この記事のまとめ
- 切り口次第で接客業のアルバイト経験はさまざまな強みになる
- 接客業経験のアピールに必要なポイントを押さえて魅力的な自己PRを作ろう
- 接客業のアルバイト経験を用いた自己PRの例文5選を紹介
自己PRのエピソードとして使用されることの多い接客業のアルバイト。しかし「接客業経験をどのように自己PRとして伝えたら良いのかわからない」「接客業経験でほかの就活生と差別化できるか心配」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
結論として、商品提供やレジ打ちなどの多くの業務に携わる接客業ではさまざまな能力が身に付くため、自己PRの切り口次第では周りと差をつけることができます。しかし、作成手順やポイントを把握していないと、担当者の印象に残る魅力的な自己PRは作成できません。
この記事では、キャリアアドバイザーの井上さん、永田さん、冨永さんのアドバイスを交えつつ接客業経験を活かした自己PRの作成方法を解説します。接客業経験で自己PRの作成を考えている人はぜひ参考にしてくださいね。
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接客業経験を上手に言語化して印象に残る自己PRを作成しよう
接客業の自己PRでは「売上100万円アップ」のように、大きな実績が必要だと考えている人が多くいます。しかし、担当者が見ているのは、実績の大きさではなく成し遂げるまでの過程や考え方です。それらを上手く言語化して印象的な自己PRを作成しましょう。
記事では、まず接客業経験が自己PRとして有効な理由を解説します。その後で接客業経験を活用した自己PRの例文や作成時のポイント、作成手順を説明。就活のプロによるアドバイスとともに、カフェや居酒屋、ホテルスタッフなど、接客業の種類ごとに例文を紹介しています。
最後には、「マイナス評価になるのはどのような文章なのか」を自分でも判断できるように、NG例文も紹介しているのでぜひチェックしてくださいね。
自己PRにどのように接客業の経験を落とし込んだら良いのかわからない人も、解説する手順通りに作成すれば魅力的な自己PRを作成できます。ぜひ記事を読みながら自分だけの自己PRを作ってみましょう。
接客業を志望している人は以下の記事を参考にしてください。接客業の実態や職種について詳しくまとめています。
接客業とは? 知っておくべき実態と適職の見つけ方|職種10選
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自己PRは就活において必ずといっていいほど必要になります。自己PRが曖昧なまま就活がうまくいかなかったという就活生は多くいます。
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接客業経験が自己PRとして有効な5つの理由
「接客業のアルバイトを自己PRに使用しても大丈夫?」と不安な人もいるかもしれませんが、接客業は業務を通してさまざまな能力が身に付くため、自己PRとして有効です。
接客業によって「どのような能力が身に付いたのか」「自分なら何をアピールするのか」を考えながら読んでみてください。
①臨機応変に対応できるから
カフェや居酒屋、ホテルなどには場所に合わせてさまざまな人が訪問するため、相手に合わせた対応が必要です。また、従業員の少ないタイミングで来店が重なったり、予想外のトラブルが起こることもしばしばあるでしょう。
ただ、店舗側の状況は顧客には関係ないので、トラブルが発生した場合でも、いつも通りのサービスが求められます。ルーティン業務とは違い、顧客や店舗状況に合わせた対応が不可欠なのです。
そして、社会人になってからも同様に、予想外のトラブルに直面する機会は多々あります。そんなときでも臨機応変さを活かして対応できる人が求められるので、接客業で培われる対応力は就活でも評価されやすいのです。
臨機応変さをアピールする自己PRの作成方法は、こちらで紹介しています。
例文8選|臨機応変に対応する力の自己PRで印象に残す4ステップ
②気配りができるから
接客業で顧客に満足してもらうためには気配りが欠かせません。気の利いた一言や行動によって、顧客の満足度が高まるからです。このような背景から、接客業経験によって自然に気を配る力を習得している人が多い傾向にあります。
また顧客だけではなく、一緒に働くスタッフへの気配りも重要です。たとえば、相手に配慮して行動したり新人に積極的に声掛けをしたりすることで、スタッフのモチベーションも高まりやすくなります。その結果、職場の雰囲気が良くなり、接客サービスの質が高まりやすくなるので、顧客満足度の向上にも影響するのです。
仕事においても、気配りができる人材は重宝されます。普段から相手のことを考えて行動している人は、積極的に気配りをアピールしましょう。
気配りをアピールする際は、こちらの記事をチェックしてみてください。
自己PRの「気配り」は一工夫が必要! 効果的にアピールする秘訣
- 気配りって本当にアピールになるのでしょうか?
マニュアルにない気配りはアピールになり得る
まず、「気配り」は自己アピールになります。どんな自己PRでも根拠となる具体的なエピソードを盛り込む必要がありますが、そのエピソードが「接客業であれば基本的におこなうこと」にならないように注意しましょう。
たとえば飲食店のアルバイトの場合、顧客のコップが空にならないよう注いだり、幼い子どもを連れている場合は子ども用の食器を提供したりするといったことは、マニュアルとして組み込まれていて、どの店員も基本的におこなうことです。
そのため、採用担当者はあなたが本当に気配りのできる人材かどうかの判断が難しくなります。顧客や一緒に働くスタッフのために、店舗のマニュアルにはない「あなた自身が考えて行動し、喜ばれたこと」を書くようにしましょう。
③マナーや接客スキルが身に付いているから
接客業は、特に顧客からのイメージを大事にする職場が多くあります。そのため、正しい言葉遣いやマナーが厳しい傾向にあるため、自然と身に付いているケースも多いのです。
また、同時に接客スキルもある程度習得している人が多いので、入社後は接客業未経験者よりも顧客とのやり取りもスムーズにおこなえる傾向にあります。
個人・法人問わず顧客と接する機会のある仕事は特に、マナーや接客スキルが必要不可欠です。入社後の研修でも学べますが、頭で理解するだけでなく行動に移さなければなりません。したがって、実務を通してマナーや接客スキルを身に付けている学生は重宝されるのです。
④マネジメントスキルが身に付いている場合があるから
接客業は顧客とのやりとりだけを担当するわけではありません。業務に慣れてくると新人スタッフを教育したり、状況に応じて指示を出したりするケースもあります。スタッフを管理する役割に回れば、マネジメントスキルが身に付きます。
多くの仕事では、昇進を重ねると管理職になるため、マネジメントスキルは重要です。ただプレイヤーとしては優秀でも、マネジメントが苦手で昇進できないケースもあるでしょう。
そのためアルバイトリーダーを務めたり、アルバイトリーダーではなくともスタッフを管理する立場を経験したりした人は、マネジメントへの苦手意識が薄いことをアピールできますよ。
マネジメントスキルのアピールは、具体性があり自分の得意分野が明確であれば、企業の担当者はプラスの印象を持つでしょう。
一方で抽象的な表現は経験が不明瞭であるため、マイナスの印象を持たれる可能性があります。
自分が持つマネジメントスキルとは管理能力なのか、サポートが得意なのか、自己分析をして具体的に伝えましょう。
将来管理職であるマネージャーを目指したい人は、以下のQ&Aでマネージャーになるための方法をキャリアコンサルタントが解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
コピペで使える自己PR文がかんたんに作れます
自己PR作成ツールはもう試しましたでしょうか?ツールで実際に文章を作成してみてからブラッシュアップする方が効率的に受かりやすい自己PRを作成することができます。
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⑤聞き上手な傾向があるから
コミュニケーションにおいて、話す力よりも重要だと言われることもある聞く力ですが、顧客と会話する機会の多い接客業では、コミュニケーション能力の中でも傾聴力が磨かれやすいといえます。
そもそも、相手のことをあまり知らない状態でいきなり商品やサービスを提案しても、成約に至るまでにはさまざまな壁があります。そのため、まずは悩みや課題を引き出し、解決策として商品やサービスを提案する必要があります。
この「顧客の悩み」を引き出すために、傾聴力が必須になるのです。「この商品で課題を解決できる」「顧客の満足度を高めるためにこのサービスが必要だ」という状態がゴールですが、その前に相手が気持ちよく話せる雰囲気づくりが重要になります。接客業経験があると、自然とこの段階を踏んで商品を販売しているので、傾聴力を発揮し活躍しやすくなるのです。
会話術は仕事の成果にも影響を与えるので、コミュニケーションで顧客と信頼関係を築けた経験がある人は積極的にアピールしましょう。
傾聴力の自己PRの例文はこちらで紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
14例文|傾聴力の自己PR作成に欠かせない必勝3ステップ
対顧客スキルであれば、営業力や提案力、ホスピタリティなども接客業の経験で身に付きやすいスキルとして挙げられます。
また接客業では、個人や店舗の目標が掲げられていることが多いため、目標達成力や自己研鑽力なども身に付きやすいといえるでしょう。
接客業の経験は幅広い業務に活かせる! だからこそ強みを適切に言語化しよう
接客業のアルバイト経験を自己PRで使用する人が多いのは、自分の長所をさまざまな角度で伝えやすいからです。
接客業では顧客対応のほかにも複数の業務に携わるケースが多く、幅広い能力が身に付きます。そのため、営業や事務、企画など、さまざまな業界・職種に活かせるのです。
ただ、アピールできる強みが多いからこそ、正確に言語化しないと何があなたの魅力なのか伝わりにくいのも事実。自分の言葉で説明できるように、事前にアピールするエピソードの内容を整理しておきましょう。
自己PRが思いつかない人向けに、こちらの記事ではエピソードの見つけ方を紹介しています。
自己PRがない人必見! 就活必勝の題材の見つけ方を例文付きで解説
- アピールしたい強みが多くなかなか絞り切れません。複数の強みを述べても問題ないのでしょうか?
強みをたくさん盛り込むと要点が伝わらなくなってしまうことも
アピールしたい気持ちが勝ってしまい、あれもこれもと並べてしまうと、結局何が言いたいのか伝わりません。多ければ多いほど良いということではないので、伝えたいことを絞り込みましょう。ではどのように絞るのか。方法は2つあります。
1つ目は優先順位を決めることです。自分の強みを書き出し、1番、2番、3番と順位を付け、上位から2つ程度に絞ると良いですね。
2つ目は応募先によって内容を変えることです。応募先の求める人物像、スキルに該当する話題をピックアップして、適性をアピールしましょう。
併せて、アピールする際には、その根拠となる簡単なエピソードがあると良いですね。
就活のプロの評価付き! 接客業の自己PR6選
接客業経験をアピールする就活生は多く、選考を突破するためには差別化が必須です。ただ、「接客業経験でどのような自己PRを作成すべきかわからない」という人もいるでしょう。
接客業の種類と能力ごとに例文を紹介しています。就活のプロによるアドバイスもセットになっているので、ぜひ参考にしてくださいね。
カフェ×チームワーク
カフェ×チームワーク
私の強みはチームワークを構築する能力です。この強みはカフェのアルバイトで発揮されました。
カフェの忙しい時間帯にはたくさんのお客様が来店されるため、素早いオペレーションが必要です。ドリンクを作ったりレジをしたり、商品を渡したりとそれぞれが分担して業務をおこないます。そのため、チームワークが欠かせません。
ただ、今年の4月頃にアルバイト歴の長い先輩方が卒業したこともあり、連携がうまく取れずに商品提供までのスピードが遅くなってしまいました。そしてお客様の待ち時間が長くなり、クレームにつながってしまったことがありました。
入店から受け渡しまでスムーズに終えられるようには、スタッフ全員がほかの業務に配慮して行動する必要があります。そこでスタッフ全員がほかのメンバーの気持ちがわかるように、日々の業務をシャッフルするよう提案してみました。
そうすることでドリンク作成やレジ、商品の受け渡しなど、担当ごとの気持ちがわかるようになり、スタッフ間で相手を思いやれるようになりました。その結果、商品提供までの時間を半分に削減することができました。
入社後もこのように相手の立場が理解できずにコミュニケーションの齟齬が起きる場面もあるかもしれませんが、持ち前のチームワークを構築する能力を発揮し、全員が働きやすい環境を整備したいと考えています。
例文に対するアドバイザーの評価コメント
上記の例文の良いポイントとしては、実際の体験談をわかりやすくストーリー化してイメージしやすくしている点だと思います。
チームワークの構築力をアピールするにあたって、人間力がきちんと表現されていると感じました。
チームワークの自己PRの例文はこちらで紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
例文8選|自己PRでチームワーク力の高さを効果的に伝える方法
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自己PRのネタを決めても、それを裏付けるエピソードに悩む学生は多いです。しかし、特別なエピソードがなくても受かる自己PRを作ることはできます。
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居酒屋×マネジメントスキル
居酒屋×マネジメントスキル
私の強みは、メンバーに指示を出して組織を効率的に動かすことができるマネジメントスキルです。大学入学時から働いている居酒屋でアルバイトリーダーになったことで培われました。
その店舗では週末は多くのお客様が来店していたので、料理やドリンクを素早く提供するためにはスタッフ全員が効率良く動く必要があります。
ただ、歴の浅いスタッフは状況に応じて行動するのが難しく、お客様から商品提供の遅さを指摘されることがありました。3カ月に1回ほどの覆面調査でも100点満点中で平均75点と、商品提供の遅さにより評価が低かったことがありました。
そこで、これまでは自らが率先して商品を運んでいましたが、一度全体を見て指示を出す役割に回りました。すると毎日の指示から学んでスタッフが自ら行動できるようになったため、商品の提供スピードがアップし、覆面調査で満点を獲得できた月もありました。
この経験から、リーダー自ら動くことでその場の仕事は早く終わるとしても、長期的な目線では改善ができていなかったことを学びました。入社後はこの経験を活かして、一度俯瞰して業務を管理する機会を設けるなどして、全員が自ら考えて行動できるチームづくりに取り組んでまいります。
例文に対するアドバイザーの評価コメント
上記の例文は、結論から伝え、その経緯、理由の順で述べられています。また、自店のミッション、課題を日頃より把握しており、解決のために自身が何をすべきか考えられています。
全体を俯瞰して指示を出し自立を促す行動からマネジメント力が身に付いたことが伝わってきますね。
アパレル×傾聴力
アパレル×傾聴力
私の強みは相手が話しやすい雰囲気を作り、悩みや課題を引き出す傾聴力です。これはアパレルスタッフとして、お客様それぞれに似合うファッションの提案を意識したことで身に付けました。
私の勤める店舗では毎日50人以上のお客様が来店されますが、最初はうまく会話が続かず1着も売れない日がほとんどでした。
何か変えないといけないと思い、トップの成績を残している先輩の接客の様子を観察してみると、商品を提案するよりもファッションに関する相談に答えているケースが多いことに気が付きました。
そこで相手を知るために会話することに重きを置いて対応すると、次第に悩みを打ち明けてくれるお客様も増えてきました。当日はお話だけでしたが、後日悩みへの回答を評価していただき再来店して商品をご購入いただきました。
悩みにお答えして信頼されることで、私から商品を購入していただけることがわかり、そこからは悩みや課題を引き出すコミュニケーションを重視しています。その結果、目標だった先輩を超える20着を販売した日もありました。
この経験を活かして入社後もお客様とのコミュニケーションを大切にし、「〇〇さんから購入したい」と思っていただける営業を目指したいと考えています。
例文に対するアドバイザーの評価コメント
上記の例文は、店舗の来店者数や自身の販売実績を数字で表しているため、どれだけ店舗に貢献できたかが一目でわかります。また、目標達成に向けてどのような工夫をしたかも具体的に書かれているため、文章に説得力があります。
スーパー×気配り
スーパー×気配り
私の強みは全体を見回して気を配る能力です。現在スーパーマーケットでアルバイトをしており、品出しやレジ打ち、顧客対応などさまざま業務を担当しています。
最初の頃は、品出しに集中してレジにできた列を見逃してしまったり、売り場で困っているお客様に気が付かなかったりすることがありました。
そのようなことが続き、サービスの悪さに不満を抱えるお客様もいて、月平均3件のクレームが届いていました。
そこで、「5分に1度は周囲を見渡す」という自分なりのルールを設定して、ほかのスタッフが気が付かないことも察知して対応した結果、クレームは2カ月に1件未満になりました。今ではたくさんのお客様からいただくお褒めの言葉が大きなやりがいになっています。
入社後はこの強みを活かして、顧客のかゆい所に手が届く営業職になりたいと考えています。また、同僚への配慮も忘れず、組織にとっての潤滑油のような存在を目指します。
例文に対するアドバイザーの評価コメント
平凡に思えるような仕事の中でも自分なりに工夫をして成果を出すことができたという素晴らしい例だと思います。
どのような企業でも、こういった細かいことの積み重ねが大切になってくるので些細な工夫や知恵だとしても、どんどんと自分をアピールする武器に変えていきましょう。
ホテルスタッフ×提案力
ホテルスタッフ×提案力
私の強みは一人ひとりに合った商品を提案する能力です。
私はホテルスタッフとしてアルバイトをしているのですが、レストランで料理に合うお酒を尋ねられることがよくあります。
最初はよくわからず定番のお酒を回答していましたが、お客様の反応はあまり良くありませんでした。おすすめしたお酒を頼んでもらえなかったり、料理提供時の会話が弾まなかったりすることも多くありました。
そこで、キッチンのスタッフにも協力してもらいながら、提供している料理やお酒の特徴を学び、お客様の好みに合わせた提案ができるようにしました。
すると提案したお酒を頼んでもらえることはもちろん、「料理との相性がすごく合った」「好みのお酒を提案してくれてありがとう」と満足の声をいただく機会が増えました。
料理提供時の会話も弾んで仲良くなった結果、今ではリピートして宿泊してくださる方が10組以上いらっしゃいます。入社後もこの経験を元に、貴社の製品の特徴を正確に把握して、お客様ごとに適した商品を提案し、満足していただけるように心掛けます。
例文に対するアドバイザーの評価コメント
上記の例文は、主張したいことを端的に結論から伝えることができていますね。現状の課題を把握する力があり、周囲を巻き込みながらお客様に喜んでいただくために知識を習得したことがうかがえます。
その結果を数値を入れてわかりやすくし、応募先のニーズに応じたアピールができています。
自己PRが思いつかない人は、ChatGPTを活用して自己PRを完成させよう
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簡単な質問に答えていくだけでChatGPTが自動で魅力的な自己PRを作成します。
作った自己PRは選考で活用できるものになっているので、ぜひ活用して採用される自己PRを完成させましょう。
コンビニ×臨機応変な対応力
コンビニ×臨機応変な対応力
私の強みは臨機応変に対応する力です。
コンビニエンスストアでアルバイトをしているのですが、今までたくさんの想定外の事態に遭遇しました。状況に合わせて臨機応変に対応する必要がありますが、特に詐欺被害を防いだ際に最も発揮されました。
ある時、ご高齢のお客様がプリペイド型の電子マネー10万円分を購入しに来店したことがありました。私はその時点で怪しいと思い、普段はただレジを通すだけですが、このときは接客の中で用途なども聞くように意識しました。
その結果やはり詐欺のように感じたため、店長と交番に連絡しました。結局詐欺だったことが発覚し、未然に防ぐことができました。
この経験から、マニュアルの行動だけをするのではなく、ときには自分の直感に従うことも大切だということを学びました。入社後も状況に合わせた対応を心掛け、お客様からの信頼を勝ち取りたいと考えています。
例文に対するアドバイザーの評価コメント
臨機応変に対応する力について、具体的なエピソードに基づいてアピールできています。
エピソードだけで終わらすのではなく、その経験から得られた学びを入社後にどう活かしていきたいかにつなげられているのも良い点です。
接客業経験をアピールするなら知っておきたい3つのポイント
接客業経験をアピールするなら知っておきたいポイント
- 必ずしもアルバイトリーダーである必要はない
- アルバイト内でのみ通じる言葉を使わない
- 売り上げアップをアピールするなら具体的な数字を盛り込む
自己PRとして有効な接客業経験ですが、多くの就活生が使用するため差別化が難しいという側面もあります。そのため、大事なポイントを把握しておかないと、担当者の印象に残らず埋もれてしまうのです。
今から紹介するポイントを押さえて、魅力的な自己PRを作成しましょう。
①必ずしもアルバイトリーダーである必要はない

接客業経験をアピールする際、「アルバイトリーダーではないと自己PRに使えない」と勘違いしている人がいます。この勘違いにより、少しでも魅力的に見せるために「アルバイトリーダーだ」と嘘をつこうとしている人もいるかもしれません。
しかし、組織に必要な役割はリーダーだけではありません。アルバイトリーダーではなくても、企業にとって魅力的な人材はたくさんいます。また反対に、リーダーという役割があっても、内面が役割に伴っていないという場合だってあります。
そのためリーダーでなかったとしても、自分が工夫して行動したことに自信を持って選考に挑みましょう。
- アルバイトリーダーや部活動のキャプテンが多いと、埋もれてしまう気がします。役職なしでも選考を突破できるのでしょうか?
役職よりも取り組む姿勢や活動の中でおこなった工夫が重視される
役職の有無はあまり気にしなくても大丈夫です。もちろん、リーダーをしていた経験や重要なポジションに就いていたならばそれがプラスアルファのアピール材料にはなりますが、選考の必須条件というわけではありません。
いくらリーダーとしての実績があっても、実際に話してみた雰囲気や態度などで、周囲から信頼されている人物ではなさそうだなと判断されてしまえば、それまでのアピールはあまり意味を成しません。
大事なのは、どんな出来事や仕事にもひたむきに取り組む姿勢や真摯な態度が備わっているかです。その中でどのような工夫をして過ごしてきたかをしっかり伝えましょう。
②アルバイト内でのみ通じる言葉を使わない
飲食店やホテルには専門的な単語があり、スタッフ内でしか通じないケースがあります。単語の意味がわからないと、面接官は接客業に取り組んでいるときの状況がイメージできず、自己PRがうまく伝わらない可能性があるのです。
また、担当者によっては「相手のことを思いやれないのでは」とマイナス評価につながってしまうケースもあるかもしれません。アルバイト内でのみ通じる専門的な用語は使用しないようにしましょう。
ただ、日頃の業務で使い慣れた言葉だと、当たり前になり過ぎて使用してしまう可能性もあります。家族や別の場所でアルバイトしている友人に自己PRを聞いてもらい、聞きなじみのない単語の有無をチェックしましょう。
③売り上げアップをアピールするなら具体的な数字を盛り込む
自己PRには数字を盛り込むのが鉄則です。具体的な数字を提示することによって、担当者が当時の状況をイメージしやすくなるからです。
「売り上げアップに貢献した」というエピソードは接客業のアピールに使われることが多いですが、具体的な数字がないと「どのくらい変わったのか?」「本当に売り上げはアップしたのか?」など、疑問が生まれます。
「1年で1.5倍になった」「1日の売り上げ平均が20万円から30万円にアップした」のように、具体的な数字を盛り込みましょう。
アドバイザーコメント
井上 捺稀
プロフィールを見る経営理念や求める人物像にマッチするアピールこそ効果的
ここまで解説してきた内容に加え、接客業経験をより魅力的にアピールするために、志望企業の経営理念や求める人物像とのリンク度も重視しましょう。
たとえば、「顧客ファースト」を経営理念に掲げている企業の場合は、顧客目線で行動して喜んでもらえた経験。
求める人物像に「向上心」を挙げている企業の場合は、目標に向けて努力したエピソードを盛り込むなど、その企業とマッチした自己PRだと、採用担当者にとっても入社後のイメージが湧きやすくなります。
エピソードの具体性が重要!
そして、自己PRを魅力的にするために最も大切なのは、話に具体性を持たせることです。たとえアルバイトリーダーという肩書きがあったとしても、その内容があまりに抽象的だと、せっかくの強みが伝わりづらくなってしまいます。
結果や肩書きがあるに越したことはありませんが、採用担当者が知りたいのはあなたの人柄や、あなた自身が取り組んできたことです。数字以外にも、どんなことを意識してきたのか、どんな苦労があり、どう乗り越えてきたのかなど、具体的なエピソードを伝えられるよう心掛けましょう。
向上心の自己PR法は以下の記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてください。
例文12選|向上心の自己PRでアピール必須の3要素と注意点
5ステップで解説! 接客業経験で自己PRを作成する流れ
接客業経験で自己PRを作成する流れ
押さえるべきポイントが把握できたら、いよいよ自己PRを作成しましょう。ただ、実際に作ろうとすると「作成するイメージがわかない」「どのような流れにすべきか知りたい」という人もいるかもしれません。
ここでは、接客業経験で自己PRを作成する際の流れを5つの手順に分けて解説します。手順に沿って考えると魅力的な自己PRを作成できるようになるので、ぜひチェックしてくださいね。
①長所を最初に伝える
まずは、アピールしたい長所を述べましょう。初めに長所を言うと担当者が自己PRの内容を理解しやすくなるからです。「私の長所は傾聴力です」「私の強みは臨機応変に対応できることです」と、簡潔に結論から伝えてください。
結論ファーストは自己PRだけではなく、ガクチカや志望動機でも必須です。面接でも結論から言わないとマイナス評価を受ける恐れがあるので、自己PRの作成段階から注意しておきましょう。
自己PRの書き出しの重要性はこちらの記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
自己PRは書き出しで命運が決まる!人事を惹き込むコツを大解剖
結論ファーストがなぜ大事なのかというと、「相手のことを優先的に考えられているか」という点だと思います。
自分本位である人ほど経緯をダラダラと述べて結論を後回しにし、ビジネスの現場でコミュニケーションがうまくいかない傾向があるからです。
②強みを活かした接客業の経験の概要を述べる
続いて、強みの根拠に説得力を持たせるために、接客業経験での具体的なエピソードを述べましょう。
たとえば、「私の長所は傾聴力です」と言うだけなら誰でも簡単にできますよね。だからこそ、そのうえで担当者に強みだと認識してもらうためには、「どうして傾聴力が長所だと言えるのか」がわかるエピソードが必要なのです。
具体的なエピソードといっても、ここでは概要だけを述べるように意識しましょう。「スタッフの意見を聞いて働きやすい環境を整備した」「居酒屋のアルバイトで顧客との会話で得た情報から企画を立案した際に発揮した」など、強みの裏付けとなるエピソードを端的に紹介してみてください。
どのような出来事がエピソードとして使用できるかわからない人は、事前に自己分析に取り組んでおきましょう。自己分析のやり方についてはこちらで紹介しています。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
③当時の課題や目標を明確にする
概要を述べたら、次に当時の状況を紹介してください。飛ばしがちなステップですが、担当者は自己PRを通して「入社後にどのように貢献してくれるか」を知ろうとしているので、魅力的な自己PRには欠かせません。
またそのほかにも、ビジネスの基本である課題を認識したり目標を設定したりする力が備わっているかどうかも確認されています。そのため併せて「どのような課題を抱えていたのか」「どのような目標を設定したのか」についても述べましょう。
「どうして課題解決に向けて動いたのか」というモチベーションの部分にも言及すると、よりあなたの考え方が伝わりますよ。
自己PRの構成についてはこちらの記事で詳しく紹介しているので、手が止まってしまった人は一度確認してみてください。
自己PRの構成作成ガイド|PREP・STAR法を使う作成法を伝授
- 課題を克服したり、目標を達成したりしたエピソードが思いつきません。そのような場合はどのようなエピソードを書けば良いのでしょうか?
数字で表せることでなくてもOK! 他己分析で見つけるのもおすすめ
課題を克服したり、目標を達成したりしたエピソードが思いつかない場合は、あなたが働くうえで意識していることや、自分なりに工夫して行動したことについて書いてみましょう。
数字で表せないことでも、顧客から感謝されたり、一緒に働いているスタッフから頼りにされた経験は、十分アピールポイントになります。
それでも書くことが見つからないという人は、そもそも自己分析が足りていない可能性があります。自分の成長にはなかなか自分で気付けないものですが、周りから見ると大きく変化していたということもよくあります。
エピソードが浮かばずに悩んでいる人は、他己分析を通して自己理解を深めてみると良いでしょう。
④解決に向けて自分の取った行動を述べる
次に、課題を解決したり、目標を達成したりするために、あなたがどのように行動したかを述べます。取り組んだ人数や期間、内容などを詳しく説明してください。具体的であればあるほど、担当者は当時の状況をイメージしやすくなるからです。
真偽を確かめるために面接ではエピソードの詳細を質問される可能性が高いですが、回答に時間がかかったり内容が曖昧だったりすると、「嘘をついているのではないか」と判断されてしまう恐れもあります。突然聞かれても困らないように、自己PR作成前にエピソードの内容を整理しておきましょう。
自己PRを作成しやすくなるテンプレートをこちらの記事で紹介しているので、ぜひ確認してみてください。
自己PRは4つのステップで簡単に書ける! テンプレートと例文付き
⑤起こした行動による結果と仕事への活かし方で締める
最後は行動の結果と仕事への活かし方を述べて、自己PRを締めます。強みとエピソードのみ言及して終える学生もいますが、それではもったいないです。
そもそも担当者は、「入社後にどのように貢献してくれるのか」という視点で自己PRを聞いています。その意図に沿う回答にするためにも、「入社後は傾聴力を活かしてお客様の隠れた悩みを抽出し、課題解決に貢献したいと考えています」のように、入社後の姿をイメージできる文章を加えてみましょう。
また、業界や企業への理解を深めておくと、より具体性を高められます。合同説明会や企業の個別説明会と合わせて、OB・OG訪問もおすすめです。「どのような能力が求められていると感じるか」「実際にどのような仕事に携わっているのか」などを現場で働く社員から聞けるので、ぜひ活用してみましょう。
説明会やOB・OG訪問の手順についてはこちらで紹介しているので、併せてチェックしてみてください。
Web説明会
Web説明会参加マニュアル|服装やメール送信例まで完全網羅
OB・OG訪問
OB訪問・OG訪問は必要? 就活を有利に進める手順を完全網羅
アドバイザーコメント
冨永 実希
プロフィールを見る自己PRは自分の頑張りを説得力のある内容で綴って締めよう
上記のどのステップも重要ではありますが、最もこだわってほしいのは5つ目のステップ「起こした行動による結果と仕事への活かし方で締める」です。理由としては2つあります。
1つ目は頑張ったアピールだけにとどまってしまうことがありがちだからです。人間の心理として、「これだけ頑張ったのだから認めてほしい、評価してほしい」という気持ちは理解できます。
一方で、社会に出たらその行動だけでなく必ず結果を求められます。たとえ結果が出なくてもその行動が次につながる行動なのか、実現性も求められます。このような視点でこれまでの頑張りを結果とともにまとめられるよう、念入りに自己分析をすると良いでしょう。
企業への理解不足が自己PRで露呈してしまうこともあるため注意
2つ目に大切なことは応募先から求められることを正確に把握し、そこにマッチする内容になっているかということです。ここにズレがあると「うちの会社じゃないよね?」「ほかに行った方が良いのでは?」とミスマッチの印象を与えかねません。
ミスマッチを起こさないためにも、さまざまな角度から企業研究をすると良いですね。以上のことから自己分析と企業研究に注力し、具体的な表現を心がけましょう。
こんな文章になっていたら注意! 自己PRのNG例文も確認しておこう
自己PRのNG例文
- 結論ファーストになっていない
- 接客業として当たり前のことをアピールしている
- 売り上げが良くなったことを自分だけの手柄にする
- アルバイトリーダーだったことしか書かれていない
自己PRは自らの魅力をアピールできる絶好の機会です。ただ、効果的な自己PRを作成できなければ、あなたの魅力は伝わらなくなってしまいます。そればかりか、マイナスイメージを与えてしまう恐れもあるのです。
減点を避けるためにも、ここでは自己PRのNG例文を紹介します。すでに作成している人は、以下のような文章になっていないかチェックしてくださいね。
NG例文①結論ファーストになっていない
結論ファーストになっていないと、相手の時間を必要以上に奪ってしまううえに、伝わりにくい文章になってしまうため、選考突破は難しくなります。1文目で担当者がアピールポイントを把握できるように、強みを最初に伝えてください。
結論ファーストになっていない例文
私はスーパーマーケットのアルバイトでスタッフに指示を出したり、シフトを作成したりしています。最初はミスも多く、迷惑をかけてしまうことがありました。
しかし、経験を積んでいく中で業務に慣れ、スタッフから信頼されるようになりました。今はアルバイトリーダーとして、後輩スタッフの育成に取り組んでいます。
私の強みであるマネジメントスキルを活かし、入社後は社員全員が働きやすい環境を整備したいと考えています。
NG例文②接客業として当たり前のことをアピールしている
接客業経験はほかの業種でのアルバイト経験よりも、マナーや接客スキルが身に付きやすいといえます。ただ、接客業では当たり前のことであり、差別化できるアピールにはつながりにくいのです。
また、マナーや接客スキルをアピールしても、担当者は入社後のあなたの活躍を想像しにくいのも事実です。自らを分析して、接客業で培ったほかのアピールポイントを探しましょう。
接客業として当たり前のことをアピールしている例文
私はマナーに自信があります。県内でも有数の有名ホテルのスタッフとして働いており、日々マナーについて学んでいたからです。先輩方からの指導やお客様に対応する過程で習得しました。
入社後はマナーを押さえて行動し、お客様と良い関係を構築したいと考えております。
- マナーや接客スキルしかアピールできることがないです……。
権威性のある他者評価を盛り込むのがおすすめ
自分にマナーや接客スキルのことしかアピールすることがない場合は「権威性」を利用しましょう。簡単にいうと「第三者からの評価を使って信頼性を担保する」ということです。
たとえば、これまで勤めていた場所で社長から接客のスキルを認められたり、有名なマナー講師のセミナーに参加して褒められたなどの経験はありませんか。
自分よりも認知度があり世間的に信用されている人物からの評価をアピールポイントに用いれば、自分自身の価値も一緒に引き上げることができます。
もし、現時点でそのような実績がないのであれば、行動力さえあれば今からでもできることはあるので取り組んでみても良いと思います。
NG例文③売り上げが良くなったことを自分だけの手柄にする
売り上げアップをアピールする際、すべてを自分の手柄として取り上げるのはおすすめできません。なぜなら、ほかのスタッフの活躍や新メニューの反響など、売り上げが良くなった要因はあなたの行動のほかにも複数ある場合が多いからです。
そのため、すべてを自分の成果であるかのように話すと傲慢なイメージを抱かれかねません。自分が課題解決に貢献したことをアピールしながらも、周囲の協力があったことを伝えましょう。
売り上げが良くなったことを自分だけの手柄にしている例文
私の強みは傾聴力です。個人経営の小さな居酒屋でホールスタッフとして働いており、お客様と会話する機会が多くあります。
コミュニケーションの中で需要のある商品をヒアリングし、オーナーに報告しました。ニーズのあるメニューを用意したことでお客様の来店数が増え、売り上げは1.5倍になりました。
売り上げアップにつながった傾聴力を活かし、お客様の課題や悩みを抽出してサービスを提案したいと考えております。
NG例文④アルバイトリーダーだったことしか書かれていない
接客業を経験した人の中には、アルバイトリーダーとして認められたこと自体が就活で有利になると考えている人がいます。しかし、アルバイトリーダーだった事実が大きく評価されるわけではありません。
担当者が見ているのは、アルバイトリーダーとしてどのような課題にどのように取り組んだかです。課題解決に向けて取った具体的な行動を書くようにしましょう。
アルバイトリーダーだったことだけをアピールしている例文
私の強みはリーダーシップです。働き始めた頃は業務がなかなか覚えられず、先輩方に迷惑をかけてしまうことがたくさんありました。
しかし、慣れてくるとスタッフに指示を出せるようになり、アルバイトリーダーとして認めていただけました。アルバイトリーダーになってからは、全体を見渡しながらさまざまな経験を積んでいます。
アルバイトで培ったリーダーシップを発揮し、売り上げアップに貢献したいと考えています。
「〇〇を頑張った結果、△△の役割を担うことになりました」などその役割に就くことに至った経緯を具体的にすると良いです。
あるいはその役割に就いたことで、どのようなことに注力し、どのような結果を出したのかを明確にすることです。いずれの場合も、具体的な行動と結果をセットでまとめましょう。
接客業の経験を魅力的に伝えられる自己PRを作成して選考を突破しよう
ここまで解説した通り、接客業経験は自己PRとして効果的です。ただ、ポイントを押さえていないと担当者の印象には残らず、選考突破は難しくなります。
特に、アルバイトリーダーを務めた経験が大きくプラスに働くと考えている方は注意が必要です。アルバイトリーダーとして課題に対してどのように取り組んだかわかるよう、必ず具体的なエピソードを説明しましょう。その際、結論ファーストでアピールポイントを明確にすること、仕事への強みの活かし方も忘れずに伝えてください。
これらのポイントや手順を意識しながら、魅力的な自己PRを作成して選考突破を目指しましょう。
アドバイザーコメント
永田 修也
プロフィールを見る接客業で身に付いたスキルは自覚している以上にたくさんあるはず!
記事の冒頭にある通り、私も個人的には接客業というのはあらゆる経験を積むことができる場所だと思っています。
一つの作業だけにとどまらず、顧客とのコミュニケーションに始まり、身だしなみ、清潔感、言葉遣い、振る舞いも身に付き、クレーム処理、電話対応など組織の内外で必ず必要となってくる対人スキルも習得できます。
バイトリーダーという肩書きだけではアピールとして不十分
中でもリーダーの経験がある人は一つの優位なポイントではあるのですが、どうしても肩書きやこれまでの実績を大きく見せようとしてしまいがちです。しかし大切なのは「リーダーとしての在り方・資質」です。そこを重点的に見られていると思った方が良いでしょう。
顧客を考えての動きや、チーム全体・組織全体をどのように考えていたのか、率先して部下を助けていたかなど、リーダーはたくさんの素質が求められます。
やはり人間的な魅力や優しさが備わっている人物は、どんな業界でも重宝され、そういう人はリーダーでなくとも必要とされます。自分の良いところを存分にぶつけましょう!
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント
Natsuki Inoue〇新卒で携帯電話販売代理店業界のベンチャー企業に入社。現場にてBtoC営業を経験した後、人事部では新卒採用を中心に、社内研修講師や社員面談などの人事業務に幅広く従事
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/メンタル心理カウンセラー
Syuya Nagata〇自動車部品、アパレル、福祉企業勤務を経て、キャリアコンサルタントとして開業。YouTubeやブログでのカウンセリングや、自殺防止パトロール、元受刑者の就労支援活動をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/fc-styling代表
Mitsuki Tominaga〇ファッション業界にてスーパーバイザーや採用、お客様相談員を経て独立。大学生の就職支援や高校生向けキャリア講座、中途採用の転職支援事業など幅広い世代の就労支援に従事
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