この記事のまとめ
- 部活での学びを深掘りして差別化したガクチカを作成しよう
- 部活がテーマのガクチカは6ステップで構成されている
- 部活別のガクチカ例文12選を紹介
ガクチカは学生時代に経験して学んだことをアピールする材料になるにもかかわらず、「主将になってチームをまとめた」「チームワークの重要性を学んだ」など、よくあるガクチカになりがちですよね。
多くの学生の中で、面接官の印象に残るガクチカを作成するためには、差別化できる書き方のコツを学ぶ必要があります。
この記事ではキャリアアドバイザーの冨永さん、佐藤さん、渡部さんのアドバイスを交えながら解説していきます。部活のガクチカで差別化できずに悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
部活動がテーマのガクチカは実績よりも深掘りした思考力が重要!
「部活で大した実績もないのにアピールして良いのかな」と部活をテーマにガクチカを書くことを不安に思っている人も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、ガクチカで部活動をテーマにする際は、大きな実績を残したことよりも、部活の経験から「困難なことにどのように立ち向かったのか」「何を学んで仕事でどのように活かすのか」といった深掘りした内容を伝えることが重要です。
記事ではまず、なぜ面接官がガクチカを重要視しているのか基本を確認しましょう。そして、ガクチカのテーマを部活にするメリットを確認したうえで、体育会系と文化系ごとの訴求ポイントを解説します。
最後に、部活がテーマのガクチカ例文を12選紹介するので、学んだことや経験をどのように深掘りしているのか参考にしてくださいね。
部活での経験や学んだことを仕事で活かせることをアピールして、第1関門の選考を突破しましょう。
部活をテーマとしたガクチカでは、成果そのものを話すのではなく、どのような工夫をし達成に至ったのか、あるいはどのように困難に立ち向かい、成功に導いたのかなどの経験を伝えます。
それらを経て何を学び、今後の社会人人生においてどのように活かしていきたいのかなどを伝えることが重要です。
以下の記事では、内定率がぐっと上がるガクチカの作成方法を解説しているためぜひ参考にしてください。
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例文13選|誰でも「刺さるガクチカ」が完成する4ステップを解説
魅力的なガクチカの書き方5ステップ
人事を惹きつけるガクチカの書き方5ステップ|例文12選付き
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前提から確認! 面接官がガクチカを通して重視している4つの観点
前提から確認! 面接官がガクチカを通して重視している4つの観点
ガクチカの書き方やポイントを確認する前に、まずは面接官がガクチカを通して重視していることを把握しましょう。
面接官の着眼点を知らなければ、ガクチカでずれたアピールをする可能性があります。面接官から、「このガクチカは見応えがある」と思ってもらえるように、しっかり理解することが大切です。
ここでは、面接官が注目している4つの観点を紹介します。面接官の着眼点に合わせたガクチカが作れているのか、自身の文章と照らし合わせながら確認しましょう。
①学生の人間性や価値観がどのようなものか
面接官は、自社の価値観や考え方と同じような学生と仕事することを望んでいます。学生時代に経験した話の内容には、学生の価値観や人物像が垣間見えることが多いため、ガクチカの内容を重視しているのです。
特に社会人経験のない学生はスキルや資格よりも、ポテンシャルで評価されることが多いため、部活経験からの学びや、何を感じたのかを知ろうとしています。
そのため、ガクチカでは、あなたの人物像や人柄がわかるようなエピソードを交えることが大切です。
ガクチカのテーマをアルバイトにすることもおすすめです。アルバイトをテーマにガクチカを作成する際に確認してくださいね。
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②どのようなモチベーションの根源があるか
面接官は、自社に入社した際にどのような頑張りを見せてくれるのか気になっています。そのため、関心事ややりがいを感じられるモチベーションのポイントを述べることが大切です。
面接官は、このモチベーションの根源を知ることで、どのような部署や仕事内容が適しているのか、またどのような状況でモチベーション高く頑張ってくれるのかを見極めることができます。
たとえば、「人から頼られること」「自分の成長を感じられた際」など、人によってモチベーションのきっかけになるポイントは異なるものです。
まずは、自分がどのようなきっかけでモチベーションが上がるのか理解することが大切です。
モチベーションがなく、ただ仕事をこなしているだけでは、何のために仕事をするのか目標も見えてこないですよね。モチベーションがあるからこそ自然と努力ができ自分自身も成長できるわけです。
逆にモチベーションがないと、自分から考え動くことができなくなり成長もありません。徐々に周囲とも差がついてしまうことにもなります。
③部活の経験から学んだことを深掘りしているか
面接官は、「全国大会で優勝した」などの実績よりも、部活で学んだことを深掘りできているのかを知りたいと思っています。
学生の思考の深さやどのような考え方であるのかを知ることで、自分の強みや成長したポイントを理解しているのか把握できます。
部活の経験を通して、「何を学んだのか」「なぜ、結果が出せたのか」「なぜ失敗したのか」など、分析した内容をガクチカで訴求することを心掛けましょう。
- 部活で学んだことの深掘りをしているのですが、うまく言語化できません……。
自問自答を繰り返しながら掘り下げることが大切
やってきたことや結果だけにとらわれてしまうと深掘りは行き詰まってしまいます。最終的に面接官が知りたいのはあなた自身のことですから、自身の変化や成長につながったことを洗い出してみましょう。
そもそもなぜそれに取り組もうとしたのか(目的)、どのように変わることができたのか(成長)、その過程でどう行動したか(自主性や創意工夫)などが、今の自分に影響を与えているはずです。
繰り返し自問自答しながら、自分が採用に値する人物であることを裏付けるため、という視点を忘れずに掘り下げてみてください。
④経験からの学びが入社後にも活かせるか
面接官は、入社後自社に良い影響を与えてくれる学生の採用を望んでいるため、部活で獲得したスキルを入社後にも活かせることを示さなければなりません。
たとえば、「部活で得たコミュニケーションのスキルを活かし、貴社へ入社した際は新規顧客や既存顧客の満足度向上に注力します。」など、志望する職種の業務内容に合わせて、自分のスキルと掛け合わせてください。
部活で学んだことの理解度が深いほど、入社後の行動にどのように結びつけられるのか具体的にイメージしやすくなります。
- 大学では部活に所属していなかったので、高校時代の部活のエピソードを使っても良いのでしょうか……。
学生時代に限定されている場合は大学生の頃のエピソードを選ぼう
「ガクチカ」というのは学生時代に頑張ったことの略です。
学生とは大学生を指します。高校生は生徒になります。最近は「今までの人生であなたが最も頑張ったことは?」というように学生時代を限定していない質問も多くあります。その場合は高校時代の部活動のエピソードでも大丈夫です。
もし学生時代と限定されていて、高校時代の部活動のエピソードがガクチカに使えないのであれば、「ガクチカ」は別の大学時代でのエピソードを選び、高校時代の部活動のエピソードは自己PRに使うと良いでしょう。
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部活だと弱い? ガクチカで部活をアピールする6つのメリット
部活だと弱い? ガクチカで部活をアピールする6つのメリット
ガクチカで部活の経験を訴求するのはありきたりで、ほかの学生に埋もれてしまうのではないかと考える人もいるかもしれません。
部活がテーマのガクチカは、一見すると差別化が難しいと思われがちですが、人によって部活の経験から得た気づきや感じたことは千差万別です。
ここからは、部活がテーマであるガクチカのメリットを6つ紹介します。メリットを把握して、あなただけの魅力的なガクチカを作り上げましょう。
メリット①目標に向けて継続的な努力ができる能力を示せる
ガクチカで部活の経験を訴求することにより、掲げた目標に対してどのような努力をしてきたのか明確にアピールできます。
たとえば、「県大会優勝」の目標に対して、どのような練習をどのくらいおこなったのか、困難に直面した際にどのような行動を起こしたかなどです。
社会人になっても、仕事で目標を設定し、達成するために継続的な努力が必要になります。部活での取り組みを通して粘り強さなどをアピールし、入社後のイメージを持ってもらいやすくすることが大切です。
- 途中で部活を辞めた場合は、ガクチカでアピールしないほうがいいですよね?
途中で部活を辞めても表現を言い換えることでアピールできる
理由によってはガクチカをアピールしても問題ありません。辞めるまでの行動や努力したことなどを時系列に追い、アピールできる話題を探しましょう。
そのうえで、部活を通して学んだこと、経験を通し感じたことなどをまとめましょう。
また、辞めた理由は簡単に触れたほうが印象は良いと思われます。
ただし、嫌になった、飽きたなどネガティブなイメージにつながる場合は「次にやりたいことが見つかった、時間的に厳しくなった」などやむを得ないと思われるような表現に変換すると良いですね。
実は、学業を頑張った人でもガクチカでアピールができます。「勉強しかしていない」というイメージを持たれないよう、正しい訴求方法で高評価を受けましょう。
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メリット②主将などを務めたリーダーシップ力を示せる
企業は、将来会社を引っ張っていけるリーダーシップ力のある人材を求めています。部活で主将やリーダーを務めた人は、どのようにチームを引っ張っていったのか、どのようなことに苦労したのかを詳細に説明することが大切です。
リーダーシップ力がある人は、自分で考えて主体的に行動できる人であると判断され、将来企業のリーダー候補として期待を持たれる存在になります。
このように、リーダーシップ力は多面的に能力を訴求できるため、企業からも高い評価を得られます。
チームの中でリーダーの役割を果たしてきた人は、多かれ少なかれ、自分で考えて何かを決めてきた経験があるはずです。仕事でも初めは未経験のことが多いですが、そのような場面でも自発的に行動できる強みを活かせます。
メリット③チームでの活動を通して培った協調性を示せる
部活でのチームワークを通して、仕事で求められやすい協調性を訴求できます。仕事は、基本的にチームプレーでおこなうことが多く、たくさんの人とコミュニケーションをとりながら進めていきます。
多くの企業は協調性やチーム力を重視するため、仲間と目標に向かって成し遂げた部活の経験は高評価につながりやすいです。
部活メンバーと円滑にコミュニケーションをとれた出来事や、何かを一緒に成し遂げた出来事などを具体的にまとめましょう。
メリット④献身的なサポート力をアピールできる
部活動では、選手としての結果をアピールするだけではなく、マネージャーや補欠としてチームを献身的にサポートした経験も魅力的な印象を与えます。
たとえば、選手に選ばれなくても裏方での業務や、選手の精神面をサポートしたことなどをガクチカに落とし込むことも可能です。
チーム内での自分のポジションや貢献度を伝えることで、与えられた役割をしっかりとおこなってチームを支えるサポート力を強調できます。
アピールする際は、チームへの貢献度とともに、サポート役として学んだことを深掘りして伝えるのが大切です。
サポート力が発揮されるのはチームとして業務に取り組むプロジェクトの場や、あるいは営業をサポートするアシスタントなどがあります。次に何が必要なのか察知し、先回りして用意しておくと効率化にもつながり評価されるでしょう。
メリット⑤ほかの学生と被りにくいエピソードを話せる
所属した部活動や大会での結果などは、多くの学生と共通する経験です。ただ、結果から得た学びや考え方は人によって異なるため、日々の部活の経験はほかの学生とは被りにくい内容になります。
たとえば「チームワークが重要だと考えたため、ミーティングを月1回から週に1回に増やした」など、自分の考えと具体的に行動したことを話せると、内容を周囲と差別化できるのです。
具体的なエピソードから自分の考えや行動に移した内容などをアピールできると、自分だけのガクチカを作り上げることができます。
メリット⑥困難なことにも挑戦するチャレンジ精神を話せる
ガクチカでは、部活での経験を通してチャレンジ精神を効果的に訴求できます。
チャレンジ精神を訴求することで、面接官からは新しいアイデアを生み出すきっかけになる人材であると高評価を得られるチャンスになります。
アピールする際は、困難に直面しても立ち向かう根性があるのか、仕事で成果をあげるために困難に直面しても粘れるのかを具体的に示すことが大切です。
部活動でのエピソードは、一人ひとり違います。それぞれの経験ですからまったく同じものは存在しません。
自分がそのときに何を感じて、どのような行動を取ったのか、そこから学んだことは何かを書きましょう。そうすることで、ほかにはない、自分だけのガクチカになるでしょう。
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体育会系部活向け! 部活のガクチカでアピールしたいポイント
体育会系部活向け! 部活のガクチカでアピールしたいポイント
ここまで読んで、部活動がテーマのガクチカのメリットなどを詳しく把握できたものの、「もう少し具体的にアピールポイントを知りたい」と思う人もいるのではないでしょうか。
ここからは、体育会系向けにガクチカでのアピールポイントを3つ紹介します。スポーツ経験者だからこそ養われる能力を詳しく把握したうえで、面接官へアピールしていきましょう。
体力面を含めたストレス耐性の強さ
体育会系の部活動では、日々の厳しい練習や試合でのプレッシャーを経験するため、ストレス耐性の強さを強調できます。
ストレス社会といわれる現代では、仕事で困難なことがあっても乗り越えるストレス耐性の強さが求められます。また、企業は早期離職などのリスクも懸念しているため、学生を採用するうえで精神力は重要なポイントになります。
そのため、部活を通して粘り強く、ストレスに耐えながら目標を達成したことをアピールできれば、簡単には諦めない強い精神力がある印象を与えます。
どんな会社でも、新人が不慣れな仕事で壁に当たるリスクを懸念しているものです。ストレス耐性をアピールしてくる学生には一定の覚悟が感じられ、安心感や多少の苦労は乗り越えてくれるだろうという期待も感じます。
怪我などの挫折経験から得た学び
体育会系の部活動は活躍した訴求だけでなく、怪我などの挫折経験から学んだことも価値のある内容になります。
たとえば、怪我で練習に参加できなかった経験から、「逆境があっても乗り越える精神力の強さの重要性を学んだ。」などのエピソードでも面接官にとっては印象的です。
挫折の経験は、スポーツ選手にとっては苦しい経験のため、そこから学んだことや挫折を乗り越えた経験は、精神的な強さをアピールできます。
部活動で活躍できた経験だけでなく、つらかった経験や挫折した経験も、面接官にとっては、魅力的な学生として評価されます。
チームで切磋琢磨して努力ができる向上心
体育会系の部活の醍醐味は、チームメンバーと切磋琢磨しながら競い合えることです。このような経験は、ガクチカでも魅力的なアピールポイントになります。
社会人になっても、チーム力は重要視され、共通の目標に向かって協力しながら仕事を進められる人材を企業は求めています。
たとえば、「チームメンバーの中に良きライバルがいて、お互いタイムを競い合いながら切磋琢磨できた」などの経験から、成長した内容をエピソードにすることで魅力的なアピールになります。
ガクチカ作成ツールを活用すれば、受かるガクチカが作れます
ガクチカ作成が進まず、焦っていませんか?ガクチカは、自己PRや志望動機と並ぶ重要なアピールポイントですが、作成に苦戦する人もいます。
そこで「ガクチカ作成ツール」の出番です。たった4つの質問から経験や強みを引き出し、採用担当者に刺さるガクチカを完成させます。
ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう。
文化系の部活ならこっち! 部活のガクチカでアピールしたいポイント
文化系の部活ならこっち! 部活のガクチカでアピールしたいポイント
「文化部での経験をガクチカでアピールするのは難しそう……。」このように考える人は多いのではないでしょうか。
文化部は体育会系の部活と比較して活発的な活動をアピールするのは難しいと思い込みがちです。しかし、独特な感性やデザイン、創造性などのさまざまな視点から物事をとらえる力など、仕事でも必要な能力をアピールできます。
ここからは、文化系の部活がテーマのガクチカのアピールポイントを解説します。文化部で学んだことの訴求方法について悩んでいる人は、ぜひ参考にしてくださいね。
作品制作などに対する細部へのこだわり
美術部などの文化系の部活では、作品のクオリティを高めるために細部へこだわった経験をアピールできます。
たとえば、自分の作った作品に対して「線の書き方や色使いといった細かいところまでこだわって制作しました。」などと伝えることで、仕事に対して信念を持って取り組める人などのイメージを持ってもらいやすくなります。
作品を通して、単に制作したことだけを書くのではなく、自身の思いやこだわりを持って制作したポイントを具体的に書くことで、文化部にしかできない魅力的なアピールになります。
新しいアイデアを生み出す発想力の豊かさ
文化部での経験を通して、創造性の豊かさをアピールできます。たとえば、「これまでにない新しいアイデアでおもしろい! と先生からも好評をいただき、企画のリーダーを任されることになりました。」などの方法があります。
このようなアピールで、入社後も斬新的なアイデアで、社内に新しい風を吹き込んでくれる存在であることを想像しやすくなるのです。
重要なのは、新しいアイデアを提案したことだけを述べるのではなく、それを聞いた人の反応や実際にわれた発言を付け加えると、より面接官にインパクトを与えられます。
発想力の豊かさがあると、新規事業のプロジェクトに抜擢されたり、企画系の部署に配属される可能性があります。既存にはない自由な発想で新たな風を吹き込んでくれそうであると期待されるでしょう。
ゼロから1を作り出し、形にしていく過程の苦労も楽しめるとアピールできると良いですね。
自分の興味関心を突き詰める探求心
文化部での活動を通して、探求心をアピールできると論理的な思考力や、本質をとらえる能力を訴求できます。
探求心とは、関心のあることに対して追い求めることを意味します。たとえば、「芸術作品に魅了されて、作品のモチーフになった国や作家について詳しく調べました。」などのリサーチ能力や、本質からとらえようとする探求心をアピールできます。
しかし、アピールの際は特定の物事だけにしか探求心が発揮できない伝え方にならないよう、興味の有無には左右されないことを伝えましょう。
どのような企業や仕事でも探究心は活かすことができるので、業界や企業を限定する必要はないと考えます。
しかし、特に挙げるとすれば、エンジニアなどの研究職、デザイナー職、商品開発、企業の課題を見つけ解決に導くITやコンサルティングなどになるでしょう。
ガクチカで悩んだらまずは作成ツールを使ってみよう!
「学生時代、何も頑張ったことがない…」と悩む人でも、簡単にガクチカを作れます。
「ガクチカ作成ツール」は、簡単な質問からあなたの強みや経験を引き出し、魅力的なエピソードへとブラッシュアップします。
ツールを活用して、自分の強みや経験を再発見し、自信を持って選考に挑みましょう。
・強みや経験別に作れる
・1回で3パターン作れる
元採用担当に聞いた! 目を引く部活動のガクチカの共通点
ここまで、部活がテーマのガクチカのメリットや体育会系や文化系のアピールポイントを解説してきました。アピールポイントが具体的にわかったことで、ガクチカの書き方がよりイメージしやすくなった人がいる一方、「面接官に刺さるようなガクチカは書けない」と思っている人も多いのではないでしょうか。
そこで就職支援のプロであるキャリアアドバイザーの渡部さんから、実際にどのような内容であれば面接官の目を引けるのかを解説してもらいます。ぜひ参考にしてくださいね。
アドバイザーコメント
渡部 俊和
プロフィールを見るこれまでやってきたことだけのガクチカはほかの学生に埋もれやすい
「力を入れたこと」がよくわかる内容に私は惹かれる傾向があります。言い換えれば「なぜやったのか」「どのようにやったのか」がしっかり書いてあり、時間と労力がかけられているものです。
それに対して、埋もれやすい内容は「何をしたか」に終始しているように思います。そして、やったことの羅列で終わってしまい、自分のことが抜けてしまっているものもよく見られます。正直、最近は目を引くガクチカにはあまり出会えていません。
これまで体験してきたエピソードを具体的に書くことで差別化ができる
部活動の例ではないのですが、以前、大学の面接指導の場で、地域課題の研究に力を入れているという学生がいて、フィールドワークをかなり広域にやっているケースがありました。
社会学系の公務員志望の学生でしたが、足を使って広範囲に調査を進め、地域の大人たちのグループと学外人脈もつくっていて、非常に興味深かったのでいろいろ質問したことを記憶しています。学生なりに労力をかけたことがわかるものは説得力も違い、回答も非常に明晰だったため印象に残っています。
そこまで時間も労力もかけられない、かけていない場合は、やはり「なぜ」「どのように」の個人的体験を具体的に書くようにしてほしいです。そうすれば少なくともほかの学生と同じようなものはできにくいでしょう。
役職・実績なしでも大丈夫! 部活経験からガクチカを見つける方法
ここまで読んで、「アピールポイントは理解できたが、エピソードが思い浮かばない」などの理由から、なかなかガクチカが進まない人もいるかもしれません。
部活で当たり前にこなしてきた経験や行動などは、ほかの人にはないオリジナリティあふれるエピソードになることがあります。
ここでは、部活動の経験からガクチカを見つけ出す方法について3つ紹介します。「インパクトのある出来事がない」と困っている人は、ぜひ参考にしてください。
仲間にいわれた印象的な言葉や褒められたエピソードを振り返る
部活での経験からガクチカが思い浮かばない場合は、仲間や先生などにいわれた印象的な言葉がないか振り返ってみましょう。
たとえば「困ったときにはいつでも頼りになる存在」「あなたのおかげでここまで頑張ってこれた」などの言葉です。
他者からいわれた言葉が、あなたの強みや長所になるため、なぜ褒められたのか客観的に評価することが大切です。
また、当時の部活動の仲間に「自分との印象的だった出来事」はないか聞くと、思いもよらない言葉が返ってくることもあるためおすすめします。
ガクチカのテーマが決まっていない人は以下の記事を参考に、テーマを見つけ出してくださいね。
ガクチカのテーマが必ず見つかる方法
例文16選|ガクチカがない悩みから必ず抜け出せる3つの方法!
ガクチカにおすすめのテーマを紹介
ガクチカが本当にない人がすべきことは? おすすめのテーマも解説
困難を乗り越えた経験や成長を感じた場面を思い出す
ガクチカを見つける方法として、部活動で困難を乗り越えた経験などを思い出してみると、具体的なエピソードが思い浮かぶことがあります。
たとえば、部活での苦しかったことや諦めそうになったこと、ひどく落ち込んだことなどを振り返ってみると、当時の記憶が蘇ってくるかもしれません。
また、部活で書いていた日誌や仲間との写真などを振り返ってみても、そのとき感じていたことが思い浮かんでくることもありそうです。
ガクチカがどうしても思い浮かばない場合、AI(人工知能)に頼りたくなりますよね。以下では、実際にAIを使ってガクチカを仕上げたのがわかるとマイナスな印象を受けるのか解説してあるため、参考にしてください。
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部活動を通して獲得したスキルを洗い出す
部活動を通してどのようなスキルが身に付いたのか思い出してみましょう。たとえば、以下のスキルが挙げられます。
具体的なスキルの内容
- コミュニケーション能力:チームの仲間と意思疎通できた経験
- 忍耐力:つらい練習や失敗を乗り越えた経験
- リーダーシップ力:チームをまとめた経験
- 技術力:楽器などの演奏スキル
- 問題解決能力:部活で問題を解決した経験
このように、獲得したスキルを仕事で応用できることを示せると、企業でも活躍できるようなガクチカが作れます。
ゼミをテーマにしたガクチカもおすすめです。ゼミでの経験は、入社後に活躍できるイメージを持ってもらいやすいため、ぜひ参考にしてください。
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例文8選|ガクチカでゼミ経験を魅力的にアピールする8ステップ
ガクチカでゼミ経験をアピールするなら8ステップで作成するのが効果的。詳しい作り方のコツをキャリアコンサルタントとともに解説。研究内容と仕事との関連性に応じたアピール方法や、ゼミの分野別の例文8選も掲載。
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ガクチカで悩んだらガクチカ作成ツールがおすすめ!
「ガクチカを書け」と言われても、特に印象的なエピソードがない…そんな悩みを抱える人は多いです。
「ガクチカ作成ツール」なら、特別な経験がなくても、たった4つの質問であなたの学生時代の活動を魅力的なガクチカへブラッシュアップします。
ツールを活用し、あなたの強みを志望企業へ最大限にアピールしましょう。
・チャットでできる!模擬面接プロンプト
・自己PRで使える強み診断プロンプト
エピソードが肝心! 部活経験をガクチカとして伝える際の4つのチェックリスト
エピソードが肝心! 部活経験をガクチカとして伝える際の4つのチェックリスト
説得力のあるガクチカを作成するには、よりリアルなエピソードを伝えることが大切です。では、エピソードに具体性を持たせるには、どのような点に注目して作成したら良いでしょうか。
ここでは、ガクチカを作る際に押さえておくべきポイントについて紹介します。実際に、ガクチカが完成した人は、不十分な箇所がないか確認しながら読み進めてくださいね。
部活を通しての課題や状況を明確化できているか
ガクチカでは、部活経験の中で直面した課題や状況を明確に理解しているのかが重要になります。
たとえば、「5000mを14分30秒で走るためには、下肢の筋持久力が不足している」などと、課題を明確にすることが大切です。
これらの特定した課題に対して、「なぜ?」「どうやって?」を軸に、課題を解決するための方法を分解していく必要があります。
なぜ、下肢の筋持久力が不足しているのか、どのように筋持久力を上げたのか、手段をエピソードの中で盛り込んでいきましょう。
そうすることで「筋力トレーニングの時間が少ないと考えたため、負荷をかけた筋トレを毎日取り入れました。」などと伝えられます。
このように、明確な課題を理解していることを伝えられると、問題解決能力がある人材だというイメージを持たれやすくなります。
失敗や挫折を含めた具体的なエピソードで差別化できているか
面接官は、部活動で功績を残した経験や成果だけを知りたいわけではなく、仕事でつらいことがあっても乗り越える力が学生に備わっているのか知りたいと考えています。
そのため、失敗や挫折の経験から学んだエピソードを述べることで、面接官の印象に残ります。
注意点として、伝えたいことがいくつかあってもエピソードは1つに絞りましょう。エピソードを盛り込みすぎると、内容が浅いガクチカになります。1つのエピソードを深掘りして、あなたの人柄や価値観などを伝えましょう。
このようにガクチカでは、立派な功績を伝えることにとらわれずに、困難にぶつかってきた経験を織り交ぜることで、よりインパクトを与えるガクチカが作れます。
失敗は誰でも経験しています。そして今後社会人になっても失敗はつきものです。ただしこれまでとは違って仕事上での失敗は、自分で解決することが求められるようになります。
そのため挫折したエピソードを話す際には、「失敗した原因を追究して繰り返さないようにしている」、「回避する方法を理解して周囲に共有する」などの失敗に対して向き合ったことが伝わるようにしておくと良いですね。
部活を通しての学びを深掘りできているか
よくあるガクチカの内容として、経験からの学びを深掘りできておらずに、表面的な部分のみの記載になっていることがあります。
深掘りするためには、これまでの部活の経験から、「なぜ頑張れたのか」「どんなことを学んだのか」など、さまざまな観点から深掘りできると自己理解が深まります。
たとえば、部活で技術力を向上させるために、自主練習を自宅で毎日1時間おこなった経験から、「自分は継続的に努力できる人」であることが認識できます。
部活経験からの学びを深掘りし、エピソードに盛り込むことで、あなたの価値観や人柄が伝わりオリジナリティあふれるガクチカになるはずです。
学んだことを深掘りしてエピソードで伝えようとすると、専門用語を無意識のうちに使用してしまう可能性があります。専門用語は、面接官にとって理解できずに読みにくい文章になるため、誰でもわかる文章の作成を心掛けましょう。
仕事の場では、学んだだけでなく行動に移せることが重視されます。つまり、経験によって得られたものが身に付いており、いつでも発揮できるということまで面接官にわかるようにしたいので、具体的なレベルまで落とし込む必要があるのです。
自身の価値観を明確にするには、自己分析が重要です。以下の記事では、自己分析の方法について解説しているため、参考にしてください。
自己分析の活用方法
自己分析とは? わかりやすいやり方と選考での6つの活用法を解説
自己分析の攻略方法
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
具体的な数字や固有名詞を使えているか
ガクチカでエピソードを伝える際は、具体的な数字や固有名詞などを用いて、より内容に具体性を出しましょう。
「部員のサポートをした」などのエピソードで数値化しにくい場合は、固有名詞を用いることがおすすめです。「◯◯全国大会」などの固有名詞を用いることで、よりエピソードの具体性が増し説得力を高められます。
しかし、大会での結果が大したことないからといって順位を誤魔化して嘘をつくのはやめましょう。面接官は、これまで数多くの学生を見てきているため、嘘をついたことは面接ですぐにばれてしまいます。
また、嘘をついて就職したところで企業とのミスマッチが生じ、早期離職につながる可能性もあります。エピソードを考える場合は、嘘をつかずにありのままの自分で勝負しましょう。
部活のガクチカは6ステップで構成を作成しよう
部活のガクチカは6ステップで構成を作成しよう
押し出すエピソードが決まったら、ガクチカで伝える文章を作成していきましょう。ガクチカは、エントリーシート(ES)に記入して、面接で口頭でも伝えることがあります。まずは、基本的な構成の順序を理解して、口頭でも伝えられるように準備しておきましょう。
ここでは、ガクチカの構成を6ステップで紹介します。実際に部活動での経験をもとに、構成手順に従いながら作成してくださいね。
ステップ①どんな部活に取り組んだのか結論を述べる
ガクチカの最初は、結論から述べましょう。「どのような部活に取り組んだのか」を最初に述べることで、その後の話の内容を面接官に理解してもらいやすいです。
もし、名前だけでは部活の内容がわかりにくい場合は、簡単に部活の説明を述べると理解が深まります。
ただし注意点として、結論を述べる際は、「私は昔から走ることが得意で、中学校の頃から陸上に所属していました」など、時系列で述べるのは望ましくないです。簡潔に「陸上部に所属していました」とだけ述べましょう。
面接では結論ファーストが基本です。結論から話せないと、ビジネスシーンでの会話力を懸念されるでしょう。また、部活の話題は詳しく説明しすぎるとかえって主訴が伝わりづらいため、伝えたい話題に直接関係ないことは控えたほうが良いでしょう。
以下の記事では、ガクチカの基本的な構成を7ステップで紹介しています。より細分化されて、具体的な文章を作成できるため、参考にしてください。
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ステップ②部活で掲げた目標や課題を述べる
所属した部活を述べたあとは、「どのような目標や課題を持って部活に取り組んでいたのか」を書きましょう。
たとえば、「インターハイで3位以内を目標に練習に取り組みました」などです。ここでは、面接官にイメージを持ってもらいやすいよう、具体的な数字や固有名詞を述べることを意識しましょう。
部活動での目標や課題は大それたものである必要はありません。自分自身や周囲の置かれた環境や課題を自分なりに分析し、解決策を考え実行に移すことが大切なのです。
企業側は、入社後、皆さんが目の前にある課題にどのように取り組んでくれるのかを知りたいと思っています。皆さんの考え方や行動に注目しているわけです。
ステップ③目標への向き合い方を伝える
目標に対しての結果を述べるのではなく、目標を達成するためにどのように努力して向き合ってきたのかを述べましょう。
たとえば、「自宅での自主練習を1時間増やした」などのエピソードを述べると、目標に向かって努力ができる人などの印象を面接官にイメージしてもらえます。
目標までのプロセスを述べる際は、具体的なエピソードにするために数字を出すことを意識してください。数字を出すことでエピソードにも深みが出てきて、説得力が増す内容になると考えられます。
部活で掲げた目標に対しては、結果だけでなく、結果を出すためにどのような計画を立て、どのように実行していったのか、途中で行動を変更したことなど含めPDCAをもとにまとめておくと良いでしょう。
この流れは仕事の進め方と似ており、入社後の働きぶりをイメージさせる話題です。
ステップ④大会での順位など最終的な結果を伝える
目標に対して、最終的に達成できたのか、できなかったのか結果を伝えましょう。もし、達成できなかった場合でも、嘘をつかずに正直に述べてください。
達成できなかった原因などを分析して、次に失敗しないための対策まで述べられると、失敗の原因を深掘りした思考で分析できる人物というイメージを持ってもらえます。
また、達成できたことを伝える場合は、当時掲げていた目標と比べてどのくらい達成できたのか述べられると、面接官に具体的にイメージしてもらえます。
- 大会での順位が悪いことはあまり伝えない方が良いのではないでしょうか……?
結果がともなわなくてもアクションや学んだことを説明しよう
順位や結果がともなわない場合でも、そこに自身の成長のプロセスがあるのであればそちらに焦点を当てて伝えるようにしましょう。あえて伝えないというのは「白い嘘」といわれ、話をはぐらかしたりごまかしたりするテクニックですが、面接官にはすぐわかりますし、印象も悪くなります。
リアルな結果をきちんと把握していることも重要なことですし、部活動だけでなく仕事の場面でも、「頑張っても結果が出なかった」というのはよくあることなので、むしろその時どう考え、次の前向きな行動を起こしたのか、プラスに変えた経験を説明するチャンスと考えましょう。
ステップ⑤大会の結果を通してどのようなことを学んだか
結果を通しての学びを伝えることで、部活の経験が社会人でも役立つことの証明になります。
学んだことを伝える際に、感じたことや自分の考えを述べることで、仕事でも活躍してくれる存在であることを伝えられます。
志望する企業に求められる能力と、部活で学んだことを掛け合わせられると、現場でも重宝されるイメージを持たれやすいです。
企業は皆さんの「成長力」に注目しています。入社時、何もできなくても、指導を受け努力し成長していくことを期待しています。
ガクチカに学んだ内容や成長した部分が書ければ、入社後成長し貢献できる社員になれることを企業に証明することができます。学んだことの深掘りができないと判断されると、入社しても成長は期待できないと判断されてしまうでしょう。
ステップ⑥部活での経験を仕事でどのように活かしていくか
最後の文章で、部活で学んだことを企業でどのように活かしていくのか述べることで、志望の本気度を伝えられます。
そのため、部活で学んだスキルや経験が、企業のどのような仕事で活かせるのか事前に調べることが重要です。
部活経験を仕事でどのように活かしていくのか表現する例文
「部活のリーダーとして、みんなが発言しやすい環境づくりをおこなったことで、チーム内での情報共有が活発になり、チーム力が向上しました。貴社でも、チームでプロジェクトを進めることが多いため、社内の良い環境づくりに取り組んでいきます。」
このように、部活での経験と仕事で貢献できることを述べることで、論理的で説得力のある文章に仕上がります。
種類別! 部活動がテーマのガクチカ例文12選
ガクチカの構成や体育会系、文化系のそれぞれのアピールポイントなどを紹介しましたが、これらをもとにガクチカを作っていきましょう。
とはいえ、いざ文章にしようと思うと見本がないため手が止まりますよね。ここからは、部活動の種類別のガクチカの例文を12選紹介します。ぜひ、どのような話の流れで作成したら良いかわからない人は参考にしてくださいね。
体育会系部活のガクチカ例文7選
まずは、体育会系部活のガクチカを7つ紹介します。
例文①野球部
例文①野球部
私が学生時代に最も努力したことは、10年以上続けた野球部での活動です。
チーム全体で甲子園出場という目標を掲げ日々の訓練に取り組んでいました。
個人では、甲子園でベンチ入りを果たすという目標を掲げ、自宅に帰ってからもバッティングの自主練習を欠かさず続けました。
バッティングのフォーム改善のために、バットの構え方からスイングまで一からすべて見直し、ビデオを録画して客観的に自己分析をしたり、監督や野球部のメンバーにフィードバックを依頼したりしました。
努力を続けることで徐々に、ヒット数が約1.5倍に増加し、都道府県別の予選大会で80人の部員の中からベンチ入りを果たすことができました。チームとしては、甲子園出場は果たせませんでしたが、個人としてチームに大きく貢献できたと考えます。
今回の経験を通して、客観的な自己分析で明確な問題を見つけ、解決することの重要性を学びました。この学びを活かして、貴社で働く際はどのような困難に直面しても、目標達成に向けてひたむきに努力を続けていきます。
例文のように数字を使うことが一つのコツですが、このような使い方(約1.5倍)だと元のレベルがわからないので伝わりにくいです。たとえば打率の変化など、一般的な認知のある数字で変化の度合いがわかる表現にしたほうが良いでしょう。
例文②バスケ部
例文②バスケ部
私が大学時代に力を入れたことは、バスケットボール部での活動です。私たちのチームは、バスケットボール選手権でベスト8をという目標を掲げて、日々練習に取り組んでいました。
大会の1カ月前に、前十字靭帯損傷を起こしてしまい練習に参加できなくなりました。当時は、大会に出場できないことでかなり落ち込みましたが、すぐに気持ちを切り替えてチーム全体のサポート役として貢献することにしました。
練習開始の30分前から来てマネージャーの業務を手伝い、チームメンバーが練習しやすい環境づくりをおこないました。
さらに選手としての経験を活かし、練習試合を入念に観察し、戦術や戦略などを監督と綿密に共有しながら、チームの戦略立案をサポートしました。その結果、チームは見事に7位を獲得し、目標としていたベスト8を達成できました。
私はこの経験から、怪我という逆境を乗り越える精神力の大切さや、チームへの貢献は試合で活躍するだけではなく裏方としてさまざまな形でサポートできることを学びました。
これらの経験を活かし、職場でも前向きな気持ちで取り組み、どのような困難があってもチーム全体で協力して乗り越えていきたいと思います。
例文③陸上部
例文③陸上部
私が学生時代に力を入れてきたことは、3年間続けた陸上部での活動です。私たちの駅伝チームは、全国駅伝大会で12位以内を果たすという目標を目指して、日々活動してきました。
私は、坂道の多い区間を任されていたため、全身の持久力をつけるためのトレーニングや推進力を高めるフォームへ改善していきました。また、チームメンバーとの練習が終わった後でも追加のトレーニングとして人よりも本数を多くこなしました。
さらに、毎日の練習が過酷なためしっかり栄養のある食事を摂取するために、栄養学に基づいたメニューで食事管理をおこないました。
このように地道な努力を続けた結果、8位という順位で目標の12位以内から大幅に上回る成績を達成できました。
この経験から、坂道の多い区間を任されたことで、自分の役割に応じてトレーニング方法を変更する柔軟性を学びました。陸上では、その日の天候によって環境も変わるため、以前とは違う視点からアプローチすることで、結果につながったと考えます。
これらの経験を活かして、貴社に入社後も駅伝で培った粘り強さと努力で、常に自己成長できるように貢献していきます。
- ガクチカで「今後も成長していきたい」と言うと面接官から「この学生は受け身だな」と思われそうです……。そうならないための伝え方があれば教えてください。
「どのように成長していくのか」具体的な言葉で表現しよう
受け身だと思われないためには、ただ「成長していきたい」と書くのではなく、「どのように成長していく」のかを具体的に書くと良いでしょう。
ガクチカに書いた自分自身の経験から何を学び、どのような成長をしたのか。企業に入社後はその成長や学びを根拠に「このように成長をしていく」と具体的な言葉で書くのです。
そうすることで採用担当者は実際に成長できる人間であると皆さんのことを判断してくれるでしょう。ここでも自分の学びや成長を分析することが求められてきますね。
例文④テニス部
例文④テニス部
私は学生時代に、テニス部のキャプテンとしてチーム全体をまとめてきました。私は中学からテニスを始め、高校ではより真剣に部活に取り組み、キャプテンとしてチーム全体をまとめる立場に抜擢されました。
高校のテニス部では、メンバー間でモチベーションの高低差がはっきりと分かれており、チーム全体にばらつきが見られました。
そこで、チーム全体の一体感を高めるために、まずは一人ひとりに中長期の目標を掲げてもらい、部活日誌を活用して進捗状況を可視化しました。
また、チーム内での交流を深めるために4日間の夏合宿を提案し、コミュニケーションの場が増えたことで、ミーティングの際にチーム内での意見交換が活発になりました。
このように、チーム内での雰囲気が一体となったことで雰囲気も変わり、新入生の数が前年度より10人ほど増やせました。
この経験から、チーム内のモチベーション次第で大きな成果を成し遂げられることを学びました。
貴社で働く際は、一緒に働くメンバーの能力を最大限に引き出せるよう、チームの雰囲気づくりに取り組んでいきます。
キャプテンに求められる役割を思い出してください。その役割を担うためにどのような行動を取ったのか、チームメンバーはどのような変化をしたのか、そこでどのような学びがあったのかなど自身と他者の両軸でまとめておくと良いでしょう。
例文⑤サッカー部
例文⑤サッカー部
私が学生時代に努力したことは、サッカー部に入部し、キャプテンとして部を率いてきたことです。
入学当初より、サッカー部は県大会出場を果たしたことがない状態でした。そこで、3年以内に全国大会出場という目標を掲げて、チーム全体で練習に取り組みました。
まずは、練習の質を上げるためにこれまでのサッカーの試合のビデオを客観的に分析し、自分たちの練習には何が足りていないのかチーム全体で話し合いました。
これまでの練習内容を見直し、一からメニューを組み立て、瞬発力や速筋力のトレーニング、週に1回競合チームの試合のビデオを分析する時間を設けました。チーム内でも活発な意見交換の時間が増えたことにより、チームワークがよりいっそう強まりました。
これらをおこなった結果、2年時には県大会で10位、3年次には全国大会でベスト8という結果でした。
この経験から、明確な目標設定の重要性を改めて感じました。明確な目標設定をおこなうことで、自分に不足していることや方向性が明確になり、モチベーションに直結することを学びました。
貴社で働かせていただく場合は、まずは明確な目標を設定したうえで、定期的に振り返りをおこないながら、継続的な改善と大きな成長につなげていきます。
上記の例文は、結論から書けている点、課題、具体的な行動もわかりやすく書かれている点が評価できます。また、結果が数字で表されている点も良いでしょう。学べたこと、入社後活かせることも具体的に書けています。
一方、書き手本人の行動が見えてきません。部活動のメンバーが全体で行動したことはわかるのですが、そのなかでの自分の役割は何だったのか、何をどう考えたのかが足りないのが残念な点です。
例文⑥弓道部
例文⑥弓道部
大学の4年間弓道部として、厳しい練習に取り組みました。大学1年生の頃に、県大会での入賞を目標に掲げて練習に取り組みました。
私の大きな課題として、技術面の未熟さと精神面での弱さがありました。そこで、正しいフォームを身に付けるために、ゴムの弓で練習をおこない、感覚をつかむ練習や筋力強化のために基本練習を繰り返しおこないました。
また、精神面では毎日黙想を取り入れて試合中のイメージトレーニングをしました。これらの練習を続けましたが、2年次の県大会予選でミスしてしまい、1回戦目で予選敗退という結果でした。
この失敗により、完全に自信を喪失してしまい、一時は部活動を辞めることも考えました。しかし、先輩や監督からの声もあり、挫折を乗り越えるために、失敗の原因の追究や今後の改善策を練り直し練習を続けました。その結果、3年目の県大会では個人戦で3位を勝ち取りました。
この経験から、挫折は成長するチャンスであり日頃の練習への向き合い方を見直す貴重なきっかけであることを学びました。また、挫折を失敗ととらえるのではなく、自分では気づけなかった新たな側面を発見できる機会としてとらえることができました。
この挫折の経験から、失敗を恐れることなく挑戦し続ける社会人になりたいと思います。
多くの成功者も口にしていますが、順風満帆なときよりも、挫折や失敗を経験したときのほうが成長のきっかけとなることが多いため、挫折の経験を面接で伝えることは問題ありません。また、面接官から見ると、言いにくいことを自己開示し、心を開いてくれているように感じるため印象が良くなります。
例文⑦ダンス部
例文⑦ダンス部
私のガクチカは、大学のダンスサークルでの経験です。大学の授業も真剣に学びながら大会の選抜メンバーに選ばれることを目標に掲げ努力していきました。
特に、課題やテスト期間に入ると、大学の勉強とサークルの活動を両立させるのは大変難しく、このままではメンバーへの選出は難しいと考えました。
そこで、1週間のスケジュールをGoogleカレンダーへ記入し、計画的に行動しました。1日の勉強時間やダンスの練習時間を決めることで生活リズムが変わり、無駄な時間が圧倒的に減りました。
また、限られた時間の中でダンス練習をしていたため、これまで以上に練習に集中して取り組み、質の高い練習をこなせました。この結果から、3年次にダンスメンバーへ抜擢され、ソロのパートまで任されることになりました。
この経験から、時間管理をおこない計画的に行動することの重要性を学びました。限られた時間の中で、ダンス練習や勉強をおこなうことで、質の高い練習をこなすことができ、効率的に時間を使えるようになりました。
貴社へ入社後も、複数の業務に優先順位をつけながら効率的にこなし、成果をあげられるように日々全力で取り組んでいきたいと思います。
良い点としては、結論から話せており、目標に向かってどのように行動をするのか具体的に書かれています。また、結果とともにどのような学びがあったのかが明確化されています。
もっと良くできる改善点としては、応募先の業務では優先順位をつけると記載がありますが、部活でもどのように優先順位をつけておこなったか具体的に話せると良いです。
文化系部活のガクチカ例文5選
例文①吹奏楽部
例文①吹奏楽部
学生時代に最も努力したことは、吹奏楽部での活動です。私は、クラリネットのパートリーダーに任命され、パート内で技術力を磨くことを目標に5人のメンバーで練習に励みました。
しかし、パート内ではなかなか音が合わず、演奏の中でクラリネットのリズムのズレが気になっていると顧問から指導を受けました。
そこで、私たちはパート内での練習時間を積極的に増やし、先輩や顧問の先生から積極的なアドバイスを求めました。また、リズム練習や基礎練習も強化しておこない、個人の練習時間も増やしました。
その結果、外部講師の先生から「クラリネットのパートの息がピッタリ合っている」と褒められ、うれしかったことを今でも覚えています。
この経験から課題に直面した際は、解決策を考えてすぐに実行に移す問題解決能力を身に付けました。また、積極的に客観的な意見を取り入れながら練習をおこなうことで、学びの姿勢がより結果に直結しやすいことを学びました。
この経験から、貴社で働かせていただいた際は、常に学びの姿勢で業務に取り組み、自己評価だけでなく、他者評価も柔軟に取り入れながら成長していきたいと考えます。
上記の例文のように結果の部分を数字などで表すことができないといった相談をよく受けます。
ガクチカでは、読み手に努力の結果をイメージさせられるかが大切になります。たとえば「講師に褒められた」だけでなく、一緒に仲間と頑張ったことでメンバーの関係性や気持ちにも変化があったのではないでしょうか。
追加で書ける結果がないか探してみると良いでしょう。
例文②放送部
例文②放送部
学生時代に努力したことは、3年間放送部として活動してきたことです。私は、3年以内にNHK杯全国高校放送コンテストへ出場することを目標に日々練習に取り組んでいました。
2年次に県大会へ出場した際に、周囲に技術面ではなく話の内容ばかりを褒められ悔しい思いをしました。そこで、技術力を向上させるためによりいっそう練習に励みました。
技術力を上げるために、毎日の発声練習に加えて、ウォーキングや軽いストレッチ、体幹の筋力トレーニングも独自で取り入れました。また、実際に先輩から客観的な意見やアドバイスをもらいました。
これらの練習を継続しておこなった結果、全国大会への出場を果たせて、2年次よりも大きく技術力が上がっていることをたくさんの方から褒められました。
この経験から、地道な努力の積み重ねの重要性を学びました。
この経験から、社会人になっても、常に高い目標をも持ちながら、日々の継続的な努力と自己分析を続けておこなっていきます。
あまり知られていない部活動の場合は、活動内容や発表の場などについて説明が必要な場合もあるかもしれません。簡潔に短い説明を加え、専門用語や略語などを使わないようにします。聴き手に予備知識がなくても伝わるよう配慮しましょう。
例文③美術部
例文③美術部
私が学生時代に力を入れたことは、美術部として活動してきた経験です。私は、美術部として全日本学生美術展で入賞することを目標に日々、作品の制作に取り組みました。私は「学校での日常」をテーマにした作品を作り上げることに決め、日々作品の材料になる情報を集めることに集中しました。
普段の生活の中では、作品の表現力に活かせそうな情報を集めるために、さまざまな風景などに対して観察してきました。また、作品を作り上げる過程で、作品に向き合うために長時間集中して取り組む能力を身に付けられました。
この経験から、日常をテーマにすることで、自身の身近な環境から芸術的な視点を持つことで、普段であれば見逃すような日常でも価値を見出す能力を身に付けました。
このような経験を活かして、貴社で働かせていただく場合は、顧客の細かな変化に気づきながら、本質的なニーズを把握し満足度を上げられるように注力します。
- 美術部での活動を通して学んだことを深掘りするのは難しいです……。
結果を数値で表せない場合は取り組む中でのエピソードを伝えよう
社会に出てからは職種、役割によって数字で明確に表せる業務ばかりとは限りません。部活の場合、スポーツでは明確に勝ち負けが決まりますが、美術部など芸術の場合は、成果として結果を伝えるのは簡単ではないと思います。
そのため、なぜその作品を作ろうと思ったのか、きっかけの言語化、作品のコンセプトと出来上がった作品への思い、途中の苦労話などを時系列を遡ってまとめましょう。また出来上がるまでの取り組み方は明確に伝えると良いですね。
例文④ボランティア部
例文④ボランティア部
私が学生時代に努力したことは、ボランティア部として活動してきた経験です。私は、昔から人とコミュニケーションを交わすと緊張してしまう性格でした。そのため、さまざまな方とかかわることのできるボランティア活動を通して、コミュニケーション能力の向上を目標に取り組みました。
ボランティア部で高齢者施設を訪問した際に、高齢者の方とお話をする機会がありました。
初日は緊張して、あいづちしか打てずに話を聞くだけで終わってしまいました。しかし、日を重ねるごとに、徐々に会話が弾むようになり、「あなたと話をしていると元気が出るわ」と言っていただいたことがありました。
この経験から、私はコミュニケーションを通して心から意思疎通できる喜びを味わえ、苦手意識が少しずつ減っていきました。この経験から、相手の話の意図を汲み取りながら傾聴力を身に付けることができました。
貴社に入社した場合も、グループでプロジェクトに取り組む際に、さまざまな人の意見を取り入れながら、良い職場環境づくりに貢献していきます。
上記の例文では、単なる経験談だけでなく、仕事の場でも重要な「コミュニケーション」、「傾聴」といった自分自身のスキルにつなげてまとめているところが良い点です。
当初苦手意識があったことを少し加筆し、自身の成長や変化を際立たせるともっと良くなります。
例文⑤写真部
例文⑤写真部
私が学生時代に頑張ったことは、写真部での活動です。入部したばかりの頃は、写真部は6名しかおらず、来年は廃部になるとの噂もありました。そこで、私たちは部員を増やすために、部員集めを始めました。
活動内容としては、学内でのビラ配りやポスターの掲示、写真を撮る楽しさを知ってもらうために体験入部などのイベントをおこないました。また、月に1回外部での写真撮影の機会を設けて、写真の魅力などを初心者の学生に積極的に伝えていきました。
この結果、新入部員が8名ほど増えて、写真部の廃部は免れることができました。この結果から、ポスターの作成や体験入部イベントを設けることで、「どうしたら人の心を動かせるのか」というマーケティング思考が身に付きました。
貴社へ入社した際は、マーケティングをもっと学び、新規顧客の獲得や商品の魅力をたくさんの方に知ってもらえるように注力していきます。
部活がテーマのガクチカは学んだ経験で差別化させて面接を突破しよう!
部活がテーマのガクチカは、エピソードを具体的にして、学んだことを深掘りして書くことで、周りと差別化したアピールができます。
しかし、適切な順番で伝えていなかったり、浅薄な内容であったりすると、自分を採用するメリットが面接官に伝わらず、アピールが不十分になってしまいます。
部活を通して、身に付けたスキルや強みを盛り込み、ほかとは被らないオリジナリティあふれるエピソードで、あなただけのガクチカをアピールしてくださいね。
アドバイザーコメント
佐藤 恭子
プロフィールを見るガクチカに答えるためには面接官の質問の意図を理解しておくことが大切
部活動がテーマのガクチカに限られた話ではないのですが、企業側が何を知りたくて皆さんにガクチカを求めているのかを知ることがまずは大切ですね。特に新卒の人であれば、社会人経験がほぼなく、社会人としてのこれからについては未知数です。
そのような皆さんを採用するのは企業としてもリスクがともないます。皆さんがどのような社会人となって自分たちの企業に貢献してくれるのか? くれそうなのか? を判断する必要があります。そのためにガクチカなどの質問を用意しているわけです。
それを伝えるためには、より具体的に考えや思いを入れて書くこと、また努力をしてそこから学べたことや成長できたことは何なのかをしっかり書くことです。やったことの羅列にならないように、自分自身の紹介になるように書くことです。
書き方については記事の中で説明されているので、よく読んで自分らしいガクチカにしていってください。
ガクチカは第三者から添削してもらい磨き上げていこう
私もよく大学生からガクチカの添削を依頼されます。多くの人が自分では深掘りできなかったり、どの部分を深掘りするべきなのかわかっていなかったりしています。1人では難しいと感じたら、大学のキャリアセンターを頼ってみると良いと思います。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/fc-styling代表
Mitsuki Tominaga〇ファッション業界にてスーパーバイザーや採用、お客様相談員を経て独立。大学生の就職支援や高校生向けキャリア講座、中途採用の転職支援事業など幅広い世代の就労支援に従事
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリア・デベロップメント・アドバイザー
Kyoko Sato〇証券会社や航空会社のCAとしての勤務を経て、キャリアコンサルタントとして就職支援をおこなう。大学では就活講座や個別相談、企業では新卒採用関連業務を担当。転職相談などでも幅広く活躍
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/合同会社渡部俊和事務所代表
Toshikazu Watanabe〇会社員時代は人事部。独立後は大学で就職支援を実施する他、企業アドバイザーも経験。採用・媒体・応募者の全ての立場で就職に携わり、3万人以上のコンサルティングの実績
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