この記事のまとめ
- 「大丈夫だろう」と取った行動が替え玉受験になる可能性がある
- Webテストの替え玉受験が人生を変えるほどの悪影響を及ぼすこともある
- 替え玉受験ではなく短期間でWebテストを攻略して突破しよう
就活の選考にはWebテストが組み込まれていることが多く、志望企業の内定を得るためにはこの関門を突破しなくてはいけません。しかし、「対策する時間がない」や「突破できる自信がない」などの理由から、替え玉受験を検討したことがある人もいるのではないでしょうか。
結論、Webテストの替え玉受験はリスクがあるため、絶対におこなってはいけません。しかし、具体的にどんなリスクがあるのか気になる人も多いと思います。
そこでこの記事では、キャリアコンサルタントの瀧本さん、谷猪さん、柴田さんと一緒に、Webテストを替え玉受験するリスクや短期間でもできる対策方法などを解説します。Webテストに自信がなく悩んでいる人はぜひ参考にしてください。
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Webテストの替え玉受験にはあらゆるリスクが潜んでいる
冒頭のとおり、Webテストの替え玉受験にはたくさんのリスクが潜んでいます。内定が取り消されるだけでなく、この事実が他社にも広がり、信頼がほとんどない状況で就活をしなければいけない可能性もあるのです。
そのため、Webテストの替え玉受験は避けるべきですが、「そのようなことはわかっているけど、どうやったら自力で突破できるかわからない」と悩む人もいるのではないでしょうか。
この記事では、前半でWebテストの替え玉受験のリスクやバレるきっかけ、その他不正とみなされる行為などを解説します。替え玉受験をはじめとするWebテストの不正行為を把握して、該当する行動は起こさないようにしましょう。
そして、記事後半では短期間でもできるWebテストの対策方法を解説します。替え玉受験をせずとも突破することは可能です。正しいステップで対策して、自力で高得点を獲得できるようにしましょう。
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前提を確認! Webテストの替え玉受験とは?
Webテストの替え玉受験とは、本人になりすまして第三者が試験を受ける行為です。本来Webテストは応募者が受験しなければいけないものですが、応募者ではない友人や代行業者などが代わりに受験した場合、替え玉受験となります。
なお、替え玉受験はWebテストだけでなく、大学入試や国家試験などでも見受けられる行為ですが、犯罪行為とみなされるため絶対におこなってはいけない行為であるということは押さえておきましょう。
そもそもWebテストについてよく理解できていない人は、以下の記事を参考にしてください。Webテストの種類や出題内容など、Webテストを受験する可能性があるなら必ず押さえておきたい情報を解説しています。
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実態を知ろう! Webテストにおける替え玉受験の手法
実態を知ろう! Webテストにおける替え玉受験の手法
- 友人と一緒に協力して問題を解く
- Webテストが得意な友人に問題を解いてもらう
- 替え玉受験を請け負う代行業者に依頼する
Webテストの替え玉受験にはさまざまな手法があります。そのため「これは大丈夫だろう」と軽く考えておこなったことが実は替え玉受験だったといったこともありえるのです。不用意なリスクを避けるためにも、まずはどのような行為が替え玉受験に該当するのか把握しておくことが大切です。
ここからは、Webテストにおける替え玉受験の手法を解説します。まずは手法を知り、やってはいけない行為にはどのようなものがあるのか把握しておきましょう。
友人と一緒に協力して問題を解く
Webテストは自宅で受験できるため、友人と話しながら解答することも可能です。しかし、友人と話しながら解答したり一緒に協力して解いたりすることは、応募者ではない第三者に問題を解答してもらうことになるため、替え玉受験とみなされる可能性が高いのです。
自宅という監視下にはない環境であるため、替え玉受験ということを認識せずに友人と話しながら解答する人もいると思います。しかし、バレれば不正行為とみなされる可能性が高いため、一人で黙々と受験するようにしましょう。
Webテストにおいて、友人と同じ部屋で解くこと自体はルール違反ではありませんが、解答の共有や他者に代わってテストを受けてもらう行為は替え玉受験に該当します。
このような行為は企業規定や場合によっては、法律に反し、内定取り消しや信頼失墜につながるリスクが高いです。正当な手段でテストを受験し、公正性を保つことが重要です。
Webテストが得意な友人に問題を解いてもらう
友人のなかには、すでにWebテストを経験していたり、勉強ができるためWebテストが得意だったりする人もいると思います。このような友人に自分のWebテストを解答してもらうことで、より確実に突破できるのではないかと考える人もいるのではないでしょうか。
しかし、友人にWebテストを解答してもらうことは替え玉受験に該当します。
また、企業は応募者のことを知るためにWebテストを実施しているにもかかわらず、別の人が受験することは企業に対する裏切り行為でもあります。
企業との信頼関係を築き上げられなければ、入社後のミスマッチにつながる可能性があるため、必ず応募者である自分がWebテストを受験するようにしましょう。
替え玉受験を請け負う代行業者に依頼する
実は、Webテストの替え玉受験を請け負う代行業者が存在します。企業から指定されたIDやパスワードなどを業者に横流しし、自分の代わりに受験してもらうというサービスです。なお、料金は10,000〜15,000円ほどが相場となっています。
近年、代行業者を利用した替え玉受験が問題視されています。2022年には替え玉受験によって、依頼を受けた業者と依頼した就活生が逮捕されたという事件も起きました。また、費用を支払って依頼しても必ずしも突破できるとは限りません。
このように、代行業者に依頼することは多くのリスクをともなうため、絶対に避け、自らの実力で解答するようにしましょう。
- 替え玉受験はリスクがあるにもかかわらず、なぜWebテストを導入する企業が多いのでしょうか?
Webテストは企業側のコスト削減につながる
Webテストには確かに替え玉受験のリスクはありますが、それでも導入したい理由が企業にはあります。
筆記試験をするとなると問題用紙・解答用紙作成のための人件費や印刷費用など、準備にコストがかかるだけでなく、当日の会場確保、試験官の配置などかなりの労力を要します。
一方でWebテストを用いれば、これらのコストを大幅に削減することができます。
応募者が遠隔地に居住していても受験できるため、幅広い人材の確保にもつながるなど、Webテストにはリスクを上回るさまざまなメリットがあるのです。
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バレたらどうなる? Webテストで替え玉受験をすることのリスク
Webテストで替え玉受験をすることのリスク
- 内定が取り消される可能性がある
- 替え玉受験したことが他社に広まることもある
- 最悪の場合は犯罪者になることもある
Webテストの替え玉受験はバレる可能性があります。そして、バレた後はそれなりの処置を受けることとなる可能性が高いです。そこで、具体的にどのようなリスクがあるのか気になる人もいると思います。
ここからは、Webテストで替え玉受験することのリスクを解説します。就活だけでなく、人生全体に悪影響を及ぼす可能性もあるため、どのようなリスクがあるのか把握しておきましょう。
そもそもWebテストを調べながら解答したらバレるかどうか気になる人もいると思います。以下の記事ではWebテストを調べながら解答することがバレる理由などを解説しているので、参考として読んでおきましょう。
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内定が取り消される可能性がある
選考中や選考後にWebテストを替え玉受験したことが発覚すると、内定が取り消される可能性があります。たとえ面接で高評価を得ていても、不正行為が発覚すればそれだけで内定取り消しの判断をされることがあるのです。
企業は単に優秀な人材を求めているだけでなく、信頼関係を築ける人物かどうかを重視しています。採用後には会社の一員としてチームで仕事を進めるため、誠実で信頼できる行動が求められます。不正行為をした人に対して、企業が「信頼を築くのは難しい」と判断するのは自然なことです。
さらに、替え玉受験は単なる規則違反ではなく、採用の公平性を損なう行為でもあります。こうした行為は企業の信用を損ねる可能性があり、選考の基準に大きく影響します。
入社後は人と人の付き合いがベースになるため、信頼関係を築けるかどうかは重要です。替え玉受験という不正行為は、信頼を損ねるだけでなく、内定取り消しという重大な結果を招く可能性があることをしっかり認識しておきましょう。
替え玉受験だけでなく、ほかにも内定取り消しの処分を受ける行為が存在します。どのような行為が内定取り消しとなるのか、そうなった場合にどのような対処をするべきかは以下の記事で解説しています。
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替え玉受験したことが他社に広まることもある
多くの企業は、他企業とのつながりを築き、採用に関する情報共有をおこなうことがあります。そのため、「〇〇という人が替え玉受験をした」という情報が企業間で広まる可能性もゼロではありません。
そして、このような情報が広がると以下のようなリスクが考えられます。
替え玉受験をした情報が広がることによるリスク
- 無条件で選考に落とされる可能性がある
- 入社後の業務や取引に悪影響を及ぼすことがある
替え玉受験をした事実は、たとえ入社後であっても信用問題として残り続け、社会人生活全体に悪影響を及ぼす可能性があります。結果として、自分自身のキャリアを狭めてしまうこともあるのです。
企業における信頼関係は、採用選考だけでなく、入社後の業務や取引においても重要です。将来のキャリアや信頼を守るためにも、Webテストの替え玉受験は絶対に避けましょう。
最悪の場合は犯罪者になることもある
Webテストの替え玉受験は、不正行為とみなされるだけで終わるものではありません。最悪の場合、罪に問われて犯罪者になる可能性もあるのです。
Webテストを替え玉受験すると、電磁的記録不正作出及び供用罪(刑法161条の2第1項・3項)が成立する可能性があります。
刑法161条の2第1項
人の事務処理を誤らせる目的で、その事務処理の用に供する権利、義務又は事実証明に関する電磁的記録を不正に作った者は、5年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する。
刑法161条の2第3項
不正に作られた権利、義務又は事実証明に関する電磁的記録を、第一項の目的で、人の事務処理の用に供した者は、その電磁的記録を不正に作った者と同一の刑に処する。
Webテストを替え玉受験するということは、他人名義で答案用紙に署名をするということであり、許される行為ではありません。前述のとおり、実際に2022年にWebテストの代行業者と、依頼した就活生が逮捕されたという事件も起きました。
このように犯罪者になる可能性があることを理解して、Webテストの替え玉受験は避けるようにしましょう。
仮に替え玉受験により内定を得た場合、企業が求めることに達していないのであれば、退職や部署異動のきっかけにつながることがあります。
また、プライベートでの人間関係にも影響が出てくることがあるので、絶対におこなわないようにしましょう。
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就活のプロが解説! 替え玉受験と引き換えに失うものとは
前述のとおり、Webテストを替え玉受験することにはあらゆるリスクが潜んでいて、内定が取り消されたり、最悪の場合は犯罪者になることも考えられます。
しかし、替え玉受験をすることによって、より身近なものを失う可能性も考えられるのです。
ここからは、キャリアコンサルタントの柴田さんに、替え玉受験と引き換えに失うものを解説してもらいます。「ダメとはわかっているけどやってしまいそう」と迷いが生じている人は、柴田さんの解説を読んでおきましょう。
アドバイザーコメント
柴田 登子
プロフィールを見る仕事だけでなく信頼も一瞬にして失うことになる
「どうせバレやしない」と安易にWebテストで替え玉受験をすると、そのときの選考は突破できるかもしれませんが、それ以上に失うものはたくさんあります。
まず、替え玉受験がバレてしまえば、内定取り消しまたは入社後に解雇される可能性があります。
内定取り消しで就活をやり直すのも大変ですが、いったん社員として働き始めた矢先に会社をクビになってしまえば、今後のキャリア形成にもかなりマイナスに影響します。懲戒解雇されたという事実から、転職するのもかなり難しくなるでしょう。
また、大学卒業前に替え玉受験が発覚すれば、退学処分になることも想定されます。そうなれば、この先の仕事が確保できないだけではなく、これまでの苦労も水泡に帰すことになるのです。
自分自身を高めて正々堂々と選考に向き合おう
それだけではありません。替え玉受験が周囲に知られれば、あなた自身の信頼を失ってしまいます。家族や友人、大学の関係者などと長い時間をかけて積み上げてきた信頼関係も、一瞬にして終わってしまいます。
そもそも、少しの出来心で不正をし、実力以上の会社に入社したところで今後活躍できるとは思えません。安易な替え玉受験などの不正に走らず、自分自身のスキルや能力をアップして正々堂々と選考に向き合いましょう。
Webテストの替え玉受験がバレるきっかけ
Webテストの替え玉受験がバレるきっかけ
- Webテストの結果と面接の解答内容が大きく異なる
- Webテストの点数が高すぎる
- 解答時間が短すぎる
- 代行業者が逮捕されてデータが漏洩する
Webテストの替え玉受験に関して「自宅で受けているからバレるわけがないのではないか」と考える人もいると思います。しかし、Webテストの替え玉受験はバレる可能性が大いにあるのです。
ここからは、Webテストの替え玉受験がバレるきっかけを解説します。替え玉受験は決して良くない行為ですが、事前にどのようなきっかけでバレるのかを知っておくことで、自力で対策する活力になるかもしれません。
Webテストの結果と面接の回答内容が大きく異なる
Webテストは大きく分けて能力検査と性格適性検査の2種類があります。これらの検査を通じて、受験者の能力や性格、人柄などをデータから把握することができるのです。
そして、ほとんどの就活選考には面接があり、自己PRや志望動機など、自分について語る機会が設けられています。
本来であれば、Webテストで判明した能力や性格と、面接からわかった人柄などは近いものとなるはずです。しかし、Webテストの結果と面接の回答内容があまりにも異なる場合は、「Webテストを替え玉受験したのではないか」と疑われてしまうのです。
もちろん、自力で受験してもWebテストの結果と面接の回答内容が異なるケースもありますが、これがきっかけで替え玉受験がバレる可能性があるということは覚えておきましょう。
面接で替え玉受験を疑われるリスクが高まる要因として、Webテストの結果と面接でのパフォーマンスに顕著な差異がある場合が挙げられます。
具体的には、Webテストで極めて高得点を取得した一方、面接で基本的な質問への回答が曖昧だったり、スキルや知識の一貫性が見られない場合などが該当します。
Webテストの点数が高すぎる
企業によっては企業独自のペーパーテストとWebテストを併用して実施することがあります。点数が高いこと自体が問題ではないのですが、Webテストのみの点数が高い場合は、替え玉受験を疑われる可能性があるのです。
Webテストの替え玉受験を疑われないためにも、替え玉受験をしないことはもちろんですが、企業独自のペーパーテスト対策にも入念に取り組む必要があります。企業独自のペーパーテストに関する情報は手に入りづらいですが、Webテストの対策をしておけばある程度の点数は獲得できる可能性が高くなります。
解答時間が短すぎる
Webテストの種類によって難易度は異なりますが、そのなかでも難易度が高かったり、ある程度の時間が必要だったりする問題が出題されます。そして、Webテストの場合は解答にかかった時間も計測され、それも評価を判定する際の材料となります。
そのなかで、あまりにも解答時間が短すぎると替え玉受験を疑われる可能性が高まるのです。難易度が高かったり、時間が必要だったりする問題があまりにも短時間で解答されていた場合、その問題をすでに解いたことがある友人が解答している、または業者に依頼しているなどが疑われてしまいます。
解答時間を早くするための対策はするものの、あまりにも短すぎる場合は替え玉受験を疑われる可能性があるということは覚えておきましょう。
たとえば、試験時間が90分だったとして、どんなに作業が早い人でも問題文を読み込んで解答を入力するのですから、その半分の45分以下で終了するというのは、よほどのことがない限りあり得ません。
極端に短い解答時間でテストを完了させれば、不正受験を疑われるかもしれません。
代行業者が逮捕されてデータが漏洩する
前述のとおり、Webテストの替え玉受験は依頼された人と依頼した人の両方が罪に問われる可能性があります。
そして、依頼先である代行業者が何かしらのきっかけで逮捕された場合、事実確認のためにこれまでの取引データが引き出されて、芋づる式に替え玉受験がバレることがあるのです。
どれだけバレないように注意しても、代行業者が逮捕されてしまえばなすすべがありません。ただ内定取り消しになるだけでなく、犯罪者となる可能性もあるため、今後の人生のためにも替え玉受験は絶対に避けるようにしましょう。
上記以外にも、どんなきっかけでWebテストの不正がバレるのか知りたい人は、以下のQ&Aコンテンツも確認しておきましょう。
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WEBテスト対策問題集&模試が受け取れます
志望度が高い企業にWEBテストで落ちてしまうのは本当にもったいないです。しかし何冊も問題集を解くのは時間が足りないですよね。
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要注意! 替え玉受験以外にも不正とみなされる行為
要注意! 替え玉受験以外にも不正とみなされる行為
- 問題をAIに解いてもらう
- 他者と会話しながら問題を解答する
- 出題内容や解答を漏洩する
Webテストの不正行為は替え玉受験だけではありません。ほかにも不正行為に該当する行動が存在し、それがバレても内定取り消しなどの処分を受けることがあるのです。
そして、これらの行為は不正行為とは知らずにおこなってしまう人もいるため、確実に避けるためにもまずは知っておくことが大切です。
ここからは、替え玉受験以外にも不正とみなされる行為を解説します。まずはどんな行為が不正とみなされるかを知り、絶対に避けて受験するようにしましょう。
問題をAIに解いてもらう
近年、ChatGPTをはじめとするAI(人工知能)が我々の生活の身近なものとなりました。日常の疑問だけでなく、問題を提示すると瞬時に解答してもらうこともできます。
Webテストにおいても、素早くかつ正確に解答するべく、AIを活用しようと考える人もいるかもしれません。しかし、AIに問題を解いてもらうことは企業側が持つ本来の目的から逸れるため、不正行為とみなされる可能性が高くなるのです。
なかには「AIを活用することも能力の一つ」と考える人もいるかもしれませが、Webテストで知りたいことは受験者自身の能力と性格であり、AIを使えるかどうかではありません。企業がWebテストを実施する目的を振り返り、AIを活用することが正しい行動かどうかを考えてみましょう。
他者と会話しながら問題を解答する
前述のとおり、他者と会話しながら問題を解答することも不正行為に該当します。その内容がWebテストの内容に直結しなくても、会話のなかから解答が思い付いたり、ヒントを得たりする可能性があるからです。
また、当然ですが、友人に代わりに解答してもらったり、一緒に解答したりすることも不正行為に該当します。
不正行為を疑われないためにも、Webテストは周りに話す相手がいない環境で受験するようにしましょう。一人しかいない自宅で受験するのが確実です。
出題内容や解答を漏洩する
「〇〇(会社名) Webテスト」と検索するとYahoo! 知恵袋やネット掲示板、ブログなどでWebテストの出題内容や解答が掲載されていることがあります。この情報を参考にして対策をする人もいるかもしれません。
しかし、このような行為は情報を漏洩させたとして不正とみなされる可能性があります。Webテストの出題内容や解答も立派な企業のデータだからです。
また、入社後は企業の大事なデータを取り扱う可能性も高いため、企業の情報をインターネットに掲載するような人を採用したいとは思わないでしょう。
企業情報を平気で漏洩させることは不正行為に該当しますが、それ以前に信頼を得られない行為でもあるため、絶対に避けるようにしましょう。
会社特有の情報は、会社のSNSや公式Webサイト、ブログ、ニュースや業界情報などでも手に入れることができます。
また、会社が主催や参加するイベントなどに参加することで情報を手に入れることも可能なので、このような正しい手順で企業の情報を手に入れるようにしましょう。
インターネット上などにあるWebテストの答えを見ながら問題を解くことのリスクは、こちらの記事でも解説しています。
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優秀な人材を獲得するために! 企業側が取り組む替え玉受験の対策
優秀な人材を獲得するために! 企業側が取り組む替え玉受験の対策
- 本人認証機能を充実させる
- AIによって解答を解析する
- 受験中のWeb検索機能を制限する
「バレるきっかけを知って対策すれば、Webテストを替え玉受験をしても問題ないのではないか」と考える人もいるかもしれません。
しかし、企業は替え玉受験が多発すると自社にとって本当に必要な人材を確保できなくなります。そのため、企業側も替え玉受験をされない、またはした人を採用しないための対策をしているのです。
ここからは、企業側が取り組む替え玉受験の対策方法を解説します。企業側も替え玉受験されないための環境を整えていることを理解して、自力で対策するようにしましょう。
本人認証機能を充実させる
Webテストの替え玉受験を避けるために、企業側は本当に本人が受験しているかどうかを入念に確認することがあります。
具体的にはPCに搭載されたWebカメラを活用して、リアルタイムで試験官が受験者の様子を観察することです。そして、このようにリアルタイムで観察する場合は、試験前に顔写真付きの身分証明証を提示することが求められ、その顔と照らし合わせながら本人確認をおこないます。
Webカメラにて観察される場合、顔だけでなく、試験中の挙動も確認されるため、参考書を開いたり、インターネットを活用したりしていないかも確認されることは理解しておきましょう。
AIによって解答を解析する
近年はAIによる監視システムや解答分析ツールなどを導入する企業も見受けられるようになりました。試験中にAIが試験の様子を監視したり、解答内容をAIが解析したりすることで対策する企業があります。
AIの技術が発達したことで、業務内容によっては人よりも精度の高い成果物を出せるようになりましたが、Webテストの監視についても同様です。不審な目線の動きやイヤホンなどの物体、紙をめくるといった異常音を検知するなど、これからさらに精度が高まることが予想されるため、少しでも不自然な行動があれば替え玉受験と疑われる可能性があります。
また、AIを活用することでその分の人件費を削減できるため、今後さらに導入する企業が増えることが予想されます。
受験中のWeb検索機能を制限する
企業によっては、受験中のWeb検索機能を制限することを指示して、試験に臨んでもらうことがあります。Web検索機能を制限することで、インターネットで調べながら問題を解くというリスクを下げられ、替え玉受験される可能性を低くしているのです。
ただし、PCのWeb検索機能を制限しても、スマホを活用して調べることも可能です。とはいえ、スマホで検索しながら問題を解くことも不正行為に該当するため、実施してはいけないことは注意しましょう。
最近ではインターネットの接続環境が改善してきたこともあり、Webテストの不正受験を防ぐために同時受験を実施するケースが増えてきました。
受験生が一斉に同じ問題を受け取り解答するため、解答を共有したり問題が流出したりするのを防ぐことができ、かつ時間的な制約も出てくるため替え玉受験が難しくなります。
替え玉する必要なし! 短期間でWebテストを対策する3つのステップ
短期間でWebテストを対策する3つのステップ
- 模擬試験を受験して苦手分野を明確にする
- 問題集を活用して苦手分野を徹底的に潰す
- 時間を意識しながら練習問題を解く
ここまでの内容からWebテストの替え玉受験が非常にリスクが高いことだとわかったと思います。しかし、「替え玉受験をせずにWebテストを突破するにはどうしたら良いかわからない」と悩む人もいるかもしれません。
ここからは、短期間でできるWebテスト対策を3つのステップに分けて解説します。しっかり対策することで替え玉受験をせずとも突破することは可能なため、志望企業の内定を勝ち取るためにも把握しておきましょう。
入念にWebテストの対策をしたいと考えている人は以下の記事を参考にしてください。効率的かつ具体的に対策する方法を解説しています。
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例題付き! Webテスト対策の4つの手順や効率化の秘訣を解説
WEBテストは効率重視で対策することが大切です。WEBテストの評価を最も重視するという企業はほとんどなく、面接やESの内容が重視される傾向にあるからです。この記事では、WEBテストの効率的な対策方法や、受験前の必須準備などについてキャリアコンサルタントと解説します。
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①模擬試験を受験して苦手分野を明確にする
Webテストの種類によって異なりますが、多くの適性検査では以下の問題が出題されます。
Webテストの出題内容
- 国語系の問題
- 数学系の問題
- 英語
それぞれの問題のなかでも複数の出題内容に分けられるため、問題別に対策することが求められます。
しかし、「短期間で対策したい」と考える人にとって、すべての問題を入念に対策することは非効率です。人によって得意分野と苦手分野が存在し、得点を大きく伸ばせるのが苦手分野を潰すことだからです。
そして、苦手分野を潰すためには、最初に苦手分野を明確にしなければいけません。その際、模擬試験を受験し、結果を確認することで苦手分野を明確にすることができます。
②問題集を活用して苦手分野を徹底的に潰す
模擬試験の受験で苦手分野が明確になったら、問題集を活用した対策に移っていきます。ここで取り組むのが、苦手分野を重点的に練習して徹底的に潰すことです。
得意分野は対策せずとも得点できる可能性があります。一方で、苦手分野は対策せずに本番に臨むと得点を得られる可能性は低いといえます。このような事実から、さらに得点を伸ばしていくためには苦手分野を徹底的に潰すことが有効といえるのです。
そのため、問題集を解く際は、まずは苦手分野を重点的に取り組み、解き方まで身に付けられるよう練習を積み重ねましょう。それでも時間が余れば得意分野も含めて全体を練習していくのがおすすめです。
- 繰り返し練習するという泥くさいことをやらずに、苦手分野を潰す方法があれば教えていただきたいです。
苦手分野を特定しその分野に特化して練習問題を繰り返し解く
効果的に苦手分野を克服する方法として、まず自分が具体的にどの分野や問題形式に弱いのかを特定することが重要です。
その後、AIを活用した学習アプリや無料のオンラインツールを利用し、苦手な領域に特化した練習問題を繰り返し解くことが効果的です。
さらに、類似問題のパターンを理解し、共通する解法を身に付けることで、問題解決のスピードと精度が向上します。
試験時間を計測しながら模擬テスト形式で取り組むことで実践感覚を養い、自信を深めることができます。これにより、効率的かつ戦略的に弱点を克服することが可能です。
Webテストの分野別の対策方法を知りたい人は、以下の記事もおすすめです。選考でも組み込まれやすいSPIを例に挙げて紹介しています。
言語問題
SPIの言語の対策方法|短期間で高得点を取るコツを解説
非言語問題
SPI非言語は対策すれば怖くない! 出題傾向や例題を徹底解説
英語
SPI英語攻略ガイド|出題内容から勉強方法まで例題付きで解説
③時間を意識しながら練習問題を解く
Webテストは時間との勝負とも言えます。たとえば、玉手箱では以下の制限時間と問題数が設定されています。
出題内容 | 制限時間 | 問題数 |
---|---|---|
言語問題 | 15分 | 32問 |
計数問題 | 9分 15分 20分 | 50問 29問 20問 |
英語 | 10分 | 24問 |
問題によって制限時間や問題数が異なりますが、一問30秒ほどで解答する必要があります。また、決して難易度の低くない問題が出題されるため、制限時間を意識した練習が必要となるのです。
具体的にはストップウォッチを手元に置いて、時間を計りながら問題を解くのがおすすめです。決めた時間内に解答できない場合はまだ苦手意識があるといえるため、再度重点的に練習するようにしましょう。
受検予定のWebテストがSPIの場合は、以下の記事を参考にして、事前に時間配分を考えてみましょう。
関連記事
SPIの解答時間を受検方式別に解説! 時間切れを防ぐコツ10選も
SPIの所要時間がわからない人やSPIを時間内に解けないなど、SPIの時間に関する悩みを持つ人向けに、キャリアコンサルタントとSPIの時間の特徴やスピーディーに解くコツを解説します。記事を参考に、SPIをマスターしましょう。
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Webテストは替え玉受験せずに自力で対策して高得点を狙おう
Webテストの替え玉受験は絶対におこなってはいけない行為です。内定取り消しだけでなく、最悪の場合は犯罪者になることがあります。
そして、替え玉受験をせずとも選考突破するためには正しい方法での対策が必要不可欠です。この記事で解説した短期間でもできる対策方法を参考にして、Webテストで高得点を獲得できるように練習しましょう。
アドバイザーコメント
谷猪 幸司
プロフィールを見るWebテストの替え玉受験は今後の人生を棒に振ることになりかねない
Webテストの替え玉受験は不正行為であり、信頼性やほかの人との公平性を損ねてしまう行為です。
合格することが目的ではなく、正当な方法で努力し成果を得ることが重要になります。不正行為である替え玉受験は自分の身を滅ぼすような手段であり、犯罪を犯すことで今後の人生を棒に振ることにもつながりかねません。
犯罪行為に手を染めることで、同じことを繰り返すようになったり、悪い仲間との付き合いが増えていきます。また自分にとって大切な人たち、友人・家族・恋人との関係にもヒビが入り、別れにつながる可能性もあるでしょう。
正しい方法でWebテストを対策して選考突破を目指そう
そうならないためには、正しいことを実行することが重要になります。決して不正行為に手を染めることなく、素直に自分の力を信じて挑戦することが大事です。その挑戦する力がいざ働く場面で役に立つことがきっとあります。
正直に努力して挑戦することは、自身の成長や将来においても大きな意味を持ちます。不正をおこなってしまうことで得られるのは一時的なものであり、後悔や罪悪感は消えることはありません。
だからこそ甘い誘惑に負けることなく、正しい道を進んでいきましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー
記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士
Hiroshi Takimoto〇年間約2000件以上の就活相談を受け、これまでの相談実績は40000件超。25年以上の実務経験をもとに、就活本を複数出版し、NHK総合の就活番組の監修もおこなう
プロフィール詳細国家資格キャリアコンサルタント/キャリア・デベロップメント・アドバイザー
Koji Tanii〇大手メーカーで設計、品質管理に従事。キャリアチェンジののち、高校・大学の就職講師として活動。障がい者の就職や恋と仕事の両立を実現させるコンサルティングなど幅広い支援をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Takako Shibata〇製造業を中心とした大手~中小企業において、従業員のキャリア形成や職場の課題改善を支援。若者自立支援センター埼玉や、公共職業訓練校での就職支援もおこなう
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