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公務員試験の受験票や面接カードで必要になる志望動機ですが、いざ書こうとすると、評価される志望動機や実際の書き方に迷う人も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、公務員経験のあるキャリアコンサルタントとともに公務員の志望動機の評価基準や書き方のコツを解説していきます。
記事後半では「民間の志望動機を活用したい」「安定が本音」といったリアルな悩みにプロが回答しているので、志望動機のブラッシュアップに役立ててください。
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【元公務員が解説】合格に近づく書き方のポイントとは
面接官は志望動機の内容から「書類審査や苦情対応などの地道な作業にも耐えられるか」「単なる安定や憧れで志望していないか」という点を見極めます。
そのため、面接官がチェックしている評価のポイントを押さえて、必要な要素を盛り込むことが欠かせません。
そこで、この章では元地方公務員の山田さんが、実際の経験をもとに、公務員の志望動機で盛り込むべきキーワードや評価基準を紹介します。
山田さんの紹介する例文を通して、自分の志望動機に活用できる点がないか探してみましょう。
評価につながる志望動機を知りたい人向けの記事(タップで開閉)
志望動機の作成に迷ったら、まずはプロが語る評価基準について理解を深めましょう。
志望動機を書く方法
志望動機が書けないときの対処法|就活のプロが実際に評価した志望動機とは?
公務員の志望動機を作成するための事前準備
公務員の志望動機では、「公務員への適性」と「その人ならではの動機」が厳しくチェックされるため、以下のステップに沿って、根拠となる材料を集めましょう。
志望動機の材料集めの手順
- 公務員の仕事内容や求める人材について整理する
- 志望先の強みと課題を特定し、自分の興味のある仕事を見つける
- 自己分析で志望理由や自分の強みを洗い出す
- 自分の強みと求められる強みの共通点を探す
特に重視されるのは「その省庁・自治体である理由」と「公務員に興味を持った原体験」であり、これらが強固であるほど長く働ける印象になり説得力が生まれます。
まずは志望動機の作成前に、省庁・自治体研究の結果と自分が公務員を志望するきっかけを、思い付く限り紙に書き出して情報を整理しましょう。
事前に確認すべき資料とは
志望先の総合計画・基本構想、施政方針、予算書・決算書、組織案内を必ず確認しましょう。
目指す姿と重点施策、予算配分から、その組織が今最も力を入れる課題が読み解けます。
公務員を目指すきっかけの例を知りたい人向けの記事(タップで開閉)
きっかけを紙に書き出そうとすると手が止まってしまう人は、下記のQAでほかの人の回答を参考にして考えてみてください。
公務員を目指すきっかけ
公務員を目指すきっかけはどのようなことが多いですか?
【4ステップでできる】志望動機の構成
ここでは、事前準備で用意したあなたならではの材料を用いて、実際に「きっかけ」「志望理由」「貢献意欲」という構成に落とし込むコツを紹介します。
ただ構成に当てはめるだけでなく、「ほかではなくなぜここか」という差別化の方法や、現場の地道な業務への理解を伝える表現方法も解説しています。
解説を読みながら実際に手を動かして、説得力のある志望動機を作成していきましょう。
志望動機作成ツールを試してください
「志望動機がなかなか書けない……」と悩んでいませんか?自己分析や業界研究に時間がかかり、思うように進まない方も多いでしょう。
そんな時は「志望動機作成ツール」を活用しましょう。5つの質問に答えるだけで、あなたの強みや経験を活かした志望動機が簡単に完成します。
ぜひ活用して、効率の選考を突破しましょう。
①公務員を志望する理由
志望動機の冒頭では、「なぜ公務員を志望するのか」という結論を端的に述べることが不可欠です。これにより、担当者は概要を把握しやすくなります。
この内容が志望動機全体の納得感を左右するため、公務員ならではの公益性や社会貢献の視点を含めることが求められます。
たとえば「利益よりも人々の暮らしやすさを追求したい」「地域の課題を福祉優先で解決したい」など企業ではできない理由を盛り込むのがコツです。
志望理由が「安定しているから」しか思い付かない人は、Q&Aコーナーで適切に言い換える方法を確認しましょう。
- 面接で「民間でも良いのでは?」と問われた際の返し方を教えてください!
民間の否定はNG! 行政だからこそできる業務に着目しよう
この質問には、役割の違いで答えましょう。
民間は採算性にもとづき事業をおこないますが、行政は不採算でも、声の届きにくい人や地域を含む全住民へ公平にサービスを届けられます。
これは、法令や条例という仕組みそのものを整えられるからです。
たとえば、子育て支援に携わりたいなら、「採算の合わない過疎地にも補助制度と条例で保育の場を確保できる」と語ると説得力が増します。
民間を否定せず、自身の経験と結び付けて「だから行政」と締めるのがポイントです。
公務員に適した理由が思い付かない人向けの記事(タップで開閉)
「公務員でなければならない理由」の見つけ方や効果的な伝え方を知りたい人は以下の記事をチェックしてください。
②公務員を目指すきっかけ
次に、志望理由の根拠を示すために、公務員を目指したきっかけを語りましょう。たとえば「祖母の通院時に交通インフラの不便さに気付いた」といった内容です。
このように、地域課題に直面した経験や行政の仕事に触れて行動が変容した出来事など、主体的で独自性のある体験を盛り込むことで公務への覚悟が伝わります。
エピソードの具体性と理由の関連度合いが志望動機の説得力につながるため、きっかけと志望理由が自然な流れで結び付いているかも確認してください。
③その自治体や省庁を選んだ理由
公務員の志望動機では、志望先固有の政策や地域課題に着目し、自身の原体験と結び付けながら「なぜその自治体・省庁なのか」を示すことが欠かせません。
なぜなら、その自治体や省庁への理解が浅いままでは、単なる理想論と見なされたり「ほかの自治体や省庁でも良いのでは」などと、熱意を疑われてしまうためです。
単に政策を把握するだけではなく、行政の取り組みによって実現したい理想の街づくりまで言語化しておくことで、一貫性と説得力のある志望動機に仕上がります。
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第一志望以外の企業にエントリーする時、「特別な志望動機が思いつかない......」と悩む就活生も多いでしょう。
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④国や地域への貢献意欲
公務員の志望動機は、必ず行政への貢献意欲でまとめるようにしましょう。
その際のコツは、特定の部署や業務にこだわりすぎず「どのような配属先でも目下の業務に向き合い課題を解決する」という熱意を見せることです。
なぜなら、公務員の業務は幅広いうえに異動も多いため、自分の希望ばかりを優先した志望動機では、理想とのギャップによる早期離職が懸念されるからです。
志望先にかかわらず、公務員として持っておくべき理念まで含めることで、担当業務を問わない貢献意欲と定着力の両方をアピールすることができます。
元公務員が意欲の伝え方を伝授!
特に行政職では、キャリアの中で複数回の転属・転勤があります。
よって、「◯◯課の◯◯事業でなければ働きたくない」と頑なになるのは避けましょう。
一方で、特定の政策にかかわりたいというアピールは、意欲と専門性を示せるメリットもあります。
よって、ジョブローテーションへの前向きさを示しつつ、所属先を希望するのが良いでしょう。
志望動機に自己PRも盛り込みたい人向けの記事(タップで開閉)
志望動機に貢献意欲を含める際は、自己PRの語り方が参考になります。公務員の自己PR方法を紹介した下記の記事で理解を深めてみてください。
公務員の自己PRの例
公務員の自己PRのコツは? 評価される作り方を例文付きで解説
【区分別】公務員の志望動機の例文17選|新卒・既卒対応
公務員の志望動機で求められる構成がわかっても、「構成をどうやって志望動機に落とし込めば良いの?」と疑問を持つ人もいるかもしれません。
そこで、元公務員のキャリアコンサルタントとともにこの章では区分別に用意した17個の例文を紹介します。
新卒・既卒別の例文や、出身地別の例文を用意したので、自分の志望先と状況に合わせた例文を参考にして、エピソードを構成に落とし込む方法を理解しましょう。
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(人材業界の場合)
地方公務員(市役所・町役場)
市役所・町役場に勤務する地方公務員は、住民にとって最も身近な存在として暮らしを密に支える存在です。
そのため、窓口業務での「傾聴力・対話力」や、住民の困りごとに対して臨機応変に動ける「現場対応力」が欠かせません。
志望動機では、接客のアルバイトやボランティアの経験から、対人関係に抵抗なく臨める姿勢を盛り込むことが大切です。盛り込み方は例文で確認していきましょう。
新卒・地元出身
新卒で地元の地方公務員(市役所・町役場)を目指す際は、地域住民として感じた自治体の良さと課題を語る必要があります。
地方愛を伝えるのみにとどめず、「〇〇市の〇〇を目的とした〇〇に魅力を感じた」など、行政の取り組みへの深い理解が伝わる構成にすることがコツです。
一般行政職の例文をもとに、地元での体験と志望理由をつなげる感覚を把握しましょう。
例文(一般行政職)
生まれ育った〇〇市で、住民一人ひとりの暮らしに寄り添い、誰もが安心して住み続けられる街を作りたいと思い志望しました。
大学時代に地域の見守りボランティアへ参加したとき、高齢者の孤立や生活支援の不足を目の当たりにし、住民に最も身近な基礎自治体が果たす役割の大きさを痛感したことがきっかけです。
なかでも貴市の、地域包括ケアシステムの強化や生活交通ネットワークの再編など、住民の孤立を防ぐ先進的な施策に注力している点に強く惹かれています。
見守りボランティアでは、定期訪問と電話見守りを通じて、高齢者の方とお話しする機会が多くありました。初めは何気ない会話でしたが、次第に「夜眠れず困っている」といった生活の悩みを打ち明けていただくようになり、それがきっかけで認知症への相談窓口につなげられた経験もあります。
よって、採用後は私の強みである「相手の立場に立って耳を傾ける傾聴力」を活かし、現場で受け止めた市民の切実な声をこれらの包括ケアや交通施策へ反映させ、誰もが孤立しない地域づくりに貢献いたします。
新卒・ほかの地域出身
ほかの地域出身の場合は、外部の人間だからこそ気付けた地域の魅力を客観的に語るのがコツです。
「なぜ地元ではないのか」という疑問に答えるように、実際に地域を訪れた経験や定住への覚悟を盛り込みましょう。
例文を参考に、ほかの地域出身者ならではの視点を交えた地域の強みと自分の理想とする街づくりを結び付け、説得力のある志望動機に仕上げてみてください。
例文
大学で域内格差を学び、地域保全の重要性を痛感したことから、歴史的資源を大切にする貴市の街作りに深く感銘を受け志望いたしました。
大学時代に旅行で貴市を訪れた際、歴史的な家屋を再利用し、地元の食材を提供する古民家カフェを訪れました。さらに、その際に店主の方が街の歴史を教えてくださるなど、地域のみなさまの温かな活気に触れました。
私は大学のゼミにおいてヨーロッパの地域統合における域内格差を学んでおり、日本にも統合によって消えてしまう歴史があることを課題ととらえています。
よって、歴史や自然を活かした街作りをしており、その魅力が地域の隅々にまでいきわたっている貴市は、まさに私の理想の街のあり方です。
大学のゼミで培った地域課題の解決方法を実践しながら、他地域出身としての視点も取り入れることで、市外からの新しい人の流れをつくり、持続可能な街の発展に貢献してまいります。
出身地以外を志望する際のコツ
出身地以外の自治体を志望する際の動機の例には以下が挙げられます。
・大学生活や旅行、地域活動などを通じて地域の魅力や課題を実感した
・自治体独自の政策や先進的な取り組みに共感した
・自身の経験や専門性を活かして地域課題の解決に貢献したい
・人口減少や子育て支援など、関心のある課題に積極的に取り組んでいる
さらに、自治体の総合計画や施策を調べ、地域の現状や課題への理解を深めましょう。
加えて自身の経験や価値観、入庁後に実現したいことを結び付けることが説得力につながります。
既卒
既卒の志望動機では、これまでの就業経験で培った能力を志望先でどのように活かすかを語ることが求められます。
さらに、民間からの転職の場合は、企業にいるときに感じた行政課題を軸として、公務員を志望するようになった理由を組み立てるのがコツです。
ここでは、民間企業の営業職から公務員を目指す人向けの例文をもとに、前職で身に付けたスキルを地域課題の解決や住民サービスの向上などと結び付けてアピールする方法を学びましょう。
例文
民間IT企業の企画営業として培った「潜在課題を掘り下げて解決する力」を活かし、〇〇市の市民生活をより豊かに支えたく志望しました。
前職では顧客の潜在課題を丁寧にヒアリングし、自社の自動化ツールを活かしたデジタル化による業務改善を提案・推進してきました。
そのなかで、自社の商材では解決しきれない課題にぶつかった経験から、営利目的にとどまらず、根本からの課題解決を目指して行政の立場で支えたいという思いが強くなりました。
前職の経験から、デジタルツールの導入については要件定義からツールの選定・運用設計まで可能です。よって、貴市が注力する窓口業務のデジタル化においても、市民や職員が抱える潜在的な不便を洗い出し、真に使いやすい仕組みづくりに貢献できると考えています。
これまでのべ100社以上のデジタル化を推進した提案力と実行力を活かし、市民のニーズに迅速かつ的確に応えることで、即戦力として貢献いたします。
もっと市役所の例文が見たい人向けの記事(タップで開閉)
より実践的な例文や市役所に特化した例文が見たい人は以下の記事を確認してみてください。
市役所向けの例文7選
例文7選|市役所の志望動機が誰でもスラスラ書けるコツ! 注意点も
地方公務員(都道府県庁)
都道府県庁は、市町村の枠を超えた広域行政を担当するため、基礎自治体で求められる対応力に加えて、より大局的な視野や調整力、企画力が求められます。
したがって、志望動機では広域的な業務に興味を持った理由と、複数の団体の調整を担った経験や、調整力・企画力を発揮した経験を盛り込むことが大切です。
各属性に合わせた例文を確認して、より幅広い視野をアピールする方法を確認しましょう。
新卒・地元出身
新卒の人が地元の都道府県庁を目指す場合は、「なぜ県なのか」という理由を明確にする必要があります。
都道府県全体の政策にかかわれるからこそ成し遂げたい目標や解決したい課題を挙げたうえで自分の原体験と結び付けましょう。
まずは、一般行政職の例文をもとに、基礎自治体への志望動機との語り方の違いを確認してみてください。
例文(一般行政職)
地元である、日本屈指の〇〇に強みを持つ〇〇県の魅力をさらに伸ばすため、県全体の産業基盤を築きたく〇〇県庁を志望しました。
大学での地域インターンシップを通じて地元中小企業を訪問した際、労働力不足やデジタル化の遅れに直面している現場を目の当たりにしました。こうした課題の解決は、一つの企業や一つの地域だけでは限界があることから、産業インフラの整備や県内外の企業マッチングによって解決したいと思い、〇〇県庁を志望しております。
大学時代は、所属するゼミと自動車企業との共同研究において、産業課題を実践的に学ぶほか、複数組織との連携や調整に力を入れてまいりました。
入庁後は、この調整力を発揮して、産業振興や企業誘致にかかわり、地元中小企業のDX・カーボンニュートラル化の支援に携わることで〇〇県全体の産業を活性化させることに尽力します。
元沖縄県の職員がアドバイス!
市町村の枠を超えた広域的な視点や市町村間の調整など、都道府県の役割を理解しましょう。
そのうえで、自分の強みを具体的な県政課題の解決にどう活かすかを必ず述べることが大切です。
具体的な県政課題は、現職の知事が直前の選挙で掲げた公約集などを参考にしましょう。
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新卒・ほかの都道府県出身
ほかの都道府県出身の場合、市役所・町役場志望と同様、外部の視点から見出した地域の独自性や強みを盛り込むことが求められます。
旅行の際などに感じたその都道府県だからこその魅力に触れ、「地元ではなくその都道府県を志望する動機」として説得力のある理由に仕上げましょう。
例文を参考にして、大学時代に培った強みと都道府県が重視する政策のつながりの押し出し方を理解することが大切です。
例文
大学のゼミで地域産業の比較研究をおこなうなかで、貴県独自の特産品である〇〇の品質の高さとその生産体制に感銘を受け、その魅力を全国へ広めたいと思い志望しました。
現地調査で生産者に話を伺ったとき、商品の魅力に反して、発信力不足で全国的な知名度を獲得できていない現状を知り、強くもったいなさを感じたことがきっかけです。
民間企業は短期間でスピード感のある支援が可能な一方で、県行政であれば生産者に寄り添い、長期的な視点でブランド化を伴走できる点に魅力を感じています。
学生時代はゼミで地域団体と連携し、実地調査にもとづく販路開拓やフェアを企画・提案し、小規模なイベントながら、2日間で1,000人の動員を達成した経験があります。
この経験から培ったリサーチ力と調整力を活かし、貴県の〇〇の全国的な価値向上に貢献いたします。
既卒
既卒の志望動機では、これまでの経験が公務にどう活きるのかを語ることが欠かせません。
特に、広域業務を担う都道府県庁向けの志望動機では、顧客対応などの経験よりも、抜本的な業務改善や仕組み作りの経験を盛り込むほうがより評価されます。
ここでは、マネジメントでの業務改善の経験を持つ人向けの例文を紹介するので、公務員での再現性と「なぜ県庁なのか」を伝える方法を習得してください。
例文
IT企業でのプロジェクトマネジメント経験を活かし、広域行政の立場から〇〇県の業務革新と行政DXを推進したく志望しました。
前職では、複数企業が参画する大規模なシステム刷新プロジェクトを統括し、現場の強い抵抗や利害対立に直面いたしました。そこで、各ステークホルダーへの丁寧なヒアリングと地道な対話を重ねて相互理解を醸成し、年間数千時間の業務削減を達成しました。
この取り組みでは民間ベンダーとしての限界を感じることも多々あったことから、社会基盤そのものを根底から支えたいという思いが強くなりました。
貴県が主導するスマート県庁の推進や市町村と連携した共同調達施策は、地域全体の仕組みを根本から変革する取り組みであり深く共感しています。
入庁後は、同時に6社以上の企業と現場を束ねてきた調整力を活かし、県と市町村の橋渡し役として、行政サービスの高度化に即戦力として貢献いたします。
県庁向けの例文をもっと見たい人向けの記事(タップで開閉)
県庁に特化した例文を見たい人は、以下の記事を参考にしてください。
県庁向けの例文7選
例文7選|説得力のある県庁の志望動機で周囲より一歩リードする方法
地方公務員(政令指定都市・東京特別区)
政令指定都市や東京特別区は、住民に身近な基礎自治体としての機能と、大都市特有の高度かつ複合的な行政課題に対応する機能をあわせ持つ点が大きな特徴です。
そのため志望動機では、大都市ならではの課題をとらえつつ、住民と直接接する現場の最前線として貢献するための適性を伝える必要があります。
ここでは3つの例文を通して、大きな組織の運営と住民への細やかな支援を両立させる意欲の伝え方を見ていきましょう。
新卒・地元出身
新卒で地元の大都市の公務員を目指す人は、「生まれ育った地元への愛」で終わらせるのではなく、住民としての実感とともに、広域をけん引する都市の政策実行力の双方を盛り込んで志望動機を作成するのがコツです。
地元で感じてきた生活課題を語りつつ、地域同士をつなぐ交通インフラの連携や拠点整備など、大都市ならではの施策や課題解決力にも触れましょう。
例文を参考に、地元への愛着を大都市としての役割を支えるための責任感に昇華させる伝え方を学び、自分の志望動機にも反映させましょう。
例文
地元〇〇市で生活するなかで、市民の安心な暮らしを守りながら周辺地域をけん引する大都市の機能に魅力を感じ志望しました。
祖父母の通院に付き添う際、郊外路線の減便による移動の困難さを痛感し、中心部と周辺自治体を結ぶ広域交通網を再編できる貴市の大都市機能に強い可能性を感じたことがきっかけです。
貴市が推進する生活交通ネットワークの再編とコンパクトシティ構想に、生活者目線の利便性と都市の牽引力を両立させる取り組みとして深く共感しています。
大学では、大学祭実行委員として、近隣住民と学生側の要望をすり合わせて企画を成功へと導いた経験があります。
この経験を通じて培った、異なる立場をつなぐ調整力を活かし、市民の声と都市開発の施策を結び付け、活力ある都市づくりに貢献したいです。
新卒・ほかの都道府県出身
地方やほかの地域出身で大都市を志望する人は、他地域から見た都市の魅力と、その都市への進学や現地での活動を通じて見えてきた生活課題に触れましょう。
都市の持つ華やかな魅力に終始せず、地域住民の暮らしに寄り添う基礎自治体としての取り組みにも共感を示すことで、志望度の高さが伝わります。
例文をもとに、大学時代の体験で感じた大都市の課題やメリットと、他地域出身ならではの客観的な視点を結び付けるためのコツをつかみ、作成に活かしましょう。
例文
多くの人々が集い変化し続ける〇〇区の多様性に魅了され、基礎自治体の立場から貴区に貢献したく志望しました。
地方から進学を機に貴区で暮らすなかで、活気や利便性の裏にある「単身高齢者の孤立」や「近隣関係の希薄化」といった、大都市ならではの生活課題を肌で実感し、行政の重要性を痛感いたしました。
だからこそ、貴区が推進する地域コミュニティの再生や多文化共生施策など、一人ひとりの暮らしに寄り添う取り組みに強く共感しています。
在学時は地域の無料英語コミュニティの運営を支援し、外国人住民と地域をつなぐ場づくりに取り組んできました。そこで培った「多様な価値観を受容し協調する力」を活かし、誰にとっても安心で魅力あふれる都市づくりに尽力します。
既卒
既卒の人が政令指定都市や特別区での公務員採用を目指す場合は、変化の激しい都市行政に対し、民間で培ったスピード感や対応力を活かす意欲を示すのがコツです。
民間企業で身に付けたスピード感や論理的思考力は、迅速な対応が急務とされる、大都市のDX推進や福祉課題の取り組みにおいて、即戦力の武器になります。
例文を参考に、自分の能力が都市の取り組むどの領域で活かせるのかを伝える方法を把握して、説得力のある志望動機を仕上げましょう。
例文
コンサルティング企業で培った「業務プロセスの可視化とデータ分析力」を活かし、大都市〇〇市が直面する複雑な都市課題の解決に寄与したく志望しました。
前職のコンサルティング業務では、業務解析のログから隠れたボトルネックを特定し、年間3,000時間の工数削減を実現いたしました。
こうした企業の組織改革を支援するうちに、特定の企業だけでなく、何十万もの市民が暮らす大都市の持続可能性を支えたいという思いが強くなりました。
貴市が推進するデータ利活用によるスマートシティ構想や高齢化にともなう都市型福祉の再構築に深く共感しております。
上記の経験で培った民間での課題解決スキルを発揮し、市民サービスの利便性向上と効率的な行政運営の実現に即戦力として貢献いたします。
元公務員が実践的なコツを紹介
政令指定都市や東京特別区では、規模より役割への理解が問われます。
まずは、大都市ならではの広域的・先駆的な行政課題を理解しましょう。
さらに、住民に近い立場での貢献意欲や実現したい未来を志望自治体の施策と結び付けてください。
国家公務員(総合職)
国家総合職は国全体を見据えた政策方針の決定や法律案の立案をおこなうため、国家の抱える「少子高齢社会」「国際情勢」などの大規模課題への意識が不可欠です。
また、こうした課題は複雑に利害が絡み合っているため、志望動機では、その利害を理解し調整するための覚悟と論理的思考力をアピールすることが求められます。
新卒・既卒の例文をもとに、国家規模の課題に立ち向かう意思を示す方法を理解して、自分の志望動機にも反映させましょう。
新卒
新卒で国家総合職を目指す際は、法制度の設計を通じて社会の根本課題と向き合える魅力に触れつつ、単なる理想論でとどめず適性や覚悟を示すことが重要です。
また、抽象的な課題を述べるのではなく、志望する省庁に応じた具体的な政策分野に踏み込み、自分の経験をもとに職務に対する使命感を語りましょう。
例文を参考に、抽象論を避けつつ、国家全体の課題を見渡す広い視野を示す志望動機の書き方を学んでください。
例文
世界的な資源価格の高騰や重要物資の供給途絶といった地政学リスクに直面するなか、日本の根幹を揺るがす「エネルギー安全保障」という構造的課題に対し、法制度の抜本改革を通じて持続可能な産業基盤を築きたく総合職を志望しました。
大学で国際経済法を専攻するなかで、一企業の努力だけでは防ぎきれないサプライチェーンの寸断を目の当たりにし、国際交渉や法制度の抜本改革を担う本職こそが自身の果たすべき使命だと痛感しました。
複雑に利害が絡む国難を前にしては、若手のうちから責任を恐れず本質を突く論理的思考力と、データや客観的事実にもとづき、多様なステークホルダーと粘り強く合意形成を図る対話力が不可欠です。
学生時代は、模擬国際仲裁コンペに備え、国際情勢や最新のテクノロジーについて分析を重ねていきました。ここで培った多角的な分析力を活かし、日本の未来を左右する制度設計に全力を尽くして職責を全うします。
既卒
既卒で国家総合職を志望する場合は、民間企業が介入できる領域の限界や法制度の壁を軸に「国家総合職でなければならない理由」を語るのがコツです。
前職で成し遂げた成果をもとに、自分のスキルをどのように国家規模の取り組みに反映させられるのかを論理的に伝えましょう。
海外との折衝経験を活かした交渉力と専門性を、国家総合職の業務に紐づけた下記の例文をもとに、即戦力と評価される志望動機の作り方を見ていきましょう。
例文
前職の電機メーカーで東南アジアへのインフラ輸出交渉を担当するなかで、技術力だけでは超えられない、国家主導のルールや支援格差に直面し、抜本的な環境整備に携わりたく国家総合職を志望しました。
数年準備した大型商談の最終局面で、競合国の政府主導による強力な資金支援によって技術提案が覆る現実を目の当たりにし、企業の枠を超えた国家レベルでのルール形成や官民連携の重要性を痛感しました。
相手国政府や現地パートナーと渡り合ってきた交渉力や、各国の規制の歪みを肌で感じた知見は、日本の産業を守る国際基準の策定や法整備において即戦力になると確信しています。
企業の利益追求を超え、日本企業が世界で正当に勝負できる基盤を築くため、職務に全力を尽くします。
元公務員が語る「立案」に目を向けるコツ
具体的な政策の実行ではなく、国の未来を見据えた政策の企画・立案への熱意を示しましょう。
たとえば「政策の法制化やゼロからの制度設計を通じて、国家的課題を根本から解決し日本を牽引する」などです。
このように、高い視座を持っていることをアピールしてください。
国家公務員(一般職)
国家一般職は、国が立案した政策を、本省庁や出先機関といった現場において運用・執行する役割を担います。
そのため、まずは業務説明会や官庁合同説明会で興味のある省庁や出先機関の業務を正確に理解し、自分の経験が活かせる業務を特定しておくことが大切です。
ここでは新卒・既卒の例文を通して、実際に得た情報をもとに自分の強みと結び付ける書き方を学びましょう。
新卒
国家一般職を志望する新卒の人は、国家総合職との違いを理解し、国の現場運用を担う意欲を志望動機に盛り込むのがコツです。
志望先の業務に合わせて、省庁の政策を国民に届けるための事務処理能力や、関係機関と調整をおこなう対人能力を必ず示しましょう。
説明会での気付きとサークルでの活躍を盛り込んだ以下の例文を参考に、国全体の制度を支える適性があることを伝える方法を理解しましょう。
例文
国の定めた政策を現場の最前線で確実に運用し、国民生活の基盤を着実に支えたいと考え志望しました。
官庁合同説明会において、どれほど優れた政策も出先機関が正確かつ公平に執行して初めて国民に届くというお話を伺い、制度の運用を担う一般職の役割の大きさに強く惹かれました。
大学の500名規模の音楽サークルでは会計と渉外を担当し、定期演奏会における数百万円規模の予算執行や、公共ホールの厳格な利用規約にもとづく使用申請・安全管理を担いました。
この経験で培った緻密な処理能力と500人規模の団体を動かす調整力を活かし、関係機関や国民との信頼を築き、行政サービスの安定した執行と発展に貢献いたします。
既卒
既卒の人が国家一般職を志望する際は、前職で身に付けた正確なオペレーション能力やコンプライアンス意識を公務に活かせることが評価されます。
出先機関での窓口対応や関係調整など、特に失敗の許されない公的な手続きに対して、安定した実力を発揮できることを示しましょう。
以下のバックオフィス経験を国家一般職の業務につなげる例文を見て、前職の実務経験を行政サービスの維持に結び付ける表現方法を確認してください。
例文
金融機関での営業事務を通じて培った「法令遵守の徹底と正確な事務遂行力」を活かし、国家行政の確実な執行を第一線で支えたく志望しました。
前職では事務として、法改正にともなう書類の審査や顧客対応を担い、一つの手続きミスが組織の信用失墜につながる緊張感のなかで、マニュアルの厳格な運用とリスク管理を徹底してきました。
この実務経験を通じて、社会の土台を支える正確な実務の重みを学び、国民生活に直結する公的な手続きを公平かつ迅速に担いたいと考えるようになりました。
現場の第一線において、前職で培った丁寧な対人対応とミスのない事務処理能力を発揮し、国民からの揺るぎない信頼を守り続ける職員として貢献いたします。
元公務員が熱意の伝え方をアドバイス
国の政策を現場で着実に実行し、国民生活や社会の安定を支える熱意を具体的に伝えてください。
一般職は政策の実施や行政事務の遂行などを通じて、制度を適切に運用する役割を担います。
そのため、正確性や責任感、関係者との調整力などを業務にどう活かせるかを示しましょう。
さらに、志望する省庁・機関の業務を理解し、なぜその分野かを語れると説得力が増します。
国家公務員(専門職)
国家専門職は、国税専門官・財務専門官・労働基準監督官などの職種が存在し、それぞれの領域で高い専門知識を持って、所定の官庁で勤務します。
よって、志望動機でも、職種の職務内容や求められる専門知識を理解していることを示すことが不可欠です。
新卒・既卒の例文をもとに、求められる専門性と、学生時代の専攻科目での学びや実務経験で身に付けた知識を志望動機に落とし込むコツをつかみましょう。
新卒
新卒の国家専門職の志望動機では、「なぜ専門職なのか」を深掘りされる傾向があるため、一般行政職ではなく専門職である理由を、自身の経験をもとに明確に語る必要があります。
採用後も専門知識を高めることが求められるため、学習面での向上心と、インフラ維持や交渉・心理ケアといった各業務に対応できる精神力の高さを示しましょう。
以下は国税専門官志望の人向けの例文です。国の財政基盤を支えるために不正に立ち向かう強い使命感を志望動機でどう表現すれば良いのかを確かめましょう。
例文(国税専門官)
国の財政基盤を支え、適正な課税を通じて社会の公平性を守り抜く業務に惹かれ、国税専門官を志望しました。
大学で商法や会計学を学ぶなかで、税金が教育や福祉といった国のあらゆる営みを支える根幹であり、適正な徴収が社会の信頼を守っていることを実感しました。
加えて、学生時代は、実際の数値の背景にある課題をとらえるため、日商簿記検定1級の取得を目指して毎日5時間以上の財務諸表の分析に励み、資金の流れから不整合を特定する分析力を養いました。
国税の現場では、納税者の主張に真摯に耳を傾ける対話力とともに、不正に対しては決して妥協せず立ち向かう強い精神力が不可欠だと考えています。
学生時代に培った分析力を活かし、専門知識の習得を怠らず、国民から真に信頼される税務のスペシャリストとして職務を全うします。
既卒
既卒で国家専門職を目指す際は、前職で感じた問題意識や身に付けた専門知識から発展して、行政の課題にどのように取り組んでいきたいかを語るのがコツです。
民間の立場から感じた、専門的な領域から日本の社会秩序を守る国家専門職への使命感に触れ、志望先で実現したい目標を伝えましょう。
労働基準監督官志望を想定した例文を参考に、前職の経験と志望先で叶えたいことをつなげる方法を把握しましょう。
例文(労働基準監督官)
民間企業の人事部門で労務管理に携わるなかで、働く人々の命と健康、そして健全な労働環境を守る労働基準監督官の使命の重さを痛感し志望しました。
前職では長時間労働の是正や職場環境の改善に奔走しましたが、業界全体では依然として不当な労働環境に苦しむ人々が多い現実に直面しました。一企業の枠を超えて法的な権限を持ち、すべての働く人が守られる社会基盤をつくりたいという思いが強くなりました。
前職で培った労働法規の実務知見と、現場の生の声に耳を傾ける傾聴力を活かし、事業場への臨検や的確な是正指導を通じて、誰もが尊厳を持って働ける環境づくりに貢献いたします。
元公務員が教える専門性のアピール方法
総合職や一般職と異なる「特定分野での高度な専門性と執行力」を示すことが肝心です。
その機関である理由を、法的権限と使命への理解を含めて語りましょう。
さらに。採用後の貢献や監督官としての将来像に一貫性を持たせることも大切です。
国家公務員(公安系職種)
国家公務員の公安系職種は、海上保安官・刑務官・入国警備官などの職種があり、治安維持や国の安全を最前線で守ります。
極めて厳格な規律や過酷な現場任務に対応することもあるため、強い精神力と体力をもって任務を完遂する覚悟が不可欠です。
新卒・既卒の例文をもとに、業務の特性と過去の経験をつなげる方法を見ていきましょう。
新卒
新卒で国家公務員の公安系職種を志望する際は、国民の安全を守り抜く使命への憧れにとどまらず、任務や集団生活をやり遂げる覚悟を、過去の行動を根拠に語ることが必要です。
学生時代の経験から、緻密な連携で国家の治安維持を担う業務に耐えうる精神力やチームワークを発揮した経験を探し、志望先の職務と結び付けて伝えましょう。
以下は海上保安官を目指す人向けの例文です。どのようなエピソードで適性を示せば良いのか確認してみてください。
例文(海上保安官)
日本の領海と、国民の生命や財産を最前線で守り抜く業務に惹かれ、海上保安官を志望しました。
大学時代に海難事故の救助活動の記録に触れ、過酷な環境にあっても命を救うために全力を尽くす海上保安庁の姿に深く感銘を受け、自らも海の安全を守ることを決意しました。
また、体育会水泳部では、一瞬の油断が事故につながるリスクや水の危険性を実感し、冷静に仲間と連携し、危機管理能力を養ってきました。
活動にて手に入れた体力と水への危機管理意識を活かし、困難な任務においても仲間とともに立ち向かい、日本の海の平和と国民の安心を守るため全力で職責を全ういたします。
既卒
既卒で国家公務員の公安系職種を志望する際は、前職での危機管理能力や観察力が活きます。これらを志望する職種の業務の特徴に結び付けて語りましょう。
民間での実務を経験したからこそ実感した職務の重要性に触れることが、既卒ならではの志望動機に仕上げるコツです。
以下の刑務官志望向けの例文をもとに、前職での実務経験と職種で求められる使命感を結び付け、転職を成功させる足掛かりをつかみましょう。
例文(刑務官)
警備会社で施設警備や防犯業務に携わるなかで、事後対応にとどまらず、犯罪を根本から防ぐ「社会復帰支援」に携わりたく刑務官を志望しました。
前職では防犯体制を強化しても、同じ人物が再び罪に手を染める現実に直面し、水際対策だけでなく受刑者自身の改善更生が不可欠だと痛感しました。民間での実務を通じて培った「些細な異変を見逃さない観察力」と「突発的なトラブルにも動じない冷静さ」は、厳格な規律を保つうえで直結する強みです。
被収容者に対して感情に流されることなく公正に向き合い、規律の維持と更生への指導を両立させ、再犯のない社会づくりに貢献いたします。
元公務員が語る必須の視点とは
国家の安全と国民の生命を守るためには「困難な現場任務にも対応できる精神力・自己規律・使命感」が必須です。
危機的な状況でも、冷静に法を執行する倫理観を持っている必要があります。
自身の経験から培った「精神力・自己規律・使命感」を、治安維持にどう活かすか語りましょう。
公務員の志望動機に関する悩みを解決! Q&Aコーナー
Q&A
公務員向けの例文を見て、「もっと効率的に文章を作成したい」「ここまで明確な理由はない」と志望動機作成の手が止まってしまった人がいるかもしれません。
そこで、ここでは公務員の志望動機を作成する際に抱きがちな悩みに対して、元公務員のキャリアコンサルタントが的確にアドバイスをしています。
この章を見て「志望動機の作成を楽にしたい」という本音を叶え、公務員の筆記試験対策や民間の面接練習に時間を割けるようにしていきましょう。
民間企業の志望動機を公務員向けに言い換えるには?
民間企業では、企業利益の最大化が重視されるため、課題を見つけて数値を改善する実行力や、自走して成果を上げる意欲がアピール材料になります。
一方で、公務員は公共の利益が最大の目的のため、利益に囚われない抜本的な課題解決への意識や、住民のための献身的な姿勢が評価されやすいのが特徴です。
公務員向けに書き換える際は、木原さんのアドバイスを参考に、主張の軸を「利益の追求」から「地域課題の解決や住民への支援」に言い換えるようにしましょう。
元公務員が言い換え方法を解説!
たとえば、「商品を通じて顧客の生活を豊かにしたい」は「行政サービスを通じて多様な住民の暮らしを支えたい」と言い換えられます。
「企業利益や顧客への貢献」を「住民の利益や地域課題の解決」という視点に広げましょう。
公平性や公共性、継続性などの役割を理解し、経験や価値観、自治体の施策と結び付けてください。
民間の志望動機の作り方を知りたい人向けの記事(タップで開閉)
公務員と民間を併願する人は、民間の志望動機の作り方についても理解を深めておきましょう。
履歴書での志望動機の作成方法
履歴書「志望動機」の書き方! 新卒向け20例文付き
志望動機作成マニュアル
志望動機の作り方大全|就職支援のプロが好印象を残すコツを解説
民間と公務員の志望動機の違い
公務員と民間企業の志望動機に違いはありますか?
公務員試験を併願している場合の志望動機はどう書き分ける?
同じ「公務員」であっても、区分や職種によって求められる役割や解決する課題は大きく異なります。
よって、同じエピソードやきっかけを用いる際も、それらの多面性をとらえ、志望先に合わせて異なる視点で切り取って伝えることが大切です。
たとえば文化祭運営であれば、「円滑に進むルールを制定した」「住民との調整をおこなった」「メンバー間の不和を解消した」など多くの切り口で伝えられます。
差別化のコツとは
すべての志望先に通じる軸を持ちつつ、志望先ごとに固有の理由へ落とし込みましょう。
自治体なら地域のビジョンや課題、国家公務員なら所管政策の専門性に着目してください。
「その組織でなければならない理由」を具体的に示すことが説得力と熱意につながります。
志望理由が「安定」の場合どう言い換える?
「安定」にはさまざまな種類があるため、自分が求める安定の条件は何かを突き詰めて言語化し、それを志望理由に落とし込むようにしましょう。
たとえば、「手厚い福利厚生」「社会的信用度の高さ」「長期的に公共性の高い事業に携われる環境」「法や制度に守られた公平な勤務条件」など、人によって感じる魅力はさまざまです。
これらを言い換える際は、志望先の魅力を含めたうえで、自分の求める条件があることで長期的に貢献できる、とつなげて熱意としてアピールしましょう。
元公務員が言い換えの秘訣を伝授
自分自身の安定ではなく、「社会や市民生活の安定に貢献したい」と言い換えてみましょう。
たとえば「利益にとらわれず、長期的な視点で地域の基盤を支え、住民への支援を切れ目なく長期間提供したい」などです。
地味な業務への貢献意欲をどう伝えたら良い?
政策を重視するあまり、窓口業務やクレーム対応への熱意を伝えづらいと悩む場合は、現場での経験を自分の理想とする政策に活かす視点を語りましょう。
たとえば「現場で聞いた住民からの声を政策にも反映させたい」と伝えると、現場の業務への理解が伝わり、高評価を得られる可能性が高まります。
また、業務への解像度が足りずに興味を持てていない可能性もあるため、志望先の総合計画などを読み込み、興味を持てる領域を探すのも一つの方法です。
元公務員が教える言い換え例
政策への関心に加え、政策を住民に届ける現場業務の重要性を理解していることを伝えましょう。
たとえば、「政策の実現には、窓口対応などを通じて住民の声を直接聴き、課題やニーズを把握することが不可欠だと考えています」といった表現が効果的です。
また、クレーム対応も住民の声や行政への期待を知る機会として対応する誠実さを示しましょう。
AI(人工知能)で志望動機を作成しても良い?
志望動機の作成補助にAIを使うのは問題ないものの、誤った情報や抽象的な内容が出力される可能性があるため、すべてをAIに任せるのはやめましょう。
使用する際は、「志望動機の構成」で紹介した4つの項目を自分の言葉で書き出してから、文字数や微細な表現を調整することにのみ活用するのがおすすめです。
AIの出力をそのまま丸写しすると、面接官に見抜かれた際に、思考力や熱意がないと判断されたり、面接での深掘りに対応できなくなったりする恐れもあります。
元公務員の実践的なアドバイス!
AIは構成案づくりの壁打ち相手として活用できます。ただし、内容は一般論や誤りを含むことがあるため、公式情報で確認してください。
また、個人情報を入力するのは学習されるおそれがあるため厳禁です。
最後は面接で自分の言葉で語れる、あなた自身の経験を軸に仕上げましょう。
志望動機の作成にAIを使用したい人向けの記事(タップで開閉)
以下の記事では、志望動機の作成時にAIを使う効果的な方法やリスクを解説しています。AIの使用を検討している人はぜひ読んでください。
志望動機でのChatGPT活用方法
志望動機の作成に使えるChatGPTのプロンプト6選|就活のプロが活用法を伝授
公務員の志望動機は4つのステップで攻略! 公務員ならではの内容で合格をつかもう
この記事では、公務員の志望動機に含めるべきポイントを解説し、17個の例文とともに、4つの構成に落とし込むコツを紹介してきました。
それぞれの区分や職種には明確な役割の違いがあるため、そこを含めて言語化し、自分自身の経験と結び付けることが大切です。
出願時や受験票の作成から面接での深掘りまでを見据えて、公務員として説得力のある志望動機を作成して合格をつかみ取りましょう。
アドバイザーからあなたにエール志望先の課題と自分の強みを結び付けよう!
公務員の志望動機を作成するには、「行政が抱える課題」「自分の問題意識」「活かせる強み」の3つを整理することが重要です。
総合計画や白書などで課題を把握したうえで、以下の3点について自問自答して考えを深めましょう。
・なぜその課題に関心を持ったのか
・自分のどのような経験とつながるのか
・なぜその自治体や省庁で取り組みたいのか
行政ならではの制約を踏まえて熱意を伝えよう
面接で自分の言葉として語るには、模範解答を暗記するのではなく、伝えたい要点を整理し、表現を変えながら繰り返し話す練習が効果的です。
また、「なぜそう考えるのか」と深掘りされた際に備えて、自身の経験や価値観に立ち返って説明できるようにしておきましょう。
公務員としての覚悟を示すには、希望する政策だけでなく、窓口対応や事務、関係者との調整などにも責任を持って取り組む姿勢を見せることが重要です。
行政特有の公平性や予算・制度上の制約も理解し、理想と現実の両面から貢献意欲を伝えましょう。
公務員の面接対策をしたい人向けの記事(タップで開閉)
「志望動機の作成ができたから面接対策に進みたい」と考える人は、以下の記事を見てよく聞かれる質問に回答する準備を始めましょう。
よく聞かれる質問15選
公務員面接の頻出質問15選|意図を汲み取った回答で好印象を残そう
面接で聞かれる可能性のある時事問題
【2026年度版】公務員試験「時事問題」の予想問題40問を専門家が解説!
公務員の筆記試験対策をしたい人向けの記事(タップで開閉)
出願の段階であれば、筆記試験対策をしたいと思うのは当然のことです。PORTキャリアでは公務員の筆記試験を想定した問題を掲載しています。ぜひ試験対策に役立ててください。
「教養試験」35問
公務員「教養試験」の対策法! 練習問題35問を元公務員が解説
「基礎能力試験」34問
公務員の基礎能力試験の例題34問と解き方! 公務員経験者が解説
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi







アドバイザーのリアル・アドバイス!市民全体の利益を優先することを伝えよう!
国家資格キャリアコンサルタント/2級ファイナンシャル・プランニング技能士
山田 圭佑
プロフィールを見る公務員の志望動機では、個人の利益や待遇面の話にとどまらず、信念やボランティア精神から来る思いを言語化しましょう。
たとえば、「自分の経験を企業の利益追求のためではなく、民間でカバーできないような市民全体の利益とするための仕組み作りに活かしたい」といった言葉が効果的です。
利益の追求が求められる民間企業の限界と、行政の役割である公平性の追求を対比していくのがポイントとなります。
経験をもとに感じた課題を盛り込むのがコツ
以下では、合格の可能性が近付く例文を紹介します。
「民間企業での長期インターンシップにおいて、「地域の高齢者が抱える孤立や孤独」という深刻な現実に直面しました。
民間企業では採算性の問題から、支援できることに限界がある一方で、貴市が推進する〇〇事業のように、困窮する高齢者に向けた支援も行政であればできると強く感じました。
現場で培った「潜在ニーズを引き出す傾聴力」を活かし、市民全体を支える行政の立場で、地域課題の根本的な解決に貢献したいです。」