この記事のまとめ
- 仕事が嫌いな気持ちを放置し続けるとさまざまなリスクにつながる
- 仕事が嫌いになる5つの原因から自分のモヤモヤを深掘りしよう
- ネガティブな感情を軽減して仕事を乗り切る4つの方法も解説
仕事には日々さまざまなことが起こり、ストレスや我慢も必要になるため、あらゆることが原因で「仕事が嫌い」と思ってしまうこともあるかもしれません。
しかし、社会人は仕事に対するネガティブな感情にもうまく対処していかなければ、社会人生活を有意義に過ごすことが難しくなってしまうでしょう。
そこでこの記事では、キャリアコンサルタントの加藤さん、杉原さん、古田さんとともに、「仕事が嫌い」といった気持ちになった際の対処法を詳しく解説していきます。
「仕事が嫌い」という感情のせいで、何事にもネガティブになってしまっている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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「仕事が嫌い」な理由が不明瞭ではどんな仕事も好きにはなれない
仕事はプライベートの時間とは違って、自分の好きなことだけできるものではないため、嫌いだと思ってしまうこともあるものです。しかし、「嫌い」という感情をそのままにしてきちんと向き合わずにいると、どんな仕事にも前向きに取り組めなくなってしまいかねません。
そこでこの記事ではまず、「仕事が嫌い」という気持ちになってしまうときに考えられる5つの原因を解説します。自分の仕事嫌いな感情と照らし合わせ、根本的な問題を見つけてみましょう。
次に、仕事に対する嫌悪感を解消し、うまく仕事と向き合うための4つの方法を解説します。嫌いな仕事でもうまく自分の気持ちを切り替える方法を知って、ストレスをため込みにくい働き方を見つけていきましょう。
最後は、好きになれる仕事に転職する際のポイントについても解説します。「仕事が嫌い」というネガティブな気持ちが露呈して、転職に悪影響を与えてしまわないよう、注意点を押さえて対策してくださいね。
「嫌い」という感情は、あらゆることに取り組む意欲を削いでしまいます。そのため、自身の能力・スキルの成長を止めることにもなり、周囲にも嫌々ながら仕事に取り組んでいることが伝わるので、人物的な評価にも影響が出てしまうのです。
どうして「嫌い」なのか根本原因を自分で把握できるようにしていきましょう。
既卒就活で後悔したくない人は、適職診断からはじめよう
既卒の就活は新卒と違い、選べる職業に限りがあります。そのため、簡単に就職先を決めると入社前とのギャップから早期退職につながる恐れがあります。
これから既卒就活をはじめる人は、まず「適職診断」を活用しましょう。適職診断では、簡単な質問に答えるだけであなたの強み・弱みとぴったりの職業がわかります。
また、どのような職業を選んだらいいか就活軸も見つかるため、これから就活を始める今に取り組むのがベストです。
既卒就活で後悔しないためにも、今すぐ診断してみましょう。
仕事嫌いは悪影響につながる? 嫌々仕事をすることの3つのリスク
仕事嫌いは悪影響につながる? 嫌々仕事をすることの3つのリスク
- 集中力を保てずミスをしたり効率が下がったりする
- 意欲がないとみなされて周囲からの評価が下がる
- 精神的にネガティブになりやすくなる
前述の通り、仕事ではさまざまなことがストレスや不満の種になり得るため、仕事が嫌いになってしまうこともあるかもしれません。しかしだからといって、嫌々仕事に取り組むと、さまざまなことに悪影響を及ぼしてしまうのです。
ここからは、「仕事が嫌い」という後ろ向きな感情を放置し続けることによる3つのリスクについて解説します。仕事やプライベートに自分の心理状態がどのように影響するのかを理解し、自分の気持ちときちんと向き合う重要性を再認識しましょう。
①集中力が保てずミスをしたり効率が下がったりする
嫌いなことや、やりたくないと思っていることに取り掛かるのは、なかなか気乗りしませんよね。そのうえ、やりたくないことをしている最中は「早く終わらないかな」といった気持ちになってしまう人も多いのではないでしょうか。
これは仕事でも同じことがいえ、「仕事が嫌い」「やりたくない」という気持ちで頭がいっぱいな状態では、仕事に対する集中力が低下してしまうのです。
集中力が低下すると、普段はしないようなミスをしてしまったり、やり方が雑になってしまったりするため、仕事のクオリティや効率が下がります。
品質や効率が下がれば不要なやり直しが増えたり、仕事にかかる時間が長くなったりするため、仕事に嫌々取り組むことは、さらに嫌いな仕事の時間を増やすことにつながっているといっても過言ではありません。
②意欲がないとみなされて周囲からの評価が下がる
先でも解説したように、「仕事が嫌い」という気持ちを強く持ったまま仕事を進めることは、自分の仕事のパフォーマンスを下げてしまいます。
こうした仕事への向き合い方は、周囲の人にも伝わってしまうものです。そのため、仕事への嫌悪感を抱きながら働くことで、周囲からは「意欲がない」「責任感がない」といった印象になり、自身の評価を下げることになります。
企業のような組織で働く場合には、自分の働き方や能力を上司や同僚に認められることでキャリアアップすることができますが、自分の仕事に対する姿勢でマイナスな印象を与えてしまえば、その分スキルアップも遅くなってしまうでしょう。
仕事への意欲が見られない姿勢が顕著であれば、評価が下がるのは当然です。上司に叱責されるだけでなく、心証が悪くなりいろいろな人からの信頼を失うことにもなります。
そうなれば責任のある仕事が与えられず、仕事への意欲がますますなくなっていくという悪循環に陥ってしまうのです。
嫌いな仕事があることで、仕事が面倒だと思ってしまっている人は、以下の記事を読んでみましょう。仕事がめんどくさいと思ったときの対処法や、仕事を休む基準などをわかりやすく解説しています。
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既卒就活で後悔したくない人は、適職診断からはじめよう
既卒の就活は新卒と違い、選べる職業に限りがあります。そのため、簡単に就職先を決めると入社前とのギャップから早期退職につながる恐れがあります。
これから既卒就活をはじめる人は、まず「適職診断」を活用しましょう。適職診断では、簡単な質問に答えるだけであなたの強み・弱みとぴったりの職業がわかります。
また、どのような職業を選んだらいいか就活軸も見つかるため、これから就活を始める今に取り組むのがベストです。
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③精神的にネガティブになりやすくなる
企業の中で取り組むべき仕事のほとんどは、自分の意思だけで取り止めにしたり、量を調整できたりするものではないため、「嫌い」や「好き」に関係なくやらなければいけないことが多々あります。
そのため、「仕事が嫌い」という気持ちが強いままでは、そうした気持ちがあってもやらざるを得ない状況にさらに嫌気が差し、どんどんネガティブな気持ちになりやすくなってしまうのです。
また仕事の日というのは、休みが終わればまたやってくるわけなので、仕事に対する嫌悪感が強いほど、次の仕事が始まる日のことを考えるたびに憂鬱になるため、休日などのプライベートな時間であっても精神的な負担が大きくなってしまうでしょう。
仕事が嫌いな状態では毎日職場に行くこともつらくなるため、次第に体にも影響が出始めます。
体と心はつながっているため、体調が悪くなると精神的にも追い詰められてしまうのです。最悪の場合、希死念慮にとらわれる人もいます。
仕事が嫌いなことで「仕事がつらい」「仕事に行きたくない」と悩んでいる人は以下の記事もチェックしてみてください。沈んだ心を軽くする方法について、キャリアコンサルタントが解説しています。
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「仕事が嫌い」な気持ちを深掘りしよう! 仕事が嫌いになる5つの理由
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人はそれぞれ価値観や性格などが異なるため、「仕事が嫌い」と思ってしまうポイントも人それぞれなのです。
仕事に対して意欲的になれない今の状況を改善していくためには、「仕事が嫌い」という表面的な気持ちではなく、その奥にある本音の理由を明確にしなければいけません。
そこでここからは、仕事が嫌いになってしまう原因となるおもな理由を5つ解説します。問題に適切に対処するためにも、何が原因で仕事が嫌いになってしまったのかを突き止めましょう。
①給与が安いから
自分のおこなった努力や苦労したことに対して、自分が想定していた結果や評価が得られなかったときは、また同じことに前向きに取り組む気になれない場合もありますよね。
dodaが、2022年6月から2023年7月に転職した社会人約800人を対象におこなったアンケート調査によると、もっとも多い転職理由は「給与が低い・昇給が見込めない」というもので、全体の3割を超えていました。
このように、自分の働きに対して支払われた給与額に不満を感じることで、仕事が嫌いになってしまうのです。
特に給与は、自分の働きに対する評価が目に見えて確認できる指標の一つでもあるため、自分に合うと思って選んだり意欲を持って取り組んでいる仕事であっても、給与が低ければやりがいを感じにくくなってしまうといえます。
仕事が嫌いだけど稼ぎたい、という人の中には楽をして稼げる仕事があるのか気になっている人もいるのではないでしょうか。そんな人は以下の記事で具体的な職種と選び方のコツを解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
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②仕事の量が多すぎるから
仕事は、所属する企業の利益を出すためにおこなわなければいけないため、意欲を持って取り組む必要があると同時に、責任感を持つことも求められます。
そのため、自分にとっては責任やストレスが大きいと感じているにもかかわらず、課された業務量が許容範囲を超えていると感じてしまうことで、それぞれの仕事に対して前向きに取り組むことができなくなっているかもしれません。
また仕事は精神だけでなく身体的にもストレスがかかるため、物理的な仕事量が多いことで体調を崩しやすくなったり、常に身体に疲れが残った状態になったりすることで、仕事や働くことが嫌になってしまうのです。
- 仕事の量が減らないのは私に能力がないからでしょうか……?
仕事量が減らない理由は本人の働き方以外にも考えられる
与えられている業務量が客観的に考えても多い、仕事の仕方が空回りになってしまっているなど、仕事量が減らない理由はさまざまなものが想定されます。
そのため、まずは、自分の業務の進め方やタスクを振り返るためにも紙に書き出してみましょう。
そのうえで効率的に仕事を進めるために、不要な作業を洗い出してみてください。自分で整理ができない場合は上司や同僚と一緒に効率化を考えてみても良いですね。
業務量自体がそもそも多すぎる場合は、心身ともに健康に働くためにも上長に相談してみましょう。
仕事がなかなか終わらないことで「今の仕事が自分に向いていないのかも」と思っている人は以下の記事をチェックしてみてください。今の仕事を辞めてしまう前に必要な準備などを就活のプロが解説しています。
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既卒就活で後悔したくない人は、適職診断からはじめよう
既卒の就活は新卒と違い、選べる職業に限りがあります。そのため、簡単に就職先を決めると入社前とのギャップから早期退職につながる恐れがあります。
これから既卒就活をはじめる人は、まず「適職診断」を活用しましょう。適職診断では、簡単な質問に答えるだけであなたの強み・弱みとぴったりの職業がわかります。
また、どのような職業を選んだらいいか就活軸も見つかるため、これから就活を始める今に取り組むのがベストです。
既卒就活で後悔しないためにも、今すぐ診断してみましょう。
③やりたくない仕事が多いから
そもそも仕事は、企業の発展のためにおこなうものであるため、やりたいことばかりできるものではありません。
しかしだからといって、業務のほとんどがやりたくないことやストレスを感じるものばかりでは、意欲が持てず仕事そのものが嫌になってしまいますよね。
そもそも人は性格や価値観が違うだけでなく、得意なことや苦手なこと、働き方も人それぞれであるため、おこなう仕事によって好みが分かれたり意欲の度合いに差が出ることは当然です。
しかし、社会人は仕事の中でそうした自分の好き嫌いなどの感情をコントロールすることも求められるため、やりたくない仕事が多いことは、社会人として適切な振る舞いをする際の障害となり得ます。
仕事が嫌いという人の中には、自分で仕事を選んでいない人がいます。
周りの人に勧められた、紹介された、親の跡を継がされたなど、自分に合わない仕事を「させられている」と考えている人が多いですね。
仕事へのやる気が持てないときの対処法は以下でも解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
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そもそも今の仕事に飽きてしまったという人は以下の記事がおすすめです。次の仕事を見つけるためにすべきことをキャリアコンサルタントが解説しています。
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④人間関係が良くないことで居心地が悪いから
仕事は、社内の従業員や取引先などさまざまな人とかかわり合いながらおこなわれます。一人でおこなう作業や在宅で勤務する場合であっても上司やチームメンバーなどとのコミュニケーションは必要です。
しかし、そうした人とのかかわりが欠かせない仕事において、人間関係に不満を持ってしまうと仕事そのものが嫌いになってしまうことにつながります。
また、人間関係は自分だけでは解決することが難しい部分でもあるため、人間関係の悪さからくる仕事嫌いは対処が遅れればそれだけ精神的な負担も大きくなってしまいかねません。
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⑤その仕事でミスをしたことがあるから
何かに取り組んだときにうまくいかなかったり、失敗してしまったりすると、次にまた取り組むのがおっくうになってしまいますよね。
特に仕事では、ミスや失敗は企業全体の利益にかかわるため、取り組むうえでの責任感が必要であり、ミスをすれば上司から𠮟責されたりペナルティが与えられたりする場合もあります。
そのため、仕事でミスをしたことがあると、その仕事に自信を持って取り組めなかったり、取り組むたびにまたミスをしてしまわないか不安になったりすることで、仕事が嫌いになってしまいかねないのです。
- いつも任される業務でミスをしてしまい、その仕事が嫌いになっていつもつらいです……。
自分の働き方や任せられた仕事の目的を再確認しよう
ミスが起こる原因の一つに、仕事内容を正しく理解しないでただの作業になっている場合があります。意味や目的がわかっていないので、ミスをしてしまった理由もわからずまた同じミスを繰り返してしまうのです。
また、精神的に負荷がかかっている場合も考えられます。「ミスをすると強く叱責される」と焦っているときなどですね。気持ちが委縮していると、複合的に考える力が削がれるのでミスを起こしやすくなります。
ミスは十分な見直しをしていれば防ぐことが可能です。見直しをしていてもミスが起こるなら、それは見直しが不十分だったといえます。
何事も感情が先立つとうまくはいきません。客観的に自分の行動を振り返り、ミスの原因はどこにあるのか、見直し方法は妥当だったかを今一度確認しましょう。
仕事でミスをしてしまったときの乗り越え方は、以下の記事でも詳しく解説しているため、ぜひ併せて読んでみてください。
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誰にでもミスはあるといっても、仕事でミスをしたときには落ち込んでしまいますよね。記事ではミスをして立ち直れないというときの対処法と次に活かす方法、そしてミスを防ぐ方法についてキャリアコンサルタントとともに解説します。「ミスのことばかり考えてしまう」という人はぜひ参考にしてくださいね。
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まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。
そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
今ある「嫌い」を軽減するには? 嫌な仕事を上手に乗り切る4つの方法
今ある「嫌い」を軽減するには? 嫌な仕事を上手に乗り切る4つの方法
この記事を読んでいる人の中には、「仕事が嫌いになってしまったからほかに好きになれそうな仕事に転職したい」と考えている人もいるのではないでしょうか。
しかしどんな仕事であっても好きになれないことや我慢が必要になることはあるため、ネガティブな気持ちだけで衝動的に転職しても、また同じようなことで仕事が嫌いになってしまいかねません。
そこでここからは、嫌いな仕事を上手く乗り切るコツを4つ解説していきます。嫌いな仕事から逃げたり、投げやりな姿勢で働いたりするのではなく、まずは仕事への向き合い方を変えることを意識してみましょう。
①仕事以外の部分で趣味や楽しみを見つける
仕事が嫌いだと思いながら仕事を続けていると、常にストレスをため込み続けることになり、ため込んだストレスが解消できないままでは、仕事が嫌いな気持ちをどんどん増幅させてしまいかねません。
とはいえ、嫌いになってしまった仕事を好きになることは難しいため、仕事以外の部分で趣味や楽しみを見つけ、ストレスをしっかりリセットしていきましょう。
プライベートの時間が充実し気持ちが晴れやかになることで、仕事に対する気力も養うことができるかもしれません。また休日は、しっかり身体を休ませて精神的に落ち込んだ気持ちを安定させられるようにしましょう。
このように、仕事以外の部分に目を向けそこでの時間を有意義なものにすることで、仕事が嫌いな気持ちでいっぱいで沈んでしまった心を軽くすることができますよ。
私の場合は、仕事のストレスは仕事内で解消しないと仕事以外も楽しめなくなるので、以下のようなことを意識しておこなっています。
・何に対してストレスを抱えているのかの根幹部分を明確にする
・根幹部分のストレスを緩和するためにできることは無いかを考える
たとえば、自分から歩み寄れる考えや行動は何があるかなど、視点を変えてストレスと向き合うことが大切ですよ。
②「お金のため」「スキルアップのため」などと割り切って取り組む
仕事が嫌いな状態で働いている人の中には、なぜ嫌いな仕事に取り組まなければいけないのか、と思っている人も多いのではないでしょうか。
しかし、嫌な仕事があっても自分なりにやりがいを見つけ、「仕事をする目的」を見出せなければ、有意義な社会人生活を送ることはできません。仕事が嫌だと思いながらも上手く乗り切れる人は、この「仕事をする目的」を明確にできているのです。
「生活のためにお金が必要だから」「家族を養わなければいけないから」「将来安定した生活をするにはスキルアップが必要だから」など自分が仕事をすべき理由を言語化してみましょう。
そうすることで、仕事を好き・嫌いの観点ではなく、すべきかどうかの視点でとらえることができるため、嫌いな仕事でも割り切った気持ちで取り組めるようになります。
- 「お金のため」など割り切って取り組んでも気力を長く保てないときはどうすれば良いですか?
最終的な目標値を明確にして働くモチベーションにつなげよう
「お金を得る=嬉しい」といった感情は一過性で、毎月給与があると慣れが生じ、「お金を得る=当たり前」になってしまいます。そうなると自分の心に刺激や幸福感が得られず、働くモチベーションの維持が難しくなってしまうのです。
「お金のため」と言いますが、それは「何のため」で必要金額は「いくら」なのでしょうか。
お金を得ることで実現できることは何なのか、生活費を稼いでいるのなら具体的にどのような生活レベルを希望しているのか、などを考えてみましょう。
お金の目的と目標値を明らかにすることが大切なのです。目標値に対して今どの程度到達しているのかを可視化します。また目標達成には期限も重要なのでこれも設定しましょう。
これらを考えたうえで、それでも仕事を続けることが苦痛なら仕事を変えることを検討するのが良いと思います。
あなたが受けない方がいい職業を確認しよう!
職業選択においてやりたいことはもちろんですが、その中でも適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうため適職への理解が重要です。
そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業と低い職業を診断できます。
まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみよう!
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・時間をかけずに自己分析をしたい人
③今の仕事の中で自分の好きな仕事も明確にする
仕事が嫌いな気持ちが強くなっているときは、何をしていても仕事の嫌な部分ばかり目につき、ネガティブな感情で頭がいっぱいで客観的に考えることができなくなっているかもしれません。
自分の中にある仕事が嫌いという気持ちの理由などを明確にしつつも、仕事全体や働くことにおいて、自分が好きだと思える部分や前向きに取り組めそうなことも書き出してみましょう。
文字に書き出してみることで、自分の心の中や考え方が可視化され、客観的に考えられるようになります。それにより、仕事を嫌う気持ちのせいで見えなくなってしまっていた、自分が仕事に対して持っていたやりがいや興味などに気付くことができるかもしれませんよ。
自由度が高い、もしくはやりがいを感じられる仕事がしたいと思っている人は以下の記事がおすすめです。キャリアの専門家が、具体的な職種と適職の見つけ方を解説しているため、ぜひ参考にしてみてくださいね。
自由な仕事
自由なやりがいのある仕事33選! 3ステップで適職を探そう
やりがいのある仕事
やりがいのある仕事の見つけ方をプロが解説! 11職種のやりがいも
④スキルアップをして自分の仕事の幅を広げる
仕事が嫌いだと思ってしまうのは、仕事に対して何かしら自分の思い通りにならないことや不自由に感じる部分があるからです。しかしそうした仕事上の不自由さは自分自身の評価次第で改善できる場合があります。
たとえば、これまでは周囲から新米だと思われていた従業員が、能力を伸ばして成果を挙げられた場合、周囲や企業側からは「以前はここまでしか任せられなかったけど、次はここまで任せてみよう」と評価されることにつながるのです。
このように仕事における自分の裁量が高まることで、さまざまな仕事を自分のやり方で進められるようになったり、これまでは嫌いだった仕事もストレスなくできるようになったりします。
今の仕事に不満や嫌悪感を感じている人は、自分自身のスキルアップに注力して、自分のできる仕事の幅を広げてみましょう。
- 仕事が嫌いなので仕事のためのスキルアップをする気になれません。
スキルアップを気軽にとらえて取り組んでみよう
得意ではないスポーツをしていても楽しくないように、人はできることに喜びや楽しさを見出す生き物です。
今の仕事が好きになれない原因が、自分が望む結果を出せていないからだとしたら尚更、スキルアップしてできる仕事を増やすことで楽しさにつなげられる可能性があります。
どうせ同じ仕事をするなら、少しでも楽しいと思えるほうが時間が過ぎるのも早く感じられるでしょう。
「きっと良いことがあるかも」くらいの感覚で、騙されたと思って気軽にスキルアップにトライしてみてください。
仕事へのモチベーションが全然持てないときの対処法は以下でも詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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私は、仕事を通して何かしら新たなことを身に付けたいという気持ちが強いタイプなので、苦手な仕事はルーティン作業です。
ルーティン作業とは同じ業務をひたすら繰り返すだけの作業のことを指します。
ただ、嫌々携わるのも嫌なので、ルーティン作業をするときはいかに上手に早くできるかなど、ゲーム感覚で乗り切っていますね。
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どんな仕事でも好きなことだけできるわけではないという意識が大切

先でも解説したように、どんな仕事であっても働く際には常に責任感を持って取り組むことが求められます。そのためストレスを感じ仕事が嫌いになってしまうことがあるのは仕方がないことです。
しかし、だからといって安易に仕事を辞めてしまったり、仕事を変えようとするのは良くありません。
仕事において、自分の好きなことだけできるわけではないという意識が欠けてしまった状態では、たとえどんな業界や職種で転職したとしても、今と同じような理由で仕事が嫌いになってしまいます。
仕事が嫌いになってしまっている人は、今一度自分の感情や置かれている状況を深掘りして、仕事との適切な向き合い方を見つけていきましょう。
- 仕事が嫌いになったらすぐに転職するのはなぜだめなのですか?
嫌なことへの耐性がない人はどこの企業でも評価されにくい
好きな仕事でも、嫌な仕事・やりたくない仕事が必ず付いてきます。
嫌だからといって転職を繰り返すと、必然的に勤続年数は短くなるため、そうなった場合、次に転職しようとする企業からは「定着できない」「耐性がない」と判断され採用を見送られてしまうのです。
どこの企業も、嫌なことがあっても頑張り通し、長く働いてくれる人を求めています。
また、勤続年数が短いとスキルアップが十分でなく仕事の経験値が少ないので、評価に大きく影響し、そのうち転職自体が難しくなってしまうかもしれません。
嫌なことから安易に逃げる姿勢は、将来における自分の可能性を狭めてしまい、キャリア形成の障害となってしまいます。
長く続く自分のキャリアをどうしたいのか十分に考慮したうえで転職を検討してください。
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キャリアコンサルタント直伝! どんな仕事に対しても必要な心構えとは
ここまでは、嫌いな仕事を乗り切る具体的なアクションについて解説してきましたが、心の中で「仕事が嫌い」と思い続けてしまってなかなか前向きに行動できない、という人もいるのではないでしょうか。
そこでここからは、多くの人の悩みに寄り添ってきたキャリアコンサルタントの古田さんに、どんな仕事をするうえでも持っておきたい仕事への向き合い方や、大切な心構えについて解説してもらいました。
仕事が嫌になって気持ちが沈んでしまっている人は、古田さんのアドバイスを自分への応援メッセージだと思って、仕事に対する向き合い方を工夫してみてくださいね。
アドバイザーコメント
古田 文子
プロフィールを見るどんな仕事であっても自分が働く必要性を見出すことが大切
あなたは、自分が働く理由を明確にできていますか?
たとえば、現役で働いている親と同居している場合、自分が働かなくても生活に困らないため、働く必要性を感じていない人もいます。
働く必要性を感じない人が仕事に就いても楽しいはずがなく、業務内容や職場環境という以前に、仕事を嫌いになる原因があるかもしれません。
もしそうなら、親元を離れて自活するところから始めましょう。自分が生きるために必要なことはすべて自分でしなければいけなくなるので、自ずと仕事や自己分析を真剣にするようになります。
しっかり休養を取ってネガティブな思考回路を脱却しよう
それに該当しないという人は、ただ心身が疲れているだけかもしれません。体調が悪いときはポジティブな考え方ができなくなるため、まずは休養し、自分が幸せになるためにはどうすれば良いか、自分と向き合う時間を作ってみましょう。
それも違う!という人は、適材適所ではない仕事に就いている可能性があります。どうすれば自分の持ち味を上手に活かすことができるかを模索しながら、適した働き方ができる職種や職場を求めてできることから始めてみましょう。
嫌いな仕事はしたくない人必見! 好きになれる仕事で働く2つの方法
ここまでは、今嫌いだと感じている仕事を上手に乗り切るコツについて解説してきましたが、「やっぱりこの仕事は合っていない」と感じてしまった人もいるかもしれません。
そこでここからは、今の仕事を離れる方向で「仕事嫌い」を改善する2つの方法を解説していきます。自分の感情と向き合った結果、環境を変えるという決断をした人は次のアクションの選択肢としてぜひ参考にしてみてくださいね。
①部署異動で新しい仕事にチャレンジしてみる
企業の中には仕事内容の異なるさまざまな部署が存在しているため、異動をするだけでも新しい環境に身を置くことができます。
所属する部署の人間関係や、仕事の方針、働き方などが自分に合わないことが原因で仕事を嫌いになってしまっている人は、異動を申し出てみましょう。
しかし、異動した先でも同じようなことで不満を抱えてしまっては意味がありません。自分がなぜ今の仕事が嫌いになっているのかを考え、具体的にどのような仕事であれば前向きに取り組めるのかを明確にしてから異動を申し出ましょう。
ただし、異動を申し出たとしても自分の希望通りの部署に移ることができるとは限らないため、次は絶対に興味のある仕事で働きたいと思っている人には、おすすめできない選択肢といえます。
- そもそも仕事が嫌いなのに部署異動を申し出て聞き入れてもらえるんでしょうか?自分の印象を悪くせずに異動を申し出るコツを教えてください。
異動を申し出る際は今の部署への感謝を忘れずに伝えよう
異動を申し出るのは、ただ単に嫌な今の状況を変えたいからではなく、仕事が好きとどこかでは感じていて、それができる仕事に取り組んでみたいからではないでしょうか。
そもそも仕事が嫌いであるうえに、異動しても変わらないと思っているのであれば、異動を申し出るのは辞めましょう。
異動を申し出るコツは、まず今の仕事や部署で学んだことや感謝の気持ちを伝えたうえで、合わないと感じていることを具体的に伝えることです。
そこからこの会社で今後も頑張りたいことや自分の適性、性格、今後のキャリアなどを深堀りしたうえで、チャレンジしたい部署を伝えてみてくださいね。
どうせ働くなら楽しい仕事がしたいと思っている人は、以下の記事も参考にしてみてください。多くの人の仕事に関する相談を聞いてきたキャリアコンサルタントが、自分にとっての楽しい仕事を見つけるコツを解説しています。
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②転職して自分の興味のある業界や職種で働く
やりたいことや好きなことができる仕事でなら働けそう、と思った人は、転職で自分の理想の仕事にチャレンジしてみるのがおすすめです。自分の中にある興味や価値観を自己分析し、志望する業界や職種を洗い出してみましょう。
ただし前述の通り、どれだけ自分の興味のある業界や職種であっても、好きになれない仕事やストレスに感じる仕事は多かれ少なかれあります。
そのことを十分に理解したうえで、業界や職種、企業の職場環境などもしっかり調べましょう。転職の際の具体的な注意点は次の段落で詳しく解説するため、ぜひ参考にしてみてください。
自分に合った仕事を見つけたいと思っている人は以下の記事もおすすめです。新卒向けですが、後悔せずに働ける仕事を見つけるポイントをキャリアコンサルタントが解説しています。
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好きな仕事への就職成功の秘訣とは? 転職の際に注意すべき3つのこと
好きな仕事への就職成功の秘訣とは? 転職の際に注意すべき3つのこと
- 自己分析でどんな仕事でなら前向きに働けるのか明確にする
- 今の仕事での実績やアピールポイントを洗い出す
- 「仕事が嫌いだったから」という後ろ向きな転職理由は避ける
先ほどの段落で、仕事嫌いを払拭するための手段の一つとして転職して環境を変えることを紹介しましたが、軽い気持ちで転職しようとしてしまうのは危険です。
十分な対策や準備をおこなわずに行動に移してしまうと、転職そのものがうまくいかないだけでなく、仮に新しい職場に転職できたとしてもミスマッチにつながってしまいかねません。
そこでここからは、転職を成功させて自分の好きになれる仕事で働くための3つの注意点について解説します。具体的にどんな転職の対策をすべきかわからない人は参考にして、次こそいきいきと働ける仕事を見つけましょう。
①自己分析でどんな仕事でなら前向きに働けるのか明確にする
転職を決意した段階でまず重要になるのは、次にどんな仕事をするのかですよね。仕事が嫌いになって転職を考えているわけなので、次の仕事の選択を誤るとまた同じ状況を繰り返してしまいかねません。
だからこそ、仕事探しをする前に自己分析をおこない、仕事に求める条件を明確にしましょう。
たとえば、「頑張っても評価される機会がなくて仕事が嫌いになったから、評価制度が充実している企業が良い」「あと3年で年収500万円を目指したいから、インセンティブがあるような職種が良い」などといった形です。
このように給与や待遇、福利厚生などだけでなく、自分の理想とする働き方や職場の雰囲気、今後のキャリアプランなども軸にしながら考えてみることで、自分の好きになれそうな仕事や企業を見つけることができますよ。
②今の仕事での実績やアピールポイントを洗い出す
転職の際の選考では、社会人経験のない新卒とは違って、前職での実績や培われた能力が重視されることがあります。つまり、たとえ今とは異なる業界や職種に転職をする場合であっても、具体的に自分の仕事での実績が示せなければ選考を通過することができないかもしれないのです。
そのため転職準備をおこなう際には、今の仕事でどんなことを経験してきたのか、自分がかかわった仕事での成果などを洗い出してみましょう。
具体的には、「ひと月の個人の販売目標が100万円だったのに対し、150万円売り上げた」「新たなターゲット層に向けた施策によって前年比120%の顧客数を獲得した」など、当時の実績の明確な数値まで調べて置くことがポイントです。
このように数値を交えた自分のキャリアを、選考や職務経歴書などでアピールすることができれば、新しい職場で活躍する姿を採用担当者にも具体的にイメージさせることができますよ。
- 仕事が嫌いだったのであまり意欲的に取り組んだ施策などもなく実績がありません……。
自分の働き方の些細な部分にもアピールポイントはある
仕事が嫌いで、積極的に取り組まなかったのですね。しかし、積極的でなかったにしても真面目に取り組めていたり、責任感を持ってやり遂げられたりしたこともあるのではないでしょうか。
上司に指示されたときも素直に従ったこともあるはずです。そして、指示された締切に間に合うように作業を工夫したことはありませんか。わからないことがあったときは、上司や先輩に教えを乞うなどして仕事を進めていませんでしたか。
職場で困っている人がいたら声をかけたり助けたりした経験もゼロではないでしょう。きちんとあいさつをしたりマナーを守ったりしたこともありますよね。
自分の行動を一つ一つ丁寧に振り返ると、何かしらアピールできることは見つかります。当たり前のことが当たり前にできることも、働くうえで大切なことですよ。
③「仕事が嫌いだったから」という後ろ向きな転職理由は避ける
転職をする際には志望動機に加えて、なぜ今転職を考えているのかも質問されることがあります。その際、「仕事が嫌いになったから」とネガティブな気持ちをストレートに述べてしまうのはNGです。
「自社でも仕事が嫌いになったらすぐに辞めてしまいそう」「仕事が嫌いならちゃんと働くつもりはないのかもしれない」などと思われ、印象を大きく下げてしまいかねません。
そのため、たとえ「仕事が嫌い」という気持ちがもとで転職を決意したとしても、「新しい環境で自分の実力を試したいと思ったから」「以前から興味があった業界で経験を積みたいと思ったから」など前向きな理由を述べるようにしましょう。
- ハラスメントなどのような外的要因で仕事が嫌いになってしまったことも言わないほうが良いですか?
どんな理由であってもネガティブな転職理由は避けよう
ハラスメントなどの外的要因の場合、仕事が嫌いになったというよりは、人間関係や職場環境が合わなかったというだけで、仕事そのものが嫌いになることとは別の話です。
外的要因が理由で仕事が嫌いになったと伝えてしまうと、稚拙な印象を与えてしまう可能性があります。
また、どんな人でも好きなことだけを仕事にしているわけではないため、外的要因で仕事が嫌になったことを伝えると「嫌がるような仕事を振ったらすぐに辞めてしまう」と思われてしまいかねません。何が原因だとしてもネガティブな理由は伝えないほうが良いでしょう。
仕事が嫌いになるときは誰しもある! 共通するQ&Aから解決のヒントを得よう
先でも解説しましたが、「仕事が嫌い」「働きたくない」という気持ちは意外にも多くの人が感じているのです。
PORTキャリアの質問コーナーに寄せられた仕事に関するさまざまな悩み相談をいくつか紹介します。それぞれにキャリアコンサルタントが丁寧にアドバイスしてくれているため、参考にして、仕事に前向きになるためのコツを見つけてみてください。
仕事が嫌いになったときは適切な手順で前向きな気持ちを取り戻そう
仕事は、常に成果が求められたり、周囲に気を遣わなければいけなかったりと、大変な部分も多いため、ふとしたことで仕事が嫌いになってしまうこともあるかもしれません。
しかしだからといって仕事に真面目に取り組めない状態を放置してしまうと、人よりもキャリアアップが遅れたり、思わぬミスをしてしまったりといったリスクがあります。
そのため、そうしたネガティブな気持ちは誰にでもあると受け入れつつも、どうすれば前向きになれるのか具体的に考えることが大切です。
仕事が嫌いになってしまい、この先も働くことにやりがいを見出せない人は、この記事での解説を参考に、自分がいきいきと働けるように見方を変えていってくださいね。
アドバイザーコメント
加藤 賀子
プロフィールを見る嫌いな仕事を無理に好きになるのではなく自分の「嫌い」と向き合おう
1日の大半の時間を費やしている仕事が「嫌い」「嫌だ」と感じていると、毎日を楽しんで過ごせなくなりますよね。
あなたはそういう状況を打破したいと考えたからこそ、この記事に辿り着いたのではないでしょうか。何かしらこの記事を読んで、あなたの状況解決の一助になっていれば嬉しいです。
「嫌いな仕事を無理やりにでも好きになってください」とは言いませんが、どうして嫌いだと感じているのかなど、自分自身と向き合ってみることが大切です。
「自分はこういう状況が苦手なんだ」「自分はこういうことが嫌なんだ」と改めて自分を知るきっかけを作ることで、そこから「現状を良くするために自分ができることや変われる部分はないか」などと視点を変えて「嫌い」という感情について考えられるようになります。
これらのことをおこなうことで嫌いなことからも学べることがあるはずなのです。
どんなことも自分の人生に必要なことだという意識を持つことが大切
皆さんより私は少し人生の先輩なのでアドバイスとして伝えると「どんなことも自分の人生に必要なことしか起こらない」と感じています。
仕事が嫌いになったことは私も今までに沢山ありましたが、振り返ってみると、嫌な事象からも、沢山学んでいることに気付きます。
「もっと楽しんで取り組めばよかった」と後から後悔しないように、目の前に起こっている今を大切に1日1日を過ごしていってほしいです。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Yoshiko Kato〇人材会社で約15年間、18,000人以上のキャリア相談を受けてきた。独立後は企業や大学、個人と契約し、キャリア構築の支援をおこなう。キャリアコンサルタント歴は20年以上
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリア技能士
Misako Sugihara〇石川県金沢市を拠点に15年にわたり就職支援に携わる。2年前からは転職支援も手掛けている
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/上級心理カウンセラー
Fumiko Furuta〇キャリアに関する記事の執筆・監修や、転職フェアの講演、キャリア相談、企業や学校でのセミナー講師など幅広く活動。キャリア教育に関心があり、学童クラブの支援員も務める
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