この記事のまとめ
- インターンの意気込みで伝えるべき4項目を紹介
- インターン選考突破を目指して意気込み作成の準備を進めよう
- 例文を読んでインターンの意気込みを作成する際のイメージをつかもう
インターンシップには、自己PRや志望動機などを回答する選考を通過しないと参加できないものがあります。特に人気企業は選考通過者しか参加できないインターンを開催する傾向があるので、しっかり準備をする必要があるのです。
選考付きのインターンにおいて、よく聞かれる質問が「インターンに対する意気込み」です。しかし、「なぜインターンに対する意気込みを質問されるのかわからない」と悩んでいる学生も多いでしょう。
そこでこの記事では、キャリアコンサルタントの鈴木さん、大場さん、平井さんのアドバイスを交えつつ、面接官を惹きつけるインターンの意気込みを作成する方法を解説します。例文も紹介しているので、インターン選考が迫っている人はぜひ参考にしてください。
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インターンシップ選考での質問の意図を把握して意気込みを作成しよう
インターン選考において、インターンへの意気込みに関する質問はよく出題されます。企業側が想定している意気込みを作成してインターンに参加するためには、事前に質問の意図を把握することが大切です。
そこでこの記事では、まず企業がインターン選考において意気込みを質問する理由や、伝えるべき内容を解説します。質問の意図と回答に必要な要素を把握して、意気込みを作成するのに役立てましょう。
その後、インターンの意気込みを考えるための効果的な準備方法を説明します。3つのステップに分けているので、それぞれ実践して準備を整えてください。
そして最後には、回答例文と意気込み作成時のコツも紹介します。インターンの意気込み作成に迷っている人は、ぜひ最後まで読んで選考突破を目指せる内容に仕上げてください。
あなたがインターンに参加しない方がいい企業をチェックしよう
インターンでは、自分が適正のある企業を選ぶことが大切です。向いていない企業のインターンに参加しても、学べることは少なく、無駄な時間を過ごしてしまいます。
そんな時は「性格診断」を活用して、自分が適性のある企業をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析して、ぴったりの職業を診断できます。
性格診断を活用して有意義なインターンを過ごし、就活を成功させましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
企業がインターンシップの選考で意気込みを確認する4つの理由
企業がインターンシップの選考で意気込みを確認する4つの理由
- 志望度の高さを見極めるため
- ミスマッチを防ぐため
- 学生の成長や就活を適切にサポートするため
- 採用活動の参考にするため
インターン選考に向けて意気込みを作成するにあたって、企業が質問する意図は把握しておきましょう。なぜなら企業側の意図を理解することで、選考時に企業側が知りたい情報を盛り込みやすくなるためです。
意気込みを書くように言われても、そもそも何のために意気込みを聞かれているのかわからないという人は、まずはここから理解を深めましょう。
企業がインターン応募者の意気込みを確認するのは、企業にもインターンを実施する目的があるからです。その目的を把握せずに応募しても採用の可能性は下がってしまいます。
また、意気込みが書けない場合はそもそも自分の経験したいこととインターンの内容がずれている可能性もあるので、その点も考えながら作成してみてください。
①志望度の高さを見極めるため
インターンに対する意欲を図るために、面接で意気込みを聞く企業は多く存在します。時間とお金をかけてインターンを実施する企業からすると、志望度が高く意欲のある学生に参加してほしいためです。
また、志望度が低い学生が参加することで、ほかの参加者のモチベーション低下などの悪影響を及ぼす恐れもあります。結果的に、志望度の高い学生がインターンでその企業に対してマイナスイメージを抱いて本選考へのエントリーをやめてしまうなど、採用活動の妨げになることも考えられるのです。
コストをかけて実施するインターンが、企業・学生の双方にとって実りあるものにするためにも、意気込みを聞いて志望度の高さを見極めています。
インターンの面接でどんな点を重視しているのかは、以下の記事でも詳しく紹介しているので確認してみましょう。
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インターンシップの面接を突破する3つのカギ|質問と回答例12選
インターンシップの面接は本選考より難しいことも。通過するには3つのポイントを押さえることが不可欠です。記事では、インターンの面接を通過するコツをキャリアコンサルタントと解説します。
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②ミスマッチを防ぐため
インターンの開催目的は、企業や実施時期によって異なります。企業の実施目的と学生の参加目的が合っていないと、お互いにメリットがありません。このような参加後のミスマッチを防ぐためにも、企業はインターンへの意気込みを確認しているのです。
たとえば「業種・職種への理解を深めてほしい」という目的で開催した参加者同士のグループワークがメインのインターンに、「社会人と一緒に働く経験をしたい」と考えて参加する学生はミスマッチといえます。インターンでかかわるのは学生が中心であり、社会人と一緒に働く経験は積めない可能性が高いためです。
企業側の目的と嚙み合わない状態で選考を突破するのは難しいため、企業はなぜインターンを開催しているのか、自分はなぜインターンに参加するのかを必ず明確にしてから意気込みに落とし込むようにしましょう。
企業がインターンを開催する目的についてはこちらの記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
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- 自身の目的と企業の目的が一致していないように思います。選考突破のためには、企業の目的に合わせた意気込みを作成すべきでしょうか。
自身の目的を振り返って企業との一致点を探そう
就職活動で企業に合わせた意気込みを作成することは重要ですが、自分自身の目的と企業の目的が一致しない場合、長期的には満足のいくキャリアを築くのは難しくなる可能性があります。
企業に寄せた意気込みを作成する前に、まずはその企業のインターンになぜ参加したいのかをもう一度考えてみてください。
自分の強みや価値観も振り返って、自身の目的と企業の目的に関連性があるのか、企業との一致点を見つけることが大事ですよ。
あなたに適性がある職業を知って、インターンに活用しよう!
インターンでは、自分が適正のある企業を選ぶことが大切です。向いていない企業のインターンに参加しても、学べることは少なく、無駄な時間を過ごしてしまいます。
そんな時は「性格診断」を活用して、自分が適性のある企業をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析して、ぴったりの職業を診断できます。
性格診断を活用して有意義なインターンを過ごし、就活を成功させましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
③学生の成長や就活を適切にサポートするため
企業側は入社する可能性のある学生に対して、インターンを通じて成長することで、入社後に即戦力として働いてほしいと考えています。そのため、入社する前だとしても学生の成長や就活の成功に向けてサポートしてくれる企業は多くあります。
しかし、学生の価値観やキャリアプランがわからないままサポートするのは難しいため、インターン参加前に意気込みに関する質問をして、将来のビジョンを探っているのです。
また、親身になって寄り添ってくれる担当者がいる企業に対して、好印象を抱く学生は多いでしょう。インターンに参加した学生が部活動やサークル、アルバイトの同級生・後輩におすすめしてくれれば、説明会やインターンの参加者が増えて、企業は採用活動を進めやすくなります。インターンを通じて学生に還元することで、企業側にもメリットがあるのです。
④採用活動の参考にするため
学生がどのようなことを考えて就活に取り組んでいるかを把握すれば、インターンの内容や実施時期に反映することもできます。そのため、インターンをより良いものにするためにも、面接で意気込みに関する質問をして学生の考えを聞いているのです。
企業が知りたいインターンに対する学生の考えは以下のとおりです。
企業が知りたいインターンに対する学生の考え
- インターンに対する意欲はどの程度か
- 開催時期によってインターンに求めることは変わるか
- インターンに向けて何に取り組んでいるか
- 参加企業を選ぶ際には何を重視しているか
意気込みを伝えた後に追加で上記のような質問をされる可能性もあるため、事前に回答を用意しておきましょう。
企業がインターン選考で見ているポイントはこちらの記事で解説しているため、ぜひ参考にしてください。
関連記事
インターン選考は何を見てる? 受かる対策の秘訣を企業目線で解説
就活で当たり前になってきたインターン。しかし多くの場合、参加するには選考を通過する必要があります。この記事ではインターン選考で企業が見ているポイントと落ちる理由をキャリアアドバイザーが解説。正しい対策を知ってインターン参加をつかみましょう。
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あなたがインターンに参加しない方がいい企業をチェックしよう
インターンでは、自分が適正のある企業を選ぶことが大切です。向いていない企業のインターンに参加しても、学べることは少なく、無駄な時間を過ごしてしまいます。
そんな時は「性格診断」を活用して、自分が適性のある企業をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析して、ぴったりの職業を診断できます。
性格診断を活用して有意義なインターンを過ごし、就活を成功させましょう。
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インターンシップの意気込みで伝えるべき4つの内容
インターンシップの意気込みで伝えるべき内容
- 参加する目的
- 参加を決めたきっかけ
- インターンシップにどのような気持ちで取り組むのか
- インターンシップで得た経験の活かし方
実際にインターンへの意気込みを作成する前に、意気込みとして伝えるべき内容を押さえておきましょう。伝えるべき項目が明らかになっていないと、支離滅裂な内容のまま伝えてしまう可能性もあるためです。
ここでは、インターンの意気込みで伝えるべき内容を解説します。「何を伝えるべきか知りたい」「今の内容で十分なのかわからない」という人は、ぜひ参考にしてください。
①参加する目的
志望度の高さを証明するために、まず最初に「なぜインターンに参加したいのか」を伝えましょう。企業の開催目的と合っていれば、ミスマッチではないことのアピールにもつながります。インターンに参加する目的の具体例は以下のとおりです。
インターンに参加する目的の例
- 自分の強みを活かせるか試したい
- 志望する業界への理解を深めたい
- 社会人としての働き方を体験したい
一方で、「周りが参加しているから」「そろそろ参加しておくべき時期だと思ったから」といった内容からは熱意が伝わりにくいです。なぜなら、理由が主体的ではなく仕方なく参加している印象を与えてしまうためです。
インターンに意欲的に取り組む学生だとアピールできるように、主体的な参加目的を伝えましょう。
参加する目的について、企業研究してあることは前提ですが「貴社のことをより深く理解し、入社後に貢献できるよう自身の課題を見つけてほかの学生と刺激し合い成長したい」という前向きな意欲を示した参加目的は間違いなく好印象につながるでしょう。
②参加を決めたきっかけ
理由が明確なほどインターンの志望度が高い傾向があるため、インターンへの熱意を確かめることを目的に、参加を決めた理由を確認する企業もあります。
「説明会で魅力的に感じたから」「昔から製品を使用しているから」「興味のある業界でトップシェアを誇るから」など、きっかけにはさまざまなものがあります。
回答をする際は正解を求めようとするのではなく、あなたなりのきっかけを伝えることがオリジナリティにつながるため、本当に感じたことを伝えることが大切です。落ち着いて回答できるよう、インターンへの参加を決めたきっかけは整理しておきましょう。
インターン参加前必須!
性格診断で自分の強みを確認しよう!
インターン前は自分の強み・弱みを把握して、職業適正を知ることが大切です。しっかり自己理解をしないと自分に向いていないインターンに参加することになりかねません。
そんな時は「性格診断」を活用してください簡単な質問に答えるだけで、あなたの性格を分析して、ぴったりの職業を診断できます。
性格診断を活用して有意義なインターンを過ごし、就活を成功させましょう。
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③インターンシップにどのような気持ちで取り組むのか
具体的なビジョンを持ってインターンに臨んでいることをアピールできるため、インターンに対する気持ちも意気込みの大切な要素です。
また、インターンを通じて「最後まで諦めずにやり切りたい」「周囲の学生と協力してお互いに高め合いたい」「業界経験が豊富な方が働く様子を近くで見て学びたい」といったことも伝えていれば、担当者は学生に対して適切な指導やサポートを提供しやすくなります。
そのため、意気込みでは上記のようなインターンに対する思いや期待していることも伝えるようにしましょう。
④インターンシップで得た経験の活かし方
インターンで得た経験の活かし方を盛り込むことで、今後のキャリア形成まで深く考えていることが伝わります。インターンへの熱意も伝わりやすくなるため、意気込みの最後は、インターンで得た経験の活かし方で締めましょう。
また、今後の就活や入社後への活かし方まで先を見据えて計画的に考えていることも伝えられるため、志望度の高さだけではなく、計画的に行動する力もアピール可能です。
具体的には、「課題を発見して入社までに克服したい」「業界・職種への理解を深めて自分に合った仕事選びに役立てたい」などがインターンで得た経験の活かし方の例として挙げられます。
なお、将来を見据えた行動ができることを示すことができれば、事前評価が高まって本選考も突破しやすくなる可能性もあります。目的や意気込みで終わってしまう学生もいるため、参加後の活かし方まで忘れずに伝えましょう。
アドバイザーコメント
鈴木 えみ子
プロフィールを見る企業理念や価値観とリンクしている意気込みは興味が湧きやすい
インターンの意気込みでは、選考を受ける企業の企業理念や指針と学生の仕事観やインターンの目的などがマッチしていると感じられるものが、好印象を得られる可能性が高いといえます。
具体的には「貴社の〇〇という理念が、私がずっと大切にしていた価値観である△△と強く結び付いていると感じました」のように、どのような点が自分の価値観とマッチしているのかがわかるエピソードがあると良いでしょう。
また、インターン後の展望として「今後も〇〇という価値観を大切にして成長していきたいです」のような言葉でまとめてあるのも、熱意が伝わって良いですね。
理念ではなく数値的な目標に共感するものも一つの手
加えて、理念のような概念的なものではなく、「業界ナンバーワン」のような数値的な目標に共感しているという点を意気込みとして伝えるのも好印象につながる可能性があります。
たとえば「常に目標に向かい実践することを大切にしているため、組織全体で一つの目標に向かうという一体感に共感しています」というエピソードがあれば、納得感も与えることができますよ。
インターンの意気込み以外にも、志望理由や自己PRの書き方、エントリーシート全体の書き方も把握しておきたいという人は、以下の記事も併せて確認しておきましょう。
インターン選考での志望理由
例文19選|インターンシップの志望動機づくりはこれで完璧!
インターン選考での自己PR
例文18選|インターンシップ選考を勝ち抜く自己PRは5ステップで完成!
エントリーシートの書き方
インターンシップのエントリーシートの書き方|通過率を上げる秘策
インターン前にあなたが受けないほうがいい職業を確認してください
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
インターンシップの意気込み作成に向けて必要な3つの準備

インターン選考の意気込みをスムーズに制作できるようになるため、事前準備は重要です。しかし、「何から始めればいいかわからない」「具体的な準備方法を知りたい」という人も多いのではないでしょうか。
そこでここでは、インターンシップの意気込み作成に向けて必要な準備を解説します。三段階に分けて解説しているため、一つずつ取り組んでみてください。
インターン選考への準備と併せて、当日に向けての準備も把握しておきたい人は、こちらの記事もおすすめです。
関連記事
インターンは準備が成功の分かれ道! 万全の用意で企業の心をつかもう
インターンは事前の徹底した準備が重要です。この記事ではインターンで評価される学生の特徴や就活スケジュールに沿ったインターンの準備の流れ、インターンにまつわるQ&Aについてキャリアコンサルタントが解説します。
記事を読む

①なぜその企業のインターンシップに参加したいのか自己分析をする
インターンに参加する目的やきっかけを明確にするために、まずは自己分析をしましょう。きっかけを探すためにこれまでの出来事を振り返る際には、自分史やモチベーショングラフの活用がおすすめです。
自分史とは
自分の半生を書き起こす自己分析手法。経験とその時に感じたことを文章にする。
モチベーショングラフとは
過去の出来事に対するモチベーションの起伏を書く自己分析手法。
自分史やモチベーショングラフの作成は意気込みだけではなく、ガクチカや自己PRの作成にも自己分析は役立ちます。なぜなら、自分への理解が深まることで、ガクチカや自己PRを考える際の具体的なエピソードが思い浮かびやすくなるからです。
なぜその企業のインターンに参加したいのかを整理できるよう、必ず自己分析に取り組みましょう。
意気込み作成に役立つ自己分析手法については、以下の記事で詳しく解説しているためぜひ参考にしてください。
自分史
自分史のテンプレ3選! 例文付きで当てはめるだけで自己理解が深まる
モチベーショングラフ
テンプレ付き|モチベーショングラフを駆使して自己分析を深めるコツ
②インターンシップ先の企業研究をする
企業への理解度を高めておくことで熱意の伝わる意気込みを作成しやすくなるため、インターン選考を受ける業界・企業への理解度を高めておくことも大切です。
一方で、業界・企業への理解が浅いまま意気込みを作成すると、志望度が低いと判断される恐れもあります。
そして企業に対する理解が浅ければ、ミスマッチにもつながります。熱意を感じないうえに実施目的にそぐわない学生が選考を突破する可能性は低いため、ホームページ(HP)や説明会を確認して企業への理解を深めましょう。
企業研究や業界研究については以下の記事で解説しているため、ぜひ参考にしてください。
業界研究
業界研究のやり方|業界全体を捉えたうえで気になる業界を研究しよう
③OB・OG訪問で過去のインターンシップの傾向をつかむ
前述のように、インターン開催の目的と自分が参加する目的がズレていると選考突破は難しくなりますが、企業研究だけではインターンの目的までつかめないこともありますよね。
そこでおすすめなのが、過去の参加者から話を聞けるOB・OG訪問です。「どのような形式のインターンだったか」などを質問すれば、インターンの目的をイメージしやすくなります。
なお、勤務先のインターン選考を受けていない人、インターン選考に落ちたものの本選考で内定を獲得した人もいます。インターンに関する話ができないケースに備えて、別の質問も用意しておきましょう。
OB・OG訪問の質問選びについてはこちらの記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
関連記事
OB・OG訪問は質問選びが鍵! おすすめ質問100選を紹介
OB・OG訪問は質問選びが非常に重要です。事前に聞きたいことを準備しておきましょう。この記事ではOB・OG訪問でのマナーや注意点をキャリアコンサルタントが解説します。また、OB・OG訪問でおすすめの質問100選も併せて紹介します。
記事を読む

OB・OG訪問でインターンの内容をしっかり調べたとしても、内容が収集した情報から変更になることもあり得ます。
過去の内容を元に準備するのが基本ですが、一般的によくあるインターンの内容も調べて、万一面接で過去の内容と変わったことがわかっても対応できるように準備をしておきましょう。
目的ごとに解説! インターンシップの意気込みの例文9選
目的ごとに解説! インターンシップの意気込みの例文9選
ここまで紹介したポイントなどを踏まえて、伝えるべき内容を盛り込んだインターンの意気込みの例文を紹介します。参加目的ごとに9種類の例文を紹介しているので、自身に合ったものを参考にしてください。
また、例文ごとにキャリアコンサルタントによるアドバイスも掲載しています。インターンの意気込み作成で行き詰まった人は、ぜひ確認してくださいね。
例文①自分の強みを活かせるか試したい
例文①自分の強みを活かせるか試したい
私は貴社のインターンに参加することで、自分の強みであるコミュニケーション能力がプロジェクトでどのように発揮できるかを確認したいと考えています。
その中で、貴社のインターンを選んだ理由は、業界内での革新と成長を推進し続け、常に新しい挑戦をしている点に強く共感したからです。
インターン参加後は、プロジェクトの進行や他部署との連携において持ち前のコミュニケーション能力を活かし、チーム全体の成果を高めることを目指します。
そして、自分の強みを再確認し、さらに伸ばしていくことで、将来的には貴社に貢献できる人材になることが目標です。インターンを通じて自己成長を実現し、将来の目標達成に向けた基盤を築きたいと考えています。
キャリアコンサルタントからの例文へのアドバイス
インターン参加後の部分で、「強みであるコミュニケーション能力を活かしてチーム全体の成果を高める」ということにつなげる文章について、少しつながりが弱い印象でした。
具体的にどのような行動をするのかを再度考えてみましょう。
例文②経験を積んで視野を広げたい
例文②経験を積んで視野を広げたい
私は貴社のインターンで経験を積んで、自分の視野を広げたいと考えています。貴社のインターンを選んだ理由は、貴社がグローバルに展開し、多様な市場での金融サービスを提供している点に魅力を感じたからです。
インターンでは海外事業について考えるグループワークを実施すると伺ったので、周囲の学生や社員の方の意見を聞いてさまざまな考え方に触れたいと思っています。
また、より多くの人の考え方を聞けるように、積極的にコミュニケーションを取ります。また自分がこれまで経験したことのない分野や役割にも積極的に取り組むことで、視野だけでなく能力の幅も広げたいです。
そしてさまざまなアイデアに触れて視野を広げることで、多角的に物事を捉えられる人材になりたいと考えています。
就職支援のプロからの例文の評価とアドバイス
企業の特徴に触れて参加理由を示そうとしたのは良いですね。ただ、インターンで得たいことが漠然としていて具体性に欠けるため、プログラムに対する理解が危ぶまれます。
また、学んだことを入社後活かしたいという意欲ももっとアピールすると良いですね。
例文③弱みを克服して人間的に成長したい
例文③弱みを克服して人間的に成長したい
私が貴社のインターンを志望したのは、実践的なグループワークを通じて商品開発に携わる経験を積みたいからです。
以前に参加した貴社の短期インターンでは、実務経験不足を痛感しました。前回の反省から知識・技術ともに自分なりに伸ばしたので、今回のインターンでは課題である実務経験も磨きたいと考えています。
そのため、課題を解消できるよう、積極的にグループワークに取り組んで経験を積んでいきたいと考えています。そしてインターン後は、新たに発見した課題を解決に向けて行動し、開発者として成長したいです。
キャリアコンサルタントからの例文へのアドバイス
具体的で、行動の変化で成果が見えるようなことを取り上げましょう。この例文は「実務経験不足」が商品開発経験なのかグループワーク経験なのかがややわかりにくくなっています。
商品開発経験をインターンで強化するのは難しいので、「グループで協働して成果を出す経験」としてはどうでしょうか。
例文④志望する業界への理解を深めたい
例文④志望する業界への理解を深めたい
私は貴社のインターンシップに参加することで、志望する製造業界への理解を深めたいと考えています。
私は大学では機械工学を専攻していて、特に製品設計と生産プロセスに強い関心を持っているのですが、理論的な知識は学んできましたが、実際の製造現場での経験が不足していると感じています。そこで貴社のインターンシップを通じてそのギャップを埋めたいです。
このような考えを持つなかで貴社のインターンシップを選んだ理由は、革新的な製品開発を続けて業界トップを走っているからです。実際の業務を想定したグループワークをおこなうインターンでは、貴社の技術やノウハウを学びつつ、より良いアイデアを出せるようにチームメンバーと協力します。
そしてインターン参加後は、グループワークで得た経験を活かして講義や実習における学習効率を高めて、即戦力となれる人材を目指してスキルを磨いていきます。
就職支援のプロが解説! 業界理解に関する意気込みの注意点
志望する業界に興味を持ったきっかけや、ただ理解を深めたいという気持ちだけでなく、この業界で自分の将来の具体的な目標も書くと良いでしょう。
上記の例文では、インターンに参加したい気持ちは伝わりましたが、理論と実践のギャップを埋めてどのような成長につなげたいのか、自身の将来の目標につなげる文章の流れがやや伝わりにくい印象なので、ここを再度考えてみましょう。
例文⑤将来的に必要になるスキルを習得したい
例文⑤将来的に必要になるスキルを習得したい
私は貴社のインターンに参加することで、将来役に立つプログラミングスキルを学びたいと考えています。貴社のソフトウェアを日頃から愛用していて、その使いやすさと利便性の高さに感銘を受けています。
貴社の製品に興味を持ち、質の高いソフトウェアがどのような工程で開発されているのかを間近で見てみたいという思いから、インターンシップに応募しました。
開発プロジェクトに参加できるインターンでは、実際のコーディングやテスト、デバッグのプロセスを経験することで、理論と実践のギャップを埋めて自分の成長につなげたいです。
そしてインターンで得た経験を活かし、将来的には革新的なソフトウェア開発に携われるようにプログラミングスキルを伸ばしたいと考えています。
キャリアコンサルタントからの例文へのアドバイス
志望企業の製品に対する理解や興味が示されているのは好感が持てます。
また、インターンで経験したいことを具体的に示したのも良いですね。経験したことをその企業に入社後に活かしていく意欲も明確に示せるとより良くなるでしょう。
例文⑥営業に必要なスキルを身に付けたい
例文⑥営業に必要なスキルを身に付けたい
私は今回のインターンシップで、営業に必要なスキルを身に付けたいと考えています。貴社のインターンシッププログラムには、実際の営業活動に参加できる機会があるとお聞きしたので応募いたしました。
社員に同行するインターンでは、実際の営業プロセスを学びながら、顧客との信頼関係の築き方や効果的なコミュニケーションの方法を習得できるよう努めます。また、フィードバックを受けながら自分のスキルを磨き、営業としての自信を高めたいです。
インターン終了後は、学んだ内容を実際の営業現場で発揮できるように、感じたことやフィードバックを整理して今後につなげたいと思います。
就職支援のプロからの例文の評価とアドバイス
インターンで何を得たいかが明確で、面接官にも伝わると思います。
可能なら営業活動についてどんな知識を持っているのか、ここまでの学びを伝えて、それを実践で試したいと構成しても良いですね。
例文⑦実践の場でマーケティングスキルを磨きたい
例文⑦実践の場でマーケティングスキルを磨きたい
私が貴社のインターンを志望したきっかけは、即席麺業界における革新的なマーケティング手法に強い関心を持ったからです。大学でマーケティングを専攻しているのですが、貴社の成功事例をいくつも学びました。
特に消費者インサイトを活用したデジタルマーケティング戦略に感銘を受け、実際に現場でその手法を体験して、自分のスキルを高めたいと強く思いました。
これまでの学業では、理論的なマーケティング知識を習得してきましたが、実際のビジネス環境でこれらの知識をどのように応用し、効果的に活用しているのかを直接学びたいです。インターンシップに臨むにあたり、私は積極的にプロジェクトに参加し、マーケティングキャンペーンの立案や実施、効果測定などを通じて実践的なスキルを習得します。
そしてインターンの経験を糧に、マーケターとしてすぐに貢献できるように知識を蓄えて実践の精度を高めていきます。
就職支援のプロが解説! スキルを磨きたいという意気込みの注意点
スキルを磨くという内容の意気込みの場合は、現在の自分の状態から具体的にどのようなスキルを磨きたいのかを明確にして、具体例を挙げながらスキルの重要性を説明すると良いでしょう。
例文では、専攻で学んできた自分のスキルをこれからどうするかという具体的な目標と、将来の意気込みを明確に記載するとより良くなりますよ。
例文⑧PDCAを回す大切さを実感したい
例文⑧PDCAを回す大切さを実感したい
私は今回のインターンで、実際のビジネス環境でPDCAサイクルを回す大切さを実感したいと考えています。
貴社のインターンを志望する理由は、大学で経営学を専攻してPDCAの理論的な重要性を学んできたものの、実務での活用方法を経験できていなかったためです。
インターンでは、PDCAサイクルの各ステップを具体的に学ぶために、マーケティング施策の計画から実行、結果の評価、改善策の立案までのプロセスに積極的にかかわります。
そして顧客満足度の高い貴社の製品開発プロセスを通じて、必要な要素とスキルを存分に吸収し、将来的に貴社で活躍できる人材になるための課題を発見し、PDCAの精度を高めたいです。
キャリアコンサルタントからの例文へのアドバイス
将来、その企業で活躍できる人材となる意欲を示したのは良いですね。しかし、企業理解がどれほどできているかは伝えきれていない印象でした。
その企業でなければならない理由をより具体的に加えることで、企業研究が十分できていることもアピールできます。
例文⑨社会人としての働き方を体験したい
例文⑨社会人としての働き方を体験したい
私は今回のインターンシップに参加することで、社会人としての働き方を実際に体験し、自分の思い描いているイメージとのギャップをつかみたいと考えています。
これまでの学業やアルバイト経験を通じて、社会人としての働き方についてある程度のイメージを持っていますが、実際の職場での経験を通じて、そのイメージがどれだけ現実と一致しているのかを確認したいです。
貴社のインターンでは、実務に直接かかわることができるため、入社後の働き方をイメージするのに役立つと考えています。そして実際の業務を通じて社会人としての基本的なスキルを身に付けることを目指します。具体的には、ビジネスマナーやコミュニケーションスキル、タイムマネジメント能力を実務の中で学びたいです。
また自分とのギャップを感じた場合は、インターンの経験を糧にしながら、入社までに社会人としての準備を進めていきます。
就職支援のプロからの例文の評価とアドバイス
インターンの経験で社会人の働き方をイメージしたい思いが伝わりました。
ギャップを埋めるか埋めないかは会社での経験ではなく自分の価値観なので、働き方の経験であれば控えたほうが良い言葉かもしれませんね。
元採用経験者に聞く! 過去に好印象を持ったインターンシップの意気込みの特徴
自己分析や企業分析、OB・OG訪問をおこなって準備をすれば、インターン選考を突破できる意気込みを作成可能です。しかし、「機械的な文章になって、プラスのイメージを残せないかもしれない」と不安な人もいるのではないでしょうか。
ここからは企業の採用担当として活動したことがあるキャリアコンサルタントの平井さんに、過去に好印象を持ったインターンシップの意気込みの特徴を解説してもらいます。
アドバイザーコメント
平井 厚子
プロフィールを見るインターンだからこその挑戦に関する意気込みは好印象を持たれやすい
大前提として、本採用とインターンとでは採用方針が異なります。
本採用では自社の価値観や文化にマッチして入社後活躍できる人を採用します。一方で、インターンはそこまでマッチするかどうかにはこだわらず、むしろ従来の自社の採用傾向からは外れていても、応募書類や経歴で興味を持ち、実際に見てみたい人を呼んでみることもあります。
たとえば、IT企業の技術職採用で文系未経験者を採用することに慎重でも、インターンでは適性検査で技術職適性があれば、文系未経験者でも採用にしていました。
そのため、インターンだからこそチャレンジしてみたい、自分のまだ発揮していない可能性をインターンで試してみたい、としてエントリーしてきた応募者には興味を惹かれていました。
インターンに参加する目的が伝わってこない人はマイナス印象を持たれやすい
逆にマイナスイメージを持たれる意気込みは、インターンで何を得たいかが伝わってこない人です。
必ずしも応募先への志望度が高くなくても、「業界や職種を理解するために複数の会社にエントリーしている」という人は目的が明確なので評価していたように、目的が伝わるかはしっかり見直しましょう。
インターンへの目的がわからず選び方がわからないという人は、以下の記事を参考にしてインターン先を絞ってみましょう。
関連記事
インターンの選び方決定版! 5段階で絞り込むコツと学年別の探し方
インターンの選び方に迷う人に向けて、5段階でスムーズに絞り込むコツをキャリアコンサルタントとともに解説します。数ある情報の中からインターンを探す方法も学年別に紹介。この記事で自分に合うインターンを選び、就活の良いスタートを切りましょう。
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インターンシップ選考の意気込みを効果的に伝えるコツ
インターンシップ選考の意気込みを効果的に伝えるコツ
- プログラムへの理解を示して熱意をアピールする
- どのように成長したいかを具体的に説明する
ここまでの内容を意識して意気込みを作成することで、十分に選考突破を目指せる内容に仕上がります。しかし、「より魅力的な印象を持ってもらえる意気込みを伝えたい」と考えている人もいるでしょう。
ここでは、インターン選考の意気込みを効果的に伝えるコツを解説します。重要なポイントを押さえて、魅力的な意気込みを作成しましょう。
プログラムへの理解を示して熱意をアピールする
企業研究やOB・OG訪問を通じてインターンの内容を把握できていれば、プログラムの魅力を感じている部分を伝えましょう。内容を理解したうえで参加を強く希望することによって、担当者に熱意が伝わりやすいためです。
たとえば「実際の顧客を想定したデータから、銀行の法人営業として施策を提案するプログラムに興味がある」「インターンの中盤からデザイナーとして案件を受けられるのを魅力的に感じている」などが効果的な伝え方といえます。
- インターンのプログラム内容が変更になって意気込みで伝えたことではなくなった場合、選考にどのような影響が出るでしょうか。
目的が明確であればプログラム内容の変更による影響は少ない
インターンのプログラム内容が変更してしまったことで、インターンに参加して学びたいと伝えた意気込みが無駄になってしまったように思えるかもしれませんが、必ずしもそうとは言えません。
参加を希望する目的意識を明確に示すことはそもそも大切なことであり、プログラムを変更したのは企業側の事情です。
企業研究に基づく企業理解が土台として示されてあれば慌てることはありません。プログラムの変更もむしろ視野を広げることにつながるとポジティブに受け止めることも可能です。
プログラム変更をネガティブにとらえずに、面接の際にはむしろ積極的に受け入れて学ぶ意欲を示すことが大事です。
どのように成長したいかを具体的に説明する
意気込みだけでは熱意が伝わりにくいため、インターンを通じてどのように成長したいかまで説明することが重要です。
たとえば「インターンで営業力が強みであるかを確認し、入社までに伸ばして業務に活かせるようにしたい」と述べると、担当者はあなたが長所を活かして仕事に励む姿をイメージしやすくなります。
具体的なほど熱意が伝わりやすいうえに、インターン参加後に得られるものも多いため、時間をかけて考えましょう。
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ダメな理由も解説! インターンシップの意気込みのNG例文
インターンシップの意気込みのNG例文
- 難しい言葉や専門用語を使用している
- 何を伝えたいかわかりにくい
- 目的だけしか伝えていない
必要な項目を押さえて意気込みを作成しても、インターンの選考に落ちる可能性もあります。選考に落ちる理由の一つに挙げられるのが、「意気込みにNG要素が含まれている」ことです。
ここではインターンの意気込みのNG例文を紹介します。知らない間に企業からマイナス評価を受けないためにもNGな理由まで把握して、自身の意気込み作成に活かしましょう。
例文①難しい言葉や専門用語を使用している
難しい言葉や専門用語を使用している
私は貴社のインターンに参加することで、不動産業界に対する理解を深めたいです。特にアーバンプランニングに興味があり、その分野で広範なパースペクティブを持って社会に貢献できる知識や能力を身に付けたいと考えています。
インターンでは、実際のタスクを通じてプラクティカルなスキルを習得することを目指します。また、チームメンバーと協力することで、インターパーソナルスキルやプロジェクトマネジメント能力も向上させたいと考えています。
そしてインターンで培った経験を活かして、イノベーティブなプロジェクトにコンティビュートできるプロフェッショナルになれるよう努めます。
時間をかけて意気込みを作成しても、担当者にうまく伝わらないと選考突破は難しいです。専門職ではない人がインターンの面接を担当するケースもあるため、誰にでも伝わりやすいように難しい言葉や専門用語の使用は避けましょう。
難しい言葉の使いすぎは要注意です。難しい用語は目で見たり、発音ではわかりやすいですが、会社のHPに掲載してあったとしても実際その用語を使用していない会社があったりします。
難しい用語より日本語で自分の言葉で熱意を書いたほうがより一層伝わると思います。
例文②何を伝えたいかわかりにくい
何を伝えたいかわかりにくい
私は大学でプログラミングスキルを学んでいます。貴社のインターンシップに参加することで、実務経験を積みたいと考えています。また、貴社の企業文化やチームのダイナミクスについても深く知りたいと思っています。
さらに、私はコミュニケーション能力を向上させたいと考えているので、インターンシップを通じてこのスキルを磨きたいです。貴社のプロジェクトに参加し、実際にプログラミングをおこない、デバッグやテストの方法を学び、問題解決能力を高めたいです。
そして、貴社のソフトウェアがどのように市場で受け入れられているのか、マーケティングの視点からも理解を深めたいです。インターンシップで得た経験をもとに、自分のキャリアを構築し、将来的には貴社で活躍できる人材になりたいです。
「熱意をアピールするためには長い文章が効果的」と考えている人もいるのではないでしょうか。しかし、例文のように話す内容を盛り込み過ぎると、何を伝えたいのかわからなくなってしまいます。
相手が内容を理解しやすいように、簡潔にまとまった意気込みを作成しましょう。
上記の例文でも、たしかに志望企業について深く知りたいという意欲や、入社後に貢献したいという想いは伝わります。
ただ、インターンを通して得たいことをあれこれ盛り込むと、焦点がぼやけてすべてが薄まってしまいます。ポイントを絞ったほうが良いでしょう。
例文③目的だけしか伝えていない
目的だけしか伝えていない
貴社のインターンを通じて、多くの企業から求められる営業スキルを身に付けた人材になりたいです。その中でも業界トップクラスの貴社を希望するのは、よりハイレベルな環境に身を置いた方が短期間でスキルを習得できると考えているためです。
営業活動の現場に参加し、顧客との対話やニーズの把握、効果的な提案の方法を学びたいと考えています。そして貴社の環境で学びながら、自己成長を遂げたいです。どうぞよろしくお願いいたします。
意気込みを伝える際に、インターンに参加する目的だけで終える人がいます。しかし、企業はボランティアでインターンを実施しているわけではありません。そのため、取り組む気持ちや将来への活かし方を伝えて、学生側からのメリットを提示する必要があります。
上記の例文でも営業職への思いは伝わります。
より良くするためには、このインターンの経験から営業職として就職してなにを実現したいのか、逆にいまから準備していることは何か、「過去ー現在ーインターンー将来」を明確に伝えてみましょう。
悩む人が多い? インターンシップに関するQ&Aを紹介
この記事を読み進めていくなかで、自分以外のほかの人がインターンに関して抱えている悩みが気になる人も多いのではないでしょうか。
そこでここでは、PORTキャリアに寄せられたインターンに関する2つのQ&Aを紹介します。キャリアコンサルタントによるアドバイスが掲載されているため、インターンに関する不安を抱えている人は参考にしてくださいね。
例文や専門家の意見を参考にしてインターンシップの意気込みを作成しよう
熱意があるか、ミスマッチではないかなどを確認するために、企業はインターンの選考で意気込みに関する質問をします。選考突破に向けて、企業側へのメリットを提示しつつ、志望度の高さもアピールできる意気込みの作成が重要です。
しかし、熱意を伝えることばかり考えてしまい、企業にとってメリットとなる将来への活かし方やインターンに取り組む気持ちを伝えられていない人が多くいます。
この記事で紹介した意気込みに必要な要素や準備、作成時のコツを把握して、選考を突破して希望のインターンに参加するためにも、好印象につながる意気込みを作成しましょう。
アドバイザーコメント
大場 美由紀
プロフィールを見る業界・企業研究をせずインターンの意気込みを書く学生が多いのが現状
インターンに応募するために動き始める学生の多くが、まだ志望企業どころか志望業界も定まっていない現状をよく目にします。
企業研究が不十分なまま、聞き覚えのある企業にとりあえずエントリーしてみるもののなかなか選考を通過できずにいるのです。
では、企業側の目線で考えてみましょう。多くの企業が経費をかけてインターンを実施する理由を意識する必要があります。学生のために業界研究や就業経験の機会や学びの場を提供してくれるという学生側のメリットだけ見ていると、インターン参加の意気込みが思っているほど伝わらないものです。
企業目線になって担当者が好印象を抱く意気込みをアピールしよう
企業にとっては、人材獲得と入社後早くから戦力となってもらうための人材育成や企業風土を知ってもらい入社後のミスマッチを防ぐという狙いもあります。
そのため、好印象を残すためには、きちんと企業研究をしたうえで入社後も意識し、もっと深くその企業のことを知りたいという積極的な参加目的を示すことが大切になってくるのです。そうすれば、その企業のインターンに対する前のめりな意気込みもおのずと伝わるようになるでしょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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2級キャリアコンサルティング技能士/C&C代表
Emiko Suzuki〇キャリアコンサルタントして高校、専門学校、企業など各方面でキャリア形成支援をおこなう。講師歴は20年以上で、研修から個人面談まで幅広く携わる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/フィナンシャルプランナー
Miyuki Oba〇大学などでカウンセリングや講義、企業や行政における新人研修・セミナーなどに多数登壇。ファイナンシャルプランナーおよび小論文講師としての知見も加味したアドバイスをおこなう
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Atsuko Hirai〇ITメーカーで25年間人材育成に携わり、述べ1,000人と面談を実施。退職後は職業訓練校、就労支援施設などの勤務を経て、現在はフリーで就職・キャリア相談、研修講師などを務める
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