芸能マネージャーを目指しているものの、志望動機が書けないと悩んでいる人も多いのではないでしょうか。芸能マネージャーは一般的には華やかなイメージですが、裏方として地味な業務も多く、自分の憧れや思いをどのように志望動機に落とし込めば良いか迷いますよね。

芸能マネージャーの志望動機を作るには業務内容をしっかりと理解したうえで、自分がどのような仕事を担いたいかを具体的に決めておくことが大切です。また芸能マネージャーの志望動機でしがちな失敗も把握して、意図せず悪い印象にならないように調整しましょう。

この記事では、キャリアコンサルタントの田邉さん、若林さん、加藤さんと一緒に、芸能マネージャーの仕事内容や志望動機の作り方を解説します。例文も参考にしながら、誤解なくあなたの思いが伝わるような志望動機を作ってくださいね。

芸能マネージャーの志望動機を書くためには仕事内容の熟知が鍵になる

芸能マネージャーに対して、華やかなイメージや強い憧れを持っている人も多いでしょう。ただ、志望動機を作るためにはイメージよりも実際の業務内容を熟知して、自分がどのような仕事をしていきたいのかを具体的に描いていくことが大切です。

この記事でははじめに、芸能マネージャーの仕事内容を紹介していきます。華やかさだけではなく、裏方の仕事らしい地道で大変な仕事もしっかりと理解して、自分のやりたい仕事を見つけてくださいね。

次にキャリアコンサルタントと一緒に、芸能マネージャーに求められている3つの素養を解説します。憧れやイメージではなく、あなたが芸能マネージャーとして働いていけそうかをしっかりと見極めていきましょう。

そして、芸能マネージャーの志望動機を作る5ステップと、伝わりやすい回答にするための構成を取り上げるので、実践しながら自分の熱意や思いがこもった志望動機を作ってください。

最後に、担当する職種別の例文と、誤解を招きやすい内容の例文を紹介しています。自分の回答と見比べながら、より質の高い志望動機にするために磨きをかけていきましょう。

そもそも志望動機の作り方がまったくわからないという人は、こちらの記事も参考にしてみましょう。
例文12選｜受かる志望動機をエントリーシートに書く4つのステップ

芸能マネージャーになるために必要な資格やざっくりとした仕事内容を把握したい人は、こちらのQ&Aを参考にしてみてくださいね。

まず確認！ 芸能マネージャーの仕事内容とは？

芸能マネージャーとは、俳優やミュージシャンなど芸能界でスポットライトを浴びる仕事をする人たちを支える仕事です。裏方として多方面にわたる業務内容を担うことになるため、さまざまなことに対応できるマルチな能力が必要とされるなど、しっかりと仕事内容を把握しないと回答が的外れなものになる可能性もあります。

そのため、まずは芸能マネージャーの仕事内容を詳しく解説していきます。上記の図は芸能マネージャーの一日の例なので、参考にしながら仕事内容をイメージしてみてくださいね。

芸能マネージャーの仕事内容を把握するにあたり、そもそも自分に合った仕事とはどういうものかと疑問を持っている人もいると思います。こちらの記事を参考に、自分に合った仕事の基準を見つけておきましょう。
自分に合った仕事を簡単4ステップで発見！ 後悔しない方法を解説

①スケジュールの管理

タレントは働く時間が不規則という特徴があります。番組によって収録時間が変わったり、街中で撮影をする場合は通行量の少ない早朝や深夜に撮影することなどもあるからです。芸能マネージャーは、そのような不規則な仕事の日程を管理します。

そして仕事のスケジュールを漏れなく管理するだけではなく、担当するタレントの体調や移動による疲労なども考慮しながら、受ける仕事を決めていくのです。

そのため、芸能マネージャーは依頼された仕事をただ受けるだけでなく、依頼者に日時を調整してもらったり、担当するタレントの意向なども考慮したりしながら、スケジュールを決めなければなりません。つまり、多くの人と調整する力が求められます。

②メディアへの売り込み

タレントがメディアから依頼を受けてテレビやラジオなどに出演するようになるまでには、一定の知名度や実績が必要になります。そのため、まずは芸能マネージャーが各メディアの担当者を訪ねて営業活動をおこない、担当するタレントなどを売り込む必要があるのです。

メディアへの売り込みとは、タレントのプロフィールや出演した過去の作品などをメディア側の担当者へ渡し、できる仕事をアピールすることを意味します。ときにはタレントにオーディションを受けてもらったり、一緒に担当者へ挨拶回りをしたりもします。

一連の営業活動を成功させるためには、芸能マネージャーがいろいろな担当者と円滑で密なコミュニケーションを取れるかが鍵を握るので、多くの人と信頼関係を築くためのコミュニケーション能力も必須といえるでしょう。

コミュニケーション能力の言い換え表現を知っていると、志望動機を作るときにも役立つことがあります。こちらの記事を参考にしてみましょう。
コミュニケーション能力は12個の言い換えで勝負しよう！ 例文つき

コミュニケーション能力を自己PRで伝えたいときは、3タイプのうちのどれに当てはまるかを考えると内容を決めやすくなります。こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
例文12選｜コミュニケーション能力の自己PRを3ステップで解説

③現場への帯同や送迎

タレントは一人で仕事をするときもありますが、芸能マネージャーが現場まで帯同することもあります。マネージャーはタレントの送り迎えをしたり、現場で最大限のパフォーマンスができるようにサポートをするのです。

たとえば、屋外での撮影であればタレントが体調を崩さないように防寒具を用意したり、食事を準備したりします。また、写真撮影などであれば映り方をチェックしたり、けがをしないよう気を配ったりすることもあります。

芸能マネージャーは仕事の現場で誰よりも担当するタレントに気を配りながら、より良い仕事ができるようにサポートに徹するのです。

気配りする力を自己PRでアピールするときには、根拠となる経験をしっかり明示することが大切です。どのような経験がアピールに適しているかが気になる人は、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
自己PRの「気配り」は一工夫が必要！ 効果的にアピールする秘訣

④ブランディングの考案

芸能マネージャーは、担当するタレントの強みをもとに活動方針を決める仕事があります。これはブランディングと呼ばれ、その人のイメージ戦略を練ったり、強みが活きる仕事内容を決めたりしていく仕事を指します。

タレントの印象は本人の言動だけではなく、出演した作品や周囲からの意見にもよって変化します。本人が希望する活動方針なども考慮しながら、冷静に社会での受け止められ方を分析し、活動の方向性を決めていく必要があるのです。

芸能マネージャーが担当するタレントを第三者的な目線でしっかりと分析し、活動方針を決められると、タレントは長期的に活躍することができるのです。

⑤スカウトなどによる人材発掘

芸能事務所やプロダクションで芸能マネージャーをする際、所属するタレントのサポートだけではなく、新しい人材を発掘する仕事もあります。芸能界は変化が激しく、日々ニーズも変わるため、それらに対応するために新しい人材を発掘する必要があるのです。

新しい人材を発掘するためには、街中や劇場などで声を掛けるほか、YouTubeやTikTokなどのSNSも駆使します。いろいろな場所やメディアを活用しながら、幅広く情報を集めて、芸能界で活躍できそうな人材を見極めていくのです。

また、芸能事務所やプロダクションではオーディションをおこなっている場合もあります。オーディションの方法も含めて、どのように人材を発掘していくかを考えることもマネージャーの仕事です。

キャリア支援の専門家が解説！ 芸能マネージャーに求められる3つの素養

芸能マネージャーは、個性的な人が集まる芸能界で幅広い業務を担うため、心身ともにタフである必要があります。その背景を踏まえずに志望動機を書くと、憧れやイメージに偏った内容になる可能性があり、的が外れた印象になってしまうかもしれません。

ここでは芸能マネージャーに求められる3つの素養を、キャリアコンサルタントと一緒に解説していきます。芸能マネージャーの大変な面もしっかりと把握し、志望動機を作るための基礎としていきましょう。

①地味な仕事もできる

芸能マネージャーは、芸能界という華やかな業界にかかわるため、派手な仕事というイメージを持っている人も多くいます。しかし、裏方として地味な仕事を担うことも多く、地味な仕事でもしっかりとこなしていけるかが大切なのです。

地味な仕事とは、たとえばタレントの荷物を運んだり、急遽必要になったものを買いに行ったりすることです。また、セリフの練習に付き合ったり、SNSでの投稿による影響を分析したりすることもあります。

これらの地味な仕事もてきぱきとこなせる素養が、芸能マネージャーには必要なのです。

②体力がある

タレントは不規則な日程で仕事をすることもあると説明しました。芸能マネージャーはその仕事に帯同することもあり、送迎する場合にはタレントよりも早く起きたり、遅く寝たりすることもしばしばです。また衣装や小道具を運ぶこともあり、体力は必須といえます。

もしも体力がないと、車で送迎するときに事故を起こしてしまったり、タレントをサポートするどころか逆に迷惑をかけてしまったりすることが予想されるのです。

不規則なスケジュールでも対応ができたり、体力を使う仕事もこなせたりすることも、芸能マネージャーに必要といえます。

③精神的にタフである

芸能界で活躍する人には個性的な人が多く、活動に関してポリシーや哲学を持っている場合もあります。そのため、芸能マネージャーになった場合には、さまざまな個性を持った人と接する機会が増えるのです。

個性豊かな人たちはコミュニケーションの取り方が独特だったり、仕事へ打ち込む姿勢がよりいっそう繊細だったりすることが予想されます。日常生活よりも気を配らないといけない場面が多かったり、ときには怒られたりすることもあるでしょう。

芸能マネージャーになるためには、それらに耐えうる精神的な耐性があるかが重要になるのです。

芸能マネージャーの志望動機を作る5ステップ！

芸能マネージャーの仕事内容や求められている素養がつかめたら、あなたが芸能マネージャーとして働きたいと感じた理由を整理し、どのような仕事で活躍できそうだと感じたかを志望動機に落とし込んでいきましょう。

ここでは芸能マネージャーの志望動機を作るための5ステップを解説していきます。一つずつステップを実践し、自分の体験に基づいた志望動機を作ってくださいね。

ステップ①自己分析で志すきっかけを深掘りする

芸能マネージャーの志望動機を作る初めのステップとして、芸能マネージャーを志したきっかけを深掘りしていきましょう。深掘りすることであなたの価値観や考え方を整理することにもつながり、根拠を持って志望動機を伝えられるようになります。

きっかけを深掘りする際は、自分に合った自己分析の方法で構いません。もしも自分に合った方法が定まっていない場合には、マインドマップを使ってみるのがおすすめです。

マインドマップは連想ゲームのように自分の考えを深めていくことができるため、自分が普段意識できていなかったようなことを思い出すことにも役立ちます。

芸能マネージャーを志すきっかけを起点に、自分のやりたいことや芸能マネージャーになぜ憧れを持ったかなどを考えてみてくださいね。

自己分析の方法が定まっていない人は、こちらの記事を参考に納得いくまで自己分析を深めましょう。
自己分析マニュアル完全版｜今すぐできて内定につながる方法を解説

マインドマップを使った自己分析を極めたい人は、こちらの記事を参考に方法や注意点を確認しておきましょう。
マインドマップで自己分析を極めよう！ 活用方法や注意点を徹底解説

ステップ②業界研究で業界を選んだ理由を明確にする

芸能マネージャーを志すきっかけを起点に自己分析ができたら、次は「なぜ芸能業界で働きたいのか」という質問に答えられるように準備しましょう。業界を選んだ理由を明確にすることで、志望動機の根拠を固めることができます。

業界研究をするときは、上記の表などをもとに8つの業界の概要を把握し、芸能業界でしかできないことを考えましょう。ほかの業界でもできることを伝えてしまうと、志望動機が的外れなものになり、選考で通過できない理由になってしまうこともあります。

芸能業界でしかできないことを考えるにあたっては、ほかの業界でタレントなどと一緒に仕事をすることと、芸能マネージャーとして仕事をすることを比較してみるのがおすすめです。芸能業界で働くことの特異性が浮き彫りになり、業界を選んだ理由を明確にできますよ。

業界研究は浅く広くやる方法と、狭く深くやる方法があります。こちらの記事を参考に自分に合った方法を試してみてくださいね。
業界研究のやり方｜業界全体を捉えたうえで気になる業界を研究しよう

ステップ③企業研究で事務所やプロダクションの特性を整理する

芸能業界を選んだ理由を明確にできたら、次に企業研究を進め、どのような事務所やプロダクションで芸能マネージャーとして働きたいのかを絞っていきましょう。自分にマッチした企業を選ぶことができると、自分らしく働きながら活躍できる可能性が高くなりますよ。

企業研究を進めるときは、気になる企業をピックアップし、採用ホームページ（HP）や就職四季報などの情報をもとに同じ項目について比較をしてみると違いがわかりやすくなります。

資本金や所在地などの会社情報だけでなく、仕事内容や勤務時間、所属タレントなど、芸能マネージャーとして働くうえで気になる部分についても比べてみましょう。

比較しながら各事務所やプロダクションの特性を整理し、自分に合った企業を見つけることができると、芸能マネージャーの志望動機をどのような内容にするかの方針を決めるうえでも役立つでしょう。

芸能事務所やプロダクションの企業研究を進めるときは、ノートにまとめるのがおすすめです。こちらの記事を参考に企業研究ノートを作ってみてくださいね。
作り方例4選｜企業研究ノートのまとめ方をイラスト付きで解説！

芸能事務所とプロダクションを比較するときに、どのような項目で比較すれば良いかわからない人は、こちらの記事を参考にしてみてください。
企業分析のやり方を完璧にマスターする3ステップ｜よくある注意点も

就職四季報を使ってみようと考えている人は、こちらの記事を参考にどのようなポイントを見るべきかをしっかり押さえておきましょう。
就職四季報の活用方法！ 就活を有利にするポイントや読み方を伝授

ステップ④OB・OG訪問で具体的な仕事内容を把握する

企業研究ができたら、次はOB・OG訪問をもとに具体的な情報収集をしましょう。芸能マネージャーは担当するタレントによって仕事内容が大きく変わるため、いろいろな社員の働き方を知っておくことで、より実態に近い仕事内容を把握することができるのです。

OB・OG訪問をするときは、大学のキャリアセンターや友人などを通じてOB・OGと連絡を取ってみたり、アプリなどを使って訪問先を探してみたりしましょう。そのうえで、芸能マネージャーとしてのやりがいや苦労、一日のスケジュールなどを聞いてみてくださいね。

もしもOB・OG訪問をせずに志望動機を作ると、憧れや夢ばかりが先行してしまったり、実態とは異なったりして、的外れな内容になる可能性があります。書類選考で落ちないためにも、具体的な仕事内容を把握し、実態に則した志望動機を伝えられるようにしましょう。

芸能事務所やプロダクションへの理解を深めるために、OB・OG訪問はとても重要です。こちらの記事にある手順に従って進めていきましょう。
OB訪問・OG訪問は必要？ 就活を有利に進める手順を完全網羅

OB・OG訪問は質問によって充実した内容にできるかどうかが決まります。こちらの記事にある質問100選を参考にしてみましょう。
OB・OG訪問は質問選びが鍵！ おすすめ質問100選を紹介

ステップ⑤企業に貢献できることを考える

OB・OG訪問を通じて具体的な仕事内容を知ることができたら、あなたが芸能マネージャーとして働くことで、企業にどのような貢献ができるのかを考えましょう。

企業に貢献できることとは、自分が得意だと感じたり、できそうだと思ったりすることの場合が多いです。たとえば、「所属する吹奏楽サークルでメンバーの日程調整を担っていた経験から、タレントのスケジュール管理もこなすことができそう」などといったことです。

志望動機で企業に貢献できることまで伝えられると、採用担当者はあなたを採用するメリットを見つけることにつながり、選考を突破できる可能性が上がります。できそうだと思う仕事とその根拠を考え、企業に貢献できることをピックアップしてくださいね。

会社に貢献できることを考えるためには、面接官がどのような点に注目しているかを知れると回答の指針になります。こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
例文5選｜「会社に貢献できること」を魅力的に伝えて差別化する秘訣

志望動機を書こう！ 芸能マネージャーになりたい気持ちが伝わる構成

ここまでで志望動機の内容が決まった人も多いと思いますが、志望動機を書くときは構成にもこだわる必要があります。あなたが芸能マネージャーになりたい気持ちが伝わり、採用担当者も納得する内容にするためにも、構成を整えて読みやすい志望動機にしましょう。

ここでは、芸能マネージャーになりたい気持ちを確実に伝えるために、読みやすい回答にする構成術を解説します。これから紹介する構成で志望動機を作り、初めて読んだ人にもわかりやすいと感じてもらうことを目指してくださいね。

芸能マネージャーの志望動機を書くうえで構成に迷ってしまう人は、こちらの記事も参考に志望動機に必要な要素と順番を身に付けていきましょう。
志望動機はこの構成で決まり！ 盛り込む6要素と伝える順番を解説

①結論：芸能マネージャーを志す理由

志望動機の一文目では、芸能マネージャーを志す理由を端的に述べましょう。志望動機の冒頭でしっかりと結論を示すことで、採用担当者はこれからどのような話がされるのかを正確に把握し、あなたの志望動機の内容をじっくりと読む用意ができるのです。

文章量としては一文で50字以内に収められると読みやすくなります。あまり長いと採用担当者が内容を理解しきれず、読む気をなくしてしまい、マイナスな印象になってしまうこともあります。長くなりすぎないように注意しましょう。

芸能マネージャーの志望動機を書くときには、書き出しにこだわると採用担当者の目を引くことができます。こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
例文8選｜志望動機の書き出しで本気度を見せ差別化する方法

②具体例：根拠となるきっかけやエピソード

結論の次は、芸能マネージャーを目指そうと思った根拠となるきっかけやエピソードを伝えましょう。結論の後に根拠を伝えると、採用担当者が一文目を読んで「なぜ芸能マネージャーにこだわるのか」と疑問に感じた部分を解消できるので、説得力が増すのです。

文章量はエントリーシート（ES）や履歴書の規定に従ったうえで、志望動機の構成の中で最も長くしてください。エピソードを詳細に書くことで、芸能マネージャーになりたい根拠を具体的に伝えることができ、入社意欲の高さをアピールできます。もし文字数の制限がなければ、300字程度で書くと読みやすくなるでしょう。

より具体性を持たせたいときは、年月日や学年、個数や数値などの数字を盛り込むのがおすすめです。採用担当者が文章を読んで場面を思い浮かべられるように心掛けてくださいね。

③今後：企業に貢献したいこと

最後の段落では、これまでの話を踏まえて、芸能マネージャーとしてどのように企業へ貢献したいかを伝えてください。それにより、採用担当者はあなたが入社した後に活躍する姿を思い浮かべ、採用するメリットを見つけることができるのです。

文章量は50～100字程度にすると、採用担当者が読みやすくなります。企業研究やOB・OG訪問をもとに把握した仕事内容を踏まえて、自分が得意に感じたり、できそうだと思ったりする仕事で貢献する姿を伝えてみてくださいね。

志望動機の締めくくりがうまく決まらないと、採用担当者にあまり良い印象を残せないかもしれません。こちらの記事のテンプレも参考に、締めくくりを決めましょう。
志望動機の締めくくり例文13選！ そのまま使えるテンプレも紹介

志望動機に迷ったら？ 芸能マネージャーのやりがいを参考にしよう

志望動機の作り方や読みやすい構成はわかったものの、芸能マネージャーの仕事が一風変わっていることから、なかなか自分が働く姿を連想することができず、志望動機に迷ってしまう人もいると思います。

そこで、芸能マネージャーの志望動機に迷ってしまった人に向けて、芸能マネージャーのやりがいを解説していきます。やりがいを参考にしながら、働くことでどのようなことを達成していきたいのかを考え、志望動機の作成に役立ててくださいね。

どうしても志望動機が書けないと感じている人は、4つの原因を知って対策を進めると書けるようになるかもしれません。こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
「志望動機が書けない」から確実に卒業する3ステップ｜例文付き

①ものづくりや表現活動に携わることができる

芸能マネージャーはさまざまな活動をするタレントを担当しますが、いずれのタレントも自己表現をしているという特徴があります。それらの表現がテレビドラマや映画などの作品になるため、芸能マネージャーはその制作に携われるといえるのです。

テレビや映画、音楽などの作品はタレントが一人で作れるものでもなく、芸能マネージャーを含めた多くの人の支えによって作品となります。芸能マネージャーとして働くと、携わった作品が目に見えるわかりやすい形で手元に残り、やりがいを感じやすいのです。

芸能マネージャーの志望動機に迷ったときは、ものづくりや表現活動に携われるということを軸に、裏方としてどのようにタレントを支えていきたいかを考えてみましょう。

②人脈を広げることができる

芸能マネージャーは1人のタレントを担当するだけではなく、複数人を担当するケースも多いです。また、いろいろな現場へ帯同したり、これまでかかわりがなかったような業界の人と仕事をすることもあり、仕事でさまざまな人に知り合う場面が多くあります。

このように芸能マネージャーとして働くと多くの人と出会えることから、仕事を通して自然と人脈を広げることができます。新しい人たちから刺激を受け、生き生きと働いていきたいと考える人にはうってつけの仕事です。

志望動機にする場合には、コミュニケーション能力をアピールしたうえで、「人脈を広げて新しい仕事を得ることで企業に貢献したい」と伝えるのもおすすめです。

③担当する人の新しい価値を創出できる

芸能マネージャーは担当する人が将来的にどのような活動をするのか、どのようなブランディングをするのかという方向性を決めることに携われます。そのため、その人が気付かなかった新しい価値を、芸能マネージャーが作り出すこともあるのです。

芸能マネージャーは裏方であるものの、表で活躍するタレントをさまざまな面でサポートすることで、そのタレントの人生を大きく好転させることもできます。

志望動機に迷ったときは、タレントが気付かなかった魅力を掘り起こすことで、芸能マネージャーとしてタレントを支えたいと伝えることも検討してみてください。

担当する職種別！ 芸能マネージャーの志望動機例文7選

芸能マネージャーの志望動機を考えたものの、まだ自信を持てないという人もいると思います。ここでは担当する職種別に、芸能マネージャーの志望動機の例文を紹介していきます。自分の志望動機に取り入れたい表現や言い回しなどがあれば、ぜひ参考にしてみてください。

前述のように、芸能マネージャーの志望動機は自分の体験や考え方をもとにしたエピソードにする必要があります。嘘の内容や盛った表現があると面接で整合性がつかなくなり、選考で落ちてしまう原因にもなりかねないので、思いつかない場合も参考にする程度にとどめて、例文をそのまま使うのはやめましょう。

例文①俳優

例文②声優

例文③バラエティタレント・YouTuber

例文④ミュージシャン

ミュージシャンのマネージャーを目指している場合は、音楽業界についても知識を深めておくと、より具体的に仕事内容を把握することができます。こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
音楽業界に就職する方法は？ 職種や将来性・向いている人を徹底解説

例文⑤アイドル

例文⑥お笑い芸人

お笑い芸人のマネージャーを目指している人の中には、お笑い芸人になりたいと考えている人もいるかもしれません。こちらのQ&Aにあるキャリアアドバイザーの回答を参考に、進路を決めてみてくださいね。

例文⑦モデル・グラビア

誤解を招く？ 芸能マネージャーで避けたい志望動機4例

芸能マネージャーの志望動機を作った後、見直しをせずにESや履歴書に書いて提出してしまうのはおすすめしません。なぜなら、芸能マネージャーの志望動機は誤解を招く内容になってしまうこともあり、内容を調整しなくてはいけないケースもあるからです。

ここでは芸能マネージャーの志望動機として避けたい4つの例を紹介します。自分で作った志望動機と見比べながら、同じ内容になっていたら修正するようにしてくださいね。

①芸能界への憧れに終始した内容

芸能マネージャーを目指す人の中には、小さい頃から芸能界に憧れていた人もいるのではないでしょうか。それ自体がマイナスな評価を受けるわけではないですが、芸能マネージャーの志望動機を作るときには、憧れだけに終始した内容にならないようにするのが大切です。

企業は芸能界へ強すぎる憧れを持っている学生に対し、地味な仕事も多い芸能マネージャーの業務内容が憧れとかけ離れていた場合に、仕事を辞めてしまうのではないかと懸念を持ちます。それが選考で落ちてしまう原因になってしまうこともあるのです。

そのため憧れだけに終始した内容にならないように注意してくださいね。

②ファンであることが前面に出た内容

芸能マネージャーになりたい理由として、「あるアーティストやグループなどのファンだから」と考えている人もいると思います。ただし、芸能マネージャーはあくまで裏方の仕事のため、ファンであることが前面に出た内容にならないように気を付けましょう。

芸能マネージャーは、ときに担当するタレントの意に沿わない仕事をしてもらうよう依頼することがあったり、イベントを観覧するのではなく裏方として動き回ったりするようなこともあります。ファンのようにただ観賞していることは難しいのです。

志望動機でファンであることを前面に出してしまうと、仕事の内容を理解しておらず、早期に辞めてしまうかもしれないと思われ、選考を通過できないこともあります。ファンであるという思いを優先して伝えるのは辞めましょう。

③仕事内容を理解していない内容

芸能マネージャーは華やかなイメージのある仕事のため、そのイメージのまま選考を受ける人も一定数います。しかし、繰り返しになりますが芸能マネージャーは地味な仕事も多く、仕事内容が理解できていないと早期退職につながってしまうこともあるのです。

そのため、芸能マネージャーの志望動機では、携わりたい仕事内容を具体的に伝えることが大切です。仕事内容を理解していないと受け止められないように気を付けましょう。

④ほかの事務所の芸能人を取り上げた内容

芸能マネージャーの志望動機では、ほかの事務所の芸能人をあまり取り上げない方が得策です。なぜなら、どんなに中身の良い志望動機を伝えたとしても、企業側は「なぜうちの事務所なのか」という疑問が拭えず、選考通過につながらない恐れがあるからです。

芸能マネージャーの志望動機を作るときには、その事務所やプロダクションにどのようなタレントが所属しているのかを確認して、その企業に合った内容にするように調整しましょう。

芸能マネージャーの志望動機で裏方としての熱意を伝えて選考を突破しよう

芸能マネージャーは華やかな芸能界で活躍する人たちを足元から支え、新しい表現活動や価値観を創出するのに欠かせない存在です。自ら表舞台に出るわけではないですが、裏方の仕事に自分なりのやりがいを見つけ、熱意を持って仕事に打ち込むことが大切になります。

そして芸能マネージャーの志望動機では、芸能界の裏方としての熱意を十分に盛り込むことが大切です。記事で紹介した芸能マネージャーの仕事内容をしっかりと把握し、ステップにしたがって自分なりの志望動機を作り上げましょう。

また、志望動機が読みやすくなるように構成を整え、例文をもとに自分の表現に磨きをかけることで、採用担当者に好印象を残すことにつながりますよ。

芸能マネージャーの志望動機をしっかりと固め、あなたが持つ熱意が伝わればきっと選考も通過できます。迷ったらこの記事を何度も読み返し、自分にしか作れない芸能マネージャーの志望動機で選考突破を目指してくださいね。

記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO（非営利団体）での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan（キャリアカウンセラートレーニングプログラム）を修了

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