就労支援A型とは? 月収・作業内容・B型との違いを就活のプロと解説

30秒で読める!AI要点まとめ

就労支援A型の基本概要とB型との違い

  • 雇用契約を結び最低賃金が保証された環境で働ける制度。
  • 配慮を受けつつ一般就労に近い実務や納期のある作業をこなす。
  • B型よりも高い収入を得ながら一般就労への実績を作れる。
POINT:週15〜20時間以上の勤務と一定の自己管理が必要。

事業所の種類と主な作業タイプ

  • 事務やデータ入力を行う正確性が求められるオフィスワーク系。
  • 納期管理が重要となるWeb制作や動画編集のクリエイティブ系。
  • 接客や清掃に物流軽作業など特性に合わせて仕事を選べる。
例:Web系作業の成果物は将来の就職活動でポートフォリオになる。

利用手順とA型経験後のキャリアパス

  • 主治医や相談員へ意思を伝え得意なことや配慮を整理する。
  • 見学や体験通所を通して作業の難易度や職場の雰囲気を見る。
  • 積んだ実績を活かして障がい者雇用や一般就労への移行を目指す。
POINT:焦らず今の環境で長く働き続けることも選択肢の一つ。

※AIの特性上、間違いが含まれている場合があります。記事本文と併せてご確認ください。

進路を決める際、「一般就労を目指したいが難しい」「就労継続支援B型の工賃だけでは、生活が厳しい」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

いきなり一般就労を目指さなくても、雇用契約を結びながら配慮のある環境で働ける「就労継続支援A型」という選択肢があります。

就労支援A型とは、事業所と雇用契約を結んで働くため、最低賃金以上の給料を得ながら、就労経験を積める制度です。

この記事では、障がい領域に知見を持つキャリアコンサルタントとともに、就労支援A型の月収や作業内容について解説します。

無理に一般就労を目指したり、利用する福祉サービスを決めつけたりせず、まずは自分に合った働き方を一つずつ見極めていきましょう。

目次

【完全無料】
大学3年生(28卒)におすすめ!

就活準備で必ず使ってほしい厳選ツール

1位:適職診断
まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください

2位:業界&職種マッチ度診断
あなたが行きたい業界・職種のマッチ度を診断しましょう

3位:16タイプ性格診断
あなたの基本的な性格から、就活で使える強みを特定します

4位:面接力診断
39点以下は要注意!あなたの面接力を今のうちに診断しましょう

5位:就活力診断
80点以上が合格!まずは力試しに自分の就活力を測定しましょう

【併せて活用したい!】
選考対策の決定版!内定者が使った2大ツール

①自己PR作成ツール
AIツールを活用して選考前に自己PRをブラッシュアップしましょう

②志望動機作成ツール
他の就活生と差別化した志望動機になっているか、AIツールで確認しましょう

【表で見る】就労支援A型とは? 利用条件~月収の目安まで解説

厚生労働省の「障害福祉サービスの概要」では、就労支援A型について以下のように説明されています。

就労支援A型

障がいがあり一般企業で働くのが難しい人が、雇用契約を結んで給料をもらいながら、働く練習やサポートを受けられる場所

就労支援A型では、雇用契約が発生するため、事業所側には最低賃金以上の給与を支給する義務が発生します。

同じく障がい福祉サービスである就労継続支援B型とは、「雇用形態」「月収」「働き方」などで違いがあります。

以下の表で比較して、自分に合った働き方を考えてみましょう。

就労支援A型就労支援B型
給与と保証最低賃金が保証される工賃となるため、最低賃金の対象外
月収の目安賃金
91,451円
厚生労働省「令和6年度工賃(賃金)の実績について」
工賃
24,141円
厚生労働省「令和6年度工賃(賃金)の実績について」
働き方・勤務時間週15〜20時間程度から

※実際の求人では週20時間以上を条件とする事業所が多く見らるため、事前の受入可否確認が必要
週1日・1日数時間から自由に調整可能
作業・仕事内容PC作業・事務代行・接客・軽作業など簡単な手作業・軽作業が中心
利用条件・年齢原則18歳以上 65歳未満年齢制限なし
障がい者手帳

※代わりに医師の診断書等により自治体から障害福祉サービス受給者証が発行されれば利用可能
手帳がなくても利用可能手帳がなくても利用可能
目指せる未来「安心できる環境」で収入を得つつ、一般就労への実績を作る
※現場では納期や生産性が求められる側面もある
「生活リズムと基礎体力を整える」のがメイン
就労支援A型とB型の違い

まずはあなたが受けないほうがいい職業を確認してみよう

自分に合う職業・合わない職業を知ることは、就活において非常に重要です。しかし、見つけるのが難しいという人も多いでしょう。

そんな人におすすめしたいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、自分の強みや性格に合った職業がわかります。

今すぐ診断を受けて、自分に合う職業・合わない職業をチェックしてみましょう。

編集部より

自分に合う業界や職種がわからない人は、あなたと気になる業界との相性を測れる「業界&職種マッチ度診断」を活用しましょう!

就活のプロが回答! 就労支援A型での「収入・働き方」に関する疑問

就労支援A型における収入面や自身の体調面から「自分でも続けられるだろうか」と不安を感じる人も多いでしょう。

いくら情報収集をしても、給与や業務内容は事業所によって異なり、インターネット上の情報だけでは実態が掴みくくなっています。

そこで、障がい領域での支援経験を持つキャリアコンサルタントに、就労支援A型の実際の収入と働き方について聞いてみました。

事前に目を通したうえで、利用を検討しましょう。

実際の月収はどれくらい?

就労支援A型で実際にどれくらいの月収を得られるのかは、利用を検討するうえで特に確認すべき点です。

なぜなら、就労支援A型は一般雇用よりも業務の難易度や働くペースへの配慮がある一方、B型よりも実務に近い内容をこなすため、「配慮を受けながらどの程度の収入を見込めるのか」イメージしにくいからです。

ここでは、就労支援の検討を検討する学生の相談を受けたことがあるキャリアコンサルタントの髙橋さんに、就労支援A型の実際の月収について聞いてみました。

就労支援A型を利用すると、どれくらいの月収をもらえるのでしょうか?

国家資格キャリアコンサルタント

高橋 拓也

プロフィールを見る

週5×5時間で7万〜9万円台が月収の目安

A型事業所は雇用契約を結ぶため、その地域の最低賃金が保証されます。1日4〜5時間、週5日勤務が一般的で、時給1,000円前後の地域なら社会保険料や雇用保険料などが控除されて、手取り額は7万〜9万円台が目安になります。

なお、事業所によっては体調などを考慮し、短時間や週3日などもあります。残業は基本的にありません。

昇給の有無や程度は事業所ごとに異なります。この手取りだけでは生活を成り立たせるのは難しいので、障害年金や生活保護費を受給して生活をしている人もいます。

※週20時間以上勤務する場合、事業所規模等の条件により社会保険への加入義務が発生し、手取り額が変わる場合がある

どんな仕事をするの?

A型就労支援のキャリアパス

就労支援A型の仕事内容は、自分の特性や体調に合った事業所を選ぶうえで特に確認すべき点です。

就労継続支援A型はB型と比べて実務的な作業やチームでの業務が多くなるため、求める働き方や生活リズムに合っているかを確認しておくことが重要です。

髙橋さんが語る就労継続支援A型での働き方を参考に、具体的な業務イメージを掴みましょう。

就労支援A型では、どのような業務をおこなうのでしょうか?

国家資格キャリアコンサルタント

高橋 拓也

プロフィールを見る

納期・品質に「ルール」がある作業がメイン

パソコン(PC)でのデータ入力や書類作成、商品の梱包・発送、カフェ店舗での接客や清掃など、事業所ごとにさまざまな業務があります。

工賃作業を中心とし自身のペースに合わせてに通うB型に対し、A型は納期や一定の品質基準を意識した「実務」に近い作業をおこないます。

作業現場には支援スタッフが常駐していて、手順書やマニュアルに沿って段階的に教えてもらえるので、安心です。「自分にもできるか」と気負いすぎず、まずは見学で作業難易度を確かめてみましょう。

あなたが受けないほうがいい職業を診断しましょう

今すぐ診断する(無料)

就活を進めていると、自分に合う職業がわからず悩んでしまうことも多いでしょう。

そんな時は「適職診断」がおすすめです。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強みや性格、価値観を分析して適職や適さない職業を特定してくれます。

自分の適職や適さない職業を理解して、自信を持って就活を進めましょう。

A型就労継続支援を利用する人に多い特徴

就労継続支援A型は、誰でも同じように活用できるわけではなく、一定の条件に当てはまる人ほど力を発揮しやすい傾向があります。

就労支援A型は雇用契約に基づく労働者として働くため、決められた勤務時間や業務を継続的にこなすことが前提となるからです。

ここでは、就労継続支援A型を利用する人に多い4つの特徴を解説します。自身が就労継続支援A型を利用すべきかを判断するための参考にしてみてください。

雇用契約を結んで一定の収入を得たい人

雇用契約に基づいて安定した収入を得たい人は、就労継続支援A型を選ぶ傾向があります。

これは、就労継続支援A型が最低賃金の保証された「労働者」としての働き方であり、B型の月1.5万〜2万円程度の工賃と比べて、まとまった収入を得やすいからです。

そのため、生活費の一部を自分の給料でまかないたい人にとって、就労支援A型は現実的な選択肢となります。

安定した収入があることで、一人暮らしの費用や将来の自立に向けた貯蓄など、生活設計の見通しを立てやすくなるのがメリットです。

週15〜20時間以上の決められたシフトで通える人

週15〜20時間以上、決められたシフトで安定して通所できる人は、就労継続支援A型を活用しやすいと言えます。

なぜなら、A型事業所は雇用契約に基づき、あらかじめ定められた勤務日・勤務時間を守ることが前提となっているからです。

決まった時間に通所する生活リズムが身に付くことで、生活習慣が整いやすくなり、将来的な一般就労への移行に向けた土台づくりにもつながります。

反対に、まだ体調が安定せず、決まった時間に通所する見通しが立てにくい人は、勤務時間を柔軟に調整できるB型から始めるほうが良いでしょう。

ただし、実際の求人では週20時間以上を条件とする事業所が多く見られます。短時間勤務を希望する場合は、事前の受入可否確認が必要です。

納期やマニュアルに沿った一定の責任を持てる人

納期やマニュアルなど、決められたルールに沿って業務を進められる人は、就労継続支援A型での就労が続けやすい傾向にあります。

これは、就労継続支援A型が労働契約に基づく業務である以上、企業と同様に一定の品質や納期を守ることが求められるからです。

一般企業に近い責任のある業務をこなす経験を積めるため、実務スキルや自信を養いながら、次のキャリアステップに直結する実績を作れる点がメリットです。

一方で、決められた納期やルールにプレッシャーを感じやすい人は、自分のペースで作業内容や働く時間を調整できる就労継続支援B型のほうが、負担なく取り組みやすいと言えます。

あなたが受けないほうがいい職業を知っておこう

就活を成功させるためには、自分に合う職業・合わない職業を早めに知ることが不可欠です。しかし、それがわからずに悩む人も多いでしょう。

そんな人に活用してほしいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたに合う職業・合わない職業を特定できます。

早いうちに自分に合う職業・合わない職業を知って、就活を成功させましょう。

編集部より

就労支援A型の事業所タイプ例

A型事業所には、さまざまな種類の作業内容があります。事業所ごとに得意とする分野や委託される業務が異なり、利用者の特性や興味に合わせて仕事を選べるようになっているのです。

ここでは、A型事業所で代表的な5つの作業タイプを解説します。これらを参考に、自身が無理なくこなせる業務や興味のある業務を検討しましょう。

①【オフィスワーク系】データ処理・書類作成

オフィスワーク系の事業所では、PCを使ったデータ入力や書類作成、事務代行などを担当します。

就労支援A型では雇用契約に基づく業務である以上、B型よりも一段階レベルの高い正確性が求められます。

具体的には、入力ミスや誤字脱字がないこと・指定されたフォーマットや手順を毎回同じように守ることなど、一般企業の障がい者雇用枠に近い水準での正確さが求められます。

そのため、作業内容や納期を都度確認しながら、決められた手順に沿って淡々とこなすことを得意とする人や、対人対応よりも自分のペースで集中して取り組みたい人に向いた分野です。

なお、事業所によっては、Excelやタイピングなど基本的なPCスキルを一から学べるところもあります。

PCの操作に慣れていない人でも、将来的にPCを使った仕事に就きたい場合は、研修が充実している事業所を利用することで一からスキルアップできます。

【関連記事】データ処理・書類作成に関する仕事(タップで開閉)

事務職に興味がある人は、以下の記事で自己PRの作り方をはじめ、職種別の志望動機の書き方について参考にしてみてください。

事務職の自己PR
例文17選|事務職の自己PRで差別化するなら4要素を盛り込もう

総務事務の志望動機
例文付き|総務事務の志望動機に大事な4要素と注意点を解説

受付事務の志望動機
【テンプレ付】受付事務に受かる志望動機5つのポイント徹底解説!

②【Web・クリエイティブ系】Web制作・動画編集

Web・クリエイティブ系の事業所では、Webサイト制作やバナーデザイン、動画編集などを担当します。

これらの業務は企業からの受託案件が中心となるため、就労支援A型ではB型よりも「納期」への意識が強く求められます。

ここでの納期は単なる締め切りではなく、依頼主である企業との信頼関係そのものを左右するものです。

そのため、作業の進捗をこまめに報告する、遅れそうな場合は早めに相談する、逆算してスケジュールを組み立てるといった、一般企業の障がい者雇用枠に近い水準での仕事の進め方が求められます。

さらに、実務で作成した成果物がポートフォリオとして使えるケースがあります。これは一般就労を目指す際に実績として直接活かせるため、Web・クリエイティブ系ならではのメリットです。

【関連記事】Web・クリエイティブの就活対策(タップで開閉)

Web制作・動画編集・デザインの仕事内容や種類をはじめ、IT・クリエイティブ系の仕事について詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてみてください。

デザイン系の仕事の種類
未経験可も含むデザイン系の仕事41選! 就職に必須な5ステップも

ITの仕事の種類
ITの仕事って何があるの? 仕事の種類や働く魅力を詳しく解説!

在宅でできる仕事
インターネットを使った在宅の仕事16選|探し方や準備を徹底解説

39点以下は危険!就活の弱点を克服するために今すぐ診断しよう

就活では気をつけるべきことが多いです。いざという時に「その対策はしていなかった…」と後悔したくないですよね。

後悔せずに就活を終えたい人は、今すぐ「就活力診断」で診断しましょう。たった30秒であなたの弱点を判定し、これからするべき就活対策がわかるようになります。

無料で使えるので今すぐ診断し、就活で後悔しないようになりましょう!

編集部より

③【店舗・接客サービス系】接客・販売・清掃

接客サービス系の事業所では、シフト制でレジ業務や店内清掃などを担当するため、決められた時間・役割のなかで行動する習慣を身に付けられます。

具体的には、「10時から12時はレジ対応」「13時から15時は品出し」のように時間帯ごとに役割が区切られて、次に何をすべきかが明確なため、見通しを立てながら動きやすい環境です。

また、人と接する機会が多い分、ビジネスマナーや言葉づかいといった、一般就労でも通用するコミュニケーションスキルを自然に磨けます。

一方で、対人対応が続くこと自体に負担を感じやすい人もいるのではないでしょうか。

無理をすると体調に影響が出る場合もあるため、対人業務が不安な人は、「短時間で始められるか」「休憩は取れるか」を確認しておくと安心です。

心身の負担が続くようであれば、無理をせず主治医や支援員に相談しましょう。

④ 【物流・軽作業系】検品・梱包・発送

物流・軽作業系の事業所では、商品の検品や梱包、発送作業などをチームでおこなうため、チーム全体で目標数を達成することが求められます。

自分の作業が遅れるとほかのメンバーの負担が増えたり、全体のスケジュールに影響したりするため、周囲の進捗を確認しながら自分の役割を果たす意識が必要です。

具体的には、「自分の担当分が終わったら周りの人を手伝う」「作業に遅れが出そうな場合は早めに周囲へ共有する」といった、チームワークの感覚が求められます。

物流・軽作業系の事業所では、膨大な数の商品を梱包し、重い荷物を運ぶ仕事がメインのため、体力がある人に適しています。

なお、同僚と作業ペースを合わせる必要がある場面もあるため、無理のない範囲で協調性を養えるのも特徴です。

⑤【現場作業系】清掃・農作業

現場作業系の事業所では、施設内外の清掃や農作業など、事業所の外に出向いておこなう業務を担当します。

デスクワークよりも、体を動かして達成感を得たい人に向いた分野です。

就労支援A型の現場作業では、事業所の外で取引先や地域の人と接する場面が生じます。

そのため、あいさつや報告・連絡・相談を欠かさない、時間や身だしなみを整えるといった、基本的なビジネスマナーが自然と身に付きます。

屋外や実際の現場で作業するため、天候や環境の変化に対応する力も自然と身に付けられるのがメリットです。

現場に出向くような身体を動かす仕事に興味がある人は、こちらの記事をチェックしておきましょう。キャリアコンサルタントがさまざまな職種や働き方を解説しています。

所要時間はたったの3分!
受けない方がいい職業を診断しよう

就活で大切なのは、自分の職務適性を知ることです。「適職診断」では、あなたの性格や価値観を踏まえて、適性が高い職業・低い職業を診断します。

就職後のミスマッチを避けたい人は、適職診断で自分に合う職種・合わない職業を見つけましょう。

こんな人に「適職診断」はおすすめ!
  • 自分に合う職業がわからない人
  • 入社後のミスマッチを避けたい人
  • 自分の強みを活かせる職業を知りたい人

雇用契約があるからこそ! 就労支援A型の厳しさと注意点

就労支援A型は雇用契約に基づいて働くため、B型にはない厳しさや注意点もあります。

なぜなら、雇用契約を結ぶ以上、企業と同様に一定の勤怠や責任が求められるからです。

就労支援A型の良い面だけではなく、現実的な注意点を事前に把握しておくことが、長く働き続けるための備えになります。

ここでは、就労支援A型ならではの注意点を4つ解説します。

当日の急な休みや遅刻が難しい場合がある

就労支援A型では、当日の急な休みや遅刻をスムーズに受け入れてもらえない可能性があります。

これは、雇用契約に基づいてあらかじめシフトが組まれているため、ほかの利用者や業務全体の進行に影響が出るからです。

特に人が少ない事業所では、一人の欠勤がほかの利用者の作業分担にも影響しやすいため、体調に不安がある場合は事前に相談し、勤務日数の調整を打診しましょう。

職場の人間関係で苦労することもある

複数人でチームを組んで作業する機会が多い事業所では、職場の人間関係に悩まされる可能性もあります。

特に、一般企業と同様に多様な価値観を持つ人とかかわる場面があるため、コミュニケーションの取り方に戸惑うケースも見られます。

なお、困った際は一人で抱え込まず、無理なく働き続けるために、支援員に早めに相談しましょう。

無理に直接本人同士で解決しようとせず、早めに第三者を頼ることも一つの方法です。自身の体調やメンタルの状況を最優先に行動しましょう。

無断欠勤や当日欠勤が続くと契約更新が厳しくなることもある

無断欠勤や当日欠勤が続くと、契約更新が難しくなる可能性があります。

これは、就労支援A型が労働契約に基づく雇用関係である以上、一般企業と同様に勤怠状況が評価対象となるためです。

そのため、体調不良が続く場合は、当日の欠勤を重ねる前に事業所へ状況を共有し、勤務日数の見直しができるかを相談しておきましょう。

事前に相談して働き続けたい意思を伝えておけば、相談員は真摯に対応してくれます。

ESで悩んだら就活準備プロンプト集がおすすめ!

『就活準備をもっと効率よく進めたい...!』と思っていませんか?「就活準備プロンプト集」は、生成AIを活用して自己PRや志望動機をスムーズに作成できるサポートツールです。

簡単な入力でプロが使うような回答例が出せるため、悩まずに就活準備を進められます。生成AIを活用して効率良く就活準備を進めたい人におすすめです。

コンテンツ内容
  • 自己PR、ガクチカ、志望動機作成プロンプト
  • チャットを使用した、模擬面接プロンプト
  • 自己PRで使える強み診断プロンプト

納期や目標の設定により焦りを感じることもある

納期や作業目標が設定される業務では、達成できないことへの焦りを感じる場合もあります。

これは事業所からの受託案件には企業側の期日があり、一定の生産性が求められるからです。

焦りを感じたときは一人で抱え込まず、目標の調整が可能かどうか、支援員に相談しましょう。

無理に目標を達成しようと頑張りすぎると、かえって負担が大きくなる場合もあるため、自分のペースを守る意識も大切です。

高橋 拓也

プロフィール

就労移行支援への知見がある髙橋さんからのアドバイス

「納期に間に合わない焦り」を一人で抱え込んでしまう方も多いです。

「今どの段階か」を小まめにスタッフへ共有し、納期に間に合わせるために必要なサポートや作業量の調整を随時してもらえるようにしてみましょう。

自分に合うA型事業所を探す4つの手順

就労支援A型は働ける体力や意欲がある人が利用する傾向にあるからこそ、「自分ならこなせるはず」と無理をしてしまいやすい側面もあります。

事業所探しの段階で自分の特性や希望条件を整理しないまま決めてしまうと、入所後に想定以上の負荷がかかり、体調を崩す原因になりかねません。

そのため、順を追って準備を進め、自分に合った環境を見極めることが大切です。ここでは、事業所探しの流れを4つのステップで解説します。

①主治医や相談支援専門員にA型利用の意思を伝える

まずは、主治医や相談支援専門員に就労継続支援A型を利用したい意思を伝え、通所が可能か相談してみましょう。

体調には波があるため、自分が感じている調子と、医師から見た病状は必ずしも一致するとは限りません。

相談の際は「希望する労働時間」や「体調を崩しやすい場面と自分なりの対策案」など、具体的なイメージを共有すると判断をしやすくなります。

また、A型事業所の利用には自治体が発行する、障害福祉サービス受給者証が必要です。

受給者証の交付には、医師の意見書に加えて、相談支援専門員が作成するサービス等利用計画が求められます。

申請から受給者証が交付されるまでは、一般的に2週間〜1ヵ月ほど(状況によっては2カ月)かかります。利用を検討し始めたら、早めに周囲へ意思を伝えて準備を進めましょう。

②得意な作業や必要な配慮を整理する

次に、自分の得意な作業や必要な配慮を整理しておきましょう。

これは事業所によって作業内容や配慮の体制が異なるため、事前に希望条件を明確にしておかないと「合わない」と感じやすいからです。

就労支援A型はB型よりも一般雇用に近いため、「得意なこと」も一度の成功体験だけではなく、繰り返し安定した成果を出せるかという再現性・持続性の視点で整理しましょう。

一定期間続けられた作業や、繰り返しても苦にならなかった経験を振り返るのがポイントです。

必要な配慮も、「口頭指示だけでなくメモがほしい」「長時間の対人対応は休憩を挟みたい」など、困りやすい場面とセットで書き出しましょう。

その内容を相談支援専門員に伝えることで、希望に近い事業所を紹介してもらいやすくなります。

③インターネットやハローワークで気になる事業所を見つける

条件が整理できたら、インターネットやハローワーク、相談支援専門員からの紹介などを通じて、気になる事業所を探しましょう。

事業所によって取り扱う作業内容や雰囲気が異なるため、複数の候補を比較検討することが大切です。

比較する際は、「得意な作業」「必要な配慮」を軸に、各事業所の作業内容や配慮の体制が自分の希望とどう重なるかを一覧で検討すると、違いがわかりやすくなります。

また、地域の障害者就業・生活支援センターに相談すると、地元の事業所情報をより詳しく教えてもらえる場合もあります。

全国規模の求人サイトには載っていない、地域密着型の小規模な事業所や、実際に通所している利用者の生の評判など、地元だからこそ分かる情報を得やすいのがメリットです。

これらは地域の福祉サービス全般を把握する支援機関であるため、事業所探しに行き詰まった際の相談先の一つとして活用してみてください。

【関連記事】自分に合った仕事・適職の見つけ方(タップで開閉)

事業所を見つける前に、自分に合った仕事の見つけ方や適職の探し方をより詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてみてください。

自分に合った仕事の見つけ方
自分に合った仕事を簡単4ステップで発見! 後悔しない方法を解説

向いてる仕事がわからない時の対処法
向いてる仕事がわからない……図解で読み解く適職の見つけ方

何がしたいかわからない時の仕事探し
何の仕事がしたいかわからない人へ|自分に合う仕事の見つけ方を解説

仕事の探し方
状況別の仕事の探し方8選! プロに聞くやりたいことの見つけ方も

仕事の選び方
仕事の選び方を悩み別に実演! 自分に合う仕事が見つかる9つの方法

④見学・体験通所で雰囲気や作業難易度を確認する

最後に、実際に見学や体験通所をおこない、事業所の雰囲気や作業の難易度を自分の目で確認しましょう。

職場の人間関係や作業内容は求人票や説明だけではわからないため、実際に足を運んでみないと判断できないからです。

可能であれば複数回、異なる時間帯に体験してみると、より実態を把握しやすくなります。

なぜなら、午前と午後で作業内容や利用者の顔ぶれが異なる事業所もあり、一度の見学だけでは日常的な雰囲気を判断しにくいからです。

自身が無理なく働き続けられることを最優先に、利用先を検討してみてください。

なお、自分に合うと感じたら、選考を経て内定を得たうえで、受給者証の交付を受ける手続きが必要になるため、手続きを進めましょう。

これから継続支援A型に応募しようとしている人は、以下のQ&Aを参考にしましょう。キャリアコンサルタントが志望動機の書き方を解説しています。

A型で経験を積んだ後のキャリア

就労支援A型での就労経験は、次のキャリアへの土台となります。

なぜなら、雇用契約のもとで長期で働き続けたことや、実際の業務で培ったスキルは、一般就労を目指す際に具体的な実績として示せるからです。

ここでは、就労支援A型利用後に選べる5つのキャリアの方向性を解説します。

就労支援A型で実績を積みながらも、先にどのような選択肢があるかを理解したうえで、焦らず自分のペースでキャリアを描きましょう。

一般企業の障がい者雇用枠へ転職する

就労支援A型での就労実績は、一般企業の障がい者雇用枠への転職に直接活かせます。

これは、障がい者雇用枠の採用では、勤怠の安定性や業務遂行能力が重視されるため、就労支援A型で積み上げた実績が選考で直接評価されやすいからです。

一般企業の障がい者雇用枠への転職を成功させるには、就労支援A型在籍中からハローワークの障がい者専門窓口を利用し、求人情報を早めに収集しておきましょう。

なぜなら、障がい者雇用枠の求人は一般公開されていないケースもあり、専門窓口を通じることで非公開求人にアクセスできる可能性が高まるからです。

また、事業所の支援員に相談すれば、自身の経験やスキルに合う転職先を紹介してもらえる場合もあるため、気になる人は支援員に一度聞いてみましょう。

一般企業の通常雇用へ復帰・就職する

就労支援A型での経験を経て、障がい者雇用枠ではなく一般企業の通常雇用へ復帰・就職できるケースもあります。

なぜなら、就労支援A型で体調管理の習慣や業務スキルを身に付けることで、通常雇用に求められる水準に近付ける可能性があるからです。

ただし、通常雇用は配慮の範囲や業務量が就労支援A型とは異なるため、主治医や支援員と相談しながら、無理のないタイミングで移行することが大切です。

焦らず、自分の状態を客観的に見極めながら進めましょう。

就労支援A型で経験を積んだ人のなかには、ADHD特性のある人もいるのではないでしょうか。

以下のQ&Aでは、キャリアコンサルタントがADHD特性のある人に向けて、就活の進め方を解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

A型で体調と収入を安定させながら働き続ける

今の事業所の環境や人間関係が自分に合っていると感じる人は、就労支援A型での就労を長期的に続け、体調と収入を安定させるのも選択肢の一つです。

なぜなら、無理に次のステップへ進もうとするよりも、今の環境で安定して働き続けること自体が、生活基盤を守ることにつながるからです。

「一般就労を目指さなければならない」という焦りを手放し、就労支援A型での安定した就労を一つのゴールとしてとらえることも、長期的に見て健全なキャリアの形といえます。

事業所によっては長期就労者へのサポート体制も充実しているため、支援員に相談しながら自分のペースを守って働き続けましょう。

なお、生産活動が安定しているか・サポート体制についても見学時に確認しておくと、より安心して働き続けることができます。

体調やペースに合わせてB型やリハビリへ移行する

就労支援A型での就労中に体調が悪化した場合、無理に継続しようとせず、B型や医療機関でのリハビリへ移行することも一つの選択肢です。

これは、体調が整わないまま無理に就労を続けると、負担が蓄積し、回復に時間がかかりやすくなる場合があるためです。

B型へ移行することは後退ではなく、体調を整えて再びステップアップするための準備期間です。

支援員や主治医と連携しながら、心身の状態を最優先し、無理のない判断を検討してみてください。

就労移行支援を活用して専門スキルを磨く

就労支援A型での就労が安定してきて、「次はより専門性の高い仕事に挑戦したい」という意欲が出てきた人は、就労移行支援を活用して専門スキルをさらに磨くという選択肢もあります。

就労移行支援とは、一般企業への就職を目指す人が、就職に必要なスキルや知識を訓練する福祉サービスです。

就労支援A型が「雇用契約を結んで実際に働きながらスキルを積む場所」であるのに対し、就労移行支援は「就職するための準備・訓練をおこなう場所」という位置づけになります。

就労移行支援では、ITや事務・福祉など特定の職種に向けた訓練をおこなうプログラムが用意されています。

そのため、就労支援A型で培った基礎的な就労習慣と組み合わせることで、より専門性の高い職種へのキャリアアップを目指せるのです。

就労継続支援A型とは「配慮のもと雇用契約を結んで働ける」場所!

就労継続支援A型は、障がいや体調面に不安がある人が、配慮のある環境で雇用契約を結びながら働ける福祉サービスです。

最低賃金が保証された収入を得ながら、自分の特性に合った作業を通じて就労経験を積めることが特徴です。

一般就労をすることへの不安がある人にとって、就労支援A型は「安定して働き続ける成功体験」を積める場所です。

勤怠の安定や業務スキルを身に付けながら、一般企業の障がい者雇用枠や通常雇用へのステップアップを目指すことも、就労支援A型をそのままの環境で長く働き続けることも、どちらも正しい選択です。

大切なのは、今の自分に合った負荷と環境を冷静に見極め、焦らず自分のペースでキャリアを積み上げていくことです。まずは主治医や相談支援専門員に相談し、自分に合ったA型事業所を一歩ずつ探していきましょう。

アドバイザーからあなたにエールA型を選んだことで希望職種での就労が実現した人もいる

国家資格キャリアコンサルタント

高橋 拓也

プロフィールを見る

過去に単発バイトで生計を立てていた人が、収入の安定を目指して「A型事業所にするか、一般就労に挑戦するか」で深く迷われていたケースがありました。

ご本人は「体力面では一般就労でもやっていけそう」と話していましたが、持病の特性上どうしても体調に大きな波が生じやすい状態でした。

そこで、「まずは就労支援A型で一定の配慮を受けながら体を慣らし、無理なく働き続ける基盤を作ったうえで、スキルアップを重ねて一般就労を目指すのが安心ではないか」と提案しました。その方は現在、A型事業所でご自身が希望していた職種に就き、実務経験を積みながら次のステップへ向けて前向きに取り組んでいます。

体調を優先しながら「働いた実績」を積み上げよう

就労支援A型は、体調を守りながら着実に「働く実績」を重ねられる場所です。焦って一度にすべてを整えようとせず、まずは見学や相談を通じて、今の自分が安心して力を伸ばせる環境かどうかを確かめてみましょう。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

> コンテンツポリシー

記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

> メッセージを読む

関連Q&A

記事カテゴリー

Q&Aカテゴリーはこちら

関連Q&A

目次

おすすめ対策ツール・資料

TOP

PORTキャリア
会社情報 プライバシーポリシー グループ会員利用規約 コンプライアンスポリシー 反社会的勢力排除ポリシー 外部サービスの利用について 情報セキュリティ基本方針 行動ターゲティング広告について カスタマーハラスメントポリシー