10月入社の就職・転職対策! スケジュールやライバルの傾向を解説

3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました

  • キャリアコンサルタント/2級キャリア技能士

    Misako Sugihara〇石川県金沢市を拠点に15年にわたり就職支援に携わる。2年前からは転職支援も手掛けている

    プロフィール詳細
  • キャリアコンサルタント/産業カウンセラー

    Yoshiko Kato〇人材会社で約15年間、18,000人以上のキャリア相談を受けてきた。独立後は企業や大学、個人と契約し、キャリア構築の支援をおこなう。キャリアコンサルタント歴は20年以上

    プロフィール詳細
  • 国家資格キャリアコンサルタント/キャリア・デベロップメント・アドバイザー

    Koji Tanii〇大手メーカーで設計、品質管理に従事。キャリアチェンジののち、高校・大学の就職講師として活動。障がい者の就職や恋と仕事の両立を実現させるコンサルティングなど幅広い支援をおこなう

    プロフィール詳細

この記事のまとめ

  • 10月入社を目指すなら企業側の採用活動の意図を理解することが大切
  • 4月入社にはない10月入社ならではの注意点がある
  • 就活のプロが解説する10月入社の選考を突破するコツを参考にしよう

新卒は4月入社が多いことから、10月入社の情報が少なく、なぜ企業が募集を出しているのか、どんな選考対策をする必要があるのかなど疑問に思う人もいるのではないでしょうか。

また、そもそも10月入社をおこなっている企業を探す方法がわからなければ、自分に合った企業を見つけることが難しくなります。

この記事では、企業が10月入社を実施している理由やその際のスケジュールをキャリアコンサルタントの杉原さん、加藤さん、谷猪さんと一緒に解説します。4月入社以外の選択肢も見つけて、自分に合った方法を選びましょう。

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目次

10月入社を目指すなら早めの行動開始が成功の秘訣!

10月入社を実施している企業はありますが、4月入社に比べると企業数や募集人数が少なく、状況によっては倍率が高くなる可能性があります。そのため、選考のタイミングが遅くなることからぎりぎりに準備を始めるのではなく、早めに行動を進めることが大切です。

しかし、具体的にはいつから準備をするのかがわからなず、対策を始められないと悩む人もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事の前半では、企業が10月入社を実施している理由や目指す学生の傾向を解説します。事前に志望先やライバルの情報を理解して、立てるべき対策の準備をしましょう。

そして記事の後半では、10月入社を目指すときの注意点や選考の具体的な流れを解説します。記事を最後まで読めば、10月入社のメリットが理解でき、自分が目指すべきかが明確になります。

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自分に合った方向性か確認! 10月入社を実施している企業の傾向

10月入社を実施している企業の傾向

  • 大手企業の子会社
  • ベンチャー企業
  • 内定辞退者が出た会社

10月採用に興味があっても、そもそもどのような企業が実施しているのか把握していなければ、満足する就職を実現することは難しいです。

しかし、どのような企業が10月入社を実施しているのか傾向をつかめていない人もいると思います。

この章では、10月入社を実施している企業の傾向を解説します。当てはまる企業はどのような理由で実施しているのかを理解して、10月入社を目指すか考えましょう。

大手企業の子会社

大手企業の子会社は、親企業に比べると学生が集まりにくい傾向があるため、10月入社の人材を募集している傾向があります。

大手企業の子会社は、親会社の給与や福利厚生を基準としている場合が多いため、比較的待遇が良い点も魅力です。また、親企業に比べるとライバルが少なくなりやすいため、狙い目になるのです。

ただし、親会社と比較して応募人数が少ない傾向がありますが、大手企業の子会社はその条件の良さから、留学経験のある学生や日本人留学生など優秀な人材からも人気のある就職先です。目指す場合はしっかり対策しておかなければ、選考突破は難しくなります。

大手企業の子会社には、どのようなメリットがあるのかわからない人もいるのではないでしょうか。下記の記事では大手企業の子会社について解説しているため、ぜひ参考にしてください。

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ベンチャー企業

10月入社を実施している企業の傾向として、自由な社風から年間を通して採用を実施しているベンチャー企業も挙げられます。ベンチャー企業は新規事業のタイミングで人材を大量に募集するケースもあり、10月入社のチャンスも見つけやすいです

ベンチャー企業は大手企業の子会社に比べると福利厚生面で劣る可能性がありますが、能力を発揮すれば昇進や昇給の機会を得られる企業も多いです。また、入社して間もない時期でも裁量権が大きい可能性があるため、自分の能力を発揮して仕事をしていきたい人であれば、やりがいを持って仕事ができる環境といえます。

このことから、ベンチャー企業では高い能力を持つ人材の10月入社を待っている可能性があるため、自分が持つスキルや知識をアピールできるよう、入念な対策はが必要です。

ベンチャー企業についての知識に不安がある人は、下記の記事で働き方や魅力を解説しているため、併せてチェックしておきましょう。

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内定辞退者が出た会社

本来は4月入社しか採用していない企業でも、後から複数の内定辞退者が出た場合は10月入社の人材を募集するケースがあります。特に中小企業は、大手企業から内定がでなかったときの滑り止めとして受けている学生もいるため、内定辞退者が出るケースが多いです

内定辞退者が出た会社とはいえ、確実に人材を確保するためにも条件面が良い可能性も考えられます。

しかし、内定辞退者が出た企業の10月入社枠は内定辞退者の補填が目的のため、採用人数が多くない場合がほとんどです。少ない枠を狙って争う必要があるため、事前の準備は必要になります。

谷猪 幸司

プロフィール

私がサポートした10月入社した学生のなかには、海外留学経験がある人がほしいという企業に入社された人がいました。仕事上、海外の人とかかわないといけない仕事は存在していて、そんな企業とうまく巡り合うことができたということがありました。

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採用担当者の考えを理解しよう! 10月入社を採用する企業の理由

4月入社の人材にはいない特徴を持った学生に出会いたい、海外留学経験者を探しているなど、企業によって10月入社の枠を設けている理由はさまざまです。

そして、企業側が10月入社を実施する理由を把握し、それを満たせる人材であることをアピールすると採用の可能性が高まります。そこで重要になるのが、自分が興味を持った企業が「なぜ10月入社の枠を設けているのか」を理解しておくことです。

ここでは、企業が10月入社を採用する理由を5つ解説します。企業の理由を理解したうえで、自分が何をアピールするか考えましょう。

4月入社の人材にはいなかった優秀な学生に出会いたい

一般的な就職活動では、4月入社を目指して多くの学生が企業に応募します。しかし、必ずしも採用したい特徴を持つ人材を確保できるわけではありません。

そこで、企業側は4月に入社した人材にはない特徴を持つ人を採用するために10月入社の枠を用意しているケースがあるのです。また、大学院への進学を考えている学生や、留学の関係で4月入社の選考に参加できない学生など、高い能力を有しているけど4月入社には間に合わなかった人を採用するといった目的も考えられます

このように、募集企業自体が少ない10月入社の採用枠であれば、優秀な学生でも他社と取り合うになる心配が少なくなることから実施している可能性があります。

海外留学経験者の採用を狙っている

海外とかかわりのある企業や、語学力を求めている企業の場合、あえて10月採用の枠を設けて学生を募集している可能性があります。その理由は、10月入社の枠に応募する学生のなかには、海外から帰ってきた帰国子女や留学経験がある学生など、高い語学力を有している学生がいるからです

日本の年度末は3月のため、それに合わせて企業の入社は4月が一般的となっています。一方で、外国の大学では8月に卒業するのが一般的です。そのため、日本人が海外の大学を卒業して日本の会社に入社する場合は、早くても9月以降になります。

このような海外経験のある人材を確保するためにも10月入社を実施しているケースがあります。

杉原 美佐子

プロフィール

海外留学の経験は、異文化理解や多言語能力の点で有利になるでしょう。業界で考えると、IT、国際ビジネス、教育・研修、観光・ホテル、マーケティング・広告などになると思います。

内定辞退者の穴を埋めたい

10月入社の枠を設けている企業のなかには、本来は4月入社の選考しか実施していない場合でも、内定辞退者が出たことで秋採用をおこなっているケースがあります。

特に中小企業は内定を出した学生が別の企業への就職を選んでしまう場合も多く、不足した人員を補填するためにも10月入社を実施するケースが多いです

一度学生へ内定を出した企業でも、学生の事情によって内定式後に辞退が出る可能性は十分考えられます。もともと採用人数自体が少ない企業の場合は、一人の辞退でも大きな穴になってしまうのです。

そのため、翌年の4月入社まで確実に人手不足を補いたいと考える企業は10月入社で新たに枠を作り、学生を採用するケースがあります。

内定辞退率の低い学生を採用したい

10月入社を狙う人は、内定をもらえなかった場合、翌年も再度就活をすることになります。そのため、10月入社の内定を出すことで、高確率で内定承諾し、内定辞退の数を減らすことができるのです

企業にとって内定辞退されることはできる限り避けたいものといえます。採用活動にも人件費をはじめとするコストがかかるため、内定辞退されるとその分マイナスとなるからです

そのなかで、あえて10月入社の枠を設けることで、確実に就職したいと考える内定辞退率が低い人を確保することができるのです

競争率の低い環境で採用活動をおこないたい

多くの企業は4月入社を目指す学生を対象に採用活動をおこなうため、企業は競争率の高い状態で採用活動をすることになります。

特にベンチャー企業や中小企業は優秀な人材を大手企業や条件の良い企業にとられてしまうケースも少なくありません。採用したいという気持ちを持って内定を出したにもかかわらず、内定辞退者が出てしまえば、採用活動はやり直しです

このようなことを避けるためにも、、そもそも10月入社の枠を設けて、他社との競争があまり発生しない環境で採用活動をおこないたいと考える企業もあるのです。また、前述のとおり、10月入社の学生は内定を辞退する確率も低いため、採用にかける時間やコストを少なくできます。

企業は一人の人材に内定を出すにも多くの時間やコストをかけているからこそ、確実性の高い採用活動を求めているケースがあるのです。

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既卒の就活は新卒と違い、選べる職業に限りがあります。そのため、簡単に就職先を決めると入社前とのギャップから早期退職につながる恐れがあります。

これから既卒就活をはじめる人は、まず「適職診断」を活用しましょう。適職診断では、簡単な質問に答えるだけであなたの強み・弱みとぴったりの職業がわかります。

また、どのような職業を選んだらいいか就活軸も見つかるため、これから就活を始める今に取り組むのがベストです。

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ライバルを把握! 10月入社を目指す学生の傾向

10月入社の枠に応募する学生の多くは、4月入社の内定がでなかったり、入社したい企業が見つからなかったりしたことが考えられます。そしてこれらの学生はライバルであり、その傾向を理解しておくことで、差別化を図ることができるようになります。

ここからは、10月入社を目指す学生の傾向を解説します。どのような学生がライバルになるのかを理解しておき、自分ならではのアピールポイントを考える準備をしましょう。

就職活動をしていたものの内定が出なかった学生

10月入社の枠には、4月入社のタイミングですでに就職活動をしていたものの、企業から内定が獲得できなかった人が応募する可能性があります。

このような学生は、大手企業や条件の良い企業にのみ応募していたり、持っている能力やスキルを企業にアピールしきれなかったりしているケースが考えられます

4月入社の選考に参加している分、就職活動のノウハウは多く持っている傾向があり、失敗を糧にさらに企業研究や業界研究を深めている可能性が高いです。そのため、自分がこのような特徴に当てはまり、10月入社に挑戦する場合は、4月入社の就職活動のときよりも内容を深めた企業研究や業界研究をおこなう必要があります。

企業研究や業界研究は正しい比較項目を持つことが大切です。下記の記事では企業研究・業界研究のやり方を解説しているため、ぜひ参考にしてください。

企業研究
作り方例4選|企業研究ノートのまとめ方をイラスト付きで解説!

業界研究
業界研究のやり方|業界全体を捉えたうえで気になる業界を研究しよう

4月入社の選考で内定が出なかったため10月入社で内定を取得できるか不安です。10月入社の選考で4月入社の選考対策から活かすべき部分を教えてください。

谷猪 幸司

プロフィール

4月の選考で不採用になった企業と向き合うことが大切

どうして不採用となったのかをまずは想像することからスタートすることが必要になります。もしかしたら企業が求めている人物像とあなたの長所や人柄などが異なっていた可能性があります。

もしも自分のスキルが足りないということなのであれば、半年かけて成長するために経験を積むことが必要になってくるかもしれないので、その必要性も頭に入れておきながら、対策を進めていきましょう。

内定は出たもののもっと自分に合った企業を探している学生

4月入社の就職活動ですでに内定を得たものの、より自分に合った企業を見つけたいと考え、内定を辞退して10月入社を目指している人もいます。このような人は、就職活動をしていたにもかかわらず内定が出なかった人と同じように、就職活動のノウハウを持っている場合が多いです

また、すでに学校は卒業しているため、就職活動にかける時間は多く確保できます。その分企業研究や業界研究を入念におこない、10月入社の枠へ応募するため、志望度の高さを企業に理解してもらいやすい可能性があるのです。

だからこそ、10月入社の就職活動でこのタイプの人と戦う場合は、志望動機や自己PRを作り込んで臨むことで、採用担当者に志望度の低さで負けていないと伝えやすくなります。

以下の記事では効果的な志望動機や自己PRを作成する方法を解説しています。これから作成する人や、現在の内容に自信がない人は参考にしてください。

志望動機
志望動機例文35選|基本とプラスアルファで差別化するコツ

自己PR
例文20選|自己PRが簡単に書けるテンプレートで就活準備を効率化

大学院の進学や公務員を目指していた学生

10月入社の選考には、大学院への進学や公務員を目指していたものの、落ちてしまったり、考えが変わって就職することを選択したりする人が参加するケースもあります。

多くの大学院では9月〜10月に試験が実施されるため、その後に進学ができないとわかると就職活動では遅れが出てしまうのです

同じように、公務員試験も5〜6月に実施されるものの、落ちてしまえば就職活動のスタートが遅れます。その結果、4月入社では志望する企業の募集が終了してしまっていて、10月入社を目指す人もいるのです。

大学院や公務員を目指していた学生は、4月入社の選考に参加していないため就活のノウハウは少なめです。一方で、知識や技術面で秀でている可能性があるため、差別化するためにも自分の魅力が採用担当者に伝わるようなアピールを意識する必要があります。

留年により卒業が延びた学生

留年や休学で3月に卒業できなかった学生の場合、秋まで卒業が延びるため10月入社の選考に参加している可能性があります。留年や休学の理由はさまざまですが、留学が理由の場合は語学力に優れたライバルがいる可能性も考えられます

もしくは、卒業に必要な単位を落としてしまい、半期のみ留年となった人の場合は、10月入社に向けて選考に参加することも考えられるのです。

もし自分が留年により卒業が延びた場合は、選考時に留年について質問される可能性があるため、事前に回答を用意しておくと安心です。

加藤 賀子

プロフィール

「単位が足りなかった』」だけでは印象は良くないでしょう。どうして足りなくなったのかの具体的な理由を伝えましょう。一般的に考えてマイナスな理由である場合はそこから学んだ自身の改善点などを合わせて伝えると良いでしょう。

日本人留学生

海外の大学に通っている学生の場合、日本とは卒業の時期がずれているため、10月入社の選考に参加する場合があります。日本では多くの大学が3月で卒業を迎えられるようにカリキュラムが組まれていますが、海外の多くの国では卒業が8月です。

そのため、海外で留学している学生が卒業後すぐに働き始めるためには、4月入社ではなく10月入社の求人を探す必要があります

日本人留学生は、海外で生活していた経験がある分、語学力に富んでいて、企業側から重宝される可能性が高いです。自分が同じ選考に立ったとき採用担当者の印象に残るためには、そのような人たちと差別化を図り、企業に活かせる知識やスキルのアピールが欠かせません。

まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください

就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。

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4月入社には負けない魅力! 10月入社を目指す利点

10月入社を目指す利点

  • 人事異動があり区切りの良いタイミングで入社できる
  • 企業研究・業界研究に時間がかけやすい
  • 就職活動が忙しいシーズンはほかのことに集中できる

10月入社には、4月入社にはない企業研究・業界研究への時間のかけやすさや、就活時期のスケジュール管理といったメリットが数多くあります。どのようなメリットがあるかを理解しておくことで、10月入社を目指す理由が明確になり、行動に移しやすくなるでしょう。

ここでは、10月入社を目指す利点を解説します。4月入社とは何が異なるのかを理解して、どちらを目指すか検討しましょう。

人事異動があり区切りの良いタイミングで入社できる

多くの企業では10月頃に人事異動をおこなうことが多いため、この時期に入社することで区切りの良いタイミングで入社しやすくなります。新卒と中途入社の人の研修を同時に受けられることもあるため、仕事で必要な知識や技術を体系的に学べるだけでなく、入社後の人間関係を築きやすい点もメリットです

また、配属された部署の人員も、入社のタイミングで大きく変わる可能性があります。その場合、自分以外の部署内の人間関係が固まり切っていないため、10月入社であっても同僚となじみやすくなるのです。

このように、10月は企業が人事異動をおこなうため、研修や人間関係などの観点から入社するのに適した時期といえます。

企業研究・業界研究に時間がかけやすい

10月入社の選考にエントリーするのは、大学4年生の12月頃です。そのため、4月入社の選考に比べると企業研究や業界研究に割ける時間が増え、志望する企業についてより深く知ることができます

企業分析や業界研究は入社時期にかかわらず大切なことです。しかし、4月入社の場合はアルバイトや授業などとの両立しなければいけないため、満足できるまで企業分析や業界研究をできない可能性があるのです。

その点、10月入社の選考は4月入社の選考に比べて実施のタイミングが約半年ずれているため、その分を企業分析や業界研究・職種研究などに当てられ、志望企業と自分のマッチ度をより深く見極めやすくなります。

就職活動が忙しいシーズンはほかのことに集中できる

就職活動をおこなう大学4年生のシーズンは、大学の授業を受けたり、卒業論文の準備をしたりと忙しい人が多いのではないでしょうか。学生時代の思い出を残すための友人との活動をするための時間を確保したい人もいると思います。

しかし、授業や卒論準備、遊び、就活のすべてを取り組もうとすると、就活の準備が疎かになる可能性も考えれます。

その点、10月入社であれば、本来であれば就職活動が忙しい4年生の春から秋の期間をほかのことに当てられ、時間を作りやすくなるのです。学業が忙しい人の場合は、あえて10月入社を目指すことで、学校と就活の両立をかなえられます。

谷猪 幸司

プロフィール

周りの人が就活をしていて内定を先に勝ち取ったりしていたとしても、自分のペースで進めるということをきちんと頭に入れておきながら焦らずに就活を進めることが大切です。

周りに影響されて焦って就活しても失敗する可能性が高いので、自分の軸を持ちながら就職活動を進めていきましょう。

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職業選択においてやりたいことはもちろんですが、その中でも適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうため適職への理解が重要です。

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4月入社とはここが違う! 10月入社を目指すときの注意点

10月入社には、4月入社にはない利点がある一方で、知らないと後悔する注意点があります。注意点を理解しないまま10月入社を目指すと、選考突破できない可能性も大いにあるのです。

この章では、10月入社を目指すときの注意点を解説します。行動し始めてから後悔しないよう、事前に知識を身に付けておきましょう。

募集企業が少ない

10月入社は、そもそも募集企業が4月入社より少なくなる傾向があります。なぜなら、採用活動には多くのコストや時間がかかるため、余裕があったり明確な目的があったりする企業以外は、あえて10月入社に向けた採用活動をおこなうメリットが少ないのです

そのため、4月に新卒採用をおこなっている企業が、必ずしも10月入社の学生を募集しているとは限りません。また、10月入社の新卒を募集している企業のなかに志望企業が見つからなければ、就活の条件を変える必要も出てくる可能性があります。

このように、10月入社を募集する企業は少ないという前提を踏まえたうえで、早めの行動と確実に内定を獲得できるような対策が必要なことを覚えておきましょう。

4月入社の学生よりスタートが遅れ昇進や昇給に差が出る

10月に入社した場合は、4月入社の学生よりもスタートが遅れる分、将来的な昇進や昇給にも差が出る可能性があります。たとえば、企業によっては新卒の6月に夏のボーナスを支給していても、10月入社では冬のボーナスしかもらえないのです

ほかにも、企業によっては毎年決められた月に昇給や昇進の査定をおこなう可能性があります。もしその査定月が4〜9月の間だったり、査定するために数カ月に渡って働き方を確認したりする場合は、10月入社だと査定の対象にならない場合もあるのです。

その結果、昇給や昇進の査定が翌年になり、同じ年に入社した新卒とも大きな差が生まれる可能性があります。

募集人数が少ない

10月入社の選考に応募する場合、4月入社の募集よりも採用枠が少ない可能性があります。10月入社の新卒を採用する理由は企業によって異なるものの、なかには4月入社予定の学生が内定を辞退したことにより、予定していた採用人数に満たせるよう補充するといった目的で募集していることがあるからです

また、採用枠が少ないことから倍率が上がる可能性があります。そうなれば、選考突破できる難易度がさらに上がり、内定獲得が困難になることも考えられるのです。

10月入社の枠へ応募する場合は、企業がどのような意図で採用活動をおこなっているのかを考え、募集枠が少ないようであればさらに入念に対策をしっかりおこないましょう。

難易度が高くなりやすい

10月入社の選考には、海外で留学を経験した学生や大学院を目指していた学生など、幅広い知識やスキルを有する学生が参加する可能性があります。そのなかで少ない枠の内定を争うことから、難易度が高くなる可能性があるのです。

そのため、10月入社の内定を獲得するためには、4月入社の選考よりもさらに企業研究や業界研究を重ね、企業に志望度が伝わるアピールが必要になります。採用担当者の印象に残るよう、志望動機や自己PRも企業に合ったエピソードを盛り込んで、作成することが大切です。

4月入社の選考に参加していたから就活のノウハウがあるとしても、油断せずに対策をしっかりおこないましょう。

4月入社の選考で内定が出なかったのに、難易度の高い10月入社の選考を突破するにはどうしたら良いのでしょうか?

加藤 賀子

プロフィール

前回の選考の良かった点と改善点をまとめて次の選考に活かそう

自身の前回の就職活動や選考時の良かった点・改善点を先ずは具体的に把握することが大切です。そこから今回はどのように動いていくかが見えてきます。

もし、自分で棚卸しが難しい場合はキャリアセンターを活用しましょう。4月の選考で内定が出なかったことをマイナスに捉えるのではなく、再度チャレンジ出来る道があることを喜びましょう。

10月入社を目指すだけの理由を練りこむ必要がある

10月入社の選考を実施する企業は、学生があえて4月入社ではなく、10月入社を目指したのか確認する場合もあります。事前に選考で伝える内容を考えておくと、採用担当者に質問されたときも焦らずに答えることが可能です

たとえば、留学により卒業が遅れたことが10月入社を目指す理由であれば、「留学によって休学した期間がありました」と伝えましょう。ほかにも、4月入社の内定が出たものの、自分に合う企業を探したいと思ったのであれば、「より自分の適性や将来に合った企業を探したいと思った」と、10月入社を目指すことになった理由を正直に伝えることで採用担当者も理解できます。

このように、10月入社を目指した前向きな理由を考え、聞かれたらすぐに答えられるよう準備しておきましょう。

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スケジュールを理解しよう!  10月入社を目指す場合の流れ

10月入社の就職活動スケジュール

10月入社は一般的な4月入社の就職活動とはスケジュールが大きく異なるため、事前にどのような流れで進んでいくのか理解しておくと、エントリー漏れの心配を減らせます。人によっては大学の卒業時期にかぶる可能性もあるため、学業と並行する方法も考えておきましょう。

ここからは、10月入社を目指す場合の流れを解説します。どの期間に何をするべきなのかを明確にして、選考に臨みましょう。

①11月頃:自己分析・企業研究など就活準備

10月入社を実施する会社では、遅くとも11月頃には新卒採用の情報を出していて、志望企業を探し始められます。応募が開始する12月よりも前に、自己分析・企業研究・業界研究をおこない、自分に合った企業を見つけましょう

自己分析をするときは、以下の流れでおこないましょう。

自己分析の流れ

  • 自分が興味のある企業を一つピックアップする
  • なぜ興味があるのかを考える
  • 興味がある理由に関係するエピソードを考える
  • 同じことをほかの企業でも繰り返す

上記の流れで自己分析を深めていくと、自分のやりたいことや仕事で大切にしたい考え方が明確になり、企業選びがしやすくなります。

なお、自己分析は後から見返せるようにノートにしておくこともおすすめです。こちらの記事では自己分析ノートの作り方を解説しているため、ぜひ参考にしてください。

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自己分析ノートの効果的なやり方4ステップ|就活での活用法も解説

この記事では、ノートを使った自己分析法のやり方がわからない人に向けて、自己分析ノートの種類やメリットを紹介しています。自己分析をノートでやるときは目的に合わせた工夫が重要です。キャリアコンサルタントとともに手順も説明するので、自己分析ノートを就活に役立てたい人は参考にしてくださいね。

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②12月頃:エントリー

12月頃になると、翌年10月入社の求人がエントリーできる企業が多くなります。企業によって応募締切は異なるため、志望企業のスケジュールを確認したうえ、エントリーに必要な書類を用意しましょう。

エントリーに必要な書類は企業によって異なりますが、一般的には履歴書やエントリーシート(ES)の提出が求められることが多いです。書類はエントリー締切に間に合うように提出すれば問題ないため、締切日までに内容を作り込んでから提出しましょう

また、提出した履歴書やESに記載した志望動機や自己PRは、その後に面接に進んだ場合にも活用する内容です。後から読み返せるように、原本のコピーを取っておくと安心です。

履歴書やESの書き方がわからない人や、違いが理解できない人は、下記の記事を参考に作成すると採用担当者の印象に残る書類が作成しやすくなります。

履歴書の書き方
新卒用履歴書の書き方完全版|よくある失敗や受け渡しのマナーも解説

ESの書き方
エントリーシートの書き方完全版! 提出前の最終チェック項目も紹介

履歴書とESの違い
エントリーシートと履歴書の違いがわかる! おすすめのアピール方法も

③1月:書類選考・面接

12月にエントリーした企業は、翌年から書類選考や面接が実施されることが多いです。そのため、10月入社を目指している場合は、1月頃までに書類選考や面接の対策を進めておきましょう。

特に複数の企業に応募している場合は、その分書類の作成やその企業に応じた面接の対策が必要になります。対策に時間がかかることに加えて、大学卒業に向けて単位の取得にも注力しなければいけない場合もあるため、余裕を持った準備をすることが大切です。

また、書類の提出方法や面接の参加方法など、マナーを守らなければいけない場面も多々発生するため、事前に把握して失礼な印象を持たれないよう注意することも意識しましょう。

なお、冬に面接へ向かう場合は、コートやマフラーも身だしなみの一貫として採用担当者の目に留まる可能性があります。こちらの記事では冬の面接の服装も解説しているため、併せてチェックしておきましょう。

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また、面接練習は自宅でもおこないたいという人は、下記の記事で効果的なやり方を解説しているため、ぜひ参考にしてください。

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④3〜4月:内定獲得・内定式

10月入社を目指す理由が留年や休学、海外の大学に在籍していたなどでない場合は、卒業シーズンである3月頃に内定が出る場合が多いです。内定が出た後は、採用担当者から必要な手続きを確認しておき、内定承諾書にサインをしましょう。

内定承諾にともない、10月入社でも内定式を実施する企業の場合は、3〜4月に内定式が実施されることが多いです

ただし、10月入社は採用人数の少なさから内定式を実施しない企業も少なくありません。内定が出た企業に内定式の有無を確認しておくことで、準備が必要なのか判断が可能です。

10月入社でも内定式が実施される場合は、事前に当日の流れを理解しておくことで焦らずに参加できます。こちらの記事では内定式の流れを解説しているため、ぜひ参考にしてください。

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⑤9月以降:卒業・入社

10月入社の内定が出た後は、まだ大学卒業が確定していない場合は、確実に卒業できるよう単位の取得に注力しましょう。

なお、3月に卒業している人であれば、この期間はアルバイトをしたり仕事に向けて勉強をしたりして過ごすことができます。自分の都合に合わせて、どのような過ごし方が適切かを考えて生活すると、入社後に良いスタートダッシュが切れるようになります

なお、具体的な入社日は企業によって異なるため、内定が通知されたときに伝えられた日程を確認しておくと間違える心配を減らせます。また、入社日に出勤する場所や服装を事前に確認しておくことで、落ち着いて当日を迎えられるでしょう。

杉原 美佐子

プロフィール

社会人の連続休暇は一週間から10日ほどが限界であるため、私なら数か月かけて美術館巡りしながらヨーロッパを転々と旅したいですね。そして、積読になっている本を片っ端から読み漁ります。心の栄養補給も大切です。

自分に合った方法を選ぶことがおすすめ! 10月入社の人材を募集している企業の探し方

10月入社の人材を探している企業は、4月入社の採用活動を実施している企業よりも少ない傾向にあります。そのため、自分に合った企業を見つけるためにも、複数の方法で求人を探すことが大切です。

ここでは、10月入社の人材を募集している企業の探し方を解説します。一つの方法に絞らず求人を探して、入社したいと思える企業を見つけましょう。

求人サイトを複数併用する

就職活動をするときは、リクナビマイナビなどの求人サイトを利用する人が多いはずです。

4月入社は募集をかけている企業が多いため、一つの求人サイトでも多くの情報が集まりますが、10月入社を目指すのであれば、複数のサイトに登録しておくことで就職先の選択肢を増やせます

また、その際に地方での求人を探す場合は、就職希望先の地域に特化した求人サイトを選ぶことで、より自分に合った求人に出会える可能性が高まります。そして、地域に特化した求人サイトと全国展開している求人サイトを併用することで、より多くの情報が得られるのです。

人によってどの求人サイトが使いやすいかが異なるため、どこを使うか悩んだときは、一度登録してみて使ってみると自分に合っているか判断できます。

加藤 賀子

プロフィール

私なら通常よりも10月入社は求人数が少ない状態なので、情報を多岐に集めるためにも、先生や先輩・キャリアセンターのキャリアコンサルタントにも情報をもらいながら、新卒や第二新卒の求人を扱っているサイトをわかる限り登録します。

就活エージェントを活用する

前述のとおり、10月入社は採用枠が少なかったり、高度なスキルを身に付けている人がエントリーする可能性があり、難易度が高くなる傾向があります。そのため、一人では就活に臨まず、就活エージェントを活用して、キャリアコンサルタントと相談しながら対策することもおすすめです。

就活エージェントは就活に関する専門知識を有していて、就活生の価値観や志望する企業に合わせて就職活動のサポートをおこなっています

就活エージェントを利用すれば、履歴書やESの添削を受けたり、面接練習ができたりできるため、就職活動で不安を感じる部分を少なくできます。このように、一人で悩む心配がなくなるため、初めての就職活動で安心して活動しやすくなるのです。

なお、就職エージェントは学生の紹介を受けた企業が費用を支払うため、学生に料金が発生することは基本的にありません。利用の費用を心配せず、気になる人は一度相談してみましょう。

秋の合同説明会に参加する

就職活動の中盤を過ぎた秋にも、複数の企業が学生向けに開催する合同説明会が実施することがあります。10月入社の採用活動を実施する企業が参加する可能性があるため、視野を広げるためにも参加するのがおすすめです

また、合同説明会には多くの企業が参加するため、今まで知らなかった企業に出会える可能性が高まり、自分の選択肢を増やすことができます。さらに、社員へ直接質問ができるため、入社前に疑問に思う部分の解決が可能です。

加えて、合同説明会で質問をすると採用担当者の印象に残り、覚えてもらえればその後の選考で有利に働くこともあり得ます。気になる企業を見つけたら、ぜひ質問をしてみましょう。

なお、合同説明会で何を質問すれば良いかわからないという人は、こちらの記事で聞くべき質問を解説しているため、目を通しておくと安心です。

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大学のキャリアセンターに相談する

特定の学校に通う学生を採用したいと考えてる企業は、大学のキャリアセンターに直接求人情報を送っている可能性があります。

企業は「この学校の学生を採用したい」という考えを持って大学のキャリアセンターに求人情報を送っているため、大学のキャリアセンターを通して応募した場合は書類選考を突破できる可能性が高まるのです

さらに、大学のキャリアセンターを利用すれば、自分の希望する業界や職種に合わせた求人の紹介を受けられる可能性があります。応募時は履歴書やESの添削などのサポートも受けられるため、一人で就職活動をする不安を軽減できるのです。

10月入社はライバルのレベルが高い可能性があるからこそ、キャリアセンターで書類の添削や面接練習の支援を受けて、自信を持って選考に参加しましょう。

谷猪 幸司

プロフィール

どうして自分が10月入社で考えているのかの理由をきちんと説明しておきましょう。就職活動についてキャリアセンターの方と一緒の方向性を向いていないと結果につながりにくいことがあります。

企業の採用ページを確認する

志望企業が明確な場合は、10月入社の求人が出ているか企業の採用ページを直接確認する方法があります。企業の採用ページを活用することで、より詳しい選考の内容が確認できたり、求人サイトを通す必要がなくなり連絡を見落とす可能性が減ったりするのです

また、企業によっては公式のSNSアカウントを設けて、SNSで募集開始の情報を発信するケースがあります。求人情報の見落としがないよう、企業のSNSがないかチェックしておくとさらに安心です。

なお、この方法は志望企業が定まっている場合におすすめな方法です。具体的な志望企業の落とし込みができていない場合は、求人サイトや就活エージェントなどほかの方法で探しましょう。

第二新卒も必見! 転職で10月入社を目指すメリット

転職で10月入社を目指すメリット

  • 求人情報を出す企業が多い
  • 夏のボーナスを受け取ってから転職できる
  • 中途採用でも同期ができる可能性がある

すでに一度企業で社会人経験を積んでいる第二新卒も、転職する時期に悩んでいる場合は10月入社がおすすめです。10月入社は求人を出す企業が多かったり、夏のボーナスを受け取れたりと転職のタイミングにぴったりな条件が揃っているからです。

ここからは、転職で10月入社を目指すメリットを3つ解説します。第二新卒が納得できる転職ができるよう、どのようなメリットがあるのか理解しておきましょう。

求人情報を出す企業が多い

10月は、新しいプロジェクトが開始したり、プロジェクトが終了したことにより異動や転職をする人が増えることから、企業の体制に変動が出やすい時期といえます。そのため、企業側は空いた人員の席を補充するために求人を出す傾向があり、自分の希望に合った条件の企業を見つけやすく、納得できる転職活動がしやすくなります

第二新卒であれば、未経験の求人でもポテンシャルを評価されて選考突破できる可能性が大いにあります。ほかにも、志望する業界・職種での経験があり、実力が認められれば即戦力になると判断され、内定が出る場合があるのです。

転職したい気持ちはあるけども、タイミングに悩んでいるのであれば、10月入社を選択肢に入れて行動することがおすすめです。なお、10月に入社を考えている場合は、その3カ月前の7月頃から転職活動を開始するとスケジュールに余裕を持って行動できます。

転職のタイミングに悩んでいる人は、こちらの記事で詳しく転職におすすめなタイミングを解説しているため、ぜひ参考にしてください。

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転職の適切なタイミングは、その目的によって変わってきます。この記事では、企業目線、求職者目線それぞれの立場に立って良いタイミングを提案し、第二新卒が転職をするうえでのメリットやデメリットを解説しています。

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夏のボーナスを受け取ってから転職できる

10月入社で転職する場合、退職の時期は8〜9月であることが多いため、夏のボーナスを受け取ってからの退職が可能です。夏のボーナスは多くの会社で6月に支給されますが、企業によっては支給前に退職の相談があると、ボーナスが支給されなかったり減額されたりするのです

そのなかで、7月から転職活動を開始する10月入社を視野に入れ、7月以降に退職の相談をすることで、退職を理由にボーナスが減額される心配はありません。

ただし、転職先で冬のボーナスがもらえるかは、企業に規定によって異なるため注意しましょう。一般的には、10月入社でする場合は査定の関係で翌年の夏のボーナスから支給になるケースが多いです。

中途採用でも同期ができる可能性がある

新卒として働いているなかで、仕事の悩みを同期に相談して、乗り越えた経験がある人もいるのではないでしょうか。

しかし、転職の場合は同期ができにくいため、相談できる人ができず不安に思う人もいるかもしれません。

ただ、10月は企業が活発に求人情報を出しているだけでなく、転職者も多い時期のため、中途採用でも同期ができる可能性があります。同期がいれば、不安な気持ちも共有しやすく、仕事で悩んだときも一人になる心配を減らせます。

同期ができるかは企業の採用人数によっても異なるため絶対とは言い切れませんが、できる限り同期が欲しい第二新卒の人は、10月入社を選ぶのがおすすめです。

杉原 美佐子

プロフィール

10月に入社することにはメリットはさまざまあります。応募者がそう多くないので、入社のハードルが低くなります。チャレンジも可能です。また、人材補充で10月入社なら、希望するポジションが見つかる可能性が高くなります。

就活・転職ともに対策可能! 10月入社の選考を突破する秘訣を就活のプロが解説

10月入社の就職・転職活動を考えているものの、どのように選考を突破すれば良いのか悩む人もいるのではないでしょうか。就職活動は人生において重要な決断だからこそ、失敗したくないという人は多いはずです。

そこでこの章では、キャリアコンサルタントの加藤さんに10月入社の選考を突破する秘訣を就職・転職ごとに解説してもらいます。具体的な対策方法を理解して、選考に臨みましょう。

アドバイザーコメント

入社時期に関わらず自分を変に飾ろうとしないことが大切

どうしても内定を手に入れたいと思うあまり自分を良く見せようと、内容を大きく伝えすぎたり・知ったかぶりをしてしまったりと飾ってしまうことがあります。

その後の質問で、突っ込まれると答えに戸惑ってしまったり、つじつまが合わないことを話してしまったりと逆にマイナスになる可能性があります。

新卒は10月入社を希望する理由を具体的に伝えよう

新卒の場合は、どうして10月入社を希望しているのかの具体的な理由をしっかりと伝えることが大切です。一般的に見てマイナスな理由の場合は、その理由から得たモノがあるからこそ10月入社にチャレンジをしている背景があるので、得たこともしっかりと言葉にして伝えましょう。

第二新卒は前職の退職理由と志望理由をより具体的に伝えよう

第二新卒の場合は、どうして前の会社を退社したのか、その上でどうして志望先企業を選んでいるのかを具体的に伝えましょう。ここで大切なのは、また同じ理由で辞めそうだと相手側に思われないことです。しっかりと自分の棚卸しや目指しているキャリアを明確にし、挑むことが重要です。

10月入社に悩む人におすすめのQ&Aも併せてチェック!

10月入社に興味があるものの、10月入社のコツや特徴がわからず行動に移せない人もいるのではないでしょうか。行動を起こしてから後悔することがないよう、事前に基本的な知識を理解しておくと安心です。

そこでこの章では、PORTキャリアに寄せられたQ&Aから、10月入社に挑戦するか悩んでいる人におすすめの内容を3つ紹介します。キャリアコンサルタントのアドバイスを参考にして、10月入社を目指すかどうかを判断しましょう。

10月入社を勝ち抜くには4月入社ではない理由を明確にしよう!

10月入社の選考を勝ち抜くためには、採用担当者に聞かれても落ち着いて対応ができるよう「なぜ4月入社ではないのか」という理由を明確にしておきましょう。一般的な新卒の就職活動は4月入社のため、企業は学生がなぜ「10月に入社したいのか」が気になっている可能性が高いからです。

10月入社の理由は、「留学や休学の関係で卒業がずれた」「大学院の試験に落ちて、4月入社では興味のある企業の募集がない」など人によってさまざまです。採用担当者が納得する前向きな理由をアピールすることで、理解してもらいやすくなります。

10月入社で納得のいく就職先を見つけて、後悔のない就職活動をしましょう。

アドバイザーコメント

10月に入社しても数年後にはほとんど関係なくなる

10月入社の選考に参加するか悩んでいる学生の皆さん、悩んでいるなら応募してみませんか。

内定が出るかどうかは相手の会社次第であり、10月入社といっても長い社会人生活のなかの一時でしかありません。入社して3年、5年と時が経過したら、10月入社のメリットも意味もなくなります。

入社したら一生懸命に働けばいいだけです。すでに新入社員同士の輪ができあがっていて最初は居心地が悪いこともありますが、会社は仕事をする場です。

入社した会社で自分のスキル・能力を発揮して、自分のキャリア目標を達成させることができ、そしてプライベートも充実させることができればそれで良いのです。

10月入社は自身のキャリアを実現しやすいチャンス

10月入社は、人材補充ニーズが高いこともあり、自分のキャリア目標を実現できるポジションを獲得できる一つのチャンスです。自分のキャリア目標は明確になっていますか。入社時期よりもこちらをしっかりと考えましょう。

10月入社の選考は、理想的なキャリアスタートを切る絶好の機会になるでしょう。自らチャンスを手放してはいけません。ぜひ、前向きに検討してください。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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