この記事のまとめ
- 集中力の自己PRは難易度が高いため伝え方に注意が必要
- 魅力が伝わるおすすめの言い換え表現5選を紹介
- 差別化のために集中力のタイプを明確にして強みを確実に伝えよう
- ChatGPT 自己PR作成ツール
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「勉強に10時間集中できる」「集中力を発揮して高い成果を出した」といった経験がある人は、集中力を自己PRしようと考えているかもしれません。一方で、集中力という強みはそのまま伝えると企業に刺さらないのも事実です。
誰しも大事な機会では集中するといえるため、自己PRで伝える強みとしては印象が弱くなってしまいます。そのままアピールすると高評価どころかかえってマイナス評価にもなりうる強みであるため、注意が必要です。
この記事を読み、あなたの集中力の強みが確実に伝わるように自己PRの内容を練り込みましょう。
この記事では、キャリアアドバイザーの富岡さん、野村さん、木原さんとともに集中力の自己PRの考え方・伝え方を解説するので、参考にして、あなたの集中力の高さをアピールしてくださいね。
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集中力は難易度の高い自己PR! 伝え方に留意してアピールしよう
繰り返しになりますが、集中力の強みを伝えようとしている人は注意が必要です。単に「集中力がある」と伝えても、集中力は誰しも持っている力といえることからアピールになりにくく、場合によっては「自己分析が不足している」とマイナス評価がついてしまうことがあります。そのため、伝え方に留意してアピールしましょう。
記事では、まず採用経験者の野村さんが集中力の自己PRを聞いた際の印象を人事側の立場で解説します。人事が抱く印象から、どのようにアピールすべきか逆算して考えていきましょう。
そのうえで、集中力の強みを確実に伝えるために押し出すべき内容を2つ解説します。これを伝えればあなたの集中力の強みが明確に伝わり、マイナス評価につながりにくくなるので、ぜひ参考にしてください。
最後に、アルバイトやサークルなど学生時代の活動別・志望する業界や職種別に集中力の強みをアピールする方法を例文とともに解説します。伝え方に留意すればどんなケースでもアピールしやすくなるので、参考にして伝えましょう。
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「集中力がある」はアピールになる? 採用経験者が本音で解説!
「集中力がある」という自己PRを聞いた際、採用経験者はどのような印象を抱くのでしょうか。集中力は一般的には多くの人に備わっている力といえ、場合によってはマイナスな印象になる強みともいえます。
ここでは大手インフラ企業の人事としての経験がある、キャリアコンサルタントの野村さんに集中力があると伝えた自己PRの印象や伝え方のコツを聞いてみました。
企業の印象から、集中力の強みをどのように自己PRすべきか逆算して考えていきましょう。
アドバイザーコメント
野村 芳克
プロフィールを見る集中力の自己PRは3つのアピールで強いインパクトを残せる
「集中力がある」という表現は抽象的で印象が薄い可能性があります。具体性と説得力を高めるために以下のアピールが考えられるでしょう。
①具体的なプロジェクトや課題への集中力を実証する
過去のプロジェクトでは、厳しい納期や高い品質目標に向け、計画的かつ冷静な集中力を発揮した。困難な局面でも諦めずに問題に取り組む「継続的な集中力」を証明した。といった経験は効果的です。
②成果や効果に焦点を当てる
特定のプロジェクトで予期せぬ問題に対処し、その結果として生まれた成果を強調します。「諦めない集中力」を通じて、困難に立ち向かいながらも成果を出す姿勢の訴えましょう。
③チームワークと調和させる
個人だけでなく、チームでの協力と効果的なコミュニケーションにより集中力の発揮が可能であることを示すのも効果的です。「チームプレイと集中力」を通じて、プロジェクト全体の成功に貢献した経験がアピールとなるでしょう。
これらのアプローチを通じて、「集中力の実績」が企業の課題解決や目標達成にどのように貢献できるかを具体的に示し、強い印象を与えられるのです。
これが企業においてどれほど価値ある特長かをアピールすることで、自己PRがより効果的になりますよ。
「ただ集中した」だけでは企業に刺さりにくいため注意
前述の通り、基本的に集中力は誰にでも備わっている力といえます。たとえば試験や発表会など大事なシーンでは集中して取り組みますよね。そのため、ただ集中力があることをアピールするのは企業に刺さりにくいと考えられるので、注意が必要です。
一方、汎用性が高い強みであることから、伝え方を工夫すればどんな業界や職種を受ける場合でもアピールになりやすいという面もあります。
ただ集中できることを伝えるのではなく、アピールの仕方を工夫し、多大なインパクトを残せるようにしましょう。
アピールの工夫の仕方は以下より解説していきます。
あなたの集中力の強みが確実に伝わる! 自己PRで押し出すべき内容
集中力を強みに持つ人は、ただ単に集中力があることをアピールしても刺さりにくいばかりか、自己分析不足などのマイナスな印象になる可能性があると解説しました。そこでここからは、集中力の強みを伝える際に必ず併せて伝えたい要素を解説します。
ここで解説する内容を伝えればあなたの集中力の規模感を伝えられ、インパクトを残すことができるので、確認したうえで自己PRに盛り込みましょう。
①集中できる具体的な期間・時間
集中できる期間や時間が他の人より長いことを示すと、あなたの集中力の強みが明確に伝わります。
以下の例文を比べてみましょう。
集中できる具体的な期間・時間を示さない例文
私の強みは集中力です。
私は高校生の時受験勉強に集中して取り組みました。
集中できる具体的な期間・時間を示した例文
私の強みは集中力です。
私は高校生の時受験勉強を1日15時間、1年間1日も欠かさず取り組みました。
ただ集中力があると伝えると「集中力は皆が持っている力なのでは?」と思われる可能性があるため、周囲との差を示すために、あなたが集中できる時間や期間を示しましょう。
どれほどの期間や時間が集中力のアピールになるのかは次の章で解説しているので、目安にしてくださいね。
②集中したことで得られた成果
会社は、自社に貢献できる人材に入社してほしいと考えています。そのためただ集中できることを示しても、「集中できるからといって当社で活躍できるわけではないだろう」と良い印象を抱くには至りません。
そこで、集中力を発揮したことに加え、どんな成果を出せるのかも併せて示すことで、入社後も会社に貢献できる人材であることがアピールできるのです。
以下の例文を見比べてみましょう。
集中したことで得られた成果を伝えていない例文
私の強みは集中力です。
私は高校生の時受験勉強を1日15時間、1年間1日も欠かさず取り組みました。
御社に入社後もこの集中できる力を発揮して、難しい課題に対しても挫折することなく取りくんでいきたいと思います。
集中したことで得られた成果を伝えている例文
私の強みは集中力です。
私は高校生の時受験勉強を1日15時間、1年間1日も欠かさず取り組みました。
その結果、もともと37であった偏差値を1年間で40伸ばし、無事第一志望の大学に合格することができました。
御社に入社後もこの集中できる力を発揮して、難しい課題に対しても挫折することなく取りくんでいきたいと思います。
「集中力を発揮した」というのは、周囲から見れば評価を出せているのかわからず、自己満足と捉えられてしまう可能性もあります。そこでこのように、集中力を発揮したうえで出した成果も併せて伝えることで、集中力の強みを発揮して入社後も会社に成果を残せそうといった印象につながるのです。
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集中力をアピールできるのはどれくらい? 活動別の目安
集中力をアピールできるのはどれくらい? 活動別の目安
- 勉強
- アルバイト
- サークル
集中力はたいていの人が持っている力であることから、自己PRとしてはインパクトに欠けると解説しましたが、一定の基準を超えた集中力であればアピールになる可能性が高まります。
ここからは、集中力を効果的にアピールするにはどれほどの水準が求められるのか、3つの学生時代の活動別に解説します。
皆さんが集中力をアピールしようと考えていたエピソードと照らし合わせて、自己PRの題材として伝えて良いのか考える際の参考にしてみてくださいね。
勉強
ベネッセ教育総合研究所の大学生が振り返る大学受験調査によると、 受験生は1日5~7時間勉強している人が多いとされています。
そのため、受験生時代の集中力の高さをアピールしたい人は、1日7時間以上を目安に集中して勉強したことをアピールできるとインパクトを残せる可能性が高いといえます。
そのほか、資格の勉強やゼミ、研究室での研究に集中したことを伝えたい人もいるでしょう。
その場合も、平均的な時間やボリュームゾーンとして多い時間よりも長い時間・期間集中できることをアピールできると良いと捉えましょう。
ただ闇雲に毎日時間勉強してきたわけではないと思います。自分の実力と目標との差を認識し、できないところを克服するために計画を立てて受験勉強に臨んできたことを伝えていきましょう。
ダラダラと時間をかけることは仕事ではマイナスに捉えられます。どんな目的を持ってどう時間を使ったか具体的に盛り込んでください。
アルバイト
アルバイトで集中力を発揮した人についても、周囲の人よりも長時間であったり、集中するのが困難な状況で集中力を発揮したことを伝えられると効果的です。
たとえばランチ時の飲食店は忙しく、ミスが起こりやすい状況ですが、シフトが入っている間一度もミスしなかったことなどを伝えると、一般的な水準よりも高い集中力があることを示せるため効果的です。
そのほかにも、個人作業のアルバイトで集中してこなし規定の業務時間よりも数時間早く終わらせることができたなど、周囲を圧倒するような集中力がある場合は、集中力により発揮したスピード感も併せて伝えてみましょう。
サークル
サークル活動でも集中力のアピールは可能です。たとえば音楽サークルやスポーツサークルでは技術の向上のため、時間を忘れて自主練に励み圧倒的な上達を遂げたなどの成果をアピールすることができます。
また、サークルの運営改善のためにディスカッションをすることもあるかもしれません。その際に、限られた時間で集中し周囲よりたくさんアイディアを出したなどのエピソードがあれば、それもインパクトのある集中力のエピソードとなります。
向上心を持って集中して取り組み圧倒的な成果を出した経験があれば、自己PRでアピールしてみましょう。
「集中力がある」をより効果的にアピールする言い換え表現5選!
「集中力がある」をより効果的にアピールする言い換え表現5選!
- 忍耐力がある
- 問題解決能力がある
- 逆境に強い
- 洞察力がある
- 努力家である
集中力があると聞いた場合、汎用的な能力として評価されないケースも多くあります。
そこで、より確実に好印象を得られる「集中力がある」の言い換え表現でアピールすることがおすすめです。
ここからは、誤解なく集中力をアピールするための言い換え表現5選を紹介します。より自分の特徴に合う表現を選び、自己PRすることを検討しましょう。
忍耐力がある
長期間集中することができる人は、大変なことがあっても目標に向けて努力するため、忍耐力があるといえると考えられます。
苦手な作業であったり、苦手な人と対峙する場面でも、集中して物事に取り組み、無事に終わらせた経験がある人は忍耐力があるとも言い換えられるのです。
「集中力がある」よりも「忍耐力がある」の方がストレス耐性も含めて伝えられるため、社会人として長期的に活躍できそうというポジティブイメージにもつながりますよ。
忍耐力の自己PR法は以下の記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてください。
例文17選! 「忍耐力」の自己PRで企業に最大限アピールするコツ
企業での忍耐力は不可欠です。
課題に対し辛抱強く解決策を見つけたり、長期プロジェクトでモチベーションを維持したり、相手への傾聴による人間関係構築や新スキルの獲得をしたり、ストレスへの冷静な対応力を身に付けるという点で必要になります。
問題解決能力がある
目の前の問題が解決するまで集中して取り組む力、つまり問題解決能力があると言い換えることもできます。
たとえばゼミや研究室などでの研究で、課題を解決するために集中して文献を探し、仮説を立て、分析をおこない成果に結びつけたといった経験がある人もいると思います。
問題解決能力があると選考で伝えることで、ただ集中する力があるだけでなく、課題を解決し成果を残せる人材という印象を残せるため、目の前の問題を解決するために多大な集中力を発揮したという人は、問題解決能力があると言い換えるのがおすすめです。
問題解決能力の自己PRの考え方・伝え方は以下の記事で詳しく解説しているので、併せて確認しましょう。
自己PR例文付き|問題解決能力を鍛えるコツと就活でのアピール方法
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逆境に強い
精神的・肉体的なタフさにより、他の人が諦めてしまいそうな局面でも集中して物事に取り組んで成果を残した人は、集中力があることを「逆境に強い」とアピールすることが可能です。
たとえば大学受験の勉強で、志望校との偏差値の差が大きく、合格は不可能と思われた中集中して勉強に取り組み合格を勝ち取ったなどのエピソードは逆境の強さを感じることができます。
仕事では、予想できないトラブルや困難に見舞われることもあります。そこで逆境に強いと伝えると、企業に入社後もそのようなトラブルにも逃げずに取り組んで成果を残せるタフさを示せるため、好印象になる可能性があるのです。そのため、逆境の中集中して物事に取り組んだ人は、逆境に強いと言い換えるのもおすすめです。
- 自分にとっては逆境だったのですが、企業側に逆境だと思ってもらえるのかわかりません。
エピソードの中で直面した困難を具体的に示そう
自分にとっての逆境を企業側にも逆境だと認識してもらうためには、具体的な事例やエピソードとして説明することが効果的です。
企業は問題解決能力や困難に立ち向かう姿勢を重視することが多いため、逆境をただの困難として伝えるのではなく、それを乗り越える過程で得た成長や学びを強調すると印象付けやすいです。
どのような困難に直面し、どのように乗り越えたのか、そして結果として何を得たかを具体的に説明しましょう。数字やデータを提示すると、相手に状況をより理解してもらいやすくなりますよ。
逆境への強さは挫折経験からも伝えることができます。挫折経験を聞かれた際の考え方、答え方は以下の記事で解説しているので、併せて確認してください。
例文7選! 挫折経験をESや面接で魅力的にアピールする方法を伝授
洞察力がある
周囲の人や状況を集中して観察し、本質を見抜き、次の行動を考えられる人は洞察力があると言い換えるのがおすすめです。
たとえば接客のアルバイトで顧客の様子を注意深く観察し、求めていることを察知して先回りして動いたり、サークル活動の運営を考えるにあたり、メンバーの得意不得意を見抜いてそれぞれに適した役割を提案したなどのエピソードがある人は、洞察力があるといえます。
企業でも、表面的に物事を捉えるだけでは真の課題解決にならないため、本質を見抜く洞察力を持つ人は重宝されるケースが多く、洞察力があると言い換えることでより好印象になると考えられるのです。
努力家である
自分がなりたい姿やスキル習得を目指して、集中してコツコツ努力できる人は、努力家であると言い換えてみましょう。
社会人になると、仕事に必要なスキルや知識を身に付けるため、集中して勉強したり、目の前の業務に手を抜くことなく取り組んだりと、努力することが求められます。努力家であれば早期にスキルを身に付け活躍できるため、集中力があるというよりも努力家であると伝えた方が企業で活躍できることを伝えやすくなるのです。
たとえば大学時代に難関資格を取得するために、遊ぶ時間を削って集中して勉強した人、部活動でレギュラーになるために集中して自主練習に取り組んだ人などは、スキルや目指す姿に向かって努力できると言い換えられるため、そのように伝えてみましょう。
努力家とは、目標達成のための集中力を惜しまない人のことと言えるでしょう。
自らの目標やスキル向上に真摯な熱意を持ち、日々の積み重ねと計画的な努力を惜しまない。これは、情熱的な集中力が目標に向かってコツコツと進む力強い原動力となってる例ですね。
自己PRで努力家をアピールしたい人は以下の記事を参考にしてください。作り方とタイプ別に例文もまとめています。
努力家の自己PRの作り方|努力タイプ別例文で徹底解説
人気企業対策! 「集中タイプ」を明確にしてアピールを差別化しよう
集中力にはさまざまな種類があり、自分がどのような集中力を持っているかを具体的に伝えることで、企業側にはあなたの人柄がより伝わりやすくなります。
あなたの魅力がしっかり伝われば、ライバルと差別化でき、選考突破の可能性が高まります。そのため自分がどのような集中力を持っているのかを整理したうえで自己PRを作成しましょう。
ここからは、集中力のタイプを2つに分けて解説します。自分が持っている集中力とそのアピール法を把握し、企業の印象に残る自己PRを作成しましょう。
短期集中型のアピール法
短期間で高い集中力を発揮し、成果を残す短期集中型の場合は、ベンチャー企業や外資系企業などの成果を求められる傾向が強い企業で入社後の活躍が望めると考えられます。
たとえば1時間で英単語100個覚えられる、半年間の勉強で大学受験の合格を勝ち取ったなど、人よりも短い期間で驚くべき集中力を発揮し成果を残したことがある人は、短期集中型といえ、「限られた時間の中で成果を残せる」ということをアピールすると好印象になる可能性が考えられるのです。短期集中型は物事に取り組んだ期間・時間と出せた成果をしっかり伝えるようにしましょう。
一方、短期集中型は「入社後も無理をして仕事を詰め込んでしまうのではないか」「瞬発的には動けても継続的に集中して成果を出せないのではないか」などと懸念されることもあるため、タフさや継続性も併せて伝えることがおすすめです。
ポジティブな印象としては、目標達成に向けてのモチベーションが高く、効率的に仕事を進められるということが挙げられます。緊急時や特定のプロジェクトなど、迅速な対応と成果を求める場合に、有益な人材と見られるでしょう。
一方で、ネガティブな側面としては、長期的な視野や持続力、チームワークに欠けるのではないかという印象を持たれる可能性もあるので、注意を払う必要があります。
長期集中型のアピール法
人よりも長い時間、または期間集中できる人は、長期集中型の集中力を持っているといえます。長期的にコツコツと物事に取り組む姿勢は企業に入社後も評価されやすく、物事に取り組んだ期間や出せた成果を明確に伝えましょう。
一方、長期間集中したにもかかわらず周囲よりも低い成果しか出せなかった場合は、「効率が悪いのではないか」と懸念される可能性もあるため注意が必要です。
また、長時間物事に没頭する力は、見方を変えると「視野が狭くなりがち」「融通が利かない」と捉えられる可能性もあるため、視野は広く持っていたこと、柔軟に物事に対応していたことも併せて伝えられるとそのようなマイナスな印象を持たれるリスクを割けることができます。
ポジティブな印象は努力することができると捉えられる点です。石のうえにも3年ということわざがあるようにすぐには大きな結果が出ないようなことに時間をかけて取り組んでいく企業や研究職などには好印象を与えることができます。
ネガティブな印象はマイペースである、受け身であると捉えられる点です。言われたことはできるが自ら問題点に気づき改善していこうとする姿勢が弱い印象を与えてしまいます。
採用経験者が実体験を解説! 集中力の自己PRで「刺さった」エピソードとは?
ここまで集中力の自己PRでアピールすべきエピソードについて解説してきましたが、実際の採用担当者はどのようなエピソードに好印象を抱くのでしょうか。
ここからは、採用経験者の野村さんに集中力の自己PRで好印象を抱いた実例を紹介します。
リアルな声を聞いて、自分の経験に重なるところがないかを考え、もし重なるところがあればそれを軸にエピソードを組み立ててみましょう。
アドバイザーコメント
野村 芳克
プロフィールを見る厳しい局面でも集中力を発揮し的確に動けたエピソードは印象深い
私の経験から、ある候補者の印象的な集中力のエピソードを共有します。特定のプロジェクトでは、厳しい納期に追われ、高度なデータ分析が求められる状況に直面しました。
この候補者は、静かな環境で作業し、締め切りを意識しながらも冷静に問題に向き合いました。彼の集中力が光り、最終的には的確な解決策を導き出しました。
この経験を通じて、「厳しい状況でも冷静な判断と焦点を失わない姿勢で問題に集中できる」という具体的なエピソードを通じて、彼は集中力をアピールしました。
集中力により入社後どれほどの価値を提供できるかが示せると効果的
別の面談では、別の候補者が印象的なプレゼンテーションの集中力を見せました。質問攻めに合いながらも、彼は混乱せずに冷静な対応をし、自らの意見を明確に伝えました。その結果、印象的なプレゼンテーションを成功させ、チームメンバーを引き込みました。
このエピソードからは、集中力を高めるための努力とその結果が、仕事においてどれほど価値のあるものになるかを感じさせられました。候補者の集中力は、彼らがどれだけ業務に貢献できるかを具体的に示す重要な指標となりました。
自己PRが思いつかない人は、ChatGPTを活用して自己PRを完成させよう
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簡単な質問に答えるだけで、強みが伝わる自己PRが作れます。
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集中力を自己PRとして伝える3ステップ
集中力を自己PRとして伝える3ステップ
- 集中力が強みであること
- 集中力をどのように発揮したのか
- 集中力で企業にどう貢献できるか
集中力の自己PRでアピールすべき内容を考えられたら、相手が理解しやすい順序で自己PRを組み立てましょう。
どんなに良い内容であっても相手に伝わらなければ評価の対象にもならなくなってしまうため、伝え方を考えることは大変重要なのです。
ここからは、集中力の自己PRを伝える構成を3ステップで解説するので、参考にして内容を整理しましょう。
集中力が強みであること
「自己PRを教えてください」という質問に対し、まずは「私の強みは集中力です」「私の強みは問題解決能力があることです」といったように結論から伝えます。
結論から伝える方法はPREP法と呼ばれ、ビジネスでは基本とされるコミュニケーションの手法です。
PREP法とは
「Point(結論)」「Reason(理由)」「Example(具体例)」「Point(再結論)」の頭文字を取った、相手にわかりやすく伝えるためのコミュニケーションの手法
結論から伝えず、たとえば「私は高校時代に……」などとエピソードから話し出すと、聞き手は話がどこに着地するのかわからず、理解しにくくなってしまいます。
まずは結論から伝え話のゴールを見せることで、聞き手はその後の話もゴールと結び付けながら聞くことができるため、理解しやすくなるのです。
書類を読む担当者は膨大な数のエントリーシート(ES)に目を通します。
時間的な制約があるため、できるだけ効率的に情報を取得したいと考えています。
極論を言えば、最初の一文で先を読む価値がないと判断されてしまう可能性もあるのです。
結論がはっきりとしていると読み手もその後の情報をより意識的に読み進めることができ、結果的に自己の特性や価値を明確に伝えられますよ。
自己PRの書き出し方は以下の記事で詳しく解説しています。印象的な書き出しを考えるためにもぜひ参考にしてください。
自己PRは書き出しで命運が決まる! 人事を惹き込むコツを大解剖
集中力をどのように発揮したのか
ただ「集中力がある」といっても、「集中することは誰にでもできるのでは?」と採用担当者は良い印象を持たない可能性があります。そこで、集中力の程度を示すことで、他者との違いを見せることが必要になります。
たとえば「第一志望の大学合格に向け、1日12時間以上の勉強を1年間毎日欠かさずおこなった」など、あなたの集中力の程度が伝わるよう、具体的にどのように集中力を発揮したのか伝えるようにしましょう。
その際、数字を用いてアピールすることでよりあなたがどれほどの集中力を持っているのかがイメージしやすくなるので、当時の状況を振り返り、集中した時間や期間などを数字で振り返っておきましょう。
自己分析の方法は以下の記事で詳しく解説しています。併せてチェックし過去を振り返りましょう。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
集中力で企業にどう貢献できるか
企業は自社に貢献できる人を求めているため、最後に集中力をどのように仕事に活かせるかなど会社への貢献の仕方を示すと好印象になりやすいです。
たとえば「御社に入社後も、高い目標にもひるまず集中して取り組み、コンスタントに成果を残せる人材になって貢献します」などと伝えると、入社後もコツコツ取りくむ姿勢がアピールできるのです。
希望する業界の特徴や職種ごとの仕事内容を理解し、集中力をどのような形で活かせるか考えてみてください。実際の例は後述するので、併せてチェックしてくださいね。
自己PRの締めの考え方は以下の記事で詳しく解説しているので、確認し印象に残る締めを作成しましょう。
自己PRの締め方に必須の3大要素を解説! 強みが届くコツも伝授
集中力のアピール方法を例文と併せて紹介!
集中力のアピール方法を例文と併せて紹介!
- 学生時代の活動別・集中力のアピール法
- 志望する職種別・集中力のアピール法
- 志望する業界別・集中力のアピール法
ここまで集中力の自己PRの作り方、伝え方を解説しましたが、具体的にどのようにアピールすれば良いのかイメージしきれていない人もいるかもしれませんね。
そこで、ここからは集中力の自己PRの方法を活動別、また希望する職種・業界別に分けて解説し、さらに例文も紹介します。
自分の状況に合うものを選び、伝え方のイメージを持てるよう参考にしてみてくださいね。
学生時代の活動別・集中力のアピール法
学生時代の活動別・集中力のアピール法
- 学業
- サークル
- アルバイト
- 趣味
学業やサークルなど、人によって集中力を発揮した経験をアピールしたい活動はさまざまだと思います。
そこでここからは、学生時代の活動別に集中力をアピールする方法とその例文を解説します。
ポイントと例文を併せてみることで書くべき内容をイメージしやすくなるので、ぜひ参考にしてください。
学業
学業の場合、受験勉強に人よりも長時間集中したなどのエピソードが強みとして挙げられます。一方、学業は集中して取り組む人が多いため、ただ集中したことではなく、人よりも長い時間取り組んだり、難関といわれる資格や研究に集中したエピソードを伝えることがおすすめです。
学業の集中力の自己PR例文
私の強みは逆境にも耐えて集中して物事に励めることです。
私は高校生の時、第一志望として偏差値70の〇〇大学を志望しておりましたが、高校3年生の4月時点で私の偏差値は37であり、高い壁を感じておりました。
しかし、現状不足していることを各科目ごとに改めて分析し、まずは夏までに苦手分野を中心に基礎を固め、秋以降は志望校に特化した対策にシフトするよう計画し、1日12時間集中して勉強に励みました。
その結果、最終的には第一志望であった〇〇大学に合格することができました。
御社に入社後も、逆境にも諦めることなく集中して勉強し、高い成果を出せるよう努力します。
この文章は、具体的な計画と貫徹力を強調し、目標達成に焦点を当てています。
自分自身の逆境克服の心理的側面や他者との協力についても言及することで、自分自身のやる気を強調して伝えることができ、さらに良くなると思いますよ。
学業の自己PR法はこちらの記事で詳しく解説しているので、併せて確認しましょう。
例文12選|学業の自己PRに欠かせない下準備と組み立ての手順
サークル
サークル活動の場合、スキルアップやメンバーと協調性を保って運営していくことが求められますよね。それらを達成するために集中したことをアピールするのがおすすめです。
集中力があることを示す際は、ただ集中して取り組んだだけではなく、難しいスキルを習得して成果を残した、周囲から感謝されたなど、成果も併せて伝えることで会社での活躍イメージを残しやすくなります。
サークルの集中力の自己PR例文
私の強みはどんな難しいことでも高い集中力を活かして乗り越えられることです。
私は大学で映画研究サークルに所属していました。サークルでの活動は、映画の企画・撮影・編集・発表の4段階に分けられています。
これらの活動の中で特に難しかったのが企画です。撮影や編集は企画に沿っておこないます。つまり、企画が不十分の場合は満足のいく映画は作れないということです。
大学3年生のときに2時間の長編映画の制作に挑戦したのですが、その際の企画は非常に難易度が高いものでした。しかし、自身の集中力を活かして3カ月間毎日3時間以上も企画に向き合ったところ、ある映画館で上映していただけるほどの傑作ができあがりました。
御社に入社後も、これまで経験したことのない難しい壁に当たると思います。その際は自身の集中力を活かして乗り越えたいと考えています。
この文章の良い点は、集中力を活かし難題に取り組む姿勢が示され、実績も挙げられているところですね。
他者との協力やチームワークに言及することで、より広範なスキルや対応力をアピールできると思います。
アルバイト
たとえば塾講師のアルバイトで生徒指導に集中して取り組み、生徒を合格に導いたり、飲食店のアルバイトで一つのミスもなく長時間のシフトをこなしたなどのエピソードは集中力のアピールに効果的です。
ただ集中しただけでなく、それがどのように店や顧客への貢献につながったのかも併せて伝えることで、自己満足ではなく、他者が認める成果を残せる存在としてアピールできます。
アルバイトの集中力の自己PR例文
私の強みは一度に複数の行動を同時に進められる集中力です。
大学2年生から3年生の秋まで飲食店でアルバイトをしていました。その飲食店は従業員の人数が少ないため、役割が明確に分けられておらず、ホールや皿洗い、簡単な料理など、本格的な料理以外の仕事をしていました。
そのため、ランチやディナーの時間など繁盛する時間帯は、さまざまな業務を同時に進めなければいけません。来店された顧客を席に案内したり、注文を受け取ったり、簡単な料理をしたりするなど、あらゆる業務を同時に進めました。
顧客が不快な気持ちにならないためにも、ミスは許されません。毎日集中して取り組んだところ、一度もミスすることなく1年間アルバイトをすることができました。
御社に入社後も複数の業務が同時進行することもあると思います。その際、自身の集中力を活かして、正確かつスピーディに取り組みたいと考えています。
実体験を通じて複数の業務を同時に進める能力を有し、仕事を遂行する姿勢が強調されているところが良いと思います。
加えて、自身の強みを他の候補者と区別するため、たとえば、達成した具体的な目標や成果、獲得スキルなどを挙げることでより魅力的となるでしょう。
アルバイト経験の自己PRの作り方・伝え方は以下の記事で詳しく解説しているので、併せて確認しましょう。
例文10選|アルバイト経験の自己PR必勝法を企業目線で解説
趣味
没頭できる趣味を持っている人はそこで集中力を発揮しているかもしれません。たとえば長時間ゲームをして一気に高いレベルをクリアしたなどが挙げられます。
ただし趣味は好きなことであり、誰しも集中しやすいためアピールする際は注意が必要です。
たとえば「登山が趣味で、体力の限界を迎えそうになることもあるが歩みを進めることだけに集中し登頂した」など、困難を乗り越えたエピソードも伝えられると、好きなことだけでなく大変なことにも向き合える人材という良い印象が残ると考えられます。
趣味の集中力の自己PR例文
私の強みは、目標達成のために集中力を持って行動できることです。
私は筋トレが趣味で週5日のペースでジムに通っています。筋トレは大学2年生の春から始めたのですが、大学3年生の春までにベンチプレス100kgを挙げられるようになるという目標を掲げました。
初めてベンチプレスをやったときは40kgしか挙げられなかったためプラス60kgも挙げなければいけません。ただ、一度決めた目標は絶対に達成させたいと思う性格であるため、ベンチプレス100kgに向けて毎日高い集中力で筋トレに臨みました。
その結果、大学2年生の冬に100kg挙げられるようになり、目標を達成しました。
御社に入社後も、難しい目標の達成に向けて行動しなければいけない場面もあると思います。その際、高い集中力を持って取り組み、絶対に目標を達成させて御社に貢献したいと考えています。
具体的な数字が入っているので、非常にインパクトがあります。目標達成に対する意欲や忍耐力も伝わってきますね。
肝心の「毎日高い集中力で筋トレに臨んだ」という部分について、具体的な練習方法や、集中力を高めるための努力、達成するための戦略などをより詳しく説明できると、さらに説得力が増すと思います。
旅行が趣味の場合の伝え方はこちらの記事で詳しく解説しているので、併せて確認してください。
就活で「趣味は旅行」はおすすめ! 例文16選付きで伝え方を解説
志望する職種別・集中力のアピール法
志望する職種別に求められる集中力は異なるため、志望する職種が決まっている人は、職種に合わせて集中力のアピールを工夫することがおすすめです。
ここからは、職種別の集中力のアピール法を例文と併せて解説します。どんな力が求められるのかも理解したうえで自己PRを考えていきましょう。
営業職
営業職は売り上げを出すことが求められる仕事であり、新規顧客の獲得や信頼関係構築力が求められます。そこで、売り上げ目標に到達するための課題を集中して分析する力が求められるため、近いエピソードがあると好印象につながる可能性があります。
また、営業の仕事は多岐にわたるため、マルチタスクになりがちです。そこで、集中力を発揮しマルチに仕事をこなしたエピソードも営業職として活躍できると見込まれる可能性が高いといえます。
営業職の集中力の自己PR例文
私の強みは、課題とその解決策の分析に高い集中力を持って取り組めることです。
私は大学3年生からコーチングに取り組んでいます。コーチングでは言葉や表情、声色などから傾聴し、相手の本質的な部分を見極めなければいけません。
コーチングで取り扱うテーマのほとんどが「現在〇〇という課題があり、それをどう解決すれば良いかわからない」というものでした。このテーマを扱う際に最も重視していたことは、相手が発言した課題は本当に課題であるのかを疑うことです。
その人にとっては課題と感じていても、本当の課題は別なところにあるケースも多々あります。この課題を見極めないとどれだけ解決策を実施しても解決されません。
そのため、コーチングをする際は課題の分析とその課題の解決策に注力して取り組んでいました。
御社に入社後は営業職を志望しています。高い集中力を持って傾聴をし、顧客の真の課題を解決できるよう努めてまいります。
営業職で求められる集中力は、相手のニーズを的確に把握し、適切な解決策を提案する能力です。
コーチングで培った傾聴力と課題解決能力、顧客の真の課題を見極め的確な提案をおこなう姿勢は、営業成果や信頼関係の構築に直結します。
営業を志望する人は、以下の記事で営業の志望動機の書き方を解説しているので、確認し志望動機も作成しましょう。
例文18選|営業職の志望動機で採用担当者を惹きつけるコツ
関係構築力の自己PR法は以下のQ&Aでキャリアコンサルタントが解説しているので、併せて確認しましょう。
研究職
研究職は集中して研究課題に取り組み、新商品の開発などに携わることが求められます。
そこで、集中力を発揮してたくさんのアイディアを出したり、また研究室で課題に真摯に取り組み成果を残した経験などを伝えられると、研究職として活躍できることをアピールできる可能性があります。
研究職の集中力の自己PR例文
私の強みは、考えられる可能性を網羅し、抜け漏れのない研究ができることです。
大学では栄養について研究をしています。そして、私のメインのテーマは栄養とスポーツの関係性についてです。
スポーツに取り組むにあたって、栄養は切っても切り離せない存在です。現時点でアスリートが摂取することを推奨されている栄養成分はありますが、まだ完璧なエビデンスがあるわけではないものもあります。
そこで、まだエビデンスが確立されていない〇〇という栄養成分について、アスリートにどのような影響を与えるかを研究しました。その際、考えられることはすべて試してみたところ、これまで判明していなかったことを見つけることに成功しました。
御社に入社後も研究職を志望しています。考えられる可能性があるものは網羅的に、かつ高い集中力を持って研究し、御社に貢献したいと考えています。
研究の具体的な内容と成果を通じて集中力を示している点が良いですね。
研究対象に対する情熱や姿勢が伝わってきて、入社後も活躍してくれそうな印象を受けます。
「考えられることはすべて試した」「これまで判明していなかったことを見つけることに成功した」という部分について、もう少し詳しく触れると読み手もさらに具体的にイメージできるのではないでしょうか。
研究職の就活の進め方は以下の記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしましょう。
研究職ってどんな仕事? 狭き門を勝ち抜くための志望動機例も紹介!
事務職
事務職は、さまざまな役職・職種の人のアシスタントをおこなう仕事がメインとなります。
ミスは許されず集中して正確に仕事をおこなうことが求められるため、たとえばサークルの会計の仕事で一円のミスもなくとりまとめたなど、正確さが求められる経験で成果を残した人はそのエピソードをアピールしてみましょう。
事務職の集中力の自己PR例文
私の強みは、お金の計算や事務作業などを正確におこなえることです。
大学では柔道部に所属しており、主務を担っています。主務の仕事は部活のお金周りの作業や大会の出場申し込み、その他事務的な作業です。
私がミスをすると大会に出られなくなったり、お金が足りず合宿を実施できなくなったりするなど責任重大な役割です。最初は先輩に教わりながら取り組んでいましたが、慣れてきた後は、高い集中力を持ちながら一人で作業できるようになりました。
そして、最後まで集中力を保ち続け、一度もミスすることなく役割を終えることができました。
御社に入社後は事務職を志望しています。これまでの経験を活かし、さらに知識やスキルを身につけて、御社の経営を陰から支えたいと考えています。
他の候補者との差別化や会社への貢献度を強調するため、より具体的な成果やスキルを示したり、自身の強みをビジネスとの関連について表現できるとより読み手に好印象で効果的になると思います。
事務職の自己PRの書き方・考え方は以下の記事で詳しく解説しているので、併せて確認しましょう。
例文17選|事務職の自己PRで差別化するなら4要素を盛り込もう
マーケティング職
マーケティング職は市場の動向を注意深く観察し、分析する力が求められる仕事です。
たとえばアルバイトの接客業などで集中して周囲や状況を観察し、次の行動を決定した経験を持っている人などは、その経験をアピールすることでマーケティング職への適性を伝えられると考えられます。
マーケティング職の集中力の自己PR例文
私の強みは、高い集中力を持って分析し、次にやるべき行動を考えられることです。
大学時代、コンサルティング会社でインターンとして働いていました。インターンとしての主な仕事はデータの集計と分析、ネクストアクションの案を提案することです。
アンケートを取ったり、文献を読んだりするなど、さまざまなデータを集計して分析していました。最初はとても時間がかかりましたが、今では集中力を持って取り組めるようになり、1日あればネクストアクションの案を5つは提案できるようになっています。
御社に入社後はマーケティング職を志望しています。あらゆるデータを分析して、御社がより発展できるような意思決定をできるよう努めてまいります。
マーケティング職では、市場動向や顧客ニーズの変化を常にキャッチし、競合他社との差別化を図るために、データ分析やトレンドの把握などを集中力を持っておこなうことが必要です。
また、広告キャンペーンの企画・実施や顧客とのコミュニケーション戦略の立案においても、綿密な計画と深い洞察が求められ、多岐にわたる業務で集中力が求められます。
マーケティング職の仕事内容は以下の記事で詳細を解説しているので、併せて確認してください。
新卒でマーケティング職に就くには? 仕事内容から対策まで徹底解説
バックオフィス
バックオフィスは経理や総務など、さまざまな部署と密接にかかわり業務範囲が多岐に渡ります。ミスがあった際の影響範囲が広く、集中して正確に仕事をこなせなければ信頼を得にくいのです。
そこで、バックオフィスを志望する人は、専門知識を用いた難しい作業も集中してミスなくこなせる力をアピールできると適性があると判断される可能性が高くなります。
バックオフィスの集中力の自己PR例文
私の強みは、難しい作業であっても高い集中力を持って取り組めることです。
高校生のときから理系に進み、大学では数学を専攻しています。大学の授業では高校では扱わない専門的な計算式を用いることもあります。一つ計算ミスが発生するとほかの計算にも影響するため慎重におこなわなければいけません。
このような状況でも高い集中を持って取り組み、テストでは100点満点中平均90点を獲得していました。
御社に入社後はバックオフィス業務に取り組みたいと考えています。大学で培った集中力を活かして正確に業務に取り組み、御社の経営を陰から支えられるよう努めてまいります。
バックオフィスでは、数字やデータの入力、処理、文書の作成など、細かく緻密な作業が続きます。
このため、複数の業務が同時で集中しても、正確性、優先性、客観性を伴った集中力の継続が求められるのです。
志望する業界別・集中力のアピール法
集中力は汎用性が高い強みですが、業界ごとに求められる力は異なるため、業界別にアピール方法を工夫しなければマッチ度を伝えられません。
ここからは、業界別の集中力のアピール方法を例文とともに解説します。自分が志望する業界の伝え方を確認し、自己PRを練り込みましょう。
メーカー
メーカーは製造業ともいわれ、人々の生活を目に見える形で支える業界であり食品や建設、化学、自動車などさまざまな種類が挙げられます。
そのため求められる集中力は一概には言えませんが、生活を支えているという責任感を持って、研究やリスク管理、提案などをおこなうことが求められる点は共通しているといえます。
メーカー業界の集中力の自己PR例文
私の強みは、リスク管理を徹底しておこなえることです。
私は海外旅行が趣味で、これまで10カ国以上訪れた経験があります。ツアーは組まず、自分で計画して飛行機や旅先での移動手段を確保するのですが、どんな状況でもリスクがあります。たとえば、一つ移動が遅れればその後の移動も予約を変更しなければいけません。
最初はこのようなリスクに苦労したのですが、今ではリスクを前提に計画を立てられるようになり、スムーズに旅行することができるようになりました。
御社も食品メーカーとしてあらゆるリスクを背負っていると思います。入社後はそのリスクを理解し、責任感を持って業務に取り組みたいと考えています。
メーカー業界では、製品の生産や品質管理、プロセスの改善など、さまざまな業務において集中力が求められます。また、同時進行する複数のプロジェクトにおいて、期限や目標に向けて効率的に作業を進める能力が求められます。
集中力は、製品の品質や効率性を向上させ、安全性や環境に配慮した作業を実現するために不可欠な能力といえるでしょう。
品質管理の仕事に興味がある人は以下の記事を参考にしてください。基本知識と作り方についてまとめています。
例文7選|品質管理の志望動機がグッと光る! 作り方と4つのコツ
メーカーや製造業の志望動機の考え方は以下の記事で詳しく解説しているので、併せて確認してみましょう。
メーカーの志望動機
16例文付き! メーカーの志望動機が誰でも作れる5ステップを解説
製造業の志望動機
製造業の自己PRは4つの視点が個性のヒントに! 職種別例文付き
商社
商社は売りたい業者と買いたい業者の架け橋となる仲介役の業界で、種類としては総合商社と専門商社があります。
いずれも買いたい人のニーズと売れる業者が提供できるもののマッチ度を集中して考えることが求められるといえます。また海外で働くケースも多いため、語学力の習得に集中し、実務レベルでコミュニケーションできることを伝えるのもおすすめです。
商社業界の集中力の自己PR例文
私の強みは、相手が今何を求めているのかというニーズを考えられることです。
大学2年生から2年間、営業代行会社でインターンとして働いていました。その際、特に注力して取り組んだのが相手のニーズを考えることです。
最初は営業資料をもとに、ただ自社商品の特徴やメリットを一方的に伝えていました。当然成約率も悪かったのですが、その際、社員の方から「もっと相手の立場になって何をしてほしいと考えているか考えるといい」とアドバイスをいただきました。
このアドバイスを実践するようになってから、相手のニーズを考えられるようになり、営業目標を達成できるようになりました。
御社に入社後は買い手と売り手のニーズを正確につかむことが重要だと思います。これまで培った力を活かして、買い手と売り手の両方が納得のいくよう仲介したいと考えています。
商社では、市場動向や商品情報の把握、顧客ニーズの理解、交渉や契約の管理など、幅広い業務が求められます。
そのため、情報を正確に把握し、論理的に判断する能力や、長時間にわたって精力的に業務に取り組む集中力が不可欠になるのです。
商社の志望動機の書き方は以下の記事で解説しているので、志望者は併せて確認してください。
総合商社・専門商社別の志望動機例文10選|必須の対策4選も解説
小売
小売業界は百貨店、スーパー、コンビニエンスストアなどが挙げられ、新卒の場合はまず接客業に配属になり、昇進した場合本社に異動したり店長になったりするケースが多くあります。
小売業界は顧客の様子や言動を注意深く観察し、ニーズに合うものを提案する集中力が求められるため、そのような経験がある人はアピールするのがおすすめです。
小売業界の集中力の自己PR例文
私の強みは、相手の行動を注意深く観察し、「今何を必要としているか」を考えられることです。
幼少期から、相手が言葉にする前に求めていることを予想して行動して喜んでもらうことが好きでした。家族が今欲しそうな調味料を取ったり、友達が困った顔をしていれば相談に乗ったりしていました。
そして、大学に入学後はスーパーでアルバイトをしており、迷っている人がいれば積極的に声をかけ、欲しい商品がある場所まで案内するようにしていました。ただ、闇雲に声をかけると迷惑と思われる可能性もあるため、顧客を注意深く観察することを重視していました。
御社に入社後も最初は販売職に配属されると思います。その際、相手の行動を注意深く観察し、今何を必要としているかを予想して行動に移したいと考えています。
小売業界では顧客のニーズを把握し、商品陳列や在庫管理を効果的におこなう必要があります。
商品知識やサービス提供に集中するだけでなく、売り上げや在庫状況のモニタリング、競合店舗の情報収集など、さまざまな業務において正確で細やかな集中力が求められます。
金融
金融業界には銀行や証券、クレジットカード、保険業界などが挙げられます。金融業界は専門的なスキルが必要とされ、たとえば銀行などは十数個の資格の取得が義務付けられているケースもあり、集中してコツコツと努力する力が求められるといえます。
また、一円のミスも許されないため、集中して正確に業務を遂行する力が必要となり、そのような力がある人はアピールすることがおすすめです。
金融業界の集中力の自己PR例文
私の強みは目標達成に向けて長期間集中力を保ち続けられることです。
これまで複数の資格取得に挑戦し、資格取得に向けて勉強に取り組んでいました。
特に苦労したのが英検1級です。もともと英語が得意ではなく英検は3級までしか取得していなかったため、英検1級までの道のりは厳しいものでした。準2級、2級、準1級と順を追って取得する必要があると思い、それぞれの対策勉強に取り組みました。
授業やアルバイトと並行しながらの勉強だったのですが、1日3時間は勉強をし、集中力を持って取り組めたと思います。そして、昨年の秋に1級を取得することができました。
御社に入社後も資格の取得が必要だと思います。その際も業務と並行しながら高い集中力を持って勉強に取り組みたいと考えています。
金融業界では、市場変動やリスク管理などの業務に集中力が不可欠です。
データ分析や顧客ニーズの把握、迅速なトレードなど、正確性と迅速性が求められます。そして、長時間の集中が必要な中でも、情報の正確な把握と的確な判断が求められるのです。
金融業界の志望動機の書き方は以下の記事で詳しく解説しているので、併せて確認してください。
金融の志望動機の書き方! 難関企業も狙える構成4パターンを解説
サービス
サービス業界には飲食店、ホテル、旅行代理店、アミューズメントパークなどが挙げられ、接客がメインとなります。そこで顧客のニーズを察知し、顧客にとって最適なものを提案できる集中力が求められるといえます。
サービス業界でのアルバイトで集中力を発揮したり、相手のニーズを集中して考えたりした経験がある人はアピールしてみましょう。
サービス業界の集中力の自己PR例文
私の強みは、相手が求めていることを予測し、実際に行動に移せることです。
このような強みはホテルでの旅館で培われました。大学時代、土日は旅館で泊まり込みでアルバイトをしていました。旅館はただ泊まるだけでなく、おもてなしをして顧客に最大限満足していただくことが大切です。
満足していただくために特に重要視していたことが、顧客が求めていることを予測し、それを実際に行動に移すことです。たとえば、お風呂や食事会場の場所がわからない、周辺のどこを観光すれば良いかわからないなど、顧客はさまざまな疑問を持ちながら旅館に宿泊します。
その際、顧客の表情や行動を見て我々に何を求めているかを予測し、実際に声を描けるようにしていました。その結果、多くの顧客に喜んでいただけるようになりました。
御社に入社後も集中力を持って顧客の様子を観察し、積極的に声をかけて満足していただきたいと考えています。
サービス業では大きく分けて2つの場面で集中力が必要です。
一つは相手の話を傾聴することです。
顧客の本当のニーズはどこにあるのか、しっかりと話を聞けて初めて理解することができます。
もう一つは場を見ることです。トラブルや、事故が起こった際冷静にその場の状況を判断し、臨機応変に対応しなければなりません。
インフラ
インフラ業界には運輸、電力やガス、エネルギーなどが挙げられ、いずれも人々の生活の根幹となるサービスを提供し、大規模ながらミスが許されない業界です。
そのため、たとえば学園祭実行委員会として学園祭を取り仕切り、ミスなく終えることができたなど、向き合った課題の規模感の大きさと作業の正確性を伝えることでアピールになると考えられます。
インフラ業界の集中力の自己PR例文
私の強みは、目的達成に向けて長期間集中力を維持して取り組めることです。
特に集中力を発揮したのは大学の学祭の実行委員長を務めたときです。
もともと学祭の実行委員として違う役割を担っていたのですが、ある事情で学祭3カ月前に急遽実行委員長を務めることになりました。ある程度準備は進めていたものの、再検討するべきことがたくさん見つかり、実行委員長になってからの3カ月間は怒涛の日々でした。
授業やアルバイト以外の時間は、毎日学祭の準備に取り組みました。しかし、一切集中力が切れることなく取り組むことができ、無事ミス一つなく学祭を終えることができました。
御社の業務もインフラということもありミスは許されないものだと思います。入社後はこれまで培った集中力を活かして、正確な作業をして人々の生活を支えたいと考えています。
このアピール文は、大規模で重要な業務に対する準備と実行力を証明していて、自己の集中力と責任感を示すことができているので素晴らしいですね。
また、インフラ業界におけるミスの許容範囲の低さについての理解を示し、入社後の期待についても明確な表現で良いと思います。
インフラの志望動機の書き方は以下の記事で詳しく解説しているので、併せて確認してください。
業種別例文付き|インフラ業界の人事に刺さる志望動機のポイント
ソフトウェア
ソフトウェア業界はインターネットや通信などが挙げられ、日進月歩で進化するIT技術の先端に立ち、他業界ともかかわりながら新たな価値を生み出し続ける業界です。
日頃からアンテナを張り、集中して情報収集していくとともに、プログラミングなど、IT専門のスキルを身に付けるためコツコツ努力できる力も問われるので、そのような力をアピールできると好印象が得られる可能性が高いと考えられます。
ソフトウェア業界の集中力の自己PR例文
私の強みは、スキルの獲得に向けて集中して勉強に取り組めることです。
特に集中力を発揮できたのはプログラミング学習です。
プログラミング学習を始めたのは大学2年生の夏でした。当時はHTMLやCSSなどもわからない状況でしたが、プログラミングをやってみたいという想いが強くなり、プログラミングスクールの3カ月コースを受講しました。
短い期間でかつ目に見える成果も出したかったため、毎日集中力を持って取り組みました。その結果、スクールを卒業するときに一つのWebアプリケーションを開発することができました。
御社に入社後もさらにスキルを獲得すべく、集中力を持って業務と勉強に取り組み貢献したいと考えています。
3カ月のスクール期間でWebアプリケーションを開発したという具体的な成果は集中力と努力の証明になります。
短期間で成果を出しているので、スピーディーな学習能力も示唆できています。
もっと好印象を与えるためには、「毎日集中力を持って取り組んだ」という部分について、プログラミングスクールでの取り組みや学んだスキルの詳細を追加できると良いでしょう。
ソフトウェア業界志望者は、こちらで業界全貌を詳しく解説しているので、併せて確認してください。
ソフトウェア業界のすべてがわかる! 選考を突破する方法も解説
広告
広告業界はデジタル広告や紙の広告などさまざまな媒体を通し、会社や商品の魅力を世間に伝え、企業の売り上げにつながる役割を持ちます。
そのため、世間が今どのようなニーズを持っているのか、人々の動向に集中する必要があります。また広告費は大きな額になるため、ミスが許されず、顧客の意向を集中してヒアリングし成果に結びつける必要があります。そのため規模感が大きくミスがゆるされない作業を成し遂げた経験などが自己PRとして効果的と考えられます。
広告業界の集中力の自己PR例文
私の強みは、集中力を持って世の中の動向を観察し、それに合わせた行動ができることです。
情報収集が好きで、情報収集をする中で世の中の動向を観察することができています。
特に記憶に残っているのが新しいSNSサービスがリリースされたときです。私が高校・大学生の間にもたくさんのSNSサービスがリリースされました。その際、いち早く情報をキャッチし、実際にすぐに利用してみるということを繰り返してきました。
そのため、各SNSのフォロワーは1000人を超えており、成果を出せているのではないかと考えています。
御社に入社後も世の中の動向をキャッチすることが非常に重要だと思います。これまで以上に集中して情報をキャッチし、実際に行動して御社に貢献したいと考えています。
広告業界では、クリエイティブな発想やクライアントのニーズを理解し、正確に表現するための集中力が不可欠です。
常にクライアントや市場の動向に敏感に対応し、クオリティを維持するために、集中力を磨くことが重要になります。
広告業界の志望動機は以下の記事で詳しく解説しているので、併せて確認してください。
例文7選|広告業界で勝ち抜く志望動機の書き方と差別化のコツ
出版
出版業界は、本や雑誌、漫画などを紙やWeb媒体を通して生み出していますが、そのような仕事以外にも、映画会社と協力して漫画原作の映画を作成したりするなど、他のエンターテインメント業界との協業もあります。
出版業界も人々の感性に刺さる作品を生み出す必要があるため、人々のニーズを注意深く嗅ぎ取る力、それを形にできる力が求められます。サークル活動やアルバイトなどで人々に刺さる納得感のあるアイディアを生み出した経験がある人はアピールしてみると出版業界で活躍できる見込みのある人として評価される可能性があります。
出版業界の集中力の自己PR例文
私の強みは、求める顧客層に刺さる訴求を考えられることです。
大学時代、個人経営の飲食店でアルバイトをしていました。その際に取り組んだことが看板での集客です。
その飲食店は商店街に構えているため、競合がたくさんいる中での経営でした。周りにはチェーン店も多くあり、集客に苦労していました。
そのような状況でアルバイトを始めたのですが、まずは集客をしなければいけなかったため店前に看板を置いて集客を試みることにしました。私自身も初めての取り組みであったため、キャッチコピーの勉強をしながらいくつか試してみたところ、ある看板を店前に置くと、主婦層の方々に多く来店していただくことに成功しました。
御社に入社後は媒体は変わりますが、相手に刺さる言葉を生み出すということは変わらないと思うため、さらに勉強して御社に貢献したいと考えています。
出版業界では締切前に業務量が増える、残業が増えるといった傾向があります。
時間がない、長時間勤務という厳しい状況の中でも仕事の質を保つための粘り強さ、タフさ、忍耐力といった集中力が求められるのです。
出版社への就職を目指す人は、以下の記事を参考に就活対策を進めましょう。
出版社への就職を叶える5つの必須準備|トレンドや選考対策も解説
映画会社に興味がある人は以下の記事をチェックしてください。映画会社への就職について詳しくまとめています。
映画会社の就職は3つの観点で徹底対策|知っておくべき事前情報も
マスコミ
マスコミ業界は新聞やテレビなどが挙げられ、ネタを集めて世間に発信する仕事です。どこにネタがあるのかを集中して見つけ、また取材相手の話を集中して聞きポイントとなる部分をつかみ、人々に的確に伝える表現を集中して考える必要があります。
そのように情報収集から発信までを集中して取り組み周囲のためになる活動をした経験がある人は、マスコミ業界でアピールできると好印象になる可能性があると考えられます。
マスコミ業界の集中力の自己PR例文
私の強みは、必要な情報があれば、実際に現場におこなって一次情報を取得しようと努力できることです。
大学入学から現在まで、あらゆるスポーツ選手にインタビューして発信するブログを運営してきました。そこで特に大切にしていたことが、実際に会いにおこなってインタビューしたり、その競技を体験してみたりすることです。
情報を発信するにあたって、自分が詳しく理解していなければ本物の情報は発信できないと考えています。そのため、実際に現場におこなって見たり、体験したりすることが大切だと思いながら活動をしていました。
このようなことを集中して取り組み続けた結果、月10万人以上に見てもらうこともあり、メディアを大きく成長させることができました。
御社に入社後は、積極的に現場に向かい、視聴者に真実を届けられるよう努めてまいります。
マスコミ界では、情報収集から伝達まで、緻密な集中力が要求されます。
ネタの発見や取材に集中し、ポイントを捉えて的確に表現する能力が不可欠になります。
周囲への価値提供に集中した経験を持つことはアピールポイントになるのです。
テレビ業界を志望する人は、以下を参考に就活のスケジュールを立てたうえで選考対策しましょう。
テレビ局への就職を有利にする6つの方法|志望動機例文も紹介
官公庁
官公庁は公務員や公社・団体などが挙げられ、利益を追求せず、奉仕精神を持って生活に貢献することが求められます。特に政治にかかわる仕事であれば人々の生活にかかわるためミスが許されず、一つひとつの仕事に集中して取り組む必要があります。
官公庁を志望する場合、自分の利益は考えず、集中して人のニーズを把握し貢献した経験をアピールできると好印象になる可能性が高いといえます。
官公庁の集中力の自己PR例文
私の強みは、自分のやりたいことであれば、損得に左右されずに目標達成に向けて集中して取り組み続けられることです。
私は大学スポーツが好きで、これまで何度も大会会場で写真撮影をおこなってきました。ただ、大学スポーツはカメラマンにお金を払えないことも多いため、ほとんどが無償です。
しかし、私は大学スポーツが好きという気持ちが大きく、「無償でも良いからやらせて欲しい」という姿勢でカメラマンを続けました。その結果、写真を撮ったチームの選手や監督から感謝の言葉をいただき、本当にうれしい気持ちになりました。
そして、大学スポーツと同じくらいこの〇〇市が大好きです。入庁後は、〇〇市がより良くなるためであればどんなことでも取り組み、市の発展に貢献したいと考えています。
官公庁での集中力は、人々の生活に直結する仕事のため重要です。
利益追求ではなく、奉仕精神を持ち、ミスを許されない状況下で正確に業務を遂行することが求められます。
志望時には、自己の利益ではなく人々のニーズに集中し、貢献した経験をアピールすると良いですよ。
ただ集中しただけではNG! 集中力の自己PRはポイント2つを押さえ選考を突破しよう
集中力は多くの人が何かしらの機会で発揮する力であるため、ただ集中したことだけをアピールしてもかえって自己分析不足などのマイナス評価につながる可能性があります。そのため、記事で解説したポイントや言い換え表現を押さえ、確実に魅力を伝えられるよう工夫しましょう。
また、業界や職種によっても求められる集中力は異なるので、それぞれの特徴を把握したうえで、マッチ度を伝えられるように工夫して自己PRを作成し、選考を突破しましょう。
アドバイザーコメント
富岡 順子
プロフィールを見るコロナ禍を経て「時間自律性」をつかさどる集中力が不可欠となった
コロナ禍になってリモートワークが広がった際にビジネスパーソンに浮き彫りになった課題があります。
それは在宅での作業に集中できない、やるべきことをやれずに時間が過ぎてしまうという「時間自律性」の欠如です。
「時間自律性」とは時間を自分で自律的にデザインし、戦略的に1日を送ることとワーク・ライフバランス代表取締役社長の小室淑恵さんが言っていますが、柔軟な働き方が必要とされる日本でも今後より求められる力となります。そして時間自律性には集中力が不可欠です。
限られた時間を集中して使う力は今後の人生で強みになる
また集中して時間を大切にできる人は仕事だけでなく今後の人生においてもいい時間の使い方ができるでしょう。
私たちは仕事人、家庭人、余暇を楽しむ人などさまざまな役割を年代によって変化させながらキャリアを築いています。限られた時間をキャリアの中でどうデザインして過ごしていくかが大切になってきます。
皆さんが学生時代に自分のやるべき事を意識し、取り組んで身に付けてきた集中力は確実に強みになり、魅力的に映ると思いますよ。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Junko Tomioka〇南箕輪村のキャリア教育推進コーディネーターに就任後、独立。現在は地方中高生やベトナム人留学生の就活支援、企業内キャリアコンサル、地方就職のサポートをおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリアシンク・オフィス代表
Yoshinori Nomura〇IT業界・人材サービス業界でキャリアコンサルタントの経験を積む。培ったノウハウをもとに、その後はNPO支援団体として一般企業人の転職相談・就活生への進路相談を担う
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Nagisa Kihara◯放送・行政・人財開発など多様な職種を経験する中でキャリア支援に興味を持つ。一人ひとりが楽しく働き、豊かに生きられる社会を目指し、現在はカウンセラーや研修講師として活動中
プロフィール詳細