就活で使える弱み100選! 短所を悪印象なくプラスに見せる秘策

3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました

  • 中小企業診断士/キャリアコンサルタント

    Shigeki Komatsu○営業企画・マーケティング・情報システム・総務・人事・経営企画室など幅広いキャリア経験を持つ。現在はキャリア形成や能力開発に向けた企業研修や個人面談などを提供している

    プロフィール詳細
  • キャリアコンサルタント/産業カウンセラー

    Atsuko Hirai〇ITメーカーで25年間人材育成に携わり、述べ1,000人と面談を実施。退職後は職業訓練校、就労支援施設などの勤務を経て、現在はフリーで就職・キャリア相談、研修講師などを務める

    プロフィール詳細
  • キャリアコンサルタント/なべけんブログ運営者

    Ken Tanabe〇新卒で大手人材会社へ入社し、人材コーディネーターや採用、育成などを担当。その後独立し、現在はカウンセリングや個人メディアによる情報発信など幅広くキャリア支援に携わる

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この記事のまとめ

  • 就活における弱みとは「業務にかかわる苦手分野」である
  • 就活で使える弱み100選を解説
  • 弱みは「振り返り×分析×整理」で発見できる

就活の面接で「あなたの弱みを教えてください」と聞かれたとき、「何を答えれば良いのかわからない」「マイナス評価になるのが怖い」と不安に感じる就活生も多いでしょう。そもそも、就活における弱みとは「業務にかかわる苦手分野」を指しているのです。

この記事では、キャリアアドバイザーの小松さん、平井さん、田邉さん、五十嵐さん、谷所さんとともに、就活で使える弱み100選から自分に合った弱みの見つけ方、そして選考で効果的に伝える方法まで詳しく解説します。

また、経営者としての視点を活かしてキャリア形成をサポートしている五十嵐さん、累計1万人以上の面接・面談を担当してきた谷所さんには、効率的な弱みの見つけ方を教えてもらいます。弱みを武器に変えて、面接を成功させましょう。

長所や短所が見つからないという人は、こちらの記事で見つけ方を解説しているので、併せて参考にしてくださいね。

目次

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そもそも就活における弱みとは? 画像で確認しよう

「就活の弱み」と「一般的な欠点」の違い

就活で求められる弱みは、日常的な欠点や性格的な短所とは異なります。企業が知りたいのは、業務を進めるうえで改善が必要な特性や、成長の可能性がある分野についてです。あくまでも、仕事に関連することに焦点を当てている点を理解しておきましょう。

しかし、「弱みは欠点とは異なる」と言われても、具体的な違いがイメージしづらいこともあるのではないでしょうか。そこで、弱みと欠点の違いを説明した画像を使って確認してみましょう。

画像では「集中力がない」という特徴を事例にして「就活の弱み」と「一般的な欠点」の違いを説明しています。そもそも面接では、業務に関係のない、性格上の短所を伝える必要はありません。業務でトラブルになりそうな弱みとその改善点を伝えることが、弱みの回答として適切です。

これらの違いを正しく理解することで、適切な弱みを選び、効果的に自分の人物像を伝えていきましょう。

アドバイザーのリアル・アドバイス!弱みが与えるマイナスな影響+改善策をセットで伝えるようにしよう

就職活動における「弱み」は、自己理解の深さと職業適性を伝える機会と考えることもできます。「弱み」に関連して、私が着目するのは「その弱みが何に影響しうるかを自覚し、どのように向き合っているか」という点です。

たとえば、責任感が強すぎて何でも一人で抱え込んでしまう学生が、「私は責任感が強いがために、自分一人で物事を進めがちな所があります。

しかし、それでは周りの人との良い関係性を築くことができません。

「何かをおこなう際には、周囲に相談して役割分担をすること、依頼する際には誰にでも伝わるわかりやすい言い回しにすることを意識するようにしています」と語ったケースでは、自己調整力の高さが伝わり、むしろ信頼感を覚えました。

弱みがあるのは自然なこと! ここからの伸びしろをアピールしよう

重要なのは、弱みを変えたことよりも、変えようとした”プロセスを語ることです。企業は、変化に対応し、学び続ける姿勢を持つ人材を求めています。

だからこそ、弱みを隠すのではなく、「気づき→工夫→実践」の流れを具体的に語ることで、成長の可能性を印象づけることができるでしょう。

弱みは、“伸びしろ”を伝えるチャンスと考えてみてください。人は誰でも弱みを持ちます。弱みから逃げずに向き合い、工夫し努力し実践する人材を、企業は必要としているのです。

自己分析ツールを使って、自分の長所と適職を確認しましょう

「なんとなく」で進める就活は、後からミスマッチに気づくことも。大事なのは、自分の強みや適職をきちんと理解しておくことです。

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就活で使える弱み100選! 強み付きで解説

弱みが何かはわかっても、自分の弱みが何かが分からない人もいますよね。そこで、就活で伝えるのに適した自分の弱みを見つけるために、就活で実際に使える弱み100選を紹介します。

下記の一覧のなかから、自分の特性に近いものを見つけてみてください。

なお、弱みは短所とも言い換えることができます。面接における短所の効果的な伝え方は以下の記事で解説しています。

弱み強み
飽き性好奇心旺盛
落ち着きがない活発
おせっかいサポート力がある
引つ込み思案他者を尊重できる
疑い深い観察力がある
お調子者明るい
諦めが悪い忍耐力がある
追い込まれないと行動しない逆境に強い
鈍感落ち着きがある
あがり症常に真剣
物事を深く考えずに決断しがち判断力がある
遠慮がち配慮ができる
諦めが早い物事の見極め力がある
臆病危機察知能力がある
記憶力が低い過去をひきずらない
競争心がない協調性がある
視野が狭い物事へのプロフェッショナル意識が強い
抱え込みやすい責任感がある
気が弱い優しい
頑固妥協しない
すぐ行動に移せない堅実
感情が表に出やすい愛嬌がある
せっかち効率的
ストレスを抱えやすい細部に気配りできる
寡黙考えてから発言できる
計画性がない臨機応変
神経質几帳面
我が強い流されない
空気が読めない物怖じしない
気分屋オンとオフがはっきりしている
ミーハー情報感度が高い
集中力がないマルチタスクができる
継続力がない一つの物事に捉われない
腰が重い注意深い
口下手口が堅い
気にしい配慮ができる
断れない温厚
堅苦しい礼儀正しい
頑張りすぎる熱心
事なかれ主義空気を読める
現実思考実現可能性を見極められる
物事に関心を抱きにくい芯がある
親しみにくい威厳がある
信じやすい純粋
没頭しやすい探究心がある
執念深い継続力がある
承認欲求が強い周囲のニーズを把握できる
持続性がない柔軟性がある
世話焼き困った人に力を貸せる
慎重すぎる丁寧
自分に自信がない謙虚
図々しい親しみやすい
騒がしいムードメーカー
自己主張が強いプレゼン能力が高い
鈍い細かいことに捉われない
おしゃべり場を明るくできる
真面目過ぎる完璧主義
単純素直
突発的行動力がある
出しゃばり積極的
納得いくまでに時間がかかる努力家
流されやすい適応力がある
周囲の影響を受けやすい感受性が豊か
馴れ馴れしい話しやすい
ネガティブリスクヘッジが得意
猪突猛進主体性がある
粘着質打たれ強い
根暗物事を冷静に観察する
呑気落ち着きがある
そそっかしい仕事のスピードが速い
1人で行動できない周囲を大切にする
八方美人人間関係の構築が得意
独りよがり芯が強い
引っ込み思案しっかり物事を考える
プライドが高い高いレベルで完成させる
心配性信頼を得やすい
ぶっつけ本番に弱いコツコツと準備できる
無鉄砲チャレンジ精神がある
面倒くさがり合理的
前に立つのが苦手サポートが上手
マイペース大らか
周りが見えなくなる集中力がある
見栄っ張り向上心が強い
負けず嫌い前向き
無計画対応力がある
見切り発車をする挑戦心がある
人見知り聞き上手
不器用作業が丁寧
短気敏感
他人に厳しい堂々としている
人と話すのが苦手思慮深い
自己アピールが苦手謙虚
考える前に発言をする裏表がない
要領が悪い何事にも全力
融通が利かない誠実
優柔不断他者の意見を聞ける
楽観的ポジティブ
理屈っぽい論理的思考力がある
悠長安心感がある
就活で使える弱み100選

ほかにも「器用貧乏」という短所も考えられます。器用貧乏の定義や短所としての伝え方はこちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてください。

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以下のQAでは「優柔不断」や「緊張しやすい」という弱みを伝える際の効果的な伝え方について、キャリアコンサルタントがアドバイスをしています。自身の弱みが「優柔不断」や「緊張しやすい」と認識している人はチェックしておきましょう。

アドバイザーのリアル・アドバイス!具体的なエピソードを語れる弱みを選び取ろう

強みに転換できる弱みを複数思いつく場合は、改善の努力や成長のエピソードを具体的に語ることができ、かつ応募職種で活かせるものを選ぶことがポイントです。どの弱みを選択するか迷った際には、この2つのポイントで絞り込んでいきましょう。

私がこれまで面接官を担当するなかで印象に残ったのは、弱みをただ欠点として話すのではなく、改善に向けた具体的な行動や努力のプロセスを丁寧に示した学生です。

たとえば、緊張しやすく人前で話すのが苦手な性格を克服するため、授業でのプレゼンやゼミの発表に積極的に挑戦した結果、回数を重ねるごとに落ち着いて説明できるようになった学生からは、前向きに取り組む姿勢が強く伝わりました。

逆に「短気です」と答えた学生には、顧客対応でトラブルを起こすのではないかと懸念を感じたこともあります。

弱みを聞かれたら自分の成長ストーリーをアピールするチャンスだととらえよう

こうした経験から、私が感じるのは、弱みは単なる欠点ではなく、改善に取り組む姿勢や成長の余地を示す大切なチャンスであるということです。

克服の過程での試行錯誤や気づきを具体的に語ることで、人間的な魅力や学びの姿勢がより鮮明に伝わり、面接で印象に残りやすくなります。弱みをとおして努力や成長を示せる学生は、面接官にとって印象深く、好印象を持ちやすい学生です。

企業が弱みを聞く理由

企業が弱みを聞く理由

  • 自分の改善点を把握できているか確認するため
  • 企業の特徴にマッチするか見極めるため
  • 弱みを克服する成長意欲の有無を把握するため

マイナスな情報である弱みを、選考の場で伝えるのがはばかられる人もいるのではないでしょうか。

しかし、企業が弱みを聞くのは目的があってのこと。その目的に沿ってしっかりと答える必要があります。

ここからは、企業が選考の場で弱みを聞く理由を解説します。これを把握すれば、答えるべき弱みの方向性が見えてくるので、ぜひ参考にしてください。

自分の改善点を把握できているか確認するため

自分の長所、強みは把握できている人は多いものの、改善すべき点を理解している人は少ないものです。自信を失うのが怖い、未熟な自分を認めたくないという思いから無意識に目を背けている人もいるでしょう。

しかし、自分の改善点を把握できている人こそが成長できる人であり、活躍できるポテンシャルがある人と考える企業は多くあります。自己の冷静な分析力があるかを把握し、入社後成長できる可能性があるかをチェックしているのです

メーカーで25年間の人事経験がある平井さんからのアドバイス

平井 厚子

プロフィール

自分の強みと弱みの両方を把握していることは、客観的・多面的に自分を見ていることになります。

この「多面的」「客観的」に物事を見る力を、企業は評価します。一つの方向からだけでは解決しないことを、多面的・客観的に見ることで解決できる可能性があるからです。

企業の特徴にマッチするか見極めるため

当然のことですが、それぞれの企業ごとに社風や事業は異なります。企業で活躍できる人材であるかを見るためには、その特徴にマッチしていることが不可欠です。

弱みは、その企業の特徴にマッチしているかを確認するために聞くものです。そして、仕事をするうえで致命的な部分がないか検討しているのです。

たとえばベンチャー企業のような変化が激しい企業で、「周囲に流されやすい」という弱みは「柔軟性がある」とも言い換えられるためマッチしているといえます。反対に「頑固」の弱みは変化に対応しにくく、マッチしないといえますね。

企業とミスマッチを起こす特徴を持っている人は、入社後苦しい思いをしてしまうため、企業の特徴にマッチするかを弱みから見極めようとしているのです

大手人材会社でも活躍してきた田邊さんからのアドバイス

学生は自己PRに重点的に力を入れて対策するため、等身大としての学生の魅力が現れないこともあります。

そのため、強みに比べると聞かれる機会が少ない弱みを通じ、入社後にミスマッチがないか図っていますよ。

弱みを克服する成長意欲の有無を把握するため

単に弱みを捉えているだけでなく、そこから成長しようとする意欲があるかを確認するためにも弱みを聞くことがあります。

弱みを把握していても、そこから克服しようとしない人であれば、入社後も成長するとは考えにくいですよね。

社会人は自分の得意な仕事だけを任せられるわけではありません。苦手にも向き合い、一人前の社員として成長することが期待されるため、それが可能かを知るために弱みを聞くのです

アドバイザーのリアル・アドバイス!企業が弱みを聞く目的は、自己客観視力の確認

社会人として求められることの一つに「自己客観視」が挙げられます。ありのままの自分の姿を客観的にとらえて、冷静に受け止めるということです。

弱みをたずねるのは、応募者に自己客観視の能力があるかどうかを確かめている行為だといえます。

自分の短所や弱みを自覚していない人、あるいは認められない人は、自分を過大評価したり、自分の弱さから目を背けたりする人物だという評価にもなりかねません。

弱みを強みに変えようとしている姿勢を示すことが重要

採用選考においては、企業側は限られた時間のなかで応募者の能力や人間性に関する情報をできるだけ多く収集し、自社に相応しい人物かどうかを評価しようとします。

応募者は誰もが、選考に通過するために強みや長所をアピールするものですが、それは人物像の一面に過ぎません。欠点や短所がまったく存在しない人などいるはずもなく、誰もが長所と短所の両面を持っています。

「弱みはありません」と答えるような人を信用できるはずもなく、自分の弱さをもさらけ出せる勇気のある人にこそ、人は信頼を寄せるといえるでしょう。

ただし、言い方によっては自分の印象を下げることにもなりかねないため、表現方法は工夫をする必要があります。

弱みを弱みとして認めつつ、その弱みを逆手に取って強みに変える努力をしている姿勢を示すことで、評価を得ることになるでしょう。

面接では弱みの他に「苦手なこと」を聞かれる場合があります。回答次第ではマイナスな印象を与えてしまう場合があります。以下の記事では回答のコツをまとめているので参考にしてみてください。

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弱みを見つけるうえでの大前提

就活で伝える弱みを考える前に、押さえておくべき大前提があります。これを押さえた弱みでなければ、「一緒に働きたい」と思ってもらうことは難しくなります。

ここからは、弱みを見つける際の大前提を解説するので、参考にしたうえで考えていきましょう。

自分を大きく見せようとしない

就活では、つい自分を必要以上によく見せようとしてしまうかもしれませんが、重要なのはありのままの自分を素直に伝えることです。

企業はあなたの本当の人柄を知ったうえで、マッチ度を測りたいと考えています。

自分を大きく見せようとしても、その意図は採用担当者に伝わってしまいます。すると「本当の人柄が見えない」「発言の信ぴょう性が低い」と捉えられ、積極的に採用しようとは思ってもらえないのです

人事経験のある小松さんからのアドバイス

小松 茂樹

プロフィール

すべてにおいて完璧な人間など存在しません。どんな人にも強みとなる長所もあれば、弱みとなる短所があります。大切なのはそれを自覚したうえで、弱みを補完する対策を講じることです。

それでも本当の自分に自信がないので、特に弱みなどのネガティブな質問は、つい自分を大きく見せようとしてしまいます。

キャリアコンサルタント/産業カウンセラー

平井 厚子

プロフィールを見る

大きく見せようとすることも弱みとして伝えよう

「自信がない」こと自体が弱みといえますね。「自信がない」を別の表現で言い換えてみます。「失敗すると落ち込んでしまう」「決められない」「成功体験がない」などでしょうか。

これを使うと、改善策を以下のように表現できます。

「失敗すると落ち込んでしまう」→しっかり反省して気持ちを切り替える。
「決められない」→考える時間を決めて、広く情報を集めて決める。
「成功体験がない」→具体的な目標を決めて成果を自己評価する。

このように弱みを克服して強みにしようとしていることを伝えれば、自信がないこと自体があなたらしさのアピールになりませんか。

企業は完成した人を欲しいわけではありません。発展途上でも、自分の弱いところを克服しようとしている人を評価します。

ビジネスをするうえでの弱点を見つける

就活で弱みを聞かれたときは、日常生活での短所を伝えるのではなく、あくまで仕事をするうえで課題になりそうなことを答える必要があります。

たとえば「朝が弱い」という弱みはビジネスをするうえでの弱点とはいえませんが、「マイペース」であれば、仕事を進めるスピードが遅い、周囲の状況を考えにくいといったビジネス上の弱点になりますね。

企業はあなたのプライベートな人柄まで把握しようとしているのではなく、あくまで一緒に働きたいかを判断しようとしているので、伝えるのはビジネス上の弱点とする必要があるのです

大手人材会社でも活躍してきた田邊さんからのアドバイス

ビジネスではなくプライベートな弱みを伝えてしまう学生に対しては、質問の意図を汲み取ることができない印象を持ちます。

仕事でもスムーズにコミュニケーションが取れないのではと判断される可能性があるので、注意が必要です。

弱みの見つけ方3ステップ

弱みの見つけ方3ステップ

弱み一覧表から自分に合うものを探すのも効果的ですが、それが真に自分の弱みではないことがあります。たとえば、自分では弱みだと思っていても、客観的に見れば相反する特徴が弱みかもしれません。

真の弱みを見つけられれば、選考で深掘りされたときも説得力のある回答ができます。

ここからは、弱みの見つけ方を3ステップで解説します。これを参考に、自分の本当の弱みを見つけましょう。

①上手くいかなかった活動と実績を洗い出す

まずは、上手くいかなかったと感じる活動とその実績を洗い出してみましょう。たとえば以下の通りです。

上手くいかなかった活動と実績を洗い出す例

・現役時代大学受験に失敗し、浪人した
・部活動で都大会出場を目指すも一歩手前で叶わなかった
・アルバイトで先輩とうまくいかずいつも喧嘩し、精神的に疲労した

実績の大小は問いません。自分の中で苦い思い出として残っているものと結果を思いつく限りノートなどに書き出して、整理しておきましょう。

活動と実績は複数出すことが重要です。そうすることで、多面的に自分の弱みを知ることができ、結果的に企業に合わせて伝える弱みを変えることもできます

②原因となった弱点を考える

上手くいかなかった活動と実績を踏まえ、それがなぜ上手くいかなかったのか、原因を考えましょう。洗い出した複数の活動それぞれで原因を見つけてくださいね。

上手くいかなかった活動と実績を洗い出す例

現役時代大学受験に失敗し、浪人した
集中力が続かず1日2時間くらいしか勉強していなかった

部活動で都大会出場を目指すも一歩手前で叶わなかった
主体的に個人練習したりすることがなく実力をつけられていなかった

アルバイトで先輩とうまくいかずいつも喧嘩し、3か月で辞めた
頑固で自分の主張を曲げることができなかった

なぜその失敗をしてしまったのか、素直な気持ちで向き合うことで、本当の弱点が見えてきます。弱みに向き合うのは苦しいかもしれませんが、大きく見せようとせずナチュラルな気持ちで考えてみましょう。

③応募企業の特徴とマッチさせる

企業が弱みを聞く目的として、致命的になる特徴がないかを確認すると解説しました。そこで、最後に応募企業の特徴を確認し、致命傷になる弱みでないものを選ぶことがポイントです

弱みを考えるうえでチェックすべき企業の特徴

  • 仕事内容
  • 社風
  • 求める人物像

たとえば営業の仕事内容で「人見知り」と伝えると致命的だと捉えかねられません。致命的な弱みを伝えると、企業で活躍しにくく積極的に採用できないと考えられてしまう可能性もあるため、企業の特徴とマッチしている内容を伝えましょう。

弱みを応募企業の特徴とマッチさせる例

弱み:集中力がない
→営業職など一つの物事に集中するよりもマルチタスクを求められる仕事

弱み:主体性がない
→事務職など自ら先導するよりもサポートに回る仕事

弱み:頑固
→企画職など自分の意思を持ちしっかりと伝えることが求められる仕事

人事経験のある小松さんからのアドバイス

小松 茂樹

プロフィール

業種や職種によって、仕事に求められる姿勢や価値観が異なります。たとえば、行政や金融系業務では手堅さや確実性、広告業は独創性、webサービスではスピード感が求められます。

また、個々の企業においても、経営理念や価値観によって求める人物像が異なります。応募先の業種・職種・企業文化を分析し、弱みを考えるうえで参考にしましょう。

弱みが見つからない……周りの意見やツールから探す方法

弱みが見つからない……周りの意見やツールから探す方法

  • 他者から言われた言葉を振り返る
  • 強みを裏返す
  • なんとなく苦手だと思うことから見つける
  • 自己分析ツールを使う

3ステップの方法を試しても「自分の弱みがよくわからない」「しっくりくる弱みが見つからない」と悩んでいる人もいるでしょう。

自分では当たり前になっていて気づけない弱みや、無意識のうちに避けている分野がある場合も多いです。、上記の場合、一人で考えて弱みを発見するのは難しいといえます。
そのようなときは、客観的な視点や外部のツールを活用することで、自分では気づかなかった弱みを発見できる可能性があります。
ここでは、一人では見つけにくい弱みを発見するための4つの方法を具体的に解説します。自分に合った方法を試して、面接で自信を持って話せる弱みを見つけてください。

面接でアピールする短所や長所の答え方がわからないと悩む人は、以下の記事を参考にしてください。面接で好印象を持たれる長所や短所の答え方を解説しています。

他者から言われた言葉を振り返る

自分のみで弱みを振り返ると、一つの側面しか見えないことがあります。そこで、他者の言葉を振り返って弱みを見つけることが効果的です。

普段家族や仲の良い友人によく言われることはないでしょうか。聞き流していたことであっても、それが就活で伝えられる特徴になる可能性があるので、日常的によく言われることを思い出してみましょう

そのうえで、企業の特徴にマッチする弱みであればそれを選考で伝える材料にしてください。

たとえばせっかちだと言われるのであれば、業務のスピード感が求められる企業に伝えるなどです。

人によって接し方を分けているのですが、どんな人から言われた言葉が就活で伝える弱みとして効果的ですか?

キャリアコンサルタント/産業カウンセラー

平井 厚子

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どんな人からの言葉も就活で伝えられる可能性がある

家族や友人、先生など、自分をよく知ってくれている人に聞いてみましょう。具体的にどんな時にそう思ったか、エピソードや場面を尋ねてみてください。

OB・OG訪問などあまり面識にない人から言われたら、第一印象に近いフィードバックです。かえって貴重な意見かもしれません。

どちらの場合も指摘された弱みを言い換えて、強みに変換して使うことが大事です。強みに変換してみて応募先にマッチすることを、PR材料として使います。

「せっかち」を短所として伝える方法はこちらの記事で詳しく解説しています。伝えない方がいい仕事もまとめているので参考にしてみてください。

あなたが受けない方がいい職業を確認しよう

就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。

そこで活用したいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。

強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。

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・志望業種をまだ決めきれない人
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強みを裏返す

弱みの見つけ方3ステップでは、上手くいかなかった活動と実績から弱みを見つけ出す方法を解説しましたが、反対に上手くいった活動から強みを見つけ出し、それを裏返して弱みとして捉えることもおすすめです。

たとえば以下の通り考えてみましょう。

強みを考えて裏返す例

TOEICのスコアを半年で400点から730点に伸ばした
→要因:その期間は趣味などを我慢しTOEICの勉強に集中したから
→強み:集中力、計画性
→弱み:マルチタスクが苦手、臨機応変さがない

ただし、面接で弱みを聞かれたときは、それを根拠づけるエピソードを聞かれることがあります。そのため、強みを裏返して弱みを見つける時も、それが弱みとしてネガティブな結果をもたらした経験も見つけておくことが不可欠です

大手人材会社でも活躍してきた田邊さんからのアドバイス

強みを裏返して弱みを考えるときに、弱みになってしまったエピソードがないと説明が不十分になってしまうため注意が必要です。

ただ単に強みを裏返して弱みを見つけるということが目的にならないように注意してください。

なんとなく苦手だと思うことから見つける

特段上手くいかなかった活動と実績が思いつかない人は、感覚的になんとなく苦手だと感じることがないか考えてみましょう。そして、その原因を深掘りします。たとえば以下の通りです。

なんとなく苦手だと思うことから見つける例

大勢の場が苦手
→自分のペースで物事を進められないから
→弱み:マイペース、協調性がない

日頃からストレスを感じる経験を洗い出し、その原因を深掘りすることで自分の弱みが見えてきます。そのうえで、企業にとって致命的な弱みでないものを見つけてみましょう。

たとえば上記の例であれば、自分のペースで仕事を進められるクリエイティブ系職種などが該当します。

自己分析ツールを使う

強み・弱みは自己分析ツールを使って見つけることも可能です。ツールを使うことで、診断などで手軽に自分の弱みを見つけることが可能です

おすすめはPORTキャリアの自己分析ツールです。12の質問に答えることで自身の性格タイプを把握できたり、自己分析シートでこれまでの経験を綺麗に整理することができます。

ただ、自己分析ツールを使う際はすべての結果を鵜呑みにしないようにしましょう。自己認識している性格がそのまま結果に反映されやすく、自分を客観的に把握するには不足する面があるためです。

思考の整理や、自分の一面を把握するという意識で使ってみてくださいね。

こちらの記事では、強み・弱みを見つける自己分析シートを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

自己分析で弱みを見つける方法がわからないと悩む人もいると思います。以下のQAでは同じような悩みを持つ人に対して、キャリアコンサルタントから弱みの見つけ方についてアドバイスをしています。

アドバイザーコメント

キャリアコンサルタント/産業カウンセラー

平井 厚子

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失敗例を深掘りして弱みを見つける方法もおすすめ

弱みを見つける自己分析の方法として、失敗例の深掘りもおすすめです。

①起きたことを事実で書き出す
例)私は自分の言ったことで、その場の雰囲気を壊してしまうことがあります。

②失敗原因を特定する
例)それは、悪気はないのに相手を傷つけてしまうからです。

③失敗原因を引き起こした自分の言動を抽出する
例)そのような場面を振り返ると、思ったことをすぐに口に出してしまっていることがわかりました。

これが弱みになります。なぜその言動をしたか、分析します。

④自分がその言動をした理由を抽出する
例)なぜ思ったことをすぐに口にだしてしまうかというと、楽しくて調子に乗っているからだと思います。

⑤失敗を再発しないために、気づいた自分の弱みをどう克服するかを考える
例)自分のこの弱みを発見してからは、友人と楽しくしているときにも常にこの弱点を意識して、口に出す前に1秒ためてから発言しています。

弱みを伝える目的は、「自分を客観的に把握している」「改善努力を習慣化している」ことを応募先に評価してもらうためです。必ず項番⑤までを含めてください。

選考で弱みを伝える構成

選考で弱みを伝える構成

  • 弱みは何か
  • 具体的なエピソード
  • 改善のためにどんなことをしているか

企業から「弱みはなんですか」と聞かれた場合、わかりやすく伝えるための構成があります。これを意識しなければ、どんなに良い内容でもわかりづらくなってしまい、企業側にあなたの人柄をイメージしてもらえません。

ここから解説する弱みを伝える構成を意識して文章を作成し、すらすらと伝えられるように練習しておきましょう。

①弱みは何か

PREP法

まずは「弱みは何か」という結論から伝えます。結論から伝える方法はPREP法といい、ビジネスにおける基本的なコミュニケーションです。

PREP法とは

「結論(Point)→理由(Reason)→具体例(Example)→結論」の頭文字をとったもので、この順番で伝えるコミュニケーションの方法

結論から伝えず、たとえば「私は大学時代サークル活動で……」などと話し始めてしまっては、採用担当者は話の方向性がわからず、理解しにくくなってしまいます。

まずは採用担当者が最も聞きたい情報である「弱みは何か」を伝えましょう

②具体的なエピソード

ただ単に弱みを伝えても、それが本当にあなたの弱みといえるのか、初対面の面接官にはわかりません。そこで、具体的なエピソードを添えましょう。

エピソードを伝えることで、説得力が増すだけでなく、どんな弱みなのかがよりわかるようになります

たとえば「弱みはマイペースなところです」と伝えても、どんな面でマイペースなのかわかりにくいですが、「周囲の意見に左右されにくいところがある」「他者よりも物事を進めるのが遅い」などエピソードがあることで、弱みを具体的にイメージできますよね。

あなたの人柄をしっかり伝えるためにも、弱みには具体的なエピソードも伝えるようにしましょう。

人事経験のある小松さんからのアドバイス

小松 茂樹

プロフィール

相手に何かを伝える時に重要なのは「相手がわかる言葉」で伝えることです。若者言葉や専門用語はできるだけ避け、誰にでも伝わるような言葉で伝えるよう努めましょう。

固有名詞の使用が避けられない場合、まず言葉の説明をしてからエピソードを語れば、相手を話の迷子にさせずに済みます。なお、弱みのエピソードを語る場合でも、最後はポジティブな表現で締めましょう。終わり方で話の印象が大きく変わります。

まずは自己分析ツールで自分の強み・弱みを確認しよう!

「自己分析って時間がかかるし、正直面倒だな」と思っていませんか。

「自己分析ツール」を使えば、たった3分であなたの強みに合った適職を見つけられます。

自己分析を億劫に感じるときは、ツールを使って効率化しましょう。

こんな人に「自己分析ツール」はおすすめ
  • 自分の強みや弱みが分からない人
  • 自己PRや志望動機に使える長所を知りたい人
  • 自分にあった仕事を知りたい人

③改善のためにどんなことをしているか

弱みを答える時に最も重要なのが、単に短所を答えるだけでなく、そこからどのように改善しようとしているかを伝えることです。単に弱みを伝えると、現状維持をするのみで、成長できない人と捉えられてしまいます。

企業側は入社後成長できる人材を求めていると解説しました。弱みを弱みのままとせず克服しようとしているエピソードと併せて伝えることで、入社後成長できるポテンシャルがあると捉えられるのです

半年前くらいに弱みは改善しているように思うのですが、その場合面接で弱みとは伝えられないのでしょうか。

キャリアコンサルタント/産業カウンセラー

平井 厚子

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今は改善したことでも弱みとして伝えられる

伝えられますよ。むしろ、企業が弱みを訊く目的は、自分を客観的にみられるか、改善能力があるか、ということなので、努力をして結果が出たのなら、それを伝えてください。

実際にやったことなので、具体的に伝えられますね。頑固さを克服するためにどんな意図をもって、何に取り組んだのか。できればビフォーとアフターで、周りの人から言われたことの変化などがあると、説得力が増します。

選考で弱みを伝える4つの注意点

選考で弱みを伝える4つの注意点

  • 「弱みはありません」は避ける
  • 通常弱みと受け取られないことを伝えない
  • 企業が求める人物像に反さない
  • 企業の仕事に悪影響を与える弱みを伝えない

弱みを伝えるうえで学生がついやりがちな失敗があります。それを押さえなければ、企業側から評価の対象にもならないと捉えられてしまうかもしれません。

ここからは、弱みを伝えるうえで必ず避けるべき4つの注意点を解説するので、最低限これらを守ったうえで回答を考えていきましょう。

①「弱みはありません」は避ける

自分に弱みはないと考える人もいるかもしれませんが、人間誰しも弱みはあります。

そのため「弱みはありません」と回答してしまうと、「準備不足だな」「自分を過大評価する人なのでは」などと懸念されてしまうことがあります

自分に強みしかないと考えている人も、強みは行き過ぎれば弱みです。過去の失敗経験などを思い出し、本当に弱みがないのか今一度考えてみましょう。

大手人材会社でも活躍してきた田邊さんからのアドバイス

弱みはないと回答すると、企業は「失敗を認めない人」と感じてしまう可能性があります。

仕事では周囲と協力することが必要で、会社は、自分の強みと弱みを把握して補完し合う意識を持っている人を求めていますよ。

②通常弱みと受け取られないことを伝えない

たとえば「私の弱みは集中力がありすぎることです」など、通常強みと捉えられるような表現で伝えるのも避けましょう。「弱みを聞いているのに回答になっていない」「自己分析不足」などと捉えられてしまうリスクがあります

たとえば「集中力がありすぎる」も「一つのことしか集中できない」などと伝えると弱みとわかります。

この記事で紹介している弱み100選を参考に、自分が伝えようとしている弱みが弱みと認識されるのかを考えたうえで伝えましょう。

人事経験のある小松さんからのアドバイス

小松 茂樹

プロフィール

「〜すぎる」という表現は、一見するとネガティブに表現しているようで、何の否定にもなっていません。行動力がありすぎたり、コミュニケーション力が高すぎたりしても、実際には何も困らないでしょう。

弱みはあくまで弱みなので、負の側面として伝わるように表現しましょう。たとえば、行動力がありすぎるのを「スピードを重視するあまり軽率な行動をしがち」と言い換えると効果的です。

③企業が求める人物像に反さない

たとえば「チャレンジ精神がある人」を求めている企業で「行動力がない」「主体性がない」などの弱みを伝えてしまうと、たとえ入社しても企業になじむことはできないと懸念され、評価されにくくなります。

求める人物像に反した弱みを伝えてしまうと、採用するメリットがないと捉えられるため、それに反しない別の弱みを伝えるか、そもそも受ける企業が自分に合っているかを再度検討してみましょう

メーカーで25年間の人事経験がある平井さんからのアドバイス

平井 厚子

プロフィール

求める人物像に反した弱みを伝えられると、正直に自己開示する学生との印象は持つかもしれませんが、それ以上に「どうして当社を志望しているのだろう」との疑問の方が強くなるでしょう。

そもそも当社の欲しい人材をわかっているのか、と思われかねません。気をつけましょう。

④企業の仕事に悪影響を与える弱みを伝えない

すべての仕事が自分の得意分野というわけにはいきませんが、主な仕事に影響のある弱みを伝えてしまうと、成果を出すのは難しいのではないかと懸念されてしまいます。

たとえばクリエイティブ系の仕事で、弱みを「固定観念にとらわれる」と伝えると致命的であり、企業側も積極的に採用しようとは思えません。

また、「人の気持ちを考えるのが苦手」「時間を守れない」など、社会人として最低限必要なことができない弱みも、仕事に悪影響を及ぼします。

社会人として基本的な力や、職種や業界に求められる力が不足しているという回答は避けた方が無難です

総合職採用で、どんな仕事をするかわからないのですが、企業の仕事に悪影響を与える弱みを伝えないとするとどのように考えたら良いですか?

キャリアコンサルタント/なべけんブログ運営者

田邉 健

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総合職採用で配属先がわからない人は等身大の自分の弱みを伝えよう

総合職採用の企業の面接では、採用可否だけでなく配属先を決めるためにもおこなわれます。等身大としての自分の強みだけでなく弱みを伝えることで、採用されたときにミスマッチを防ぐ部署や職種へ配属になります。

そのため、深く考えて本来の弱みとは異なることを伝えると、配属後にミスマッチになってしまう可能性があります。ミスマッチを防ぐためにも、等身大としての自分の弱みを伝えましょう。

ただし、配属先にかかわらず社会人としてマイナス評価になる弱みを伝えることは避けるように注意してくださいね。

職種別! 弱みを伝える14例文

では、実際に参考となる、弱みを伝える14例文を紹介します。職種別にマッチ度の高い弱みを用いた例文を紹介するので、自分が希望する仕事があれば参考にして選考前に回答を考えてみましょう。

自己分析で悩んだら就活準備プロンプト集がおすすめ!

ChatGPTなどの生成AIは、就活準備にも非常に役立ちます。

就活準備プロンプト集」では、就活のプロが考えた、生成AI用の命令文を豊富に用意していますよ。

このプロンプト集を活用すると、性格と経験を入れるだけで、AIが5つの強みを判断してくれます。プロンプト集で就活準備を効率化しましょう。

コンテンツ内容
  • 自己PR、ガクチカ、志望動機作成プロンプト
  • チャットを使用した、模擬面接プロンプト
  • 自己PRで使える強み診断プロンプト

①事務系職種:慎重すぎる

①事務系職種:「慎重すぎる」を伝える例文

私の弱みは、物事に対して慎重すぎることです。コンビニのアルバイトでのレジ打ちで、以前金額を誤ってしまってから、ミスが怖くなりレジ打ちの速度が遅くなっていました。

しかし、ミスを避けるあまり、結果としてお客様をお待たせすることになってしまい、効率が悪いと気が付きました。

正確なレジ打ちと迅速なスピードを両立させるため、チェックは精算前に限定することや、集中して仕事をすることを心掛けています。入社後も、ミスのない、スピーディーな仕事をするために、慎重さとスピード感のバランスを意識したいと思います。

人事経験のある小松さんからの例文添削

小松 茂樹

プロフィール

情景の描写がクリアで、何が問題点なのかがわかりやすい点は良いです。

ただし、「ミスのない、スピーディーな仕事をする」と「慎重さとスピード感のバランスを意識したい」がまったく同じことを指しているため、具体的にどのようにして、弱みとなる慎重さを克服するのかが伝わってきません。

たとえば「与えられた仕事は、手順を何度も繰り返し練習する」など、何をどうするのかを行動レベルで表現できるようにしましょう。

②事務系職種:内気

②事務系職種:「内気」を伝える例文

私の弱みは、内気な面があることです。大学入学時、知り合いが一人もいないラクロス部に入部する勇気が出ず、長い間悩んでいたせいで、周囲の同級生より入部の時期が遅れてしまいました。

しかし、一歩踏み出してラクロス部に入部したおかげで、さまざまな経験や学びを得ることができ、充実した大学生活を送ることができました。

今後は、内気な自分の性格を少しずつ改善し、やりたいと思うことには勇気を出して挑戦していきたいと思います。

大手人材会社でも活躍してきた田邊さんの例文添削

弱みの具体的なエピソードが書かれていて、面接官に伝わりやすい例文です。より面接官に安心感を与えるためには、内気な性格を改善する方法を具体的に書くことがコツです。

③営業系職種:「思慮が浅い」の例文

③営業系職種:「思慮が浅い」の例文

私の弱みは、思慮が浅く、十分に検討せずに行動してしまう点です。

サークルでの広報活動において、新入部員を増やしたい気持ちが強いあまり、XやInstagram、TikTokなど多くのSNSアカウントを同時に立ち上げました。

しかし、各SNSの特性や運営に必要な労力を十分に検討していなかったため、すべてのアカウントを効果的に活用できず、結果的に新入部員の獲得にもつながりませんでした。

この経験から、行動を起こす前に目的達成に必要な労力やリスクを多角的に検討し、実行可能な計画を立ててから取り組むよう心がけています。具体的には、まず目標設定をおこない、そのために必要な作業を洗い出し、優先順位をつけて段階的に実行するようにしています。

営業職においても、顧客のニーズを深く理解し、自社製品が本当に課題解決につながるかを慎重に検討したうえで提案できる営業担当者になりたいと考えています。

メーカーで25年間の人事経験がある平井さんの例文添削

平井 厚子

プロフィール

非常にわかりやすい例文です。失敗事例であっても、意欲的に取り組もうとした結果なのだろうなと、プラスの要素が感じられます。

失敗から学んだことと活かし方も述べられていて、好印象です。

④営業系職種:焦りやすい

④営業系職種:「焦りやすい」を伝える例文

私の弱みは、失敗してしまった時焦りやすいところです。カフェでのアルバイトで注文を間違えてしまった時、リカバリーしようと焦ったせいで、他のミスも連発してしまったことがあります。

今は、ミスをしてしまった時は一度深呼吸をして、まず何をするべきかをしっかり考えるようにしています。焦りやすい自分の性格を踏まえたうえで、落ち着いて考えることを念頭に置いて行動しています。

人事経験のある小松さんからの例文添削

小松 茂樹

プロフィール

問題点と原因、対策の構造が明確でわかりやすく、よく書けていると思います。結論をポジティブに締めくくっている点も良いです。

ただ一点、「リカバリー」という言葉は平易な日本語で言い換えてください。近年よく使われる言葉ですが、本来リカバリーとは元の状態に復旧させることを指すため、誤った使用法になります。この場合は、正確には「立て直し」と言うべきです。

⑤技術・研究系職種:融通が利かない

⑤技術・研究系職種:「融通が利かない」を伝える例文

私の弱みは、融通が効かない面があるところです。ゼミでの研究で、仮説と違う結果が出てしまった時、その結果をどうとらえればいいのかわからず、論文の締切を大幅に超過してしまったことがあります。

先輩に「仮説と違っていた、という結論として書けば良い」と教えてもらい、柔軟な思考が欠けていたことに気が付きました。それからは初めから一つの結論を決めつけて取り組むのではなく、結果に対して臨機応変に対応できる考え方を心掛けています。

大手人材会社でも活躍してきた田邊さんの例文添削

「締切を超過してしまった」などは数字を使って事実を書くことがおすすめです。

また、臨機応変に対応できる考え方をどのように身に付けるのかを具体的に書くと、弱みを克服する説得力が生まれますね。

⑥技術・研究系職種:夢中になると視野がせまくなる

⑥技術・研究系職種:「夢中になると視野がせまくなる」を伝える例文

私の弱みは、夢中になると視野がせまくなる点です。大学時代のバレーボール部では、自分のやりたいポジションで活躍したいと思い、練習に励んでいましたが、なかなかレギュラーを取ることができませんでした。

しかし、「今のポジションが向いていない」というコーチのアドバイスと説得により、大学3年生から違うポジションで試合に出る機会が増え、活躍することも増えてきています。

私はこのことから、周囲の意見に耳を傾けることの重要さを感じ、今後は一つのことに固執し続けるのではなく、もっと柔軟に行動していこうと思っています。

メーカーで25年間の人事経験がある平井さんの例文添削

平井 厚子

プロフィール

わかりやすい文章です。

当初自分なりの考えをもって取り組んだがうまくいかず、助言をもらって別の角度から自分を見直して努力した結果、目標を実現できたことがよくわかり、何を学んだかも明確ですね。

⑦企画系職種:飽きっぽい

⑦企画系職種:「飽きっぽい」を伝える例文

私の弱みは、飽きっぽい面があることです。大学生から新しいことに挑戦してみたいと思い、軽音サークルとスカッシュサークル、バドミントンサークルの3つに入りました。しかし、どれも参加頻度が低い幽霊部員となってしまい、好奇心だけで行動し、すぐに飽きてしまう自分の短所を自覚しました。

興味を持った物事に対し、熱意を持続させることは難しいですが、今後はモチベーションを保って取り組みたいと思っています。そのために、一度始めたことを投げ出さず、しっかり責任を持ってやり遂げられるように、中期目標と長期目標を持つことを意識しています。

人事経験のある小松さんからの例文添削

小松 茂樹

プロフィール

情景の描写が具体的なので、どのような問題があるのかがわかりやすいです。

ただ、あまりにも赤裸々に書き過ぎてしまっているためか、あまり良い印象を受けません。仕事を任せて大丈夫かと心配になってしまいます。

目標設定をしてモチベーションを維持することが結論になっているため、序盤は「目標が見つけられずに熱意が続かなかった」くらいの表現に留めておいた方が良いでしょう。

⑧企画系職種:自己主張が強すぎる

⑧企画系職種:「自己主張が強すぎる」を伝える例文

私の弱みは、自己主張が強すぎる点です。大学の文化祭実行委員を務めていましたが、イベントを成功させたいという気持ちが強く、担当である出店部門を超えて、会計や広報部門にも意見を出していました。

一部から「予算や人員などもあるので、こちらの事情も汲んでほしい」と反発があり、私は自分が一方的な意見を押し付けていたことに気が付き、反省しました。

この経験から、自分の意見を主張する時には、相手側の環境や事情を考えることを心掛けるようになりました。志望する企画職でも、チームで働くために協調性が必要だと感じています。より良い成果を出せるよう、弱みを克服していこうと考えています。

大手人材会社でも活躍してきた田邊さんの例文添削

自己主張が強いエピソードが詳しく書かれていて、わかりやすい例文です。より説得力を持たせるためには「心掛ける」を実際に何をするのかを具体的に書くと良いです。

そうすることで、協調性もある人材だと伝わります。

⑨IT系職種:「神経質すぎる」の例文

⑨IT系職種:「神経質すぎる」の例文

私の弱みは、神経質すぎるあまり、細部にこだわりすぎてしまう点です。

大学のグループ課題で発表資料を作成した際、フォントサイズの統一やグラフの色合い、文字の配置など、見た目の統一性にこだわりすぎてしまいました。

メンバーが作成した各パートの資料に対して、「この部分の余白が他と違う」「この表現はほかのページと統一したほうが良い」といった細かい修正を次々と指摘した結果、本来の内容検討に十分な時間を割けませんでした。

メンバーからも「完璧を求めすぎではないか」という意見をもらい、優先順位を見失っていたことに気づきました。この経験から、完成度を80%程度で一度区切り、全体のバランスを見て本当に重要な修正点を見極めるよう心がけています。

IT業界では品質への意識は重要ですが、開発スケジュールや効率性も同じく大切だと理解しています。神経質な特性を品質向上に活かしつつ、プロジェクト全体の進捗を考慮した判断ができるエンジニアを目指したいです。

人事経験のある小松さんからの例文添削

小松 茂樹

プロフィール

エピソードが具体的で良いですが、この例の場合、問題点は神経質というよりも、目的を見失って細部にこだわってしまう点にあるように思います。

打ち出す弱みは神経質でも良いかもしれませんが、結論を80%クロージングとするなら「細部に囚われず物事の本質や目的に立ち返って考える」と締めくくった方が論点が明確になります。

なお、「神経質」という言葉の印象が強すぎるため、「几帳面」と言い換えても良いでしょう。

⑩IT系職種:「理屈に偏りすぎる」の例文

⑩IT系職種:「理屈に偏りすぎる」の例文

私の弱みは、理屈に偏りすぎて、相手に配慮した伝え方ができない点です。

ゼミの論文発表において、自分の研究内容を説明する際、データの分析過程や理論的背景をすべて順序立てて説明しようとした結果、話が非常に長くなってしまいました。聞き手である教授や同級生が途中で集中力を失っているのに気づかず、最終的に「で、結論は何ですか?」と指摘されてしまいました。

この経験から、相手が求めている情報レベルに合わせて説明内容を調整することの重要性を学びました。現在は、まず結論を明確に述べてから、相手の反応を見ながら必要な部分の詳細を補足するよう心がけています。

また、説明前に「今から○○について3つのポイントで説明します」といった構造を事前に提示することも意識しています。

IT業界では技術的な説明をする場面が多いと思いますが、相手の立場や知識レベルに応じて適切な情報量で説明し、円滑なコミュニケーションを図れるエンジニアになりたいです。

メーカーで25年間の人事経験がある平井さんの例文添削

平井 厚子

プロフィール

IT系では論理的思考が求められます。

この経験をもとに、論理的思考を心掛けて、的確な表現を用いていることなども追加すると、さらに良いアピールになるでしょう。

⑪販売・サービス系職種:「過干渉」の例文

⑪販売・サービス系職種:「過干渉」の例文

私の弱みは、過干渉になってしまう点です。

テニスサークルの副幹事をしていたとき、幹事長と会計係の関係がぎくしゃくしていることに気づき、二人の関係を改善させようと考えました。飲み会では二人の席を隣同士に設定し、合宿では同じ班に配置するなど、さまざまな機会を作って接触させようと試みました。

しかし、当人たちは気まずそうにしており、周囲のメンバーからも「〇〇さんが二人をくっつけようとしている」と気づかれ、かえって不自然な雰囲気を作ってしまいました。

この経験から、相手が助けを求めていない状況で一方的に介入することの問題点を学びました。現在は、まず相手の気持ちや状況を確認し、本当にサポートが必要かどうかを見極めてから行動するよう心がけています。
また、自分の判断だけでなく、他のメンバーの意見も聞いてから動くようにしています。

販売・サービス業では顧客への気配りが重要ですが、相手のニーズを正確に把握し、適切な距離感でサポートできる接客スタッフを目指したいです。

大手人材会社でも活躍してきた田邊さんの例文添削

周囲に迷惑をかけてしまったことを客観視できたことが詳しく伝わる好印象な例文です。

また、今後にすべきことも具体的に書かれているため、弱みを克服しようとする前向きな姿勢もアピールできています。

⑫販売・サービス系職種:図々しい

⑫販売・サービス系職種:「図々しい」を伝える例文

私の弱みは図々しい面があるところです。海外留学の経験から、他人に遠慮しない姿勢を身につけたいと思って行動していましたが、ある日友人から「図々しい」と評されたことで自分の態度を見直すようになりました。

確かに、自分の言動を振り返ってみると、人に頼みごとをする時に多くのことをお願いしてしまったり、自分のしたいことだけを主張してしまったりすることがあり、目指す姿と違っていると感じました。

周囲に遠慮をしない姿勢は今後も心掛けていきたいと思いますが、他の人の負担を考えたり、思いやりの気持ちを持つことを忘れないよう注意しています。

人事経験のある小松さんからの例文添削

小松 茂樹

プロフィール

どのような図々しさがあるのかわかりやすいですが、この文章だけでは、なぜ他人に遠慮しない姿勢を良しとしているのかの理由が伝わらないため、この姿勢を今後とも貫き通すことの正当性がわかりません。

海外留学の経験はきっかけに過ぎず、遠慮しない姿勢に価値を置く動機があるはずです。このままでは図々しいという評価を受けながらも、確信犯的にそれを問題視しないような印象を与えてしまいます。

積極的な自己主張と配慮や思いやりを両立できる人だと思わせられるよう、自分の主義や価値観に対して丁寧な説明を心掛けるとより良いでしょう。

⑬クリエイティブ職:「感情が表に出すぎる」の例文

⑬クリエイティブ職:「感情が表に出すぎる」の例文

私の弱みは、感情が表に出すぎてしまう点です。

ファーストフード店でアルバイトをしていた際、理不尽なクレームを受けたときに、納得できない気持ちが顔に出てしまい、お客様をさらに不快にさせてしまいました。

後から店長に「表情に感情が出すぎている。どんな状況でも冷静な対応を心がけるように」と指摘され、自分では気づかなかった課題を認識しました。

また、グループワークでも、相手の意見に疑問を感じた時に眉間にしわが寄ってしまい、話し合いの雰囲気を悪くしてしまった経験もあります。

この経験から、まず深呼吸をして感情を整理してから発言することを心がけています。また、鏡の前で表情の練習をおこない、無意識に出てしまう表情のクセを意識的にコントロールできるよう努めています。

クリエイティブ職では感性や情熱が重要ですが、チームでの制作活動やクライアントとの打ち合わせでは、感情をコントロールしてプロフェッショナルな対応ができるクリエイターを目指したいです。

大手人材会社でも活躍してきた田邊さんの例文添削

弱みを克服する具体的な方法が書かれていないため、何をするのかを書くとより好印象になります。

たとえば、「アルバイトでは相手の立場に立って物事を考え、仕事の仕方を工夫するようになりました」などと伝えると、さらに好印象になりますね。

⑭クリエイティブ職:「マイペースすぎる」の例文

⑭クリエイティブ職:「マイペースすぎる」の例文

私の弱みは、マイペースすぎて周囲への配慮が不足してしまう点です。

大学の文化祭実行委員会で広報チームに所属していた際、ポスターのデザイン制作を担当しました。自分なりに良いものを作りたいという思いから、デザインの細部にこだわり、何度も修正を重ねていました。

しかし、印刷業者への入稿期限が迫っているにもかかわらず、「もう少し時間をください」と言い続け、チーム全体のスケジュールを遅らせてしまいました。最終的に他のメンバーがフォローに回ることになり、多大な迷惑をかけてしまいました。

この経験から、個人の作業であっても全体のスケジュールを常に意識し、進捗状況を定期的にチームに共有するよう心がけています。また、完成度と締切のバランスを考慮し、優先順位をつけて作業を進めるようにしています。

クリエイティブ職では作品の質にこだわることは重要ですが、チームの一員として責任を持ち、プロジェクト全体の成功に貢献できるクリエイターを目指したいです。

メーカーで25年間の人事経験がある平井さんの例文添削

平井 厚子

プロフィール

店長からの依頼を素直に受け入れ、反省して行動を変えたことがよくわかり、今後の活かし方もしっかり伝わる内容になっています。

人柄が良く伝わる内容のため、非常に好印象だといえます。

短所の「マイペース」を面接で伝える方法をより詳しく知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。

弱みは「振り返り×分析×整理」で発見! 企業とマッチする答えで選考を突破しよう

就活における弱みとは、業務に関連する改善すべき特性のことです。この弱みを効果的に見つけるためには、「振り返り×分析×整理」の3つのプロセスが欠かせません。

まず、過去の経験を丁寧に振り返ることから始めましょう。次に、その経験から自分の課題を分析します。最後に、企業の求める人物像と照らし合わせて整理することで、説得力のある弱みが必ず見つかります。

ただし、弱みは見つけて終わりではありません。選考で伝えるためには、具体的なエピソードと改善への取り組みも必要です。この記事で紹介した弱み100選や職種別例文14選を参考にしながら、あなた自身の体験に基づいた説得力のあるエピソードを準備してください。

また、選考では業務に関連する弱みに絞って伝えることで、企業とのマッチ度を効果的にアピールできます。企業が求める人物像に合った弱みを選ぶことで、あなたの成長意欲と自己分析力を適切に評価してもらえる可能性が高いです。適切な弱みを選び、誠実に向き合う姿勢を示して、選考を突破しましょう。

アドバイザーからあなたにエール弱みを見つける方法はさまざま! 見方や考え方を工夫してみよう

自分の弱さを認めるのは勇気がいることです。そのため、長所や強みと比べると、自分の弱みはあげにくいかもしれません。

とはいえ、すべての物事には陰と陽、光と影、表と裏があります。要はどちらから捉えるかだけの違いに過ぎないのです。

人の持つどのような特徴も、強みにもなれば弱みにもなります。まずは自分自身を深く洞察し、良くも悪くも自分が持つ特徴を数多く挙げましょう

自分だけではよくわからない場合は、親や先生、友人などにインタビューをして、他者から見た自分の特徴を教えてもらっても良いでしょう。

アセスメントや診断ツールを使うことも有効です。自分を知る手掛かりとなる情報を数多く集めてください。

そのうえで、応募先の企業の事業内容、経営理念、ビジョンや戦略を調べ、求められる人物像を分析しましょう。そして、人物要件に合致するものは強みとして捉え、大して影響のなさそうなものを弱みとして映すと効果的です。

弱みは誠実に伝え、かつ克服する姿勢を示そう

必ずしも自分の欠点を曝け出すことが目的ではないので、弱みをいくつも並べる必要はありません。

自分の弱みを認めたうえで、それを克服するために努力をしている姿を示せば十分です。強みを多く、弱みをやや少なく出す程度のバランスで良いでしょう。

ただし、表現の工夫をすることはあっても、偽りを述べないこと。あくまでも誠実な姿勢で応募先に臨むことが大切です。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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