この記事のまとめ
- 仕事ができない人には働き方や性格に8つの特徴がある
- 仕事ができる人の4つの働き方のポイントから仕事への向き合い方を学ぼう
- 「仕事ができない人」を脱するために取り入れたい5つのアクションを解説
- 自己分析ツール
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仕事がうまくいかないと悩んだ末に、「自分はほかの人より仕事ができないのでは?」とまで考えてしまう人もいるのではないでしょうか。
また自分では頑張っているつもりでも、周囲の人から「仕事ができない」と言われてしまったことで、前向きに仕事に取り組めていない人もいるかもしれません。
しかし、そうしたネガティブな気持ちのままで仕事に取り組んでも、仕事のパフォーマンスを高めることができず、仕事がうまくいかないループに入ってしまう可能性もあります。
そこでこの記事では、キャリアコンサルタントの平井さん、桒田さん、永田さんとともに、仕事ができない人の特徴や仕事を上手にこなせるテクニックなどについて解説していきます。
「正直仕事自体に苦手意識がある」「仕事ができないことがつらい……」などと思い悩んでいる人はぜひ参考にして、仕事ができない状態を脱する糸口を見つけてくださいね。
仕事ができない人とできる人では仕事の向き合い方に大きな違いがある
仕事がうまくこなせず、周囲から求められていることに応えられないと、自分を責めてしまったりもどかしくてイライラしたりしてしまいますよね。逆に仕事ができる人は、上手に仕事や職場の人と向き合うことで、効率的に仕事を進められています。
仕事がうまくいかないという人は、そうした仕事への向き合い方を見直すことで、働き方を劇的に改善することができるのです。
そこでこの記事ではまず、仕事ができない人に見られる特徴について解説していきます。「自分は仕事ができない人かも」と思っている人は、当てはまるところがないか、今の自分の働き方を客観視してみましょう。
次に、仕事ができない状態を放置することの3つのリスクについて解説します。「自分は仕事ができない」と諦めたり責め続けたりするのではなく、前向きに問題解決に取り組みましょう。
最後は、仕事ができない状態を脱するためにすぐに取り入れられる5つのアクションについても解説します。仕事がうまくいかないときの具体的な対処法がわからない人はぜひ参考にしてみてくださいね。
仕事ができるかできないかは、能力だけで決めることはできません。自分一人でできることには限りがあるからです。
たとえば良い仲間や先輩に恵まれ、適切な協力や指導が得られるかどうかは大事な要素であり、自身の仕事に向き合う姿勢が大きく左右します。
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当てはまる人は要注意! 仕事ができない人の8つの特徴
仕事の効率というのは取り組み方によって大きく変わります。仕事ができない人の多くは、仕事に取り組む姿勢や働き方に上記のような特徴があります。
ここからは、仕事ができない人に見られる8つの特徴について具体的に解説していきます。自分に当てはまる部分がないか、なぜその特徴が仕事ができない状況を引き起こしているのかなどを考えてみてくださいね。
①自分で何をすべきかわからず指示を待ってしまう
自分が何をすべきなのかわからずいつも誰かに指示を仰いでいるような人は、周囲から仕事ができないと思われている可能性があります。
「仕事ができない」という状態は、任せられた仕事を正しく進めることができない、ミスをするといったことだけを指すわけではありません。
企業では、周囲の状況を自分で理解して動ける主体性が求められるため「指示されたことしかできない人」も仕事ができない人に含まれます。自分で考えて能動的に仕事ができないことは、周囲の人から見ると仕事に対する意欲が低いようにも見えてしまう場合があるのです。
- 指示通りやっているだけなのに「仕事ができない」と思われてしまうのですか?
仕事ができる人と逆の特徴を持つ人は仕事ができないと思われる
そもそも「仕事ができる」と言われる人はどのようなタイプかというと、指示がなくとも能動的に考えて自ら動ける人を指すことが一般的です。
その点から考えてみると、上記のような働き方ができず、いつまでたっても指示されるのを待っているだけでは「仕事ができない人だ」と判断されてしまう傾向があります。
対策として、相手の立場に立って考えることを癖付けてみてください。ここで言う相手というのは自分の上司にあたる人で、いわゆる「指示する側の人間」のことです。
この相手のことを考えて常に「なぜこの仕事を自分に振るのだろう」「この業務の意図は何だろう」と考えることで自ら動いていくための素地を養うことができます。
②スケジュール管理が苦手
仕事では、決められた期限までに終わらせる必要があったり、イレギュラーな事態に対処しなければいけなかったりと、さまざまな対応が求められるため、時間や日程などの管理がとても重要です。
しかし仕事ができないと思われてしまう人は、一日の勤務時間の中で何を優先して進めるべきか、何時までに終わらせるべきかなどを考えながら取り組むといったスケジュール管理が苦手な傾向にあるため、効率的に仕事を終わらせることができません。
また目の前のやるべきことに対して、優先順位をつけずに手当たり次第に取り組んだり、やりたくない仕事を後回しにしたりしてしまう人も、予定通りに仕事をこなすことができていないといえます。
「仕事ができない……」と悩む人の中には、いつまでたっても仕事が終わらないという悩みを持つ人もいるのではないでしょうか。以下の記事では、仕事効率を上げて仕事をしっかり終わらせるコツをキャリアコンサルタントが解説しています。
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③振り返りや確認の精度が低い
同じミスを繰り返してしまうことによって「仕事ができない」と思われてしまっている人は、この振り返りや確認の精度が低いという特徴があります。
仕事においてはどんな人であっても、気付かないところでミスをすることがあります。しかし、仕事を完了させる前に、本当にこれで間違っていないかといった確認をすることで、ミスに気付いてより大きな失敗は防ぐことができるのです。
振り返りも同じで、自分のおこないを再度思い返すことで「ここはもっと改善すべきだな」「ここは自分が得意なところだから伸ばしていくべきだな」といった反省点や新しい発見などが見えるため、自分自身を成長させることにつながります。
だからこそこうした振り返りや確認が甘いと、同じ失敗を何度も繰り返したり、自己成長につながらなかったりするため、仕事のパフォーマンスが下がり、「仕事ができない人」になってしまうのです。
振り返りは現状を把握することです。問題はありたい姿と現状のギャップであるため、現状が理解できないと何が問題なのかがわかりません。
問題がわからないと改善のしようもありませんよね。いつまでも同じミスをしたり、確認漏れが続いたりしまうため、現状理解はとても大切なのです。
仕事で振り返りをしなければいけないとわかっていても、ミスをするとそのまま落ち込んでしまうという人は以下の記事を参考にしてみてください。気持ちを立て直して次につなげる方法をキャリアコンサルタントが解説しています。
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あなたが受けない方がいい職業を確認してください
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④集中し続けることが苦手
仕事を速くこなすためには、仕事のやり方ももちろん大事ですが、集中力を維持することも必要不可欠です。
しかし仕事ができない人の中には、集中力を維持し続けることが苦手で、それにより仕事のスピードを下げてしまっている人もいます。
また集中力というのはただ仕事のスピードを上げるだけでなく、不要なミスや修正を防ぐためにも重要なスキルです。仕事によっては集中していないとけがをするリスクがあるものもあるため、集中力が維持できないことは仕事を遂行するうえで大きな障害といえます。
仕事を覚えるのが苦手なことで仕事がうまくいっていないと感じる人は、以下の記事をチェックしてみてください。仕事を覚えられないときの解決策をキャリアコンサルタントが解説しています。
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⑤綿密な報連相やコミュニケーションが苦手
企業では、周囲の人と連携しながら仕事を進めていくことが求められるため、仕事における報告・連絡・相談は社会人にとって必須のマナーといえます。
しかし、仕事ができない人は、報連相などの綿密なコミュニケーションを取ることが苦手な傾向があり、自分でわからないまま相談せずに進めてしまったり、相手の意図をきちんと理解できなかったりしてしまうのです。
それにより、ミスが後になって発覚する、仕事に対する認識を統一させられず作業がはかどらない、などといったことにつながるため、周囲から「仕事ができない人」と思われてしまっているかもしれません。
上記のようなタイプの人の取ってしまう行動として、たとえば「顧客から聞かれた重要な要望を会社に報告せずに自分で対応してしまう」などがあります。
会社全体で判断しなければいけない事案であるにもかかわらず、自分の判断だけで回答してしまうのは大きな損失につながる恐れがあるので細かな報告が必要です。
「仕事ができなくて仕事の時間がつらい……」と感じている人は以下の記事もチェックしてみてください。キャリアの専門家であるキャリアコンサルタントが、仕事へのつらさを軽減する方法を解説しています。
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⑥自分の能力や仕事のキャパシティがわかっていない
仕事ができない人の多くは、自分自身の能力や仕事のキャパシティを正確に理解していないといった特徴があります。
仕事というのはただたくさんやれば良いのではなく、自分の能力を最大限発揮できる状態を維持しながらおこなうことが大切です。
しかし、自分の能力やキャパシティを見誤ることにより、自分がこなせる以上の仕事を請け負ってしまって仕事が終わらない、自分の能力を過信して突っ走って失敗するなどといったことにつながってしまいます。
また、このような結果的に失敗につながりやすい仕事のやり方は、周囲から見ると「無責任に仕事を請け負っている」と捉えられるため、ただ仕事ができないと思われるだけでなく、信用を失うことにもなりかねないのです。
- そもそも企業側から課せられる量が多すぎて仕事ができていない場合も、自分のせいなのでしょうか……?
自分でこなせる量を管理するのは仕事を請け負う側の責任
指示を受けたら、指示の内容ができるかできないかを判断して、できないと意思表示するのが指示を受ける側の責任です。私も若い頃はそういうことがありました。
そんなとき先輩から受けた指導は「できないならできないと言えるように自己管理しなさい」でした。自己管理すべきこととは作業時間や作業量を見積もることですね。
誰でも初めから、正確な見積もりに基づいた仕事の管理ができるわけではありません。面倒でも記録を取りましょう。
それぞれの仕事にどれくらいの時間がかかりそうだと思ったか、実際どれだけの時間がかかったのか。これを残していくことで自分のスキルや癖がわかってきます。
この力がついてきたら業務指示が過大なときは自分からアラームやSOSを発信できるようになりますよ。
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⑦こだわりが強い
仕事にこだわりを持って取り組むのは良いことですが、集団で仕事をおこなう際、強すぎるこだわりは逆に和を乱してしまいかねません。
仕事ができない人の中には、こうしたこだわりが強すぎる特徴を持つ人もいて、仕事のやり方や品質にこだわるあまり、仕事が遅い、柔軟に対応できないといった状況になってしまっているのです。
またこだわりが強い人はプライドも高い傾向にあるため、周囲の意見や助言を聞き入れずにミスをしたり、独断で仕事を進めてしまったりと、協調性に欠けるような働き方をしてしまっているかもしれません。
⑧すぐに言い訳や弱音を言う癖がある
何かうまくいかないことがあると、ネガティブな気持ちになり、弱音を吐きたくなってしまいますよね。とはいえ、仕事においてはネガティブな精神状態では意欲的に仕事に取り組むことはできません。
しかし、仕事ができない人の中には、すぐに弱音や言い訳を言ってしまう癖を持っている人もいるため、それによりいつまでも気持ちを切り替えられず、意欲的に仕事に取り組めていないケースもあります。
何かあるとすぐに言い訳や弱音を言ってしまうのは、周囲からは誠実に仕事をしているように見えずマイナスな印象を持たれることに加え、仕事場全体の雰囲気を悪くしてしまうため、改善すべき悪い癖といえるでしょう。
うまくいかない原因を他人のせいにしたり、取引先のせいにする責任転嫁癖のある人は、そうした責任感の低さから「仕事ができない」というレッテルを張られてしまいかねません。
ほかには、昔の手柄や経験に執着する人や他人の意見や注意を素直に聞くことができない人、他人のミスを許せない人なども「仕事ができない人」の特徴に当てはまるといえます。
仕事ができなくていろいろなことで不安な気持ちになってしまっている人は以下のQ&Aを参考にしてみてください。社会人経験豊富なキャリアコンサルタントが仕事がうまくできない人の悩みにアドバイスしています。
仕事ができないとどうなる? 放置し続けることで起こり得る3つのリスク
仕事ができないとどうなる? 放置し続けることで起こり得る3つのリスク
- 周囲の人と信頼関係が築きにくくなる
- 昇給や昇進が遅くなる
- 成功体験が得られず自己肯定感が低くなる
仕事ができないと感じているときほど、ネガティブな気持ちから「何もしたくない」と無気力になってしまいますよね。しかしそうした状態を放置して何もしないままでは、現状を好転させることができないだけでなく、その後の社会人生活に悪影響を及ぼす可能性があります。
ここからは、仕事ができない状態を放置することで考えられる3つのリスクについて解説していきます。この先の社会人生活を有意義なものにするためにも、リスクを理解して改善アクションにつなげましょう。
①周囲の人と信頼関係が築きにくくなる
ビジネスの世界では相手との信頼関係がとても重要です。仕事を依頼する側も請け負う側も互いに信頼し合うことでお互いwin-winな状態で利益につなげることができます。
これは社員同士のような人間関係でも同じで、上司や同僚などの周囲の人たちは、互いのスキルや社会人としてのプロ意識を信じて仕事を任せたり、助け合ったりしているのです。
しかし、任された仕事を十分にこなせなかったり、ミスを連発してしまったりすると「この人に仕事を任せるのは心配だな」と思われてしまい、信頼関係を築くことが難しくなってしまいます。
仕事を協力して進めるうえでそうした信頼関係をお互い築くことができなければ、仕事全体のパフォーマンスも下がってしまい、余計に仕事がやりづらい環境になってしまいかねません。
②昇給や昇進が遅くなる
企業は、従業員一人ひとりが頑張ることで利益を伸ばすことができるため、成果や成長が認められた従業員を高く評価し、昇給や昇進、賞与などといった形で還元しています。
しかし仕事がうまくこなせない場合、企業に対して自分の成果や成長をアピールすることができないため、企業からの評価が上がらず昇給や昇進が遅くなる可能性があるのです。
またこれは、転職活動などをおこなう際にも不利になりかねません。
どの企業も新しい人を採用するときは、その人のこれまでの経験や明確な実績を見て、採用すべき人材かを判断しているため、仕事ができず実績や成果がない状態を続けていると、その先のキャリアの幅も狭めてしまうといえます。
- 仕事ができなくて昇給してもらえないなんてことは本当にあるものなんですか?
成果主義の企業ではなかなか昇給できない可能性もある
給与の仕組み・考え方にはさまざまあり、企業によって異なるので一概には言えませんが、あり得ることだと思います。
会社に入りさえすれば給料がもらえて、毎年ボーナスや昇給もあるものというのは年功序列時代の話です。
海外では当たり前のことですが、昨今日本でも、能力主義や成果主義を取り入れることにより、初任給から差をつける会社も出てきました。昇給は後からついてくるもので、それなりの成果を出せたら給料が上がるのです。
まだまだ一人前に仕事ができない時点では、昇給はあったらラッキーくらいに留めた考えで丁度良いのではないでしょうか。
まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。
そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
③成功体験が得られず自己肯定感が低くなる
先でも解説したとおり、仕事ができないと周囲からの信頼や評価を得ることが難しくなります。これはつまり、周囲の人から自分の仕事ぶりを褒められたり「仕事ができた」と認めてもらったりする機会を損なっているわけなのです。
誰かに褒められたり、自分のおこないを認めてもらえたりすると、「成功した」といった実感が湧いたり「やって良かった」といったポジティブな気持ちを持てたりしますよね。
しかし仕事ができないと、自分を認めてもらえる、すなわち嬉しさややりがいを感じるような成功体験が少なくなってしまうため、次第に自己肯定感が低くなってしまうのです。
自覚がありながらもそれを改善する意欲が見られない場合には、強く叱責されたり、ときにはパワハラなどへ発展したりしてしまう可能性もあります。
指摘されたことは真摯に受け止め、自身のダメだと思う部分を改善するために上司に直接工夫の仕方を聞いてみることも一つの方法です。
「自分は働くことに向いていないのではないのでは?」と悩んでいる人には以下の記事もおすすめです。仕事に対するネガティブな気持ちや不安を取り除く方法を、キャリアコンサルタントが解説しています。
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たとえば、WILLの比率が大きくCANが小さい場合だと、自分のやりたいことは主張するのに、スキルや知識が不足して思うような結果が出せていない可能性があるのです。WILLが大きくMUSTが小さい場合であれば、役割や分担業務を果たそうとしないのに、自分の主張ばかり通そうとしていると見られます。
自分に不足している要素は何かを照らし合わせてみよう
WILL・CAN・MUSTのバランスを取るためには、3項目を一つずつ突き合わせて、どこで食い違いが出ているかを把握することがポイントです。
まず見るのは、WILLとCANの一致度で、ここがずれているといくら努力して結果を出しても、会社からは評価されないことがあり得ます。もしここがずれていると感じたら、上司に相談してみましょう。
WILLとMUSTのバランスが整えられてたら、その役割を果たすために必要なスキルや経験があるか、CANを検討します。もしスキルが不足していたら、習得する努力が必要ですね。
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ここからは仕事ができる人が共通しておこなっている4つの働き方について解説していきます。仕事をこなすのが上手な人の働き方を参考に、自分の仕事ぶりを改善するヒントにしていきましょう。
①自分一人で仕事を進めず適切に周りを頼る
企業では、多くの人が協力し合って一つの目的に向かって仕事をしているため、一人ですべての仕事をこなすことはできません。仕事ができる人はそのことをよく理解しているため、自分一人だけで突っ走ることなくチームで仕事を進めることができます。
また、仕事ができる人の多くは自分自身のこともよく理解できているため、自分が責任を負えない以上の仕事をため込むことなく適度に周囲を頼ることが上手なのです。
こうした働き方により、自分一人でたくさんの仕事を抱え込んで結局遂行できないといった状況を避けられるため、自分の受け持つ仕事をしっかりこなせ、周囲からも「仕事ができる人」として評価してもらえるでしょう。
- 自分で考えて行動すると「勝手にやるな」と言われるのに、こまめに確認すると「考えてやりなさい」と言われます……。
相手の意図や求めていることを考えて行動することが大切
これは非常に難しい部分ですね。
会社が何のためにやっているのか、上司がなぜこの指示をしたのかということが根本的に理解できていれば指摘されることは少なくなります。
しかし、ここの認識が相手とずれていると何をしていても指摘されるということになってしまうのです。
おそらくは、自分で「頭を使う」という習慣が身に付いていないため、目の前のことだけにとらわれてそのときそのときのみの対処をしている状況だと思われます。
先ほども述べたのですが、やはり「相手の立場に立ったものの考え方」ができるようになると「なかなかできる人」という評価へ近付けるはずですよ。
②相手の立場に立って何をすべきか考える
前述のとおり、企業という組織の中で仕事を進めるにはお互いの協力が必要不可欠です。
仕事ができる人の多くは、次に自分がどうすれば相手の仕事が楽か、自分がどの仕事からやったほうがチームにとって良さそうかなど、相手の立場に立って考えることができます。
それによって、自分自身だけでなく周囲のほかの人たちの仕事も効率的に進めることができるため、部署やチーム全体の仕事のパフォーマンスを高められるのです。
またこうした相手のことを考えて行動する力は、職場の人間関係を良好にするためにも役立つため、多くの人が集まる企業の中で重視されているスキルの一つといえます。
③あいさつや報連相をこまめにおこなう
周囲の人から見て仕事ができる人というのは、日頃のあいさつや報連相がこまめなことも特徴の一つです。
企業ではチームワークを発揮して仕事をすることが求められますが、そのチームワークには綿密なコミュニケーションが欠かせません。仕事ができる人は、報告・連絡・相談といったコミュニケーションをこまめにおこなえるため、自分やほかの社員の仕事の進捗状況を把握でき、効率的に仕事を進められています。
また日頃のあいさつなども良好な人間関係を築くためには必要不可欠です。仕事ができる人はこうした基本的なあいさつや日常会話などのコミュニケーションもきちんと取ることで、より自分が仕事を進めやすい状況や人間関係を作り出せているといえます。
- 人見知りで人とうまく話せません……。どうすればコミュニケーション能力を上げられますか?
人と接するときの基本のあいさつや態度から意識してみよう
人とうまく話せる人になろうとするとハードルが高いかもしれませんね。まずあいさつをすることから始めてみてはどうでしょうか。
朝顔を合わせたら自分の方からあいさつすると決めて声をかける、何かしてくれた人には「ありがとう」の言葉と笑顔を忘れないなど、コミュニケーションができる人はそういった基本ができているものです。
また、上手に話せる人がコミュニケーション能力が高いとも限りません。話すのは上手でも自分のことばかり話していてはコミュニケーションは成り立たちませんよね。
まずは聞き役に徹してみるのも一つの手です。しっかりうなずきながら聞く、相手のほうに体を向けて顔をちゃんと見るといった基本を押さえて接してみるのも効果的な対策ですよ。
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④仕事を定期的に振り返り反省点を次の行動につなげる
仕事ができる人でも同じ人間なので、ミスをすることもあれば判断を誤ることもあります。しかし仕事ができる人は、そうした自分の失敗や課題まできちんと振り返って次につなげることができるのです。
「失敗は成功のもと」という言葉がありますが、なぜ失敗してしまったのか、次も同じ失敗をしないためにはどうすべきかをきちんと振り返らなければ、成功のもととなるやり方は見えてきません。
仕事ができる人は、日々の仕事の中で定期的に自分の仕事ぶりを振り返ることで、仕事ができる、すなわち成功のヒントを得ることができるのです。
振り返りの効果的な方法としては、シンプルに「やったこと」「わかったこと」「次やること」を書き出していくことですね。
毎日でなく週に一度でもこの振り返りの習慣を持つと、自己理解と外部環境理解が進み、ミスも減っていきますよ。
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ここまでの解説のとおり、仕事ができる人とできない人には仕事に向かう姿勢やちょっとしたやり方に違いがあります。とはいえ、具体的にどのように向き合えば仕事をこなせるようになるのか、まだイメージできていない人もいるでしょう。
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仕事ができないことでネガティブになってしまうのではなく、気持ちを切り替えて仕事に取り組めるようになるためにも、ぜひ参考にしてみてくださいね。
アドバイザーコメント
永田 修也
プロフィールを見る経営者視点を持つことで「仕事ができる」がどういうことか理解できる
私もかつて20代で会社員をしていたときには「仕事ができない人」でした。このときは指示されたことに夢中になってそれをこなしていれば良いという考え方を持っていたのです。
広い視野を持って進めなければならなかったにもかかわらず、指示されたことすら面倒くさくて後回しにしていることが大半でした。
そんな働き方をしていると、仕事ができる人や上の人からは「あいつは仕事ができないやつ」という見方をされてしまうのですが、当時の自分はなぜそのように思われるのかまったく理解できていない状態だったのです。
目の前の仕事だけにとらわれず俯瞰して考える力を養おう
後々別の仕事をするようになってから理解できるようになったのですが「仕事ができる=経営者視点で考えられるか」という部分が非常に大きいと思っています。
これはなかなか会社員だけしているとわからない部分かと思います。しかし実は非常に簡単なことでもあり、何か自分で事業をする・投資をするといったお金を動かす経験があればすぐに理解できることです。
もし仕事ができる人間になりたいと思うのであれば、目の前の仕事のことばかりではなく、より俯瞰して考えてみると良いかもしれませんね。
できることから始めてみよう! 「仕事ができない」を脱する5つのアクション
「仕事ができない」を脱する5つのアクション
仕事がうまくこなせない人の中には「改善したいけど具体的にどうすれば良いのかわからない」「いろいろなことを一度に変えるのは無理……」と思っている人も多いのではないでしょうか。
そこで最後は、仕事ができるようになるための最初のステップとして、仕事ができないときに取り入れたい5つのアクションについて解説していきます。どれも仕事の中ですぐに試せることばかりなので、自分にできることから少しずつ変えていきましょう。
①自分のできることや苦手な仕事を明確にする
先でも解説しましたが、仕事がうまくこなせない人は、自分の能力をきちんと把握できていない可能性があります。その場合、仕事ができない状況を改善しようにも、どんな改善が必要なのか、自分の弱みをほかにカバーできる部分があるのかなどがわからず、適切な改善につなげられません。
仕事ができない現状を脱するためにはまず、自分のできることや苦手なこと、ミスを起こしてしまう要因などを明確にしてみましょう。
「苦手なことはいっぱい思いついても、できることや得意なことがわからない」という人は以下のような自己分析ツールを活用して自分の特性を診断してみるのがおすすめです。
ほかにも、少し聞きづらいかもしれませんが、同僚や上司などに自分のできていることと、できるようになるべき課題などを質問してみることで、客観的に自分の能力を知ることができますよ。
自分の特性を知るためにおすすめの自己分析ツール
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②仕事を書き出して優先順位を付ける
仕事ができない人の中でも「スケジュール管理が苦手」という人は、毎日の仕事を始めるときにその日やるべき仕事を書き出して優先順位を付けてみましょう。
たとえばそれぞれの業務を書き出して、その一つひとつにどのくらい時間がかかるのか、だいたいの目安を書き出します。
書き出した業務の中には、期限があるものや上司に報告や相談が必要なものなどがあるはずです。今度はそれらの業務の内容をそれぞれ照らし合わせ、どの仕事を優先して進めるべきかランキングを付けてみましょう。
そうすることで、次に自分がすべき仕事が何か、またその仕事にどのくらい時間がかかるかなどまでわかるため、自分が今なにをすべきかわからない、やみくもに仕事に手を付けて結局終わらないといったことを防げます。
優先順位を付ける際は、それぞれのタスクに重要度と緊急度も考えてみましょう。重要で緊急度も高いタスクは当然優先度が一番高くなるはずですよね。
この方法では特に、重要だが緊急度は低いタスクをする時間をいかに作るかがポイントです。興味のある人はネット上で具体的な考え方を調べてみてくださいね。
③わからないことは理解できるまで聞いてみる
わからないことでも自分の力でやり切ろうとするのは、向上心があってとても良いことですが、一度わからなかったことをそのまま続けていても、間違った覚え方をしてしまったり結果的に大きなミスにつながってしまう恐れがあります。
そのため、自分は仕事がうまくこなせていないという自覚がある人は、わからないことを理解できるまで質問して、一つひとつの仕事を的確にやり切ることに集中してみましょう。
わからないことを人に尋ねるときのポイントは、何がどうわからないのか、どんなアドバイスが聞きたいのかを具体的に言語化することです。
たとえば、「資料作成のやり方がわかりません。」と質問するのではなく、「資料作成をする際の表の作り方がよくわかりません。きれいにまとめるにはどうしたら良いですか?」のように、わからない箇所の詳細と、どんなアドバイスがほしいのかを伝えてみましょう。
そうすることで、相手もあなたの疑問点を詳しく理解することができるため、より適切で効率的なアドバイスをもらうことができますよ。
- わからないことを何度も聞くと怒られたりしないでしょうか……?
仕事に対する質問の仕方で自分の成長を示そう
初めは全面的に「教えてください」でも大丈夫ですが、徐々に聞き方を変えてみましょう。
例としては、当初は仕事のゴールもやり方も教わっていたものを、やり方は自分から提案してみる、ゴールを決める段階から主体的に相談する、といった感じです。
自分の成長イメージを描いて徐々に一人立ちするように研鑽しながら、質問の仕方も変えていってくださいね。
④身の回りをきれいにして仕事に集中できる環境を作る
仕事のパフォーマンス、つまり仕事を効率的に進められるかどうかは、仕事をする場所や周囲の状況などによって大きく変化します。
デスク周りが散らかっていたり、自分の注意が逸れるようなものがあったりすると、集中をキープすることができないため、仕事の効率が下がり「仕事ができない人」から脱することはできません。
だからこそ、仕事を始めるときにはまず、自分が仕事をする場所の資料や道具を整理整頓し、自分が集中できる環境を作ってみましょう。集中を妨げるようなものは置かないようにすることも忘れないでくださいね。
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⑤仕事におけるコミュニケーションを増やしてみる
コミュニケーションをしっかり取ることは、より良い人間関係の構築のためだけでなく、自分や周りの仕事の状況を把握してスムーズに仕事を進めるためにも欠かせません。
「仕事ができない」を脱してきちんと仕事をこなせるようになるためには、仕事におけるコミュニケーションを増やしてみることも有効な方法です。
自分の仕事の進捗を確認し、それを定期的に上長などに報告することを心掛け、基本的なあいさつや感謝など自分が仕事をしやすい雰囲気作りを意識できると良いでしょう。
職場の人と良い雰囲気で話すには「お忙しいところ恐れ入りますが、ご確認をお願いいたします」などのようにクッション言葉を使うのがおすすめです。
また、「私はこうしようと思うのですが、〇〇さんはどうするのが良いと思いますか?」というように自分の考えややろうとしていることをきちんと述べてから質問や相談をすることで、コミュニケーションの質もアップさせることができますよ。
自分で考えてみても「うまくできてないな」と感じるときには積極的に第三者に相談したほうが良いです。
これは客観的視点でアドバイスももらうことができるうえ、思考を整理することにも役立ちます。
何より一人で悩むより誰かの力を借りるほうが圧倒的に短時間で答えにたどり着くことができるからです。
以下の記事でも、仕事がうまくいかないときの対処法や心の休め方などについて、キャリアコンサルタントが解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
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仕事ができないと悩んでいる人は仕事の見方を見直して現状を変えていこう
人は誰しも完璧ではないため、仕事でもなんでも最初からできる人はいません。しかし、どのように仕事に向き合っているかで仕事の出来栄えは大きく変わるのです。
仕事ができない人は、そうした仕事の向き合い方や進め方が仕事ができる人とは違っていることで、うまく仕事をこなせていない可能性があります。
まずは自分が普段どのように仕事をする人なのか、やってしまっている良くない癖や働き方はないかなどを振り返ってみることが大切です。仕事ができない状態を放置していても、この先のキャリアへのリスクが大きくなるだけなので、しっかり現状を受け止めて改善に向けてアクションを起こしましょう。
「自分は仕事ができない人かも……」と悩んでしまっている人は、無理にいろいろ変えようとするのではなく、自分にできることや直せることから少しずつアクションを起こして、「仕事ができない人」というレッテルを自ら壊していってくださいね。
アドバイザーコメント
桒田 里絵
プロフィールを見る仕事ができないと思うときこそ自分を見つめ直すことが大切
世の中には何でも器用にこなせる人と、習得するのに時間がかかる人がいます。
しかし大成したスポーツ選手の話など聞くと「自分は下手だった」「劣等生だった」という人は少なくありません。最初からうまい人など存在せず、上達する努力をした人がうまくなるというのが真理です。
「仕事ができない」といってもいろいろな状態がありますよね。改善するにはまず自己分析です。よくつまずくポイントはどこかを見極めましょう。
上司の指示の意味が理解できないのか、指示は理解できるがやり方がわからないのか、やり方はわかるが時間切れになるのか、など自分の弱いところによって対処方法も変わってきます。
分析や学習を重ねて徐々に軌道修正することで問題解決につなげよう
できないことができるようになるためのプロセスは、仕事に限らず趣味でも同じなのではないでしょうか。
たとえばゲームやスポーツや音楽でも、上級者やコーチに学び、指摘を受け、どこが問題かを知り、うまくできないところを重点的に練習して上達していきますよね。
つまりすべてのことは、まず分析し、学び、修正・調整・練習を繰り返すことで上手になっていくものなのです。仕事だけが特別なものと思わず、焦らず前に進んでいってくださいね。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Atsuko Hirai〇ITメーカーで25年間人材育成に携わり、述べ1,000人と面談を実施。退職後は職業訓練校、就労支援施設などの勤務を経て、現在はフリーで就職・キャリア相談、研修講師などを務める
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリア・デベロップメント・アドバイザー
Rie Kuwata〇2018年にキャリアコンサルタントとして独立。企業対象の研修講師や各学校でのキャリアカウンセラーを経てハローワーク就職支援ナビゲーターを務め、年間約3,000名の相談を受けている
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/メンタル心理カウンセラー
Syuya Nagata〇自動車部品、アパレル、福祉企業勤務を経て、キャリアコンサルタントとして開業。YouTubeやブログでのカウンセリングや、自殺防止パトロール、元受刑者の就労支援活動をおこなう
プロフィール詳細