この記事のまとめ
- グループ面接で聞かれることを把握して事前に回答内容を考えよう
- 落ちる人の特徴を理解してそれとは反対の行動を取るようにしよう
- WEBのグループ面接は環境・目線・配慮が大切
面接形式の一つであるグループ面接。「個人面接との違いは何だろう」「グループ面接ならではの選考対策はあるのかな」など、グループ面接を設定する企業の意図や、受け方がわからず悩みを抱える人もいるのではないでしょうか。
グループ面接はほかの就活生と同時に面接をおこなうものであることから、ほかの人よりもできている部分以上に、ほかの人よりできていない部分があると目立ってしまいます。そのため、高評価ポイントに加え、どのような落とし穴があるのか理解することが大切です。
この記事では、キャリアアドバイザーの上原さん、鈴木さん、木村さんのアドバイスを交えながら、グループ面接の特徴を踏まえた攻略法を解説します。これからグループ面接を控えている人はぜひ実践してみてください。
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グループ面接は第一印象と周りに流されない姿勢が突破のカギ
グループ面接に失敗してしまう人に多いのは、グループ面接ならではの高評価を受けられるポイントや落とし穴を把握せずに受けてしまうというケースです。個人面接、グループディスカッションとは異なるため、独自の対策ができていないと選考は通過できません。
自分が面接官ならグループ面接でどのようなことを見極めているか、イメージすることが対策の近道となるのです。
記事では、まずグループ面接の特徴を説明します。面接官の目線を踏まえた評価ポイント・減点ポイントを理解し、それを踏まえて攻略法を実践していきましょう。
そして記事後半ではグループ面接を攻略するコツや落ちる人の特徴などを解説します。突破するための方法と落ちないための方法の両方を理解して、突破できる確率を高めていきましょう。
また、WEBのグループ面接対策についても紹介しているので、WEBで受ける場合は合わせて参考にしてみてください。
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まずは確認! グループ面接の基本情報
まずは確認! グループ面接の基本情報
- グループ面接とは
- 個人面接との違い
- グループディスカッションとの違い
グループ面接は、複数の就活生が一度に面接を受ける形式で、多くの企業が初期選考で取り入れています。短時間で多くの応募者を比較できるため、効率的かつ客観的に人柄やコミュニケーション力を見極める場として活用されています。
個人面接やグループディスカッションとは異なる特徴があるため、それぞれの違いを理解したうえで対策することが重要です。ここでは、まずグループ面接の基本情報を確認し、ほかの面接形式との違いを明らかにしていきましょう。
グループ面接とは
グループ面接とは、複数の応募者が同時に参加し、面接官の前で順番に質問に答える選考形式です。1回の面接で2〜6人程度が同席し、自己紹介や志望動機、学生時代の経験などの質問に順番に答えることが一般的です。
企業側にとっては、短時間で多くの候補者を比較できるメリットがあり、効率的に選考を進められる手法として広く活用されています。
一方で応募者にとっては、ほかの就活生と比較される場でもあり、緊張感のある環境といえます。その分、第一印象や話し方、周囲とのバランスを意識した対応が求められるため、個人面接とは異なる準備が必要となるのです。
グループ面接の意図や形式を理解し、適切な立ち振る舞いでアピールできるようにしましょう。
個人面接との違い
グループ面接と個人面接の最大の違いは、ほかの応募者と同席するかどうかにあります。
個人面接は応募者一人に対して面接官が対応する形式で、深掘りされた質問や個別の適性確認がおこなわれやすいのが特徴です。一方、グループ面接は複数名の就活生が同時に参加し、面接官が同じ質問を順番に投げかけるケースが多く、比較対象としての役割も強くなります。
また、グループ面接では他人の回答も聞かれるため、内容が重複したり、自分の順番が来るまでに緊張が高まったりすることもあります。逆にいえば、他人と差別化できるポイントをしっかり押さえることができれば、印象に残るチャンスも広がるのです。
それぞれの特徴を理解したうえで、形式に合った受け答えを意識することが大切です。
面接について改めておさらいしたい人は、次の記事を読んでみてください。ポイントと併せて解説しています。
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グループディスカッションとの違い
グループ面接と混同されがちなのがグループディスカッションですが、選考の目的や形式が大きく異なります。
グループ面接は、面接官からの質問に対し、応募者が一人ずつ順番に回答する形式で、おもにコミュニケーション力や人柄、志望動機などを比較する目的でおこなわれます。
一方で、グループディスカッションは、応募者同士で一つのテーマについて意見を出し合い、結論を導くプロセスを見る選考形式です。企業はこのプロセスのなかで、論理的思考力・協調性・リーダーシップなどを評価します。
つまり、グループ面接は個を比較する場、グループディスカッションは集団のなかでの行動を評価する場といえるのです。
効果的にアピールするには? 企業がグループ面接を実施する目的を確認
グループ面接は、企業が効率的に多くの応募者を比較・評価するために実施されています。ただ単に人数を絞る目的だけでなく、協調性やコミュニケーション力、第一印象の良さなども同時にチェックされているのが特徴です。
さらに、選考のなかで企業の魅力を伝える目的も含まれることがあるのです。
ここでは、企業がグループ面接をおこなう具体的な目的を解説します。どのような視点で見られているのかを理解して効果的にアピールする準備をしましょう。
個人面接に進む応募者を絞り込んで選考のスピードを上げるため
グループ面接は、限られた時間で多くの応募者を一度に比較し、次の個人面接に進む候補者を効率的に選ぶために実施されます。個別対応では時間と人手がかかるため、まずはグループ面接で一定の基準を満たす人材を絞り込み、選考全体のスピードを上げるという狙いがあるのです。
この段階では、完璧な回答よりも基本的なマナー、明るさ、簡潔に話す力などが重視される傾向があります。面接官は、応募者全員を一気に比較できる立場にあるため、印象に残るかどうか、協調性があるか、自分の言葉で話しているかといったポイントも評価基準に含まれます。
したがって、グループ面接では自分らしさを意識しながら、端的かつ丁寧に回答することが突破のカギとなります。
会社説明会も同時に実施して企業に対する理解を深めてもらうため
グループ面接は、会社説明会と併せて実施されることが多く、企業側が応募者に自社の理解を深めてもらう目的も持っています。特に応募者数が多い大手企業では、面接前に企業理念や事業内容、社風などを伝える場として活用されるケースが一般的です。
このような場では、面接に入る前に企業紹介のプレゼンがおこなわれたり、質疑応答の時間が設けられることもあります。応募者にとっては、その場で得た情報を踏まえて、今後の個人面接での志望動機や逆質問に反映できるチャンスでもあるのです。
企業側としても、理解が深まったうえで入社を希望する学生の方がミスマッチが起きにくく、早期離職の防止にもつながるため、説明の時間を大切にしています。こうした背景を意識し、説明をしっかり聞きながら積極的な姿勢を見せることが好印象につながります。
必ず押さえよう! 面接の流れとそれぞれのマナー
必ず押さえよう! 面接の流れとそれぞれのマナー
- 入室:挨拶と明るい表情を忘れない
- 面接:周囲への気配りを意識する
- 退室:面接官への挨拶と一礼をする
グループ面接はほかの就活生がいる分、「流れやマナーがわかっていなくてもほかの人についていけば良い」「ほかの人の真似をすれば良い」と油断しがちです。しかし、周囲の人もわかっていないケースがあり、周りに合わせることで共倒れになる危険性があるのです。
特にマナーは、前の人に合わせて間違えてしまうと「基本的な部分ができていない」とマイナス評価につながります。主体的に正確に動けるように、流れとともに面接中のマナーをしっかり覚えておきましょう。
ここからは、面接の流れとそれぞれのマナーを解説します。ほかの人に合わせずともマナーのある行動をするためにも、きちんと理解しておきましょう。
①入室:挨拶と明るい表情を忘れない

入室は第一印象を決める重要なタイミングです。メラビアンの法則では、「第一印象は最初の3~5秒で決まる」とされていて、入室の際に持たれる印象は大変重要です。
入室の際、先頭の人はドアを3回ノックします。「お入りください」などと会場のなかから声があったら、「失礼します」と言ってドアを開けます。入室するタイミングでそれぞれもう一度「失礼します」と言ってドアの前で30度程度で礼をし、奥から順番にそれぞれ席に向かいましょう。
最後の人はドアの方を向いて閉め、面接官に向き直り席に向かいます。バッグやコートは椅子の脇に置いて良いですが、面接官から指示があるまで座らないようにしてください。
②面接:周囲への気配りを意識する
面接では、面接官の指示によりそれぞれ順番に回答していきます。もしくは、挙手を指示されることもあります。
面接中のマナーとして、ほかの就活生が話している間は、話を聞くようにしましょう。適度にうなずき、聞いている姿勢を見せることが大切です。
そして、自分が回答する際は、個人面接と同じように、明るくはきはきと答えましょう。ほかの就活生がいることを踏まえて、回答に時間がかかりすぎないように、端的に回答するようにしてください。
③退室:面接官への挨拶と一礼をする

面接で最も印象に残りやすいのは、最初と最後です。最後まで緊張感を持って臨められていれば、本気度が伝わり、熱意が高い人として評価してもらえる可能性も高くなります。比較対象がいることから、気が緩んでいればすぐにバレるため、しっかりとマナーを守って退室してください。
「これで面接は終了です」などと合図があったら、ほかの就活生と合わせて「ありがとうございました」とお礼の言葉を言って礼をしましょう。この際、言葉尻までしっかりと言い終わってから礼をするようにしてください。
そして立ち上がり、ドアの前まで歩いた後、一人ずつ面接官の方を向いて「失礼いたします」と言い、礼をします。そして、ドアを開け、面接官の目を見て再度一礼して退出し、最後の人がドアを締めて終了となります。
退室で特に気を抜きやすいのは表情です。脱力感から、笑顔が消えてしまったり、下を向いてしまったりすることがあるため、最後まで笑顔や面接官の目を見ることを忘れないようにしましょう。
アドバイザーコメント
上原 正光
プロフィールを見るグループ面接は基本の所作を徹底しよう
グループ面接は、基本的なマナーやエチケットができていないと比較されて目立ってしまいます。特に身だしなみや基本動作には注意が必要です。
周りの人がやっていないからといって基本の所作を怠ると、全員が悪い評価に引きずられることもあります。周りに流されず、自分がやるべきと思ったことは自分だけでもきちんとやることが大切です。
話していない間も気を抜かないようにしよう
そして明るくハキハキとした受け答えを心掛けましょう。緊張のためか、目線が定まらなくなってキョロキョロしてしまう人もいます。人の話を聞かず、興味がなさそうな態度を取っていても気になります。
他の就活生と異なる行動をするとかなり目立ってしまうものです。面接官は、話をしていない就活生も観察しているので、話をしていないからといって気を抜かないように注意しましょう。
キャリアコンサルタントが解説! グループ面接でやりがちなNG行動
ここまでグループ面接でマナーとして取るべき行動について解説しました。しかし、やってはいけないNGな行動も存在し、それに気付かずやってしまう就活生が多いのも事実です。
そこでここからは、キャリアコンサルタントの〇〇さんに、グループ面接でやりがちなNG行動を聞きました。不用意な低評価を避けられるよう、NG行動を理解しておきましょう。
個別面接と異なる? グループ面接でよく聞かれる質問と回答例
個別面接と異なる? グループ面接でよく聞かれる質問と回答例
グループ面接において何より大切なのは、他者の存在です。
グループ面接は、一つの質問に対し一人あたり1分間アピールの時間があると考え、時間内に収める必要があります。それより長くなってしまうと他者のアピールの時間に配慮できていないという印象となってしまいます。反対に、それより短いと準備不足とみなされてしまう可能性があるのです。
1分間に話せる字数は300字前後となるため、それを目安に想定される質問に対し回答を作成してみましょう。ここでは、よく聞かれる質問に対する回答例を解説します、想定問答集を作成する際に参考にしてみてください。
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面接当日の流れがすべてわかる! 動画と画像で面接を攻略しよう
選考突破のカギは、就活独特の面接の流れを押さえることです。面接の一連の流れを押さえるだけでなく、選考の種類別の流れも押さえておきましょう。入退室の所作と頻出質問が要です。専門家であるキャリアコンサルタントと面接の流れを解説するので、参考にして、実力を発揮できるよう準備してください。
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自己紹介をしてください
自己紹介の構成
- 大学、学部、氏名など基本情報
- その後の面接につながる導入の内容
- 面接や入社への意気込み
- 締めの挨拶
自己紹介は、入室してから着席するまでの間に求められることが多いです。グループ面接は「上位〇名を合格にする」といった相対評価をされるケースもあり、いかにほかの人よりもインパクトをつけられるかがポイントです。最初に印象づけられれば、その後も深い関心を持ってもらえる可能性があります。
ただ、自己紹介は自分の概要を話すことを求められている場であるため、長々とアピールせず簡潔にまとめましょう。目安としては30秒程度で伝えられるようにしてください。構成は上記を参考にしてみましょう。
自己紹介の例文
〇〇大学〇〇学部から参りました〇〇と申します。
大学4年間はテニスサークルに所属し、周囲を巻き込む力を発揮していました。
本日はそのようなアピールポイントを伝えられればと思います。よろしくお願いいたします。
グループ面接の自己紹介では、メラビアンの法則(コミュニケーションにおいて「言語情報7%」「聴覚情報38%」「視覚情報55%」という割合で影響を与えていることを示した心理学上の法則)を意識すると良いです。
グループ面接はその場で学生同士を比較することができてしまう環境です。できる限り好意的なふるまいで、選ぶ言葉はポジティブな言葉を選んで明るい表情を作るようにしてください。
自己紹介の詳しい作り方や例文はこちらの記事で解説しています。グループ面接のみならず、自己紹介の対策を徹底しておこないたい人は参考にしてくださいね。
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面接の自己紹介の作り方・伝え方|やってはいけないNG例も紹介
面接での自己紹介は、第一印象を左右するものなので非常に重要です。自己紹介をするのは短時間ですが、他の就活生よりも良い印象を残せるポイントは多くあります。ポイントや自己紹介例、練習法についてキャリアコンサルタントの意見も交えて解説します。
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面接の自己紹介の例文をたくさん見たいと考えている人は、以下の記事を参考にしてください。OK例文・NG例文の両方を解説しています。
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面接の自己紹介のOK・NG例|好印象を残せる3つのコツも解説
面接での自己紹介は、面接官へ自分をアピールする最初の場面です。何を話していいかわからず、事前準備に時間がかかるケースもあるでしょう。この記事では、面接で自己紹介するときのコツやOK回答例をキャリアコンサルタントとともに解説します。
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自己PRをしてください
自己PRの構成
- 自分のアピールポイント
- アピールポイントを発揮したエピソード
- 企業でどう活かせるか
自己PRは、自分の強みと企業が求めるものがマッチしていることをアピールするものです。アピールポイントを端的に言い切り、その後どのような場面で発揮したのかアピールし、企業の特徴を踏まえてどう活かせるか伝えるようにしましょう。
企業が求めるアピールポイントでなければ自己PRにならないため、企業HPなどを通して、企業の求める人物像の特徴を正確に理解するようにしてください。グループ面接はいかに他者よりも印象づけられるかが大切であるため、できればOB・OG訪問などでしか得られないような、独自性のある企業情報を活かしてアピールできると良いですね。
自己PRの例文
私のアピールポイントは課題解決能力があることです。
100名規模のテニスサークルの幹事長をしていましたが、出席率が悪いことが課題で、存続が危うい状態に追い込まれていました。幹事長としての責任感から、存続させるためにどうすれば良いか考えました。
原因を突き止めるために部員何名かと食事をして話を聞くと、人間関係に悩んでいる人が多く、出席率が低くなっていることがわかりました。そこで、団結力を高めるため毎週異なるメンバーでチーム戦をする制度にしたところ、テニスを通してお互いに真剣に向き合うようになり、出席率を50%改善することができました。
御社は顧客の課題を解決し「幸せ」を提供することを企業理念に掲げられており、私の課題解決能力で貢献させていただけるのではないかと感じています。
結果的に他者と同じような自己PRにならないようにするための準備が必要です。そのためには、企業が求めている人物像と自分の共通項を見つけて、自己PRのポイントとそれが伝わるエピソードを複数パターン用意しておくのがおすすめですよ。
また、面接の自己PRの対策方法やコツを知りたい人は以下の記事をチェックしましょう。面接官に興味を持ってもらえる回答内容を考えられるようになります。
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面接官を惹きつける自己PRの答え方|例文12選
面接の自己PRは独自性のあるエピソードが求められます。キャリアコンサルタントが自己PRで盛り込むべき内容や作成方法を例文と解説。記事を参考に独自性のある自己PRを作成し、他の学生と差別化して面接を突破しましょう。
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OB・OG訪問を検討している人は以下の記事を参考にしてください。具体的な手順を解説しています。
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OB訪問・OG訪問は必要? 就活を有利に進める手順を完全網羅
OB・OG訪問は社員のリアルな声を聞ける貴重な機会です。万全の準備をして最大限に活用しましょう。この記事ではOB・OG訪問の準備方法やマナーなどについてキャリアコンサルタントが解説します。OB・OG訪問を実施し、就活を成功させましょう。
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面接が迫っている人は、頻出質問の回答例だけでも予習しておこう!
面接でどんな質問がされるか、そして答えられるか不安ですよね。ただ、企業によって何を質問されるか分からない人も多いはず。
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どんな質問にも自信をもって答えられるようになれば、面接も怖くなくなります。今すぐ活用して、面接突破の力を手に入れましょう!
志望動機を教えてください
志望動機の構成
- なぜ志望するのかの結論
- 業界・その企業を志望する理由
- 具体的なエピソード
- 入社後どのように活躍するのか
志望動機は、企業への入社熱意を示すために大変重要なものです。一緒に受ける就活生の能力が似通っている場合も多いため、グループ面接では志望動機を通して熱意の高さを比べられる可能性があるからです。
志望動機では、「企業のどの点に惹かれたのか」を伝えることとなり、その内容によって企業研究の深さや熱心さを推し量られ、企業への関心を評価されることとなります。
効果的な志望動機を作成できれば、ただ「第一志望です」と伝えるよりも、熱意の説得力が上がります。短い時間に十分に意欲を伝えられるように、惹かれた部分を具体的に以下のように伝えていきましょう。
志望動機の例文
私は食を通じて世界中の人々を笑顔にできる御社を志望します。
世界中の人々を幸せにできるのは、身近にある食なのではないかと考え食品業界を志望しており、中でも御社は人々を幸せにする国際的な取り組みを数多くされているところに惹かれています。
学生時代、途上国の子どもたちに配膳するボランティアを通して日本食を教えたところ、子どもたちの笑顔があふれ、帰国する際には「美味しいものを教えてもらったことで幸せな感情になった」という言葉を聞き、将来も食を通じて人々の笑顔を作りたいと感じました。
その時渡した日本食が御社の〇〇であったこと、また御社が福利厚生の一環として食品ロス削減の国際取り組みに署名されていることから、御社で活躍することで世界中の人々を食を通して幸せにしたいと強く思い、志望させていただきました。
なぜその業界なのか、なぜその企業なのか、どのように貢献したいかを簡潔に論理立てて話しましょう。
たとえばインフラを扱っている企業を志望する就活生の例では、発展途上国のインフラ整備に貢献したいと語る人が多いですが、あなた自身が何をしたいのかが語られていません。
発展途上国に行って工事をしたいのでしょうか。それとも別のことでしょうか。具体的なあなた自身の働く姿が見えるような志望動機を作成しましょう。
面接で伝える志望動機を考える際は以下の記事を参考にしてください。志望動機で他者と差別化を図る方法などを解説しています。
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面接の志望動機の答え方を10例文で解説! 書類と同じ対策はNG
面接の志望動機は、書類よりも深掘りをした内容にすることが重要です。面接で志望動機を答えるための3つの構成を理解し、4ステップで面接の志望動機を考えましょう。回答例文や伝え方のコツを踏まえてキャリアコンサルタントが解説します。
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志望動機を伝えるには適切な長さがあります。以下の記事を読んで、作成した志望動機が丁度良い長さになっているか確認してくださいね。
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面接の志望動機の最適な長さは? 時間別の例文付きで解説
面接の志望動機の長さは1分間程度が目安です。1分間でまとめる基本構成やどんな長さでも話せるようになる準備方法などをキャリアコンサルタントが解説します。基本を押さえて柔軟に対応できるようになりましょう。
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学生時代力を入れたことを教えてください
ガクチカの構成
- 何に力を入れたのか
- どのような困難や課題があったのか
- どう考えどう乗り越えたのか
- どんな学びがあったか
学生時代に力を入れたことは、人柄や強みが伝わるエピソードを伝えましょう。独自性を出すために人柄をしっかりと伝えることで、周りの就活生との差別化につながります。
自己PRのように、強みをどう企業で活かすか、直接的に伝える必要はありませんが、その企業が求めている強みを発揮したエピソードを話すことが効果的です。
数字や固有名詞を入れ、短い時間の中でも面接官が具体的にイメージできてインパクトを残せるように工夫することを意識しましょう。
学生時代力を入れたことの例文
私が学生時代力を入れたことは、塾講師のアルバイトです。
大学受験の指導をする立場でしたが、担当生徒の成績が伸びず、受験の半年前に志望校と生徒の偏差値の差が15あることを課題に感じていました。
そこで、志望校に合格する対策に特化することに専念し、過去の試験問題の傾向と生徒の得意・苦手分野から、生徒専用の対策問題集を作成しました。
また、得意・苦手分野に変化が現れたら、それに応じて問題集を作成し直すようにしました。志望校と生徒に合ったオーダーメイド式の指導法により、生徒は第一志望に合格することができました。
このように、アルバイトを通して、人に寄り添い尽力する力を発揮することで、高い目標を達成しました。
グループ面接でガクチカを伝える際、他の就活生よりも人柄をしっかりと伝えられると良いでしょう。そのためには、最近の出来事を例にあげると良いです。
今までの積み上げがあなたの人格や特性を形成しています。そのため、最近の出来事であれば面接時のあなたの人格に近いものをアピールできるでしょう。最近のことなので思い出しやすく深掘り質問にも対応しやすいですよ。
ガクチカをこれから考える人は以下の記事をチェックしましょう。面接官に刺さるガクチカを解答できるようになります。
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例文13選|誰でも「刺さるガクチカ」が完成する4ステップを解説
ガクチカは企業での再現性があるエピソードを伝えることが重要です。ガクチカの作成ステップや高評価を得るポイント、NGパターンをキャリアコンサルタントと解説します。再現性が伝わるガクチカを作成し、内定を掴み取りましょう。
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「面接に自信がない」「今のままで選考通過できるか不安」そんな就活生は自分の面接力を知ることからはじめましょう!
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・面接でなぜ落ちたかわからない人
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質問はありますか
質問はありますか
- 企業研究の深さをアピールする逆質問
- 自分の強みをアピールする逆質問
- 熱意をアピールする逆質問
面接の最後に、面接官から逆質問を求められることがあります。逆質問は、インパクトをつけられる最後のチャンスであり、ここでほかの就活生よりも強い熱意を伝えられる質問を投げることで、選考の通過率を上げることができます。
ただ、グループ面接では逆質問が他の就活生と重複してしまう可能性があります。逆質問が重複すると「話を聞いていない」と思われてしまう可能性があるので、いくつか候補を用意しておきましょう。
なお、福利厚生などの質問は消極的な印象を持たれる可能性があるため、控えてください。また、ざっくりとしすぎていたり、HPを見ればわかる情報を聞いたりすることも避けましょう。
ここでは、ほかの就活生と差を付けられる逆質問の例12選を目的別に紹介するので、参考にしてみてください。
逆質問についてより具体的に知り高評価獲得につなげたいと考える人は、以下の記事を参考にしてください。熱意を伝えられる逆質問の方法を解説しています。
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面接での逆質問72例を紹介。さらに逆質問で意識するべきポイント、NGな質問例などをキャリアコンサルタントとともに解説。「質問は特にありません」から脱却して、逆質問を有意義な機会にしましょう。
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企業研究の深さをアピールする逆質問
企業研究の深さをアピールするためには、質問は調べたうえでわからなかったことであると伝えられると良いです。
企業研究の深さをアピールする逆質問の例
- 競合他社の中でも、御社は社員の方のチームワークに強みがあると考えているのですが、実際に働かれたうえで、〇〇様がチームワークの強さを感じられる瞬間があれば教えていただきたいです。
- コミュニケーションツールを使用したサービスなど、業界の中でも御社はいち早くデジタル化に着手されている印象ですが、それを実践できる御社ならではの強みがあればおしえてください。
- 海外進出に注力していくとの記事を拝見いたしましたが、今後どの地域にどのようなビジネスモデルを展開していくのか教えてください。
- 同業他社と異なり企画から販売まで自社で完結するビジネスモデルを取られている中で、困難さや大変さを感じるエピソードがあれば教えていただきたいです。
ネット検索すれば答えが得られるような逆質問は、明らかに研究が浅いと判断され、他の就活生と差をつけられてしまいます。
また、消極性が見える質問や、その答えを聞いて就活生が次の行動を起こすことにつながらない質問は熱意が伝わらないと思われる可能性が高いです。
たとえば、福利厚生や入社後の研修内容などは、どうしても知りたい場合でも最終面接の段階まで待つべきです。
自分の強みをアピールする逆質問
自分の強みは既に面接で伝えていることが多いと思います。その場合は簡潔にまとめて逆質問をしましょう。もしくは、まだ伝えていない強みを含めて逆質問するとより魅力をアピールできますよ。
グループ面接は他者よりも強い印象を残すことがポイントです。そのため、逆質問で強みをアピールする際も具体的なエピソードを含めたり、キャッチーな単語を使用したりすることが効果的です。
自分の強みをアピールする逆質問の例
- 私は周囲を巻き込んで目標に到達できる強みを持っており、それを活かせる、新入社員に求められる役割があれば教えていただきたいです。
- 大学時代は300名規模のダンスサークルに所属し、リーダーとして全体を統括していました。こうしたリーダーシップを活かせる機会があればご教示ください。
- 日本一周旅行の経験から、何事も行動力を発揮することが重要と感じており、御社で行動力を活かせる場面があれば教えていただきたいです。
自分の強みをアピールできる逆質問のコツとして、入社意欲を示す質問や社員として活躍したいという心意気を示す質問の中で自分の強みを伝えることをおすすめします。
「こういった強みを活かしてこう活躍したい」といった形で伝えられると良いでしょう。
熱意をアピールする逆質問
逆質問で熱意を伝えるには、向上心をアピールすることも一つの手です。評価体制や将来を見据えた質問をすると効果的です。グループ面接では、「同じグループのなかで最も熱意を感じた」など、熱意の大きさが比較対象になるケースも多いため、逆質問にて念押しで伝えられると良いです。
熱意をアピールする逆質問の例
- 〇〇様は、御社で活躍されている人にはどのような特徴があると感じられますか。
- どのような人がどのように評価されるのか、御社の評価基準について教えていただきたいです。
- 御社の管理職の方は、どのようなキャリアを歩まれている方が多いのですか。
- 入社までに勉強したほうが良い内容があれば教えていただきたいです。
- 入社後最初に挫折する人が多いシーンがあれば教えていただきたいです。
グループ面接で熱意を伝えるコツとしては、「入社後に自分がどのような部署で活躍したいか」ということを伝えて、「そのためにはどのような準備をしたらよいか」というような聞き方をすると良いでしょう。
面接官が、あなたが入社後活躍しているイメージを持ちやすくなります。
企業に質問すべきことが全く思いつかないという人は、こちらの記事を参考にしてください。すぐに使える例文をたくさん紹介しています。
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面接の最後に聞かれる「質問はありますか」、いわゆる逆質問は、評価を左右する対策必須の質問。逆質問に回答するための準備や回答例、NG行動などについてキャリアコンサルタントが解説します。面接の「質問はありますか」で周りと差をつけるコツも紹介するので、参考にしてください。
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グループ面接や集団面接では回答時間が短く、質問の対策が必須です。以下の記事では集団面接で頻出の質問11選と回答のコツをまとめているので参考にしてみてください。
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面接官からの評価が点数でわかる! 本番に備えて面接力を測定しよう!
自分が面接官の目にどう映っているか、きちんと把握できていますか?
「面接力診断」では、あなたが面接本番でどれほどの力を発揮できるかを100点満点で測ります。
39点以下だと実力を発揮できていない可能性が高いです。診断結果から改善策を提案するので、本番に向けて対策しましょう。
- もうすぐ初めての面接がある人
- 自信のあった面接に落ちてしまった人
- 面接への不安を和らげたい人
選考突破を実現! グループ面接の9つの対策方法とコツ
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- 事前準備編
- 立ち居振る舞い編
- 回答編
グループ面接では大幅な絞り込みがおこなわれることが多く、少しの減点が命取りになり、群を抜いて評価される必要があります。
そして、マイナスを作らずプラスを作るには、攻略法があります。
ここからは、落とし穴を踏まず、かつ良い印象を残すためにはどのように臨むべきか、グループ面接をマスターする方法を解説していきます。グループ面接を通過するために、ぜひ参考にしてくださいね。
事前準備編
事前準備編
グループ面接では、当日の受け答えだけでなく、事前準備の質が結果を大きく左右します。限られた時間のなかで自分を印象づけるためには、企業の特徴や評価ポイントを理解し、自分の強みを的確に伝える準備が欠かせません。
また、ほかの応募者と比較される場面でも、自信を持って話せるようなエピソードや言葉選びが必要です。
ここからは、グループ面接前に取り組んでおきたい事前準備のポイントを詳しく解説していきます。
①グループ面接における企業側の評価ポイントを把握しておく
グループ面接では、企業が評価するポイントを事前に理解しておくことが重要です。まず重視されるのは、周囲に配慮できているかです。ほかの就活生の発言を遮らずに聞いたり、空気を読んだ発言ができたりするかといった、協調性や社会性が見られます。
次に、端的に回答する力も重要です。制限時間内に自分の考えをわかりやすく伝えられる力は、業務における報連相にも直結するスキルです。また、傾聴力もチェックされていて、ほかの就活生の話をきちんと聞けているか、姿勢や反応から見極められています。
そして最後に、ほかの就活生と比べて魅力的かという点も当然見られています。自分らしさを出しつつも、チームの一員としてどう貢献できるかを意識した受け答えを心がけましょう。
②自分の考えや価値観を伝えられるエピソードを振り返る
グループ面接は比較対象がいる分、他者との違いを強調することが大切です。違いは、エピソードで自分の人柄や価値観を伝えることでアピールすることができます。人柄や価値観は千差万別です。
たとえば、ガクチカや志望動機、自己PRなどに含ませるエピソードとして、「全員にとって居心地が良い環境になっていないことに課題を感じたため、一人ひとりと信頼関係を築けるようにコミュニケーションの機会を増やした」「長年果たせなかった全国大会出場を成し遂げたいと思い部員の分析をすることに注力した」など、行動や残した結果だけではなく、ベースとなる考え方を伝えられると人柄をアピール可能です。
③企業の方向性に合ったキャリアプランを伝えられるようにする
自分のビジョンが企業とマッチしていることをアピールできなければ、早期退職するリスクがあると思われてしまう可能性があります。そのため、企業の方向性とキャリアプランが合っていることを伝えるなど、企業と自分がマッチしていることを伝えることが大切です。
企業とのマッチ度をアピールするために、企業独自の特徴をつかみ、自分が描いているキャリアプランがその企業でしかかなえられないということを伝えられると、その企業と自分がマッチしていることを効果的に伝えられます。
志望動機や自己PRで、その企業独自の特徴を踏まえてどのように活躍したいか、どのようなビジョンを描いているかを伝えられると良いですね。
そもそもキャリアビジョンとは何か理解できていない人は、以下の記事を参考にしてください。キャリアビジョンの基本から具体的な描き方を解説しています。
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キャリアプランを聞かれてきちんと答えられる就活生は少ない傾向にあることから、きちんと語れるだけでもしっかりした人だという好印象を与えることができますよ。
キャリアビジョンが「将来ありたい姿や理想の姿」であるのに対して、そのビジョンを達成するための「具体的な計画」がキャリアプランです。
つまり、目標に至るまでの道筋を具体的にイメージできているかが重要です。道筋とは「会社で何年目までにどんなことに取り組みたいか」という具体的な計画です。これが当社で実現可能なのかその整合性が判断されますよ。
④具体的な企業理解を示して志望度の高さを伝えられるようにする
企業は活躍しそうな人材を選ぶために、志望度が高い就活生を見極めようとします。志望度が高ければ、「入社後も熱意を持って業務に励むだろう」と思われるためです。そのため、入社への熱意や志望度の高さをアピールすることが重要になります。
志望動機や自己PRなどで、企業のどのような点に惹かれたか、あるいは企業でどのように活躍できるか伝える際に、正確かつ具体的に企業の特徴に触れてください。志望度の高さは、企業研究をどれほど深くできているかで測られるため、誤ったりあいまいになったりしないように、企業研究を徹底しましょう。
「実際に〇〇サービスや△△商品など、企業理念の『すべてのお客様を食を通じて幸せ』をあらゆる方面に活かしている点に惹かれた」「御社の漫画事業は海外進出を進められており、留学先で日本の漫画文化を広める力を活かせると感じた」など、その企業ならではの特徴を正確に掴んでアピールできると志望度の高さが伝わります。
企業分析のやり方がわからない人は以下の記事を参考にしてください。具体的なやり方や注意点などを解説しています。
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企業分析には自分に合った企業が見つかるなどのメリットが多くあります。また集めた企業情報をうまく活用することで、就活を効率的に進めることができますよ。この記事では、企業分析の正しいやり方から効率化のコツまでキャリアコンサルタントとともに徹底解説します。
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- 企業研究で最低限確認した方が良い情報は何ですか?
2つ以上の媒体から企業の事業展開を確認しよう
企業研究のために収集した情報をそのまま志望理由と結びつけるのではなく、関連した話題やテーマに関連付けて、自分なりの分析や仮説を立てて考えを述べることが大切です。
複数の情報源から多面的な情報収集をしましょう。
その企業が従事している事業や業界に関連する情報について、最低限2つ以上の異なる媒体(信頼性のあるニュースサイトとニュースサイト以外など)からの情報をチェックして、同じトピックに関する取り上げ方が異なる視点を把握することで、なぜ視点が異なるのかを考えられるようになります。
そうすることで、その企業がどのような立場や姿勢で事業をおこなっているのか、自分なりの分析をする習慣が身に付きますよ。
⑤逆質問を準備しておく

逆質問は、面接で良い印象を残す最後のチャンスです。「終末効果」と言い、人は多くの情報を与えられた際に、最後の情報による印象が強く残ると言われています。そのため、面接の最後である逆質問も気を抜かずに、アピールできるような問いを投げられるようにしましょう。
面接官は「活躍してくれそう」「一緒に働きたい」などと思う人材を採用したいと考える傾向にあります。そう思ってもらえるように、強みをアピールしたり、熱意や意欲、関心を伝えられるような質問ができるようにしましょう。
たとえば、熱意をアピールする例では「入社後すぐにでも活躍させていただきたいと思っているのですが、入社前に勉強すべきことはありますか」などの質問が挙げられます。
アドバイザーコメント
鈴木 洵市
プロフィールを見る企業と自己についての情報をマッチさせることがカギ
攻略法の回答編について特に重要なポイントとしては、「企業理解」と「自己理解」が一致した発言ができるかということになるでしょう。
企業側は採用活動の準備の段階から、新入社員を育成して自社で活躍してもらうための育成計画を考えています。
長い目で見て企業で活躍できることを回答しよう
面接官は、入社後すぐに活躍できる人材でなくとも、継続的に自社に勤めてもらうことで、自社に合った社員として成長してもらいたいということを考えているのです。
この場合は、企業の社風・企業理念などの環境要因が就活生の個性にどれくらい合っているかがポイントになるので、企業理念やCSR活動などできる限りの企業の情報収集と分析を実施し、自分の特徴をうまく企業環境に合わせて回答を作り上げることを意識しましょう。
面接の不安を解消! 本番前に面接力を測って弱点を発見しよう
不安を抱えたまま面接本番に臨むと、面接官に好印象を残せず、内定が遠のいてしまう可能性があります。
そんなときこそ「面接力診断」を受けましょう。
簡単な質問に答えるだけで自分の弱点がわかり、改善方法も提案してもらえます。ぜひ活用して面接を突破してください。
- 近く面接本番を控えている人
- 自分の面接の改善点を知りたい人
- 過去の面接で力を発揮しきれなかった人
立ち居振る舞い編
グループ面接では、回答の内容だけでなく、姿勢や表情、周囲への気配りといった立ち居振る舞いも評価対象になります。周囲と比較される場面だからこそ、礼儀正しく、感じの良い印象を与える行動が求められるのです。
特に、話していないときの態度や、他の就活生に対する反応も面接官は見逃しません。ここからは、面接中に意識したい立ち居振る舞いのポイントを解説していきます。
①ほかの就活生が話している内容に集中する
ほかの人の話を聞くときのポイント
- 笑顔でうなずきながら聞く
- 頭の中で概要をまとめる
- 他の人の発言に対する自分なりの意見をまとめておく
まずは、ほかの人の話に集中して聞くようにしましょう。面接官から、ほかの人の発言を踏まえて話すよう振られる可能性があります。それに備え傾聴力をアピールするために、前向きな態度で集中して聞いてみてください。
具体的には、上記のポイントを押さえて話を聞いてみましょう。自分のことで頭がいっぱいになるのではなく、周囲の人も将来の同期になる可能性があると考えて、関心を持って集中して聞くようにしてください。
ほかの就活生の面接の様子を見られる機会は滅多にないため、どんなところを参考にできるか、あるいは反面教師にするかなどの観点を持ちながら聞くのもおすすめです。
- 他の人が話している時は緊張しそうで、これだけのことを覚えていられる自信がありません…。どうしたら良いですか?
「結論」「気づき」「行動」に気を付けて聞いてみよう
特に重要なポイントは、他の就活生の話を「結論」「気づき」「行動」の観点で情報処理をすることです。
話の構成はほとんど上記の3点に絞れるため、それに留意して冷静に情報処理をおこなうことが大切です。そうすれば急な意見を求められたとしても、冷静に自分の意見を述べやすくなりますよ。
②求める人材像に合った所作を意識する
アピールする内容に合わせた所作の例
- 冷静沈着である:堂々と落ち着いた様子で回答する
- 協調性がある:順番を譲ったり、笑顔で聞いたりと和やかな雰囲気づくりをする
- 積極性がある:真っ先に発言をしたり面接官に対し大きなリアクションをする
社風に合った自分の長所など、アピールしたい特徴に合わせた所作を意識してみましょう。そうすることで、「企業に合っている人」「魅力的な強みがある人」という印象を残すことができます。たとえば、協調性をアピールしたいのであれば、謙虚に譲る態度を示すことが一つの手段です。
「努力家」「継続力がある」「問題解決能力がある」など、物事に取り組む姿勢や、課題があってこその強み、能力的なアピールポイントは、回答の中でないとアピールが難しいです。対して「冷静さ」「協調性」「積極性」など人柄に関する長所は、所作でもアピールできます。
グループ面接では、自分の番よりも、他の学生が話したことに対しどのように反応するかが高評価につながる差別化ポイントです。
自分が話す内容は、他の就活生もあなたと同様に十分に準備してきます。他の学生の話の内容に対して肯定的に受け入れ、指名されたときにはそれを伝えられると、良い評価を得ることができるでしょう。
アドバイザーコメント
上原 正光
プロフィールを見る場の雰囲気に飲まれ過ぎないよう気を付けよう
集団面接で怖いのが、雰囲気にのまれてしまう総崩れです。集団の1人に惑わされて場の雰囲気が雑になる、もしくは度を過ぎた親しみやすさが出てしまうとといったケースがあります。
雰囲気の良い面接だったと就活生は思うかもしれませんが、全員が失格ということもあります。そのため、自分の姿勢をきちんと保つことが大切です。
他者に敬意を払った振る舞いをしよう
また、高評価を狙うあまりに出しゃばった発言をしたり、目立つ立ち振る舞いをしてしまう人がいます。これもグループ面接で低評価につながるリスクがあります。
他の就活生を押しのけてでも自分だけが目立てばよいという過剰な意識を持っていると逆効果に働くことが多いものです。
明るくはきはきと発言し、他の就活生を思いやる気持ちが自然に表れる振る舞いや発言は好感が持たれますよ。
回答編
グループ面接では、ほかの就活生と比べていかに簡潔かつ印象的な回答ができるかが重要な評価ポイントになります。長すぎる回答は全体の流れを乱し、逆に短すぎると印象が薄れてしまうため、「伝わる・まとまる・印象に残る」回答を意識することが大切です。
また、ほかの人の回答をふまえた柔軟な受け答えも評価されやすいため、話すだけでなく聞く姿勢も大切にしましょう。ここからは、グループ面接で意識したい回答のコツを解説していきます。
①1分以内を意識して回答する

グループ面接は、就活生が5、6人いる場合、一人当たりアピールできる時間は1時間の面接で10分程度となります。10問質問があるとすれば、一つの質問に使える時間は1分程度となることを意識して練習しておきましょう。
短い時間内でわかりやすく説明するには、「結論ー理由ー具体例ー結論」の順番で伝えることが大切です。この順番で伝える方法のことを「PREP法」といい、わかりやすく説明するための手法として広く知られています。
まずは何を言いたいのか結論を先に言い切ってから、エピソードなどを交えた理由を話し、締めの言葉で終わらせるようにしましょう。
②ほかの就活生の回答をふまえて答える
まずは自分で用意してきた内容を伝えることが大切ですが、さらに差を付けるためには、ほかの就活生の話した内容を応用することも一つの攻略法です。
志望動機や学生時代力を入れたことなどの回答では難しいですが、たとえば逆質問でほかの就活生の回答をさらに深掘りする質問をしたり、展開させる質問をしたりするのがおすすめです。
具体的には、「御社の強みはチームワークとおっしゃっていましたが、それが御社の事業展開に活かされた例などがありましたら教えていただきたいです」などといった質問が挙げられます。無理をして他者の回答を踏まえた質問をする必要はありませんが、逆質問が重複していた際に応用してみてください。
他の就活生の発言をふまえて答える場合は、中途半端な理解で他者の発言に言及せずに、よく発言の内容を理解することが大切です。
そして、同意見の方向で自分の視点を加えるか異なる意見の方向で展開するかを決め、他の就活生の意見への尊重を示すことを忘れずに、自分の意見を伝えましょう。
就活のプロが直伝! グループ面接での評価がワンランクアップする工夫
ここまでグループ面接での基本的な解答方法やコツなどを解説しました。ここまでの内容を実践することで低評価をつけられることは避けられます。しかし、さらなる高評価を獲得するためには、もうひと工夫が必要になることもあるのです。
そこで、キャリアコンサルタントの〇〇さんに、グループ面接での評価がワンランクアップする工夫を聞きました。〇〇さんの意見を参考にして、さらに高評価を得られるようにしましょう。
オンラインで実施されるグループ面接における意識すべきこと
オンラインで実施されるグループ面接における意識すべきこと
- 環境を事前に確認しておく
- 目線を意識する
- 他の人を配慮した振る舞いをする
近年では、グループ面接もオンラインで実施されるケースが増えています。対面とは異なり、カメラ越しでも好印象を残すための工夫が求められる点が特徴です。
通信環境やカメラ映り、声の聞こえやすさなど、事前の準備によって印象が大きく変わります。また、話す順番や相手の表情が読み取りにくいため、より丁寧な受け答えと配慮が必要です。
ここでは、オンラインでのグループ面接を成功させるために意識したいポイントを解説していきます。
①環境を事前に確認しておく
オンラインでのグループ面接では、通信環境や面接を受ける空間の整備が第一印象を大きく左右します。
事前にネットワークが安定しているかを必ず確認し、可能であれば有線接続を利用することで通信トラブルを防ぎましょう。途中で映像や音声が途切れると、スムーズな受け答えができず、評価に悪影響を及ぼす可能性があるからです。
また、部屋の明るさにも注意が必要です。顔がはっきり映るように、正面から自然光や照明が当たる環境を整えましょう。暗い部屋だと表情が見えづらく、印象が悪くなりかねません。
さらに、周囲の音が入りにくい静かな場所を選ぶことも大切です。外の音や生活音が入りやすい場所では、話の内容が伝わりづらくなるため、集中して面接に臨める環境を整えておきましょう。
- 万が一ネットトラブルがあった時はどうしたら良いですか?
すぐに緊急連絡先に電話をしよう
まずはあらかじめトラブルの際の連絡先や対処方法を確認しておき、万一の際には真っ先に当日の連絡先に連絡を入れましょう。
また、慌てているときには何が起こるかわかりません。トラブルついでに全身が写ってしまったり、部屋が写ってしまう可能性があります。何が起きてもいいようにきちんとした格好と環境でネットでの面接に臨みましょう。
そして心に余裕ができたら、なるべく早くチャットなどで不都合が起きて迷惑をかけたことを面接官を含む参加者全員にお詫びする気遣いも大切になります。
②目線を意識する
オンライン面接では、目線の使い方が対面以上に印象を左右します。まず意識したいのは、面接官が話している時や自分が回答するときは、画面ではなくカメラを見ることです。カメラを見て話すことで、相手に「きちんと目を見て話している」という印象を残すことができ、信頼感が生まれます。
一方で、ほかの就活生が話している間は、その人の映像を画面で見るようにしましょう。話している人をきちんと見てうなずいたり、リアクションをしたりすることで、協調性や傾聴姿勢をアピールできます。
無意識に視線が下を向いていたり、そっぽを向いてしまったりすると「話を聞いていない」「関心がない」と受け取られてしまうこともあるため注意が必要です。目線をコントロールするだけで、丁寧さや誠実さをしっかりと伝えることができます。
基本的には話し手を見るのが自然です。多めにうなずくなどのリアクションをし、時々カメラを見てアイコンタクトを送るイメージでいると良いでしょう。
③ほかの人を配慮した振る舞いをする
オンラインでのグループ面接では、対面以上に周囲への配慮が大切になります。
特に注意すべきなのは、声が被らないようにすることです。誰かが話している最中に自分の声が被ってしまうと、聞き取りにくくなるだけでなく、無神経な印象を持たれる恐れがあります。
発言のタイミングは、相手の話が終わったことをしっかり確認してからにしましょう。また、
ほかの人が話している時は自分のマイクをミュートにしておくのがマナーです。ちょっとした生活音やタイピング音でも、相手の集中を妨げる原因になってしまうことがあります。
オンラインでは空気を読みづらいため、意識して丁寧なリアクションや配慮を示すことが、「協調性のある人だ」と評価されるポイントになります。技術面だけでなく、人間性も見られていることを忘れずに行動しましょう。
WEB面接で対面と同じ対策をしてしまうと落ちてしまう可能性があります。WEB面接の攻略法はこちらの記事で紹介しているので合わせて確認してくださいね。
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把握必須! グループ面接で落ちる人の特徴
把握必須! グループ面接で落ちる人の特徴
- ほかの就活生の発言に左右されている
- 面接官の不意打ちに対応できていない
- 回答時間が短すぎる
グループ面接では、自己PRや志望動機の内容だけでなく、周囲とのかかわり方や立ち居振る舞いも評価の対象になります。そのため、内容が良くても落ちてしまう人には共通するNG行動があるのです。
ここでは、グループ面接で不合格になりやすい人の特徴を具体例とともに解説します。知らず知らずのうちにやってしまっていないか、自分自身を振り返る参考にしてみましょう。
ほかの就活生の発言に左右されている
ほかの就活生の話を聞いていると、自分が話す内容に影響を受けてしまうことがあります。グループ面接では、ほかの人の発言を聞く傾聴力が試されますが、最も重要なのは、個人面接と同様に、自分を最大限アピールすることです。
ここでは、どのようなケースで左右されやすいのか、結果どのような失敗を起こしてしまうのか解説していきますので、ほかの人の発言を聞く際に留意してください。
回答の重複や優秀なエピソードを気にして動揺してしまう
自分がアピールしようとしていた内容と類似した内容を、ほかの就活生がアピールしてしまうケースがあります。また、似ている話題でほかの就活生の方が成果を上げているケースもあります。
たとえば、カフェのアルバイト経験をアピールしようとしたら、ほかの就活生はカフェアルバイトのリーダーとして活躍していた、といった場合です。ただ、結果が同じ、もしくはほかの就活生の方が良いと思える場合も、そこに行きつくまでのアプローチや考え方は人によって異なります。
就職みらい研究所の就職活動・採用活動に関する振り返り調査データ集によると、採用基準で重視する項目として人柄を挙げる企業が最も多くなっていて、人柄を伝えるために、結果に行きつくまでの過程をアピールできれば問題ありません。回答が重複していても、内容を変更したりせずに、自信を持って話すようにしましょう。
自分が考えていた回答内容が前の人と重複していても、気にすることはありません。
考え方が同じであっても、そう考えた理由の違いや見解を追加することで自分らしい意見となるため、自信を持って自分の意見を伝えることが大切です。
前の人の誤った回答を参考にしてしまう
面接官の質問の意図に沿わない回答を、前の人から続けてしまう可能性があります。たとえば、前の人が「挫折経験」を聞かれているのに「学生時代力を入れたこと」を回答してしまい、自分も倣ってしまうといったケースです。「自分が誤っていたらどうしよう」という不安から、誤りに気づいても正せないことが考えられます。
グループ面接はほかの人の回答を聞くことが重要となりますが、面接官の質問内容と合わせて聞くことが大切です。前の人が質問の意図と逸れているなと感じたら、自分は自信を持って質問に対する回答を伝えるようにしましょう。少し勇気がいるかもしれませんが、違和感を感じたら、軌道修正することも大切です。
- 前の人が意図を間違えていて、質問の意図が不安になったら面接官に質問をしても良いのでしょうか?
基本的には質問をしても問題ない
状況によって判断が難しい場合もあるのですが、自分が2番目の場合、前の人が意図を理解し間違えている可能性が高いと思ったら、「質問の意図をこう解釈しました」と前置きをして回答を始めることは可能です。
自分の前に数名同じ意図で答えていた後に、自分の直前の人だけ意図を間違えたと思われた場合は、あえて意図を面接官に聞かずに直前以外の人と同じ意図で回答をすることが無難でしょう。
聞いたからと言って減点されるわけではないので、不安なまま進めるよりは、勇気を出して本当の意図を確認すると良いですね。
面接官の不意打ちに対応できていない
ほかの就活生がいることの安心感により、自分の番でない時間は、気が抜けてしまう可能性があります。それを利用し、面接官から突如発言を促されることがあります。
面接官からの不意打ちにもきちんと対応できれば、常に緊張感を持って臨んでいることを伝えられたり、堂々としている印象を持ってもらったりすることが可能です。ここでは、どのような不意打ちがあるのか確認し対応できるようにしておきましょう。
ほかの就活生の話を聞いていたか確認されるケースがある
自分の番が終わったり、自分の前の人が話していたりすると、気が抜けていたり、自分が発言する予定の内容を考えたりして、ほかの人の話を聞いていない人もいます。
面接官はそれを見越して、「〇〇さんの発言についてどう思いますか」「〇〇さんと同じ立場であったらどうしますか」などと、ほかの就活生の発言を踏まえた意見を求めることがあります。ここで答えられなければ、傾聴力や周囲への配慮がない人と捉えられてしまうかもしれません。
ほかの就活生の発言を聞きながら、頭の中で概要を整理するよう意識するのがおすすめです。そして、自分なりの意見を軽くまとめておくと、ほかの就活生の話に言及する質問を振られた際に、対応できるようになります。
- ほかの人の話を良く理解できなかったため、それをふまえた自分の意見をうまく言えませんでした。評価が下がってしまうのでしょうか?
よく理解しないまま話すのが伝わると評価は悪くなる
よくわかっていないのに勝手な解釈で話を進めると、印象は悪くなると考えましょう。
ほかの人の話の意味がよくわからなかった場合には、きちんと質問して何を言っているのか理解してから話をするようにしてください。
ピントのずれた発言をするよりも、意図をきちんと捉えたうえで自分の意見を述べる方が良いです。質問することは悪いことではありません。
挙手を求められる可能性がある
不意に発言の順番を挙手制で決められることがあります。その場合、積極性や熱意を確かめられているケースが多いのです。そのため、できるだけ早い段階で手を上げられると良いです。
すぐに手を上げられるように、想定される質問の回答は用意しておくことが大切です。
発言したい内容がまとまっていないうちに手を上げると印象が悪くなってしまうため、自信がない場合は無理をして挙手しなくても問題ありません。順番が後になってしまっても、不安な表情を見せず堂々と回答することが大切です。
面接官が不意打ちをするケースとして、発言者が偏っていたり、発言した直後に同じ話題が出たり、発言のチャンスが少ない人がいる場合には意見を聞こうと指名する場合がありますよ。
そのため、他の人の話には神経を集中して、いつでも答えることができるように心構えておくことが必要です。
回答時間が短すぎる
グループ面接では、限られた時間内で自分をアピールする力が求められます。たとえば面接時間が1時間で5~6人の応募者がいる場合、1人あたりの持ち時間は約10分です。そのなかで10個前後の質問が想定されるため、一つの質問には約1分で答えるのが目安です。
ダラダラと話しすぎると「周囲への配慮ができない」「要点をまとめられない」という印象を与え、逆効果になることもあります。会社では周囲と協力しながら仕事を進める場面が多いため、自分の意見を簡潔かつ的確に伝える力が重視されます。
短時間でも伝わるように話す練習を繰り返し、「準備ができている」「配慮ができる」人物として好印象を残しましょう。
アドバイザーコメント
木村 千恵子
プロフィールを見る個人面接と同じように長々と話してしまう点にも注意
よくある失敗例の1つとしては、つい発言が長くなってしまいがちな点です。
自分の持ち時間に意識を向けつつも自分らしい発言ができるかは、入社後に仕事をする環境でも求められるスキルなので、1分程度でポイントを押さえて、わかりやすく意見を伝える必要があります。
話している時や聞いている時の表情にも気を付けよう
また、話すときの声の大きさやスピードと顔の表情についても気をつけるようにしましょう。暗記してきた回答を必死な表情で話すのでは、内容がどんなに立派でも印象が良くありません。
自分の意見をどんな表情で伝えるかについて気を配れるように、自分の回答する姿をビデオに撮って練習してみると良いでしょう。
同様に、自分以外の人が話す番の時は、自分の番に話すことを忘れないようにしようとして注意がそれてしまったり、前の人の話に圧倒されて頭が真っ白になってしまい、それが顔の表情に出てしまったりというのも、やりがちな失敗です。
これも模擬面接をおこなうなどして、ほかの人の話を聞いているときの自分をビデオに撮って観察することで対策できますよ。
グループ面接は差別化のコツを理解して高評価の突破を狙おう
グループ面接は、個人面接と異なり他者と比較されることから、マイナスの部分をなくし、プラスの部分を積極的にアピールする必要があります。
そのためには、グループ面接で落とし穴となるポイント、高評価を得られるポイントをそれぞれ把握し、効果的にアピールできるようにしましょう。
他者の存在を尊重しつつアピールすることは意外にも難しいものです。協調性を持ちながらアピールできるように、沢山練習を重ねてみてください。
アドバイザーコメント
木村 千恵子
プロフィールを見る他者がいても自然体で臨むことを忘れずに
グループ面接では、自分とは異なる他者が複数いる中で、協調性、発言力、積極性をどうバランスよく発揮できるかが問われています。
他者を意識することは必要ですが、他の就活生の発言や立ち居振る舞いを自分と比較して動揺したり焦ったりせずに、普段通りの自分の自然体で臨むことが一番大切です。
他の就活生は切磋琢磨できる仲間と捉えよう
面接での受け答えが素晴らしいと感じる就活生がいたら、「よく準備してきている人だな、自分も頑張ろう」と素直に認めましょう。また、極度に緊張している就活生がいたら、「自分だけじゃないんだな、一緒にこの面接を乗り越える仲間だな」と共に難局を乗り切ろうという気持ちで臨みましょう。
グループ面接は、同じ就職活動という取り組みに対して他者のパフォーマンスを直接知ることができるため、自分の就職活動に対する準備のどの部分が足りないのかを知る絶好の機会です。
面接がうまくいったか失敗したかという結果だけではなく、その後の就職活動に活かすポイントを学ぶ機会だという気持ちで、心を落ち着けた状態で臨んでくださいね。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Masamitsu Uehara〇会社員時代は人事部として3000人以上の学生と面談を実施。大学でも多くの学生のキャリア支援をおこなう。独立後は、就活生からシニア層までさまざまなキャリア相談に携わる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/ブルーバード合同会社代表取締役
Junichi Suzuki〇1982年宮城県⽣まれ。⼤学卒業後、上場企業の営業・管理部⾨を経験し、家業を継ぐ。2017年にブルーバードを設⽴し、企業の経営支援などを展開する
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/Koyoriキャリアワールド代表取締役
Chieko Kimura〇2度のアメリカ留学、20年以上の外資系IT企業勤務を経て、現在は留学生向け就職支援をおこなう。また、企業のキャリア支援や新入社員のクラウドコーチングなどにも幅広くたずさわる
プロフィール詳細