この記事のまとめ
- 企業側・学生側から見たインターンシップの目的は13個ある
- 入社後のミスマッチを防ぐためにインターンで持つべき目的意識を解説
- インターンの書類選考を通過するための書き方4ステップと例文も紹介
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インターンに参加する必要があることは感じているものの、インターンの目的がいまいちわからず、応募すべきか迷っている人は多いのではないでしょうか。
インターンの目的として考えられることは数多く、これを把握すればインターンの重要性がわかり、インターン中も意欲的に励むことができます。
また、インターンの選考で参加目的を聞かれることもあります。倍率が高いインターンの選考に備えて、インターンの目的を明確にしておきましょう。
この記事では、キャリアアドバイザーの大場さん、木村さん、遠藤さんのアドバイスを交えつつ、企業側・学生側から見たインターンの目的やメリットについて解説します。インターンを通して自分の将来につながる貴重な経験を得るためにも、ぜひ参考にしてくださいね。
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インターンシップの目的を理解して就活成功のスタートラインを切ろう
本選考が始まる前に入社後の業務を体験できるインターン。業界や企業の特徴を深く知るためにも、インターンへの参加は大切です。
この記事では、インターンに参加する13の目的を詳しく解説します。インターンの目的がわからないまま参加すると、企業に対してマイナスな印象を与えてしまい、就活が不利になる可能性があります。目的をしっかり理解したうえでインターンに臨み、企業に対する理解をより深めることで、あなたにマッチした企業選びにつなげましょう。
インターンの選考の合格難易度は決して低くありません。実際にインターンの参加目的を選考で問われた際の回答例文も紹介しているので、インターンのチャンスを確実につかみ、一度きりの就活を成功させたい人は参考にしてみてくださいね。
あなたがインターンに参加しない方がいい企業をチェックしよう
インターンでは、自分が適正のある企業を選ぶことが大切です。向いていない企業のインターンに参加しても、学べることは少なく、無駄な時間を過ごしてしまいます。
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具体的に何をする? インターンの4つの種類
種類 | 期間 | 内容 | 特徴 |
---|---|---|---|
実務体験型 | 数日〜1カ月以上 | 社員と同じように実務に携わる | ・実際の業務を通して、企業で働くことを具体的に理解できる ・社員の働く姿を間近で見れたり、仕事のアドバイスをもらえたりする ・採用活動に直結する可能性がある |
課題解決型 | 1週間~1カ月 | インターン参加者でチームを組み、企業から与えられた課題の解決策を考える | ・意欲や能力を企業にアピールでき就活を有利に進められる ・その企業で求められるスキルを把握できる ・問題解決力やプレゼンテーション力を伸ばせる ・採用活動に直結する可能性がある |
交流型 | 半日~1日 | 企業見学や社員との座談会が中心である | ・職場を見学して社風を感じられる ・社員に質問して企業理解が深まる |
セミナー型 | 半日~1日 | 企業説明会や業界研究セミナーが中心である | ・業界や企業の理解が深まる ・企業の理念やビジョンがわかる |
インターンは、実務体験型・課題解決型・交流型・セミナー型の4種類にわけられます。
また2023年4月以降、上記のうち実務体験型インターンと課題解決型インターンは、採用直結型インターンとして扱えるよう政府よりルールが変更されました。これらのインターンは、「汎用的能力・専門活用型インターン」「高度専門型インターン」と呼ばれます。
以下では、各インターンの具体的な特徴やおすすめできる人を解説します。インターン選びを失敗しないためにもそれぞれの違いをしっかり理解し、あなたの目的に合った種類のインターンを選びましょう。
次の記事では、インターンの期間についてより詳しく解説しています。ぜひチェックしてみてくださいね。
インターンの期間は3種類! 期間別のメリット・デメリットを解説
①実務体験型インターン
数日から1カ月以上にわたって、社員と同じように働ける実務体験型インターン。実際の業務内容やその企業での働き方を具体的にイメージできるのが特徴です。
また、社員の働く姿を間近で見れたり仕事のアドバイスをもらえたりするので、就職活動が本格化する前に貴重な学びを得られます。
「長期にわたって実務を経験してみたい」「働くイメージを鮮明に持ちたい」という目的がある人には、実務体験型インターンがおすすめです。
また実務体験型インターンは、企業によっては採用に直結します。単なる職場体験の感覚ではなく、緊張感を持って参加しましょう。
②課題解決型インターン
課題解決型インターンでは、参加者でチームを組み、企業から与えられた課題の解決策を考えます。期間は、1週間から1カ月のものが多いです。
学生同士でディスカッションしながら方向性を合わせていき、最終的には企業に対して解決策のプレゼンをします。インターンでの評価は本選考にも影響するため、高い意欲や能力をアピールできれば本選考を有利に進められます。
課題解決を通して問題解決力やプレゼンテーション力も養えるため、スキルアップを目指せる点もメリット。「問題解決力を培いたい」「就活を有利に進めたい」という目的を持つ人には、課題解決型インターンがおすすめです。
同時に、課題解決型インターンは採用に直結する可能性があります。インターンの中で熱意や能力を評価されれば志望企業への内定率アップにつながるため、気を抜かず積極的に取り組みましょう。
③交流型インターン
企業見学や、社員との座談会が多い交流型インターン。期間は半日から1日が多いです。交流型インターンでは職場見学を通して社風を感じられるのが特徴です。
社風は、企業の採用説明会やホームページ(HP)からは確認できません。交流型インターンに参加すれば企業の社風や雰囲気を知れるのは、大きなメリットといえます。
さらに、社員へのさまざまな質問を通して企業理解を深められます。「企業がどんな社風なのか気になる」「実際に働いている社員から生の声を聞きたい」という人は、交流型インターンがおすすめです。
社風がわかれば志望動機に盛り込むことが可能です。以下の記事で社風を志望動機の根拠にする方法を解説しているので、インターンで社風を魅力的に感じた人はぜひチェックしてください。
「社風の志望動機」は注意が必要! 例文付きで受かるコツを伝授
座談会の流れはこちらの記事で詳しく解説しています。主に質問がメインとなるので、当日慌てないように以下の記事を参考に質問を用意しましょう。
座談会とは? 質問例50選と本選考への活かし方を企業目線で解説
④セミナー型インターン
セミナー型インターンでは、企業説明会や業界研究セミナーを半日から1日かけておこなうものが多いです。2023年4月以降は、インターンという名称ではなく「オープンカンパニー」と呼ばれるようになりました。
企業担当者から企業の事業内容やビジョン、業界が抱えている課題などを詳しく学べるのが特徴です。企業のHPや募集要項からは読み取れない情報も得られるため、本選考での志望動機や自己PRの質を高められるのもポイント。
セミナー型インターンは短期間のケースが多いので、気軽に参加できます。企業によっては、セミナー後に社員への質疑応答も受け付けています。
「手っ取り早くインターンに行きたい」「業界・企業研究を進めたい」という人には、セミナー型インターンがおすすめです。
アドバイザーコメント
大場 美由紀
プロフィールを見る実務体験型のインターンで具体的な仕事のイメージをつかもう
本選考での第一志望に該当するような企業のインターンに参加するなら、実務体験型だと仕事のイメージを具体的につかめ、ミスマッチのリスクも少なくなり、安心して本選考に移行していくことができるでしょう。
また、課題解決型のインターンも長期に渡るので会社の雰囲気をつかむことができます。ただし、準備不足な状態で参加すると、ほかの学生が積極的に意欲をアピールしている中で、苦しい状況に追い込まれる可能性もあります。
業界を絞れていないならセミナー型がおすすめ
一方、まだ業界も十分絞れていない状態なら、セミナー型インターンに複数参加して業界研究に役立てることもできます。
また、興味のある企業の具体的な情報を得たいのであれば、交流型インターンでリアルな情報を得て、企業研究を強化しましょう。
いずれにしても、インターンに参加することで就活を有利に進めることができたり、志望動機が固まってきたりするので、できるだけ参加することをおすすめします。
自身の就活の進み具合に合わせて参加するインターンを選びましょう。
次の記事では、おすすめのインターンを学年別に紹介しています。ぜひ併せてチェックしてみてくださいね。
インターンとは|大学生向けのおすすめのインターンを学年別に解説
そもそも企業がインターンをおこなう目的とは?
企業がインターンをおこなう目的
- 優秀な学生を確保したい
- 企業の認知度を高めたい
- ミスマッチを防ぎたい
ここからは、企業がインターンをおこなう目的を解説します。企業の目的をしっかり把握しておくと、インターンの選考や現場で見られているポイントがわかります。
本選考を有利に進めるだけでなく、自分にマッチしたキャリアを選択する際にも役立つので、ぜひチェックしてくださいね。
あなたに適性がある職業を知って、インターンに活用しよう!
インターンでは、自分が適正のある企業を選ぶことが大切です。向いていない企業のインターンに参加しても、学べることは少なく、無駄な時間を過ごしてしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、自分が適性のある企業をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析して、ぴったりの職業を診断できます。
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優秀な学生を確保したい
企業は、インターンを通して優秀な学生を確保したいと考えています。インターンでの発言や振る舞いから優秀な学生をピックアップして、早期選考に案内しているケースもあります。
就職みらい研究所の就職白書2021によると、インターンを実施する理由として、約半数の企業が「入社意欲の高い学生を絞り込む」「採用を意識し、学生のスキルを見極める」を挙げています。
つまりインターンは、採用や選考を意識しておこなわれているケースが多いということです。
企業の認知度を高めたい
企業はインターンにより認知度を高め、学生からのエントリー数を増やすことを狙っています。
当然知らない企業には応募することができません。つまり認知度が高まれば高まるほど応募する学生の数が増えると考えられます。そこで、インターンを通して企業の魅力を広く知ってもらいたいと考えています。
そしてゆくゆくは入社を検討してもらうことを目的としているのです。
就活生にイメージを持ってもらいにくい業界や業種の企業が、少しでも自社の製品やサービスに興味を持ってもらいたいと考えていることもあります。
ミスマッチを防ぎたい
学生が入社前に思っていた働き方や仕事内容が現実と異なるミスマッチが起こると、パフォーマンスの低下や早期退職につながります。
企業はインターンを通して、働き方や社風、仕事内容を学生に正しく理解してもらいたいと考えています。
事業内容や理念などに深く共感する学生が入社すれば、入社後も違和感なく長く働き続けてくれる可能性があるため、ミスマッチの有無をインターンで見極めようとしているのです。
メリット多数! インターンに参加する13の目的
以下では、学生がインターンに参加する13の目的を解説します。インターンの目的・メリットを正しく理解しておけば、企業に対する理解を深められ、納得のいくキャリア形成のスタートを切れるようになります。
インターンを充実させるためにも13の目的をしっかり理解し、就活の成功につなげてください。
こちらのQ&Aではインターンに行く意味をキャリアコンサルタントが回答しています。参加に悩んでいる人は併せて参考にしてみてください。
①早期選考につなげるため
インターンに参加すると、早期選考につながる可能性があります。インターンで優秀な結果を残せれば、インターン終了後に早期選考に案内されることがあります。
特にインターンから早期選考に案内される例は多くあるため、志望企業のインターンには積極的に参加することが大切だといえます。
志望度の高い企業のインターンには積極的に参加し、早期選考を通して内定を目指しましょう。
- 早期選考を狙ってインターンに参加する場合、心掛けておいた方がいいことはありますか?
企業理解を深める意識で臨もう
インターン参加者全員が早期選考で有利になるわけではありません。しかし、目的意識を持って参加した人は、得るものがたくさんあります。
インターン参加前に企業について予習し、当日は課題に一生懸命取り組んだり、社員に質問したりして多くのことを吸収できた人は、企業理解を深め、自分についてもよく知ることができるのです。
そういう人は採用担当者の印象にも残り、選考過程でもきちんと志望動機を述べられ、自分の良さを発揮することができますよ。
早期選考の対策方法は、こちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
早期選考を実施する業界一覧! 早めに内定を獲得する5つの秘策
インターンから早期選考を案内されなかった場合も不安に思う必要はありません。以下のQ&Aで早期選考を案内されなかった際の対応をキャリアコンサルタントが解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
ただしインターンへの参加が内定の条件とは言い切れないことに注意
インターンへの参加により早期選考のチャンスをつかめるなど、就活が有利になるケースが多いのは事実です。しかし、インターンに参加したからと言って内定をもらえるとは言い切れません。
採用や選考につなげる目的ではなく、単に広報活動や社会貢献のためにインターンをおこなっている企業もあります。
インターンに参加しても内定をゲットできない学生がいる一方で、インターンに参加せずとも内定をもらう学生もいます。「インターンに参加したから内定をゲットしやすくなる」と安易に考えるのは要注意です。
また、インターンを実施していない企業もあります。すべての企業がインターンから選考を始めているわけではなく、本選考から学生を見極める企業もあることは押さえておきましょう。
インターンに行っていない場合不利になるのかについては、以下のQ&Aでキャリアコンサルタントが解説しているのでチェックしておくと、インターンに参加するべきか判断しやすくなります。
あなたがインターンに参加しない方がいい企業をチェックしよう
インターンでは、自分が適正のある企業を選ぶことが大切です。向いていない企業のインターンに参加しても、学べることは少なく、無駄な時間を過ごしてしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、自分が適性のある企業をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析して、ぴったりの職業を診断できます。
適職診断を活用して有意義なインターンを過ごし、就活を成功させましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
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②業務内容のイメージを鮮明にするため
説明会やOB・OG訪問だけでは、仕事の中身がわからないケースも多いです。そこでインターンに参加すれば、業務内容を鮮明にイメージできます。
入社後の業務を実際に体験できるため、「この企業の営業の仕事内容がよくわからない……」「システム開発を担うエンジニアにはどんな役割があるんだろう」といった不明点は、インターンに参加することでクリアになります。
就活を失敗に終わらせないためにも、インターンを通して業務内容を明確にイメージし、あなたに合った企業・働き方かどうか把握しましょう。
- インターンに参加してイメージと異なった場合、本選考でその企業に応募しない方が良いのでしょうか?
最終的に信じるのは自分の目で見て感じたことにしよう
どのようにイメージと違っていたかによるでしょう。HPなどで調べたときに描いたイメージと違ったのであれば、その会社に対する自分の中の情報を更新してみて、再考すれば良いでしょう。
ただ、実際にインターンに参加して直感的に思ったイメージと比べて違和感を感じたのであれば、自分の直感を信じても良いとは思います。
同様に、ネットで調べたりした評価や口コミから描いたイメージと違っていたとしたら、実際に見聞きした自分の認識を信じてどうするか考えるべきでしょう。
最終的に信じるのは自分自身が得たリアルな情報にもとづくイメージです。
③現場の社員から生の声を聞くため
インターンの座談会や職場見学などの際に、営業や開発職など現場の社員から生の声を聞けます。
採用説明会でも人事から企業のことは聞けますが、詳細な業務内容は現場の社員の方が詳しいことが多いです。営業志望なら営業職、エンジニア志望ならエンジニアからというように、現場の社員から直接話を聞く方が仕事に対する理解をより深められます。
「イメージしていた業務内容と違ってより興味が出てきた」のように、話を聞くことで新しい発見があるかもしれません。
先輩社員から話を聞けるチャンスはなかなかないので、インターンは貴重な機会といえます。
④入社後のミスマッチを防ぐため
インターンに参加すると仕事内容や会社の雰囲気を肌で感じられ自分の思い描く働き方ができるかどうか理解が深まるため、入社後のミスマッチを防ぎやすくなります。
なお昨今、若者の離職率増加が社会問題化していて、厚生労働省の新規学卒就職者の離職状況(平成 31 年3月卒業者)によると、大卒の就職後3年以内の離職率は31.5%とのことです。3人に1人が3年以内に退職しているといえます。
退職している人の中にはキャリアアップのために転職している人もいますが、ミスマッチによる退職も一定数あります。入社後に仕事内容や働き方がイメージと異なればショックですよね。
「入社し働いてみたらイメージと全然違った……」といったミスマッチを起こさないためにも、あらかじめインターンで企業理解を深めておきましょう。
- 1〜2日程度の短期間のインターンでも、その会社にマッチするか判断できますか?
1〜2日程度でミスマッチを完全に防ぐのは難しい
入社前と後のギャップが大きいことによって早期離職につながるケースをミスマッチだと仮定した場合、自分がそのような気持ちになるかどうかを、1~2日程度の短期インターンで見極めるのは難しいと考えておくべきでしょう。
しかし、同じ1~2日程度であっても企業や部署によってインターンの受け入れ体制が異なることも珍しくなく、インターンの実施内容も企業によっていろいろな形がありえます。
企業によっては短期間のインターンでも将来自分がその企業で働くことになった場合のイメージを持つことができ、マッチするかどうかまで判断できるケースも稀にあると考えられます。
⑤志望動機をより明確にするため
インターンに参加すると実際に社員から直接話を聞いたり、仕事の一部を体験できたりします。その結果、現場のイメージがより鮮明になるため、本選考に備えて具体的な志望動機を作りやすくなります。
「インターンで御社のビジョンに深く共感したから志望する」「インターンで御社の人に惹かれたから志望する」といったように、インターンに参加することで志望動機が明確になるケースは多いです。
「志望動機がぼんやりしている」という方は、インターンに参加して志望動機を具体的に落とし込みましょう。
企業をより深く知ることがインターンの目的の一つでもあるので、企業のことが十分わからず志望動機が不確かでも、インターンに参加すれば挽回できる可能性が高いです。
志望動機がぼんやりしている人はインターンに参加するべきでしょう。
インターンの経験を活かした志望動機の作り方は以下の記事で解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
面接の志望動機の答え方を10例文で解説! 書類と同じ対策はNG
⑥選考でのアピール材料を作るため
インターンで得られたスキルや発見した強みは、自己PRなどに活かすことも可能です。
たとえば、チームで課題解決をするうえでリーダーシップを取り成果を残したのであれば、本選考でも「インターンでリーダーシップの強みを発揮した」などとアピールすることができます。
特に実務体験型インターンでは主体的に業務に取り組み、社会人に必要なスキルを身に付けられるよう成長を目指しましょう。
リーダーシップの自己PRの方法は以下の記事で解説しているので、リーダーシップを強みに持つ人は併せてチェックしてくださいね。
例文17選|自己PRでリーダーシップを最強の強みとして伝える方法
- インターンに参加すると選考は有利になりますか?
単に「参加した」事実だけでは有利にならない
企業によっては、インターンを採用選考の重要な判断材料の一つと位置づけている場合もあります。ただし、単に「インターンに参加した」という事実だけでは有利にはならないでしょう。
また、インターンへの参加を選考基準にしていない企業も一定数あります。
企業は目的があってインターンを実施しています。また、その目的に沿って学生の採用選考の参考にするための情報やデータの蓄積をおこなっていて、いろいろな角度から学生の特性や人間性を見ています。
インターンに参加することによって、その企業が求める人物像に近いと見なされた場合は、本選考に有利に働く可能性はあるでしょう。
逆の場合は、インターンへの参加が選考に有利になるとは考えにくいです。
⑦就活本番の予行練習をするため
インターン選考は、以下のように実際の本選考と似た流れで進むケースが多いです。
インターン選考の流れの一例
- 書類選考
- 適性検査
- 面接選考
インターンに参加すれば本選考の雰囲気を把握できるため、就活本番の予行練習ができます。就活本番では一度不採用になったら再チャレンジは難しいですが、インターン選考なら失敗しても自分の改善点を把握でき、本選考の成功率アップにつなげられます。
インターンに参加するためには履歴書の提出が必要ですが書き方がわからない人もいると思います。以下の記事では履歴書の書き方をまとめているので参考にしてみてください。
インターンの履歴書の書き方|履歴書の選び方や作成時の注意点も解説
高倍率のインターン選考で受かるESを作成する方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。例文も記載しているので、ぜひ参考にしてください。
インターンシップ参加をつかむエントリーシートの書き方|例文あり
インターンの面接を突破する方法についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、併せて参考にしてくださいね。
インターンシップの面接を突破する3つのカギ|質問と回答例12選
ES作成やグループディスカッション、面接といった選考方法自体に慣れることも、本選考の役に立ちます。
また、インターンの選考をきっかけに自己分析や業界・企業研究に取り組むことが、本選考に向けての準備にもなります。
自己分析、業界・企業研究の方法は以下の記事で詳しく解説しているので、インターン前に確認して備えましょう。
自己分析
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
業界研究
業界研究のやり方|業界全体を捉えたうえで気になる業界を研究しよう
企業研究
作り方例4選|企業研究ノートのまとめ方をイラスト付きで解説!
⑧自己分析が深まるため
インターンに参加することで、あなたの得意不得意が明確になり、やりがいを感じる仕事もわかります。
チームで活動するのが得意な人もいれば、一人でこつこつ努力するのが得意な人もいるでしょう。細かい資料を作るのにやりがいを感じる人もいる一方で、そうでない人もいます。
「この業務には自信がある」「この仕事ならやっていけそう」といった発見は、業務を体験できるインターンを通してこそ見つけられます。
⑨社会人とのコミュニケーションに慣れるため
社会人と学生のコミュニケーションは、求められるスキルがまったく異なります。学生のコミュニケーションでは、場を盛り上げることが求められたかもしれません。
しかし社会人に求められるのは、敬語を正しく使うためのビジネスマナーや、相手の要求を正確に受け取り問題解決につなげる能力です。
こういったスキルは、学生同士のかかわりの中ではなかなか習得できません。だからこそ、インターンを通して社会人とのコミュニケーションに慣れる経験が重要です。
インターンを通して社会人とのコミュニケーションを身に付けておけば、本選考の際にも有利にはたらき、入社後も即戦力として活躍できます。
社員や他の学生とコミュニケーションをとろうとしても緊張してしまうこともありますよね。最初の自己紹介で話題を作ることができますので以下の記事を参考にしてみてください。
インターンシップの自己紹介で必ず取り入れたい4ポイント|例文付き
⑩ビジネスに必要なスキルを習得するため
インターンでは、ある社会問題を解決するための施策や、企業の販売戦略の提案を求められることがあります。このようなインターンに参加することで、プレゼンテーション力や問題解決力、論理的思考力などのビジネススキルを習得しやすいです。
企業は入社後活躍できる人材を求めています。そこで、インターンでビジネスに必要なスキルを習得し、本選考でそのスキルをアピールすることができれば好印象です。本選考に備え、インターンで入社後必要なスキルを培っておきましょう。
企業によって異なる場合もありますが、コミュニケーションスキルと論理的思考力は業界を問わず重要視されるスキルといえるでしょう。どんなビジネスでも顧客や取引先、同僚とのコミュニケーションが円滑にできることは社会人にとって必須だからです。
⑪人脈を広げるため
インターンでは、他大学の学生や企業の社員と知り合えるので、人脈が広がります。
普段の学生生活では同じ大学の友人とかかわることが多いと思いますが、学外で人脈を作ると新しい考え方に触れられます。
他大学の学生から今まで知らなかった就活の情報をゲットしたり、自分とはまったく違う大学生活を送っている学生と話し合うことで視野を広げましょう。
インターン中に社員から「学生のうちにこれを勉強した方が良いよ」とアドバイスをもらえることもあります。大学を卒業して社会人になった先輩から、学生のうちにやっておくべきことを助言してもらえるのは貴重です。
社員や他大学の学生との人脈は、その企業に入社しなくても、社会人になってからも活きることも多いです。有意義な人脈を作るためにも、インターンへの参加は有効だといえます。
⑫他の学生に引けを取らないため
同期の学生は、あなたが立ち止まっている間にも就活を次々と進めています。本選考が始まった際に、「ほかの学生よりもスタートが遅れている……」とならないように、就活のファーストステップとしてのインターンへの参加が大切です。
就活は過剰に急ぎすぎたり、常に周りと比べたりするのは良くありませんが、あまりにもマイペースに取り組んでいると、インターンや本選考のエントリー締切が過ぎていたなどの事態につながりかねません。
マイナビの2024年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(中間総括)~9月までの振り返り~によると、学生のインターン参加率は年々増加していて、24年卒の学生のうち87.6%がインターンに参加した経験があるとのことです。また学生1人あたりのインターン参加企業数は平均5.7社のため、多くの学生が積極的にインターンに参加していると読み取れます。
無理は禁物ですが、ほかの学生に乗り遅れないためにもインターンへの積極的な参加を検討しましょう。
インターンの応募をいつから始めたらいいかわからない人は、こちらの記事も併せて参考にしてくださいね。
インターンはいつから参加? 応募から選考までのスケジュールを解説
就活は焦らずのんびり進めたいという人は、以下のQ&Aでキャリアコンサルタントがその悩みに回答しているので併せてチェックしてくださいね。
⑬就活のモチベーションを高めるため
学生のうちは、社会人として働くことを鮮明にイメージできない人も多いでしょう。
しかし、インターンでの就業体験を通してさまざまな人と知り合うと、「社員がどんな想いを持って仕事に取り組んでいるのか」といったリアルな感情をヒアリングできたりするため、就活のモチベーションアップにつながります。
「ほかの学生が具体的なキャリアビジョンを持っていて刺激をもらった」「あの企業の社員みたいにいきいきと働きたい」というように、就活や働くことをネガティブに捉えていたのが、インターンに参加すればポジティブに転換できる可能性は高いです。
就活のモチベーションが高まれば、自己分析や業界・企業研究などに前向きに取り組めます。
こちらの記事ではインターンの効果的な探し方を学年別に解説しています。ありがちな失敗についても紹介していますので、インターンに参加したい人はあわせて参考にしてみてくださいね。
インターンの効果的な探し方8選を学年別で解説! ありがちな失敗も
インターン前にあなたが受けないほうがいい職業を確認してください
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
インターンの参加意義をさらに高める方法
インターンの参加意義を高める方法
- 目的に合わせてインターンを選ぶ
- 事前に業界・企業研究を徹底する
- 人事だけでなく現場社員にも会えるインターンに参加する
- 仕事に主体的に取り組む
- インターンで感じた直感を記録しておく
- その企業で自分が働く姿をイメージしながら参加する
- インターン後の振り返りを大切にする
時間や労力をかけてインターンに参加するからには、有意義なものにしたいですよね。
以下で紹介する参加意義の高め方を実践すれば、本選考の応募企業選びや自分に合った仕事探しに役立ちます。人生一度きりの新卒の就活を成功させるためにも、ぜひ実践してみてください。
目的に合わせてインターンを選ぶ
同じ業界であっても、企業によってインターンのプログラムがまったく異なります。インターンで得たいことと企業のインターンのプログラムがマッチしていなければ、せっかく参加しても時間の無駄になってしまうでしょう。
また企業も学生に対してインターンを有意義に感じてもらいたいと思っていることから、HP上でインターンの目的や求める人物像を公開していることが多いです。
たとえばNTTドコモのサマーインターンシップ2023では、仕事の理解を深めたり自分自身の成長につなげたりしたいと感じている学生を求めていると明記されています。
このように案内ページに記載の内容と自分の目的を照らし合わせ、合致すると判断できたインターンに参加すれば、インターンが有意義なものとなります。
「仕事に近い業務を経験したい」という人は課題解決型に、「業界・企業分析をもっとしたい」という人はセミナー型に参加すると目的を達成しやすいです。このように、目的に合わせてインターンを選んでいきましょう。
一方、志望業界がある程度決まっていて、興味のある企業が挙げられる場合は、どんな種類のインターンに参加するかに悩むよりも、まずは興味がある企業のインターンに参加することおすすめします。
事前に業界・企業研究を徹底する
事前に業界・企業研究を済ませたうえでインターンに参加すれば、より有意義な時間を過ごせます。あらかじめ企業への理解を深めておけば、受け身ではなく主体的な姿勢で現場の社員に質問でき、自身のキャリアに役立つ情報をより多く得られるからです。
インターンに参加する際に、業界や企業のことをしっかり知っていると質問のクオリティも高まります。一方で、業界・企業の理解不足だと、ネット検索すればすぐに答えがわかるような質問しか思い浮かびません。
たとえば以下についてあらかじめリサーチしておくと、インターンではその情報をもとにさらに深掘りでき、ネットでは得られない生の情報を得るチャンスが生まれます。
インターン前に調べておくべき情報
- 企業理念
- 社長メッセージ
- 事業内容
- 社会貢献活動
- 求める人物像
- 部署ごとの仕事内容
- 展開している商品・サービス
- 企業関連ニュース
- 先輩社員のキャリア
上記の項目は最低限リサーチしておき、そのうえでわからないことを整理してからインターンに参加すると、インターンの参加意義を高められます。
採用HPでは、インターンで体験できる業務に携わる社員のインタビュー記事などを読んでおくとイメージが膨らみます。
さらに顧客向けの事業案内のページも見ておくと、インターンでの話が頭に入りやすくなり、深い質問もできるようになりますよ。
自分に合った企業を知るためには企業研究や分析が必要です。以下の記事では企業分析のやり方をまとめているので参考にしてみてください。
企業分析のやり方を完璧にマスターする3ステップ|よくある注意点も
インターンの中ですべき具体的な質問内容については以下の記事で詳しく解説しています。
インターンでおすすめの質問70選|深い情報を引き出す5つのコツ
人事だけでなく現場社員にも会えるインターンに参加する
現場で働いている社員と直接話せるインターンに参加すれば、仕事のイメージがより明確になります。部署によって働き方や雰囲気は異なるため、希望する分野に近い部署のインターンに参加することを意識してみてください。
現場に近い仕事を経験できれば、一日の仕事のスケジュールを鮮明に理解でき、現場社員のやりがいや生の声を聞ける可能性も高いです。現場社員の雰囲気や発言に共感できそうなら、あなたはその企業の仕事にマッチしているといえます。
仕事の適性をより正確に見極めるためにも、インターンの案内ページをしっかりチェックし、実務の体験や社員との交流が内容に含まれているインターンを選びましょう。
プログラムの内容として業務の現場の補助や職場見学などが含まれている場合は、現場の社員の様子を直接見ることができる可能性が高いと考えられます。
逆に、会社内でも会議室などで実施されるプランの場合はその可能性が低いといえます。
仕事に主体的に取り組む
インターンでは、受動的ではなく主体的に取り組むことが大切です。多くの企業は自分から問題を見つけて解決のために行動できる主体的な人材を求めているため、インターンで主体的な姿勢をアピールできれば志望企業への内定に一歩近づきます。
また、主体的に取り組んだ方がより多くのことを身に付けられます。自らプロジェクトを動かそうとすることで課題を多く発見でき、多様な解決能力が身に付くのです。
社会人になってからも主体性は求められる能力なので、仕事に主体的に取り組む練習だと思ってインターンに励みましょう。
インターンで感じた直感を記録しておく
「笑顔な社員が多く、とても和やかな社風だと感じた」「社員が企業理念を覚えていて、理念が大切にされていると感じた」というように、あなたが感じたことは忘れないうちに記録しておきましょう。
働き続けるうえで、職場環境や企業の価値観が自分とマッチしているかどうかは非常に重要な要素です。インターンで感じた直感は今後のキャリアを進めるうえで重要な判断材料になります。
本選考での応募企業選びに失敗しないためにも、直感はその日のうちにメモしておき、本選考前に振り返れるようにしておきましょう。
- 応募企業を直感で選んでしまっていいのでしょうか?
直感の前に前提知識が備わっているのか考えよう
悩んだ末に最後は直感で応募企業を選ぶということを否定はしませんが、自分の直感が信じられるかどうかは、その前提としてある程度の下調べによる情報や比較対象が必要です。
考えるのが面倒なので直感で選ぶというのはもってのほかで、結果的にはかえって時間の無駄にもなりかねません。
納得感を得られる選択のためにも、何もせずに感覚だけで選ぶことのないように、調べたり、他社と比較したり、考えたりしたうえで応募するようにしたいですね。
その企業で自分が働く姿をイメージしながら参加する
インターンでは、その企業で自分が働く姿をイメージしましょう。適当に企業を選んでしまうと、いざ入社したときに「思っていた働き方と違う……」とミスマッチが生じてしまうからです。
インターンの中で企業との相性を判断するためにも、座談会に参加する際にはあなたが働く姿を思い描きながら社員の話を聞き、働き方など疑問に思ったことがあれば積極的に質問してみましょう。
「ここで働くかもしれない」と意識したうえで企業の働き方や雰囲気をチェックすると、インターン先の企業があなたにマッチしているのかどうか明確に見極められ、理想のキャリアを描きやすくなります。
- インターン中に待遇や残業時間に関する質問をしても問題ないですか?
問題ないが質問の仕方は工夫しよう
インターンは企業を知る場なので質問しても構いませんが、なぜその質問をするのでしょうか。
たとえば、「残業する=時間内に終わらない仕事がある」と考え、何時に帰るかというよりもどんなことに時間を使うのだろうという方に考えを向けてみてください。
「担当する取引先数がとても多いと伺いましたが、お客様の課題を考えるための時間はどうやりくりされていますか」というような質問をすると、そこでしか聞けない話が聞けるかもしれませんね。
インターン後の振り返りを大切にする
「参加して良かった」「楽しかった」だけでインターンを終わらせるのはもったいないです。そこでインターンで良かった点と悪かった点を振り返ると、強みや弱みを明確にできます。
実務体験型インターンに参加した場合は、「その仕事や働き方が自分に向いているか」「楽しいと感じられたか」といった観点で本音を書き出してみましょう。また、「現場社員が意欲ややりがいを持って働いていたか」といった視点も重要です。
上記のようにインターン後の振り返りは必ずおこない、「インターンに参加した甲斐があった」「自分の目指すキャリアが明確になった」といえるように学びを得ましょう。
インターン後にまず振り返っておきたいのは、仕事内容でしょう。待遇については、時間を置いた後でも調べることは可能で、人間関係は流動的でもあります。
今後の就活を考えるとやはり仕事内容が振り返るべき貴重な情報といえます。
ESでのインターン参加目的の書き方4ステップ
ESでの参加目的の書き方4ステップ
- インターンを通して得たいこと
- なぜインターンに応募したか
- 具体的に何を学んできたか
- 目標や意気込み
倍率が高いインターンの場合、しっかり準備しなければ不合格となるケースも多いです。特に、ESに記入するインターンの参加目的欄は、合否を左右する重要項目です。
そこで以下では、ESでのインターン参加目的の書き方4ステップを解説します。受かるESを作成し、希望のインターンへの参加率をアップさせるためにも、この4ステップを押さえながらESを作成しましょう。
ステップ①インターンを通して得たいこと
インターン参加目的の出だしには、以下のようにインターンを通して得たいことを書きましょう。
インターンを通して得たいことの一例
- 自分の専門分野にかかわる業界・企業の特徴を理解したい
- 詳細な業務内容やどのように御社の製品が社会で利用されているのか知りたい
- 新商品の提案を通して問題解決力やプレゼンテーション力を伸ばしたい
上記のように、インターンを通して得たいことを言語化するときは、インターン先企業の業務内容と自身の専門分野をリンクさせて考えるのがおすすめです。企業がどのように社会貢献しているのかという視点から理解を深めたいという主張も納得感が出ます。
たとえば解決策を提案する課題解決型インターンなら、インターンで必要とされるスキルを伸ばし自分を成長させるという視点で伝えると、主体的に努力できる人材であることをアピールできます。
インターン参加の出発点は、その企業や業界で働くことに興味があり、本選考に向けて詳しい情報を得たいということですね。
自分の課題を知りたいとかチーム経験をしたいだけでなく、相手を知りたいという気持ちも示すと熱意が伝わります。
ステップ②なぜインターンに応募したか
さまざまな企業がインターンを実施している中で、なぜその企業のインターンでなければならないのか考えてみましょう。
どんな企業にも、ほかの企業にはない特徴や目指す姿が必ずあります。会社のHPで事業内容や企業理念をチェックすると、その企業独自の考え方が見えてくるはずです。
このように、インターン先の企業が大切にしていることの中で自身が共感できる内容を整理してみてください。それがインターン参加理由になります。
たとえば、「事業を多角的に展開している御社では担当できる仕事も広い」「人を大切にされている御社の理念に共感を覚えた」といったように、あなたがその企業のインターンに惹かれた理由を言語化することが大切です。
- なんとなく惹かれたから応募しただけで、インターンの応募理由を上手く言語化できません。
同業他社を見てその会社ならではの魅力を見つけよう
対象の企業に関する情報だけを見ても理解できない場合は、同じ業界の競合他社にあたる企業についても、何社か確認してみましょう。
同業他社ならば、似たような商品やサービスについて説明している可能性が高く、それぞれの特長を比較できます。他社と比較をすることにより、その企業の特徴や強みをより明確に理解することができます。
ステップ③具体的に何を学んできたか
これまでの学生生活から何を学んできたか、そしてその学びをインターンでどう活かしたいかを整理しましょう。
学生時代に学んだことを言語化するには、大学での専門分野やサークル・アルバイト経験の中で努力してきたことを振り返るのがおすすめです。
一見、インターンと関連性のない内容であっても、以下のように物事に対して自分なりに努力してきたという事実自体がアピールポイントとなります。
具体的に学んできたことを関連付けてアピールする例
- 自分の専門分野とマッチしているので、インターンに参加したい
- システムエンジニアとしてアプリ開発するインターンでは、大学で学んだソフトウェアに関する知識を活かしたい
- アルバイトで店舗のマネジメントを学んだ経験を、小売の店舗運営インターンで活かしたい
学びとインターン内容をつなげられるようにするとESの説得力がアップし、あなたのインターン参加意義も高められます。
- 大学での専門分野と異なる業種のインターンに参加したい場合、どのような観点でアピールしたら良いですか?
業界・企業について詳しく知りたいことをアピールしよう
大学での専攻内容とインターン先の企業の事業内容が重ならない場合こそ、その業界・企業について詳しく知るのがインターンの参加目的になりますね。
なぜその業界や企業に興味があるのか、なぜそこで働いてみたいのかという部分をしっかり言語化してみてください。
ちなみに、大学の研究分野と実際に就いた仕事の事業内容が重なっていない社会人はたくさんいますが、どんな学びも何かの形で仕事の役に立ちます。学んでいることを入社後どう役立てるかを考えてみるのも就活準備になりますよ。
ステップ④目標や意気込み
最後のステップは、目標や意気込みを整理することです。これまでの内容を踏まえたうえで、インターンの目的や挑戦してみたいことを総括しましょう。
以下のように、課題解決型インターンや交流型インターンといったタイプに合わせて、現実的に可能な範囲での目標を設定してみてください。
目標や意気込みの例
- 商品開発案を提案するインターンでは、主体的に取り組みチームに貢献したい
- 現場社員の方々との座談会では、積極的に質問して仕事に対する理解を深めたい
目標や意気込みを整理する時は、上記のようになるべく具体的に考えることがポイントです。あなたの目標を具体的に落とし込めば、ほかの学生のESとの差別化にもつながるといえます。
ESでのインターン参加目的の例文
実際にどのようにインターンの参加目的を書けば良いのかイメージがつかない人もいると思います。そこで以下の通り、インターンのESに書く志望動機の例文を紹介します。
コンサルティング業界で、課題解決型インターンにエントリーする際の例文です。同業界を受けない場合も基本的な書き方は同じなので、参考にしてイメージを掴みましょう。
ESでのインターン参加目的の例文
私はコンサルティング業界に求められるスキルを学び、実際に課題解決の実務を体験したいと思い、貴社のインターンに応募しました。
業界をリードする貴社のインターンに参加することで、業界の特徴や課題を学びつつ、コンサルタントに必要とされる問題解決スキルを伸ばしたいと考えています。
大学1年生から継続している塾講師のアルバイトでは、中学生が第一志望の高校に合格できるようにサポートしてきました。成績を上げて第一志望に合格するために、私は中学生一人ひとりに寄り添って課題を見つけ解決策を提案した結果、10人中8人が第一志望の高校に合格しました。
この経験から培った課題発見・問題解決スキルを活かし貴社のインターンに全力で取り組み、コンサル業界に求められる知識やスキルを身に付けたいです。
志望する会社の特徴や強み、大切にしている価値観や考え方などを調べたうえで、具体的に学びたいことを伝えると良いアピールができますよ。
業界別のインターンの志望動機の例文は以下の記事で紹介しているので、併せてチェックしてください。
例文19選|インターンシップの志望動機づくりはこれで完璧!
コンサルティング業界を目指している人向けに、コンサルティング業界の志望動機で押さえておきたいポイントを以下の記事で解説しています。併せて参考にしてみてください。
例文12選|コンサルの志望動機で必須のアピール内容とNG例を解説
インターンの目的意識をはっきりさせて入社後のミスマッチをなくそう
インターンに参加する際は、明確な目的意識を持つことが大切です。主体的にインターンに取り組めば、インターン先企業との相性の良し悪しが明確になり、入社後のミスマッチも減らせます。
特に今後は、インターンが採用に直結するパターンも増加する傾向にあります。インターンに参加する際は「業務内容を鮮明にイメージするため」「業界の理解を深めるため」といった明確な参加目的を持っておき、最適なキャリアを築くための第一歩を踏み出しましょう。
アドバイザーコメント
遠藤 美穂子
プロフィールを見るインターンは就活で必須の取り組みではないが大事なステップ
インターンに参加することで、HPを読んだだけ、新聞や雑誌で見ただけよりも格段に事業内容が理解できたり、実際に働く姿をはっきりとイメージできたりするようになります。
また選考があるインターンを選べば、自己分析や企業研究をしてESを作成したり、グループディスカッションに臨んだりと、本選考の予行演習をすることもできます。
参加できなかったらほかの方法を実践しよう
参加のメリットがたくさんあるインターンですが、採用活動と重なる時期でもあり、インターンを実施している企業の数は多くはないので、参加できなかったら不利になるのではと不安になりすぎないでください。
もし参加の機会が得られなかったら、説明会に参加する、OB・OG訪問をするなどほかの形で情報収集を頑張れば大丈夫です。
インターン先選びに迷っている人には、いろいろな業種を見てみることをおすすめします。幅広く見てみることで、志望意欲が一層高まるところや、想像していたイメージと違うと気付くところ、意外な発見があるところなどさまざまな企業に出会え、選択肢を広げることにつながりますよ。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Mihoko Endo〇メガバンクで法人営業や新人研修講師、採用面接に携わる。現在は「その人らしさを引き出すカウンセリング」をモットーに、大学での就活支援、社会人向けキャリア開発研修をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/Koyoriキャリアワールド代表取締役
Chieko Kimura〇2度のアメリカ留学、20年以上の外資系IT企業勤務を経て、現在は留学生向け就職支援をおこなう。また、企業のキャリア支援や新入社員のクラウドコーチングなどにも幅広くたずさわる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/フィナンシャルプランナー
Miyuki Oba〇大学などでカウンセリングや講義、企業や行政における新人研修・セミナーなどに多数登壇。ファイナンシャルプランナーおよび小論文講師としての知見も加味したアドバイスをおこなう
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