この記事のまとめ
- インターンは採用に直結する可能性がある重要なイベント
- 基本的にインターン開催の2カ月前に申し込みを済ませる必要がある
- インターンの代表的な4つの申し込み方法を紹介
- 適職診断
たった3分であなたの受けない方がいい職業がわかる!
この記事を読んでいる人に
おすすめな診断ツール(無料)
インターンシップに参加した方が良いとよく言われますが、どのような方法で申し込みをすれば良いのか、締め切りはいつなのかわからない人もいるでしょう。「どの時期に申し込みをすれば良いのかわからない」「どこから申し込みをするのかがわからない」など悩んでしまいますよね。
インターンは企業理解を深められる貴重な機会です。だからこそ、申し込みの時期や申し込み方法を事前に把握しておき、出遅れないようにしなければいけません。
この記事では、キャリアアドバイザーの平井さん、瀧本さん、谷所さんとインターンの申し込みについて解説するので、ぜひ参考にしてください。
就活準備で必ず使ってほしい厳選ツールランキング
全容を把握し余裕を持ってインターンに申し込めば内定に一歩近づく!
インターンを開催する時期は企業によって異なるため、申し込みをする時期もそれぞれ変わっていきます。申し込み方法や参加するまでの手順も企業によって違うため、早めに調べて対策していかなければいけません。
近年では、インターンに参加した学生を優遇して本選考をする企業も増えてきているため、事前にインターンの全容を把握しておき申し込みをすれば、志望企業の選考を優位に進められる可能性があります。
記事では、インターンの基本的な知識と参加するメリットを紹介したうえで、申し込み数が多くなる時期や応募方法について解説をしていきます。その後、インターンに申し込みをする前に必要な準備や注意点についても紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
次の記事では、就活全体の流れについて解説しています。こちらの記事も読んで、いつ何をすればいいのか、改めて理解を深めてみてくださいね。
就活の流れを5ステップで解説! 時期別の選考対策も紹介
あなたがインターンに参加しない方がいい企業をチェックしよう
インターンでは、自分が適正のある企業を選ぶことが大切です。向いていない企業のインターンに参加しても、学べることは少なく、無駄な時間を過ごしてしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、自分が適性のある企業をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析して、ぴったりの職業を診断できます。
適職診断を活用して有意義なインターンを過ごし、就活を成功させましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
そもそもインターンとは何か
インターンとは
企業で働く就業体験のこと。社員と同じような仕事をするケースもあれば、グループワークなどで業務の疑似体験をすることもある
インターンは興味のある企業や職種について詳しく知ることができる機会です。企業からすると、学生への魅力付けやミスマッチを防ぐことができるといったメリットがあるため、インターンをおこなう企業は年々増えています。
インターンは数日で終わる短期的なものもあれば、数カ月にわたっておこなわれる長期的なものもあります。短期のインターンは効率的に企業理解をすることができます。また、長期のインターンは企業理解が深まるだけでなく、社会人としてのビジネススキルを身に付けられるなど、それぞれの良さがあります。
インターンについてもっと詳しく知りたい人は、こちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
インターンは就活に不可欠? 8のメリットと選び方を詳細解説
申し込みをする前に知っておくべきインターンの基礎知識
申し込みをする前に知っておくべきインターンの基礎知識
- インターンの種類
- 参加する学生の割合
- 開催される時期
- 選考の有無
インターンは志望企業と本選考の前にコミュニケーションが取れる数少ない機会です。場合によっては、採用に直結するケースや特別選考に案内されることもあるので、就活をするうえで重要なイベントとなっています。
インターンに間違った認識で参加すると、貴重な時間を無駄にする可能性があるため、インターンの情報はしっかり整理しておく必要があります。有効な時間にするためにも、インターンの種類やプログラム内容などの基本情報を把握して、自分に合ったインターンに参加しましょう。
インターンの種類
企業が自社のことを理解してもらうためにおこなう就活のイベントは、大きく分けると以下の4つとなり、インターンとして分類されるのは「汎用的能力・専門活用型インターンシップ」「高度専門型インターンシップ」の2つになります。
企業が学生におこなう就活イベントの種類
- オープンカンパニー
→主に企業説明会の場としておこなわれるもので期間は基本的に1日 - キャリア教育
→フィールドワークやグループワーク、就業体験などの実習、職業観・キャリア・ビジネスマナーに関するガイダンスなどが挙げられる。期間は1~3日となるケースが多い - 汎用的能力・専門活用型インターンシップ
→事業所・研究所・工場などで実務経験を積むもの。企業の事業説明やグループワークなども同時に実施される。期間は5日程度になるものから、2週間以上になるものもある - 高度専門型インターンシップ
→大学院の修士・博士課程を対象に就業体験をおこなうもので、研究職など専門的な知識が必要となる職種のためのもの。期間は2カ月以上
オープンカンパニーとキャリア教育は、これまで「1dayインターン」「短期インターン」と呼ばれていましたが、2022年6月にルールが改正されたことで、25年卒以降はこの2つをインターンではなく、あくまでもキャリア支援の一環としておこなわれるものとなりました。
一方、インターンとして扱われる汎用的能力・専門活用型インターンシップと高度専門型インターンシップは採用の一環としておこなっても良いというルールになったのが大きな特徴です。就活の選考にかかわる2種類のインターンについて詳しく解説していきます。
ただし、ルールが改正されたばかりということもあり、実際にはまだオープンカンパニーやキャリア教育を短期インターンとみなす企業もあります。この記事ではルール改正以前の短期インターンも含めたインターンについて解説していきます。
今までは「インターン」の定義が曖昧で、就業体験を含まないような短期イベントも多くおこなわれていました。
今回のルール改正では、これからの日本を担う人材を産学連携で育成することを狙いとして、インターンのあり方を見直し、採用に結びつけることが合意されました。
次の記事で、インターンの期間についてより詳しく解説しています。ぜひこちらも参考にしてみてくださいね。
インターンの期間は3種類! 期間別のメリット・デメリットを解説
汎用的能力・専門活用型インターンシップ
汎用的能力・専門活用型インターンシップでは、必ず就業体験をしてもらうことが決まりごととなっていて、インターン実施期間の半分を超える日数を職場での就業体験に充てるとされています。
つまり、その企業の具体的な業務の体験ができ、職場の雰囲気も知れる貴重な機会となります。また、職場の社員が学生に対してフィードバックもしてくれるため、多くの学びを得られる体験になるでしょう。
汎用的能力・専門活用型インターンシップの実施時期は、大学3、4年生の長期休暇期間(夏休み、冬休み、春休み)とされています。
高度専門型インターンシップ
高度専門型インターンシップは理系・博士課程を対象とした有給のインターンです。
研究を遂行できる能力を持った大学院生が、企業で2カ月以上にわたりインターンに参加して、その評価から単位を取得することができます。企業での実践的な研究ができるため、自らのキャリア形成を考えるきっかけにすることができます。
インターンの実施にあたっては、ジョブ型研究インターンシップ推進協議会の会員企業・会員大学が対象です。会員企業・会員大学についてはこちらのジョブ型研究インターンシップ推進協議会のページから確認してください。
参加する学生の割合
インターンは企業理解の場としてだけでなく、選考にもかかわっていく可能性が高くなっているため、インターンに参加する学生は増加傾向にあります。
就職みらい研究所の【2025年卒就職活動TOPIC】インターンシップ等のキャリア形成支援プログラムの参加状況によると、インターンに参加したことのある学生の割合は約85%でした。
この結果から、就活の一環としてインターンを活用する学生が多いことがわかりますね。
開催される時期
インターンの開催時期は企業によって異なります。夏や冬限定でやっている企業もあれば、通年でやっているところもあります。
ディスコの2025年卒インターンシップ等に関する特別調査によると、インターン参加者が最も多いのは大学3年生の8月となっていて、次に多いのが9月となっています。
8月〜9月は学生の夏休みに合わせてサマーインターンの名で開催されるものが多く、多くの学生が休みを利用してインターンに参加しています。また、12月〜2月は就活の情報が解禁される3月の直前ということもあり、企業理解の場としてインターンをおこなう企業が増えるようです。
サマーインターンは比較的長期間で実施されるので、業務理解を深めることができます。
一方で、オータムインターンやウィンターインターンは比較的短期のものが多いため、実務をシミュレーションしたプログラムやグループワークを中心に企業理解を深めることができます。
あなたに適性がある職業を知って、インターンに活用しよう!
インターンでは、自分が適正のある企業を選ぶことが大切です。向いていない企業のインターンに参加しても、学べることは少なく、無駄な時間を過ごしてしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、自分が適性のある企業をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析して、ぴったりの職業を診断できます。
適職診断を活用して有意義なインターンを過ごし、就活を成功させましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
選考の有無
インターンは選考を課すところも多くあります。特に、長期のインターンは選考を課す企業が多いです。なぜなら募集人数が限られていて、応募者全員を受け入れることが難しいからです。特に人気企業になると倍率が高くなるため、しっかり対策をする必要があります。
企業がインターンに選考を課す目的は以下の通りです。
企業がインターンで選考を課す目的
- インターンに参加する目的や熱意があるかを見たい
- コミュニケーション力があるかを見たい
- 基本的なビジネスマナーがあるかを見たい
目的や熱意の有無を重視する企業が多いようなので、企業研究などをしっかりとおこなってから申し込みをすることが大切です。
- 選考があるインターンとないインターンの違いはどういったところにありますか?
選考の有無で就活への活かし方が異なる
選考があるインターンは、本試験のトライアルにもなります。インターン選びで応募書類や面接の準備をしておくことは、本試験の準備にも役立ちます。
一般的に、選考ありのインターンでは参加する学生の意欲が高いことが多く、同年代の学生と多く知り合うことで刺激を受けることも多いようです。
選考がないインターンの良いところは参加しやすい点と、複数の会社に接することができる点です。
希望業界を絞り込む段階や、自分が働くイメージがまだ持てない段階では、選考なしのインターンを体験することで気づきを得ることが期待できます。
就活に役立てよう! インターンに参加する7つのメリット
インターンに参加する7つのメリット
- 仕事や業界の理解が深まる
- 職場の雰囲気がわかる
- 選考が有利になる可能性がある
- 就活の予行練習になる
- ビジネススキルが身に付く
- ガクチカの題材として使える
- 報酬がもらえることもある
インターンに参加すると、就業体験や選考の経験を積めるため、就活する際の企業選びや本選考を受ける前の対策として役立てることができます。
ここからは、インターンに参加するメリットを7つ紹介していきます。インターンに参加すると就活にどう役立つのかを理解して、有効にインターンを活用していきましょう。
①仕事や業界の理解が深まる
企業のホームページ(HP)を読んだり企業説明会に参加したりすれば、その企業の概要を知ることができます。しかし、具体的な業務内容や仕事の流れまで理解するのは難しいでしょう。
特に業務内容については、実際にやってみると想像していたのと違ったというようなこともありえるため、入社前に仕事を経験ができるインターンに参加することで、ミスマッチのリスクを減らすことにもつながります。
また、やりたい仕事が見つからない人も、いろんなインターンに参加することで、おもしろいと思える仕事を見つけられる可能性があるので、積極的に参加すると良いでしょう。
学生は、インターンで業務を経験できると、自分に合う仕事かどうか見極めることができます。
企業からすると、採用後にミスマッチで早期退職になれば、採用経費、人件費が無駄になってしまいます。そういった事態を避けるためにインターンを開催しているのです。
つまり、インターンおこなうことは学生、企業双方にメリットがあるということです。
②職場の雰囲気がわかる
業界や企業によって会社の雰囲気は異なります。好きな仕事であっても、人間関係がうまくいかないとストレスを感じてしまうものなので、職場の雰囲気が合うかどうかはとても重要です。
ビスヒッツ社が実施したアンケート調査によると、新卒1年以内で転職した381人にアンケートをとったところ、そのうち119人が人間関係を理由で会社を退職したとのことです。この調査結果から、職場の人間関係は仕事を続けるうえでとても重要であることがわかりますね。
インターンでは、企業で実際に働いている社員と仕事ができるため、会社の雰囲気がよくわかります。また、一緒に参加している学生とグループワークなどをすることで、入社してくる人はどんな雰囲気を持っている人が多いのかも知ることができます。
職場の雰囲気は、仕事をスムーズに進められるかどうかに影響します。失敗や困りごとを相談しにくい雰囲気の職場ではトラブルが起こりやすく、ストレスを抱えて仕事をすることが多くなる傾向にあるのです。
③選考が有利になる可能性がある
汎用的能力・専門活用型インターンシップと高度専門型インターンシップは採用の一環としておこなわれるため、インターンから内定を得られるケースもあります。
インターンのルールが変更される前も、インターンに参加した学生に対して早期選考をおこなう企業がありました。
早期選考とは
一般的に就活情報解禁、エントリー開始となる3月1日以前に実施される選考のことを指す
早期選考は優秀な学生を早く確保したい企業が、主にインターンやリクルーター面談に参加した学生に対して早い段階で選考をおこなうものです。大学3年生の冬頃に内定が出るケースも珍しくありません。
また、早期選考とはいかないまでも、インターンに参加した学生に対して特別選考の案内を送るケースもあります。特別選考は一次選考が省略されるなど、優遇されて選考を受けることができるため、内定を取りやすいというメリットがあります。
早期選考をおこなう企業や業界についてはこちらで紹介しています。早期選考の対策についても詳しく解説しているので、興味がある人は読んでみてください。
早期選考を実施する業界一覧! 早めに内定を獲得する5つの秘策
早期選考を実施している企業は多く、特に一流企業は人員を獲得したら募集を締め切ることもあります。一流企業を希望する学生は以下の記事も参考にしてみてください。
一流企業550選を業界別に紹介! 内定を獲るための就活対策も解説
あなたがインターンに参加しない方がいい企業をチェックしよう
インターンでは、自分が適正のある企業を選ぶことが大切です。向いていない企業のインターンに参加しても、学べることは少なく、無駄な時間を過ごしてしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、自分が適性のある企業をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析して、ぴったりの職業を診断できます。
適職診断を活用して有意義なインターンを過ごし、就活を成功させましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
④就活の予行練習になる
インターンは、企業によって選考を設けているところがあります。本選考と比べると選考期間は短い場合が多いですが、エントリーシート(ES)やWEBテストだけでなく、面接を実施する企業もあるので、就活の予行練習になるのもメリットの一つです。
インターンの選考は倍率が高いケースも多いため、選考を突破できれば自信をつけられます。もし落ちたとしても、インターンで企業の選考に慣れておけば、本選考の際に慌てず行動することができます。
インターンの選考を経験すると、就職活動の本選考について理解を深めることができ、面接スキル、自己PRスキル、履歴書作成スキルなどの重要なスキルが身に付きます。
また、自分がどんな企業で働いて、どんな職種を目指すべきなのかが明確になることで、自分の強みや弱み、興味関心、能力を理解する機会となります。
⑤ビジネススキルが身につく
長期のインターンでは、ビジネスマナーやパソコンスキル、コミュニケーションスキルなど、社会人として必要なスキルを身に付けられます。社員から教育を受けられるうえに、社員を見ながら働くことになるため、ビジネススキルを学習しやすい環境にあります。
また、インターンでは効率良く仕事をする能力を身に付けることもできます。
たとえば、長期インターンでは社員と同じ仕事を任せられることもあり、納期が設定されている仕事を任されるケースがあります。この時に、どうしたら仕事を効率良く進められるのか自分で考えたり、周りの社員からアドバイスを求めたりするといった行動をして、仕事への取り組み方を学べるのです。
インターンではビジネススキルを身に付けてもらうために、商品開発や新規事業などの課題を与えて、グループディスカッションやプレゼンテーションをおこなう研修や、実務を短期間体験する研修などがあります。
長期インターンでは実際の業務をおこない、電話応対、ビジネスコミュニケーションといったビジネススキルの他、専門的な業務の経験を積める研修もあります。
⑥ガクチカの題材として使える
就活では、学生時代に力をいれたこと、通称ガクチカに関する質問をされることがよくありますが、何に打ち込んだかわからないと悩んでしまう学生は多いです。
インターンに参加すれば、その経験をガクチカの題材にできます。特に長期のインターンは実務経験を積めるので、そこでの実績をアピールできれば入社後に活躍できるイメージを志望企業に持ってもらえやすくなるため有効ですよ。
- 短期インターンの経験をガクチカとして使っても問題ないでしょうか?
短期インターンの経験をガクチカにするのやめよう
短期インターンをガクチカに使うことは、おすすめしません。
なぜなら、短期インターンは会社説明会やグループワークなどが中心のプログラムが多く、参加企業の研究にはなりますがガクチカの材料には向かないからです。
インターンをガクチカとして使いたいなら、実務経験ができる長期インターンを選びましょう。企業からすると、すでに実務を経験している学生は魅力的に見えます。
就活でよく聞かれるガクチカについて詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
例文13選|誰でも「刺さるガクチカ」が完成する4ステップを解説
⑦報酬がもらえることもある
インターンによっては報酬が出るものもあります。報酬は時給や日給で支払われるケースが多く、時給だと1,000〜2,000円ほど、日給の場合は5,000〜10,000円程度のところが多いようです。
仕事から得た報酬で自分の好きなものを買えると「インターンを頑張ってよかった」と感じられて、モチベーションを上げることにもつなげられます。
アドバイザーコメント
瀧本博史
プロフィールを見るインターンに参加すれば興味のある業界の業務内容を深く知ることができる
私が考えるインターンに参加する最大のメリットは「仕事や業界の理解が深まる」点です。理由としては、どのような業界で働くか、またその業界が自分にとって適切かどうかを理解することは、長期的なキャリアの成功にとって極めて重要だからです。
インターンを提供する企業での経験は、業界の動向や職種の特性、企業文化などを具体的に理解するための重要なフィールドとなります。これにより、自分がどのような環境で、どのような仕事に情熱を持つかを探求することができます。
また、インターンに参加することで得られた経験は、自分がその業界や特定の役職で働くことに適合しているかどうかを評価する機会にもなります。
ミスマッチを防ぐことにもつながる
インターンの経験があることで、その業界で働くという決断をする際のミスマッチを減らせる可能性があります。インターンは業界や特定の役職についての理解を深めるだけでなく、自身の強みや弱み、興味をより深く理解する機会にもつながります。
この自己理解の深化はキャリアパスの形成上、不可欠な要素です。したがって、インターンの経験を通じて業界や仕事についての理解を深めることは、自己認識を深め、長期的なキャリアの成功につながると言えます。
一目でわかる! インターンの基本的な申し込み時期
インターンの開催時期は企業によって異なるため、申し込みする時期も併せて変わってきます。基本的には、多くのインターンが応募を締め切る、開催時期の約2カ月前に申し込みをしましょう。
インターンに慌てず申し込みできるように、開催2カ月前に応募を締め切り、1カ月前に選考がおこなわれることを頭に入れておくと安心です。
万全な状態で申し込みするためにも、開催の3カ月前ぐらいからインターンの情報について調べて、準備を始めるようにしてください。選考がないインターンは、申し込み期限を開催の直前までとしているところもあるので、事前に日程や選考過程の情報を整理をしておきましょう。
インターン申し込みまでの流れ
- 3カ月前:準備期間
- 2カ月前:申し込み
- 1カ月前:選考
サマーインターンに参加したい場合は、大学3年生になったらすぐに準備を始める必要があります。サマーインターンは長いと1週間程参加することになり、選考がある可能性が高いので、より入念な準備が必要となります。
オータムインターンやウィンターインターンは短期的におこなわれるものが多く、選考がないケースも見られます。
- 大学2年生でもインターンに参加することはできるのでしょうか?
参加できる企業とできない企業がある
大学3、4年生しか募集をしていない企業もありますが、応募要件を満たしていれば、大学2年生でも参加できるインターンはあります。全学年を対象にしているインターンもあるので、募集条件をチェックしましょう。
特にIT業界は人材が不足しているため、専門知識がなくてもプログラミングやWEB制作などのスキルが習得できるインターンなど、大学2年生でも受け入れている企業が増えています。
次の記事では、インターンの流れや、学年別おすすめインターンについて解説しています。ぜひこちらも読んでみてくださいね。
インターンとは|大学生向けのおすすめのインターンを学年別に解説
サマーインターンの詳細についてはこちらで説明しているので、参加を検討している人は参考にしてみてくださいね。
サマーインターンは参加すべき? 参加方法から選考対策まで完全網羅
大学2年生でインターンへの参加を検討している人は、こちらで大学2年生でインターンに参加するメリットなどを解説しているので、ぜひ参考にしてください。
大学2年生もインターン参加が常識? 本選考が有利になるコツを解説
あなたがインターンに参加しない方がいい企業をチェックしよう
インターンでは、自分が適正のある企業を選ぶことが大切です。向いていない企業のインターンに参加しても、学べることは少なく、無駄な時間を過ごしてしまいます。
そんな時は「性格診断」を活用して、自分が適性のある企業をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析して、ぴったりの職業を診断できます。
性格診断を活用して有意義なインターンを過ごし、就活を成功させましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
知っておこう! インターンに申し込みをしてから参加するまでの流れ
インターンに申し込みをしてから参加するまでの流れ
- 参加するインターンを探す
- エントリーをする
- 選考を受ける
「インターンに参加しようと思うけど、何をすれば良いかわからない」といった状態にならないためにも、申し込みをしてからインターンに参加するまでの流れを事前に把握しておきましょう。
インターンは申し込み期限が決まっているケースがほとんどなので、情報が解禁されたらすぐに動きだせるような状態にしておかなければいけません。ここから、インターンに参加するまでの流れを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
①参加するインターンを探す
まずは申し込みをするインターンを探さなければいけません。
たとえば、8月のサマーインターンに参加する場合は、大学3年生の6月頃が応募締め切りとなってしまうため、4〜5月ごろからインターンを探し始める必要があります。
インターンを探す手段としては以下の3つが挙げられます。
インターンを探す手段
- 就活情報サイトで調べる
- 大学のキャリアセンターに聞く
- 企業の採用ページを見る
最も手軽に探せるのは就活情報サイトを活用することです。リクナビやマイナビなどの大手就活情報サイトには多くの企業のインターン情報が掲載されています。就活情報サイトは業界や業種、企業名からでも検索ができるためとても便利です。
企業が大学のキャリアセンターにインターンの案内を送っているケースもあるので、足を運んでどんな内容のインターンがあるのか確認してみるのも良いでしょう。
企業によっては就活情報サイトにインターンの情報が載っていない可能性もあります。気になる企業があって、もし就活情報サイトで検索しても出てこない場合は、その企業の採用ページを覗いてみてください。もし採用ページにも載っていない時は、企業に直接連絡をして聞いてみるようにしましょう。
インターンに詳しい申込方法については、この後の「インターンの申し込み方法4選」のところでより詳しく説明をするので、そちらも参考にしてください。
インターンを探す際、最初に活用すべきなのは就活情報サイトでしょう。
情報の数や種類も多いので、複数の企業を比較検討したり、インターンについての基本的な知識を収集できたりします。インターンに特化した情報サイトもあるので見てみてください。
②エントリーをする
ある程度企業が絞れてきたら、実際にエントリーしていきましょう。あまりにも多くのインターンに応募すると、選考対策に十分な時間を割けなかったり、対応の抜け漏れが発生したりすることがあるので、多くなりすぎないように注意しましょう。
志望企業の絞り方
- 自己分析をして仕事に対する価値観を分析する
→給料、勤務地、業務内容、勤務先の環境などの要素を見て、どの要素が自分にとって重要なのかを見てみる。 - 業界研究をして特徴を理解する
→自己分析から出た自分の価値観にマッチするような業界を探してみて、興味のある業界を3〜4つぐらいに絞る。 - 企業研究をして志望企業を絞る
→業界を絞ったら、就職情報サイトや企業のHPで会社の特色やインターンのプログラム内容を見て、興味がある企業をピックアップしていく。
就職みらい研究所の2024年卒の就職活動状況調査によると、インターンへのエントリー数の平均は12.33社となっています。この数を1つの目安として、参加したいインターンにエントリーをしてください。
自己分析のやり方を詳しく押さえたい人は、以下の記事を参考にしてください。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
自分の仕事に対する価値観を明確にするためには就活日記をつけることもおすすめです。詳しい始め方はこちらを読むとわかりますよ。
就活日記で選考通過率アップ? あなたを内定へ導く書き方を解説
業界の絞り方についてはこちらで詳しく紹介しています。業界の絞り方がわからない人は参考にしてください。
業界の絞り方で就活失敗? 後悔しない絞り方7選と必須の準備を解説
企業研究で役立つ就職四季報の活用方法はこちらで詳しく紹介しているので、企業研究を進めている人は参考にしてください。
就職四季報の活用方法! 就活を有利にするポイントや読み方を伝授
インターン前にあなたが受けないほうがいい職業を確認してください
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
③選考を受ける
インターンは申し込みをすればすぐに参加できるものもありますが、人気がある企業や長期のインターンでは選考がある場合があります。インターンの選考として取り入れられているのは以下の3つです。
インターンの選考として取り入れているもの
- ES
- 筆記試験
- グループディスカッション
- 面接
企業によって選考のやり方が異なるので、対策をそれぞれ練っていく必要があります。選考の対策方法については後ほど解説していくので、そちらを参考にしてください。
インターンの申し込み方法4選
インターンの申し込み方法4選
- 就活情報サイト
- 企業のHP
- 大学のキャリアセンター
- OB・OGの紹介
インターンに申し込みをする方法はいろいろあるため、事前にどんな方法で申し込みができるのか知っておくと慌てずに済みますよ。
ここからは代表的な4つの申し込み方法について詳しく解説していくので、申し込みをする際に参考にしてください。
こちらの記事ではインターンの探し方を学年別に紹介しています。あわせて参考にしてみてくださいね。
インターンの効果的な探し方8選を学年別で解説! ありがちな失敗も
①就活情報サイト
マイナビやリクナビなどの就活情報サイトはインターンの情報が載っているだけでなく、そこから申し込みをすることもできます。選考書類の提出も就活情報サイトから直接できるケースが多いためとても便利です。
最近ではベンチャー企業の情報が多く載っているWantedly(ウォンテッドリー)やなど多くの就職情報サイトがあります。
さまざまな企業の情報を網羅的に得たい人は、マイナビやリクナビといった業界や業種問わず多くの企業が載っている就職情報サイトに登録しましょう。
受ける業界や企業が明確に決まっているのであれば、Wantedlyやインフラインターンなど特化型のサイトに登録すると、効率よくインターンを探すことができますよ。
②企業のHP
就職情報サイトから申し込みができない場合は、その企業のHPから直接申し込みするのも検討してみましょう。なぜなら、採用情報のページにインターンの申し込み窓口が設置されている場合があるからです。
申し込み用のフォーマットが用意されている場合は、そこに名前や大学名など、必要な情報をすべて記載して申し込みをしましょう。フォーマットがない場合は、企業に直接メールを送って申し込みをする必要が出てきます。
申し込みをする際に送るメールにはいくつかコツがあるので、事前にどのような形でメールを送った方が良いのか覚えておかなければいけません。コツを押さえておかないと、読みづらいメールになってしまうので、これから説明することを守ってメールを作成していきましょう。
- 企業のHPにインターンの情報が載っていない場合は、どのような対応をすれば良いでしょうか?
就活情報サイトに企業が載っていない場合は直接企業に連絡してみよう
インターン情報が企業のHPに載っていない場合は、就職情報サイトをチェックしてみましょう。検索欄のところに、企業名を入れてみてください。
就職情報サイトにも載っていない場合は、キャリアセンターでも確認してみてください。なぜなら、大学のキャリアセンターにも企業からインターンの案内が届くことがあるからです。
就職情報サイトやキャリアセンターで確認できない場合は、企業に直接確認をしましょう。インターンを実施していなければ、同業種のインターンに参加することを検討してみると良いですね。
企業に応募する際のメール例文
企業にインターンの申し込みメールを送る際は以下4つの点を意識してください。
申し込みメールを送る際に意識したいポイント
- 件名は簡潔に
- 本文は自己紹介と挨拶から
- 志望動機を記載
- 検討をお願いする締めの文を入れる
上記4つの点を盛り込んだ例文を作成したので、メールを作る際の参考にしてください。
送信メッセージ
TO〇〇〇〇@theport.jp
CC
件名〇月〇日のインターンシップ参加申し込み(○○大学 港 太郎)
株式会社○○○○ 人事部 ○○○様
初めてメールを送らせていただきます。
○○大学○○学部の港太郎と申します。
このたび、貴社が公開されました夏季のインターンシップに参加させていただきたく、ご連絡致しました。
私はIT業界の先進的企業として、優れた営業力を誇る貴社に魅力を抱き、ぜひインターンに参加させていただき自身のビジネススキルを磨きたいと考えています。
大学でアプリケーション開発について学んでいく中で、貴社の商品に興味を持ちました。貴社のインターンでは業界のトレンドを学べるコンテンツや、実際に会社から出される課題に取り組むことができるため、大きな魅力を感じました。
第一志望である貴社の夏季インターンシップに参加し貴社の魅力をいっそう知ったうえで、就職活動に臨みたいと考えています。お忙しいところ恐れ入りますが、ご検討いただけますよう何卒よろしくお願いします。
==========================
港 太郎(みなと たろう)
○○大学○○学部○○学科
TEL:090-○○○○-○○○○
MAIL:taro.port@○○○○
==========================
インターンの申し込みメールを送る際は、特定の人にメールを送る場合は名前を間違えないようにすること、適切な敬語を使用し、謙虚な表現に努めることが大切です。
ビジネスとしてはフォーマルな設定となるので適切な文法を守り、最後に感謝の言葉を入れることと、本分に誤字脱字がないかを確認してから提出すると良いですよ。
③大学のキャリアセンター
大学のキャリアセンターからもインターンに申し込めます。大学と企業が協力しておこなう独自のプログラムが用意されているケースもあり、キャリアセンターならではのインターンを体験できることがあります。
また、キャリアセンターを通じて参加したインターンは、大学の単位として認定されるケースもあるので、事前に調べておくと良いでしょう。
何か不安に思っていることや疑問に感じている点を、キャリアセンターの職員に随時相談もできるので、有効に活用してください。
④OB・OGの紹介
OB・OGにインターンを紹介してもらう方法もあります。まずは、大学のキャリアセンターや教授、ゼミやサークルの先輩などに相談し、OBやOGを紹介してもらえないか頼んでみてください。
実際にその職場で働いている人から、インターンや就活に関するアドバイスを受けられるためメリットも大きいといえます。場合によっては、人事担当者につないでもらえるケースもあるため、積極的にOB・OGを活用していきましょう。
OB・OGに会う方法を以下の記事で詳しく解説しているので、OB・OGに会いたいと考えている人は参考にしてください。
OB訪問・OG訪問は必要? 就活を有利に進める手順を完全網羅
アドバイザーコメント
平井 厚子
プロフィールを見る自分の状況に合った申し込み方法を活用していこう
インターンに申し込みする際は、自分自身の状況を客観的に見て、申し込み方法を選んでいくのが有効です。イメージしやすいように、ここでは具体例を2つ紹介しますね。
①志望業界や志望企業を絞り込むためにいろいろ見てみたい
まだ志望業界や企業が明確になっていないなら、就職情報サイトで探すのがおすすめです。
ほとんどの業界の企業が網羅されており、比較検討しながら効率よく探せます。自己分析ツールなども掲載されているので、自己分析をしながら興味を絞り込んで、インターン情報にあたることもできます。
同様の理由で、キャリアセンターを利用するのも良いでしょう。志望先の絞り込み方やインターン選考の受け方なども指導してもらえます。
②興味のある業界や企業をすでに見つけている
ある程度志望業界や企業が固まっているなら、就職情報サイトと企業ホームページの併用がおすすめです。最近はTwitterやInstagramなどのSNSでインターン情報を流しているところもあるので、興味のある企業については検索してみましょう。
いずれの場合も情報収集を開始するタイミングが重要です。3年生になったらすぐに準備を始めてくださいね。
「まだ就活の進め方がわからない」「興味を絞り切れない」場合こそ、早くからの情報収集が大事です。キャリアセンターで相談しながら早めに着手しましょう。
インターンに申し込みをする前に必要な6つの準備
インターンに申し込みをする前に必要な6つの準備
- 自己分析
- 企業研究
- プログラム内容の把握
- ESを記入する
- 履歴書の準備
- 面接の対策
インターンは本選考前に就業体験ができる貴重な機会ですが、自己分析をせず、プログラム内容も把握していないという状態だと、参加した際に「想像していた内容と違う」とミスマッチが起こる可能性があります。
また、インターン選考のある企業は人気が高い可能性もあるため、しっかり対策をしていないと、選考に落ちて希望するインターンに参加できなくなることもあります。
ここからは、インターンに申し込みをする前にやっておくべき準備を6つ紹介するので、準備をする際に役立ててください。
①自己分析
自己分析
自分のこれまでの経験や出来事を整理し、自分の価値観などを探っていく作業
自己分析とはこれまでの経験や出来事にもとづき、自分の能力や価値観、長所と短所、なりたい将来像を理解することです。自己分析をすることで、自分に向いている業界・企業などがわかるようになってきますよ。
自己分析が重要な理由は、企業研究をする際に自分に合う企業を見つけやすくなるだけでなく、選考時に使うESや面接で使う自己PR、志望動機を考えるときにも役立つからです。
企業の採用担当者は短期間で多くの学生の選考をしていきます。そのため、できる限り短い時間で、自分の人柄や性格について端的に話せるようになっておかなければならないのです。
自己分析の具体的なやり方がわからない人は、こちらの記事で自己分析の方法を7ステップに分けて解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
②企業研究
企業研究とは
自分が興味関心のある企業について、さまざまな情報を調べて企業の特徴を理解すること
自己分析で自分の仕事に対する価値観について分析したら、その価値観に合う企業を探してみてください。たとえば、年齢が近い人のもとで就業体験をしてみたいなら、平均年齢の若い企業のインターンを探してみるのも一つの手ですよね。
また、インターンの開催時期は企業によって異なるため、いつ開催をしているのかを確認するためにも企業研究は大切です。
企業研究をする際に使えるものとしては、具体的に以下のようなものがあります。
インターンの企業研究をする際に使える物
- 企業の採用ページ
- 就職四季報(インターンシップ版)
- 口コミサイト
企業理念や募集職種、インターンの開催時期などを知りたい場合は、企業の採用ページに具体的な内容が記載されているケースが多いので活用してみてください。
就職四季報(インターンシップ版)では、企業別にインターンの内容や選考の有無について記載されていますし、企業の平均年収や売上高なども確認することができます。
就活会議やみん就といった就活の口コミサイトには、企業のインターンに参加した人の口コミが載っているので、インターンの内容を確認するには有効です。しかし、口コミサイトは不特定多数の人が書いていて、信憑性に欠ける部分もあるため、あくまでも参考程度に活用するようにしましょう。
企業研究をする際は、企業の年次報告書と財務諸表で方向性を知ったり、SNSから最新ニュースやカルチャーを把握したりするのも有効です。
他にも、企業のCSR(企業の社会的責任)から社会貢献の内容を知ったり、大学のキャリアセンターから企業情報を集めたり、プレスリリースから公式発表を把握するなど、企業研究の方法はさまざまです。
③プログラム内容の把握
インターンのプログラム内容は企業によっても異なるだけでなく、同じ企業であっても職種別で分けている可能性もあるので、事前にどんなことをするのか確認しておく必要があります。
内容を確認せずに参加してしまうと、「自分の希望していたプログラムじゃなかった」というような事態になる可能性があります。
たとえば、営業の実務経験を積むのが目的だったのに、グループワークばかりのプログラムだったら困りますよね。インターンのプログラム内容を確認しないと、このように目的と違った内容のインターンに参加するリスクが出てきます。
就活情報サイトや企業の採用ページに、詳しいインターンのプログラム内容が記載されているはずなので、しっかり中身を確認するようにしてください。
④ESを記入する
インターンの選考方法として、ESの提出を求める企業は多くあります。ESはインターンや就職活動の応募書類で、選考時に使用します。企業が応募者について知りたいことを記入してもらうよう独自にフォーマットを作成するケースが多いです。
インターンのESに記載する主な項目は以下の通りです。
インターンのESで記載する主な項目
- 資格・趣味・特技
- 志望動機
- 自己PR
- インターンを通じて学びたいこと
- 学生時代に力を入れたこと
ESに記載する内容は企業によって違いますが、上記の5つは記載する可能性が高い項目になるので、記載できるような状況を作っておくことが大切です。
上記5つの項目以外で、ゼミ・研究内容といった項目がある場合があります。ゼミ・研究内容とインターン企業の業務との関連性を伝えられると良いですね。
大学で勉強した分野がインターンに活かせるというのは、インパクトのあるアピールになります。
高評価につながるESの書き方はこちらの記事で詳しく解説しているので、ESに書く内容がなくて困っている人や書き方がわからない人は参考にしてみてください。
インターンシップ参加をつかむエントリーシートの書き方|例文あり
志望動機の書き方で悩んでいる人は、こちらの記事でインターンの志望動機づくりについて紹介しているので実践してみてください。
例文19選|インターンシップの志望動機づくりはこれで完璧!
インターンの自己PRを作る方法について、こちらの記事で5ステップに分けて解説しているので、自己PRに悩んでいる人はこちらを参考にしてみてくださいね。
例文18選|インターンシップ選考を勝ち抜く自己PRは5ステップで完成!
⑤履歴書の準備
履歴書は、学歴やスキルなどのプロフィールを伝える書類です。よくESと混同されてしまうことがありますが、ESは企業側が用意した独自のフォーマットを使うのに対して、履歴書は公的な書類で氏名や生年月日、住所、学歴などを記載します。
履歴書は公的な書類として扱われるため、ビジネスマナーに則った書き方のルールがあります。形式にしたがって、プロフィールを記入しましょう。
履歴書にも自己PRや志望動機を記載する欄がありますが、ESと比べると文字数が少なく指定されているケースが多いため、より端的に伝える文章にしていかなければいけません。
- 履歴書を手書きではなくパソコンで作成したいのですが、問題ないでしょうか?
企業から指定がなければパソコンで作成してもよい
企業によっては、パソコンで作成した履歴書も受け入れています。そのため、特に手書きの指示がない場合はパソコンで作成しても問題ありません。
パソコンで履歴書を作成することは紙の消費を減らし、環境負荷を低減することにもつながります。
また、多くの企業がオンラインでの選考をおこなうようになったので、パソコンで作成した履歴書があると、急な提出にも対応できるようになります。
パソコンでの作成は筆跡が直接的に評価されない職種だと、自身の経験やスキルをストレートに伝えることもできます。
インターンに申し込みをするときも履歴書の提出が必要です。以下の記事ではインターンの履歴書の書き方をまとめているので参考にしてみてください。
インターンの履歴書の書き方|履歴書の選び方や作成時の注意点も解説
履歴書の書き方やマナーについては以下の記事で詳しく解説しているので、履歴書の書き方がわからない人はこちらを参考にしてください。
新卒用履歴書の書き方完全版|よくある失敗や受け渡しのマナーも解説
⑥面接の対策
インターンでは本選考と同じように面接がおこなわれることもあるので、選考過程に面接がある場合は事前に対策をしておく必要があります。
インターンの面接では具体的に以下3つのポイントが見られるので、要点を押さえておいてください。
企業がインターンの面接で見ていること
- インターンに参加する目的や熱意があるか
- インターンで使えるコミュニケーション力の有無
- 基本的なビジネスマナーがあるか
まずは自社にどれくらい興味があるのか、何のためにこのインターンに参加するのかを把握したいと企業は考えています。企業としても、自社の企業理念や業務内容に賛同してくれる人材にインターンへ参加してもらった方が、採用活動にもつながる可能性があるので、志望度の高さは重要視されます。
また、インターンは企業で働く社員やほかの学生と一緒に仕事をしていくため、しっかりコミュニケーションが取れる人材かどうか、面接の受け答えを見て判断したいという企業の思惑もあります。言葉遣いや声のトーンなども見られるので、面接対策には時間をかけましょう。
インターンの面接で高評価を得る対策や、質問される内容については、こちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
インターンシップの面接を突破する3つのカギ|質問と回答例12選
アドバイザーコメント
平井 厚子
プロフィールを見るインターンの準備を真剣にやればその経験を本選考にも活かせる
企業がインターンを実施する狙いは、企業の社会的責任の一端として実践的なキャリア教育の機会を学生に提供する意図があると同時に、学生との接触機会を早めて、自社の採用に結び付けようとする意図もあります。
選考のあるインターンに応募する場合は、本選考と同じ手順をふむ必要も出てくるでしょう。
「インターンに申し込みをする前に必要な6つの準備」をもう一度見直してみてください。「プログラム内容の把握」を「入社後の担当業務の把握」は読み替えると、本採用選考への準備と同じです。
自分の強みや志望動機を明確にし、応募先企業が求める要件を把握して、応募先企業の目線で自分の強みや志望動機を伝える。これは就職活動そのものです。インターンへの応募は、就職活動のシミュレーションそのものなのです。
この経験しておくことは、本採用の選考に向けて大きなアドバンテージになります。インターンだからと軽く考えず、ぜひ良い準備をして学びの機会にしてください。
インターンに申し込みをする際の注意点
インターンに申し込みをする際の注意点
- 期限ギリギリに申し込みをしない
- 闇雲に応募数を増やさない
- 見直しせずに提出書類を出さない
- 報酬目当てで参加しない
インターンに申し込みをする際は、自己分析や企業研究、選考の対策なども同時におこなっていく必要があるため、スケジュール管理も大切になってきます。申し込み数が増えるほどやることも同時に増えるため、自分で調整していく力が求められます。
何も考えずに申し込みをしてしまうと、インターンの選考を突破するのが難しくなります。参加できたとしても、得られるものが少なくなる可能性もあるので、これから説明する注意点を守って申し込みをするようにしてください。
期限ギリギリに申し込みをしない
期限ギリギリに申し込みをするクセをつけてしまうと、急用ができたときなどに対応できなくなるのでやめましょう。
たとえば、ESの出来がすごく良かったとしても、締め切りに間に合わなかったら意味がありません。期限が過ぎた後に提出が認められたとしても、「約束が守れない人」というマイナスなイメージを抱く可能性もあるので、選考突破が難しくなってしまいます。
余裕を持って提出するために、ESは締切日の2週間前ぐらいまでには準備を始め、期限の3日前には提出するようにしましょう。期限ギリギリに提出日を設定すると、大きな修正が必要になった時に、対応できなくなってしまう恐れがあるからです。
また、ESを郵送で提出する場合は、郵送時間も考慮して期限の5日前ぐらいまでに提出するようにしてください。
基本的に締め切りが過ぎた後のESは、提出しても受け付けないため、選考に通ることは難しいでしょう。
ただし病気や怪我など特別な事情であれば、考慮するケースも考えられるので、ES提出前に確認をしてみると良いでしょう。
闇雲に応募数を増やさない
インターンに多く参加すればいろんな企業について理解を深めることができます。しかし、闇雲に応募数を増やしすぎると、選考対策にかけられる時間が少なくなり、結果として志望度の高い企業の選考に落ちてしまう可能性もあるので、注意が必要です。
特に数カ月間にものぼるような長期インターンには、スケジュール的にそんなにたくさん参加できるわけではないので、企業研究とプログラム内容の確認をしっかりおこない、本当に参加したいと思った企業だけに絞って申し込みをするようにしてください。
選考が必要なインターンの場合は、10社程度に応募数を絞って選考対策に時間をかけましょう。選考がないインターンであれば、選考対策をする必要はないので、自分のスケジュールを見たうえで応募する企業を決めてください。
見直しせずに提出書類を出さない
インターンに申し込みをする際は、ESや履歴書を一緒に提出するケースも多いですが、出す前に誤字脱字がないか必ず見直しをしてください。
企業に提出する大事な書類に誤字脱字があると、「入社しても同じようにミスをするのではないか」と思われてしまいます。就職をしたら大事な書類を上司や顧客に提出することも多いので、提出物は丁寧に確認するクセを今のうちに身に付けておきましょう。
- 誤字脱字を見つけた際に、修正液や修正テープで直しても問題ないのでしょうか?
修正液や修正テープを使うと印象はあまりよくない
提出書類は自分自身を表すものの一部であり、あなたの印象を作る重要なツールです。
誤字脱字のある人は一般的に注意深く行動できないか、あるいは詳細に対する慎重さが不足しているか、のどちらかだと思われる可能性があります。
修正液や修正テープを使って誤字脱字を直すことは、最初から注意深く作業をおこなわなかったこと、あるいは最終的なチェックが不十分だったのを示すことになるので、提出書類に誤字脱字があった場合は、書き直すようにしてください。
これから履歴書を書く人は、こちらで誤字があったときの対応方法を解説しているので、併せて参考にしてください。
履歴書の誤字を見つけても焦らないで! 挽回できる方法を解説
報酬目当てで参加しない
報酬が出るインターンもありますが、インターンはあくまでも就業体験をするところで、就活に活かしていくものなので、報酬の有無だけで参加するかしないかを決めるのはやめましょう。
興味のある企業のインターンに報酬がある場合は、積極的に申し込みをしても良いですが、「興味はないけど報酬が高いから参加しよう」という理由で参加してしまうと、本来のインターンに参加する目的とずれてしまいます。
報酬目当てでインターンへの参加を検討している人は注意が必要です。時間と労力を使って、何を得たいのか本気で考えてみましょう。
「お金がもらえるから」といった理由でインターンへの参加を考えているのなら、もう一度目的を考えなおしてください。漠然と参加しても得るものは少ないと思います。
入念に準備して余裕を持った状態でインターンに申し込もう
インターンに参加すれば就業体験をできるだけでなく、採用に直結するものもあるため、参加するメリットは大きいと言えます。
しかし、インターンは選考があるものも多く、申し込みをすれば絶対に参加できるとも限りません。特に有名な人気企業のインターンは本選考より倍率が高いことも珍しくないため、時間をかけて対策しなければ、選考に通るのは難しいです。
自己分析や企業研究、選考の対策を申し込み期間に入る前にやっておき、入念な準備をした状態で選考を受けて、志望企業のインターンに参加をしましょう。
アドバイザーコメント
谷所 健一郎
プロフィールを見る早めにインターンの情報を整理して入念な準備をしていこう
インターンに参加したいなら、事前に入念な準備をしましょう。なんとなく参加してしまうと、得られるものが少なくなります。
インターンの準備で大切なことを2つ紹介するので、参考にして準備を進めてみてください。
インターン情報を整理する
インターンは、数日で終わるものもあれば、数カ月実施する長期的なものもあります。短期のインターンは企業や業界理解ができる一方で、長期のインターンは実際に業務に携わることもあり、ビジネススキルを身に付けることができます。
就職情報サイト、企業のHP、大学のキャリアセンター、OB・OGなどから、インターン情報を入手することができます。大学1. 2年から参加できるインターンもあるので、インターンの情報を整理して、どういったインターンに参加するのか検討しましょう。
早めに準備をおこなう
インターンの開催時期は企業により異なりますが、選考をおこなうインターンもあります。選考がある場合は、通常2カ月ほど前に応募が締め切られて、1カ月前に選考をおこないます。そのためサマーインターンに参加したい場合は、4月ぐらいから準備をする必要が出てくるのです。
選考では、ESや筆記試験、面接をおこなう企業もあります。インターンに参加する目的や熱意、コミュニケーション力、基本的なビジネスマナーなどが問われるので、企業研究やプログラム内容を把握したうえで、入念な準備をおこない選考に臨みましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Atsuko Hirai〇ITメーカーで25年間人材育成に携わり、述べ1,000人と面談を実施。退職後は職業訓練校、就労支援施設などの勤務を経て、現在はフリーで就職・キャリア相談、研修講師などを務める
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士
Hiroshi Takimoto〇年間約2000件以上の就活相談を受け、これまでの相談実績は40000件超。25年以上の実務経験をもとに、就活本を複数出版し、NHK総合の就活番組の監修もおこなう
プロフィール詳細キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表
Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう
プロフィール詳細