この記事のまとめ
- アパレル面接の頻出質問9選の答え方を徹底解説
- アパレルの面接では個性と適性をアピールすることが大切
- アパレル面接は締めくくりの逆質問でも高評価を狙おう
- 面接力診断ツール
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この記事を読んでいる人におすすめ
衣類やアクセサリーなどファッションにかかわるアパレル業界。華やかで人気のある業界だからこそ、面接で差別化するためにどのような質問対策をすればいいのか悩む人も多いでしょう。
アパレル業界の商材である衣服には、さまざまな種類やブランドが存在しています。数多くの商品の中から自社商品の良さを伝えなければいけないからこそ、面接中の質問でも同様に、伝えるべきポイントを押さえて答えなければ高評価を得ることは難しくなります。
この記事ではキャリアアドバイザーの渡部さん、吉野さん、永田さんとともにアパレル面接の頻出質問への答え方から押さえておきたいポイントまで詳しく解説するので、アパレル面接に向けて対策したい人はぜひ参考にしてくださいね。
アパレル面接の質問対策は個性と適性のアピールが大切!
アパレル業界は人が常に身に付ける服や装飾品を通して、顧客の個性を表現したり、ニーズや状況に適したファッションを提案することが仕事です。そのためアパレル業界の面接では、自分自身の個性と適性をどうアピールできるかが成功のカギとなります。
そこでこの記事ではまず、アパレル業界の9つの頻出質問をもとに、アパレル企業ならではの質問意図を解説します。事前によく出る質問を把握するだけではなく、どんな意図で企業が質問しているのかを理解して答えを考えていきましょう。
その後には、自分自身の個性とブランド適性をアピールするポイントについて解説します。アパレル業界で求められる特性を理解して、ほかのライバルと差をつける対策をおこないましょう。
そして最後に、面接終了時のアピールとして有効な逆質問について解説します。ただ質問への対策を考えて終わりではなく、逆質問の準備もしておくことで更なる高評価が狙えるため、ぜひ参考にしてみてください。
まずは面接フローから! 各面接で企業が見ているポイントを理解しよう
アパレル業界に限らずどんな業界でも、各面接ごとに面接官も変わるため、面接官の役職などの違いによって見られるポイントも変化していきます。
そのため各選考の面接官が何を基準として評価するのかを理解しておかなければ、面接官の求める回答をすることができないということになりかねません。
そこでまずは、アパレル面接の質問対策に入る前に各選考フローで面接官が重視しているポイントについて確認しておきましょう。
アパレル業界の一般的な選考フロー
- 書類選考
- 一次面接
- 二次面接
- 最終面接
序盤の面接で見られるポイント
一次面接や二次面接などの序盤の選考は、企業やブランドの求める最低限の基準に達しているかどうかが重要視されます。
面接官は人事担当者や現場の一般社員などがおこなう場合が多く、その場合の最低限の基準となるのは、「この人と一緒に働きたいと思うかどうか」です。
この先、面接官をしてくれた人と同じ部署や職場で働くかもしれないということを頭に置いて、必要最低限のマナーや身だしなみなどに気を付けつつ、普段の仕事中の自分の姿や人柄が伝わるような態度を心掛けましょう。
アパレルの場合、他業種よりも第一印象が非常に重視されていると感じます。
極論を言うのであればファッションを売るというのは外見、印象を売る業種であるため、序盤選考では圧倒的に身だしなみが大切です。扱う商品のイメージに合った身だしなみを心がけましょう。
序盤選考の通過率って実際どのくらいなの?と疑問に思っている人もいるでしょう。以下の記事では一次面接と二次面接それぞれの通過率と必須の対策について解説しているため併せてチェックしてみてくださいね。
一次面接について
一次面接の通過率は? 合格率を劇的に上げる対策方法も徹底解説
二次面接について
二次面接の通過率を就活のプロが解説! 落ちる理由や必須の対策も
中盤~最終面接で見られるポイント
中盤から最終選考まで進むと、今度は必要最低限の基準をクリアしてきた応募者のみを審査することになるため、プラスαの要素として会社やブランドへの貢献度が重要視されます。
面接官も多くの店舗を束ねるエリアマネージャーのような管理職や本社の役員などになるため、礼儀に気を付けることはもちろん、ブランドや店舗の利益に貢献できる人材であることをアピールできるように意識しましょう。
貢献度をアピールする場合、質問での答えの内容はもちろん、ここまで面接を乗り越えてきた自分に対して自信を持ち、堂々とした態度で挑むことが大切です。
- アパレル業界で会社やブランドに貢献するには具体的にどんな資質が必要ですか?
マネジメント力やコミュニケーション能力は高いレベルで必要
私自身アパレル業界で店長職に身を置いていましたが、マネジメント能力やコミュニケーション能力は高いレベルで必要な資質となります。
顧客への対応はもちろん、店頭に立つスタッフ、上司となるエリアマネージャー、バイヤーやプレスなどあらゆる方面の人間と円滑にやりとりする必要があります。
そのため、先を見据えた計画性も求められ、人に愛されるようなキャラクターといった素質も重要ですね。個人のセンスがあるかよりも、人間関係を大事にできる人は結果的に会社やブランドにも貢献できるでしょう。
最終面接の合格率を上げる方法についてもっと詳しく知りたいという人は以下の記事も読んでみましょう。最終面接で頻出質問とその回答対策についてキャリアアドバイザーが徹底解説しています。
最終面接の合格率を高める6つの対策|頻出質問と回答例文で徹底解説
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準備必須! アパレル面接ならではの質問と答え方
アパレル業界には数多くのブランドが存在し、それぞれがブランドの特色や強みをアピールして自社の商品を販売しています。そのため、各アパレルブランドの採用基準も、ブランドの世界観をしっかり伝えられる人、つまりはブランドへの適性があるかどうかが重視されるようになっているのです。
加えて、ファッションは自分を表現するものでもあるため、ファッションを通して自分の個性を表現できる資質もアパレル業界にとって必要となります。
このようにアパレル業界の面接ではさまざまな角度で質問がされます。ここでは、そんな適性と個性が見られているアパレル業界ならではの頻出質問を紹介するので、参考にして事前にしっかり答えを準備しておきましょう。
詰まらず答えよう! 適性をチェックするための基本質問5選
適性をチェックするための基本質問
アパレル業界の面接で適性をチェックする際によくされる質問は上記の5つです。
アパレル業界の各ブランドには競合となるブランドも存在し、その中でいかに自社ブランドを差別化していくかが求められます。そのため採用では、ブランドや業界への興味や熱意に加え、ブランドの求める人物像かどうかなど多くの適性をチェックされているのです。
それぞれの質問で見られている適性とはどんなものなのかを詳しく理解し、基本の質問には悩むことなく答えられるようにしましょう。
①当ブランドを志望したのはなぜですか?
この質問はその内容の通り、ブランドへの志望動機を知るために聞かれます。この質問をする人事には、単なる志望動機だけでなく、ブランドへの興味や理解の度合いを図りたいという意図があるのです。
アパレル業界を目指す人なら、これは答えやすい質問の一つかもしれませんが、事前の情報取集と要点をしっかり押さえた回答ができなければ高評価を得ることは難しいでしょう。
応募者の大半はそのブランドのことが好きなわけなので、ただ「好きだから」という抽象的な理由ではほかの応募者の回答に埋もれてしまいます。「なぜ好きなのか」を深掘りし、応募するブランド以外の情報も調べて「ほかのブランドよりも惹かれた理由は何か」などまで伝えられるようにしましょう。
この質問の回答例
私が御社の〇〇というブランドを志望する理由は、レトロと最新トレンドを融合させたような斬新な世界観で御社のブランドにかかわる人に笑顔になってもらいたいからです。
私は両親に勧められた昔の洋画を見てからレトロな雰囲気の小物や服が大好きで、古き良きといった感覚がずっと残り続けてほしいと思っています。
そんな中〇〇の服は私が最も好きな1980年代のファッショントレンドや色使いを意識したデザインに加え、細部に流行やトレンドが取り入れられていることで古さを感じさせないアイテム展開が魅力だと考えています。
御社に入社できた際には、化粧品ブランドでのアルバイト経験や演劇サークルの衣装係で培った美的センスと自身の明るい性格を活かして、〇〇の服を着る人だけでなく、〇〇にかかわるすべての人を笑顔にできるような商品を企画したいです。
レトロテイストへの愛着、アルバイトやサークルの経験が活かせることなど、仕事と自分の重なりどころを伝えられている点が良いですね。「すべての人を笑顔に」と、社業を通じての社会貢献に意識を持っている点も評価できます。
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②アパレルにかかわりたいと思ったきっかけは何ですか?
アパレル業界は人が常に身に付けるために必要な服を提供することはもちろんですが、顧客にとって、表現を楽しむための手段として自社の服を選んでもらうために、多くのブランドや企業間の競争が激しい業界です。だからこそ、業界への興味やそこで働く熱意がなければ続けられません。
そのため、この質問ではアパレルを志す理由やきっかけから応募者の熱意を図ろうとしています。
ここでの答え方は、きっかけとなる部分のエピソードを具体的に述べることがポイントです。アパレルを志したきっかけがたとえ小さいものであっても、そのきっかけから何を感じて、どうしてアパレルで働きたいと思ったのかを洗い出してみましょう。
かかわりたいと思ったきっかけに関する質問の回答例
私がアパレル業界を志したきっかけは、新しい服を着るときのワクワクした気持ちから、多くの人に新しい自分になれる楽しさを知って欲しいと考えたからです。
私の母は私が子供の頃にミシンでよく服を作ってくれました。一枚の布から可愛いワンピースができていく過程にとてもワクワクし、完成した服を着るときはとても幸せな気持ちになったことからファッションに興味を持つようになりました。
私は、新しい服を着るとき新しい自分に変身するような感覚があり、ファッションはなりたい自分になれる一つの方法だと考えています。アパレル業界で働く際にはただ服を販売するのではなく、顧客一人ひとりのなりたい姿を実現させ、幸せを提供できるような人材になりたいです。
- アパレル業界を志すきっかけが多すぎて決めきれないときはどうすればいいですか?
まずは頭の中に浮かんだきっかけを書き出して可視化しよう
まず頭に浮かぶことをどんどん書き出してみましょう。きっかけには浅いものから深いものまでいろいろあるはずですが、漠然と考えているだけでは説明できないものが多いので、可視化してから「なぜそう思ったのか?」と掘り下げていく作業が必要です。
実際にやってみると、あまり深く振り下げられないきっかけと、より具体的な体験や根拠につながるきっかけの2つが出てくると思います。できれば後者のテーマを選びましょう。
選考が進むにつれ、その根拠や体験は、違う面接官から繰り返し聞かれることがあります。しっかり説明できて、自分自身も納得できるテーマを選ぶことが重要です。
③今後のキャリアプランはどのように考えていますか?
この質問では、これからアパレル業界で働く意欲を図る目的に加え、自律性があるかどうかを見たいという意図があります。ここでの「自律性」とは自分自身で定めたことに対して自ら責任を持って動ける力のことを差します。
どんな業界でも、入社すればまず自分に与えられる仕事を覚えなければいけません。自分が将来的にどうなりたいのかのビジョンがない状態で仕事を覚えるより、何か目的があってそれに向けて努力できた方が仕事のモチベーションにつながり、成長速度も早くなります。
採用においても、自分がなりたい姿がイメージできていて、そのイメージの実現のためにこれからどうすべきか考えられる自律性のある人材が求められているのです。
キャリアプランに関する質問の回答例
御社に入社できた暁には、接客業務に携わりながら〇〇のブランドの魅力をより多くの人に発信する仕事がしたいです。
そのためにはまず、自身の留学経験で培った語学力と多様性を理解できる力を活かして業務に取り組み、基本的な接客スキルを磨きます。
そしてゆくゆくは御社のPR担当としてSNSなどで英語と日本語の両方の情報発信をおこない、日本だけでなく、世界中のブランド認知の拡大につなげていけたらと考えております。
中に入ってみないとわからない部分なので、企業がインターンシップを募集しているならば、そこで質問するのが良いでしょう。行きつけのお気に入りの店舗で店長やスタッフと仲良くなり、世間話で聞き出すというのも一つの手ですね。
留学経験から自己PRを作る人は多いですが、ありきたりにならないよう注意する必要があります。以下の記事では効果的なアピールのコツをまとめているので参考にしてみてください。
自己PRで留学経験を無駄なく活かすコツ! 長期・短期別の7例文も
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・面接でなぜ落ちたかわからない人
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④接客経験はありますか?
アパレル業界の売り上げの多くは店舗での接客業務によるものであるため、面接でも接客経験の有無をたずねられる場合があります。この質問には、接客経験がある場合でもない場合でも正直に答えることが大切です。
接客経験がある人は、ただあると答えるだけではなく、どこでどのくらい接客をしたことがあるのかを具体的に述べ、大変だったことや工夫したこと、そこからどんな学びを得たかなどまで答えられると良いでしょう。
逆に接客経験がない場合でも、ないと伝えるだけでなく、これからどうやって接客を学んでいきたいか、自分の強みや長所でどんな部分が接客に活かせると思うかなどをアピールしてみましょう。
接客経験に関する質問の回答例:接客経験あり
居酒屋でのホールスタッフとして2年前から現在もアルバイトをしています。意識して取り組んでいることとしては、顧客に寄り添った接客です。
その居酒屋は全国各地の日本酒を取り扱う店舗で、地元の人の利用が多い店だったため、常連のお客様がよく飲むお酒を覚えたり、日本酒の産地や名前を勉強して接客で活かしたりしていました。
ほかにも、お客様のグラスの空き具合を見て次の日本酒を勧めるなど、話すきっかけを作ったり、店舗の売り上げにつながるアクションを心掛けたりしたことで、周囲の状況を把握する力を身に付けることができたと考えています。
御社に入社できた際にもこのような経験と状況把握力を存分に活かして、お客様の「欲しい」や「なりたい」を叶えていきたいです。
接客経験に関する質問の回答例:接客経験なし
接客経験はありませんが、大学のバドミントンサークルで幹部としてサークルの発展に貢献してきた経験があり、これはアパレル業界で働く際にも活かせると考えています。
具体的には、ほかの幹部と協力して普段あまりサークルに来ないメンバーにも参加してもらえるよう、バドミントン以外の競技をやる時間を作ったり、OB・OGやアマチュアの選手を招いて指導してもらえる機会を作ったりしました。そしてそのイベントを定期開催することによって、サークル全体の参加率向上につながりました。
御社に入社できた際には、接客を学ぶことはもちろんですが、この経験で得たホスピタリティ精神と企画力を活かし、顧客のニーズに対して最適な提案をして売り上げに貢献する所存です。
- 接客経験がない場合のアピールのコツについて教えてください。
人の喜びのために何を頑張ったかを伝えよう
「人に喜んでもらいたくて頑張ったこと」を思い出してみましょう。サークルやゼミの仲間のために、アルバイト先の働きやすさのために、家族のために、と他人を思って行動したことは、接客スキルにつながります。
サービス精神や奉仕の気持ちは接客経験でなくとも、さまざまな場面で発揮されます。「共感性」「他者尊重」「能動性」は、いろいろな行動で培うことができるでしょう。「人に喜んでもらうのが好き」という性格アピールは企業にも刺さるポイントとなり得ます。
アパレルだけではなく接客業に興味がある人は以下の記事をチェックしてください。接客業の志望動機で効果的なアピールポイントをまとめています。
接客業の志望動機はどう書く? 効果的なアピールポイント5つを解説
⑤土日出勤や早番遅番の勤務は可能ですか?
アパレル業界では職種にかかわらず、入社後にまずは現場経験として店舗配属となる場合があるため、応募者への確認として希望の業務形態を質問される可能性があります。ここでも注意すべきは、正直に自分の希望を伝えることです。
土日祝での出勤が可能であれば、店舗が混雑しやすいときの戦力として重宝され、遅番勤務が可能であれば、時短勤務のスタッフなどが所属する店舗でもシフトの調整がしやすくなります。
この質問はその人の内面的な適性をチェックしているわけではないので、気負わず答えることがベストですが、アパレル業界はシフト制がほとんどで土日が最も人手を要するため、「土日は絶対に不可」という場合は合否に影響が出てしまうかもしれません。
土日勤務の可否に関する質問の回答例
はい、大丈夫です。特に入社後の研修期間はいろいろなシフトに入って、できるだけ早く業務を覚えられるように努めます。
自分をアピールして差を付けよう! 個性をチェックする質問4選
個性をチェックするための質問
- 今日のコーディネートとメイクのポイントは何ですか?
- 好きなアパレルブランドとその理由を教えてください。
- 特技は何ですか?
- 自分を動物にたとえると何ですか?
ファッションは自分を着飾ることだけでなく、個性や主張を表現するために用いられる場合もあるため、そのファッションを通して顧客に商品を提案するアパレル業界でも、個性を表現できることは大切な要素の一つです。
そのため、アパレル業界の面接では個性をチェックするための質問への対策が必要不可欠となるでしょう。ここからは個性を図るアパレル業界ならではの質問について解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
①今日のコーディネートとメイクのポイントは何ですか?
アパレル業界の面接では通常の就活面接と違って、服装や髪型、メイクなどが自由な場合が多く、企業によっては私服で来るように指示されることもあるでしょう。そのため、面接官は当日のコーディネートから応募者の個性やファッションへの熱意を図ろうとします。
この質問に答えるためには、当日までにきちんと準備をおこなうことが最も大切になります。事前にコーディネートやヘアスタイル、メイクをする場合はそのイメージなども決めておき、なぜそのスタイルを選んだのか、こだわりのポイントはどこなのかを伝えられるようにしておきましょう。
志望するブランドの商品が誰に提供するものかにもよりますが、そのブランドのアイテムをコーディネートに取り入れることで高評価につながる場合もあります。どんな服を選ぶにしても、自分の体格や肌色に合うアイテムを選ぶなど、着飾るうえでのセンスも個性として見られることを意識することが大切です。
面接時のコーディネートに関する質問の回答例
今日のコーディネートとメイクは、御社のブランドのアイテムの特徴でもある黒とビビッドカラーを活かしつつ、私の好きな映画である「プラダを着た悪魔」に出てくるような強かな女性をコンセプトにしています。
私は御社のアイテムに多く見られる赤の色合いが落ち着きと存在感のバランスが良くとても好きなので、今回はトップスで取り入れ、強く落ち着いた女性をイメージしました。ボトムは、好きなブランドである△△の黒のタイトスカートで締めています。
アクセサリーのスカーフは〇〇新宿店のスタッフの方から柄物のアクセントとしてアドバイスをもらいました。メイクは映画に出てくるファッション雑誌社の女性社員のように強めのアイラインとボリュームを出したまつ毛がこだわりポイントです。
なお、アパレル業界の面接では見た目についての質問を受ける可能性があるため回答例を紹介しています。見た目について、先天的なものなどで差別的な扱いを受けた場合は、一人で抱え込まずに厚生労働省の通報システムなどに通報しましょう。
アパレル業界の面接で重要となるコーディネート。その中で、ネイルをするのはOKなのか迷う人も多いのではないでしょうか。以下のQ&Aでは、アパレル面接でのネイルに関する質問にキャリアコンサルタントが回答しているため、ぜひ参考にしてみてください。
②好きなアパレルブランドとその理由を教えてください。
この質問では、応募者が好きなブランドの世界観やコンセプトから応募者自身の個性を読み取ろうとしています。自分の個性を正しく面接官に受け取ってもらうためにも、自分の「好き」を深掘りしてブランドを選ぶことが大切です。
仮に好きなブランドとして応募先以外のブランドを挙げるとしても、正直に答えて、そのブランドの好きな部分を具体的に説明します。ほかのブランドと比較してなぜそのブランドが好きなのかまで伝えられるとより良いでしょう。
ただし、応募したブランドのコンセプトとあまりにもかけ離れたブランドを指定しまうと「この人はうちのブランドの服は好きではないのでは?」という疑問を持たれかねません。
噓をつく必要はないですが、応募するブランドの面接官にわざわざ誤解されるようなブランドをチョイスをすることは避けた方が良いでしょう。
好きなアパレルブランドに関する質問の回答例
私の好きなブランドは、御社が運営するブランドの一つである〇〇というブランドです。理由はそのブランドの服によって学生時代におしゃれの楽しさを覚えることができたからです。
〇〇は2WAYスタイルのアイテムが多く、着回しのアクセントとして加えられるプルトップのデザインやカラーが定期的にリニューアルされているなど、おしゃれを自分なりに工夫できるアイテムの多さが魅力だと感じています。
高校生のときに初めて〇〇の2WAYワンピースを着てとてもワクワクしました。また、学生で予算が少ない中でも、スタッフの方が親身にアドバイスしてくださり、小物や色使いでおしゃれを工夫する楽しさを知りました。どんな顧客に対してもその人に合わせた提案をしてくれる姿に憧れて、このブランドが好きになりました。
志望する企業のブランドから影響を受けたというエピソードが好印象ですね。機能だけでなく、心が温まる実体験を基にした非常にわかりやすい内容で、さりげなく自身が評価している点を伝えているのも良いと思います。
③特技は何ですか?
この質問は強みや長所に言い換えられる場合もあり、ここで面接官が見ているのは、特技から応募者の個性を知ることと、自己アピール力の2つです。
アパレル業界では、自社ブランドの商品を顧客に提案し、購買意欲を高めたうえで商品の販売につなげていくため、商品の魅力をアピールする力が重要となります。そのためアパレル面接では、商品だけではなく自分自身の魅力を伝えることが求められるのです。
答えを考える際はまず、自分の特技が何なのか、なぜそれが得意なのか、といった具体的な理由やエピソードを見つけていきます。
そしてその特技が証明する自分の強みが、応募先のブランドでどのように活かせるかを具体的にすることで、ブランドへの貢献度の高い個性としてアピールすることができるでしょう。
特技に関する質問の回答例
私の特技は歌です。大学でも路上ライブサークルに所属し、学祭でギターを片手に人前で歌を披露してきました。
歌が好きになったのは、幼少期に多くの魅力的な作品に触れてきたからだと考えています。小さい頃から祖母や母とミュージカルを見に行く機会があり、それ以外にも旅行好きの両親に連れられていろいろな経験をしてきました。
この経験から私は感受性を育むことができ、歌詞の気持ちや人の感情を読み取って歌う力が身に付き、私生活でも人への心配りが得意だと自負してきました。このような人の気持ちを読み取りその気持ちに応える力は、アパレル業界でも活かすことができると考えています。
面接で特技を聞かれたときの答え方のポイントについてもっと詳しくしりたい人は、以下の記事を参考にしてみてください。たくさんの回答例をもとにキャリアアドバイザーが解説しています。
回答例60選! 面接で「特技は何ですか?」と聞かれたときの答え方
- アパレル業界でウケが良い特技はありますか?
何かを表現することはアパレル業界との親和性が高い
どんな特技が受けが良いか、と考えても、それが自分の資質と合わなければ意味がありません。
受けよりも自分をよく伝えられることの方が重要ですが、あえて挙げるとすれば、対人関係を築く能力やセンスを感じさせる特技があれば強みを伝えやすいですね。
特技とまで言えなくとも、何かを表現したり、相手の好みや感情に訴えることができる経験などがあれば、アパレルとの親和性が高いでしょう。
ただし、アパレル業界で仕事をするうえで、顧客視点で商品やサービスを考えることが重要であるため、特技や経験をPRする場合は、独りよがりな伝え方にならないよう注意してくださいね。
④自分を動物にたとえると何ですか?
アパレル業界には、「自分を〇〇にたとえると?」のような特殊な質問で応募者の個性をチェックする企業もあり、動物の代わりに色を聞かれるケースも考えられます。この質問では、応募者の個性はもちろん、特殊な質問に対してどう対応するかなどの臨機応変さなども求められるでしょう。
動物を自分と照らし合わせなければいけないので、ある程度特徴や生体について知っている動物をチョイスすることと、自分の性格や人柄をわかりやすく言語化することが答え方のポイントとなります。
そのうえで動物と自分の共通点を提示し、企業に自分のキャラクターをアピールしてみましょう。
アパレル業界の仕事では顧客の求めるニーズに対して臨機応変な提案や対応が必要不可欠であるため、このような特殊な質問にも臆せず答えられることで高評価につながります。
「自分を動物にたとえると何ですか?」という質問の回答例
私を動物にたとえるならば、犬だと思います。犬を選んだ理由は、私は自分のことを感情表現が豊かだと思っていて、そこが私の強みだと考えているからです。
また、私は誰かの想いに応えたいと感じたり、誰かのために何かをすることにやりがいを感じたりするタイプで、これも犬が飼い主のために愛情を持って接する姿に似ていると考えました。
アパレル業界で働けることになった際には、このようなホスピタリティ精神と豊かな感情表現を活かした接客で、お客様を笑顔にできるような人材を目指します。
「自分を動物に例えると?」という質問について、ほかの動物での答え方についても知りたいという人は、下記の記事も併せてチェックしてみてください。40種類の動物に例えた回答について解説しています。
「自分を動物にたとえると?」への答え方|40種類の動物を一挙紹介
アドバイザーコメント
吉野 郁子
プロフィールを見る正解のないことでも臨機応変に答えていくことが大切
アパレル面接では、臨機応変さが問われます。「センス」「好み」「喜び・楽しさ」など、正解がないことを扱うので、「完璧に準備したからその通りに答えればOK」というわけではなく、たくさんの引き出しをもって、その場で柔軟に答えていくことが必要です。
店舗での業務でも、面接での臨機応変さと同じような能力が求められます。その際には「こう答えたらどう思われるだろう」と不安になりすぎるより、「私はこれが好き!」と言い切れる信念・自分なりの価値観を持っていることが大切です。自分の服飾に対する美学が、応募先と合致すれば、強い労働意欲になるでしょう。
アパレル業界は変化に対応する力と変わらない信念が求められる
衣食住の「衣」は、なくなることはありません。しかし、アパレル業界は、流行の移り変わり、景気変動、国際競争、販売方法の多様化により、常に変動しています。
今は「自分も着用するブランド」を応募先として考えているかもしれませんが、年齢を重ねたり、ブランドの展開で顧客層が広がったり、入社後も大きな変化に出会うこともあるはずです。変化できる力と、変わらない信念の両方の力が求められるでしょう。
視覚的な要素も! アパレル業界だからこそ評価されやすい3つのポイント
アパレル業界だからこそ評価されやすいポイント
- 常に笑顔を意識できているか
- 所作や姿勢が美しいか
- ハキハキとした受け答えができるか
アパレル業界は人が身に付ける衣服やアクセサリーなど、人の見た目に関する商品を提供しているからこそ、商品を販売する側である社員の見た目や服装などもブランドのイメージに大きく関係します。そのため、アパレル面接では視覚的な要素も評価されていることを意識して挑みましょう。
ここからは、アパレル企業が面接で重視する視覚的なポイントについて解説します。質問対策ができたあとの面接練習時の参考にしてみてくださいね。
①常に笑顔を意識できているか
アパレル業界で働く人たちは、一人ひとりが所属するブランドのアイテムを身に付ける機会も多く、店舗だけでなくSNS上でも多くの顧客に自分たちの姿を見られることになります。
そのため面接中でも、面接官に対して見せる表情は笑顔を意識しましょう。特に話しているときは真顔に戻りやすいので、話し終わったあとに口角を少し上げてにこやかな表情を忘れないように注意することが大切です。
明るい表情で面接に挑むことができれば、自分がそのブランドで働く姿を面接官に魅力的にイメージさせることができるため、高評価にもつながりやすいでしょう。
- 笑顔以前に人の目を見て話すことが苦手な人はどうすればいいですか?
相手のおでこや鼻頭を見るように意識してみよう
目を合わせて話すことが苦手であれば、相手のおでこや鼻頭を適度に見ることを意識しましょう。そうすることで相手は目を見て話されているように感じます。
時には少し目を逸らし、考えている様子で違うところを見ながら適度に目を合わせて話をするなど、苦手ながらも工夫することでしっかりと意思は伝わるでしょう。相手の話を聞く際にも積極的にうなずいたり目を合わせて傾聴したりすることで誠意を伝えることができますよ。
逆にじっと目だけを見続けることも違和感があるので、意識して見すぎたり逸らしすぎたりしないように気を付けましょう。
面接の緊張感の中で笑顔でいることができない……と悩む人は多いでしょう。以下のQ&Aでは、多くの面接対策をおこなってきたキャリアコンサルタントが面接での表情作りが苦手な就活生に対してアドバイスしているため、ぜひ参考にしてみてください。
②所作や姿勢が美しいか
相手に与える印象は笑顔だけでなく、その人の所作や姿勢などからも伝わります。そのためアパレルの面接では姿勢を正し、そのほかの動きや仕草なども意識しておきましょう。
アパレル業界でファッションモデルが活躍する理由は、ただブランドのアイテムを身に付けられる体型だからというだけではありません。ファッションモデルの目線や姿勢、ポーズなどによってアイテムの魅力を最大限に引き上げられるからなのです。
ファッションモデルと同じで、アパレルブランドで働くスタッフ一人ひとりは顧客にとってブランドの顔であり、商品を購入する際の参考にされることもあります。
面接官に対しても美しい姿勢や所作を心掛けることで、ブランドの視覚的な印象を高められる人材であることをアピールできるため高評価につながるでしょう。
書類の受け渡しといったコミュニケーションを伴った所作では相手への配慮が求められます。キビキビ動くことも、顧客にスムーズなサービスを提供するためです。自分の振る舞いが他者にどのような影響を与えているかを意識できると良いでしょう。
③ハキハキとした受け答えができるか
質問への受け答えの仕方も企業はチェックしています。どんなに良い回答を用意していても、緊張や不安から自信が感じられない受け答えになってしまっては面接官を惹き付けることはできません。
実務に置き換えて考えても、顧客の質問に答えたり、商品を提案したりする際に堂々と受け答えできなければ売り上げにつなげることは難しいでしょう。
アパレル業界で自社のブランドの魅力を世の中に伝える立場になるというプロ意識を持って面接に臨むことが大切です。
アパレル面接は個性も求められる! 3つのポイントでアピールしよう
アパレル業界は数多くのブランドの中でいかに自社のブランドの魅力や個性を顧客に伝えられるかが重要なため、面接でも自分自身の個性を理解し、相手に伝えられるかどうかが求められます。
ここからは、アパレル業界の面接で自分の個性をアピールできる3つのポイントについて詳しく解説していきます。それぞれのポイントでどのように個性を伝えれば良いのかを理解し、面接で存分に自分らしさをアピールしましょう。
- 「個性」と「強み」の違いは何ですか?
個性は強みと比べて良さだけではない部分も含まれる
人によって定義は様々だと思いますが、個人的に思うのは「個性=人から見た長所や短所」「強み=どれだけ取り組んでも苦に感じないこと」だと思います。
個性は、所属する場所によってそれがメリットになることもあれば、足を引っ張ってしまうようなデメリットになることもあるでしょう。強みも似ていますが、個性よりも少し入り込んだマニアックな資質、いわゆるオタク気質のようなものだといえますね。
ずっと何かに没頭していたり、人が嫌だと感じていても自分は全く気にしないことだったりと誰かにとっての弱点を補う性質が別の誰かには強みだったりするのです。
自己PR:自分の個性とブランドの強みのマッチ度を具体的にする
自己PRは、自分の過去の姿を企業にアピールすることで個性を伝えます。ここでのポイントはただ自分の強みや個性だけを述べるのではなく、その強みや個性がブランドの強みや個性とどのようにマッチするのかを明確にすることです。
下記の例文のように、自分の個性であるチャレンジ精神を活かして豊富なカラーを使ったコーディネートにチャレンジすることは、そのブランドの強みと自分の個性を上手くマッチさせられています。実務も想定した内容をアピールすることで、面接官もあなた自身の個性をイメージしやすくなりますよ。
自分の個性とブランドの強みを掛け合わせた例文
私の強みはディベートサークルで培った、いろいろなことに興味を持って探究できるチャレンジ精神です。これは御社の○○というブランドの強みを活かすことにつなげられると考えます。
○○では、同じアイテムでもほかのブランドにはないカラー展開をするアイテムが多い点が特徴だと感じました。御社のブランドでなら私の強みであるチャレンジ精神を活かして、ほかのブランドにはない色遊びを施したコーディネートを顧客に提案できると考えています。
個性を出すには実体験や具体例を入れることですが、入れ過ぎてもいけません。最も伝えたいことの根拠となる、インパクトのあるものを一つだけ選び、それだけを詳細に説明することで、ありきたりな内容にならないようにするのがポイントです。
そもそも面接での自己PRの構成がよくわからない……という人は下記の記事で面接で人事を惹き付ける自己PRの伝え方について例文付きで詳しく解説しているためぜひ参考にしてみてください。
面接官を惹きつける自己PRの答え方|例文12選
アパレル業界での自己PRのポイントについて詳しく知りたいという人は以下のQ&Aも併せてチェックしてみてください。多くの就活生の自己PRを添削してきたキャリアコンサルタントがアパレル業界の自己PRのコツについてアドバイスしています。
コーディネート:清潔感とブランドイメージを意識する
面接時のコーディネートは、自分の個性を視覚的にアピールできるためしっかり準備することが大切です。ここではブランドのイメージとの相性と清潔感に気を付けながら、自分のセンスや個性をファッションで表現しましょう。
また、コーディネートで個性を表現するときは、自分の「好き」を主張しすぎないことを意識しましょう。自分が好きな色ばかりをたくさんコーディネートに盛り込み過ぎても全体の主張が強くなりすぎて、ブランドイメージともかけ離れてしまいかねません。
自分の好きなものや似合うアイテムを自分なりに分析しつつ、ブランドの強みや特徴となるアイテムを掛け合わせることでバランスの良いコーディネートが完成します。
もしコーディネートの組み合わせに悩んだ場合には応募するブランドの店舗に足を運んでみて、ブランドのスタッフにコーディネートのアドバイスを受けてみるのもおすすめです。
- イメージを合わせるためにそのブランドの服を購入した方が良いですか?
その場にふさわしい身だしなみかどうかで応募先の服を購入すべきか判断しよう
判断に迷った場合、以下のように3つのレベルに整理して考えると良いでしょう。
初級:応募先ブランドの服を着ていく
中級:応募先ブランドの服と、他ブランドを組み合わせる
上級:応募先ブランドの目指すものを踏まえて、自分なりのコーディネートを着ていく
あなたの考える「センスが良い」と応募先のセンスが合致しているかが大切なところです。
また、自分が好きな服・楽しい服でなく、あくまで場にふさわしい、相手への敬意が伝わる身だしなみであることが大前提です。その点を押さえたら、応募先ブランドが異性向けやキッズ向けであっても判断基準がぶれないと思います。
志望動機:そのブランドだからこそ叶えられる将来像を伝える
志望動機の中で将来なりたい自分について伝えることで、企業に自分の個性と、自分を採用するメリットの両方をアピールすることができます。魅力的に伝えるには、そのブランドならではのキャリアプランにすることが重要です。
たとえばただ店長になりたいというだけでは、そのブランドでなくても叶えられるキャリアプランであるため、そのブランドに入社したい理由をもう一度思い返し、そのブランドで実現させたい最終目的から何をすべきなのかを逆算していきましょう。
そのブランドならではキャリアプランを伝える志望動機の例文
私が御社に入社できたら、御社の強みの一つである「人」を通してブランドの良さを発信するようなマーケティング活動がしたいと考えます。
御社のブランドの強みはスタッフの方一人ひとりの人柄にあると思います。どの店舗に行っても挨拶が徹底されていて、混雑していてもすぐに気遣いの声をかけていただけます。
私自身、そんな御社のスタッフを見てからブランドを好きになったので、御社のマーケティング部で店舗スタッフ紹介やスタッフのコーディネート紹介企画など、もっと積極的にSNSで配信していきたいと考えています。
個性と長所・短所は大体似た意味合いです。性格の特性が良い方向にはたらく仕事が適職といえます。そのため「短所である飽きっぽさが、むしろ変化への適応の高さとして活かせる」といった風に別の視点から捉えてみましょう。
キャリアコンサルタントに聞く! アパレル業界で求められる「個性」とは
自分の個性を魅力的に表現できなければ、自分が所属するブランドの個性や特徴を魅力的に伝えることが難しいため、アパレル業界では面接でも「個性」を伝えることが求められます。
では、そのアパレル業界で求められる「個性」とは具体的にどのようなものなのでしょうか。キャリアコンサルタントの永田さんに詳しく解説してもらうため、自分の個性を見つけるヒントにしてみてくださいね。
アドバイザーコメント
永田 修也
プロフィールを見る「自分を理解したうえでのスタイル」が個性として評価される
難しいテーマですね。企業によって求めている個性はそれぞれ違い、評価されやすい個性というのは、そもそも個性と言えるのかという疑問が残ります。ただ、他の人とは違う自分だけのオリジナリティや独自性を持つということはアパレルに限らずあらゆる業界で評価の対象となるのではないでしょうか。
個性というと奇抜なデザインや髪型(髪色)をしていたり、独特な喋り方やファッションセンスというイメージがありますが、そのような方向性ではなく、あくまで「自分をしっかり理解したうえでのスタイル」が重要な個性の表現の仕方であると私は思います。
アパレル業界での個性のアピールには自己理解が大切
「自分がなりたい姿」と「自分に合った姿」はイコールにならない場合があり、イコールでない場合がほとんどではないかと思います。
ファッションは自分のことをよく理解することが大切だと思うので、「私を存分に活かしたファッションができること」というのも個性の一つといえるでしょう。
そのため、特別なものでなくとも、アパレル業界で自己をアピールする際にはどれだけ自己理解を深めるかということが大事な要素となるのです。
正しい対策が差を付ける! 魅力的にブランド適性を伝える3ステップ
アパレル面接の質問ではブランドと応募者の相性、つまりはブランド適性を問われるものがたくさんあります。そのためそこで面接官が納得できる適性をアピールできれば、合格にグッと近付けます。
ここからは自分のブランド適性を魅力的に伝えるための3つのステップについて解説します。ただ自分が良いと思ったことをやみくもにアピールするのではなく、正しい対策で適性をアピールして突破を狙いましょう。
①自分の価値観や特性を分析する
ブランドにとって自分が適した人材であることをアピールするためには、自分についての理解をしっかり深めておくことが必要不可欠です。そのため最初のステップとしては自己分析をおこない、自分の価値観や特性を見いだすことから始めましょう。
自己分析では、自分の特性の根拠となる具体的なエピソードまで分析しておくことがポイントです。自分の特性や価値観に対して「なぜそれが自分の特性といえるのか」「その価値観に至ったきっかけは?」など、自分で自分に対して問いかけてみましょう。
自分のどんな部分がブランドに向いているのかを判断するためにも、この工程は丁寧におこなうことが大切です。
「自己分析って具体的にどうやるの?」という人や自己分析ができているか不安な人は、以下の記事がおすすめです。自己分析のやり方をキャリアコンサルタントと解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
②ブランドのコンセプトや接客スタイルを分析する
自己理解が深まった後は、ブランドについて分析していきましょう。ここではそのブランドだけを調べて得られる情報だけでなく、ほかのブランドと比較したうえで得られる情報も集めることが大切です。
ブランドのホームページ(HP)などを見てコンセプトや世界観を自分なりに言語化し、競合となるブランドについても同様に分析して、それぞれブランドの特徴や魅力を比較してみましょう。
また、志望先のブランドのターゲットや、そのターゲットに対する提供スタイルなどもブランドの特性の一つとなるため分析が必要です。この場合は実際の店舗で接客を受けてみたり、店舗を訪れる顧客を観察するなどすることで見えてきます。
ブランドの分析によってブランドの強みや特性を理解できるだけでなく、自分がそこで働くイメージや活かせる資質を見つけることにもつながるため、ブランド研究はしっかりおこないましょう。
- 実際に接客を受けること以外に、ブランドの雰囲気をつかむ方法が知りたいです。
店頭では接客以外にも目を向けてHPではブランドの歴史も調べよう
ショップに出向く場合は、接客以外にもディスプレイや装飾品をよく見て、表現されているテイストや雰囲気を感じてください。ネットで検索する場合は、HP以外にも、そのテイストがどのような歴史を経てきたのか、かつてどのような人に好まれたのかなども調べてみると良いでしょう。
たとえば「トラディッショナル」というテイストの場合、アメリカとイギリスとフランスでは歴史背景も異なり、微妙にテイストも異なります。
それはジャケットの襟の高さやシャツのシルエットなどに表れることになるのですが、実際の就活ではそこまで覚える必要はありません。しかしそうしたことを調べることで自信にもなり、落ち着いて採用試験に臨むことができるでしょう。
企業分析の甘さは面接で見抜かれてしまうため、しっかり対策することが大切です。「やり方がよくわからない」という人は以下の記事を参考にして、人事も関心させられる企業分析をおこないましょう。
企業分析のやり方を完璧にマスターする3ステップ|よくある注意点も
③自分がどんなふうに活躍できるか言語化する
自分とブランドについての情報が整理できたら、今度は実際に言語化していきましょう。ここでは事前に分析したブランドの特徴や強みに対して、自分の特性がどんなふうに貢献できるかを明確にすることがポイントです。
想定される業務に対して、自分がどのように行動していけるかを示すことで、面接官にあなた自身の働く姿をポジティブにイメージさせることができます。面接官のイメージをポジティブにする、つまりは「この人ならうちのブランドで活躍しそう」と思ってもらうことができれば、ブランド適性のアピールは成功といえるでしょう。
ブランド適性をアピールする例文
私の強みは人の悩みに寄り添えるホスピタリティ精神だと考えます。これは大学時代に観光案内所でアルバイトをした経験で培ったもので、多くの人が初めて訪れる観光地でのトラブルやわからないことに対し誠実な態度で接することを常に心掛けていました。
御社の〇〇というブランドは「低身長の人でもおしゃれを楽しめる」というコンセプトからもわかるように、ターゲットとなる顧客の悩みに寄り添った商品展開が魅力の一つであり、私はそのコンセプトや接客スタイルにとても共感しています。
〇〇が掲げるそのようなコンセプトを体現するためにも、まずはリアルな悩みに向き合う必要があると思います。観光案内所でのアルバイトでは世代も国籍も異なる人とコミュニケーションを取っていた経験があるので、ユーザーの生の声を集める際にも、私のホスピタリティ精神は活かせると考えています。
御社に入社できたら、顧客一人ひとりの身長以外の悩みや要望にも耳を傾け、ベストな提案ができるように努めていく所存です。
顧客の視点を意識できていることが評価できるポイントです。また、顧客の悩みを解決することがブランドの存在価値にかかわる重要なことなので、アルバイト体験で同様の経験をしていることは大きなアピールになりますね。
人事を惹き付ける! アパレル面接の締めくくりにおすすめの逆質問3選
アパレルの面接におすすめの逆質問3選
- 御社で活躍する人にはどんな資質を持った人がいますか?
- もし内定をいただけた際に入社までに準備しておくことはありますか?
- 将来〇〇がしたいのですがどのような経験やキャリアが必要ですか?
面接官からの質問対策以外に、自分から企業やブランドに聞きたいことも準備しておくことでより意欲が伝わり、面接官の印象に残るアピールができるでしょう。
そこで最後は、アパレルの面接で「何か質問はありますか?」と投げかけられたときにおすすめの3つの逆質問について解説します。ぜひ参考にして、後悔しないように面接対策を完了させましょう。
- 会社を調べれば調べるほど逆質問が思いつきません……。
逆質問は自分軸と照らし合わせて考えよう
逆質問が思いつかない人の特徴として、「入社したら、企業が研修をしてくれて、自分の将来のことも考えてくれるはず」という受け身な姿勢でいることが挙げられます。
研修制度があったとしても、頑張るのは自分自身です。同じ研修を受けても、優秀な人とそうでない人に分かれる現実があります。
将来はどんな自分になりたいか、そのためにどんな努力ができるか、自分が活躍するステージとしてこの企業はふさわしいのかなど、自分軸と照らし合わせて逆質問を考えてみると、質問の視点が変わってくるでしょう。
御社で活躍する人にはどんな資質を持った人がいますか?
志望企業に求められる人物像については、面接で質問する前にすでにブランドの分析などである程度わかっているかもしれませんが、逆質問は自分の捉え方ではなく企業から直接的に求める人物像について聞ける重要な機会になります。
この質問でのポイントは、質問の答えとして得た「活躍できる人が持つ資質」に対して、自分もその資質を習得したいという意欲を最後に伝えることです。そうすることで、活躍したいという熱意とブランドの人に対しての興味を示すことができますよ。
もし内定をいただけた際に入社までに準備しておくことはありますか?
入社後の準備に関する質問は、最終選考での逆質問で聞くと良いでしょう。アパレル業界に限らず、面接はこれから仕事をする会社を決める手段の一つであって、面接を受けて終わりではありません。
面接の合否に関係なく、先のことを見すえて準備する姿勢は、社会人になっても必要なものです。
そのため、内定して終わりではなく、その後の準備について積極的に質問することで、面接官にそのブランドで働く意欲やモチベーションをアピールできます。
将来〇〇がしたいのですがどのような経験やキャリアが必要ですか?
応募先のキャリアに関する逆質問は、自分の分析だけではわからないキャリアステップや、ブランドを運営する側だからこそ重要視する経験などについて聞くことができます。ただ入社後のキャリアステップ例を聞くのではなく、自分のなりたい姿に対して必要な仕事や経験、キャリアとして質問することを意識してみましょう。
また、自分のなりたい姿を伝えるときは、できるだけ具体的に伝えることがポイントです。
たとえば、店長になるために必要なことを聞くよりも、店長になって自店の店舗でエリア売り上げ1位をとるために必要なことを聞く方が単純なキャリアステップ以上の情報を得ることができます。
このように似たような逆質問でも少し工夫することで、さらに熱意や誠実さが伝わり、面接官に対して面接終了時に与える印象を良いものにできるでしょう。
意欲的であることをアピールするために「入社までにやっておいた方が良いこと」などが聞けると良いと思います。具体的に「〇〇を目指すうえで」と目標も同時に伝えられるとさらに良いでしょう。
そのほかの逆質問についても詳しく知りたい人は、以下の記事も確認してみましょう。さまざまな質問例をもとに、キャリアアドバイザーが逆質問を考えるポイントについて解説しているため、ぜひ参考にしてみてくださいね。
面接の逆質問50例|熱意を伝えつつ企業とのマッチ度を見極めよう
アパレルの面接は質問の意図を見極めたうえで個性をアピールして突破を狙おう
アパレル業界は自社のブランドの個性や魅力を理解し、いかに説得力のあるアピールができるかが成功のカギとなります。そのため面接の質問においても自分の個性や適性など、伝えたいことを的確にアピールできるかが求められています。
そのためにはそれぞれの質問の意図を理解し、答えに必要な要素を準備することが必要不可欠なのです。
それぞれの質問で何が求められているのかを見極め、それに応じた自分の特性について答えることで、面接官に自分が働く姿をイメージさせることができ、面接の成功がグッと近付きます。
アパレル面接の質問対策をしようとしている人は、ぜひこの記事を最後まで読んで、人事に刺さる回答で選考突破を目指してくださいね。
アドバイザーコメント
渡部 俊和
プロフィールを見るアパレル業界は川下に行くほど型にはまらないユニークさが大切
アパレルにもいろいろあり、川の流れになぞらえて、原材料に近い業界を川上、消費者に近い業界は川下と呼ばれていますが、生地や副資材を扱う川上には地味で保守的な企業も多く、製品を扱う川下に行けば行くほどユニークで自由な企業が多い印象があります。
記事ではいろいろ細かいことを書いていながら矛盾するようですが、基本的にファッションは自由なものなので、アパレル業界も、超大手でなければ、ほとんどの企業は型にはまった人を敬遠する傾向があり、それは小売に近い川下の企業でより顕著になります。
アパレル業界の変化に臆せず個性を活かしてチャレンジしよう
昔は、服や靴は見て買うものでしたが、アパレルでもEC市場が拡大中であり、昔ほど接客のウェイトは大きくありません。売り方が多様化して選びやすさや気軽さ、サイズ交換などもシステム化されてきています。
トレンドの変化も年々読み切れなくなっていますが、変化が大きい分だけ新しいアイデアやユニークな個性は活かしやすい業界ではないかと思います。市場規模が伸びなくても、突然急成長する企業が現れたりする業界でもあるので、臆せずいろいろなことにチャレンジしてみてください。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/合同会社渡部俊和事務所代表
Toshikazu Watanabe〇会社員時代は人事部。独立後は大学で就職支援を実施する他、企業アドバイザーも経験。採用・媒体・応募者の全ての立場で就職に携わり、3万人以上のコンサルティングの実績
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/公認心理師
Ikuko Yoshino〇就職支援歴18年。若者就労支援NPOに勤務の後、独立。現在は行政の就職支援施設にて、学生/既卒/フリーター/ニート/ひきこもり/女性などを対象に相談やセミナー講師を担当
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/メンタル心理カウンセラー
Syuya Nagata〇自動車部品、アパレル、福祉企業勤務を経て、キャリアコンサルタントとして開業。YouTubeやブログでのカウンセリングや、自殺防止パトロール、元受刑者の就労支援活動をおこなう
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