SPI「通過算」の例題6問と解き方! 就活のプロによる解説付き

Webテスト対策の支援実績がある専門家がこの記事を監修しました

山田 圭佑
山田 圭佑
国家資格キャリアコンサルタント/2級ファイナンシャル・プランニング技能士
Keisuke Yamada〇沖縄県職員として18年間務めた後、キャリアコンサルタントに転身。お金や仕事に関するセミナーや個別指導などで、のべ3,000人を超える受講者や学生のキャリア支援をおこなう

SPIの非言語分野で出題される「通過算」は、移動距離に電車の長さを加えて計算する点が最大の特徴です。単純な速さの計算だけで解こうとするとミスにつながるため、車両自体の長さを距離に含める意識が重要になります。

本記事では、Webテストの支援実績が豊富なキャリアコンサルタントの山田さんと一緒に、通過算の考え方を解説します。通過算のコツは「車両の先頭から最後尾までの動き」を図でとらえること。移動距離を正しく把握できれば、あとは公式に当てはめるだけです。まずは基本となるパターン別の「図の描き方」から学んでいきましょう。

記事の後半では、「トンネル通過」「すれ違い」「追い越し」などの代表パターンを網羅した例題を6問用意しています。間違いやすい単位変換の手順も丁寧な解説付きで学べるため、本番でミスなく解き切る実践力を身に付けられます。

【コンテンツの制作・チェック・監修体制について】
Webテストコンテンツは、生成AI(人工知能)も活用しながら社内の編集部メンバーが作成したオリジナルの問題となります。チェック・監修体制としては、1問につき、Webテストに精通した外部パートナー最低1人のチェック、Webテストを得意領域とするキャリアコンサルタントによる最終チェックと監修をおこなっています。

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例題を解く前に確認しよう! SPI「通過算」の解答のコツ

通過算の概要

  • 問題パターン:トンネル・鉄橋の通過、すれ違い、追い越し
  • 1問あたりの時間:約60〜90秒
  • 出題頻度:テストセンター(低〜中) ペーパーテスト(中) Webテスティング(低)
SPI「通過算」の対策のコツを教えてください!

国家資格キャリアコンサルタント/2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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通過算はSPIで頻出! 基本を押さえて1問30秒以内に解こう

SPIの非言語において、「速さ・時間・距離」を問う問題は頻出です。通過算はそのバリエーションの一つであり、テストセンター形式でもWebテスティング形式でも、高確率で出題されると考えましょう。

解法のパターンはそれほど多くありません。時速を秒速に変換するもの、秒速を時速に変換するもの、そのまま解けるもの、速度を足し引きするものなどがあります。

基本問題をしっかりマスターし、1問あたり30秒以下で解けるような状態まで仕上げましょう。

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SPI対策は効率的に進めることが大切です。自分の「苦手」を正しく把握して、一つずつ「得意」に変えていくことが点数をUPさせる近道となります。

自分のレベルがまだわかっていない人は、「SPI対策模試」を受けることから始めましょう。時間制限付きの本番に近い形で模試を受けることができるため、着実に力を付けていくことができます。

最大限に活かしてSPIを突破しましょう。

「SPI通過算」練習問題6問|山田さんによる解き方の解説付き!

ここからは、キャリアコンサルタントの山田さんの解説とともに練習問題を6問紹介します。「どこからどこまでの距離か」を図を用いて解説しているため、まずは図を通して電車の動きをしっかりイメージすることから始めてみましょう。

通過算に苦手意識がある人は「例題を解く前に確認しよう!SPI「通過算」の解答のコツ」に目を通してから問題に挑戦することをおすすめします。

問題1(難易度:★★★☆☆)

問題

次の問題を解き、正しいものを一つ選べ。

長さ175mの列車が、時速90kmで走っている。この列車の最前部が線路沿いにある特定の看板を通過し始めてから、最後部が通過し終えるまで何秒かかるか。ただし、看板の厚みは考えないものとする。

選択肢


正解:D

問題の解説図

列車の最前部が看板に達した瞬間から最後尾が通過し終えるまでに進む距離は列車自身の長さ175mに等しい。次に時速を秒速に変換する。時速90kmは1時間(3,600秒)に90,000m進む速さであるため、秒速は90,000÷3,600=25m/秒となる。なお、この計算は90÷3.6と同じ結果になる(1,000÷3,600=1÷3.6のため)。よって、かかる時間は175÷25=7秒と求められる。

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時速を秒速に換算して計算する、初歩的で定番の問題といえます。

時速90km=90,000m÷3,600秒=秒速25mという計算で求められますが、SPIで頻出の時速(36km、72km、90km、108kmなど)については、暗記してスッと秒速が出るレベルにしておきたいところですね。

また、時速60キロは1分で1キロ進むという法則もマスターしておきましょう。

問題2(難易度:★★★☆☆)

問題

次の問題を解き、正しいものを一つ選べ。

長さ120mの列車が、780mの鉄橋に進入し始めてから完全に渡り終えるまでに、30秒かかった。この列車の速さは時速何kmか。

選択肢


正解:E

解説図:鉄橋を渡る列車の距離

列車が鉄橋に進入し始めてから完全に渡り終えるまでに進む距離は列車の長さと鉄橋の長さの合計であるため、120+780=900mとなる。この距離を30秒で進んだことから秒速は900÷30=30m/秒となる。

次に秒速を時速に変換する。1秒間に30m進む速さは1時間(3,600秒)では30×3,600=108,000m=108km進む速さであるため、時速108kmとなる。なお、この計算は30×3.6と同じ結果になる(3,600÷1,000=3.6のため)。したがって列車の速さは時速108kmである。

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この問題では、かかった時間は30秒のため秒速で計算しても良いですが、30秒=1/120時間という計算が頭に浮かべば、一気に時速で計算することも可能です。

列車の長さと鉄橋の長さの合計である0.9km(900m)を1/120で割る、つまり120を掛けると、108キロという数値が導かれます。

完全無料で受験可能! SPI対策模試

多忙な就活中、SPIを対策する時間がないと悩む学生は多くいます。しかし、何冊も問題集を解かなくとも、効率的にSPIを対策することは可能です。

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問題3(難易度:★★★☆☆)

問題

次の問題を解き、正しいものを一つ選べ。

30m/秒で走行する長さ180mの貨物列車が、長さ720mの鉄橋を完全に通過するのにかかる時間は何秒か。

選択肢


正解:E

解説図:鉄橋を通過する列車の距離

列車が鉄橋を「完全に通過する」とは、列車の先頭が鉄橋の入口に達した瞬間から、列車の最後尾が鉄橋の出口を通過し終えた瞬間までを指す。この間に列車の先頭が進む距離は鉄橋の長さ720mに列車自身の長さ180mを加えた900mとなる。列車の速さは30m/秒であるため、かかる時間は900÷30=30秒となる。したがって鉄橋を完全に通過するのにかかる時間は30秒である。

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出てくる単位がシンプルなため、通過算の中では比較的親切かつ低難易度な問題です。計算ミスがなければしっかりと得点できます。

列車の長さと鉄橋(またはトンネルなど)の長さを合計して距離を求めるのは定番の問題です。パターン化して頭に入れておきましょう。

問題4(難易度:★★★☆☆)

問題

次の問題を解き、正しいものを一つ選べ。

長さ240m・速さ18m/秒で走行する特急列車と長さ160m・速さ22m/秒で走行する急行列車が出会ってからすれ違うのに何秒かかるか。

選択肢


正解:E

すれ違いの解説図

二つの列車が向かい合って進む場合、出会った瞬間からすれ違い終わるまでに必要な相対移動距離は両列車の長さの和に等しい。そのため240+160=400mとなる。互いに向かい合って進むため相対速度は速さの和となり18+22=40m/秒となる。よって、かかる時間は400÷40=10秒と求められる。

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いわゆる「相対速度」について、きちんと頭の中でイメージできているかが重要です。

向かい合って進む物体の相対速度は両方の速度の合計、進む距離は物体の長さの合計になるという基本的な法則をマスターしましょう。

いちいち図を書かなくても頭で列車がすれ違う映像をイメージできるレベルまで仕上げれば素早く解答できます。

SPIを対策なしで臨むのは危険!
本番の問題を解いてみよう

SPI対策で悩んでいませんか?SPIは「対策しなくても点数がとれるだろう」と油断していると、慣れない問題形式にとまどってしまう場合も。

まだ対策ができていない人は「SPI対策模試」を受けてみましょう。SPIに落ちないためのポイント解説本番と同じ形式で解くことが可能な模試がついており、これ一つで効率的にSPIを対策できます。

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問題5(難易度:★★★☆☆)

問題

次の問題を解き、正しいものを一つ選べ。

長さ220m・速さ40m/秒で走行する特急列車が、長さ180m・速さ15m/秒で走行する普通列車に追いついてから完全に追い越すまでにかかる時間は何秒か。

選択肢


正解:E

通過算の解説図

後ろから追いつく列車が前の列車を完全に追い越すまでに、速い列車が遅い列車に対して相対的に移動する距離は両列車の長さの和に等しい。そのため220+180=400mとなる。同じ方向に進むため相対速度は速さの差となり40-15=25m/秒となる。よって、かかる時間は400÷25=16秒と求められる。

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これは「相対速度」の問題で、遅い速度で走る車や列車を高速移動している物体が追い越す、というパターンです。

この場合の相対速度は「高速移動している物体の速度ー低速移動している物体の速度」となることを直感的に理解できると良いですね。

この問題では40-15=秒速25mで、普通列車を追い越すまでの時間を求めることできます。このレベルであれば、図を書かず暗算で正解を導けるようにしておきましょう。

問題6(難易度:★★★☆☆)

問題

次の問題を解き、正しいものを一つ選べ。

長さ180mの列車が、長さ1,980mのトンネルに秒速30mで進入した。このとき、トンネルの中に列車が完全に入っている時間は何秒か。

選択肢


正解:C

通過算の解説図

列車がトンネルの中に完全に入っている状態とは、列車の最後尾がトンネルの入口を通過し終えた瞬間から、列車の最前部がトンネルの出口の壁面に到達する瞬間までを指す。この間に列車の先頭が進む距離は、トンネルの長さから列車の長さを引いたものになる。そのため、進んだ距離は1,980-180=1,800mとなる。列車の速さは30m/秒なので、かかる時間は1,800÷30=60秒となる。したがって、求める時間は60秒である。

山田 圭佑

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「トンネルの中に列車が完全に入っている」という文章から、どのような図を頭にイメージできるかがポイントです。

列車の先頭がわずかでもトンネルから出れば「完全に入っている」状態ではなくなります。

スピード勝負のSPIでは、文章を頭の中でイメージできるかが重要です。

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また本番形式になっているので、前もって本番の感覚をつかむことができますよ。

ぜひ活用してSPIを突破しましょう。

SPI「通過算」を対策する際のポイント

アドバイザーのリアル・アドバイス!解き方をマスターすれば得点源! 単位や長さのズレに注意しよう

国家資格キャリアコンサルタント/2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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問題のパターンはそれほど多くなく、「列車の長さ」「トンネルや鉄橋の長さ」など条件や求められているものを混同しなければ、確実に得点できるジャンルです。

異なる物体が直線状を「すれ違う」または「追い抜く」という「相対速度」が関係する問題にも対応できるようにしましょう。

受験生が一番引っかかりやすいのは「問題文で問われている単位のズレ」による失点です。

列車の長さは「m(メートル)」、通過にかかる時間は「秒」で聞かれることが多いですが、速さは「時速〇〇km」で与えられる場合があります。冷静に単位を揃えて計算し直すクセを付けましょう。

脳内で図をイメージできるかが勝負! 解くスピードを意識しよう

また、問題文で示された状況を素早く脳内で画像・動画としてイメージできるかどうかが重要です。

実際に図を書いて状況を理解して確実に計算することは容易ですが、スピード勝負のSPIでは図を書く時間を省略できるかどうかが大きな差になります。

可能な限り、イメージだけで計算ができるように練習を繰り返してください。最初は図を書いてもかまいませんが、慣れてきたら必ず頭の中だけで処理をできるように努めましょう

SPI「通過算」以外の練習問題も解いてみよう!

SPIは多くの分野に分かれています。練習問題を繰り返し解いて、苦手を攻略しましょう。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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