この記事のまとめ
- 記事で紹介するOK例文・NG例文を見比べて効果的な自己紹介の特徴を把握しよう
- 面接の自己紹介では基本情報・具体的なエピソード・意気込みや感謝を盛り込もう
- 簡潔かつ具体的なアピールができれば面接官に好印象を残せる面接の自己紹介でやりがちな失敗を避けて好印象を残そう
就活の面接で最初におこなわれる自己紹介は、あなたの第一印象を決める重要なパートです。ここで好印象を残せるかどうかは志望動機や自己PR同様、採用可否を決める際の大きな要素になります。
この記事では、キャリアアドバイザーの降幡さん、高尾さん、遠藤さん、谷所さん、野村さんのアドバイスを交えつつ、面接で好印象を残す自己紹介を、例文とともに解説します。
メガバンクで法人営業や新人研修講師、採用面接に携わる遠藤さんや、企業での採用・育成コンサルティングや研修をおこなう降幡さんの見解を参考にすれば、面接官側の視点も理解しつつ好印象を残せる自己紹介のしかたをマスターできます。
例文のみ気になる人は学生時代に力を入れていた取り組みに関する自己紹介例文6選以降の、自分がアピールしたい内容に合うパートをチェックしてみてください。例文よりも自己紹介のコツや理想の構成などを知りたい人は、まずは構成を考えよう! 面接の自己紹介で伝える内容以降をチェックしてみてくださいね。
面接の自己紹介のポイント!
面接での自己紹介は、単なる形式的なプロセスではなく、自分の個性と能力を効果的にアピールする大事なチャンスです。採用担当者に良い印象を残すことができれば、面接成功への第一歩となります。
また、自己紹介の成功には準備が何より大切です。事前にしっかりと自己紹介の内容を練習し、自信を持って伝えられるよう準備しておきましょう。
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面接の自己紹介例文15選を紹介!
| 種類 | 各自己紹介例文 |
|---|---|
| 学生時代に力を入れていた取り組みに関する自己紹介例文6選 | ・部活動経験を交えた自己紹介例文 ・サークル活動経験を交えた自己紹介例文 ・学業を交えた自己紹介例文 ・留学経験を交えた自己紹介例文 ・ゼミ経験を交えた自己紹介例文 ・アルバイト経験を交えた自己紹介例文 |
| プライベートに関する自己紹介例文2選 | ・趣味を交えた自己紹介例文 ・特技を交えた自己紹介例文 |
| インパクトを狙った自己紹介例文2選 | ・キャッチコピーを用いた自己紹介例文 ・自分を表すエピソードを交えた自己紹介例文 |
| 時間指定別の自己紹介例文2選 | ・30秒間での自己紹介例文 ・1分間での自己紹介例文 |
| 中途面接向けの自己紹介例文3選 | ・職務経歴を交えた自己紹介例文 ・前職での実績を交えた自己紹介例文 ・転職のきっかけを交えた自己紹介例文 |
前述の通り、好印象を残せる自己紹介をマスターするには、まず必要な要素を網羅した例文の構造を真似するのが近道です。最初から自分ですべて考えるより、失敗するリスクがグッと下がります。
面接の自己紹介対策を進めようとしている人に向けて、ここからは新卒&中途向けに自己紹介例文を紹介します。何から取り組むべきか悩んでいる人は、まずは以下をチェックして効果的な自己紹介のイメージを膨らませましょう。
先に理想的な自己紹介の構成をチェックしてから例文をみたい人は、まずは構成を考えよう! 面接の自己紹介で伝える内容を見た後に以下の見出しを読んでみてください。
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自己紹介では「学生時代に頑張ったこと」「入社して頑張りたいこと」をコンパクトにまとめてアピールする必要があります。なかなかまとめるのが難しいですよね。
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(リーダーシップが強みの場合)
学生時代に力を入れていた取り組みに関する自己紹介例文6選
学生時代に力を入れていた取り組みに関する自己紹介例文6選
自己紹介には簡単な自己アピールを盛り込むのが理想的です。自己PRではないためボリュームをかけての自己アピールは避けるべきですが、簡潔な自分の取り組みを紹介することで第一印象がグッとよくなります。
まずは最もオーソドックスな「学生時代に力を入れていた取り組み」を中心に据えた自己紹介の例文を紹介します。
理想的な例文だけでなくNG例文とよくない理由も交えて解説するので、対比しながらどのような自己紹介にすべきなのかを理解してみましょう。
部活動経験を交えた自己紹介例文
大学以外にも中学や高校時代に、部活動を経験した人は多いでしょう。部活動は、短期的なものではなく長い時間を掛けて取り組むもののため、スキルを身に付けた過程や困難を乗り越えて成長する過程をアピールしやすい要素です。
部活動経験を自己紹介で伝える場合は、アルバイト経験と同じく具体的なエピソードを伝えると効果的になります。採用担当者にもその情景が想像しやすくなり、伝えた強みやスキルに説得力を与えられます。
ただし、部活動をただやっていたという内容では、採用担当者としても深掘りが難しくなります。やっていた年数や何をしていたかだけでなく、部活動を通して得た学びを伝えましょう。
部活動を面接でアピールしたい人は、下記の記事も参考にしましょう。
OK例文
部活動経験を交えた自己紹介OK例文
〇〇大学〇〇学部〇年の△△と申します。
私は学生時代にチアリーディング部に所属しており、部長を務めていました。チアリーディングは多くのメンバーで一つの作品を作り上げるため、全員での目的の共通をおこなうよう常に意見交換を意識的におこなっていました。
御社でも、周囲の意見に耳を傾け常にコミュニケーションを取り続ける人材になりたいと思っております。本日は貴重なお時間をくださりありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。
NG例文
部活動経験を交えた自己紹介NG例文
〇〇大学〇〇学部〇年の△△と申します。
私は学生時代に弓道部に所属しており、中学時代から合わせて8年間続けていました。弓道は自身の練習量がそのまま反映されるスポーツのため、自分がどれだけ努力できたのかの指標になります。
学生時代には毎日の部活だけでなく、休みの日も市民館にある弓道場へ足を運びました。情熱を持って取り組めたので、大会では入賞経験もあります。
御社でも、一つの物事を努力し続け、実績を出せる社員になりたいと思っております。本日は貴重なお時間をくださりありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。
この例文では、部活動においてした努力やその結果の内容が深くないため、何を伝えたいのかわからない自己紹介になっています。エピソードを入れて自己紹介をするのであれば、一つの内容を深掘りしましょう。
せっかく大会に入賞した経験があっても、印象が薄くては採用担当者の記憶には残らない可能性もあるので、部活動経験から何を学んだのかを意識的にアピールしてみてください。
部活経験を自己紹介で話す場合には、実績や入賞歴を述べるだけでなく、主体的に取り組んだことや、そこからどのような能力を身に付けたかを具体的に伝えましょう。
志望動機や現在の目標にどうつながっているかを意識して話すと、より印象的な自己紹介になります。
サークル活動経験を交えた自己紹介例文
部活動だけでなく、サークル活動の経験も有効なアピールになります。ここからはサークル活動経験を中心にした自己紹介の例文を、先ほど同様にOK例文・NG例文に分けて紹介します。
サークル活動は部活動に比べて活動が緩く、取り組みへの本気度が低いと判断されることがあります。だからこそ、自分が本気で取り組んだことが伝わるような構成や伝え方が必要になります。
以下2つの例文を見比べて、どのように伝えるのが効果的なのかを理解しましょう。
OK例文
サークル活動紹介を交えた自己紹介OK例文
〇〇大学〇〇学部〇年の△△と申します。
私は学生時代、ボランティアサークルに所属し、地域の子ども食堂の運営支援をおこなっていました。当初は月1回のイベント補助をしていましたが、利用者が増える中でスタッフが足りない状況を知り、メンバー10名を募って月2回の定期ボランティアを始めました。
半年間で延べ200名以上の子どもたちとかかわることができ、地域の方々との交流も深まりました。
御社でも、周囲と協力しながら自発的に課題解決に取り組み、成果につなげたいと考えております。本日はよろしくお願いいたします。
上記の自己紹介は、サークル活動を単なる趣味としてではなく、「自発的に課題を見つけ、仲間を巻き込んで行動した経験」として語れている点が非常に良いです。
主体性・協働力・社会貢献意識が伝わり、面接官に好印象を与える構成になっています。
NG例文
サークル活動紹介を交えた自己紹介NG例文
〇〇大学〇〇学部〇年の△△と申します。
私は学生時代、ボランティアサークルに所属し、地域の子ども食堂の運営支援に参加させていただきました。
1年生の時は食事の配膳を担当し、2年生からはイベントの準備もおこないました。3年生では月2回のボランティアで、たくさんの子どもたちとかかわる機会をいただきました。この経験を通じて、人と協力することの大切さを学びました。
御社でも学んだことを活かしていきたいと思います。本日はよろしくお願いいたします。
一見どちらも似た自己紹介に見えますが、NG例文は時系列で活動を説明するだけになっています。自分が積極的に関わったことにもかかわらず自発性が感じられないため、面接官にうまく自分の価値観を示せていないのが、もったいない点です。
サークル活動は部活動に比べて「受け身な姿勢で取り組んでいるのでは?」という視点をもたれがちです。事実を羅列するだけではなく、自分が熱意を持って取り組んだことがわかる背景や具体的な行動を中心に自己紹介を構成し、積極的に取り組んだことをアピールしましょう。
サークル活動は、多くの学生が自己アピールの一環として取り上げる内容です。そのため、面接官にとっては差別化しにくいのも事実でしょう。
サークル活動で何を得て、何を学んだのかに加え、それを仕事でどのように活かせるのかまで語ることで、より印象的なストーリーとなります。
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学業を交えた自己紹介例文
学業に本気で取り組んだ人は、学業に関するアピールを自己紹介に盛り込みましょう。学生の本分である学業への熱意や本気度を伝えれば、好印象を残しやすくなります。
学業をベースにした自己紹介では客観性や事実を盛り込んで、説得力のある形で本気で取り組んだことを示す必要があります。
以下で紹介する2つの例文、キャリアコンサルタントによる解説をチェックして、学業への熱心な取り組みを印象付ける自己紹介の方法をマスターしましょう。
OK例文
学業を交えた自己紹介OK例文
〇〇大学〇〇学部〇年の△△と申します。
私は学生時代、環境経済学を専攻し、地域企業の脱炭素化に関する研究に取り組みました。卒業論文作成時には中小企業10社にヒアリング調査をおこない、コスト面での課題を分析しました。
研究の結果、初期投資を抑えた省エネ施策の提案をまとめ、ゼミ内の研究発表会で最優秀賞を受賞することができました。この経験を通じて、データに基づいた課題分析の重要性を理解するとともに、それを実現するスキルを習得しました。
御社でもこの経験とスキルを生かし、データを活用した課題解決に取り組んでいきたいと考えております。本日はよろしくお願いいたします。
上記の例文は、学業の内容と共に、中小企業へのヒアリング調査や最優秀賞受賞といった具体的な行動や成果を示している点が評価できます。
そこで得たデータ分析スキルと課題解決能力を、入社後の貢献につなげているため、説得力もありますね。
NG例文
学業を交えた自己紹介NG例文
〇〇大学〇〇学部〇年の△△と申します。
私は学生時代、環境経済学を専攻し、企業のカーボンニュートラル実現における外部生の内部化とサステナビリティ経営の両立について研究しました。
具体的には、中小企業におけるスコープ1、2、3の排出量算定手法を検証し、環境影響と経済性の両面から評価しました。この研究により、環境政策の理論的フレームワークへの理解を深めることができました。
御社でも大学で学んだことを活かして、御社の〇〇事業に貢献したいと考えております。本日はよろしくお願いいたします。
NG例文では専門用語や学術的表現が多すぎて、面接官に内容が伝わらない可能性があります。どんなに深い研究に熱心に取り組んでいても、何をしたのか、何を学んだのかが伝わらなければ意味がありません。
専門用語は最小限にし、誰にでも伝わる平易な言葉で研究内容を説明しましょう。自己紹介では深く入り込みすぎず、「何をして、どんな成果を出したか」を高校生でもわかる程度噛み砕いて説明しましょう。これにより、学業への本気度と伝える力の両方を効果的にアピールできます。
学業を自己紹介で話す際は、専門性よりも「自分がどんな姿勢で学び、どう成長したか」を伝えることが大切です。
専門用語を避け、研究内容を誰にでもわかる言葉で説明することで、理解力と伝達力の両方をアピールできます。
留学経験を交えた自己紹介例文
留学した人は、その経験を存分に生かした自己紹介文を作成しましょう。留学は誰しもができるわけではない特別な経験であるため、伝えるだけで確実に印象に残りやすくなります。
ただ、留学経験を伝える際ははっきりとした目的意識や、現地でしっかりと学んできたことを簡潔に示す必要があります。
ただ留学に行ったことを伝えるだけでなく、留学経験を経て成長したことをうまく伝えられるよう、以下の例文を参考にして文章作成に生かしてみましょう。
OK例文
留学経験を交えた自己紹介OK例文
〇〇大学〇〇学部〇年の△△と申します。
私は2年次に、アメリカの大学に1年間交換留学しました。留学の目的は、国際ビジネスの実践的な知識を学ぶことでした。
現地では授業に加え、日系企業でのインターンシップに参加し、現地スタッフ20名と協力して新規顧客開拓のプロジェクトに取り組みました。最初は言葉の壁に苦労しましたが、積極的にコミュニケーションを取ることで信頼関係を築き、3ヶ月で月に3社の新規契約獲得に貢献できました。
御社でも、多様な環境で培った順応性の高さを活かしてさまざまなシーンで活躍するマルチプレイヤーになりたいと考えております。本日はよろしくお願いいたします。
交換留学のエピソードからは、積極性や自発性が感じられます。定量的な成果を話すことで、経験から得た学びを成果に結びつける胆力が伝わり、思わず追加で質問したくなる自己紹介ですね。
NG例文
留学経験を交えた自己紹介NG例文
〇〇大学〇〇学部〇年の△△と申します。
私は2年次に、アメリカの大学に1年間交換留学しました。しかし、現地では言葉の壁に悩まされ、授業についていけず苦労しました。また、文化の違いからなかなか友人ができず、孤独を感じる日々が続きました。
ただ、最終的には4〜5人の友人もでき、現地での単位も取得できて学びの多い留学になりました。
御社でも、困難を乗り越える力を活かして貢献したいと考えております。本日はよろしくお願いいたします。
NG例文では苦労や挫折の話ばかりで、最終的にどのような学びがあったかを明示できていません。「なんとか乗り切った」という結果論ではなく、予想しなかった困難をどう乗り越え、何を学んだのかを明示することで効果的に留学経験を好印象につなげられます。
目的意識を持って臨んだことや、現地での具体的な行動と成果を示して、貴重な留学経験をアピールの材料に変えましょう。
留学経験は、語学力のアピールだけでなく、異文化環境で直面した課題と、それをどう乗り越えたかを具体的に話しましょう。
その経験を通じて身に付けた適応力、主体性、コミュニケーション能力などを、入社後にどう活かせるかにつなげることが重要です。
ゼミ経験を交えた自己紹介例文
学業の一環であるゼミ活動も、自己紹介でアピールするのに効果的です。ゼミで専門性を追求してきた経験がある人は、積極的に自己紹介でその頑張りを面接官に伝えましょう。
ゼミ経験をアピールする際は、入賞実績や教授などからの評価を交えて説得力ある形で経験を示しましょう。
以下2つの例文をチェックして、どのようなアピールをすればゼミ経験が魅力的に伝わるのかを理解しましょう。
OK例文
ゼミ経験を交えた自己紹介OK例文
〇〇大学〇〇学部〇年の△△と申します。
私は学生時代、マーケティングゼミに所属し、SNS広告の効果測定に関する研究に取り組みました。卒業研究では最寄駅周辺の飲食店3社に協力してもらい、広告予算と来客数の関係を3ヶ月間追跡調査し、費用対効果の高い配信時間帯と配信内容を分析しました。
その結果をまとめた論文は、学内の研究発表会で優秀賞を受賞し、担当教授からも実践的な研究だと評価していただきました。
御社でも、データ分析を活用したマーケティング施策に貢献したいと考えております。本日はよろしくお願いいたします。
上記の例文は、研究内容を実際の企業協力にまで発展させ、成果を数値と受賞実績で示している点が優れています。
学びを実践に結びつけ、分析力と行動力の両面を具体的に伝えられており、説得力のある自己紹介になっていますね。
NG例文
ゼミ経験を交えた自己紹介NG例文
〇〇大学〇〇学部〇年の△△と申します。
私は学生時代、マーケティングゼミに所属していました。ゼミでは企業のマーケティング戦略について学び、グループディスカッションやプレゼンテーションをおこないました。
また、文献調査やデータ分析の手法も習得し、学んだスキルを生かして論文を作成し、教授からも評価していただきました。
ゼミの活動を通じて、マーケティングの理論と実践について幅広い知識を身につけることができました。
御社でも、ゼミで学んだ知識やスキルを活かしていきたいと考えております。本日はよろしくお願いいたします。
NG例文はゼミの一般的な活動説明を伝えただけで、自分が具体的に取り組んだ研究の内容が曖昧になっています。「学ぶ」「評価された」など、その中身がわからない伝え方になっており、取り組みや成果、熱心さが見えません。
ゼミ活動を題材にする場合は、自分が取り組んだ具体的な研究内容と成果を述べましょう。入賞実績や教授からの評価など客観的な事実を示すことで、より説得力のあるアピールになりますよ。
自己紹介はゼミの紹介をする場ではないため、活動内容ではなく、なぜそのゼミを選んだのか、どのような興味・関心を持ち、何を学んできたのかを話しましょう。
さらに学んだ内容を踏まえて、仕事でどのように活かしたいのかにも触れると、より良い印象を与えられます。
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アルバイト経験を交えた自己紹介例文
大学生だと、多くの人がアルバイトを経験したことがあり、仕事をした経験として面接で話す人も多い内容です。
アルバイトの経験を話すときは、他者と差別化するためにも具体的なエピソードが欠かせません。エピソードなく自己紹介として伝えてしまうと、伝えたい内容がわからず「〇〇のアルバイトをしていたのか」という程度の内容しか記憶に残らないのです。
自己紹介で与えられた時間が長めであれば、印象に残るエピソードを添えて、自分の人間性をアピールしましょう。実際に話すとき焦らないよう、伝えたい内容をメモに書いて構成を考えておくのがおすすめです。
OK例文
アルバイト経験を交えた自己紹介OK例文
〇〇大学〇〇学部〇年の△△と申します。
在学中は飲食店でのアルバイトに力をいれていました。アルバイト先はさまざまな年代のお客様が来るため、普段大学では出会わない年齢層の方を接客するシーンも多かったです。常に相手の立場で考えることを意識し、小さな業務でも誠意を持って対応しました。
貴社でも、この経験を活かしお客様より信頼されるスタッフになりたいと思っております。本日は貴重なお時間をくださりありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。
さまざまな年代とのコミュニケーションが得意であることがわかる良い自己紹介ですね。
もし付け加えるならば、「小さな業務でも誠意を持って対応」することでどんな結果が得られたのか、ほんの少し具体性を加えるだけでも説得力が増すと思います。
NG例文
アルバイト経験を交えた自己紹介NG例文
〇〇大学〇〇学部〇年の△△と申します。
在学中は飲食店でのアルバイトに力をいれていました。飲食店のアルバイトではキッチンスタッフとして勤めており、大学1年生から勤めていました。キッチンでは皿洗いから始まり、徐々に調理を教えてもらえます。料理経験のなかった私でも4年生になる頃には一人で調理を任せてもらえるようになりました。
貴社でも、ご迷惑をかけながらでも少しずつ成長してお役に立ちたいと思っています。本日は貴重なお時間をくださりありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。
上記の内容では、「教えてもらっている」という印象が強くなり、学生自ら考えて成長した様子が感じられません。せっかく学生時代のエピソードを話しているにもかかわらず、「なぜこのエピソードを選んだのだろう」と考えられる可能性もあります。
入社しても努力していく姿を想像させるためにも、主体的に行動する印象になるようなエピソードを選びましょう。
アルバイトの仕事内容の説明だけで終わらせず、「どんな工夫をしたか」「何を学んだか」を具体的に話すことが大切です。
たとえば、接客で得た対応力やチームワークなど、仕事を通じて成長した点を簡潔にまとめると印象が良くなります。
アルバイトの経験を自己紹介に盛り込みたい人は、この記事もおすすめです。ガクチカの記事ですが、アルバイト経験を魅力的に伝える方法は応用できますよ。
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プライベートに関する自己紹介例文2選
多くの就活生が学業やゼミ、部活動やサークル活動などをアピールの中心に据えますが、実はプライベートに言及しながら自己紹介をするのも有効です。自己紹介は自己PRの場ではありません。だからこそ、ここからは他のパートではアピールできない趣味や特技について触れられる絶好の機会でもあるのです。
ここからは趣味と特技に分けて、面接官に好印象を残せる自己紹介の例文を解説します。ここまで同様にOK例文・NG例文、キャリアコンサルタントの見解を示すので、例文を対比しながら効果的な伝え方をマスターしてみてください。
趣味を交えた自己紹介例文
自己紹介で趣味を伝えると、自分がどのような人間なのか理解してもらいやすくなります。一方で趣味から得たスキルや学びがアピールできないと、採用担当者の記憶には残りづらくなるので注意が必要です。
趣味を自己紹介で伝える場合には、企業の事業に関係する内容のようなインパクトのある内容を意識しましょう。企業の事業に関係していれば、仕事への興味が強く意欲がある点をアピールできます。
また、趣味だからといっても何でも良いわけではなく、他者から良い印象を持たれづらいギャンブルや宗教活動を伝えるのは避けてください。面接前から悪い印象を与えかねず、その後の内容がどれだけよくても取り返せないマイナスになるかもしれません。
趣味を交えた自己紹介で好印象を残す伝え方を知りたい人は、下記の記事もおすすめです。
OK例文
趣味を交えた自己紹介OK例文
〇〇大学〇〇学部〇年の△△と申します。
私は学生時代にサッカー部に所属しており、フォワードを4年間担当していました。スポーツは常に次の行動を考えながら動く必要があるため、臨機応変な対応が鍛えられたと思っています。
部活動はアウトドアな私ですが、趣味は読書とインドアです。休みの日は読書にはげみ、同じ本を読んだ友人と意見の交換をおこなっています。特に、推理小説やサスペンス作品が好きで、次の展開を考えるとワクワクが止まりません。
私は貴社が作られる小説を大変魅力的に思っております。部活動で培った臨機応変な対応とチームワークを活かして、貴社に貢献していきたいと思っております。本日は貴重なお時間をくださりありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。
自己紹介で趣味を伝える目的は、面接を通じて自分のパーソナリティや価値観を伝えることや、企業への志望動機につなげることです。
そのため、趣味から学んだスキルや経験がどのように職場で役立つかを明確にし、具体的なエピソードを交えて説明しましょう。
趣味が職務に直接関係ない場合も、どのようにしてその活動が自分を形成しているかを織り交ぜると良いですよ。
NG例文
趣味を交えた自己紹介NG例文
〇〇大学〇〇学部〇年の△△と申します。
私は学生時代にアルバイトで喫茶店に勤めており、ホールスタッフを担当していました。喫茶店にはさまざまなお客様が来るため、人に合わせて臨機応変な対応が求められます。
また、趣味は映画鑑賞です。休みの日は1日2本映画を見る場合もあり、ほかの人よりもさまざまな作品に触れていると思っています。特に、アクション映画が好きです。
私は貴社の作るゲームにもとても魅了されています。本日は貴重なお時間をくださりありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。
この例文では、映画鑑賞と企業の事業に関連性がなく、エピソードを話した理由が明確でなく、採用担当者に疑問を感じさせてしまう可能性があります。
趣味を交えて自己紹介するのであれば、企業と関係のある内容にして、仕事への興味をアピールしましょう。知識の深さをアピールできれば、就職後も活躍できる人材だと考えてもらえる可能性もありますよ。
また、入社後の展望として、「さまざまな作品を見た経験を活かして新しいゲーム作りに貢献していきたいと思っております。」などと、どう活かすのかを交えるとより良くなるでしょう。
就職活動で映画鑑賞を趣味としてアピールしたい人は、こちらの記事がおすすめです。
例文②特技を交えた自己紹介例文
趣味同様に、特技を自己紹介でアピールするのも効果的です。自分が興味を持って取り組み上達させたことについて語れば、あなたの価値観や物事への考え方も暗に伝えられます。
また、特技はプライベートの一環であるため強みや長所としてアピールしづらいですが、自己紹介であれば気負うことなく伝えられるでしょう。
まずは以下2つの例文を比較して、どのように伝えればあなたの特技を生かして好印象を残せるかチェックしましょう。
ただし自己紹介する際は、深掘りされた場合にもしっかり受け答えできる特技を選びましょう。自己紹介後、「なぜそれが得意になったの?」と聞かれた時に曖昧な受け答えしかできないと、逆に印象が悪くなる可能性もあります。
OK例文
特技を交えた自己紹介OK例文
〇〇大学〇〇学部〇年の△△と申します。
私の特技は、初対面の人とすぐに打ち解けられることです。学生時代、カフェでのアルバイトを3年間続ける中で、常連のお客様20名程度と顔なじみになり、名前と好みのメニューを覚えて接客していました。
その結果、お客さんから「〇〇君が来てから店に来るのがもっと楽しみになったよ」という声をいただきました。また、店長からも信頼を得て新人スタッフの教育を任されるようになりました。
御社でも、この特技を活かして顧客との信頼関係を築き、成果につなげて貢献していきたいと考えております。本日はよろしくお願いいたします。
上記の例文は、具体的な数字や顧客からのコメントがあることから、親しみやすい雰囲気や相手を楽しませる工夫をしている様子が伝わります。
対人スキルに長け、信頼関係の構築を大事にしている価値観が伺えて良いですね。
NG例文
特技を交えた自己紹介NG例文
〇〇大学〇〇学部〇年の△△と申します。
私の特技は、人とすぐに仲良くなれることと、細かい作業が得意なこと、記憶力が良いことです。アルバイトでは接客をしながらレジ業務もこなし、お客様の顔と名前を覚えることも得意でした。
また、データ入力のような細かい作業も正確におこなえます。友人からも、いろいろなことができる器用な人だと言われます。
御社でも、これらの特技を活かして活躍したいと考えております。本日はよろしくお願いいたします。
NG例文では少しでも多くアピールしようと、複数の特技を羅列してしまっています。いくつもの特技を述べてしまうと、印象がぼやけて面接官の記憶に残りません。
特技を題材にする場合は最もアピールしたい一つに絞り、その特技を裏付ける具体的なエピソードと成果を述べましょう。
複数羅列するのではなく、深掘りされても堂々と受け答えできる特技を選ぶのがベストです。仕事でどう活かせるかまで簡潔に示すことで、より魅力的な自己紹介になります。
特技がどのように自分の強みや仕事で活かせるかを、具体的に話すことが大切です。
趣味や自慢ではなく、特技を通して培った持続力や集中力などの強みを具体的なエピソードと結びつけて伝えると、説得力が高まります。
面接官からの評価が点数でわかる! 本番に備えて面接力を測定しよう!
自分が面接官の目にどう映っているか、きちんと把握できていますか?
「面接力診断」では、あなたが面接本番でどれほどの力を発揮できるかを100点満点で測ります。
39点以下だと実力を発揮できていない可能性が高いです。診断結果から改善策を提案するので、本番に向けて対策しましょう。
- もうすぐ初めての面接がある人
- 自信のあった面接に落ちてしまった人
- 面接への不安を和らげたい人
インパクトを狙った自己紹介例文2選
前述の通り、自己紹介はあなたの第一印象を左右する重要なパートです。だからこそ自己紹介でインパクトを残せれば、面接官の記憶に残りやすくなります。
インパクトを残すには、記憶に残りやすいキャッチコピーで自分を印象付けるか、自分を表すエピソードを簡潔に示すのが効果的です。
ここからは上記2つを中心に自己紹介を作成する方法を、例文を交えて解説していきます。
キャッチコピーを用いた自己紹介例文
採用担当者は多くの学生を面接しています。だからこそ、強い印象を残せなければ採用を勝ち取るのが難しいケースもありますが、キャッチコピーを用いた自己紹介であれば、採用担当者に自分を覚えてもらいやすいというメリットがあります。
キャッチコピーは、短い言葉でも自分の魅力を採用担当者に伝えられる特徴があります。さらに具体的なエピソードまでついていると、キャッチコピーだけでなくエピソードまで覚えてもらえ、より印象に残る確率が高まるのです。
ただし、インパクトを残そうとして実在しないエピソードを考えるのはおすすめできません。リアリティがなくなるだけでなく、深掘りされたときに嘘がバレる恐れがあります。嘘偽りのない話を伝えて、採用担当者に自分を印象付けましょう。
- キャッチコピーを考えるのが難しいです。どのようにして考えれば良いですか?
自分の経験をできるだけ多く振り返って共通点を見つけよう
自己分析をする際に、具体的な経験やエピソードをできるだけ多く振り返ることが、キャッチコピーを考えるヒントになるでしょう。
勉学、部活、アルバイトに関する成功・失敗談など、どのような経験でもかまいません。興味を持ったもの、力を発揮したもの、困難に立ち向かったもの、また皆で取り組んだものであれば自分が担った役割を思い出してみましょう。
それらに共通する特徴や強みを見つけることができれば、そこから違う言葉に例えたり連想したりしてキャッチコピーにつなげられるのではないでしょうか。
また、AI(人工知能)生成を試すのも一つの方法です。どうしても思い浮かばない場合は、家族や友人に自分の特徴を聞いてみるなど客観的視点も活用してください。必ずあなたらしい特徴があるはずですよ。
OK例文
キャッチコピーを用いた自己紹介OK例文
〇〇大学〇〇学部〇年の△△と申します。
私を一言で表すとしたら、「周りの人の関係をつなぐ結束バンドのような人間」です。学生時代に演劇サークルに所属しており、役者を担当していました。美術スタッフや衣装スタッフが別々に作業しているときも、裏方スタッフの要望や役者の意見を取りまとめ意見の調和を目指しました。
貴社でも、他部署の連携を良くして企業の発展に貢献できる人材になりたいと思っております。
本日は貴重なお時間をくださりありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。
この自己紹介を受けて、演劇の話から深掘りしたくなりますね。
また、「結束バンド」は印象に残る言葉ですが、「つなぐ」というより「束ねる」というイメージが一般的です。自分のアピールしたいことと合っているか見直してみてください。
NG例文
キャッチコピーを用いた自己紹介NG例文
〇〇大学〇〇学部〇年の△△と申します。
私を一言で表すとしたら、道路に生えている草のような人間です。常に他者のそばに寄り添い、邪魔にならないように意識していました。どのような人にも柔軟に対応できるため、企業に勤めても社風に合わせた人間になれると思っています。
貴社でも、ほかの人の仕事を邪魔せず企業の利益に貢献できるよう意識していきたいと思っております。
本日は貴重なお時間をくださりありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。
上記の例文では、「道路に生えている草」という内容を見て、良い印象を浮かべる人は多くない可能性があります。印象付けようとしたキャッチコピーで、かえって採用担当者にマイナスな印象を抱かれる可能性もあるので注意しましょう。
キャッチコピーを利用する場合は、前向きな印象を残す内容を考えることがおすすめです。
自己紹介でキャッチコピーを使う際は、ユニークさよりも「ポジティブな印象」と「仕事で活かせる強み」を意識することが大切です。
比喩表現を使う場合も、明るく前向きな意味が伝わる言葉を選ぶことで、印象的かつ好感を持たれる自己紹介になります。
例文②自分を表すエピソードを交えた自己紹介例文
自己紹介に出身地や座右の銘、好きな言葉などを織り込むことで、あなたの価値観やルーツを印象的に伝えることができます。特に出身地のエピソードはあなたの価値観が作られた背景や志望動機までの流れを自然に示せるため、自己紹介に盛り込むことで面接官の記憶に残りやすくなりますよ。
今回は出身地の話題を盛り込んだ2つの例文をもとに、効果的な自己紹介の方法を解説します。キャリアコンサルタントの見解も参考にしつつ、あなたのルーツを印象付ける自己紹介法をマスターして下さい。
ただし印象を残したいからといって、長々と思い出を語るのはNGです。前述の通り、自己紹介では簡潔さが重要であるため、志望動機や自分の価値観に結びつく部分のみをまとめることを意識しましょう。
OK例文
自分を表すエピソードを交えた自己紹介OK例文
〇〇大学〇〇学部〇年の△△と申します。
私は原宿周辺の出身で、小さい頃からKAWAIIカルチャーに囲まれて育ちました。竹下通りを歩く海外の観光客が日本のファッションや文化に目を輝かせている姿を日常的に見て育ち、「日本文化の魅力を世界に伝えたい」と強く思うようになりました。
大学では国際文化学を専攻し、日本のポップカルチャーが海外でどう受容されているかを研究してきました。
また海外に向けた仕事をするなら英語力を高めなければ話にならないと思い、在学中にTOEIC860点を取得しました。培った英語力を生かし、学部では留学生との交流イベントを企画する役割も果たしました。
御社では海外向け文化発信事業に携わり、日本の魅力を世界に届ける仕事をしたいと考えております。本日はよろしくお願いいたします。
上記の例文は、幼少期からの興味関心から、やりたいと考えていることへの軸がブレておらず、人としての一貫性を感じます。
専攻分野やTOEICのエピソードからは、目標管理能力と実行力を感じ、力強い印象を持ちます。
NG例文
自分を表すエピソードを交えた自己紹介NG例文
〇〇大学〇〇学部〇年の△△と申します。
私は原宿出身です。子どもの頃、毎週末竹下通りを歩いていました。クレープ屋さんやカラフルな雑貨店が立ち並ぶ街並みが大好きで、特にカワイイファッションのお店をウィンドウショッピングするのが楽しみでした。
中学生の頃、竹下通りで外国人観光客に「この店はどこですか?」と英語で道を聞かれたことがありました。私は英語が話せなくて困ってしまったのですが、身振り手振りで何とか案内できました。
その方が大いに喜んでくれたことがきっかけで、もっと日本の魅力を伝えられるようになりたいと思い始めました。
それ以来、大学では国際文化学を専攻しつつ、日本のポップカルチャーについて学んできました。TOEIC860点も取得し、留学生との交流イベントも何度か企画してきました。
御社では、海外に日本文化を伝える業務に尽力したいと考えております。本日はよろしくお願いいたします。
OK例文は出身地と志望動機の関連性を簡潔かつ明確に示している一方、NG例文は幼少期の思い出を詳細に語りすぎて冗長になっています。自己紹介というより自分史になってしまっているため、要点をまとめる力がないと思われる可能性があるのです。
出身地に言及する際は、そのエピソードが志望動機やあなたの価値観にどう結びつくかという要点のみを伝え、詳細は深掘りされた際に伝えましょう。情景描写や感情よりも得た気づきや行動に焦点を当て、自分の志望理由を明確に印象付けるのが簡潔に説明するコツです。
自分を表すエピソードを盛り込む際は、話が長くならないよう注意し、簡潔に自分の強みや価値観が伝わる構成を意識することが大切です。
行動とそこから得た学びを、志望企業が求める人物像と結びつけて話すことで、より効果的な自己PRになります。
面接の不安を解消! 本番前に面接力を測って弱点を発見しよう
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時間指定別の自己紹介例文2選
自己紹介の中には、面接官から時間指定される場合もあります。時間が指定された場合は、どれだけアピールしたくてもその時間を遵守しなければなりません。
ただ、面接経験が浅い就活生は時間通りに自己紹介できるか不安でしょう。そこで、ここからは指定される場合が多い30秒・1分の自己紹介をそれぞれ文字数とともに紹介します。
また、指定された時間内で好印象を残す鍵をキャリアコンサルタントが解説しているので、文章作成時の参考にしてみてください。
例文①30秒間での自己紹介例文
自己紹介の長さが30秒間に指定された場合、要点をまとめて簡潔に伝える必要があります。自己紹介では名前や出身大学など必ず伝える必要がある要素がある以上、何もかもは伝えられないのです。
30秒間の自己紹介では基本情報の他に、これまで取り組んできたことやあなたの価値観が伝わるアピールを組み込みましょう。冗長な部分はできるだけ省き、簡潔かつ具体的にアピールしてくださいね。
NG例文では、30秒に収まっているものの、要点を抑えられていない自己紹介を紹介します。過度なアピールを避け、要点を端的に伝える重要性を、2つの例文を対比しながら理解してください。
OK例文
30秒指定の自己紹介OK例文
〇〇大学〇〇学部〇年の△△と申します。
私は学生時代、バスケットボール部に所属し、副キャプテンを務めました。部員30名をまとめ、練習メニューの見直しや部内の連絡体制を整備することでチームに貢献しました。
結果、チーム全体の士気が高まり、県大会で強豪校を下し、ベスト4に進出できました。
御社でも、チームで目標達成に向けて自分ができる方法でかか関わり、成果につなげていきたいと考えております。本日はよろしくお願いいたします。
上記の例文は、限られた時間の中で「役割・行動・成果」を簡潔にまとめられており、伝わりやすい構成です。
副キャプテンとしての具体的な取り組みと成果を示すことで、リーダーシップと協調性の両方を効果的にアピールできています。
NG例文
30秒指定の自己紹介NG例文
〇〇大学〇〇学部〇年の△△と申します。
私は学生時代、バスケットボール部、アルバイト、ゼミ活動に力を入れました。部活では副キャプテンを務め、アルバイトではリーダーとして新人教育を担当、ゼミでは論文を執筆して学会で入選しました。
すべての活動を通じて、協調性とリーダーシップを身につけました。
御社でもこれらの経験を活かしたいと考えております。本日はよろしくお願いいたします。
NG例文は複数の活動を羅列した結果、統一感がなくどれをアピールしたいのかわからない文章になっています。それぞれの活動の成果を「協調性とリーダーシップの獲得」と一緒くたにしたことで、アピールポイントがぼやけてしまっています。
30秒の指定がなされた場合は複数のアピールは避け、1つの経験に絞って具体的に伝えましょう。「基本情報+明確なエピソード1つ+締め」という構成を守り、数字や役割などを事実をもとに、短時間でも印象に残る自己紹介を作りあげましょう。
30秒間の自己紹介では、この先、相手が聞きたくなる自分ならではのキーワードを織り交ぜることがポイントです。
具体的な話しが展開できそうな、相手がメモしたくなる言葉は何かを考え、丁寧な言葉選びをしましょう。エピソードにキャッチフレーズを付けることもお勧めです。
例文②1分間での自己紹介例文
1分間という長さは自己紹介としてオーソドックスで、工夫次第で面接官に好印象を残しやすいです。比較的自由に伝える内容を選べるため、事前に準備を徹底したかどうかで差がでやすい部分でもあります。
だからこそ、1分間指定がされた場合に備えて事前に自己紹介を作り込んでおきましょう。
1分間の自己紹介を作っておけば、より短い時間指定がされた場合にも対応しやすくなります。まずは30秒・1分の自己紹介をそれぞれ作成して練習しておき、自在に時間指定に対応できるように練習しておきましょう。
以下2つの例文とキャリアコンサルタントのアドバイスを参考に、1分間の自己紹介を作成してみましょう。
OK例文
1分間での自己紹介OK例文
〇〇大学〇〇学部〇年の△△と申します。
私は学生時代、国際交流サークルに所属し、イベント企画リーダーを務めました。このサークルを選んだ理由は、部活動のように競技に打ち込むより、多様な文化背景を持つ人々と交流したいと考えたためです。
月1回の国際交流イベントを企画し、活動が停滞していたサークルを留学生と日本人学生合わせて毎回50名以上が参加するイベントを開催できる団体に成長させました。
またそのなかで、参加者アンケートをもとにプログラム内容を改善し続けた結果、満足度が80%から95%に向上したのも印象的な出来事です。
御社でも、多様な価値観を尊重しながらチームで成果を出すことに貢献したいと考えております。本日はよろしくお願いいたします。
上記の例文は、エピソードが具体的で、成果を数値で示しているため説得力があります。
リーダーシップや分析力、実行力の高さが明確に伝わり、志望企業での貢献意欲も感じられますね。多様な価値観を尊重しながら成果を生み出す姿勢も良い点です。
NG例文
1分間での自己紹介NG例文
〇〇大学〇〇学部〇年の△△と申します。
私は学生時代、国際交流サークルに所属していました。入りたい部活動がなかったことや、いろんな経験をしたかったことが理由で、自分のペースで活動できるサークルを選びました。
サークルでは留学生との交流イベントに参加し、さまざまな国の文化に触れることができました。イベントでは企画の手伝いもおこない、多くの人と交流する楽しさを知りました。この経験を通じて、国際的な視野が広がったと感じています。
御社でも、サークルで得た経験を活かして頑張りたいと考えております。本日はよろしくお願いいたします。
NG例文のよくない点は、「手伝い」「参加」など受け身の表現が目立つ点です。サークル活動を題材にする際は積極性や活動の中での学びや変化が中止されるため、主体的な取り組みがないとマイナスな印象につながってしまう可能性があります。
サークル活動を自己紹介のアピールに織り込む際は、サークルを選んだ前向きな理由と自分が主体的に取り組んだ活動を具体的に述べましょう。
ただ感想を述べるだけでなく、活動を通じて得た学びや心境の変化、活動の成果などを具体的に示すことで、サークルでも本気で取り組んだ事実を効果的に印象付けられます。
1分間の自己紹介では、話を広げすぎず、「目的・行動・成果」を軸にまとめることが大切です。
エピソードを一つに絞り、聞き手が「何を学び、どう成長したのか」が一瞬で伝わるように、主語と結論を明確に話す意識を持ちましょう。
中途面接向けの自己紹介例文3選
ここまで、新卒面接の自己紹介例文を紹介してきました。新卒面接では伸び代や会社とのマッチ度の高さが特に重視されるため、上記のような自己紹介が効果的です。
一方、中途面接ではスキルや経験、転職しようと考えたきっかけなどに注目が集まります。だからこそ、上記を自己紹介に盛り込む方が効果的です。
ここからは、中途面接向けの自己紹介例文を紹介するので、中途採用面接に望む人はぜひ参考にしてみてください。
なお、新卒学生にも役立つ解説やアドバイスもあります。より好印象を残せる自己紹介を作りたい新卒学生もぜひチェックしてみてください。
例文①職務経歴を交えた自己紹介例文
中途採用では職務経歴を交えた自己紹介が一般的です。これまで積んできた経験やそこで身につけたスキルなどを簡単にまとめることで、スムーズに面接をスタートさせられます。
自己紹介で職務経歴を伝えるのであれば、これまでに経験した役職や獲得した具体的なスキルなどを事実ベースでまとめるのがおすすめです。ここで簡潔に経歴を紹介できれば、論理的説明力の高い志願者という印象を残せます。
以下2つの例文を比較すれば、どうすればスキルや経験の豊富な志願者であるかを暗に示す方法を理解できます。
伝え方で大きく差がつく中途採用面接で好印象を残せるよう、自己紹介の文言だけでなく構成にも着目してみてください。
OK例文
職務経歴を交えた自己紹介OK例文
△△と申します。
前職では、IT企業の営業職として3年間勤務しました。主に中小企業向けのクラウドサービスの提案営業を担当し、2年目からは新規開拓から既存顧客のフォローまで一貫して対応しておりました。
具体的には、顧客の業務課題をヒアリング、最適なシステム導入プランを提案し、実装・その後のフォローアップと各担当者への引き継ぎ業務までおこなっていました。
結果として、年間30社以上の新規契約を獲得することができました。今回、自分ここまでの経験を生かしつつ、より幅広い業界の企業と関われる環境で活躍したいと考え、御社を志望いたしました。
本日はよろしくお願いいたします。
定量数字を交えた新規開拓における強み、既存顧客への一貫したフォローアップのエピソードから、顧客対応については、新規対応と既存対応の両方ができ、バランスが良いタイプであることがわかります。
営業職としての適性を感じられる自己紹介です。
NG例文
職務経歴を交えた自己紹介NG例文
△△と申します。
私は2022年4月に〇〇株式会社に入社しました。入社後は営業部に配属され、1年目は研修を受けながら先輩社員に同行して営業の基礎を学びました。
2年目からは担当顧客を持つようになり、顧客訪問や提案書の作成をおこないました。3年目には後輩の指導も任されるようになり、チームの一員として日々業務に取り組んでまいりました。
現在は自分がより活躍できる環境で、成長しながら新しいことに挑戦したいと考えております。
本日はよろしくお願いいたします。
職務経歴と聞くと時系列での経歴説明をしがちですが、それではNG例文のように淡白な自己紹介になってしまいます。具体的な担当業務や専門性が見えず、何ができる人なのか相手に伝わりません。
職務経歴を交えた自己紹介では単に時系列で事実を述べるのではなく、担当業務の内容とそこで獲得した専門性を軸にこれまでやってきたことを伝えましょう。
「どんな業務を担当し、どんなスキルや経験を得たのか?」に焦点を当て、事実を交えて簡潔かつ具体的に伝えることで、相手の期待を高められます。
単に経歴の羅列ではなく、経験から得た強みを中心に伝えることが重要です。
担当業務や成果を簡潔にまとめ、どのようなスキルを身に付けたか、そしてその経験を応募先でどう活かせるかを明確に述べると印象が高まります。
例文②前職での実績を交えた自己紹介例文
前職で何らかの実績を残した人は、その実績を明示しつつ自己紹介するのがおすすめです。一目でわかる実績を伝えることで、その実績とともに面接官の印象に残りやすくなります。
特に同業界内での転職では、前職での実績が高く評価される可能性が高いです。同業界での転職では積極的に実績を盛り込み、自己紹介に組み込んでみましょう。
なお具体的な実績がない場合は、これまでのクライアントからの声や上司からの評価などを実績として明示するのも効果的です。「どうすれば他の志願者と差別化し、好印象を残せるか?」を考えながら、以下2つの例文の違いを参考に自己紹介を組み立てましょう。
OK例文
前職での実績を交えた自己紹介OK例文
△△と申します。
前職では、人材サービス会社の法人営業として5年間勤務し、主に製造業の人材採用支援を担当しました。「顧客企業の採用課題を丁寧にヒアリングし、求める人物像を明確化したうえで最適な人材を提案する」を徹底することを信条としております。
ここを突き詰めた結果、担当顧客の採用成功率を60%から85%に向上させることができました。この経験から、課題の本質を捉えた提案力と顧客目線を徹底的に追求する分析力を身につけました。
御社でも、この提案力・分析力を武器に、顧客満足度の向上に貢献したいと考えております。本日はよろしくお願いいたします。
上記の例文は、成果を具体的な数値で示されており、行動の背景にある信条や姿勢まで一貫して伝えられている点が非常に優れています。
提案力・分析力という強みが実績に裏打ちされており、説得力と再現性のある自己紹介になっているでしょう。
NG例文
前職での実績を交えた自己紹介NG例文
△△と申します。
前職では、人材サービス会社の法人営業として5年間勤務しました。在籍中に年間売上1,500万円を達成し、部署内で売上トップの成績を収めました。
また、顧客満足度調査では95%の評価をいただき、社内表彰も3回受賞しました。新規顧客開拓数も年間20社を超え、リピート率も90%以上を維持していました。
これらの実績から得た経験をもとに、御社でも活躍したいと考えております。本日はよろしくお願いいたします。
確かに実績を伝えることは重要ですが、実績の数字を羅列するだけでは自慢話のように聞こえてしまうリスクがあります。これから同じ企業で働く相手であるからこそ、自己紹介では自分の価値感や考え方を交えて実績を伝えるのが好ましいです。
実績が多くある場合も、ただ羅列するだけでなく、どんな工夫や行動でその実績を達成したかを併せて伝えましょう。
フォーカスする数字は1〜2つに絞って具体的に説明し、そのほかにも実績がある場合は「ほかにもいくつか実績を残したので、お時間がある際にご紹介させていただければと思います」などと言及するのがスマートで好印象です。
前職での成果については、比較対象を伝えないと、どれほど特筆すべき成果なのかがわかりません。
表彰は何人のうちから表彰されたのか、社数やリピート率は、ほかの社員の平均を話したうえでアピールしましょう。
例文③転職のきっかけを交えた自己紹介例文
中途面接では転職のきっかけにも注目が集まります。自己紹介で簡潔にきっかけを示せればそこから話が広がりやすいだけでなく、相手に安心感を持ってもらったうえで面接を進められます。
転職のきっかけを示す場合は、前職を離れる決断をした理由とその企業を志望する理由を、セットで簡潔に示しましょう。どちらかが抜けていると、面接官に違和感を残してしまいます。
ただし、自己紹介でネガティブな転職のきっかけを伝えるのは避けましょう。たとえそれが正当な理由であっても、ネガティブな内容から面接を始めることであなたの第一印象がネガティブになる恐れがあります。
まずは以下2つの例文を参考に、好印象で面接をスタートできる自己紹介の作り方をマスターしましょう。
OK例文
転職のきっかけを交えた自己紹介OK例文
△△と申します。
前職では、広告代理店の営業職として4年間勤務し、主に飲食業界のクライアント向けにWeb広告の企画提案をおこなっていました。
業務を通じて、広告だけでなくマーケティング全体の戦略から支援したいという思いが強くなり、転職を決意いたしました。
御社は、戦略立案から実行まで一貫して支援する体制があり、私が目指すキャリアを実現できる環境だと考え志望いたしました。これまでの営業経験を生かしてしっかり数字を作りつつ、経験を積みながらさらに自分のスキルを伸ばし、御社に貢献したいと考えております。
本日はよろしくお願いいたします。
上記の例文は、職務経験と転職理由、志望動機のつながりが明確で、一貫性のある自己紹介です。
営業で培った自分の強みを活かしながら、戦略的な支援への意欲も具体的に示せていて、企業への貢献姿勢が感じられる点が評価できます。
NG例文
転職のきっかけを交えた自己紹介NG例文
△△と申します。
前職では、広告代理店の営業職として4年間勤務しておりました。仕事にはやりがいを感じていましたが、さらに自分を成長させたいと考え、転職を決意しました。
現在の環境では学べることも一通り学んだと感じており、新しいチャレンジをしたいと思っています。御社には優秀な社員も多く、自分の力量をさらに高められると確信しております。
本日はよろしくお願いいたします。
成長したいという熱意は重要であるものの、抽象的な理由だけでは面接官に「採用したい」とは思ってもらえません。中途採用は特に即戦力となれることが重視されているため、転職のきっかけとともに自身の有用性をアピールする必要もあります。
また、「一通り学んだので転職」といった姿勢を見せると「うちもすぐに辞めるのでは?」と懸念を抱かれます。
転職のきっかけを自己紹介に盛り込む際は、計画的で納得感のある転職理由を伝えたうえで、その企業にしっかりと価値提供し続ける姿勢を明示しましょう。
面接は、本人が得たいものと自社が提供できるものをすり合わせる場でもあります。転職をして目指すものが何かを具体的にしておきましょう。
前職が悪く聞こえるような話し方は厳禁です。ポジティブな気持ちで転職することが伝わるようにしましょう。
アドバイザーのリアル・アドバイス!自己紹介を考える際は過去の自分を棚卸しすることから始めよう
野村 芳克
プロフィールを見る自己紹介のテーマを決める際は、「自分の強みを短時間で端的に伝え、面接官の関心を引く」ことを意識すると良いでしょう。
まずは学生時代に最も力を入れた経験を整理し、その中で、「あなたがどのように考え、どう行動し、結果として何を得たのか」を一文で語れるように準備をします。
たとえば、部活動での経験なら、「試合ごとに課題を分析し、仲間に声をかけて守備を整えたことで、チームの勝利に貢献した」という具合の表現にすれば、リーダーシップと状況判断力を同時に示すことができるでしょう。
また、アルバイト経験であれば、「接客の場面で顧客の要望を丁寧に聞き取り、改善提案をおこなったことで売上増加に貢献した」と具体的に伝えると評価されやすいですよ。
業界ごとに自己紹介を変える! 求められる力に合わせよう
さらに、業界ごとに好まれる要素を意識するのも効果的です。
営業職なら「挑戦心や対人力」、ITなら「課題解決力や学習意欲」、金融や公務なら「正確性や責任感」といった具合で、その訴えたい特性を組み込むと説得力がさらに増します。
つまり、自己紹介は「自分の経験の核」と「志望業界が重視する特性」を掛け合わせて構成することが成功の鍵ということです。
当てはめてみよう! 面接の自己紹介の基本構成

ここまでの例文で、どのような自己紹介をすれば好印象を残せるのかイメージがついたでしょう。OK例文の内容を参考にしつつ、自分のアピールしたいポイントを簡潔にまとめるのが鍵です。
ただ、なかには「作り始めてみると、なかなかうまくいかない」と悩む人もいるでしょう。そんな人は、まずは自己紹介の理想の構成に当てはめながら文章を作ってみてください。
ここからは、面接の自己紹介で伝えるべき内容を3つ解説します。実際に作り始める前にチェックして、スムーズに準備を進められるようにしておきましょう。
面接の自己紹介で悩んでいる人はこちらの記事も参考にしてみてください。面接官の心を掴むコツをまとめています。
自己紹介で伝える内容についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。併せて参考にしてみてください。
①基本情報
自己紹介で伝える基本情報
- 大学名
- 学部名
- 学年
- 氏名
面接の自己紹介で欠かせない内容は、名前や通っている大学などの基本情報です。はじめに名前や大学を伝えると、本人確認の意味となり採用担当者に自分が誰だかを明確に伝えられます。
同時に複数人を面接する場合、採用担当者の手元には自分以外の学生が提出した履歴書もあります。自己紹介のタイミングで基本情報をしっかり伝えれば、担当者に自分がどんな人間なのか認識してもらえるでしょう。
また、自己紹介は本人確認以外にも社会人としての基本的なマナーです。社会人になっても自己紹介では基本情報が求められるため、この機会に伝え方を覚えておきましょう。
②趣味・ガクチカなどの具体的なエピソード
基本情報を伝え終わったら、自己紹介の中心部となるパートです。あなたの趣味や特技、ガクチカや熱心に取り組んだことなどを簡単に紹介しましょう。
ここで語る内容が、あなたの印象を大きく左右します。前述の例文を参考に自分がアピールしたい内容やエピソードをピックアップしておき、簡潔かつ具体的に相手に伝えましょう。
自己紹介で話したエピソードは深掘りされる可能性もあります。質問されたときに、その背景や考えたことなどを堂々と説明できるエピソードを選択してください。
なお、自己紹介でピックアップする内容は企業に合わせて選ぶのがおすすめです。たとえば若手が活躍している会社であれば、あなたの価値観だけでなくあなたの経験やスキルを伝えられるエピソードを選ぶとより好印象を残しやすくなります。
自己紹介で伝えるエピソードは、短すぎず長すぎず、1分程度のボリュームが最適です。
ポイントは、自分の強みや特徴が伝わる具体的、象徴的な事例を1つ挙げ、簡潔かつ効果的に話すこと。エピソード選びは面接の目的や企業の特性に合わせて調整し、聞き手である面接官にとって興味深く感じられる内容を選ぶことも大切です。
③面接への意気込みや感謝の内容
自己紹介の最後は、面接への意気込みや機会を設けてもらった点に感謝の言葉を伝えましょう。意気込みを伝えることで、企業への志望度の高さも同時にアピールできます。
もし内容が思い浮かばないときは、緊張している点を伝えておくのも方法の一つです。
最後は「本日はよろしくお願いします」と伝えれば、自己紹介が終わったということもわかりやすくなりますよ。
面接への意気込みや感謝の内容の例
- 本日は貴重なお時間をくださりありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。
- 本日の面接も自身をうまく伝えられるよう真剣に取り組みます。どうぞよろしくお願いいたします。
- 緊張していますが、いただいた機会を無駄にしないよう尽力いたします。どうぞよろしくお願いいたします。
アドバイザーのリアル・アドバイス!面接官は経験よりもプロセスを重視している! 具体性を意識しよ</
谷所 健一郎
プロフィールを見る私が面接の自己紹介で特に重視するのは、②具体的なエピソードです。①の基本情報は確認事項に、③の熱意や感謝はマナーや志望度を把握する要素にとどまりますが、②からは人柄や価値観、行動特性といった書類ではわからない情報が伝わります。
面接官は、経験そのものよりも、その経験から何を学び、どのように成長したかというプロセスに関心を持ちます。そのため、アルバイトやサークル、ボランティア、趣味などの身近な経験でも、課題にどう取り組み、工夫や行動を通じて何を得たのかを具体的に語ることが重要です。
また、その学びが応募企業の職種や文化にどうつながるかを示すと、入社後に活躍できる人材であるという期待を抱いてもらいやすくなります。
自己紹介で差別化! 大切にしている価値観やキャリアビジョンを盛り込もう
さらに、自己紹介に価値観や行動指針、性格の特徴、将来の目標やキャリアビジョンを一言添えることもおすすめです。
たとえば「私が大切にしているのは、最後までやり抜く姿勢であり、ゼミの卒業研究から身に付きました」と述べることで、人となりが鮮明に伝わります。
加えて、将来的な貢献やキャリアの描き方に触れることで、志望動機や職務適性との関連性を示すことができ、面接官の関心を引きやすくなるでしょう。
就活のプロが解説! 自己紹介で印象を残せる人の共通点は?
ここまで、面接で自己紹介を求められる理由や伝えるべき内容を解説しました。しかし例文をみても、どのような内容を話せば良い印象を残せるのかわからず悩む場合もあるでしょう。
そのような人のために、この章ではキャリアコンサルタントの降幡さんに自己紹介で印象を残せる人の共通点を解説してもらいます。解説された内容を参考に、自分の自己紹介時に取り入れるようにしましょう。
アドバイザーのリアル・アドバイス!自己紹介で好印象を残せるのは計画性と対話力がある人
降幡 美冬
プロフィールを見る今まで見てきた学生の自己紹介の中で印象に残った人の共通点は大きく2つありました。それは、しっかりと準備してきたことが伝わる人と、面接官とコミュニケーションを取る意欲が感じられた人です。
事前準備は入社への熱意の現れと、入社後の仕事の取組み姿勢にも通じると解釈します。そのため、自己紹介で求められていることを理解することが重要です。
そして相手にわかりやすく簡潔にまとめ、かつ自己PRにつなげられる興味を引く文言も入っていると、しっかりと準備と練習に取り組む人物であることが伝わり好印象です。
丸暗記した自己紹介はNG! 採用担当者とのコミュニケーションを意識しよう
ただ、準備といっても丸暗記した自己紹介の棒読みでは、職場に溶け込めるのか、社風に合うのか疑問に感じてしまいます。
面接といっても相手との対話によるコミュニケーションなのです。相手の目を見て、聞き取りやすい声の大きさやトーンを心掛けてください。
また、用意していた自己紹介が長すぎる人がいますが、その場の雰囲気や面接官の反応をきちんと見ていれば「自分の話が長いかもしれない」と気付いて、切り上げることもできます。
自己紹介を通じて、入社後の社内外とのやり取りやあなたの活躍が想像できるような印象を残すため、しっかりと準備してくださいね。
好印象を狙える! 面接で自己紹介するときのコツ
面接で自己紹介するときのコツ
- 伝えたい内容を時間ごとに簡潔にまとめる
- 練習時に録画して声の大きさや表情を確認
- 原稿を丸暗記するのではなく自分の言葉で伝える
面接の自己紹介を良い内容にするために、事前にできることはすべておこなっておきましょう。
事前の練習や準備で自己紹介の印象は大きく変わるので、ここからは面接で自己紹介をする際のコツを解説します。事前に練習せずに本番を迎えてしまうと、緊張で言いたい内容が言えなくなったり思ってもないことを伝えてしまったりする場合もあるので、しっかり確認しておきましょう。
面接官を惹きつけられる自己紹介の作り方や伝え方は、こちらの記事でも詳しく解説しています。
伝えたい内容を時間ごとに簡潔にまとめる
企業によって、自己紹介に与えられる時間は異なります。時間が30秒と短い企業もあれば、3分間と長めに設定している場合もあるのです。時間によって話せる内容は変わるため、その場で調整しては内容に違和感が出る場合もあります。
そのため当日にどの時間を言われても良いように、30秒・1分間・3分間など複数のパターンで伝えたい内容をまとめておく方法がおすすめです。事前に時間配分を意識しておくだけでも、当日焦って時間が大幅にズレる可能性を減らせます。
また、簡潔に内容をまとめておくことで、万が一頭が真っ白になっても練習していた内容を思い出せる可能性が高まります。さまざまなパターンを想定しておき、当日に備えましょう。
自己紹介は企業によって求められる長さが異なります。こちらの記事では1分、3分、5分の自己紹介についてまとめているので参考にしてみてください。
1分の自己紹介
自己紹介は1分で印象付けられるかが鍵! まとめ方や例文を徹底解説
3分の自己紹介
3分自己紹介で人事に刺さる極意! 4例文でわかる構成と話し方
5分の自己紹介
業界別の例文5選!5分の自己紹介で無駄なく膨らませるコツ
練習時に録画して声の大きさや表情を確認
実際の面接を想定して練習する際は、自分が話している様子を録画しておき、練習が終わった後で確認するのがおすすめです。
録画内容を見るときは、声の大きさや表情を見ましょう。面接練習では声が出せても、緊張していると自分が思っているより声が小さくなっている場合もあるので、練習段階では大きな声を意識しておき、本番に備えましょう。
また、話しているときの表情も重要な部分です。緊張していても無表情では、採用担当者に良い印象は持たれないかもしれません。練習時にもなるべくにこやかな表情を意識しておくと、本番も笑顔を出しやすくなりますよ。
家族や友人に採用担当者役をやってもらい練習する方法も、より実際と同様の雰囲気で練習できるためおすすめです。
とはいえ、面接まで時間がなく一人で面接練習する方法を知りたいという人には、下記の記事がおすすめです。
原稿を丸暗記するのではなく自分の言葉で伝える
原稿の内容を一語一句覚える必要はありません。一語一句すべて覚えてしまうと、頭が真っ白になったときや実際の面接で与えられた時間が想定と違ったときに対応が難しくなるためです。
大前提、面接では暗記してきた文章ではなく、その場で自分の言葉を紡ぐことで、初めて相手に熱意や本気度が伝わります。その意味で、事前にを一語一句覚える作業は意味をなしません。
実際、暗記してきた文章をただ読み上げるのでは、機械のような印象を受けます。だからこそ、相手の質問の意図をその場で考え、伝えたいことを自分の言葉で伝える必要があるのです。
内容を覚えておくときは、丸暗記ではなく要点を覚えておきましょう。伝えたい内容を頭の中で箇条書きにしておけば、状況に応じて、相手に合わせた伝え方を選択できます。
採用担当者は自己紹介を通じて学生のコミュニケーション能力や対応能力も見ています。自己紹介でポジティブな第一印象を残せるよう、自分の言葉で伝えることを意識しましょう。
- 自己紹介中に頭が真っ白になったらどうすれば良いですか?
焦ったときこそ余裕を持って対応することを心掛けよう
頭が真っ白になってしまった場合は、まずは深呼吸をして落ち着きを取り戻しましょう。呼吸を整えると、頭の中が少しずつ整理されてくるはずです。
その後、あらかじめ準備していた要点を思い出し、そのポイントから話を再開しましょう。自己紹介の要点を箇条書きにして覚えておくことで、もし話が途切れても、簡単に本筋に戻ることができます。
もし要点がまったく思い出せない場合は、面接官に「少しお時間をいただいてよろしいでしょうか」などと伝えると良いでしょう。面接官も緊張を理解してくれているはずなので、短い間を置くことで頭を整理できるかもしれません。
それでも話の続きがまったく出てこなくなってしまったら、「申し訳ありませんが、自己紹介の内容はここまでとさせていただきます」と切り上げることも一案です。
焦って無理に話を続けるよりも、落ち着いた対応を心掛けた方が良い印象を与えられるでしょう。
頭が真っ白になったときこそ、余裕を持って対応することが何より重要です。自分自身を追い詰めすぎず、できる範囲で落ち着いて対処することで、危機への対処能力を面接官に示すことができるはずです。
要注意! 面接の自己紹介でやりがちな失敗例
要注意! 面接の自己紹介でやりがちな失敗例
- 内容を盛り込みすぎている
- 自信がなくネガティブな表現になっている
- 自己PRや志望動機と差別化できていない
ここまでの対策を読んで、「準備を万全にしておけば、自己紹介は心配なさそう」と感じている人もいるでしょう。しかし、なかには万全を期していたにもかかわらず、自己紹介で大きな失敗をしてしまうケースがあります。
また、自分では完璧だと思っても、内容や面接官によっては良い評価を得られない可能性もあるのです。だからこそ、ただ伝えたいことをまとめるのではなく、その企業の採用担当者が理解しやすいように話の道筋を考え、表現を工夫しておく必要があります。
ここからは、面接の自己紹介でやりがちな失敗例を解説します。先回りして失敗例をチェックしておけば、準備万端で失敗をおかす可能性をグッと下げられます。
せっかくの準備を無駄にしないよう、入念にチェックして対策を講じておきましょう。
内容を盛り込みすぎている
自己紹介は採用担当者に自分をアピールする場ではありますが、内容を詰め込みすぎると逆効果になる可能性があります。
面接の自己紹介では、あくまで簡潔にまとめることを求められているので、内容を盛り込みすぎては伝えたい内容がわからず、採用担当者からも「まとめる能力が低い学生なのかもしれない」と思われる恐れがあります。
特に当日に内容を増やすと、支離滅裂な内容となる可能性も否定できません。事前に話す内容を整理しておくことで、採用担当者に必要な情報のみ伝えられます。
内容を盛り込みすぎると「要点をまとめる能力が低い」と思われてしまうほか、コミュニケーション能力も低いと思われかねません。
盛り込みすぎた支離滅裂な話を聴かされる側の立場を思いやったり、察したりする能力も低く、現状を俯瞰することもできない人物との印象を与えてしまう可能性もあるので注意しましょう。
自信がなくネガティブな表現になっている
自己紹介の内容は志望動機や自己PRに比べて選考結果に直結しない可能性が高いものの、ネガティブな内容だと良い評価を得るのが難しくなります。ネガティブな内容だと自信がない印象を残し、採用担当者によっては「一緒に働きたい」という印象を抱くのです。
人によっては、採用担当者に自分のキャラクターを知ってほしいという思いから自虐に走るケースも考えられます。しかし面接の場での自虐は、TPOに沿った行動ができないと、マイナスに思われる場合が多いです。
自己紹介で伝える話は、前向きな内容を意識して構成するのがおすすめです。採用担当者に「気になる学生」と思ってもらえれば、採用される確率も高まりますよ。
自己PRや志望動機と差別化できていない
自己紹介はあくまで「紹介」です。自己PRや志望動機のような「説明」ではありません。これらを混同していると、自己紹介が冗長になって面接官からの評価を下げる原因になります。
自己PR・志望動機とは
- 自己PR:自分の強みや人柄を企業側に売り込む項目
- 志望動機:応募した企業で働きたい理由を伝える項目
同じように、自己紹介は自分の基本情報を採用担当者に伝える役割もありますが、あくまで目的はコミュニケーションの起点をつくることです。
ここで志望動機や自己PRに似通った内容を伝えれば、採用担当者からも「それぞれの質問の意図が理解できてない」という印象を持たれてしまう可能性もあるでしょう。
そのため自己紹介ではアピール内容を長々と説明せず、会話のきっかけ程度に盛り込みましょう。
ただし、企業によっては自己紹介と一緒に志望動機を求めてくるケースもあります。その場合は柔軟に対応し、伝えるべき内容をまとめましょう。
自己紹介と自己PRの違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。企業が見ているポイントの違いも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
- 自己紹介が志望動機や自己PRと同じような内容になってしまいます。具体的に差別化するためにはどうしたら良いでしょうか?
差別化するためにはそれぞれの役割を明確にしよう
自己紹介と志望動機や自己PRを明確に区別するためには、自己紹介では個人の基本的な情報と趣味や興味を軽く触れる程度に留め、志望動機や自己PRでの深い内容につなげる方法が効果的です。
自己紹介では「何をしてきて、どんなことに興味があるか」を簡潔に述べ、志望動機では「なぜこの会社で働きたいか」、自己PRでは「どんな特性があり、どのように貢献できるか」を具体的に伝えてみましょう。
そうすることで、内容が重複せず、それぞれの部分が際立ちます。また、自己紹介では短いエピソードを交えることで、聞き手の興味を引き、後に続く自己PRや志望動機にスムーズにつなげることができます。
これらの工夫により、面接全体の流れが自然かつ印象的なものになり、効果的に自身をアピールすることができるでしょう。
企業の意図を知ろう! 面接官が自己紹介を求める理由
企業の意図を知ろう! 面接官が自己紹介を求める理由
- 学生の緊張をほぐすため
- コミュニケーション能力を測るため
- 人柄が自社にあっているか確認するため
前述の通り、自己紹介は面接の起点となる役割を持つパートです。一方で第一印象を決める重要なパートでもあるため、徹底して対策を講じておく必要があります。
自己紹介で印象をよくするためには、面接官が注目しているポイントを深く理解しておくことが重要です。面接官が期待している情報や見ているポイントを理解して自己紹介すれば、「相手目線で自己紹介できているな」と思ってもらえます。
実際の自己紹介文を考える前に、採用担当者がどのような自己紹介を求めているのか理解しておきましょう。採用担当者の気持ちを理解することで、伝わりやすい自己紹介をスムーズに作成できますよ。
履歴書の内容を確認するため
面接の自己紹介では、自分の名前だけでなく通っている大学や学部も伝えます。履歴書に書いてある内容を改めて説明することにはなりますが、実際に口頭で内容を聞くことで、印象が変わったり話が膨らんだりする可能性もあります。
また、履歴書の内容に誤りがないかも確認しています。万が一履歴書の内容に間違いがあれば、採用担当者に面接開始直後から不信感を抱かれる可能性があります。提出前に履歴書はしっかり確認しておき、基本情報に間違いがないようにしましょう。
人によっては名前の読み方や経歴から少し会話が始まる可能性もあるため、面接官から質問される可能性も考慮しておいてください。
学生の緊張をほぐすため
面接に臨む学生の多くは、緊張した状態で入室することになります。緊張したまま面接が始まってしまうと、本来の能力が活かせず良い結果が残せない場合もあるでしょう。
採用担当者としても、学生の本来の姿を知りたいと思っているため、緊張したまま面接を進めるのは望んでいない場合がほとんどです。そのため自己紹介をすることで会話のきっかけを作り、面接をスムーズに進めることも目的としているのです。
このような目的があるからこそ、面接時に「緊張していますか?」と聞かれる場合もあります。その際の適切な答え方が知りたい人にはこちらのQ&Aコンテンツもおすすめです。
コミュニケーション能力を測るため
自己紹介を踏まえて会話をすることで、学生のコミュニケーション能力を測ろうともしています。
たとえば、学生の話した内容で気になるポイントがあれば、採用担当者は深掘りをおこないます。その際、採用担当者の質問に対して的を射た答えがかえってくるのか、質問の意図を理解しているのかでコミュニケーション能力を判断できるのです。
面接時の会話は、志望動機や自己PRなど決められた内容を話す場面も多いです。しかし、準備してきた回答だけでなく、採用担当者の突発的な質問に対応できれば、コミュニケーション能力がアピールできます。
人柄が自社にあっているか確認するため
面接時の自己紹介の話し方や雰囲気も、自社に合った人材なのかの判断材料になります。もちろん履歴書を通して志望動機や自己PRの確認をしていますが、実際の声やしぐさから得る情報で印象が変わるケースもあるのです。短い時間だからこそ、良い印象を残せれれば好感度も高まります。
たとえば営業職なら、自社のサービスを顧客へ効果的にアピールする必要があります。顧客と話せる時間は限られており、その時間の中で最大限のパフォーマンスが求められるのです。
面接の自己紹介も営業の仕事と同じように、決められた時間の中で自分が企業に合っていることをアピールできる場面となります。そのため、内容だけでなく話し方まで気を付けて、自分と志望先がマッチしているということを最大限伝えるようにしましょう。
- 採用担当者は、自己紹介のどのような部分から自社に合っていると判断するのでしょうか?
採用担当者は自己紹介の際の学生の雰囲気や話し方も見ている
一般的に、自己紹介をするときの学生の雰囲気や話し方と、その内容の両面から学生が自社に合っているか判断します。
たとえば楽しさを提供する企業であれば、明るい笑顔で自分の好きなことなどにも触れていると好印象だったり、きっちりした堅さの求められる企業であれば学業や課外活動などの概要を要領よく伝えられるとスマートな印象を受けます。
面接前に再確認! 自己紹介時に意識したいポイント
自己紹介時に意識したいポイント
- 身だしなみ
- 言葉遣い
- 振る舞い
自己紹介や志望動機の内容をしっかり作りこんでも、面接時のしぐさや様子で評価が下がるケースもあります。どんなに自信ある内容でも、面接での振る舞いの基本は押さえておきましょう。
この章では、自己紹介時に意識したいポイントを解説します。面接では基本の部分ですが、改めて見直すことでもったいない減点をなくせますよ。
身だしなみ
身だしなみは、面接をおこなう部屋に入室したタイミングから採用担当者が見ている部分です。ボサボサな髪や華美な化粧は採用担当者から見て良い印象とはいえません。
新卒の面接であれば、服装はリクルートスーツが基本です。企業から私服を指定された場合は、企業から求められた服装で向かいましょう。
ただし、どのような服装であっても清潔感は重要になります。朝急いでいたとしても、しわだらけの服や寝癖がついた髪で向かうのはNGです。面接に適した身だしなみを確認しておき、採用担当者から好印象を得ましょう。
面接の服装に悩む人は、下記の記事が参考になります。面接前に確認して服装のマナーを完璧にしましょう。
言葉遣い
面接の自己紹介で伝える内容がどれだけ魅力的でも、ビジネスシーンに適した言葉を話せなければ意味がありません。言葉遣いはふとした拍子に素が出やすいため、普段から心掛けておくのがおすすめです。
また、丁寧な言葉を意識しすぎて、間違った敬語を使う学生も多くいます。「させていただきます」「お伺いいたします」など、敬語が2つ並ぶと二重敬語になるため注意しましょう。
さらに一人称にも注意が必要です。普段は「僕」「自分」と話している場合でも、面接のシーンでは「わたし」と話しましょう。一人称一つでも印象は大きく変わるため、焦ってついいつもの口調が出ないように練習しておくのが重要です。
ビジネスシーンの言葉遣いを身に付けるためには、実際に口に出して使うことが一番の近道です。日頃使っていなければ、本番でもうまくいくはずはありません。書籍や動画などで学んだ後、必ず声に出し周りの人達と練習してみましょう。
また、ニュースを伝えるアナウンサーは正しい言葉遣いをしているので、意識して見たり聞いたりしておくと良いですよ。
振る舞い
面接は、自分の動きすべてを面接官に見られています。多人数の面接では、ほかの人が話している場面でも気を抜いてはいけません。面接官は学生全員に目を配っているため、自分が話していないときの振る舞いも見られている可能性があります。
自身が話しているときは、姿勢を正して堂々と話すよう意識しましょう。採用担当者の目を見て話すことで、真剣な思いが伝わりやすくおどおどとした印象にならずに済みます。人の目を見て話すのが苦手な人は、口や鼻のあたりを見て話すと目が合っているように感じられるためおすすめです。
また、表情も意識的に笑顔にしましょう。緊張している面接時は、意識的に笑顔にしないと無表情になりがちです。口角を上げるよう意識しておくと、自然に笑顔を作れますよ。
面接の自己紹介に関する悩みを解決! QA形式でキャリアコンサルタントが回答
ここまでの解説で、自己紹介で好印象を残す方法や内容の作り込み方などがわかったでしょう。記事を参考に自己紹介に臨めば、いい印象を残しつつ面接をスタートさせられます。
ただ、中には伝え方についてより詳しい解説を聞きたい人や、自分の作った自己紹介文に自信が持てない人もいるでしょう。
疑問・不安を抱く学生に向けて、ここからは種々の疑問にキャリアコンサルタントが答えていきます。就活のプロのアドバイスを最後に確認して、不安なく面接に臨める状態に仕上げておきましょう。
就活の自己紹介で言える、無難な趣味って何ですか?
面接の自己紹介で家族構成に触れるべきですか?
就活面接の自己紹介では何を言えば良いですか?
就活面接の自己紹介で趣味のことは伝えるべきですか?
「自分を一言で表すと」を自己紹介で効果的に使う方法を教えてください。
面接での自己紹介は必要な情報を簡潔にまとめてアピールにつなげよう
面接での自己紹介は、採用担当者に自分を知ってもらう最初のチャンスです。第一印象が選考結果に与える影響は大きく、自己紹介の段階でマイナスの評価を受けては選考突破が難しくなるかもしれません。
自己紹介の内容は、必要な情報を簡潔にまとめておくと採用担当者にも伝わりやすくなります。事前にしっかり準備しておき、自信を持って面接に臨みましょう。
アドバイザーからあなたにエール自己紹介では奇をてらいすぎずに等身大の自分を伝えよう
遠藤 美穂子
プロフィールを見る自己紹介は面接の一番初めのパートで、多くの場合「自己紹介をお願いします」という指示があるだけで組み立て方は各人に任されています。
面接官の心をぐっとつかんで印象付けたいという気持ちもわかりますが、奇をてらった内容や普段の自分とかけ離れたテンションで始めると、その後に続く面接がつらくなるので、等身大の自分を伝えるというスタンスがおすすめです。
面接官との会話のキャッチボールを意識して落ち着いて伝えよう
面接官は、自己紹介が長い人はその後も話が長いだろうと身構えてしまいます。「私はこういう人です」「こんな経験、引き出しを持っています」ということの頭出しをすると考え、自己PRや志望動機の内容を詰め込みすぎないように気を付けましょう。
グループ面接の際は特にほかの人との時間配分もあるので「長すぎず短すぎず簡潔に」を心掛けると良いです。ほかの人と内容が重複しても慌てないでください。たとえば同じ「運動部」でも、部の人数や強さ、目標といった違いを簡潔に伝えていけば印象付けられます。
面接は、面接官との会話のキャッチボールの場です。一方通行にならないよう、面接官の目を見て、ゆっくり落ち着いて、笑顔で面接に臨んでくださいね。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi















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キャリアコンサルタント
Arisa Takao〇第二新卒を中心にキャリア相談を手掛け、異業種への転職をサポートする。管理職向けの1on1やコンサルティング業界を目指す新卒学生の支援など年齢や経歴にとらわれない支援が持ち味
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Mihoko Endo〇メガバンクで法人営業や新人研修講師、採用面接に携わる。現在は「その人らしさを引き出すカウンセリング」をモットーに、大学での就活支援、社会人向けキャリア開発研修をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Mifuyu Furihata〇23年間の企業勤めを経て、独立後は企業での採用・育成コンサルティングや研修に従事。個人向けの就活支援セミナーやキャリア相談における、個々の「強み」の掘り下げに定評がある
プロフィール詳細国家資格キャリアコンサルタント
Wakana Hara〇1社目の人材サービス業界では、人事として選考や社内面談を担当。現在はキャリアデザインの講演・研修をおこなう傍ら、個人に合わせた転職・キャリアアップの支援にも携わっている
プロフィール詳細キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表
Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリアシンク・オフィス代表
Yoshinori Nomura〇IT業界・人材サービス業界でキャリアコンサルタントの経験を積む。培ったノウハウをもとに、その後はNPO支援団体として一般企業人の転職相談・就活生への進路相談を担う
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