この記事のまとめ
- WebテストとはWebを用いておこなわれる適性検査のことを指す
- 新卒で受検する可能性の高い4つのWebテストの特徴を理解しよう
- どんなWebテストでも失敗しないための対策法を解説
就活では書類の作成や面接対策などのほかに、適性検査、いわゆるWebテストへの準備も必要ですよね。とはいえ、Webテストにもさまざまな種類があるため、それぞれの特徴や具体的な対策法がよくわからないという人も多いのではないでしょうか。
この記事では、瀧本さん、古田さん、板谷さん、田邉さん、渡部さんの5人のキャリアコンサルタントとともに、主要なWebテストの種類や特徴、対策法などについて解説していきます。初めてのWebテスト受検で失敗したくないという人はぜひ参考にしてみてくださいね。
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Webテストは早めの対策と出題内容への理解が最重要
就活では多くの企業がWebテストを実施しています。しかし、応募する企業によってWebテストの種類や出題傾向もさまざまであるため、やみくもな対策では通過することはできません。だからこそ、きちんと各Webテストの特徴を理解し、余裕を持って対策を進めることが大切です。
そこでこの記事ではまず、能力検査と性格検査の2つの検査タイプについて解説します。Webテストが具体的に何を見るための選考なのか、最初にしっかり把握してくださいね。
次に、4種のWebテストの特徴について具体的に見ていきましょう。実際にWebテスト対策を始める前に、しっかり情報収集をおこなうことが大切です。
その後は、Webテストに必須の対策法について解説していきます。ここでの対策ステップを参考にして、どんなWebテストでもスムーズな通過を目指しましょう。
そして最後は各Webテストの例題と解説も併せて紹介します。どんな問題が出るか事前に目を通し、しっかり準備して合格につなげてくださいね。
無計画なWebテスト対策は時間配分ミスや理解不足による失敗のリスクが高まります。
効率的な対策をおこない、問題形式に慣れることが重要です。テストの特徴を理解し、計画的に準備を進めましょう。
WEBテスト対策はパーフェクト問題集を活用してください!
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そもそもWebテストとは? 本来の定義と該当する受検形式を把握しよう
Webテストと似たような言葉に適性検査がありますが、そもそもWebテストとはパソコンなどを用いてWeb上でおこなう適性検査全般のことを指します。
つまり、以下のような適性検査の受検形式の中で、ペーパーテスト以外の形式はすべてWebテストと言えるのです。
テストセンター | 専用試験会場のパソコンや、指定のオンライン会場でおこなう受検形式。 どちらも試験開始時間が決められていて、監督者が見ているなかで受検をおこなう。 |
Webテスティング(自宅受検) | 自宅などで指定されたWebページに入って受検をおこなう。 試験中の監督者はおらず、決められた期間内の好きなタイミングで受けることができる。 |
インハウスCBT | 応募先企業のオフィスや、企業が指定した会場に出向き、企業の用意したパソコンでおこなう受検形式。 採用担当者が直接監督する場合が多い。 |
ペーパーテスティング | 応募先企業の指定した会場でおこなうマークシート形式の適性検査のこと。 |
「Webテスト」と聞くと、適性検査の同義語だと思う人もいるかもしれませんが、Webテストはあくまで適性検査の受検形式の一つです。またそのWeb上でおこなう試験の中にも、さまざな受検形式があることを覚えておきましょう。
Webテストはペーパーと違い、基本的に一度回答したら強制的に次の問題に進み、前の問題に戻れないこともあります。
時間に余裕ができても前の問題に戻ってやり直しや見直しができない可能性があるため、時間配分に注意しましょう。
SPIのペーパーテストについての対策法も知りたいという人は、以下の記事も参考にしてみてください。受検形式の特徴や攻略の秘訣についてキャリアコンサルタントが解説しています。
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Webテストで検査することとは? 2つの検査タイプとその特徴を知ろう
Webテストを含む適性検査には、おもに上記の2種類の検査があります。それぞれ名前からなんとなく検査の特徴は想像できるかもしれません。
しかし就活期間の中で効率的に対策を進めるためには、なんとなくの想像ではなく、対策の前に検査の情報収集をしておくことが大切です。
ここからは能力検査と性格検査の2つの具体的な特徴について解説していくため、ぜひ参考にしてみてください。
能力検査
国語 | 熟語の意味、二語の関係性、長文読解、文の並び替えなど |
数学 | 順列、組み合わせ、推論、損益算、集合、四則逆算、図表の読み取りなど |
英語 | 同意語・反意語、空欄補充、英英辞典、誤文訂正、長文読解など |
能力検査は上記のような科目が存在し、制限時間の中での問題を解くスピードや正答率、正解した問題の種類などから、応募者の読解力や論理的思考力といったスキルを分析しています。
企業はこれらの能力値の結果から、応募者が仕事に必要な基礎能力のレベルを図ろうとしているのです。
そのため、企業が求める基礎能力の水準によって、選ばれるWebテストの種類や問題の難易度も変化します。
能力検査は、こうしたテストの種類ごとの問題の傾向や難易度、出題の仕方のバリエーションが多岐にわたるため、多くの人が対策でつまずきやすい検査なのです。いかに各Webテストの特徴を理解し、それに応じた対策をおこなえるかが、重要となります。
- 能力検査で調べている基礎能力は具体的に仕事のどんな場面で必要とされるスキルなのですか?
能力検査は仕事の円滑化に必須なスキルを測っている
能力検査で調べている基礎能力の代表的なものには、注意力や集中力があり、これらの能力は問題を解くスピードや正答率から判断することができます。
これらは、仕事の中でミスなく効率的に業務に当たるために必要とされるスキルです。
ほかにも、長文読解などから見出すことのできる読解力は、社内や顧客対応などで書面のやりとりをする際に必要不可欠なスキルと言えます。
論理的思考力もまた、プロジェクトを効率的に進めていく際に必要とされるスキルです。
このように、能力検査で調べられている基礎能力の多くは、仕事を円滑に進めていくために必要となるスキルであると言えます。
性格検査
能力検査が、語彙力や計算力、思考力など基礎的な能力値を測るためのものであるのに対し、性格検査は、応募者の内面的な特徴を見るためにおこなわれます。
具体的に性格検査では以下のような項目を調べることができ、企業の求める適性や評価基準に合わせてカスタマイズできる検査もあります。
行動傾向 | 社交性、内向性、慎重さ、大雑把さなど物事に対してどのように行動を取る傾向があるのかを判別する |
意欲の度合い | 積極性、向上心や競争心の高さなど、物事に対する向き合い方を判別する |
情緒・精神 | 悲観性、楽観性、ストレス耐性などの精神状態を判別する |
ライスケール | 嘘をついている、誇張している、といった要素を判別する |
性格検査の対策方法については後ほど説明するため、ぜひ参考にしてみてください。
WEBテストで選考に落ちるのはもったいない!問題集で対策しよう!
志望度が高い企業にWEBテストで落ちてしまうのは本当にもったいないです。しかし何冊も問題集を解くのは時間が足りないですよね。
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採用経験者が解説! Webテストで企業が重視している検査とは
Webテストを含む適性検査の対策では、おもに能力検査の対策に時間がかかるため、企業からも能力検査の方が重視されているように思う人もいるのではないでしょうか。
では実際のところ、Webテストにおいて企業はどちらの検査を重視する傾向があるのか、人材会社での採用経験もあるキャリアコンサルタントの田邉さんに解説してもらいます。田邉さんのアドバイスを参考に、それぞれの検査の重要性を改めて理解していきましょう。
アドバイザーコメント
田邉 健
プロフィールを見る業界や職種によって能力検査と性格検査のどちらを重視するかは異なる
Webテストの対策をしているものの、能力検査でつまずき、「無い内定になってしまうのでは」と不安を感じている人もいるかもしれません。Webテストは限られた期間でしっかり対策できないと、あとで後悔することになるのです。
結論として、就職の難易度が高い大手総合商社や外資系コンサルティングファームのWebテストでは、能力検査が重視される傾向があります。
一方、営業職や中小企業、ベンチャー企業では性格検査が重視されることが多いです。
能力検査を重視していない企業であっても早めに準備を始めて損はない
また、総合職採用では総合的なスキルが求められるため、能力検査と性格検査の両方に比重を置いて総合的に判断しているケースもあります。
ただし、能力検査を重視していない企業であっても、対策せずに低い偏差値だとマイナスに評価されてしまうことも十分にあり得るのです。
そのため、エントリーする企業が能力検査と性格検査のどちらを重視しているか調べることに時間をかけすぎると、就活で失敗してしまう可能性もあります。もし能力検査が苦手なのであれば、早期から時間をかけて対策することが重要です。
田邉さんの解説にも出てきた総合商社やベンチャー企業などに興味がある人は、以下の記事もおすすめです。具体的な仕事内容や向いている人物像、就職方法などをキャリアコンサルタントが詳しく解説しています。
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Webテストの重要性とは? 実施する企業の2つの意図を理解しよう
就活では当然ながら面接やWebテストなどさまざまな選考過程への対策が必要ですが、「皆がやっているから」といった理由でWebテストの対策を始めてしまっている人もいますよね。
しかし、なぜ就活ではWebテストの受検が必要なのか、企業側の目的を理解していないままでは、企業の求める形に応じた対策を進めることができません。
そのためここからは、Webテスト、つまりは適性検査を選考で実施する企業の意図について解説していきます。なんとなく対策を始めようとしている人は、Webテストの必要性を改めて理解しておきましょう。
基礎能力や適性から自社との相性を判断するため
そもそも企業が選考をおこなうのは、自社にマッチする人材を探すためです。とはいえ、数回面接で話しただけで応募者のスキルや人間性について深く理解することは難しいものです。
だからこそ企業は、選考の一環でおこなわれるWebテストで応募者の基礎能力や性格などを診断し、自社とのマッチ度を判断しようとしています。
また社会人は、仕事において目標や課題を与えられ、それに対して応えることが常に求められます。Webテストも同じで、企業からの課題に対してどれだけ対策してきたのかによって、応募者が入社した後にどんな働き方をする人材なのかも見られていると言えるのです。
「Webテストは形式的なもの」と安易にとらえて対策を怠ってしまえば、それまでの面接が高評価でも良い結果につなげることはできません。したがってWebテストでは、面接と同じように万全の準備で臨み、自分をアピールすることが大切なのです。
- Webテストは具体的に選考フェーズのどのタイミングで取り入れられることが多いですか?
初期~中期の選考フェーズで受検する可能性が高い
企業や業界にもよりますが、Webテストは選考フェーズの初期から中期のタイミングで取り入れられることが多いです。
エントリーシート(ES)提出後にWebテストをおこなうことで企業が適性を見定める場合と、一次面接の後にWebテストをおこない、面接での評価とWebテストの結果の両方を踏まえて総合的に判断する企業があります。
企業からの評価を得るために調べながらWebテストを受検しようと考える人もいるかもしれませんが、それは要注意です。以下の記事では答えを調べながら受検することのリスクについて、キャリアコンサルタントが解説しています。
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「本当にWebテストでの不正はバレるの?」と疑問に思っている人は以下のQ&Aをチェックしておきましょう。就活の専門家であるキャリアコンサルタントが、不正の実態や選考に及ぼす悪影響について解説しています。
入社後の人材配置や育成の参考にするため
Webテストの結果は選考の合否を判断するためだけに活用されるわけではありません。Webテストでは応募者が仕事をするうえでのスキルや適性などを診断できるため、入社後の配属先を決める際にも活用することができます。
また企業は多くの人が集まり運営していくものであるため、企業を成長させていくためには社員一人ひとりの育成が大切です。Webテストの診断結果は、その人の強みや得意・不得意なども明確にすることができるため、人材育成やマネジメントをおこなう際にも役立ちます。
こうした点からもWebテストは、自分の入社後の働き方を決める重要な検査と言えるため、しっかり対策して自分の能力を高めておきましょう。
採用経験者に聞いた! 企業側のWebテストの活用シーン
ここまでWebテストをおこなう企業の目的について解説してきましたが、実際Webテストの診断はどのように活用されているのでしょうか。
ここからは、採用担当者としての経験もあるキャリアコンサルタントの渡部さんに、実際の現場におけるWebテストの活用シーンについて具体的に解説してもらいます。渡部さんの解説を参考にして、改めてWebテストの重要性について理解を深めていきましょう。
アドバイザーコメント
渡部 俊和
プロフィールを見るWebテストは「採る」よりも「落とす」ために活用される
多くのサンプルデータを基に開発されているWebテストは、採用活動における客観的な判断基準の一つとして活用されています。
企業独自の試験や面接では主観的な判断はできますが、その判断基準にはどうしても偏りが出てしまうため、多くの企業ではさまざまな適性検査やWebテストによって主観的な評価に対する補正をおこなって採否を決めているのです。
特にWebテストは実施する環境にも配慮されていて、イレギュラーを極力排除した状況で実施できるため公平性があると考えられています。
診断結果の使い方としては、優秀な層をピックアップするというよりも、下位層を落とすための基準として使われることが多いですね。
応募先企業で最も重視される能力に関連する出題分野を鍛えよう
私が採用を担当していたのは流通業界だったので、一定の計数感覚と言語能力を重視して次の選考に進む最低ラインを決めていましたが、英語は重視していなかったので通過基準にはしていませんでした。
こうした重視されるポイントは業種や会社の考え方によって違うと思います。志望する企業の仕事で重要となる能力やスキルを想定し、それが関連する分野の得点で平均以上の成績が取れるよう準備しておきましょう。
適性検査で落とされてしまう原因についても気になるという人は、以下の記事がおすすめです。多くの学生の就活をサポートしてきたキャリアコンサルタントが、適性検査の合否のポイントや対策法などについて解説しています。
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対策を始める前に情報収集をしよう! 主要なWebテスト4種の特徴
対策を始める前に情報収集をしよう! 主要なWebテスト4種の特徴
新卒の学生が受検する可能性のある主要な適性検査は、上記の4つです。前述のとおり、Webテストには能力検査と性格検査の2つの検査タイプがありますが、問題の傾向はWebテストの種類によってさまざまです。
どんなWebテストを実施するかも企業によって異なるため、受検する確率の高いWebテストについてはその特徴を把握しておきましょう。
ここからは、主要な4つのWebテストの特徴を詳しく解説していきます。具体的な問題の形式や難易度などがよくわからない人は、ぜひ参考にしてみてください。
SPI:幅広い出題範囲への対策が必要
企業から案内されるURL | http://arorua.net/〇〇 |
能力検査の受検科目 | 言語、非言語、英語、構造的把握力 |
試験時間 | 能力検査:35分 性格検査:30分 |
問題の難易度 | 中学~高校卒業レベル |
SPIはリクルートマネジメントソリューションズが開発・提供するWebテストのことで、2023年3月時点での年間利用企業数が15,500社と、もっとも多くの企業が導入しているWebテストの一つです。
SPIはこれまでSPI1、SPI2とバージョンアップしてきて、現在はSPI3が最新のSPIとして利用されています。
SPI3の能力検査のおもな科目である言語と非言語は、そのどちらも出題内容が広範囲なことが特徴です。また、テストセンターのパソコンで受検する場合、自分の正答率に応じて次に出る問題の難易度が変化するため注意が必要となります。
全体的な問題の難易度はそのほかのWebテストと比較しても高くはないですが、一つひとつの問題に制限時間が設けられているため、しっかり対策しなければ正答率を上げることはできません。
制限時間が限られているので、時間内にきちんと解答できるように対策することが必要です。
模擬試験などを活用し時間感覚を養うとともに、苦手な分野に関しては重点的に問題を繰り返し解いて解答できるように準備しましょう。
SPI3の特徴についてより詳しく知りたい人は、以下の記事がおすすめです。多くの学生の就活をサポートしてきたキャリアコンサルタントが、SPI3攻略のポイントを徹底解説しています。
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企業によってはWebテストで英語問題が出題される場合があります。SPI3の英語問題について詳しく対策したい人は、以下の記事を参考にしてみてください。
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玉手箱:一つの問題にかけられる時間が短い
企業から案内されるURL | https://web1.e-exams.jp/〇〇 https://web2.e-exams.jp/〇〇 https://web3.e-exams.jp/〇〇 https://tsvs1.e-exams2.jp/〇〇 https://tsvs2.e-exams2.jp/〇〇 https://tsvs3.e-exams2.jp/〇〇 https://nsvs1.e-exams4.jp/〇〇 https://nsvs2.e-exams4.jp/〇〇 |
能力検査の受検科目 | 言語、計数、英語 |
試験時間 | 企業の実施形式によって異なる |
問題の難易度 | SPI3よりも難しい |
玉手箱は日本エス・エイチ・エルが提供しているWebテストの一つで、上記のような特徴があります。
先で解説したSPI3ではそれぞれの問題に制限時間が設けられているのに対し、玉手箱は問題一つひとつ自体に制限時間はありません。しかし、10分足らずで50問の問題を解く必要があるなど、どの科目でも全体の問題数に対する制限時間が短いため、難易度は高いです。
またSPI3では幅広い出題範囲から網羅的に問題が出題されますが、玉手箱は企業によって科目ごとに出題される範囲が異なります。そうした点においても玉手箱は対策の難しいWebテストと言えるでしょう。
以下の記事では玉手箱の特徴や対策についてより詳しく解説しています。Webテストのなかでも難しいとされる玉手箱の対策で失敗したくない人は、ぜひ参考にしてみてください。
Web-GAB:出題範囲は玉手箱と似ている
企業から案内されるURL | https://web1.e-exams.jp/〇〇 https://web2.e-exams.jp/〇〇 https://web3.e-exams.jp/〇〇 https://tsvs1.e-exams2.jp/〇〇 https://tsvs2.e-exams2.jp/〇〇 https://tsvs3.e-exams2.jp/〇〇 https://nsvs1.e-exams4.jp/〇〇 https://nsvs2.e-exams4.jp/〇〇 ※玉手箱と同じ |
能力検査の受検科目 | 言語、計数 |
試験時間 | 能力検査:60分 性格検査:制限時間なし |
問題の難易度 | 玉手箱と同等のレベル |
Web-GABとは玉手箱と同じく日本エス・エイチ・エルが運営していて、新卒の学生を対象に作られた自宅受検型のWebテストのことです。
玉手箱と同じ会社が開発しているWebテストであるため、問題の傾向は似ていて難易度も玉手箱と同じくらいと考えておきましょう。
玉手箱は企業によって出題範囲が変化するのに対し、Web-GABは出題内容は企業によって変化することはないため、玉手箱の対策をしっかりしておくことで並行してWeb-GABの対策も網羅することができます。
またWeb-GABと似たような名前の試験にC-GABやGAB、CABといったものがありますが、それぞれの提供企業はWeb-GABや玉手箱と同じです。しかし以下のように、受検形式や受検対象者が異なるため、混同しないように注意しましょう。
Web-GABと似た名前のWebテスト
- C-GAB:全国のテストセンターで受検する玉手箱のこと
- GAB:Web上ではおこなわずマークシートで受検する適性検査のこと
- CAB:エンジニア職向けに作成されたWebテスト
Web‐GABの特徴や攻略方法についてもっと知りたいという人は、以下の記事がおすすめです。多くの学生の就活対策を支援するキャリアコンサルタントが、Web‐GABを突破する方法を詳しく解説しています。
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Web‐GABと似たような名前のテストであるCABにもWebでの受検形式があります。以下の記事ではWeb‐CABの攻略のポイントをキャリアコンサルタントが解説しているため、CABについても知りたい人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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難易度が高いと言われているWeb-CABについて、基本から対策方法までを解説しています。特にIT企業は採用される可能性があるため、志望している人は参考にしてください。
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TG-WEB:図形やパズルなど独自問題の対策が必要
企業から案内されるURL | http://assessment.c-personal.com/〇〇 http://assessment.e-gitest.com/〇〇 https://www.c-personal.com/〇〇 |
能力検査の受検科目 | 言語、非言語、英語 |
試験時間 | 能力検査35分、性格検査30分 |
問題の難易度 | 従来型と新型で難易度が異なる |
TG-WEBはヒューマネージという企業が提供するWebテストで、同じTG-WEBでも従来型と新型という2つのタイプがあります。
従来型は、1問1〜2分程度時間を使うことができ、全体の問題数自体も少なめですが、問題の難易度が高いことが特徴です。対して新型では、問題自体の難易度は高くないものの、10分足らずで30問以上の問題をこなす必要があるためスピードが求められます。
どちらの型のWebテストを受けることになるのかは応募する企業によって異なるため、どちらの型も視野に入れた対策が必要です。
また、TG-WEBはほかのWebテストではあまり見られない図形の展開図やパズルなどの独自問題も出題されるため、事前の対策なしには合格を目指すことは難しいと言えます。
Web-GABやTG-WEBは、どちらもさまざまな業界が導入しています。
Web-GABは総合商社、不動産業界、金融業界、TG-WEBは食品・飲料、製薬会社などのメーカーやマスコミ業界、外資系企業や大手企業で導入されているため、希望業界に当てはまっている人はしっかり対策してくださいね。
TG-WEBの対策法について詳しく見たい場合は以下の記事がおすすめです。突破につながる攻略術についてキャリアコンサルタントが解説しています。
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就活のプロ5人に聞いた! Webテスト対策で一つだけアドバイスをするとしたら?
皆さんの中には、Webテストの対策を友人と一緒に、もしくは自分一人でおこなうことが多く、誰かからアドバイスをもらう機会があまりないという人もいるのではないでしょうか。
そこでここからは、日々学生のさまざまな就活対策をサポートしている5人のキャリアコンサルタントに、Webテストで一つだけアドバイスするならどんなことを伝えたいのか聞いてみました。
就活の専門家とも言えるキャリアコンサルタントそれぞれの解説を参考にして、失敗しないWebテスト対策のヒントを見つけてみましょう。
アドバイザーコメント
瀧本博史
プロフィールを見る「時間」を意識した対策は主要なWebテスト攻略のカギ
Webテストの対策で最も重要なポイントを一つだけ挙げるとすれば、それは「時間配分の練習」ですね。Webテストは、短い時間内で多くの問題を解答することが求められるため、効率的に解答するスキルが不可欠だからです。
特に、SPIや玉手箱など主要なテスト形式では、限られた時間での正確な計算や読解が求められるため、事前に時間を測って練習することが攻略のポイントとなります。
時間配分の練習を効果的におこなうためには、過去問や参考書を繰り返し解くことが大切です。出題傾向はパターン化されているため、同じ問題集を何度も解くことでスピードと正確さを身に付けることができます。
また、本番さながらの環境で模擬テストを受けることで、実際の試験の時間制限に慣れることができます。模擬テストはWeb上で公開されているものを活用するのがおすすめです。
電卓を使って効率的に解く練習をしておくことも効果的
ほかには、電卓やメモなどの道具を事前に用意し、効率的に問題を解くための準備を怠らないことも重要です。受検のタイミングにも注意が必要で、アクセスが集中しやすい時間帯を避け、余裕を持って受検するようにしましょう。
これらの対策を徹底することで、Webテストにおいて高得点を狙うことができ、選考を有利に進めることができますよ。
アドバイザーコメント
板谷 侑香里
プロフィールを見るWebテストは模擬試験で時間の感覚を養うことがポイント
Webテスト対策で一つだけアドバイスをするとしたら、繰り返し何度もWebテストの模擬試験を受けることですね。
オンライン上では無料でさまざまなWebテストを受験することが可能です。繰り返し模擬試験を受けることで、実際のWebテストの形式や出題パターンに慣れることができますよ。
実際に1問ごとの「制限時間」を設けるなど、本番さながらのテスト環境が用意されているものもあります。また、時間制限のあるなかで試験を受けることで時間感覚を養うことができ、時間配分の練習にもつながるのです。
模擬試験の結果から自分の実力を把握して対策していこう
模擬試験の結果から、自分自身の苦手分野やほかの学生を含んだ自分の順位など客観的に現状を把握することができます。模擬試験の解説ページでは頻出問題や出題傾向なども知ることができるためおすすめです。
対策時の優先度としては苦手分野を重点的に対策することで、平均的にレベルを向上させることができますよ。ぜひ、Webテストの模擬試験を繰り返し受けて、体勢を万全に整えて臨んでくださいね。
アドバイザーコメント
古田 文子
プロフィールを見るWebテストでは苦手なタイプの問題に慣れておくことが大切
自分がエントリーしようと考えている企業が、どの種類のテストを導入しているのかを確認したら、参考書やアプリなどを活用して、苦手な分野や問題を繰り返し練習し、慣れておくことが重要なポイントだと思います。
Webテストは時間制限があるものばかりなので、苦手なものに時間がかかってしまうと、それだけで焦ってしまい、解ける問題であっても思ったように解答が進められなくなってしまうからです。
苦手なものを重点的に対策して本番の時間切れを防ごう
ペーパーテストなら、得意なものからどんどん解答して時間を稼ぎ、苦手なものを解くことに時間を使うということもできますが、Webテストの場合、問題を解かないと次の問題が出てこないものもあります。
後から得意な問題が出たとしても、先に出た苦手な問題に時間を取られると、最終問題まで行き着く前に時間切れになってしまいかねません。
そうならないためにも、徹底的に苦手なタイプの問題に慣れる練習をしておくことがおすすめです。
アドバイザーコメント
渡部 俊和
プロフィールを見る楽しみながら対策することが効率的な解き方の習得につながる
Webテストで出る問題は、中学、高校で学んだような基本的な能力テストです。本来はありのままの言語能力や計数能力を見たいものであり、ことさら時間をかけて対策するようなものではありません。
しかし、多くの人は日常的にそういう問題に触れる機会が少なく、すでに忘れていたり、急に出題されても解けなかったりするため、対策が必要になります。
私が考えるWebテストの最も重要なことは、問題に慣れ、昔習ったことを思い出しておくことです。
ではどうするかですが、参考書で集中して勉強するというよりも、スキマ時間でクイズ感覚で毎日少しずつ解いていくことをおすすめします。
日々の対策にストレスを感じないような工夫をしてみよう
「エビングハウスの忘却曲線」というものがあるのですが、覚えたものが自分にとって意味がないと感じると、人は1時間もすればその内容を半分以上忘れてしまうと言われます。
試験学習のような日常的には考えないことは、生活に必要がないと判断され、人の脳はすぐ忘れるようにできているのです。
そのため、ブランクを空けずに復習すること、学習をストレスにしないこと、何らかの感情に結びつけること、などが覚えるコツになります。友人同士で参考書から毎日5問ずつ出題し、週間成績をつけて競争するなど、ゲーム化して楽しんで継続できると良いかもしれませんね。
アドバイザーコメント
田邉 健
プロフィールを見るWebテストの対策では1つの参考書を徹底的に解くことが重要
Webテストにはさまざまな種類があることを考えると、いくつかの参考書を解かなければならないと感じるのではないでしょうか。
たしかに、Webテストによって出題される問題の難易度が異なり、すべてのWebテストに対応するなら時間をかけて対策しなければなりません。
結論、さまざまな参考書に手を出してしまうと、失敗する可能性が高いため注意が必要です。
というのも、限られた就活期間では、自己分析や企業分析などの合間で対策するため、できることが限られていますよね。
複数の参考書を購入すると、一冊を完璧に解くことができずに中途半端になり、いずれのWebテストでも低いスコアになってしまいかねません。また、Webテストでは似ている問題も出題されるため、一つのテストを徹底対策することでほかのテストにも活かせるのです。
中途半端にせずやり抜くことは社会人でも求められていること
さらに、一つにこだわって対策することは仕事でも一緒です。仕事では「幅広くできる人」よりも「専門的なスキルがあるプロ」に対する評価が高い傾向にあります。
だからこそ、自分に必要なWebテストが何かを判断して、徹底的に対策することを意識しましょう。その姿勢が、入社後の仕事に対する姿勢に活かされるはずですよ。
いざ対策スタート! 能力検査・性格検査それぞれでしっかり準備しよう
Webテストは選考の途中でおこなわれるものであるため、期限までに受検しなければいけなかったり、授業やESの作成などと並行して進める必要があったりします。そのため、計画的に、かつ効率良く勉強しなければ通過することが難しくなってしまうのです。
そこでここからは、どのWebテストでも共通する対策の手順について、能力検査と性格検査それぞれで解説していきます。具体的な対策の仕方がわからないまま問題集を探そうとしている人は、まずこのステップを頭に入れて対策を進めてくださいね。
能力検査対策の4ステップ
能力検査対策のおもなステップは上記のような4つです。先でも解説したとおり、能力検査はどのWebテストを受けるかによって注意点が異なるため、しっかりと情報収集をすることが成功の鍵となります。
ここからは、それぞれのステップについて詳しく解説していくため、参考にして、どんなWebテストであっても高得点が目指せる対策をおこなってくださいね。
①応募先企業のWebテストの傾向を調べて対策する種類を決める
能力検査に関しては、Webテストによって問題の傾向が大きく異なります。限られた時間の中ですべての種類の対策をするのは難しいでしょう。
実際に受検が決まってから対策しようと考えている人もいるかもしれませんが、いざ選考が始まると面接の準備も並行して必要になるため、Webテストの対策にあまり時間を割けられない可能性も考えられます。
したがって、能力検査では自分が受ける可能性の高いWebテストを見極め、早めに対策を始めておくことが大切です。応募する企業の過去の採用情報を調べたり、説明会でWebテストの実施に関して質問したりして、自分が対策すべきWebテストを絞り込みましょう。
- 企業の実施するWebテストの調べ方がよくわかりません……。
SNS・就職情報サイト・企業の採用ページなどで最新情報を集めよう
企業が実施するWebテストについて調べるにはまず、企業の公式ウェブサイトをチェックしましょう。採用ページでWebテストの詳細を公開している企業もあります。
次に、リクナビやマイナビなどの就職情報サイトも有益です。これらのサイトでは、企業ごとの選考プロセスやWebテストに関する情報が豊富に掲載されています。
また、X(旧Twitter)やFacebookなど、SNSのコミュニティサイトを活用するのもおすすめです。これらのプラットフォームでは、実際に選考を受けた学生が体験談を共有していて、とても参考になります。
さらに、Webテスト対策の参考書やオンライン講座も効果的です。YouTubeなどで提供されている対策動画なども活用して、最新のWebテスト情報を入手し、万全の準備を整えていきましょう。
②苦手がなくなるまで問題集一冊を繰り返し解く
能力検査で出題される問題は、難易度の高い・低いはあるものの、どの問題も考える時間さえあれば解ける内容に設定されています。とはいえ、能力検査ではただ問題に正解すれば良いというわけではなく、限られた時間の中で問題を解くことが必要です。
そのため、Webテスト対策では問題集を繰り返し解いて自分の苦手分野をなくす練習から始めましょう。
Webテストの問題の多くは、解き方さえわかっていればすぐに解ける問題も多いため、何種類もの問題集を解くのではなく、一冊をしっかりやり込んで解き方を頭に入れることが重要です。
具体的には、まず一通り問題集を解いて、各問題の特徴や自分が苦手な分野を理解します。2回目以降は自力で解いたうえで解説などを見ながら、苦手な問題でもすぐに解き方が頭に浮かんでくるまで繰り返し解いていきましょう。
そうすることで、練習のときとは違う数字や言い回しで出題されたとしても、解き方が頭に入っているためスムーズに解答を導き出すことができますよ。
苦手な分野をある程度身に付くまでやり込みたいなら、早々に取り組んでください。
3カ月前で間に合うのか、半年以上ないと心配など、個人差やスケジュールもあるため、自分に合った計画を立てておこないましょう。
③頻出の公式や解法は暗記する
前述のとおり、Webテストは問題集を解きながら各出題範囲の答えを導くプロセスを理解することが大切ですが、問題の中には公式を覚えておくとよりスピーディーに答えを導き出せるものが多くあります。
そのため問題集で反復練習をおこなう際、特に解法がわからないと解けない数学では、よく出る公式や法則を暗記することも意識してみましょう。具体的には以下のような解き方を頭に入れておくことがおすすめです。
覚えておきたいWebテストの頻出公式
- 損益算
原価(仕入れ値)×原価に対する利益の割合=利益 - 旅人算(BがAを追いかける場合)
AとBの距離÷(Aの速度-Bの速度)=追いつく時間 - 確率
確率A×確率B(AとBが同時に起こる確率) - 順列(n個の中からr個を選んで並べるとき)
nPr =n! / (n−r)! - 組み合わせ(n個の中から異なるrを選ぶとき)
nCr =nPr / r! = n! / r! (n−r)! - 交換の法則
a+b=b+a
ab=ba - 分配の法則
(a+b)×c = a×c +b×c
a×(b+c) = a×b +a×c - 結合の法則
(a+b)+c = a+(b+c)
(a×b)×c = a×(b×c)
交換・分配・結合の3つの法則は、さまざまな種類のWebテストで出題される四則逆算を素早く解くときに役立ちます。ほかにも、多くのWebテストで頻出の図表の読み取り問題では、損益算や確率の計算スピードが重要になるため、しっかり覚えておいてくださいね。
④時間を計って実際の試験を意識した練習をする
先でも解説しましたが、Webテストにはどれも制限時間が設けられていて、問題が解けても時間内に与えられた問題数をこなせなければ高得点につなげることはできません。
だからこそ対策の最終段階では、本番を意識した練習もおこなうことが大切です。Webテストのなかには企業がどの出題範囲を選ぶかで制限時間が変わるものもありますが、各出題科目ごとに目安の時間を予想することができます。
出題科目ごとの目安時間の予想手順
- 全体の制限時間に対して出題項目がいくつあるか確認する
- 各項目に割く時間をざっくりと割り振る
- 各項目にかけられる時間をその項目の問題数で割る
上記のようなやり方で一つの問題にかけられる目安の時間を自分で設定し、それぞれの問題を速く正確に解けるように練習してみましょう。インターネット上では実際の試験形式と同じような問題を無料で解くことができるサイトもあるため、積極的に活用してみてくださいね。
- きちんと解けるようにしておいても、緊張や不安で解くのに時間がかかってしまうときはどうすれば良いですか?
勘で解くことも検討し問題にすべて回答することを意識しよう
最初のうちは緊張や不安で解くのに時間がかかってしまうこともありますよね。まずは一度、深呼吸して落ち着きましょう。
わからない問題の場合は、選択肢であれば勘でマークをして次に進んでも問題ありません。
試験の際の時間感覚や時間配分に関しては、事前準備や模擬試験の中で体感していってください。
もし、本番で残り時間があと5分の段階で、数多くの問題が残っているような場合には、適当にマークをしても点数に結びつく可能性があります。とにかくすべて解答することを意識しましょう。
性格検査対策の2ステップ
性格検査対策の2ステップ
- 自己分析で自分の特性を明確にする
- 自分の特性と矛盾しないように素直に答える
Webテストの対策と聞くと、能力検査のことが頭に浮かび、性格検査は対策が必要なのかよくわからないという人は多いのではないでしょうか。たしかに性格検査には正解はなく得点も付かないため、重視している人は少ないかもしれません。
しかし企業によっては性格検査の結果の方が合否を決める際に重視されるところもあるため、能力検査と合わせて受検前に準備しておいて損はないのです。
ここからはWebテストの性格検査対策を2ステップで解説します。とりあえず受けさえすれば大丈夫だろうと安易に考えてしまっている人は、しっかりチェックしてくださいね。
①自己分析で自分の特性を明確にする
先でも解説したとおり、性格検査は応募者の性格や価値観、行動や考え方の特性を明確にするためにおこないます。そうした適性を判断するための質問は、シンプルなものから、自分のことを理解していないとすぐには答えられないものまでさまざまです。
だからこそ性格検査を受ける前には自己分析をおこない、自分自身でも自分の特性を理解しておきましょう。
そうすることで、性格検査の一つひとつの質問に対してより自信を持って答えることができます。こうした自己理解を深めておくことはその後の選考でも大いに役立つため、Webテストの時点で完了させておくと良いでしょう。
性格検査の中には、嘘がわかる仕組みのものがあります。
自己分析不足や、逆に性格を作り込みすぎると、どこかで矛盾が生じ、結果に反映されれば合否に影響することもあります。自己理解・分析はしておきましょう。
自己分析のやり方がわからないと悩んでいる人は、以下の記事を参考にしてみましょう。就活のプロであるキャリアコンサルタントが、自分の特性を明確にする秘訣を徹底解説しています。
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②自分の特性と矛盾しないように素直に答える
企業はWebテストにおいて、応募者が自社と合っている人材なのかを判断したいと考えています。そのため性格検査の回答内容が企業の求める人物像と異なっていた場合は、不採用になる可能性もあるのです。
しかしだからといって、企業からの印象を気にして自分の特性とは異なる答えを選んでしまうと、ほかの場面で似たような質問をされた時、答えに矛盾が生じたり、面接のときに企業が受ける印象と性格検査の結果が合わなかったりしてしまいます。
これにより、企業から「矛盾した回答をしている」と判断された場合はマイナスイメージにつながり、かえって良い評価を得られない可能性があるのです。
そのため性格検査では、あらかじめ分析した自分の特性と矛盾しないように素直に答えることを意識しましょう。仮に素直に答えて合格できなかったとしても、それはその企業の求める形とは違っていたというだけで、前向きに結果を受け止めて次を目指してくださいね。
性格検査では、解答の一貫性や信頼度を判断する指標が含まれていることがあります。
性格検査の結果、嘘をついていると判断された場合は、噓をついた行為そのものが応募者の倫理観が疑われる要素となるため、不採用につながりかねないのです。
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能力検査対策の強い見方! 各Webテストのおすすめの対策ツール
ここまでWebテスト対策の手順について解説してきましたが、具体的にどんな教材を使えば良いのかわからないという人も多いのではないでしょうか。
そこでここからは、Webテストの中でも能力検査の対策におすすめのツールを紹介します。問題集だけでなく、すき間時間の練習におすすめのWebサイトやアプリなども記載しているため、ぜひ積極的に活用してみてくださいね。
Webテスト対策の問題集
上記の表では各Webテストの種類別の問題集を記載しています。中でも「これが本当の〇〇」シリーズは、ペーパーテストやテストセンターなど、いわゆるWebテスト以外の受検形式にも対応した問題が掲載されているためおすすめです。
まだどんな受検形式になるかわからない人や、今後Webテスト以外の形式で受検することになったときのために対策しておきたい人は、ぜひ手に取ってみましょう。
ほかにもさまざまな問題集をリンクとともに紹介しているため、口コミを確認したり使ったことのある先輩に感想を聞いてみたりしてベストな1冊を見つけてみてくださいね。
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Webテストの練習ができるWebサイト・アプリ
SPI3 | ・SPI対策問題集 produced by CareerMine ・SPIオンライン |
・SPI言語・非言語対策問題集 App Store/Google Play ・SPI言語・非言語 就活問題集 App Store/Google Play | |
玉手箱・Web-GAB | ・一般常識一問一答.com ・WTI(WebTest for Internship) |
・APP Store:CAB(WEB-CAB)一問一答 ・Google Play:CAB・Web-CAB試験対策問題集 | |
TG-WEB | ・TG-WEB 問題 – sweet pea |
・APP Store:TG-WEB対策 計数 就活・転職対策アプリ ・Google Play:TG-WEB対策 計数 ・APP Store:TG-WEB対策 言語 就活・転職対策アプリ ・Google Play:TG-WEB対策 言語 |
上記はそれぞれのWebテストの対策に活用できるWebサイトやアプリです。
アプリは問題集と違って、スキマ時間にもスマホで問題を解くことができるため、まとまった勉強時間が取れない人や、ゲーム感覚で気軽に対策を進めていきたい人には向いていると言えます。
またWebサイトの中には、実際のWebテストと同じような形式で模擬試験を受けられるものもあるため、試験本番の感覚を掴みたい人はWebサイトでの対策も取り入れてみましょう。
- 就活にあまりお金をかけたくありません。Webテストの問題集を買わなくてもサイトやアプリだけで対策はできますか?
無料アプリや中古の問題集でも対策は可能
スマホやパソコンがあるなら、無料のアプリで対策ができます。実際に使っている人のコメントを見ても評価は悪くないので、お金をかけたくない人は、ぜひアプリなどを活用してみてください。
先輩や知り合いから、いらなくなった参考書や問題集をゆずってもらうのもおすすめです。
あまりにも古いものでは問題の傾向が違いすぎるので、1〜2年ほど前のものなら練習は可能です。先輩や知人にダメ元で聞いてみてください。
以下の記事ではよりWebテストの対策に特化した解説をおこなっています。各テストの特徴は理解できて具体的な対策に力を入れていきたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
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そこで最後はそれぞれのWebテストの例題をいくつか紹介していきます。キャリアコンサルタントが解き方のコツもアドバイスしているので、ぜひ自分で対策する際の参考にしてみてくださいね。
SPI3の例題
ここからはSPI3の言語・非言語・英語・構造的把握力の4つの要素の頻出例題をそれぞれ紹介します。どの項目も出題範囲は広いので、この例題以外の問題も含めしっかり対策をおこなってくださいね。
SPI3の例題①言語
バナナ:果物
上記の二語の関係を考えて、同じ関係を持つものを以下から選びなさい。
ア ホウレンソウ:野菜
イ 飛行機:空
ウ 消しゴム:文房具
A アだけ
B イだけ
C ウだけ
D アとイ
E アとウ
F イとウ
解答
E
SPI3の言語問題を素早く解くには、まず問題形式に慣れることが大切です。過去問や模試を繰り返し解いて問題の傾向を把握し、解答スピードを上げましょう。
各問題にかける時間を決め、難しい問題に時間を取られすぎないように注意し、設問に関連する部分に絞って読む練習をするのがポイントです。
SPI3の例題②非言語
あるフィットネスジムの契約料は1カ月3万円が基本料金となっている。ただし、6カ月通うと7カ月目以降の月額料金が基本料金の20%引き、また13カ月以降のリース料は基本料金の30%引きになる。17カ月通った場合、料金は合計でいくらか。
【選択肢】
①28.4万円
②32.9万円
③40.2万円
④42.9万円
⑤ ①〜④で当てはまるものはない
解答
この問題は以下の公式を当てはめて計算していきます。
定価 × 割引率 = 割引される額
定価 × (1-割引率)= 割引後の額
最初の6カ月・・・3×6=18万円
7〜12カ月目・・・3×0.8×6=14.4万円
13〜17カ月目・・・3×0.7×5=10.5万円
合計・・・18+14.4+10.5=42.9万円
答え ④
SPI3の非言語問題を解くときには、計算過程までしっかりと残したり図示したりすることが重要です。
そうすることで、後から振り返ったときに間違いを探しやすく、図示することで間違いを防ぐことにもつながりますよ。
SPI3の例題③英語
次の英語の説明と意味が最も近い単語を選べ。
to agree or have the same opinion
A have
B propose
C concur
D chat
解答
C
英語問題は単語がわかればほとんどの問題は瞬時に解けると思います。
わからない単語があったときは、文の構成やほかの単語から推測し最後は消去法で選択してください。説明文などは最後まで読めばわかるものもあるので、諦めずに取り組みましょう。
SPI3の例題④構造的把握力
以下の1〜5までの文章を、「文の構造」によって2つに分類したとする。文章の数が、Aグループが2つ、Bグループが3つだった場合、Aグループに分類されるのはどの文章か答えよ。
1:出張で新幹線を利用したので、交通費の申請をしなければならない。
2:もっと音楽の勉強がしたいから、春から海外に留学しようと思う。
3:いつまでも美味しいものを食べたいので、健康には気を遣っている。
4:明日のプレゼンは失敗したくないから、早めに寝ることにした。
5:イレギュラーな問題が発生したせいで、今日は徹夜になりそうだ。
解答
1と5
【解説】
1と5は前半に「過去の出来事」、2・3・4は前半に「将来の目的」について述べているためAグループに入る2つの文章は1と5。
SPI3の構造把握力の問題を解くときには、理解した内容を記入していくことが重要です。
たとえば、先ほどの例題であれば文中に「1:過去」や「2:未来」などと書き込むことで、各文を2回以上読む必要がなくなりますよ。
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玉手箱・Web-GABの例題
ここからは、玉手箱やWeb‐GABで特に頻出の四則逆算と図表の読み取りの例題を紹介します。計算力や図表の理解力は社会人になっても基本として求められるスキルであるため、しっかり対策しておきましょう。
玉手箱・Web-GABの例題①四則逆算
▢に当てはまる数字を入れなさい。
①12×7=▢
②200÷▢=25
③180÷▢=4×5
解答
①84
②8
③9
式の構造がわかっていれば難しい問題はほとんどないので、本番中は慌てず落ち着いて考えることがポイントかもしれません。
試験前ならば、式のパターンが限られているので、右辺と左辺の数字の関係を再確認しておきましょう。
玉手箱・Web-GABの例題②図表の読み取り
以下の表は、ある飲食店の月曜日から金曜日までの売り上げ形式ごとの客数である。この表を見て次の問いに答えよ。
金曜日のイートインの客数の割合はその日全体の来客数の何%か。
ア.32.3%
イ.35.6%
ウ.36.5%
エ.39.1%
月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 | |
---|---|---|---|---|---|
イートイン | 58 | 66 | 47 | 61 | 78 |
テイクアウト | 86 | 78 | 93 | 87 | 106 |
デリバリー | 14 | 20 | 18 | 27 | 35 |
解答
イ
金曜日全体の来客数は78+106+35=219人となるため
78÷219×100=35.6%が正解となる。
- 図表の読み取りは何から計算すれば良いのかすぐに判断できません……。コツはありますか?
基準となる値や導き出す値の単位などに気を付けて練習しよう
まず、図表読み取りでは、どの値が基準になるかを瞬時に判断することが重要です。
たとえば、「Aの値はBの何倍か」という問題では、Bが基準となり、「A÷B」で答えを求めます。この基準を見つけるスキルを練習を通じて養うことが大切です。
次に、問題の単位(%、倍、人数、金額など)を確認する習慣をつけましょう。単位を見落とすと正確な答えを導けないので、問題文をよく読み、計算前に単位を確認することが重要です。
また、実際のテスト形式に慣れるために、練習問題を多く解きましょう。特に、限られた時間内で解答する練習をすることで、スピードと正確性を向上させることができます。
さらに、練習の際には電卓を使用することも許可されている場合が多いので、効果的に使える方法を調べておくのがおすすめです。
このようなコツを踏まえて、図表の読み取り問題に取り組むことで、スムーズに解答できるようになります。しっかりと練習して実戦に備えてください。
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TG-WEBの例題
ここでは、ほかのWebテストではあまり見られない、TG-WEBならではの図形問題の例題を紹介します。独自問題が出題されてもしっかり対応できるように、問題の解き方を頭に入れておきましょう。
TG-WEBの例題:図形問題
次の5つの図形のうち、正八面体の展開図として適切なものをすべて選べ。
解答
アとオ
正八面体の展開図には以下の11種類があり、上・中・下のブロックで見たときの面の個数に応じて、1-6-1、2-5-1、3-4-1、2-4-2のパターンに分けることができる。
問題のア~オのうち、11種類の展開図と形が一致しているのは、1-6-1のアと3-4-1のオとなる。
パズルはバリエーションが多く一概には言えませんが、展開図のようなものはイメージしやすいように頭の中で作り変えるのがポイントです。
上記の1-6-1や2-5-1のようなパターンは、1つの面を回転させて隣に移したものもパターンの一つになります。
どんなWebテストも情報収集と念入りな対策を徹底して通過につなげよう
Webテストをはじめとする適性検査は、さまざまな種類が存在することに加え、そのどれを受検するかは企業によって異なるため、対策につまずく人も多い対策の一つです。
しかし、どんなWebテストであってもしっかり情報収集をおこない、余裕を持って対策をスタートさせることができれば、誰でも高得点を狙うことができます。
まずは自分が応募しようと考えている企業のWebテストの傾向をしっかり研究し、自分にはどのWebテストの対策が必要かを早めに判断することが大切です。
そこから、一冊の問題集で入念に練習しておきましょう。性格検査では事前にしっかり自己分析をおこない、本番は自分に正直に答えることがポイントです。
Webテストの対策に不安を感じている人やなんとなく対策を始めようとしている人は、上記のポイントをしっかり押さえて、後悔のない結果につなげてくださいね。
アドバイザーコメント
古田 文子
プロフィールを見るWebテストは情報不足が不安や失敗につながる
Webテストだけでなく何かに対して不安になるのは、その対象物の情報がない、または少なすぎることが原因の一つではないでしょうか。
もちろん経験が乏しいことも原因の一つになりますが、安心するためにも、Webテストの種類や出題傾向、各テストの制限時間や問題数といった詳しい情報を集めるところから始めましょう。
自分に合った対策方法を探そう
幸い、世の中にはWebテストの経験者や就活における先輩がたくさんいて、参考書や問題集、アプリもさまざまなものがあります。どの対策法が自分に合っているかは試してみるほかありません。
無料ならアプリは複数ダウンロードしてどんどんトライしてみましょう。自分に合ったものが見つかれば、それだけで不安も軽減されるはずです。
対策方法が見つかり、繰り返し練習をして不安を払拭できれば、本番でも落ち着いて取り組むことができます。「ベストは尽くした!」と思うことができれば、どんな結果になっても納得して受け入れられるでしょう。
まずは焦らずに、できることから一つずつ取り組んでいってくださいね。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士
Hiroshi Takimoto〇年間約2000件以上の就活相談を受け、これまでの相談実績は40000件超。25年以上の実務経験をもとに、就活本を複数出版し、NHK総合の就活番組の監修もおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/上級心理カウンセラー
Fumiko Furuta〇キャリアに関する記事の執筆・監修や、転職フェアの講演、キャリア相談、企業や学校でのセミナー講師など幅広く活動。キャリア教育に関心があり、学童クラブの支援員も務める
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/コラボレーター代表
Yukari Itaya〇未就学児から大学生、キャリア層まで多様な世代のキャリアを支援。大企業からベンチャー、起業・副業など、幅広いキャリアに対応。ユニークな生き方も提案するパーソナルコーチとして活躍
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/なべけんブログ運営者
Ken Tanabe〇新卒で大手人材会社へ入社し、人材コーディネーターや採用、育成などを担当。その後独立し、現在はカウンセリングや個人メディアによる情報発信など幅広くキャリア支援に携わる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/合同会社渡部俊和事務所代表
Toshikazu Watanabe〇会社員時代は人事部。独立後は大学で就職支援を実施する他、企業アドバイザーも経験。採用・媒体・応募者の全ての立場で就職に携わり、3万人以上のコンサルティングの実績
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