この記事のまとめ
- Web面接を突破するためには事前準備がとにかく大事
- 3つのポイントを確認してWeb面接での評価を高めよう
- Web面接ではトラブル時の対応を知っておくことも大切
感染症対策や選考の効率化の背景から、受ける機会の増えたWeb面接。「何に気を付けたらいいか良いかわかりません」「準備すべきことがわからず不安」と、対面での面接の経験が多い人からも、戸惑う声が多く寄せられます。
Web面接は、対面に比べて伝わる情報量が限られ、環境(光・音・背景)や画角・声の抑揚が評価に直結します。小さなミスが目立ちやすい一方で、良さを伝えるにはオンラインならではの見せ方が必要です。だからこそ、事前の環境整備と、伝え方の設計をセットで整えることが重要になります。
本記事では、キャリアアドバイザーの木村さん・鈴木さん・早川さん、谷所さん、マナー講師の樋口さんとともに、Web面接の特徴や、攻略法を解説していきます。Web面接を控えている人は、参考にしてくださいね。
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Web面接は事前準備が命運を握る! Webならではの対策で成功させよう
Web面接は、対面面接と同じ感覚で臨んでしまうと評価を落とすリスクが高い選考形式です。落ちてしまう人に多いのは、事前準備の重要さを軽視しているケースや、画面越しでの伝え方を工夫できていないケース。とくに「対面と同じアピールをすれば十分」と考えてしまうと、自分の強みが十分に伝わらず不利になる可能性があります。
記事では、まずはWeb面接の特徴や流れについて解説。その後、Web面接に必要な3つの準備を紹介するので、本番で焦らないように確認しましょう。そして、確実に高評価を狙える5つの攻略法も説明しているので、万全な状態で通過できるよう対策していきましょうね。
面接官からのマイナス印象を避けるための注意点や、万が一トラブルが発生したときの対処法も紹介します。特に慎重に対策したい人は合わせて参考にしてください。
Web面接に限らず、就活の面接全般について気になる人は以下の記事を参考にしてください。
就活の面接の質問
就活の面接で聞かれること・答え方|イレギュラーケースへの対策も解説
電話面接
初めての電話面接を成功に導く5つのコツ|便利なフレーズも紹介
面接に行きたくない
「面接に行きたくない」の克服方法8選|前向きになる心構えも解説
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まずはWeb面接の特徴を理解しよう
まずはWeb面接の特徴を理解していないと、Web面接にどんな対策がどの程度必要かイメージできないですよね。必要な対策を明確にするために、まずはWeb面接の特徴を押さえることが大切です。
特にWeb面接の経験が少ない人は、これから解説する内容をまず理解しておきましょう。
対面面接との違い

Web面接の失敗例として、対面と同じ対策で済ませてしまい準備不足になるケースが多いため、異なる点を正確に把握することが大切です。
Web面接と対面の面接は上記の違いがあります。
伝えられる情報は画面に映し出される内容に限定されるため、画面からはみ出す身振り手振りは伝わりにくくなってしまいます。反対に、画面上に映される顔の表情や、回答内容については対面の面接以上にフォーカスされることとなるでしょう。
Web面接を受けていると、不意の来客があったり、工事の騒音が入ったりする可能性があります。
万一の時に備えて、インターホンの音量を下げておく、防音シートを貼っておくなど事前に不測の事態に備えて対応を決めておくと安心ですね。
採用している企業の割合
今後どれだけWeb面接を受ける可能性があるかを知るためにも、WEB面接を採用している企業の割合を把握しましょう。
就職みらい研究所の就職白書2025によると、25年卒の採用でWeb面接を実施した企業は、全体の69.1%と前年の24年卒よりも0.2%下回る結果となりました。
実施率はやや低下しているとはいえ、Web面接を導入することで採用活動の効率化につながるため、今後もWeb面接を取り入れる企業は多くあるでしょう。だからこそ、Web面接の対策は今後の就活において怠ってはならない対策の一つだといえます。
今までの採用活動は、時間・距離などの問題により、直接参加できる学生のみの採用活動しかできなかったのに対し、Web面接はより優秀な人材発掘と採用ができるチャンスが企業側にあるので、これからも拡大していくと思います。
Web面接の他に録画面接を導入していいる企業もあります。以下の記事ではWeb面接との違いや対策方法をまとめているので参考にしてみてください。
Web面接の前に絶対に確認しておくべき3つのポイント
Web面接の前に絶対に確認しておくべき3つのポイント
- Web面接に必要な通信環境などの確認
- Web面接で好印象を与えるポイントの確認
- Web面接のマナーや注意点の確認
Web面接は、対面と比べると環境に左右されやすかったり、画面越しでは細かな雰囲気が伝わりにくかったりします。そのため、対面面接以上に事前準備の有無が合否を大きく分けると言っても過言ではありません。
実際に面接官からは「通信トラブルで話に集中できなかった」「表情が暗く見えて意欲が伝わらなかった」といった声がよく挙がります。つまり、内容が良くても準備不足によってマイナス評価を受けてしまうケースが多いのです。
そこで大切なのが、通信環境の整備・印象の見せ方・マナーの徹底です。これらを押さえておけば、面接官にポジティブな印象を抱いてもらいやすくなります。
①Web面接に必要な通信環境などの確認
Web面接で最も多い失敗が、通信や機材トラブルによる中断です。どれだけ回答内容を準備していても、音声が途切れたり画面が止まったりすれば、面接官はネガティブな印象を抱きます。
環境を整えているかどうかそのものが、社会人としての段取り力や信頼性を測るポイントになっているのです。
そのため、まずは受ける場所・使用する端末・通信環境の3点を優先して確認しましょう。静かで明るい個室を選ぶこと、カメラやマイクが正常に作動するか事前にテストすること、そして通信速度や安定性をチェックすることが基本です。
また、予期せぬトラブルに備えて、予備の端末や別回線でのログイン方法を準備しておくと安心です。ここまで整えておけば、万が一トラブルが起きても落ち着いて対応でき、評価を下げるリスクを抑えられます。
②Web面接で好印象を与えるポイントの確認
Web面接では、対面と比べて表情や雰囲気といった非言語の情報が伝わりにくいのが特徴です。そのため、普段通りの態度では「暗い印象」や「自信がなさそう」と受け取られてしまうことがあります。反対に、画面越しに伝わる“見せ方”を少し工夫するだけで、印象は大きく好転するのです。
具体的には、カメラをしっかり見て話したり、意識して口角を上げたり声に抑揚をつけたりすれば、画面越しでも明るくエネルギッシュな印象を与えられます。
さらに、適度に大きなあいづちを打つことは、相手の話をきちんと聞いているサインになり、スムーズな会話につながります。このように、Web面接では普段より少し大げさに見せるくらいがちょうど良いのです。
③Web面接のマナーや注意点の確認
Web面接は自宅や静かな場所で行うことが多いため、「対面面接ほど形式ばらなくても大丈夫」と油断してしまう人が少なくありません。しかし、画面越しであっても面接はあくまで正式な選考の場。服装や髪型、言葉遣いなど、社会人としての基本的なマナーは必ず守る必要があります。
特に注意したいのが、見えない部分で気を抜かないことです。上半身だけスーツを着ていたり、机の上が散らかっていたりすると、ふとした拍子に映り込んで印象を下げてしまうケースがあります。
また、面接中にメモを取りすぎたり、用意したカンニングペーパーを読み上げたりするのも避けたい行動です。会話の自然さや誠実さを損ない、逆に評価を落としてしまう恐れがあります。
Web面接で意識すべきマナーは、基本的に対面と同じです。そこにオンラインならではの注意点を加えて準備することが、信頼感や安心感につながります。細部まで気を配る姿勢を持つことで、面接官に「この学生はきちんとしている」と好印象を残すことが可能です。
アドバイザーからワンポイントアドバイス
谷所 健一郎
プロフィールを見るWeb面接も対面面接と同じ点が評価されている! 表情や声のトーンに気を付けよう
Web面接では、特にコミュニケーション能力を重視しています。ここでいうコミュニケーション能力とは、聞き手を意識したわかりやすい説明や誠実な受け答えを通じて、円滑に意思疎通を図る力を指します。
その前提として、安定したインターネット回線やクリアな音声、明るく清潔な背景など、ビジネスの場にふさわしい環境づくりができているかも確認の対象です。
画面越しでは表情や声のトーンが伝わりにくいため、普段より少し大きめのリアクションや、はきはきとした明るい話し方を意識できているか、またカメラのレンズを見て話しているかといった点も評価します。
対面でなくても相手への配慮は必須! わかりやすく的確な回答を意識しよう
質問に対して結論から話し、その根拠や経験を具体例で補足できる学生は、整理された思考を持つ印象でプラスの印象です。また、通信の不安定さや雑音といった想定外の事態に対して、落ち着いて臨機応変に対応できる柔軟性も重要なポイントとなります。
志望動機や自己PRについては、企業や職種に関連した回答で、単なる意欲の表明にとどまらず、経験やスキルと結びつけて語れているかが評価につながる点です。
Web面接であっても、対面面接と同様に最終的に見極めているのはその人の適性やポテンシャルとなり、形式が異なるだけで評価の本質は変わりません。
好印象を抱く学生の特徴としては、笑顔で明るく話す姿勢、聞き手を意識した伝え方、質問の意図を汲んだ的確な回答、そしてWeb面接でも自分らしさを失わず誠実に応答できる点です。
Web面接に必要な通信環境などを確認しよう
Web面接に必要な通信環境などを確認しよう
Web面接では、環境面の準備がそのまま印象に直結します。どんなに回答内容を整えていても、音声が途切れたり映像が止まったりすれば、面接官に集中してもらえずマイナス評価につながってしまいます。対面と同じ感覚で準備すると、思わぬアクシデントを招くことも少なくありません。
通信環境や機材のチェックは「できて当たり前」と考えられる部分だからこそ、抜け漏れがあると信頼性を大きく損なうリスクがあります。反対に、事前に整えておくだけで安心感を与えられ、内容に集中してもらいやすくなります。
特に通信環境や機器トラブルへの備えは、直前では対応が難しいケースもあるため、事前に確認しておくことが大切です。
以下の記事では、Web面接のようなオンライン面接での注意点をキャリアコンサルタントに聞いています。併せてチェックしておきましょう。
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受ける場所は静かで明るい環境を選ぶ
Web面接は、どこで受けるかが特に印象を左右する重要な要因です。
具体的には、下記5つの条件を満たす場所を見つけると良いですよ。通信環境が整っているか、騒音が入らないかも確認しましょう。
特に、画面の明るさは印象面を大きく左右します。おすすめは日光が入る場所ですが、難しい場合はデスクに専用の照明を置くと良いでしょう。また、画面上で明るさを調節することも可能です。なお、背景は白やベージュなど、無難な色の壁を選びましょう。
適している場所の条件
- 通信環境が安定している
- 人の出入りがない
- 声が出しやすい
- 静かである
- 明るい
- 背景として適切な場所がある
場所に関してよくある質問に対しては、以下の記事で解説しています。キャリアアドバイザーによる、場所選びの視点を確認してみてください。
車内で受けても良いのか
Web面接を受ける場所は車の中でも良いでしょうか?
自宅以外で受ける場所
Web面接を自宅以外の場所で受けるとしたらどこが良いですか?
Web面接の場所
Web面接の場所はどこを借りるのが良いですか?
Webのおすすめの場所
Web面接を受ける際、おすすめの場所はどこですか?
背景に適した場所がない場合は、バーチャル背景を使用してもよいです。ただ、バーチャル背景を使用するときは、奇抜なものではなく、基本的に無地無色のものを使うようにしてくださいね。
車内からWeb面接を受けたいと考えている人はこちらのQ&Aを参考にしてみてください。キャリアコンサルタントが注意点を解説しています。
端末や付属品の故障がないか確認する
面接を円滑に進めるには、端末や付属品の準備も大切です。
面接が中断される理由として、ネットワーク環境の不安定の他に、端末の整理や充電がされていなかったり、設定ミスであったりと端末や付属品側のミスも多くあります。
端末はPCがベストですが、位置を固定できるのであれば、タブレット、スマートフォンでも問題ありません。
上から見下ろしているような目線にならない位置に固定してくださいね。スタンドや本などを使って固定しましょう。

またスマホの場合は、縦画面にすると両端に黒い帯が入ってしまう可能性があるので、横向きにすると良いですよ。
端末や付属品に関する準備
- 端末はPCがベスト
- 充電は満タンにする
- コンセントにつなぐ
- マイクがついたイヤホンを接続する(大きいヘッドホンや派手なデザインは避ける)
- 他のアプリを閉じる
- データ使用量を確認する
- 通知をオフにする
39点以下は要注意!
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通信環境が整っているか確認する
Web面接は、通信環境や周辺の環境が整っていないと、最悪の場合回答が聞こえなかったり、面接が中断されたりと結果を左右することが起きてしまいますよ。
そのため、以下のような通信環境、周辺環境のチェックをしておきましょう。
周辺環境の整え方
- 外の音声が入らないように窓を閉める
- 周囲のものを片づけておく
- 家電などの音が鳴らないようにしておく
通信環境の整え方①WiFiなどの無線を使う場合
- 他の端末の接続は切っておく
- ルーターの容量や状態を確認する
- 同時接続している人がいないかチェックする
通信環境の整え方②有線を使う場合
- 通信速度の目安である10Mbps以上となっているか調べておく
- 有線用変換アダプタなどがセットできているか確認する
Web面接で使用するアプリやアカウントを用意する
Web面接によっては、アプリのダウンロードや、アカウントの作成が必要なケースがあります。
PCで受ける場合、アプリのダウンロードは基本不要となりますが、スマホやタブレットで受ける場合は必要になるケースがあります。一度指定されたURLからログインできるか試してみて、できないようであればアプリをダウンロードしてくださいね。
また、GoogleMeet、BIZMEE、Chatwork、Microsoft Teamsなどを使ってWeb面接を受ける場合は、アカウントを就活用に新たに作成するようにしましょう。作成時には、以下の点に注意してくださいね。
アカウント作成のポイント
- 氏名:漢字でフルネーム
- 画像:なし、またはフォーマルな写真
- メールアドレス:本名に近いものが望ましい
印象が良いアカウントは、シンプルで見ただけで誰かわかるものです。そうすれば面接後も顔とアカウント名が一致しやすくなります。逆に印象が悪いのは覚えにくい名前や、芸能人など別の人の名前が入っているものなので注意しましょう。
実際に映る画面の背景やカメラ・マイクの設定をおこなう

環境を整えられたら、実際に画面への写り方や音声を確認してみましょう。
自分が思っているよりも印象が暗かったり声が聞こえにくかったりする可能性があるため写り方のチェックは大切です。リハーサルのつもりでおこないましょう。
特に、画面の明るさについてはまぶしすぎない最大限の明るさになっていることで、さわやかな印象につながります。画面に入る前に音声と映像を確認できるアプリが多いため、チェックしてみましょう。テスト環境をネット上に掲載しているアプリもありますよ。
自分が画面の中でどう映るかの確認と共に、面接の場にふさわしくないものが背景に一緒に映ってしまっていないかもよくチェックしてくださいね。テスト環境などで映っているものを確認してみましょう。
Zoom面接を受けるコツや、適切な場所はこちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
Zoom面接のコツ
Zoom面接で失敗しない! 魅力的に伝えるコツや準備を徹底解説
Zoom面接に使える場所
Web面接に使える場所・NGな場所はこれ! 注意点やマナーも解説
面接官からの評価が点数でわかる! 本番に備えて面接力を測定しよう!
自分が面接官の目にどう映っているか、きちんと把握できていますか?
「面接力診断」では、あなたが面接本番でどれほどの力を発揮できるかを100点満点で測ります。
39点以下だと実力を発揮できていない可能性が高いです。診断結果から改善策を提案するので、本番に向けて対策しましょう。
- もうすぐ初めての面接がある人
- 自信のあった面接に落ちてしまった人
- 面接への不安を和らげたい人
会社の緊急連絡先を控えておく
ネットワーク回線が安定したところで面接を受けたとしても、電波干渉が起きたり、ルーター端末の不調などでWeb面接が中断される可能性があります。
その場合に備えて、会社の緊急連絡先を控えておきましょう。面接前に、担当者の名前と電話番号を確認しておくことが大切です。緊急連絡先はWeb面接の案内が送られたメールに書いてある場合が多いため、チェックしておくと良いでしょう。
面接が中断されたら、電話で大学名と氏名を名乗り、ネットワーク不良で面接が中断されてしまったことを伝えましょう。
他の端末でもログインできる準備をする
突然の故障や電池切れなどで、用意していた端末でログインできなくなる可能性があります。
そのような場合でも面接の時間に間に合うように、ログインできる端末を2つ用意しておくと安心ですよ。端末は2つとも、面接用に以下の準備をしておくと良いですね。
端末の準備
- 充電は満タンにする
- コンセントにつなぐ
- マイクがついたイヤホンを接続する
- 他のアプリを閉じる
- データ使用量を確認する
- 通知をオフにする
また、いずれの端末も利用できなくなった場合などは、事情により時間に間に合わなさそうである旨を伝えておくと良いでしょう。そのために、企業の緊急連絡先は控えておいてくださいね。
アドバイザーからワンポイントアドバイス
渡部 俊和
プロフィールを見るWeb面接はリカバリーが難しい! 画面上の自分で100%を出し切る必要がある
面接に限ったことではありませんが、人は誰かと話すとき、話している内容以外にも、相手の雰囲気や動作などを含めた総合的な印象で無意識に相手を評価しているものです。
対面の場合は、第一印象が良くなかったり話が弾まなかったりしても、その場の雰囲気や行動など、会話以外の五感で感じ取れる要素で印象を補ってくれることがあります。
しかし、相手の情報を画面でしか受け取れないWeb面接の場合では、画面の限られた情報をカバーしてくれるほかの要素がありません。そのため、環境が整っていないことが直接的にマイナス評価の原因になってしまいます。
Web面接では環境を整えることが面接への本気度を示すことにつながる
特に画角や採光の悪さで顔が暗く映ってしまったり、背景やカメラとの距離が適切でなかったりすると、些細な要素でも自分の印象に及ぼす影響が大きくなってしまいますので、どう映るのかの確認と、安定した通信の状態を確保することは、時間が無くても最低限やっておきましょう。
また、環境を整える時間があったにもかかわらず準備不足ということは、仕事の場面でも同様に起こり得ることです。
そのため、行動面でも軽率な人であるように見えますし、この面接をあまり大事にしていないのではないか、というマイナスの印象を与える可能性もあります。
対面での面接よりも、現場で即時対応できることが少ないということを肝に銘じておきましょう。
ここまでWeb面接の準備について解説しましたが、以下の記事では入室や独自のマナーや準備について詳しくまとめているので参考にしてみてください。
Web面接で好印象を与える5つのポイントを確認しよう
Web面接で好印象を残すポイント
ここまでWeb面接に必要な準備を紹介してきましたが、それはWeb面接を受けるうえでの土台作りであり、それだけでは高い評価にはつながりません。高評価を得るためにはさらなる工夫が必要となります。
ここからは、よくある失敗を踏まえながら、Web面接でより好印象を残せる5つのポイントを解説します。面接の質問は対面とほとんど変わりませんが、回答の仕方や意識すべき表現方法が異なりますよ。
対面と同じ受け答えをしていたとしても、Web面接では不合格となってしまうことも考えられるので、Web面接を攻略するうえでのポイントをしっかり理解していきましょう。
①カメラを見て話す・聞く

対面の面接では、面接官の目を見て応答しますよね。それと同様に、Web面接では、面接中はカメラを見て話すようにしましょう。
カメラを見ることで、面接官にとっては目を見て話している感覚になります。話を聞く際も、カメラを見て聞くことを意識しましょう。
よくある失敗例としては、面接官や自分を見ながら話してしまい、目線が下がり、自信がない印象を持たれることです。気を抜くと視線が下がるため、意識的にカメラを見るようにしましょう。
他の就活生が話している間は無理にカメラ目線をキープする必要はありません。だからといって明らかによそ見をしたり下を向くのは印象が悪くなります。少なくとも画面の範囲内に目線をおくようにしましょう。
面接の不安を解消! 本番前に面接力を測って弱点を発見しよう
不安を抱えたまま面接本番に臨むと、面接官に好印象を残せず、内定が遠のいてしまう可能性があります。
そんなときこそ「面接力診断」を受けましょう。
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②対面面接以上の笑顔を心掛ける
画面に写っている範囲が限られていることから、面接官の意識として特に就活生の表情がフォーカスされやすいでしょう。
そのため、対面面接以上に笑顔で回答することを心掛けてくださいね。
よくある失敗例としては、対面と同じくらいの笑顔で臨んでも、角度や光の影響でWeb面接だと暗い印象になってしまったというものがあります。心から面接を楽しむという意識でいると自然に笑顔になれますよ。
Web面接での笑顔の作り方については、口角をあげることを意識してみてください。後はテクニックになりますが、Web面接の準備の段階で、自分の顔とカメラの位置や高さで笑顔がよく映える位置を研究してくださいね。
③はきはきと抑揚をつけて話す
よくある失敗として、マイクを通すと、声がこもって聞こえにくいケースもあります。
Web面接ではいつもの0.8倍くらいのスピードを意識してゆっくりはっきり伝えるようにしましょう。加えて、Webの場合は音の大小に差がつきにくくなるため、抑揚をつけることを意識して話せると良いですね。
また、声の高さも少し上げるように意識してみましょう。普段出している声からワントーン上げるようなつもりでいると良いですね。また、少し高い声を出そうとすると、声の大きさも自然と大きくなるので、明るい印象を残すことができますよ。
話の最後は抑揚を上げて、しっかりと聞き取りやすいボリュームの声にしましょう。そうすることで明るい印象を与えられるだけでなく面接全体の雰囲気が良くなるので、高評価を得られることが期待できます。
④大きくあいづちを打つ
話し方もそうですが、面接官の話の聞き方も大切です。
Webの場合、あいづちの仕方や頻度に迷う場合もありますよね。そのため、あいづちが少なかったりわかりにくかったりして「話を聞いていない」という印象につながるという失敗もあります。
Web面接でも、面接官が話している際に、いつも以上に大きくうなずいたり相槌を打ったりすることが大切です。面接官への関心をアピールするとともに、熱意を伝えることができますよ。
オンライン環境では顔の表情やあいづちがお互いに認識しづらいため、通常よりも大げさに、かつ頻繁におこなう必要があります。まとまった意味のフレーズごとに大きくうなずくイメージで、相手の話を聞いていることをしっかり印象付けるようにしましょう。
⑤面接官への配慮を示す
よくある失敗として、面接官がよく聞こえていないままそれに気づかず話し続けてしまい、相手に配慮できていないという印象を持たれてしまうこともあります。
Web面接は最近になって取り入れ始めた企業が多く、企業側も不慣れなケースがあります。そのため、面接の序盤に「お声が聞こえていますでしょうか」「音量問題ないでしょうか」など声をかけると良いですね。
アドバイザーのリアル・アドバイス!
木村 千恵子
プロフィールを見る笑顔ではきはき答えることが最重要
Web面接で高評価を得る就活生に共通しているポイントは、やはり終始笑顔ではきはきと会話のキャッチボールができることです。
そのため、面接に臨む学生が笑顔ではきはきと質問に答えて、自社への入社希望の熱い思いが伝わってくる学生と、終始緊張しっぱなしで、質問の答えの内容には大きな問題はないけれども緊張のせいなのか熱意が伝わりにくい学生とでは、どちらに良い印象を持つかは明らかです。
オンライン環境でも笑顔ではきはきと自信をもって話し、面接官との有意義な言葉のキャッチボールがよくできることが、高い評価につながる可能性が高いのです。そのことを忘れずに、笑顔で臨んでくださいね。
プロのアドバイザーならこうアドバイス!
樋口 智香子
プロフィールを見る返事と復唱を意識して気持ちの良いコミュニケーションを心掛けよう
Web面接のマナーとして、「返事をすること」「面接官の言葉を復唱すること」この2点を意識すると好印象です。
具体的には、以下に解説します。
面接官:学生時代に頑張ったことについて、教えてください。
良くない例:私は、~に力を入れました。
上記は、返事をせず、いきなり話をはじめています。
良い例:はい。学生時代に頑張ったことについて、お話します。私は、~に力を入れました。
上記のように、話す前に「はい。」と返事をすること、さらには「学生時代に頑張ったこと」という面接官の言葉を復唱することがポイントです。
Web面接では、自分の声が聞き取れているかどうかは、とても気になる点です。
「返事+復唱」により、面接官は「自分の質問をしっかり聞き取り、理解しているのだな」という安心感を抱き、おちついて話を聞くことができるので、好印象につながります。
御礼とお辞儀も忘れずに礼儀正しく振る舞おう
また、要所で、御礼を伝えることも忘れないでください。
たとえば、学生時代に力を入れたことについて「それはすばらしいですね。」というコメントをもらったとき。「ありがとうございます」や「恐れ入ります」といった、御礼の言葉を伝えましょう。
このとき、カメラ越しでもお辞儀をすると好印象です。お辞儀をしたときの見え方もチェックしておくと安心ですね。
Web面接のマナーや注意点を確認しよう
Web面接のマナーや注意点を確認しよう
- 基本はスーツを着用する
- 対面と同じように髪型を整える
- 化粧は血色の良さを意識する
Web面接は、自宅など慣れた環境で受けられる一方で、気の緩みから思わぬ失敗をしてしまう人も少なくありません。対面面接と同じように基本的なマナーを守りつつ、Webならではの注意点を押さえることが大切です。
ここでは、Web面接で特に気をつけたいマナーや、知らないうちに評価を下げてしまう行動について解説します。細かい部分まで意識し、最後まで良い印象を保ったまま面接を終えましょう。
基本はスーツを着用する
Webだからといって服装で気を抜くことは避けてくださいね。企業は画面から受ける情報すべてから判断することとなるため、服装の乱れもチェックの対象です。
基本的にはスーツを着用するようにしましょう。以下で紹介している特徴をチェックしてくださいね。
スーツのポイント
- 色は黒や紺やグレーにする
- Yシャツやブラウスの色は白や淡い色のものにする
- 男性はネクタイを締める
「最後に立ってください」など、起立を求められるケースもあります。そのため、下半身もしっかりと着用してください。
私服の指示があった場合は、オフィスカジュアルな服装にしましょう。その際も、清潔感を意識し、派手過ぎるような格好は避けてください。
オフィスカジュアルのポイント
- ジャケットまたはカーディガンを羽織る
- シャツやブラウスを切る
- 派手な色や柄物は避ける
- シンプルで清潔感があることを意識する
Web面接中に思いがけない不測の事態が起き、対応しようと立ち上がって全身が映る可能性もあります。その場合に就活生の服装があべこべであったら、面接官からの印象は悪くなってしまいます。万が一に備えて全身の準備をしておいてくださいね。
以下の記事では面接の正しい服装を詳しく解説しているので、Web面接であってもこちらを参考に服装を整えておきましょう。
対面と同じように髪型を整える

Web面接では、画面上で首から上が大部分を占めるため、髪型をしっかり整えることが大切です。
ウテナの新卒採用に関する調査によると、Web面接で面接官が最も気になった身だしなみの乱れは、「寝ぐせ」「表面から飛び出している短い毛」といった髪型に関するものとなっています。
つまり、Web面接では髪型で印象が決まると考えて、以下のリストで挙げているポイントは網羅しておくようにしましょう。
男性の髪型のポイント
- 短髪がおすすめ
- 整髪剤で固める
- 前髪は目にかからないようにする
女性の髪型のポイント
- 長ければ1つにまとめる
- 短ければヘアピンなどで固定し顔にかからないようにする
- 前髪は目にかからないようにする
化粧は血色の良さを意識する
Webでは、画面の設定や光だけでは明るさが不十分であったり、逆に画面が明るすぎて不自然になってしまうこともあります。
そこで画面上映えるような、自然かつ血色が良く見えるような化粧を意識しましょう。具体的には、以下のポイントを参考にしてみてくださいね。
化粧のポイント
- リップやチークはオレンジやピンクの派手すぎない色にする
- アイシャドウはブラウン系の落ち着いた色にする
- ハイライトやシェーディングを使ってはっきりとした印象を残す
アドバイザーのリアル・アドバイス!
樋口 智香子
プロフィールを見る返事と復唱を意識して気持ちの良いコミュニケーションを心掛けよう
Web面接のマナーとして、「返事をすること」「面接官の言葉を復唱すること」この2点を意識すると好印象です。
具体的には、以下に解説します。
面接官:学生時代に頑張ったことについて、教えてください。
良くない例:私は、~に力を入れました。
上記は、返事をせず、いきなり話をはじめています。
良い例:はい。学生時代に頑張ったことについて、お話します。私は、~に力を入れました。
上記のように、話す前に「はい。」と返事をすること、さらには「学生時代に頑張ったこと」という面接官の言葉を復唱することがポイントです。
Web面接では、自分の声が聞き取れているかどうかは、とても気になる点です。
「返事+復唱」により、面接官は「自分の質問をしっかり聞き取り、理解しているのだな」という安心感を抱き、おちついて話を聞くことができるので、好印象につながります。
御礼とお辞儀も忘れずに礼儀正しく振る舞おう
また、要所で、御礼を伝えることも忘れないでください。
たとえば、学生時代に力を入れたことについて「それはすばらしいですね。」というコメントをもらったとき。「ありがとうございます」や「恐れ入ります」といった、御礼の言葉を伝えましょう。
このとき、カメラ越しでもお辞儀をすると好印象です。お辞儀をしたときの見え方もチェックしておくと安心ですね。
面接のマナーは不採用理由にもなりやすいです。面接のマナーについてはこちらの記事でも紹介しているので参考にしてくださいね。
面接中のメモは避ける
面接中、質問されたことなどをメモし次の面接につなげたいと思う人もいるかもしれません。
しかし、面接中にメモを取っていると面接官の集中を妨げてしまう可能性があるため、メモを取ることは控えましょう。
ただ、逆質問の際はメモをしても問題ありません。「メモを取っても良いでしょうか」と断りを入れたうえで手書きでメモを取るようにしましょう。端末上でメモをするとタイピングの音が響くため、避けてくださいね。
メモをとることについては、問題はありませんが、その行為までの過程に気を配ってください。すなわち、事前に面接官に断りを入れているか入れていないかで大きく印象が変わりますよ。
カンニングペーパーは基本的に使用しない
Web面接では、自分だけの画面環境で受けられることから、つい手元にメモやカンニングペーパーを置いてしまう人がいます。しかし、文章を読み上げるような不自然な視線や、準備しすぎた答えをそのまま話す姿勢は、面接官にすぐ伝わります。
結果として「臨機応変さがない」「自分の言葉で話せない」と評価され、マイナス印象につながってしまうのです。
もちろん、最低限のキーワードをメモしておくのは問題ありません。ただし、それを丸読みするのではなく、あくまで会話の補助として使う程度にとどめましょう。
万が一トラブルが発生してしまった時の対処法
万が一トラブルが発生してしまった時の対処法
- 声が聞こえにくかった時
- 画面が停止した時
- 通知音がなってしまった時
- 機器トラブルで面接を中断してしまった時
どんなに用意していても、トラブルが発生してしまう可能性はあります。トラブルが発生しても、慌てず対応することが大切です。
落ち着いて対処することによって、問題を最小限にとどめることができますよ。また臨機応変な対応力のアピールにもつながります。
トラブルが発生した際の立ち振る舞い方を理解して、いざというときに適切に動けるようにしておきましょう。
声が聞こえにくかった時
Web面接では、面接官の声が聞こえないトラブルが発生する可能性があります。これは、操作ミスか機械トラブルの可能性があります。
まずは「申し訳ありませんが、回線が混雑しているようです。もう一度お話しいただいてもよろしいでしょうか」などと伝えましょう。聞こえていない様子であれば、テキストチャットの機能を使って状況を話してくださいね。
その後、以下の方法で音声が聞こえるようになるか試してみましょう。
声が聞こえにくかった時の対処法
- PCのスピーカーを確認する
- アプリ上の音量設定をチェックする
- イヤホンを変えるか外す
- 再ログインや再起動をする
それでも聞こえなかった場合は、企業の緊急連絡先に電話して事情を伝えるようにしてくださいね。
途中で聞こえるようになったら「先ほどは途中で音声が聞こえなくなり申し訳ございませんでした」などと断りを入れてから再開を依頼するようにしてください。
画面が停止した時
面接中、画面が停止する可能性もあります。ネットワーク障害などを原因に発生することがありますよ。
企業側のネットワークに原因がある可能性もあるため、落ち着いて対応するようにしましょう。
画面が停止した際も、すぐに画面が止まっていることを先方に伝えるようにしましょう。マイクも反応していなければ、テキストチャットを活用します。そして、以下の対応を試してみてください。ずっと動かなければ再ログインして、断りを入れてから面接を再開してもらうようにしましょう。
画面が停止したときの対処法
- 画面が動き出すまで待ってみる
- カーソルが動かせないか確認してみる
- 再起動する
通知音がなってしまった時
つい通知設定を切り忘れてしまい、他のアプリの通知が来てしまうことがあるでしょう。
通知が鳴ると、面接官はあなたの話の内容よりも通知音に意識が向いてしまうかもしれません。
電話の通知などで面接が中断されてしまったような場合は、通知を切ってから再度ログインし、中断させてしまったことを謝って再開を依頼しましょう。
通知音がなってしまった時の対処法
- 面接が中断されない場合はそのまま続ける
- 中断されたのならば通知を切って再ログインする
機器トラブルで面接を中断してしまった時
その他、面接が思わぬ事故で中断されてしまうことがあります。
たとえば、WiFiのルーターが突如壊れてしまったり、通信料の不足などで接続不良を起こし切れてしまうケースです。
その場合も、企業の緊急連絡先に事情を伝えると同時に、再接続できないかトライするようにしましょう。もし再度接続できないようであれば、日を改めてもらえないか交渉してみましょう。自分に責任がないケースもあるため、必要以上に落ち込まず、冷静に話すことが大切ですよ。
機器トラブルで面接を中断してしまった時の対処法
- 他の端末でもログインできないか試す
- 再接続できないか試す
- 企業の緊急連絡先に電話をして事情を話す
アドバイザーからワンポイントアドバイス
早川 峻
プロフィールを見るトラブルはマイナス評価につながるケースとそうでないケースがある
トラブルの内容にもよりますが、たとえばネットワーク障害や、システムに不慣れなことによって起こるミスなどは、それほどマイナスな印象を持たれることはないと考えられます。
しかし面接中にスマホやPCの通知音が何度も鳴ってしまったり、ログインの方法がわからなかったり、面接中に部屋に誰かが入ってきてしまった場合などは評価が下がる可能性が高いです。
なぜならこうしたトラブルはあらかじめ防ぐことのできるものなので、いわば「準備不足」として面接官からマイナス評価を受けてしまうのです。
もちろん念入りに事前準備をすることが何よりも大切ですが、万が一何らかのトラブルに見舞われた時は、解決した直後と、面接の終わるタイミングで誠意を持って謝罪しましょう。
トラブル直後と面接の最後に謝罪の言葉を伝えよう
相手に失礼なことをしてしまった時にその場で謝る人はたくさんいますが、相手との別れ際などに再度「本日は失礼いたしました」と一言添えることをおすすめします。
これができるようになることで、「とても礼儀正しい人だな」と思ってもらえるようになり、ミスを挽回することもできるのです。社会人でもできる人は少なく、かなり印象に残りやすくなります。
ここまでWeb面接のコツを解説してきましたが、Web面接のみならずさまざまな面接のコツもチェックしたい人もいるのではないでしょうか。こちらの記事ではほぼすべての面接のコツを解説しているので参考にしてくださいね。
Web面接の流れをイメージしよう

Web面接は、対面の面接と基本的な流れは同じものの、一部異なるところがあります。
流れをしらないままWeb面接に臨むと、自信のない印象や失礼な印象を与える可能性もあるため、事前に理解しておきましょう。
また全体の流れを押さえることで、その時々に必要な準備や対策も見えてくるはずですよ。
①5分前にログインする
まずは、5分前には指定されたツールにログインするようにしましょう。
時間ぴったりにログインをするのでは何かトラブルがあった際に間に合いません。かといって早すぎる時間にログインすると面接官側に通知がいくケースもあるため、5分前のログインを心掛けましょう。
面接を案内されたメールにURLが掲載されていることが多く、そこからログインすることができますよ。
②お互いに通信環境に問題がないか確認する
ログインが済んだら、最初に通信環境と機材のチェックをおこないましょう。Web面接はオンライン上で進行するため、音声や映像の不具合があると、どれだけ内容を準備していても伝わりにくくなる恐れがあります。
そのため、冒頭の「声は聞こえますか?」「映像は映っていますか?」といった確認は、単なる形式ではなく、面接の第一印象を決める大切なプロセスなのです。
このやりとりでは、笑顔を意識しながら、はっきりとした声で「はい、問題ありません」と答えるようにしましょう。もしノイズや遅延など少しでも不具合を感じたら、遠慮せずに「少し聞き取りづらいのですが」などと伝えることが大切です。曖昧に流してしまうと、途中で会話が途切れたり、誤解を招いたりして面接全体に悪影響を及ぼしかねません。
また、事前に企業の緊急連絡先を控えておく、スマートフォンやタブレットなど別端末でもログインできるよう準備しておくと、万が一トラブルが起きても落ち着いて対応できます。
ログインが完了した後、どのように対応すれば良いかわからない人もいるのではないでしょうか。以下のQ&AコンテンツではWeb面接における挨拶の方法を説明しているので、ぜひご覧ください。
挨拶で話すべき内容
Web面接で挨拶をする時、何を話せば良いですか?
最初の挨拶で意識すべきこと
Web面接の最初の挨拶では何を意識するべきですか?
挨拶で好印象を残す方法
オンライン面接の最初の挨拶で好印象を残すには、どうすれば良いですか?
③面接を始める
面接が始まったら、まずはカメラをしっかり見て、笑顔で「本日はよろしくお願いいたします」とはっきり挨拶しましょう。声は普段より少し大きめに、スピードはややゆっくりを意識すると、画面越しでも自信や誠実さが伝わります。
面接で聞かれる内容は、基本的に対面面接と同じです。あらかじめ用意する回答内容そのものは、対面と同じと考えて問題ありません。
ただし、Web特有の事情として、通信環境の影響で応答の間に不自然な空白が生じることがあります。そうした場合でも気にせず、落ち着いて堂々と答える姿勢を大切にしてください。
スマホを利用したり、パソコンのカメラが下に付いている時にありがちですが、面接官を見下ろすような角度になっているケースがあります。悪気はなくても失礼な印象を与えるので、面接中は写り方に気をつけましょう。
④退出の許可が出てからログアウトする
Web面接では、面接が終了したからといって自分の判断で画面を閉じてしまうのは避けましょう。対面面接と同じく、退出の許可が出てから行動するのが基本マナーです。
面接官から「これで終了です」「退出してください」といった言葉を受けてから、改めてお礼を伝えてログアウトするようにしましょう。自分のタイミングで退出してしまうと、「落ち着きがない」「礼儀に欠ける」といった印象を与えかねません。
また、退出直前までカメラやマイクはオンにしておき、最後まで丁寧な姿勢を心掛けることが大切です。小さなことですが、印象を左右するポイントなので意識しておきましょう。
アドバイザーのリアル・アドバイス!
鈴木 洵市
プロフィールを見る焦って会話が被らないように注意
Web面接で特に注意しなければならないのは、面接官との会話が被らないようにすることです。
Web面接は通常の対面面接と違い、面接官の反応を感じとれる情報が、視覚と聴覚から得られるものに限られています。これは慣れていないと非常に大きなストレスになります。
特に皆さんが普段から慣れていない面接という一大イベントでは、非常に緊張しやすく、空気感を感じることができないため、プレッシャーを感じやすくなります。
プレッシャーを感じすぎないようにしよう
ここでプレッシャーに耐え切れずに、「面接官からの質問にすぐに回答しなければならない」と焦ってしまい、面接官との会話が被ってしまうケースがあります。
するとかえって面接がスムーズに進まなくなり、あなたのWeb面接の印象が悪いものになってしまうかもしれません。
時間をかけて準備してきたのに、実力を発揮することができなくなってしまうともったいないですよね。プレッシャーを感じすぎず、会話が被らないように間を取ることを意識しましょう。
Web面接に関する悩みを解決! Q&Aコーナー
Web面接は今や就活や転職活動で広く取り入れられていますが、「所要時間はどれくらい?」「対面とWeb、どちらが良いの?」など、疑問や不安を抱えている人も多いのではないでしょうか。
ここでは、就活生や転職希望者から寄せられる代表的な質問をQ&A形式で紹介します。実際の選考に臨む前に気になるポイントを押さえておけば、迷いや不安を減らし、自信を持って面接に臨むことができますよ。
Webによる違い
一次面接はWebだと何か違いはありますか?
二次面接がWebの場合の対策
二次面接がWeb形式の場合、何か特別な対策は必要ですか?
Webと対面どちらを選ぶべきか
就活の面接をWebと対面どちらか選べる場合、どちらが有利ですか?
30分しかない場合の注意点
転職のweb面接が30分しかない場合、何に気を付けるべきですか?
Web面接は事前対策を徹底してから選考に臨もう
Web面接は、対面以上に準備の丁寧さが結果を大きく左右します。通信環境や機器の確認、身だしなみやマナーの徹底といった基本を押さえたうえで、カメラ越しでも好印象を与えられる工夫をしていくことが重要です。
一見ハードルが高いように感じるかもしれませんが、必要な準備を一度覚えてしまえば、その後は安心して面接に臨めます。事前に対策を徹底しておけば、不安を最小限に抑え、自分の強みをしっかり伝えられます。
企業の多くがWeb面接を採用している今、この形式に慣れておくことは就活を成功させるために欠かせません。万全の準備を整え、自信を持って面接に臨み、選考突破と内定獲得へつなげていきましょう。
アドバイザーのリアル・アドバイス!
鈴木 洵市
プロフィールを見るWeb面接は準備と練習が何より大事
Web面接は、通常の面接に比べ、就活生の皆さんも面接官も受け取れる情報が極めて少ない面接です。そのことから、通常の面接以上に気を使う面接になります。
Web面接で失敗しない為には、面接を受ける環境の準備と、事前の練習が大切です。特に準備は大変重要であり、準備をしてきた就活生の方が他の就活生より面接を優位に進めやすく、希望企業への就職を進めることができる可能性が高いです。
特にシステムの使い方に慣れることがカギ
昨今はWeb面接に使用できる、貸オフィスなどの場所も増えてきました。もし身近にWeb面接に適した環境がなかったとしても、すぐに見つけることができるはずです。情報収集をして万全の環境を整えるようにしてくださいね。
また、事前の練習については、Web面接に指定されるシステムの使い方と、会話の間を取る練習をするようにしてみてくださいね。特にシステムの使い方は普段使っている人と使っていない人で非常に差が出るポイントですよ。
皆さんのWeb面接が良いものになるよう、準備と練習を丁寧に進めてくださいね。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi













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キャリアコンサルタント/Koyoriキャリアワールド代表取締役
Chieko Kimura〇2度のアメリカ留学、20年以上の外資系IT企業勤務を経て、現在は留学生向け就職支援をおこなう。また、企業のキャリア支援や新入社員のクラウドコーチングなどにも幅広くたずさわる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/ブルーバード合同会社代表取締役
Junichi Suzuki〇1982年宮城県⽣まれ。⼤学卒業後、上場企業の営業・管理部⾨を経験し、家業を継ぐ。2017年にブルーバードを設⽴し、企業の経営支援などを展開する
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/留学カウンセラー
Shun Hayakawa〇大手就活メディアの営業を経て、現在は留学支援をおこなうアナザーストーリーの代表取締役を務める。キャリアコンサルタントとして学生の強みの発見から選考対策など幅広く支援
プロフィール詳細マナー講師/アカデミー・なないろスタイル代表
Chikako Higuchi〇元資生堂ビューティーコンサルタント。現在は全国の企業・自治体でマナーとコミュニケーションの研修を実施。月間約1000人の新入社員に、社会人に必要なビジネスマナーを伝授
プロフィール詳細キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表
Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう
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