例文13選|継続力の自己PRの伝え方とアピール時の注意点を解説

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  • キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士

    Takako Shibata〇製造業を中心とした大手~中小企業において、従業員のキャリア形成や職場の課題改善を支援。若者自立支援センター埼玉や、公共職業訓練校での就職支援もおこなう

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  • キャリアコンサルタント/産業カウンセラー

    Junko Tomioka〇南箕輪村のキャリア教育推進コーディネーターに就任後、独立。現在は地方中高生やベトナム人留学生の就活支援、企業内キャリアコンサル、地方就職のサポートをおこなう

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  • キャリアコンサルタント/合同会社渡部俊和事務所代表

    Toshikazu Watanabe〇会社員時代は人事部。独立後は大学で就職支援を実施する他、企業アドバイザーも経験。採用・媒体・応募者の全ての立場で就職に携わり、3万人以上のコンサルティングの実績

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  • キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士

    Hiroshi Takimoto〇年間約2000件以上の就活相談を受け、これまでの相談実績は60000件超。30年以上の実務経験をもとに、就活本を複数出版し、NHK総合の就活番組の監修もおこなう

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この記事のまとめ

  • まずは自分の強みを分析して自分の「継続力」をより具体的に把握しよう
  • 自己PRでは継続力が発揮されたエピソードと企業にもたらせる価値を併せて伝えよう
  • 例文を参考に強みを表現すれば採用担当者に好印象を残せる自己PRが完成する
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就活生の多くが自己PRでアピールする継続力は、採用担当者にも好感をもたれやすい能力です。ただ、初めて就活に臨む人のなかには「私って継続力をアピールして良いのかな」と悩んでいる人もいるでしょう。

継続力は魅力的な能力であるものの、アピールの仕方を間違えると特筆すべき点のない学生と思われる可能性もあります。自分の魅力を最大限伝えられるよう、企業が求める継続力を理解し、伝え方をマスターしましょう。

この記事では、キャリアコンサルタントの柴田さん、富岡さん、渡部さん、瀧本さんの4人のアドバイスを交えつつ、効果的な継続力の自己PRでの伝え方を解説します。

年間約2,000人の就職相談を受け、NHKの就活番組の監修もおこなう瀧本さんからは、プロの視点から継続力を自己PRする際の注意点についても解説してもらうため、自分の継続力がしっかり伝わる自己PRにしたいと考えている人はぜひ最後まで読んでみましょう。

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目次

継続力の自己PRは企業への貢献につなげることがカギとなる

継続力の自己PRで採用担当者に好印象を残したいなら、あなたの能力が実際に企業の役に立つことを論理的に説明する必要があります。企業が探しているのは継続力がある人物ではなく、継続力を生かして企業に貢献できる人材です。

また、継続力と一口に言ってもさまざまな能力があります。まずは記事前半で解説している継続力の種類をチェックして、自分の能力をより深く理解しましょう。これにより、具体的なエピソードとあなたの強みを結びつけやすくなります。

自分の継続力をより深く理解できたら記事後半を読んで、強みを効果的にアピールする具体的な方法をマスターしましょう。記事を最後まで読んで自己PR作成に活かせば、周りと差別化して採用担当者に好印象を残せる自己PRが出来上がっているはずです。

自己PRについての対策はこちらの記事でも紹介しているので、参考にしてください。効果的な方法をまとめています。

4つの質問に答えるだけで自己PRが作成できます

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 ツールで作成した自己PR例文 
 (リーダーシップが強みの場合) 
私はリーダーシップを発揮できる人材です。学生時代にサークル長として運営に携わった際に、リーダーシップを養うことができました。サークル長を務めていたフットボールサークルでは、練習場所や時間が取れないことや、連携を取り切れていないことが問題でした。そこで、大学生側に掛け合い週に2回の練習場所を確保し、時間を決め活動するようにメンバーに声掛けを行いました。さらに週末明けに今週の活動の詳細をメンバーに配信することで連携強化に努めた結果、サークル加入率を前年度の3倍まで伸ばすことができました。問題にしっかりと焦点を当て、迅速に対応していき、周りを良い意味で巻き込んでいくリーダーシップを御社でも活かしていきたいと考えております。

企業にアピールできる継続力の種類を理解しよう

継続力の4つの種類

まずは継続力の種類や、企業が抱く印象について理解するようにしましょう。どのような継続力をアピールしたいのかしっかりと定めることで、企業とのマッチ度をアピールできますよ。

「なぜ活躍できる舞台がその企業だと考えるのか」を明確に伝えられるように、アピールしたい継続力の種類を理解しましょう。

①粘り強い

まず、試練やトラブルがあっても物事を継続できる粘り強さが挙げられます。

粘り強い継続力をアピールすることで、大きな変化や高い壁があっても負けずに継続できる印象につながります

富岡 順子

プロフィール

新卒就職者の3年以内の離職率は大卒で3割程度と言われています。

離職の理由はさまざまですが、粘り強い人は入社後に困難があっても、逃げ出さずに仕事に取り組み、長く会社で働いてくれるのではという期待が持てますね。

②スキルや知識を積み上げられる

スキルや知識などを積み上げて、日々成長できる継続力もアピールできます。日々の積み重ねを継続できることを示すことができれば自らスキルアップのために努力できる向上心の高さも印象付けることができます

特に新入社員の場合、仕事の知識がない状態から企業で活躍できる人材になることを目指すことが多いです。だからこそ、スキルや知識を積み上げられる人は企業にとって好印象になりますよ。

③現状維持できる

常に一定の質を保てる、現状を維持できる継続力もアピールできます。「あって当たり前」とされているような、公共性のあるものや活動を支えるものなどを、常に一定の品質で提供できる、いわば縁の下の力持ちになれる力です。 

企業からは「この人に仕事を任せておけば大丈夫だ」と思えるような、信頼感や安心感を持てる人という印象になりますよ。

渡部 俊和

プロフィール

大半の企業はイノベーションを毎日やっているわけではなく、先人の知恵や型を使って効率よく仕事を進めています。

セオリーを守りリスクを冒さず現状維持ができる人は、堅実でマネジメント上もありがたい存在です。

④何があっても動じない

人よりもストレスを感じない、もしくはストレスを上手く避けることができるという「何があっても動じない力」とも言うことができます。また、突発的な出来事やトラブルなどが生じても、落ち着いて対処できる人もそう捉えられますね。

つまり、ストレスがかかりやすい環境でも動じずに、ゴールまでの長い道のりを走り切れる力です

企業の目には、「どんなことにも落ち着いて対応してもらえそうだな」と頼もしい存在として映るでしょう。

柴田 登子

プロフィール

何があっても動じない人は、トラブルが起きたとき、戸惑うことなく解決に向けた行動を取れるので事態の悪化を防げます。

また、問題が起きても顔や態度に不安が現れないので、顧客や取引先にとっても頼れる存在です。

ESの自己PR対策をしたい学生は以下の記事を参考にしてください。企業側が見ているポイントも解説しています。

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 ツールで作成した自己PR例文 
 (リーダーシップが強みの場合) 
私はリーダーシップを発揮できる人材です。学生時代にサークル長として運営に携わった際に、リーダーシップを養うことができました。サークル長を務めていたフットボールサークルでは、練習場所や時間が取れないことや、連携を取り切れていないことが問題でした。そこで、大学生側に掛け合い週に2回の練習場所を確保し、時間を決め活動するようにメンバーに声掛けを行いました。さらに週末明けに今週の活動の詳細をメンバーに配信することで連携強化に努めた結果、サークル加入率を前年度の3倍まで伸ばすことができました。問題にしっかりと焦点を当て、迅速に対応していき、周りを良い意味で巻き込んでいくリーダーシップを御社でも活かしていきたいと考えております。

継続力をアピールする自己PRの伝え方3ステップ

継続力をアピールする自己PRの構成

  • 継続力がアピールポイントであること
  • 継続力を発揮したエピソード
  • 継続力を企業でどのように活かせるか

自分の継続力をより具体的に理解できたら、次はアピール方法をマスターしましょう。どれだけ自分の強みを理解していても、うまく言語化して相手に伝えられなければ意味がありません。

相手にうまく自分の強みをアピールするには、具体例で主張に説得力をもたせることが肝心です。自分の強みが実態に即していることを説明し、その強みを生かして自分が企業に貢献できることを締める必要があります。

ここからは自己PRの理想的な構成を3ステップで解説するので、事前にチェックして論理的な構成をマスターしましょう。

継続力は広い意味を持つものであり、自分がアピールしたい継続力と企業が求めている継続力をマッチさせることが大切だと解説しました。ここからは、どのような伝え方であればそのマッチ度をアピールできるか紹介していきます。

どんなに良い内容が盛り込まれていても、理解しやすい伝え方でなければ内容を吟味される前に落とされてしまう可能性があります。

企業に伝わりやすい構成を理解して、魅力を余すことなくアピールできるようにしましょうね。

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 ツールで作成した自己PR例文 
 (リーダーシップが強みの場合) 
私はリーダーシップを発揮できる人材です。学生時代にサークル長として運営に携わった際に、リーダーシップを養うことができました。サークル長を務めていたフットボールサークルでは、練習場所や時間が取れないことや、連携を取り切れていないことが問題でした。そこで、大学生側に掛け合い週に2回の練習場所を確保し、時間を決め活動するようにメンバーに声掛けを行いました。さらに週末明けに今週の活動の詳細をメンバーに配信することで連携強化に努めた結果、サークル加入率を前年度の3倍まで伸ばすことができました。問題にしっかりと焦点を当て、迅速に対応していき、周りを良い意味で巻き込んでいくリーダーシップを御社でも活かしていきたいと考えております。

①継続力がアピールポイントであることを示す

PREP法

まずは継続力がアピールポイントであるという結論を伝えるようにしましょう。結論から伝える「PREP法」を意識すると、面接官は理解しやすくなりますよ

PREP法

Point (結論)、Reason (結論の理由)、Example(具体例)、Point (結論)の頭文字をとったもので、わかりやすく伝えるための構成

また、端的にわかりやすく言い切ることで、印象に残りやすくなります。最初に伝える内容だからこそ、インパクトを残せるよう意識しましょう。

自己PRで言いたいことが決まっていても書き出しがわからず悩んでいる人もいると思います。自己PRの書き出しについては、こちらの記事も合わせて参考にしてくださいね。

企業が求める継続力の内容を伝える

アピールする継続力は、企業が求めている形で伝えられるように意識することが重要です。そうすることで、入社後に活躍しているイメージをわかりやすく企業に示すことができます

以下のように、紹介した4つの継続力を用いてアピールできると良いですね。

4つの継続力を用いてアピールする例

  • 私の強みは粘り強く継続する力です
  • 私の強みはスキルや知識を継続的に積み上げられる力です
  • 私の強みは現状維持ができる継続力です
  • 私の強みは何があっても動じずに継続する力です

企業ホームページ(HP)や説明会、OB・OG訪問などで企業理念や仕事内容、社風などを調べ、マッチしている継続力を上から選び、アピールすると良いですね。

柴田 登子

プロフィール

説明会やOB・OG訪問で話を聞く機会があれば、その人が応募先企業で継続的に取り組み、成し遂げたことは何かを質問してみましょう。

具体的な行動例から自分に同じような要素やエピソードがないか探せば、その企業が求める継続力を見出しやすくなりますよ。

②継続力を発揮したエピソードを盛り込む

次に、どのように継続力を発揮したのか、学生時代のエピソードを述べるようにしましょう。具体的に継続力を発揮した場面をイメージしてもらえなければ、企業でどのように活躍できるのかが伝わりません

企業での活躍イメージを持ってもらえるように、継続力を発揮した具体的なエピソードを伝えるようにしましょう。以下のような点を伝えられると良いですよ。

エピソードの内容

  • どのような場所で継続力を発揮したのか
  • どのような困難や課題を継続力で乗り越えようとしたのか
  • 何を考えて継続力を発揮したのか
  • どうして継続力を発揮できたのか
  • 継続力を発揮してどのような成果があったのか

根拠となるエピソードで補強して、主張に説得力を持たせましょう。

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作った自己PRは選考で活用できるものになっているので、ぜひ活用して採用される自己PRを完成させましょう。

企業での再現性があるエピソードを選ぶ

企業でも再現できることが伝わるエピソードを話せると、入社後活躍できる人材という印象につながります。つまり、学生時代に発揮した継続力は業務にも活かせることをイメージさせることが、採用担当者に好印象を残すポイントです。

再現性があるエピソードの例

  • 仕事内容や環境が企業と似ているエピソード
  • 企業理念と継続力を発揮したときの価値観が共通しているエピソード

富岡 順子

プロフィール

継続するということは一定期間続けるプロジェクトをおこなうということなので、PDCAサイクルが盛り込まれていると良いですね。

しっかりと振り返りをおこない、サイクルを回していることが伝わると仕事でも期待できます。

継続期間や成果は具体的な数字を用いる

継続力を発揮したエピソードとして、継続期間や成果は具体的に伝えるようにしましょう。特に、具体的な期間がわからなければ、どの程度の継続力なのか面接官がイメージしにくくなってしまいます。

また、ただ継続していただけなのではないかと思われないように、継続力を発揮して残した成果についても、具体的な数字を用いてアピールしてくださいね。成果を伝えることで、企業でも結果を残し活躍できるイメージにつながります。

継続力をアピールするにはどれくらいの期間継続していると良いですか?

渡部 俊和

プロフィール

相対的に長いものがおすすめであり期間の目安はない

期間の目安というものはないといって良いでしょう。たとえば子どものころから十数年続けたものであっても、趣味的な要素が含まれていることが多く、仕事で再現できるスキルがあるかはわかりません。

趣味を継続した話は、地域のトップクラスか全国大会クラスの成果を出しているものでなければアピールになりにくいです。

継続力をアピールするのであれば、相対的に継続期間が長いものが良いですね。たとえば誰もが1か月くらいで辞めることを1年間続けていれば、わずか1年であっても「何か他の人と違うスキルがあるんじゃないか」と好印象です。

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③継続力を企業でどのように活かせるかで締める

最後に、継続力を企業でどのように活かせるか伝えるようにしましょう。冒頭で企業が求める継続力を伝えますが、ここで改めて整理して直接伝えるようにします。

企業が求めるのが〇〇の継続力であり、自分の強みとマッチしているから活躍できる、という形で伝えられると良いですね

企業での活かし方の例

  • 粘り強い継続力→長期に渡る交渉が必要とされる営業職で活かす
  • スキルや知識を積み上げられる継続力→日々知識の蓄積が必要な研究職で活かす
  • 現状維持できる継続力→確実な品質維持能力が求められる品質管理職で活かす
  • 何があっても動じない継続力→クレームなどのトラブルに巻き込まれることの多いサービス職で活かす

ただし、企業が求めている力の理解が不足していたり、解釈がずれていると、企業研究不足との印象を持たれかねません。企業が求める継続力は企業HPやOB・OG訪問などでしっかりと確認するようにしてくださいね。

プロのアドバイザーはこう分析!エピソードは「客観的」かつ「内発的」に継続力を発揮したものを

「石の上にも三年」ということわざがあるように継続は力になるという認識を持っている人が多いです。しかし継続力をアピールする自己PRは主観的な解釈になりがちなので、エピソードは友人や先輩など第三者の意見も参考にしたものを選ぶようにしてみてください。

また、継続しようと思った動機は内発的・外発的のどちらか理解できていますか。

罰則や周りからの強制で継続したというエピソードでは「そのような環境に置かれないと継続することができないのでは」と懸念を持たれてしまいます。

現在はテレワークを導入する企業も増え「時間自律性(時間を自律的にデザインして行動する力)」が重視されるようになりました。自分のありたい姿に向かって主体的に努力をしてきたというエピソードを選ぶことが望ましいです。

数字を用いて具体的に説明しよう

そして、面接官にエピソードを伝える時は数字を用いた説明が必須です。抽象的な言葉だけで書いてしまうと状況判断ができず、評価することができないで気を付けてください。

普段から数字を使って物事を表現する癖をつけておくと良いですよ。

自己PRの構成や書き方に関してより詳しく知りたい人は、以下も併せてチェックしておきましょう。構成や文字数、具体的な書き出し方などを詳しく解説しています。

自己PRの構成
自己PRの構成作成ガイド|PREP・STAR法を使う作成法を伝授

自己PRの文字数
自己PRのベストな文字数は? 文字数ごとの例文や書き方の流れを解説

自己PRの書き出し
自己PRは書き出しで命運が決まる! 人事を惹き込むコツを大解剖

継続力をアピールする例文13選

継続力をアピールする例文13選

  • 「粘り強い」継続力をアピールする例文
  • 「スキルや知識を積み上げられる」継続力をアピールする例文
  • 「現状維持できる」継続力をアピールする例文
  • 「何があっても動じない」継続力をアピールする例文

では具体的に、継続力をどのようにアピールすれば良いのか例文を紹介します。

就活でアピールできる継続力4つを用いて、職種や業界別に紹介するので、自分にぴったり合う継続力は何かを見極め、志望する職種や業界に合わせて参考にしてくださいね。

次の記事では、継続力と似た意味を持つ持続力のアピール方法について、例文とともに解説しています。こちらもあわせてチェックしてみてくださいね。

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「粘り強い」継続力をアピールする例文

「粘り強い」継続力をアピールする例文

  1. 営業系
  2. 販売・サービス系
  3. コンサルティング業界

まずは「粘り強い」継続力をアピールしたい場合の職種・業界別の例文です。粘り強さは以下のケースで発揮されやすいと紹介しました。

「粘り強い」継続力について、具体的にどのような力を求められ、どうアピールすれば良いのか参考にしてくださいね

粘り強い継続力が評価されやすいケース

  • 業務量が多い
  • 仕事の難易度が高い
  • 肉体的もしくは精神的にストレスがかかやすい
  • 結果が出るまでに時間がかかる

職種①営業系

まずは営業系の職種を志望する場合の例文です。

営業職は、企業の売上を伸ばすため顧客と交渉をして契約を獲得することが主な仕事です。一度断られてもくじけずに、粘り強く交渉を続けることが求められる企業も多いです

営業職を志望するのであれば、そのような粘り強い継続力を発揮して成果を出したことをアピ―ルできると良いですね。

営業系の職種で継続力を自己PRする例文

私の強みは粘り強く継続できることです。

所属するラグビー部でそれを発揮しました。

強豪校出身の同級生の中で、サッカー部出身の私がどのようにしてレギュラーになれるか模索したところ、基礎的な練習に加えて強化練習を日々継続するしかないと感じました。

そこで朝と夜、部活の練習の前後に2時間筋トレと自主練を毎日おこない、また長期休みの期間も学校外に習いに行くという生活を2年半続けたところ、3年生の大会ではレギュラーとして出場することができ、またその試合で全国大会出場を決めることができました。

OB・OG訪問にて、御社の営業職では特に「顧客の直接的なニーズに訴え、潜在的なニーズに気づかせるために粘り強く交渉を継続する力が求められる」との話をお伺いしました。そこで、私の粘り強い継続力を活かして、御社で活躍できるのではと感じています。

柴田 登子

プロフィール

OB・OG訪問で聞いた話と、ラグビー部でのエピソードで示した粘り強い継続力がどう関連しているのかを示せるともっと良くなりますよ。「粘り強く交渉を継続する力」に自分の経験を重ね合わせ、どのように活かせばよいかを具体的に示しましょう。

部活動で学んだことをアピールしたい人は以下の記事を参考にしてください。回答のコツをまとめています。

部活経験をアピールするには差別化が必須です。部活経験を効果的に自己PRに盛り込む方法は、こちらで詳しく解説しています。

職種②販売・サービス系

販売・サービス系の職種では、時に顧客のクレームを受けることもあるでしょう。そのような逆境でも粘り強く対応できることをアピールできると良いですよ。

販売・サービス系の職種で継続力を自己PRする例文

私の強みは粘り強く継続できることです。

私は物流会社のコールセンターのアルバイトリーダーをしていました。毎日同じ顧客からのクレームがあり、私たちのチームは悩まされていました。

そこで、クレームの根本的な原因をつかむことが大切だと感じ、その顧客から電話がかかってきたら率先して引継ぐことを半年間継続し、クレームにどのような傾向があるのか掴むようにしました。

すると、①通話時間が30分以上と長いこと②他の顧客からは言われたことのないクレームが多いこと③最後は雑談をされる傾向にあることから、話し相手としての役割を求められているのではないかと感じました。

そこで、あらかじめ①時間が決まっていることを伝える②丁寧に謝罪する③やむを得ない理由で離席することを伝えるとすることで、その顧客からのクレームの本数を半年かけて月10本から3本に減らすことができました。このように、粘り強い継続力で課題を解決することができます。

御社は、顧客が負の状況から日常に戻れるように粘り強く手助けをすることをモットーにされていると伺いました。そこで私の粘り強い継続力を活かせるのではないかと考えています。

富岡 順子

プロフィール

半年間かけて逃げずに顧客と向き合ってきたことが伝わります。

「この対応で本当に解決できたのか」という点を明確にするために、社員に相談したのであればその内容や、顧客の満足度なども伝えられると良いですね。

業界①コンサルティング業界

コンサルティング業界は、顧客のニーズと環境の変化に粘り強く継続して対応することが評価されやすい業界です。こうした粘り強さをアピールできると良いですね。

コンサルティング業界で継続力を自己PRする例文

私の強みは粘り強く継続する力です。

私は保育園でアルバイトをおこなっておりましたが、園児の間で嫌がらせが発生しており、自身が幼少期に嫌がらせを受けた経験から最小限に食い止めたいと考え課題解決を目指しました。

そこで、嫌がらせをしている園児とそれを受けている園児双方に向き合い、根気強く何が原因なのか探ったところ、友達の取り合いが発生していることがわかりました。

そこで、まず嫌がらせをすると心の傷になってしまうこと、心の傷は長い間残りやすいこと、皆で遊べるように工夫することが大事であることを3か月間日々丁寧に伝えるようにしたところ、最終的には仲直りして大きな問題になる前に解決することができました。

御社は顧客の課題解決をおこなうために、日々変化する顧客や環境の変化を正確に捉える粘り強い継続力が必要があると伺っており、私の力を活かせるのではないかと感じています。

渡部 俊和

プロフィール

理屈ですぐに理解できない園児に、3か月もの間、根気よく丁寧に伝えたというのは独自性のあるエピソードです。自分自身の幼少時の経験を背景に据えているので、考え方や価値観がわかり、説得力もありますね。

コンサルティング業界を志望している人は、以下の記事も参考にしましょう。コンサル業界の志望動機の書き方を解説しています。

「スキルや知識を積み上げられる」継続力をアピールする例文

「スキルや知識を積み上げられる」継続力をアピールする例文

  1. クリエイティブ系
  2. 技術・研究系
  3. 企画系
  4. 金融業界
  5. IT業界

スキルや知識を積み上げられる継続力が評価されやすいのは以下のケースがあると説明しました。日々成長することを求められる環境で、自分を律しながら積み重ねられる継続力をアピールできるようにしてくださいね

スキルや知識を積み上げられる継続力が評価されやすいケース

  • 専門スキルや知識を必要とされる
  • 環境変化が激しい
  • 仕事を1人で完結させなければならない

職種①クリエイティブ系

クリエイティブ系の職種では、常に新しいアイディアの表現を求められることが多いです。新しいアイディアを生み出すには、日々知識のインプットが欠かせません

また、表現するためのツールも急速に進化しているため、それを使いこなすスキルも学び続ける必要があります。自己PRではさまざまなツールを使用できるスキルや、新しいことに素早く順応できる力をアピールすることがポイントです。

クリエイティブ系の職種で継続力を自己PRする例文

私の強みはスキルや知識を積み上げられる継続力です。

私は軽音楽サークルで活動し作曲とドラムを担当していました。学園祭の代表バンドとして選ばれたため、今後も自身のバンドが学園祭の目玉のような存在になりたい、バンドとしても成果を残したいと考えました。

そこで、基礎から音楽を勉強するために毎日楽典の授業を受け、また毎週1回は他校のバンドにセッションを交渉して日々新たな知識や感覚を入れ続ける生活を1年間続けました。

その結果、学園祭で演奏した曲は大好評となり、次年度も代表バンドに選ばれ、例年4000人だった集客数を10000人に増やすことができました。

御社では、スキルや知識を常に吸収し続けて成長することが求められており、私の積み上げられる継続力を活かして貢献させていただけるのではないかと考えています。

柴田 登子

プロフィール

学園祭での集客数を倍以上に伸ばした、という具体的な効果を述べることができています。

ただ、応募先企業がクリエイティブ系なので、オリジナリティを生み出す中での知識や工夫も合わせて述べるとさらに好印象です。

職種②技術・研究系

技術・研究系は日々変化する消費者のニーズを察知し、テクノロジーの力で商品やサービスを形にする業務です。努力を積み重ねられる継続力をアピールできると入社後活躍できるイメージを持ってもらうことができますよ。

技術・研究系の職種で継続力を自己PRする例文

私の強みは努力を積み重ねられる継続力です。

私は英語が苦手でTOEICの点数は400点でした。しかし、生物の研究室で英語の文献を読む必要があり、英語の学習を始めました。

文献を読むレベルになるにはTOEICの点数800点台の実力をつけなければならなかったため、英語の勉強時間を1日1時間は必ず確保し、また日本への留学生が集まる授業を選択して日常的に英語に触れる生活を半年続けたところ、TOEICは900点を獲得することができました。

御社の研究職は、毎日一歩一歩の積み重ねを大切にされていると説明会で伺いましたが、このような知識を積み重ねた継続力を活かして攻略できる能力は、御社で活かせるのではないかと考えています。

富岡 順子

プロフィール

自ら目標を立て、それを達成するための行動を考え実践し、見事TOEICで900点達成したというのはプロセスも結果も評価できます。

英語ができるようになり、研究にどのような影響があったかも書けるとまとまりが良くなりますよ。

研究職を志望する人は、以下の記事も参考にしましょう。研究職の仕事内容や選考対策などを網羅的に解説しています。

職種③企画系

企画職は、ユーザーのニーズをどのように形にできるか考えることが多いです。形にするための知識を日々吸収する必要があるため、積み重ねられる継続力をアピールすることが効果的ですよ

企画系の職種で継続力を自己PRする例文

私の強みはコツコツ知識を積み上げる継続力です。

経営学ゼミに所属しており、そこでは飲料メーカー企業とのタイアップ企画でどのような商品が人気が出るか考える企画がありました。

そこで消費者のニーズを探りたいと考え、その企業や競合他社が新商品を出すたびにSNSでどのような反応を得ているかリアルな声を半年間継続して確認しました。そして商品の傾向や消費者の反応を統計し、新商品のコンセプトを提案しました。

その結果私の提案したコンセプトの商品が売上20億円を突破し、その企業では過去最高の売上を記録することとなりました。

御社の企画職は常にニーズをくみ上げ知識を積み重ねることが求められると伺っており、このような日々知識を積み上げる継続力を発揮して活躍させていただけるのではないかと感じています。

渡部 俊和

プロフィール

ゼミでの話ではありますが、実際の仕事に近い体験をしていて、成果も数字で出ているためインパクトがあります。

統計結果の分析から提案までのプロセスも加えれば、取り組み姿勢もわかり、再現性が期待できます。

業界①金融業界

金融業界は入社後に資格の取得を求められることが多く、継続的に知識を積み重ねる必要があります。自己PRでは、コツコツ努力する能力や積極性があることを伝えられると良いですね。

金融業界で継続力を自己PRする例文

私の強みは知識を積み重ねられる継続力です。

私はカフェのアルバイトをしていましたが、アルバイトがただお金を稼ぐ場になるのはもったいないと考え、スキルアップのためにカフェ店員のコンテストに出場しました。

接客や調理のスキルが問われるコンテストだったため、まずは知識を身に付けるために「サービス接遇検定」や「コーヒー検定」などの関連する資格を半年以上勉強し、計10個の資格を取得しました。その結果、コンテストの全国大会に出場し優勝することができました。

御社は入社後20の資格取得を通してスキルアップさせていただける教育体制と伺っており、そのような環境の御社で貢献させていただけるのではないかと感じています。

柴田 登子

プロフィール

応募先企業が金融業界なので「頑張ったのはわかるけどうちにその資格は関係ない」と思われる恐れがあります。

それらの資格を取るための勉強時間など、学習習慣が身についていることなどを挙げ、「うちでも頑張ってくれそう」という印象につなげましょう。

業界②IT業界

IT業界は特に変化が激しい業界であり、日々知識の積み重ねをすることが求められるため、変化を楽しみながら継続してインプットできる力をアピールできると良いですよ

IT業界で継続力を自己PRする例文

私の強みは知識を積み重ねる継続力です。

塾講師のアルバイトで20人の生徒を担当していましたが、志望校と自身の偏差値が20以上異なる生徒がほとんどでした。そこで、画一的な指導法では合格は難しいと考え、生徒と志望する大学別に指導方法を変えることとしました。

そこで日々変わる生徒の現状を記録し、かつそれぞれの志望校の過去の問題を解き、傾向と対策を分析し、生徒と志望校それぞれについて継続的に研究し、各生徒に合う指導法を作り出して指導しました。その結果、16人を第一志望に合格させることができました。

御社は日々変化する環境の中で絶え間なくインプットし、アウトプットにつなげることが大切だと伺っており、私の知識を積み重ねられる継続力を活かせるのではないかと考えています。

富岡 順子

プロフィール

偏差値を20上げて志望校に合格させるのはすごいことですが、継続力より指導力にフォーカスしてしまっているため、期間に関する情報をもっと伝えられると良くなります。

IT業界を志望しているので、記録、分析などでITを使っていたという話が盛り込まれていると業界への興味も表現できて良いですね。

「現状維持できる」継続力をアピールする例文

「現状維持できる」継続力をアピールする例文

  1. 事務・管理系
  2. 営業系
  3. インフラ業界

現状維持できる継続力は、生み出す価値に安定性があるものを求められる、以下のようなケースでアピールできるようにしてみてくださいね

現状維持できる継続力が評価されやすいケース

  • 継続した人間関係の構築が必要とされる
  • 一定の品質を担保する必要がある

ただし、現状維持という単語はマイナスな評価を受ける場合もあります。「進歩や成長への意欲がない」という意味でとらえられないよう、具体的なエピソードなどを交えながら自分の強みを正確に伝えましょう。

職種①事務・管理系

事務・管理系は毎日一定の業務をこなすことが求められ、クオリティに変動があると大きな問題になってしまう可能性があります。事務・管理系を志望する場合は、提供する品質を現状維持できることを伝えられると良いですね

事務・管理系職種で継続力を自己PRする例

私の強みは現状維持できる継続力です。

私は80名のオーケストラサークルの会計係を務めており、サークルを運営するのに必要な費用を管理する仕事をしていました。しかし、期日までにお金を支払えないメンバーが多く、運営に必要なお金が尽きるリスクがありました。

そこで週2回継続的にサークルメンバーに対するアナウンスをし、その際は具体的に「サークルの運営状況から少なくともいくら支払ってほしい」ということを明確に伝えるようにしました。また、半年間支払いができないメンバーには年利10%とする利子制度を設け、期日までに支払えない場合は利子をつけるとして、サークルの運営を支えました。

その働きかけを3か月間継続したところ、期日までにお金を支払うメンバーの割合が30%から90%に増えました。

このような現状維持できる継続力は、一定の品質を提供することを目標とする御社の事務業務で活かせるのではないかと感じています。

渡部 俊和

プロフィール

お金を払えないメンバーに利子をつけて催促するということを説明していますが、ややネガティブな印象を持たれることも否定できません。

「週2回継続的にサークルメンバーに対するアナウンスをした」という内容を膨らませると良いでしょう。

職種②営業系

営業系の職種は、人間関係を維持できる力を求められることがあるため、長期に渡るこまめなケアで関係を構築したことをアピールできると良いですね

営業系の職種で継続力を自己PRする例文

私の強みは現状維持できる継続力です。

私は120名規模のテニスサークルの幹事長として、メンバーのモチベーションに差があることを課題に感じていました。

そこでメンバーとの信頼関係を維持し続け、サークルに居心地の良さを感じてもらうことが大切だと考え、こまめに連絡を取ること、それぞれの話をしっかりと聞くこと、本音にまっすぐ向き合うことを1年間継続しました。

その結果、毎週の参加率は20%から80%に増え、サークル内の信頼関係も深まり、前年はほとんどサークルに来ていなかった学生からは「最終的にサークルが最も居心地がよく楽しかった」と言ってもらうことができました。

このような人間関係を維持できる継続力は御社の営業職に求められているということをOB・OG訪問でお伺いし、貢献させていただけるのではないかと感じています。

柴田 登子

プロフィール

リーダーシップのアピールにも聞こえるため、幹事長としてのメンバーに対する働きかけについて、継続力に関して得た評価を示せるとより良くなりますよ。

業界①インフラ業界

インフラ業界は、安定した品質のものを継続的に提供する力が評価されやすいケースが多く、そのような経験があれば自己PRでアピールできると効果的です

インフラ業界で継続力を自己PRする例文

私の強みは品質を維持する力です。

私は中華料理屋でキッチンのアルバイトをしていましたが、顧客から「料理が美味しいときとそうでないときがある」との口コミが多いことを課題に感じ、いつでも一定のクオリティを提供できる工夫が必要だと感じました。

そこで、いつでも同じクオリティのものを提供できるよう、注文が入ってから作ることや上手な社員やアルバイトの真似をして作ることを意識しました。また、培ったノウハウは他のアルバイトメンバーにも共有しました。

すると、品質を継続的に維持できるようになり、半年後には「いつでも美味しい料理が食べられる」などポジティブな口コミが9割以上を占めました。

このような品質を維持する力は、常に一定の品質を保ち顧客からの信頼を獲得する必要がある御社で活かせるのではないかと考えています。

富岡 順子

プロフィール

社員やアルバイトのどんな真似をしたのかなど、「いつでも美味しい料理を提供するために」日々とっている行動や努力をもっと具体的に記載できると良いですね。

「何があっても動じない」継続力をアピールする例文

何があっても動じない継続力は以下のケースで評価されやすい傾向にあると説明しました。以下のような、変化が激しかったり、乗り越えることが困難とされるものが多い場合は、何があっても動じない継続力をアピールできると良いですね

何があっても動じない継続力が評価されやすいケース

  • トラブルが多く発生する
  • 環境や仕事内容などの変化が激しい
  • 企業の成長スピードが早い

職種①IT系

IT系の職種は、システムの開発や管理などを求められるケースが多く、その工程でバグやエラーなどの機器トラブルに見舞われる可能性があります

そのようなトラブルに対しても動じず継続的に対応できる力をアピールできると効果的ですよ。

IT系職種で継続力を自己PRする例文

私の強みは何があっても動じずに、落ち着いて対処できる力です。

私はアパレルショップで毎日200名の顧客対応をおこなっていました。

通常の接客業務に加え、そこではズボンの裾上げを10分以内でおこなわなければなりませんでした。失敗すると10分以上時間がかかり顧客からのクレームにつながることから、プレッシャーを感じる環境で業務をしなければなりませんでした。

一度裾上げの依頼が立て込んで時間がないことに強いプレッシャーを感じ、2人続けてミスをしてしまい、顧客からのクレームにつながったことがありました。そこから「何があっても動じずに対応する力をつけたい」と考えました。

そこで、常に先回りして行動することを意識し、裾上げに必要なことはできるだけ早めに対応しておくことで、仮にミスが生じても時間に余裕が持てるようになり、以前のようなプレッシャーを感じなくなりました。

その結果、こうしたプレッシャーのかかる環境でも落ち着いて対応することができ、その後の2年間で大きなクレームは1つも発生しませんでした。

OB・OG訪問にて、御社のシステムエンジニア職で大変なこととして、システムエラーの早急な対応に迫られることを挙げられている方が多く、私の何事にも動じずに対処する力を活かして貢献させていただけるのではないかと感じています。

渡部 俊和

プロフィール

一見ネガティブな職業理解の情報を、自分自身の具体的な体験とつなげてアピールにしているため、うまくまとめられています。さりげなく「準備の大切さ」のような他の要素とつなげているところも好印象です。

業界②広告業界

広告業界はクライアントの要望によって根本的な見直しを必要とされたり、納期の変更を早められたりと臨機応変な対応が求められることが多いです。そのため何にも動じない継続力をアピールできると効果的ですよ。

広告業界で継続力を自己PRする例文

私の強みはトラブルがあっても落ち着いて対処できる力です。

私は学生時代テーマパークでアルバイトをしていましたが、「その空間にいる皆を幸せに」をモットーにしているテーマパークであったため、どのようなハプニングがあっても顧客を不幸な気持ちにさせないよう心掛けました。

具体的には高齢者が歩きにくいスペースは率先して歩行を手伝ったり、顧客同士のトラブルが起こりそうな混雑しているエリアは整備をおこなったりといったように、すべての問題を解決するという心掛けで活動しました。

その結果、どんなトラブルも動じずにこのアルバイトを4年間続け、卒業時には最も活躍したアルバイトとして表彰されました。

御社は、顧客への柔軟な対応が求められるとお伺いしており、何があっても動じず最後までやり遂げられる力を活かせるのではないかと感じています。

広告業界に興味がある人は以下の記事がおすすめです。広告業界の志望動機の書き方や例文を解説しています。

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継続力をアピールする際の3つの留意点

継続力をアピールする際の3つの留意点

  • 継続して当然のことは言わない
  • 結果的に時間がかかってしまった内容はNG
  • 短所と矛盾しないようにする

さまざまな企業で評価されやすい継続力ですが、実は伝える内容や伝え方によっては、マイナスイメージを持たれてしまうことがあるのです。

ここからは、継続力をアピールする際の注意点を解説します。自己PRでかえってマイナス評価を得ないように、しっかりと確認していきましょう。

①継続して当然のことは言わない

「続いて当然」と思われるような継続力のアピールは避けるようにしましょう。特に、何かに所属し続けただけといった内容は、主体性に欠けるため自己PRとしては不十分になってしまいます

他の人にとっては継続することが難しいと思われることについてアピールする必要がありますよ。

継続力のアピールとして不十分な内容の例

  • 授業を卒業まで受け続けた
  • 大学生活で一度も遅刻をしなかった
  • アルバイトを4年続けた

柴田 登子

プロフィール

おそらく今皆さんが一番継続し、頑張っていることは就職活動でしょう。きっと大変な努力をしていることとは推察しますが、他の就活生もそれは同じです。

特に難関企業や業種に挑戦する人ほど以前から継続的に取り組んでいると思いますが、それを挙げてしまわないように気を付けましょう。

②結果的に時間がかかってしまった内容はNG

目標もなくただ続けただけの内容をアピールすることも避けるようにしましょう。ある目標を達成するために必要な力として継続力を発揮したことを伝えられると良いですよ

ただ時間がかかってしまっただけのものなのか判断するには、目標を立てておこなったことか、もしくは成果を出せたことなのかを振り返ってみると良いです。

無意味に続けていたことであったり、何も残っていないことであったりは成果にはつながっていないため、入社後の活躍イメージは持たれにくくなってしまいますよ。

③短所と矛盾しないようにする

継続力をアピールする際に、自身の短所との矛盾が発生しないようにしましょう。矛盾が生じると、面接官はあなたの人柄をイメージしにくくなり、また長所のアピールが弱くなってしまいます

たとえば、短所として飽きっぽいことをアピールすると「興味がなければ継続できない」という印象になる可能性があります。

継続力を強みとする場合は、具体的に以下の短所と矛盾する可能性があります。矛盾していると自己分析不足と捉えられてしまう可能性があるので、アピールしたい継続力と短所が一貫しているか確認してくださいね。

継続力と矛盾してしまう可能性のある短所

  • 飽きっぽい
  • 1つのことに集中できない
  • 諦めやすい
  • 執心できない

プロのアドバイザーはこう分析!継続力の自己PRでは自分だけのストーリーで再現性を示そう

継続力をアピールする際に特に気を付けるべき点は、「継続して当然のことは言わない」ことです。

たとえば「毎日学校に通った」、「アルバイトを3年間続けた」という事実だけでは評価が低くなりやすいため、期間の具体的な提示をして継続力の根拠を示しましょう。

継続力の自己PRで重要なのは、なぜ継続できたのか、どのような工夫をし、困難にどう対応したかという独自のストーリーを語ることです。

企業が重視するのは、困難や変化に直面したときにどのように粘り強く取り組むか、その再現性だからです。

また、自己PRでは短所と長所が矛盾しないように心掛けなければなりません。「飽きっぽい」と言いながら「継続力がある」と主張すると一貫性が損なわれます。

そうした場合は、「飽きやすさを克服するために工夫した結果、継続力が身に付いた」という過程を示すと説得力が増すでしょう。

事実だけではNG! 継続しておこなったことで得たものを盛り込むことが大切
さらに、継続力を語る際は単なる継続の事実にとどまらず、「継続したからこそ得られた成果や気づき、成長のポイント」を必ず含めるべきです。これによって自己PRがより具体的で独自性を持ち、面接官に強い印象を与えられます。

つまり、継続そのものを強調するのではなく、そこから導かれる成長や改善のストーリーを描くことが最大のポイントということです。

就活での継続力アピールは、単なる忍耐や耐久性ではなく、計画的かつ工夫を重ねながら継続して成果につなげる能力を伝えることが求められています。

多角的にアピール! 継続力の言い換え例

ここまでの解説で自分の継続力をより深く分析し、それを説得力ある形でアピールする重要性が理解できたはずです。ただ、中には自分の継続力がどれにあたるのか、決めあぐねている人もいるでしょう。

ここからは継続力の言い換え例を紹介します。前述した粘り強い・スキルや知識を積み上げられる・現状維持できる・何があっても動じないという4つを軸に、ジャンル別に紹介するので、自分の継続力に近いがどれなのか考えながらチェックしてください

「粘り強い」に似た継続力の言い換え例

  • 何度失敗しても諦めない
  • 多角的に問題に取り組む
  • 最後までやり抜く
  • 初志貫徹
  • 集中力を持って一つのことに取り組める
  • 難しいことにもポジティブに取り組める
  • 失敗を次に活かせる
  • 負けず嫌い

「スキルや知識を積み上げられる」に似た継続力の言い換え例

  • 決めたことを最後までやり抜ける
  • コツコツ努力できる
  • 自分に必要なものを常に分析し続けられる
  • 自分に嘘をつかない
  • トライ&エラーを繰り返せる

「現状維持できる」に似た継続力の言い換え例

  • 物事を堅実にこなせる
  • ミスなくこなす集中力がある
  • 決められたルールを遵守できる
  • グループの秩序を保てる
  • 責任感が強い
  • 変化の多い環境にもうまく適応できる

「何があっても動じない」に似た継続力の言い換え例

  • 冷静に判断を下せる
  • 適応力が高い
  • 常に平常心を保てる
  • 常に目的を見据えて行動できる
  • 柔軟な対応ができる
  • 常に先をみて行動できる
  • 経験豊富である

志望企業で評価されやすい継続力を考えよう

業界・職種ごとに評価されやすい継続力

自分に合う継続力を見つけたら、実際に志望する企業がどのような継続力を求めているのか確認するようにしましょう。

自分が持つ継続力と企業が求めている継続力がマッチしていることをアピールできると効果的な自己PRになります。

職種や業界の具体例も参考にしながら、具体的にどのように継続力をアピールするか考えていきましょう。

富岡 順子

プロフィール

企業や業務内容によって必要となる継続力は異なります。方向性の違う継続力を自己PRとしてしまうと、魅力的に映らないだけでなく、マイナス評価になり得るため気をつけてくださいね。

「粘り強い」継続力が評価されやすいケース

基本的にどのような職種や業界であってもトラブルや困難はつきものですが、特に以下の特徴を持つ企業では「粘り強い」継続力が評価されやすいケースが多くあります。自分が志望する企業が該当していないか確認してみてくださいね。

粘り強い継続力が評価されやすいケース

  • 業務量が多い
  • 仕事の難易度が高い
  • 肉体的もしくは精神的にストレスがかかやすい
  • 結果が出るまでに時間がかかる

具体的には、以下の職種や業界などで評価されやすい力となります。受けたい企業が入っているか探してみましょう。

粘り強い継続力が評価されやすい職種・業界の例

  • 販売・サービス
  • 編集・制作
  • IT
  • 金融
  • メーカー
  • 商社
  • 広告・出版・マスコミ

渡部 俊和

プロフィール

「粘り強さ」は気力や行動力を含む総合的な体力を表現できます。たとえば「販売」の中でも単価の高い商材を扱う場合や、コンサルのような無形のものを扱うサービスでも、顧客と深くつながるうえで重要になる力です。

「スキルや知識を積み上げられる」継続力が評価されやすいケース

「スキルや知識を積み上げられる」継続力は、具体的には以下のようなケースで評価されやすいこととなります。特に一人ひとりの裁量が大きい仕事では、積み上げる力が必須となります

スキルや知識を積み上げられる継続力が評価されやすいケース

  • 専門スキルや知識を必要とされる
  • 環境の変化が激しい
  • 仕事を1人で完結させなければならない

具体的には、以下の職種や業界で評価されやすいことが多いです。スキルや知識を継続して身に付ける力があるという人は、アピールできないか考えてみてくださいね。

積み上げられる継続力が評価されやすい職種・業界の例

  • 技術・研究
  • 企画
  • クリエイティブ
  • IT
  • 金融
  • インフラ

柴田 登子

プロフィール

法令や業界規定が業務に深くかかわる職種は、全般的に継続的な知識のアップデートが必要といえます。上記に挙げられているもの以外でも、労務や経理など、総務系の職種全般、メーカーの品質保証・環境対策部門などがありますよ。

「現状維持できる」継続力が評価されやすいケース

「現状維持できる」継続力は、さまざまな場面で安定した質を必要とする企業で評価されやすい能力です。具体的には以下のようなケースです。

現状維持できる継続力が評価されやすいケース

  • 継続した人間関係の構築が必要とされる
  • 一定の品質を担保する必要がある

また、上記の力は、具体的には以下の職種や業界で評価されやすい可能性があり、志望する企業で活かすことができるか確認してみましょう。

現状維持できる継続力が評価されやすい職種・業界の例

  • 事務・管理
  • 営業
  • インフラ
  • 官公庁

富岡 順子

プロフィール

ものづくりをおこなう企業でも、一定の品質を担保する力が求められています。職人がおこなう手仕事はもちろんですが、機械を使う製造業でも、大事な部分は人間のチェックが多いですよ。

「何があっても動じない」継続力が評価されやすいケース

「何があっても動じない」継続力は、ストレスや変化への耐性が必要とされる企業で評価されやすい傾向にあります。具体的には、以下のようなケースが想定されます。

何があっても動じない継続力が評価されやすいケース

  • トラブルやクレーム対応が求められる
  • 環境や仕事内容などの変化が激しい
  • 企業の成長スピードが早い

何があっても動じない継続力を活かせる職種や業界には以下の例があります。受ける企業を決めるうえで参考にしてくださいね。

何があっても動じない継続力が評価されやすい職種・業界の例

  • IT
  • 営業
  • 販売・サービス
  • 金融
  • クリエイティブ
  • 商社
  • ソフトウェア
  • 広告・出版・マスコミ

プロのアドバイザーはこう分析!モチベーション高く仕事と向き合えることも継続力の一つ

上記で紹介している以外の継続力を加えるとしたら、内的な要素ではありますが、仕事そのものに関心を持ち続け、自らモチベーションを搔き立てられることも、あらゆる業種に評価される継続力の一つです。

これは「内発的動機付け要因」と呼ばれるもので、もともとその仕事が好きで楽しさを感じる場合は自然に備わるものですが、仕事の意味を理解し使命感を感じられることで、後から身に付けることもできます。

結果や報酬にかかわらず、仕事に対して主体的に取り組む際の原動力となるものです。

厳しい環境を乗り越えてきた経験を語ることで説得力のある自己PRになる

私がこれまでサポートしてきた学生のなかで印象に残っているのは、陸上競技のトッププレイヤーの学生(日本代表経験者)です。

チームプレーではなく個人競技の場合は、各個人が地道な努力を継続していかないと記録を伸ばすことができません。

詳しく練習内容を聞くと、結果が出るかどうかわからない、分析することもできないことに、仮説を立てて膨大な時間をかけて取り組んできた経験があることがわかり、つらい練習を乗り越えてきたことに対して率直にその経験を評価することができました。

渡部 俊和

プロフィール

「動じない」という精神的な要素が評価されるのは、思うようにならないことが多い仕事です。どの仕事もそういう面がありますが、特に高単価の商材や、必需品ではなく付加価値の高いサービスの営業などがありますよ。

企業が求める継続力を理解して人事に響く自己PRをしよう

継続力は広い意味を持つ分、企業が求めるものと自身が持つ能力のマッチ度を具体的にアピールする必要があります。そうでなければ「自社でなくても良いのではないか」と思われてしまうリスクがあるのです。

また、継続力は伝え方が採用担当者からの評価を高める大切な鍵となります。この記事で解説している3つのステップを参考にして、自分の継続力の形を的確に伝えられるようにしましょう。

自分の継続力がどんなものなのか、まだぼんやりとしてしまっている人は、まず企業が求める継続力をしっかりと理解して、そのうえで自分の継続力をより具体的に分析してみましょう。自分の継続力の正体を見抜けたら、それが発揮されたエピソードを盛り込んで自己PRを作成してみてください。

継続力は、これから社会人として生きていくうえで、あらゆる業界・職種で必ず武器になる強みの1つです。しっかりと対策し、どんな企業にも魅力的な人材として自分自身をアピールしましょう。

プロのアドバイザーはこう分析!継続した「過程」と「結果」を明確に伝えて選考を突破しよう

継続という行為はそれ自体が目的であることはほとんどなく、継続の結果として何らかの「効果」や「利益」が現れます。

そのため、ただ「継続した」というアピールで終わってしまうと「その行為に果たして意味はあったのだろうか」という疑問を持たれてしまいます。

継続の過程で課題分析や改善活動ができていたことを明確にし、「継続したからこそ得られた結果である」ということを伝えてくださいね。

持ち前の継続力がどのように活かせるかまで示せるとベスト

継続力により結果を出せる人だとアピールできれば、企業からの強い関心につながります。

ここまで解説した内容をふまえつつ、「メリットを数多く生み出すことのできる継続力が自分には備わっている」とアピールできるように準備を進めましょう。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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