志望動機と自己PRの違い|書き分け方を大手内定者の例文付きで解説

30秒で読める!AI要点まとめ

志望動機と自己PRの明確な目的の違い

  • 志望動機はなぜこの企業で働きたいのかという未来を語る。
  • 自己PRは自分にどんな強みがあるのかという過去を語る。
  • 両者に一貫性を持たせることで全体の説得力が大きく向上する。
コピペを避け、自分の言葉で覚悟と情熱を伝える。

説得力のある志望動機と自己PRの基本構成

  • 志望動機は業界や企業を選んだ理由と入社後のビジョンを繋ぐ。
  • 自己PRは自分の強みと具体的なエピソード、企業への貢献を示す。
  • 企業の求める人材像を意識して等身大の強みを率静に伝える。
失敗経験でも成長プロセスが見えれば魅力的なアピールになる。

志望動機と自己PRの欄が1つの場合の対処法

  • 自己PRを先に書き、その強みを活かせる企業という結論に導く。
  • 志望動機をベースに展開し、個々の理由に強みを挟み込む。
  • 繋がりを持たせることで、個別に書くよりマッチ度が高まる。
ストーリー展開にすることで採用担当者へ意図が伝わりやすい。

※AIの特性上、間違いが含まれている場合があります。記事本文と併せてご確認ください。

3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました

  • キャリアコンサルタント/1級キャリアコンサルティング技能士

    Nagisa Kihara◯放送・行政・人財開発など多様な職種を経験する中でキャリア支援に興味を持つ。一人ひとりが楽しく働き、豊かに生きられる社会を目指し、現在はカウンセラーや研修講師として活動中

    プロフィール詳細
  • キャリアコンサルタント/公認心理師

    Ikuko Yoshino〇就職支援歴18年。若者就労支援NPOに勤務の後、独立。現在は行政の就職支援施設にて、学生/既卒/フリーター/ニート/ひきこもり/女性などを対象に相談やセミナー講師を担当

    プロフィール詳細
  • キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士

    Takako Shibata〇製造業を中心とした大手~中小企業において、従業員のキャリア形成や職場の課題改善を支援。若者自立支援センター埼玉や、公共職業訓練校での就職支援もおこなう

    プロフィール詳細

この記事のまとめ

  • 志望動機と自己PRは明確に区別する必要がある
  • 志望動機と自己PRにはそれぞれ必要な3つの要素がある!
  • 4ステップで簡単に志望動機と自己PRに一貫性を持たせることができる

学生の多くが悩む志望動機と自己PRの違い。就活の基本でありながら「どう区別すればいいのか分からない」「似たような内容になってしまう」などと頭を抱える人は意外と多いものです。

志望動機と自己PRは、就活において初期段階から聞かれる項目だからこそ、混同してしまうことで、自分の魅力を伝えきれない結果になりかねません。それぞれの目的や役割を理解し、適切に使い分けることが、選考突破のポイントとなります。

今回は、キャリアアドバイザーの木原さん、吉野さん、柴田さんのアドバイスを交えつつ、志望動機と自己PRの違いと、それぞれの効果的な書き方について解説します。2つの違いに自信のない人や、志望動機と自己PRに一貫性を持たせたいと考えている人はぜひ参考にしてみてください。

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【結論】志望動機と自己PRは「目的」が違う

志望動機と自己PRの違い

志望動機と自己PRは、目的の部分で明確に違います。問われていること、それに対して答えるべきこと、それぞれが全く異なります。

志望動機と自己PRの違い

  • 志望動機
    「なぜこの企業で働きたいのか」という問いに対する回答
  • 自己PR
    「あなたはどんな強みを持った人物か」という問いに対する回答

アドバイザーコメント

キャリアコンサルタント/公認心理師

吉野 郁子

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志望動機と自己PRは自分で書いてみることで内容に深みが出る

最初から完璧な文章が書ける人はいません。「違いがわからない」「うまく書けない」と感じるのは当然のことです。まずは手を動かし、書いてみることです。

しっかりと書けている就活生は、「これが自分だ」「この会社で働きたい」という覚悟があり、言葉に情熱があります。企業パンフレットの文言や自己PRの見本を「コピペ」で使ってしまうと、表面的な印象となり、読後感に空虚さが残ります。

志望動機と自己PRはどちらも一貫性を重視して書こう

自己PRは「過去から現在の自分のこと」、志望動機は「これからの未来のこと」です。どちらか一方ですと、全体の説得力が欠けてしまいます。過去のエピソードばかり書いて未来へのビジョンが薄い、逆に、なりたい姿ばかりで過去の経験や特性にもとづいた「できる根拠」がないと、一貫性が見えず、読み手に響きません。

自分の言葉で、一貫性を持って書くことが大切です。就職活動を重ねるうちに、自分の軸が定まり、覚悟と情熱が文章に表れるようになります。この自己成長が、就職活動の醍醐味です。

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編集部より

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志望動機の構成

志望動機を書く際には、「業界を選んだ理由」「その企業を選んだ理由」「将来のビジョン」という3つの要素を含めましょう。これらの要素は、あなたの熱意と企業への適性を伝えるための重要な柱となります。また、それぞれを明確にすることで、強みを表現する自己PRとの違いもおのずとわかってくることでしょう。

ただし、単にこれらの3つを順番通りに盛り込めば良い志望動機になるというわけではありません。3つの要素がしっかりとつながり、一貫性のあるストーリーとして展開されることで、はじめて説得力のある志望動機となるからです。

この章では、それぞれの要素の具体的な書き方と、3つの要素を自然につなげて魅力的な志望動機を作るための秘訣を紹介します。それでは、一つずつ確認していきましょう。

①なぜその業界なのか

業界選択の理由は、あなたが思い描くキャリアの道筋そのものを表します。ただ漠然と「この業界に興味があります」というのではなく、どんなきっかけでその業界に惹かれ、業界研究を通じて何を感じ、そこでどんな未来を描いているのか。この流れをしっかり説明できると説得力が生まれます。

業界を選んだ理由を語る際には、その業界の社会的な意味や今後の可能性について、自分の価値観と結びつけて伝えましょう。「興味があるから」「安定しているから」といった表面的な理由では、あなたの本当の思いは相手に届きません。

製造業を志望する場合

「もともとものづくりへの興味から工学部に進みましたが、研究室で実際に企業とかかわる中で、日本の製造業が持つすごさと課題に気づきました。特に印象的だったのは、世界でも認められる品質の高さと、一方で価格競争の厳しさです。IoT技術を使った生産性向上にチャレンジすることで、この課題を解決できるのではないか。そう考えるようになったのが、この業界を選んだきっかけです」

また、業界の将来性や課題についても触れてみましょう。ただし、ネットの情報をそのまま並べるのではなく、「こんな課題があるからこそ、自分はこんなことに挑戦したい」という具体的な思いを伝えることで、より深い理解と意欲を示すことができます。

業界を選んだ理由として、「成長産業だから」はありなのでしょうか?

キャリアコンサルタント/1級キャリアコンサルティング技能士

木原 渚

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成長する産業の中で自分がどのように関わっていきたいかを伝えよう

「成長産業だから」という理由だけではほかの志望者と差別化が難しく、説得力に欠ける場合があります。成長産業である点に加え、具体的な関心や自身の経験、将来のビジョンを絡めることで、志望理由としての深みが増します。

たとえば、「成長著しい物流業界において、○○の経験を活かし、業界の課題解決に貢献したい」といった形で、業界の成長にどのように自分がかかわりたいかを示すことが重要です。

間違った業界の絞り方は、就活失敗となったり、入社後に後悔することになりかねません。その業界を志望する理由を見つけられていない人は、こちらの記事をぜひ参考にしてみてください。

②なぜその企業なのか

「なぜこの企業なのか」は業界の中から一社を選んだ理由を、はっきりと説明できる部分です。単に「有名だから」「大手だから」ではなく、その企業だからこそ実現したい夢や、共感できる部分を具体的に伝えましょう。

特にしっかり書いて欲しいのは、企業の理念や価値観とあなたの考え方が重なる部分です

企業の理念や価値観とあなたの考え方が重なる部分

「御社の『常識を疑い、新しい価値を生み出す』という理念に強く惹かれました。実は私も大学のプロジェクトで、『なぜこの方法が当たり前なんだろう』と考え直すことで、新しい解決策を見つけた経験があります。この姿勢を大切にする御社だからこそ、自分の可能性を最大限に広げられると感じました」

また、他社と比べたときのその企業の特徴や強みにも触れてみましょう。ただし、他社の否定は避け、あくまでもその企業を選んだ前向きな理由を伝えることがポイントです。

企業の歴史や実績を語るのも効果的です。でも、ただ事実を並べるのではなく、「この出来事からどんなことを感じ取ったのか」「それが自分の目指す姿とどう重なるのか」という視点で語ることで、より心のこもった志望理由になるはずです。

業界そのものには興味があるのですが、企業の理念や価値観と考え方が重なる部分が見つけられません。どうしたら良いですか?

キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士

柴田 登子

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自分の考えと合わない部分があっても応募したい理由を考えてみよう

誰でも自分の信念とは異なった行動を求められるのはとても苦痛なものです。企業理念と価値観がご自身のものと合わなければ、無理に入社しても仕事の進め方などに違和感を持つようになるかもしれません。

ですから、普段から私はそのような業界や企業はなるべく避ける方が良いとお伝えしています。しかしどうしてもチャレンジしたい、という人もいるでしょう。

その場合は、企業理念や価値観が合わないのに、なぜ応募したいのか、という「どうしても」の理由を考えてみましょう。商品やサービス、イメージなどどこかに興味関心を持っているはずです。その部分を書き出し、強調できるポイントを探しましょう。

志望動機に企業理念を混ぜて伝えることもできます。インターンの志望動機でも活用できるコツを解説しているので、こちらの記事も読んでおきましょう。

③入社後に実現したいことは何か

「将来は営業のスペシャリストとして活躍したい」「グローバルに挑戦していきたい」。そんな漠然とした目標では、あなたの本気度は伝わりません。大切なのは、その企業だからこそ実現できる具体的な未来図を示すことです

入社後に実現したいこと

「入社後3年間は営業の基礎を徹底的に学び、特に御社が強みとする提案型営業のスキルを磨きたいと考えています。その後は、新規開拓チームで経験を積み、ゆくゆくは海外営業も担当させていただきたい。アジア市場での御社の実績を見て、私も将来はその発展に貢献できる存在になりたいと考えています」

このように、短期的な目標から中長期的な夢まで、時間軸に沿って語ることで説得力が生まれます。ただし、夢物語に終始するのではなく、その企業の現状や方向性を踏まえた、実現可能な目標であることが大切です。

志望動機の書き方で悩んでいる人は次の記事をチェックしてください。基本的な書き方と差別化できるコツをまとめています。

志望動機は答え方も大切です。考えた内容をそのまま伝えるのではなく、工夫が必要になります。ぜひ次の記事で確認してくださいね。

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自己PRの構成

自己PRは、あなたの魅力を最大限に伝えられる大切な機会です。「自分の強み」「具体的なエピソード」「企業への貢献」という3つの要素をうまく織り交ぜることで、より説得力のある内容に仕上がります。

ただし、同じ強みやエピソードでも、企業によって求める人材像は違います。たとえば、チャレンジ精神を重視する企業もあれば、確実な実行力を重視する企業もあるでしょう。その企業が大切にする要素を意識しながら、内容を組み立てていきましょう。

そして何より大切なのは、素直に自分を表現すること。誇張はせず、あなたの等身大の強みと、実際の経験に基づくエピソード、そして企業への誠実な貢献意欲を率直に伝えることで心に響く自己PRとなるはずです。それでは詳しく見ていきましょう。

①自分の強みを具体的に示す

「リーダーシップがあります」「コミュニケーション能力が高いです」というような、抽象的な表現では、あなたの本当の強みは伝わりません。大切なのは「なぜそれが強みといえるのか」という裏付けです

まずは自分の経験を丁寧に振り返ってみましょう。部活動やサークル、アルバイト、インターンシップ……あなたはどんなときに力を発揮できましたか。その結果、周りからはどのような評価をもらってきましたか。そんな具体的な経験の中から、自分ならではの強みが見えてきます。

強みは、必ずしも特別な才能や目立つ個性である必要はありません。むしろ、日々の活動の中で着実に発揮できる力こそ、ビジネスの現場では光ります。「当たり前すぎて気づいていない」、そんな普段の行動の中にこそ、あなたの強みが隠れているかもしれません。

MBTIやストレングスファインダーを参考に強みを見つけても良いのでしょうか?

キャリアコンサルタント/公認心理師

吉野 郁子

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性格診断で出てきたキーワードを使って具体的な強みを見つけよう

性格診断の結果は、強みを表現する言葉の辞典として活用すると、とても役立ちます。

「これは当たっている! 」「思い当たるエピソードがある」といったキーワードを参考にすると、文章作成もスムーズになります。特に、よく練られた診断結果記述は、より繊細で具体的な表現を使ってその人の特徴を伝えてくれるものです。

たとえば、「コミュニケーション力がある」という大まかな表現を、「社交的で人と過ごすことが好き」「お人好しで人の話を丁寧に聴く」といった具体的なフレーズに変えるヒントとして活用することができます。性格診断は表現力を高める助けとなるでしょう。

②強みを活かしたエピソードを具体的に語る

「私はこんな人間です」と言葉で長々と説明するより、実際の体験を通じて語る方が、ずっと説得力がありますよね。エピソードを語る際は、ストーリー仕立てで展開していくと、より相手の心に残りやすくなります。何を話したら良いかわからない人は、次の例のように考えてみましょう。

強みを活かしたエピソードの例

  • どんな状況で、どんな課題に直面したのか
  • その時、何を考えてどう行動したのか
  • 結果として何を達成し、何を学んだのか

ただし、必ずしも華々しい成功体験である必要はありません。時には失敗や苦労の経験でも、「そこから何を学び、次にどう活かしたか」という成長のプロセスが見えれば、むしろ魅力的なエピソードになりますよ

③強みを活かして企業にどう貢献するか

いくら魅力的な強みやエピソードでも、それが企業の求めるものと結びつかなければ、響く自己PRにはなりません。大切なのは、あなたの強みがその企業でどう活きるのか、具体的なイメージを示すことです

強みを活かして企業にどう貢献するか

「私の粘り強さとコミュニケーション力は、御社が注力される新規開拓の営業で活かせると考えています。特に、商品開発の経験を通じて培った『相手の潜在的なニーズを引き出す力』は、顧客との関係構築に役立つはずです」

新入社員としてすぐに大きな貢献はできないかもしれません。でも、「まずはここから始めて、こんなふうに成長していきたい」という具体的なイメージを示すことで、より説得力のある自己PRになります。自分の強みを活かしながら、どんなふうに成長し、会社に貢献していきたいのかを率直に伝えてみましょう。

柴田 登子

プロフィール

志望先企業の求める人材像となにもかも合致している、と伝える必要はありません。いくつかある要素の中から、企業が特に強調している部分、あるいはご自身がアピールしやすいものを複数準備しておけば十分です。

自己PRの書き方がイメージできずに困っている人はテンプレートを参考にするのも一つの手です。こちらの記事を読んでみましょう。

志望動機と自己PRの内容に矛盾がないかを第三者に確認してもらうときに、まずは誰に見てもらうのがおすすめですか?

キャリアコンサルタント/1級キャリアコンサルティング技能士

木原 渚

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キャリアアドバイザーや就活経験のある先輩など信頼できる人に見てもらおう

おすすめは、信頼できる第三者であるキャリアアドバイザーや就職支援担当者です。なぜならば就職活動の経験が豊富で、企業が求める志望動機や自己PRの作成方法についての知識も持っているからです。具体的なアドバイスをもらうことで、内容の一貫性や説得力が高まります。

また、就職活動に詳しい先輩や、業界の経験者に確認してもらうのも有効です。実際の選考過程を知っており、企業の視点でアドバイスをくれるため、より実践的な意見を得ることができます。友人や家族に見てもらうことも一つの方法ですが、専門的なフィードバックを求めるなら、就職支援のプロフェッショナルの方が適切です。

特別な動機がなくても、ツールを使えば採用される志望動機が作れます

第一志望以外の企業にエントリーする時、「特別な志望動機が思いつかない......」と悩む就活生も多いでしょう。

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【大手内定者の例文付き】志望動機と自己PRの書き分け例文

志望動機と自己PRは、それぞれ独立した要素でありながら、両者が響き合うことで大きな説得力を生みます。ここでは、実際の例文を通じて、効果的な書き方のポイントを具体的に見ていきましょう。単なる形式的な文章ではなく、あなたの熱意と企業への理解が伝わる、心のこもった内容を目指します。

ただし、これらの例文は参考としてのみ活用してください。そのまままねるのではなく、あなたならではの経験や思いを、自分の言葉で表現することが大切です。例文から書き方のコツをつかみ、オリジナリティのある志望動機と自己PRを作り上げていきましょう。

①メーカー(本田技研工業 内定者)

製造業は、技術力や開発力が重視される業界です。そのため、志望動機では企業の技術への理解と情熱を、自己PRでは具体的な課題解決能力を示すことが効果的です

特に、技術と社会貢献の結びつきや、チームでの開発への理解を示せると、より説得力が増します。

志望動機

メーカー(本田技研工業 内定者)

私が貴社を志望する理由は、様々な関係者と強固な信頼関係を築き、ものづくりの最前線で学びながら、未来のモビリティのあり方を実現したいからです。

大学では商品企画のプログラムに所属し、教授と共に次世代モビリティを研究したことがきっかけで自動車に興味を持ちました。同級生が社会トレンドに応じソフト面からアプローチする中、私は文理融合の環境で培った視点を活かし、車の部品や機能性といったハード面に強い関心を持ちました。

特に自動車の座席の形状に重点を置き、実際にダンボールを利用して模型を作成しました。想いを形にする過程の楽しさを実感し、成果報告でも教授から高く評価された一方で、量産化への壁など、技術に対する徹底的な理解が不足している事実を痛感しました。

その中で、技術を極めつつ自動車の高機能化を目指す貴社に強い関心を抱きました。さらに、貴社のインターンシップにおける徹底的な議論を通じたチームでの成果創出を経験し、貴社で働く魅力を確信しています。

入社後は生産管理として現場の近くで技術に触れ、製造現場や取引先と良好な信頼関係を築き、大学時代に思い描いた未来のモビリティづくりを事務系として実現いたします。

メーカーの志望動機の作成手順はこちらの記事を読んでみてくださいね。

自己PR 

メーカー(本田技研工業 内定者)

私の強みは、高い目標に対して「リスクを想定した周到な準備力」と「周囲を巻き込んで困難を乗り越える推進力」です。

この強みは、サイクリング部で〇〇から〇〇までの約1,000キロを自転車で走破した経験で発揮されました。10日間に及ぶ挑戦では、体力や精神力に加えて、機材トラブルや事故への備えが不可欠でした。そこで私は出発前、チームでの練習を主導するだけでなく、上級生と協力して応急処置や修理を学ぶ「整備講習会」を自ら企画・開催しました。

本番では毎日の点検を徹底していましたが、最終日に〇〇を下る際、後輩が落車して怪我を負う不測の事態が発生しました。しかし、事前の講習会で培った知識とチームワークでこの危機を的確に乗り越え、無事に目標地点への到達を果たし、メンバーと大きな達成感を分かち合いました。

入社後も、綿密な計画をもとに想定外の事態にも冷静に対処し、チームで成果を出して貴社に貢献いたします。

②IT(日本IBM 内定者)

デジタル技術の進化が著しいIT業界では、志望動機に企業が目指すデジタル変革への共感と、それを実現する技術への興味を示すことが大切です

自己PRでは、プログラミングスキルや論理的思考力に加え、チーム開発での具体的な成果を織り交ぜると印象的です。

志望動機

IT(日本IBM 内定者)

私が貴社を志望する理由は2点あります。

1点目は、社会の変化に適応し続ける「変革力」です。かつてのパソコン製造から、現在ではソフトウェアやAI開発へ事業を転換させており、常に時代を先取る革新的な社風に魅力を感じています。

2点目は、コンサルティングからシステム構築(SI)、研究開発まで「一気通貫」で顧客を支援できる点です。私は大学でサプライチェーンの研究を行っており、将来はこの分野の課題解決に貢献したいと考えています。

戦略策定の上流工程から、システム導入・運用の下流工程まで包括的にソリューションを提供できる貴社の環境であれば、顧客にとって真に価値のある支援ができると確信しています。

入社後は、自身の知見と貴社の総合力を掛け合わせ、顧客企業の変革に貢献いたします。

IT業界の志望動機では、その企業の製品やサービスに触れるのはマストですか?

キャリアコンサルタント/1級キャリアコンサルティング技能士

木原 渚

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製品やサービスに触れることよりも自分の熱意や強みをうまく伝えることが大切

IT業界の志望動機では、企業の製品やサービスに触れることは非常に有効ですが、マストではありません。たしかに製品やサービスに言及することで、企業への理解や関心が伝わり、具体的な志望理由として説得力を持たせることができます。しかし、企業の理念やビジョンに共感することや、自己のスキルと経験が企業のニーズにどうマッチするかを中心に志望動機を作成する方法も効果的です。

たとえば、企業が掲げる社会的使命や将来のビジョンに共感し、そのなかでどのように貢献したいかをアピールすることも効果的です。また、自分が持っている技術的スキルや経験が企業の事業にどう活かせるかを具体的に示すことも重要です。さらに、業界全体への興味や最新の技術トレンドに対する理解を表現し、それが企業の発展にどうつながるかを説明することも有力なアプローチです。

結局、志望動機はその企業に対する熱意や自己の強みをどう結びつけるかが重要であり、製品やサービスに触れなくても十分に説得力のある動機を伝えることができます。

IT業界の志望動機の書き方はこちらの記事で解説しています。例文10選もついているので追加で確認しておきましょう。

自己PR

IT(日本IBM 内定者)

私の強みは、長期的な視点に基づく「計画実行力」です。この強みは、部活動の〇〇の役職で発揮されました。

当時、限られた年間予算の中で組織をいかに成長させるかが課題でした。そこで私は、1年間という長期スパンを見据え、組織の成長に直結する部分へ優先的に予算を配分する計画を立案し、実行しました。また、学業と部活動の両立においても、この計画性を活かしてきました。

入社後もこの強みを活かし、目の前の課題に集中しがちな顧客に対し、中長期的な視点に立った本質的なソリューションを提案し、貴社に貢献いたします。

③商社

商社では、グローバルな視点とビジネス創造力を重視しています。志望動機には企業の取引分野や海外展開への深い理解を示し、自己PRでは語学力やコミュニケーション能力、異文化理解の経験を盛り込みましょう。新規事業への意欲も効果的なアピールになります。

志望動機

商社の志望動機

私は御社の「世界を舞台に新しい価値を創造する」という経営理念に強く共感し、志望いたしました。特に、新興国における環境配慮型インフラ事業の展開に感銘を受けています。

大学では国際経済を専攻し、発展途上国における経済発展と環境保護の両立について研究してきました。その中で、商社の持つグローバルネットワークと事業開発力が、世界規模の課題解決に重要な役割を果たすことを学びました。御社が手がけた再生可能エネルギープロジェクトが、現地の持続的な発展に貢献している事例からも、その可能性の大きさを実感しています。

また、インターンシップでのプロジェクト立案を通じて、多様なステークホルダーとの関係構築の重要性を知りました。特に印象的だったのは、国や文化の違いを超えて、win-winの関係を築いていく社員の方々の姿勢です。

私は御社で、グローバルな視点を持ちながら、新たな価値創造に挑戦していきたいと考えています。

非常に具体的で説得力のある志望動機です。企業の理念や具体的な事業(新興国の環境配慮型インフラ事業)に対する理解がしっかり示されており、さらに自分の学んできたことやインターンシップでの経験ともつながっています。「グローバルな視点を持ちながら」という部分を、具体的な貢献方法に結びつけるとさらに強力な志望動機になるでしょう。

商社では、業界の課題や動向を押さえたうえで志望動機を考えましょう。こちらの記事で押さえるべきポイントを解説しています。

自己PR

商社の自己PR

私の強みは、多様な価値観を理解し、調整する対話力です。この強みは、大学での国際交流プロジェクトで特に発揮されました。

5カ国10名の留学生と協働でおこなった地域活性化プロジェクトでは、文化や考え方の違いから、当初は企画の方向性が定まりませんでした。しかし、メンバー一人ひとりと丁寧な対話を重ね、それぞれの思いや背景を理解することで、全員が納得できる企画を作り上げることができました。

この過程で重要だったのは、表面的な意見の違いではなく、その背景にある文化や価値観まで理解しようとする姿勢です。時間はかかりましたが、この丁寧なコミュニケーションが、最終的に地域の方々からも高い評価をいただく企画の実現につながりました。

御社でも、この対話力を活かし、グローバルなビジネス創造に貢献していきたいと考えています。

吉野 郁子

プロフィール

「英語の勉強を頑張った」「留学先で苦労したけど、いろいろ努力して最後は達成感を得た」というエピソードはよく目にします。そのため、強みを単に「英語力」としてしまうと、埋もれやすくなります。学習プロセスで伸ばした、性格特性を伝えましょう。

④小売業界

顧客満足度を重視する小売業界では、志望動機に企業の店舗展開や顧客戦略への理解を示すことがポイントです。自己PRではアルバイトでの接客経験や、顧客ニーズを捉えた提案力を具体的に示すことで、より魅力的なアピールができます。

志望動機

小売業界の志望動機

私は御社の「顧客の毎日を豊かにする」という企業理念に強く共感し、志望いたしました。特に、地域特性に合わせた品揃えと、きめ細やかな接客サービスに感銘を受けています。

大学ではマーケティングを専攻し、消費者行動の変化について研究してきました。その中で、小売業には単なる商品提供以上に、顧客の生活に寄り添う役割があることを学びました。御社の店舗が地域コミュニティの中心として支持されている様子からも、その重要性を実感しています。

また、アルバイトとして2年間、食品スーパーで接客を経験する中で、顧客一人ひとりのニーズに応える難しさと喜びを知りました。特に印象的だったのは、日々の接客から得た気づきを商品構成や売り場作りに活かしていく、現場主導の店舗運営の姿です。

私は御社で、顧客視点を大切にしながら、より豊かな購買体験の創造に貢献していきたいと考えています。

柴田 登子

プロフィール

上記の例文では、「顧客の毎日を豊かにする」という企業理念のどこに着目し、どのように共感したのかを示すようにしましょう。志望先企業の「毎日を豊かにする」活動の例を示すなどして、そこに自分がどういった形で関わりたいのかを伝えるとより具体的になります。

アルバイト経験は入社後の活躍イメージを伝える有効な題材です。アルバイト経験を活かした自己PRの必勝法は次の記事で学びましょう。

自己PR

小売業界の自己PR

私の強みは、顧客の声を形にする提案力です。この強みは、食品スーパーでのアルバイト経験で特に発揮されました。

惣菜売場での接客を通じて、「少量パックが欲しい」というシニアの顧客の声を多く聞いていました。そこで店長に提案し、人気商品の少量パック販売を試験的に開始。需要予測データを収集・分析したうえで実施したことで、導入後1カ月で該当商品の売上が20%向上しました。

この過程で重要だったのは、顧客の声を漠然と聞くのではなく、具体的なニーズとして捉え、実現可能な形に落とし込む視点です。この経験を通じて、現場の気づきを具体的な改善につなげることの重要性を学びました。

御社でも、この提案力を活かし、顧客満足度の向上に貢献していきたいと考えています。

小売業界の面接でウケが良いエピソードは、顧客とのコミュニケーション能力やサービス向上に対する意識を示すものです。たとえば、「アルバイトで接客をしていた際、顧客の要望を聞き、提案をおこなったことで再来店してもらえた」など、実際に顧客とのかかわりを通じて価値を提供した経験を話すとウケが良いです。また、チームワークや柔軟性を発揮したエピソードも好印象でしょう。

⑤金融

数値感覚とリスク管理が求められる金融業界では、志望動機に金融市場への理解と企業の成長戦略への共感を示しましょう。自己PRでは分析力や数理的思考に加え、コンプライアンス意識の高さをアピールすることで、より説得力のある内容になります

志望動機

金融の志望動機

私は御社の「金融を通じて、人々の豊かな未来を創造する」という企業理念に強く共感し、志望いたしました。特に、フィンテックを活用した新しい金融サービスの開発や、地域経済の活性化に向けた取り組みに感銘を受けています。

大学では経済学を専攻し、デジタル化が進む金融市場について研究してきました。その中で、金融機関には従来の安定性に加え、変化する社会のニーズに応える革新性が求められていることを学びました。御社が展開するモバイル決済サービスの利用者数が急成長している事例からも、その可能性の大きさを実感しています。

また、インターンシップでの企画提案を通じて、金融サービスが持つ社会的影響力の大きさを知りました。特に印象的だったのは、一つ一つの施策が顧客の生活や企業の経営に直結することへの強い責任感を持って仕事に取り組む社員の方々の姿です。

私は御社で、確かな専門性と先進的な視点を持ちながら、新たな金融サービスの創造に貢献していきたいと考えています。

吉野 郁子

プロフィール

金融業界の志望動機では、窓口業務や営業といった目に見えやすい職種のイメージだけで考えると、仕事の本質を見誤ります。金融業界の難しさは、仕事の抽象性が高く、目に見えにくいことです。どのように世のため人のためになっているのか、金融のビジネス構造をしっかり研究しましょう。

次の記事ではメガバンク出身の採用面接経験者が金融の志望動機の作り方を解説しています。

自己PR

金融の自己PR

私の強みは、データに基づいて課題を分析し解決する力です。この強みは、大学のゼミ活動で特に発揮されました。

地域企業の経営分析プロジェクトでは、3年分の財務データと市場動向を詳細に分析し、収益性改善のための具体的な提案をおこないました。特に、キャッシュフロー分析から運転資金の効率化が課題だと特定し、取引先との支払いサイトの見直しを提案。結果として、企業の資金繰り改善に貢献することができました。

この過程で重要だったのは、数値の背景にある事業の実態を理解しようとする姿勢です。経営者へのヒアリングを重ね、業界特性や事業環境まで深く理解することで、より実効性の高い提案が可能となりました。

御社でも、この分析力を活かし、顧客の経営課題解決に貢献していきたいと考えています。

柴田 登子

プロフィール

上記の例文では、経営分析プロジェクトでどのようなプロセスを経て資金繰りを改善できたかを具体的に示すことができています。

さらに、その経験を振り返り、何が功を奏したのかを分析し次に活かせる要素まで引き出している点に好感が持てます。目の前の仕事だけを処理するのではなく、長期的な視点で業務に向き合えるのではといった期待を採用担当者にもたらせるでしょう。

自己PRでゼミをアピールするときはほかの学生との差別化が鍵です。こちらの記事で差別化のポイントを押さえておきましょう。

⑥広告

クリエイティブ力とマーケティング思考が必須の広告業界では、志望動機に企業の代表的な広告施策への理解を示すことが重要です。自己PRでは企画力やデザインセンス、SNSでの情報発信経験など、創造性を具体的に伝えることで差をつけられます

志望動機

広告の志望動機

私は御社の「クリエイティブの力で社会に新しい価値を生み出す」という企業理念に強く共感し、志望いたしました。特に、社会課題の解決につながるコミュニケーション設計や、デジタルテクノロジーを活用した革新的な広告表現に感銘を受けています。

大学では心理学を専攻し、消費者の意思決定プロセスについて研究してきました。その中で、人々の行動変容には、深い洞察に基づいた創造的なコミュニケーションが重要であることを学びました。御社が手がけたSDGs啓発キャンペーンが多くの人々の共感を得ている事例からも、その影響力の大きさを実感しています。

また、広告制作サークルでの活動を通じて、メッセージを効果的に伝えることの難しさと面白さを知りました。特に印象的だったのは、ターゲットの心理を深く理解し、それを創造的な表現に落とし込んでいく過程です。

私は御社で、人々の心に響くクリエイティブの創造に携わりながら、社会の変革に貢献していきたいと考えています。

上記の例文では、心理学を専攻したことと、その知識を広告業界で活かすという点が、ほかの応募者と差別化できる強みになっています。また、SDGs啓発キャンペーンに触れ、企業の具体的な活動に言及している点も、企業研究がしっかりできていることを示しています。「広告制作サークルでの活動」について、もう少し具体的なエピソードを加えると、さらに実績が伝わりやすくなります。たとえば、どのような広告を制作したのか、その成果がどうだったのかを簡潔に触れると良いでしょう。

広告業界に入りたいのなら、志望動機を作る前にやるべき4つのことがあります。こちらの記事で志望動機の書き方と併せて押さえておきましょう。

自己PR

広告の自己PR

私の強みは、人々の心理を理解し、それを創造的な表現に変換する力です。この強みは、大学の広告制作サークルでの活動で特に発揮されました。

地域の環境保護キャンペーンでは、若者の環境意識の低さが課題でした。そこで同世代100人へのインタビュー調査を実施し、「環境」を身近な「日常」に結びつける企画を立案。SNSでの拡散を意識した短尺動画を制作し、当初の目標だった10万回再生を大きく上回る50万回の再生数を達成することができました。

この過程で重要だったのは、表面的な訴求ではなく、ターゲットの潜在的な価値観や行動習慣まで理解しようとする姿勢です。丹念な調査と洞察が、最終的に多くの共感を生むクリエイティブの創造につながりました。

御社でも、この洞察力を活かし、社会に新たな価値を生み出すクリエイティブの創造に貢献していきたいと考えています。

吉野 郁子

プロフィール

広告業界の自己PRでは、「問題解決力」や「コミュニケーション力」を強みとして挙げる学生は多く見受けられます。学生活動の中でも「集客」「売上」「広報活動」といったエピソードを述べるケースもよくあります。学生活動での成功に満足せず、さらなる成長意欲を伝えられると魅力的ですね。

⑦コンサルティング

問題解決力が問われるコンサル業界では、企業の支援実績や専門分野への深い理解を志望動機に盛り込むことが効果的です。自己PRでは論理的思考力や分析力に加え、実際のプロジェクト経験やプレゼンテーション能力を示すことで、より説得力のある内容になります。

志望動機

コンサルティングの志望動機

私は御社の「顧客とともに新しい価値を創造する」という理念に強く共感し、志望いたしました。特に、デジタルトランスフォーメーション領域での支援実績と、業界の垣根を越えた統合的なソリューション提供に感銘を受けています。

大学では経営戦略を専攻し、企業の持続的競争優位性について研究してきました。その中で、急速に変化する事業環境において、外部の知見を活用した経営革新が重要性を増していることを学びました。御社が手がけた製造業のDX支援事例が、顧客の業績向上に貢献している点からも、戦略的コンサルティングの可能性を実感しています。

また、インターンシップでの企業分析プロジェクトを通じて、本質的な課題発見の重要性を知りました。特に印象的だったのは、表面的な数値分析に留まらず、現場の声に耳を傾けながら真の課題を特定していく社員の方々の姿勢です。

私は御社で、幅広い知見と分析力を活かしながら、顧客の企業価値向上に貢献していきたいと考えています。

柴田 登子

プロフィール

コンサルティング業務とはすなわち「問題解決」です。取引先企業や顧客が抱える問題を把握し、その原因を追求、さらにどのように解決するかを考えなければなりません。ですから、そうした問題解決の能力を生かしたいという点を強調する志望動機を考えてみましょう。

コンサル業界では志望動機の段階から論理性のアピールも必須です。NG例も参考に、志望動機をブラッシュアップしましょう。

自己PR

コンサルティングの自己PR

私の強みは、複雑な課題を構造化し、解決策を導き出す論理的思考力です。この強みは、大学でのビジネスコンテストで特に発揮されました。

地方企業の事業戦略立案プロジェクトでは、業績低迷の原因を、財務データと市場環境の両面から分析。PEST分析とバリューチェーン分析を組み合わせることで、外部環境の変化に社内プロセスが対応できていないという本質的な課題を特定しました。この分析に基づき、業務プロセスの再設計を提案し、審査員特別賞を受賞することができました。

この過程で重要だったのは、データと現場の声の両方を重視する視点です。経営陣と現場社員双方へのヒアリングを通じて、定量・定性両面からの課題把握をおこないました。

御社でも、この論理的思考力を活かし、顧客の経営課題解決に貢献していきたいと考えています。

上記の例文では、自身の強み(論理的思考力)を明確にし、それを大学でのビジネスコンテストという実績に結びつけている点がとても良いです。複雑な課題を構造化し解決する能力を具体的な事例を通じて伝え、企業の経営課題にどう貢献できるかが明確に述べられているため、実務で活かせるスキルをアピールできています。「データと現場の声を重視した視点」という部分を、もう少し具体的にどう活かしたのかを少し加えると、さらに深みが出ます。

⑧医療・製薬

人々の健康に直結する医療・製薬業界では、志望動機に企業の研究開発方針や医療貢献への共感を示しましょう。自己PRでは専門知識や研究経験、そして何より人々の健康を願う強い使命感を伝えることで、採用担当者の心に響きます。

志望動機

医療・製薬の志望動機

私は御社の「革新的な医療サービスで人々の健康に貢献する」という企業理念に強く共感し、志望いたしました。特に、難治性疾患に対する新薬開発への継続的な投資と、患者さんを中心に据えた研究開発の姿勢に感銘を受けています。

大学では生命科学を専攻し、創薬研究の可能性について学んできました。その中で、製薬企業の研究開発力が、人々の生活の質向上に直結することを実感しました。御社が開発した新薬が、多くの患者さんのQOL改善に貢献している事例からも、その社会的意義の大きさを感じています。

また、インターンシップでの研究所見学を通じて、最先端の技術と倫理性の両立の重要性を知りました。特に印象的だったのは、科学的な探究心と患者さんへの思いやりを両立させながら研究に取り組む研究員の方々の姿です。

私は御社で、専門性を活かしながら、画期的な医療ソリューションの開発に貢献していきたいと考えています。

吉野 郁子

プロフィール

上記の例文では、現在の記述のままだとどの製薬会社にも言える内容になっています。他社との違いを、主力商品、専門分野、海外売上比率、などビジネス面から分析しましょう。特に、自分の研究テーマと応募先が力を入れている事業との合致があれば、ぜひ伝えましょう。

自己PR

医療・製薬の自己PR

私の強みは、高い目標に向けて粘り強く研究を進める探究心です。この強みは、大学での研究活動で特に発揮されました。

新規抗がん剤の作用機序解明に関する研究では、当初期待した結果が得られず、実験方法の見直しを迫られました。しかし、150回以上の実験を重ね、関連論文を徹底的に調査。実験条件を細かく調整することで、新たな作用メカニズムの可能性を示唆するデータを得ることができました。

この過程で重要だったのは、失敗を恐れず、常に科学的な真理を追求する姿勢です。一つの結果に固執せず、データの示す方向性に真摯に向き合うことで、予想外の発見にもつながりました。

御社でも、この探究心を活かし、革新的な医薬品の研究開発に貢献していきたいと考えています。

柴田 登子

プロフィール

医療業界では職種にもよりますが、研究職など専門性の高い仕事に就く場合、医療技術の進化を常に取り入れ、新しい知識を絶え間なく学び続ける努力や根気強さが求められます。またどのような職種であっても、医療によって人々をサポートしていきたいといった社会貢献的な意識を持っていることも好ましいです。

医療業界の志望動機では見落としがちな3つの注意点にも目を向けましょう。詳しくは次の記事を読んでみてください。

⑨建設・不動産

街づくりにかかわる建設・不動産業界では、志望動機に企業の開発実績や街づくりビジョンへの共感を示しましょう。自己PRでは設計や施工管理への興味、安全意識の高さ、そして長期的な視点でのプロジェクトマネジメント力を伝えることが効果的です。

志望動機

建設・不動産の志望動機

私は御社の「街づくりを通じて、人々の豊かな暮らしを創造する」という理念に強く共感し、志望いたしました。特に、環境配慮型の都市開発プロジェクトや、地域コミュニティの活性化を意識した施設運営に感銘を受けています。

大学では都市工学を専攻し、持続可能な都市計画について研究してきました。その中で、建設・不動産事業が、単なる建物の建設や管理に留まらず、人々の生活の質や地域社会の発展に大きな影響を与えることを学びました。御社が手がけた複合施設開発が、地域の新たなランドマークとして多くの人々に愛されている事例からも、その可能性の大きさを実感しています。

また、インターンシップでの再開発プロジェクト検討を通じて、多様なステークホルダーとの合意形成の重要性を知りました。特に印象的だったのは、地域住民の声に真摯に耳を傾け、その思いをプロジェクトに反映させていく社員の方々の姿勢です。

私は御社で、技術力と創造性を活かしながら、次世代の街づくりに貢献していきたいと考えています。

不動産業界の志望動機では、業界特有の魅力や社会的意義を理解したうえで、自分のスキルや経験がどのように活かせるかを具体的に伝えることが重要です。また、業界のトレンドや課題(例:サステナビリティやデジタル化)に対する関心を示し、企業の取り組みと自分の価値観やスキルがマッチする点を強調することも有効です。

ライバルの多い不動産業界。こちらの記事を読んで、不動産業界の志望動機に盛り込むべき4つのポイントを把握しましょう。

自己PR

建設・不動産の自己PR

私の強みは、周囲の声に耳を傾けながら最適解を導き出す調整力です。この強みは、大学での地域活性化プロジェクトで特に発揮されました。

空き店舗活用プロジェクトでは、地域住民、商店主、行政といった立場の異なる30名以上の関係者から意見を集め、全体の利害を調整しながら活用案を策定しました。特に、各関係者との対話を丁寧に重ね、それぞれの要望や懸念を可視化。その結果、地域に必要とされるコミュニティスペースとしての活用案をまとめ上げ、実際の運用開始につなげることができました。

この過程で重要だったのは、一つ一つの意見に真摯に向き合い、建設的な解決策を模索する姿勢です。異なる立場の方々の思いを理解し、接点を見出していく経験は、大きな学びとなりました。

御社でも、この調整力を活かし、多くの人々に価値ある街づくりプロジェクトの推進に貢献していきたいと考えています。

柴田 登子

プロフィール

上記の例文は、志望の業界に入ってからも活かせそうなイベントでの体験をうまく絡めながら、自身の強みを具体例と共に伝えることができています。実際に意見を聞いた人の属性がさまざまであること、また30人と数値で示した点も説得力を持たせるのに効果的です。

⑩マスコミ・メディア

情報発信力が問われるマスコミ業界では、志望動機に企業の報道姿勢や番組制作方針への理解を示すことが大切です。自己PRでは取材力や編集経験、デジタルメディアでの発信実績など、具体的なコンテンツ制作能力を伝えることで、より印象に残るアピールができます。

志望動機

マスコミ・メディアの志望動機

私は御社の「正確な情報発信を通じて、より良い社会の実現に貢献する」という理念に強く共感し、志望いたしました。特に、深い取材に基づく調査報道や、社会課題をわかりやすく伝える企画力に感銘を受けています。

大学ではジャーナリズムを専攻し、メディアの社会的役割について研究してきました。その中で、情報があふれる現代だからこそ、信頼性の高い報道機関の存在が重要であることを学びました。御社の環境問題に関する連続報道が、社会的な議論を喚起し、具体的な政策転換につながった事例からも、その影響力の大きさを実感しています。

また、学生新聞での活動を通じて、「伝える」ことの難しさと責任を知りました。特に印象的だったのは、事実を正確に把握し、読者にわかりやすく伝えることの重要性です。大学での研究不正を追った記事は、多くの反響を呼び、改善のきっかけとなりました。

私は御社で、真摯な取材姿勢と確かな表現力を身に付けながら、社会に価値ある情報発信に貢献していきたいと考えています。

吉野 郁子

プロフィール

上記の例文は、理想主義的だと感じました。実際の仕事の大変さや、ビジネス視点での応募先企業の強みや課題を研究し、それを踏まえて志望動機をさらに練り上げましょう。変化の激しい業界全体が抱える課題についても、調べておきましょう。

自己PR

マスコミ・メディアの自己PR

私の強みは、複雑な情報をわかりやすく伝える編集力です。この強みは、学生新聞での活動で特に発揮されました。

大学の研究施設の老朽化問題を取材した際、膨大な予算資料や専門的な設備の情報を、学生目線で理解しやすい記事にまとめ上げました。特に、施設の現状と予算の推移を図表で可視化し、専門家や職員30名以上のコメントを織り交ぜながら、問題の全体像を立体的に描き出すことができました。この記事は「わかりやすさ」が評価され、学内報道賞を受賞しました。

この過程で重要だったのは、読者の立場に立って情報を整理し、ストーリー化する視点です。複雑な問題も、適切な構成と表現を工夫することで、より多くの人に届く内容へと昇華させることができました。

御社でも、この編集力を活かし、社会に価値ある情報発信に貢献していきたいと考えています。

マスコミの自己PRではやはり文章力やコミニュケーション能力などを強みにあげた方が有利なのでしょうか?

キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士

柴田 登子

プロフィールを見る

ほかの学生が選ばない強みを準備することでよりアピールできる

確かにマスコミでは文章力・コミュニケーション能力は必須です。それらがどのように「強み」と言えるのかを具体的な事例や成果などを添えて伝えられるようにしておくのは必須です。

一方でマスコミを志望するような人は、もれなくそれらが「強み」であるともいえます。ですからそこだけを強みとしていると、ほかの志望者との差別化ができなくなってしまいます。

そこで、たとえマスコミ業界で求められる能力とはかけ離れていたとしても、ほかの志望者がまず言わなさそうな「強み」のアピールを準備しておきましょう。その「かけ離れた強み」をいかに活用しマスコミ業界で活かすのかをアピールできれば、同時にコミュニケーション力の高さも伝えられます。

マスコミ業界では自由形式の自己PRも多い傾向にあります。こちらの記事で対策しましょう。

特別な動機がなくても大丈夫!
ツールを使えば魅力的な志望動機が作れます

「第一志望以外の志望動機が思い浮かばない……」と感じたことはありませんか?そんな時にぜひ活用してほしいのが「志望動機作成ツール」です。

簡単な質問に答えるだけで、特別な動機がなくても採用したいと思われる志望動機が簡単に作成できます。

志望動機で困ったら、まずはツールを活用してみましょう。

 実際にツールで作成した志望動機例文 
 (人材業界の場合) 
私はキャリア支援を通じて社会に貢献したいと考えています。学生時代、キャリア支援団体のインターンに参加し、50人以上の学生に対してESの添削や模擬面接を実施しました。自分に自信が持てなかった学生が自分の強みを発見し、自信を持って面接に臨む姿を見たときに大きなやりがいを感じました。貴社では個々の求職者に寄り添いながら最適なキャリアを模索し、一人ひとりの可能性を最大限に引き出せるようなキャリアアドバイザーになりたいと考えます。

志望動機と自己PRの欄が1つの場合の対処法

エントリーシート(ES)や履歴書では、レイアウトの関係で「志望動機と自己PR」が一つの欄にまとめられているケースもありますよね。「どちらを中心に書けばいいのか」「どう構成すれば効果的なのか」と悩む人も多いのではないでしょうか。

この章ではキャリアコンサルタントの柴田さんに、困ったときのリアルな対処法を聞いてみました。マイナス評価につながらないよう、アドバイスを参考に対策してくださいね。

アドバイザーコメント

キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士

柴田 登子

プロフィールを見る

志望動機と自己PRにつながりを持たせて書くことで効果的にアピールできる

志望動機と自己PRの欄が1つの場合、それぞれを分けて個別に書いても構いませんが、それらにつながりを持たせることで、より効果的なアピールにつなげるのも良いでしょう。具体的には以下のような手法があります。

①自己PRを先に書き、それらのスキルを活かしたいという志望動機にまとめる

明らかにその業界で役立ちそうな自分の強みを先に伝え、志望する職種や企業こそがそれらを活かせるものである、という結論に導きます。より明確な強みを持つ人にはとても効果的なアピールになります。

②志望動機の中に自己PRを挟みこむ

文章全体を「志望動機」として展開させますが、志望する理由の一つひとつに「たとえばこうした業務には自分のこのような経験が役立つと考えられます」と付け加えていきます。そうすることで志望動機に説得力を持たせることができます。

上記の手法を用いると、志望動機と自己PRを個別に書くよりも、自分がより志望先企業へのマッチング度が高いとアピールでき、かつストーリーテリング的になるため、意図が伝わりやすくなります。ぜひ試してみてください。

志望動機と自己PRを正しく使い分けて就活を制そう

ここまで見てきたように、志望動機と自己PRは就職活動の大切な武器となります。しっかりと準備して臨めばあなたの武器に、逆におろそかにすれば足かせにもなりかねません。

最後にもう一度振り返りをすると、志望動機は「なぜその企業で働きたいのか」、自己PRは「あなたが企業にどんな価値を提供できるのか」です。この2つはまったく異なる視点から書くものでありながら、どちらもあなたという人物の魅力を伝える重要な要素です。両者がバラバラな印象を与えるのではなく、あなたの価値観や目指す方向性が自然と浮かび上がってくるような内容を目指しましょう。

完璧な文章を目指すあまり、個性のない没個性的な内容になってしまうことだけは避けるべきです。大切なのは、あなたらしさが伝わる誠実な内容であること。丁寧な準備を重ねて、採用担当者の心に響く志望動機と自己PRを書きましょう。

アドバイザーコメント

キャリアコンサルタント/1級キャリアコンサルティング技能士

木原 渚

プロフィールを見る

志望動機はなぜその企業を選んだのかを自分なりのビジョンで伝えよう

志望動機と自己PRは、就職活動において非常に重要な要素ですが、役割が異なります。

志望動機は、なぜその企業や業界を選んだのか、どのような思いがあるのかを伝える部分です。企業に対する理解や共感、業界の魅力をどのように感じ、どのように貢献したいと考えているのかを示すことが求められます。ここで大切なのは、ほかの応募者との差別化を図ることです。自分なりの具体的な理由やビジョンを盛り込むことで、説得力のある志望動機が生まれます。

自己PRでは企業の求める人物像にマッチする強みで魅力的にアピールしよう

一方、自己PRは自分の強みやスキルをアピールする部分です。ここでは自分がどんな人間で、どのような能力を持ち、過去の経験を通じてどんな成長をしてきたかを具体的に伝えることが求められます。企業がどのような人材を求めているかを考え、それにマッチする自分の強みを見つけてアピールしましょう。

志望動機と自己PRは別々の項目ではありますが、互いに補完し合う内容であるべきです。志望動機で企業に対する思いやビジョンを示し、自己PRでその思いやビジョンを実現するための自分の強みを示すことで、より説得力が増し、魅力的なアピールができるでしょう。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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