この記事のまとめ
- 履歴書のミスは「書き直し」か「修正」で対応するのが基本
- 履歴書の上書きは書類改ざんのリスクがあるためNG
- 履歴書の間違いは5つの方法で防げる
就活を進めていくと、履歴書を書く機会も増えていきます。そこで起こるのが、履歴書のミスです。そんなときに、「履歴書を書き間違えたらどうすれば良い?」「修正ペンで消しても良い?」と悩む人も多いでしょう。
履歴書を間違えた際に正しい直し方ができないと、企業にマイナスの印象を与えてしまう恐れも否定できません。キャリアコンサルタントの岩﨑さん、古田さん、渡部さん、皆川さん、谷所さんとともに、履歴書を書き間違えたときの正しい対処法を身に付けていきましょう。
さらに面接官としての経験が豊富で、人事・経営者としてそれぞれ活躍してきた皆川さん、谷所さんからは、間違えた履歴書を目にしたときの印象から履歴書を書き直すことの重要性まで、詳しく解説してもらいました。ミスがあったときの適切な対処法を身に付けてくださいね。
【完全無料】
大学3年生(27卒)におすすめ!
応募書類作成時に役立つ厳選ツール
就活が本格化する前に早めに対策しよう!
1位:自己PR作成ツール
自己PRが思いつかない人は、ツールを活用して自己PRを完成させよう
2位:志望動機作成ツール
5つの質問に答えるだけで、志望動機を自動で作成します
3位:内定者ES100選
大手内定者のESが見放題!100種類の事例から受かるESの作り方がわかります
4位:履歴書完全マニュアル
履歴書の書き方がわからない人は、履歴書完全マニュアルを確認にしよう
【スキマ時間におすすめ】
所要時間30秒!本選考前に必ず診断しておこう
①適職診断
たった30秒であなたが受けない方がいい仕事がわかります
②面接力診断
39点以下は要注意!面接を受ける前にあなたの面接力を診断しましょう
③就活力診断
これから就活を始める人へ!たった30秒であなたの就活偏差値がわかります。
キャリアコンサルタントに聞く! 履歴書を間違えたら書き直しは必須?
一文字の書き間違いでもすべて書き直すべきか、修正液は使うべきでないのかといった疑問を持つ人もいるでしょう。実際、履歴書のミスがどれほど選考に影響するのか、不安に思う学生はとても多いです。
そこで今回は、採用担当として実際に多くの履歴書を見てきたキャリアコンサルタントの皆川さんに、「履歴書にミスがあると、企業はどう感じるのか」を聞いてみました。履歴書を書き直すことがいかに重要なのかを理解し、誠実な対応を心掛けることが大切です。
アドバイザーのリアル・アドバイス!書き間違えたまま提出することは相手に対して配慮に欠けた対応
皆川 敬
プロフィールを見る書き間違えたら、書き直しが原則です。履歴書は単なる書類ではなく「あなたという人を初めて知る窓口」と言えます。
そのため、誤字脱字や修正液の跡が残ったまま提出することは、「相手への敬意を欠いている」と受け取られる可能性が高いです。
また、採用担当者は、書類の丁寧さから「この人は細やかに仕事ができるか」を見ています。間違いをそのままにして出すことは、相手を軽んじているサインと映り、面接において不利に働くこともあるでしょう。
私も実際に、書き間違いの履歴書を出した人の面接を何人もしてきましたが、良い印象を持つことは残念ながら少なかったです。逆に丁寧で綺麗な書き方の履歴書を見て好印象を持ったことは何度となくあります。
少しの手間が印象を大きく左右する! 誠実さを示そう
もちろん、誰にでも書き間違いはあります。大切なのは「どう対応するか」です。書き直すという一手間は、あなたの誠実さや責任感を示すことにつながる行動となります。
就職活動は「自分の人となりを伝えるプロセス」ですよね。手間を惜しまず丁寧に仕上げることが、結果的にあなたの魅力を最もよく伝える近道となります。
履歴書を間違えたまま提出するか迷っている方は、ぜひこちらの記事も参考にしてみてください。そのまま出すか、書き直して出すか判断する基準について詳しく解説しています。
履歴書 誤字 受かった
履歴書に誤字があっても受かったというケースはありますか?
履歴書 年数 間違えた
履歴書の年数を間違えたのですが、書き直さないといけませんか?
履歴書を書く時間がない時は、「履歴書完全マニュアル」を活用しよう!
履歴書に何を書けばいいか困っていませんか?就活は限られた時間の中で準備する必要があるので、履歴書だけに時間をかけてはいけません。
そんな時は履歴書のポイントを網羅した「履歴書完全マニュアル」を参考にしましょう。この資料を見れば、選考を突破できる履歴書をすぐに書くことができます。
実際に利用できるテンプレートもついているので、書き方を参考にしながら志望企業の選考を突破しましょう。
履歴書を書き間違えた場合の2つの対処法
ここまで履歴書を書き間違えることによって生じるリスクについて紹介しましたが、仮にミスをしても、正しい方法で対処できれば怖がることはありません。
ここからは履歴書を書き間違えた場合の2つの対処法を解説するので、これから履歴書を書く学生はぜひ目を通してくださいね。
新しく書き直す
大きな間違いがある場合や複数箇所にわたる間違いがある場合は、履歴書を新しく書き直すことが推奨されます。この場合、1枚目と同じミスを繰り返すことがないように、2枚目は最初から丁寧に書くことを意識しましょう。
書き直す際には、1枚目の履歴書を参考にしながらすべての情報を慎重に確認することで、間違いを避けることができます。ミスを防ぐための方法は後ほど詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
二重線と訂正印で修正する

修正液や修正テープの使用は、公的書類としての信頼性が欠けてしまう可能性もあるので可能な限り避けるべきです。新しく書き直さずに修正をする場合、二重線と訂正印で修正する方法が最も企業に失礼のない方法となります。
この方法では、間違った部分にはっきりとした二重線を引き、その隣に正しい情報を記入します。上から無理矢理修正したり、間違いを隠すような修正は避け、修正後は赤いインクで訂正印を押しましょう。
履歴書の写真に関して間違いがあった場合は、ぜひこちらの記事も参考にしてみてください。枠から写真がはみ出てしまったり、写真のサイズを間違えたりなどのトラブルについて詳しく解説しています。
履歴書 写真 はみ出る
履歴書の写真が少しはみ出るのはOKですか?
履歴書 写真 サイズ 間違えた
履歴書の写真サイズを間違えたらどうなりますか?
アドバイザーのリアル・アドバイス!なるべく書き直すのが得策! 企業への本気度を示そう
谷所 健一郎
プロフィールを見る面接官として二重線と訂正印で修正された履歴書を受け取った際に感じる率直な感想としては「新しい用紙に書き直して欲しかった」というのが正直なところです。二重線と訂正印による修正自体は、法的な手続きとしては正当ですが、修正されたままの履歴書を提出すると、「この程度なら大丈夫だろう」と安易に考えているのではないかと思うことがあります。
履歴書のミスそのものが不合格の直接的な理由になることは稀ですが、合否に間接的な影響を与える可能性はあるでしょう。おもな要因としては、次の2つがあります。
一つは、特に事務職など正確性を求められる職種において、履歴書が修正されていると注意力が欠けていると判断されてしまうケースです。もう一つは、シンプルに志望度が低いと受け取られるケースです。私自身の経験でも、修正されたまま提出されて、入社意欲が低いと判断したことがあります。
どうしても書き直しできない場合は謝罪の一言を一緒に送ろう
もっとも、提出間際にミスに気づき、やむを得ず修正したというケースもあるでしょう。
そのような場合は、応募書類と一緒に「提出直前に誤りに気づき、時間の都合上、やむを得ず修正致しました」といった一言を添えることで、誠実な対応だととらえてもらえる可能性があります。
とはいえ、印象を最善のものにするためにも、できる限り新しい用紙に書き直して提出するようにしましょう。
「間違えたけど修正が面倒……」と思ったときこそ、この記事を参考にして、正しい対応を意識してみてください。以下の記事では履歴書の正しい書き方をプロが解説しています。提出時の注意点もまとめているので参考にしてみてください。
以下の記事では履歴書の購入場所について解説しているので、そもそも履歴書をどこで買うべきかわからない人は併せてチェックしてみましょう。
新卒の人は、慣れない履歴書づくりで迷うことも多いと思います。書く内容が思い浮かばない場合は、こちらの記事も参考にしてみてください。新卒の人が書きにくい自己PRや志望動機の書き方について詳しく解説しています。
履歴書 自己 pr 新卒
新卒用|履歴書の自己PRの書き方! 強み・職種別例文28選付き
履歴書 志望動機 新卒
履歴書「志望動機」の書き方! 新卒向け20例文付き
履歴書の資格の書き方について不安な人は、こちらの記事もおすすめです。資格の基本的な書き方や、保有していると就活で有利になりやすい資格・免許について詳しく解説しています。
履歴書 資格
履歴書の資格欄で好印象を残すには? 書き方から疑問点まで完全網羅
英検 履歴書
英検を履歴書に書くには何級から? 絶対に外せない基本ルールを解説
toeic 履歴書
履歴書に書けるTOEICの最低点は? 書き方がわかる例文付き
珠算検定 履歴書
履歴書の珠算検定の書き方! 書いて良いレベルや高評価のコツを解説
こちらのQ&Aでは履歴書からはみ出してしまった場合の提出についてキャリアコンサルタントが回答しています。併せて参考にしてみてください。
履歴書をはみ出してしまった
履歴書をはみ出してしまったのですが、このまま提出して良いですか?
はみ出して書いた履歴書を提出
はみ出して書いた履歴書だと落ちる確率が高まりますか?
履歴書の学歴欄がはみ出る
履歴書の学歴欄、はみ出しても大丈夫ですか?
効果的なES対策をしたいなら
「内定者ES100選」を使いましょう!
「ESに何を書けばいいか分からない…」と悩んでいませんか?就活は限られた時間で効率的に進める必要があります。ESだけに時間をかけすぎるのはNGです。
そんな時に役立つのが、「ES回答例100選」。大手企業に内定した先輩たちの実際のESが無料で見られます。
業界や職種ごとのES例を参考に、効率よく志望企業のESを完成させましょう!
状況別に解説! 履歴書を提出してから記載ミスに気付いた場合の対処法
履歴書を提出してから記載ミスに気付いた場合の対処法
- 郵送した場合:新しい履歴書を郵送する
- メールで送った場合:メール上で新しい履歴書を再送する
「履歴書を提出してから記載ミスに気付いてしまった」という学生もいますよね。その場で直せるタイミングであればまだ良いものの、すでに送ってしまった場合もあるかもしれません。そんなときも、正しい対処法を知っていれば焦ることはありません。
ここからは、 履歴書を提出してから記載ミスに気付いた場合の対処法を紹介します。
郵送した場合:新しい履歴書を郵送する
履歴書を郵送後に誤りがあると気付いたら、新しく履歴書を書いてもう一度郵送しましょう。
ここで重要なのは、再送する前に採用担当者に電話かメールで状況を説明し、事前に連絡することです。一方的に履歴書を再送しても、担当者を混乱させてしまう可能性があるためです。修正版の履歴書を送る際は、謝罪の言葉を含む送付状を添え、どこをどう修正したのかをはっきりと書きましょう。
面接直前に誤りを発見した場合は、着席する前や自己紹介のときに面接官に直接伝えるとやりとりがスムーズです。面接で伝える場合は、なるべく修正点を簡潔に説明し、事前にどのように話すかを順序立てておきましょう。
履歴書を書くのが初めての人やまだ慣れていないという人は、ぜひこちらの記事で履歴書の書き方や受け渡しのマナーを習得しましょう。
履歴書の提出日は履歴書の信頼性を示すための重要な項目です。こちらの記事も併せて確認してくださいね。
- 修正内容が簡易的な誤字脱字だった場合も再送するべきなのでしょうか?
軽微なミスであれば再送不要なことが多い
ちょっとした誤字脱字くらいなら、再送までは望まない担当者が多いと思います。
多少の誤字脱字は誰もがあり得るうえに、日々多くの履歴書を扱わなければならない担当者にとって、簡易的な誤字脱字でそれ以上の手間を取られることは避けたいからです。
履歴書を再送すべきなのは内容に齟齬があった場合ですが、大きな齟齬の場合は経歴詐称ということにもなりかねないので注意しましょう。
再送する場合には、間違っている履歴書が残ってしまわないよう、提出済みの履歴書を破棄してもらうようお願いすることも必要です。
メールで送った場合:メール上で新しい履歴書を再送する
メールで履歴書を送った後に誤りを見つけた場合、再度メールで履歴書を送るのが一般的です。再提出する履歴書のメールには、どの部分を修正したのかを明確に書き、謝罪の言葉を添えてください。
再送する場合は、最初に応募先企業にメールで履歴書の間違いと再提出の旨を伝え、企業からの指示を待ちましょう。郵送と同様に、企業に連絡して再提出の許可を得ることがマナーです。
また履歴書には個人情報が含まれているので、PDF形式で暗号化し、そのパスワードを別途メールで送るのを忘れないようにしましょう。
メールを送る際の例文
送信メッセージ
TO〇〇〇〇@gmail.com
CC
件名Re: 履歴書の再送について
株式会社●●●
人事部 採用教育課
〇〇 △△様
お世話になっております。
●●大学■■学部●●学科■年の港 太郎と申します。
先日、お送りした履歴書に誤りがあることに気が付いたためご連絡いたしました。
この度は、履歴書送付に際し、誤った情報を記載してしまい深くお詫び申し上げます。具体的には[ミスの具体的な内容をいれる]に誤りがありました。
再送が必要な場合は、書き直した履歴書を再度提出いたしますので、ご連絡いただけますと幸いです。
今回のミスを重く受け止め、今後はこのようなことがないように努めます。
貴社への強い志望意欲に変わりはございませんので、
何卒ご理解いただけますようお願い申し上げます。
———————————————–
港 太郎(みなと たろう)
●●●大学■■学部●●学科■年
携帯電話:090-☓☓☓☓-☓☓☓☓
メール:tarou.minato@☓☓☓☓☓☓.ac.jp
———————————————–
セミナー講師を務める古田さんからのアドバイス
メールで履歴書を再送する場合は、これまでやり取りしてきたメールに返信する形で送ることをおすすめします。
応募者は一人ではありません。担当者が別の応募者と混同しないためにも、新規作成は避けた方が良いでしょう。
以前は手書きの履歴書が一般的でしたが、最近ではPDF化した履歴書を提出することを求める企業が増えてきています。次の記事も併せて読んでおきましょう。
ES作成に迷ったら、「内定者ES100選」を参考にしよう!
ES作成に迷っていませんか?就活の準備は時間との勝負。ESだけに時間を割くわけにはいきませんよね。
そんな時こそ「ES回答例100選」が役立ちます。内定者たちのESが無料で見られるこの資料には、あらゆる業界と職種の回答例が揃っています。
ぜひ参考にして、志望企業のESを突破してください!
履歴書の修正で学生がやりがちなNG行動とは?
履歴書の修正で学生がやりがちなNG行動
- 修正テープや修正液を使う
- 砂消しゴムで削る
「少しくらいの修正なら一から書き直さなくても許されるのでは?」と考えている学生もいるかもしれませんが、修正は確実にバレると思ってください。面接に向かう前から自分を不利な状況に追いやってしまうのは、あまりにももったいないことです。
ここでは履歴書の修正において、学生がやりがちなNG行動を解説します。
修正テープや修正液を使う
繰り返しにはなりますが、履歴書の修正で修正テープや修正液を用いるのは適切な方法ではありません。これらの製品を使用すると、逆にミスが目立つようになり、不注意や怠慢を印象付ける可能性があります。また時間が経過すると、修正箇所の変色によって黄ばみが生じたり剥がれたりすることもあるかもしれません。
修正テープや修正液の使用は、履歴書の全体的な見栄えに悪影響を及ぼすだけでなく、情報の長期的な保存にも適していないといえるでしょう。
- 修正テープや修正ペンを使用しても書類選考を通過した企業があるのですが、それでも使用は避けるべきでしょうか。
実情として本当に避けるべきかは企業による
基本的には書き直した方が良いですが、2〜3文字程度の修正なら問題ないとする企業もあります。採用担当者が気付いてないこともあるので、必ずしも使用禁止というわけではありません。
応募書類は、不採用の場合は応募者に返却、またはシュレッダー処理されます。採用の場合は紙のまま保管することもありますが、企業によってはスキャンしたデータを保存するので、スキャンした後は保管しないこともあります。
そのため、スキャンする際にきちんと読み取ることができれば修正テープでも問題なく、採用か不採用かは中身重視としている企業もあるのが実情です。
砂消しゴムで削る
砂消しゴムを使ってインクを消去する方法も、履歴書の修正には不適切です。
砂消しゴムは紙を削ることでインクを消すことができる商品なので、紙の表面を荒らし紙を薄くしてしまいます。その結果、履歴書の耐久性が低下し、最悪の場合削る際に勢い余って履歴書が破れてしまうかもしれません。
また、砂消しゴムで消した箇所は非常に目立つため、履歴書の全体的な清潔感を損なうことにもなるので避けましょう。
履歴書の修正で「上書き」がダメな理由って?
履歴書の上書きは一般的に推奨されません。なぜなら、履歴書は単なる自己紹介ではなく、企業と雇用関係を結ぶための正式な書類であるためです。
就活では何枚も書くうちに忘れがちですが、履歴書に記載する情報はすべて正確性が問われます。
そのため履歴書の上書きは、企業によっては「書類改ざん」と解釈されることもあり、法的なリスクを伴う可能性も考えられます。
たとえミスを見つけても、無断で修正するのは危険です。誰が直したかわからない以上、不都合な事実の隠ぺいや第三者による改ざんを疑われる可能性があることも、念頭に置いておきましょう。
人事経験のある岩崎さんからの本音……
企業側目線で考えると、加筆修正された履歴書を提出する人物を信用し採用したいと思えるでしょうか。
志望度が高い企業や就活に本気で取り組む学生は、修正したもので臨もうとはまず思わないでしょう。よって、自社に対してそこまでの強い入社意欲はないのだろうと判断されてしまう可能性があります。
履歴書のミスとして、証明写真の用意を忘れてしまった、または使い切ってしまって写真なしで提出するしかないというパターンもありますよね。履歴書を写真なしで提出するリスクについては、以下の記事で解説しています。
自己PRで悩んでいる人は、ChatGPTを活用して自己PRを完成させよう
ChatGPTを使った自己PR作成ツールはもう試しましたでしょうか?
簡単な質問に答えていくだけでChatGPTが自動で魅力的な自己PRを作成します。
作った自己PRは選考で活用できるものになっているので、ぜひ活用して採用される自己PRを完成させましょう。
簡単な質問に答えるだけで、強みが伝わる自己PRが作れます。
作成スタート(無料)
(リーダーシップが強みの場合)
履歴書の書き間違いを防止する5つの方法
履歴書の書き間違いを防止する5つの方法
先ほど紹介した訂正印で修正する方法は正式な修正の方法であり、企業に失礼に当たることはありません。しかし何度も繰り返すと見栄えが悪くなるのは事実なので、履歴書をミスなく書き上げるに越したことはありません。
ここからは、履歴書の書き間違いを防止する5つの方法を紹介します。
そもそもなぜ手書きの履歴書を指定してくるのか不思議に思う人はこちらのQ&Aを参考にしてみてください。キャリアコンサルタントが回答しています。
①パソコンで作成する
手書きではなく、パソコンで作成することで履歴書の書き間違いを減らすことができます。パソコンで履歴書を作成する際には、文字の打ち間違いやフォーマットの誤りを指摘してくれる自動校正機能が役立ちますよ。
さらに、文書の保存や再編集が簡単なため、一度作成した履歴書は必要に応じて簡単に更新することが可能です。これにより、異なる職種や企業に応募する際に、個々の要件に合わせた履歴書のカスタマイズが簡単になります。
多くの企業に履歴書を出す学生の場合、履歴書をフォルダごとに管理できるのもパソコンならではのメリットです。ほかの企業と書類が混ざるミスを防ぐためにも、パソコンでの作成をおすすめします。
- パソコンで履歴書を書く際の注意点はありますか?
パソコンによって楽に作成できるからこそ取り扱いは慎重に!
少し前までは手書きが主流で、パソコンで書いたものより熱意があるだとか合格しやすいのではないかなど言われていましたが、今はパソコンでの作成は当たり前になっています。
手軽に作成できるメリットがある一方で、慎重に扱わなければ思わぬミスをすることになりかねません。
たとえば、タイトルを変えずにメール添付してしまう、エクセル書式をPDF化せずに提出してしまう、印刷設定ができておらず枠からはみ出た、または文字が小さすぎるなど……。
簡単に複製できてしまうので、志望動機や自己PRの内容が薄くなりがちであるという注意点も忘れないようにしましょう。
以下の記事では、手書きの履歴書を書いた方が良いケースを解説しています。こちらも併せて参考にしてみてくださいね。
②見本を作成する
履歴書の書き間違いを防止するには、見本を準備することも効果的です。見本を作成することで、その場で内容を考えたり記入スペースの不足に困ることもなくなります。
仮に手書きでの履歴書が求められる場合でも、事前にパソコンで見本を作成することで、文字数や文字サイズを事前に確認できます。見本を作っておくとミスを減らせるだけでなく、内容を書き写せば良いので、履歴書作成にかける時間の短縮にも役立つでしょう。
採用担当者のもとに無数に届く履歴書の中で、思わず読みたくなるような目を惹く履歴書にするには、内容だけでなく見栄えにも気を配らなければなりません。ベストな文字の大きさを次の記事で確認しておきましょう。
見本の作成のほかにも、下書きをすることも有効です。下書きをする際の正しい手順は次の記事で解説しています。
③誤字・脱字チェックツールを活用する
パソコンで作成する場合は特に、誤字・脱字チェックツールの使用がおすすめです。ツールを活用すれば、文法上の誤りやタイピングミスをAI(人工知能)が自動で検出し、修正を促してくれます。
履歴書内の誤字や脱字は、自分の印象が悪くなってしまう原因となり得ます。特に研究分野の専門用語や長文が含まれる履歴書には、誤字・脱字チェックツールは有効ですよ。
人事経験のある岩崎さんからのアドバイス
便利な校正機能を用いて資料をチェックしている人も多いかもしれませんが、履歴書は自分の大切な応募書類です。
便利なツールは「一般的には〇〇」という汎用的なチェックはできますが、最終責任は自分と考え、ツールに頼りきらないようにしましょう。
誤字の修正方法はこちらの記事でも解説しています。まずは誤字をしないように書くのが一番大事なので、記事内で紹介している誤字を防ぐ書き方なども参考にしてください。
④下書きを第三者に見てもらう
履歴書の下書きを友人や家族、キャリアアドバイザーなどの第三者にレビューしてもらうこともおすすめです。客観的な視点からフィードバックをもらうことで、見逃していた誤りや改善点を見つけられる可能性があるからです。
単なる誤字脱字だけでなく、履歴書の内容が明確で理解しやすく、かつ適切な情報が含まれているかを確認するには、第三者の意見が非常に役立つでしょう。
人事部としての経験がある渡部さんからのアドバイス
履歴書の重要ポイントは自己PR欄と志望動機欄です。これは「自己理解」と「職業理解」の度合いがわかるものなので、第三者から見てもらう際は、わかりやすく根拠のあるものになっているかどうか、重点的に確認してもらうことをおすすめします。
就活の相談先はたくさんありますが、その中でどこに相談するべきか、しっかりと相談相手を見極めることが大切です。次の14個の相談先を比較検討してみましょう。
⑤静かで集中できる場所で書く
履歴書のミスを減らすためには、落ち着いて書ける環境を選ぶことも大切です。自宅の中で静かな部屋を選ぶか、図書館や静かなカフェを利用すると良いかもしれません。周囲に騒音が少なく、中断される可能性が低い場所で作業することにより、誤字や不備を減らすことができます。
また、快適で集中しやすい作業環境を整えることは、履歴書の内容を深く考え、よりアピール内容を整理することにもつながりますよ。
履歴書は公的な書類のため扱いに注意! 間違えたら正しく対応しよう
履歴書は、選考においてあなたの身元や経歴を証明する重要な書類です。たとえ意図的でなくても、誤った情報が記載されていれば経歴詐称と判断され、不採用や内定取消につながる恐れもあります。
採用後に事実と異なる内容が発覚した場合は、職場での信頼を損なう原因にもなりかねません。だからこそ、誤りに気付いたら速やかに、そして丁寧に対応することが大切です。記事でも解説したとおり、ミスが見つかった場合は基本的に書き直すことをおすすめします。
なぜなら、書類の誤りに気付いたときには書き直すことが、社会人に求められる基本的なマナーだからです。冷静に対応し、面接には正しい情報と自信をもって臨みましょう。
アドバイザーからあなたにエール同じミスを繰り返さないように時間をかけて自分の過去をまとめ直そう
渡部 俊和
プロフィールを見るパソコンが普及し始めた1990年代までは、履歴書を手書きで出すことが当然のように求められていました。ちょっとした誤字脱字でも最初から書き直して、何枚も無駄になることも多かったのです。
書く方も大変でしたし、読む方も一人ひとり筆跡の癖が違う履歴書を読むのは結構苦労しました。
今はPDFで出すことも当たり前になり、履歴書の間違いはすぐ直せてきれいなものを出すことができるので、この点では無駄がなくなりかなり楽になっているのです。
その分、最終チェックには多少の時間と手間をかけて慎重にしてほしいと思います。
経験のまとめ直しは面接にも活かせるのでおすすめ
間違った履歴書を出してしまった場合、多少の誤字脱字レベルであれば気にする必要はありません。
ただし、記憶違いなどで内容や時系列を大きく間違えたという場合は、第三者の手を借りるか、時間を十分に取ってもう一度自分のこれまでの経験をまとめ直してみると良いかもしれません。
多くの人は、自分がこれまでやってきたことを整理して書きとめてはいないものです。過去を肯定的に捉え直す作業は、自分を大切にするということでもあります。
内面的なことはもちろん、面接などのあらゆる場面での良い影響が期待できるのでぜひ試してみてください。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi



















5名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/HR&Sパートナーズ代表
Chinatsu Iwasaki〇大学理系学部卒業、大手インフラ企業の人事として勤務。開業後、企業の採用コンサルティングや就職支援などをおこなう。現場感と対話を大切にしている
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/上級心理カウンセラー
Fumiko Furuta〇キャリアに関する記事の執筆・監修や、転職フェアの講演、キャリア相談、企業や学校でのセミナー講師など幅広く活動。キャリア教育に関心があり、学童クラブの支援員も務める
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/合同会社渡部俊和事務所代表
Toshikazu Watanabe〇会社員時代は人事部。独立後は大学で就職支援を実施する他、企業アドバイザーも経験。採用・媒体・応募者の全ての立場で就職に携わり、3万人以上のコンサルティングの実績
プロフィール詳細キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表
Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう
プロフィール詳細国家資格キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Takashi Minagawa〇450名規模の介護事業を経営し、人材育成とコーチングに携わる。社外でも月に平均10〜20本の1on1を実施。クライアントに寄り添う支援がモットー
プロフィール詳細