就活の第一歩! 出版社のインターンへの参加は準備とコツが肝になる

3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました

  • キャリアコンサルタント/一般社団法人テツナグ代表理事

    Hiromi Wakabayashi〇女性や学生向けのキャリア講座、行政主催の就職フェアでのキャリア相談に従事。また、ライター経歴を活かし、各種サイトでキャリアについて考えている人に向けた記事を監修

    プロフィール詳細
  • キャリアコンサルタント/コラボレーター代表

    Yukari Itaya〇未就学児から大学生、キャリア層まで多様な世代のキャリアを支援。大企業からベンチャー、起業・副業など、幅広いキャリアに対応。ユニークな生き方も提案するパーソナルコーチとして活躍

    プロフィール詳細
  • キャリアコンサルタント/合同会社渡部俊和事務所代表

    Toshikazu Watanabe〇会社員時代は人事部。独立後は大学で就職支援を実施する他、企業アドバイザーも経験。採用・媒体・応募者の全ての立場で就職に携わり、3万人以上のコンサルティングの実績

    プロフィール詳細

この記事のまとめ

  • 出版社の業界の動向や仕事内容を理解しよう
  • 出版社のインターンで学ぶポイントや適性をチェック
  • インターン募集実績のある企業とよくあるQ&Aを紹介

出版社のインターンへの参加を検討している人の中には「そもそもインターンについての基本的な知識がない「インターンを受けるための必要な情報を知りたい」という人もいるでしょう。

特に出版社のインターンは狭き門だとされていることから、しっかり情報収集をして、基本的な知識や受かるためのコツを押さえておくことが大切です。

この記事では、キャリアアドバイザーの若林さん、板谷さん、渡部さんのアドバイスを交えつつ、インターン参加前に押さえておくべき基本情報や、インターンに参加するコツや募集の実績のある企業などを紹介します。

将来の方向性を定めるためにも、出版社のインターンへの参加に向けて必要な準備をしましょう。

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目次

出版社はインターンに参加して実情や適性を把握しよう!

初めに、出版業界の基本情報、現状と今後の動向、仕事内容を詳しく解説します。出版社のイメージや学ぶべきことを明確にし、短期と長期のどちらのパターンに向いているかを判断しましょう。

さらに、インターン参加の前に知っておくべきことやエントリーシートの作成する際のポイント、インターンに参加するコツを解説します。インターン参加につながる効果的な方法なのでぜひ実践してみてください。

記事の後半では「ライバルに差をつけてインターンへの参加を決めたい」という人のために、インターンの募集実績のある企業やよくある質問についても回答します。

出版社のインターンに参加するための準備を整えましょう。

あなたがインターンに参加しない方がいい企業をチェックしよう

インターンでは、自分が適正のある企業を選ぶことが大切です。向いていない企業のインターンに参加しても、学べることは少なく、無駄な時間を過ごしてしまいます。

そんな時は「性格診断」を活用して、自分が適性のある企業をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析して、ぴったりの職業を診断できます。

性格診断を活用して有意義なインターンを過ごし、就活を成功させましょう。

こんな人に「性格診断」はおすすめ!
インターンの志望先を決められない人
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人

業界研究は必須!出版業界全体の傾向について理解しておこう

本が好きだったり、文章を書くのが好きだったりする人の中には、出版社に就職することを望む人も多いでしょう。出版業界は興味関心が深い学生が多く、人気が高い業界です。

近年、出版業界は時代の流れとともにさまざまな変化をしています。出版業界における変化や動向をつかんでおくことは、インターンに参加するうえでも大切な要素です。

ここでは、出版業界全体の傾向について解説しますので、出版業界への理解を深めましょう。

紙媒体は年々減少傾向にある

近年、出版業界の市場規模はインターネットの普及による影響で、停滞もしくは衰退傾向です。

紙媒体は減少していて、実際出版科学研究所による出版指標によると、2020年の書籍や雑誌の推定販売金額は1996年のピーク時に比べて約半数以下に落ち込んでいます。

一方で、スマートフォンやiPadのようなタブレットで見られる電子書籍や、読み放題サービスが新たに登場したことで、デジタル市場は経済規模を拡大してきました。多くの企業が紙媒体からデジタル媒体でのマーケティングへ移行してきているのが実情です

また、SNSのほかにも1つの作品を書籍や漫画、アニメや映画などの複数メディアで取り上げる「クロスメディア」という手法により、大きな経済効果が生まれています。出版業界への就職を希望するのであれば、Web業界やアニメ業界などにも注目しておくことが大切です。

あなたに適性がある職業を知って、インターンに活用しよう!

インターンでは、自分が適正のある企業を選ぶことが大切です。向いていない企業のインターンに参加しても、学べることは少なく、無駄な時間を過ごしてしまいます。

そんな時は「性格診断」を活用して、自分が適性のある企業をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析して、ぴったりの職業を診断できます。

性格診断を活用して有意義なインターンを過ごし、就活を成功させましょう。

こんな人に「性格診断」はおすすめ!
インターンの志望先を決められない人
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人

電子図書館が普及している

コロナ禍をきっかけに電子図書館が普及していて、導入する自治体も増えています。

一般社団法人電子出版制作・流通協議会と電子図書館・コンテンツ教育利用部会が発表した「電流協、電子図書館サービスを導入している公共図書館情報 」によると、 2023年7月時点で電子図書館を導入している自治体は520ほどあり、専門書や研究機関向けの書籍の電子化も急がれている状態です。

図書館に出向いて書籍を借りることもできますが、電子図書館にアクセスすれば、借りる手間や時間をかけずに読むことができます。現在電子図書館で閲覧できる書籍は、人文や社会系、理工系分野の辞典や論文などです。

今後デジタル化がさらに進むことで、図書館はこれまでよりも利便性に富んだ利用が可能になることが想定されます。ほかの地域にも電子図書館というデジタル化のシステムが拡大していくことで、利用者にも浸透していくでしょう。

今後はデジタル化のシステムが当たり前になっていきそうですが、出版業界の仕事でもITの知識はどの程度必要になるのでしょうか。

渡部 俊和

プロフィール

出版業界ではIT知識を持つ人材の需要が高まり続けている

紙媒体の衰退が示すように、出版業界の扱うコンテンツは多岐にわたっています。

特に出版業界のなかでもエンタメに強い企業は、作品に関連する映像、音楽、ゲーム業界との親和性が高く、それらの情報を発信するうえでもITの知識が必要です。

また、日本の作品が世界的に評価されるようになった昨今、世界中にそれらを供給、発信するような事業にも多くの出版社がかかわるようになってきています。

あらゆる形での情報発信の必要性が増すにつれて、各社がDX推進に力を入れ、事業のプラットフォームを強化しているので、情報技術の知識はますます重要性が高まっている状況です。

特殊な販売法を利用している

出版業界は、販売委託制と呼ばれる特殊な販売法を利用しています。販売委託制とは、一般的には製造者や商社などが商品の所有権を持ちつつ、取次会社が間に入って、販売を各書店に委託する仕組みのことです。

取次とは出版社と書店を結びつける流通業者のことです。これは「出版商社」ともいわれており、日本の出版物されるものの8~9割はこの流通形態を通して書店に並んでいます。

売れる、売れないにかかわらず、書店がさまざまな分野の本を仕入れて、読者に届けられるように設けられた制度です

売れない出版物は返品が可能で、出版社の損失になります。製造数が少ない商品にはメリットが大きい手法で、手数料が発生するため利益率が低下するのがデメリットだといえます。

出版社の就職を目指すなら以下の記事もチェックしておきましょう。

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あなたがインターンに参加しない方がいい企業をチェックしよう

インターンでは、自分が適正のある企業を選ぶことが大切です。向いていない企業のインターンに参加しても、学べることは少なく、無駄な時間を過ごしてしまいます。

そんな時は「性格診断」を活用して、自分が適性のある企業をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析して、ぴったりの職業を診断できます。

性格診断を活用して有意義なインターンを過ごし、就活を成功させましょう。

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インターンの志望先を決められない人
・楽しく働ける仕事がわからない人
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出版社におけるインターンをほかとの違いから把握しよう

出版社におけるインターンをほかとの違いから把握しよう

  • 出版社は長期インターンがおすすめ! と短期インターンとの違い
  • 長期インターンとアルバイトの違い
  • 出版業界の長期インターンとは? 短期と長期の内容

出版社業界の傾向について見てきましたが、出版社で具体的にどのような仕事をするのかについては、普段の生活では知る機会はあまりありません。出版業界の仕事を知るために有効なのが、インターンに参加することです。

参加するためには、出版社のインターンがどのようなものなのかを事前に知っておくことが大切です。ここでは、出版社のインターンの長期と短期での違いやその内容、アルバイトとの違いなどから把握していきましょう。

若林 宏美

プロフィール

どんな職種でもそうですが、経験上、出版業界は特に理想や想像と実際の仕事に違いがあると感じます。自分に出版業界に適性があるかを見極めるためにも、インターンの参加は効果的です。

出版社は長期インターンがおすすめ! と短期インターンとの違い

出版社のインターンには長期と短期があります。長期インターンは1カ月~1年程度と期間が長めだったり、相談のうえ期間を決めたりすることもありますが、短期インターンは数日~数週間と短めであることがほとんどです。

それぞれの違いは期間だけでなく、参加対象者も異なります。基本的に短期インターンは募集している学年が限られていることが多く、長期インターンは全学年が対象であることがほとんどです

出版社のインターンの場合は短期が多く、自社のことを知ってもらう説明会を開催するケースが多く見られます。

インターンの選び方がわからない人は以下の記事を参考にしてみてください。

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インターン参加前必須!
性格診断で自分の強みを確認しよう!

インターン前は自分の強み・弱みを把握して、職業適正を知ることが大切です。しっかり自己理解をしないと自分に向いていないインターンに参加することになりかねません。

そんな時は「性格診断」を活用してください簡単な質問に答えるだけで、あなたの性格を分析して、ぴったりの職業を診断できます。

性格診断を活用して有意義なインターンを過ごし、就活を成功させましょう。

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長期インターンとアルバイトの違い

長期インターンもアルバイトも収入が得られる点は共通していますが、大きな違いは目的です。アルバイトは「お金を稼ぐ」ことを目的としていますが、インターンは「就労体験や経験を積む」ことが目的です

インターンの場合は仕事内容や適性を理解することが目的で、自分の働きぶりが企業から評価されて、お金が支払われます。アルバイトは労働と時間の対価として、収入を得ることが目的です。

インターンでは、アルバイト以上に責任の伴う仕事を任されることもあり、学校ではできない体験や経験をすることができます。

さらに、インターンは就労している会社の選考に影響がある場合もあるため、インターンに参加することは、就職活動を有利に進められる絶好のチャンスでもあるのです。

出版業界ではアルバイトの経験だけでは学べないことがあるのでしょうか?

渡部 俊和

プロフィール

業界・仕事の理解を深めたいならインターンがおすすめ

アルバイトはあくまでも短期就労の労働力としての位置づけでしかありません。それに対してインターンシップは、業界や企業の理解を第一目的としているので、目先の仕事だけではない部分も知ることができます。

また、ゆくゆくは自社の採用につながる場合もあるので、より広い視野で仕事のことを教えてもらえる可能性が高いです。

出版業界のビジネスモデルは複雑な部分もありますので、アルバイトの立場では知ることができない奥深い部分を知りたいのであれば、インターンシップに参加する方が望ましいといえます。

出版業界の長期インターンとは? 短期と長期の内容

短期インターンと長期インターンでは内容が異なります。長期インターンでは、特定の職種を任される場合が多いようです。

短期インターンの場合は、多くの企業で説明会と同じような内容で、2~4日間の場合は、雑誌や書籍の企画の立案といった、実際の編集者の業務に携わる「実務体験型」が多くなります。

一般的に短期インターンでは、社員と同等の実務的な仕事を経験することは難しいですが、セミナー形式やグループワーク形式などで学べます。

長期インターンの場合は、よく知られている業務である編集に携われるケースは多くありません。任される職種の例としては、編集アシスタント、ライター、メディア担当、営業アシスタント、運営サポート事務などが挙げられます。

編集業務の体験を希望するのであれば、編集プロダクションのインターンや出版社のアルバイトとして、編集アシスタントの仕事に応募してみると良いかもしれません

板谷 侑香里

プロフィール

業界や各出版社のことを知りたいのであれば、複数の出版社で短期インターンに参加して比較検討するのが良いでしょう。

長期インターンに参加すると、その出版社の関係者との関係構築や、編集などの実務体験が可能です。

インターン前にあなたが受けないほうがいい職業を確認してください

診断スタート

インターンの志望先を決められない人
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人

出版社のインターンは狭き門? 募集が少なく倍率が高い

出版社のインターンは、倍率が高い傾向があります。これは、募集をかけている企業が少ないことと、学生から人気のある業界であるためです。

出版社の仕事は、業務内容が複雑で専門的なものも多く、ある程度の社会人経験とスキルを要します。短期インターンで業務を任せるには力不足だったり、長期インターンでも責任ある仕事を任せるのは難しく、あまりインターンの募集をかけられないのです

さらに、そもそもの出版社の母体数が少ないことも、インターンの実施が少ない理由として挙げられますね。

また、学生の間では、本をつくるなら出版社に就くのがベストだと考え、志望する学生も多く見られます。その結果、業界を知るためにインターンに参加する流れになり、募集の倍率もさらに高くなるのです。

渡部 俊和

プロフィール

出版社の仕事はそもそも定型的な業務が少なく、社員個人のスキルに依存する傾向も高いので、多忙な職場です。教える側の時間的な制約もあって、多くのインターンを受け入れる余裕がないというのも実態ではないかと思われます。

参加を決める前にチェック! 出版業界や出版社の仕事内容

参加を決める前にチェック!出版業界や出版社の仕事内容

出版社のインターンの参加を検討している人は、出版業界や出版社の仕事内容を押さえておくことが大切です。出版社といえば、本や雑誌のイメージが強いかもしれません。

実際に出版社の仕事の大半は書籍ができるまでを占めており、その過程を公に見せる機会はあまりありません。ここでは、出版業界や出版社における具体的な仕事内容を解説します。

出版社の仕事にはどのようなものがあるのかを理解しておきましょう。

①編集

編集の仕事は、出版の仕事として広く認知されています。おもな仕事は、書籍や雑誌をつくり、世に売り出すまでの一連の作業をおこなうことです

本の企画を立ち上げて、それを形にするうえで必要な予算取りや取材、記事の執筆にかかわるライターや著者の取りまとめをおこないます。書籍を出版するまでに大きく関与する部分なので、やりがいを感じやすい仕事です。

編集のおもな仕事内容は以下の通りです。

本や雑誌の企画立案

  • 記事の題材となる取材
  • 情報をもとに記事執筆
  • 執筆した記事の編集作業

編集の仕事は幅広く、企画から執筆依頼、スケジュール管理や打ち合わせ、原稿チェックなど、各部署との調整をおこなう必要があります。好奇心が強い人や、変化のある仕事をしたい人に向いているでしょう。

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②営業

できあがった書籍や雑誌を書店に並べてもらうために営業もおこないます。書籍や雑誌を販売する小売店や、その店に卸売りをしてくれる取次への営業がおもな仕事です

データや市場の動向を踏まえた、書店の売り上げに貢献するような提案をおこなう必要があります。また、広告や告知方法を打ち合わせて、作品をどう広めるのか考えていくことも大切です。

営業のおもな仕事は以下の通りです。

本を販売する企業への営業

  • 小売店に卸売りする取次店への営業
  • 広告を扱う企業に対する商品の見せ方の営業

提案力や企画力が試される部分であり、仕事の成果が見えやすいため、やりがいを感じやすいです。社外での仕事が多くなるため、人と接するのが好きな人に向いています。

営業は苦手分野で向いていません……。その場合、どう対処すべきでしょうか。

板谷 侑香里

プロフィール

向いていないと決めつけずに自分なりの向き合い方を探そう

営業としてのスキルや技術を磨くと、何でも販売することができるので、大変な強みになります。

出版の営業は販売促進の一環でPOPに工夫を施したり、作家のサイン会や講演会といったイベントを地域の書店の共有スペースで開催することもできます。

その成果が販売冊数などの数字に現れてくると時代のムーブメントをつくっているやり甲斐を感じることも可能でしょう。電子化も進み、従来の営業のイメージと異なるアプローチなども試すこともできるようになりました。

やる前から苦手意識を持たずに、まずは楽しもうという心持ちでいてほしいですね。小さな出版社の場合は、営業とほかの役割を兼任することも多いので、営業でないほうの役割に比重を置くこともできるかもしれません。

③校閲

校閲とは、つくっている書物の内容の誤りを訂正する仕事です。具体的には、誤字脱字の確認や、記載情報に誤りがないか、不適切な内容でないかを確認します。

目立つ仕事ではありませんが、文章や情報のエキスパートとして、本の制作にかかわる重要な役割を担っています。もし出版した書籍に誤った情報や不適切とされるような内容があった場合、作品だけでなく、出版社の評価や売り上げなどにも影響をもたらす恐れがあるからです。作品や出版社を守るためにも、校閲の仕事は欠かせません

校閲のおもな仕事内容は以下の通りです。

表記ゆれの訂正、ルビの記載の確認

  • 表現や内容に不快なものや差別的なものがないかを確認
  • 校閲前後の記事の比較

校閲は細かく責任の大きな仕事であるため、丁寧に仕事に取り組める人やミスに気づける人に向いています。

若林 宏美

プロフィール

出版社では、就活時に編集・ライターなど、希望職種を限定して応募する企業も多い印象です。

合格後すぐに希望職種に就けることもありますが、校閲は必須スキルなので、どういった業務をするにしても、スキルがないまま働くのは難しいでしょう。

④制作

制作は出版物の企画や制作、デザイン編集などをおこなう仕事です。業務内容により必要な知識やスキルは異なります。翻訳出版がメインであれば、一定レベルの語学力が必要です。

また、企画や制作、外注依頼、打ち合わせなど、多くの人と接するため、コミュニケーション能力や柔軟な対応力が求められます。制作と校閲を一貫しておこなうケースもありますが、編集者以外が担当することもあるようです。

具体的には出版物の用紙の選定や発注、費用の算出や印刷、製本、付録制作といった各過程で進行や管理をおこないます

制作の中でも業務は多岐にわたり、また時期や状況によって変化もあるため、教わらないとできない受け身の姿勢で仕事をする人には不向きです。

出版社の仕事において、自分なりの仕事のスタンスを確立できるか不安です……。

渡部 俊和

プロフィール

仕事のスタンスは出版社で働きながら見つけていこう

どの仕事においても共通のことですが、自分なりの仕事のスタンスは、実際にその仕事をやってみて一定期間の経験を通じて身に付けるしかありません。仕事をしながら、どうすればもっとうまくできるかを考え続け、工夫し続けることが重要です。

初めのうちは失敗や苦労もあるかもしれませんが、ほとんどの仕事は続けることで少しずつ上達していくものです。

どうしても適性がないと感じてしまった場合は別ですが、そうでない限り、続けていくうちに自分なりのスタンスが自然にできてくるはずです。

やる前からそれを心配してもあまり得るものがないので、まずは頑張って行動に移してみましょう。継続力も仕事で求められる能力の一つです。

就職支援のプロが解説! インターンで学ぶべきポイント

インターンへの参加は、業界や企業、仕事への理解を深めるためには効果的な方法です。ただ参加するだけでは意味がありません。目的をしっかり持って参加することで得たいものを獲得できる機会にすることができます。

社会人として働く意欲や実践的なビジネススキル、業界や企業への理解、本選考に向けた選考体験など、学ぶべきことはたくさんあります

そこで就活支援のプロである若林さんに、「インターンに参加する際にどのような点を意識して学べば良いのか」について伺ってみました。「出版社で働く目的を明確にしたい」と考えている人は、参考にしてみてください。

出版社への就職するための準備については以下の記事で解説していますので、チェックしてみてください。

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出版社への就職を叶える5つの必須準備|トレンドや選考対策も解説

出版社への就職は難易度が高いため、周りと同じ対策では選考突破が難しくなります。出版社への就職に向けて一歩リードできる対策やおすすめの資格、志望動機に盛り込むべき要素などをキャリアコンサルタントが解説します。

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出版社への就職を叶える5つの必須準備|トレンドや選考対策も解説

アドバイザーコメント

インターンでは出版業界で必須のセンスや考え方を習得できる

私はコンテンツ制作の事務所を経営しており、現在2人のインターン生を受け入れています。2人ともライターや編集者を目指していて、実際に会議に出席したり、現場に出て実践的な学びを得ています。

「雑誌が好き」「本が好き」といった理由から目指したようですが、働いてみると想像していた業務とはまったく違ったそうです。「インターンに参加して何が良かった?」と聞いてみると、「想像以上に地味な仕事も多く、読者目線で考える難しさを知ることができた」と返答がありました。

出版業界にいて感じるのは「客観的な視点の重要さ」と、「ものの見方のセンス」です。出版業界で働くには、地味な作業をコツコツと進める集中力やタフな精神なども必要ですが、この仕事ならではのセンスや視点も問われます。このような点は、自分で磨くのは難しいため、インターンなどで身に付けると良いでしょう。

インターンで得た知見は選考でも活用することが可能

また、出版業界では、選考の際に「自分が出版したい本の企画書」や「自分が好きな本」についてのレポートなど、他業種とは違った提出物を求められます。こうした書類を作成する際にも、インターンで得た知識が活かされ、選考に有利に働くと思います。

どちらが向いているか適性をチェック! 短期・長期インターンに向いている人材

出版社のインターンには短期と長期の2種類があります。それぞれおこなう内容や適性が異なるため、自分がどちらに向いているのかを事前にチェックして参加することが大切です。

適性がある方に参加することで、インターンをより効果的に活用することができます。ここでは、短期と長期インターン、それぞれどのような人が向いているのかを紹介しますので、自分の特性と照らし合わせて検討してみてください。

大学生向けのおすすめのインターンについては、以下の記事で詳しく解説しているので、チェックしてみてください。

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短期インターンに向いている人材

短期インターンに向いている人材

  1. 多くの業界や企業に参加したい人
  2. グループワーク内で活発に交流できる人
  3. 短期で気軽に参加したい人

短期インターンは企業側が準備したプログラムや企画に沿って進めていくことがほとんどです。

短期インターンでは、編集の仕事はもちろん、出版業界全体の現状や動向などの基礎的なことを学ぶことに重きを置いています。業界や企業研究における不足を補完する機会として活用したい人におすすめです。

そのほかにも、実務につながる簡単なワークショップや事業説明を取り入れている場合もあります。短期インターンには、長期インターンにはないメリットがあります。

短期インターンに参加する場合は、そのメリットを十分活用することが望ましいです。次のような目的を持っている人は、短期インターンを効果的に活用できるでしょう。

板谷 侑香里

プロフィール

短期インターンに参加する際は、参加する目的を事前に明確にしておきましょう。参加して得た経験をエントリーシートに記載できるよう、インターン中の気づきをメモしておくことも効果的です。

社員とも積極的に交流して、関係性を築けるとなお良いです。

多くの業界や企業に参加したい人

短期インターンは日数や時間が短いため、日程が被らなければ複数の業界や企業のインターンに参加する機会ができます。多くの業界や企業のインターンに参加したい人は、短期インターンへの参加がおすすめです。

小売業であれば販売や倉庫業務などを、ライター職であれば実際に記事を書いてみるなど、一部の業務を体験することができます。短い期間でも、実際の業務を体験することで、自分が働く姿をより具体的にイメージしやすくなるでしょう。

また、多くの業界や企業の仕事を体験することで、自分とマッチする業界や企業が見つかりやすくなるため、手当たり次第に応募することなく、的を絞った就活につなげられます

グループワーク内で活発に交流できる人

短期インターンの内容には、グループワークやグループディスカッションを実施するところも多くあります。自ら積極的に参加して意見を述べたり、相手の意見を聞いたり、活発に交流できる人にとっては最適です

企業の業務に関連したテーマについて議論し、結論を導き出すプロセスを体験できる貴重な場になります。会社のプロジェクトでは複数人のチームで取り組むことが多いため、入社後の働いているイメージがしやすくなるのもメリットです。

グループワークを通して議論を円滑に進めるためにはどのようなポジションを担うべきか、どう立ち振る舞うべきかを学ぶ良い機会になります。本選考でグループワークを実施する企業も多くあるため、短期インターンでの経験が役立つでしょう。

グループワークが苦手なのですが、出版社の仕事には向いていないのでしょうか?

若林 宏美

プロフィール

出版社ではチームワークも必要なので徐々に克服しよう

個人的な意見になりますが、「グループワークが苦手な人は、出版社に向いていない」とは思いません。しかし、苦手だと感じるのであればPREP法などを習得したり、練習したりして苦手を克服できるようにしましょう。

出版業界は一人で黙々とおこなう業務も多いですが、チームで進める仕事もたくさんあります。

そのため、あまりにもグループワークで発言できない、主張できないと、「この人は、うちの会社でやっていけるのだろうか」と思われてしまうかもしれません。

どうしても苦手なら、グループワークのない出版社を志望するのも一つの方法です。

短期で気軽に参加したい人

さまざまな業界研究や企業研究をしたい場合、気軽に参加できる短期インターンが適しています。オフィスや会場に出向くからこそ得られるものがあるものです。

インターンに参加する中で、ほかの企業との比較や、自分の好き嫌いや得意不得意などの傾向がつかめてきます。さらに自分が求めている働き方や業務などが明確になり、自分にマッチした業界や職種、企業を見つけやすくなるでしょう。

また、さまざまな学生や社会人との交流することで、違う価値観や考え方を受け入れるきっかけになったり、情報交換の場にもなったりします。短期インターンで社会人としての話し方やマナーを身に付けることが本番の選考にも役立ち、面接の質も上がるかもしれません。

長期インターンに向いている人材

長期インターンに向いている人材

  1. 思考耐久力に優れており、物事を考え抜く力のある人
  2. 受け持った業務は責任を持ってやれる人
  3. 言葉遣いに配慮できる人

長期インターンは短期インターンと比べて期間が長いのが特徴です。実務を経験することで、業界の動向や企業の動きを体感し深めることができます。

先輩社員たちとともに働く中で、リアルな現場を肌で感じながら、事業内容に深くかかわれるのが魅力です。長期インターンでは、まずは簡単な業務を覚えるところから始まりますが、長期にわたって多くの業務を経験でき、上流の仕事に触れる機会も増えます

そのため、長期インターンで得られるリターンは大きく、参加するメリットは大きいです。長期インターンは出版社での就職を検討していて、次のような適性を持った人が参加することでその意義を見いだせます。

渡部 俊和

プロフィール

出版社の事業内容は複雑で、外から見るだけでは理解しにくい点があります。

長期インターンでは現場により深く入ることができ、短期間では知り得ない部分や現場のリアルな情報を知ることができるため、職業理解において優位に立てます。

思考耐久力に優れており、物事を考え抜く力のある人

出版社の仕事では一つ一つ違う書物を扱うため、それぞれの作品の特徴をつかんで最適な売り方を考える、柔軟な発想力が求められます。課題を見つけて問題提起し、十分に納得するまで考え抜き、解決のプロセスを導き出す力が必要です

出版業界では、本や雑誌を企画し、これまでにないコンテンツを生み出さなくてはなりません。そのためには、一般的な考えとは違うクリエイティブな視点が重要になります。

日頃から自分自身の表現力を磨いている人にとっては最適です。考え抜く力には、課題発見力、計画力、想像力などの要素があり、最後まで考え抜く耐久力がある人は、出版業界の長期インターンに向いているといえます。

若林 宏美

プロフィール

私は常々インターン生に「ぼーっと過ごしていてはダメだよ」と言っています。

たとえば、図書館に行ったときに貼りだされているチラシを見て「どういう点が優れているか/至らないと思うのか」を思考するなど、日常生活で何かを見たときに、常に考え、分析するように伝えています。

受け持った業務は責任を持ってやれる人

出版社の仕事は、作家とのやり取りや校閲など、一つの業務に対する責任感が大きいです。緻密で正確な作業が求められるだけでなく、膨大な仕事量をこなさなくてはなりません。

そのため細かい作業を集中して続けられる力のある人や、責任を持って業務にあたれる人に向いています。また、コンテンツの質を向上させるためにも、徹底的に文章の整合性が求められる仕事です。

内容の誤りや誤字脱字があれば、信頼を大きく損ないかねません。高い文章力はもちろん、幅広い知識や常識、ミスを見逃さない責任感、法令の知識なども必要になります

出版業界の長期インターンに参加する場合は、仕事を最後まで丁寧にやり遂げられる力が重要です。

言葉遣いに配慮できる人

本や雑誌を商品として取り扱う出版社に向いているのは、言葉遣いに配慮できる人や言語能力に長けている人です。出版業界では、作家の書いた書籍で使っている言葉の意味や思い入れを汲み取ることはもちろん、社内でのやり取りでも言葉を大切にできる能力が求められます。

刊行物は正確な日本語で書かれていること、適切な表現が使用されていることが必須です。著者やライターが執筆した文書をチェックする編集者は、言葉の使い方や意味を正しく理解していなければ務まりません

言語能力はすぐに身に付けられるスキルではないため、日常から読書をしたり、新聞を読んだりして活字に触れる習慣を持っている人に適しています。言葉の意味やニュアンスを学び続けられる姿勢を持った人こそ、出版業界に適した人材です。

自分の言葉遣いに自信がありません……。

渡部 俊和

プロフィール

出版社では言葉を正しく使うことが求められるので鍛錬が必要

たとえば出版社の人間がおかしな言葉遣いをしていたら一般人から見てどう思われるでしょうか? 何らかの報道や刊行物で、出版社が日本語を正しく使っていなかったらどう思われるでしょうか?

いずれの場合も会社自体の信頼性を問われる可能性が高く、発行されている刊行物についてもその価値を疑われてしまうことでしょう。

出版社の人間は言葉を扱うプロなので、出版業界にかかわったり、出版社を志したりする以上は、日本語を正しく扱うことは必須のスキルです。仕事の根幹にかかわる部分なので、言葉に対する感覚は鋭敏にしておかなければなりません。

もし自信がないようであれば、最低限、自信があると言えるようになるまで対策をするべきでしょう。

あらかじめ押さえておこう! インターン参加前に知っておくべきこと

あらかじめ押さえておこう! インターン参加前に知っておくべきこと

  • インターンの求人には早めに応募する
  • エントリーシート対策を必ずおこなう
  • アルバイトでも職業体験ができる

出版業界のインターンは倍率が高いため、事前の情報収集や参加するための準備をしっかりしておくことが大切です。

インターン情報は新卒就活サイトでもあまり多くは見かけません。企業によっては、ほかの方法でインターンについて告知しているケースもあるため、さまざまな方法で情報収集するのがポイントです。

出版社のインターンに参加する前に知っておくべきことを紹介するので、チェックしてみてください。

インターンの求人には早めに応募する

インターンの求人には早めに応募する

  1. 企業のホームページやSNSをチェックする
  2. 大学の窓口に相談する
  3. OB・OG訪問で聞く
  4. インターン紹介サービスを利用する

出版社は専門性が高い業務が多いため、インターンを受け入れられる部署が少ないのが現状です。実際、ほかの業界と比べて出版社の募集は少ない傾向にあり、インターンの募集をしていない出版社は多くあります。

数少ない出版社のインターンへの参加を希望するのであれば、日頃から情報収集をして、見つけたら早めに応募できる態勢でいることが大切です。出版社のインターンの情報を得る方法としては、次の4つが挙げられます。

受け身の姿勢でいては、情報は得られません。自ら動くことで、チャンスをつかむことができます。さまざまな方法を試して、自分に合った方法で地道に情報収集してみてください。

板谷 侑香里

プロフィール

出版社の長期インターンは、平日の週1〜2回勤務する形式が多いです。よって、大学の必修授業が重なっていないことを確認したうえで参加を決めなくてはなりません。

仕事や環境に慣れるまで、インターンにじっくりと集中できるタイミングを見計らって応募するのがおすすめです。

①企業のホームページやSNSをチェックする

企業によっては、新卒就活サイトよりも雑誌や企業の公式ホームページ、SNSで告知しているケースもあります。特にSNSの場合、情報をいち早くつかめば、ほかの学生に差をつけることが可能です。

また、雑誌単位で募集していることもあるので、出版社から出ている雑誌のSNSはフォローして確認漏れを防ぎましょう

投稿に合わせて通知がくる設定にしておけば、新着情報を欠かさず確認できます。企業の採用ページなどにも募集情報が掲載されていることも多いため、サイトをブックマークしておき、こまめにチェックする習慣をつけましょう。

常にアンテナを張って、新しい情報を仕入れるよう意識しておくことが大切です。

インターンシップに参加するための活動をいつから始めたら良いのかわからない人もいるでしょう。以下の記事でインターンの応募から選考まで解説しているので、チェックしてみてください。

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②大学の窓口に相談する

出版社のインターン募集がないか、大学のキャリアセンターの窓口に相談してみる方法も有効です。

大学で独自に開催する企業説明会や、個別の企業説明会の情報なども得ることが可能です。大学で開催しているセミナーに積極的に参加して、社員にインターンの募集がないか声をかけてみても良いでしょう。

キャリアセンターでは、キャリアコンサルタントが対応し、学生が自分の人生の方向性や卒業後の進路について自ら考えるようサポートしてくれます。

また、企業と学生がマッチングできるように推薦求人のとりまとめもおこなっているため、有益な情報が得られるかもしれません。

大学の窓口の利用の仕方がわかりません……。

若林 宏美

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窓口を訪ねて職員に素直に困り事や要望を伝えよう

大学によって利用方法が違いますが、私が知っている大学の場合は、開いている時間ならいつでも好きなときに相談に赴いて良いシステムでした。そこにいる職員に「出版社のインターンはないですか」と素直に相談してみると良いでしょう。

学部や学科によっては、講師が出版社へのインターンのつてを持っていることもあるうえ、私のように大学へ時折訪問する講師のなかに出版業界の人がいれば、直接売り込むのもありですよ。

実際、現在私の会社にいる2人のインターン生は、講義後に自ら「インターンで出版について学ばせてください」と言ってくれた経緯があって、その熱意を買って受け入れることにしました。

③OB・OG訪問で聞く

インターン情報をOBやOGから入手する方法もあります。OB・OG訪問とは、実際に企業で働く人に対して、会社や仕事での話を聞くことができる機会です。

知り合いの先輩に紹介してもらったり、就活イベントを通して社員と接点を持つことで実現できます

OB・OG訪問を通して、会社の実情や具体的なキャリアプランを描くことにつながるのがメリットです。社風をイメージしやすくなり、入社後のミスマッチを防ぐことができるでしょう。

また、説明会では聞きにくいことも質問でき、業界や職種の具体的な仕事内容や働き方、やりがい、デメリットなど、幅広く有益な情報が得られます。

OB・OG訪問は貴重な情報収集の場ですが、有意義な時間にするためには以下の記事を参考に質問内容を絞っておきましょう。

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板谷 侑香里

プロフィール

OB・OGと接点を持つには、大学のキャリアセンターに出向いて、在学生からのコンタクトを許可している出版社勤務のOB・OGを紹介してもらうと良いでしょう。

LinkdInなどのSNSを活用して直接接点を持つこともできます。

④インターン紹介サービスを利用する

自分に合った企業がわからない、インターン先を見つけられない場合は、インターン紹介サービスを利用してみてください。エージェントがあなたに合ったインターンを紹介してくれます。

個別で相談に応じて、あなたに合ったインターンシップの情報のみを紹介するため、効率よくインターンへの参加を決めることが可能です。どのような内容のインターンなのか、具体的な仕事内容やどのような能力が身に付くのかなどインターンについての情報を事前に詳しく教えてくれます。

インターンの選考は就活と異なり、企業独自の内容であることが多いですが、紹介サービスなら企業ごとに適した選考対策を実施してくれるので安心です

エントリーシート対策を必ずおこなう

出版社のインターンは倍率が高くなる傾向があるため、エントリーシート対策は必須です。応募者が多くなれば、企業側も一人ひとりのエントリーシートを入念にチェックするのは難しくなります。

ほかの応募者と差別化するためにも、印象に残るような内容に仕上げることが大切です。出版社のインターンを志望する具体的な理由を書き、参加意欲があることを伝えてみてください。

併せて出版社を志望する理由や、その出版社を選んだ理由も、具体的で明確であることが大切です。自分の強みや長所を伝えたうえで、それを企業でどのように活かせるのかを伝えることで、入社後に活躍してくれる人材として認識してもらいやすくなります

インターンの場合と就活の場合で、対策に違いはあるのでしょうか。

若林 宏美

プロフィール

就活ではインターンよりもさらに深い業界理解が必要不可欠

つい先日、大手出版社の人と話す機会があったのですが、その人は「当社の平均採用倍率は200~300倍だ」と言っていました。就活の際には、書類選考で落とされる人もかなり多いそうです。

よって就活のエントリーシート(ES)は、インターン時よりもさらに業界研究を深めて、業界の現状を知ったうえで志望している点を伝えなくてはなりません。また、前述したとおり、ESと同時に提出する企画書などにも比重が置かれている点にも注意が必要です。

ユーザーに何が刺さるのか、自分なりの視点をどう見つけて伝えるかといったセンスも問われるため、就活のESはインターンのESとはまったく別物と考えておいたほうが良いでしょう。

アルバイトでも職業体験ができる

出版社のインターンは募集が少ないため、希望すれば参加できるわけではありません。出版社はインターンの募集は少ないですが、アルバイトを募集している企業は多くあります。

インターンの目的が「実際の仕事を体験すること」であれば、アルバイトとして企業に所属して職業体験することで、目的を果たすことは可能です。

ただし、インターンでは実践的な業務に長期にわたり携わることで、出版社の仕事への理解を深められますが、アルバイトでは仕事内容が選べません。裁量もインターンに比べてないため、学べる内容に限界があることには留意してください。

職業体験レベルであればアルバイトでも良いですが、就活に役立てるのであればインターンへの参加がおすすめです。

出版社のインターンにおけるエントリーシート作成の3つのポイント

出版社のインターンにおけるエントリーシート作成の3つのポイント

  • 意欲的で主体的な姿勢をアピールする
  • 企業の事業内容や出版物に触れる
  • 「○○を学びたい」などといったゴール設定をする

出版社のインターンに参加するためには、エントリーシートの対策をしっかりおこなう必要があります。出版業界のインターンは少ない募集に志望する学生が集中し、倍率が高くなる傾向があるためです。そのため、採用担当者が確認しているポイントを押さえることが、選考を突破するカギになります。

ここでは、出版社のインターンにおけるエントリーシート作成のポイントを3つ紹介しますので、実践してみてください。

①意欲的で主体的な姿勢をアピールする

エントリーシートを作成する際は、インターンに参加したい熱意を伝えることが大切です。出版社は専門性の高い業務が多く、インターンを受け入れられる部署が少ないため、受け入れ定員は少数に限られます

そのため、企業が募集する場合は、意欲的で主体的な学生や、志望度が高い学生の参加を望んでいます。熱意を伝えるために効果的なのが「インターンを通じて学びを深めて成長したい」といった姿勢です。企業側からは意欲があると判断されて評価されやすくなります。

出版社のインターンを希望する場合は、日頃から情報収集を欠かさず、募集があったらすぐに応募できるように準備をしておくことが大切です。

インターンの面接を突破するためには次の記事が参考になりますので、チェックしてみてください。

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ほかの学生との差別化がポイントかと思われますが、どのようにアピールすれば良いでしょうか。

板谷 侑香里

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出版社で活かせる専門的な知識・スキルをアピールしよう

インターンの内容にもよりますが、今までに執筆した文章のポートフォリオを提出することができると実績のアピールとして有効です。

ブックレビューの一覧や特定のジャンルに関しての深い知識などがあれば、併せてアピールしましょう。電子書籍制作や同人誌の制作・販売や、それらの販売促進におけるマーケティング経験なども有効です。

海外の書籍の翻訳などを手がけている出版社の場合には、留学経験や語学力、翻訳スキルなどが、差別化のポイントになります。差別化のポイントが見いだせない場合には、今までの経験が出版業界にどのように役立てられるのかを言語化しましょう。

②企業の事業内容や出版物に触れる

エントリーシートでは、詳細な企業研究を元に事業内容を理解していることや、自分が企業にどのような価値を提供できるかを明確に記すことが大切です。

企業研究を深めるほど、より説得力を持たせる志望動機になり、企業側に興味関心の深さが伝わりやすくなります。

また、希望する企業の出版物に触れて、どこが好きでそれはなぜなのかをヒントに、深堀りしていき、自分がかかわる仕事で何を成し遂げたいのかを伝えましょう

現実的になり過ぎずに、出版物から受けた感動や気づきを参考にして、何に自分の感情が動いたのかを考えてみてください。飾らない自然体の気持ちを伝えることがポイントです。

自分の理想を思い描いたら、どのように仕事に関わっていけるかを具体的に示して、アピールしましょう。

③「○○を学びたい」などといったゴール設定をする

エントリーシートでは、明確な目標を定めていることを伝えることが大切です。目標を設定している学生は、今やることが明確になっているため、インターンに参加した際も有意義な体験にすることができます

ゴールを見据えていることで、それを達成するための具体的な計画が立てられます。編集者の仕事を学びたいのであれば、事前に業務についてリサーチしたり、インターン先で制作している書籍を読んだり、事前に準備をしてからインターンに臨めるのがポイントです。

インターンへの参加はさまざまなメリットがありますが、目的なく参加すればその意味を見いだすことはできません。参加するのであれば、明確な目的を持って参加することで、その先の就活に役立てられます。

渡部 俊和

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初めは仮の目標でかまわないので、少し頑張れば手が届くくらいの目標を立てておきます。仕事を知るにつれて目標を修正し、達成したら次の目標というように、達成感を得ながら少しずつレベルアップさせていくと良いでしょう。

出版社インターンに参加するコツ

出版社インターンに参加するコツ

  • 有名出版社以外も選択肢に入れる
  • 1・2年生のうちにインターンをしてみる
  • Webメディアも視野に入れる

基本的にインターンの優遇はなく、選考に通れば参加することは可能です。しかし、少ない採用枠に対して応募者が多いため、倍率は本選考よりも高くなる傾向があります。

特に出版社のインターンは狭き門であるため、無条件に誰もが参加できるわけではありません。次の点も考慮して応募の幅や時期を広げることで、参加できる確率を上げることがポイントになります。

ここでは、出版社インターンに参加するためのコツを紹介するので、視野を広げた活動を意識してみてください。

有名出版社以外も選択肢に入れる

出版社というと有名な企業を思い浮かべる人も多いですが、そういった知名度の高い出版社だけでなく、調べてみるとさまざまな出版社があります。

出版社といっても、教科書や教材に特化した会社や、医学系に特化した会社、専門分野に特化した小規模な会社など、さまざまな会社があります。

志望企業にこだわらずに、出版社の仕事内容を知ることを目的として、インターンに参加する出版社を選んでみてください

企業選びに迷っている場合は次の記事が参考になります。

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有名企業以外だと企業についての情報が少ない場合、どういった視点で選べば良いのでしょうか?

板谷 侑香里

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その企業の刊行物を見て制作チームの一員になりたいか考えよう

まずは企業のビジョンやミッション、社長のメッセージや社風が自分自身の価値観に合うかどうか検討してみましょう。

そこにプラスして、その企業がこれまでに出版した書籍や雑誌などのラインナップを見たり実物を手に取ったりして、自分の価値観に合うか、この刊行物を制作するチームの一員になりたいかどうかという視点で考えてみてください。出版社からの読者レビューにも一通り目を通してみましょう。

このほかにも、企業の財務情報を調べ、将来性や安定性などを確認するのも良いでしょう。

1・2年生のうちにインターンをしてみる

出版業界のインターンは特に倍率が高くなるため、1・2年生のうちからインターンをしてみることをおすすめします。

インターンは就活生がするものというイメージがあるかもしれませんが、学年問わず募集しているインターンも多く、1・2年生からインターンに参加することも可能です。

3年生になると就活で忙しくなるため、時間や気持ちに余裕のある1・2年生の時期からインターンに参加する学生が増えています。

特に長期インターンは有給のため、アルバイト代わりにインターンをする人が多く、お金を稼ぎながら実際の現場に入って就業体験を積みながら、就活の準備を進められるのでおすすめです

ただし、1・2年生のうちは大学という環境に慣れていなかったり、授業が忙しかったりすることも多いので、スケジュールを確認して無理のない範囲で始められるようにしましょう。

インターンは大学2年生からの参加も早くありません。以下の記事では大学2年生からインターンに参加することで本選考で有利になるコツについて解説しています。チェックしてみてください。

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渡部 俊和

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本格的に就職活動をする際には、自己理解と職業理解という2つの理解をもとに方向性を決めることになります。特に職業理解は未体験のことをよく調べなくてはならないので時間がかかります。そのためにも始動が早いほうが良いのです。

Webメディアも視野に入れる

編集のインターンに参加したくても、なかなか参加できる企業が見つからない場合もあります。編集のインターンに参加したい場合は、紙媒体にこだわらずWebメディアも検討してみるのも手段のひとつです

こういった企業のインターンも視野に入れることで、紙媒体ではなかなか体験できない職種も見つかる可能性があります。また、出版社に限らず、オウンドメディアを運営している企業も含めて探してみましょう。

メディア運営部門でインターンを募集しているケースも多いため、編集やコンテンツ制作に携われそうなインターンを探してみると、参加できる確率が上がるかもしれません。

Webに疎いので、今後の業界の動向についていけるか心配です……。

板谷 侑香里

プロフィール

業務で使用するツールをマスターするところから始めよう

Webと言っても、一気にすべての事柄を理解する必要はありません。まずは、業務で使うツールについて学ぶところから始めていきましょう。YouTubeなどでは、初心者向けの説明動画などが多く出ています。

出版業界やデジタル関連の最新情報を得たいのであれば、プレスリリースや専門家のSNSなどをフォローして情報を収集するなどの工夫が必要です。

社内コミュニティやオンラインサロンのなかでデジタルについての勉強会を開催して、専門家や知識の豊富な人に教えてもらったり、相互に教え合うような仕組みを作ったりするのも一つの方法です。

Webはノーコードというコードを書かなくて良くなったり、AI検索が進化したりと、多くの人にとって便利で使いやすいツールになってきています。焦らずに楽しみながら取り組んでくださいね。

要チェック!インターン募集実績のある企業

要チェック!インターン募集実績のある企業

ここまで出版業界のインターンに参加するためのコツについて解説しましたが、どの企業でインターンは募集されているのでしょうか。

出版社の場合インターンは少ないものの、毎年募集されています。出版社のインターンはどの企業も同じではなく、書籍の分野や専門領域の違いによっては異なる体験ができます。

ここでは、過去にインターンを募集していた実績がある企業を紹介しますので、募集がないかチェックしてみてください。

インターンの参加は就活にも有効です。参加するメリットについて知りたい人は以下の記事が参考になります。

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若林 宏美

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狙っている出版社がインターンを実施していない場合は、他社のインターンに参加したり、編集プロダクションなどのインターンに参加しましょう。狙っている企業とは違っても、業界についての学びが得られるはずです。

講談社

講談社は「おもしろくて、ためになる」という出版理念に基づき、あらゆるジャンルの物語を創り出し、パブリックにする総合出版社です

今後は紙媒体に留まらず、電子書籍や映像化、動画配信、海外展開など、さらなる進展を目指しています。夏のオープンカンパニーでは、講談社ならではの仕事の面白さや社員の魅力などを知ることができます。

講談社の選考では面接が多いため、インターンに参加して人事に顔を覚えられたり、インターンへの参加経験から面接での受け答えができたりすると、本選考でかなり有利になるとされています。

インターンと本選考は別物ですが、参加することで内定に近づく可能性が高いと言えるでしょう。

集英社

集英社がおこなう1dayワーク体験の夏のプログラムは、編集長や課長クラスの講演、質疑応答、仕事紹介などです。

冬に開催予定のワーク体験は、集英社の幅広い仕事領域を体験するプログラムになっています。たとえば、コンテンツを使ったイベント企画の立案、増刊号への掲載コンペに疑似的参加など、編集者の業務を体験することが可能です。

ワーク体験は70~90分とかなり短いため、集中して取り組むことがポイントです。2日間開催されるため、志望する部署の仕事体験ができる日程を選ぶと良いでしょう。

集英社のインターンシップ選考は、エントリーシ―トなしの完全抽選制です。エントリーされた人材は高学歴が集まっているという口コミもあることから、学歴を考慮して抽選をおこなっていることも考えられます。

光文社

光文社のインターンの参加者によると、参加した学生は読解力やセンスが高く、一緒に働きたいと思えるレベルの高い学生が多かったようです

また、社員は人に興味を持って面白がって物事に取り組んでくれる人たちで、とにかくその熱量を感じたとの感想もありました。

インターンでは、仕事内容のイメージが湧きにくい編集者のスケジュールを知ることで、編集者として働くイメージをつかむことができます。

また、新書ならどういう人に執筆を依頼するか、新刊発行にはどのようなパターンがあるかなど、ケースバイケースで働く職種なのだということがわかります。

ワーク後に開催された座談会では、和気あいあいとした雰囲気の中、社員の正直な思いを聞くことができ、学生に対して真摯に向き合う企業という印象です。

ディスカヴァー・トゥエンティワン

ディスカヴァー・トゥエンティワンは、1冊の本の企画立案から書籍にするまで、トータルプロデュースをします。

取り引きも直接的におこなっているため書店との距離も近く、必要とする読者に届けることを大切にしています。

インターンでは実際の仕事に触れて、オンラインの媒体に載せる記事の執筆や、作品の作成、小説賞の審査補助など、具体的な就業体験をすることが可能です。

HPによると、営業部をはじめ、他部署ともオープンに意見交換する文化があり、関連部署と連携して書籍のPRにもかかわることができます。

グローバル展開、電子や動画化などコンテンツを多角的に展開していて、企業の社会的意義や志に基づいた書籍を出版し、ベストセラーを生み出したいというような気概に溢れた人材を募集している企業です

致知出版社

致知出版社は、創業から40年の実績があり、日本で唯一の人間学の出版社です。編集補助の仕事をインターンとして募集していて、出版業界に関するオリエンテーションも実施されているので、これから業界研究を進めていきたい人には最適です。

インターンを通じて、実際の就業を体験でき、働く社員の思いや姿に触れることで、採用後に自分が企業で働くイメージが湧きやすくなります

就活するうえで、必要な情報や疑問点などを解消する機会として役立つはずです。また、致知出版社に求められるのは、誠実で意欲のある人材です。

「致知」や出版書籍、会社の公式SNSやメルマガの内容を通して、企業理念や事業内容に共感していることが歓迎要件となっているため、事前にチェックしておきましょう。

疑問を解決!出版社のインターンにおけるQ&A

出版社のインターンに参加について相談したいと考える人は多いのではないでしょうか。ほかの人が持つ悩みや疑問に対する答えが自分の問題を解決するヒントになるかもしれません

そこでここでは、PORTキャリアに寄せられたQ&Aを紹介します。キャリアコンサルタントのアドバイスを参考に、インターンにおける不安を解消してみてくださいね。

出版社のインターンに参加して将来の方向性を固めよう

出版業界の仕事に就くなら、インターンに参加するのがおすすめです。インターンには短期と長期があるため、自分に合った方法を選ぶと良いでしょう。実際の現場に入り業務を体験することで、出版社で働くイメージがつきやすくなります。

ただし、出版社のインターンシップは募集が少なく、人気のある職種で応募が集中するため、倍率は高いです。希望する出版社のインターンに参加するためにも、インターンに参加する目的を定めて企業研究を深め、エントリーシートの作成などの必要な事前準備を万全にしておきましょう。

アドバイザーコメント

出版社のインターンは自分の見識を広げる絶好のチャンス

出版社は構造不況に直面してはいますが、出版社出身の著名人に多く見られるように、知恵や文化の担い手としてプライドを持って働く有能な人が集まっています。仕事柄、ほかの業界のビジネスマンに比べて、型にはまらない個性的な人が多い印象です。

そのため、出版社のインターンに参加するのであれば、仕事の研究だけでなく、人に焦点を当てて、先輩たちのユニークな考え方に触れて自分の見識を広げるという意識を持ってみると良いでしょう。なかなか内情を知る機会が少ない出版業界なので、良い経験になると思います。

出版社のインターンは向き不向きがはっきりと出やすい

しかし出版社の仕事はマニュアル通りにやればできるというものではないので、比較的、向き不向きがはっきり出ます。定型的な仕事よりも、考えながら動かなければならない複雑な仕事が多く、調整の難しさや忙しさなども体験できるでしょう。

能動的に動ける人ならば良いですが、消極的な人や自分の意見をはっきり言えない人などにはあまりおすすめできません。やみくもに参加しようとせず、業界の特徴をよく考えて応募を検討してください。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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