Webテスト対策の支援実績がある専門家がこの記事を監修しました
SPIの非言語分野で出題される「通過算」は、移動距離に電車の長さを加えて計算する点が最大の特徴です。単純な速さの計算だけで解こうとするとミスにつながるため、車両自体の長さを距離に含める意識が重要になります。
本記事では、Webテストの支援実績が豊富なキャリアコンサルタントの山田さんと一緒に、通過算の考え方を解説します。通過算のコツは「車両の先頭から最後尾までの動き」を図でとらえること。移動距離を正しく把握できれば、あとは公式に当てはめるだけです。まずは基本となるパターン別の「図の描き方」から学んでいきましょう。
記事の後半では、「トンネル通過」「すれ違い」「追い越し」などの代表パターンを網羅した例題を6問用意しています。間違いやすい単位変換の手順も丁寧な解説付きで学べるため、本番でミスなく解き切る実践力を身に付けられます。
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例題を解く前に確認しよう! SPI「通過算」の解答のコツ
通過算の概要
- 問題パターン:トンネル・鉄橋の通過、すれ違い、追い越し
- 1問あたりの時間:約60〜90秒
- 出題頻度:テストセンター(低〜中) ペーパーテスト(中) Webテスティング(低)
- SPI「通過算」の対策のコツを教えてください!
通過算はSPIで頻出! 基本を押さえて1問30秒以内に解こう
SPIの非言語において、「速さ・時間・距離」を問う問題は頻出です。通過算はそのバリエーションの一つであり、テストセンター形式でもWebテスティング形式でも、高確率で出題されると考えましょう。
解法のパターンはそれほど多くありません。時速を秒速に変換するもの、秒速を時速に変換するもの、そのまま解けるもの、速度を足し引きするものなどがあります。
基本問題をしっかりマスターし、1問あたり30秒以下で解けるような状態まで仕上げましょう。
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SPI対策は効率的に進めることが大切です。自分の「苦手」を正しく把握して、一つずつ「得意」に変えていくことが点数をUPさせる近道となります。
自分のレベルがまだわかっていない人は、「SPI対策模試」を受けることから始めましょう。時間制限付きの本番に近い形で模試を受けることができるため、着実に力を付けていくことができます。
最大限に活かしてSPIを突破しましょう。
「SPI通過算」練習問題6問|山田さんによる解き方の解説付き!
ここからは、キャリアコンサルタントの山田さんの解説とともに練習問題を6問紹介します。「どこからどこまでの距離か」を図を用いて解説しているため、まずは図を通して電車の動きをしっかりイメージすることから始めてみましょう。
通過算に苦手意識がある人は「例題を解く前に確認しよう!SPI「通過算」の解答のコツ」に目を通してから問題に挑戦することをおすすめします。
問題1(難易度:★★★☆☆)
問題
次の問題を解き、正しいものを一つ選べ。
長さ175mの列車が、時速90kmで走っている。この列車の最前部が線路沿いにある特定の看板を通過し始めてから、最後部が通過し終えるまで何秒かかるか。ただし、看板の厚みは考えないものとする。
選択肢
正解:D

列車の最前部が看板に達した瞬間から最後尾が通過し終えるまでに進む距離は列車自身の長さ175mに等しい。次に時速を秒速に変換する。時速90kmは1時間(3,600秒)に90,000m進む速さであるため、秒速は90,000÷3,600=25m/秒となる。なお、この計算は90÷3.6と同じ結果になる(1,000÷3,600=1÷3.6のため)。よって、かかる時間は175÷25=7秒と求められる。
時速を秒速に換算して計算する、初歩的で定番の問題といえます。
時速90km=90,000m÷3,600秒=秒速25mという計算で求められますが、SPIで頻出の時速(36km、72km、90km、108kmなど)については、暗記してスッと秒速が出るレベルにしておきたいところですね。
また、時速60キロは1分で1キロ進むという法則もマスターしておきましょう。
問題2(難易度:★★★☆☆)
問題
次の問題を解き、正しいものを一つ選べ。
長さ120mの列車が、780mの鉄橋に進入し始めてから完全に渡り終えるまでに、30秒かかった。この列車の速さは時速何kmか。
選択肢
正解:E

列車が鉄橋に進入し始めてから完全に渡り終えるまでに進む距離は列車の長さと鉄橋の長さの合計であるため、120+780=900mとなる。この距離を30秒で進んだことから秒速は900÷30=30m/秒となる。
次に秒速を時速に変換する。1秒間に30m進む速さは1時間(3,600秒)では30×3,600=108,000m=108km進む速さであるため、時速108kmとなる。なお、この計算は30×3.6と同じ結果になる(3,600÷1,000=3.6のため)。したがって列車の速さは時速108kmである。
この問題では、かかった時間は30秒のため秒速で計算しても良いですが、30秒=1/120時間という計算が頭に浮かべば、一気に時速で計算することも可能です。
列車の長さと鉄橋の長さの合計である0.9km(900m)を1/120で割る、つまり120を掛けると、108キロという数値が導かれます。
完全無料で受験可能! SPI対策模試
多忙な就活中、SPIを対策する時間がないと悩む学生は多くいます。しかし、何冊も問題集を解かなくとも、効率的にSPIを対策することは可能です。
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問題3(難易度:★★★☆☆)
問題
次の問題を解き、正しいものを一つ選べ。
30m/秒で走行する長さ180mの貨物列車が、長さ720mの鉄橋を完全に通過するのにかかる時間は何秒か。
選択肢
正解:E

列車が鉄橋を「完全に通過する」とは、列車の先頭が鉄橋の入口に達した瞬間から、列車の最後尾が鉄橋の出口を通過し終えた瞬間までを指す。この間に列車の先頭が進む距離は鉄橋の長さ720mに列車自身の長さ180mを加えた900mとなる。列車の速さは30m/秒であるため、かかる時間は900÷30=30秒となる。したがって鉄橋を完全に通過するのにかかる時間は30秒である。
出てくる単位がシンプルなため、通過算の中では比較的親切かつ低難易度な問題です。計算ミスがなければしっかりと得点できます。
列車の長さと鉄橋(またはトンネルなど)の長さを合計して距離を求めるのは定番の問題です。パターン化して頭に入れておきましょう。
問題4(難易度:★★★☆☆)
問題
次の問題を解き、正しいものを一つ選べ。
長さ240m・速さ18m/秒で走行する特急列車と長さ160m・速さ22m/秒で走行する急行列車が出会ってからすれ違うのに何秒かかるか。
選択肢
正解:E

二つの列車が向かい合って進む場合、出会った瞬間からすれ違い終わるまでに必要な相対移動距離は両列車の長さの和に等しい。そのため240+160=400mとなる。互いに向かい合って進むため相対速度は速さの和となり18+22=40m/秒となる。よって、かかる時間は400÷40=10秒と求められる。
いわゆる「相対速度」について、きちんと頭の中でイメージできているかが重要です。
向かい合って進む物体の相対速度は両方の速度の合計、進む距離は物体の長さの合計になるという基本的な法則をマスターしましょう。
いちいち図を書かなくても頭で列車がすれ違う映像をイメージできるレベルまで仕上げれば素早く解答できます。
SPIを対策なしで臨むのは危険!
本番の問題を解いてみよう
SPI対策で悩んでいませんか?SPIは「対策しなくても点数がとれるだろう」と油断していると、慣れない問題形式にとまどってしまう場合も。
まだ対策ができていない人は「SPI対策模試」を受けてみましょう。SPIに落ちないためのポイント解説に本番と同じ形式で解くことが可能な模試がついており、これ一つで効率的にSPIを対策できます。
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問題5(難易度:★★★☆☆)
問題
次の問題を解き、正しいものを一つ選べ。
長さ220m・速さ40m/秒で走行する特急列車が、長さ180m・速さ15m/秒で走行する普通列車に追いついてから完全に追い越すまでにかかる時間は何秒か。
選択肢
正解:E

後ろから追いつく列車が前の列車を完全に追い越すまでに、速い列車が遅い列車に対して相対的に移動する距離は両列車の長さの和に等しい。そのため220+180=400mとなる。同じ方向に進むため相対速度は速さの差となり40-15=25m/秒となる。よって、かかる時間は400÷25=16秒と求められる。
これは「相対速度」の問題で、遅い速度で走る車や列車を高速移動している物体が追い越す、というパターンです。
この場合の相対速度は「高速移動している物体の速度ー低速移動している物体の速度」となることを直感的に理解できると良いですね。
この問題では40-15=秒速25mで、普通列車を追い越すまでの時間を求めることできます。このレベルであれば、図を書かず暗算で正解を導けるようにしておきましょう。
問題6(難易度:★★★☆☆)
問題
次の問題を解き、正しいものを一つ選べ。
長さ180mの列車が、長さ1,980mのトンネルに秒速30mで進入した。このとき、トンネルの中に列車が完全に入っている時間は何秒か。
選択肢
正解:C

列車がトンネルの中に完全に入っている状態とは、列車の最後尾がトンネルの入口を通過し終えた瞬間から、列車の最前部がトンネルの出口の壁面に到達する瞬間までを指す。この間に列車の先頭が進む距離は、トンネルの長さから列車の長さを引いたものになる。そのため、進んだ距離は1,980-180=1,800mとなる。列車の速さは30m/秒なので、かかる時間は1,800÷30=60秒となる。したがって、求める時間は60秒である。
「トンネルの中に列車が完全に入っている」という文章から、どのような図を頭にイメージできるかがポイントです。
列車の先頭がわずかでもトンネルから出れば「完全に入っている」状態ではなくなります。
スピード勝負のSPIでは、文章を頭の中でイメージできるかが重要です。
明日が受検本番でも大丈夫!
SPI対策模試ならスマホで対策が完結
志望度が高い企業にSPIで落ちてしまうのは本当にもったいないです。しかし何冊も問題集を解くのは時間が足りないですよね。
そこで「SPI対策模試」を活用しましょう。この模試ツールを使えば解く上で重要なポイントの解説を見ながら効率よく勉強することができます。
また本番形式になっているので、前もって本番の感覚をつかむことができますよ。
ぜひ活用してSPIを突破しましょう。
SPI「通過算」を対策する際のポイント
SPIの非言語に関する記事
◇非言語の対策
SPI非言語は対策すれば怖くない! 出題傾向や例題を徹底解説
SPIに関する記事
◇解答時間
SPIの解答時間を受検方式別に解説! 時間切れを防ぐコツ10選も
◇勉強法
効率抜群なSPIの勉強法|出題形式と頻出問題を踏まえた対策を伝授
◇勉強時間
SPIの勉強時間をプロが解説! おすすめの進め方や重点ポイントも
SPI「通過算」以外の練習問題も解いてみよう!
SPIは多くの分野に分かれています。練習問題を繰り返し解いて、苦手を攻略しましょう。
SPIのそのほかの練習問題
- 言語:二語の関係
- 言語:熟語の成り立ち
- 言語:語句の用法
- 言語:空欄補充
- 言語:文の並び替え
- 言語:英語 長文読解
- 言語:英語 誤文訂正
- 言語:英語 和文英訳
- 言語:長文読解
- 言語:語句の意味
- 言語:英語 反意語
- 言語:英語 単語の意味
- 言語:英語 整序問題
- 言語:英語 同意語
- 言語:英語 空欄補充
- 言語:英語 問題
- 非言語:損益算
- 非言語:仕事算
- 非言語:場合の数
- 非言語:代金の清算
- 非言語:濃度算
- 非言語:分割払い
- 非言語:年齢算
- 非言語:速度算
- 非言語:表の読み取り
- 非言語:料金の割引
- 非言語:推論
- 非言語:推論平均
- 非言語:確率
- 非言語:サイコロ
- 非言語:割合
- 非言語:集合
- 非言語:推論順序
- 非言語:推論内訳
- 非言語:整数の推測
- 非言語:推論正誤
- 非言語:長文読み取り計算
- 非言語:グラフの領域
- 非言語:装置と回路
- 非言語:n進法
- 非言語:順列と組み合わせ
- 非言語:物の流れと比率
- 構造的把握力検査
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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アドバイザーのリアル・アドバイス!解き方をマスターすれば得点源! 単位や長さのズレに注意しよう
国家資格キャリアコンサルタント/2級ファイナンシャル・プランニング技能士
山田 圭佑
プロフィールを見る問題のパターンはそれほど多くなく、「列車の長さ」「トンネルや鉄橋の長さ」など条件や求められているものを混同しなければ、確実に得点できるジャンルです。
異なる物体が直線状を「すれ違う」または「追い抜く」という「相対速度」が関係する問題にも対応できるようにしましょう。
受験生が一番引っかかりやすいのは「問題文で問われている単位のズレ」による失点です。
列車の長さは「m(メートル)」、通過にかかる時間は「秒」で聞かれることが多いですが、速さは「時速〇〇km」で与えられる場合があります。冷静に単位を揃えて計算し直すクセを付けましょう。
脳内で図をイメージできるかが勝負! 解くスピードを意識しよう
また、問題文で示された状況を素早く脳内で画像・動画としてイメージできるかどうかが重要です。
実際に図を書いて状況を理解して確実に計算することは容易ですが、スピード勝負のSPIでは図を書く時間を省略できるかどうかが大きな差になります。
可能な限り、イメージだけで計算ができるように練習を繰り返してください。最初は図を書いてもかまいませんが、慣れてきたら必ず頭の中だけで処理をできるように努めましょう。