この記事のまとめ
- 「前向きに検討」は合格を約束する言葉ではない
- 面接官が「前向きに検討」という言葉を使う3つの意図
- 「前向きに検討します」と言われた後には3つの準備をしよう
面接の時に、「前向きに検討します」と面接官から言われて、考え込んでしまう学生は多くいます。「前向きってことは合格?」「不合格にはならない?」とさまざまな考えが頭をよぎり、就活に集中できなくなる可能性もあります。
考え込む時間が長くなるほど、就活に影響が出てしまうので、前向きに検討という言葉の意味を正しく理解して、言われても気にしない状況を作っていくことが重要です。
記事では、キャリアアドバイザーの田邉さん、横山さん、谷所さんの見解も踏まえながら、面接でよく使われる「前向きに検討」の言葉の意味や、面接官がその言葉を使う意図について解説していきます。
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「前向きに検討」の意味を正しく理解して就活に取り組もう
「前向きに検討」という言葉はさまざまなシチュエーションで使われ、状況によって意味が変わるため、言われた側は正しく理解できない場合があります。
ポジティブにもネガティブにも捉えられる言葉なので、就活ではどのような意味合いで使われるのかしっかり把握しましょう。
記事では、まず「前向きに検討」という言葉が就活で使われた際の意味を解説します。参考にして、自分がどのような状況にいるのかチェックしてください。
そのうえで、「前向きに検討します」と言われたときの受け止め方や、面接後にやるべき行動について解説するので、参考にして、悩み過ぎずに就活を進めましょう。
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そもそも「前向きに検討」の意味とは ?
前向きに検討とは
相手の提案や意見、依頼などに対して、すぐ答えを出せないが、積極的・建設的に考えるときに使う言葉
前向きに検討は、文字通り「前向き」と「検討」の2つの単語が合わさった言葉です。
「前向き」は、物事に対する姿勢が積極的・建設的であるという意味です。一方、「検討」は、物事をさまざまな面からよく調べ、それで良いかどうか考えることです。
つまり、「前向きに検討」には「あなたの望みを叶えられるように頑張ってみます」といった意味が込められているといえます。
「前向きに検討する」の使用例
- 御社の商品を利用するかどうかは、社内で前向きに検討中です。
- 弊社のシステムを早く改善できるように、前向きに検討しております。
- その法案については、党の審議会で前向きに検討いたします。
- 採用に関しては、前向きに検討させていただきます。
合格が確定するわけではない
面接で「前向きに検討」と言われた時に、「前向きに考えてくれるなら合格だろう」とポジティブに考える学生がいますが、合格を確定させる言葉ではないので注意が必要です。
もちろん、「前向きに検討」と言われて合格になるケースもありますが、あくまでも検討の段階なので、正式に合格の通知が来るまでは油断しないようにしてください。
「前向きに検討」という言葉以外にも、面接の合否にかかわるサインがあります。面接官が出す合否のサインはこちらで解説しているので、併せて参考にしてください。
面接の合否サイン32選! 落ちたサインを出されたときの対策も解説
必ずしもポジティブな意味とは限らない
「前向きに検討します」とは言い換えると、「この場では判断できませんよ」という意味でもあります。
「前向き」という単語が入っているため、合格前提となるイメージを持ちやすくなりますが、いったん話を持ち帰りたいときに使う場合もあり、結果として不合格になる可能性もあります。
建前としてもよく使われる言葉なので、覚えておきましょう。
「前向きに検討する」は必ずしも面接で評価されたときだけに使われる表現ではありません。面接で言われたとしても、あまり気に留めないようにしましょう。
そのほかにも、高評価なのではないかと考えられる言葉に「行きたい部署への配属を確約する」といった言葉があります。そのような言葉を言われた学生は、面接官の真意を以下のQ&Aで確認しましょう。
前向きに検討がよく使われる場面
「前向きに検討」はプライベートで使われる機会は少なく、面接や商談などのかしこまった場面で使われる言葉です。
面接や商談は両方とも、相手の意見や依頼などを聞いて決断することが求められます。ただ、その場で決断できないケースもあります。そういった時に、「前向きに検討」という言葉が使われるのです。
ここでは、具体的にどのような場面で「前向きに検討」が使われるのか、就活の面接と会社の商談に分け、例文も交えて解説していきます
就活の面接
就活の面接で面接官が「前向きに検討する」と言うのは、面接が終わるときです。
前向きに検討を面接で使う時の具体例
本日はありがとうございました。面接の合否については、前向きに検討したいと思います。1週間以内に連絡するのでお待ちください。
面接では、必ず合否を出さなければいけません。ただ、その場で合否を伝えられることは少なく、社内協議をしたうえで、後日結果を伝えるケースが一般的です。
基本的に、「前向きに検討する」は公正性において誤解を招きやすいので、使わない面接官が多いです。
ただし、学生からの提案などがある場合には使うことがあります。このような背景から、必ずしも採用の評価に関しての発言でないように思います。
面接官によっては、「前向きに検討」と最後に伝えるのが決まり文句となっている人もいるので、合否にはあまり関係ないケースもあります。
会社の商談
会社の商談では、商談相手の商品やサービスを利用するか否かを決めなければいけません。
ものによっては多額のお金が動くため、その場で判断できないケースも出てくるのです。そんな時に、「前向きに検討します」と伝えることがあります。
前向きに検討を商談で使う時の具体例
本日はお時間いただきありがとうございました。〇〇さんのお話はよくわかりました。前向きに検討するので、後日また連絡させていただきます。
商談の場合、その場で相手の提案を断るケースも珍しくないので、「前向きに検討する」は比較的ポジティブに捉えられることがあります。
アドバイザーコメント
田邉 健
プロフィールを見る「前向きに検討」は決裁権がなく即決できないときにも使われる
本文で紹介されている具体例を読むと、合否や可否を社内で確認するときに使う表現だと感じた学生もいるのではないでしょうか。たしかに、社内の確認程度で済むことも多いです。
しかし、必ずしも社内確認だけというわけではなく、決裁権がある部長や役員などから承諾を得る必要があるため「前向きに検討」を使っていることも多いです。
つまり、面接官や商談に出席したメンバーが良いと判断しても、部長や役員を納得させられないと内定や案件獲得はできません。
一般的に「前向きに検討」は先延ばしにするときに使われる
ただし、就活の面接においては、内定に決裁が必要かどうかを学生が判断することはできません。
そのため、面接を受ける学生や商談をする立場としては、「前向きに検討」は結論を先延ばしにするときに使われる表現と理解しておきましょう。
決裁のことなども考えると、「前向きに検討」と言われたら採用確率が高いとは限りません。内定が出るものと判断するのではなく、回答を待っている間にも進められる就活対策があるのであれば、対策をすることがおすすめです。
面接官が「前向きに検討」という言葉を使う意図
学生からすると、「なぜ面接官は前向きに検討という言葉を使うの?」と疑問に思いますよね。
企業によって採用の判断基準や、合否を出すまでの手順は異なります。また、面接官の立場も企業によって変わるので、さまざまな事情から合否をその場で伝えられないケースが多いのが実情です。
ここでは、なぜ面接官が「前向きに検討」という言葉を使うのか、その事情について解説するので、参考にしてください。
採用するか検討する時間がほしいから
多くの企業では、その年に採用する学生の人数を予め決めています。
たとえば、採用枠が10人で100人が応募してきたら、その中から採用者を決めていかなければいけません。そうなると、応募者を比較する必要が出てくるので、その場で合否を出すのが難しくなるのです。
学生を比較する際には、適性検査の結果やエントリーシート(ES)の内容を考慮して検討する時間も必要になります。また、これまでの面接評価も考慮する必要があるので、いったん「前向きに検討します」と伝えて検討する時間を確保している背景があります。
- 「前向きに検討する」と面接で言われたのですが、1週間以上結果がきません……。なぜ結果が来ないのでしょうか?
他の学生との兼ね合いで遅れるケースがある
まずは、「前向きに検討」と言う言葉にこだわらず、次のステップのことを考えて、結果が届く前から準備を進めていきましょう。
1週間以上も待たされると非常に不安かもしれませんが、結果が遅れる理由は採用担当者や上司が忙しかったり他の候補者との比較検討や意思決定に時間がかかっていることが考えられます。
採用ポジションによっては、調整部門などの判断が難航し結果が遅れることもあります。
連絡を取る場合は十分な時間が経っていることを確認した後、採用担当者に丁寧かつ尋ねやすい形で状況を確認しましょう。
面接官に合否を決める権限がないから
企業によって、合否を決める権限を持っている人は違います。
あなたを担当した面接官が合否の権限を持っているケースもあれば、面接官の上司や違う部署の上司が権限を持っている場合もあります。
当然合否を決める権限を持っていない人だと、結果をその場で決められないので、いったん「前向きに検討します」と伝えて、区切りをつけているのです。
面接担当者の評価が良くても、最終的な合否を決める権限が上司や役員であれば、合格につながらないケースがあります。
面接担当者に権限がないため「前向きに検討します」と伝えて、採用権限がある人に委ねることになるのです。
不合格をその場で伝えないようにするため
不合格と決まっているものの、あえてその場で伝えないケースもあります。
その場で不合格と伝えてしまうと、学生の精神的なダメージが大きくなる可能性があります。そこを配慮して、いったん「前向きに検討します」と伝えて間を置くようにしているのです。
また、その場で不合格を伝えると、「最初から不合格にするつもりだったのでは?」と学生に不信感を持たれる可能性もあるので、あえて時間を置くという意図もあります。
採用経験者が語る ! 「前向きに検討」という言葉を使う意図とは
ここでは、面接官として採用経験のある田邉さんに、なぜ面接官は「前向きに検討」という言葉を使うのか、その意図について聞いてみました。
面接官の考え方を理解しておけば、面接で「前向きに検討する」と言われた時に落ち着いて対応できるようになるので、参考にしてください。
アドバイザーコメント
田邉 健
プロフィールを見る採用権がないときに面接のクロージングで「前向きに検討」を使用する
私は大手人材会社で採用にかかわっていましたが、面接や面談の合否を自分だけでは判断することはできません。
私がどんなに合格に対して前向きであっても、社内で検討をして「スキルが求めるレベルに達していないため不採用」となってしまうケースもあります。
このようなケースを経験しているため、どんなに私が評価をしても「前向きに検討」と伝えていました。
企業の信頼確保のためにも採用の可能性が高い人に伝えることが多い
とはいえ、採用の可能性が低い候補者に対して「前向きに検討します」とは伝えていませんでした。やはり、「前向き」という言葉を使うと、採用されるのではないかとポジティブな期待をさせてしまうからです。
内定や合格が出るのではないかと期待をした後に選考落ちになると、人によっては怒りの感情が出てきますよね。すると、企業に対するイメージダウンにつながってしまいます。
そうなると、長期的な採用戦略として採用活動が失敗に終わってしまう可能性があるのです。
面接を通じて企業の信頼を失墜させないためにも、「前向きに検討します」は慎重に使っていました。
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よく使われる「前向きに検討」の類語
よく使われる「前向きに検討」の類語
- 検討のうえ追ってご連絡します
- 総合的に検討します
就活の面接でよく使われる「前向きに検討」ですが、似たような意味を持つ言葉がいくつかあります。
「前向きに検討」の類語は、面接の場でも使われることがあるので、混合しないように意味を正しく理解しておき、落ち着いて対応できるようにしておきましょう。
①検討のうえ追ってご連絡します
「検討のうえ追ってご連絡します」は、すべてのデータや比較対象を確認したうえで連絡するという意味です。
採用担当者は応募者全員に面接をして、評価をつけたうえで採用者を決めていきます。そのため、最終的な採用者を決めるのには時間がかかります。
つまり、この言葉には「他の応募者の選考が終わったら連絡します」という意味が込められているのです。
②総合的に検討します
「総合的に検討します」は、この面接以外の選考なども考慮したうえで判断するという意味です。
面接以外の選考とは、提出したESや適性検査、グループワークなどです。選考終盤の面接で「総合的に検討します」と言われたら、一次・二次面接の評価も考慮される可能性があります。
「総合的に検討します」は「前向きに検討します」と本質的な意味は同じで、合否をすぐに出せない時に使います。
適性検査については、こちらの記事で詳しく解説しています。試験の内容から勉強方法まで網羅的に解説しているので、これから適性検査を受ける人は参考にしてください。
適性試験完全ガイド|試験内容から合格必至の勉強方法まで解説
一次・二次面接の特徴や、よくされる質問についてはこちらで解説しているので、これから一次・二次面接を受ける予定がある人は参考にしてください。
一次面接を突破する4つの秘訣|頻出質問や落ちる人の特徴も解説
二次面接は深掘り質問に注意! 回答例や失敗する学生の特徴を解説
面接は公正におこなわれるべきもので、複数の担当者がかかわる場合もあり時間を要します。
審査すべき人数が多い場合、「前向きに」「順に」「できるだけ早急に」などの文言が添えられる場合があります。
前向きに検討と言われたときの受け止め方
前向きに検討と言われたときの受け止め方
- 一喜一憂しない
- 面接官に意味を深掘りしない
- 言葉の意味を考えない
「前向きに検討」は面接でよく言われる言葉ですが、どのように受け止めるのが正解なのか考えてしまうところです。
受け止め方を間違えてしまうと、合否の結果が出たときに、必要以上にダメージを受けてしまう可能性があります。さらに、メンタル的なダメージから、ほかの選考に集中できなくなる恐れもあるので注意が必要です。
ここからは、「前向きに検討する」と言われたときの受け止め方を解説するので、面接前に理解しておいてください。
①一喜一憂しない
「前向きに検討」といっても、合格が決まるわけではありません。ポジティブに捉えたい気持ちはわかりますが、面接官はこの言葉をほとんどの応募者に言っているケースもあるので、一喜一憂しないように気をつけてください。
過度に期待してしまうと、不合格だったときのダメージが大きくなってしまいます。「しっかり検討してくれるんだな」程度に考えて、合否についてはあまり意識しないようにしてください。
②面接官に意味を深掘りしない
面接官は、その場で合否を出せないときに「前向きに検討」を使うケースが多いので、面接官に対して意味を深掘りするのはやめてください。
合否が決まっていないのに、「合格ということですか?」「どういう意味ですか?」と聞いてしまうと、面接官を困らせてしまう可能性があるからです。
「前向きに検討する」という言葉に対して質問してくる学生に対しては、合格なら合格と伝えるのに「前向きに検討する」の意味が理解できていないのかなといった印象を持ちます。
相手の立場を理解せず面接官を困らせるような質問をする学生に対して、良好な人間関係を築けないと考える面接官もいるでしょう。
「前向きに検討します」と言われたら、この場で合否が出ないことを察して、「わかりました」や「ありがとうございます」とシンプルな返事を心掛けてください。
③言葉の意味を考えない
面接官によっては、「前向きに検討します」と面接の最後に言うのが口癖になっている場合もあります。そのため、当たり前のように言われる言葉と認識するのも一つの手です。
面接官の発言が気になる気持ちはすごくわかりますが、相手の考えていることをすべて理解するのは難しいので、あまり言葉の意味を考えないようにするのも大切です。
「前向きに検討します」と言われても、特に深い意味はないと捉え、ほかのやるべきことに集中していきましょう。
中には、面接のクロージングとして必ず「前向きに検討します」と伝える面接官もいます。
特に面接官が人事ではなく、現場の社員であるときには言葉の意味を考えずに使っていることもあるので注意してください。
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油断禁物 ! 面接で前向きに検討と言われた後の過ごし方
油断禁物 ! 面接で前向きに検討と言われた後の過ごし方
- 面接の振り返りをする
- 現状の選考状況を整理する
- 次の選考に向けて準備する
面接で「前向きに検討する」と言われると、面接後に結果が気になってそわそわしてしまう学生がいます。
結果が気になるのは仕方のないことですが、面接後の結果は学生が決められるわけではないので、早く気持ちを切り替える必要があります。
結果ばかりに気をとられてしまうと、ほかの選考の対策が遅れて、就活の結果に影響が出る可能性もあるので注意してください。
ここでは、「前向きに検討する」と言われた面接後の正しい過ごし方を解説するので、実践をしてみてくださいね。
就活の面接続きでストレスが溜まっている人は、こちらの記事でストレスの発散方法を紹介しています。気になる人は参考にしてください。
就活のストレス解消法57選|悩みを根源から断ち切り楽に進める方法
①面接の振り返りをする
面接が終わった後に、すぐやってほしいのは面接の振り返りです。振り返りをしないと、良かった点や課題点を見つけられず、次の面接で同じ失敗をする可能性が出てきてしまいます。
面接の振り返り方法
- 面接でどんな質問をされたか
- 各質問に対してどのように答えたか
- 上手く答えられなかった質問はあったか
- 上手く答えられなかった理由は何なのか
- 次同じ質問をされたらどう答えるのか
- 声の大きさや話すテンポに問題なかったか
このように細かく振り返りをすると、失敗を次に活かすことができます。特に、上手く答えられなかった質問の振り返りは入念におこない、次に同じ質問をされた時に答えられるようにしておきましょう。
面接の記憶が鮮明なうちに振り返りをした方が、質問内容や面接の雰囲気などを思い出しやすいので、振り返りはできるだけ面接をした当日におこなってください。
「前向きに検討」という言葉は、合否を確定させるものではないからこそ、面接の振り返りを丁寧におこなって、自分で良し悪しを判断することが重要です。
面接の通過率を上げるコツについてはこちらで紹介しています。ここに書いている内容を元に面接の振り返りができれば、次の面接に向けて良い準備ができますよ。
面接のコツ|通過率を飛躍的に上げる初心者必見の対策を解説
就活の面接でよくされる質問は、こちらの記事にまとめてあります。答え方も解説しているので、面接の振り返りをする際に役立ててみてください。
面接の質問150選! 回答例から答え方まで質問対策を完全網羅
就活の面接の質問70選! 完全攻略できる準備や回答方法を解説
②現状の選考状況を整理する
他社の選考状況も確認しておく必要があります。なぜなら、次の選考が近い可能性もあるからです。
「他社の選考は何日後なのか」「持ち駒はいくつ残っているか」など、細かく見ていき状況の整理をしましょう。現状の選考状況を把握しておかないと、次の選考に向け必要な準備ができなかったり、他社の選考機会を逃したりするリスクがでてきます。
結果待ちの企業に固執していると、情緒が不安定になりやすくなるので、結果待ちの企業のことはなるべく考えないようにし、他社の選考に集中してください。
- 「前向きに検討する」と言われて、その会社のことばかり考えてしまいます。他社の選考に集中するにはどうすれば良いでしょうか?
面接官の言葉はあまり気にしないようにしよう
最終面接が終わったならば、面接官の言葉を気にせず気持ちを切り替えることが大切です。
「前向きに検討する」という言葉は、採用権限がない面接官が語る言葉の可能性があるので、必ずしも採用されるとは思わない方が良いでしょう。
選考試験が終わった企業に対して、何もできることはありません。
「もっと良い企業を見つけよう」といった気持ちで今できることに集中して、他社の選考に向けて準備をしましょう。
③次の選考に向けて準備する
面接の結果を待っている最中に他社の選考対策を何もしないと、結果待ちの会社が不採用だったときに慌てて準備することになってしまいます。
しっかり準備できないと、面接で上手く話せず選考結果に影響が出る可能性もあるので、面接後はすぐに気持ちを切り替えて、次の選考の準備をする必要があるのです。
終わった面接の合否は学生がコントロールできるものではないので、この後に控えている選考の合格率を少しでも上げるための行動に集中してください。
就活で必要な対策については、この記事にまとめてあるので、選考対策に役立ててください。
就活で必ずやること一覧|時期・状況別で必須の対策を厳選!
アドバイザーコメント
横山 慶一
プロフィールを見る「前向きに検討」と言われても気持ちを早く切り替えよう
「前向きに検討」と言う表現は、形式的な言葉である場合も多く、その言葉に振り回されないようにしましょう。
言葉通りポジティブに受け止め、自分のスキルや経験が認められたと考え、面接をやりきったことに自信を持ちましょう。それでも不安にとらわれるようであれば、まだチャンスが残っていると考え、次への貴重な機会と捉えると良いと思います。
自分の能力が発揮できたかを振り返りつつ新たな機会を探そう
「前向きに検討」という他者の評価基準は気にせず、自分自身の能力が発揮できたどうかを振り返りましょう。
求職活動は継続的なプロセスであり、一つの面接結果に囚われずに次のステップに進むことが重要です。
面接で「前向きに検討」と言われた場合でも、気持ちを早く切り替えましょう。
自己評価や自己成長に重きを置いて、新たな機会を探し続けることを忘れずに、ポジティブな姿勢を持って前進してください。
面接官からの評価が点数でわかる! 本番に備えて面接力を測定しよう!
自分が面接官の目にどう映っているか、きちんと把握できていますか?
「面接力診断」では、あなたが面接本番でどれほどの力を発揮できるかを100点満点で測ります。
39点以下だと実力を発揮できていない可能性が高いです。診断結果から改善策を提案するので、本番に向けて対策しましょう。
- もうすぐ初めての面接がある人
- 自信のあった面接に落ちてしまった人
- 面接への不安を和らげたい人
前向きに検討という言葉は意識せずに選考対策を進めよう
「前向きに検討」は、協議をしたうえで結果を伝えるという意味で、合格になるというわけではありません。決まり文句として話す面接官もいるので、不合格になるケースがあることも理解しておいてください。
面接官から「前向きに検討する」と言われて油断してしまうと、次の選考に向けた準備が遅れてしまい、他社の選考結果にも影響が出る可能性もあります。
そうならないためにも、「前向きに検討」という言葉は意識せず、次の選考の対策に集中しましょう。
アドバイザーコメント
谷所 健一郎
プロフィールを見る「前向きに検討」に深い意味はないと考えよう
「前向き」と言う言葉で合格になると考える人もいますが、言われた時点では、合格、不合格は決まっていないと考えるべきです。
「前向きに検討する」と言われても、一旦持ち帰って検討するという意味合いで使う場合や、面接担当者に採否を決める権限がないため、「前向きに検討する」と言うこともあります。
その他不合格であることをその場で伝えないために使うことや、面接官の口癖で面接終了時に言うこともあります。
言葉の意味を考えても面接官の本心はわかりません。「前向きに検討」の言葉に深い意味はないと考えた方が良いでしょう。
面接が終わったら次の選考の準備をしよう
終わった面接の合否は、どうすることもできません。どうすることもできないことを考えていても今後のためになりません。
面接が終わったならば、不合格になった場合もあると捉えて、今回の面接の質問内容や回答を振り返り、うまく回答できなかった内容について修正を加えるなど、次の面接対策をおこないましょう。
「前向き」の言葉に惑わされず、次の選考に向けて気持ちを切り替えて準備をしてください。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/なべけんブログ運営者
Ken Tanabe〇新卒で大手人材会社へ入社し、人材コーディネーターや採用、育成などを担当。その後独立し、現在はカウンセリングや個人メディアによる情報発信など幅広くキャリア支援に携わる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/インテグラルキャリア研究所所長
Keiichi Yokoyama〇20歳後半からカウンセリングの勉強を始め、キャリアに比重をおくコンサルティング、人材育成を企業内で推進。独立後は大学のキャリアセンターで学生の就職支援にもかかわる
プロフィール詳細キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表
Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう
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