しを付けることが重要です。
タイトルなどは、つまり何を伝えたいのか、一言で伝えるようにしましょう。自由記入欄の内容を決めた後に、その内容を一言で言い表すキャッチフレーズを考えてみてください。
キャッチフレーズを作る際は、自由記入欄の中で最も伝えたいポイントの比喩表現を考えるのがコツです。
たとえば、アルバイトでのチームリーダーとして人をまとめた経験をアピールするなら「メンバー50人を束ねたチームの潤滑油」のように潤滑油という比喩表現が使えます。
上記のように、人の特徴や性格を、日常生活の中で目にする物や事にたとえる訓練を重ねると、キャッチフレーズが作りやすくなります。
ただし、タイトルや見出しが奇抜過ぎたり乱暴な印象を与える可能性がある表現だと、ほかの項目の記入内容との矛盾やギャップを感じさせてしまう恐れがあり、採用担当者によっては個性のアピールとは受け取られず、逆効果になる場合があります。
キャッチフレーズの作り方はこちらの記事で詳しく解説しています。
キャッチフレーズとは? 就活を制するインパクト抜群の武器の作り方
②あえて余白を作る
自由記入欄と聞くと、とにかく余白を埋めなければと考える人もいるでしょう。しかし、自由記入欄はあえて余白を作ることのほうが重要です。
隅から隅まで文字で埋め尽くされていると、読み手にストレスを与えます。そこで余白や行間を調整することで見やすさがアップし、採用担当者の目を引くことができます。
文章を敷き詰めるのではなく、空行をいれたり、イラストや写真を入れたりして空白を作ると見やすくなります。
余白を持たせるためにも、文字数はできるだけコンパクトにまとめ、要点を一つに絞って伝えることを心掛けてみてください。
- できるだけたくさんアピールしたいので、余白を作るのがもったいない気がしますが、余白はあった方が良いのでしょうか。
読みやすさは妥協しないようにしよう
アピール項目が多過ぎると、採用担当者は逆に学生がどういう人物なのかイメージしにくくなってしまいます。余白をあえて作る必要はありませんが、アピールする内容はできれば1つに絞ることを意識してください。
また、文章がぎっしり詰めてあっても読みにくいので、結論から始めるPREP法(「Point(結論)」「Reason(理由)」「Example(具体例)」「Point(結論)」の頭文字で、この順に並べた文章構成)を意識してスマートに書きましょう。
途中で箇条書きを使って強調したり、鉤括弧やダブルクォートなどの記号文字や改行を交えたりして、読みやすい文章を書くようにしましょう。
③イラストを入れる
応募先のESの自由記入欄にイラストの挿入が認められている場合は、積極的にイラストを組み込みましょう。イラストを挿入するだけで視覚的にわかりやすくなるだけでなく、個性を発揮することに繋がります。
「絵が苦手だからイラストは描けない……」と感じる人もいるでしょう。しかし、自由記入欄のイラストで重要なポイントは絵の上手さではなく、伝えたいことが伝わるかということです。
たとえば、サッカー部での実績をアピールしたいなら、サッカーボールの絵と実績を添えるなど、イラストを添えたり、漫画や新聞の形式にしてまとめると、強いインパクトを残せたり、文章の補強をすることができます。
一方イラストを入れるデメリットは、スペースを取るため十分なメッセージを盛り込めない可能性があることです。
ただ、自分の問題意識を提起するようなイラストは、印象的で興味を引くので、面接のステップへ有利に働くこともあります。
イラストを入れた自己PRの作り方や効果の疑問には、こちらのQ&Aコンテンツでキャリアコンサルタントが回答しているので、併せて参考にしてくださいね。
④写真を入れる
自由記入欄に写真を入れるのも有効な手法です。イラストよりもリアルな情景を表現できるため、使えそうな写真があれば活用してみてください。
たとえば、飲食系のアルバイトでメンバー同士と密にコミュニケーションを取ったエピソードを伝えるなら、アルバイト先の集合写真を載せるとエピソードに対する説得力が増します。
また、自由記入欄の問いとして「あなたらしい写真を貼り、それにまつわるエピソードを教えてください」といった問いもあります。企業はこの設問によって、学生の人間性を把握することを目的としています。企業が求める人物像から外れない範囲で、自分自身を表現できる写真を用意してみてください。
写真があることで、採用担当者はより応募者の人物像をイメージできるというメリットがあります。
ただし、特に写真を求められていないのならば、発想力や表現力を求められる業界・業種でない限り、自己主張が強過ぎるとしてマイナスな評価につながるリスクがあります。
⑤色ペンで工夫する
色ペンの使用が認められている場合は、強調したい部分に色をつけると視覚的にわかりやすい自由記入欄となります。特に、赤は目立ちやすい色のため、重要な単語や数字を赤ペンで強調するのがおすすめです。
一方、色ペンを使いすぎるとかえって見づらくなる点には注意しましょう。斜め読みして赤色の文字だけを追った際に、ある程度内容が把握できる程度まで色付けをするのがコツです。
⑥図やグラフで説明する
データにもとづいて物事を説明する際には、イラストや写真よりも図やグラフを用いるのが有効です。
特に、数字を扱う場合はグラフを活用することでわかりやすく伝えられます。たとえば、勉強を努力して模試の点数や順位がアップしたことを視覚的に伝えたいなら、上記のようなグラフが有効です。
一方、グラフ中の情報が多すぎるとかえってストレスを与えてしまうため注意が必要です。3秒以内に内容を理解できる程度の簡潔なグラフを作成するよう意識してみてください。
アドバイザーコメント
横山 慶一
プロフィールを見る自由記入欄は「あなたらしさ」を発揮する場
自由記入欄では、日頃からどのような問題意識を持っているかを伝えられる場所です。志望動機や自己PRに加えて、印象に残るあなたらしさをここで伝えましょう。
志望動機や自己PRに、それを裏づける具体的なエピソードを補足する内容を書くと、自由記入欄を上手に使っている印象になります。
日頃感じている社会に対する問題意識や、貢献意識などのほか、内面的な心情などもここへ記載すると良いでしょう。
ポジティブな人物像が伝わる内容にしよう
どのようにそれらの問題にかかわっているのか、できれば問題提起や提案の形で具体的に記載して、自分自身がかかわっていこうという当事者意識を持っていることや、強いモチベーションがあることを示しましょう。単なる知識のひけらかしになってはいけません。
具体的なエピソードは1つで良いと思いますが、いろいろな角度から興味関心を持ち、解決意識を持っていることを書きましょう。
さらに、読み手への配慮も忘れないでください。自分の専門領域や、まだ馴染みの薄い若者言葉などを使うのは構いませんが、ニュアンスが掴めるような表現をしてください。
自由記入欄でポジティブな人物像を浮き上がらせることで、印象的な応募書類を作ることができます。
ESの自由記入欄に力を入れるべき業界
ESの自由記入欄は多くの企業で取り入れている項目ですが、重視するかどうかは業界によってさまざまです。
以下は、特にESの自由記入欄を重視している業界を示しています。
ESの自由記入欄を重視する業界の例
- 広告業界
- 食品業界
- マスコミ業界
- エンタメ業界
- デザイン業界
- ブライダル業界
自由記入欄を重視する業界の特徴として、個性や発想力が求められることが挙げられます。たとえば、人の心をつかむコピーライティング力が求められる広告業界では、発想力が感じられることが必要となるケースが多くあります。
また、食品業界は倍率が高い傾向にあるため、自由記入欄で学生の差別化を図ることが多いです。
上記の業界を志望する場合は、よりいっそう、自由記入欄に力を入れて臨みましょう。
コンサルティング業界も自由記入欄に力を入れた方がいいです。
主にBtoB向けで企業の事業改善や人材戦略などの支援をおこなう業界で、応募者のレベルも高めなので、自分が目指すコンサルタント像や具体的にどういった面で企業にかかわりたいかをアピールし、熱意を伝えることが望ましいでしょう。
コンサルティング業界を志望する場合は、こちらの記事で志望動機の作り方を解説しているので、併せてチェックしてください。
例文12選|コンサルの志望動機で必須のアピール内容とNG例を解説
BtoB企業に関心がある人は、こちらの記事でBtoBを詳細に説明しているので、ぜひ参考にしてください。
BtoB企業とは? BtoCとの違いから企業の探し方まで徹底解説
つい失敗しがち! ESの自由記入欄を作成するときの注意点
つい失敗しがち! ESの自由記入欄を作成するときの注意点
- 「自由記入」でも必ず記入する
- 基本的に奇をてらわない
- 企業ごとの記入ルールを守る
- ガクチカや自己PRのコピー・アンド・ペーストは避ける
- 誰にとってもわかりやすい内容にする
- ネガティブな印象で終わらせない
- 完璧主義になりすぎない
ESの自由記入欄は自由度が高いからこそ、知らぬ間にNGな書き方をしてしまい失敗するケースが多いです。せっかく自由記入欄を書いても、むしろマイナス評価をされてしまうと非常にもったいないですよね。
以下では、ESの自由記入欄を作成するときの注意点について紹介しています。当てはまっていないか注意しながら読み進めてくださいね。
「自由記入」でも必ず記入する
自由記入欄は自由だからといって、空欄で提出するのは基本的におすすめしません。自由記入欄の内容で学生を差別化しているため、空欄で提出すると不利な方向に働きます。
特に、自由記入欄が空欄の人は熱意や志望度が低いと判断されてしまいます。本当に入りたい企業ならなおさら、自由記入欄に力を入れるよう心掛けましょう。
- どんなに他の欄をしっかり書いていても、自由記入欄が書かれていなければ問答無用で落とされてしまうのですか?
落とされる心配よりできることがあればやり切ろう
就職活動は他の応募者との競争が前提であるため、すべての企業で問答無用で落とされるかどうかはともかく、自由記入欄がまったく書かれていない場合、比較の問題で書類選考上かなり不利になると覚悟する必要があります。
もし何らかの理由で自由記入欄を書かずに提出したいと考えている場合、なぜ書きたくないまたは書けないと感じているのか、その理由を自問自答してみてください。
その理由がわかれば、専門家の適切なアドバイスをもらうなどして自由記入欄に記入できる可能性があります。書かずに落とされてしまうかもしれない心配をするよりも、どうすれば書けるかを検討してみてはいかがでしょうか。
基本的に奇をてらわない
自由記入であっても、ESは企業への正式な応募書類の一つです。受けを狙ったりふざけた内容を書いたりすると、コミュニケーションができない人と判断されかねません。
もちろん業界にもよりますが、堅実な企業の場合は特に注意が必要です。一方、自由な表現が認められるような業界であれば、多少は奇抜さやユーモアさを出すのも有効です。
また、残業時間や給与などの待遇に触れるのも避けたほうが安心です。自由記入欄はあくまでも自分の内面や経験をアピールする場として活用しましょう。
論理的でない突飛な提案などはインパクトがあります。ただ奇をてらっただけで非常識と受け取られるものは、そこに本人のかかわりが見られないからです。
ただ知っている、面白いというだけではなく、自分がチャレンジするという強い意思表示があれば大きく評価が変わります。
企業ごとの記入ルールを守る
企業によっては、「黒ペンのみ可」「イラスト禁止」といった記入ルールが設けられています。指定がなければ常識の範囲内で自由に書くのは構いませんが、指定があれば必ずそのルールに従いましょう。
ガクチカや自己PRのコピー・アンド・ペーストは避ける
ESの自由記入欄で自己PRやガクチカの補足をするのは問題ありませんが、まったく同じ内容をコピー・アンド・ペーストするのはNGです。採用担当者からの印象が悪くなり、どれだけ立派なエピソードでも減点対象となります。
自由記入欄に書く内容は他の内容と重複しないよう注意が必要です。場合によっては言い回しを変えながら表現し、無駄のない形で自己PRやガクチカをアピールするのがコツです。
誰にとってもわかりやすい内容にする
ESに目を通す採用担当者は、人事部の担当者であることが多いです。したがって、専門的な用語や内容は可能な限り避け、誰にでもわかりやすい表現を心掛けることが重要です。
たとえば、英語が得意という内容をアピールしたいと思うあまり、英文で自由記入欄を埋めるのは好ましくありません。採用担当者が英語を読めない可能性があり、読み手への配慮に欠けた印象を残してしまいます。
また、専門用語を使うなら、用語の意味も説明に含める配慮が必要です。読み手に専門的な知識がないことを想定し、誰が読んでも理解できる簡潔な文章を心掛けましょう。
わかりやすさを優先して絵やイラストだけで表現すると逆に内容が伝わらずわかりづらい場合もあるため、簡潔な表現と具体的な説明や詳細のバランスをよく考えた構成にして、わかりやすい内容になるよう注意しましょう。
ネガティブな印象で終わらせない
自由記入欄では、基本的にポジティブな内容を記載するのが基本です。もちろん、「上手くいかなかった期間を経て最終的に上手くいった」のようにネガティブからポジティブへと変化したストーリーを述べるなら問題ありません。
しかし、ネガティブなエピソードで終わらせてしまうと、採用担当者にとってはあなた自身がネガティブな印象に映ってしまうため、注意が必要です。
また、一般的にネガティブとされているキーワードも含めるべきではありません。たとえば、ギャンブルという言葉は社会的にもイメージが良くないため、ネガティブな印象につながります。
「終わりよければすべてよし」という言葉があるように、ESの最後に配置される自由記入欄は特にポジティブな印象で終わらせることを心掛けてみてください。
完璧主義になりすぎない
完璧主義の傾向がある人は、無意識のうちに「こうでなくてはならない」と思考を縛ってしまいます。それにより、以下のような失敗をしてしまうことがあります。
完璧主義な人の自由記入欄での失敗例
- 記入テーマにまとまりがない
- 余白を確保できない
- そもそも筆が進まない
完璧を目指そうとして話を盛り込みすぎてしまい、記入テーマの軸から内容が外れてまとまりがなくなることはよく起こります。話のボリュームが膨らみすぎて、余白を設ける余裕がなくなるケースも多くあります。
また、完璧主義な人は書く内容についても神経質に捉える傾向があるため、「何から書くべきかわからない」と悩んでしまい、そもそも筆が進まないことがあります。
これらを克服するには、まず大まかに内容を決めたら書き進めることを意識してみましょう。そのうえで、細かい部分を修正すれば、スピーディーに、高い完成度の記入欄を作成できます。
アドバイザーコメント
横山 慶一
プロフィールを見る単に面白いだけでなく興味を持たせることが重要
自由記入欄は自由ではありますが応募書類の一項目です。採用ステップを進めてもらうという明確な目的があり、内容をしっかりと考えてメッセージが確実に伝わるように書く必要があります。
自由だからといって思いつきで書いてしまいがちですが、SNSとは異なり、たとえ面白い内容であっても印象に残らないものはNGです。
失敗しない秘訣は、具体的な事例を取り上げ、展開のイメージが伝わるようなストーリーを書くようにしましょう。あくまでも担当者に読んでもらうものであることを意識し、読みやすさにも配慮しましょう。
面接で話題にしたいことに触れるのもおすすめ
自分にしかわからない専門用語や若者の流行言葉は慎重に使いましょう。そして「人柄」を伝えるという意味で訴えかけるような話の流れにするのがおすすめです。心情的なものも加えるとさらに良いと思います。
自由記入欄は、自分の個性を伝えられる貴重な記入欄なので、自己PRや志望動機で語れなかったことを補足する形で活用しましょう。
また、応募書類は面接にステップを進めるためのツールなので、面接で話したいことにも触れられると印象深い自由記入欄となります。
テーマ別! ESの自由記入欄の例文10選
ここまででESの自由記入欄を作成する際のポイントや注意点などについて解説しました。しかし、「実際どのような文章を書いたらいいかわからない……」という人は多いでしょう。
そこで以下では、ESの自由記入欄の例文10選を紹介します。活用できそうなテーマがあれば、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ESの自由記入欄の例文①長所・強み
例文①長所・強み
「バイトの作業を半自動化し利益に貢献した実績あり」
私は大学の4年間で、飲食店の調理スタッフのアルバイトをおこない、バイトメンバーのチームリーダーを務めた経験があります。新人が入れ替わるたびに同じ説明を一人ひとりにしていたのですが、この作業が非効率だと感じ、どうにか効率良く仕事をこなせないか考えました。
その結果、作業手順や説明画像をまとめた「見れば誰でもわかる手順マニュアル」を作成するに至りました。新人からも「わかりやすくて助かります!」とコメントをいただき、業務全体の効率が上がり、店長からも高い評価をいただきました。
このように、私は些細な点からも課題を見つけ改善につなげられる点が長所・強みだと感じています。入社後も常に質の高い課題解決を目指し、貴社にて活躍していきたいと思います。
「些細な点からも課題を見つけて改善につなげられる」という強みを体現した具体的なエピソードがわかりやすく伝えられている点が良いですね。
その強みが養われた経緯やきっかけ、その強みを体現したほかの機会についても簡単に補足できるとさらに効果的です。
ESの自由記入欄の例文②性格・人柄
例文②性格・人柄
「部内の潤滑油として役割を果たしベスト8達成」
私は、チームワークを重視し、協調的に物事をこなしたい性格です。大学時代、サッカー部の活動で思うように結果が出ず、部内にはギスギスとした空気が流れていました。
サッカーはチーム戦ということもあり、責任のなすりつけ合いなどから人間関係も悪化していました。
このままでは練習にも集中できず悪循環になってしまうという危機感を抱いた結果、まずは部員の人間関係を回復させるべく話し合いの場を設け、部内全体で目標やゴールを再認識しました。
個々の意見や人間性を尊重し、部員一人ひとりが納得したうえでチーム一丸となり目標に向かっていけるようになった結果、互いを思いやる協調性も生まれました。結果として県内ベスト8という過去最高の結果を出すことができました。
入社後も複数人で協力し合いながら仕事を進める場面は多いと思うため、この経験を貴社でも活かし活躍していきたいと思います。
自由記入欄への記載では、自分の内面に触れておくと良いと思います。チームを調整し結果を出したことはESに記載し、ここでは仲間から認められた自己肯定感の高まりや、モチベーションが高まり成長したことの実感などを書いてほしいと思います。
ESの自由記入欄の例文③入社後の未来予想図
例文③入社後の未来予想図
「10年後までの未来予想図」
私は、貴社の採用ページにある先輩社員のインタビューを拝見し、貴社に興味を抱きました。特に、◯◯さんのように、10年後までに海外の支店で活躍できる人材になり、世界に貴社の製品を広めていきたいというビジョンがあります。
そのために、1年後までに必要な知識や経験を積むことに注力します。
また、5年後までに指導者として上に立ち、マネジメントできる立場として活躍しつつ、実践的な英語力を伸ばすべく英会話スクールでスキルを伸ばします。
そして、10年後に海外で業務を開始し、貴社の製品を世界に広める活動に携わりたいと思っています。
上記のように、私には貴社に入って叶えたい目標・夢があります。強い意欲を持って仕事に取り組み社会貢献したいと思っています。
先輩社員のインタビューを入り口として、将来的な目標を年数ごとに分けて示している点が良いアピールになっていると思います。
10年後の目標として、どれくらいの国に活動領域を広げたいかという目標もあると、より具体的な目標意識を持てる人と評価されるでしょう。
ESの自由記入欄の例文④企業理念への共感
例文④企業理念への共感
私は、貴社の企業理念の中でも「健康で快適な生活」と「環境との共生」の実現という点に惹かれました。
幼い頃から貴社の製品を利用させていただいており、そのクオリティの高さから愛用しています。一方、近年は環境問題も強く意識した取り組みが重要と理解しています。
そこで、日頃から環境問題の重要性を意識し、ゴミの分別や地域のボランティア活動などに積極的に参加しています。こうした日々の意識付けもあり、貴社の企業理念にはよりいっそう深い共感を抱いています。
貴社に入社した際も、良い製品・サービスだけでなく環境も意識した取り組みを推進していきたいと思います。
企業理念への共感は、かなり具体的な共感レベルを伝えられないと、ポジティブなアピールと受け取ってもらえません。
たとえば、どこがクオリティが高いと感じているか、他社で同様の理念を持つ企業と何が違うのかなどの具体性を盛り込む工夫が必要です。
企業理念への共感は志望動機でも示すことができます。こちらの記事では、企業理念の志望動機の作り方を解説しているので、ぜひ参考にしてください。
例文9選|志望動機で企業理念への共感を伝えて唸らせる4ステップ
ESの自由記入欄の例文⑤発想力のアピール
例文⑤発想力
私は、飲食店のアルバイト経験の中で、非効率な作業を多く目にしてきました。
「どうしたら効率的に作業できるか」「そもそもその作業は必要か」を考え続け、改善策を提案した結果、周囲から喜びの声をいただくことができました。
こうした発想力は、社内だけでなく顧客に価値を提供するうえでも重要と考えており、私の強みだと理解しています。
貴社に入社した際も、「顧客のニーズは何か」「どうすればその課題を解決できるか」を考え続け、私の発想力を活かして価値創出や社会貢献につなげていきたいと思います。
インパクトが薄くい印象があるため、考えるだけではなく結果を出したことを書いてみるのはいかがでしょう。一つだけで十分ですが、具体的なものを記載しましょう。
ESの自由記入欄の例文⑥企画力のアピール
例文⑥企画力
私は昔から、価値やアイデアを形にするのが好きです。大学時代におこなったアルバイト経験の中でも、同じ作業の繰り返しではなく、顧客に喜んでもらえるような企画の提案をおこなってきました。
一方、以前、外国人の知り合いに貴社の製品を薦めたところ、心から喜んでもらえた経験があるため、貴社の技術は世界に通用するものだと確信しています。
そこで私は、貴社の製品を海外にも広め、多くの外国人に喜んでもらうとともに、貴社の認知度が世界的に高まることを期待しており、その取り組みに携わりたいと思っています。
その際、海外の文化は日本と異なることを考慮し、現地の人々のライフスタイルに合った工夫をしながら活躍していきたいと思っています。
最初に自分の強みをアピールしている点は良いのですが、企画力をアピールするならば、過去に具体的にどのような企画をしたのか、志望先企業の商品を自分ならどう海外にアピールするのか、などについて具体的に書いた方が伝わりやすいでしょう。
ESの自由記入欄の例文⑦プレゼンテーション力のアピール
例文⑦プレゼンテーション力
私は、人の心を動かすプレゼンテーション力に自信があります。大学のゼミにて新規研究テーマを提案するためのプレゼンテーションを教授に対しておこないました。
その際、ゼミメンバーや教授から「書類作成が上手」「話の流れが整理されていて理解しやすい」「声が聞き取りやすくて好印象」といった評価をいただきました。結果として私の提案を受け入れてもらえたという実績もあります。
企業での仕事でも、顧客に製品やサービスの素晴らしさを理解していただくためのプレゼンテーション力は必須と認識しています。
貴社に入社した際には、私のプレゼンテーション力を活かし顧客からの信頼を築き上げ、利益の貢献につなげていきたいと思います。
プレゼンテーション能力をアピールするエピソードとして、わかりやすく伝わりやすい内容です。再現性がある能力だとアピールできるとより効果的なので、ほかにもプレゼンテーション能力を活かしている事例を盛り込めるとより説得力のある内容になります。
ESの自由記入欄の例文⑧自己PRの補足
例文⑧自己PRの補足
「追求心を武器にチームワークを改善」
私は、物事を追求する真面目な性格です。大学時代に経験したアルバイトでは、仕事を進めるうえでわからないことはわかるまで徹底的に聞くように心掛けていました。
深くまで納得したいと思う追求力があるからこそ、アルバイトの新人にも作業をわかりやすく説明でき、結果として協調性の高いチームワークを実現できました。
企業でもチームワークは重要度が高いと認識しています。そこで私は、持ち前の追求心を活かして活躍できたらと思っています。
自由記入欄での補足では人間性に紐付けて、たとえば「チームで結果を出せたことがとても嬉しく、仲間と喜びを分かち合った」というようなエピソードにすると良いと思います。
そして、「企業においてもチームを大切にし、みんなで物事を探究していきます」といった決意表明を加えるのはいかがでしょうか。
ESの自由記入欄の例文⑨志望動機の補足
例文⑨志望動機の補足
「感謝されることこそが自分の生きがい」
私の仕事への向き合い方の軸として「誰かを喜ばせたい」という想いが常に心の中にあります。
たとえば、大学の友人に勉強を教えた際に「助かった、ありがとう」と言ってもらえた際は強い幸せを感じました。また、飲食系のアルバイトでは忙しい時も顧客に笑顔を見せ続けた結果、「いつもありがとうね」と声を掛けてもらうことも多く、やりがいを感じながら仕事ができました。
このように、私は人から感謝されることを生きがいとしています。貴社では「ありがとうで溢れる世界を創る」という理念を掲げているため、私の価値観とマッチしていると感じました。
貴社に入社した際には、顧客に対して最大限の喜びと幸せを提供できるよう取り組んでいきます。
全体として志望動機の補足につながっている良い内容だと思います。「仕事への向き合い方」と最初に語っているので、アルバイトの経験のみに絞って、もう少し人を喜ばせるために取り組んだ具体的な内容を補足した方がなお良いでしょう。
アルバイト経験は自己PRやガクチカにも効果的です。以下の記事では自己PRやガクチカでアルバイト経験をアピールする方法を解説しているので、ぜひ参考にしてください。
ガクチカでアルバイト経験をアピールする方法
例文15選|アルバイトのガクチカの作り方と印象に残すコツ
自己PRでアルバイト経験をアピールする方法
例文10選|アルバイト経験の自己PR必勝法を企業目線で解説
ESの自由記入欄の例文⑩ガクチカの補足
例文⑩ガクチカの補足
私は大学生活の中で、普段の授業と並行して、自らスキルの習得に励むべく資格取得に取り組んできました。直近では、Microsoft Officeのスキルに関する資格「MOS(Microsoft Office Specialist)」を取得しました。
事務仕事の中でも文書作成やプレゼンテーションの際にはMicrosoft Officeは必要と考えられます。また、新たなスキルが必要となった際には、新たに学び吸収する意欲もあります。
貴社に入社した際もこのスキルをもとに即戦力で活躍したく思っています。
ガクチカの補足としてMOSの資格取得は特定の業界や職種には有効な内容ですが、誰でも書ける内容であるとも言えるため、応募者自身の個性や特長がもう少し具体的に伝わるエピソードなどを補足すると良いでしょう。
テーマを絞ったESの自由記入欄で個性を発揮し書類選考を突破しよう!
今回は、ESの自由記入欄を攻略するコツについて解説しました。解説した内容を参考に、あなたらしさがわかるような個性を発揮できる自由記入欄を作り上げましょう。
自由記入欄が苦手な人のために例文10選についても紹介したので、参考にしつつ、自由記入欄の質をアップさせ、書類選考の突破につなげていきましょう。
アドバイザーコメント
隈本 稔
プロフィールを見る自由記入欄は合否に影響するほど重要な項目
ESに自由記入欄があると、多くの学生は何を書いていいか戸惑ってしまうでしょう。ほかの学生も同じように書くことに迷うと思いますが、皆何らかの形で埋めてくる項目なので、空欄で提出するのは避けましょう。
自由記入欄は自由に書いても良いとはいえ、合否を左右するほど重要な項目でもあります。
ほかの学生よりも目立とうと思って、無理にオリジナリティを出したり、個性的過ぎる切り口で書いたりするのは避けましょう。また、記入におけるルールがあれば、必ず遵守してください。
企業が求める人材から外れないように個性を伝えよう
自由記入欄は、自分がどういった人間でどういう思いで入社を志望しているのかを、強みや志望動機を記載する項目とは別の形で記入できる欄です。ほかの項目ではアピールできなかったことを新たに伝える、より深掘りした内容で書く、といったことを心がけてみましょう。
その際には、志望している企業の業界や業種、社風などを確認したうえで、本文で紹介されていた「自由記入欄におすすめのテーマ10選」の中から自分が伝えやすい内容を選ぶことをおすすめします。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/インテグラルキャリア研究所所長
Keiichi Yokoyama〇20歳後半からカウンセリングの勉強を始め、キャリアに比重をおくコンサルティング、人材育成を企業内で推進。独立後は大学のキャリアセンターで学生の就職支援にもかかわる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/性格応用心理士1級
Minoru Kumamoto〇就職・転職サイト「職りんく」運営者。これまで300名以上のキャリア相談を受けた実績。応募書類や採用面接の対策支援をする他、自己分析の考え方セミナーを実施
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/Koyoriキャリアワールド代表取締役
Chieko Kimura〇2度のアメリカ留学、20年以上の外資系IT企業勤務を経て、現在は留学生向け就職支援をおこなう。また、企業のキャリア支援や新入社員のクラウドコーチングなどにも幅広くたずさわる
プロフィール詳細