良い会社とは? 重視すべき13項目と自分に合う会社を見つける方法

3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました

  • キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士

    Takako Shibata〇製造業を中心とした大手~中小企業において、従業員のキャリア形成や職場の課題改善を支援。若者自立支援センター埼玉や、公共職業訓練校での就職支援もおこなう

    プロフィール詳細
  • キャリアコンサルタント/合同会社渡部俊和事務所代表

    Toshikazu Watanabe〇会社員時代は人事部。独立後は大学で就職支援を実施する他、企業アドバイザーも経験。採用・媒体・応募者の全ての立場で就職に携わり、3万人以上のコンサルティングの実績

    プロフィール詳細
  • キャリアコンサルタント/2級キャリア技能士

    Misako Sugihara〇石川県金沢市を拠点に15年にわたり就職支援に携わる。2年前からは転職支援も手掛けている

    プロフィール詳細

この記事のまとめ

  • 良い会社の定義は「自分が納得できる環境」によって異なる
  • 良い会社によくある特徴13個を紹介
  • 3要素を深掘りして自分にぴったりな良い会社を見つけよう

企業選びをする際は、できれば良い会社に入りたいと思うものですよね。そのなかで、「そもそも良い会社って?」「良い会社の見つけ方がわからない」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

良い会社は求人サイトや採用に関する企業のWebページで条件などを検索して見つけることもできますが、検索結果に表示された会社が本当に自分にとって良い会社だとは限らないため、注意が必要です。

この記事では、キャリアアドバイザーの柴田さん、渡部さん、杉原さんとともに良い会社の特徴や見つけ方について詳しく解説します。ぜひ会社選びの参考にしてくださいね。

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目次

良い会社とは「自分が納得できる環境」がそろっている会社のこと

世の中には「良い会社」だと言われる会社はたくさんありますが、その会社があなたにとって必ずしも良い会社だとは限りません。自分が納得できる環境が整っていないと良い会社とは言えないため、自分が働くうえで求めるものを明確にして会社選びをすることが重要です。

この記事ではまず、一般的に良い会社だと言われる会社によくある特徴を紹介します。就活の専門家が考える良い会社についても解説するので、自分にとっての良い会社の定義を見つけるための参考にしてみましょう。

記事後半では、自身が仕事で避けたいことから良い会社を見つける方法と、自分にぴったりな会社を見つけ出す方法を紹介します。理想的な働き方をかなえるために、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

柴田 登子

プロフィール

「良い会社」と言うと、多くの人はたとえば「残業がない会社」などと想起しがちですが、がっつり稼ぎたい人にとっては、残業がないというのは不満要素となり得ます。

そのような人にとっては、残業が多くてもそのすべてに手当を出してくれるのであれば、それが「良い会社」となるのです。

このように、誰かにとっての「良い会社」は、別の人にはそうでないケースもよくあります。

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就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。

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良い会社によくある特徴とは? 13項目をチェック

人によって納得できる環境が異なることを説明しましたが、一般的にどんな環境が良いとされているのかに目を向けてみると、自分にとっての良い会社が見つかることがあります。

ここでは、一般的に良い会社と言われる会社によくある13個の特徴を紹介します。仕事をする環境でどの項目を重視したいのかを考えながら、一つずつチェックしてみましょう。

①有給消化率が高い

有給消化率が高い会社は、社員が働きやすい環境が整っている可能性が高いです。そういった会社では人員に余裕があり、仕事を休んでも周りに大きな負担がかかることが少ないため、休みを取りやすい傾向にあります

また、1人が休みを取得しても仕事量が莫大に増えることなく、いつも通りの業務を遂行することができるでしょう。

その逆で、有給消化率が低い会社は業務量が多く人員に余裕がないため、社員が常に忙しく稼働している状態だと言えます。そのような状態では、有給を消化することが難しくなり、結果的に全体の有給消化率が低くなってしまうのです。

そのため、有給消化率が高くリフレッシュする時間を取りやすい会社は、良い会社だと感じる人が多くいます。

②残業が少ない

長時間働くことでもらう給与と短時間働いてもらう給与が同額の場合、後者を選ぶ人が大半なのではないでしょうか。このような労働時間に着目してみると、一般的に良い会社と言われる会社では残業が少ない傾向にあります。

残業が少ないということは、決まった労働時間で業務を完了できるということであり、生産性を重視している会社だと言えます。無駄な労働時間が少なく生産性が高いため、定時に退勤できることが多く、勤務する社員はプライベートの時間をしっかり確保することができるのです。

また、残業が蔓延している会社では疲れが溜まりやすくなってしまいます。残業時間が少ない会社は健康的に毎日を過ごせるような環境が整っているため、良い会社の特徴が備わっていると言えます。

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③将来性がある

将来性がある会社は、常に市場の変化やニーズに対応する努力をしていると考えられます。こういった収益や市場の拡大が期待できる会社は業界内でも競争力を維持しているため、安定した給与や雇用を従業員に提供することができるのです

また将来性がある会社では、長期的なキャリアが築けたり高収入を期待できたりします。業績が安定していて社員の雇用を脅かすこともないため、安心して仕事を続けられる可能性が高いです。

このように長く働ける環境や、安定した給与の提供が担保されているような将来性があることも、良い会社の特徴の一つです。

渡部 俊和

プロフィール

会社に将来性がないと投資ができません。人件費だけでなく環境や設備に投資することも難しくなるため、給与も上げられず働きやすい環境も整えられないでしょう。

会社や事業の将来性は、働く人のあらゆる不安を減らす要素になっています。

「そもそも将来性がある仕事ってどんなもの?」と疑問を持っている人は、こちらの記事をチェックしてみてください。将来性のある仕事・需要が高くなる仕事を詳しく解説しています。

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④給与が高い

高い給与は、従業員の働くモチベーションを高めて仕事に対する満足度を向上させることにつながります。仕事に見合った報酬を得ることで、従業員は自分が適切に評価されていると感じ、仕事のやりがいにもなるでしょう

また、高い給与が仕事のやりがいになることで、従業員は積極的にスキル向上を目指したり、自己成長につながるような活動をしたりといった好循環につなげられます。こういったことは企業全体のパフォーマンス向上にも直結するため、企業の安定性にも寄与すると言えます。

このように給与が高いことは、従業員の生活を安定させるだけでなく仕事に集中できる環境を整えることにもなるのです。そのため、良い会社が持つ特徴の一つだと言えます。

杉原 美佐子

プロフィール

給与が高いということは、ハードワークが求められるか、危険な任務があるか、特殊スキルや知識が必要とされるということです。

楽して稼げる仕事はありません。それなりの覚悟も必要なので、自分が精神的にタフなのかどうかをよく考えましょう。

「給料が高い仕事がしたい!」という人は、こちらの記事を参考に仕事をチェックしてみてください。給料が高い仕事100選を紹介しています。

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⑤福利厚生が充実している

充実した福利厚生は、従業員の生活の質を向上させるため、良い会社に多い特徴の一つです。

たとえば健康保険や家族支援制度、住宅手当などは出費の削減につながり、従業員がワークライフバランスを保つサポートの一部となり得ます。また生活の質の担保に限らず、福利厚生が充実していることは企業への忠誠心を高めたり、信頼度を高めたりすることにもなります

安心して生活できる環境があることは、ストレスを減らすことにも直結するため、福利厚生の充実度は良い会社の判断基準だと言えるのです。

福利厚生が充実している会社に入りたいのですが、特にどんな制度に着目すれば良いですか?

杉原 美佐子

プロフィール

企業型確定拠出年金や交通費の支給に着目してみよう

企業型確定拠出年金(企業型DC)とは、簡単に言うとiDeCoの企業版で、企業が掛金を毎月積み立てし、従業員が年金資産を運用します。

受け取りは60歳以降なので、老後資金を準備するのに適しています。少子高齢化で年金問題がますます深刻化すると予想されるため、公的年金以外にこのような資産形成を自らおこなうことで、将来のリスクに備えることが大切だと考えます。

また、交通費の支給も確認しましょう。交通費支給については法的義務はないので、どの会社でも支給しているはずと思い込むと危険です。

ほかにも住宅手当がある会社・ない会社など、福利厚生によって金額的な恩恵に差がつく場合があります。給与だけに着目せず、福利厚生もしっかり確認しましょう。

こちらの記事では、福利厚生が充実している企業を紹介しています。人気順ランキングで紹介しているので、気になる企業がないかチェックしてみてください。

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就活は、適職診断から始めてください

就活では自分に適性がある仕事を選ぶことが大事です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。

そんな時は「適職診断」を活用して、志望する企業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。

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⑥働き方や雇用形態を選べる

柔軟な勤務時間やリモートワークのオプション、短時間勤務などのように働き方や雇用形態を選べる会社では、従業員それぞれが生活の状況やライフスタイルに応じて働き方を選択することができます。そのため家庭や個人の生活と仕事を両立させやすいです。

こういった、状況に応じて働き方や雇用形態を選べる会社で働くことは、プライベートのストレスを軽減するだけでなく、日々の幸福度を向上させることにもつながるでしょう。

多様な生き方を尊重して自分に合った働き方を選択できる会社は、従業員の満足度が高く定着率も高まるため、良い会社であると言えます

なるべく在宅で勤務がしたいという人は、こちらのQ&Aをチェックしてみましょう。在宅ワークを導入している職種についてキャリアコンサルタントが回答しています。

⑦キャリアアップしやすい

キャリアアップしやすい会社は、従業員が継続的に成長できる機会や、スキル向上をサポートする機会を積極的に提供していることが多くあります。

このような会社では昇進やキャリアの成長が見込まれる環境があるため、従業員のモチベーションを保ったり目標達成への意識や意欲を高めたりすることができるのです。

またこうしたサポートから従業員が成長することで、多様なスキルを持った人材が増えるため、会社全体の競争力を維持し、かつ強化することにもつながります

会社全体の価値が高まることで社員の長期的なキャリアを築くための基盤が整ったり、雇用・給与が安定したりするため、社員は安心して働くことができるのです。

こういった理由から、長期的なキャリアを築けるようなキャリアアップがしやすいことは良い会社の特徴だと言えます。

柴田 登子

プロフィール

キャリアアップしやすい会社と言ってもいろいろありますが、研修制度が充実している、多様な働き方を重視している、年功序列ではなく実力重視、といった点が特徴として挙げられます。

空きがあれば希望の部署への異動にエントリーできる、社内フリーエージェント制を設けているなどの会社も、キャリアアップがしやすいと言えるでしょう。

⑧離職率が低い

離職率が低い理由はさまざまですが、社員が長く働いているということは会社への満足度が高いことの表れとも言えるため、良い会社の可能性が高いです

たとえば、有給休暇・年間休日・待遇などの福利厚生が整っていたり、人間関係が良く働きやすかったり、給料が良かったりといった理由が挙げられるでしょう。

納得した環境で働けることは、ストレスを感じることが少なく、安定・安心した生活を送ることにもつながります。

離職率が低い会社では長期的なキャリアを築くことに専念しやすく、また、一緒に働く社員との信頼関係を築きやすいため、職場の雰囲気が良いことも予想されます。

あなたが受けない方がいい職業を確認しよう!

就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。

そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。

まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。

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⑨一人ひとりに裁量が与えられている

従業員は自分に裁量が与えられることで、仕事に対する達成感や責任感を感じやすくなります。自分の意思で仕事を進めることで仕事への取り組み方も主体的になり、モチベーションを保つことにもつながるものです。

また一人ひとりに裁量が与えられている環境では、それぞれが自由に発言して挑戦できる環境が整っていることが多いです。従業員が自分の意思を沈めることなく発言しながらポジティブに働ける環境があるということは、自身のスキルの幅を広げながら向上させることにもなります。これらは最終的に企業の成長にもなるでしょう。

従業員・企業双方にポジティブな結果を残せるため、従業員一人ひとりに裁量が与えられていることも、良い会社の特徴の一つに挙げられます。

⑩CSR活動・CSV経営に力を入れている

CSR活動とは

Corporate Social Responsibilityの略。
厚生労働省の定義によると、企業が持続可能な発展をしていくために、社会や環境に及ぼす影響に対して責任ある行動を取るとともに、従業員・投資家・地域社会などの利害関係者に対して説明責任を果たしていくこと

CSV経営とは

Creating Shared Valueの略。
朝日新聞デジタルによると、利益の追求と社会課題の解決の2つを軸とした経営のこと。2つをバラバラにおこなうのではなく、事業を通して社会問題を解決することを重視した経営方針

CSR活動やCSV経営に力を入れている会社は、社会・環境への貢献を重視しています。こうした取り組みは、地域社会や環境にポジティブな影響を与えることにつながります。

もちろん、働くうえで利益を最重視する考え方もあるかもしれませんが、そういった考えの企業ばかりでは世の中の秩序が保たれなかったり環境が悪化したりして、安心して生活できない環境になってしまう可能性があるのです。

さらに、消費者は、社会的責任を果たす会社に対して好感を抱く傾向にあります。そういった企業のサービスや商品の購入を通じて企業を支持したり社会や地域への貢献をするという人も多くいるでしょう。

そのため、このような持続可能な発展を目指す会社は、世の中にとっても良い会社だと言えます。

CSR活動やCSV経営に力を入れている会社を探す際のポイントはありますか?

渡部 俊和

プロフィール

会社資料やホームページ(HP)をチェックしてみよう

CSR・CSVに関することは、会社資料やHPの中で企業理念や事業内容に反映されていることが多いものです。

言葉は違いますが、SDGs(持続可能な開発目標)に関する活動などもCSRの一環ととらえることもできます。

ただしCSRやCSVについて明言していないとしても、企業は事業経営をするなかで雇用を生み出し納税をしているので、多かれ少なかれそれだけで社会貢献性のある存在です。

そのうえで企業の歴史や沿革を詳しく見たり、トップの発言やメッセージを見たりするなかで、より社会貢献性の高い会社を見つけることができるでしょう。

⑪難易度の高い目標や課題に挑戦できる

難易度の高い目標や課題に挑戦できる環境があるということは、既存の能力を高めたり、新しいスキルを習得したりする機会に恵まれているとも言えます。

従業員が成長するための環境がある会社では、キャリアを発展させるサポートを得られるため、従業員はモチベーションを保ちながら業務に取り組みやすいです

またたくさんの従業員が高難度の目標や課題に挑むことで、会社全体の能力や競争力の向上にもつながり、自身の市場価値を高めることにもなります。競争力がある会社は持続的な成長を遂げることができるため、将来の安定性にもつながるかもしれません。

このような環境で高いハードルに挑戦していきたいという人にとっては、難易度の高い目標や課題に挑戦できる会社は良い会社だと言えます。

⑫実力次第で評価される

実力次第で従業員を評価している会社は、公正で透明性のある評価をしていると言えます。従業員のモチベーションを高めるだけでなく、会社や上司への信頼度を高めることにつながるため、実力次第で評価がされるのも良い会社の特徴の一つです。

実力次第で評価されるような会社は、日本企業に多くある年功序列のシステムではなく、年齢に関係なく昇進・昇格できたり、実績を出した分だけ稼げたりする環境になっています。熱量を持って仕事がしたいという人にとっては持ってこいの環境ですが、仕事に安心・安定性を求める人にとっては苦しく感じることが多くあるかもしれません。

このように、「自分が頑張った分だけ評価されたい!」「若手でも実力があることを認めてもらいたい!」と考える人にとっては、実力主義の会社が良い会社だと感じることが多いです。

⑬仕事内容が多岐にわたる

仕事内容が多岐にわたる会社では、従業員は幅広いスキルを身に付けることができます。これは従業員の市場価値を高めてキャリアの選択肢を増やすことにもなるため、いろいろな業務を経験して力を付けたいという人にとっては良い会社だと言えます。

また単調な仕事と比較して、多岐にわたるような仕事内容は、従業員のやる気やモチベーションを維持しやすくなります。多様な業務に挑戦することで、仕事に対する熱意を持続することができるのです。

このように、仕事内容が多岐にわたる会社では従業員のキャリアパスを広げてやる気を維持することができるため、特定のスキルだけを伸ばすのではなく、幅広く力を付けたいという人にとっては理想的な環境だと考えられます。

就活の専門家に聞いてみた! キャリアコンサルタントが考える良い会社とは?

良い会社のよくある特徴を紹介しましたが、それでもいまいちイメージをつかめないという人もいるかもしれません。そういった場合は、実際にほかの人の意見を聞いてみると視野が広がる可能性があります。

ここではキャリアコンサルタントの3人に、それぞれが思う良い会社について聞いてみました。就活の専門家の意見を参考に、さまざまな視点から会社をとらえてみましょう。

キャリア支援や就職支援など幅広く活動する柴田さんが考える良い会社

柴田さんは大手損害保険会社に一般職として入社後、国内各地を転居しながら、自動車業界など20社以上もの大手企業に勤務していた経験があります。現在はキャリアコンサルタントの資格を活かして企業でのキャリア形成支援や若者への就職支援をおこなっています。

就職・転職・独立と人生のさまざまな面を経験してきた柴田さんが考える、良い会社について見てみましょう。

アドバイザーコメント

良い企業に見えても自分には合っていないケースがある

以前、相談者のなかで「ここ10数年離職者が出ていない会社!」というアピールポイントに惹かれ、長く勤められるかもと応募し入社した人がいました。

選考では応対してくれた社員が「うちはとっても働きやすい良い会社ですよ」と声を掛けてくれて、とてもうれしく感じたのも決め手になったそうです。

しかし数年後、なんとその人は10数年ぶりの中途退職者になってしまったのです。

その会社は離職者がいないだけあって職場の雰囲気も良く、業績も安定していたそうです。しかしそれだけに全員がのんびりしていて、成長意欲もあり変化を好むその人にはどうにもなじめなかったということでした。

また、人の入れ替わりもほとんどないため、のんびりした雰囲気も次第に「内輪受け」と感じられてしまい、しまいには気味が悪いとすら思うようになったのだそうです。

自分ならではの定義を明確にして良い会社を選ぶことが重要

このように、誰かにとってとても良い会社であっても、変化や成長を望む人にはそう思えない、といったことはしばしば起こります。つまり「良い会社」の定義は人それぞれ。

収入や条件なのか、職場環境なのか、やりがいなのか、はたまたステータスなのか。自身が何を重視するかで、良い会社の条件は常に変わってくるのです。

採用経験を通してさまざまな経歴を見てきた渡部さんが考える良い会社

企業の人事部として採用活動をおこなっていた渡部さんは、独立後、大学で就職支援をするだけでなく企業での研修講師やアドバイザーとして活躍の経験があり、3万人以上のコンサルティング実績があります。

長年の採用経験を通じてさまざまな人のキャリアを見てきた渡部さんが考える、良い会社を見ていきましょう。

アドバイザーコメント

良い会社とは個々の目的に大きく左右されるもの

5年後に起業したいという25歳の男性から、給与は安くても良いから経営難の会社で社長の近くで働きたいという相談を受けたことがあります。

目的が違えば、経営難の企業でもその人にとっての「良い会社」になり得るのだと気付いた経験でした。高学歴の人が官僚にならずにベンチャーに就職するケースが増えていると聞きますが、それも同じような現象だと思います。

つまり良い会社とは、自分自身の目的にも大きく左右されるものだと思います。

報酬以外に働く目的を持つ人も多くいる

私が上場企業の創業者のもとで働いていたときに印象に残っているのは、「働けば働くほどプライドが増えていく会社」が良い会社であると言われたことでした。

プライドが増えるというのは、自信がつく、報酬が増える、という意味に取れるかもしれません。

しかしその裏には、「世の中に必要とされる」「家族にも喜んで安心してもらえる」「自分がスキルアップしていく」など、金銭的な報酬以外のいろいろな意味が含まれていて、今の時代でもかなり通用する考え方ではないかと思っています。

15年に渡り就職・転職支援で活躍してきた杉原さんが考える良い会社

杉原さんは、石川県金沢市を拠点に大学や専門学校、企業を中心に多くの人の就職支援や転職支援をおこなっています。企業の研修・講座講師としての実績も数多くあり、さまざまな場面で活躍しているキャリアコンサルタントです。

15年にも渡って支援の実績を積んできた杉原さんは、良い会社をどうとらえているのか参考にしてみましょう。

アドバイザーコメント

良い会社を見つける鍵は「労働条件・経営環境・社内環境」の3つ

1つ目の労働条件は、給与や待遇、通勤時間や勤務地などのことを指します。単なる条件なので、上を見たら切りがなく、自分がどの程度のところで納得できるかが重要です。

2つ目の経営環境については、成長分野の業界なのか、業界での立ち位置はどの辺りなのか、持っている核となる能力は何か、経営方針や経営戦略は会社を発展させるものかなど、会社が存続する可能性を検討してみましょう。長く働きたいという場合には重要な視点です。

3つ目の社内環境とは、社風は自由闊達なのか、トップダウンの傾向が強いのか、アットホームでファミリー的雰囲気なのか、社員全員ITリテラシーは高いのかなどを指します。実際に働く空間が自分の性格に合っているかを検討するようにしましょう。

自分自身が成長できるかどうかも重要な視点

ほかにも、適切な注意・指導があり、仕事で必要なスキルや知識を獲得するだけでなく、良識を持った社会人になれるのかも大切な視点だと言えます。

会社の研修制度も大事ですが、それよりも自分自身で努力を重ねることができる場なのかが重要であり、できるのであれば、それは良い会社だと思います。

就活をで勤務地について考慮する必要があるのか悩んでいる人はこちらのQ&Aを参考にしてみてください。

自分なりの良い会社を見つけるには「避けたいこと」からの逆算が重要!

良い会社によくある特徴を見ても、しっくり来るようなものがわからないという人もいるかもしれません。

そういった場合は、「避けたいこと」から逆算してみることで仕事における優先事項が浮かび上がり、重視したい項目が見えてくるため、自分にとっての良い会社を見つけるヒントになります。

ここでは避けたいこと別で、良い会社と感じやすい会社の特徴を紹介していきます。「自分は仕事をするとき何を避けたいか?」を考えながらチェックしてみてください。

渡部 俊和

プロフィール

やりたいことや将来像が明確に描けない人ほど、「避けたいこと」から逆算する方が会社選びがしやすくなります。

人間には環境に適応する力があり、できることは実はたくさんあるので、向かないことを明確にした方がわかりやすいのです。

プライベートが削られるのを避けたいタイプの場合

普段の生活をするうえで、プライベートの時間を重視する人も多いのではないでしょうか。仕事に追われずに休みをしっかりと取りたい、仕事と家庭を両立させたい、プライベートの時間を大事にしたいという人もいるでしょう。

そういった人にとっては、有給消化率が高い会社が良い会社だと感じやすいです。有給消化率が高い会社は文字通り休みを取っている社員が多いことを示しています。有給をしっかりと活用して、プライベートを充実させている人が多い証拠だと言えます

またプライベートの時間を大事にしたいという人には、月平均残業時間が少ない会社もおすすめです。こういった残業時間が少ない会社では、比較的定時で退勤しやすいため、終業後の時間にもゆとりがあるからです。

厚生労働省の毎月勤労統計調査 令和5年分結果速報によると、一般労働者の月平均残業時間は13.7時間となっているため、月平均残業時間が10時間前後かを目安にしてみてください。

生産性を意識しながら仕事をしたいという人や、メリハリをつけて自分の時間を確保しゆっくり過ごしたい・好きに過ごしたいという人は、有給消化日数が高い会社や月平均残業時間が少ない会社を中心に調べてみましょう。

応募先の会社が本当に残業が少ないかを確かめる方法はありますか?

柴田 登子

プロフィール

求人サイトや求人票が比較的情報を入手しやすい

求人サイトやハローワークの求人票には「月平均所定外労働時間」の記述があるので、おおよその残業時間を把握することは可能です。基本的にはこのデータが一番入手しやすく、参考になると考えられます。

アナログな方法としては、夜その会社に行って電気がついているかどうかを確かめるのが良いとよく言われています。

ただし、防犯の関係などで全員退社した後も消灯せずにいるところもあるので、あまり当てにならないかもしれません。

地道にOB・OG訪問をする、社員のSNSなどをチェックしてみるといった方法を試してみるのも良いでしょう。

OB・OG訪問では社員から直接話を聞けるため、自分に合った良い会社かどうかを見極めるのに効果的です。こちらの記事でマナーや手順を確認しておきましょう。

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OB訪問・OG訪問は必要? 就活を有利に進める手順を完全網羅

OB・OG訪問は社員のリアルな声を聞ける貴重な機会です。万全の準備をして最大限に活用しましょう。この記事ではOB・OG訪問の準備方法やマナーなどについてキャリアコンサルタントが解説します。OB・OG訪問を実施し、就活を成功させましょう。

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OB訪問・OG訪問は必要? 就活を有利に進める手順を完全網羅

将来性や経済面の不安を感じる状況を避けたいタイプの場合

不安定な状況に身を置きたくない、収入源が途絶えることが不安だという人は、将来性がある会社をおすすめします。

将来性がある会社は新事業の取り組みや市場開発を積極的におこなっていたり、明確なキャリアパスが用意されていて成長機会が豊富であったりすることが多いです。そのため会社の状況が不安定になる可能性が低く、将来のキャリアプランを見すえながら過ごすことができます

また給与の高さと同時に、福利厚生の充実度にも目を向けて会社を探してみることもおすすめです。具体的には医療費補助や住居支援、子育て支援、介護休暇などの支援制度が充実している会社であれば、家計の負担を軽減することができ、経済面の不安やストレスを減らして働けるかもしれません。

特に将来性に不安を感じたくない人は、離職率も忘れずにチェックしましょう。離職率が低い会社は、社員を大事にする社風の企業が多いと考えられるため、安定した環境で働ける可能性が高いです。さらに、長く働いている人が多いということは、長期的なキャリアを築きやすいとも言えます。

まったりと働きたいのですが、離職率が低い会社はどの会社もキャリアアップを意識して働かなければならないのですか?

柴田 登子

プロフィール

どのような会社でも多少のキャリアアップへの意識は必要

そもそも、あまり変化を好まずに働きたいと考えていても、どんな職場でも何らかの成長が見られなければ淘汰されてしまいます。

そのため、どのような会社で働いていても、多少のキャリアアップは意識する必要があるでしょう。

また離職率が低いということは、働く人の入れ替わりもそう多くありません。管理職志望の人が少ないからといって外部から管理職の人を調達することも難しいため、社内の誰かがその役割を担うことになると考えましょう。

こちらのQ&Aでは、大企業の福利厚生についてキャリアコンサルタントが回答しています。福利厚生の充実した企業を探したい人は参考にしてみてください。

労働時間や場所を制限されるのを避けたいタイプの場合

結婚などによってライフステージが変わることで、それまでの働き方では私生活と仕事を両立できないということも起こり得ます。将来を見越して、好きな時間・場所を選んで柔軟に働きたいという人も多いのではないでしょうか。

そういった人は、リモート制度やフレックス制度を取り入れている会社や、勤務時間が選べるような雇用形態を選択できる会社を見てみることをおすすめします

特にフルリモート制度やフルフレックス制度を採用している場合は、時間や場所を対象の制限もなしに働くことができます。しかし、研修期間は時間や場所に定めがある可能性があるため注意しましょう。

このように、労働時間や場所を制限されない会社では自分が働けるベストな時間や場所で勤務しやすいため、私生活か仕事の二択に迫られることなく両立がかなえられるようになります。

成長機会がない環境を避けたいタイプの場合

同じ仕事ばかりをしていると飽きてしまう、単調な仕事をしたくない、成長する機会がほしいというように考えている人もいますよね。また、将来のキャリアに不安を持ちたくないという理由から、同じ仕事をずっと続けるのは嫌だという人もいるでしょう。

そういったスキルアップや成長スピードを重視している人は、キャリアアップしやすい会社であれば納得できるような環境がそろっていることがあります。キャリアアップしやすい会社では、安定したコミュニティの中で新たな挑戦ができ、将来につながるキャリアを築けるからです。このような会社では成長機会が多く、収入アップの機会も豊富にあります。

また、社員一人ひとりに裁量が与えられている会社も見てみることをおすすめします。裁量が与えられている会社であれば単調な業務だけでなく、多岐にわたる業務にかかわれることが多いためです。業務を通じてさまざまな知識やスキルを積むことができるため、納得して働けるはずです。

ほかにも社員に裁量がある会社では、個人の意見やアイデアを尊重する文化がある傾向にあります。自分のスキルや知識を活かしながら新たなスキルを習得する機会も豊富なため、多岐にわたる業務に携わりながら柔軟に働きたいという人は、裁量が大きい会社もチェックしてみてください。

渡部 俊和

プロフィール

収入や環境だけでなくスキルアップも念頭に置くならば、簡単そうな仕事や楽に見える仕事をあえて避けることをおすすめします。

なるべくリスクを負わずにチャレンジができる会社、経験を積める会社、という観点で探してみてください。

利益のためだけに働くのを避けたいタイプの場合

CSR活動やCSV経営に力を入れている会社は、会社の利益追求だけでなく環境保護などの高い志を持って企業活動をおこなっています。こういった会社で働くことは社会や地球環境に貢献していることを実感できるため、自分の利益のためだけに働きたくないという人におすすめです

また社会的な貢献を実感できることは、仕事に対するやりがいや満足感にもつながります。自分の成果や努力が世の中に良い影響を与えていると感じることで、仕事へのモチベーションも高まるかもしれません。

周りに良い影響を与えられるような仕事がしたいという人は、CSR活動やCSV経営に力を入れている会社をチェックしてみてください。

杉原 美佐子

プロフィール

CSRやCSVが自分の価値観と一致していれば良い会社になるでしょう。

たとえば、社会貢献の一環に地域清掃がよくありますが、入社後実際に地域清掃するのは皆さんです。CSR自体が素晴らしくても、やりたくない人にとっては良い会社とは言い難いですね。

年功序列で横並びの評価をされるのを避けたいタイプの場合

自分の実力をしっかりと評価されたい、年功序列の制度に納得がいかないという人は、実力次第で評価される会社や、インセンティブ制度がある会社をおすすめします

実力次第で評価される会社では、頑張った分が給与やボーナスに反映されることがほとんどです。頑張り次第では早いスピード感で役職を得られるということも期待できます。

またインセンティブ制度を取り入れている会社では、実績を出した分の頑張りが給与にプラスして支給されます。このような目に見える形で努力が評価されていることがわかると、仕事へのモチベーションアップにもつながるという人も多いです。

年功序列に沿って評価されるシステムではなく、自分の実力を目に見える形で評価されるシステムが良いという人は、実力主義の会社やインセンティブがある会社をチェックしてみましょう。

こちらの記事ではボーナスのない会社の魅力やメリットをまとめています。ボーナスの有無で悩んでいる人は参考にしてみてください。

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3要素の深掘りが必須! 自分にぴったりな良い会社を見つけ出そう

自分にぴったりな良い会社を見つけるために深掘りするべき3要素

ここまでで良い会社の条件は人によって異なること、自分が避けたい環境も明確にする必要があることを理解できたかと思います。そこから自分にぴったりな良い会社を見つけるためには、3つの段階に分けて深く考える必要があります。

ここでは自己分析・会社調査・情報整理の3つの要素に分解して、理想の会社を見つけ出す方法を解説するので、後悔のない会社選びができるようにしましょう。

①自己分析:自分が仕事で重視すること・避けたいことを明確にする

まずは、自己分析をして自己理解を深めていきましょう。すでに自己分析が完了しているという人でも、「仕事で重視すること」「避けたいこと」の2つにフォーカスしてみると意外と明確にできていないことがあります。

「自分が仕事で重視することは何か?」「仕事で避けたいことはなんだろう」と考えながら、価値観を分析していきましょう。ここでは、それぞれの分析方法を詳しく解説していきます。

柴田 登子

プロフィール

良い会社の定義は人それぞれであると先述したように、自分が働くことで何を得たいのかが明確でないと仕事選びはうまくいきません。

出世したいのに横並び人事、ワークライフバランスを保ちたいのに残業が多い、稼ぎたいのに残業なし、などミスマッチな選択を起こさないように、自己理解は就活前にしっかりおこなっておきましょう。

「いずれは出世したい」と思っている人はこちらの記事を参考にしてみてください。出世する特徴をプロが解説しています。

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重視すること:条件面とやりがい面に分けて分析する

仕事で重視することを「条件面」と「やりがい面」の2つの分野に分けて考えてみると、頭の中が整理され、仕事に対して自分が求めることの分析をしやすくなります。まずは思い付く限り紙に書き出してみましょう。

条件面ややりがい面の項目が多くなってしまい優先順位が付けられないという場合は、付箋などの小さな紙に項目をそれぞれ書き出してから一つずつ比較していく方法がおすすめです

自分が譲れない項目をしっかりと明確にすることで、納得のいく環境を見つけるのに役立つため、「仕事をするうえでこれだけは譲れない」という点を整理していきましょう。

条件面を書き出す例

  • 年間休日120日以上
  • 月平均残業が15時間以下
  • 家賃補助あり

やりがい面を書き出す例

  • 人の役に立ちたい
  • 自分の得意を活かしたい
  • 達成感を実感できる仕事がしたい

渡部 俊和

プロフィール

高望みをすればするほど、該当する会社は減るので選びにくくなります。

かといって妥協し過ぎても差がつかなくなるので、各条件に優先順位を付けて適切な社数に絞り込むこと、状況に応じて優先順位を変動させて再検討することが重要です。

どんなことにやりがいを感じるかわからないという人は、こちらの記事をチェックしてみましょう。自分にとってのやりがいを見つける方法を解説しています。

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避けたいこと:ネガティブ面に目を向けて分析する

仕事をするうえで避けたいことを分析する際も、仕事で重視することと同様にまずは思い付く限り書き出してみましょう。「自分が苦手に感じることは何か」「できればやりたくない業務は何か」などを考えてみてください。

ネガティブな面に目を向ける方法がわからない、自分の苦手がわからないから避けたいこともわからないという場合は、自分史を作成して時系列で苦手に感じたことを振り返ってみましょう

自分史を作成して振り返ることで自分の思考傾向やタイプがわかるため、苦手を可視化することができます。

こちらの記事で自分史の効果的な書き方を解説しているので、参考にして作成してみましょう。テンプレと一緒に記入例も紹介しています。

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杉原 美佐子

プロフィール

できないことを列挙したらキリがありません。そのため、ネガティブな面に目を向けて自己分析する際は、改善・克服できるものに着目するようにしましょう。

「〇〇がもう少しだけ△△できたら私はもっと良くなる」といった具合に、自己成長につながる考え方をしてみてくださいね。

②会社調査:あらゆる手段で気になる会社の情報を収集する

自己分析が完了しても、会社の情報がわからなければ仕事探しはできません。そのため、自己分析で自己理解を深められたらそれをもとに会社の情報を収集していきましょう。

会社情報を集めるときは、①の自己分析で明確にした価値観を活用してみてください。アプリなどで求人検索をする際、絞り込み機能で希望の求人だけを表示させることが可能です。これを活用することで、重視する項目がある会社、避けたいことが避けられる会社を見つけられます。

エージェントを通して会社を探す際も、希望を伝えることで理想に近い求人を提示してくれます。下記の方法を参考に、さまざまな会社の情報を集めてみてください。

会社情報を収集する手段の例

  • ハローワーク
  • 就職・転職アプリ
  • 就職・転職エージェント
  • 求人情報誌やチラシ
  • 知人・友人紹介

柴田 登子

プロフィール

会社の情報を集める際はその企業のWebサイトで情報収集するのはもちろんですが、LinkedInFacebookなどのSNSも要チェックです。その会社で働く人がどのような日常を送っているのかをリアルに確認できます。

またSNSの企業アカウントでは、Webサイトには載せきれないビジネスやサービスの展開をリアルタイムで紹介しているところもあるので参考にしてみてください。

③情報整理:収集した会社情報を深掘りして理想と照らし合わせる

情報を収集した会社にすぐに応募してしまうのではなく、本当に自分の理想と合っているのかをチェックすることも大切です。調べた会社それぞれを分析して、理想と照らし合わせていきましょう。

理想と照らし合わせる際は、完璧を求めすぎないことが大切です。どんなに良い会社と言われていても、万人にとって完璧な会社はないからです。完璧にこだわりすぎずに、自分の優先順位が高い項目が入っている会社を重点的にチェックしてみましょう

また、条件だけで応募先を決めると、いざ入社した際に思っていた業務と違ったとギャップが生まれてしまう可能性があります。そのため仕事内容も忘れずにリサーチするようにしてください。

会社の基本的な情報は、HPに記載されていることが一般的です。募集要項や会社情報を隈なくチェックしてみてください。会社の中には、面接とは別に面談を設定している会社もあります。HPに記載されていなくて気になることがあれば、ぜひ活用してみてください。

こちらの記事では、企業分析のやり方を詳しく解説しています。企業分析のやり方がいまいちわからないという人は参考にしてみてくださいね。

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良い会社を見つけただけでは入れないかも! 選考に挑むための心構え

良い会社は、ほかの求職者にも人気で必然的に入社のハードルが高くなっている可能性が高いです。そのため、自分にぴったりな会社を見つけただけでは入社できるとは限らないので注意してください。

自分にぴったりな良い会社への入社を目指す際は、事前の万全な対策と心構えが必須となります。下記の項目をチェックして、マイナスな印象を採用担当者に与えてしまわないようにしましょう。

良い会社の選考に挑むための心構え

  • 待遇など条件重視だと思われないようにする
  • 前の会社の愚痴を漏らさないようにする
  • 避けたいことを伝える際はなるべくポジティブな言葉を使う

杉原 美佐子

プロフィール

良い会社かどうかは他人が決めることではなく、自分が決めることです。労働条件ばかりに気を取られていると、どの会社が良い会社かわからなくなります。

自分がのびのびと働ける会社を選び、自信を持って選考に挑みましょう。

自分にぴったりな良い会社を見つけて理想の働き方をかなえよう!

周りが言う良い会社が、あなたにとっての良い会社とは限りません。自分が求める良い会社を見つけ出すためには、「仕事で重視したいこと」と「仕事で避けたいこと」を明確にすることが大切です。

これらの軸を活用することで、理想の環境を見つけることにつながります。記事で紹介した良い会社のよくある特徴とぴったりな会社を見つける方法を参考にして、納得のいく環境での就職をかなえてください。

アドバイザーコメント

「良い会社」には決まった正解はない

「なかなか良い会社がない」という人は、正解探しのような感覚で就活をおこなっている可能性があり、それは落とし穴にはまっているようなものです。

前述したように、目的が変われば正解も変わるので、100人いれば100通りの「良い会社」が存在する可能性があります。

他人の評価もあまり当てにはなりません。他人とあなたとでは世の中を見ているフィルターは異なるはずだからです。誰もあなたの判断に責任は取れません。自分自身の判断基準で考え、決めなければならないことを肝に銘じましょう。

自分の力次第であなたの会社が良い会社にもなり得る

あなたが入った会社をあなたが「良い会社」にできる可能性があることも忘れないでください。望む条件が初めから完璧にすべてそろう会社などないものと考えるべきです。あなたは先輩が作った「良い会社」に便乗するだけの存在ではありません。

あなたが入って頑張ることで、会社もまた変わっていくのです。

成功したベンチャーなどに見られるように、伸びしろの大きな会社は最初は安定性も報酬も低いかもしれませんが、成長したときのリターンは大きなものになります。

今だけでなく、将来という長い時間軸で考え、それまでに不足する部分があれば自分の努力と成長で補うくらいの心構えで臨んでほしいと思います。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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