この記事のまとめ
- 動物病院の志望動機には欠かせない3つのポイントがある
- 動物病院で評価される志望動機を4ステップで作成しよう
- 4つの職種別に動物病院の志望動機例文を紹介
動物病院の志望動機を書こうとしても、「動物が好きなだけではだめ?」「当たり障りのない内容になってしまう……」などと悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。また専門的な知識や資格がなく、「未経験の場合は何を書けば良い?」と迷っている人もいるかもしれません。
動物病院の志望動機には、実はスキルや経歴以外にも欠かせない大切なポイントがあります。これを押さえれば誰でも説得力のある志望動機を作ることが可能です。
この記事では動物病院の選考で評価される志望動機の作り方をキャリアコンサルタントの板谷さん、渡部さん、杉原さんとともに解説します。ぜひ参考にして、担当者に響く志望動機で動物病院の内定につなげましょう。
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動物病院の志望動機では知識よりも就職後に成長する覚悟が見られる
動物病院の志望動機では、高度なスキルや即戦力のアピールが必要と考える人も多いのではないでしょうか。これらはたしかに加点要素になりますが、実は採用側が重視するのは今ある知識よりも、就職後に成長していく覚悟や意欲があるかどうかです。
なぜ覚悟が求められるのか、まずは志望動機のNG例を紹介しながら動物病院の採用側の視点を解説します。職種別に求められる力や姿勢も解説するので、志望動機を考える際に大前提となるスタンスを理解しておきましょう。
後半ではそれを踏まえて、動物病院の志望動機でアピールすべき3つのポイントを解説します。評価につながる要素をまんべんなく押さえられますよ。
最後に職種別の例文4選も紹介するので、担当者が納得する志望動機を作成して、動物病院の選考を突破してくださいね。
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専門職こそ注意! まずは動物病院の志望動機作成のスタンスから
動物病院の採用人数は少なく、中小規模であれば1〜2人ということもよくあります。その狭き門に複数の応募者が集まるため、志望動機の内容が適当だったり使いまわしのようなものだったりすると、不合格につながる可能性が高いです。
ここでは動物病院の志望動機で特に注意すべき2つのNGを解説します。この2つを避けるだけでも「ほかの人と違う」という印象を残すことができるので、初めに確認して最低ラインをクリアしましょう。
「いろいろ教わりたい」など受け身な姿勢にしない
動物病院の志望動機では、つい「研修制度がしっかりしているから」「未経験可だから」などと書きがちです。一見ポジティブなように見えますが、採用側からすれば受け身で頼りない印象になってしまう可能性もあります。
動物病院の需要は、近年高まってきています。医療の発達により動物が受けられる治療が増えたことや、それによりペットの長寿化も進んでいること、そして動物を家族として捉えるのが一般的になり、飼い主から求められる対応レベルが上がっていることなどの要因で、現場は日々忙しく対応に追われているのです。
そのため動物病院を志望する人には、忙しい中で教わるのを待つのではなく、自ら新しい知識や技術を吸収していく姿勢が期待されます。勉強したい意欲はもちろん大切ですが、育ててほしいというような印象にならないように、「知識を付けたうえでどうなりたいか」「具体的にどんなスタッフになりたいのか」など、行動する姿勢を見せることが大切です。
- 「無資格でも挑戦できる」という理由でその病院を選んだのですが、志望動機にしてはダメですか?
きっかけとしては問題ないが何にどう挑戦したいのかも伝えよう
無資格でも可という記載がある以上、志望のきっかけとしてそれを書く分にはかまいません。しかしそれだけで終わってしまっては、採用する側にとってあなたの魅力が乏しいことにもなります。
できればそこに、何らかのプラスアルファの内容を付けたいですね。資格や知識が足りていなければ、意欲と人間性でカバーするしかありません。
職に就いてからどのようにスキルアップしていきたいのか、顧客に対して、または職場内でのコミュニケーションで強みを活かして貢献できることなど、「挑戦」の内容を具体的に加えてみてください。
積極的な姿勢を選考でアピールする方法は、こちらのQ&Aでキャリアコンサルタントが解説しています。気になる人はチェックしておきましょう。
どこの動物病院でも良さそうな理由をメインにしない
動物病院は命を預かるうえに、暴れる動物や攻撃的な動物に根気強く対応したり、排泄物の掃除をしたり、ときには飼い主からお叱りを受けたりと、体力や気力を非常に使う仕事です。
そのためどこの動物病院でも当てはまるような志望動機だと覚悟が伝わらず、「つらいことがあったときにすぐに辞めてしまうかも」と思われるリスクがあります。
また病院によって治療の範囲や扱える動物の種類、キャリアアップのスピードなど、特徴はさまざまです。特に獣医師や動物看護師などの専門職は、病院によって扱う動物の種類や治療の範囲、方針なども異なるため、自分自身がどんなスタッフになりたいかを真剣に考えておかないと、そもそも自分に合った動物病院を選べません。
したがって「こんなふうに動物たちに貢献したいから、この病院でないといけない」という真剣さや覚悟が伝わらないと、「本気で考えているのかな」「この人には任せられない」と思われるリスクが高いのです。
「受かればどこでも良い」と思われるような志望動機ではなく、その病院ならではの理由をきちんと含めて真剣さが伝わるようにしましょう。
- どうしてもどの動物病院も似た志望動機になってしまいます……。
獣医師の考え方・治療方針から病院ごとの特徴を捉えよう
以前飼っていたチワワは生まれつき水頭症という病気でした。名前はチャッピー。家族全員でとてもかわいがっていたのですが、病状が悪化し、最後には見境なく噛みつくようになってしまいました。
人間を噛むようでは一緒に生活できません。チワワは小型犬ですが、万が一、家族以外の人に噛みついては大変です。ペットは「人間と共同生活する」動物。悲しいことにチャッピーはもうその役割を果たせなくなりました。
そのとき、安楽死の対応をしてくれる先生とそれを拒否する先生がいました。どちらの考え方も正しく、否定はできません。しかし、どちらにしても家族には重い決断です。
あなたなら、どちらの先生の元で働きたいですか。考えてみると、動物病院の志望動機のヒントになるはずです。
「志望動機が書けない……」と悩むときの対処法はこちらの記事でも解説しています。例文付きなので併せて参考にしてくださいね。
「志望動機が書けない」から確実に卒業する3ステップ|例文付き
そもそも動物病院で求められる力や姿勢とは? 職種別に確認しよう
動物病院の志望動機で避けるべきNG例がわかっても、「ではどう書けば良いのか」と疑問が残りますよね。それを理解するためには、実際の現場では何が求められているのかという採用側の視点を知る必要があります。
ここでは動物病院のおもな4つの職種別に、働く際に必要な力や大切な姿勢を解説するので、現場の職員がどんな人と働きたいと思っているかを理解しましょう。
企業側から見れば、採用とは「仲間探し」です。チームの一員として目標に向かい、役割に伴う責任を果たそうとしてくれる人と一緒に、良い職場を作り良い仕事がしたいと考えます。
その立場で考えてみれば、どういう人が求められるかもわかりやすいでしょう。
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獣医師:常に技術や信頼性を高めようとする向上心
獣医師は動物たちの診察や治療、手術などの医療行為を担う、動物病院の核となる存在です。ワクチン注射などの一部の施術を除き、医療行為のほとんどは国家資格を持つ獣医師にしかできないため、豊富な専門知識と高い技術力が求められます。
ただし獣医師免許さえあれば十分なわけではありません。新しい薬が開発される、より良い治療法が見つかるなど、医学の世界は常に進歩しています。また動物の種類によって扱い方が異なったり、珍しい病気も含めたさまざまな症例にぶつかったりと、外から情報を仕入れるだけでなく自分自身の知識・技術も磨き続ける必要があるのです。
そんな獣医師を志す人に求められるのは、常に医師としての技術力を高めていく強い向上心です。また診断や治療の責任を負う立場でもあり、信頼を得られないと飼い主はペットを安心して任せられません。命に責任を持つという覚悟も必要です。
したがって獣医師を志望している人は、志望動機でも腕を磨いていく向上心や、飼い主に信頼される獣医師になるための成長意欲などをアピールするのがおすすめです。
獣医師は、動物の病気・ケガだけでなく、家畜伝染病が発生したときなどにも対応します。つまり殺処分をするということです。
かわいそうですが、公衆衛生を守るためには仕方ありません。つらい作業なので、メンタルをしっかり保つ強さも必要です。
向上心をアピールするにはコツがあります。こちらの記事でポイントと注意点を解説しているので、併せて確認しておきましょう。
例文12選|向上心の自己PRでアピール必須の3要素と注意点
動物看護師:動物たちの心のケアも担う責任感
動物たちは言葉が話せないため、飼い主が症状に気付くときにはかなり痛みが進んでいることもあるといわれています。そんなつらい中で車や電車に乗せられ、見慣れない場所に連れてこられ、獣医師といえど知らない人に何かをされるというのは動物たちにとって非常に怖く、負荷がかかるものです。
そこで動物たちに優しく声を掛けたり、できるだけ痛みのない姿勢で保定したりと、獣医師と動物たちの間に立ち、単なる治療の補助だけでなく心のケアまで大切にする姿勢が求められるのが動物看護師です。
また入院となると、動物たちは飼い主と離れて知らない場所で過ごすことになり、繊細なタイプであればストレスは計り知れず、容体が急変することもあります。そのため預かっている動物たちの健康状態をチェックしたり、異変がないか注視したりするのも、動物看護師の大切な役割です。病院によっては一匹ずつ担当制を設けていることもあるほどです。
したがって、獣医師のサポートと捉えるだけでなく、動物たちの心のケアまで担うのだという責任感のある動物看護師が求められます。動物看護師を目指す人は、この点を志望動機で意識できると、活躍する意欲がより伝わるでしょう。
動物は言葉を話すことができません。少しの変化を見逃さないようにする観察力と、日頃の状況を飼い主から詳しく聞くなどのコミュニケーション力が必要です。
ときには動物の死や飼い主の悲しむ姿に直面する機会も生じるため、精神的な強さと、悲しみに寄り添いながらも冷静な対応をすることが求められます。
選考で責任感をアピールする際は、注意しないと逆効果になる可能性もあります。こちらの記事で例文やポイントを解説しているので参考にしてください。
責任感の自己PRは要注意! 失敗例と絶対響く6例文で徹底差別化
トリマー:健康を第一に考える柔軟な対応力
動物病院で働くトリマーとペットサロンのトリマーで大きく異なるのが、動物たちのおしゃれや清潔感だけでなく、健康管理にもかかわる点です。
ペットサロンではなく動物病院でカットしてほしいと考える飼い主には、何か病気がないかチェックしてほしい、施術中に何かあってもすぐに獣医師に対応してもらえて安心できるなど、ペットの安全を気にする気持ちが強くあると考えられます。
また獣医師がいる分、通常のペットサロンでは受け入れが難しい高齢のペットや持病のあるペットでも受け入れることが多くあります。病院によっては、トリマーが看護業務の補助を頼まれることもあるようです。
そのため動物病院内で働くトリマーには、動物たちの疾患にかかわる基本的な知識を付けたり、一匹一匹の特徴をよく捉えて異変に気付いたりなど、カット技術だけでなくペットの健康を守る意識が求められます。
志望動機でも、動物病院のトリマーとして働くことへの使命感や、柔軟な対応力をアピールできると効果的です。
ペットサロンと動物病院では、トリマーとして担う業務に大きな違いはなくとも、職場によって得られる情報や経験の質が変わります。
動物病院で働く方が獣医師との接点が多く、顧客からの信頼感や要求水準も高いです。そのため、より幅広い経験が得られる可能性があるといえます。
柔軟に対応する力は、「柔軟性」や「臨機応変さ」ともいえます。以下の記事でさらに詳しくアピール方法を解説しているので、ぜひ活用してください。
柔軟性
13例文|柔軟性の自己PRで理解必須の注意点と伝え方のコツ
臨機応変に対応する力
例文8選|臨機応変に対応する力の自己PRで印象に残す4ステップ
受付・事務:飼い主の不安を受け止める心遣い
動物病院の職種の中でも特に未経験者や無資格者が応募しやすいのが、受付や事務です。求人では「受付」「補助スタッフ」などと呼ばれることが多いでしょう。
仕事内容としては診療の受付や電話対応がメインで、来院者とのファーストコンタクトを担う、動物病院の顔としての高い接客力が求められます。
飼い主は慌てていたり緊張していたりすることが多いので、そんな不安や焦りを少しでも和らげるためにも、丁寧に対応する力が必要です。
またカルテの管理や見積書・請求書の作成など、事務作業をすることもあり、パソコンスキルがあるとアピールになるかもしれません。受付・事務職を志望している人は、思いやりのある接客力や事務スキルをアピールしてみましょう。
思いやりのあるコミュニケーション力をアピールしたい人は、こちらの記事がおすすめです。効果的な表現や例文を紹介しているので確認してみましょう。
自己PRで「思いやり」はアリ? 効果アップの言い換えと例文5選
事務職はどの業界でも人気で、倍率が高いです。こちらの記事で魅力的な志望動機にするコツを解説しているので、併せて参考にしてください。
例文20選|事務職の志望動機を職種別・業界別に徹底解説
- 動物病院の受付は本当に未経験でも問題ないですか? 「卒業後に専門学校で勉強します」とか書くべきでしょうか?
本気で学校に通う意志があるなら伝えた方が良い
動物病院の受付は、募集要項に経験に関しての基準が特に記されていないのであれば、未経験者でもチャレンジすることができます。
もし本当に専門学校で勉強する意志があるのであれば、「卒業後に専門学校で勉強します」と記載しましょう。
学習意欲や、長期的に専門知識を得て動物病院の中で貢献していく思いがあることをほかの人よりもアピールできますよ。
動物病院以外にも、動物とかかわる仕事は多数あります。こちらの記事で26選と資格のあり・なしを紹介しているので、ぜひ併せてチェックしてみてください。
動物とかかわる仕事26選|資格のありなしと未経験からの目指し方
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動物病院の志望動機で積極的にアピールしたい3つの要素
動物病院の志望動機で積極的にアピールしたい3つの要素
- 就職後も勉強して成長していく覚悟
- 動物が好きなだけでなく貢献する意欲
- 応対を安心して任せられる人柄
いざ志望動機を作っていく前に、動物病院の志望動機で欠かせないポイントを確認しておきましょう。
ここでは動物病院の志望動機で特に重視される3つの要素を解説します。この3つを志望動機に盛り込むことで、動物病院のスタッフにふさわしい人物だと示すことができます。周囲と確実に差別化するためにも、必ずチェックしてくださいね。
①就職後も勉強して成長していく覚悟
動物病院の仕事は就職がゴールではなく、そこからがスタートになります。たとえば獣医師ならあらゆる症例について研究したり、手術の腕を磨いたりしていかないと、100%の診断・治療をするのは難しいものです。新しい薬が開発されるたびにインプットして、最新の医学を学び続ける必要もあります。
専門職でなくても、受付なら飼い主から聞かれることに答えるための知識が必要であり、何もわからないままではスムーズな業務はできません。そのため就職してからも、常に勉強を続けて動物病院のスタッフとして成長していく姿勢が求められるのです。
医学の世界は膨大な知識が必要なうえに、医学そのものが進歩し続けているため、「一生勉強」といわれています。この点を理解し、就職して満足せず、さらに貪欲に勉強していく意欲があることを志望動機でもアピールしましょう。
②動物が好きなだけでなく貢献する意欲
動物病院の志望動機で、「動物が好きだから」と書く人はよくいます。もちろん動物たちが好きな気持ちは大切ですが、志望動機としてこれだけでは不十分です。
また動物が好きというだけなら、ペットショップや動物カフェなど、就職先はほかにもあります。なぜ動物とかかわる仕事の中でも動物病院で働きたいのかという点が重要です。
それを志望動機で示すには、動物が好きな気持ちに加えて、医療を通じて動物たちや飼い主にどのように貢献したいのかを考えましょう。
動物病院で働きたいと強く思ったきっかけや、「こんな獣医師になりたい」「こんな動物看護師になりたい」といった就職後のイメージなど、動物病院でないといけない理由を伝えることで、本気で貢献したいという熱意が伝わりますよ。
- 動物病院の仕事は何となくかっこいいと思って受付を志望しました。どう貢献したいかを考えるのが難しいです……。
動物病院の受付ならではの役割や責務を想像してみよう
来院した顧客からの第一印象を決めるのが受付です。しかも何らかの病気や不具合がある動物の飼い主が顧客となるので、そこで好印象や安心感を与えられるかどうかが極めて重要になります。
人間と違い、動物は自分の言葉で症状を説明できません。そのため治療の成果もわかりにくく、不安を抱えながら病院を頻繁に変える飼い主も非常に多いのです。
そのような環境で受付が病院に最も貢献できるのは、親切丁寧な対応でその病院のファンを増やし、安心して長く利用してくれる来院者を多く獲得することでしょう。
こういった視点から自分の強みとつなげて、説得力のある内容を考えてみてください。
就職後のイメージをうまく考えられない人は、まだ自己分析が足りない可能性があります。こちらの記事で自己分析におすすめの方法を解説しているので、動物病院でないとならない理由を整理しましょう。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
③応対を安心して任せられる人柄
動物病院の仕事は専門的なスキルや資格があるというだけでは務まらず、ペットや飼い主に対して誠実に対応する姿勢や、安心してもらえるようなコミュニケーション力があることも求められます。
たとえば自分が病院に行くとなったときも、口コミやホームページ(HP)の内容などをいくつか見比べて、一番信頼できそうな病院を選びますよね。もし雑な診察をされたりスタッフの態度が悪かったりしたら、もう行かないとも思ってしまいます。
動物病院も命や健康にかかわる仕事である以上、飼い主側には「信頼できる人に任せたい」という気持ちが当然あります。そのため応募者には、明るいコミュニケーション力や他者に貢献する姿勢、命を預かるのだという責任感などが求められるのです。
動物病院の志望動機では、こうした対応を安心して任せられる人物かという点が見極められるため、誠実な人柄を示すことを心掛けましょう。
コミュニケーション力といっても、「わかりやすく説明できる」「相手の気持ちを汲み取れる」など人により特徴は異なりますよね。こちらの記事で言い換え表現を紹介しているので、自分らしい表現を見つけてみてください。
コミュニケーション能力は12個の言い換えで勝負しよう! 例文つき
人柄のアピールについて、ただ「明るい」というだけでは評価につながりにくいです。こちらのQ&Aでキャリアコンサルタントが効果的なアピール方法を解説しているので、チェックしておきましょう。
アドバイザーコメント
杉原 美佐子
プロフィールを見る動物病院で働くには医療従事者としての覚悟が求められる
動物病院で働きたい人は、間違いなく動物好きです。しかし、「動物が好き」「かわいい」といった感情論だけでは務まらない現実があります。
一つの命を預かること、すべての動物は救えないこと、飼い主の意向が一番であること、動物病院ではあらゆる患畜がいることなど。これらについて肝に銘じておいた方が良いでしょう。
どんなにかわいくて、どんなにかわいそうでも、その動物についての決定権は飼い主にあります。飼い主がどのような決定を下しても、それを非難する権限は病院側にはありません。
かわいい動物や好きな動物だけを救えば良いわけではない
また病院によっては、トカゲ、蛇などの爬虫類も扱います。皆さんは蛇に触れますか。私も動物は好きですが、蛇には触れません。動物病院では、犬・猫・ウサギなどのかわいい動物だけではなく、あらゆる動物が患畜です。
しかし、苦手な蛇であろうと大切な一つの命。「動物が好き」「かわいい」と思う前に、動物の「医療従事者」としての使命を理解し、役割を果たす覚悟が必要だと思います。
自分が考える動物の「医療従事者」とはどのようなものかをアピールすると良いでしょう。
特別な動機がなくても大丈夫!
ツールを使えば魅力的な志望動機が作れます
「第一志望以外の志望動機が思い浮かばない……」と感じたことはありませんか?そんな時にぜひ活用してほしいのが「志望動機作成ツール」です。
簡単な質問に答えるだけで、特別な動機がなくても採用したいと思われる志望動機が簡単に作成できます。
志望動機で困ったら、まずはツールを活用してみましょう。
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採用担当者に響く! 動物病院の志望動機の作り方
採用担当者に響く! 動物病院の志望動機の作り方
- なぜこの仕事を志望するのかを端的に伝える
- 志したきっかけやエピソードを過去の経験から示す
- この病院を選んだ理由を具体的に述べる
- どのように活躍していきたいかをアピールする
動物病院の志望動機で外せないポイントを解説しましたが、何をアピールすべきか理解できても、いざ自分で作ろうとするとうまくまとまらない人もいますよね。
ここでは動物病院で評価される志望動機の作り方を4ステップに分けて解説します。この4つの順番で考えると志望動機がスムーズに完成するので、順に書き出して採用担当者に響く志望動機を作成しましょう。
志望動機の構成はこちらの記事でも解説しています。基本をおさらいしたい人はチェックしておくと安心です。
志望動機はこの構成で決まり! 盛り込む6要素と伝える順番を解説
①なぜこの仕事を志望するのかを端的に伝える
まずは、なぜ動物病院で働きたいのかという思いを端的に表してみましょう。結論から先に伝えるのは、PREP法と呼ばれる社会人に必要な基本のコミュニケーションスキルです。
PREP法とは
結論(Point)、理由(Reason)、具体例(Example)、結論(Point)の順番で話を展開するフレームワーク。ビジネスシーンで説明や提案をおこなうときにわかりやすく伝える基本的な方法
結論を最初に伝えないと、「結局のところ何が志望理由なの?」と、相手に言いたいことがうまく伝わらなくなってしまいます。以下のように、なぜ動物病院で働きたいのかについて、一番伝えたい思いを一文でまとめてみてください。
例文:なぜこの仕事を志望するのかの例
私が貴院を志望いたしますのは、動物たちの健康な生活を守ることを通じて、地域社会に貢献したいという思いからです。
うまく思い浮かばない人は、この後に解説する次の3ステップを先に終わらせてから、最後に結論を考えてみるとわかりやすくておすすめです。
志望動機の書き出しに悩む人は、こちらの記事もおすすめです。差別化するコツと例文8選を紹介しています。
例文8選|志望動機の書き出しで本気度を見せ差別化する方法
②志したきっかけやエピソードを過去の経験から示す
次に、なぜこの仕事をしたいと思うようになったのか、きっかけや経緯を伝えます。この具体的な背景がないと、どのように考えてこの仕事を目指すようになったのかというストーリーが想像できないため、真剣さや人柄が十分に伝わらず、説得力に欠ける志望動機になってしまいます。
例文:志したきっかけやエピソードの例
私は犬や鳥を飼った経験があり、小さい頃から動物が好きでした。進路選択では動物とは関係のない大学を選びましたが、学生時代に猫カフェでのアルバイトを経験し、やはり動物たちとかかわる仕事がしたいという思いを再認識しました。
またそのカフェでは保護猫もいて、保護活動について調べる中で動物と地域社会の両方に貢献できる仕事がしたいと考えるようになりました。
上記の例のように、単に「ペットを飼っていた」「動物が好きだった」だけでなく、その思いや経験が動物病院の仕事にどうつながっていったのかまで整理することがポイントです。
きっかけを考える際は、以下のように過去の経験を丁寧に振り返ってみると、自分らしいエピソードが見つかります。自分だけのきっかけを盛り込むことでテンプレートのような志望動機になるのも避けられ、率直な思いが伝わりますよ。
きっかけやエピソードを振り返るヒント
- 動物とかかわる仕事がしたいと思ったのはいつか
- 実際に動物とかかわった経験で思い出深いものはあるか
- 動物病院で働く人を見たことはあるか/そのとき何を感じたか
- 今希望している職種に憧れたのはなぜか
- 動物の健康を守ることや病気を治すことに携わりたいのはなぜか
過去を振り返ることが難しく感じる人は、フォーマットを使うと便利です。こちらの記事でおすすめのシート6選を紹介しているので、効率的に自己分析を深めましょう。
簡単15分! 自己分析シートのフォーマット6選
- 「動物が好き」以外に理由が思い浮かばず、ペットを飼った経験や動物関連のアルバイトの経験もありません。どうやって肉付けすれば良いですか?
「医療」という点から動物病院で働く意義を考えてみよう
動物病院は動物の病気・ケガに対応するところで、目的は「最善の医療を提供すること」です。
より理解するために、人間の医師や看護師を考えてみましょう。「病気の人を救いたい」「患者に寄り添いたい」といった志を持っていますね。
医師や看護師の全員が病気やケガをした経験があるわけでなく、まして「人間が好き」だからその職を目指したわけでもありません。あくまでも「医療提供」という行為に意義を感じ、働いているのです。
これは対象が動物でも同じです。病院は医療行為をするところなので、そこに焦点を当ててみてはいかがでしょうか。
自分で何かを訴えることのできない動物を治療する、病気やケガから守るなど、動物病院ならではの医療の在り方を論じてみましょう。
③この病院を選んだ理由を具体的に述べる
次に忘れてはいけないのが、「その中でもなぜこの動物病院なのか」という点です。ここが抜けていると、「どこの病院でも良いのでは?」「ほかの病院の内定が出たらうちには来ないかも」などと思われる可能性があり、熱意が伝わりきらないので注意しましょう。
例文:この病院を選んだ具体的な理由の例
貴院は保護猫のワクチン接種や譲渡会に定期的に取り組まれていて、地域の動物たちを守る中心的な存在であると感じます。ここでなら動物にも人にも広く役立てると感じ、貴院の受付スタッフを志望いたしました。
この病院を選んだ理由を考えるには、上記のようにまず志望先の特徴についてよく理解する必要があります。ただし1つの病院しか調べないと、そこが他院とどう違うのかというのは見えてきません。ほかにも気になる病院や近隣の病院などをいくつか調べてみて、求人情報やHPなどを見比べましょう。
見比べるポイントの例
- 扱う動物の種類は何か
- 二次診療や外科手術など、どこまでの診療を請け負っているか
- 口腔ケアや皮膚疾患など、強みとする分野はあるか
- 営業時間や獣医師の人数など、動物の受け入れ力はどれくらいか
- ペットフードの販売や保護猫の譲渡など、診療のほかにも提供しているサービスはあるか
- 院長のメッセージからはどんな思いが伝わるか
- スタッフのインタビューなどはあるか/どんな雰囲気が伝わるか
- キャリアパスや働き方はどのような感じか
- セミナーやカンファレンスなど学べる環境があるか
上記のように特徴を捉えていけば、この病院ならではの魅力というのがつかめてくるはずです。
これまでに整理した動物病院を志望する理由や過去のエピソードなどと絡めて、どんな点に共感するか、どんな点を魅力に感じるかを伝えられると「この病院でないといけない理由」がわかり、さらに説得力が増しますよ。
志望先について詳しく調べて理解することは、就活では「企業分析」と呼ばれます。こちらの記事で企業分析のポイントや注意点を解説しているので、併せて参考にしてください。
企業分析のやり方を完璧にマスターする3ステップ|よくある注意点も
- 志望先の動物病院は条件で選んだのですが、正直に伝えても良いでしょうか?
問題ないが相手がどう受け取るかを想像して伝え方を工夫しよう
動物病院を選んだきっかけが条件であることを正直に伝えること自体は悪くありません。
ただ、「家から近いので選びました」という言葉と、「通勤の利便性が高く、非常時などでも迅速に駆けつけることが可能なので、志望しました」という言葉では、印象が異なるのではないでしょうか。
単に条件を切り取って伝えるのではなく、ポジティブな印象になるよう意識して、表現を工夫するようにしましょう。
④どのように活躍していきたいかをアピールする
最後に、就職後にどのように活躍していきたいかという将来像や目標を伝えて締めます。
これまでも解説したとおり、動物病院の仕事はたくさんの勉強が必要であり、責任が重く大変な中でも継続的に学んで成長していくことが求められます。
そのため志望動機の結びでも、「こんなスタッフになりたい」「こんなふうに貢献したい」などと就職後の意欲を伝えることで、覚悟があることを少しでも示しましょう。
例文:どのように活躍していきたいかの例
就職後はアルバイトで身に付けた猫の扱い方や顧客とのコミュニケーション力を活かして、信頼されるスタッフを目指したいと思います。
将来像がうまく思い浮かばない人は、以下のようなテーマを考えてみると、目指す方向やなりたい姿を明確に想像できますよ。
将来像や目標を考えるヒント
- 自分ならどんなスタッフに診てほしいと思うか
- これまで動物病院にかかったときにどんな対応がうれしかったか
- 動物病院で働く尊敬する人はいるか/どこに憧れているのか
- 今の動物病院の課題や今後のニーズは何で、そのためにはどんな働きが求められるか
また冒頭で職種別に求められる力や姿勢を解説したので、その内容を参考に、これまでの学生生活やアルバイトなどの経験から業務に活かせる強みがあるかを考えてみるのも効果的です。
ここまで整理したら、順番に文章を組み立てれば志望動機が完成します。ぜひ丁寧に考えて、覚悟や真剣さが伝わる志望動機を作成してくださいね。
どう活躍したいかの伝え方に悩む人は、こちらの記事が参考になります。就職後に貢献できることの考え方を例文付きで解説しているので、併せて確認してみましょう。
例文5選|「会社に貢献できること」を魅力的に伝えて差別化する秘訣
志望動機は締めくくりまでこだわることが大切です。こちらの記事で例文13選と魅力的にするコツを解説しているので、参考にしてみてください。
志望動機の締めくくり例文13選! そのまま使えるテンプレも紹介
アドバイザーコメント
渡部 俊和
プロフィールを見る動物病院の志望動機では自分だけのストーリーを伝えて独自性を出そう
志望動機を作るポイントの一つは、個人的体験を具体的に書くことです。
採用担当者は、数多くいる応募者の中から何らかの違いを見つけて、職場にふさわしい人材を探そうとしています。
ありきたりで誰でも書けるような志望動機ではその差が見つかりにくいので、個人的な体験やストーリー、その人固有の考え方などを伝えるのが効果的なのです。
そうすれば、ほかの応募者と重なることはほぼなくなり、独自性が出てきます。
動物病院が社会でどんな役割を担っているかの理解も大切
もう一つ念頭に置いてほしいことは、命を扱う大変な仕事であるということです。
2022年に、ペットの飼育数が15歳未満の子どもの数を上回ったことが報道されました。家族を亡くした高齢者の心の支えがペットであることも少なくありません。
ペット関連の市場も年々大きくなり、ペットの存在意義がますます高まっていく中で、動物病院の役割と責任も大きくなっていきます。
職場の一員となるうえで、生き物の命を扱う難しさ、苦労や困難など、ネガティブな部分も自分なりに理解したうえで応募してくれる人の方が、単に好きだから、やりたいから、という人よりも将来性を感じるものです。
職業理解の一環として、そうした部分もしっかり考えて臨んでほしいと思います。
志望動機が完成したら履歴書に記入しますが、その前に基本を確認しておきましょう。こちらの記事で注意点と6つの大切な要素を解説しています。
例文10選|新卒用履歴書の志望動機の基本と盛り込むべき6要素
職種別! 動物病院の志望動機の例文4選
職種別! 動物病院の志望動機の例文4選
ここからは実際に、動物病院の選考で使える志望動機例文を見ていきましょう。言いたいことがうまくまとめられない、自分が作った志望動機が適切なのかわからないという人も、例文を読めば改善点を見つけたり表現の参考にできたりしますよ。
動物病院のおもな4つの職種別に、志望動機例文とキャリアコンサルタントによる解説を紹介します。ぜひ参考にして、思いが伝わる志望動機を完成させてください。
例文①獣医師の志望動機
獣医師の志望動機
私が貴院を志望いたしますのは、「リスクをしっかり説明し、その家族ごとのベストを考える」というモットーに共感し、自分が理想とする診療ができると考えたからです。
私は6歳のときから12年間犬を飼っていました。とても元気で丈夫な犬でしたが、12歳のときワクチンの副作用で発作を起こし、数日間で旅立ってしまいました。
私は当初、副作用の説明を細かくしてくれなかった担当医に怒りの気持ちでいっぱいでした。しかし飼い主である私たち自身、高齢であることを気にせずワクチンを打ってもらったこと、事前にきちんと質問しなかったことを猛省し、こうした思いをするペットと飼い主が少しでも減るような獣医になろうと決意しました。
貴院はインフォームドコンセントを重要視されていて、薬や手術のリスクまできちんと説明したうえで、ご家族にとって一番良い選択を一緒に考えるという方針でいらっしゃいます。その思いに非常に共感し、ここで獣医として腕を磨きたいと考えました。
就職後は早く一人前になれるよう、できるだけ多くの診察・手術経験を積み、最適な選択肢を提供できるスペシャリストを目指してまいります。
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具体的な事例があり、説得力があります。また飼い主と医療提供側の両方の視点が書かれていて、バランスが取れている例文です。
目指す獣医師の姿、そのためにどのような研鑚を積むのかも明確で、伝わる志望動機といえます。
例文②動物看護師の志望動機
動物看護師の志望動機
私は犬猫に限らず、あらゆるペットの命を救える動物看護師になりたいと思い、貴院を志望いたします。
小学生の頃、飼っていたウサギを庭で遊ばせているときに隣の猫に襲われたことがありました。ショックで様子がおかしくなり、すぐに病院に連れていこうとしましたが、近くにウサギを診てくれる医院はありませんでした。土日だったのでようやく見つけた院も休診日で、私たち家族は治療を諦めて、最後を見守ることに決めました。
このときの悔しさや悲しさから、将来はペットたちの命を助ける仕事がしたいと考えるようになり、動物看護師を志しました。
貴院はエキゾチックアニマルの治療に力を入れていることで有名で、ウサギの治療例も多数あります。貴院でなら幅広い動物たちの対応にあたり、より多くの飼い主とペットに貢献できると考え、とても魅力を感じました。
就職後は私自身も知識を付けられるよう、セミナーやカンファレンスに積極的に参加して、常に勉強を続けたいと思います。オールマイティな動物看護師として成長してまいります。
自身の小さい頃の具体的な体験を元に、志望する病院ならではの特徴を踏まえて伝えることができています。
また就職後に勉強を続けていきたいということからも、意欲を持って、動物看護師として成長していきたいという熱意が伝わってくる例文です。
例文③トリマーの志望動機
トリマーの志望動機
私が貴院に応募しましたのは、動物たちに清潔さだけでなく健康まで提供できるトリマーになりたいという思いからです。
私は昔から動物と触れ合うのが大好きで、将来はトリマーになりたいと小さい頃から考えていました。専門学校に入学後は漠然とペットサロンに就職するものとイメージしていましたが、就職セミナーで、動物病院に就職した先輩から話を聞く機会がありました。
動物病院では単にカットするだけでなく、健康についてのプロとして知識が求められること、サロンでは対応が難しいペットも受け入れができることなどを聞いて、より深く動物たちを幸せにできると考えるようになりました。
貴院は特に高齢の動物や持病のある動物の依頼も多いと聞き、多くのペットたちの役に立てることを魅力に感じます。またトリマーの育成に力を入れていて、歴の長い先輩方が多く、ここでなら学んだ知識を長く活かしていけると思い、貴院で働くことを決意いたしました。
就職後はトリマーとして腕を磨くのはもちろん、看護業務についても積極的に知識を吸収し、ペットたちの健康を守れるトリマーとして活躍してまいります。
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ペットサロンと動物病院の違いや、来院するペットの状況を理解したうえで応募していることが感じられる内容です。
職場を良く調べて、その情報に対する自分なりの考えを文面に反映させる点は、ぜひまねしてほしい良いところですね。
例文④受付・事務の志望動機
受付・事務の志望動機
私は不安を抱える動物たちと飼い主の皆さんに、安心を提供できる存在になりたいと思い、貴院のスタッフを志望いたします。
私が以前飼っていた猫も貴院にかかっていて、いつも笑顔で対応してくれるスタッフさんの姿がとても印象的でした。混んでいても機械的な対応ではなく、動物たち一匹一匹に声を掛けているのを見て、動物への愛が伝わる素敵な病院だと感じたのを覚えています。
学生時代はホテルや飲食店など複数の接客のアルバイトを経験し、目の前の相手の役に立って感謝されることに非常にやりがいを感じました。そこで就職先を考える際に浮かんだのが、動物病院のスタッフでした。
まだ動物に関する専門的な知識はありませんが、就職後は愛玩動物飼養管理士などペットにかかわる資格取得も目指し、皆さんに安心してもらえるスタッフを目指したいと思います。アルバイトで培ったどんなときも冷静に対応する力を活かして、皆さんに貢献してまいります。
目指す資格が具体的に書いてある点が評価できます。「早く知識を付けたいです」などと抽象的に書くより、自己研鑽できる力や向上心があることが伝わります。
相手が知りたいのは、あなたの「働く将来の姿」だということを意識しましょう。
これから面接を受ける人は、志望動機の答え方のポイントも確認しておきましょう。書類とは異なる注意点があるので、こちらの記事は必見です。
面接の志望動機の答え方を10例文で解説! 書類と同じ対策はNG
動物病院の志望動機は人と動物への貢献意欲を伝えて合格につなげよう
動物病院の志望動機を作成する方法を解説しました。動物病院で働くことは動物たちの命を預かるということであり、好きという気持ちだけでは務まらない仕事です。まずは希望職種で求められる力や心構えを理解して、アピールする内容とずれがないように注意してください。
そのうえで周囲と差別化する志望動機を作るには、志望している動物病院の特徴を押さえることも不可欠です。自分が就職後にどんなスタッフになりたいのか、どんなふうに動物や人に貢献したいのかを明確にしたうえで、志望先のどこを魅力に感じたのかを具体的に伝えましょう。
動物病院で活躍したいという情熱や将来像がしっかり伝わる志望動機を作成すれば、大きく評価アップにつながります。この記事を参考に志望動機を磨き上げて、希望の動物病院での内定をつかんでくださいね。
アドバイザーコメント
板谷 侑香里
プロフィールを見る動物病院の志望動機では学び続ける覚悟を伝えよう
最後まで読み進めて、今の気持ちはどうでしょうか?
動物病院での仕事について具体的に理解することができ、志望動機に関しても事例を参考に、オリジナルの体験を踏まえて作成できるまでの知識を得られたのではないでしょうか。
単に動物が好きというだけでなく、命を預かる側の視点で、どのように貢献していけるのか。仕事をする中でも、進化の著しい医療業界の一員として学び続けていく覚悟が必要だということが伝わったのではないかと思います。
動物病院ごとの違いを踏まえて目指すキャリアを明確にすることが鍵
動物病院によって診療方針や診療時間、扱っている動物の幅など、さまざまな違いがあります。
志望する病院の特徴を踏まえ、自分自身がどのように役立てるか、どのようにキャリアを築いていきたいのか、丁寧に考えて言葉にしていくことで、志望動機を作り上げましょう。
希望の動物病院で活き活きと働いている未来に思いを馳せながら、自身の気持ちに耳を傾けてくださいね。
もし志望動機を書く際に行き詰まってしまったときは、何度もこの記事を読み返しましょう。参考になる言い回しや観点を活用して、納得のいく志望動機を書き上げてください。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/コラボレーター代表
Yukari Itaya〇未就学児から大学生、キャリア層まで多様な世代のキャリアを支援。大企業からベンチャー、起業・副業など、幅広いキャリアに対応。ユニークな生き方も提案するパーソナルコーチとして活躍
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/合同会社渡部俊和事務所代表
Toshikazu Watanabe〇会社員時代は人事部。独立後は大学で就職支援を実施する他、企業アドバイザーも経験。採用・媒体・応募者の全ての立場で就職に携わり、3万人以上のコンサルティングの実績
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリア技能士
Misako Sugihara〇石川県金沢市を拠点に15年にわたり就職支援に携わる。2年前からは転職支援も手掛けている
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