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「公務員で評価されるガクチカってどんな内容?」「民間企業用と分けたほうが良い?」と悩む人も多いのではないでしょうか。
この記事では、公務員試験で評価されるガクチカの見つけ方や基本の構成などを、元公務員のキャリアコンサルタントとともに解説します。
後半には、アルバイトやサークルといったテーマ別の例文も紹介しています。構成の型に沿って作成した完成例から全体の流れをつかみ、自身のガクチカ作成に役立てましょう。
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元公務員が回答! 公務員のガクチカはどんな題材が評価される?
公務員試験に向けた準備を進めるなかで「ガクチカってどんなエピソードを書けば良い?」と手が止まったことはありませんか。
公務員は、個人の成果よりも周囲との協力姿勢が重視されるため、公務員の評価基準の一つである「関係構築力」が伝わるガクチカが評価される傾向にあります。
そこで、ここでは、元公務員の山田さんが、担当者から高評価をもらいやすいガクチカの題材と理由を解説します。ぜひ、アピールの軸を見つけてください。
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学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)は、自己PRや志望動機と差別化するのが重要です。とは言え、ガクチカで話せるネタがなく悩む人も多いでしょう。
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当てはまる経験をチェック! 公務員のガクチカに使えるエピソードの探し方
面接官がチェックしている評価基準が理解できたら、次は自身の学生生活を振り返り、最適なエピソードを探していきましょう。
「アピールできる実績がない」と悩む場合は、家族や友人からよく言われる性格をヒントにアピールの軸を組み立てるのも効果的です。
ここでは、「学生時代の経験が実務にどう活きるのか」について元公務員のキャリアコンサルタントが解説しています。
自身のエピソードと現場で求められる適性を結び付ける際の参考にしてください。
継続力を発揮した経験がある人
継続力を軸にしたい場合は、幼少期からの趣味や、4年間続けたアルバイトなど、1つの対象に継続的に取り組んだ経験からエピソードを探しましょう。
公務員は長期的な視点で地域の課題に向き合う必要があるため、継続力を示せると、飽きずに粘り強く努力できるといった前向きな印象につながります。
エピソードは「〇年間続けた」「毎日〇〇回・〇〇分取り組んだ」など、具体的な数値で語れるものを選ぶと、客観的な説得力が高まるためおすすめです。
元公務員から見た継続力の魅力とは
地域課題の解決や政策の実現は、短期間では成果が見えにくいため、継続力が重要です。
たとえば、住民からの信頼獲得、福祉支援、地域活性化では、粘り強い姿勢が求められます。
また、日々の窓口対応や行政事務を正確かつ安定的に遂行するためにも欠かせません。
チームで協力した経験がある人
チームでの協力を軸にする際は、サークル活動や共同研究など、仲間と役割を分担しながら共通の目標に向かって活動した場面を思い出してみてください。
公務員では多くの部署や組織と連携するため、対人能力や組織づくりへの意識があると、「関係調整などの業務を円滑に進められそう」と好印象になります。
チームへの貢献が伝われば、「リーダーシップを発揮した」「大きな成果を上げた」などの目立った実績がなくても問題ありません。
元公務員が語るチームワークの重要性
公務員の仕事は、窓口対応や他部署との調整、上司への報告など、多くの人との連携で進みます。
チームでの経験は、役割を意識して情報共有し、組織の成果につなげる姿勢として活かせます。
定期的な異動がある職場でも、周囲と連携して業務に慣れやすい点が強みです。
コピペで使えるガクチカがかんたんに作れます

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誰かをサポートした経験がある人
サポート力を軸にしたい人は、ボランティア活動や接客のアルバイトなど、他者の困りごとに寄り添って献身的にサポートした場面を振り返ってみましょう。
公務員は地域住民と接する機会が多くあるため、地道な業務への耐性や対人マナーが身に付いていると、「窓口業務などで力を発揮できるのでは」と好印象につながります。
活動の際にもらった感謝の言葉や、他者に与えた前向きな影響を思い出してアピールの軸に据えると、特に説得力のあるガクチカに仕上げることが可能です。
元公務員がサポート経験の活かし方を解説
福祉や子育ての領域では、相手の状況を丁寧に把握し、必要な支援につなげる力が必要です。
また、庁内外の関係者と協力し、周囲を支える姿勢も円滑な行政運営に役立ちます。
ただし、公平性や制度上のルールを踏まえ、相手の自立や課題解決を後押しする視点も重要です。
仕組みややり方を見直した経験がある人
課題解決力や論理的思考力を軸にしたい人は、勉強法の工夫やアルバイトでのマニュアル作成など、日常の非効率や無駄を改善した経験を思い出しましょう。
公務員は、限られた予算や人員、定められた制度の中で業務を進める必要があるため、根本的な課題の解決に尽力できる人は、公務員への適性があると判断されやすくなります。
エピソード探しに迷ったら、自分の工夫によって作業が円滑に進んだ場面や、周囲から「業務が楽になった」「良いアイデアだね」と褒められた経験を振り返るのが有効です。
課題解決の姿勢をアピールするコツ
仕組みや業務フローを見直す視点は、サービスの向上やデジタル化を進める行政改革に必須です。
現状に満足せず、効率的かつ効果的な手法を探り続ける姿勢が、組織の生産性向上を導きます。
公務員のガクチカの基本構成
「題材が決まってもうまく文章が組み立てられない……」と悩む人は、「状況・課題・行動・結果」という4つの要素で組み立てるSTAR法を活用しましょう。
これは、エピソードを語る際に適した型で、相手に場面を想像してもらいやすいため、説得力や再現性を示しやすいというメリットがあります。
まずは、自分が選んだ題材を以下の順に当てはめてみましょう。最後のR(結果)は、公務員の業務への貢献意欲と結び付けるのもおすすめです。
構成
- S:Situation(状況)
└いつ、どのような場面でのエピソードかを説明する - T:Task(課題)
└状況の中で直面していた課題を具体的に語る - A:Action(行動)
└課題を解決するために自分がしたことを具体的な数値や行動とともに説明する - R:Result(結果)
└行動によってどんな成果や変化が生まれたかを示す
ガクチカの作り方に悩む人向けの記事(タップで開閉)
以下の記事ではガクチカの構成に特化して丁寧に解説をしています。面接官に響くガクチカを作る際の参考にしてください。
ガクチカの構成
ガクチカのベストな構成|就活のプロが内定者例文付きで伝え方を解説
ガクチカ作成のステップ
例文13選|誰でも「刺さるガクチカ」が完成する4ステップを解説
テンプレを活用すれば受かるガクチカが作れます
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【テーマ別】 公務員のガクチカの回答例文
自分のエピソードをSTAR法に当てはめたとき、「どこまで具体的に書くべき?」「公務員ならではの内容にするには?」と迷ってしまう人もいるでしょう。
そんなときは、例文をお手本にするのが効率的です。ここでは、ガクチカの題材として選ばれることの多い7つのテーマ別に例文を紹介します。
自身の実体験をSTAR法に落とし込む際に、どのようなポイントを意識すれば良いのかを確認しながら、説得力のある文章を一緒に作成していきましょう。
アルバイト
アルバイトをテーマにガクチカを作成する際は、どのような業務において、何に困っていたのかを明確にして行動の妥当性を示しましょう。
たとえば、店舗の雰囲気への口コミの低評価や、人員の入れ替わりによる業務の定着率などの課題を具体的に示せば、行動による成果が伝わりやすくなります。
以下に、課題解決力とアルバイトのエピソードを結び付けたガクチカを紹介するので、経験を伝える切り口の参考にしてください。
例文
私が学生時代に力を入れたことは、飲食店のアルバイトで顧客の満足度を向上させ、口コミ評価を回復させたことです。
当時、アルバイト先では、忙しさからスタッフの対応に余裕がなくなり、雰囲気に関する口コミ評価が平均2.8まで低下していました。
私は、問題の原因は雰囲気ではなく、スタッフが注文業務に追われる仕組みにあると考えました。そこで、モバイルオーダーでの注文サービスを店長に提案し、使用するサービスの決定から実際の導入までを担当しました。
その結果、注文対応の手間が省かれてスタッフにも余裕が生まれ、商品提供の際に顧客と丁寧なコミュニケーションを取る機会が増加し、口コミ評価が3.7まで向上しただけでなく、個別にお客様から直接感謝の言葉をいただける機会も増えました。
この課題解決力は、住民の困りごとを直接受け止めて適切な案内をする窓口業務でも発揮できると確信しています。
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ガクチカ作成が進まず、焦っていませんか?ガクチカは、自己PRや志望動機と並ぶ重要なアピールポイントですが、作成に苦戦する人もいます。
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サークル・部活動
サークルや部活動をテーマにする場合は、どのような役割で、どのようにチームに貢献したかを語りましょう。
公務員の組織運営とも直結するテーマのため、協調性や他者の支援を軸にすると、一層適性の伝わるガクチカに仕上げられます。
チームとの活動に結び付けた以下の例文を参考に、「何を頑張った」とアピールすればより効果的かを考えてみてください。
例文
学生時代には○○サークルの運営として、初心者が孤立せず楽しめる環境づくりに力を入れました。
当時は、経験者を中心にした練習内容によって初心者との間に溝が生じ、新入部員の半数が半年でサークルを退会する事態となっていました。
そこで私は、全員が活躍できる場を作ることを目指し、初心者向けの練習メニューの新設と、経験者が基礎を教えるペア制度を導入し、実行しました。
全員にヒアリングを実施し、お互いの納得感を高めながら改善を進めた結果、メンバーの定着率は8割まで向上し、サークル全体の結束力も大きく深まりました。
ここで身に付けた多様な意見を尊重しながら合意を形成する力は、多くの関係者と連携しながら進める行政の実務においても活かせると確信しています。
ボランティア
ボランティアは、活動そのものから他者への貢献意欲を伝えられる強力な題材です。
しかし、単に「貢献意欲」を伝えるだけでは、「人柄が良い人」という印象で終わってしまいかねません。
説得力のあるガクチカにするためには、困難と向き合い乗り越えた課題解決力や、困難があっても活動を続けた継続力といった、実務に直結する別の強みを掛け合わせることが非常に重要です。
以下は、他者を支えるサポート力と困難に屈しない継続力を掛け合わせた例文です。プラスアルファの魅力をアピールする際の参考にしてください。
例文
学生時代に力を入れたことは、地域の「こども食堂」における学習支援です。学習の習慣を定着させるために、2年間継続して伴走をおこないました。
当初は、勉強への苦手意識を抱えている子どもが多かったのですが、どうしても彼らの根本的な原因をうまく引き出せず、信頼関係の構築に苦戦していました。
そこで、一方的に教えるのをやめ、対話を通して本人の関心を引き出すとともに、1問自力で解けたといった、前回からの小さな成長を具体的に言葉にして褒めることで、自信を育む支援を重ねました。
毎週2~3時間子どもたちに寄り添い続けた結果、子どもたちから自発的な質問が出てくるようになり、学校での成績や出席率が向上するなど、前向きな変化が生まれました。
この経験で培った相手の心情に寄り添い、真の気持ちを理解して支える力は、福祉や子育て支援の現場でも発揮できると考えています。
自己PRで悩んだらまずは作成ツールを使ってみよう!
「自己PRがうまく書けない」「どんな強みをアピールすればいいかわからない」…そんな悩みを抱えている方には「AI自己PR作成ツール」がおすすめです。
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ゼミ・研究
ゼミや研究をテーマにする際は、向き合った期間と困難を語りましょう。長期的な視点が、成果の見えにくい政策課題にも耐えうる適性として映ります。
また、公務員の専門職を志望する人にとっては、研究で培った専門性や知識を職務への適性として示せる機会の一つです。
以下の、公務員としての公正な判断に活かせる論理的思考力と研究成果を組み合わせた例文をもとに、努力を伝える方法を習得して実践しましょう。
例文
学生生活で注力したのは、行政学ゼミでの共同研究です。地域防災における避難所運営の実効性を高める政策提言に挑戦しました。
研究の中では、文献調査だけでは被災直後の住民の行動心理を十分に把握できず、提言の具体性や説得力が不足する課題に直面しました。
そこで私は、多角的な分析が必要だと考え、過去の災害記録のデータ解析に加え、自治体職員や被災経験者への聞き取り調査を主体的に進めました。
その結果、客観的なデータと生の声をかけ合わせて課題を論理的に検証できたことで、提言の実現可能性が評価されて学会発表の機会を獲得できました。
このように、根拠にもとづいて本質的な課題を追求する姿勢は、公正な政策立案や地域防災の計画策定でも活かせると確信しています。
学業
学業をテーマにする際は、試験対策やアルバイトとの両立に軸を置いて、具体的な進め方とともに計画性やマルチタスク能力をアピールすると効果的です。
公務員は総合計画に沿って複数の業務を担当するため、計画的にやり遂げる姿勢は業務への適性として大きく響く可能性があります。
以下では、日々の努力を盛り込んだ例文を紹介するので、華々しい実績や特別な成果がなくても、努力の積み重ねをアピールポイントにするヒントにしてください。
例文
私が学生生活で力を入れたことは、専攻である言語学と副専攻科目の履修の両立です。綿密な学習計画を練り、4年間GPA3.7以上を維持することができました。
特に試験期間と週3日のアルバイトが重なる時期は、学習時間の確保を課題に感じていました。
そこで、試験日からスケジュールを逆算して週の計画を立て、通学時間などを利用した反復学習も実施することで、学習効率の最大化を図りました。
優先順位を明確に可視化し実行していくことで、結果的に副専攻・アルバイトどちらとの両立も実現でき、単位を一度も落とすことなく4年間を過ごしました。
この計画性と自己管理能力によって、限られた時間の中で多種多様な業務を正確に処理する行政事務の現場でも尽力できると考えています。
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「ガクチカを書け」と言われても、特に印象的なエピソードがない…そんな悩みを抱える人は多いです。
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資格取得
学業と同様に、資格取得への挑戦をテーマにする場合も、公務員の幅広い業務に活きる計画性やマルチタスク能力をアピールすることができます。
さらに、自発的な資格取得への挑戦は、自分が掲げた目標に向かって努力できることの証明になるため、公務員に必要な向上心のアピールにつなげることも可能です。
以下では、学業と資格取得を両立させた例文を紹介します。窓口業務に活きる語学資格や税務に活きるFPを取得した際の例文にも使えるので、参考にしてください。
例文
私が学生時代に力を入れたのは、日頃の学業やアルバイトと両立しながら独学で日商簿記検定2級の資格を取得したことです。
専門外の知識を独学で習得する必要があることから、限られた時間のなかでいかに学習効率を高めるかが課題でした。
そこで、半年後の合格を目標に、そこから逆算して週単位の学習計画を設計し、平日は毎日1時間、休日は集中的に3〜4時間の演習時間を確保し、直前期の模試分析を徹底しました。
さらに、問題集や模試で間違えた問題を分析して、理解の及ばない分野を重点的に復習したことで、半年間で資格合格を果たすことができました。
この、自発的に目標を設定し計画的に行動する力は、取得した簿記知識とともに、公営企業会計の運用や適正な予算執行管理の業務に活かせると考えています。
趣味
趣味をテーマに据えるときは、単に「好きだから熱中した」という感想で終わらせず、実務への適性を示すために仕事との結び付きを言語化することが大切です。
たとえば、旅行や写真、推し活でも「予算や日程から逆算した計画的な行動力」や「その土地ならではの魅力を発見する探究心」などを軸にすることで、公務員業務との接点をアピールすることができます。
以下では、街歩きを地域活性化への関心につなげた例文を紹介するので、身近な趣味をガクチカに昇華させる際の参考にしてください。
例文
学生時代は、趣味の街歩きから発展して、全国30箇所以上の地域を訪れて、地域の魅力を自分の目で発見することに力を入れました。
観光地のみならず過疎化が進む地域を訪れる中で、高齢化による地域存続の課題に触れました。実際に街でも若年層の住民や観光客を見かけないことから、若者に地域の魅力を発信する方法に関心を抱くようになりました。
そこで、自分でも街のために何かしたいという思いから、約3年間にわたり現地住民へのインタビューや特産品を記録し、自身のSNSで発信し続けました。
その結果、再生回数が1万回を超える投稿も増加し、現地の方から「若い人を見かけるようになった」と直接感謝の声をいただける機会も増えました。
このように、地域の魅力と課題をとらえて継続的に発信していく力を活かして、シティプロモーションや関係人口の創出、定住促進に向けた施策に貢献いたします。
自分の経験を効果的に伝えたい人向けの就活QA(タップで開閉)
ガクチカには、行動をした背景を含める必要がありますが、その語り方に悩むことも少なくありません。以下の就活QAではガクチカの動機をどう伝えるのが効果的か解説しているので、確認してみてください。
ガクチカの動機の伝え方
ガクチカの動機はどう考えて伝えるべきですか?
Q&Aコーナー|公務員のガクチカ作成時のよくある悩みに元公務員が回答!
公務員のガクチカを作成する際に多く挙げられるのが、最適な題材の選び方や民間企業へのガクチカとの差別化に関する悩みです。
ここでは、具体的な疑問をQ&A形式で取り上げ、元公務員のアドバイザー3名が回答しています。
自身の悩みに近いものを参考にして、効率的にガクチカの作成を進めていきましょう。
公務員のガクチカに使える題材がない場合はどう見つける?
サークルやゼミに所属しておらず、アルバイト経験も少ないからといって、「アピールできる題材がない」と諦める必要はありません。
公務員の選考で面接官が見ているのは、特別な経験や経歴ではなく、真面目に職務をやり抜く力や地道な努力を積み重ねられる力があるかどうかだからです。
題材選びに迷う人は、日常の過ごし方や生活習慣の工夫、他者から言われた言葉を振り返ってみましょう。
たとえば、「部活動に必要な基礎体力を養うため、毎朝30分のランニングを継続した」「授業前に15分間の予習をして学習効率を高めた」など、日常生活からアピールできるポイントを探してみてください。
元公務員が題材についてアドバイス
住民や組織に貢献できる、責任感・継続力・協調性・公平性・課題解決力などを意識しましょう。
たとえば、学業への継続的な取り組みは責任感や計画性、周囲を支えた経験は協調性や全体の利益を見渡す視野につながります。
日常の小さな経験でも、自分なりの工夫や行動、学びを具体的に伝えることが大切です。
「公務員試験の勉強」をガクチカにしても良い?
公務員試験の勉強は志望者全員に共通する当然の行動とみなされるため、ガクチカの題材とするのは原則として避けましょう。
あえて短期間での試験勉強を選ぶと、「学生時代の経験が少ない」「公務員に求められる継続力がなさそう」といった印象にもつながりかねません。
面接で「ほかに学生時代に力を入れたことはありますか」と聞かれる可能性もあるため、初めから独自の強みが伝わるエピソードを用意しておくほうが安心です。
試験勉強をガクチカにする際の注意点
公務員になるための「試験勉強」は、基本的にガクチカにはなりません。
どうしても伝えたい場合は、熱意と努力が伝わるような言い方を工夫しましょう。
たとえば「公務員への強い思いから、未経験の○○(専門科目)の知識を習得した」などです。
行政に関連したガクチカにしないといけないの?
公務員のガクチカでは街づくりや福祉など行政に関連した活動を語るべきと誤解されがちですが、無理に行政に関連したガクチカにする必要はありません。
なぜなら、採用側が重視するのは専門知識の有無ではなく、周囲と円滑に業務を遂行できる基礎的な能力で、これは通常の経験から十分アピール可能だからです。
行政の話題に寄せることよりも、公務員の業務に活きるコミュニケーション能力や計画性などを、説得力を持って具体的に語る姿勢のほうを重視しましょう。
元公務員が語るガクチカの評価基準とは
課題をとらえ、周囲を巻き込み、成果を出した過程を具体的に語ることができれば評価されやすいです。
むしろ、無理に行政テーマへ寄せると経験が浅く見え、深掘りで具体性が崩れるおそれがあります。
よって、実体験を軸に、行動と工夫を語りましょう。
民間企業用のガクチカを公務員向けに変える方法は?
企業と公務員の最も大きな違いは、組織の目的が「企業の利益・成長」か「全体の奉仕者としての公共の福祉の向上」かにあるため、この違いを意識してエピソードの切り口を変えるのが大切です。
たとえば、「店舗の売り上げをアップさせた」という題材を、公務員向けに「連携を円滑にして目標を達成した」などと言い換えられないかを検討してみましょう。
語るエピソード自体を変える必要はありません。面接官が見ているのは、成果の大きさではなく、自分の強みを発揮してどのように他者とかかわり、何を成し遂げたかというプロセスです。
他者と協力して困難を乗り越えた経験をアピールして、公務員への適性を伝えていきましょう。
元公務員が教える効果的な言い換え例
同じエピソードを、公務員に求められる責任感・協調性・公平性・課題解決力などの視点で調整しましょう。
たとえば売上向上の経験なら、成果に加えて、協力プロセスや顧客への傾聴姿勢を強調します。
最後に、住民対応や行政課題の解決に強みを活かす方法を添えて、説得力を高めましょう。
面接対策も必須! ガクチカに関する深掘り質問への対応方法
面接官は面接カードの記載内容をもとに進めるため、カードに記載したガクチカは深掘りされる可能性が高く、頻出質問への対策が必須です。
深掘り質問には以下のようなものがあり、公務員組織の一員として、周囲と協力しながら課題意識を持って粘り強く成果を出せる人物かが見極められます。
面接での深掘り
- なぜそれを始めようと思ったのですか?
- ほかにも選択肢があるなかで、その活動に力を入れた理由は何ですか?
- 活動の前後で、あなたや周囲に起こった変化を教えてください。
- その活動の中で一番困難だったことを教えてください。
- (上記に続いて)どうしてそれを困難だと感じていましたか?
- (上記に続いて)それを解決するために何をおこなったか、面接カードよりも具体的に教えてください。
- (上記に続いて)もしそれが失敗していたら、ほかに考えていた対策はありますか?
- 活動でのあなたの具体的な役割は何でしたか?
- 活動の中で周囲と意見が対立することはありましたか?
- (上記に続いて)その際どのように乗り越えましたか?
- メンバーの熱量の差をどのように解消しましたか?
- この活動にかかわった人から、あなたはどのような人だと言われますか?
- 活動ではどのような成果が生まれましたか?
- 活動におけるあなたの貢献度は何割だと思いますか?
- 活動の中で反省点はありますか? 今の視点からお答えください。
- この経験を公務員の仕事に活かすとしたら、どのような場面でどのように活かしますか?
- (上記に続いて)あなたの希望する〇〇課の業務にはどのようにつながりますか?
- 公務員には成果の見えにくい仕事や、地味な業務も多いですが、耐えられますか?
- ほかに学生時代に力を入れたことはありますか?
本番で自信を持って回答するために、「なぜ」「どのように」を意識しながら、協調性や再現性を軸にしてそれぞれへの回答を考えておきましょう。
- どのような点が深掘りされますか?
エピソードの補足説明が求められる!
面接時に深掘りされやすいのは、面接官が「もっと詳しく知りたい」と思ったポイントです。
面接カードの記入欄にガクチカを詳細に書くのは難しいため、そのエピソードの詳しい説明や同様の強みを発揮した経験があるかどうかなどを聞かれます。
面接での深掘りに備えて、ガクチカに使用するエピソードは必ず「補足説明」ができるように、想定質問への回答を事前に準備しておきましょう。
面接カードでの自己PRについて気になる人向けの記事(タップで開閉)
以下の記事では自己PRとガクチカの関連性や、それぞれ同じ強みをアピールできるのかなどを解説しています。効率的にカードを記入するためにもぜひ確認してみてください。
公務員の自己PR
公務員の自己PRのコツは? 評価される作り方を例文付きで解説
ガクチカと自己PRの関連性
ガクチカと自己PRは同じ内容でも大丈夫ですか?
ガクチカと自己PR一貫性がないとまずいですか?
公務員のガクチカはSTAR法を活用して民間企業との差別化を狙おう
この記事では、公務員のガクチカで評価される題材の選び方や実際の例文、気になる悩みへの回答を紹介してきました。
公務員のガクチカを作成する際に、まず意識してほしいのは、チームワークや継続力など、公務員の業務に必要な適性を示せる題材を探すことです。
STAR法を使って、チームワークを発揮した過程を論理的かつ客観的に語り、住民や組織の課題解決に粘り強く取り組めることを示すガクチカを完成させましょう。
アドバイザーのリアル・アドバイス!「誰かのため」の行動プロセスを伝えよう!
公務員のガクチカで重視されるのは、大きな成果よりも、課題への向き合い方や周囲との協力姿勢、行動までのプロセスなどです。
民間企業のガクチカでは成果や実績が求められることが多い一方、公務員のガクチカでは公平性や多様な立場への配慮が求められます。
そのため、「誰のために、どんな工夫をして、どのように粘り強く取り組んだか」を軸にして作成するようにしましょう。
独自の経験を3つの情報で整理しておこう
面接の深掘りに備える際は、以下の3つの視点を意識して経験を整理しておくのがおすすめです。
①なぜそれを課題と考えたのか、自分の言葉に置き換えた背景と動機
②自分の役割と、意見の異なる人との調整・合意形成の工夫
③得た学びを公務で具体的にどう活かすか
これらが語れるようになると、面接官にも強みやエピソードが伝わりやすくなります。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi





プロのアドバイザーはこう分析!公務員に求められる人物像から逆算して題材を探そう!
国家資格キャリアコンサルタント/2級ファイナンシャル・プランニング技能士
山田 圭佑
プロフィールを見る公務員の採用試験において着目すべきなのは、人事採用担当者も「公務員として過ごしてきた人」である点です。
そのため、「アルバイト経験で顧客へのマーケティングを意識し、売上を◯%向上させた」といったガクチカは評価されにくい傾向にあります。
なぜなら、企業の利益を追求したガクチカは民間企業向けであり、公共の利益を追求する公務員の業務とはニーズが合致しづらいからです。
もし、利益を追求した題材を選ぶ場合は、現状を分析し、周囲を巻き込んで課題を解決したプロセスまで説明し、公務員に必要な課題解決力があることを示しましょう。
公務員はコミュニケーションの能力をアピールすることがカギ
題材としておすすめなのは、「目標に向かって、複数の人と円滑にコミュニケーションを取りながら主体的に動いた経験」です。
公務員は、庁内の同僚や他部署、地域住民、民間事業者など、立場や利害が異なる多様な主体と円滑に合意を形成することが求められます。
よって、相手に合わせた適切なコミュニケーション能力をアピールすることで公務員への適性を示しましょう。