この記事のまとめ
- 履歴書の書き直しは基本的にNG
- 履歴書を書き間違えた場合は2つの対処法で挽回すべし
- 履歴書の書き間違いは5つの方法で防げる
就活を進める中で、繰り返し書くことになる履歴書。その内容の正確さはもちろん、見栄えにも細心の注意を払う必要があります。
履歴書を書き慣れていない学生の中には、「履歴書を書き間違えたまま送ってしまった」「間違えてしまったら修正ペンで消しても良い?」という不安や疑問を抱いている人もいるかもしれません。
この記事では、そんな履歴書を書き間違えてしまった場合の疑問を解消するために、キャリアコンサルタントの岩﨑さん、古田さん、渡部さんとともに、履歴書を書き間違えたときの正しい対処法を解説します。
企業にとって、履歴書は採否を決める際の重要な判断材料の一つ。履歴書の提出を控えている人は、この機会にミスがあったときの適切な対処法を身に付けてくださいね。
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履歴書を書き間違えた場合は素直に書き直そう
結論から言うと、履歴書を書き間違えた場合は素直に書き直すべきです。万が一修正をするにしても、正しい方法があります。正しい対処法を知らないと、ビジネスマナーを理解できていないと思われる可能性があるので注意しましょう。
中には、「企業は履歴書の誤字についてどう考えているのか」を気にしている学生もいるかもしれません。この記事では、まず履歴書にミスがあった場合の企業の印象をキャリアコンサルタントが解説します。
続いて、履歴書の書き直しが推奨されない理由も解説。修正ペンやテープを使用したことのある学生もいるかもしれませんが、これらは避けておいた方が無難です。
さらに、履歴書を書き間違えた場合の2つの対処法と履歴書の修正で学生がやりがちなNG行動についても詳しく解説します。採用担当者から「不注意な学生かもしれない」と思われないように、これらのポイントを確実に押さえて書類作成を進めていきましょう。
以下の記事では履歴書の正しい書き方をプロが解説しています。提出時の注意点もまとめているので参考にしてみてください。
失敗しない履歴書の書き方をプロが解説! 提出時の注意点も
以下の記事では履歴書の購入場所について解説しているので、そもそも履歴書をどこで買うべきかわからない人は併せてチェックしてみましょう。
就活用の履歴書はどこで買う? 5つの購入場所をおすすめ順に解説
こちらのQ&Aでは履歴書からはみ出してしまった場合の提出についてキャリアコンサルタントが回答しています。併せて参考にしてみてください。
履歴書を書く時間がない時は、「履歴書完全マニュアル」を活用しよう!
履歴書に何を書けばいいか困っていませんか?就活は限られた時間の中で準備する必要があるので、履歴書だけに時間をかけてはいけません。
そんな時は履歴書のポイントを網羅した「履歴書完全マニュアル」を参考にしましょう。この資料を見れば、選考を突破できる履歴書をすぐに書くことができます。
実際に利用できるテンプレートもついているので、書き方を参考にしながら志望企業の選考を突破しましょう。
履歴書にミスがあると不合格なの? キャリアコンサルタントが疑問に回答
履歴書にミスがあると、企業にマイナスな印象を与えかねないことはすでに理解している人も多いはず。とはいえ、履歴書の内容にミスがある応募者は、その時点で落とされてしまうのでしょうか。
就活支援のプロとして多くの履歴書を見てきたキャリアコンサルタントの古田さんに、その実態を聞いてみました。
アドバイザーコメント
古田 文子
プロフィールを見る履歴書のミスが原因で即不採用とはならない
企業の採用担当者は、朝からずっと何通も届いている応募書類に目を通しています。ミスの内容や担当者にもよりますが、誤字脱字程度でいちいち手を止めている余裕はなく、多少のことは気にしません。
そのため、ミスをしたからといって即不採用になるわけではありません。
ミスを気にするより内容をより良くすることに集中しよう
誤字脱字はもちろんないに越したことはありません。しかし、採用担当者も人間です。人間はミスをする生き物だということを知っています。
あまりにも多く誤字脱字がある場合は評価に反映されることもありますが、1つや2つの誤字脱字なら「きっと緊張していたのだろう」「急いでいたのかもしれないな」と思って見逃してくれる人もいます。
提出した後でミスに気付いた場合は、面接時に「応募書類について、読みづらい点がありましたらお詫び申し上げます」と一言謝罪しても良いでしょう。
履歴書は誤字脱字や書き損じよりも内容の方が大切です。志望動機や保有資格などをしっかり書きましょう。
履歴書の修正がダメな理由は?
履歴書の修正は一般的に推奨されません。なぜなら、履歴書は記載された情報の正確性が重視されるためです。就活を通して何枚も履歴書を書いていると忘れてしまいがちですが、履歴書は企業と雇用関係を結ぶうえでの公的な書類の一つなのです。
そのため一度提出した履歴書の情報を改変する行為は、企業によっては法的に問題があると見なされるケースもあります。悪気はなかったとしても、最悪の場合「書類の改ざん」と解釈されるリスクもあるのです。
誰が修正したのかわからないからこそ、第三者による内容の改ざんや、学生にとって不都合な内容の隠ぺいを疑われる可能性があることは覚えておきましょう。
企業側目線で考えると、加筆修正された履歴書を提出する人物を信用し採用したいと思えるでしょうか。
志望度が高い企業や就活に本気で取り組む学生は、修正したもので臨もうとはまず思わないでしょう。よって、自社に対してそこまでの強い入社意欲はないのだろうと判断されてしまう可能性があります。
履歴書のミスとして、証明写真の用意を忘れてしまった、または使い切ってしまって写真なしで提出するしかないというパターンもありますよね。履歴書を写真なしで提出するリスクについては、以下の記事で解説しています。
履歴書を写真なしで提出すると落ちる? 重要性や4つのリスクを解説
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履歴書を書き間違えた場合の2つの対処法
ここまで履歴書を書き間違えることによって生じるリスクについて紹介しましたが、仮にミスをしても、正しい方法で対処できれば怖がることはありません。
ここからは履歴書を書き間違えた場合の2つの対処法を解説するので、これから履歴書を書く学生はぜひ目を通してくださいね。
新しく書き直す
大きな間違いがある場合や複数箇所にわたる間違いがある場合は、履歴書を新しく書き直すことが推奨されます。この場合、1枚目と同じミスを繰り返すことがないように、2枚目は最初から丁寧に書くことを意識しましょう。
書き直す際には、1枚目の履歴書を参考にしながらすべての情報を慎重に確認することで、間違いを避けることができます。ミスを防ぐための方法は後ほど詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
二重線と訂正印で修正する
修正液や修正テープの使用は、公的書類としての信頼性が欠けてしまう可能性もあるので可能な限り避けるべきです。新しく書き直さずに修正をする場合、二重線と訂正印で修正する方法が最も企業に失礼のない方法となります。
この方法では、間違った部分にはっきりとした二重線を引き、その隣に正しい情報を記入します。上から無理矢理修正したり、間違いを隠すような修正は避け、修正後は赤いインクで訂正印を押しましょう。
二重線と訂正印は、正式な公文書の訂正方法として認められています。
ただ、認められているといってもそれは手続き上のことで、相手に与える印象や相手からの評価はまた別です。複数の訂正箇所がある場合は書き直した方が良いでしょう。
履歴書の修正で学生がやりがちなNG行動とは?
履歴書の修正で学生がやりがちなNG行動
- 修正テープや修正液を使う
- 砂消しゴムで削る
「少しくらいの修正なら一から書き直さなくても許されるのでは?」と考えている学生もいるかもしれませんが、修正は確実にバレると思ってください。面接に向かう前から自分を不利な状況に追いやってしまうのは、あまりにももったいないことです。
ここでは履歴書の修正において、学生がやりがちなNG行動を解説します。
修正テープや修正液を使う
繰り返しにはなりますが、履歴書の修正で修正テープや修正液を用いるのは適切な方法ではありません。これらの製品を使用すると、逆にミスが目立つようになり、不注意や怠慢を印象付ける可能性があります。また時間が経過すると、修正箇所の変色によって黄ばみが生じたり剥がれたりすることもあるかもしれません。
修正テープや修正液の使用は、履歴書の全体的な見栄えに悪影響を及ぼすだけでなく、情報の長期的な保存にも適していないといえるでしょう。
- 修正テープや修正ペンを使用しても書類選考を通過した企業があるのですが、それでも使用は避けるべきでしょうか。
実情として本当に避けるべきかは企業による
基本的には書き直した方が良いですが、2〜3文字程度の修正なら問題ないとする企業もあります。採用担当者が気付いてないこともあるので、必ずしも使用禁止というわけではありません。
応募書類は、不採用の場合は応募者に返却、またはシュレッダー処理されます。採用の場合は紙のまま保管することもありますが、企業によってはスキャンしたデータを保存するので、スキャンした後は保管しないこともあります。
そのため、スキャンする際にきちんと読み取ることができれば修正テープでも問題なく、採用か不採用かは中身重視としている企業もあるのが実情です。
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砂消しゴムで削る
砂消しゴムを使ってインクを消去する方法も、履歴書の修正には不適切です。
砂消しゴムは紙を削ることでインクを消すことができる商品なので、紙の表面を荒らし紙を薄くしてしまいます。その結果、履歴書の耐久性が低下し、最悪の場合削る際に勢い余って履歴書が破れてしまうかもしれません。
また、砂消しゴムで消した箇所は非常に目立つため、履歴書の全体的な清潔感を損なうことにもなるので避けましょう。
状況別に解説! 履歴書を提出してから記載ミスに気付いた場合の対処法
履歴書を提出してから記載ミスに気付いた場合の対処法
- 郵送した場合:新しい履歴書を郵送する
- メールで送った場合:メール上で新しい履歴書を再送する
「履歴書を提出してから記載ミスに気付いてしまった」という学生もいますよね。その場で直せるタイミングであればまだ良いものの、すでに送ってしまった場合もあるかもしれません。そんなときも、正しい対処法を知っていれば焦ることはありません。
ここからは、 履歴書を提出してから記載ミスに気付いた場合の対処法を紹介します。
郵送した場合:新しい履歴書を郵送する
履歴書を郵送後に誤りがあると気付いたら、新しく履歴書を書いてもう一度郵送しましょう。
ここで重要なのは、再送する前に採用担当者に電話かメールで状況を説明し、事前に連絡することです。一方的に履歴書を再送しても、担当者を混乱させてしまう可能性があるためです。修正版の履歴書を送る際は、謝罪の言葉を含む送付状を添え、どこをどう修正したのかをはっきりと書きましょう。
面接直前に誤りを発見した場合は、着席する前や自己紹介のときに面接官に直接伝えるとやりとりがスムーズです。面接で伝える場合は、なるべく修正点を簡潔に説明し、事前にどのように話すかを順序立てておきましょう。
履歴書を書くのが初めての人やまだ慣れていないという人は、ぜひこちらの記事で履歴書の書き方や受け渡しのマナーを習得しましょう。
新卒用履歴書の書き方完全版|よくある失敗や受け渡しのマナーも解説
履歴書の提出日は履歴書の信頼性を示すための重要な項目です。こちらの記事も併せて確認してくださいね。
履歴書の日付は提出方法によって異なる! 正しい書き方を解説
- 修正内容が簡易的な誤字脱字だった場合も再送するべきなのでしょうか?
軽微なミスであれば再送不要なことが多い
ちょっとした誤字脱字くらいなら、再送までは望まない担当者が多いと思います。
多少の誤字脱字は誰もがあり得るうえに、日々多くの履歴書を扱わなければならない担当者にとって、簡易的な誤字脱字でそれ以上の手間を取られることは避けたいからです。
履歴書を再送すべきなのは内容に齟齬があった場合ですが、大きな齟齬の場合は経歴詐称ということにもなりかねないので注意しましょう。
再送する場合には、間違っている履歴書が残ってしまわないよう、提出済みの履歴書を破棄してもらうようお願いすることも必要です。
メールで送った場合:メール上で新しい履歴書を再送する
メールで履歴書を送った後に誤りを見つけた場合、再度メールで履歴書を送るのが一般的です。再提出する履歴書のメールには、どの部分を修正したのかを明確に書き、謝罪の言葉を添えてください。
再送する場合は、最初に応募先企業にメールで履歴書の間違いと再提出の旨を伝え、企業からの指示を待ちましょう。郵送と同様に、企業に連絡して再提出の許可を得ることがマナーです。
また履歴書には個人情報が含まれているので、PDF形式で暗号化し、そのパスワードを別途メールで送るのを忘れないようにしましょう。
メールを送る際の例文
送信メッセージ
TO〇〇〇〇@gmail.com
CC
件名Re: 履歴書の再送について
株式会社●●●
人事部 採用教育課
〇〇 △△様
お世話になっております。
●●大学■■学部●●学科■年の港 太郎と申します。
先日、お送りした履歴書に誤りがあることに気が付いたためご連絡いたしました。
この度は、履歴書送付に際し、誤った情報を記載してしまい深くお詫び申し上げます。具体的には[ミスの具体的な内容をいれる]に誤りがありました。
再送が必要な場合は、書き直した履歴書を再度提出いたしますので、ご連絡いただけますと幸いです。
今回のミスを重く受け止め、今後はこのようなことがないように努めます。
貴社への強い志望意欲に変わりはございませんので、
何卒ご理解いただけますようお願い申し上げます。
———————————————–
港 太郎(みなと たろう)
●●●大学■■学部●●学科■年
携帯電話:090-☓☓☓☓-☓☓☓☓
メール:tarou.minato@☓☓☓☓☓☓.ac.jp
———————————————–
メールで履歴書を再送する場合は、これまでやり取りしてきたメールに返信する形で送ることをおすすめします。
応募者は一人ではありません。担当者が別の応募者と混同しないためにも、新規作成は避けた方が良いでしょう。
以前は手書きの履歴書が一般的でしたが、最近ではPDF化した履歴書を提出することを求める企業が増えてきています。次の記事も併せて読んでおきましょう。
テンプレート付き! 履歴書をPDF化する方法4パターンを徹底解説
履歴書の書き間違いを防止する5つの方法
履歴書の書き間違いを防止する5つの方法
先ほど紹介した訂正印で修正する方法は正式な修正の方法であり、企業に失礼に当たることはありません。しかし何度も繰り返すと見栄えが悪くなるのは事実なので、履歴書をミスなく書き上げるに越したことはありません。
ここからは、履歴書の書き間違いを防止する5つの方法を紹介します。
そもそもなぜ手書きの履歴書を指定してくるのか不思議に思う人はこちらのQ&Aを参考にしてみてください。キャリアコンサルタントが回答しています。
①パソコンで作成する
手書きではなく、パソコンで作成することで履歴書の書き間違いを減らすことができます。パソコンで履歴書を作成する際には、文字の打ち間違いやフォーマットの誤りを指摘してくれる自動校正機能が役立ちますよ。
さらに、文書の保存や再編集が簡単なため、一度作成した履歴書は必要に応じて簡単に更新することが可能です。これにより、異なる職種や企業に応募する際に、個々の要件に合わせた履歴書のカスタマイズが簡単になります。
多くの企業に履歴書を出す学生の場合、履歴書をフォルダごとに管理できるのもパソコンならではのメリットです。ほかの企業と書類が混ざるミスを防ぐためにも、パソコンでの作成をおすすめします。
- パソコンで履歴書を書く際の注意点はありますか?
パソコンによって楽に作成できるからこそ取り扱いは慎重に!
少し前までは手書きが主流で、パソコンで書いたものより熱意があるだとか合格しやすいのではないかなど言われていましたが、今はパソコンでの作成は当たり前になっています。
手軽に作成できるメリットがある一方で、慎重に扱わなければ思わぬミスをすることになりかねません。
たとえば、タイトルを変えずにメール添付してしまう、エクセル書式をPDF化せずに提出してしまう、印刷設定ができておらず枠からはみ出た、または文字が小さすぎるなど……。
簡単に複製できてしまうので、志望動機や自己PRの内容が薄くなりがちであるという注意点も忘れないようにしましょう。
以下の記事では、手書きの履歴書を書いた方が良いケースを解説しています。こちらも併せて参考にしてみてくださいね。
新卒の履歴書は手書きすべき? PCと効率的に使い分ける方法も解説
②見本を作成する
履歴書の書き間違いを防止するには、見本を準備することも効果的です。見本を作成することで、その場で内容を考えたり記入スペースの不足に困ることもなくなります。
仮に手書きでの履歴書が求められる場合でも、事前にパソコンで見本を作成することで、文字数や文字サイズを事前に確認できます。見本を作っておくとミスを減らせるだけでなく、内容を書き写せば良いので、履歴書作成にかける時間の短縮にも役立つでしょう。
採用担当者のもとに無数に届く履歴書の中で、思わず読みたくなるような目を惹く履歴書にするには、内容だけでなく見栄えにも気を配らなければなりません。ベストな文字の大きさを次の記事で確認しておきましょう。
履歴書のベストな文字の大きさは? パソコンと手書き別に解説
見本の作成のほかにも、下書きをすることも有効です。下書きをする際の正しい手順は次の記事で解説しています。
履歴書の下書きの正しい手順|跡を残さず美しく仕上げるコツとは
③誤字・脱字チェックツールを活用する
パソコンで作成する場合は特に、誤字・脱字チェックツールの使用がおすすめです。ツールを活用すれば、文法上の誤りやタイピングミスをAI(人工知能)が自動で検出し、修正を促してくれます。
履歴書内の誤字や脱字は、自分の印象が悪くなってしまう原因となり得ます。特に研究分野の専門用語や長文が含まれる履歴書には、誤字・脱字チェックツールは有効ですよ。
便利な校正機能を用いて資料をチェックしている人も多いかもしれませんが、履歴書は自分の大切な応募書類です。
便利なツールは「一般的には〇〇」という汎用的なチェックはできますが、最終責任は自分と考え、ツールに頼りきらないようにしましょう。
誤字の修正方法はこちらの記事でも解説しています。まずは誤字をしないように書くのが一番大事なので、記事内で紹介している誤字を防ぐ書き方なども参考にしてください。
履歴書の誤字を見つけても焦らないで! 挽回できる方法を解説
④下書きを第三者に見てもらう
履歴書の下書きを友人や家族、キャリアアドバイザーなどの第三者にレビューしてもらうこともおすすめです。客観的な視点からフィードバックをもらうことで、見逃していた誤りや改善点を見つけられる可能性があるからです。
単なる誤字脱字だけでなく、履歴書の内容が明確で理解しやすく、かつ適切な情報が含まれているかを確認するには、第三者の意見が非常に役立つでしょう。
履歴書の重要ポイントは自己PR欄と志望動機欄です。これは「自己理解」と「職業理解」の度合いがわかるものなので、第三者から見てもらう際は、わかりやすく根拠のあるものになっているかどうか、重点的に確認してもらうことをおすすめします。
就活の相談先はたくさんありますが、その中でどこに相談するべきか、しっかりと相談相手を見極めることが大切です。次の14個の相談先を比較検討してみましょう。
就活の相談先14選! 良い決断ができる相談相手の選び方も解説
⑤静かで集中できる場所で書く
履歴書のミスを減らすためには、落ち着いて書ける環境を選ぶことも大切です。自宅の中で静かな部屋を選ぶか、図書館や静かなカフェを利用すると良いかもしれません。周囲に騒音が少なく、中断される可能性が低い場所で作業することにより、誤字や不備を減らすことができます。
また、快適で集中しやすい作業環境を整えることは、履歴書の内容を深く考え、よりアピール内容を整理することにもつながりますよ。
履歴書は第二の顔ともいえる! 間違えたときは正しく対処しよう
履歴書は、採用選考においてあなたの身元を証明する重要な書類です。
意図せずに起こった記入ミスでも、履歴書に不正確な情報があると、最悪の場合は経歴詐称とみなされて不利益を被る可能性があります。また、履歴書に基づいて採用された後、情報が事実と異なることが判明した場合、入社してから問題が生じるリスクも存在します。
履歴書に誤りがあることに気付いた場合、速やかかつ適切に対処することが大切です。間違いに気付いた際は、記事にならって正しい方法で対応しましょう。
誠実に企業と向き合うことで、採用のチャンスをものにできるはずです。焦らずに間違えた点を修正し、自信を持って面接に向かいましょう。
アドバイザーコメント
渡部 俊和
プロフィールを見る同じミスを繰り返さないように時間をかけて自分の過去をまとめ直そう
パソコンが普及し始めた1990年代までは、履歴書を手書きで出すことが当然のように求められていました。ちょっとした誤字脱字でも最初から書き直して、何枚も無駄になることも多かったのです。書く方も大変でしたし、読む方も一人ひとり筆跡の癖が違う履歴書を読むのは結構苦労しました。
今はPDFで出すことも当たり前になり、履歴書の間違いはすぐ直せてきれいなものを出すことができるので、この点では無駄がなくなりかなり楽になっているのです。その分、最終チェックには多少時間と手間をかけて慎重にしてほしいと思います。
経験のまとめ直しは面接にも活かせるのでおすすめ
間違った履歴書を出してしまった場合、多少の誤字脱字レベルであれば気にする必要はありませんが、記憶違いなどで内容や時系列を大きく間違えたという場合は、第三者の手を借りるか、時間を十分に取ってもう一度自分のこれまでの経験をまとめ直してみると良いかもしれません。
多くの人は、自分がこれまでやってきたことを整理して書きとめてはいないものです。過去を肯定的に捉え直す作業は、自分を大切にするということでもあります。内面的なことはもちろん、面接などのあらゆる場面での良い影響が期待できるのでぜひ試してみてください。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/HR&Sパートナーズ代表
Chinatsu Iwasaki〇大学理系学部卒業、大手インフラ企業の人事として勤務。開業後、企業の採用コンサルティングや就職支援などをおこなう。現場感と対話を大切にしている
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/上級心理カウンセラー
Fumiko Furuta〇キャリアに関する記事の執筆・監修や、転職フェアの講演、キャリア相談、企業や学校でのセミナー講師など幅広く活動。キャリア教育に関心があり、学童クラブの支援員も務める
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/合同会社渡部俊和事務所代表
Toshikazu Watanabe〇会社員時代は人事部。独立後は大学で就職支援を実施する他、企業アドバイザーも経験。採用・媒体・応募者の全ての立場で就職に携わり、3万人以上のコンサルティングの実績
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