履歴書の誤字を見つけても焦らないで! 挽回できる方法を解説

3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました

  • キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士

    Masamitsu Uehara〇会社員時代は人事部として3000人以上の学生と面談を実施。大学でも多くの学生のキャリア支援をおこなう。独立後は、就活生からシニア層までさまざまなキャリア相談に携わる

    プロフィール詳細
  • キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士

    Hiroshi Takimoto〇年間約2000件以上の就活相談を受け、これまでの相談実績は40000件超。25年以上の実務経験をもとに、就活本を複数出版し、NHK総合の就活番組の監修もおこなう

    プロフィール詳細
  • キャリアコンサルタント/ブルーバード合同会社代表取締役

    Junichi Suzuki〇1982年宮城県⽣まれ。⼤学卒業後、上場企業の営業・管理部⾨を経験し、家業を継ぐ。2017年にブルーバードを設⽴し、企業の経営支援などを展開する

    プロフィール詳細

この記事のまとめ

  • 履歴書の誤字は合否に影響しないとは言い切れない
  • 提出前に履歴書の誤字に気付いたら新しく書き直すのがベスト
  • 提出後に履歴書の誤字に気付いたら状況に応じて訂正方法を決めよう

慎重に書き進めていても、あと少しのところで書き間違えたり、見返したら思わぬところで誤字をしていた、というミスが起こりがちな履歴書。誤字に気付いたときは、「やってしまった」「どうしよう」と不安な気持ちになりますよね。

合否への影響を考えて、絶望的な気持ちになる就活生もいるかもしれません。しかし、大事なのは気持ちを切り替えて適切に対処することです。

この記事では、キャリアアドバイザーの上原さん、瀧本さん、鈴木さんのアドバイスを交えつつ、履歴書の適切な訂正方法をケースごとに解説します。履歴書で誤字をしてしまった人は、自分のケースに当てはまる訂正方法を実践してください。

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目次

履歴書の誤字に気付いても焦らず落ち着いて対応しよう

履歴書が大事な書類だとわかっているからこそ、誤字をしてしまうと、非常に焦りますよね。特に、手書きの場合は、簡単に書き直すということができないので、どうすれば良いかわからず戸惑ってしまうと思います。

記事では、履歴書の訂正方法を、誤字が発覚したタイミング、誤字をした箇所や、状況に応じて解説します。ケースごとの訂正方法に則って、落ち着いて対応しましょう。

さらに、訂正前に重点的にチェックするべき項目をとり上げます。懸念点をクリアにして書類選考を突破しましょう。

上原 正光

プロフィール

履歴書を手書きで作成していて間違えてしまうとどうしたら良いのか焦ってしまい、手直しができる状態のものもさらにひどくしてしまうことがあります。まずは先に手直しを進めるのではなく、対処の仕方を冷静に考えましょう。

履歴書を書く時間がない時は、「履歴書完全マニュアル」を活用しよう!

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実際に利用できるテンプレートもついているので、書き方を参考にしながら志望企業の選考を突破しましょう。


履歴書の誤字が選考に及ぼすリスクとは?

履歴書の誤字が選考に及ぼすリスクとは?

  • 志望度が低いと思われる
  • 社会人に必要な計画性がないと判断される
  • 仕事でも細かいミスが多そうだと不安視される
  • 業界・職種によっては内定にマイナスな影響が出る
  • 評価が拮抗している学生と比べたときに不利になる

履歴書の誤字をしてしまった人にとって、一番心配なのが、選考への影響ですよね。

結論、企業や誤字の種類にも寄りますが、選考への影響はゼロとは言い切れません。誤字があったという理由だけで不採用にされることはほとんどありませんが、採用担当者によっては、応募者に良くない印象を抱くこともあります。

誤字がある履歴書を見たときの採用担当者の視点に立ってみると、選考に及ぼすリスクもイメージできると思います。リスクを把握したうえで、誤字の訂正にとりかかりましょう。

そもそも手書きの履歴書を指定してくることに疑問を持っている人もいると思います。以下のQ&Aでは手書きの履歴書についてキャリアコンサルタントが回答しています。

実際、履歴書の誤字は選考に影響しますか?

鈴木 洵市

プロフィール

企業や業界によっては選考に影響を及ぼすこともあり得る

履歴書の誤字について、影響を及ばさないというと嘘になってしまいますが、多少の誤字については許容範囲であることが多いです。

しかしながら、新聞社や雑誌編集社という活字を使う企業・業界を希望している就活生にとっては仕事で専門に使う道具である「字」という点からマイナスの評価がつきやすく、選考に影響を及ぼしてしまうこともしばしばあります。

志望度が低いと思われる

受かりたいという気持ちが強ければ強いほど、ミスがないように丁寧に作成しようという気持ちも高まるのが一般的です。また、書き終えた後も、誤字がないか入念に確認しますよね。

となると、誤字を見つけた採用担当者としては、志望度が高くないから、誤字をしてしまったり、時間をかけて見直しをしなかったのではと思われてしまいます。

瀧本博史

プロフィール

自己㏚欄のところで「私には傾聴力があります」と書くはずだったのが、「私には聴傾力があります」となっている履歴書を見たことがあります。

作成するのを急いでいるのか、単なるケアレスミスなのかはわかりませんが、単語や熟語の間違いをそのままにして提出されると、志望度が低いのかなと感じてしまいます。

社会人に必要な計画性がないと判断される

履歴書のような大事な書類を作成する場合、締切日から作成にかかる時間を逆算して、余裕を持って取りかかるのが基本です。そうすれば、時間をかけて丁寧に作成でき、もし、誤字をしても1から書き直す時間が取れます。

誤字をしても書き直さずに提出したということは、締切直前に書き始めたために、書き直しの時間が取れなかったのではと思われてしまいます。重要な書類であるにもかかわらず、計画的に対応できなかったとなると、普段から計画性がないと判断されることもありえます

仕事でも細かいミスが多そうだと不安視される

提出物の誤字脱字は、仕事に置き換えると、メールや郵送物の宛先間違いや、タスク漏れなどの仕事のミスとして考えられます。

選考では、仕事への再現性をイメージしながら、学生をチェックする採用担当者も多くいます。誤字脱字が多いと、仕事でも細かいミスが多そうだと不安視する人も少なくありません。

もし履歴書の誤字がたった一文字だとしても、履歴書のような明らかに重要であることがわかる提出物1枚を正確に提出できなかったとなると、普段の仕事ではさらにミスが多いのではないかと思われてしまうこともあるでしょう

鈴木 洵市

プロフィール

採用担当者から見た場合、履歴書の誤字があまりにも多い学生については業務上のケアレスミスをしやすい就活生であるという認識を持たれます。うっかりミスが多いと自覚している人は、必ず見返してください。

業界・職種によっては内定にマイナスな影響が出る

自分が何か書類を受け取ったときに、書類に誤字を見つけたとしても、ケアレスミスはある程度仕方がないと思う人もいるでしょう。しかしながら、うっかりミスが許されない仕事では、誤字に対して厳しくなる可能性が高いです

細かいミスに厳しい職種

  • 事務職、経理
  • 編集者、記者、ライター
  • 接客

細かいミスに厳しい業界

  • 金融業界
  • 医療業界
  • インフラ業界

以上のような職種では、常日頃文字や数字を注意して扱う必要があったり、1社員のミスで顧客などの外部の人にまで迷惑をかけてしまうことになりかねない仕事です。誤字に対して厳しくチェックするのは当然のことなのです。

上原 正光

プロフィール

記載ミスを気にするのは、金融業界や営業事務、経理の仕事でしょう。最近はデジタル化が進み、実務上のミスはシステムが防いでくれる可能性が高いですが気にはされます。

評価が拮抗している学生と比べたときに不利になる

採用担当者が履歴書の誤字を見たときの厳しい反応について取り上げてきました。しかし先に解説したとおり、誤字だけが要因で不採用になることはほとんどありません。誤字をしていても、有用な資格を持っていたり、自己PRや志望動機が魅力的であれば、良い印象の方が残りやすいでしょう。

しかし、内容の評価が合否のボーダーラインにあった場合は、誤字が最終的な合否を左右することもありえます。評価が拮抗した学生が複数いて、その中から落とす人を決めるという状況を想像してください。

面接の点数が同じであれば、履歴書の誤字があったというのは不利になります。このように、最悪の場合、履歴書の誤字が落とす理由になってしまうことが考えられるのです。

アドバイザーコメント

履歴書の出来上がり状態が応募者の仕事へ取組む姿勢を表す

志望度が高ければ何度も間違いがないように見直してから提出するはずなので、提出された履歴書に誤字があるということは、志望度が低いという判断につながります。

ましてや修正液を使っていたり、間違った字をなんとかごまかそうと手を加えていたとしたら、仕事でもごまかそうとする場面があるかもしれないという想像をさせてしまうかもしれません。

誤字のような小さなミスが仕事では大きなミスの要因になりうる

仕事では、小さなミスを見逃すことが大きなミスにつながります。もし、取引先とのことや自分の失敗をごまかすようなことがあったとしたら、取り返しのつかないことに発展してしまう可能性があります。

企業は自社の社員を守るためミスを防ぎたいという意思をもっています。これらのことから誤字に対しても、厳しくチェックする場合があります。

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リスクゼロがベスト! 履歴書提出前に誤字に気付いたときの訂正方法

リスクゼロがベスト! 履歴書提出前に誤字に気付いたときの訂正方法

  • 原則として初めから書き直す
  • やむを得ないときは二重線と訂正印で修正する

履歴書の誤字が選考に及ぼす危険性について解説してきました。どのような場合でも、誤字があると、少なからずリスクを背負うことになるということが理解できたかと思います。リスクはゼロにして提出するに越したことはないですよね。

その点、提出前に誤字に気付けたというのは幸いなことです。提出する前に、後半で解説している重点的にチェックするべき項目も確認して、完璧な履歴書に仕上げましょう。

原則として初めから書き直す

パソコンで作成していた場合は、誤字をした箇所だけ入力し直せば、誤字の跡も残らないので、問題ありません。しかし、手書きの場合は、完全にクリアにして書き直すということができません。

そのため、新しい履歴書を用意して初めから書き直すのがベストです。途中まで書き進めた手間や、1枚の履歴書が無駄になってしまうのが惜しい気持ちはとてもわかります。しかし、人生を左右するかもしれない重要な書類であると思えば、書き直すのが当然だと思うはずです

記事の後半で、誤字脱字を防ぐ履歴書の書き方について解説しているので、書き直す前に必ず確認してくださいね。

履歴書の書き間違いで悩んでいる人は多いと思います。以下の記事では履歴書を書き間違えたときの正しい対処法とNGな対応をまとめているので参考にしてみてください。

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履歴書を書き間違えたときのベストな対処法|NG対応も解説

就活をしていくうえで、何度も書くことになる履歴書。企業から見ると、履歴書は合否の大きな判断材料になるので、内容だけでなく見栄えもしっかりと整えて提出しなければいけません。記事では履歴書の書き間違いの正しい対処法をキャリアコンサルタントと一緒に解説します。

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履歴書を書き間違えたときのベストな対処法|NG対応も解説

瀧本博史

プロフィール

企業にとって履歴書は提出物という扱いです。仕事をするうえで提出物はきちんと仕上がっていることが当たり前であるという前提から考えると、誤字があるということはきちんと仕事をしたということにはなりません。

いつもきちんと仕事をする人には信用が集まります。たとえ入社前の履歴書であっても、誤字があるということは働く人としてプラスにならないのです。

やむを得ないときは二重線と訂正印で修正する

履歴書の誤字を訂正する方法①

どうしても書き直すことができない場合は、公的書類と同じように、二重線と訂正印で修正をおこないます

まず、間違えた文字に被せて二重線を引きます。定規を用いて、二重線が真っすぐかつ平行になるようにしてください。次に、二重線を引いた文字のすぐ上に正しい文字を書きます。最後に二重線の上に被せて訂正印を押します。使用する印鑑は、実印に限らず、シャチハタや認印でも問題ありません。

履歴書の誤字を訂正する方法②

字を削除するのみの場合は、訂正するときと同様に不要な字に被せて二重線を引き、訂正印をすぐ上に押します。

脱字の場合は、該当箇所に「<」もしくは「{」を入れて、抜けていた字を書き加え、加筆した字の横に訂正印を押しましょう。

二重線と訂正印で訂正したとしても、印象が悪くなる可能性はありますか。やっぱり書き直した方が良いですか。

上原 正光

プロフィール

書き直す手間を惜しんだというマイナスの印象が残る

確実に印象は悪くなると思われます。第一志望であったり、どうしても合格を勝ち取りたいのであれば、手間を惜しまずに書き直すであろうと思うからです。

手続きで役所に提出する書類のように熱意を必要としない場合は訂正でも構いませんが、履歴書の場合は面倒くさいとか熱意がないので書き直さないのだろうと考え、志望度や熱意は低いと判断します。

書き直せるのであれば書き直した方が良いです。

修正液や修正テープは使用しない

公的書類で修正液や修正テープを使用すると、提出者以外の人物が不正に訂正しようとした可能性が考えられてしまいます。そのため、公的書類に限らず重要な書類では、修正液や修正テープの使用が認められていません。

これは社会人にとって一般常識です。逸脱して、重要書類に修正液や修正テープを使用していると、常識がないと思われてしまう危険性もあります

履歴書も自分の個人情報や経歴を記載した、とても重要な書類ですよね。誤字をした場合は、書き直すに越したことはありませんが、やむを得ない場合は、先に説明したとおり、二重線と訂正印で対処しましょう。

無理やり書き直してごまかさない

たとえば、「8」が正しいのに「0」と書いてしまった場合、間に線を足し、なぞり書きをし、文字を太くして「8」に見えるようにする。といったように、無理やり書き直してごまかそうとするのはやめましょう。

たしかに、本来の文字は伝わるかもしれません。しかし、ごまかそうとした形跡は目立ちやすいくなります。新しく書き直したり、訂正印を押すべきなのに、そうしなかったということは、面倒くさがったのか、怠惰な性格なのかと思われてしまうリスクがあります

「これならごまかせるかも」と書き足したくなる気持ちはわかります。しかし、今目の前にある書類は、人生を左右するかもしれない重要な書類です。正しい手順を踏んで訂正しましょう。

鈴木 洵市

プロフィール

訂正する際にやってはいけないこととしては上記にあるように、「ごまかす」ということです。これは業務に就いた後でも同じようにごまかすのではないかと見られてしまうからです。

テンプレを活用すれば受かる自己PR文が作れます

自己PRのネタを決めても、それを裏付けるエピソードに悩む学生は多いです。しかし、特別なエピソードがなくても受かる自己PRを作ることはできます。

そこで紹介したいのが「自己PR作成ツール」です。自己PR作成ツールなら、簡単な質問に答えるだけで誰であっても、分かりやすいテンプレであなたの強みが完璧に伝わる自己PRが完成します。

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 (リーダーシップが強みの場合) 
私はリーダーシップを発揮できる人材です。学生時代にサークル長として運営に携わった際に、リーダーシップを養うことができました。サークル長を務めていたフットボールサークルでは、練習場所や時間が取れないことや、連携を取り切れていないことが問題でした。そこで、大学生側に掛け合い週に2回の練習場所を確保し、時間を決め活動するようにメンバーに声掛けを行いました。さらに週末明けに今週の活動の詳細をメンバーに配信することで連携強化に努めた結果、サークル加入率を前年度の3倍まで伸ばすことができました。問題にしっかりと焦点を当て、迅速に対応していき、周りを良い意味で巻き込んでいくリーダーシップを御社でも活かしていきたいと考えております。


リスクを最小限にしよう! 履歴書提出後に誤字に気付いたときの対応方法

提出後に誤字に気付いたときの対応方法とおすすめ度

  • 連絡先や住所の誤字はすぐにメールか電話で訂正する

    5.0
  • 書き直した履歴書を一筆添えて郵送する

    4.0
  • 書き直した履歴書を面接に持参する

    3.0
  • 面接のときに直接修正事項を伝える

    2.0
  • 誤字には触れずに面接に臨む

    5.0

履歴書をポストに投函した後、もしくはWEBサイトやメールで送信した後に誤字に気付いたら、焦る人もいれば、諦めの気持ちになる人もいるかもしれません。

たしかに、履歴書が企業の手に渡った後となると、何らかの評価に影響する可能性はないとは言い切れません。しかし、自分のミスと向き合い丁寧に対処することで、相手に誠意を見せることは可能です。

対応方法は、誤字の箇所や多さによって変わります。まずは、誤字がほかにもないか確認し、状況を整理してから対応を決めましょう。

連絡先や住所の誤字はすぐにメールか電話で訂正する

電話番号や住所のような連絡先を間違えていた場合は、迅速に対応する必要があります。なぜなら、書類選考の結果を、電話や郵送で知らせる場合があるからです。

結果の連絡に限らず、企業から応募者に連絡を入れる理由はさまざまあります。いつ、連絡事項が発生するかはわからないため、気付いたらなるべく早めに正しい連絡先を伝えましょう

電話で伝える例

お忙しいところ恐れ入ります。◯◯大学の××と申します。

先日提出した履歴書に誤りがあったため訂正させていただきたく、ご連絡いたしました。

電話番号の箇所に090-☓☓☓☓-☓☓☓☓と記載しておりますが、正しくは080-☓☓☓☓-☓☓☓☓でございます。

注意不足でお手数をおかけしてしまい、誠に申し訳ございません。
引き続きよろしくお願いいたします。
失礼いたします。

提出後に、住所の部屋番号を書いていないことに気付きました。メールと電話どちらで連絡した方が良いでしょうか。

瀧本博史

プロフィール

すぐに電話で連絡しよう

社会人には、急いで伝えないといけないことが起こった場合には電話を使うという共通認識があります。その理由は、メールだと伝わったかどうかがその場でわからないからです。

たとえ、担当者が不在であったとしてもメモや伝言で伝えてもらうようにお願いすれば問題ありません。

書き直した履歴書を一筆添えて郵送する

履歴書の経歴が抜けていたり、資格の書き忘れのような、大幅な書き損じがあった場合は、履歴書の再提出を検討した方が良いです。

まずは、メールで応募先の企業に書き損じをしてしまったことと、再提出した旨を伝えましょう。その後、企業から訂正方法について指示がくるはずなので、それに従って対応しましょう。

連絡なしに履歴書を再提出するのは、マナー違反と捉える人もいます。また、担当者の手元に確実に届かないリスクもあるため、必ず一度連絡をして再提出の許可を得るようにしましょう

メールの文面は以下を参考にしてください。

送信メッセージ

TO〇〇〇〇@theport.jp

CC

件名履歴書訂正のお詫び 〇〇大学 港 太郎

▲▲株式会社 採用ご担当者様

お世話になっています。
〇〇大学の港 太郎と申します。

先日提出した履歴書に書き損じがあったため、ご連絡しました。
つきましては、新しい履歴書を再送させていただきたいのですが、お送りしてもよろしいでしょうか。

お忙しいところお手数をおかけし大変恐縮でございますが、何卒よろしくお願いします。

———————————————–
港 太郎(みなと たろう)
〇〇大学■■学部●●学科■年
携帯電話:090-☓☓☓☓-☓☓☓☓
メール:tarou.minato@☓☓☓☓☓☓.ac.jp
———————————————–

書き直した履歴書を面接に持参する

面接などで会社を訪問する直前に履歴書の誤字に気付いた場合は、書き直した履歴書を持参すると良いです。

その際、書き直した履歴書はクリアファイルに挟んで、封筒に入れてください。会場で採用担当者に会ったら、選考が始まる前に、履歴書に誤字があったことと再提出したいことを伝えましょう

履歴書を会場で手渡すときのマナーは、こちらで解説しています。状況に応じて、適切な渡し方をする必要があるので、ぜひ事前に確認しておきましょう。

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新卒用履歴書の書き方完全版|よくある失敗や受け渡しのマナーも解説

上原 正光

プロフィール

大幅な誤字があったにもかかわらず訂正がなければ、良い印象を持たれないのは間違いないでしょう。面倒くさいとか、熱意がないので書き直さないのだと感じます。そのため、志望度はかなり低いと判断しますし、熱意も感じ取れません。

面接のときに直接修正事項を伝える

面接直前で誤字に気づいて、書き直す暇もないというときは、面接のときに面接官に直接修正事項を伝えるという方法もあります。

切り出すタイミングは、面接に集中するためにも、着席前や自己紹介のときなど、面接官からの質問が始まる前の方がおすすめです。修正事項の話はなるべくスムーズに終わらせるのが理想です。そのため、説明の仕方はあらかじめ準備しておきましょう。

面接のときに伝える例

先に、履歴書について一つお伝えしたいことがあるのですが、よろしいでしょうか。

ご提出した履歴書に間違いがありましたので、そちらをこの場で訂正させていただきます。

実用英語技能検定の取得年次を〇年と書いておりますが、正しくは〇年です。
注意不足でご迷惑をおかけしてしまい、大変申し訳ありません。

誤字には触れずに面接に臨む

志望動機や自己PR欄の誤字脱字に関しては、意図が正しく伝わる範囲であれば、誤字には触れないという選択肢もあります。

特に、漢字の間違いや意味がわかる範囲の脱字であれば、採用担当者が気付いたとしても、気にしないという可能性はあります。むしろ、緊急性が高くない誤字で連絡を取って、時間を奪ってしまう方が迷惑になる場合もあるでしょう

誤字をしてしまったものは仕方ないから面接で挽回できるようにアピールしよう、というように割り切れるのであれば、誤字には触れずに面接対策に集中しましょう。

触れた方が良い誤字と触れなくても良い誤字の区別を教えてください。

鈴木 洵市

プロフィール

基本的に触れる必要はない

誤字についてはあまりにもひどい内容でない限り、面接でふれる必要はないでしょう。

ただ、その漢字や内容から意味をポジティブに捉えられるような誤字は、面接の中で話を膨らませることができたり、面接の冒頭で触れることでアイスブレイクに使うことができます。

たとえば人材会社への志望動機で人材を人財というようにプラスになるイメージの誤字であれば、その単語から話題が展開されることもあります。

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作った自己PRは選考で活用できるものになっているので、ぜひ活用して採用される自己PRを完成させましょう。

誤字はそこだけ? 履歴書で重点的にチェックするべき項目

履歴書で重点的にチェックするべき項目

  • 志望動機欄
  • 自己PR欄
  • 年号・西暦
  • 学歴
  • 免許・資格

履歴書の誤字に気付いたということは、もしかするとそのほかの箇所にもミスがあるかもしれません。すぐに行動を起こそうとせず、誤字の見落としがないように履歴書全体を確認しましょう。

ここでは、履歴書で特に誤字が多い項目を取り上げるので、当該項目は重点的にチェックしてください。また、履歴書を書き直す人は、間違いがないように特に意識しながら作成に取りかかってくださいね。

志望動機欄

志望動機は経歴や資格とは違い、企業ごとに記入する内容を変えるため、誤字をしてしまう傾向が高いです。特に、企業の商品やサービスの話題を展開するときは、名称の表記に誤りがないか注意しなければなりません。

履歴書に書き起こす前に下書きをして、書き慣れておくのがベストです。また、その時点で第三者に確認してもらい、伝えたい意図が正しく伝わる文章になっているかも確認してもらいましょう。

履歴書の志望動機は入社意欲をアピールする重要な項目です。誤字なく書ききることと併せて、盛り込むべき要素は抑えられているか、伝わりやすい文章構成で作成できているか、こちらの記事で確認してくださいね。

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自己PR欄

自己PRはエントリーシート(ES)や面接でも求められることが多く、内容はある程度使い回しができます。

しかし、面接用に作成した自己PRを履歴書に書くときは、話し言葉から書き言葉に書き直さなければならないので注意が必要です。たとえば、応募企業のことを口頭では「御社」と言うのが正しいのに対し、書類では「貴社」とするのが正しい表記です。

また、文字数を調整するときには、文章を削ったことによって意味が通らなくなったり、言葉が重複してしまうなどのミスが発生しやすいです。

目視で確認するだけでは見落としてしまうことも多いので、声に出しながら読んだり、指でなぞりながら読むなどして1文字1文字確認しましょう。

履歴書の自己PR欄はESと比べると枠が小さく、文字数を調整するのが難しいと感じている人もいますよね。こちらの記事で要約のコツを解説しているのでぜひ参考にしてくださいね。

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瀧本博史

プロフィール

志望動機には自社に対する思いがどれだけあるのか、自己PRには自分のことをわかってほしい、採用してもらいたいという意欲がどれだけあるのかが表れます。

これらに誤字があるということは、どうしても採用してもらいたいというまでの意欲はないのかなという印象を持ってしまいます。また、細部までチェックできない大雑把な性格なのかという印象にもつながります。

元号・西暦

経歴欄や資格欄は、各事項で年次と月を記入する必要がありますが、特に年次の部分は注意する必要があります。「平成・令和」のような元号、もしくは「2023」というように西暦でも、どちらでも問題ありませんが、履歴書すべてで統一する必要があります。

統一するべき項目には、経歴欄、資格欄だけでなく、生年月日や提出日も含みます。履歴書で年次を記入する場所はすべて統一するようにしましょう。

学歴

学校名は、意外にも正式名称を把握できていない可能性があります。たとえば、高校名は「〇〇高校」ではなく、「〇〇高等学校」が正しい名称です。また、公立高校の場合「〇〇県立」や「〇〇市立」の部分も忘れがちなので、注意してください。

学科や学部も省略せずに、正式名称で書かなければなりません。高校や大学のホームページ(HP)などで、正式名称を調べながら書きましょう。

以下の記事で履歴書の学歴欄の書き方を詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。

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免許・資格

自分が取得している免許・資格でも、正式名称は知らなかったという人も多くいます。たとえば、一般に運転免許と呼ばれている免許は「普通自動車第一種運転免許」が正式な表記で、英検は「実用英語技能検定〇級」が正しい書き方です。

学歴と同様に、試験を仕切っている協会のHPなどで正式名称を調べて確認しましょう

上原 正光

プロフィール

意外にも社名や担当者の名前を間違えていることは多いものです。前株か後株かにも十分注意して記載することが必要です。学歴などの入学卒業の年月日も間違えが見られやすい箇所です。

資格欄の書き方はこちらの記事で解説しているので、悩んでいる人はぜひ参考にしてください。

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書き直す前に要チェック! 誤字脱字を防ぐ履歴書の書き方

書き直す前に要チェック! 誤字脱字を防ぐ履歴書の書き方

  1. 締切日から書き終えるべき期日を逆算する
  2. 誤字のリスクが高い手書きよりパソコンでの作成を検討する
  3. 履歴書のフォーマットをコピーして下書きする
  4. 使い慣れない漢字は辞書で調べる
  5. 誤字・脱字チェッカーを使用する
  6. 正式な用紙に書き終えたら指でなぞりながら声に出して読む
  7. 時間を置いて読み直す
  8. 第三者に確認してもらう
  9. 確認リストを作成してチェックする
  10. 手書きの場合写真は最後に貼る

履歴書をこれから書き直すのであれば、次こそ完璧な履歴書を完成させたいですよね。そのためにもぜひ、ここで解説する誤字脱字を防ぐ書き方を実践しましょう。

書き直しは難しいという人も、現在就職活動中であれば、この先また履歴書を提出する機会もあるはずです。次に作成するときに、ぜひ参考にしてくださいね。

①締切日から書き終えるべき期日を逆算する

期日までにどの程度余裕があるかによってできることが変わります。残された期間を有効に使って、履歴書を完璧な状態に仕上げるために、まずは書き終えておくべき期日を定めましょう。

企業から提示された締切日より数日前に余裕を持って提出できるのが理想です。郵送で提出する場合は、ポストに投函してから届くまでに通常2~3日はかかり、日曜と祝休日は配達をおこなっていないことを考慮したうえで計算しましょう

鈴木 洵市

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締め切り日の示されない履歴書の提出依頼があった場合、長くとも5営業日(1週間)以内に提出するようにしてください。

提出書類が早く到着することで、就職意欲が強い学生であるということ、準備ができている学生であることが伝わります。

②誤字のリスクが高い手書きよりパソコンでの作成を検討する

手書きとパソコンで作成する方法であれば、パソコンの方が誤字のリスクが低いです。それだけでなく、万一また間違えてしまった場合、パソコンであれば、最初から書き直しをする必要がありません

特に期日まで余裕がなく、企業から手書き作成という指定がない場合は、パソコンで作成することを積極的に検討してください。

もちろん、応募先の企業が直筆を指定している場合は、手書きするしかありません。また、写真をデータ化する時間がなかったり、パソコンが身近にないという事情であれば手書きでミスなく書ききれれば問題ありませんよ。

履歴書の作成方法について、手書き必須ともパソコン作成可とも書かれていない場合、パソコンで作成しても良いですか? 

上原 正光

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基本的にパソコンで作成して問題ない

特に指示がない場合には、パソコンで作成して問題ありません。誤字や文章の修正がやりやすく保存ができるので効率の面では手書きに勝るメリットは大きいです。

しかしながら、あえて手書きで作成するのも効果的です。わざわざ手書きで作成することは評価されます。熱意が伝わり、自分らしさが筆跡自体からあふれ出ます。

企業によっては、手書きの履歴書が当然だと思う場合もあるので、企業研究をよくおこなったうえでどちらとするか選択して下さい。

誤字のリスクは高いですが、手書きの履歴書の方が効果的な場合もあり、一概にパソコンで作成するべきとも言い切れません。こちらの記事で手書きとPCの使い分けについて解説しているので、参考にしてください。

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③履歴書のフォーマットをコピーして下書きする

手書きの場合、履歴書をコピーした用紙に下書きをしましょう。下書きをすることで、書き慣れない文字や間違えやすい文字を自覚することができ、二度目の失敗をする可能性が低くなります。

下書きをするときは誤字脱字に気を付けるのはもちろんですが、見た目としてのバランスも意識すると良いでしょう。枠からはみ出してしまったり、文字の大きさがバラバラになると、また書き直しをすることになってしまいます

鉛筆やシャープペンシルで問題ないので、正式な用紙に記入する際の手本となるように、まずは下書きを整った状態に仕上げてください。

履歴書に下書きをする際のコツは以下の記事で解説しているので、参考にしてみてくださいね。

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④使い慣れない漢字は辞書で調べる

使い慣れない漢字は、正しい漢字表記を調べましょう。漢字は間違いが発生しやすいので、2回目もミスをしないように、あらかじめ調べてから書くことをおすすめします。

特に免許・資格は公式サイトで正式名称を調べると同時に、表記も要確認です。志望動機や自己PRで使い慣れない漢字を使う場合は、辞書で確認してください。

時間がないと急いでいる人もいるかもしれませんが、だいたいの漢字表記はスマホで調べられるので大した時間はかかりません。正式な用紙に書く前にさっと確認してしまいましょう。

瀧本博史

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漢字を間違えてしまう人は、それだけ注意力が足りていなかったり、学ぼうとする姿勢が低いと思われてしまいます。

日常でよく使われる人名は漢字であることが多く、もし顧客の名前の漢字を間違えてしまった場合は、大ごとに発展する場合もあるので注意が必要です。

⑤誤字・脱字チェッカーを使用する

パソコンで作成する場合や、企業専用のWEBサイトに入力する場合、自己PRや志望動機は文章を誤字・脱字チェッカーでチェックする方法もあります

また、WordGoogleドキュメントに文章を張り付けると、書き間違いや文法的に正確でない箇所がチェックされるため、2回目はミスなく書けるでしょう。

既に使用して履歴書を作成している人も多いでしょうが、これらのツールはすべての誤字に反応できるわけではないので、最終確認は人の目でおこなう必要があります。

誤字脱字チェック専門のアプリやサイト

⑥正式な用紙に書き終えたら指でなぞりながら声に出して読む

「二度目の記入だからさすがに大丈夫だろう」という思い込みは危険です。最初の履歴書とは異なる箇所で誤字をしている可能性もあるので、書き終えたら全体の見直しをおこないましょう。

履歴書を見直すときは、声に出しながら読むことで、文字に集中することができます。さらに、目で追うだけでなく、指でなぞることで見落としを防ぐ効果が高まります。書き直しは集中力が下がるので、その分指でなぞり念入りに確認しましょう。

この確認方法は、パソコンで作成した場合と手書きのいずれでも実践可能です。最後まで書き終えたら、指でなぞると同時に声に出して読み上げながら確認してください

鈴木 洵市

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パソコンに入力することで、漢字や文書の間違いに気づけることが多いです。特に漢字については、変換時にその単語の表わす意味まで確認できます。

⑦時間を置いて読み直す

履歴書を書き終えた直後は、見直していても誤字に気付けず、時間を置いてから読み直した方が見つけやすいことがあります。先に定めた期日から余裕がある場合は、日を改めて確認するのが理想的です

書き直しのため日にちに余裕がない場合でも、書き終えてすぐに提出するのはなるべく避けてください。少し時間を置いて、頭をすっきりとさせた状態で確認しましょう。

⑧第三者に確認してもらう

自分で書いた文章は読み直しているうちに見慣れてきて、誤字脱字に気付きづらくなってしまいます。特に2回目は「さすがに間違えていないだろう」と過信してしまいがちなので、第三者にも目を通してもらいましょう

大学のキャリアセンターで確認してもらうのが理想ですが、時間がないときは家族など身近な人で問題ありません。第三者に手渡すときは、用紙が折れ曲がったり、汚れたりしないように注意してください。履歴書をクリアファイルに挟んで渡すと良いでしょう。

上原 正光

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自分では何度確認してもミスを見つけられない場合も、他人が見るとすぐに見つけてくれることがあります。なんか変だという意見をもらえることもあります。

⑨確認リストを作成してチェックする

最後に、確認リストを作成して抜け漏れがないか最終チェックをしましょう。確認リストは以下を参考にしてくださいね。最初に誤字をしてしまった箇所など、自分がよくやりがちなミスがあれば追加して自分専用のチェックリストを作成してください

履歴書の誤字脱字を防ぐチェックリスト

  • 提出日は記入したか
  • 住所は正しいか
  • 建物名や部屋番号の記入漏れはないか
  • 電話番号は正しいか
  • 高校卒業年次は正しいか
  • 高校名と学部学科名は正式名称か
  • 大学入学年次と卒業見込み年次は正しいか
  • 大学名と学部学科名は正式名称か
  • 免許・資格の取得年次はすべて正しいか
  • 免許・資格はすべて正式名称か
  • 志望動機欄に誤字脱字はないか
  • 自己PR欄に誤字脱字はないか
  • 年次はすべて元号か西暦に統一できているか

履歴書の日付欄は記入漏れが多い項目ですが、履歴書の信頼性を示すための重要な項目です。書くべき日付をこちらの記事をチェックしてくださいね。

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瀧本博史

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志望動機や自己㏚は罫線がない、比較的大きな枠の中に記述することが多いので、文字の大きさと文が上下に揺れていないかをチェックしましょう。漢字は少し大きめに書き、ひらがなは少し小さめに書くとメリハリが効いて見た目も良くなります。

書きあがったら全体を俯瞰して見栄えが整っているかどうかを確認しましょう。

⑩手書きの場合写真は最後に貼る

1度誤字をして書き直している人は気付いたでしょうが、手書きの履歴書を見直している過程で誤字が見つかった場合、再度新しい履歴書を作成することになります。そのときすでに写真を貼り付けてしまっていたら、写真が1枚無駄になってしまいます。

予備があるとしても、今後の就活で必要な場面が出てくるかもしないので、なるべく無駄にしないようにするべきです。手書きで履歴書を作成するときは、証明写真は確認を終えた後に貼るのがおすすめです

履歴書をWEBで作成・提出する場合は、証明写真をデータ化する必要があります。こちらの記事で手順を解説しているので、参考にしてくださいね。

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履歴書の不安要素をクリアにして堂々と面接に挑もう

履歴書の誤字が合否を決めるということはほとんどありません。しかし、業種や採用方針によっては、良くない印象を残してしまうリスクをはらんでいます。そのため、誤字も訂正跡もない整った履歴書を提出するのがベストです。

書き直すことができない人にとっては、履歴書でのミスが不安要素として気になってしまう人もいるでしょう。しかし、重要なのは次のフェーズに集中することです。評価がビハインドしているかもしれませんが、面接で挽回できる可能性もあります。

次の選考フェーズへの対策に全力を注ぐためにも、適切に対応して、不安要素をクリアにしましょう。

アドバイザーコメント

失敗を引きずらず気持ちを切り替えて面接に集中することが大切

履歴書を提出した後に誤字脱字に気づいた学生の皆さんは、自分で誤字に気づけたことが、就職活動に本気に向き合っている証だと私は思います。

就活生のほとんどは、履歴書を書き上げた後は履歴書について気にも留めずに、次の対策へと意識が向いてしまいます。そのため提出後にも履歴書の確認をおこなったために、気づくことができたという点は非常に素晴らしいと思います。

たとえ誤字をしてしまったとしても、面接などで挽回することが可能なので安心してください。何より気持ちを切り替えることが非常に重要です。

履歴書はなるべく完璧な状態で提出するのがベスト

人は失敗から学ぶものです。自分の失敗を認めてから改善を実行する。というようにポジティブにその失敗に向き合い、失敗したことを採用担当者に伝えてみることも、就職活動の一つの手法です。

まだ履歴書の提出をしておらず事前に気づけた就活生の皆さんは、再度書き直しすることをおすすめします。再度、書き上げることで誤字脱字を防ぐようにしてください。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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