ITパスポートの一問一答63選と解き方! 業界経験のある専門家の解説付き

業界経験のある専門家がこの記事を監修しました
平野裕一
野村 芳克
国家資格キャリアコンサルタント/1級キャリアコンサルティング技能士
Yoshinori Nomura〇IT業界・人材サービス業界でキャリアコンサルタントの経験を積む。培ったノウハウをもとに、その後はNPO支援団体として一般企業人の転職相談・就活生への進路相談を担う

ITパスポートはIT技術だけでなく、経営・IT管理まで幅広い知識が問われる試験です。そのため、一問一答形式での反復学習が効果的な試験となります。

また、AI・ビッグデータ・IoTなど最新技術に関する用語がシラバス改訂にともない頻出しているため、過去問対策と併せて最新用語の確認が必須です。

この記事では業界経験のある野村さんとともに、ITパスポートの一問一答63選を分野別に紹介しているので、スキマ時間で練習問題を解きたい人や一問一答で実力試しをしたい人は、ぜひ活用してみてください。

まずは効率的な解き方と試験の全体像を把握してから、ストラテジ系24問・マネジメント系8問・テクノロジ系31問の一問一答に挑戦しましょう。

【コンテンツの制作・チェック・監修体制について】
Webテストコンテンツは、生成AI(人工知能)も活用しながら社内の編集部メンバーが作成したオリジナルの問題となります。チェック・監修体制としては、1問につき、Webテストに精通した外部パートナー最低1人のチェック、Webテストを得意領域とするキャリアコンサルタントによる最終チェックと監修をおこなっています。

目次

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練習問題を解く前に確認! 「ITパスポート」の解答のコツ

「ITパスポート」の概要

  • 問題パターン:四肢択一式【ストラテジ系(経営全般)、マネジメント系(IT管理)、テクノロジ系(IT技術)】
  • 1問あたりの時間:1分
  • 会場:テストセンターのみ
ITパスポートを解くときのコツをわかりやすく教えてください!

キャリアコンサルタント/キャリアシンク・オフィス代表

野村 芳克

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自分の言葉で説明できるかが重要! 意味を理解してから問題に取り組もう

ITパスポートは、ITの専門知識を深く問うというより、社会人として知っておきたいIT・経営・セキュリティの基礎知識を確認するレベル感です。難易度としては、用語を聞いたことがあるだけでは足りず、「意味を説明できるか」がポイントとなってきます。

対策の優先順位としては、まず頻出用語の意味を押さえ、その後に一問一答で繰り返し確認する流れが効果的です。迷った問題は、言葉の定義に立ち返って考える癖を付けましょう。

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「ITパスポート」の概要

ITパスポートは、IT技術・経営・IT管理に関する基礎知識を幅広く問う国家試験です。パソコンで解答するCBT方式で、試験時間120分で100問の四肢択一式問題を解く必要があります。

出題分野はIT技術に関する「テクノロジ系」だけではなく、経営全般の「ストラテジ系」、IT管理の「マネジメント系」という3分野から幅広く出題されます。

合格には総合得点600点以上、さらに3分野すべてで基準点の300点以上を満たす必要があるため、苦手分野を克服しておくことが大切です。なお、得点はIRT(項目応答理論)にもとづいて算出されるため、1問あたりの配点が一定ではないことを覚えておきましょう。

以下の表では、各分野の出題数と頻出分野をまとめているので、練習問題を解く前に目を通してみてください。

出題数と頻出分野はここからチェック(クリックして開く)
大分類出題分野頻出分野
ストラテジ系(35問程度)企業と法務企業活動、法務企業活動、法務、ビジネスインダストリ
ストラテジ系(35問程度)経営戦略経営戦略マネジメント、技術戦略マネジメント、ビジネスインダストリ企業活動、法務、ビジネスインダストリ
ストラテジ系(35問程度)システム戦略システム戦略、システム企画企業活動、法務、ビジネスインダストリ
マネジメント系(20問程度)開発技術システム開
発技術、ソフトウェア開発管理技術
プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント、システム監査
マネジメント系(20問程度)プロジェクトマネジメントプロジェクトマネジメントプロジェクトマネジメント、サービスマネジメント、システム監査
マネジメント系(20問程度)サービスマネジメントサービスマネジメント、システム監査プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント、システム監査
テクノロジー系(45問程度)基礎理論基礎理論、アルゴリズムとプログラミングセキュリティ
テクノロジー系(45問程度)コンピュータシステムコンピュータ構成要素、システム構成要素、ソフトウェア、ハードウェアセキュリティ
テクノロジー系(45問程度)技術要素情報デザイン、情報メディア
、データベース、ネットワーク、セキュリティ
セキュリティ

「ITパスポート」の練習問題63問|野村さんによる解き方の解説付き!

ここからは、ITパスポートの一問一答を野村さんによる解説付きで63問紹介します。ストラテジ系24問、マネジメント系8問、テクノロジ系31問という実際の試験の出題比率に近い構成で用意しているので、3分野をバランスよく対策できます。

まだ試験の全体像や解き方のコツを把握していない人は、練習問題を解く前に確認! 「ITパスポート」の解答のコツ「ITパスポート」の概要を読んでから問題に挑戦しましょう。

経営・組織論

問題

特定の課題を解決するため、従来の職能別組織と、事業部制やプロジェクト制などの別の組織形態を複合的に組み合わせ、構成員が複数の上司から指示を受ける指揮命令系統を持つ組織形態を何というか。

正解:マトリックス組織

マトリックス組織は、職能別組織とプロジェクト組織などを縦と横に交差させ、業務の効率化や柔軟な人材配置を目的とした組織形態である。

構成員は、職能部門の管理者とプロジェクト管理者の両方から指示を受けるため、指揮命令系統が二元化される特徴を持つ。これにより、専門性の高い人材を複数のプロジェクトで共有できるため、限られた資源を有効に活用できるが、上司間で指示が対立したときに混乱を招く課題がある。

野村 芳克

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この問題は、マトリックス組織の特徴である「複数の上司から指示を受ける点」を押さえているかがポイントです。通常の職能別組織や事業部制との違いは、命令系統が1つではなく二元化されることにあります。

覚える際は、「専門部署に所属しながら、別のプロジェクトにも参加する組織」とイメージしましょう。

メリットは人材を柔軟に活用できること、デメリットは指示がぶつかると混乱しやすいことです。

業務分析・データ利活用

問題

商品の売上高などを大きい順に並べ、その累積構成比にもとづいて全体を複数のグループに分類し、重点的に管理する対象を決定する手法を何というか。

正解:ABC分析

ABC分析は、パレート図を用いてデータを売上高などの大きい順に並べ、累積構成比によって全体の要素をA、B、Cの3つのグループに分類する手法である。在庫管理や販売管理などにおいて、どの商品に重点を置いて取り組むかを決定するためによく用いられる。

少数の要素が全体の大部分を占めるという経験則にもとづく。各グループの重要度に応じて管理手法を変えることで、より良い業務運営を効率的におこなえる。

野村 芳克

プロフィール

この問題は、ABC分析の目的と使いどころを理解しているかを問う基本問題です。

ポイントは、「売上高などの大きい順に並べる」「累積構成比で分類する」「重点管理の対象を決める」という3点。単にA・B・Cに分ける方法と覚えるだけでなく、「限られた時間や資源を、重要な商品から優先的に管理するための手法」と理解すると覚えやすくなります。

在庫管理や販売管理で頻出の考え方なので、具体例と一緒に押さえておきましょう。

会計・財務

問題

売上高と総費用が等しくなり、利益も損失も出ないときの売上高を何というか。

正解:損益分岐点

損益分岐点は、売上高と総費用(固定費と変動費の合計)が等しくなる点のことである。このときの売上高を損益分岐点売上高という。この売上高よりも実績が大きければ利益が生じ、小さければ損失となる。

新しい事業を始めるときや、既存事業の収益性を分析するうえで、利益を出すために最低限必要な目標を把握することはきわめて重要である。企業の経営改善に取り組む際にも、1つの良い基準として用いられる。

野村 芳克

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この問題は、損益分岐点の意味を正しく理解しているかを問う基本問題です。

ポイントは、「利益がゼロになる売上高」であること。「利益が出始める売上高」と曖昧に覚えてしまわないように注意しましょう。損益分岐点は、売上高と総費用がちょうど同じになる境目であり、ここを超えると利益、下回ると損失になります。

計算問題にもつながる重要語なので、言葉の意味を具体的に押さえてください。

知的財産権

問題

知的財産権のうち、特許権、実用新案権、意匠権、商標権の4種類の権利を総称したものを何というか。

正解:産業財産権

産業財産権は、企業が持つ重要な権利の1つであり、知的財産権のうち、特許権、実用新案権、意匠権、商標権の4種類をまとめた総称を指す。

新しい技術やデザイン、ネーミングを独占的に使用できる権利を指し、特許庁に出願して登録されることで効力が発生する。模倣を防ぎ、開発者の利益を守るためにきわめて重要なものだ。

他社の権利を侵害しないよう、あらかじめ調査をおこなうなど、日々の業務における意識付けが求められる。

野村 芳克

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この問題は、知的財産権の中で「産業財産権」に含まれる4つをまとめて押さえているかを問う基本問題です。

特許権・実用新案権・意匠権・商標権は、いずれも事業活動や製品・サービスに直結する権利で、まとめて産業財産権と呼ばれます。著作権などと混同しやすいので注意が必要です。

覚えるときは、「特許庁に出願して登録する4つ」と整理するとわかりやすく、実務イメージとも結び付きやすくなります。

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セキュリティ関連法規

問題

他人のIDやパスワードを無断で使用して、ネットワーク経由でコンピュータシステムに侵入する行為などを処罰の対象とする法律を何というか。

正解:不正アクセス禁止法

不正アクセス禁止法は、他人のIDやパスワードを不正に取得、保管、入力する行為や、セキュリティの脆弱性を突いてコンピュータに侵入する行為を禁止する法律である。ネットワークを通じた不正なアクセスを防ぎ、高度情報通信社会の健全な発展を守ることを目的としている。

システムの管理者は、不正アクセスを防止するため、アクセス制御機能の高度化やパスワードの適切な管理に取り組むことが求められる。

野村 芳克

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この問題は、不正アクセス禁止法が何を取り締まる法律かを正しく理解しているかを問う基本問題です。

ポイントは、「他人のIDやパスワードを無断で使って侵入する行為」が対象であることです。

似た法律として個人情報保護法や著作権法がありますが、守る対象が異なります。用語だけで覚えるのではなく、「どんな行為を禁止している法律か」で整理すると混同しにくくなるでしょう。

労働関連・取引関連法規

問題

自社が雇用する労働者を他社に派遣し、派遣先企業の責任者から直接の指揮命令を受けて業務をおこなう契約形態を何というか。

正解:労働者派遣契約

労働者派遣契約は、派遣元企業が雇用する労働者を派遣先企業に派遣し、派遣先企業から指揮命令を受けて業務をおこなう契約形態である。請負契約とは異なり、業務の遂行に関する指揮命令権が派遣先企業にあるのが特徴。

派遣労働者の保護や雇用の安定を図るため、労働者派遣法によってさまざまなルールが定められている。たとえば、派遣期間に制限が設けられているほか、一定の条件を満たす場合は、派遣先企業が直接雇用に取り組むよう求められることもある。

野村 芳克

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この問題は、労働者派遣契約と請負契約の違いを理解しているかがポイントです。

特に重要なのは、「誰が現場で指揮命令を出すか」です。労働者派遣契約では派遣先企業が直接指示を出しますが、請負契約では請負元の管理者が指揮します。

名前だけで覚えると混同しやすいため、「派遣=派遣先が指示」「請負=請負元が管理」と覚えましょう。

そのほかの法律・ガイドライン・情報倫理

問題

企業が利益の追求だけでなく、環境への配慮や地域社会への貢献など、社会の構成員として果たすべき責任を何というか。

正解:CSR(企業の社会的責任)

CSRは企業の社会的責任の略称である。企業が事業活動をおこなううえで、利益の追求だけでなく、環境保護や人権の尊重、地域社会への貢献など、多様なステークホルダー(利害関係者)に対して果たすべき責任のことである。

コンプライアンス(法令遵守)やコーポレートガバナンスと並び、企業が持続的に成長し、社会から信頼を得るために欠かせない取り組みの1つとして、きわめて重要視されている。

野村 芳克

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この問題は、CSRの意味を「企業の社会的責任」として正しく理解しているかを問う基本問題です。

ポイントは、企業の役割は利益を出すことだけではないという点。環境への配慮、法令遵守、地域社会への貢献なども含めてCSRと考えます。

ESGやコンプライアンスと関連して出題されることもあります。「企業が社会から信頼を得るための責任」と整理して覚えましょう。

標準化関連

問題

企業などの組織が、環境への負荷を低減し、環境保全に継続して取り組むためのマネジメントシステムについて定めた国際規格を何というか。

正解:ISO14001

ISO14001は、組織が環境に配慮した事業活動をおこなうための環境マネジメントシステムに関する国際規格である。事業活動による環境への悪影響を減らし、環境保全に取り組むための継続的な改善の仕組みを定めている。組織は方針や目標を1つずつ定め、PDCAサイクルを回しながら目標達成に向けて行動していくことが求められる。

この規格を取得することで、社会的な信頼の向上や、取引先からの求めに応えることにつながる。

野村 芳克

プロフィール

この問題は、ISO14001が「環境マネジメントシステム」の規格であることを押さえているかがポイントです。

ISOの番号は混同しやすいため、ISO9001は品質、ISO14001は環境とセットで覚えると整理しやすくなります。

単なる環境対策のルールではなく、組織として継続的に改善していく仕組みを定めた規格である点が重要です。PDCAサイクルと結び付けて理解すると、実務イメージも持ちやすくなります。

経営戦略手法

問題

企業の事業や製品を、市場成長率と相対的市場占有率という2つの軸によって4象限に分類し、経営資源の最適な配分を決定する手法を何というか。

正解:PPM

PPM(プロダクトポートフォリオマネジメント)は、複数の事業を展開する企業が、経営資源を最適に配分するための手法である。市場成長率と相対的市場占有率の2つの軸を用いて、各事業を「花形」「金のなる木」「問題児」「負け犬」に分類する。限られた資金や人材をどの事業に重点的に投資すべきか、あるいは撤退すべきかを判断するときなどに用いられる。自社の現状を客観的にとらえることができる。

野村 芳克

プロフィール

この問題は、PPMの目的と「2つの軸」を正しく押さえているかを問う基本問題です。

大切なのは、単に4つの分類名を覚えるだけでなく、「市場成長率」と「相対的市場占有率」で事業を整理し、経営資源の配分を考える手法だと理解すること。

花形・金のなる木・問題児・負け犬の4分類はよく出るので、意味とセットで覚えましょう。経営戦略の代表的なフレームワークとして頻出です。

WEBテスト本番まで余裕がない方は、頻出問題を必ず押さえておこう!

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マーケティング

問題

ターゲット市場に対して、自社の製品やサービスを効果的に販売するため、製品、価格、流通、プロモーションの4つの要素を組み合わせるマーケティング手法を何というか。

正解:マーケティングミックス

マーケティングミックスは、企業がターゲット市場において目標を達成するため、複数の要素を組み合わせる手法である。代表的なフレームワークに、製品、価格、流通、プロモーションの4つの要素の頭文字をとった4Pがある。

顧客の求めに合う製品を開発し、適切な価格を設定したうえで、効果的な販路と宣伝を通じて提供していくことが重要となる。自社の強みを生かし、他社との差別化を図る取り組みがきわめて重要。

野村 芳克

プロフィール

この問題は、マーケティングミックスと4Pの関係を理解しているかがポイントです。

マーケティングミックスは、製品・価格・流通・プロモーションを組み合わせて売れる仕組みを作る考え方を指します。

引っかかりやすいのは、4Pだけを個別に暗記してしまい、全体の目的を忘れることです。「誰に、何を、どう届けるかを整理する手法」ととらえると、意味がつかみやすくなります。

ビジネス戦略と目標・評価

問題

企業のビジョンと戦略を実現するため、「財務」「顧客」「内部ビジネスプロセス」「学習と成長」という4つの視点から業績を評価し、具体的な目標を設定して管理する手法を何というか。

正解:バランススコアカード

バランススコアカードは、企業のビジョンや戦略を具体的な行動へと落とし込むための目標管理手法である。「財務」「顧客」「内部ビジネスプロセス」「学習と成長」の4つの視点にもとづく。

従来の財務的指標に偏った評価ではなく、目に見えない資産や将来への取り組みを総合的に評価することが特徴。各視点で重要業績評価指標(KPI)を設定し、それらが互いに関連し合うように戦略の仮説を立てていくことで、組織全体の目標達成につなげることができる。

経営管理システム

問題

企業が個々の顧客に関する属性や購買履歴、問い合わせ履歴などの情報を一元管理することによって、顧客一人ひとりに応じたきめ細かい対応を実施し、顧客満足度や収益の向上を支援するシステムを何というか。

正解:CRM

CRMは、顧客関係管理とも呼ばれ、顧客の属性や購買履歴、問い合わせ履歴などの情報を一元的に管理するシステムである。顧客一人ひとりのニーズに応じたきめ細かい対応をおこなうことで、顧客満足度を高め、長期的な良好な関係を築くことを目的としている。これにより、リピーターの獲得や売上の向上につなげることができる。

企業が競争力を維持するためには、顧客視点での取り組みがきわめて重要となる。

技術開発戦略の立案・技術開発計画

問題

技術の将来動向を予測し、いつまでにどのような技術が実用化されるか、あるいは必要になるかを時間軸に沿って図表にまとめたものを何というか。

正解:技術ロードマップ

技術ロードマップは、将来の科学技術の動向を予測し、技術開発の道筋を時間軸に沿って表した図表のことである。企業が研究開発の計画を立てるときや、経営戦略を見据えた技術開発に取り組むうえで、重要な指針となる。いつまでにどのような技術が必要になるかが可視化されるため、関係者間で認識を共有しやすくなる。

市場の求めに合う製品を計画的に開発していくため、あらかじめ将来像を描き、道筋を明確にしておくことがきわめて重要である。

ビジネスシステム

問題

AI技術を用いて、実在する人物の顔や声を合成し、本物のように見せかけた偽の動画や音声を生成する技術、あるいはそれによって作られたコンテンツのことを何というか。

正解:ディープフェイク

ディープフェイクは、深層学習(ディープラーニング)と偽物(フェイク)を組み合わせた造語である。AIを用いて、特定の人物の顔や音声を別の動画や音声に合成し、まったく別の発言や行動をしているように見せかけることができる。

近年では精度がきわめて高くなっており、有名人の偽動画が拡散されるなど、社会的影響が大きいため、真偽を見極めるリテラシーが求められている。また、生成AIの悪用事例としてよく挙げられる。

エンジニアリングシステム

問題

製品の開発において、設計、試作、生産準備などの各工程を同時並行的に進めることで、全体の開発期間を短縮し、コスト削減を図る手法の説明として適切な用語は何か。

正解:コンカレントエンジニアリング

コンカレントエンジニアリングは、製品開発における各工程を同時並行で進める手法である。

従来の手法では、設計が終わってから生産準備を始めるといった順次進行がおこなわれていた。しかし、この手法では設計段階から製造や保守などの関係部門が連携することによって、手戻りを減らし、開発期間の短縮やコスト削減を実現できる。

市場投入までの時間を短縮し、競争力を高めるために重要な考え方である。

e-ビジネス

問題

インターネットを利用した通信販売などにおいて、売れ筋の主要な商品だけでなく、あまり売れない商品であっても多品種をそろえることによって、それらの総売上が大きな割合を占めるようになる利益創出の仕組みを何というか。

正解:ロングテール

ロングテールは、インターネット通販などで見られる売上傾向を示す用語である。

実店舗では展示スペースに限りがあるため、売れ筋商品を優先して陳列することが多い。しかし、インターネット上では商品の陳列スペースに制限がないため、販売機会の少ない商品であっても、幅広く取りそろえることができる。

このように、一つひとつの売上はわずかでも、多品種の商品をそろえることによって、全体の総売上の大きな割合を占めるようになる現象を指す。

IoTシステム・組込みシステム

問題

IoTシステムにおいて、すべてのデータをクラウドに送信するのではなく、データの発生源である端末の近くにサーバを配置し、データ処理を分散しておこなうことによって、通信遅延を減らしリアルタイム性を高める技術を何というか。

正解:エッジコンピューティング

エッジコンピューティングは、IoT端末などのデータの発生源に近い場所にサーバを配置してデータ処理をおこなう技術である。

すべてのデータをクラウドに送信して処理をおこなうと、通信遅延やネットワークの負荷が増大する。しかし、エッジコンピューティングを用いることによって、端末の近くで即座にデータを処理できるため、リアルタイムな応答が求められる自動運転や工場の機器制御などで活用されている。

情報システム戦略

問題

コスト、品質、サービス、スピードなどの飛躍的な改善を達成するために、既存の組織やビジネスルールを抜本的に見直し、業務プロセスを再構築することを何というか。

正解:BPR

BPR(ビジネスプロセス・リエンジニアリング)は、企業の目標を達成するために、既存の業務の進め方や組織構造を根本から見直し、再構築する手法のことである。業務の効率化やコスト削減だけではなく、顧客満足度の向上など、抜本的な改革をおこなう際に用いられる。

ITを積極的に活用することによって、これまでの業務プロセスを大きく変革し、企業全体の競争力を高めるために重要な取り組みとして位置付けられている。

時間がない人におすすめ!
WEBテスト対策問題集&模試が受けられます

志望度が高い企業にWEBテストで落ちてしまうのは本当にもったいないです。しかし何冊も問題集を解くのは時間が足りないですよね。

そこで「WEBテストパーフェクト問題集」を活用しましょう。この問題集を使えば、解くうえで重要なポイントの解説を見ながら、効率よく勉強することができます。

また本番形式の模試も付いているので、前もって本番の感覚をつかむことができますよ。

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業務プロセス

問題

データの流れに着目して、業務の処理手順や情報の受け渡しを、データの源泉と吸収先、データストア、プロセス、データフローという4種類の記号を用いて図式化したものを何というか。

正解:DFD

DFDは、業務プロセスにおけるデータの流れを可視化するための図法である。システム開発の上流工程において、業務の現状分析や新しいシステムの要件定義をおこなうために用いられる。データの発生源や出力先、データを一時的に保存するデータストア、データを加工するプロセス、および、それらをつなぐデータフローという4種類の記号を用いて記述する。

関係者間で業務の全体像を直感的に把握し、解釈を共有できる利点がある。

ソリューションビジネス

問題

ソフトウェアを自社で導入や管理をするのではなく、提供者がインターネット経由でソフトウェアの機能をサービスとして提供し、利用者は必要な機能だけを利用する形態の説明として適切な用語は何か。

正解:SaaS

SaaSは、ソフトウェアの機能をインターネット経由でサービスとして提供する形態である。

従来は、利用者が自らソフトウェアを購入し、コンピュータにインストールして利用する必要があった。しかし、SaaSでは提供者がシステムを稼働させているため、利用者はシステムの管理をおこなう手間が省ける。

また、必要な機能だけを利用できるため、コストを抑えやすいという利点がある。近年では、多くの企業が業務に活用している。

システム活用促進・評価

問題

パソコンやインターネットなどの情報通信技術を利用できる人と利用できない人との間に生じる、情報格差や経済格差のことを何というか。

正解:デジタルディバイド

デジタルディバイド(情報格差)は、パソコンやインターネットなどの情報通信技術を利用できる人と、そうでない人との間に生じる格差のことである。年齢、所得、地域などのさまざまな要因によって生じる。

情報通信技術を利用できる人は有益な情報を得て経済的にも豊かになる傾向がある一方、利用できない人は情報から取り残され、社会的あるいは経済的な不利益を被る可能性があるため、この格差を解消することが重要な課題となっている。

システム化計画

問題

システム化計画の策定において、そのプロジェクトが技術面、経済面、および運用面などの観点から、あらかじめ設定した目的を達成できるかどうかを事前に調査し、評価することを何というか。

正解:フィージビリティスタディ

フィージビリティスタディは、実行可能性調査ともいわれ、システム化計画の段階において、プロジェクトが技術的、経済的、および運用面などから実現可能かどうかを検証する取り組みである。

システムの導入には多額の費用や時間がかかるため、計画を本格的に進める前に、投資に対する効果が期待できるか、あるいは技術的な課題を解決できるかなどを評価し、プロジェクトを実施するかどうかを判断するために不可欠な工程といわれる。

要件定義

問題

システムが実現すべき要件のうち、具体的な業務機能以外の要件であり、システムの処理能力、信頼性、セキュリティ、拡張性などの品質に関する要件のことを何というか。

正解:非機能要件

システムの要件定義において、利用者が求める業務機能以外の要件のことである。具体的には、システムの処理速度や応答時間などの性能、障害に対する信頼性、セキュリティの強度、将来の拡張性や保守性などが該当する。

システム開発では、目に見えやすい機能要件に意識が向きがちである。しかし、安定して稼働するシステムを構築するためには、開発の初期段階から非機能要件を明確にし、適切に設計に組み込むことが重要といわれる。

調達計画・実施

問題

情報システムを調達するとき、発注元の企業がベンダー企業に対して、導入システムの概要や調達要件、契約条件などを提示し、具体的なシステム提案の提出を依頼する文書を何というか。

正解:RFP

RFP(提案依頼書)は、情報システムを調達するとき、発注元の企業がベンダー企業に対して具体的なシステムの提案を依頼するための文書である。システムの目的や業務の要件、予算、スケジュールなどを提示することによって、ベンダー企業から自社の要望に合う最適な提案を引き出すことができる。

RFI(情報提供依頼書)によって収集した情報にもとづいて作成されることが多く、ベンダー企業を選定するための重要な基準となる。

システム開発技術

問題

システム開発において、要件定義、設計、プログラミング、テストなどの各工程を、原則として前の工程が完了してから次の工程へと、上流から下流へ順に進める開発手法の説明として適切な用語は何か。

正解:ウォーターフォールモデル

ウォーターフォールモデルは、システム開発において、要件定義、設計、プログラミング、テストなどの各工程を、上流から下流へ順に滝が流れるように進める開発手法である。工程ごとの成果物を明確にしてから次の工程に進むため、全体の進捗管理がしやすいという特徴を持つ。

しかし、開発の途中で仕様変更が発生した場合、前の工程に戻って修正をおこなう必要が生じるため、手戻りに大きな時間とコストがかかる欠点もある。

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開発プロセス・手法

問題

システム開発において、要件定義、設計、開発、テストといった工程を短い期間で繰り返し、段階的に機能を追加していくことによって、仕様変更に柔軟に対応できる開発手法の説明として適切な用語は何か。

正解:アジャイル

アジャイルは、システム開発において、要件定義からテストまでの工程を短い期間で繰り返し、段階的に機能を追加していく開発手法である。従来のウォーターフォールモデルとは異なり、開発の途中で生じる仕様変更や追加要件に柔軟に対応できることが最大の特徴である。

ビジネス環境の変化が速いなかで、素早くシステムを稼働させ、利用者のフィードバックを得ながら改善していくアプローチとして近年広く普及している。

プロジェクトマネジメント

問題

プロジェクトの目標を達成するために、プロジェクト全体を管理可能な細かい作業単位に分割し、階層構造で図式化したものを何というか。

正解:WBS

WBSは、プロジェクトマネジメントにおいて、プロジェクト全体を管理可能な細かい作業単位に分割し、階層構造で図式化した手法である。作業の漏れや重複を防ぐために用いられる。WBSを作成することによって、どのような作業が必要になるか、誰がその作業をおこなうか、そして、どれくらいの期間や費用がかかるかを明確に見積もることができる。

プロジェクトのスケジュールやコストを適切に管理するための重要な基礎となる。

サービスマネジメント

問題

ITサービスの提供者と利用者の間で、提供するサービスの内容や品質の基準(目標値)について明確にし、合意した文書を何というか。

正解:SLA

SLA(サービスレベル合意書)は、ITサービスの提供者と利用者の間で結ばれる、提供するサービスの内容や品質の基準を明文化した合意書のことである。どのようなサービスを、どの程度の品質(たとえば、システムの稼働率や障害復旧時間など)で提供するかを明確にすることによって、双方の認識のズレを防ぐ役割を持つ。

提供者は合意した基準を満たすようにサービスを管理し、利用者はその基準にもとづいてサービスを評価する。

サービスマネジメントシステム

問題

ITサービスを利用している利用者が、システム障害などで業務を継続できなくなったとき、原因の究明よりも、まずは暫定的な対応をおこなって、可能な限り迅速にサービスを通常の機能に回復させる活動を何というか。

正解:インシデント管理

インシデント管理は、ITサービスに中断や品質低下が生じたとき、可能な限り迅速にサービスを通常の稼働状態に回復させるための活動である。たとえば、パソコンが起動しないという問い合わせがあったとき、故障の原因を特定するよりも、まずは代替機を貸し出して業務を再開できるようにするといった対応をおこなう。

原因の究明と根本的な解決をおこなう問題管理とは区別される。

ファシリティマネジメント

問題

落雷などによる突発的な停電や電圧の低下が発生したとき、コンピュータやサーバなどの機器に対して、内蔵するバッテリーから一定時間電力を供給し続ける装置を何というか。

正解:UPS

UPS(無停電電源装置)は、停電などの電源トラブルが発生したとき、接続された機器に対して一定時間電力を供給する装置のことである。

コンピュータなどの情報機器は、稼働中に突然電源が遮断されると、データの破損やシステムの故障につながるおそれがある。したがって、この装置を導入することによって、機器を安全にシャットダウンするための時間を確保することができ、予期せぬトラブルから重要なデータやシステムを守ることができる。

システム監査

問題

システム監査において、監査の対象となる部門やシステムから独立した客観的な立場で、システムの安全性や信頼性などを総合的に点検および評価する者を何というか。

正解:システム監査人

システム監査人は、組織の情報システムが安全かつ有効に機能しているかを点検し、評価する役割を担う。監査の客観性や公平性を保つため、監査対象となる部門やシステムから独立した立場であることが強く求められる。

社内の従業員が担当する内部監査のほか、外部の専門家が担当する外部監査がある。評価結果は監査報告書としてまとめられ、経営者などに報告されることによって、システムの改善や信頼性の向上につなげられる。

内部統制

問題

内部統制において、不正やミスを防止する目的で、1つの業務を特定の担当者だけで完結させず、複数の担当者や部門に権限と責任を分割して割り当てる仕組みを何というか。

正解:職務分掌

職務分掌は、業務の担当者や部門間で権限や責任を明確に分け、1つの業務プロセスを単独で完了させない仕組みのことである。内部統制における相互牽制を機能させるための重要な取り組みの1つとされる。たとえば、商品の発注をおこなう担当者と、納品された商品の検収や支払いをおこなう担当者を別々にすることによって、不正な発注や架空請求などのリスクを低減できる。

また、業務の属人化を防ぎ、ミスを早期に発見しやすくなる。

離散数学

問題

2つの入力値が異なるときには1を、同じときには0を出力する論理演算を何というか。

正解:排他的論理和(XOR)

排他的論理和(XOR)は、2つの入力値が異なるときに1を出力し、同じときに0を出力する論理演算である。たとえば、入力が「0と1」や「1と0」のときは1となり、「0と0」や「1と1」のときは0となる。

この演算は、データの暗号化や誤り検出、2つの値を比較する処理などでよく用いられる。論理積や論理和と並んで、コンピュータにおける基本的な演算の1つである。

応用数学

問題

データの尺度を4つに分類したとき、身長、体重、睡眠時間などのように、値の差だけでなく比率にも意味があり、数値が0のときにその対象がまったくないことを示す絶対的な原点が存在する尺度の説明として適切な用語は何か。

正解:比例尺度

比例尺度は、データの尺度の中で最も多くの情報を持ち、値の差だけでなく比率の計算も可能な尺度である。身長、体重、金額などが代表例として挙げられる。

この尺度の大きな特徴は、値が0のときに、その対象がまったくないことを示す絶対的な原点が存在することである。たとえば、10kgは5kgの2倍であるという風に比率の関係が成り立つ。統計分析において、平均値の算出をはじめ、すべての演算をおこなうことができる。

情報に関する理論

問題

AIの学習手法のうち、コンピュータが試行錯誤を繰り返すことによって、得られる報酬が最大となるような行動を学習する手法を何というか。

正解:強化学習

強化学習は、AIが試行錯誤を通じて、特定の状況においてどのような行動をとれば得られる報酬を最大化できるかを学習する手法である。

コンピュータは、自らがおこなった行動に対して与えられる「報酬」をもとに、より良い行動を選択できるようになっていく。これは、正解を教える教師データがない場合でも、目的を達成するための最適なルールを自律的に見つけ出せることが特徴である。

ゲームの攻略やロボットの制御など、さまざまな分野で活用されている。

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データ構造

問題

データの格納と取り出しにおいて、最後に入れたデータを最初に取り出す、後入れ先出し(LIFO)という特徴を持つデータ構造を何というか。

正解:スタック

スタックは、データを1列に並べて管理する構造の1つであり、後入れ先出し(LIFO)という特徴を持つ。

データを末尾に追加することをプッシュ、最後に追加されたデータを取り出すことをポップという。この構造は、プログラミングにおける関数の呼び出し管理や、Webブラウザの「戻る」ボタンの履歴管理などのさまざまな場面で活用されている。

対照的に、最初に入れたデータを最初に取り出す構造は、キューという。

アルゴリズムとプログラミング

問題

同じ型の複数のデータを1列に並べ、それぞれのデータに添字という番号を割り当てることによって、効率的にデータを管理できるデータ構造の説明として適切な用語は何か。

正解:配列

配列は、プログラミングにおいて基本的なデータ構造の1つである。大量のデータを扱うとき、変数ごとに個別の名前を付けるのではなく、1つの名前と添字という番号を使って管理できる。

添字は、多くのプログラミング言語において0から始まる。繰り返し処理と組み合わせることによって、配列内のすべてのデータに対して同じ処理を効率的におこなうことができるため、効率的なプログラムを作成するうえできわめて重要である。

プログラム言語

問題

AIの開発やデータ分析の分野で広く利用されており、文法がシンプルで読み書きしやすいという特徴を持つプログラミング言語の説明として適切な用語は何か。

正解:Python

Python(パイソン)は、初心者にも学びやすいプログラミング言語である。AIやデータ分析、さらにはWebアプリケーションの開発など、さまざまな分野で利用されている。シンプルな文法により、プログラムを短く記述できることが特徴である。

また、数学的な処理や機械学習のためのライブラリが豊富に提供されているため、効率的に開発をおこなうことができる。近年、最も注目されている言語の一つである。

そのほかの言語

問題

ユーザが独自のタグを定義することができ、文書の構造やデータの意味を記述することに適したマークアップ言語を何というか。

正解:XML

XMLは、ユーザが独自のタグを定義できるマークアップ言語である。

HTMLがWebページの見栄えを整えるために用いられるのに対し、XMLはデータの意味や構造を記述することに重点を置いている。このため、異なるシステム間でのデータ交換に適しており、設定ファイルやWebサービスのデータ形式として広く利用されている。

また、コンピュータと人の両方にとって、内容がわかりやすいという特徴を持つ。

プロセッサ

問題

1つのパッケージ内に、独立した演算回路であるコアを2つ以上搭載することによって、並列処理を可能にし、処理能力を高めるプロセッサを何というか。

正解:マルチコアプロセッサ

マルチコアプロセッサは、1つのチップ内に複数の演算回路(コア)を持つプロセッサである。

それぞれのコアが独立して異なる命令を実行できるため、複数の処理を同時におこなう並列処理が可能になる。これにより、1つのコアの動作周波数を過度に上げることなく、システム全体の処理能力を向上させることができる。その結果、消費電力や発熱を抑えながら高速な処理を実現できるため、現在のパソコンやスマートフォンにおいて広く普及している。

メモリ

問題

CPUと主記憶装置との間に配置し、データの処理速度の差を埋めることでコンピュータの高速化を図るメモリを何というか。

正解:キャッシュメモリ

キャッシュメモリは、CPUと主記憶装置の間に置かれる、高速な読み書きができるメモリである。CPUは主記憶装置に直接アクセスするよりも、より高速なキャッシュメモリに保存されたデータを利用することによって、処理の待ち時間を減らすことができる。おもにSRAMという種類のメモリが用いられ、容量は小さいがきわめて高速である。

主記憶装置の容量不足を補うために、補助記憶装置を主記憶の一部として扱う仮想メモリとは、役割が異なる。

入出力デバイス

問題

微小なICチップとアンテナを内蔵した荷札などの媒体であり、電波や電磁界を用いることによって、離れた場所から非接触で情報の読み取りや書き込みをおこなう技術を何というか。

正解:RFID

RFIDは、ICチップとアンテナを内蔵したタグを用いて、無線通信により情報を識別する技術である。従来のバーコードとは異なり、タグが表面に見えていない状態でも読み取ることができ、さらに一度に複数のタグをスキャンすることもできる。

また、情報の書き換えが容易であるため、物流や在庫の管理、交通系ICカードなど、さまざまな分野で活用されている。

近年では、セルフレジの自動検品などにも利用され、利便性の向上に貢献している。

システムの構成

問題

2台以上の磁気ディスクに対して、まったく同じデータを同時に書き込むことによって、データの信頼性を高める手法を何というか。

正解:RAID1(ミラーリング)

RAID1は、2台以上の磁気ディスクに同一のデータを書き込む手法である。ミラーリングともいわれる。1つのディスクが故障しても、もう1つからデータを読み出すことができるため、データの可用性がきわめて高い。

しかし、実効容量は使用するディスク容量の合計の半分となる。たとえば、1Tバイトのディスクを2台使用しても、保存できるデータ量は1Tバイトとなる。

信頼性を重視するシステムにおいて、最も基本的なRAID構成の1つである。

システムの評価指標

問題

稼働率0.8の装置で構成される並列システムにおいて、システム全体の稼働率を0.992以上にするために必要となる、最低限の装置の台数を示す数値は何か。なお、この並列システムは少なくとも1つ以上の装置が稼働していれば正常とみなすものとする。

正解:3 並列システムの稼働率は、1から「すべての装置が同時に故障する確率」を引くことで求められる。
まず、装置1台の故障率は1-0.8=0.2である。装置が n 台あるとき、それらすべてが故障する確率は0.2のn乗となる。
したがって、システム全体の稼働率は1-(0.2のn乗)と表せる。この稼働率が0.992以上になる最小のnを検討すると以下のようになる。

・n=1のとき:1-0.2=0.8 ・n=2のとき:1-0.04=0.96 ・n=3のとき:1-0.008=0.992

以上の結果から、目標とする稼働率0.992を達成するために必要な装置の台数は3台である。

オペレーティングシステム

問題

仮想記憶管理において、主記憶の空き容量が不足したとき、当面使う予定のないプログラムなどのデータを補助記憶装置へ退避させる操作を何というか。

正解:ページアウト

仮想記憶管理において、主記憶の容量が不足したときに優先度の低いデータを補助記憶へ退避させる操作をページアウトという。逆に、必要となったデータを補助記憶から主記憶へ読み込む操作はページインという。これらの入れ替えが頻繁におこなわれることで、システムの処理速度が極端に低下する現象はスラッシングと呼ばれる。

コンピュータを効率良く動かすための重要な仕組みの1つである。

ファイルシステム

問題

ファイルシステムの階層構造において、現在作業をおこなっているディレクトリを起点として、目的のファイルやフォルダまでの経路を指定する方式を何というか。

正解:相対パス

階層構造を持つファイルシステムにおいて、カレントディレクトリ(現在位置)を基準として目的のファイルまでの経路を示す方法を相対パスという。これに対し、最上位のルートディレクトリからすべての経路を記述する方法は絶対パスと呼ばれる。

作業をおこなうディレクトリによって記述が変わるため、状況に応じた使い分けが必要である。

1つ上の階層を指定するときには「..」という記号を用いて表現する。

オフィスツール

問題

表計算ソフトにおいて、大量のデータを多角的に分析するために、行や列の項目を自由に入れ替えてクロス集計をおこなう機能を何というか。

正解:ピボットテーブル

ピボットテーブルは、表計算ソフトで複雑な集計を簡単におこなうための機能である。元のデータを変更することなく、マウス操作などで項目を配置して、分析したい切り口を自由に変更できる。

合計、平均、最大値などのさまざまな集計方法を自由に選択できるため、データの傾向を把握するのにきわめて役立つ機能の1つといえる。

オープンソースソフトウェア

問題

ソフトウェアの著作権者が、ソースコードの利用、改変、再配布を許可する際に、それらを元にして作成された派生ソフトウェアにも同様のライセンス条件を適用することを求める考え方を何というか。

正解:コピーレフト

OSSのライセンス体系において、二次的著作物に対しても同一の利用条件を継承させることをコピーレフトという。代表的なライセンスとしてGPLなどがある。

著作権を保持したうえで、ソフトウェアを公共の財産として維持、発展させていくための仕組みである。改変をおこなった部分も公開されるため、ソースコードを独占することができなくなるという特徴を持つ。

ハードウェア(コンピュータ・入出力装置)

問題

磁気ディスクの代わりにフラッシュメモリを用いることで、データの読み書きを高速におこない、耐衝撃性にも優れている補助記憶装置を何というか。

正解:SSD

SSDは、フラッシュメモリを記録媒体として用いる補助記憶装置である。

HDDと比較して、物理的な回転機構を持たないため、データの読み書きがきわめて高速であり、動作音がないという特徴を持つ。また、衝撃に強く、消費電力が少ない点も大きな利点である。

しかし、書き換え回数に制限があるため、寿命が存在する点には注意が必要である。

PCやサーバの高速化に欠かせない装置の1つといえる。

情報デザイン

問題

製品やシステム、サービスなどの利用を通じて得られる、使い勝手の良さだけでなく、楽しさや心地良さといった利用者の体験全体のことを何というか。

正解:UX

UX(ユーザーエクスペリエンス)は、利用者がサービスなどを使用したときに感じる心理的な反応や満足度を指す。単なる使いやすさであるユーザビリティにとどまらず、利用前、利用中、そして利用後までのすべての体験を包含する概念である。

良いUXを提供するためには、利用者の視点に立ち、そのニーズや期待に応えることが求められる。企業の競争力を高めるうえで、きわめて重要な要素の1つとなっている。

インタフェース設計

問題

複数の選択肢がある中から、1つだけを選択させるために用いられる、小さな円形の入力部品を何というか。

正解:ラジオボタン

ラジオボタンは、複数の項目の中から1つだけを選ばせるときに用いる。1つの項目を選択すると、すでに選ばれていた他の項目の選択が自動的に解除される。

これに対し、複数の項目を同時に選択できる部品はチェックボックスという。アンケートの回答や設定の切り替えなどでよく利用される、基本的なインタフェースの1つである。

利用者が誤った入力をしないように視覚的に誘導する、情報デザインにおいて重要な役割を持つ要素といえる。

マルチメディア技術

問題

動画やアニメーションにおいて、1秒間に表示される静止画の枚数を示す指標を何というか。

正解:フレームレート

動画において、1秒間に表示される画像の枚数をフレームレートという。単位はfps(frames per second)で表される。この数値が高いほど、動きが滑らかに表現される。

しかし、枚数を増やすほどデータ量も大きくなるため、用途に合わせて調整がおこなわれる。

テレビ放送や動画配信、ゲームの滑らかさを判断するうえで、解像度とともに重要となる指標の1つである。

マルチメディア応用

問題

現実の風景の上に、コンピュータを用いて作成したデジタル情報を重ね合わせて表示する技術を何というか。

正解:AR

AR(拡張現実)は、現実世界にデジタル情報を付加して表示する技術である。たとえば、スマートフォンのカメラを通した映像の中に、道案内の矢印やキャラクターを合成して映し出すものなどがある。

これに対し、視界のすべてを仮想的なものに置き換える技術はVR(仮想現実)といわれる。

現実と仮想の情報をリアルタイムに融合させるこの技術は、さまざまな分野で活用されている技術の1つである。

データベース方式

問題

関係データベースの表において、個々のレコードを一意に識別するために設定される、重複がなく空値(NULL)も許されない項目を何というか。

正解:主キー

主キーは、表の中の行を一意に特定するための項目である。データの整合性を保つために、2つ以上のレコードが同じ主キーの値を持つことはできず、値が未入力の状態であるNULLも認められない。

主キーを設定することによって、特定のデータを正確に取り出すことができるようになる。データベース設計をおこなううえで、最も基本かつ重要な概念の1つといえる。

データベース設計

問題

データベース設計において、データの重複をなくし、情報の更新時に矛盾が生じないように、表を最適な形に整理する手順を何というか。

正解:正規化

データベース設計の段階でおこなわれる作業であり、データの整合性を保つために必要である。1つの大きな表を、関連のある項目ごとに切り分けることで、データの重複を排除し、更新や削除の際におこる不整合を防ぐ。

一般的には、第一、第二、第三という段階を追っておこなわれる。これにより、データの管理が効率的になり、保守性が向上する。システム開発における重要な工程の1つである。

データ操作

問題

関係データベースにおいて、特定の文字列パターンに一致するデータを検索する「LIKE」演算子と共に用いられ、任意の1文字を表す記号を何というか。

正解:アンダーバー(アンダースコア)

関係データベースにおいて、特定の文字列を含むデータを検索するときにLIKE演算子を用いる。その際、ワイルドカードと呼ばれる特別な記号を組み合わせて検索条件を指定する。

%は0文字以上の任意の文字列を表すのに対し、アンダーバーはちょうど1文字の任意の文字を表すために使われる。たとえば、「A_」と指定したとき、Aで始まる2文字の文字列のみが抽出の対象となる。

データの精密な絞り込みをおこなううえで、欠かせない記号の1つである。

トランザクション処理

問題

データベースのトランザクション処理において、一連の処理が「すべて実行されるか」あるいは「まったく実行されないか」のいずれかであることを保証する特性を何というか。

正解:原子性(Atomicity)

トランザクション処理にはACID特性といわれる4つの重要な性質がある。原子性は、一連の処理が途中で失敗したときに、それまでの操作をすべて取り消して開始前の状態に戻すことで、データの不整合を防ぐ仕組みである。

他にも、整合性、独立性、永続性があり、これらが組み合わさることで、システム上のデータが正しく保たれる。たとえば、銀行振込において送金側と着金側の処理が同時におこなわれることを保証するために不可欠な概念である。

ネットワーク方式

問題

多数の端末が網の目のようにつながり、一部の端末に障害が発生しても、ほかの端末を経由して通信を維持できるネットワーク構成を何というか。

正解:メッシュネットワーク

メッシュネットワークは、複数の端末が互いに網の目のようにつながることで構成される。特定の端末が故障しても、ほかの端末がデータを中継するため、通信が途切れにくいという強みを持つ。Wi-Fiルータを複数設置して、家の中まで電波を届ける際などに利用される。

また、個々の端末が自律的にネットワークを構築できるため、障害に強いのが特徴である。

通信プロトコル

問題

インターネットにおいて、人が理解しやすいドメイン名と、コンピュータがネットワーク上で識別するためのIPアドレスを対応付けるシステムの説明として適切な用語は何か。

正解:DNS

ドメイン名とIPアドレスを紐付けて管理する仕組みである。インターネットにおける電話帳のような役割を担う。Webサイトを閲覧するとき、ブラウザはこのシステムに問い合わせをおこない、目的のサーバのIPアドレスを取得することで正しい接続ができる。

また、特定のサーバがすべてを管理するのではなく、世界中に階層状に分散されたサーバが連携して情報を保持しているのが特徴である。

ネットワーク応用

問題

コンピュータをネットワークへ接続する際に、IPアドレスなどの必要な情報をサーバから自動的に割り当てるプロトコルを何というか。

正解:DHCP

DHCPは、ネットワーク上の端末に対して、IPアドレスを自動的に割り当てる仕組みである。管理者が一つひとつのコンピュータに手動で設定をおこなう手間を省き、設定ミスを防ぐことができる。

端末がネットワークから離れると、割り当てられていたアドレスは回収され、別の端末が利用できる。

自宅のWi-Fiや社内LANなどで、意識することなくインターネットが利用できるのは、このプロトコルの働きによるものである。

情報セキュリティ

問題

実在する金融機関やショッピングサイトなどを装ったメールを送り、偽のWebサイトに誘導して、暗証番号やクレジットカード番号などの個人情報を不正に取得する行為を何というか。

正解:フィッシング(Phishing)

実在する組織を語った偽のメールやWebサイトを用いて、利用者をだます手法である。本物そっくりのログイン画面を作成して情報を入力させるため、見た目だけで判断することは難しい。

近年は、SMSを利用したスミッシングといわれる手法も増えている。不審なメールのリンクは安易に開かず、正規のアプリやブックマークからアクセスするように心掛けることが重要である。

また、2要素認証を導入することで被害を防ぐ効果がある。

情報セキュリティ管理

問題

組織が自らの情報資産を保護し、機密性、完全性、可用性を維持、改善するための仕組みを何というか。

正解:ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)

情報の機密性、完全性、可用性をバランスよく維持し、改善していくための仕組みである。PDCAサイクルを回すことで、セキュリティレベルを継続的に高めていくことが求められる。

国内ではJIS Q27001という規格にもとづき、第三者機関が認証をおこなう制度がある。これによって、組織が適切な管理体制を持っていることを客観的に証明できる。

また、技術的な対策のみならず、従業員の教育などの組織的な取り組みもきわめて重要である。

情報セキュリティ対策・情報セキュリティ実装技術

問題

暗号化と復号に同じ鍵を用い、データの送信者と受信者がその鍵を共有しておく方式を何というか。

正解:共通鍵暗号方式

1つの鍵を使ってデータの暗号化と復号をおこなう方式である。公開鍵暗号方式に比べて処理速度が速いため、大きなデータのやり取りに適している。

しかし、通信相手ごとに異なる鍵を用意する必要があり、相手が増えると鍵の管理が煩雑になる。

また、鍵を相手に安全に届けるための工夫が求められる.代表的なアルゴリズムにはAESなどがあり、無線LANの通信路の暗号化など、さまざまな場面で利用されている。

「ITパスポート」を対策する際のポイント

アドバイザーのリアル・アドバイス!言葉の意味を整理しよう! 「間違いは宝」として対策に活かす

キャリアコンサルタント/キャリアシンク・オフィス代表

野村 芳克

プロフィールを見る

ITパスポートのコツは、「用語を暗記する」だけで終わらず、「その言葉が何を指しているのか」を短く説明できる状態にすることです。

おすすめの練習方法は、まず一問一答で頻出用語に触れ、間違えた問題だけを繰り返し解くことです。そのうえで、似た言葉同士の違いを整理すると、得点が安定しやすくなります。

対策時間の目安は、ITに苦手意識が少ない人で10~15時間程度、初学者なら20~30時間程度を見ておくと安心です。

まずは頻出問題の対策から! 用語の混同には注意しよう

特に重点的に練習したいのは、情報セキュリティ、ネットワーク、データベース、経営戦略、会計、法務の基本用語です。苦手意識が強い人は、最初から全範囲を完璧にしようとせず、出題頻度の高い分野から対策していきましょう。

間違う人が多いポイントは、似た用語を混同すること、言葉の雰囲気で選んでしまうこと、実際の意味を理解せずに丸暗記してしまうことです。

一問一答は反復しやすい形式なので、「間違えた問題を宝」と考えて繰り返すことが合格への近道でしょう。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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