この記事のまとめ
- 発想力の自己PRはエピソードが最重要
- 3ステップの構成でエピソードの説得力アップ
- 発想力を使った自己PR例文10選を紹介
- ChatGPT 自己PR作成ツール
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この記事を読んでいる人に
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学生の多くが自己PRに使う「発想力」。「そもそも発想力は自己PRになるのかな」「発想力を使った自己PRの作り方がわからない」などと悩む人もいるのではないでしょうか。
発想力は、さまざまな業界や職種で必要とされている力の一つです。多くの学生がアピールするからこそ、独自のエピソードで勝負しなければ選考を突破することはできません。
企業がなぜ発想力を求めているか理解し、説得力のあるエピソードの作り方をマスターできれば、あなただけの強みとして発想力をアピールできます。
この記事では、キャリアアドバイザーの柴田さん、瀧本さん、隈本さんのアドバイスを交えつつ、効果的な発想力の自己PRの作り方を解説します。発想力を自己PRにしたいと考えている人はぜひ参考にしてみてください。
そもそも自己PRの方法がわからない、自己PRしたことがないという人はこちらの記事で作り方をチェックしましょう。
エントリーシート(ES)
例文15選|エントリーシートの自己PRで人事を惹き込むコツを解説
面接
例文12選|面接必勝の自己PRはエピソードが最重要!
発想力を効果的にアピール! 選考突破を勝ち取るエピソードの作り方を解説
発想力を効果的にアピールするためには、エピソードの工夫が不可欠です。
なぜなら、一口に発想力といってもさまざまな種類があり、それぞれの発想力に併せたエピソードを伝えなければ、あなたの魅力が十分に伝わらないリスクがあるからです。
この記事では、発想力の意味や企業から発想力が求められている理由、発想力が特にアピールできる職種について解説します。言葉の意味を正しく理解したうえで、企業に対して発想力をアピールできるのか確認しましょう。
そのうえで、発想力の自己PRを考える基本や構成、エピソードの重要性や作り方を解説。加えて、エピソード・職種別の例文も紹介するので、参考にして、面接官にアピールできる自己PRを作成して選考を突破しましょう。
そもそも発想力とは?
発想力とは
アイデアを生み出す力
発想力とは、何か物事を始める際のアイデアを生み出す力を言います。
発想力と聞くと、デザイン系の仕事のみに求められていると思われがちですが、そんなことはありません。
常識にとらわれず、自由な考え方で新しいサービスを考えたり、問題に対する解決策を考えたりする能力は多くの職種で必要となります。
面接では発想力を確かめるために「自分を色にたとえると?」と質問する場合があります。以下の記事では自分らしさを出す秘訣をまとめているので参考にしてみてください。
「自分を色に例えると?」で自分らしさを出す秘訣|色別一覧表付き
発想力の例文とあわせて内定者ES100選<自己PR>を確認しよう!
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発想力の具体例
発想力には新しいアイデアを思いつくといった側面だけでなく、以下のようなものも当てはまります。
発想力の具体例
- 新しいアイデアを生み出せる
- 未経験のことにも興味を持つ
- ほかの人と違った視点から物事を見れる
- 新しいものや経験をすることが好き
- 何事にも仮説を立てて行動する
このように、今までにない新しいものを生み出すのが得意であり、何事にも興味を持っている人は発想力があるといえます。
発想力はゼロから新しいものを生み出す力だけとは限りません。ちょっとした変化から改善策を見つける「発見力」に通ずるものがあります。そのため、自己PRでは課題を解決した事例を用いるのも効果的です。
創造力・想像力との違い
発想力と似た意味を持つ言葉として「創造力」や「想像力」が挙げられます。
創造力・想像力の意味
創造力:新しいものを初めて創り出す力
想像力:ある物事について思い描く力
発想力がアイデアを生み出す力なのに対して、想像力はある物事について思い描く力です。つまり、発想力は物事を実現するために必要な力で、想像力は実現できるかどうかは関係ありません。
次に、創造力は新しいものを創り出す力を言います。発想力との違いは、形として創り出していくかどうかです。
以下に、発想力・想像力・創造力が発揮される例を示します。
発想力・想像力・創造力が発揮される例
- 発想力→学園祭で新しいイベントのアイデアを生み出す
- 想像力→学園祭で新しいイベントをおこなった際の反応を思い浮かべる
- 創造力→学園祭で新しいイベントを実現するための方法を考える
3つの違いを正しく理解し、正確に自分の強みを把握したうえで自己PR作成に活かしていくことが大切です。
発想力が企業から求められている理由
発想力が企業から求められている理由
- AIでは代用できない力だから
- 問題解決に必要な能力だから
- 企業の成長に必要な能力だから
近年、社会情勢の変化により社会人に必要な能力として発想力に注目が集まっています。
なぜ企業から求められているのか正しく理解しておかなければ、企業の意図に反した発想力をアピールしてしまうことにもなりかねません。
そこで次に、企業からなぜ発想力が求められているのか解説していきます。自分の発想力が企業へのアピールに有効かどうか確認してみてくださいね。
AIでは代用できない力だから
近年はテクノロジーの発展が凄まじく、人間の代わりにAI(人工知能)がおこなう仕事も増えてきています。たとえば、データの分析や入力作業などの業務では、すでにAIが活躍しています。
ただし、AIは膨大な情報を分析するのが得意な一方で、何かアイデアを生み出すような業務は苦手です。逆を言えば、AIにはない人間特有の能力として発想力を活かせるともいえます。
AIでは代用できない力として、発想力を持っている人材の需要や価値が高まっているのです。
現在のAIは、パターン化されたものを処理する際には威力を発揮します。ですがまったく何もない、ゼロの状態から何かを生成するのはまだ難しいと言われています。
さまざまなアイデアを生み出すデザイナーなどクリエイティブな仕事では、今後も発想力のある人材が求められるでしょう。
問題解決に必要な能力だから
発想力は、問題や課題に対する解決策を生み出すために必要な能力でもあります。
なぜなら、顧客や会社の問題は必ずしも決まった答えがあるわけではなく、そのときの状況や環境によって最善策が変わってくるからです。この最善策を見つけるための力として、さまざまなアイデアを生み出す発想力が必要なのです。
そもそも、何が問題なのか見つけ出すためにも、発想力が必要となる場合もあります。
以上のように固定概念にとらわれず、さまざまな角度から問題に対する最善策を考えるためにも発想力が必要となります。
発想力は問題や課題に対する解決策を生み出すために必要な能力であり、AIでは代用できないものを求められています。
物事を多面的にとらえ、総合的な判断ができる能力が必要となるのです。
企業の成長に必要な能力だから
新製品開発や新規事業の展開など、企業が成長するには常に新しいものを生み出していく必要があります。
なぜなら、社会情勢や環境の変化によって、消費者に求められるサービスや商品は変化し続けているからです。新たなサービスや商品を生み出すには、今までの発想に縛られないアイデアが必要となります。
社員の「柔軟な発想力」を活用したいと考える企業も多く、会社が今後生き残っていくうえで必要不可欠な力が発想力だといえます。
企業ですでに働いている社員は、これまでの経験で固定観念が根付いている恐れがあります。
そのため企業側は、新入社員の自由な発想力が既存の課題解決や新サービスの創出などにつながることを期待しています。
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発想力が特にアピールできる職種
発想力が特にアピールできる職種
- クリエイティブな仕事
- 新しいサービス・製品を作りだす仕事
- 業務改善や問題解決へ導く仕事
問題解決や新しいアイデアを生み出すための発想力は、どのような仕事でも必要な能力です。
ただし、業界や仕事内容によって求められている発想力が異なるケースもあります。
そこで、発想力が特に必要とされる仕事を3つ解説します。自分の志望する職種では、どのような発想力が求められるのか参考にしてみてください。
①クリエイティブな仕事
クリエイティブな仕事とは、以下のような媒体や制作物に携わる仕事を指します。
クリエイティブな仕事の例
- 編集
- 記者
- ライター
- デザイナー
- フォトグラファー(カメラマン)
ほかの人では思いつかないような独自のアイデアを、記事やデザインといった形にする仕事です。今までにない創作物を生み出すために、特に高い発想力が必要とされる仕事だといえます。
同じクリエイティブな仕事でも、モノづくりに携わる業務である工業デザイナーや建築家などは、単にデザイン性の良さだけではなく使い心地への発想力も求められます。
工業デザイナーなら「工具の使いやすさ」、建築家なら「家の住み心地」など、デザイン以外の部分についても豊かな発想力が求められます。
②新しいサービス・製品を作りだす仕事
サービス・製品を作り出す仕事では新しいアイデアを生み出す発想力が必要とされ、具体的には以下が挙げられます。
新しいサービス・製品を作り出す仕事の例
- 企画
- 商品開発
- 調査研究
- マーケティング
市場や消費者ニーズを分析して、新たな商品・サービスの開発や広告宣伝をおこない、目標を達成していく仕事です。
企業はいつまでも同じサービスを提供していては、競合他社との競争に負けてしまうので、常に新しい施策やイベントを打ち出していかなければなりません。
これらのアイデアを生み出すためにも発想力が必要となります。
発想力を活かせるものづくり業界の仕事に就きたい人は、次の記事を参考に志望動機を作成してみてくださいね。
ものづくりの志望動機例文10選|文系学生も必勝のアピール法!
③業務改善や問題解決へ導く仕事
業務改善や問題解決へ導く仕事では、物事を多角的な目線から解決していく発想力が必要とされ、具体的には以下が挙げられます。
業務改善や問題解決へ導く仕事
- コンサルタント全般
- 営業全般
これらの仕事では、顧客視点に立って柔軟な発想で新たな価値を提案することが求められています。
「問題の本質の見極め」「解決までのアクションプランの計画」「解決策の実行」など、すべてにおいて多角的な視点から問題解決を図ります。
また、業務内容を見直し改善点を発見する仕事にも、今までの規則や習慣にとらわれない発想力が必要となります。
営業職に興味があるものの適性が不安な人は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
営業に向いてない人の16の特徴|不向きな人におすすめの道も解説
アドバイザーコメント
柴田 登子
プロフィールを見る発想力が求められる仕事は多岐にわたる
他にも、カウンセラーの仕事で発想力が求められます。特にキャリアコンサルタントなど仕事に関する悩みを取り扱う職種では、既存の考え方にとらわれて話を聞いてしまうと、相談者が何について困っていたり悩んでいたりするのかをうまく把握できません。
課題に対する仮説を立てるときにも発想力が必要
「悪いのは〇〇だ」と言われたことをうのみにしていては、事態の把握はおろか問題解決につながりません。いったん頭の中を白紙の状態にして、先入観なく相手の話を聞きながら「問題はここだ」という仮説を立て、それを確認していきます。この、仮説を立てるときに発想力がとても必要なのです。
どんな話を聞いても、自分の感情を過度に交えずフラットな状態を保ち、少しずつ仮説を検証しながら顧客と問題を共有する。その作業が終わったら、豊富な知識の中から適切な解決策を顧客とともに考える。この時に伝える言葉は相手が理解できるものを選ぶ必要もあるため、紋切り型にはできません。
やみくもに会話を展開したり情報を提供したりするだけでなく、個別性が必要であることから発想力が大いに問われるのです。
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しかし、書こうしてもネタが思いつかなかったり、学業やアルバイトで忙しく手つかずの学生も多いのではないでしょうか?
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(継続力が強みの場合)
そもそも発想力があるといえる? 発想力がある人の特徴4選
そもそも発想力があるといえる? 発想力がある人の特徴4選
- 固定概念にとらわれず独創性がある
- 物事を多角的にとらえるのが得意
- 好奇心が旺盛
- 目標を持っている
発想力がある人には、どのような特徴があるのでしょうか。
自己PRなどで発想力をアピールしていくにも、自分の強みが発想力といえるのかわからないという人もいるかもしれません。また、特徴を理解しておかなければ自己PRの内容が薄くなり、説得力がなくなってしまう可能性もあります。
そこで、発想力がある人の特徴について解説するのでぜひ参考にしてみてください。
①固定概念にとらわれず独創性がある
発想力がある人の特徴として、固定観念にとらわれすぎない独創性が挙げられます。
どんな事柄でも、常に常識を疑って別の方法や考え方がないか思考することができます。多くの人が思いつかない斬新なアイデアで、顧客や会社へ貢献が可能です。
②物事を多角的にとらえるのが得意
発想力がある人は、物事を多角的にとらえるのが得意です。
自分以外の立場や目線になったつもりで物事を見れるので、問題の本質をとらえたり、解決策を見つけ出したりすることができます。
営業職やコンサルタントには、特に必要な能力といえるでしょう。
「こういうものがあったら便利なのに」「こういう企画なら市場のニーズにマッチする」といった世の中の困りごとを敏感にとらえ、多くの人が求めているものを満たしていく企画職のような仕事は発想力を必要とされます。
③好奇心が旺盛
好奇心が旺盛で何事にも興味が持てるのも、発想力がある人の特徴です。経験がないことや誰も知らない情報などにも興味を持って情報を収集する人が多い傾向にあります。
また、人に対しても興味を持って接するので、さまざまな価値観を持つ人と積極的にコミュニケーションが取れる点も特徴です。
多くの情報や知識を持っているからこそ、新しいアイデアを生み出すことができるのです。
さまざまなことに興味を持つだけでなく、一つのことを徹底的に深掘りする人も、好奇心旺盛な発想力を持っている人です。
物事をさらに知りたいという気持ちや関連する知識を習得したいという姿勢を持っているのが特徴です。
好奇心が旺盛だという表現で自己PRをするなら、こちらの記事も併せて確認しましょう。
例文12選|自己PRで好奇心旺盛を最高の武器にする考え方4ステップ
④目標を持っている
発想力がある人は、何事にも高い目標を持って取り組んでいます。
目標を達成しようと常に思考し続けているので、普通の人では思いつかない斬新な発想をすることができます。
また、自分の目標を達成するために客観的な目線を持ち合わせているのも特徴です。客観的な視点から物事を俯瞰してみることで、今まで思いつかなかったようなアイデアを生み出すことができます。
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発想力の自己PRを考える3つの基本
発想力を強みにした自己PRは、作成時の考え方を理解しておかないと抽象的で面接官に伝わりにくい内容を作成してしまいがちです。優れた発想力を魅力的に伝えるためにも、まずは発想力の自己PRを考える際の基本を押さえておく必要があります。
そこで、発想力の自己PRを考える際に大切にするべき3つの基本について解説します。
①企業が求める発想力を踏まえる
優れた発想力を持っていたとしても、企業が発想力のある人材を必要としていなければアピール効果は薄くなります。
そのため、企業が発想力のある人材を求めているのか踏まえたうえで、強みとして説明するようにしてください。
企業の求める人材を調べるには以下のような方法があるので、参考にしてみてください。
求める人材の調べ方
- 会社ホームページ(HP)の社員紹介や職種紹介ページでどんな人が働いているのか調べる
- 企業の採用ページから求める人物像を確認する
- 会社の説明会に参加して仕事内容や働いている人の特徴を聞いてみる
- OB・OG訪問や座談会に参加して働いている社員に求める人物像を聞く
企業から発想力が求められていないようであれば、別の強みを探して自己PRを作成しましょう。
OB訪問・OG訪問や座談会について以下で詳しく解説しています。自分に合う企業を見つける参考にしてみてくださいね。
OB訪問・OG訪問
OB訪問・OG訪問は必要? 就活を有利に進める手順を完全網羅
座談会
座談会とは? 質問例56選と本選考への活かし方を企業目線で解説
自分の強みを見つける方法は、こちらの記事で解説しているので、併せて確認してくださいね。
強み一覧付き|自分の強みが必ず見つかる方法9選とアピール方法
②発想力が活きた経験を具体的にする
発想力を活かした経験は、抽象的な言葉だけで表現してしまうとありきたりな自己PRになってしまいます。
そのため、説得力のある自己PRを作る際は、自分の経験を具体的でわかりやすい言葉にしなければなりません。
経験を具体的にする際に意識するべきポイントは以下の通りです。
経験を具体化するときのポイント
- どんな課題に取り組んだか
- なぜその課題に取り組む必要があったのか
- 課題に対してどんな問題があったか
- 発想力を活かしてどのように問題を解決したか
以上のように、あなたの経験を一つのエピソードとすることで、あなたの人柄や能力を面接官に伝えられます。
③発想力が活きた経験の成果を明確にする
発想力の自己PRは成果が見えにくく、「発想しただけで行動に移していないのでは?」と思われてしまいがちです。
そのため、「発想力を発揮してどのような結果が得られたのか」を数字やデータを用いて説得力を上げることが重要です。成果を具体的にすることで、入社後も活躍できる人材だとアピールできます。
成果を明確にする際は、問題解決前後の数字を比較するとより説得力が上がります。
たとえば、ただ「売り上げが上がりました」と記載するよりも、「問題を解決して店舗の売り上げが前月比120%、10万円も上昇しました」と記載する方がより説得力がありますよね。
- 発想力の自己PRで、企業が特に着目するのはどこですか?
行動と成果がともなっている点に着目する
発想力があり斬新なアイデアを思いつく人でも、その発想を具現化し行動に移して成果を得る、というところまでできる人はとても少ないです。
逆に発想力があるのに何ら結果を残せずにいると、実現性のないことを思いつきだけでペラペラしゃべっていると思われてしまいます。
これでは企業から魅力的な人材と思ってもらえないどころか、信頼されません。企業は発想力に行動と成果がともなっているかをチェックします。そこを認識してアピールしましょう。
アドバイザーコメント
瀧本博史
プロフィールを見る効果的にアピールするなら型を知ることがコツ
何かをアピールしたいときの自己PR作成のコツは、結論を最初に置き、具体例となるエピソードを伝えてから最後に意欲を伝えるという「PREP法」を使うと良いでしょう。
PREP法とは最初に「Point:要点(結論)」を伝え、次に「Reason:理由」を伝え、次に「Example:具体例」を入れて、最後にまた「Point:要点(結論)」を再陳述するという伝え方です。
この流れに沿って自分の強みをアピールできると、相手に話の全体像が伝わります。
PREP法を使った「発想力」のアピール例を紹介
これは実際に100円ショップで販売されている商品を参考に作った内容です。
P:私はシャンプーが最後の一滴まで使い切れるボトルを開発しました。
R:その理由は、市販のシャンプーボトルは底面が平らになっていて、付属のポンプでは最後まで使い切ることができずに不便を感じている人が大勢いるからです。
E:そこで私は従来品から発想の転換をはかり、ボトルの底を円錐型に変え、平らな底面を持つカバーで覆う商品を開発しました。
P:こうすることでポンプのチューブの先を円錐の頂点にはめることができ、多くの方が悩んでいた最後まで使い切れないという悩みを安価で解決することができました。
このように、PREP法を使うことでわかりやすく効果的なアピールが可能です。
発想力の自己PRの構成
発想力の自己PRの構成
- 結論:発想力が強みだと伝える
- 具体例:発想力が発揮できたエピソードを伝える
- まとめ:発想力を企業でどのように活かすか伝える
自己PRの構成は、大きく上記の3ステップに分かれます。
わかりづらい構成の自己PRは頭に入りにくく、最悪の場合は読み飛ばされる可能性も十分にあります。そのため、読み手を惹きつけるわかりやすい構成が重要です。
次では構成について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
①結論:発想力が強みだと伝える
「私の強みは発想力です」と、まず最初に結論を伝えましょう。結論から伝える方法はPREP法と呼ばれ、ビジネスにおける基本的なコミュニケーションの方法とされています。
PREP法
PREPとは「結論(Point)→理由(Reason)→具体例(Example)→結論(Point)」の頭文字で、この順番で述べるコミュニケーションの方法
最初に結論を説明することで、自己PRを読む人や聞く人は、あなたがどんな強みを持った人なのかイメージしやすくなります。
また、結論を先に伝えることで今後の展開が気になり、より集中して自己PRが聞けるので内容が印象に残りやすくなります。
印象付ける書き出しの作り方はこちらの記事で解説しているので、併せて確認してくださいね。
自己PRは書き出しで命運が決まる! 人事を惹き込むコツを大解剖
②具体例:発想力が発揮できたエピソードを伝える
次に、発想力を発揮したエピソードを説明します。具体的な事例を説明することで、エピソードに説得力を持たせることができます。
エピソードで重要なのは、発想力を活かした経験と成果を具体的に示すことです。
NG例
・学園祭で新しいイベントを実施した
・イベントの集客が増えた
OK例
・学園祭で今までやったことのないイベントをやりたいと考え、アンケートを実施し学生の意見を取り入れたイベントを実施した
・イベントの集客が前年度より2倍増えて500人が集まった
具体的で成果がわかるエピソードは、他の人との差別化ポイントになるので、特に力を入れて作成してみてください。
たとえ自分は発想力があるとアピールしても、実際に発想力を活かして行動したことや、それによる具体的な成果を伝えられなければ、企業側は自社が求めている発想力を持っているか判断できません。必ず経験と同時に成果をアピールしましょう。
③まとめ:発想力を企業でどのように活かすか伝える
自己PRのまとめとして、ここまで説明してきた発想力が入社後どのように活かせるのかアピールしましょう。
企業側は選考を通じて、入社後も活躍できる人材なのかを判断しています。そのため、企業側にあなたを採用して得られるメリットを明示できれば、選考突破の確率を高められます。
併せて、具体例となるエピソードから学んだことも伝えると「発想力だけでなく学ぶ姿勢も持ち合わせている人なんだな」と好印象につながります。
たとえば、「この経験から、さまざまな知識や経験を吸収してアウトプットする発想力は問題解決に必要な能力だと学ぶことができました」と伝えれば、学ぶ姿勢もアピールできますよね。
入社後やりたいことがまったく浮かばない人は、考え方などをこちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてくださいね。高評価を得られる回答法も説明しています。
例文10選|入社後にやりたいことの回答で押さえるべきコツは?
せっかくの発想力も、そのアイデアが就職先で役立たなければ意味がありません。
発想力をアピールするのならば、これまでの発想力を具現化した体験と成果を伝え、それをどのようにその企業で役立てられるのかをしっかり伝えるようにしましょう。
エピソードが重要! 発想力を効果的に示す経験
発想力の自己PRにはエピソードが大切だと説明してきましたが、より効果的に説明する方法を解説します。
ありきたりなエピソードでは数ある自己PRの中に埋もれてしまい、高い発想力をアピールできず選考突破につながりにくくなってしまいます。
そのため、周りと比べてもあなたの発想力が突き抜けて高いと印象付けられるように、自己PR作成の参考にしてみてください。
自分が考えた提案が採用されて結果につながった
発想力が高いと伝える効果的な方法として、自分で考えた提案が採用された経験を示すというものがあります。
「自分で考えた提案が採用される=他者に認められるアイデアを考えられる」という、レベルの高い発想力をアピールできるのです。
後ほど例文で詳しく解説しますが、以下のような経験は効果的なエピソードとして自己PRに使えます。
自己PRになり得る発想力の例
- アルバイトで新しい提案をした結果売り上げが向上した
- 文化祭やイベントなどで提案した企画が採用されて評判が良かった
- 自主制作の創作物が賞を受賞した
自分のアイデアが誰かに認められたエピソードを今一度思い返して、自己PRを作成してみてください。
- 例のような発想力を活かした大きい実績がないのですが、どうアピールすれば良いのでしょうか?
改善できた点に焦点を当ててアピールしよう
何かの困りごとに対して、自分なりに考えて行動したところに焦点をあて、改善できたことを探してみましょう。
そうすることで、現状に満足することなく常に問題意識を持った行動ができることもアピールできます。
大きな実績にこだわる必要はなく、改善できた点に焦点を当てて実績としてアピールしてみましょう。
ほかの人が思いつかなかった案で課題を解決した
ほかの人では思いつかなかった点をアピールするのも良いでしょう。
なぜなら、「ほかの人が思いつかない=ほかの人と比較して発想力が高い」という、周りとの基準から発想力をアピールできるからです。
たとえば、以下のようなエピソードは効果的です。
ほかの人が思いつかなかったエピソード例
- 「その発想はなかった!」と言われた経験がある
- 友人や家族の悩みを解決したことがある
なぜあなたが解決策を思いついたのか、経緯を丁寧に説明しましょう。経緯を伝えることで、発想力のアピールになるだけでなく、あなたの人柄も伝えることができます。情報収集して思いついたのか、どのように意識したかなど些細なことでも大丈夫です。
たとえば、「問題を解決するために文献や書籍などの情報から発想を得た」と言われれば、あなただからこそ発想できたエピソードだとわかります。
アドバイザーコメント
隈本 稔
プロフィールを見る他の人と違ったアプローチも発想力のアピールに効果的
自分の提案によって結果が得られたり、課題解決につながったりした経験のほかにも、人とは違った視点で課題解決にアプローチした経験も有効でしょう。
発想力があるとしても、いつも理想の結果を得られるとは限りません。中には結果としては特筆すべき点がないこともあるかもしれませんが、結果を導くまでのアプローチが他の人と違うということも、得られる結果の多様性につながる可能性があるという意味では重要です。
視点の違うアプローチ経験が差別化につながる
たとえば、アルバイト先の店舗の集客を増やしたいという場合、最終的な目標は「来店者数を増やす」ですが、そのためには「接客」「広告」「メニュー」などさまざまなポイントがあります。
この時に、従来ならば接客に着目してきた中で広告に着目し、顧客層とずらした年齢層や職業の人に響く内容を考えたなど、他のメンバーと異なる視点でアプローチしたことを伝えるのも有効です。
必ずしも新しい発想である必要はなく、ちょっとした視点の違うアプローチ経験を添えるだけでも、他の応募者と差別化した自己アピールにつながるでしょう。
発想力をアピールする際に確認すべき3つの注意点
発想力をアピールする際に確認すべき3つの注意点
- 成果のない発想力はアピールしない
- 協調性がないと思われないように気をつける
- 発想力が求められにくい仕事ではアピールしない
ここまで、発想力を効果的にアピールできる方法を解説してきました。
ただし、発想力の自己PRには注意点もあります。ここを理解していないと、発想力がどんなに優れていても十分にアピールしきれなかったり、かえってマイナスの印象を残してしまったりする可能性があります。
そこで、発想力をアピールする際の注意点を3つ解説していくので、自己PR作成の参考にしてみてください。
①成果のない発想力はアピールしない
発想力の自己PRではあなたの発想力で「何が」「どう変わったのか」が重要になります。
たとえば「ただ考えただけで行動していない」「考えたことを誰にも表現していない」などは、発想しただけで何か改善や解決につながっているわけではなく、発想力のアピールとして説得力が低くなります。
自己PR作成時は、あなたの発想力を活かしたエピソードが成果につながっているか確認してみてください。
②協調性がないと思われないように気をつける
発想力は誰にも思いつかないようなアイデアを考える力なので、周りから理解を得られないケースもあります。
そのため、発想力をアピールした際に企業側から「周囲と異なる考えを押し付ける人かもしれない」と、協調性が低いように思われてしまう可能性もあります。
会社は多くの人と一緒に仕事をしていくので、協調性がないと思われてしまうのは大きなマイナスイメージです。
そのような印象を与えないためにも「部員10人で意見を出し合った結果、自分の案が採用された」「5つの企画から自分の提案が採用された」と、周囲の同意や多くの提案の中から選ばれたことをアピールするのも忘れないようにしてください。
アドバイザーコメント
瀧本博史
プロフィールを見る発想力のアピールでは独りよがりの提案になっていないか確認しよう
発想力は独自のアイデアに基づくことが多いので、その内容がどれぐらい周りの人と調和できているかという点が問題となります。
発想力のアピールが強すぎると、周りから浮いた存在ではないかとマイナスの想像をされることがあるので、周りへの確認も大切にしながら進め、奇抜過ぎたり、独りよがりの提案となっていないところを強調するようにしましょう。
独りよがりなアイデアでNGとなってしまう自己PR例
NGとなってしまう例を以下に挙げます。
「私は例年サークルでおこなっている学園祭での出し物の集客不足を解消するために、全員が着ぐるみを着て集客用のビラ配りをし、集客率をアップさせることを思いつき、提案しました。
その理由として、ほかのサークルで着ぐるみを着て集客しているところがなかったからです。
一部のサークル員からは着ぐるみを着ることについて恥ずかしいなどの意見が出ていましたが、例年の赤字を解消し、運営費を捻出することの方が大事と自ら説得し、実行に移すことができました。
結果、例年の3倍の売り上げを達成し、サークルの運営費に余裕を持たせることができました。」
この例のまずいところは自身の発想からサークル員を説得し、押し切ってしまったところです。自分が考える優先事項ではなく、サークル員との調和のとれた行動がとれなかったところがNGポイントとなります。
③発想力が求められにくい仕事ではアピールしない
そもそも、企業側が発想力のある学生をあまり求めていないケースもありえます。
たとえば、決まった内容を淡々とこなす業務では、発想力よりも几帳面さや正確性を求められる場合もあります。
そのため、自己PRで好印象を残すには、企業が求めている強みを持った人材だとアピールするのが効果的です。
応募したい企業が発想力のある人材を求めているのか調べるには、会社のHPや採用サイトなどを確認してみましょう。それでもわからない場合は、説明会への参加や社員への質問なども有効です。
発想力が求められにくい職種として、法律や規則など何らかのルールや手順に沿って処理する仕事が挙げられます。具体的には監査や申請受付などの業務です。
また機械操作や部品などの組み立ても、寸分たがわず手順通りにする必要があるため、発想力は不要といえるでしょう。
発想力の自己PR例文10選
ここからは、自己PRを書く際に参考にできる例文を10選紹介します。エピソード・職種別それぞれ紹介するので、自分のこれまでの経験や希望の職種を想像しながら照らし合わせてみてください。
また、キャリアアドバイザーのコメントも載せているので、併せて参考にしてみてくださいね。
発想力以外の自己PR例文は以下の記事で紹介しているので、他の強みのアピールも検討している人は参考にしましょう。
例文15選|エントリーシートの自己PRで人事を惹き込むコツを解説
エピソード別例文を紹介!
エピソード別例文を紹介!
- 発想力の自己PRの例文(部活動)
- 発想力の自己PRの例文(サークル活動)
- 発想力の自己PRの例文(インターン)
- 発想力の自己PRの例文(ゼミ)
- 発想力の自己PRの例文(アルバイト)
- 発想力の自己PRの例文(趣味)
- 発想力の自己PRの例文(ボランティア)
まずはエピソード別の例文です。部活動、サークル活動、インターン、ゼミ、アルバイト、趣味、ボランティアの7つの活動から発想力を発揮した自己PR例文を紹介します。
自身が発想力を発揮した活動の例文を参考にして、自己PRを作成してみてくださいね。
①部活動
発想力の自己PRの例文(部活動)
私のアピールポイントは、新たな提案を思いつく発想力です。演劇部での講演に向けた題目を決める際に、この力が磨かれました。
演劇部では、文化ホールにて年に2回の公演をしています。今年は学内のみならず一般の方も招くことが決まり、新しい演目を発表することになりました。
そこで私は、文化ホールの利用者に子どもが多いことに着目し、できるだけ多くの子どもに見てもらえるようにと、アニメの演劇を採用してはどうかと提案しました。
全部で5つほどの中から、最も多くの人に見てもらえそうだと私の提案が採用されました。当日ホールは満席となり、子どもたちにも満足していただけました。後日、お礼の手紙を送ってくれる子どももいたほどです。
御社への入社が叶ったら、新たな提案ができる発想力を発揮し貢献したいと思います。
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自分の発想力のタイプが「新たな提案ができること」だと冒頭で伝えている点や、ホールの使用者に目を向けるという独特の視点を添えたうえで、自分の提案によって具体的に得られた成果まで説明できている点が良いですね。
部活動の経験をアピールしたい人はこちらもあわせて読んでくださいね。
部活の自己PRで高評価を得る必勝法|15例文を役職・部活別で紹介
②サークル活動
発想力の自己PRの例文(サークル活動)
私の強みは、今までにないアイデアを出せる発想力です。学生時代、フットサルサークルの長として運営に携わった際に、発想力を養うことができました。
サークルの課題として、練習場所や時間が思うように取れず、学生同士の交流が少ないという課題がありました。
そこで、どこかに練習できるような場所がないか情報を集め、大学近くの総合施設の体育館でフットサルができるのではないかと考えました。
体育館側と交渉をしてみたところ、フットサルの利用も可能だったため、毎週2回の練習時間を確保することに成功しました。その結果、サークル加入者が増加し、前年度の2倍まで部員数を伸ばすことができました。
この経験を活かし、顧客が解決できない問題に対して、今まで思いつかなかったような解決策を提案できるよう営業職として活躍していきたいです。
練習場所を確保するために何となく思い付きで動くのではなく、しっかり情報収集をしたと伝えてある点に、入社後の再現性があるのではないかと思わせてくれます。
結果として当初のゴールである練習場所の確保だけでなく、サークル加入者の増加という副次的なメリットを示してあるのも良いポイントです。
③インターン
発想力の自己PRの例文(インターン)
Web制作会社でのインターンシップ経験から、私の強みは発想力だといえます。
インターン先ではLP作成をおこなったのですが、20以上のLPを参考にしてキャッチコピーやデザインなどを考え、社員の方に「このようなLPはどうでしょうか」と3つほど提案してみました。
提案した中から1つ採用していただき、LPを公開したところ、インターン生の中で最も高い反応数値を出すことができました。さらに、社員の方から「〇〇くんは発想力があって斬新なLPを作れてすごいね」と褒めていただきました。
この経験から私の強みは、斬新な発想力を活かしたコンテンツを作ることだと自負しています。御社のデザイン職でもクリエイティブ力を活かして、貢献していきたいと思います。
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「20以上」という具体的でまとまった数値を表し、説得力を高めている点が良いですね。
そして、提案についても複数おこなうことで、相手にとって考えやすい配慮ができています。
こういった複数の提案ができることがクリエイティブな力がある根拠となっているので、全体的に好印象となっています。
④ゼミ
発想力の自己PRの例文(ゼミ)
私の強みは、違った視点から物事を考える発想力です。その力はゼミの研究で活かされました。
ゼミでは、研究結果を集めるために毎日実験をおこなっていたのですが、思うような結果を得ることができませんでした。
同じ研究をしていた周りのゼミ生は、実験がうまくいかなかった原因を発表しようとしていましたが、私は論文や文献から情報を得て、新しい実験方法を思いつき実践することにしました。
新しい方法で実験をおこなった結果、思っていたとおりの研究データを得ることができました。その結果、発表内容を評価され、研究室の代表に選ばれて論文発表会の全国大会にて発表をおこなうことができました。
この強みを活かし、御社の営業職として今までと違った視点から顧客の根本的な問題解決に取り組んでいきます。
「違った視点から物事を考える」という伝え方が差別化になっていて、奇抜な発想力だけではなく、論文や文献などを参考にした仮説検証力もアピールできている点がいいですね。
⑤アルバイト
発想力の自己PRの例文(アルバイト)
私の強みは塾講師のアルバイトで培った発想力です。
私は中学生の数学と理科を担当していましたが、平均点より低い生徒が多く、点数を高くするために公式や単語を覚えてもらう工夫が必要だと感じました。
そこで、「わかりやすさ」を重視して数学や理科の公式を日常生活の中で使うという案を考え、そのように宿題を出し発表してもらうようにしました。
その結果、塾で勉強した内容を常に意識してもらう状況を作り出し、生徒の理解が促進されるような指導ができました。最終的には5人中4人の生徒が平均点を超える点数になり、塾側から評価されアルバイトの時給アップにつながりました。
御社の企画職はマーケティングを得意としており、新しい発想ができる人材を求めていらっしゃると認識しています。原因に向き合って解決できる発想力を活かして御社に貢献したいと考えています。
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発想力のアピールに必要な新しいアイデアの提示に加え、行動と成果がともなっていることを具体的に示すことができています。
また、その発想力を入社後にどう活用できるかという再現性についても言及できている点は良いポイントです。
⑥趣味
発想力の自己PRの例文(趣味)
私の強みは、趣味の資格取得を通して身に付けた柔軟な発想力です。
大学4年間で簿記2級やMOS、 FP技能検定など幅広い資格を取得しました。資格を取得することで知識の幅が増え、自分の視野が広がったことで、人とは違った柔軟な思考ができるようになったと感じています。
実例として、簿記やFPの資格を活かして経理事務所でのアルバイトもおこなっているのですが、経理業務のみならず業務の改善案などを提案して採用されています。
具体的には、アルバイトの指導にマニュアルがなくすべて口頭指示だったため、一部作業のマニュアル化を提案し採用されました。その結果、アルバイトの指導期間が1日短縮され、社員の方の負担も軽減されました。
御社の企画職ではこれまでの経験を活かし、幅広い知識から新しい企画の提案などに携わっていきたいです。
資格取得に対して目的を持って取り組むことができています。また、資格を取得して終わるのではなく、それを実務として活かす行動もしているので好印象です。
さらに身につけた能力を職場に還元するという貢献もしているので、周りにとって有益な人材であることをアピールできています。
⑦ボランティア
発想力の自己PRの例文(ボランティア)
私の強みは新しい取り組みを考える発想力です。
私は大学時代にボランティアサークルに所属しており、毎年日本各地でゴミ拾いをおこなうイベントを開催していました。
せっかくボランティア活動をおこなうのであれば、地域の復興につなげたいという想いから、活動状況をSNSで発信したり、イベントを企画したりするなど参加者を募ることにしました。
具体的には「ボランティア×旅行」と銘打って、ボランティアの経験を積みながら、日本各地を旅できるという企画を打ち出し、SNSでも募集をおこないました。
その結果、10名もの学生に集まっていただき、今までよりも効率的にボランティア活動を実施することができました。この経験から、今までの経験に縛られず、新しい取り組みを考え実行する大切さを学びました。
御社へ入社後は、コンサルタントとして企業の課題に対して新しい手法の提案ができるよう尽力したいと考えています。
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発想力とは必ずしも新しいものを考え出すだけでなく、既存のものを組み合わせた中からも新しい発想が生まれるということを、自身の経験から伝えられている点が素晴らしいです。
志望する職種別例文を紹介!
志望する職種別例文を紹介!
- 発想力の自己PRの例文(クリエイティブ職)
- 発想力の自己PRの例文(企画職)
- 発想力の自己PRの例文(営業職)
志望する職種が決まっている人は、ここから紹介する職種別の例文を参考にしましょう。
発想力は、クリエイティブな仕事でしかアピールできないのではないかと思われるかもしれませんが、企画職や営業職でのアピールも効果的です。
あなたの発想力がどのようにアピールできるのか、ぜひ例文をチェックしてくださいね。
①クリエイティブ職
発想力の自己PRの例文(クリエイティブ職)
私の強みは、さまざまな情報を収集してアイデアを出せる発想力です。
私は軽音楽サークルで活動し、作曲とボーカルを担当しています。学園祭ではバンドでの出場を申し込み、ライブのトリを務めることになったため、演奏を聞いていただいた人の記憶に残るようなライブにしたいと考えました。
そこで、今まで演奏したことのないジャンルに挑戦したいと考え、ライブハウスに通いつめ、ジャズやロックなどさまざまな音楽に触れる機会を作りました。
新たな知識や感覚を入れ続け、各ジャンルの要素をノートにまとめました。その情報をもとに各曲の良い要素を見つけ出し、自分の作曲に当てはめて10曲作り上げました。
その結果、学園祭で演奏した曲は大好評となり、例年の集客数に対して今年度は2倍増やすことができました。
御社では、発想力を活かしたクリエイティブなスキルが求められており、私のさまざまな知識や経験を吸収してアウトプットする発想力が活かせるのではないかと考えています。
近年は情報収集といえばウェブサイトを探すだけでやった気になってしまいがちですが、「ライブハウスに通い詰めた」と情報収集のために足を運んでいる点に好感が持てます。
また、10曲もの作曲につなげたというのも、その行動の貴重さが伝わってきます。
②企画職
発想力の自己PRの例文(企画職)
私の強みは、現状を打破できるようなアイデアを出せる発想力です。
学生時代、本屋でアルバイトをしていたのですが、店舗の売り上げが県内で最下位でした。若者向けの雑誌の売り上げが原因だとわかり、私が学生の目線から販促を考えてみることになりました。
まずは実際に雑誌を50冊以上読んでみたり、競合店を見てみたりして情報を収集しました。そして、若者向けのPOPを作成したり、雑誌の配置を変えたりした結果、雑誌の売り上げが5%上昇し、目標を達成することができました。
御社の企画職は、若手のアイデアも積極的に取り入れて活躍できる環境だと聞いており、その点にとても魅力を感じています。
入社した後は発想力を活かし、現状を打破できるようなアイデアを生み出して貢献したいと考えています。
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起こっていることから原因を調査し、結論を導く発想力がアピールできています。
さらに、情報収集力があることにも訴求できているのが好印象です。実際に自分が貢献したことを数値化し、明確化することで目標達成力があることもアピールできています。
自ら考え、行動できる自立性も備えた人物であることを期待させる内容となっているところが良いです。
③営業職
発想力の自己PRの例文(営業職)
私の強みは、相手のニーズを汲み取った発想力です。
私は学園祭実行委員会で広報を担当しています。役割としては企画や実行にかかわることが多く、ほかのイベントとは違ったアイデアを生み出さなければいけませんでした。
アイデアを出すにあたって、今までは実行委員会が中心となって出し物を決定していたのですが、このままでは新しいものは生み出せないと私は考えました。そこで、「学生から任意で意見を集めていた出し物のアンケートを全学生を対象に実施してはどうか」という提案をおこないました。
その提案が採用されて、全校生徒にアンケートを実施したところ、新たな企画が7つほど生まれ、その中から3つの企画を学園祭のイベントとして実現することができました。
その結果、新たなイベントによって学生からの満足度は90%以上を獲得し、次年度以降もアンケートを継続して実施することが決まりました。
この経験から、相手のニーズを汲み取った発想力を活かして、御社の営業職で活躍していきたいと考えています。
相手のニーズを汲み取った発想力という、一度聞いただけでは想像できないフレーズがフックになっていて、それを具体的なエピソードでわかりやすく伝えられいます。
入社後も発想力を活かせることがイメージしやすい点がいいですね。
周囲とさらなる差別化を図ろう! 発想力を鍛える方法
周囲とさらなる差別化を図ろう! 発想力を鍛える方法
- 本を読む
- フリーライティング
- タイプの違う人と交流してみる
- 旅行に行く
「周りと比べものにならないような発想力をアピールしたい!」という人のために、発想力に磨きがかかる鍛え方について解説します。
今日から選考までの期間に実践するだけでも、周囲と差別化を図れるような方法を厳選したので、参考にしてみてください。
①本を読む
発想は多くの情報を知っているからこそ生まれます。そのため、発想力を高めるためには、自分の知らない知識や考えを学べる読書がおすすめです。
読書をする際のポイントは、さまざまな分野の本を読んでみることです。新しい刺激を受けると、今までにない発想が生まれやすくなります。
発想の幅を広げたい人は、さまざまな分野の本を読むようにしてみてください。
発想力を上げるための本の読み方として、同じトピックを扱うものでも複数の著者のものを読む、視点の違う取り上げ方が書いてあるものをいくつか探す、など多角的な方面から突き詰めるようにしましょう。
②フリーライティング
フリーライティングとは、その名の通り、頭に思い浮んだ内容を自由に書いてみる手法をいいます。
ポイントは、どんな内容でも良いので10分間を目安に休まず書き続けることです。文章を書くだけでなく、思いついた単語を書くだけでも問題ありません。
書く動作は脳を刺激する働きがあるので、今まで思いつかなかったアイデアが生まれたり、自分でも思いがけないような考えに気づいたりすることもあります。
③タイプの違う人と交流してみる
発想力を高めるには、タイプの違う人と交流してみるのも有効です。
交流する人は、友達や親、兄弟ではなく、年代や経歴、国籍が違う人などと交流してみるといいでしょう。
サークルや部活動に入ってみる、アルバイトをやってみるなど、属性が違う人との交流を心掛けてみてください。そうすることで、今まで知らなかった情報や価値観に触れる機会が増えて、発想力が鍛えられます。
始めるまでは勇気がいるかもしれませんが、意識して取り組んでみると新たな価値観が入ってくるので発想力が高まりますよ。
会話をしているときにすべてを鵜呑みにするのではなく、「この人の発言はひょっとしたらこういう意図があるのかもしれない」と推測するクセをつけておくと、自身の想像力の範囲を広げることができ、発想力と柔軟性を身に付けることができます。
④旅行に行く
旅行も発想力を高めるのにおすすめな方法です。ただし、旅行に行く際は今まで行ったこともないような場所に行くのがおすすめです。
初めていく場所は、知らない情報ばかりです。写真ではなく、直接行くことで五感が刺激されて今までになかった発想が生まれることもあります。
行くだけを目的にせず、意図的に知らない文化や体験をして、発想力を高めてみてください。
発想力を企業にアピールできるか見極めて選考を突破しよう!
発想力を持つ人は、その人にしかない独創性や高い問題解決能力から、企業に重宝される人材です。
一方で、正しい言葉の意味やエピソードの伝え方を理解しておかないと薄い自己PRになってしまうので注意が必要です。自身のエピソードと企業の求める発想力を見極めて、説得力のあるアピールをすることができます。
この記事で解説した内容をもとに、自分自身の発想力を最大限にアピールして、選考を突破してくださいね。
アドバイザーコメント
隈本 稔
プロフィールを見る企業は発想力を持った学生を求めている
グローバル化によって市場の変化が激しい中で、企業側はこれまでの社員が持っていないような発想力を備えた新卒社員の採用を期待していることがあります。
ただし、自己アピールでは、企業側の求める人材像をふまえて伝えることが大切です。業界や職種によっては必ずしも発想力を求められるわけではないので、まずは自分が応募したい業界や業種で発想力が重要視されるかどうかは確認しましょう。
発想力のアピールをしたいならエピソードと結果を伝えることが重要
応募書類や面接で発想力をアピールする際には、自分の発想力がどういったものかを最初に伝えたうえで、具体的に独自の視点などを発揮したエピソードを添えたうえで、必ず得られた結果までアピールしましょう。
発想力をアピールするといっても、何も独創的で奇抜な発想やこれまでにない成果を得られた経験をアピールする必要はありません。固定観念に縛られすぎず、物事を多角的にとらえてさまざまな視点でアプローチしたことも、発想力のアピールになります。
大きな成果が得られなかった経験でも、発想力を活用して結果を導いたプロセスに独自性を持たせるなどして、アピールできないか考えてみましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Takako Shibata〇製造業を中心とした大手~中小企業において、従業員のキャリア形成や職場の課題改善を支援。若者自立支援センター埼玉や、公共職業訓練校での就職支援もおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士
Hiroshi Takimoto〇年間約2000件以上の就活相談を受け、これまでの相談実績は40000件超。25年以上の実務経験をもとに、就活本を複数出版し、NHK総合の就活番組の監修もおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/性格応用心理士1級
Minoru Kumamoto〇就職・転職サイト「職りんく」運営者。これまで300名以上のキャリア相談を受けた実績。応募書類や採用面接の対策支援をする他、自己分析の考え方セミナーを実施
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