この記事のまとめ
- 自己PRは構成が重要! 書き方を理解して効果的に伝えよう
- 自分に合う自己PRが必ず見つかる例文17選を紹介
- 自己PRの内容だけでなく書き方や話し方まで気を配ろう
就活の場で必ずといっても良いほど質問される自己PRですが、重要性がわかっていても「どのようにアピールしたら良いかわからない」「ほかの人はどう書いているのか見てみたい」という人もいるのではないでしょうか。
自己PRとは、自分が企業に貢献できる人材であることをアピールするものです。必要な要素を盛り込み、企業で活かせることを伝えられれば、採用担当者を惹きつける自己PRが完成しますよ。
この記事では、キャリアアドバイザーの秋田さん、遠藤さん、富岡さんのアドバイスを交えて、自己PRの書き方や例文を紹介します。自分ならどのようにアピールするか考えながら、自分だけの自己PRを作成しましょう。
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自己PRは構成が重要! 例文を参考に書き方を学ぼう
自己PRは自分の強みやスキルをアピールする絶好のチャンスです。しかし採用担当者は多くの自己PRを見聞きしているため、強みや実績をただ並べただけの自己PRではあまり印象に残らないのが実情です。
そのため、より採用担当者の目を引く自己PRを作成するためには、伝わりやすい構成が必要不可欠になります。
この記事ではまず自己PRの構成を解説し、その後に自己PRの例文を紹介します。どの強みをアピールすれば良いのか悩んでいる人も、自分に当てはまるものはないか考えながら読んでみてください。
また自己PRは内容だけでなく、書き方や話し方も重要な評価基準です。最後にどうすればより良い印象を残せるのかも解説しているので、自己PRがうまく作れず悩んでいる人はぜひ参考にしてみてくださいね。
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そもそも自己PRとは?
まずは、自己PRとは何かという定義を確認しましょう。間違った解釈のままで回答してしまうと「質問の回答になっていない」と評価してもらえない可能性もあるためです。
混同しやすい自己紹介と長所との違いを併せて解説するので、はじめに必ず確認しておきましょう。
自己紹介との違い
自己PRとは、自分の強みを企業でどのように活かせるのかアピールするものです。そのため企業側は、自己PRを通して学生の人柄や価値観を知ることで、企業で活躍できる人材であるか判断しようとしています。
一方で自己紹介は、初対面の人に自分のことを紹介するものです。企業側は自己紹介を通して学生の基本的な情報を知り、コミュニケーションのきっかけを作ろうとするため、面接の冒頭に質問されることがほとんどです。採用担当者に与える第一印象を左右するため、笑顔でハキハキと話すよう心掛けましょう。
自己紹介の例
〇〇大学、✕✕学部、◇◇学科から参りました△△と申します。
大学ではマーケティングのゼミに所属していて、Z世代の消費行動や意識について調査しています。学業以外では野球部の活動に力を入れています。ポジションはピッチャーで野球歴15年です。
本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただきありがとうございます。よろしくお願いします。
「自己紹介で何について話せばいいかわからない……」という人は、こちらの記事も併せて参考にしてみてください。
就活の自己紹介で話すべき基本項目4選! 状況別の例文9選も紹介
自己紹介を作る際にテンプレートを参考にしたいという人は、こちらの記事も併せて確認してみてください。
自己紹介テンプレート17選|すぐ使える例文をタイプ別で紹介
長所との違い
自己PRと長所はどちらも自分の長けている部分をアピールするものなので、同じものと感じる人も多いかもしれません。
しかし正確には異なるものであり、面接時に「自己PRをしてください」「あなたの長所は何ですか?」と両方聞かれる可能性もあります。
前述したとおり、自己PRは自分の強みをアピールし、企業でどのように活かすのかを伝えるものです。
一方で長所は、強みやスキルではなく人柄をアピールするものです。長所を聞かれた場合は、性格や特性などあなたがどのような人柄なのかが伝わるように回答しましょう。
長所の例
私の長所はポジティブなところです。失敗や挫折も成功するために必要な経験と捉えて、自分の課題克服のために向き合い、行動することができます。
企業にとって、人柄を通して判断する「自社の雰囲気になじめるかどうか」は重要なポイントになります。
エントリーシート(ES)を提出している時点で、基本的に自己PRの内容は確認されています。
そこであえて自己PRと長所の両方を質問することで、違いを理解しているか確認すると同時に、より詳細な人柄も分析しようとしているのです。
自己PRと長所の違いはこちらの記事で詳しく解説しています。
例文12選|自己PRと長所の違いを理解してアピールに活かそう
長所のポジティブさも、工夫すれば効果的な自己PRにすることが可能です。以下の記事で言い換え表現や例文6選を紹介しているので、併せて確認してみましょう。
長所「ポジティブ」の自己PR例文6選! 差別化のコツとNGも解説
例文から見てみよう! 自己PRの構成
魅力的な自己PRを作成するためには、構成に沿って作成する必要があります。
どんなに企業とマッチした魅力的なアピールポイントでも、採用担当者に伝わらなければ評価につながりません。ここから解説する4つのステップを意識して自己PRを作成し、効果的に伝えましょう。
基本的な自己PRの作成方法は、こちらの記事も参考にしてみてください。
自己PRの構成作成ガイド|PREP・STAR法を使う作成法を伝授
自己PRに悩んでいる人は、自己PR作成ツールを活用してください
自己PR作成ツールはもう試しましたでしょうか?ツールで実際に文章を作成してみてからブラッシュアップする方が効率的に受かりやすい自己PRを作成することができます。
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①結論:自分の強み
まずは自分の強みが何であるか伝えましょう。自己PRの軸である部分から伝えることで、採用担当者は要点を理解しながら話を聞けます。
結論が見えない自己PRだと、「準備や練習が足りていないのでは?」「説明が苦手なのかな」とマイナスな印象になってしまう可能性もあります。自己PRに限らずどのような質問でも、結論ファーストを意識すると採用担当者に伝えたいことが伝わりやすくなりますよ。
結論が見えない自己PRを読むと、採用後にコミュニケーション面で苦労しそうだなという印象を持ちます。
面接官は一日に何人もの書類をチェックするため、かなりの集中力を要します。ダラダラと結論が見えない書き方をされてしまうと、その後の項目に対しても読むモチベーションが低下してしまうので、必ず結論からわかりやすく書くようにしてください。
自己PRの書き出しのコツはこちらの記事で解説しています。差別化する方法や注意点も紹介しているので、併せて参考にしてみてください。
自己PRは書き出しで命運が決まる! 人事を惹き込むコツを大解剖
②理由:それが強みである理由
ただ「私の強みは〇〇です」と伝えるだけでは、強みに説得力がありません。そこで「なぜその強みなのか」がわかるような根拠となるエピソードを伝えることで、採用担当者はあなたの人柄をよりイメージしやすくなります。
次に説明する「強みが活かされたエピソード」と明確な境界線はないため、内容が分かれていなくても問題ありません。
具体的なエピソードが思い浮かばない……という人は、こちらの記事も参考にしてみてください。
自己PRがない人必見! 就活必勝の題材の見つけ方を例文付きで解説
③具体例:強みが活かされたエピソード
強みの裏付けとして、「課題に対して何を意図してどのような行動をしたのか」という過程を重視した具体的なエピソードも伝えましょう。具体例があることで、あなたが将来企業で活躍しているイメージを採用担当者が持ちやすくなります。
また、数字にできる部分は数字で伝えるよう意識してください。たとえば「毎日勉強した結果、TOEICの点数が向上した」よりも「毎日2時間勉強した結果、TOEICの点数が200点アップした」の方が、努力の過程や結果をより具体的にイメージしやすくなります。
このように数字で根拠を示せるものは積極的に数値化して、客観的に見ても自分の強みがアピールに値するものであることを伝えましょう。
- エピソードが長くなってしまうのですが、どんな要素を盛り込めば良いのでしょうか?
アピールしたいことを絞って結論ファーストで伝えれば簡潔にできる
エピソードが長くなる原因の一つとして、いろいろなことをアピールするためにたくさんの事柄を詰め込んでしまっていることが挙げられます。詰め込んでもエピソード一つひとつが薄くなってしまうので、一つに絞るようにしましょう。
そのうえでより読みやすい構成にするには、結論ファーストやエピソードの数値化も重要です。
また説明が必要となる専門用語はなるべく避けましょう。伝えたい内容が伝われば良いので、詳細すぎる説明も必要ありません。
担当者が一度読めば理解できるような、読みやすい内容を心掛けてくださいね。
自己PRで努力家をアピールしたい人は以下の記事を参考にしてみてください。タイプ別に書き方を詳しく解説しています。
努力家の自己PRの作り方|努力タイプ別例文で徹底解説
④展望:入社後の活かし方
最後には、強みを活かしてどのように企業で貢献したいのかを伝えましょう。
採用担当者は、自己PRからあなたの強みに再現性があるかどうかを確認したいと考えています。そのため「一緒に働きたい」「戦力になりそう」と期待してもらえるよう、あなたを採用するメリットを具体的にアピールしましょう。
企業の特徴や仕事内容と絡めて伝えられると、入社意欲がさらに伝わりやすくなるためおすすめです。
- 入社後どのように活かすかイメージするのが難しいです。どう考えるべきでしょうか?
企業ホームページなどにある具体例に自分を重ねてみよう
よく企業の採用HPの「先輩社員の一日」というようなコーナーで、顧客と商談していたり、同僚と打ち合わせをしたりしている場面が出てきますよね。
もし入社後の展望で悩んだら、そこに自分がいるとしたらどのように強みを発揮するかを考えてみてください。
たとえば「初対面の人でも打ち解けて話せる」「打ち合わせで意見が合わなくても粘り強く議論できる」といった自分の姿が想像できませんか?
それが入社後に自分の強みを活かしているイメージなので、まずは志望先の採用HPで実務が想像できるようなページがないか探してみましょう。
自己PRのまとめ方がよくわからない人は、以下の記事を参考にしてみてください。締め方のテンプレを紹介しています。
自己PRの締め方が決まる3大要素を解説! 強みが届くコツも伝授
テンプレを活用すれば受かる自己PR文が作れます
自己PRのネタを決めても、それを裏付けるエピソードに悩む学生は多いです。しかし、特別なエピソードがなくても受かる自己PRを作ることはできます。
そこで紹介したいのが「自己PR作成ツール」です。自己PR作成ツールなら、簡単な質問に答えるだけで誰であっても、分かりやすいテンプレであなたの強みが完璧に伝わる自己PRが完成します。
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強み別で紹介! 採用担当者を惹きつける例文17選と言い換え表現
採用担当者を惹きつける例文17選と言い換え表現
自己PRの基本構成を紹介しましたが、実際に自分で自己PRを作る際はほかの人が書いたものを参考にしたいという人もいるでしょう。
ここからは強み別で自己PR例文を紹介します。言い換え例も紹介するので、自分にぴったりの表現を探してくださいね。
①個人に関する強みの例文
まずは個人に関する強みの例文を紹介します。個人に関する強みは独りよがりなアピールにならないように注意が必要です。
人から褒められた経験や実績を残した経験を振り返り、客観的な視点を交えると説得力が増しますよ。
継続力
継続力とは、物事を継続して取り組める能力のことを指します。
仕事をするうえで、困難なことやトラブルはつきものです。継続力がある人はそんな状況でも最後までやり切る力があるため、企業側も「粘り強く頑張ってくれそう」と期待ができます。
また入社後は、知識やスキルを得るために多くのことを学ぶ必要があります。だからこそ、努力を継続してスキルや知識を積み上げられる人は好印象になりますよ。
しかし継続力は意味の広い言葉なので、採用担当者によってイメージする力が異なる場合があります。以下のように言い換えたり「〇〇な継続力です」と具体的に説明したりすると、採用担当者と共通認識を持つことができるでしょう。
継続力の言い換え例
- 粘り強い
- 向上心
継続力の自己PR
私の強みは、目標達成のために努力を積み重ねられる継続力です。
私は住宅を通して豊かな生活の実現に貢献したいという思いで、不動産業界を志望しています。大学2年のときに、今のうちから不動産について学べることはないか調べたところ、宅建の存在を知り取得を決意しました。
しかし当時は学業やアルバイト、部活動などにも精力的に取り組んでいて、学習時間を確保するのが難しい状況でした。
そこで私は限られた時間で資格を取得するために、まずは試験日から逆算して細かいスケジュールを立て、計画表に基づいて学習をしました。
また隙間時間を有効活用して、移動時間や休憩時間に音声で学ぶ学習を取り入れるなど、工夫して毎日半年間勉強を続けたところ、宅建に合格することができました。
不動産は大きな買い物であるため、信頼できる営業から購入したいと考える顧客も多くいると思います。だからこそ、今後も強みである継続力を活かして日々努力を怠らず、豊富な知識と継続的なフォローで顧客からの信頼を得て、契約獲得に邁進したいと考えています。
仕事は一朝一夕で結果が出るようなものではないので、継続力がある学生には粘り強く努力をしてくれそうだと好印象を持ちます。
この例文では継続力とともに、忙しい中でも絶対に合格するんだという強い意志も感じることができます。
さらに良くするためには続けてきた中での気付きや学び、そしてそれをどのように次に活かしていくのかという部分を具体的に説明できると良いです。
継続力のアピール方法や、言い換え表現で紹介した向上心や粘り強さのアピール方法を詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてみてください。
継続力
例文13選|「継続力」を魅せる自己PRの鉄則を職種・業界別に解説
向上心
例文12選|向上心の自己PRでアピール必須の3要素と注意点
粘り強さ
例文11選|粘り強い性格の自己PRで知らないと損する注意点
自己PRが思いつかない人は、ChatGPTを活用して自己PRを完成させよう
ChatGPTを使った自己PR作成ツールはもう試しましたでしょうか?
簡単な質問に答えていくだけでChatGPTが自動で魅力的な自己PRを作成します。
作った自己PRは選考で活用できるものになっているので、ぜひ活用して採用される自己PRを完成させましょう。
実行力
実行力とは、計画に沿って目標を達成する能力を指します。実行力がある人は目標に向かって適切な行動ができるため、業務の円滑な進行や成果の達成が期待できます。
実行力をアピールする際は、実行力による周囲の変化や具体的な成果まで伝えるようにしましょう。データを使って具体的に伝えるとより説得力が高まります。以下のように言い換えることも可能なので、自分に適した言葉を選んでみてくださいね。
実行力の言い換え例
- やり遂げる力
- 行動力
実行力の自己PR
私の強みは、企画を成功に導く実行力です。
私は学園祭の実行委員会としてメインステージの運営に携わり、企画から当日のスケジュール管理までを担当しました。
大規模なイベントで30組以上がステージを披露するため、イベントにかかわっている人数が多く、さまざまなタスクを同時にこなす必要がありました。
そこで私は、以前本で学んだ効率的なタスク管理のやり方を取り入れ、その日のタスクは「誰が」「何を」やるのかToDoリストに目で見える形でまとめ、進捗が遅れているメンバーがいたらフォローできる体制を整えました。
またそれぞれの能力が活かせるように役割分担し、チームワークを重視してメンバーと協力しながら計画を進めました。
結果として円滑なイベント運営を実現でき、観客や出演者から多数のお褒めの言葉をいただきました。御社に入社後も、チーム内での円滑な業務遂行やメンバーサポートに貢献したいと考えています。
実行力がある学生に対しては、やると決めたことを責任感を持って最後までやり遂げる力があり、頼もしく感じます。
例文では、冒頭の「企画を成功に導く実行力」を裏付けるために、入社後の貢献では「メンバーのサポート」より、「中心となってメンバーを動かしていく」という意気込みの表現があるとさらに良くなるでしょう。
実行力のアピール方法や、言い換え表現で紹介した行動力のアピールで差別化する方法を詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてみてください。
実行力
厳選10例文! 実行力の自己PRで簡単に差別化できる3要素
行動力
自己PRの「行動力」は6つの言い換えで差別化できる! 例文30選
チャレンジ精神
チャレンジ精神とは、困難なことや初めてのことにも前向きに立ち向かう能力を指します。
チャレンジ精神がある人は、高い目標に挑むために自ら勉強したり主体的に行動ができるため、企業への積極的な貢献が期待できます。さらに失敗をしても諦めない精神面の強さも、企業にとって大きな魅力といえます。
以下のように言い換えることも可能なので、自分の強みに一番合う言葉でアピールしましょう。
チャレンジ精神の言い換え例
- 挑戦心
- 前向き
- 度胸がある
チャレンジ精神の自己PR
私の強みは前向きに挑戦できるところです。この強みは大学時代のダンス部の活動で発揮しました。
ダンス部は経験者が多く未経験からのスタートは私だけという状況でしたが、新しいことをはじめてみたいという思いで勇気を出して入部しました。
また活動中もチームに貢献して良いものを作りたいという思いから、日々の練習に加えて朝と夜1時間ずつの個人練習を一日も欠かさずしました。
最初はイベントのメンバーにも入れず、周りとの技術の差も大きく、つらくなる場面も多かったですが、「自分には伸びしろしかない」と思うようにして日々の練習を続けました。
その結果、ダンスの技術が向上し仲間からも「上達速度がすごい!」と認めてもらえるようになりました。大学3年のイベントではセンターの位置を任せてもらい、舞台上で感じた達成感は忘れられないものとなりました。
御社に入社後も新しい挑戦が多くあると思いますが、チームの一員としての責任を持ち、成長意欲を持ち続けて活動します。そして求められている以上に成果を出して、チームに貢献したいです。
- チャレンジ精神をアピールする学生は多そうですが、どのようにすれば差別化できる自己PRになりますか?
挑戦から得た学びに表れる個性で差別化しよう
私がおすすめするのは「越境」を意識したPRです。
私たちは普段、安心で快適なコンフォートゾーンにいることが多いです。しかし、チャレンジをする際にはそこを飛び出して自分のできないことや知らないこと、負荷のかかるストレッチゾーンに越境していきます。
そこでは普段の常識やルールが通用しなかったり、価値観が揺さぶられたりと自分の中で葛藤が生まれるのですが、やがてそれを乗り越え成長していきます。
チャレンジを完璧に語る必要はありません。失敗や葛藤、それらをどんなふうに乗り越え、学びを得たかを話すことで、あなたの人柄を伝えることができます。結果、それが差別化につながりますよ。
チャレンジ精神のアピール方法を詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてみてください。
例文22選|チャレンジ精神の自己PRは4つのポイントで敵なし!
部活動で培った強みを自己PRでアピールしようと考えている人は、こちらの記事も参考にしてみてください。
部活の自己PRで高評価を得る必勝法|15例文を役職・部活別で紹介
粘り強く頑張れた経験から諦めない力を自己PRでアピールしたい人は以下の記事を参考にしてみてください。
諦めない力を自己PRにするには? 注意点と差別化の秘訣を解説
責任感
責任感とは、物事を途中で投げ出すことなく最後までやり遂げようとする能力のことを指します。
仕事は「この人に任せれば責任を持って最後までやり遂げてくれそう」という信頼のうえで成り立っているため、責任感はどんな業界・業種でも必要不可欠な能力といえます。
責任感は以下のように言い換えることも可能なので、自分の強みに一番合う言葉でアピールしましょう。
責任感の言い換え例
- 主体性
- 情熱がある
責任感の自己PR
私の強みは、問題を放置せずに解決に向けて行動できる責任感があるところです。
学生時代、居酒屋のアルバイトをしていました。少ない人数で担当することも多く、ある日顧客から「待ち時間が長い」とお𠮟りのお言葉をいただきました。
周囲は「繁忙日だったから」「その日接客していたほとんどがアルバイトスタッフだったから」と仕方ないという雰囲気でしたが、このままではいけないと感じて改善に努めました。
具体的には新人アルバイトのフォローを営業時間前後に実施することと、各自の役割分担を明確にして見える化することです。今までは忙しい時間でも新人のフォローで手が空かなかったり、誰が何をしているかがわかりにくかったりしたため、このような施策を提案しました。
その結果、混雑時に少ない人数でもスムーズに食事の提供やお会計ができるようになり、顧客の平均待ち時間を10分少なくすることに成功しました。
御社に入社後も会社の一員としての自覚と責任を持ち、課題があれば放置するのではなく、改善に向けて立ち向かい貢献していきたいです。
責任感をアピールする学生は多いため、エピソードの伝え方を工夫しないと、当たり前なこととして捉えられてしまう場合があるので要注意です。
例文では、問題を自分事に捉える内容から、責任感が伝わる内容になっていて良いですね。
責任感のアピール方法を詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてみてください。
責任感の自己PRは要注意! 失敗例と絶対響く6例文で徹底差別化
アルバイト経験で培った強みを自己PRでアピールしたいと考えている人は、こちらの記事も参考にしてみてください。
例文10選|アルバイト経験の自己PR必勝法を企業目線で解説
探究心
探究心とは、物事の本質を探り見極める能力のことを指します。
探究心が強い人は、知りたいという前向きな気持ちがあるため、仕事にも積極的に取り組む傾向があります。知識もコツコツ積み上がっていくため、仕事の質の向上も期待できるのです。
探究心は以下のように言い換えられるので、自分に合う表現を検討してみてくださいね。
探究心の言い換え例
- 好奇心
- 追求力
探究心の自己PR
私の強みは、課題を解決するために常に学び続け成長できる探究心です。
私は大学1年生からカフェのアルバイトをしているのですが、当初は顧客と何を話したら良いかわからず、コミュニケーションに苦手意識がありました。
知識が不足しているために、顧客に何を勧めたら良いかわからないことが根本的な原因であると考え、カフェの商品について勉強することにしました。
また、顧客の世代別にどのようなメニューが人気なのかの統計を取り、常連の好みや要望をノートにまとめて、接客に活かしました。
その結果、顧客に喜んでもらえる商品の提案や豆知識を話せるようになり、楽しんで接客できるようになりました。またノートの内容をスタッフ間でも共有したところ、仲間たちからも大変喜ばれ、今でも活用してもらっています。
御社に入社後も、学び続けられる探究心を活かして、顧客に最適な提案ができる営業職となり、御社に貢献します。
探究心のエピソードから、一つのことを掘り下げて調べたり考えたりすることができる人という印象を受けます。
調べたことに満足するのではなく、接客に活かし、同僚と共有した経験もあるので、入社後への期待が高まると考えられますね。
探究心や、言い換え例で紹介した好奇心の具体的なアピール方法を詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてみてください。
探究心
例文9選|探究心の自己PRで面接官の心を掴むコツを徹底解説
好奇心
例文12選|自己PRで好奇心旺盛を最高の武器にする考え方4ステップ
真面目
真面目な人は途中で物事を投げ出さず、ひたむきに努力し続けられます。困難な問題に直面しても投げ出さずに立ち向かってやり遂げる力は、社会人になっても重要なスキルです。
真面目はいい加減なところがなく誠実であることを指しますが、意味が広い言葉なので、以下のように言い換えると自分の強みをより伝えやすくなりますよ。
真面目の言い換え例
- 集中力
- 成長意欲
- 忍耐力
真面目の自己PR
私は、困難な状況でも真面目に課題と向き合い、成果を出すことができます。
私は中国語の実力を向上させるため、半年間中国に留学しました。日本で1年間勉強して中国語検定3級を取得したため、少しはできるだろうと考えていましたが、いざ留学先で使おうとするとまったく通用せず、とても悔しい思いをしました。
挫けそうになりましたが、このままでは後悔すると自分を奮い立たせ、現地でも通用する中国語を身に付けるために行動しました。
まずは現地の学生に積極的に声をかけ、会話をするよう心掛けました。またわからない単語やフレーズがある場合はすぐ調べたり聞いたりする癖をつけ、その場で習得するようにしました。
すぐに結果は出ませんでしたが、地道に努力を続けたことで次第にスムーズにやり取りできるようになり、日常会話はもちろん授業での発言や発表もスムーズにできるようになり、現地で使える中国語を身に付けられました。
御社でも、はじめは思い通りに行かないことも多数あると思いますが、諦めずに課題と真摯に向き合い成果を出すことで、業績に貢献していきたいと考えています。
- 真面目を自己PRにすると、融通が利かないなどと捉えられてしまわないか不安です。
従順なことをアピールしすぎないように気を付けよう
真面目さをアピールする学生は多いと思います。だからこそ真面目さをアピールするには、エピソード内容の工夫が必要です。
特に、従順なことが真面目さだと受け取られないように注意してください。「決められたことから外れたことはできない」「ルールは絶対」といった印象を強く残さないように気を付けましょう。
「物事の取り組み方や向き合う姿勢が真面目である」ということをアピールするのが重要なポイントです。
真面目さや言い換え例で紹介した忍耐力や集中力のアピールで周りと差をつける方法を詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてみてください。
真面目
12例文|真面目さの自己PRでやりがちな3つの失敗パターンと対策
忍耐力
例文17選! 「忍耐力」の自己PRで企業に最大限アピールするコツ
集中力
集中力の自己PRはリスクあり! 効果的な伝え方を採用経験者と解説
その他個人に関する強み
上記で紹介した以外にも、個人に関する強みはさまざまな言葉で表現できます。
志望企業で何が求められているのかを研究し、どの表現でアピールすれば自分の魅力を最大限に伝えられるのか考えてみてくださいね。
その他個人に関する強み例
- ストレス耐性
- 精神力
- 臨機応変に対応できる
- 適応力
- 用意周到
- 持続力
仕事では個の能力も大切ですが、チームでパスをつないで働くことも重視されます。個の強みをアピールするあまり、独りよがりなプレーヤーだと思われてしまわないように気を付けてください。
上記で紹介した強みでアピールしたい人は、以下の記事の例文なども参考にして、自分なりの自己PRを作成しましょう。
臨機応変に対応できる
例文8選|臨機応変に対応する力の自己PRで印象に残す4ステップ
適応力
適応力は現代の必須スキル! 高め方や就活でのアピール方法を解説
持続力
持続力の自己PR例文9選! 好印象を残すコツとNGパターンを解説
②チームに関する強みの例文
ここからはチームに関する強みの例文を紹介します。仕事は周囲と協力しながら進めるものなので、チームに関する強みはどの業界や職種でも活かせますよ。
協調性
協調性とは、周囲と連携して物事を進める能力を指します。
仕事は一人で完結するものではなく、立場や価値観の異なる人と協力して物事を成功させる必要があります。そのため良好なチームワークを形成できる協調性がある人は、どんな企業でも重宝されます。
協調性は特に意味が広い言葉なので、以下のように言い換えるとより自分の強みを適切に伝えやすくなりますよ。
協調性の言い換え例
- 縁の下の力持ち
- サポート力がある
協調性の自己PR
私の強みは、常に相手のことを考えて行動できる協調性の高さです。
大学時代アルバイトをしていたレストランは、ランチタイムは行列ができるほど人気店だったためとても忙しく、連携不足で細かいミスが発生してしまうことも多々ありました。
このままでは顧客に迷惑をかけてしまう恐れがあると考え、メンバーを集めて話し合いの場を設け、困っていることや改善のアイデアを出し合い、都度共有しました。
また広い視野を持ち、相手の立場を考えた声掛けをしたり、困っている人がいればすぐにフォローしたりして、経験の浅いメンバーのサポートができるように心掛けました。その結果次第に連携が上手にいくようになり、1カ月のミス件数を半分に減らせました。
御社に入社後は強みである協調性を活かし、営業職の事務周りの負担を少しでも減らせるよう、自分には何ができるのか考えて行動していきたいと思います。
- 協調性のアピールで差別化するためにはどうしたら良いでしょうか?
協調性があることによって成果が出せることをアピールしよう
「協調性」という言葉を自分なりにはっきりと定義しておくことで、エピソードの説得力が増したり、仕事の場面での再現性がイメージできたりします。
「一人ひとりの話をよく聞いて意見をまとめる」だけでなく、何らかの成果を出せるかということまで踏み込んで考えてみてください。
たとえば「さまざまな世代の人や、異なる価値観や立場の人を巻き込み、力を合わせて目標に向かって進むことができる」といったことを自分の言葉で具体的に説明できると差別化できるでしょう。
協調性や縁の下の力持ちをアピールしたい人は、以下の記事で具体的なポイントや注意点を確認しましょう。
協調性
例文17選|協調性の自己PRで確実に差別化する8つのコツ
縁の下の力持ち
縁の下の力持ちとは? 魅力が伝わる自己PRのコツと例文15選
傾聴力
傾聴力とは、相手の気持ちに共感しながら熱心に話を聞く能力を指します。傾聴力がある人は同僚や顧客の話に丁寧に耳を傾け、信頼関係を構築することが得意なので、営業職などはもちろんのこと、さまざまなビジネスシーンで活かせる能力といえるでしょう。
以下のように言い換えることも可能なので、自分に適した言葉を選んでみてくださいね。
傾聴力の言い換え例
- 共感力
- 相手の意見を引き出す力
傾聴力の自己PR
私の強みは相手を尊重しつつ意見をまとめる傾聴力の高さです。
私が所属しているゼミではフィールドワークに取り組んでいて、どのように問題解決するのか、誰に何を聞くのかなど決めることが多数あります。
以前は多数決で意見をまとめていましたが、その方法だと不満に思う人がいたり、良い案を取りこぼしてしまったりすることに気が付き、一人ひとりの意見を聞いて決めることにしました。意見を聞く際は必ず全員の意見を尊重し、否定せずにまとめるよう心掛けています。
当然すべての意見をそのまま採用することはできないので、いくつかの案をまとめることもありましたが、その際も互いの譲れない点を把握し、折衷案を提案するように意識していました。
その結果、意見交換が活発になりゼミ内の雰囲気も良くなりました。またほかのゼミとの意見交換会の際も、「話を引き出すのがうまいから」と推薦してもらい、進行役を務めました。
入社後も傾聴力の高さを活かして、顧客の要望に寄り添い尊重しつつ、適切なアドバイスができる営業として活躍します。
傾聴力のアピールでは「周りの意見を聞いた」というエピソードが多いのですが、ただ聞くだけではなく、傾聴しながら自分の意見も持ち合わせていることが大切です。
例文では、寄り添いながら尊重するという傾聴の本質がうまく表現されていますね。
傾聴力のアピール方法を詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてみてください。
14例文|傾聴力の自己PR作成に欠かせない必勝3ステップ
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力とは、対人間での情報共有や意思の疎通をスムーズにできる能力を指します。
仕事をしていくうえで、良好な人間関係を構築することは非常に重要です。コミュニケーション能力に強みがある人は社内外の人と良好な関係を築きやすいため、仕事がスムーズに進みやすくなります。
しかしコミュニケーション能力は、特に意味が広い言葉です。以下の言い換え例を参考に、コミュニケーション能力の何を重点的にアピールするのかを考えながら、自分に合った表現方法を探してみてください。
コミュニケーション能力の言い換え例
- わかりやすく伝える力
- 要望を汲み取る力
- 交渉力
コミュニケーション能力の言い換え例をほかにも知りたい人は、こちらの記事も参考にしてみてください。
コミュニケーション能力は12個の言い換えで勝負しよう! 例文つき
コミュニケーション能力の自己PR
私の強みは相手に合わせたコミュニケーションが取れるところです。
大学2年生から女性用美顔器を販売する長期インターンに参加していて、その中で体験会を実施して販売するというフローがありました。
はじめは体験後成約につながらず苦戦していたのですが、先輩社員からフィードバックをもらったところ、今までマニュアルに沿って誰にでも同じように美顔器の説明をしていたことが原因だと気付きました。
そこで私は使うことのメリットを数字や写真でわかりやすく伝えられる資料を作成し、使うことによって肌が変わることを視覚的にわかりやすく説明しました。また「対話」を意識し、まずは顧客の悩みを聞いてから美顔器のメリットを伝えるようにして、顧客に寄り添ったアプローチ方法を取りました。
その結果、目標成約数10台のところ15台成約し、インターン生の中でも1位の成績を収められました。
御社でもコミュニケーション能力を活かし、販売職として顧客に寄り添った提案をしていきたいと思っています。
例文では、相手に合わせたコミュニケーションを取るにあたって、人当たりの良さというよりは、わかりやすい説明や悩みに応じたアプローチというロジカルな強みを持っている印象を受けました。
もちろんコミュニケーション能力のアピールでも良いですが、上記も踏まえてアピールしたい強みとエピソードがマッチしているのかは確認するようにしてみてください。
コミュニケ―ション能力のアピール方法を詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてみてください。
例文12選| コミュニケーション能力の自己PRを3ステップで解説
接客や販売に活かせる強みを持っている人は、以下の記事のアピール方法も参考にしてみましょう。
販売職の志望動機例11選|差別化できる書き方とよくあるミスを解説
リーダーシップ
リーダーシップとは、目標達成のためにチームを率いる能力のことを指します。
リーダーシップがある人は、ただ指示を待つのではなく自ら考え行動ができます。また向上心も高いため成長が期待でき、自主的に活躍してくれそうな人材と評価されやすくなります。
組織にはさまざまなタイプのリーダーが存在するため、自分に合う表現に言い換えてアピールする方法もおすすめです。
リーダーシップの言い換え例
- 育成力
- 巻き込み力
リーダーシップの自己PR
私の長所は周囲を巻き込むリーダーシップがあるところです。
主将を務めていた大学の野球部では、夏の地区大会優勝が目標でした。しかしメンバー内でモチベーションに差があり、練習に意欲的に参加していないメンバーが数人いました。
どうすればチーム全体の士気を高められるか考え、まずは全員で目標を再確認し、練習方法やスケジュールを一緒に考えるようにしました。
今まではリーダーの決めた練習スケジュールに従うのみだったのですが、一緒に考えることで同時に意思決定をすることにもつながり、より目標への意識を変えることができました。
また練習外のコミュニケーションも意識し、悩みや不調があるときに相談してもらえる関係性を築きました。その結果メンバー全員が一つの方向を向いて努力できるようになり、目標であった大会でも優勝できました。
御社はチーム制を導入していると伺っているので、周囲を良い方向に導くリーダーシップを活かし、チームの売上目標達成に貢献していきたいです。
リーダーシップがある学生に対しては、指示待ちの受け身の姿勢でなく、積極的にテキパキと仕事を進めてくれそうだと期待を持ちます。
「部活やサークルでリーダーを務めていました」とPRする学生が多いので、差別化するためにも具体的なエピソード、表現を心掛けてください。
この例文では、前の代のリーダーとは違うやり方でチームをまとめていったことがわかります。リーダーシップもいろいろな形があるので、今までのリーダーと同じやり方をする必要はなく、自分の強みを活かしたPRができているのが良いですね。
リーダーシップを魅力的に伝える方法について詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてみてください。
例文17選|自己PRでリーダーシップを最強の強みとして伝える方法
素直さ
素直さとは、自分の感情をストレートに表現できることはもちろん、周囲の意見をまっすぐに受け入れられる能力のことを指します。
「柔軟性がある」とも言い換えられ、周囲のアドバイスや反する意見も素直に受け入れられるため、さまざまなことを吸収して成長できる人材といえます。
素直さの自己PR
私の強みは周囲の意見を素直に受け入れ、自分の成長につなげられることです。
私は吹奏楽部に所属し、トランペットを担当してました。トランペットは高校時代からやっていたので自信がありましたが、ほかの部員のレベルが高く、最初は選抜メンバーに選ばれませんでした。
そこで自分より秀でている人にアドバイスをもらおうと考え、仲間や先生に頼んで改善点やトレーニング方法を聞き、そこで得た方法をすべて実践しました。今までの自分のやり方と異なる点もありましたが、取り入れてみると新たな発見もあり、客観的な意見をもらうことの大切さも学びました。
そして努力を続けた結果、周囲に驚かれるほど技術を向上でき、大学3年生では選抜メンバーの座をつかむことができました。
御社に入社した際も、はじめは結果が出ないことも多いと思いますが、周囲の意見やアドバイスを謙虚に聞き、自分の成長につなげていきたいと考えています。
素直さを持ち合わせる人物は好印象ですが、物わかりが良すぎるという捉え方もできます。自分の軸は持ちつつ、さまざまな意見を受け入れられるという姿勢をアピールしてください。
例文は、素直さがあるからこそ成長につながっていくことが伝わるエピソードになっていて良いですね。
言い換え例で紹介した柔軟性のアピール方法を詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてみてください。
13例文|柔軟性の自己PRで理解必須の注意点と伝え方のコツ
相手の立場に立って考えられる
相手の立場に立って考えられる力とは、他人の気持ちや考えを考慮して振る舞える能力を指します。
相手の立場に立って考えられれば良好なコミュニケーションが図れるだけでなく、相手が何を求めているのかわかるため、最適な商品や情報の提案にもつながります。
言い換え表現はおもに以下の2つなので、自分にぴったり合うものを探してみてくださいね。
相手の立場に立って考えられる力の言い換え例
- 思いやりがある
- 気配り
相手の立場に立って考えられる力の自己PR
私の長所は、相手の気持ちを汲み取り行動できることです。
私は靴屋でアルバイトをしていて、顧客の表情や声色、仕草などから常に顧客が何を求めているのかを考えながら行動するよう心掛けています。
たとえば、急いでいそうな顧客には要点を簡潔にまとめて伝えたり、靴に興味がありそうな顧客には豆知識を交えて靴の紹介をしたりなどです。
このことを意識しはじめたのは、自分で他店に靴を買いに行った際の出来事がきっかけでした。他店の接客も参考にしてみようと休日に靴を見に行った時、私の状況や悩みを聞く前に靴の説明をされて、「それは知っているんだけどな……」と思ったことがありました。
きっと同じことを顧客に思わせていたんだろうなと気が付くことができ、改善しようと決意したのです。
実際にその後は接客を褒めていただくことも多く、私を指名して靴を選びに来る顧客もいて、大変うれしくやりがいを感じています。
御社に入社した際も相手の気持ちを想像して行動できる力を活かし、顧客に最適な提案をすることで御社に貢献したいと考えています。
顧客の様子を観察し、接客に活かしている様子が目に浮かびます。エピソードからは、気持ちを汲んで寄り添うというより、潜在的なニーズを感じ取り、それに応じた提案ができるように見受けられます。
この能力が伝わるよう、「相手の気持ちを汲み取り行動できる」の表現をさらに磨いてみてください。
相手の立場に立って考える力や気配り力の具体的なアピール方法を知りたい人は、以下の記事を参考にしてみてください。
相手の立場に立って考えられる力
例文5選! 相手の立場に立って考える力を魅力的に伝える3ステップ
気配り
自己PRの「気配り」は一工夫が必要! 効果的にアピールする秘訣
その他チームに関する強み
上記で紹介した以外にも、チームに関する強みはさまざまな言葉で表現できます。チームに関する強みは、顧客対応がある仕事やチームワークを重視する仕事で重宝される力です。
ぜひ自分に合う表現を探してみてくださいね。
その他チームに関する強み例
- プレゼンテーション能力
- 調整力
- ホスピタリティ
- ムードメーカー
- 誰とでも仲良くできる
自己PR全般に言えることですが、問題や課題があったときの方がアピールできるエピソードになります。
チームとしてどんな問題があったのか、そのときの状況を環境面から考えたり、メンバーの心理面を分析したりして、具体的に説明することを意識しましょう。
上記で紹介した強みのアピール方法や言い換え例を詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてみてください。
ムードメーカー
ムードメーカーを言い換える6つの模範回答|自己PR例文12選
誰とでも仲良くできる
「誰とでも仲良くできる」の言い換え13選|自己PR例文付き
③課題に対する強みの例文
どの仕事も根本的には課題を解決することで成り立っているため、課題に対する強みはどの業界や職種でもアピールできる要素です。どの強みが自分に最も当てはまるか考えながら読んでみてくださいね。
論理的思考力
論理的思考能力とは、物事や問題を正しく捉えたうえで、道筋を立てて考える能力を指します。
論理的思考力がある人は、難しい事柄を整理して論理的にわかりやすく説明できるため、説得力ある提案ができます。顧客とのコミュニケーションはもちろん、上司との会話の中でも説得力のある内容にすることは大切なので、どんな業界でも重宝されるでしょう。
以下のように言い換えることも可能なので、自分に適した言葉を選んでみてくださいね。
論理的思考力の言い換え例
- 課題発見力
- 本質を見極める力
論理的思考力の自己PR
私の強みは、問題の本質を見極めて行動できる力です。この強みは大学のゼミ経験で磨かれました。
所属するゼミでは、週に一度テーマを設定してディスカッションやプレゼンテーションをしています。一回は必ず当てられるので、自分の意見を論理的に説明する機会が豊富にありました。
はじめはディスカッションで上手に議論を進めることができず、全員が納得できる結論にたどり着かないこともありました。ただやみくもに議論を進めようとしていたことで、根拠の深さや結論の納得感まで考えられていなかったことが原因でした。
そこで私はテーマの本質や根拠を押さえて議論することを意識し、話がずれそうになったときは軌道修正したり、実現可能な案を提案したりすることを実践しました。
その結果、教授からも「あなたのおかげで議論がうまくいっている」という言葉をもらい、ディスカッションも活発な雰囲気となりました。
御社に入社後も論理的思考力を活かし、顧客の課題の本質を見極め、わかりやすい提案をすることで貢献していきたいと考えています。
論理的思考力を持ち合わせている学生は、どんな企業にとっても魅力的でしょう。社会では顧客対応や企画の提案など根拠が求められる場面が多いので、入社後の活躍が期待できます。
例文では、論理的思考力を活かして本質を見極めることへつながったエピソードがわかりやすく伝わってきます。
問題解決力
問題解決力とは、問題に対処し解決するための能力を指します。ビジネスの場では発生した問題に対して、どのように対処するかが重要なため、あらゆる業界や職種でアピールできる能力といえます。
問題解決力は単に答えを導くだけでなく、以下のプロセスを含みます。
問題解決のプロセス
- 問題の本質を捉える
- 解決策を考え、解決までの道筋を計画する
- 解決策を実行する
- 効果を検証する
問題解決力をアピールする際は、プロセスを明確にすることで「問題を発見する力」「解決までの道筋を考える力」「解決策を実行する力」「検証し次に活かす力」の4つをアピールすることができます。
また過程をアピールすることで、入社後も問題に対してどのように考え行動できるのか示せるため、実務での再現性が高まります。問題を解決した結果だけでなく過程も丁寧に説明しましょう。
問題解決力の自己PR
私の強みは、予期せぬ場面でも冷静に判断し問題を解決できるところです。
大学1年生からレストランでアルバイトをしているのですが、あるとき団体客が3組同時に到着したことがありました。ホールスタッフは私と後輩スタッフのみだったため、2人でオーダーから配膳などすべてを対応する必要がありました。
この状況で私は、まずやるべきことの優先順位を考え後輩スタッフと厨房スタッフに伝え、スムーズに連携できるような体制を確立しました。さらに顧客に対して待ち時間を誠実に説明し、感謝の気持ちをお伝えしました。その結果、不満を最小限に抑えて満足していただくことができました。
この経験によりプレッシャーのかかる状況でも、とにかく行動するのではなく、冷静に問題を分析して効果的な対策を講じることが解決への近道だということを学びました。
また仲間との連携や柔軟な対応、顧客への誠意ある対応が問題解決に不可欠な要素であることも実感しました。御社でもこれらの経験を通じて得た問題解決力を発揮し、顧客対応に活かしたいと考えています。
問題解決力には、問題の原因を分析・理解し、それを解決するというイメージがあります。
このエピソードからは、問題解決というより状況への対応力が優れているという印象を受けます。スタッフが少ないという問題を解決に導いたという切り口もありそうですね。
問題解決能力のアピール方法を詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてみてください。
自己PR例文付き|問題解決能力を鍛えるコツと就活でのアピール方法
計画力
計画力とは、物事を進めるための道筋をしっかりと考え実行できる能力を指します。
仕事は一つの業務だけを進めていくことは少なく、複数ある業務を並行して担当するケースがほとんどです。その際に優先順位を決めて計画的に物事を進められる能力が求められます。
計画力は以下の表現に言い換えることも可能なので、自分に合う表現を探してみてくださいね。
計画力の言い換え例
- 企画力
- 優先順位を考えて行動できる
- スケジュール管理能力
計画力の自己PR
私の強みは、目標から逆算してやるべきことを明確にし、計画的に物事を遂行していく力です。
大学3年生のときのOB・OG訪問で経理の奥深さを知ったことで、将来は経理として働きたいと考え、簿記2級の試験に挑戦することを決めました。
その時点ではほとんど知識がなかったため、勉強方法として資格学校に通うことも検討しましたが、学業やアルバイトとの両立のために独学で勉強することにしました。
資格試験まで残り3カ月と短い期間しかなかったため、周囲からは次の試験を受検するよう勧められましたが、2級合格後は1級の勉強に取り掛かりたかったため、諦めずに最短での合格を目指しました。
具体的には1日最低3時間の勉強時間を確保することを決め、過去の問題の傾向からやるべきことを逆算的に洗い出し、計画的に勉強を進めました。その結果、無事試験に合格することができました。
この経験から御社に入社後も計画性を活かし、どんな状況でも諦めずに地道に取り組むことで課題を解決し、御社の利益に貢献したいと考えています。
計画性がある人は、時間を有効に使ってコツコツと取り組んでくれそうな印象を持ちます。しかし、計画は一度立てて終わりではなく、見直すことも必要です。
例文では最初に立てた計画でうまくいったとアピールできていますが、実際には予定外の出来事やトラブルが起きることも多々あります。
仕事でも大いにあることなので、想定外のことが起きていた場合は計画を再考する力があること、臨機応変に対応できる力もアピールしてみてください。
計画性の具体的なアピール方法を知りたい人は、以下の記事を参考にしてみてください。
例文10選|企業に刺さる「計画性」の自己PRは3ステップで完成!
提案力
提案力とは、商品の強みや特徴を相手にわかりやすく伝えて納得してもらうために必要な能力を指します。
仕事では、取引先や上司などさまざまな立場の人に提案する機会が多くあります。そのため、相手の立場や要望に合わせ、わかりやすく伝えて納得させる力は企業から求められているといえます。
提案力の自己PR
私の強みは提案力です。大学時代はチアダンス部に所属し、そこで提案力を発揮しました。
私たちの部の課題は、先輩が引退した後のメンバー不足でした。理想のチームを作るためには最低でも5人部員を勧誘したかったので、部員と目標を定めたのちに、新入生の勧誘方法の変更を提案しました。
従来の方法はチラシ配りでしたが、ほかの部活でSNSが成功したという情報を得て、新しくSNSを開設して勧誘する方法を導入することを考えました。
ダンス動画や部員紹介に加え、部員の悩みなどを毎日発信したところ、悩みに共感してくれたことでSNSを通して7人の新入生が入部し、無事メンバー不足を解消することができました。
このように部内の課題に直面した際、私は率先して新しいアイデアを提案し、チームメンバーとともに問題を解決する方法を探るよう心掛けています。入社後は商品開発部門でこの強みを活かし、安全でおいしい商品を作りたいです。
提案力のある学生は、企画の立案が求められる場面で活躍できそうな印象を持ちます。
しかし、提案だけのエピソードにならないように気を付けましょう。提案から実行までをワンセットにしたアピールを心掛けてください。
例文では、提案から実行までの詳細がわかりやすく表現されていて良いですね。
分析力
分析力とは、物事を分解して考え、それらを成立させている要素や原因を明らかにする能力のことを指します。
仕事を進めるうえで、目的に向かって仮説を立てて、要素を掘り下げることは必須の要素です。
しかし分析しただけのエピソードでは、「ビジネスの場で本当に活かせるのだろうか」と懸念される可能性もあります。分析力をアピールする際は、どのような課題に対してどんな仮説を立て、どう実行したのか、そしてどのような成果を得たのかまでしっかり伝えましょう。
分析力の自己PR
私の強みは課題を分析して、改善に向けて行動できる力です。
私がアルバイトをしていたデパ地下の惣菜店は、食品ロスが多いことが課題でした。
接客中に「こんな商品があったのね」と言われることも多かったので、改めて顧客の購買データを分析したところ、商品の位置によってかなり売り上げの差があることがわかりました。
そこで、商品の並べ方を定期的に変えれば、今まで目についていなかった商品も買ってもらえるのではないかと店長に提案をしました。
そして実際に商品の並べ方を時間ごとに変えた結果、在庫のロスを減少させて前年より10%収益を増加させることに成功しました。
この経験を通じて、データを分析して問題の要因を特定し、効果的な解決策を見つけるプロセスが重要であることを学びました。御社に入社後もこの強みを活かし、課題解決につなげていきたいと考えています。
分析力をアピールする学生は、現状に満足せず、常に課題を見つけ成長していく印象を持ちます。
一方で課題を持っていない人との衝突が起きるかもしれないと心配されるので、協調性も合わせてアピールするなど伝え方を工夫すると良いでしょう。
また、分析力は感覚だけでなく、数字やデータの把握も重要になります。「かなりの売り上げの差」といった抽象的な表現は避け、定量的な表現を心掛けてください。
その他課題に対する強み
上記で紹介した以外にも、課題に対する強みはさまざまな言葉で表現できます。
課題にどのように向き合っているのかによって表現が変わる場合が多いので、自分が課題に対してどのように考え、どのように行動しているのかを振り返ってみると、適切な言葉が見つかりやすくなりますよ。
その他課題に対する強み例
- 発想力
- 正確性
- 視野が広い
- マルチタスク能力
- 状況把握力
上記で紹介した強みのアピール方法や例文を見てみたい人は、以下の記事を参考にしてみてください。
発想力
例文10選|発想力の自己PRで勝負するならエピソードが最重要
状況把握力
社会人に必須の状況把握力とは? 鍛え方や自己PRでの伝え方を解説
アドバイザーコメント
遠藤 美穂子
プロフィールを見る強みをPRするときは4項目を意識してアピールしよう
どのような強みで自己PRするときも、以下の4つのポイントを意識して文章を組み立ててみましょう。
①強みのキーワード
②強みを詳しく言い換える
③強みを発揮した具体的なエピソード
④仕事でその強みをどう活かすのか
➀だけではほかの人と被ってしまうかもしれませんが、②で言い換えることによって、ニュアンスが伝わり、採用担当者があなた自身をイメージしやすくなります。たとえば「粘り強さ」でも、「ピンチに強い」のか、「コツコツ続けられる」のかで、そこに続くエピソードも変わってきますよね。
そして、③ができるなら④もできそうだと、再現性が期待できるようにまとめられると良いでしょう。
あなたらしい強みをもとに会社に貢献できそうなポイントを探ろう
ここまでさまざまな強みやアピールポイントの例文を見てきました。これらはあくまでほかの人の話で、同じキーワードでも伝えたいエピソードは一人ひとり異なるはずなので、あなたらしい話をぜひ伝えてください。
アピールする強みに正解はなく、無理に企業の求める人物像に寄せる必要もありません。あなたがチームや会社、顧客に貢献できそうなポイントをわかりやすく伝えてくださいね。
PORTキャリアの自己PRの記事一覧でそのほかの強み別例文を掲載した記事を確認できるので、併せてチェックしてみてくださいね。
併せて確認! ESや履歴書に自己PRを書く場合のポイント
ESや履歴書に自己PRを書く場合のポイント
- 読み手を想定しながら丁寧に書く
- 空白は少なめにする
- レイアウトにも気を配る
自己PRする内容が決まったら、 ESや履歴書に自己PRを書く場合のポイントも押さえておきましょう。
ESや履歴書は内容ももちろん重要ですが、書き方も印象を左右する重要なポイントです。しっかり確認して、正しい書き方を身に付けましょう。
ESや履歴書での自己PRの基本的な書き方はこちらの記事で解説しています。盛り込むべきポイントや見せ方について詳しく説明しているので、併せて参考にしてくださいね。
ES
例文15選|エントリーシートの自己PRで人事を惹き込むコツを解説
履歴書
新卒用履歴書の自己PRを書く極意|例文28選を強み・職種別で紹介
自己PRのアピール方法はこちらの記事でまとめています。選考突破のコツもプロが解説しているので参考にしてみてください。
関連記事
自己PRの作文で選考を突破するための4つのコツ|強み別の例文つき
自己PRの作文で選考を突破するためのコツを解説。書く前の準備の仕方から伝わる文章にするためのコツや字数調整の仕方までキャリアアドバイザーとともに解説します。強み別の例文も紹介するので、自己PRの作文が上手くかけず悩んでいる人は参考にしてみてください。
記事を読む
読み手を想定しながら丁寧に書く
採用担当者は膨大な量のESや履歴書を読んでいます。そのため、採用担当者がぱっと見て「この学生は良さそう」「読みたい」と思える書き方にしなくては、しっかり見てもらえない可能性もあります。
そのため、字が汚かったり誤字脱字が多かったりすると、内容がどんなに良くても頭に入ってこなかったり、雑な性格なのではないかとマイナスなイメージに捉えられてしまうケースもあるため注意しましょう。
記入後は必ず読み返して、誤字脱字や日本語の間違いがないか、理解しやすく見やすい内容になっているか確認してみてください。声に出して読んで見るのも、文章の流れが悪くないか確認できるためおすすめですよ。
- 字がきれいではないのですが、ESや履歴書は手書きの方が熱意が伝わるのでしょうか?
パソコン作成でも熱意は伝わる
字がきれい、達筆であればインパクトを残すことができるかもしれませんが、熱意に関しては手書き・パソコンのどちらでも伝えることができます。
読みにくい字や誤字脱字が多いとマイナスな印象になってしまうため、それが不安であれば迷わずパソコンで作成しましょう。
また、手書きの場合は使い回しがきかないので企業ごとに新しく作成することになりますが、パソコンで作成する際は使い回せてしまうので、内容の流用になっていないか注意が必要です。
提出する先の企業研究をしっかりおこない、その会社に向けたオリジナルな内容を盛り込み熱意を伝えていきましょう。
履歴書を書く際に手書きとパソコンの使い分けがわからない人は、以下の記事もおすすめです。
新卒の履歴書は手書きすべき? PCと効率的に使い分ける方法も解説
空白は少なめにする
ESや履歴書の自己PR欄はほかの項目に比べてスペースが広いことが多いため、余ってしまって悩んでいる人もいるかもしれません。
しかし、あまり空白が多いと「空欄を埋めるほどの熱意がないのではないか」と懸念されてしまう可能性もあります。一方で詰め込み過ぎも、見にくくなってしまうため望ましくありません。
ESや履歴書に自己PRを書く際は、文章を簡潔にまとめて枠の8割程度を埋めるよう意識しましょう。
レイアウトにも気を配る
前述したとおり、ESや履歴書は見やすさ、読みやすさも重要なポイントです。そのため全体のバランスを見てレイアウトにも気を配ると、より採用担当者の読みやすさに配慮したものになるためおすすめですよ。
枠が小さい場合は要点を箇条書きにしてまとめたり、強調したい部分に「」(鍵括弧)などを使ったりすると、印象に残りやすくなります。
また文字が詰まっていると読みにくく、最後まで読んでもらえない可能性もあるので、適度に段落分けをして、読み手に配慮したESや履歴書を作成しましょう。
ESや履歴書では、自己PRを200~400字にまとめないといけないケースもあるかもしれません。
短くするときは、なんとなく響きの良いフレーズでまとめるのではなく、自分らしさの伝わるキーワードに絞って書くようにしましょう。
手書きの場合、履歴書の文字のサイズに迷ってしまう人は以下の記事を参考にしてみてください。
履歴書のベストな文字の大きさは? パソコンと手書き別に解説
面接で自己PRを話す場合のポイント
面接で自己PRを話す場合のポイント
- ハキハキと話すように意識する
- 口癖や話す態度に気を付ける
- 深掘り質問に対応できるように準備する
面接で聞かれることの多い自己PRは、自分の魅力を伝える絶好のチャンスですが、内容がいくら魅力的でも、話し方や話す態度が悪いと採用担当者に良くない印象を与えてしまう可能性もあるのです。
メラビアンの法則によると、受け取る情報が矛盾している場合、人がコミュニケーションを取る相手から得る情報の55%は視覚情報で、38%が聴覚、会話の内容は7%と言われています。
メラビアンの法則とは
コミュニケーションを取る際に話し手が聞き手に与える影響は、情報が矛盾している場合、「視覚情報:55%」「聴覚情報:38%」「言語情報:7%」の割合で伝達されるという心理学上の法則
そのためここから紹介する効果的な方法を押さえて、自分が企業で活躍できると自信を持ってアピールしましょう。
自己PRを面接で魅力的に答える方法は、こちらの記事でも詳しく解説しています。
面接官を惹きつける自己PRの答え方|例文12選
ハキハキと話すように意識する
面接では、「この人と一緒に働きたい」「企業で活躍してくれそう」と採用担当者に感じてもらえることがゴールになります。
そのため暗い雰囲気や自信がなさそうな態度では、どんなに魅力的な内容の自己PRでも良い印象を残すことは難しくなるでしょう。面接ではハキハキと明るく元気に話すよう意識してくださいね。
以下のことを意識すると、前向きで明るい印象になるので実践してみましょう。
面接で話す際に気を付けること
- 視線が下にならないようにする
- 明るい表情と声のトーンで話す
- 背筋を伸ばして姿勢を良くする
- 聞き取りやすい声の大きさやスピードを意識する
面接での話し方に不安がある人は、以下の記事もおすすめです。緊張を和らげるコツも紹介しているので、併せて確認してみてください。
「面接で上手く話せない」を克服する6つのコツ|緊張緩和の方法も
口癖や話す態度に気を付ける
面接は採用担当者とコミュニケーションを取ることが重要です。緊張していると「えーっと」「あのー」などと言ってしまう人もいるかもしれませんが、聞き手が気になり話の内容が入ってこなくなってしまうこともあります。
また、語尾を伸ばした話し方や「なんか」や「ちょっと」などが口癖になっている人も、幼稚な印象を与えてしまう可能性もあります。
面接練習を友人や家族に手伝ってもらい、客観的に指摘してもらうと、自分の気付いていなかった癖も見えてくるでしょう。周りに協力してもらいつつ、意識して改善できる範囲で気を付けてみてください。
面接の効果的な練習方法がよくわからない人は、以下の記事を参考にしてみてください。
効果絶大な面接練習|最短で内定に近づく状況別練習法を紹介
以下のQ&Aコンテンツでは、「えーっと」「あのー」といった際の企業側の印象をキャリアコンサルタントが解説しています。もし不安な人は参考にしてみてください。
- 面接の際に方言を使わない方が良いのでしょうか?
面接官に自分の意図が正確に伝わる表現かどうかで判断しよう
個人的には多くの人に意味の通じる「共通語」で話すことがベターだと考えています。
方言を使ったからといって不採用になることはないと思いますが、表現や使い方によってはフランクな印象を残してしまう恐れがあるからです。
また、方言の中には意味が伝わらなかったり、地域によって違う意味になったりする言葉もあります。そのため、自分の意図していることが面接官に伝わらない場合もあるので注意が必要です。
一方、地元の企業であれば、面接官が方言を使っていることもあるはずです。そのような状況では方言を使うことで親近感を持たれる場合もありますよ。
社会人になればいろいろな人とコミュニケーションを取る場面が増えると思うので、面接のときから誰にでも誤解なく意味が通じる共通語を話す練習をしておくのも良いでしょう。
方言で選考が不利になったり面接中に馬鹿にされたりした場合は差別の可能性もあるため、法務省の人権相談窓口に相談してみてくださいね。
深掘り質問に対応できるように準備する
自己PRを話した後には、学生を深く理解するために「なぜ」「どのように」などと深掘りして質問されるケースがほとんどです。
深掘り質問にしっかり答えられないと、アピールした内容に説得力がなくなってしまう恐れもあります。面接は採用担当者とのコミュニケーションの中で評価されるもののため、一問一答ではなく回答した内容に対する質問がされるものと考えて準備してください。
「この回答だと次はこの質問がされそう」などと考えて準備しておけば、面接中も落ち着いて回答できますよ。
深掘り質問の内容が思い浮かばない人は、友人や家族に自己PRを話してみて、どんなことが気になるのか聞いてみる方法もおすすめです。
- 自己PRをした後によくされる深掘り質問はどのような内容ですか?
強みを発揮した別のエピソードを求められることがある
強みを発揮したエピソードを伝えたときに、「ほかにこの強みを発揮したエピソードがあれば教えてください」と言われることがあります。
ガクチカは一度限りの経験で構いませんが、自己PRはあなた自身の資質や特徴について伝えるものなので、いろいろな場面で発揮できているだろうというのが質問の意図です。
たとえば部活動でのエピソードを話したなら、ゼミの研究発表やアルバイト先など、違う場面でのエピソードを伝えられると良いですね。
例文を参考に自分らしい自己PRで選考を突破しよう
採用担当者は選考過程で、多くの学生の自己PRを見聞きしています。そのためほかの学生と差別化して印象に残る自己PRにするためには、わかりやすい構成で自分の強みを活かして、その企業で活躍できるとアピールする必要があります。
今回紹介した例文を参考に、自分ならどうアピールするか考えてみてください。自分らしい自己PRを作成して選考突破を目指しましょう。
アドバイザーコメント
富岡 順子
プロフィールを見る最初は例文や上手な文章を書き写すことから始めてみよう
「学ぶことは真似ぶ(まねる)こと」という言葉があります。できなかったことでも、できる人の真似をしているうちにだんだんできるようになったという経験をした人も多いのではないでしょうか。
上手な文章を書くために新聞の社説を写すのが良いと言われているように、真似をすることは悪いことではありません。上達への近道なのです。
だからこそ、自己PRをどうやって作成すれば良いのかわからないという学生は、ぜひ例文をまねるところからスタートしてください。
実際に書き写したり、口に出して読んだりと回数を重ねていくうちに文章の構造を理解できるようになり、読み手や聞き手にとって伝わりやすい表現方法を身に付けることができます。そうするとさらに自分らしさ、独創性も出せるようになっていきます。
難しく考えるのはやめて楽しみつつ自己PRの表現を模索しよう
自己PRは難しく考えなくても大丈夫です。必ず誰もが強みを持っています。強みやスキルは今回紹介した言葉を使っても良く、自分ならではの表現に変えるのも楽しいと思います。
そこにあなたが経験してきた具体的なエピソードで組み立てていけば、十分な自己PRが完成します。納得する自己PRができるよう応援しています。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Takuya Akita〇人事・採用の責任者として7年間、新卒・中途採用を担当。To Be Myselfを起業後、企業内のキャリアコンサルティング、新卒・中途の就職をサポートしている
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Mihoko Endo〇メガバンクで法人営業や新人研修講師、採用面接に携わる。現在は「その人らしさを引き出すカウンセリング」をモットーに、大学での就活支援、社会人向けキャリア開発研修をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Junko Tomioka〇南箕輪村のキャリア教育推進コーディネーターに就任後、独立。現在は地方中高生やベトナム人留学生の就活支援、企業内キャリアコンサル、地方就職のサポートをおこなう
プロフィール詳細