車が好きな学生を中心に人気のカーディーラーですが、いざ志望動機を書こうと思っても「ほかの応募者と差別化するためにはどうするべきだろう」「志望動機で何を伝えれば良いかわからない」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
残念ながらカーディーラーは、「車が好き」という志望動機だけでは選考通過はできません。好きというだけでなくプラスアルファのアピールを心掛けて、採用担当者の心を動かす志望動機を作成しましょう。
この記事では、キャリアアドバイザーの渡部さん、加藤さん、古田さんのアドバイスを交えつつ、カーディーラーの志望動機の書き方を解説します。
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ディーラーの志望動機を作成するなら企業理解が必須
ディーラーの仕事に興味があっても、志望動機が上手に書けないと悩んでいる人もいるでしょう。
志望動機は「なぜその企業でなくてはならないか」を伝える必要があるため、企業への正しい理解が必須です。企業研究を徹底して、説得力のある志望動機を作成しましょう。
この記事では、まずカーディーラーの志望動機を作成する方法を解説します。伝わりやすく魅力的な志望動機を作成するためには、適切な構成に沿って考える方法がおすすめなので、はじめにしっかり理解しましょう。
そして書き方を理解したうえで、必要な要素である基礎的な情報や仕事内容を一つずつ確認していきます。最後に職種別に例文を解説していくので、ディーラーの志望動機を作成する際に参考にしてみてくださいね。
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前提から確認! そもそもカーディーラーとは
まずはカーディーラーについて解説していきます。漠然と車にかかわる仕事と理解している人も、ここで仕事への理解を深めていきましょう。
また併せてビジネスモデルも紹介します。カーディーラーで働きたいと考えている人は、どのように利益を上げているのかもしっかり理解しておきましょう。
カーディーラー:メーカーと特約店契約を結んだ正規販売店
カーディーラーとは、特定の自動車メーカーと特約店契約を結んだ正規販売店のことを指します。そのため、特定のメーカーやブランドの車のみを取り扱います。
特約店契約とは
メーカーが特約店と契約を結び、販売代理権を付与するための契約のこと。
1つのメーカーの車のみを販売することになるため、特別価格で仕入れができたり、メーカーから指導を受けられたりする
また、メーカーから直接サービスや技術の指導を受けるため、スタッフの知識が豊富で安心感のあるサービスを提供しているという特徴があります。
一方、サブディーラーは特約店契約を結んでいない自動車販売会社のことを指します。複数のメーカーやブランドの車を取り扱い、ディーラーから自動車を仕入れて販売します。
特定のメーカーを扱い深い知識を得たいならディーラー、さまざまなメーカーの車を扱い幅広い知識を得たいならサブディーラーを目指すのがおすすめですよ。
正規販売店とサブディーラーでは扱う車種やサービスが違います。特定のブランドにこだわりたいなら、正規販売店に就職すればメーカーから専門知識を学べます。
一方いろいろな車を扱いたい場合は、サブディーラーなら多様なサービスを手掛けることができます。
カーディーラーのビジネスモデル
カーディーラーは自動車を販売して得た利益だけでなく、自動車の点検・修理などのアフターフォローによっても収益を上げています。
整備にはメーカー純正の部品を使い、保証も充実しているため、質の高いサービスを長い期間提供できます。
ただし後ほど詳しく解説しますが、車離れやレンタル利用の増加、電気自動車の普及などの要因から、今後は従来のビジネスモデルから変化する可能性もあります。カーディーラーを目指す人は、今後の動向もしっかりチェックするようにしましょう。
メーカーの仕事も興味があるという人は、以下の記事もおすすめです。志望動機に関する記事ですが、メーカー業の全体像を理解することができます。
16例文付き! メーカーの志望動機が誰でも作れる5ステップを解説
簡単3ステップ! カーディーラーの志望動機の基本構成
簡単3ステップ! カーディーラーの志望動機の基本構成
- 車に関連する仕事のなかでカーディーラーを志望する理由
- 数あるカーディーラーの中でその企業でなければならない理由
- カーディーラーとして働く自分の将来像
志望動機を書く際に、どのように書けば良いのかわからないと不安に感じていませんか。志望動機は適切な構成に沿って書くことで、相手に伝わりやすく魅力的になります。
まずは前提として、カーディーラーの志望動機の基本構成を理解しましょう。構成を理解してから、カーディーラーへの理解を深めることで、よりスムーズに志望動機を作成できますよ。
①車に関連する仕事の中でカーディラーを志望する理由
まずは車に関連する仕事の中で、なぜカーディーラーを志望しているのか結論を伝えましょう。
結論から伝える方法をPREP法と言い、PREP法に基づいて話を展開させると相手に伝わりやすくなります。
PREP法とは
結論(Point)理由(Reason)具体例(Example)結論(Point)の頭文字を取ったもので、話を展開するフレームワーク
結論から伝えることで聞き手側も話の内容を理解しやすくなります。
また伝えるこちら側も、結論から伝えることで話す焦点が明確になるので、途中で「自分は何を伝えたかったのだろう……」と、話の主旨を忘れてしまうということもなくなります。
ディーラー以外にも車にかかわれる仕事は多様にあります。その中でなぜディーラーなのかが不明瞭だと、志望度の高さや熱が伝わりづらくなってしまいます。ほかの車にかかわる仕事とも比較をして、自分なりの理由をしっかり伝えられるようにしましょう。
ディーラー以外の車に関連する仕事
- 自動車メーカー
- 部品・素材メーカー
- サブディーラー
- 整備工場
- ガソリンスタンド
- レンタカーショップ
志望動機の書き出しについてはこちらの記事で詳しく解説しています。書き出しを工夫して、採用担当者を惹きつけましょう。
例文8選|志望動機の書き出しで本気度を見せ差別化する方法
②数あるカーディーラーの中でその企業でなければならない理由
なぜカーディーラーとして働きたいのかを伝えたら、その中でなぜその企業を選んだのかを伝えましょう。
カーディーラーを目指す人は車が好きな人が多いため、「車が好き」「車に関連する仕事がしたい」だけでは、ほかの学生と差別化した内容になりません。
企業研究をしっかりして、なぜ他社ではなくその企業でなければならないのかを明確にアピールしてください。自分の経験を交えてアピールすることで、より説得力のある志望動機になりますよ。
- カーディーラーの仕事自体に興味があり、その企業だからこその志望理由が思い浮かびません……。
自分の経験や将来像との関係性を見つけてみよう
仕事内容がほぼ同じだと企業ごとの違いを見つけるのは難しいかもしれませんが、そこに自分との関係性や個人的な体験を加えて、なぜ興味を持ったのかなどを掘り下げて考えてみましょう。
個人的な体験をとおして企業や業界を見ると、ほかの人にはないものが見つかりやすいと思います。
志望動機を考えるポイントは、やりたいことや得意なこと、なりたい将来像などの個人としての思いを企業情報と結び付けることです。
前者がオリジナリティを出す部分で、後者が企業研究の成果を出す部分です。
どちらかが欠けたり偏ったりすると、独りよがりな内容や誰にでも書ける内容になってしまいます。
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「この職種に就きたい!」と思っていても、なぜそうなのかを明確な根拠をもとに考え、伝えることが苦手な学生は多いです。
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③カーディラーとして働く自分の将来像
最後にカーディーラーとしてどのように活躍したいのか、入社後の展望を伝えましょう。
企業は「入社後活躍してくれそう」と感じられる学生を評価します。入社後活躍できるイメージを採用担当者が持ちやすくするためにも、自分の強みを活かしてカーディーラーとしてどのように働きたいと考えているのかを説明するようにしましょう。
入社後どのように働きたいのか明確なイメージを持ち、言語化してアピールできると志望度の高さや熱意を伝えられますよ。
志望動機の締めくくりは書き出し同様に重要です。ディーラーの志望動機を作成する際に併せて参考にしてみてください。
志望動機の締めくくり例文13選! そのまま使えるテンプレも紹介
入社後にやりたいことの考え方は以下の記事で解説しています。ディーラーとして働くイメージができていない人は参考にしてみてくださいね。
例文10選|入社後にやりたいことの回答で押さえるべきコツは?
志望動機を書くなら理解必須! 自動車業界の動向
志望動機を書くなら理解必須! 自動車業界の動向
- 新規販売・保有台数の減少
- カーシェアリングの普及
- 電気自動車の普及
自動車業界は現在「100年に1度の大変革」と呼ばれる時期を迎えています。これまで常識だと思われていたことも変わりつつあるため、しっかりと動向を把握しましょう。
業界の現状や今後の方向性を把握したうえで、自分はどう貢献していきたいのか考えることで、説得力のある志望動機作成に役立てられます。
自動車業界を志望している人は以下の記事を参考にしてください。志望動機の作り方を解説しています。
自動車業界に特化した志望動機が作れる5ステップ|職種別例文8選
新規販売・保有台数の減少
自動車業界の動向に関して欠かせない話題として、新型コロナウイルス感染症の拡大が挙げられます。
2020年の感染拡大にともない、国内外で多くの工場が停止し、新車販売台数が減少しました。需要回復が期待されていますが、東京都主税局の乗用車市場の見通しによると、人口減少やカーシェアリングの普及などから、乗用車販売台数は今後さらに減少する見通しです。
また車の維持費や駐車場代の高騰などの理由から車を所有しない選択をする人も増え、乗用車保有台数も減少していくとみられています。
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カーシェアリングの普及
前述した通り、国内の販売台数減少の一つの要因として、カーシェアリングの普及が挙げられます。
カーシェアリングとは
会員同士で車を共同で使用するサービスのこと。
短い間であればレンタカーよりも安価で借りられるため、短時間で使いたい人に向いている
カーシェアリング市場は都市部を中心に急速に拡大しています。コスト削減のために社用車から切り替える企業も多く、特に法人向けで普及が進む見込みです。
今後カーシェアリングを利用する人がますます増えれば、ディーラーの需要減少にもつながる可能性も考えられます。
カーシェアリングは大都市に見られる傾向のため、地方ではそこまで影響がないかもしれません。ただしカーシェアリングが普及すれば、販売数は減少する可能性があります。
それに合わせて日々の整備や車検などの収入も見込めなくなるという影響があるとも言われています。
電気自動車の普及
電気自動車の普及も、自動車業界を目指すのであれば理解しておきたい項目です。
2020年に菅元総理が「2050年までにカーボンニュートラルを実現する」と宣言したことにより、EV化の動きが加速しました。
カーボンニュートラルとは
二酸化炭素などの温室効果ガスの排出を全体としてゼロとする取り組み。
排出せざるを得なかったものは「吸収」「除去」し差し引きゼロを目指す
一般社団法人 次世代自動車振興センターのEV等保有台数統計によると、2021年度の国内の電気自動車(EV)の保有台数は約16万台です。さらにプラグインハイブリッド車(PHV)、燃料電池車(FCV)を含めた新エネルギー車の国内の保有台数は約34.2万台で、前年比10%前後の伸びで拡大しています。
電気自動車(EV)の普及によるカーディーラーへの影響は2つあります。1つ目は、部品点数がガソリン車と比べると3割少ないことなどから、ディーラーの整備需要が減少する可能性があることです。
2つ目は、EVをカーシェアリングやサブスクリプションで提供するスタイルが増加するとみられ、販売台数の減少も懸念されます。
EVのサブスクリプション例
- トヨタ自動車の新型EV「bZ4X(ビーズィーフォーエックス)」
→自社グループのKINTOによるサブスクリプションプランに加える
前述したとおり自動車業界は変革期を迎えているため、最新の動向を踏まえて業界研究や企業研究をしていくことが重要です。
ディーラーを取り巻く環境についてどのように考えているのか、その中で自分には何ができるのかなどを面接で質問される可能性もあるため、自分の考えをしっかり準備しておきましょう。
アドバイザーコメント
渡部 俊和
プロフィールを見る自動車業界全体では環境保全への適応が大きなトレンド
自動車業界全体でいうと、電気自動車や水素など、燃料・動力の技術革新が起きていて、環境保全との両立を目指す取り組みが大きなトレンドです。
その過程では環境基準に適合しないケースや、検査の段階で不正があったケースなど、国内外のほとんどのメーカーが法改正とせめぎ合ってきた歴史があります。
結果的に昔作られていた車種がどんどん絞り込まれていき、今のような車種が残って、すみ分けされているという現状になっているのです。
ディーラーを目指すなら各メーカーの強みや特徴を押さえよう
またディーラーに限って業界を見た場合は、メーカー・ブランドごとの商品開発力や市場シェアに大きく影響を受けるのが特徴といえます。
普通乗用車市場ではトヨタが国内で圧倒的に強いですが、小型車や新興国市場ではスズキが強いなど、車種によっても強みや弱みがあります。
輸入車ディーラーを含む競合他社と併せて、各メーカーの得意分野(主力車種)やシェアなどは最低限押さえておきましょう。
市場は今後縮小していくことが予想されるので、グローバルな競争になることも踏まえて、商品や関連するサービスの知識を蓄えておいてください。
特別な動機がなくても大丈夫!
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「この職種に就きたい!」と思っていても、なぜそうなのか学生時代に培ったスキル・経験を踏まえて伝えるのに苦戦する学生は多いです。
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ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう。
(IT業界の場合)
5社を比較! おもなカーディーラーの特徴を比較しよう
ディーラーを目指すのであれば、国内の主要企業の特徴は理解しておきましょう。メーカーや系列の特徴を理解して差別化ができていると、なぜこの企業でなくてはならないのか理由を述べやすくなるためです。
ここからは日本ソフト販売会社による2023年版 カーディーラーの店舗数ランキング上位5社の特徴を解説します。
以下で紹介する企業ごとの特徴は、ぜひ自分でもノートにまとめて見返せるようにしましょう。企業研究ノートの作り方はこちらの記事で解説しています。
作り方例4選|企業研究ノートのまとめ方をイラスト付きで解説!
①トヨタ
もともとトヨタのディーラーは4種類あり、それぞれターゲット層が異なりました。
全車種併売化以前のトヨタディーラー
- トヨタ:クラウン、センチュリーなどの高級車種が中心
商用車などの法人向けの車種も取り扱う - トヨペット:年齢層の高いファミリーがターゲット
アルファード、ハイエースなどを取り扱う - カローラ:トヨペットに比べて若者がターゲット
カローラ、パッソをはじめ幅広い車種を取り扱う - ネッツ:ヴィッツなど若者や女性向け車種が中心
しかし現在ではトヨタ販売店全店で全車種を取り扱う体制に移行し、トヨタ直営ディーラーの合併・経営譲渡がおこなわれています。その結果、東京の直営販売店はトヨタモビリティ東京一つになりました。
トヨタのディーラーでは、人材育成の推進・サポートの一環として、トヨタサービス技術検定やトヨタサービス業務認定などの独自の検定制度を設けています。そのため、トヨタ系ディーラーのスタッフとしてふさわしい知識と能力を身に付け、成長できる点も魅力といえます。
②ホンダ
国内の販売チャネルであったプリモ・クリオ・ベルノの3チャネルを統合し、2006年3月にHondaブランドのすべての自動車を取り扱うホンダカーズが誕生しました。
また2019年8月には、ホンダカーズを新店舗デザインにすることを発表し、以下の3つのキーコンセプトを打ち出しています。
Honda Dealer Concept 2.0
- お客様が居心地がよいと感じる場所
- Hondaブランドの魅力を体感できる場所
- 従業員全員が輝き誇りを持って働ける場所
Hondaが取り扱う中古車は、厳しい条件をクリアした認定中古車「U-Select」です。手厚いアフターケア付きで販売するビジネスモデルであり、そこに魅力を感じて購入する顧客も多いため、丁寧でしっかりとした整備や点検の技術が求められます。
③日産
日産のディーラーには、日産系・日産プリンス系・日産サティオ系の3種類あります。
日産プリンス系は1966年に日産自動車とプリンス自動車工業が合併した背景があるため、比較的スポーツ系の車が多い特徴があります。
しかしどの系列でも日産自動車のすべての車種を販売できるため、どの系列店で働いても大きな違いはありません。系列別に違いがあるというよりは、各都道府県でさまざまな企画を実施しています。
各都道府県の企画例
- 日産プリンス東京
モータースポーツ室があり、プロレーサーによるレッスンを継続的に実施 - NISMOパフォーマンスセンター
日産販売店の中でNISMOロードカー、NISMOパーツを常設展示
専門研修を受けたNISMOマイスターが常時在籍
全国の販売店の中で9店舗ある - 日産福岡
お手軽キャンピングカーを常設展示
キャンプグッズに囲まれたアウトドアテイスト溢れる店内にし、実際の利用シーンをイメージしやすいようにしている
また「Nissan Intelligent Choice プレミアム認定中古車」を限定で取り扱うクオリティショップがあることも特徴の一つです。
プレミアム認定中古車は、厳しいサービスレベルをクリアしているとして認定されたクオリティショップのみ取り扱いできるため、質の高いサービスを提供することが求められます。
毎年全国のクオリティショップの中から、上質な商品・対応を届ける優秀店舗を発表する「クオリティショップアワード」が表彰されるため、目標を持って働くこともできますよ。
志望動機が思いつかない人は、ツールを使うのが一番オススメ
・業界・職種ごとの志望動機がわからない人
・アルバイトやゼミで忙しい人
④スズキ
スズキのディーラーは「スズキ自販〇〇」(〇〇は地名)が運営していて、全国に多数あります。
スズキの主力は、コストパフォーマンスが良い軽自動車や小型自動車のため、ほかのメーカーに比べると幅広い年齢層の顧客が多い傾向にあります。そのため、相手に合わせた接客やニーズに合わせた商品をおすすめする提案力などを身に付けることができます。
またメーカーと一体で実施される全国統一の研修を導入していて、管理職まで段階的に、技術面からマネジメントまで学べる制度があります。スズキのプロとして高いスキルを身に付けられることも特徴といえます。
⑤ダイハツ
ダイハツのディーラーであるダイハツ販売会社は、「LOVE LOCAL〜地域密着〜」をテーマに掲げ、地域に密着したさまざまな取組を全国で展開しています。
キャンプイベントやサーキットイベントなど、ダイハツユーザー同士が交流しながら楽しめるイベントを多数開催していて、顧客との距離が近いことも特徴的です。
国内の自動車市場は、3台に1台以上が軽自動車であり、そのなかでダイハツは2006年度から16期連続で国内軽市場シェア1位を獲得しています。
コストパフォーマンスが良い軽自動車を多く取り扱っているため、スズキと同様にほかのメーカーに比べると幅広い年齢層の顧客が多い傾向にあります。
- ディーラーの企業研究をする際、理解度を深めるためにおすすめの方法があれば教えてください。
現場を体験したり人に直接話を聞いたりしよう
企業や仕事の理解度を深めるために一番おすすめの方法は、「自分で体感すること」です。
たとえばインターンシップ制度を活用して仕事内容を体験する、働いている人に話を聞く、働いている人の仕事の仕方や顧客とのやり取りなどを間近で見るなど。
そうすることで実際の状況がわかるので、理解度が増します。インターン制度が活用できない場合は、職場訪問などを依頼し、自分で体感する機会を作るようにしましょう。
仕事内容の理解も必須! ディーラーの職種
仕事内容の理解も必須! ディーラーの職種
- 営業
- 整備
- 事務
ディーラーの仕事といえば営業をイメージする人も多いのではないでしょうか。しかしディーラーの職種は営業以外にも整備や事務があり、どれも重要な役割を担っています。
ここからはそれぞれの仕事内容や、求められるスキルを解説するのでぜひ参考にしてみてくださいね。
営業
ディーラーの営業は、以下の方法で顧客に対して自動車を販売する仕事です。
ディーラー営業の仕事内容
- 来店型営業
店舗に来店した顧客に対して営業をする。顧客の家族構成や希望などをヒアリングして最適な車種を提案・販売する。また試乗に同乗したり、自動車保険の案内やアフターフォローをしたりもする。 - 外回り営業
既存の顧客のもとに訪問して、自動車の買い替えや点検・修理を提案する。現在は新規の飛び込み営業をしているところは減少している。 - 法人営業
一般企業やリース会社、官公庁に対して社用車を販売したり、点検・修理をすすめたりする。法人営業は一度の契約数が多く、十数台の契約となることもある。
ディーラーの営業職は、ヒアリングを通して顧客の潜在的な希望や悩みまで引き出し、将来を見越した提案をしなければなりません。そのため、高度なコミュニケーション能力や傾聴力が求められます。
また車は大きな買い物ともいえるため、信頼できる営業から購入したいと考えるのは当然の心理です。どうすれば顧客を満足させられる接客ができるのかを日々模索し、自分自身を常にアップデートできる向上心を持っている人はディーラー営業に向いています。
ディーラーの営業は一度売って終わりではなく、顧客との関係が長く続くのが特徴です。
きめ細かなアフターフォローやメンテナンスで差がつくことが多く、営業担当が変わると顧客まで離れてしまうこともあるため、有能な営業はリピーターを多く抱えています。
営業職に興味がある人は、以下の記事で志望動機の書き方を確認してみてください。営業職だからこそのアピールポイントを解説しています。
例文18選|営業職の志望動機で採用担当者を惹きつけるコツ
ディーラーに興味があるものの「営業職に向いていないかもしれない」と悩む人もいるかもしれません。以下の記事では営業職に向いていない人の特徴を解説しています。適性が気になる人は併せて確認してみてください。
営業に向いてない人の16の特徴|不向きな人におすすめの道も解説
整備
ディーラーの整備職は店舗敷地内にある工場にて、以下の業務を担当します。
ディーラー整備職の仕事内容
- 点検、整備
- オプションパーツの取り付け、交換
- 修理
工場内での作業がメインですが、点検状況や修理の内容を報告するために顧客と直接かかわる機会も多くあります。
そのため専門知識や技術を相手にわかりやすく伝えるコミュニケーション力は、整備職でも求められるといえます。またミスが重大な事故につながる可能性もあるため、責任をもって正確に業務を遂行できる力は必須です。
さらに近年の車は新しい技術が次々に導入されているため、探究心を持って学び続けることも重要です。
ディーラーは民間の整備工場よりもメーカー独自の研修体制が整っていることが多いため、最新技術を研修で学べることも多く、スキルアップが見込めます。
整備職として働くためには、基本的に整備士資格の保有が必要です。資格取得の支援制度を設けている企業もあるため、制度の有無を確認しましょう。
- ディーラーの整備職は専門の学校に行っていなくても就職できますか? 専門的な知識がないので不安です……。
ディーラーの整備職は無資格では難しい
個人経営の規模が小さい整備工場なら、人手不足を補うために無資格でもできるオイル交換などから始め、自動車整備士3級から取得できるよう育ててくれる会社もあります。
ただし基本的にディーラーで無資格の整備士は採用されにくいでしょう。
なぜならディーラーの整備士の仕事はエンジン機構にかかわる点検など、資格がないとできない業務が多いからです。
専門学校を卒業し、筆記試験に合格すれば2級を取得できるので、ディーラー整備士への採用率は高くなります。
経済的に専門学校への進学が難しい場合は、無資格でも採用してくれる個人経営の整備工場に就職し、資格を取得してからディーラーへ転職することも可能です。
事務
ディーラーの事務職は、営業職のサポートをしたり書類を作成したりする仕事です。営業職に比べて顧客対応は少ないですが、来店された顧客の受付や案内、飲み物の提供などを担います。
ディーラーの事務は、電話や来店の窓口となり「店舗の顔」ともいえる存在です。そのためビジネスシーンにふさわしい振る舞いや言葉遣いが求められます。
また顧客リストの管理やダイレクトメールの送信、消耗品の発注など管理全般を担うため、パソコンスキルがあると業務効率化の面で役立ちます。
ディーラーの事務職は、一般事務と営業事務を併せた仕事内容をおこないます。
事務作業だけではなく来客対応・商品の発注業務や納期調整など、営業活動にかかわる業務全般をサポートする役割を担っているのが特徴です。
事務職に興味がある人は、以下の記事で志望動機の書き方を確認してみてください。
例文20選|事務職の志望動機を職種別・業界別に徹底解説
以下の記事では営業事務について解説しています。向いている人や仕事内容をまとめているので参考にしてみてください。
営業事務に向いてる人の特徴5選! 意外な魅力や日々の仕事も解説
働くイメージを膨らませよう! カーディーラーの3つの魅力
働くイメージを膨らませよう! カーディーラーの3つの魅力
- 日本が世界に誇る自動車産業に携われる
- 顧客と長く付き合える
- 高額な商品を扱えるため達成感が大きい
カーディーラーの仕事は、車に携われること以外にも魅力の多い職業です。志望動機はなぜその職業に惹かれているのかを伝える場であるため、ディーラーで働く魅力を事前に確認しておくと志望動機を考える際に役立ちますよ。
ここからはカーディーラーの3つの魅力を解説します。自分はどこに一番惹かれているのか考えながら見ていきましょう。
①日本が世界に誇る車産業に携われる
日本の自動車産業は世界的に有名であり、知名度やブランド力が高い業界です。以下のデータを見ても、日本の自動車産業の知名度が伺えます。
日本の車自動車産業
- 2022年 世界の自動車販売台数 国別ランキング 日本:4位
- 2022年 世界の自動車生産台数 国別ランキング 日本:3位
- 2022年 世界の自動車ブランド別市場シェア トヨタグループ:3年連続首位
日本が世界に誇る自動車産業に携われることは、やりがいや誇りを持つことにつながります。
ただし、志望する理由が「日本が誇る自動車産業に携わりたい」だけでは、説得力が欠けてしまうため注意が必要です。なぜ携わりたいのか、自分の強みを活かしてどのように貢献したいのかなどを交えて伝えましょう。
以下の記事では自分の強みを活かして会社に貢献できることをアピールするコツをまとめているので参考にしてみてください。
例文5選|「会社に貢献できること」を魅力的に伝えて差別化する秘訣
②顧客と長く付き合える
自動車は一度買ってもらえれば終わりではありません。その後も定期点検や修理などアフターフォローによって、年単位の付き合いになることも多くあります。
顧客と信頼関係を構築し、関係性を育める点もカーディーラーの魅力の一つです。困ったときや新しく車を買う際に何度も頼ってもらえたり、顧客の大切な車の不具合を解消して感謝されたりするため、やりがいを持って働けるといえます。
顧客と長く付き合えると、最初は独身だった人が結婚し子どもが生まれ、家族で来店してくれるというようなかかわりもあります。
そうすると自分ごとのように嬉しくなり、またその子どもが成長していくのを見て、本当にこの仕事で顧客と長く接することができて良かったと思えるものです。
③高額な商品を扱えるため達成感が大きい
よく「自動車は家の次に大きな買い物」といわれることもあり、当たり前かもしれませんが高額な商品です。
そのため思いつきで購入するような人はほとんどおらず、さまざまな面を考慮しながら、総合的に判断することになります。購入してもらうまでに多くの時間を有することも珍しくありませんが、その分成約した際の達成感も大きいでしょう。
達成感に加えて自分の仕事によって100万円以上の高額な商品を動かせることは、大きなやりがいにつながりますよ。
- ディーラーを目指すうえで押さえておくべき大変なところはありますか?
ディーラーは高額商品ゆえの大変さややりがいがある
高額商品であるということは達成感も大きいですが、裏を返せば簡単には売れないということでもあります。
商品となる車の知識に加え、提案力や交渉力も必要になり、売りやすい商品と比べて実績を上げるまでには労力と時間がかかります。
また正規販売店の場合は自社ブランドを必ず売らなければなりません。新車が出る度に情報をアップデートする必要があり、商品力や人気の劣る車を扱わなければならない場合は、販売力だけでカバーするのが難しいこともあるでしょう。
顧客との付き合いが長くなることも、人によっては苦労する要素かもしれません。しかしそうした大変さを乗り越えることで、いろいろなスキルが身についていくとも考えられます。
カーディーラーの志望動機を作る際の注意点
どんなに熱意があっても、志望動機が採用担当者に適切に伝わらなくては意味がありません。
入社したい気持ちを伝えたつもりが「ほかの学生と同じだな」「うちでなくても良いのでは」と懸念されてしまわないために、注意点を理解しておきましょう。
ここからは志望動機を作成する際の注意点を解説します。志望動機を作成する際に当てはまらないか確認してくださいね。
車が好きなだけでは差別化できない
ディーラーは車にかかわる仕事の中でも人気な仕事なので、志望する学生には車が好きな人がたくさんいます。そのため単に「車が好き」とアピールしても印象に残りません。
車が好きなだけでは「趣味でも良いのでは?」と思われてしまう可能性もあるため、なぜ車を「売る」「整備する」ことを仕事にしたいのか、仕事内容を理解したうえで明確に伝えましょう。
「車が好き」という気持ちを深掘りするためには、自己分析が必須です。以下の記事で自分に合った自己分析方法を見つけましょう。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
- 逆にディーラーとして働きたい理由が言えれば、車が好きでなくても受かりますか?
自分の強みからどう貢献したいかを伝えられれば問題ない
車が好きでなくても受かります。一人ひとりの顔が違うのと同じように、カーディーラーに感じる魅力や働きたいと思う価値観はそれぞれ違うでしょう。
内定を勝ち取りたいのであれば、ただ単に働きたい理由を伝えるだけではあなたの思いは伝わりません。
どうして働きたいのか、自分の強みを活かしてどのように貢献したいと考えているのかを具体的に伝えることが大切です。
どの企業でも言える内容にしない
前述したとおり、ディーラーはメーカーや店舗によって特徴が異なります。「この企業だからこそ、自分の強みを活かして貢献したい」ということを伝えるために、どの企業でも言える内容の志望動機は避けましょう。
どの企業でも言える内容の志望動機だと、「会社への理解があまりないのかな」「うちの志望度は高くないな」と懸念されてしまう可能性があります。
企業研究を入念にして、なぜその企業で働きたいのかを入念に掘り下げてから志望動機を作成しましょう。
ディーラーの志望動機を差別化するには、個人的な体験やストーリーを仕事の内容につなげることです。
扱う車やブランドについての愛着やこだわりだけでは差別化できないかもしれません。販売店のサービスの特徴、理念、沿革など、企業研究の深いところで共感ポイントを探しましょう。
職種別! カーディーラーの志望動機例文5選
職種別! カーディーラーの志望動機例文5選
- 営業職
- 整備職
- 事務職
実際に志望動機の例文を紹介します。
今回は職種別に紹介するので、ぜひ自分がなりたい職種の例文を参考にしてみてください。
営業職
営業職×販売姿勢に共感したため
私が御社を志望する理由は、御社の顧客と寄り添う販売姿勢に共感したためです。
私は美容部員のアルバイトで、顧客の悩みを解決に導くメイク用品の提案をしています。購入していただいたら終わりではなく、その後もメールを送ったり再来店された際は使用感を確認してアドバイスをしたりと、アフターフォローも丁寧にするよう意識して接客しています。
その結果、気軽に悩みを相談しに来てくれたり、継続して購入してくれたりする顧客も増え、大変やりがいに感じました。
この経験から、顧客に寄り添う姿勢が信頼関係を構築することを学びました。またより顧客の生活に密接した商品を販売したいと考えるようになり、幼い頃から車が好きだったこともあってディーラーを志望するようになりました。
御社はアフターフォローが充実していて、顧客からの評判も高いと伺っています。御社でなら単に商品を売るだけでなく、顧客一人ひとりと関係を築きながら商品を販売できると思い志望したしました。
PREP法に基づいて話を展開させているので、志望している動機がとてもわかりやすいです。
アルバイトの仕事をとおして意識していること・学んだこと・自分の大切にしたい考えや価値感も具体的に書けていて、またどうしてこの会社を選んだのかにも絡めて記載できています。
営業職×人々の生活を豊かにしたい
私が御社を志望した理由は、実家が交通の便が悪いこともあり、地方の人々の生活を豊かにする車に関連する仕事に就きたいと考えるようになったためです。
その中でディーラーの営業職を志望しているのは、学生時代の靴屋のアルバイトで、顧客と会話をしてニーズに合った商品を提案することに喜びを感じたためです。
特に御社の「健康安全運転講座」や「ファンイベント」など地域に密着したイベントを多数開催して、愛着の持てる地域づくりに貢献する姿勢に魅力を感じています。
顧客に寄り添うサービスを提供している御社でなら、より快適な生活のサポートができると考えています。御社に入社したら、顧客のニーズを満たすためにできることを常に考え、顧客に寄り添った提案ができる営業を目指します。
営業の仕事に対して、どのような魅力ややりがいを感じているかが伝わりやすいです。
また企業研究がしっかりできていて、企業が取り組んでいることへの共感を示すあたりは面接官に良い印象を与えるでしょう。
整備職
整備職×顧客に向き合う姿勢に感銘を受けた
私が御社を志望する理由は、顧客に寄り添ったサービスができると考えたためです。
幼い頃から父の影響で車が好きで、多くの人が大切な車に長く乗るためのサポートをしたいと思っており、自動車整備士になるのが夢でした。
そのため自動車整備士だけに絞って何社か店舗訪問をいたしましたが、その中でも御社に惹かれた理由は、整備士の顧客に向き合う姿勢に感銘を受けたためです。
先日御社の店舗を訪問した際に、整備士の方が顧客の質問に丁寧に答えているところを拝見しました。安全な車を提供するだけでなく、顧客の不安や疑問を解決するために真摯に向き合い、ご要望の実現に努める姿勢に強く心を惹かれました。
御社に入社後は、高い整備技術を身に付けるだけでなく、顧客に真摯に向き合う整備士になります。そして顧客からも一緒に働く人からも頼られる存在になりたいです。
評価の高いカーディーラーでは整備士が顧客に向き合う機会も多くなるので、初めから顧客満足を意識できていることは好印象です。
志望先も自動車整備士だけに絞っているところなどから、仕事に関しての強い志望意欲も感じられます。
整備職×安全性を重視する姿勢に共感した
私が御社を志望する理由は、顧客の安全を何よりも重視する姿勢に共感したためです。
大学時代に参加した交通安全のボランティアの活動を通して、車は生活を豊かにするものである一方で、凶器にもなり得る存在であることを痛感しました。
また車の取り扱いやメンテナンス不良によっても事故が発生することも学び、整備職の仕事の重大さを知りました。
御社は最新の整備を取り入れるために、新技術に対応した研修を定期的に実施していると伺い、しっかりと技術を身に付けられる環境だと感じています。
また顧客により安全で快適なカーライフを過ごしていただくために、セルフ点検の方法をご案内していると伺い「安全を守る仕事がしたい」という私の思いと重なると感じました。
御社に入社後は高い整備技術を身に付け、顧客に安全で楽しいカーライフを送っていただけるようサポートしたいと考えています。
整備職への意欲と、成長したいという学びの姿勢や向上心がよく伝わる内容です。
また企業が目指しているものと同じものを目指しているというアピールは、他社ではなくこの会社が良い理由として説得力があります。
事務職
事務職×自分の強みを活かしたい
私が御社を志望する理由は、幼い頃から好きな空間で自分の強みを活かしたいと考えたためです。
父が車好きなこともあり、幼い頃からディーラーを訪れる機会が多くありました。父が車を購入する際にとてもワクワクしたり、スタッフの方に優しくしてもらったりしたことをよく覚えています。そしていつしか私も車を購入する人やその家族のサポートができる仕事に就きたいと考えるようになりました。
私は大学時代に野球部のマネージャーを経験していたこともあり、視野の広さと細やかなサポートには自信があります。毎日100人以上の部員の健康面や精神面に気を配り、監督やコーチともスムーズに連携を取りながらサポートをしてきました。
御社での事務職も顧客に丁寧に向き合いながらも、営業職や整備職の方と連携しながら業務を進める機会が多々あると存じます。御社でなら自分の強みを活かしつつ、さらに成長できると思い志望いたしました。
PREP法に基づいて話を展開し、また具体的な内容も記載しているので志望している動機がとてもわかりやすいです。自分の強みを活かして、どのように力を発揮してくれるのかもイメージができます。
なお、数あるディーラーの中からどうして自社なのかがわかる内容も書くと、さらに良いでしょう。
ディーラーの志望動機は車好き以外の要素で差別化して内定をつかもう
ディーラーは車に直接かかわれる仕事のため、車好きの学生に人気の仕事です。そのため車が好きなだけでは差別化できず、採用担当者の印象に残る志望動機は作成できません。
しっかり企業研究をして、この企業だからこそ働きたいとアピールできるようにしましょう。自分ならではの志望動機を作成して、内定をつかんでくださいね。
アドバイザーコメント
古田 文子
プロフィールを見るカーディーラーでなくてはならない理由を明確にしよう
営業職も整備職も事務職も、カーディーラーでなくともできる仕事です。そのため車が好きであるに越したことはありませんが、好きでなくても「人の役に立ちたい」「人が喜ぶ顔を見るのが嬉しい」といった志望動機を持つこともできてしまいます。
だからこそ、「なぜこのカーディーラーで働きたいのか」「なぜここでないとだめなのか」を明確に伝えることが重要になってくるのです。
志望動機は自己理解と企業研究をしっかりしてないと弱いものになってしまいます。「本当に自動車業界やカーディーラー業界、この会社で働きたい?」と自問自答してみることが大切です。
企業研究の一つとして企業の歴史もヒントになる
カーディーラーとしてメーカーと特約店契約を結ぶ企業は、もともと別の事業をしていた企業で、その土地に長く根付いた歴史ある企業であることもあります。
なぜ自動車販売事業を始めたのか、経緯を知ることでその企業への見方が変わるかもしれません。志望動機に反映できる情報も見つかるかもしれないので、ぜひ調べてみましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/合同会社渡部俊和事務所代表
Toshikazu Watanabe〇会社員時代は人事部。独立後は大学で就職支援を実施する他、企業アドバイザーも経験。採用・媒体・応募者の全ての立場で就職に携わり、3万人以上のコンサルティングの実績
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Yoshiko Kato〇人材会社で約15年間、18,000人以上のキャリア相談を受けてきた。独立後は企業や大学、個人と契約し、キャリア構築の支援をおこなう。キャリアコンサルタント歴は20年以上
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/上級心理カウンセラー
Fumiko Furuta〇キャリアに関する記事の執筆・監修や、転職フェアの講演、キャリア相談、企業や学校でのセミナー講師など幅広く活動。キャリア教育に関心があり、学童クラブの支援員も務める
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