Webテスト対策の支援実績がある専門家がこの記事を監修しました

GMAPは、論理的思考力を測る「CT(クリティカル・シンキング)編」と、ビジネスの基礎知識を測る「BF(ビジネス・フレームワーク)編」の2つで構成されています。
この記事では、就活で導入されることが多いCT編に絞った対策問題15問を紹介します。Webテストの対策支援経験が豊富な高尾さん監修のもと、企業が導入する背景や出題傾向まで網羅しているため、これから対策を始める人に最適です。
実際に問題を解きながら、本番に向けた感覚をつかんでいきましょう。
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例題を解く前に確認しよう! 「GMAP-CT」の解答のコツ
GMAP-CTの概要
- 問題パターン:データ理解(表・グラフの読み取り)、文章理解(要旨把握・論理的帰結)、論理構造把握(条件からの論理的推論)、数学的判断推理(順位・位置関係の推論)、論証1(主張の妥当性検証)、論証2(図表からの仮説検証)
- 1問あたりの時間:約2分程度
- テスト形式:テストセンター、Webテスティング
- GMAP-CTの解答のコツを教えてください!
論理的思考力をフル活用するのがコツ! 実務適性を十分に示そう
GMAP(ジーマップ)は、株式会社グロービスが開発した、ビジネスパーソンに必須の「論理的思考力」や「数的処理能力」を客観的に測定するテストです。
おもに大手企業の管理職登用試験や、外資系コンサルティングファームなどの採用試験で導入されています。
出題範囲は、複雑な長文を読み解く「文章読解」、AならばBといった「論理推論」、表やグラフから事実を計算する「データ・数理」などで構成されています。
SPIなどとは異なり、単なる計算の速さではなく「ビジネスの現場でデータや文章から正しい意思決定ができるか」という実務的な思考力が問われるため、当てずっぽうは通用しません。落ち着いて論理の筋道を立ててください。
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企業がGMAP-CTを導入している背景
近年、生成AI(人工知能)の普及によって「知識量」の価値が変化するなか、企業は「自分の頭で考え、正しく判断できる人材」をより一層重視するようになっています。
そこで注目を集めているのがGMAP-CTです。
GMAP-CTは、業務知識ではなく汎用的な論理的思考力を測定できるため、採用段階でポテンシャルの高い人材を客観的かつ短時間で見極められるツールとして、導入する企業が増えています。
「GMAP-CT」の練習問題15問|高尾さんによる解き方の解説付き!
ここからは、GMAP-CTの出題形式に沿った対策問題15問を紹介します。
データの読み取りや文章の論理構造の理解、数的な推論・論証といった、実際の試験で問われる力を幅広くカバーしているので、出題傾向をつかむ材料になります。
Webテストの専門家である高尾さんの解説付きなので、つまずいた箇所は解説で理解を補って、着実に得点力を高めていきましょう。
問題1(難易度:★★★☆☆)
問題
以下の条件を満たすように、左から右へ順番に配置した組み合わせとして、最も適切なものを選びなさい。
5台の機器(P、Q、R、S、T)を左から右へ横一列に並べる。
・RはQの左隣にある
・SはTより左にある
・TはRより左にある
・Pは1番左にある
・Qは1番右にある
選択肢
正解:B
Pは1番左なので1番目はPである。Qは1番右なので5番目はQである。RはQの左隣なので4番目はRとなる。残る2番目・3番目にSとTが入る。条件「SはTより左にある」よりSがTより前に来るため2番目がS・3番目がTとなる。なお条件「TはRより左にある」も確認すると、Tは3番目・Rは4番目であり条件を満たしている。したがって配置は「P・S・T・R・Q」となりBが正解である。
位置関係の推論は確定条件から順に埋めよう
論理問題では、まず「一番左」「左隣」といった「位置が確実に決まる条件」から処理しましょう。
この問題ではPが1番目、Qが5番目、そしてRがQの左隣(4番目)と確定させれば、あとは残りのSとTを並べるだけです。
頭で考えるだけでなく、メモ用紙に5つの枠を書き込んで順番に文字を埋めていくとミスを防げますよ。
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問題2(難易度:★★★☆☆)
問題
次の主張の根拠を、最も弱めるものを1つ選びなさい。
ある企業の人事責任者が、以下の主張をおこなった。
「当社の新入社員向けオンライン研修プログラムBは、業務成果の向上にきわめて効果的である。受講した新入社員の80%が、受講後の6カ月間において営業目標を達成したからだ。」
選択肢
正解:C
この主張は「研修プログラムBを受講した」から「営業目標を達成した」という因果関係を根拠にしている。Cは、営業目標の達成が「先輩社員による日常的な個別指導」という別の要因によってもたらされた可能性を示しており、研修プログラムBと成果との因果関係を揺るがすため、主張の根拠を最も弱める。Aは受講費用の話であり、費用の高低は研修の効果(目標達成との因果関係)とは別問題であるため因果関係を弱めない。Bは受講者の理解しやすさという満足度・理解度の話であり、理解しやすくても目標を達成するとは限らないため、効果そのものを示す根拠にはならず因果関係を直接弱めるものではない。Dは受講者の合計人数の話であり、人数の多少は研修の効果(目標達成との因果関係)とは別問題であるため因果関係を弱めない。したがってCが正解である。
因果関係の別要因を探して論理の飛躍を指摘しよう
「AだからBである」という主張の根拠を弱める問題です。
「研修(A)のおかげで目標達成(B)した」という主張を崩すには、「実は別の要因(C)のおかげだった」と指摘するのが最も論理的で効果的です。
費用や人数の話は因果関係そのものには関係しないため、ダミーの選択肢として素早く除外しましょう。
問題3(難易度:★★★☆☆)

問題
上記の表は、東海4県の2010年6月から2025年6月までの5年ごとの有効求人倍率の推移である。この表から推察できることとして、もっとも適切なものを1つ選びなさい。
選択肢
正解:D
有効求人倍率は「求人数÷求職者数」で算出される。2025年6月の静岡県の有効求人倍率は1.50であるため、求職者2人に対して求人が3件(3÷2=1.50)存在する計算となり、Dは適切である。Aは2015年から2020年にかけて全県で倍率が低下しているため不適切である。Bは倍率低下の要因が求人数の減少か求職者数の増加かが表からは判断できないため推察できない。Cの2010年から2025年にかけての上昇幅は、愛知県が1.60-0.65=0.95・静岡県が1.50-0.55=0.95と同値であり、静岡県だけが最大とはいえないため不適切である。
図表の読み取りでは言葉の定義を正確に数式化しよう
有効求人倍率が「求人数÷求職者数」であることを理解していれば解ける問題です。
「求人倍率が1.5」ということは「求人数が求職者数の1.5倍ある」という意味であり、求職者2人に対して求人3件という表現と直感的に結び付くかが問われています。
また、表全体のトレンド(上昇・下降)を問う選択肢もあるため、まずは表全体を俯瞰して傾向をつかむことが重要です。
GMAPではこのようにビジネス用語の定義を正確に数式に落とし込む力が求められます。
WEBテスト本番まで余裕がない方は、頻出問題を必ず押さえておこう!
志望度の高い企業にWEBテストで落ちるのは本当にもったいないですよね。でも、何冊も問題集を解く時間はありませんよね。
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問題4(難易度:★★★☆☆)
問題
次の文章の要約として最も適切なものを選びなさい。
「事業の持続可能性を高めるため、多くの事業者が先端技術の導入を最優先で推進している。しかし成果を創出するには、単にシステムを導入するだけでは不十分である。現場の就業者が新技術に習熟できる基盤を整え、業務構造や組織風土そのものを根本から変革する取り組みが欠かせない。実際に成功を収めている事業者は、明確なビジョンを持ち、現場の主体的な試みを後押しする体制を構築している。」
選択肢
正解:A
文章全体の中心は、技術導入の成功には単なるシステムの構築にとどまらず、組織風土の変革や現場への支援が不可欠であるという点である。Aはこの主眼を正確にとらえており最も適切である。Bは「技術導入を最優先で進めること」を最重要とする内容だが、本文は「単にシステムを導入するだけでは不十分」と述べており、導入の優先順位ではなく導入後の変革を重視しているため本文の趣旨と異なる。Cは「経営陣が一括管理すべき」としているが、本文は「現場の主体的な試みを後押しする体制」を肯定しており逆の内容である。Dは「従来の業務構造を維持する」としているが、本文は「業務構造や組織風土そのものを根本から変革する」と述べており矛盾する。
対比構造と結論を見抜こう!
長文の要約問題では、「しかし」「実際に」といった接続詞の後に筆者の本当に伝えたい結論(主眼)が隠されています。
この問題では、「システム導入だけでは不十分」と「組織風土の変革が必要」という対比構造を正確に読み取りましょう。
「本文で否定されていること」を肯定するダミー選択肢(B・C・D)を消去法で削っていくのが確実なアプローチです。
問題5(難易度:★★★☆☆)
問題
下記の文章は「コーポレート・ベンチャー・キャピタル(CVC)」について説明したものである。これと整合する主張を選びなさい。
「コーポレート・ベンチャー・キャピタル(CVC)とは、事業会社が自社の事業との相乗効果や新規事業の創出を目的に、新興企業へ投資をおこなう仕組みを指す。
欧米では、自社の経営資源と組み合わせた成長支援が定着しており、CVCによる投資金額が全体の市場で大きな割合を占めている。
こうした長期的かつ戦略的な連携の体制が十分に浸透していないことが、我が国において新興企業が成長の途上で直面する資金やノウハウの不足を解消しにくい一因となっている。」
選択肢
正解:A
一般的な「コーポレート・ベンチャー・キャピタル(CVC)」の定義は、自社の事業との相乗効果を意識しつつ新興企業へ投資や支援をおこなう存在である。本文でも経営資源を組み合わせた成長支援に触れており、育成や支援の側面を端的に述べているAが最も整合する。Bは「CVCによる出資を受けることが唯一の手段」としているが、本文は「欧米では自社の経営資源と組み合わせた成長支援が定着している」と述べており、CVCによる出資以外の支援手段の存在を否定していないため手段を限定しすぎており誤りである。Cは「CVC以外の金融機関からの資金調達がきわめて困難」としているが本文にそのような記述はなく過度な推定であるため誤りである。Dは「自社へのリターンや相乗効果を一切考慮せずに無償で支援する」としているが、本文はCVCの目的として「相乗効果や新規事業の創出」を明記しており「一切考慮しない」という点と、投資をおこなう仕組みであるにもかかわらず「無償」とする点の両方が本文と矛盾するため誤りである。
極端な表現には要注意! 不正解の可能性が高い
文章と整合する選択肢を選ぶ問題では、本文に書かれていない過剰な推測や、「唯一の」「一切〜ない」といった極端な表現が含まれる選択肢は誤りである可能性が高いというテクニックを使いましょう。
この問題でいえば、選択肢B・C・Dが該当します。
よって、本文の「相乗効果や新規事業の創出を目的に」という事実を、素直に「育成や支援をおこなう」と言い換えているAが正解です。
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問題6(難易度:★★★☆☆)

問題
上記の表は、ある企業のB2Bサービスにおける各種マーケティング施策の投入費用と獲得実績を示したものである。この表から読み取れるものとして、最も適切なものを選びなさい。
選択肢
正解:C
Cが正しい。SNS動画広告のサイトアクセス数は32,000人で最多だが、資料請求数は320件であり、Web検索広告の400件を下回る。
Aは誤り。投入費用が最大の展示会出展(800万円)のアクセス数は12,000人で最小である。
Bは誤り。資料請求数が最も多いのは展示会出展の600件で正しいが、受注金額あたりの投入費用(投入費用÷受注金額×100)が最も高いのは展示会出展(800÷7200×100≒11.1%)ではなくSNS動画広告(400÷1600×100=25.0%)である。
Dは誤り。投入費用あたりの受注金額が最も高いのはWeb検索広告(2400÷200=12倍)である。
引っかけの単位や計算が必要な項目に注意
複数の指標が並ぶ表から正しい事実を抽出する問題です。
「最大」や「最小」という言葉が出てきたら、それぞれの項目を縦にざっと見比べましょう。
また、「受注金額あたりの投入費用」や「投入費用あたりの受注金額」のように、表に直接書かれていない数値を比較させる選択肢は、計算ミスの誘発を狙っています。
頭の中で処理せず、必ず電卓を使って冷静に処理しましょう。
問題7(難易度:★★★☆☆)
問題
以下の文章は、企業の経営指標である「自己資本利益率(ROE)」とその向上施策について述べたものである。文中の【 空欄 】に入る記述として、最も適切なものを選びなさい。
「ROE(自己資本利益率)は、株主から預かった資金を用いて企業がどれだけ効率良く利益を上げたかを示す指標である。ROEを高めるための施策としては、売上高当期純利益率の向上や総資産回転率の改善のほか、財務レバレッジを活用する方法がある。具体的な取り組みとして【 空欄 】ことが挙げられる。」
選択肢
正解:A
ROEは「当期純利益÷自己資本」で算出され、「売上高当期純利益率×総資産回転率×財務レバレッジ」に分解できる。ROEを高めるには、利益率の向上、資産効率の改善、自己資本の圧縮が必要となる。Aは自社株買いにより自己資本を削減するため、当期純利益が一定であればROEが上昇し、最も適切である。Bは財務レバレッジが低下してROEを下げる。Cは利益率を低下させるため誤り。Dは総資産回転率を悪化させるため誤り。
ROEの3分解(デュポンシステム)を理解しよう!
企業の収益性を示す「ROE(自己資本利益率)」は、GMAPの財務・会計分野で頻出のテーマです。
ROEを「売上高当期純利益率」「総資産回転率」「財務レバレッジ」の3つに分解して考える視点が問われます。
自社株買いが自己資本の圧縮(=ROEの向上)につながるという実務的な財務戦略のロジックは、管理職登用試験やコンサル業界の選考で非常によく問われるため、必ず押さえておきましょう。
問題8(難易度:★★★☆☆)
問題
下記の文章は、ある製造業における費用構造と損益分岐点について説明したものである。これと整合する主張を選びなさい。
「当社では、売上高に対して一定の割合で発生する変動費と、売上高の増減にかかわらず一定額発生する固定費が存在する。現在、売上高1,000万円に対し、変動費が600万円、固定費が300万円発生しており、100万円の営業利益を確保している。今後の業績拡大に向け、限界利益率(売上高に対する限界利益の割合)を維持しながら固定費を増やす設備投資を検討している。」
選択肢
正解:A
Aが正しい。限界利益は売上高1,000万円から変動費600万円を引いた400万円であり、限界利益率は40%となる。ここから固定費300万円を回収した残りの100万円が営業利益である。
Bは誤り。損益分岐点売上高は固定費300万円÷限界利益率40%=750万円である。売上高800万円のときの限界利益は320万円であり、固定費300万円を引いても20万円の黒字となる。
Cは誤り。固定費が400万円になれば損益分岐点売上高は400万円÷40%=1,000万円である。
Dは誤り。変動費率を引き下げると限界利益率は上昇し、損益分岐点売上高は低下する。
CVP分析(損益分岐点)は限界利益率から実施しよう
管理会計の基本である「損益分岐点(CVP分析)」の問題です。
この手の問題が出たら、まずは売上高から変動費を引いた「限界利益」と「限界利益率(限界利益÷売上高)」を最初に計算してください。
この限界利益率さえ出せれば、あとは「固定費÷限界利益率」で瞬時に損益分岐点売上高を算出できます。
見た目の文章量に圧倒されず、電卓を使って一つずつ数値を当てはめていくファクトベースの処理能力でこの問題を乗り越えましょう。
問題9(難易度:★★★★☆)

問題
上記の表は、あるB2B向けクラウド型業務管理ツールにおける従業員規模別の利用状況を示したものである。この表から読み取れないものを選びなさい。
選択肢
正解:D
Aは正しい。50〜199人の解約率は160÷8,000=2.0%で全区分中最小である。
Bは正しい。月間売上高は10〜49人が18,000社×30,000円=5億4,000万円で最大である。
Cは正しい。10人未満は1社あたり月間利用時間42時間・オプション機能利用率52%でいずれも全区分中最大である。
Dは誤り。500人以上の解約率は50÷2,000=2.5%である。解約率が最も高いのは10人未満(4.0%)および200〜499人(4.0%)であるため、500人以上が最も高いとは言えない。
思い込みで正解を導くのは危険! 事実ベースで求めよう
「読み取れないもの(誤っているもの)」を探す問題です。
「満足度が一番低いから解約率は一番高いだろう」という思い込みでDを正解としないようにしましょう。
感覚だけで判断せず、解約率(月間解約社数÷契約社数)や月間売上高(契約社数×平均月額利用料)などの数値を必ず1つずつ電卓で計算して確認してください。
「ファクトベースの思考」が徹底的に問われます。
本番で焦らないために!
まずは気軽にWEBテスト模試を試そう
書類の準備や面接対策に時間を割いて、WEBテストの対策まで手がまわらない人は多いです。
「WEBテスト模試」なら、スマホやパソコンで簡単に、実際のテストを想定した模試を受けることができます。
また言語と非言語問題の頻出問題を中心に繰り返し受けることが可能です。ぜひ活用してWEBテストを突破しましょう。
問題10(難易度:★★★★☆)

問題
上記の表は、年賀状の送付に関する意識調査の結果(性別・年代別)である。この表から推察できることとして、もっとも適切でないものを1つ選びなさい。
選択肢
正解:D
正解はDである。調査全体で見ると、男性(500人)の肯定的回答(近況報告のため当然41.0%+守るべき伝統文化9.0%)は500×0.50=250人、女性(550人)の肯定的回答(33.0%+5.0%)は550×0.38=209人であり、合計459人÷1050人≒43.7%となる。「きわめて少数派」と判断することはできないためDは不適切である。
Aは20歳代と30歳代の数値を比較すると正しく、Bも年代が上がるにつれて肯定的な割合が上昇しているため正しい。Cは廃止(無駄な慣習)と縮小(時代に合わせて縮小)をあわせた人数が全体の過半数を占めるため適切である。
図表の読み取りでは母数の違いを必ず考慮しよう
パーセンテージ(割合)の表から全体の実数を推察する問題です。
男性(500人)と女性(550人)で調査人数(母数)が異なるため、単に男女のパーセンテージを足して2で割ってはいけません。
必ず「人数×割合」でそれぞれの実数を算出してから合計しましょう。データ分析の基本原則を守れているかが試されています。
表に小さく書かれている「母数」を見落とさないよう注意が必要です。
問題11(難易度:★★★★☆)
問題
次の文章の要約として最も適切なものを選びなさい。
「企業の成長戦略において、既存事業のポートフォリオを見直す動きが広がっている。東京証券取引所は2023年以降、資本コストや株価を意識した経営の推進を求めており、不採算事業の売却や新規分野への投資配分に関する開示が増加している。これまで事業の継続判断は、過去の貢献度や組織内の摩擦を回避するための配慮から先送りされることが多かったが、市場からは資本効率を高めるための明確な撤退基準の提示が求められている。しかし、単に赤字事業の売却方針を示すだけでは、中長期的な企業価値の向上を納得させることは難しい。ある調査では、事業再編に取り組む企業のおよそ70%が『成長分野への投資と不採算事業の整理をつなげる一貫した方針の提示』に課題を感じていると回答している。」
選択肢
正解:A
文章後半で「単に赤字事業の売却方針を示すだけでは不十分」「成長分野への投資と整理をつなげる方針に課題がある」と述べられており、全体の主眼は「事業再編において成長投資と連動した一貫性のある方針を示す必要性」にある。Aはこの結論を正確にまとめており最も適切である。
Bは「東京証券取引所の要請を受けて不採算事業の売却方針を開示することが最重要」としているが、本文はそれだけでは不十分と明記しており要約として不十分である。Cは「過去の貢献度や組織内の摩擦への配慮を考慮して評価している」としているが、本文はそうした配慮が事業判断を先送りさせてきた問題点として述べており、評価の根拠ではなく克服すべき慣習として描かれているため矛盾する。Dは「既存のポートフォリオを維持しながら資本効率を向上させる」としているが、本文は「不採算事業の売却や新規分野への投資配分」という再編を積極的に論じており、現状維持を肯定する内容と矛盾する。
問題提起と解決策のセットを探そう
ビジネス文書の要約では、「現状の課題」と「解決策」のセットが正しく含まれている選択肢を選びます。
この問題における現状の課題は「不採算事業の売却だけでは不十分」なこと、解決策は「成長投資と結び付ける」ことです。
本文の内容の一部だけを切り取ったものや、本文の課題を「すでに解決した」かのようにすり替えている選択肢に惑わされないよう、文章全体の論理展開をつかみましょう。
問題12(難易度:★★★★☆)
問題
下記の主張の根拠を強めることにならない事象を以下の選択肢から選びなさい。
ある市場アナリストが、以下の主張をおこなった。
「国内の電子商取引市場において、大手SNS企業が本格参入して取扱高を伸ばしているが、『既存の主要ECモールを脅かす存在になった』と即断するのは早計である」
選択肢
正解:A
SNS企業のEC参入にはまだ限界があり既存ECモールを脅かす存在とは断言できないという主張に対し、B・C・Dはいずれも取扱高の伸びに陰りがあることや体制面・商品構成の課題を示しており、主張を補強する。
一方Aはシステムが決済障害なく安定稼働しているという事象を述べており、これはSNS企業のECとしての信頼性・実力を示す肯定的な情報である。「脅かす存在になりえる」という方向を支持する内容であるため、「まだ脅かすほどではない・即断は早計」という主張の根拠を強めることにはならない。したがってAが正解である。
「主張を強めない」=反証または無関係のものを選ぼう!
「根拠を強めることにならない」という二重否定の設問文に注意が必要です。「主張を弱める事実」または「関係ない事実」を選びましょう。
「即断は早計(まだ脅かす存在ではない)」という主張に対して、Aの「システムが安定稼働している」はSNS企業にとってプラスの事実となり、「脅かす存在になり得る」という主張を弱めるので正解です。
問題13(難易度:★★★★☆)
問題
以下の条件を満たすように、左から右へ順番に配置した組み合わせとして、最も適切なものを選びなさい。
6人の参加者(a、b、c、d、e、f)を左から右へ横一列で座らせる。
・aはbの左隣に座る
・cはdより右に座り、eよりは左に座る
・fは1番左に座る
・bは1番右に座る
・eはaより左に座る
選択肢
正解:B
fは1番左なので1番目はfである。bは1番右なので6番目はbであり、その左隣の5番目はaとなる。残る2番目・3番目・4番目にc・d・eが入る。条件「cはdより右に座り、eよりは左に座る」より、左からd(2番目)・c(3番目)・e(4番目)の順に並ぶことが確定する。eは4番目・aは5番目であり条件「eはaより左に座る」にも適合する。したがって並びは「f・d・c・e・a・b」となり、Bが正解である。
パズルのように紐解いていくと答えに辿り着く
6人の座席配置を推理する問題です。
まず「fが1番左(1)」「bが1番右(6)」「aはbの左隣(5)」という確定条件を枠に書き込みましょう。
残る枠は2、3、4のみとなり、「cはdより右、eより左(d→c→e)」という条件から、自動的にd=2、c=3、e=4と決定できます。
GMAP特有の「パズルを解くように論理を組み立てる」典型的なパターンです。
問題14(難易度:★★★★☆)
問題
下記の主張の根拠を強めることにならない事象を以下の選択肢から選びなさい。
ある経営コンサルタントが、以下の主張をおこなった。
「大手精密機器メーカーが海外の研究開発拠点を統合して集約化を進めているが、『これによってイノベーション創出の効率が劇的に改善する』と結論付けるのは早計である」
選択肢
正解:B
研究開発拠点の統合がイノベーション創出の効率改善に直ちにつながらないという主張に対し、主張の根拠を強めることにならない事象を選ぶ。
Aは拠点統合にともない優秀な研究者が他社へ流出するという弊害を示しており、統合が効率改善につながらない可能性を示すため主張を補強する。Cは地域市場のニーズ収集体制が失われ、地域特有の製品仕様への対応が遅れるという弊害を示しており同様に主張を補強する。Dは異なる組織文化の統合による意思決定の不全と開発期間の延長という弊害を示しており同様に主張を補強する。
一方Bは管理コスト削減や全体の営業利益率の改善という財務面の好結果を述べており、拠点統合のメリットを示す内容であるため、技術革新への懸念を示す主張の根拠を強めることにはならない。よってBが正解である。
主張とは逆の方向性を示す事象を見抜こう
「効率改善と結論付けるのは早計だ」という主張(=統合にはデメリットや懸念がある)に対して、「根拠を強めることにならない事象」を選びましょう。
A、C、Dはすべて統合によるデメリットを挙げているため、主張を裏付ける選択肢です。
一方で、Bだけは「利益率が改善した」というメリット(効率改善の証拠)を挙げており、コンサルタントの懸念とは逆の方向性を示しているため正解となります。
問題15(難易度:★★★★☆)

問題
グラフから読み取れないものを選びなさい。
選択肢
正解:D
従業員1人あたりのITトラブル件数を計算すると、東京本社は15÷500=0.03件、大阪支社は24÷300=0.08件、名古屋工場は8÷400=0.02件、福岡営業所は6÷150=0.04件、R&Dセンターは10÷200=0.05件となり、大阪支社は最も少ないどころか最も多い。よって大阪支社が最も少ないとするDは誤りであり正解となる。なおAからCはいずれも正しい。
A:R&Dセンターの1人あたりIT費用は80百万÷200人=40万円で全拠点中最高である。
B:大阪支社のトラブル1件あたりIT費用は75÷24≒3.1で、福岡営業所の45÷6=7.5を下回っており正しい。
C:名古屋工場のIT費用(90百万)は福岡営業所(45百万)より多いが、クラウド移行率は名古屋工場(25%)が福岡営業所(50%)を下回っており正しい。
複合グラフの2つの軸と単位を正確に読み取ろう!
棒グラフと折れ線グラフが組み合わさった「複合グラフ」を読み解く、GMAPの頻出パターンです。
このグラフは左軸が「費用」、右軸が「比率・件数」と分かれているため、どの線がどの軸に対応しているかを正確に見極める必要があります。
また「1人あたり」「1件あたり」の指標を比較する際は、見た目の数字の大きさに騙されず、すべての拠点の数値について電卓での割り算を実施しましょう。
「GMAP-CT」を対策する際のポイント
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執筆・編集 PORTキャリア編集部
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アドバイザーのリアル・アドバイス!「ファクトベース」を徹底しよう! 論理的思考力が大切
キャリアコンサルタント
高尾 有沙
プロフィールを見るGMAPを攻略する最大のコツは、「自分の感覚や一般常識を捨て、提示されたデータ(ファクト)のみにもとづいて論理を組み立てること」です。
たとえば「文章読解」では、筆者の主張に対して「それは論理の飛躍がある」「別の要因が考えられる」といった反論を選ぶ問題がよくでます。
「AだからBである」という因果関係を疑い、別の仮説を立てるクリティカルシンキングの思考法を身に付けておくことが重要です。
提示された情報の正確な読み取りが鍵になる!
また、「データ・数理(図表の読み取り)」では、複数の表やグラフから情報を抽出して計算する必要があります。
この際、思い込みで選択肢を選ぶと確実に間違ってしまうため、必ず手元の電卓を用いて「割合(%)」や「1人あたりの数値」を実際に計算し、数値的な裏付けを持って解答してください。