ガクチカと自己PRの違いは? 例文付きで相違点をわかりやすく解説

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この記事にコメントしたアドバイザー

  • 遠藤 美穂子

    近代マネジメント所属 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号16130197)/2級キャリアコンサルティング技能士(第12S17401156号)

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  • 永田 修也

    永田キャリアコンサルタント事務所代表 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号17078719)/メンタル心理カウンセラー SNS:YouTube/ブログ  

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  • 古田 文子

    フミコ人材育成研究所代表 保有資格:キャリアコンサルタント(登録番号19042374)/心理相談員(登録番号466514)/メンタル心理カウンセラー/上級心理カウンセラー/チャイルドカウンセラー/不登校訪問支援カウンセラー/調理師(登録番号18199) SNS:YouTube/Facebook

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この記事のまとめ

  • ガクチカと自己PRは2つの違いを押さえると回答がしやすくなる
  • 回答をより差別化するためには2つの方法を実践しよう
  • ガクチカと自己PRの違いを比較例文でわかりやすく解説
  • この記事を読んでいる人におすすめ

  • ChatGPT ガクチカ作成ツール

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学生時代に力を入れてきたこと(ガクチカ)と自己PRに回答しようとすると、内容が被ってしまう人もいるのではないでしょうか。しかし、ガクチカと自己PRはアピールするポイントが異なるため、内容が被ってしまうのは非常にもったいないのです。

ガクチカと自己PRの2つの違いを把握して回答をしていくことが大切になります。違いを正確に捉え、あなたらしさを多面的に伝えられるようにしましょう。

この記事ではキャリアアドバイザーの遠藤さん、永田さん、古田さんと一緒にガクチカと自己PRの違いを解説していきます。この記事を読んでガクチカと自己PRの違いに悩まず、あなたらしい回答が作れるようになってくださいね。

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ガクチカと自己PRを作る際は2つの違いを意識することが不可欠

ガクチカと自己PRの違いは大きく分けて2つあり、それぞれの違いを見過ごしたまま回答していても内定は近付きません。ガクチカは学生時代に力を入れた経験から物事への取り組み方をアピールし、自己PRでは自分の長所や強みを伝えることが重要です。

この記事では始めに、ガクチカと自己PRの2つの違いを解説していきます。次にガクチカと自己PRの違いを踏まえた回答作成法を伝授するので、それぞれで違った個性がアピールできる回答を作っていきましょう。

最後にガクチカと自己PRの違いを際立たせるための2つの方法を紹介します。アピールポイントが少しでも被ってしまうとせっかくのアピールの機会を無駄にしかねないので、回答を必ず差別化しましょう。

また、作った回答に自信がないときは、同じテーマのガクチカと自己PRの例文を比較してみてください。記事を読みながらガクチカと自己PRの違いが明確になった回答を作り、内定に近づきましょう。

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 ChatGPTで作成した例文 
私はサッカー部で「東京都のリーグ1位」を目標に活動していました。リーグ戦ではチームの士気が下がり、なかなか勝ちを収められなくなることもありました。そこで私はチームを分析し、競争意識の低下が課題だと推測し、主将とともに「日替わりで指定された部員がその日のMVPを発表する」活動を導入しました。すると、チーム内に競争意識が芽生えると同時に、MVP発表時だけではなくプレー中にも仲間同士を褒めあうようになりました。結果として目標に届きませんでしたが、入部以来最高の3位でリーグ戦を終えることができました。これは、互いを鼓舞する雰囲気ができたことで、チームがひとつにまとまった結果だと思います。サッカー部の活動を通してひとつの目標にむかっていくむずかしさ、楽しさを学ぶことができました。それを教えてくれた仲間はかけがえのない宝物です。社会に出た後も、よりよい組織づくりのだめに自ら考え、行動していくつもりです。

ガクチカと自己PRの違い①アピールポイント

ガクチカと自己PRはどちらもESで頻出する質問です。両方とも質問されることも多く、記入内容を考えているうちに題材が混同してくる人もいるでしょう。そんな時、ガクチカと自己PRのアピールポイントの違いを明確に考えることができれば迷いも軽減されます。

アピールポイントの違いに合わせて、あなたがそれぞれで伝えたい個性を吟味していきましょう。同じ内容を伝えてしまうと個性をアピールする機会を失う結果になるので気を付けてくださいね。

ガクチカ:物事への取り組み方

ガクチカを考えると、いろいろなことが浮かぶ人もいるのではないでしょうか。困難を乗り越えて成果を上げたり、学生時代に多くの時間を費やしたことなどいろいろな経験があるはずです。

しかし、その中でもアピールすべきポイントは物事への取り組み方です。あなたがガクチカの中で自分なりに考え取り組んできた過程を企業に伝えていきましょう。

ガクチカと仕事は一見関係がないように思えるかもしれませんが、物事に取り組むときの考え方や行動は仕事に通じるものが多くあります。仕事にどのように取り組んでいくことができるのかを、ガクチカを通してアピールしていきましょう

永田 修也

プロフィール

ガクチカは自己PRでは説明しきれない自分の強みを、もう少し掘り下げてアピールするための項目と考えても良いのではないかと考えています。そのため、一番自信のある学生時代の功績を存分に語っていきましょう。

ガクチカがないという悩みを聞くこともあります。ガクチカがないという悩みからの脱出方法やおすすめのテーマが知りたい人は、こちらの2つの記事を参考にしてみてくださいね。

ガクチカがないという悩みからの脱出方法
例文16選|ガクチカがない悩みから必ず抜け出せる3つの方法!

ガクチカがないときにおすすめのテーマ
ガクチカが本当にない人がすべきことは? おすすめのテーマも解説

自己PR:長所や人柄

ガクチカでは物事への取り組み方をアピールする一方で、自己PRはあなたの長所や強み、人柄を伝えてください。ガクチカと自己PRの違いは時間軸から考えることもでき、ガクチカは過去の体験、自己PRは現在のこととも言えます。

もしも自分の長所や強みに自信がない場合は、周囲の人の意見を参考にするのがおすすめです。小さいころから家族に褒められてきたことや、周りの友達からよく言われることを考え、今の自分と照らし合わせてみましょう。

たとえば「行動力がある」とよく言われるのであれば、それが長所と考えることができます。

古田 文子

プロフィール

自分の長所は自己PRでしか伝えられません。短所しか思いつかないという人は、その特性を長所になるよう言い換えてみましょう。たとえば「せっかち→時間を大切にする」「お節介→世話好き」「心配性→慎重」などです。

以下の記事では自己PRについて重要性や職種別の書き方をまとめているので参考にしてみてください。
自己PRとは? 職種別のおすすめテーマや書き方を解説|例文7選

自己PRで長所や強み、人柄を伝えれば良いとわかったものの、何を長所や強みとしたら良いのか迷う人もいるはずです。自分の強みを何に設定し、どう伝えれば良いのか知りたい人はこちらの記事を参考にしてみてください。

強みの見つけ方
自己PRがない人必見! 就活必勝の題材の見つけ方を例文付きで解説

短所を長所に変える方法
言い換え例35選|短所を長所に変える方法と選考への役立て方を解説

自己PRで伝えたい長所や強みが決まっている人の中には、効果的な伝え方を考える人もいるのではないでしょうか。以下の記事ではそれぞの特徴に合わせた最適なアピール方法を解説しているので参考にしてくださいね。

気配り
自己PRの「気配り」は一工夫が必要! 効果的にアピールする秘訣

責任感
責任感の自己PRは要注意! 失敗例と絶対響く6例文で徹底差別化

継続力
例文13選|「継続力」を魅せる自己PRの鉄則を職種・業界別に解説

チャレンジ精神
例文22選|チャレンジ精神の自己PRは4つのポイントで敵なし!

ガクチカと自己PRの違い②企業の狙い

ガクチカと自己PRの違いは、アピールポイントだけではなく企業が質問する狙いにも隠されています。企業が質問する狙いを知り、意図を汲んだ回答で面接官があなたを採用することに納得感を持てるようにするのが大切です。

企業が回答が似た内容になりかねない2つの質問をするのは、多角的な視点からあなたを見ようとしているからになります。

働くことは顧客の課題解決に取り組むだけではなく、社内の人とコミュニケーションをとったり、事務作業をおこなったりとさまざまな面があり、それらであなたが活躍できるかを測っているのです。

ガクチカと自己PRの質問に隠れた企業意図を理解し、回答の土台としてくださいね。

ガクチカ:仕事への取り組み方を想定したい

ガクチカには学生の考えや行動が色濃く反映されているため、物事にどのように取り組むかが鮮明にわかります。企業はガクチカを聞くことで、学生が仕事にどのように取り組んでいけるのかという再現性を見極めようとしているのです

たとえば資格取得に向けて計画的に取り組んだ学生であれば、長期間にわたるプロジェクトを任せても計画的に取り組み、成功させることができそうだと考えることができます。ガクチカを通して仕事への適性や価値観を見抜こうとしているのです。

学生はガクチカの回答を通じて、企業に仕事への取り組み方を想定してもらうことが重要といえます。

ガクチカの内容はアルバイトやインターンではなく、学業や趣味など仕事と関係ない取り組みでも良いのですか?

遠藤 美穂子

プロフィール

課題への取り組み方が書かれていれば仕事と関係なくても良い

ガクチカは「課題に対してどう取り組んだか」という試行錯誤の過程を聞いている質問のため、内容は学業や趣味などについてでも構いません。

学業であればグループワークで工夫したこと、仮説を立てて実証するのが難しかった課題、時間や手間をかけて取り組んだ演習などいろいろ書けますね。

趣味も、上達するために何をどう頑張ったかなど詳しく伝えられると良いです。

自己PR:強みから自社とのマッチングを確認したい

企業は学生が自社で活躍できるのかという点にも気を付けながら採用活動をしています。どんなに能力がある学生でも周囲と馬が合わなかったり、能力を活かす機会がなかったりしたら、入社しても活躍しづらく、企業と学生の双方にメリットがないのです。

そこで企業は自己PRを通して学生の強みが自社で活かせそうかを確認しています。たとえば新しく挑戦する機会の多いベンチャー企業であれば、慎重さが強みの学生だとマッチングが悪いと考えるのです。

つまり企業は自己PRを通して学生が自社とマッチングしているかを測っています

永田 修也

プロフィール

企業は人材育成の方針を決めるために、社員の強みを把握する必要があります。新卒採用でも学生の自己PRから強みを把握し、自社に新しい風を吹かせてくれる人材を選ぼうとしているのです。

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 ツールで作成した例文 
私はサッカー部で「東京都のリーグ1位」を目標に活動していました。リーグ戦ではチームの士気が下がり、なかなか勝ちを収められなくなることもありました。そこで私はチームを分析し、競争意識の低下が課題だと推測し、主将とともに「日替わりで指定された部員がその日のMVPを発表する」活動を導入しました。すると、チーム内に競争意識が芽生えると同時に、MVP発表時だけではなくプレー中にも仲間同士を褒めあうようになりました。結果として目標に届きませんでしたが、入部以来最高の3位でリーグ戦を終えることができました。これは、互いを鼓舞する雰囲気ができたことで、チームがひとつにまとまった結果だと思います。サッカー部の活動を通してひとつの目標にむかっていくむずかしさ、楽しさを学ぶことができました。それを教えてくれた仲間はかけがえのない宝物です。社会に出た後も、よりよい組織づくりのだめに自ら考え、行動していくつもりです。

違いを踏まえたガクチカ・自己PRの回答作成法!

違いを踏まえたガクチカ・自己PRの回答作成法

ガクチカと自己PRの違いはアピールポイントと企業の意図にあることを説明しました。しかし、違いがわかったからといって回答が作れるとは限りませんよね。この章ではガクチカと自己PRの違いを踏まえた、回答の作り方を解説していきます。

回答を作るときには題材選び、取り上げるエピソード、企業にアピールする内容でそれぞれ気を付けるポイントが異なります。それぞれの特徴と注意点を解説するので、回答作成に役立ててくださいね。

①回答する題材を選ぼう

ガクチカと自己PRで回答する題材の違い

  • ガクチカ:学生時代に目的を持って取り組んだ活動
  • 自己PR:仕事に活かしたい長所や強み

ガクチカと自己PRはアピールポイントが違うので選ぶ題材も異なります。それぞれのアピールポイントが伝わりやすい題材を選びましょう。

反対に同じ題材、同じエピソードでガクチカと自己PRの両方を伝えようとするのは難しい場合がほとんどです。のちほど詳しく説明しますが、基本的には同じ題材を選ばないように心掛けてください。

回答する題材を選ぶには自己分析が欠かせません。もしも回答に詰まってしまった場合は一度自己分析に戻り、やり直すようにしましょう

古田 文子

プロフィール

ガクチカと自己PRは役割が異なります。ガクチカは「学生時代に力を入れたこと」、自己PRは「自分の長所や強み」を聞かれています。この違いをしっかり理解し、意識しておかないと、ずれた回答をすることになるため注意が必要です。

回答する題材を選べない人の中には、自己分析をうまく進められない人もいます。こちらの記事を参考に、自己分析ができる7ステップを実践してみてください。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説

ガクチカ:学生時代に目的を持って取り組んだ活動

ガクチカは学業だけではなく、アルバイトやサークル、部活動や留学、ボランティアなどさまざまな活動が挙げられます。その中でもあなたが目的を持って取り組んだものを題材にするのがおすすめです。

なぜなら目的を持って取り組んだ活動は、課題を解決するための工夫や、努力した経験がある場合が多いためです。

企業は成果ではなく、取り組んだ過程から仕事への取り組み方を測ろうとしているので、工夫や努力したエピソードを伝え、入社後も努力できる人柄をアピールすると好印象につながります

ガクチカの題材の例

  • 部活動・サークル
  • 学業・ゼミ活動
  • アルバイト
  • 留学
  • ボランティア

ガクチカで読書を挙げようと考えている人は注意が必要です。こちらのQ&Aを読んで、キャリアコンサルタントのアドバイスをもとに、読書を題材として扱う場合の方法を押さえておきましょう。

ガクチカで取り上げない方が良い題材はありますか?

古田 文子

プロフィール

採用担当者に不快感を残してしまう内容は避けよう

ガクチカで取り上げる題材に決まりはありません。目的を持って取り組んだものであれば、どんなものでも構いませんよ。

とはいえ、何でも良いわけではないのです。たとえば「恋人が欲しくて週末の飲み会には欠かさず出席した」「お小遣いを稼ぐために歓楽街の路上で客引きのアルバイトを頑張った」などは、インパクトはあっても就活に適した内容ではありません。

企業の選考担当者が不快に感じる可能性があるものや、常識を疑われるような題材は避けましょう。

また、質問が「その取り組みであなたはどんな役割を果たしましたか」などと個人に限定されているにもかかわらず、チームで取り組んだことを取り上げても担当者には響かないでしょう。その場合は個人のエピソードを作成してくださいね。

自己PR:仕事に活かしたい長所や強み

自分の長所や強みがなんとなく浮かぶものの、何を選んだら良いか迷うこともありますよね。企業はあなたの長所や強みが自社とマッチングし、長く活躍してほしいと考えています。そのため、長所や強みを仕事へ活かすことに焦点を当てて題材を選びましょう。

たとえば自分が周囲の人と協力している際にいきいきと活躍できると考えるなら、協調性やコミュニケーション能力を伝えるのがおすすめです。また、企業理念が「挑戦」であるならば、挑戦や向上心が活かせると考えられますね。

仕事で活かしたい長所や強みを決められたら、その長所にまつわる題材を選んでいってください。

自己PRでアピールする長所や強みの例

  • 向上心
  • リーダーシップ
  • 計画性
  • 柔軟性
  • 協調性

上記で紹介した自己PRの題材を効果的に伝える方法を知りたい人は、こちらの記事を参考に自己PRを作ってみてくださいね。

向上心
例文12選|向上心の自己PRでアピール必須の3要素と注意点

リーダーシップ
例文17選|自己PRでリーダーシップを最強の強みとして伝える方法

計画性
例文10選|企業に刺さる「計画性」の自己PRは3ステップで完成!

柔軟性
13例文|柔軟性の自己PRで理解必須の注意点と伝え方のコツ

協調性
例文17選|協調性の自己PRで確実に差別化する8つのコツ

アドバイザーコメント

ガクチカは自分なりの工夫や試行錯誤を伝えよう

ガクチカは「学生時代に力を入れたこと」「頑張ったこと」「チームで成し遂げたこと」などさまざまな呼び方をしますが、いずれも「課題・問題・目標に対してどう取り組んだか」ということを聞いています。

題材としては自分なりに工夫をしたり、試行錯誤したりしたことが望ましいです。3年続けたアルバイトでも、毎日淡々とレジを打っていただけでは頑張りが伝わりづらく、売れ筋商品の知識を仕入れたり忙しさに合わせて接客を変えたりしたというような話があると頑張ったことが納得感を持って伝わります。

自己PRは仕事でも活きそうなエピソードを取り上げてみよう

自己PRは「人となり」「仕事で活かせそうな能力・スキル」を聞いています。仕事の場面で再現できそうな要素を含んだエピソードが望ましいです。

たとえば学園祭の模擬店という学生らしい題材でも、状況に合わせて呼び込みの仕方を変えてみたり、準備から撤収作業までスムーズにおこなうことができたりということを聞けば、仕事でも臨機応変な対応や段取りの良さなどを見せてくれそうだと想像できます。

ガクチカや自己PRで使うエピソードは、皆さんがアピールしたいポイントを裏付ける大切な情報です。読み手が場面を思い浮かべられるように具体的に書きましょう。

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学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)は、自己PRや志望動機と差別化するのが重要です。とは言え、ガクチカで話せるネタがなく悩む人も多いでしょう。

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 ツールで作成した例文 
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②取り上げるエピソードを探そう

ガクチカと自己PRで取り上げるエピソードの違い

  • ガクチカ:目的と努力した過程
  • 自己PR:長所や強みが役立った体験

題材が決まったら、それぞれのアピールポイントに沿ったエピソードを取り上げることが必要です。エピソードは回答の説得力を上げ、よりわかりやすい内容とする効果があります。エピソードがない回答はESの場合、読んでもらえない要因となることもあるのです。

エピソードでは嘘をつかないようにしてください。嘘をついて採用になったとしても、周囲となじめなかったり、企業側からの要求に答えられなかったりして、早期退職につながってしまう可能性が考えられます。内定取り消しになってしまうこともあるのです。

自分らしいエピソードを探すことを大変に感じることもありますが、回答の要となるのでじっくり向き合ってくださいね。

ガクチカ:目的と努力した過程

ガクチカで物事への取り組み方を伝えるには、エピソードに活動の目的や努力した過程が入っていることが必須条件となります。ガクチカのエピソードは目的と過程を考えながら探しましょう。

ガクチカに目的や目標がないと、努力した背景が見えず、納得感のないエピソードになってしまいます。たとえば部活動で全国大会に出場するために努力をしたことと、目的なく練習したことでは受け取る印象が異なることがわかるはずです。

仕事には必ず目標があります。企業はガクチカを通して仕事への取り組み方を見ているため、ガクチカのエピソードで目的や目標を持って取り組んでいたことが伝わるようにすれば、入社後活躍できることがアピールできるのです

目的と努力した過程の例

  • 部活動・サークル
    全国大会出場を目指して週5日の練習に取り組んだ
  • 学業・ゼミ活動
    弁護士資格の取得を目指して1日10時間の勉強を2年間続けた
  • アルバイト
    おすすめメニューの売り上げを倍増させるために手書きのポップを作成した
  • 留学
    英語力を上げるために現地のサークル活動に週3回参加した
  • ボランティア
    震災からの復興を1日でも早く実現するために月1回現地へ行った
ガクチカで大きな成果を上げていません。成果には一切触れずに回答しても良いのでしょうか?

永田 修也

プロフィール

「自己評価による成果」を伝えてみよう

「成果」には2種類あると考えます。「社会的成果」と「自己評価による成果」です。

社会的成果は周囲の人間が判断し、誰が見ても成果とわかるようなものです。一方、自己評価による成果は、自分がそう感じているといった主観的に委ねられるものになります。

社会的成果がある場合は、ガクチカの題材としてわかりやすいでしょう。ただ、社会的な成果がなくても、「自分の中では〇〇が成長したと思っている」という実感をもとに、成果を言い切ってしまっても良いです。

自己評価による成果を伝える場合は、過程をわかりやすくきちんと整理して伝えることが大切ですね。

自己PR:長所や強みが役立った体験

自己PRのエピソードでは、自分の長所や強みが役立った経験を取り上げるようにしましょう。仕事への再現性が想定しやすくなるためです。

また、話に説得力を持たせるために、ガクチカのように目的や過程にも触れる必要はあるものの、最も詳しく書くポイントは長所や強みが役立った点にしましょう。なぜなら、企業は自己PRを通して学生の強みと自社とのマッチングを確認したいためです。

長所や強みが役立った経験を明確にするためには、周りの人たちの反応や評価がカギです。たとえば自分が前向きに頑張ったことでチームに活気が出たことや、広い視野を持って働いたことで顧客から感謝の言葉をもらえた経験などが挙げられます。

周りの人から感謝されたり、周りの人を助けられたことなどをエピソードとしてみてくださいね。

長所や強みが役立った体験の例

  • 向上心
    向上心を持って勉強に取り組んだことで資格を取得できた
  • リーダーシップ
    主将としてチームを牽引しリーグ優勝を果たした
  • 計画性
    学園祭を1年間にわたって準備し成功させた
  • 柔軟性
    アルバイトで状況に合わせた対応をして感謝の手紙をもらった
  • 協調性
    ゼミの話し合いで全員から意見を聞くように取り組み研究を成功させた
長所や強みを選ぶときは自己認識と周囲からの評価のどちらが良いのでしょうか?

古田 文子

プロフィール

根拠があるならどちらでも構わない

長所や強みは、自分の認識でも、周りから言われたことであっても、根拠となるエピソードがあればどちらでも構いません。

たとえば「継続力がある」という強みを自己認識している場合、「小学生の頃からずっとサッカーを続けている」というエピソードがあれば、それが根拠になります。

一方で、自分のことを客観的に見ることに慣れていないと自己認識は難しいものです。周りから「〇〇(あなた)さんって△△だよね」と言われて気づくことの方が多いのではないでしょうか。

その場合は、どのような場面でそう言われたのかをエピソードとして話しましょう。1人にしか言われていないよりは、複数のエピソードがある方が説得力も増します。

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学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)は、自己PRや志望動機と差別化するのが重要です。とは言え、ガクチカで話せるネタがなく悩む人も多いでしょう。

そこで活用したいのが「ガクチカ作成ツール」です。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけ採用担当者に魅力が伝わるガクチカが完成します。

ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう。

簡単な質問に答えるだけで、あなたの魅力が伝わるガクチカが作れます。
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私はサッカー部で「東京都のリーグ1位」を目標に活動していました。リーグ戦ではチームの士気が下がり、なかなか勝ちを収められなくなることもありました。そこで私はチームを分析し、競争意識の低下が課題だと推測し、主将とともに「日替わりで指定された部員がその日のMVPを発表する」活動を導入しました。すると、チーム内に競争意識が芽生えると同時に、MVP発表時だけではなくプレー中にも仲間同士を褒めあうようになりました。結果として目標に届きませんでしたが、入部以来最高の3位でリーグ戦を終えることができました。これは、互いを鼓舞する雰囲気ができたことで、チームがひとつにまとまった結果だと思います。サッカー部の活動を通してひとつの目標にむかっていくむずかしさ、楽しさを学ぶことができました。それを教えてくれた仲間はかけがえのない宝物です。社会に出た後も、よりよい組織づくりのだめに自ら考え、行動していくつもりです。

③企業にアピールする内容を整理しよう

ガクチカと自己PRで企業にアピールする内容の違い

  • ガクチカ:活動で得た学びを仕事へ活かす方法
  • 自己PR:長所や強みを仕事へ活かす方法

ガクチカも自己PRも締めでは自分がアピールしたい部分を強調することが必要です。エピソードを挙げれば採用担当者はあなたの伝えたいことをおおよそ想像できますが、アピールポイントを明確にすればよりあなたの人柄をストレートに伝えることができます

ここからは、アピールポイントに則して伝える方法を解説します。伝え方を間違えるとアピールポイントがかすみ、採用担当者も話がよくわからなかったと感じてしまうのです。最後まで気を抜かずに回答してくださいね。

ガクチカ:活動で得た学びを仕事へ活かす方法

ガクチカのエピソードを挙げた後は必ず、活動から学んだことを仕事へ活かす方法を伝えましょう。方法を伝えることで、面接官が仕事での再現性を見出せるようになります。

ガクチカから得た学びを見つけるには、ガクチカを通して変わった考え方や行動に注目してみましょう。たとえば、部活動で全国大会出場を目標にしたことで毎日の練習に活気が生まれたというような変化点があるはずです。この変化点を少し抽象的に考えると「高い目標設定で向上心が生まれた」とわかり、仕事へ活かせる要素としてアピールできます。

活動で得た学びを仕事で活かせるかを考えるには、企業研究やOB・OG訪問をして仕事の内容を正確に把握することが必要です。具体的な仕事内容を理解できると、仕事へ活かす方法を考えやすくなります。

活動で得た学びを仕事へ活かす方法の例

  • 部活動・サークル
    全国大会出場を目指して練習に励み、高い目標が日々の向上心につながるとわかった
    →仕事でも目標を高く掲げ、日々の仕事に向上心を持って取り組みたい
  • 学業・ゼミ活動
    弁護士資格の取得に向けて地道な努力を継続することで、目標を達成できるとわかった
    →仕事でも毎日努力を継続して、目標達成を目指したい
  • アルバイト
    おすすめメニュー用の特設ポップを作るということを通し、アイディアをすぐに行動に移すことの大切さを学んだ
    →仕事でアイディアがある時にはまず行動に移してみることを徹底していきたい
  • 留学
    留学中に積極的にサークル活動に参加することで英語を話すことができるようになった
    →仕事でも自主性を持って課題解決に向けた行動を取っていきたい
  • ボランティア
    ボランティアでは毎度必要とされる作業が異なり、柔軟さの必要性がわかった
    →どんな仕事でも対応できるように柔軟性を持って取り組んでいきたい

企業研究はノートにまとめると、ガクチカを考えるのに役立つだけではなく、面接でも活かすことができます。こちらの記事を参考に、企業研究ノートをまとめてみましょう。
作り方例4選|企業研究ノートのまとめ方をイラスト付きで解説!

OB・OG訪問は、訪問前の準備から訪問後の連絡までの手順を知っておくと、スムーズに進めることができます。こちらの記事を参考に準備を整えていきましょう。
OB訪問・OG訪問は必要? 就活を有利に進める手順を完全網羅

OB・OG訪問は、質問をしっかりと準備して実施しないと就活に活きる情報を得られません。こちらの記事の質問例100選を参考にしてみてくださいね。
OB・OG訪問は質問選びが鍵! おすすめ質問100選を紹介

自己PR:長所や強みを仕事へ活かす方法

自己PRではあなたの強みや長所をどのように仕事へ活かすのかを伝える必要があります。あなたの強みを伝えるだけでは自慢話になってしまい、採用担当者があなたを採用するメリットを感じづらくなってしまうためです。

強みを仕事へ活かす方法を見つけるには2つの考え方があります。1つ目は企業分析やOB・OG訪問を通して、自分が得意そうと感じる仕事を見つけておくことです。直感的に得意だと感じる仕事はあなたの強みを活かせることが多くなっています。

直感的に得意そうなことを見つけたら、どのような点で得意といえるのか深掘りしましょう。

直感的に得意だと感じることから仕事へ活かす方法を考える例

  • エンジニアの仕事が直感的に得意そう
    →なぜか?
    ⇒エンジニアに不可欠な論理的思考力が自分の強みと感じるから
    →なぜか?
    ⇒論理的思考力を発揮して研究で大きな成果を残したことがあるから

2つ目はあなたが社内活性化に貢献できそうな部分を考えることです。家族や友人、部活動やサークルの仲間から言われた長所をもとに、一緒に働く人にプラスの影響を与えられそうなことを挙げてみてくださいね。

長所を社内活性化に活かす方法を考える例

  • 部活動の仲間から「協調性が高くチームのコミュニケーションが円滑になる存在」と言われた
    →一緒に働く人たちにも声掛けをおこないチームのコミュニケーションを円滑にできる
    →報連相を欠かさずにおこなうことができる
    →会社全体でおこなうレクリエーションで中心的な役割ができる

長所や強みを仕事へ活かす方法の例

  • 向上心
    常に高い向上心を持って仕事に取り組むことで貢献したい
  • リーダーシップ
    リーダーシップを発揮して一緒に働く人たちの力を十分に引き出したい
  • 計画性
    計画的に物事に取り組み着実な成果を上げたい
  • 柔軟性
    顧客の要求に柔軟に合わせながら適切なサービスをおこなっていきたい
  • 協調性
    社員同士の報連相を徹底して全員の力が発揮できるような雰囲気を作りたい

遠藤 美穂子

プロフィール

強みを仕事に活かす方法を見つけるには、仕事の場面を具体的に想定し、そこで働く自分自身をイメージしてみることです。

たとえば、課題発見力を活かして顧客の課題を見つける、主体性を活かして自分から新しい仕事に挑戦していくといった具合です。

ガクチカと自己PRをより差別化するための2つの方法

ガクチカと自己PRは、アピールポイントと企業の意図を踏まえればある程度差別化した回答が作れるはずです。ただ、それでもまだ内容が混同してしまったり、もっと内容の差別化を図りたいと思っている人もいるのではないでしょうか。

ガクチカと自己PRの違いをより際立たせ、それぞれがさらに魅力的に見えるような題材選びと構成について説明します。ESだけではなく面接でも使えるテクニックなので、この機会に身に付けましょう。

①題材はなるべく被らせない

ガクチカと自己PRがどうしても被ってしまう人もいるのではないでしょうか。ただ、題材が被ってしまうと内容に差を付けることが難しく、採用担当者からもあまり良い印象を持たれないことが多いです。

ガクチカと自己PRが被ると、採用担当者は学生を多角的に判断することが難しくなり、仕事での再現性を見出しづらくなってしまいます。また学生時代の活動が少ないことで、あまり精力的に働くことができないのではないかと考える原因にもなります。

題材が被らないようにするためには自己分析をしっかりとやりましょう。幼少期からの体験を振り返り、多くのエピソードからガクチカと自己PRを考えてくださいね。

被るときはアピールポイントをずらす

ガクチカと自己PRがどうしても被ってしまう人もいるはずです。長期間の留学を経験していたり、研究に多くの時間を費やしたりと、ほかの活動の時間がなかったような場合です。

もし題材が被ってしまう場合は必ず、アピールするポイントをずらしましょう。アピールポイントは、ガクチカの場合は物事への取り組み方、自己PRの場合は長所や強みと解説しました。それぞれがアピールできるエピソードを取り上げてください。

また、活動の中で時系列をずらすとより違いが鮮明になる場合もあります。部活動の場合は入部してすぐのときと最高学年だったとき、ゼミの場合は基礎知識を勉強しているときと研究に打ち込んでいるときなど、時系列をずらしてアピールポイントを伝えましょう。

遠藤 美穂子

プロフィール

たとえば部活動という一つの題材でも、ガクチカの場合はチームの一員としての取り組みや部員とのかかわりについて書きます。

一方で、自己PRの場合は自分の技術を上げるべくコツコツと努力したというような強みを書くと、さまざまな角度からアピールすることができますよ。

②構成を変える

ガクチカと自己PRは構成を変えることでも違いを際立たせることが可能です。どちらもわかりやすく相手に伝えるという目的は変わりませんが、見せ方によってアピールポイントがより効果的に伝わります。

以下ではガクチカと自己PRそれぞれの構成を解説していきます。型にあてはめて回答を作成してみてください。

古田 文子

プロフィール

ガクチカと自己PRの構成を変えるメリットは、アピールしたい内容が論理的、かつ理解しやすくなるところです。ガクチカと自己PRのどちらも、それぞれ適した構成にすることによって、内容が伝わりやすくなります。

ガクチカはSTAR法

STAR法

STAR法とは

Situation(状況)、Target & Task(目的・課題)、Action(行動)、Result(結果)の頭文字を取った文章の構成の名称

STAR法はガクチカを伝えるのに適した文章の構成方法です。ガクチカでは、物事の取り組み方を通して採用担当者に仕事への再現性を持ってもらうことが重要になります。STAR法を使えば、採用担当者が仕事への再現性を見出しやすくなるのです。

STAR法では最初に活動の概要を示し、目的や行動を順に説明することで、ガクチカから学んだことを最後に強調しやすくなっています。繰り返しになりますが、最後の段落では成果だけを強調せず、仕事への活かし方につなげてくださいね。

STAR法によるガクチカの回答例は後半の例文を確認してください。

ガクチカの書き方に悩むこともありますよね。作り方や構成がわからなかったり、どうやったら採用担当者の印象に残るのかと疑問に思うこともしばしばあるのではないでしょうか。以下の記事を参考にしてみてくださいね。

ガクチカの構成
ガクチカの構成は7ステップで高評価を狙おう! 例文12選付き

ガクチカの作り方
例文15選|アルバイトのガクチカの作り方と印象に残すコツ

ガクチカの書き方
人事を惹きつけるガクチカの書き方5ステップ|例文12選付き

刺さるガクチカの書き方
例文13選|誰でも「刺さるガクチカ」が完成する4ステップを解説

自己PRはPREP法

PREP法

自己PRでは自分の強みや長所をアピールすることが求められています。そこでPREP法という文章の構成方法を使うことで、相手に印象を残すことが期待できます。

PREP法とは

Point(結論)、Reason(理由)、Example(具体例)、Point(結論)の頭文字を取った文章の構成の名称

PREP法を使った自己PRでは、はじめに強みを示します。そのうえで強みの理由と具体例を説明しながら、最後にもう一度強みを強調しましょう。

最後の結論では強みと一緒に企業への貢献を伝えることで、仕事への再現性をイメージしてもらいやすくなるのです

自己PRをESに書く際には構成だけではなく、人事担当者の興味を引くようなコツを押さえた文章にすることも大切です。自己PRをESに書くコツを知りたい人はこちらの記事を参考にしてください。
例文15選|エントリーシートの自己PRで人事を惹き込むコツを解説

自己PRはESだけではなく新卒用履歴書に書くこともあります。新卒用履歴書に書く際の構成のポイントを押さえたい人はこちらの記事を参考にしてくださいね。
新卒用履歴書の自己PRを書く極意|例文28選を強み・職種別で紹介

自己PRは書き出しにもこだわると、採用担当者により効果的に届く内容になります。自己PRの書き出しならではのポイントを、こちらの記事を参考に押さえておきましょう。
自己PRは書き出しで命運が決まる! 人事を惹き込むコツを大解剖

同じ題材の例文6選! ガクチカと自己PRを比較して違いを知ろう

同じ題材の例文! ガクチカと自己PRを比較して違いを知ろう

  • 学業・ゼミ
  • 部活動・サークル
  • アルバイト

ガクチカと自己PRの違いに焦点を当て、回答のポイントや方法を説明してきました。しかし、より具体的な例を見ないとわかりづらいと感じる人もいるはずです。この章では同じ題材のガクチカと自己PRの例文を紹介していきます。

例文を読むときはガクチカと自己PRのアピールポイントの違いや構成に注目するようにしましょう。自分の体験などに置き換えて文章にしてみたり、繰り返し読むことで型を覚えられることもあるので試してみてくださいね。

①学業・ゼミ

学業やゼミは学生の本分です。ほかの学生との差別化ができないと感じる人がいるかもしれませんが、あなたが目的を持って取り組んだり、自分の強みを発揮した経験であれば、ほかの学生と題材が被ってもあなたの個性のアピールになります

以下では学業やゼミに関するガクチカと自己PRの例文を紹介していきます。自分の経験と照らし合わせながら回答の参考にしてみてくださいね。

ガクチカ例文

ガクチカで学業やゼミを取り上げる場合は専門用語に気を付けましょう。勉強している学生や研究者の中では当たり前のことでも、あまり広く意味が知られていない単語も多くあります。

採用担当者に学業などの取り組みを具体的に想像してもらうためには、難しい単語をわかりやすく説明するようにしてください。

また活動の取り組み内容を伝えるために、学業に関する知識を詳しく説明しすぎないようにも注意してください。採用担当者が知りたいのは学業の中身ではなく、学業の目的や取り組みの過程です。回答するうちにポイントがずれてしまわないよう気を付けましょう。

学業・ゼミのガクチカ例文

私が学生時代に力を入れたことはゼミ活動です。

ゼミ活動に力を入れた理由は、大学入学後に全国各地の方言に興味を持ったからです。私は山形県出身で、大学入学と同時に上京しました。

大学には全国各地から人が集まっていますが、出身地によって方言が異なり、普通に話しているだけでも怒られている気分になったり、そもそも何を言っているのかわからない言葉があったりしておもしろいと思い、ゼミで研究することにしました。

ゼミの研究を通して、複数の言葉をピックアップして、全国各地でどのような方言が使われているかを表にするという目標を設定しました。

この目標を達成するために、実際に全国47都道府県に行き、地元の方々にインタビューをしました。その結果、100個の言葉を各都道府県の方言で比較する表を作成することができました。

貴社に入社してからもさまざまな仕事に好奇心を持って取り組み、成果を上げていきたいと考えています。

遠藤 美穂子

プロフィール

企業はガクチカを学業にする学生について、学生の本分に真面目に取り組んでいるという印象を持ちます。その学部出身ではない採用担当者が読んでもわかるように注意しながら、学ぶ姿勢と、専攻の内容をバランスよく文章に織り込むと良いです。

学業をガクチカにするときはポイントを押さえることで企業が持つ印象を良くすることができます。学業をガクチカにするときのポイントやコツを知りたい人はこちらの記事を参考にしてみてくださいね。
例文14選|学業はガクチカになる! 評価される伝え方のコツを解説

ガクチカでゼミの経験を伝えたいと考えている人の中には、より詳しく回答の作り方を知りたい人もいるはずです。こちらの記事ではゼミ経験に焦点を当ててガクチカの作り方を解説しているので参考にしてみてくださいね。
例文8選|ガクチカでゼミ経験を魅力的にアピールする8ステップ

自己PR例文

自己PRで学業やゼミを取り上げる場合には、それ以外に取り上げるものがなかったと思われないような工夫が必要です。学生の全員がしている学業が題材になるので、強みを説明する根拠として説得力のあるエピソードを回答するようにしましょう。

たとえば、寝坊せずに授業に出席できていた経験を話しても、ほかに取り上げることがなかったように捉えられてしまいます。目的意識を持って取り組んだエピソードを取り上げ、あなたの強みが仕事に活きることをアピールしてくださいね

学業・ゼミの自己PR

私の強みは目標達成に向けて迷わず行動できることです。

私は文学部のゼミに所属しており、全国の方言の比較をするという研究をしました。

私は山形県出身で大学入学と同時に上京したのですが、その際、出身地によって方言が異なり、普通に話しているだけでも怒られている気分になったり、そもそも何を言われているのかわからない言葉があったりしておもしろいと思ったことがきっかけです。

具体的には、実際に全国47都道府県を回り、地元の方々にインタビューしました。そして、1年かけて47都道府県を回り、研究を終えることができました。

このように、目標を達成させるためには手段を問わず行動することができます。貴社に入社後も掲げた目標は必ず達成できるように努めてまいります。

永田 修也

プロフィール

学業の自己PRのポイントとしては「権威性」を利用しましょう。

「教授にこう言われた」とか「所属するゼミは〇〇な地域貢献をした」など、社会的にある程度の地位や評価を得ている人・ものを利用して差別化をはかることで、企業から見た際の印象は特別なものとなります。

自己PRでゼミをアピールする人は多いため差別化が必要です。以下の記事ではゼミをアピールして人事の印象に残る秘訣を解説しているので参考にしてみてください。
自己PRでゼミはアピール可能? 人事の印象に残る秘訣を解説

ゼミで取り組んだ内容は自己アピールのチャンスですがうまく書けないと悩んでいる人も多いと思います。以下の記事では「ゼミで取り組んだ内容」の書き方をまとめているので参考にしてみてください。
例文12選|「ゼミで取り組んだ内容」がさくっと書ける作成のコツ

学業を自己PRの題材にする人は多いですが内容でつまずいてしまうことがあると思います。以下の記事では学業を自己PRでアピールする方法と高評価を得る作り方を解説しているので参考にしてみてください。
例文12選|学業の自己PRに欠かせない下準備と組み立ての手順

②部活動・サークル

部活動やサークルに長い時間を費やした学生も多いのではないでしょうか。部活動やサークルは自主的に参加するものなので、いろいろな目的を持って取り組んだり、長所や強みが伸ばせたと感じる人も多いはずです。

ガクチカと自己PRに活かしやすい題材だからこそ、自分らしいエピソードを盛り込んで回答をしたいところです。そのためにはガクチカや自己PRで取り上げるエピソードに工夫していきましょう。

ガクチカ例文

部活動やサークルの活動をガクチカとする場合は、目的の部分をわかりやすく説明するのが重要です。部活動やサークルは自ら選んで始めた活動のため、入部の動機や活動の目的をどのように設定したかにあなたの個性が表れます。

物事へ取り組む動機が伝わると、採用担当者は仕事のモチベーションを連想することができます。ガクチカは面接で深掘りされる場合も多いので、あまり明確な目的がなかった場合は部活動やサークルを取り上げない方が無難です。

部活動・サークルのガクチカ

私が学生時代に力を入れたことは部活動です。

私は3人兄弟で兄弟全員が幼少期から柔道に取り組んでいました。3人とも全国大会出場を目標に取り組んでいたのですが、兄2人はなかなか勝ち切れず、高校卒業と同時に柔道を引退しました。私は兄の想いも背負い、大学でも柔道に取り組んでいます。

現在の目標は全国大会入賞です。高校生のときに全国大会出場を果たすことができ、今ではより高い目標に向かって日々練習を積み重ねています。

まだ目標は達成できていませんが、最後の1年間でなんとしてでも目標を達成したいと思います。

高い目標を持つことで向上心につながることを柔道から学びました。貴社へ入社後も高い目標を持って、向上心を持って仕事に取り組んでいきたいと考えています。

古田 文子

プロフィール

部活動やサークル活動を取り上げる際は、得られた結果やスキルだけでなく、それらを得るまでの過程を具体的にしましょう。

「たくさん練習した」を「100回練習した」とすれば、企業側も記憶に残りやすくなります。

自己PR例文

部活動やサークルは多くの人とかかわる場合が多いので、自己PRとなる長所や強みが発見しやすい特徴もあります。部活やサークルでかかわりのある仲間にあなたの長所や強みを聞いてみるのも、回答を作るうえで効果的です。

また、OB・OG訪問で部活動やサークルの経験をどのように自己PRに活かしたのか聞くことも有効です。同じ活動をしていた先輩に頼りながら、長所や強みの見せ方を参考にしてみてください。

部活動・サークルの自己PR

私の強みは高い目標に向かって努力を積み重ねられることです。

私は幼少期から柔道に取り組んでおり、現在も大学で続けています。そして、全国大会入賞を目標に日々練習に取り組んでいます。

この目標を設定した背景には兄の影響があります。兄が2人おり、どちらも柔道をやっていたのですが、全国大会出場という目標に近づけず高校卒業と同時に引退しました。一方で、私は高校で全国大会に出場でき、今では兄弟の想いも背負って柔道に取り組んでいます。

具体的に目標達成に向けてやっていることは、高い目標を設定して、その目標を達成するために必要なことを洗い出すことです。全国大会で入賞するには、自分より強い相手を倒すための練習が必要になります。必要な要素を洗い出し、目標達成に向けてコミットして練習に取り組んでいます。

貴社に入社後も常に高い目標を設定し、その目標を達成するための行動を取ります。そして、数年後にはほかの人と差を付けて御社に貢献したいと考えています。

遠藤 美穂子

プロフィール

自己PRは強みや人となりについて、仕事の場で再現できることを伝えたいパートです。たとえば部活動やサークルでリーダーシップを発揮したエピソードから、仕事でも組織の中でリーダーシップを発揮できるといえると良いですね。

③アルバイト

アルバイトは入社後の働き方に通じるものが多く、企業にあなたの仕事への取り組み方や採用メリットを伝えるうえで非常に役立ちます。働く責任についても言及できると、社会人としての心構えが備わっているという印象を残すこともできるのです。

ただし、アルバイトの経験を伝えるときは、本分である勉強を疎かにしていたという印象が残らないように注意しましょう。留年の恐れがあると考えられてしまうと採用を検討するうえでの懸念事項となってしまうこともあります。

新卒採用はあくまでポテンシャル採用です。アルバイトでの就業経験が採用に大きく響くわけではないので、アルバイトで得たスキルだけを強調するのではなく、ガクチカと自己PRにふさわしいアピールポイントを伝えていきましょう。

ガクチカ例文

アルバイトでの経験をガクチカとして伝える際には、仕事でかかわった人から受けた反応や言葉を盛り込むことができると、採用担当者が仕事での取り組み方をより連想しやすくなります。あなたが課題を解決するために自主的に取り組んでいた内容を伝えましょう。

一方で、周りの評価を落とすような表現は避けてください。実際に社員よりも多くの仕事をこなせたり、頼りにされたことがあるかもしれません。

しかし仕事は互いの競争だけではなく、協力しながら大きな課題をクリアする必要もあります。働いたときに周りと調和が取れない人物とみなされないように気を配りましょう。

アルバイトのガクチカ例文

私が学生時代に力を入れたことは飲食店でのアルバイトです。

飲食店でアルバイトをした理由は、相手の視点に立って物事を考えられるようになりたかったからです。私はもともと自分のことだけで精一杯で、相手が何を求めているかを考えられない性格でした。この性格を克服したいと思い、アルバイトを始めました。

具体的に、顧客を観察して必要としていそうな対応を予想し、実際に行動するということを繰り返しました。

最初は「大丈夫です」や「結構です」などと言われ、的外れな行動を取ってしまうことが多かったのですが、徐々に顧客が考えていることを考えられるようになり、現在では高い確率で予想を的中させられるようになりました。

貴社に入社後も顧客や取引先の目線を常に考えた仕事をしていきたいと考えています。

永田 修也

プロフィール

アルバイトといえどもお金をもらいながら働いていたので、ある意味プロフェッショナルです。そのプロ意識をどの程度持っていたのかという点で話ができると、採用担当者への強いアピールとなります。

自己PR例文

自己PRでアルバイトの経験を取り上げる場合には、社員や顧客との接点について積極的に取り上げてみてください。

学生は年齢の近い人と接することが多いですが、アルバイトでは普段の学校生活では接することのない年齢や立場の人とコミュニケーションを取ることになります。

さまざまな立場の人の中であなたが長所や強みを発揮できるということになれば、入社後も活躍できる人材だと考える根拠になります

アルバイトの自己PR例文

私の強みは相手の視点に立って物事を考えられることです。

私はもともと相手の視点に立って物事を考えることが苦手で、自分のことしか考えられないような性格でした。この性格を克服したいと思い、大学入学後に飲食店でアルバイトを始めました。

具体的にしたことは、顧客を観察し、求めている対応を予想し、実際に行動してみるというサイクルを繰り返すことです。最初は的外れな行動を取ることもありましたが、徐々に考えていることがわかるようになり、感謝される機会が増えました。

社会人になっても、相手の視点に立って物事を考えることは必要だと思います。常に相手視点に立ち、相手が求める対応を先回りしておこなって、多くの人の役に立ちたいと考えています。

古田 文子

プロフィール

学生のアルバイトは選択肢が少ないため、自己PRの内容が似てしまう傾向にあります。周りと差を付けるための「+α」がないと、企業も「どこかで聞いた話」となってしまいます。経験の中で得た学びや考えを具体的にしましょう。

相手の立場になって考える力はどの企業でも活きる力です。より魅力的に伝えるための3ステップをこちらの記事で確認してくださいね。
例文5選! 相手の立場に立って考える力を魅力的に伝える3ステップ

アルバイト経験を自己PRで取り上げる際は3つの条件をクリアしたものを題材にするとアピールにより効果的です。こちらの記事を参考に、自己PRの題材選びのポイントを把握していましょう。
例文10選|アルバイト経験の自己PR必勝法を企業目線で解説

ガクチカと自己PRの違いを捉えた回答で選考通過に近づこう!

ガクチカと自己PRは似ているように感じますが、大きな違いがあることを説明してきました。違いをはっきりと認識し、それぞれのアピールポイントと企業の意図に合わせた回答ができるとあなたの印象は採用担当者に残るはずです。

回答は題材選びやエピソードの取り上げ方だけではなく、構成も変えるとより差別化を図ることができます。細かい部分にはなりますが、少し変えるだけで伝わりやすさは大きく変わるので早速実践していきましょう。

ガクチカと自己PRはESや面接で最頻出の質問です。学生の誰もが受ける質問で、一歩も二歩もリードして、内定に近づきましょう。

アドバイザーコメント

ガクチカと自己PRの違いをはっきりと捉えておこう

まずはガクチカと自己PRの違いをはっきりと理解しておきましょう。ガクチカは「学生時代に力を入れて取り組んだこと」、自己PRは「自分の長所や強み」に関して伝える項目です。

なぜ差別化しないといけないかというと、よほどの経験がない限り、ほかの学生と活動内容が似てきてしまうためです。一歩抜け出したガクチカと自己PRとしないと、採用担当者には印象が残りません。

自分にしかないエピソードを準備して採用担当者に印象を残そう

採用担当者にガクチカと自己PRで印象を残すためには、エピソードを用意しておくことが重要です。エピソードはそれぞれの根拠になります。

そして、自分だけのオリジナルのエピソードを話すことで、採用担当者を惹きつけ、周囲との差別化を図れますよ。

またオリジナルのエピソードを伝えることで、採用担当者の中では「あのエピソードの学生だよね」と覚えてもらうことにもつながります。ガクチカと自己PRの違いを把握し、それぞれで印象が残るようにしましょう。

ガクチカと自己PRが作れたら、第三者からフィードバックをもらい、違いの際立ったオリジナルの内容として磨きをかけてくださいね。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了
全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-220824001-02942)
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